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第4汎用スレ
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ご利用は計画的に!
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『…………殺される、化け物……ねぇ……。』
【そういわれると、首を傾げて考える素振りを見せる。
その意味が何なのかをかみ締めるように。】
『……はは、ハハハ…………ハハッハハハハハハ……はは、はははは……!』
【異形と化していない右手で自身の顔を覆うと肩を震わせる。
そして、まもなく、堪えきれないとばかりに笑い声を上げた。】
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「?」
きょとん、とした顔を浮かべて小首をかしげ。
「何か面白い事、言ったかなぁ?」
んー、と唇に指を当てて考えこむ。
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『ハハハ、ハハ、ッハ、ッハ、ハハ、はははは……!』
【体を丸め、なおも狂ったように、息が続かなくなるほど笑い続ける。
そして、笑いながら自身の右手を左肩のほうへと添える。】
『…………殺されないから、化け物じゃ、ねぇのかよ?』
【そのまま、少しよたつき、右腕を勢い良く振りぬくように動かす。
それと同時に、身を起こした。
すると、次の瞬間、左肩に今まで無かった巨大な目玉が忽然と現れる。
それは黒い腕からにょきり、と生えているように。
そして、それは瞳を笑いの形に歪めている。ビィバードと同じ嘲笑。】
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「…………。」
きょとん、とした顔を浮かべた後。
笑ってるような、悲しそうな顔になって。
「ばかだね、ビィくん。」
「ばけものでも、一緒だよ。」
自身の足元を砂に、
周囲に土塊のヒトカタを生み出しながら。
「――もっとつよいちからに、殺されちゃうのは、一緒。
だってビィくんも私も、カロンさんに比べたら、人間と変わんないもん。」
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『その俺に対する自信は何だ?絶対にお前は殺されないって?』
【目玉が嘲笑を浮かべ、ビィバードも同じくして指を差して笑う。
まるで自分が絶対に自分にはやられないというその自信に対して嘲笑を続ける。】
『そんなの今はどうでも良いンだよ!話を逸らすンじゃねぇ……!』
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「? うん、そうだよ?」
何を当然の事を、とでも言うように。
本当に不思議そうな顔を浮かべて、そう返す。
「えっ。
……何で、それで勝てると思うの?」
完全に思考の外の質問だ、と行った風に。
悪気が全く無い様子で。
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『ハハハハ……要するにはお前も同じか!
勝てると分かって、弱者のところへ行って、嫌がらせをしてるってワケか!
……あぁ、結局は何処も同じ……どいつもこいつも路地裏の連中と同じだ、同じッ!!』
【右腕で頭を乱暴にかきむしり、恨みと呪いに溢れた言葉を吐き出す。
言っていることは支離滅裂である。
しかし、それとは裏腹に目玉は笑い続けている。
左腕の軋む音が止んだかと思えば、今度は脈動を始めた。】
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「あれ? ……もう、自分で聞いといて自分で壊れちゃった。」
まったく、と言った様子で頬を膨らませる。
彼女に悪気は無い、ビィバードを侮ってる訳ではない。
決して、ビィバードを馬鹿にしている訳でもない。
「それで? ビィくんはー、
その借り物のばけものの力でどう遊びたいの?」
ただ、彼女の中では明白な事実なだけだ。
こんな紛い物に負ける事は無い、というのは。
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『はぁー、はぁー……。』
【再び、目玉が忽然と消えた。
だが、気配と特有の高い魔力はビィバードに秘められている。】
『どうせ……何をしたって、どんなことをしたってお前には効かねぇんだろ!
俺より強いと、俺なんか簡単にボコボコに出来ると、そう思って現れたんだろッッ!』
【普段ならば、そのまま卑屈に嵌りこんで、あわよくばその場から逃げ出すはずだが少々、違う。
そういいながら、その丸太の様な腕をアリーサに向かって、振りぬいた。
なまじ力を手に入れている分だけ、暴力的になっているのかもしれない。
そのため、言っている事とやっていることはちぐはぐだ。】
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「わっ、と」
ざぷん。
溶かした足元の砂に飲み込まれる様にして、姿を消して。
「もう、……それやってるのはビィくんでしょー?
私は、弱い者いじめなんてしないよ?」
ビィバードの後方の地面から現れる。
無意識に彼の神経を逆撫でにする言葉をほうりながら。
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『……はっ、この……ガキ、が……!』
【ぷるぷる、と震えながら零す。
もちろん、怒りによるものもあるが、それだけではないようだ。】
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「ビィくんも同じぐらいの年の癖にーっ」
べーっ、と舌を出す少女。
子供扱いは気に食わないようだ。
「でもそれ、良いの?
そろそろ、取られちゃうよ? ぜんぶ」
目玉の方に視線を送って。
だからといって何かをする訳でもなく。
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『…………俺の前から、消えろ……!』
【腕が一度、どくんと大きく脈打つ。
すると、そこから真っ黒い魔力がポンプから送り出されるが如く、形成される。
そして、それをそのままアリーサに向けて射出。
弾速は非常に早く、今までのビィバードのものとは比べ物にならない力である。】
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「私に命令できるのは、カロンさんだけだよ、ビィくん」
射出と共に、腕を一振り。
自らの体を砂と変えて、ざぁとその場に溶ける。
『「それに、そんな風にまっすぐーな攻撃ばっかじゃ、私じゃなくても当たらないよ?』」
声が、聞こえる。
姿は無くなったが、声だけが。
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『……真っ直ぐ、か……ハハハハ……。』
【左肩のあたりがぐにゃりと歪み、目玉が一瞬だけ姿を現した。
姿が見えなくなっても、さほど動揺していない。
以前のビィバードととは、少しばかり違う部分がある。】
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「(まぁ、どっちにしろ当たらないんだけど)」
ビィバードから見えぬ場所でそんな事を考える。
そう、如何にビィバードが強かろうが(彼女視点では弱いのだが)、当たらないのだ。
からくりを知らぬ限り攻撃が当たる事は無い。
単純な力技で乗り越えられる様な程度の差では無い。
彼女は、ビィバードをそう認識している。
『「んー、そっちを潰してあげてもいいけど……
それだと、あの蜂蜜のお姉さんとかに絡まれちゃう、かなぁ。
カロンさんは手出ししないよーに、って言ってたし』」
「『……けど、遊ぶぐらいならいいよね、ね、ビィくん?』」
そうして、声が聞こえると共に、
ビィバードの足元の地面が不意に、"崩れる"。 砂となって。
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『…………!』
【そのまま、崩れ落ちた地面と共に飲み込まれていく。
そのあたりを考えれば、ビィバードはまだまだ未熟である。
そも、まともな戦闘経験が無いのだから、当たり前だ。】
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『「……ビィくん、この間も似たようなのに引っ掛からなかったっけ?」』
若干の呆れを帯びた声。
独断で捕まえようとして、そんな事をした覚えがある。
あの時は結局、逃げられてしまったけど。
「『ま、いっか♪
折角だから"手前"まで、教えたげるね。
――ばけものでも、しぬんだ、ってこと』」
そして、落下した砂が「岩」へと変じて。
砂に堕ちたビィバードの身体を"磨り潰すように"、抱き締める。
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【ビィバードは戦闘経験が浅く、急な状況には対応できない。
すなわち、いくら強大な力を持っていても本人の力が及んでいないのだから意味は無い。
そう。〝ビィバードは〟まだまだ未熟である。】
『…………。』
【今までの経験上、岩に握りつぶされれば、苦痛の絶叫が聞こえてくるはずである。
それは、いくらアリーサといえど、同じことを思っていよう。
しかし、いくら磨り潰そうとも、抱きしめようとも、彼はうんともすんとも言わない。】
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「『……あは』」
その感覚と、対応に。
小さな笑みを浮かべる、自身にも経験がある、似たような、経験が。
『「ね、あなたは――ビィくん? それとも、目玉さん?』」
そうして問いかける。
一掃、岩石の抱擁を強めて。
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『…………。』
【何も答えない。というより、答えられるはずが無い。
何せ、岩に抱きしめられているのだから、強い力に蹂躙されつつあるのだから。
だが、言葉は返ってこないが、状況が動いた。
すでに固く握りこんで、もう動かなくなっているはずの岩が動き始める。
それは握り締めている力の方向へと、岩が動く……というより吸い込まれている。】
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「『……あはっ!』」
小さな笑みは、歓喜に。
同類を、或いはおもちゃを、或いは友達と出会ったかのような晴れ晴れとした笑顔に。
「――乾いた大地のアリサっ! 暴れるねっ!」
ビィバードから少し離れた地上に自らの姿を現して。
ビィバードを捉えた岩を、炸裂させ、弾丸へと返事させる。
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『…………!』
【吸い込まれた岩が爆発する。
しかし、それは何か柔らかいものに包まれてしまい、その威力はかなり抑えられた。
そして、その柔らかい物ごと岩が地面に落下していく。
みれば、それはねばねばとした赤い膜のようなものである。】
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「あはははっ! すごいすごいっ! 今ちゃんと殺そう、って思ったのにっ!」
ぱちぱちぱち、と子供のように拍手をしながら。
その顔には純粋な、不気味な程に純粋な笑顔を浮かべて。
「じゃあ次はそっちの番っ!たたかうっ?にげるっ?」
わくわく、と言った様子で。
相手の出方を、待つ。 それは子供が他愛無い遊びに興じるようだ。
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『…………。』
【ビィバードの肩には既に巨大な目玉。
不意に右腕をそちらに動かすと地面が赤色に染まっていく。
そう、ビィバード……ひいてはその目玉の魔力と同じ赤色だ。
それは、水がしみこむようにして、地面にじわりじわりと広がっていく。】
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「なにかな、なにかな……!」
どきどき、わくわく。
見世物小屋でも見る童子のように。
けれど自分の周囲に禍々しい魔力の渦を泡立てて、
自身の周囲の地面をさらさらとざらつく魔力を含んだ砂へと変化させながら、その様子を見守る。
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『…………お互い、様、か。』
【その地面に広がった赤色が突如、隆起する。
それはさながら、地面から生える巨大な刺である。
それは、もちろん、アリーサを貫こうと。】
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「わひゃっ!?」
どん、と巨大な刺がアリーサの左肩辺りを貫く。
そうして抉られた左肩から先は吹き飛んで、その先で砂と溶けて。
「すごいすごいっ! すごいね、ビィくんっ!
あっ、今は目玉さんかなっ!? 防御しようと思ったのに、全然速かったもんっ!」
少女に、応えた様子は無い。
どころか、自らの周囲に魔力を集め始めている。
何か、来る。
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『…………。』
【それで終わりではない。
地面に広がった赤いシミから、幾度と無く刺が現れてはアリーサを突き刺そうと動く。
下から刺が伸び、また、その伸びた刺からも更に刺が伸びる。
次々と伸びて、突き刺そうと動くその刺には容赦が無い。】
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「あはははっ!すごいすごいっ!ちゃんと殺す気だねっ、ビィくんもっ!」
今度はたん、と地面を蹴って中空に飛び上がって。
どういう仕掛けか、空中に立つ。 尚、スカートは片手で抑えている。
「じゃあ、私もちょっとだけ本気っ!
――――いくね、”サンドマン”っ!!」
そうして空中で何か、の名を呼ぶ。
呼ばれた何かに呼応するように、砂が集まり、大地が揺れて。
「どっ、かーんっ!!」
集め、凝縮され、硬度を得た。
3m大の砂の巨人の拳が、ビィバードに、落ちる。
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『…………!』
【上を見上げたのは巨大な目玉。
その砂で出来た巨大な拳を見つめた瞬間、目に赤い光が宿る。
……が、宿った瞬間しか見ることは適わなかった。
なぜなら、次の瞬間にはその拳が真上から、落ちビィバードの姿を潰したからである。】
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「あれ? ……むぅ、期待はずれくんかなぁ」
とん、と地面に降りて。
自身の背後に、全長8m大はあろうかという、砂の巨人を顕現させて。
「それとも、ちょっと本気だしすぎちゃった?
おーい、ビィくーん?」
ふりふり、とその場で巨人と共に手をふって。
たった今自分で叩き潰した少年に声を掛ける。
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【その背後の砂の巨人……の足元。
一瞬、赤い閃光が走ったかと思えば、巨人の足元に赤いサークルが現れた。
すると、赤いサークルに沿って地面が赤い液体に変わった。
すなわち、地面が崩れ巨人をその赤い液体の中に沈めようと。
ある意味で、先ほどのアリーサと同じ手口である。
そして、このような行動をするということは、まだ生きているのだろう。】
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「おー、まねっこっ!」
魔力の気配に気付いて振り向いて、その様子を見て感嘆の声を漏らして。
「でもねー、残念ビィくんっ!
キリコとか、タスクならうまくいったかもだねっ」
巨人の脚は飲み込まれる。
が、……"ちぎれた"。
巨人の膝の部分からがちぎれ――巨人事態は、浮いている。
「私はね、砂のばけものなの。
砂と、地面と、大地のばけもの。
だから、……効かないよ?」
くす、と笑って。
地面を、たん、と踏む。
浮いた状態の巨人が――大きく拳を振りかぶった。
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【巨人の足を引きちぎった赤い液体の中から、その姿を現す。
だが、既に巨人は腕を振りかぶっている。
まして、何故だかは分からないが今は肩に目玉が出現していない。
このままでは潰されてしまうであろう。
しかし―――――】
『……十分だ。』
【ボソリと呟くと自身は再び、赤い液体の中へと消えた。
それと入れ替わるようにして、地面からその拳を受け止めんと突き出される。
それは、先ほど吸収した巨人の膝から下である。
アリーサのものと違うのは、それが既に真っ赤に染まっていることである。
巨大な足とその拳同士で激突をさせようと。】
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「――あははははっ!すごいっ、すごいすごいっ!」
振りかぶった拳を振り下ろさせながら、実に楽しそうにそういって。
「てーせいっ!ビィくん……うぅん、”目玉さん”、は結構面白いね!
よーし、たのしくなってきちゃったし、じゃあ……!」
激突する拳足。
砂が爆ぜ、周囲に飛び散る、その砂を魔力で集めようとして。
「ぁ、っ」
びくり、とその動きが止まった。
父親に叱られた子供のように。
飼い主に命じられた狗のように。
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『…………ワケの、わからないことを。』
【同じくして赤い足はその激突の衝撃であたりに飛び散る。
また、赤い魔力のかけらとして、周囲に飛び散った。
どうやら、ビィバードのものとして、その部分は取り込まれてしまったらしく
その赤い足は砂には還らなかった。】
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「…………むぅ、はぁい、分かりましたーっ」
姿の見えぬ誰かに返事を返して、砂の巨人を崩れさせる。
周囲の地面は、何事も無かったかのように戻って。
「ごめんね、目玉さん。
カロンさんに怒られちゃった、"余所のおもちゃを壊しちゃダメだー”、って。」
つまらなさそうにそういって、溜息を吐く。
……何事かが、あったのだろう、今。
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『…………何だって言うんだ、お前は。』
【いきなり現れて、命をとりかけたかと思えば、〝カロンさん〟なる人の
命令で、こうもあっさり引くのである。
ビィバードからすれば、溜まったものではない。】
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「んー、遊びたかっただけだよ? ビィくん……は、『弱っちいからいい』として。
”目玉さん”は、楽しそうだったんだもん。」
ぷく、と可愛らしく頬を膨らませる。
その様だけみれば、可愛らしい、少女だ。
「でもおしまーい。
”イベント”を潰したら怒られちゃうんだって、だからまた今度あそぼーね、”目玉さん”っ♪」
くるり、とその場で一回転。
自らに砂を纏い、何事もなかったかのように、消えようとする。
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『…………。』
【ビィバードの肩に再度、目玉が現れる。
そして、その言葉に答えるようにして、瞳を笑いの形にゆがめた。
もとより、アリーサに対しては特に何も無いらしく消えようとするのを
何もせずにそのまま見送る。】
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「――ビィくんの全部、取れたら教えてね?
その時は、最初っから本気で、あそぼーね。」
華咲く様な笑顔を残し、少女の姿は消える。
後に残ったのは、砂まじりの少し痛い風と。
ビィバードにとっては、不気味な言葉、のみ。
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『…………遊ぶわけねぇだろ……。』
【異形と化している左腕でそれを防ぎつつ、やがてビィバードも消えたとか、FO】
//長々とありがとうございました。
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魔女「第一回、対侵情報整理大会〜」
とある呪文が刻まれたポンチョを羽織る腰に短杖を携えた銀ウェーブボブの女性が
席に着くなり唐突に喋り出す。
此処は王都某所の喫茶店。
森奥の作業場で何やらかんやらあった後、
それぞれの所属の代表として引っ張り出された面々が雁首をそろえていた。
といっても他は…
フォンベル「私塾代表代理大魔術師様だ」
少女「フルークガスト代表、レーニス・R(リースス)・フルークガストです」
古びた黒ローブを外套の様に羽織るオッサンと
首に蝦蟇口財布、腰に大きな大福帳の商人姿な赤い癖っ毛眼鏡少女が居るぐらいである。
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>>2863
「冒険者代表、ディフ=エンス」
その何やらかんやらの流れに巻き込まれる形で、ベルとフォンベル、そしてレーニスの後について
喫茶店の席に着く巻き込まれ系男子D
代表という響きが何やらくすぐったい
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>>2864
ベル「はい、魔女代表ベル=B(バアル)=ゼブル、ヨロシク」
ぶっきらぼうに魔女が言い放ち、どっかと椅子に座る。
ベル「で、さっそくだけど各陣営の把握している情報を全部説明して。
ディフ、おそらくアンタが一番よく知っているだろうから一番最初によろしく」
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>>2865
「了解 ……魔女の家から離れた後から分かった事を、順を追って説明するよ」
「とりあえず質問は後から答える、今は黙って聞いてほしい」
自分も頭の中で整理しながら、順を追って説明していく青年
・ビートがベルにぶっ飛ばされた後、語り部が現れて意味深な事を言って去った
・一度間違えて森の噂の一つである森の中の墓へ行った 墓は既に朽ち果て、誰かを待ちながら剣を探していた鎧の姿がいなくなった
森の異変について調査していた王国騎士と共に双子教の教会へ
・リヒテンという神父がビートの魔力の性質が龍に近い物となっている事に気付いた
そのおかげで侵負の撃破、そして浄化が可能になった事 原因はRD、JDの竜で渡り手の才能より
・教会の資料から侵負へ攻撃できる術式を得るために王都図書へ 資料を手に入るためには教会の鍵が必要
・そこで上級侵負であり、侵負のリーダー格である四狂トウコツと遭遇
・BOCを名乗る組織のメンバー、メンシュハイトノイが資料の一つを手に入れ侵負に対して宣戦布告
トウコツも受ける形で去って行った
・本の中の世界で妙な少女と両刃直刀を持つ男と遭遇し、いろいろあって侵負への攻撃力を獲得
・その時侵負の始まりを示したらしき絵本を読んだ
「……その後、火水神社に出向いて色々話を聞かせてもらった」
「侵負は人の手では浄化することができない、浄化するためにはビート君みたいに魔力の性質を変えるか」
「もしくは四大元素をモチーフにした魔具と一体化し、永遠を侵負との戦いに捧げるか、だ」
それと火水神社が侵負を封印する場所である事と、巫女も浄化らしき事を行った事
フルークガスト前で指輪をくれた青年の特徴、事故で巨大侵負を発生させ、その侵負が結界が作り出した事
その時現れた女性が侵負を凍らせ、事なきを得た事、 ここまで話して
ようやく一息いれ、水で喉を潤す
「……無駄な情報もあるけれど、僕が今日一日で得た情報はここまでだ」
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>>2866
魔女・大魔術師「「…いや最後ものすごく重要なんじゃないのか!?」」
少女「…その女性が干渉した結果で侵負が再度殺生石に変わった、ということですからね」
魔女「四凶ねえ…」
大魔術師「しかし4大元素のモチーフならジグザルザーでもいいわけだよな?」
少女「教会の皆さんはモット深いところまで知っているのではないでしょうか?」
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>>2867
「う、うん…… 単純に侵負の中に取り込まれてしまった殺生石が排出されたようにしか見えなくて」
「侵負が再び殺生石になったとかそんな考えが抜け落ちてしまって…・・」
こうして話すまでは、本当にそうとしか考えていなかったのだ
あの女性、一体何者だったんだろうか 殺生石拾うのに夢中で語り部が何か言っていたのか聞き逃してしまった
「ヒトの手では浄化できない、これって裏を返せば道具を使えば何とかなるって事だから恐らくそうだね」
「話を聞く限りだとリビングアーマー、らしいし」
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>>2868
魔女「探してみますか」
大魔術師「そうだな…話だけを聞くと少なくともデカイ道具を持って侵負を固めてないようだし」
魔女と大魔術師は自分たちの知り得ない魔術があるのでは…と思っているようだ。
少女「いえ、ジグザルザーは魔道具の塊ですがリビングアーマーではありません」
大魔術師「ヒトの血の通わねえ武器ってのは駄目だ。銃がそうだが簡単に殺せ過ぎる」
魔女「武器ってそういうものじゃあないの?」
大魔術師「そこら辺の話は今回は無し、兎に角本来はそういう趣旨で作っている」
魔女「ふーん…兎も角ジグザルザーは中に誰か居るもんだ、と」
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>>2869
「……何だろう、あの時語り部もその場にいたんだけど気になる事言ってた気がするんだ」
「聞き逃してしまったからわからないけど、女性に対して明らかに何か言ってた……」
耳が少しでも拾って、それを記憶してないか
頭を叩いて思い出そうとするも、まったくのからっきし
「あの女性を探すよりも先に、語り部…… 烏の面を被ってる方じゃない語り部に話聞いた方がいいかもしれない」
「素直に話してくれるとはとても思えないけど」
「……一応動かしている人がいるんだ、じぐざるざー」
「完全に流されない内に、他の話も聞きたいけど……」
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>>2870
大魔術師「ま、探すべき奴は結構いそうだな…さて、俺様の話だ。
といっても大した事は分からなかったんだがなあ。
魔術的に見て負の瘴気は竜の気以外を汚染して拡大していく。
竜の気も条件こそあって規模や速度はかなり遅いが他の存在を汚染する気はある。
んで私塾の岩竜だが…まあ何やらかんやらで姿が竜ってよりワームに近い」
魔女「ん?」
大魔術師「なりそこないと言うべきかグレードが下がったというべきか…
多分竜の気はそんなに万能じゃねえんだろう。
優位性は然程高くないんじゃあないか?」
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>>2871
「浄化できることはできるけど、絶対的じゃないって事か」
「単純に同じ戦える土俵に立ったに過ぎず、浄化できるかどうかも本人の魔力の量と技術次第?」
自分が考えている事が本当なら、今現在のビートはまだまだ侵負の相手をするのが難しいわけで……
性格的にすぐに侵負に殴りに行かないだろう、大丈夫、大丈夫
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>>2872
魔女「ワタシの方だけど…そうね、ちょっと気になることがあるわ」
大魔術師「あん?」
魔女「私の師事してる魔女、アッテネさんっていうんだけれど…
今回の事をものすごく心得ている気がする」
大魔術師「ああ…あのバーさんなら不思議じゃあねえな」
魔女「……しってたの?」
大魔術師「可能性としてな。予想だが長生き連中は何かしら知ってるんじゃあないか?
俺様達はあまりに情報収集をしてなかった気もする」
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>>2873
「……昔、今ジグザールで起きているのと同じ事がどこかで起きたから じゃないかな」
「火水神社で四大元素の話を教わったって言ったよね」
「正確に言うと火水神社に残っていた残留思念を見たんだ、僕」
「ちょうど四大元素の魔具と一体になるか、選択するシーンだったよ」
「今思い返してみれば、侵負がジグザールに現れた一年以上前の状況にしては明らかに色々おかしかった」
「まるで迷っている時間すら惜しいと感じているような、即決の判断」
あえてリヒテンの名を隠し、自分の考えを言ってみる
そのうちバレるとわかりながらも、何となくここでリヒテンの名前を出すことが憚られた
知られたと知って気持ちいい物じゃ、なさそうなのだから
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>>2874
大魔術師「んー…そもそも火水神社ってのは何なんだろうな」
魔女「色々起こりすぎてて感覚が麻痺してたけど明らかな異常よね、突如現れた神社って」
少女「思うに…時間的猶予がある今なら一つ一つを確実に処理すれば全容が見えるのでは?」
大魔術師「だよなあ。ヘイトの関係か知らんが関係者連中が情報開示しなさ過ぎてるぜ」
魔女「流れに流されて詳しい事を聞かなかったっていうのも半分あるけどね」
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>>2875
「しかも神社から巫女が突き落とすと王都に出たり近くの草原に出たりする仕様付き」
「どうも同じ空間に無い印象を受けるよ、因果が溜まった時にも出現してたし……」
ただ、間違いなく敵ではないだろうと考える
味方かどうかは別として、侵負とは敵対関係にあるだろうし
「双子教関係者にも話を付けたらかなり進むだろうね…… ああ、定期的に報告していた僕の模範生っぷり」
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>>2876
大魔術師「そういや何時だったか大量の正体不明の魔物が辺境の村を襲った事件があったな」
魔女「ん…空間の歪が幾つも感じられたっていうやつね?」
大魔術師「今にして思えば魔物は侵負だったんだろうよ。
空間の歪ってのは結界が発生したか若しくは…」
少女「そこに隠されていたものが明るみに出てきた?」
魔女「ありえるわねソレ。その線でもっと探ってみるのもありかしら」
大魔術師「空間かぁ、それ関係は俺様がこの中じゃあ適任か?」
魔女「流石に空間系はおさめてないわよワタシ」
少女「では組織関係へのコンタクトは私が担当します」
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>>2877
「僕…… 僕は…………」
大魔術師は自分の知識を生かして空間の
そしてレーニスはフルークガストの娘という立場を生かして組織へのコンタクト
となると自分も長所を生かして捜査だ、果たして自分の長所…… は……
「………… 僕は今までやってきたみたいに広く浅く集める感じかな」
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>>2878
魔女「やれやれ、結局やることは変わらないのね私達」
大魔術師「まあ…バーさんに話を聞いてくれよ。俺様の予想じゃあ一気にけりがつく気がする」
魔女「はいはい、期待しないでよね」
立ち上がる魔女。
行動の時だ。
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>>2879
「調査向きの知識が無いところの悲しきサガだね」
「後大魔術師さんの言葉がすごく嫌なフラグに聞こえるよ」
魔女に引き続き、立ち上がる青年
一応次の方向性は決まった
いつもと同様にその一歩先は全く分からないが、ともかく一歩だけ道が見えた
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>>2880
魔女「アンタ言霊って知ってる?
口に出すと現実に起きることってままあるのよ、ヤメテ」
溜息と共に今日は此処まで!
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そんなわけでひとまずは喫茶店を出た巻き込まれ系男子と魔女
今回の情報交換の末行くべきところやるべき事が示せたわけである
この男子と魔女以外は
「とりあえず僕たちがやるべき事はベルさんの師匠に事情を聴く事、もしくはドムスさんに話を聴く事」
「他にもやるべき事はあるだろうけど、優先的に進めるとしたらこの二つのどちらかだろうね」
「……ちなみにベルさん、そのお師匠さんって恐らく魔女の家にいるんだよね?」
「魔女の家を出る時にお師匠さんはいたかい?」
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>>2882
「いや、暫く帰ってきてないのよ……古い友人に会いに行くとかで遠出するとか言ってたし」
額に指あて考え込む魔女。
「今思えば侵負関係だったのかしら?どうにも『ヘイト』が行く先々で邪魔をして、
味方の連携を断ってるようにしか思えないわねコレ」
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>>2883
「その古い友人に心当たり…… は、無いよね」
口ぶりから聞くまでもない、心当たりがあるならこう大雑把に言わないだろう
「開き直って情報を開示できるようになる頃にはとうの昔にバラバラになっているだろうしね」
「現に今がそういう状況、間に合えばいいけど………」
「……師匠さんが遠出しているのなら今遭遇できる可能性が高いのはドムスさんの方か」
「だけど彼女は彼女でどこにいるか検討が付かない 何度かあった事はあるけど特に決まった場所というわけじゃなし」
「森の中に小鳥を捕まえるトラップ仕掛けたら引っかかってくれないかな、餌を珍しい剣に変えて」
ザルの片方を木の棒で持ち上げ、棒の近くに餌をばらまかせることで小鳥が棒を突くように仕向けるアレである
ほとんど投槍にそうつぶやきながら、何となくドムス探しも師匠探しと同等に難しい気がしてきた
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>>2884
「そうね、婆ちゃんの行く先の検討は全く思いつかない。
なーんか忘れている気がするわ…あ、婆ちゃんの使い魔の黒猫も最近見ない…
あ…わりかし冗談抜きで珍しい刀剣探したらアノ子と鉢合わせる可能性は高いと思うわよ?」
ぽん、と手を叩く。
「そう言えば随分前に何でも叩き切る刀剣が草原を闊歩しているとかいう噂があったわね…
あ、知ってる?最近の噂だとクエストを記した紙が折り鶴になって漂ってるらしいわよ?
なんでもそのクエストの達成条件を満たすと折り鶴が虚空に消えて報酬が降ってくるんだって」
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>>2885
「刀剣が草原を闊歩? インテリジェンスソード系統か」
「噂には聞いてるけど胡散臭い。 噂自体がじゃなくて折鶴の方が」
「折鶴となって漂っているって言う事はクエスト発注所を通していないって事だろ?」
「発注所を通している依頼の中でさえたまに受注者を嵌めようとする依頼があるのに……」
噂の内容が内容だけあって、耳には入っていたようだ 一応冒険者の端くれだというのもある
そしてその内容に対しては懐疑的、少なくともすすんで受けようという感じはない
「……… ここでその噂が出るのって無関係だよね? 単純にそういう噂があるって説明しただけだよね?」
そして、すごく嫌な予感がした
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>>2886
「あー…いや、ほら目の前になんかそれっぽいものが漂っているからさあ」
苦笑いする魔女。
指差す方向には…確かに一羽?の折り鶴が宙を羽ばたき漂っている。
「只の探しものに結構な額が報酬として得られるとか中々羽振りがいいらしいんだけどね?」
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>>2887
「そういう機関を通さないで尚且つ報酬がいい」
「僕の中でツーアウト。 ……何か問題を起こさなければいいけど」
宙を舞う折鶴を見て、あまり好意的とは言えない表情を浮かべながらそのままやり過ごそうかと考える青年
だが、ふと思い立ち折り鶴の後を追ってみる
「……有益そうな情報があったらそれだけ貰って行こう、依頼は受けない」
「と、その前に」
折り鶴に神経を集中させ、どんな魔法が掛かっているか見定めようとする青年
強制契約の類の魔法がかかっていないのなら、中身だけ確認できない者かと
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>>2888
「そうね、くっそ怪しいわ…だからこそ考えちゃうのよね。
これも何か今の状況と関係あるんじゃあないかって。
なんでも関連付けすぎとも思うんだけど
……内容が詳しいのに出所がハッキリしない噂、これが多過ぎんのよね」
折り鶴は如何にも捉えどころがない…詮索妨害系の術でも施されているのだろう。
「えい」
障壁で折り鶴をコの字に囲ってしまう魔女。
捕まえるなら今だ。
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>>2889
「僕も同じ症状、森の噂を侵負に関連付けて……」
「……その原因ってレラールさんがそれっぽい事言ってたからなんだよね、せっかく会えたんならその事についても聞いておけばよかった」
「だけどこれが関わっているとは考えた事無かったけど……」
詮索妨害がかけられている事によりさらに不審度がアップ、ツーアウトツーストライクレベルである
羽振りがいいって事はこれのバッグにいる物が大きな組織であることを暗に示している訳で
できればお近づきは願いたくないが
「……足踏む状態から抜け出せる情報があるよう、願いつつ」
他にどんな選択肢があるだろうか、こうなってしまっては腹をくくるしかない
手を伸ばし、折り鶴を捕まえる青年 そしてそっと、中身を確認してみる
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>>2890
「まあ、そう気負わないの。
どうせ無関係なちょっと犯罪臭のするクエストが記されてるだけでしょ?」
『討伐クエスト。
以下のモノを一体討伐せしめる毎にSランククエスト平均報酬額を与える。
同じクエストを受ける場合は新たな受注紙を求めるがよい。
1、悪食トウテツ
鬼を模した面を付け黒い洋服の上から白の和服を着崩すヒトもどき
2、死霊術師エピス=テーメー
黒の修道衣を纏い目深に被ったベールと長い前髪で目を覆う猫背で背の低い女
3、魔蜘蛛
腹部に薄紅色の紋様が刻まれているバチュ○っぽいモッフモフな白い巨大蜘蛛
4、狂鬼シュバルツ=オンブル
狂気の瘴気を発し風無く棚引く長い黒マフラーを纏う三白眼な黒髪の青年
5、魔人の器ベル=B(バアル)=ゼブル
とある呪文が刻まれたポンチョを羽織る腰に短杖を携えた銀ウェーブボブの女性
6、ヒト斬りドムス=レーギア
左腕に魔石の嵌った手甲を付けた左眼帯の娘、刀剣多数所持
それぞれの似顔絵も記す…』
「……4〜6ってどこかで見た顔にそっくりねー」
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>>2891
「ああ、特に5、魔人の器ベル=B(バアル)=ゼブルなんてごく最近見たことがある気がするなぁ」
「この凶悪でいかにも的確に人の恐怖症に攻撃してきそうな顔は印象に残ってるよ、うん」
「……それはさておき無関係なちょっと犯罪臭のするクエストとはとても言えない物だ」
「めでたい事にムゲンさんもベルさんもドムスさんも要注意扱い、全員侵負関係者だよ」
「単刀直入に聞くけど何か心当たりない?」
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>>2892
答えの代りに障壁パンチが飛んできた。
ディフよ、忘れてはならない…この魔女はキレやすいのだ。
「知るかあああああああああああああああああああああああ!!!!」
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>>2893
「グハァ!? 器の部分いらないよこれ!」
障壁パンチ、無事に直撃
腹を押さえ、地面に片膝をつく青年
「と、ともかく……… 目を付けられてる、っていうのは…… わかった……」
「だけど…… グフッ…… その意図が、いまいち…………」
こんなクエストがクエスト発注所を通るわけない、それは見た瞬間でわかる
だが侵負連中なら手を汚す事をいとわないはずだ
「一番最初に頭を過ったのは、ビート君が関わった能力開発機関ゲシュ……… ゲシュタルト?」
「ムゲンさんが資料を奪って逃走したとか聞いただけで、この三人全員に関わりがあるとは思えない」
「だけど自らの手を汚さず殺すよう仕向ける侵負絡みとしたらそれくらいしか思いつかない」
ドムスの情報がどこかに書かれてないか、受注書の隅々まで調べてみる
もしくは、他の情報を
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>>2894
「その関連付けは早急でしょ、だいたい1〜3もゲシェンクと関係があるの?
死霊術師はちょっと無理あるでしょうよ、蜘蛛の魔物もしかり。
後、シュバルツって誰よ。ムゲンのツラした別人?違うわよね、これムゲンでしょ?
それにビートが載ってない。載せるなら私じゃなくてアイツよ」
怒りながらも確りと考えてはいた。
因みに上記の文面以外に何も書かれていない。
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>>2895
「だから過っただけなんだよ、ゲシェンクしかありえそうにないってだけでゲシェンクの確率が高いってわけじゃない」
「それにこれは“討伐クエスト”だ、載せるとしたら研究対象な分むしろ“捕獲クエスト”に入ると思う」
一応反論はしてみたが、ゲシェンクを推す理由は無さそうだ
この組織がなんなのかさっぱりわからない、自分の身分も明かさずクエスト発注なんていい度胸だ
「会う人間、探し出す組織は増えた。 けれどもどこに行くべきかは相変わらずわからない」
「師匠さんが遠出している以上探し出せそうなのはドムスさんくらいしかいない、他メンバーもムゲンさんも、この依頼を出した組織もそれ以上に足取りが追えない」
「……さっきベルさんが言っていた事を実践してみよう。 珍しい刀剣探し」
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>>2896
「つっても今時珍しい刀剣なんて其処らに転がってるものでもないし…アンタは知らない?」
うーむ、と首をかしげる魔女。
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>>2897
「……おあつらえ向きな刀剣が一振り」
「珍しくて、魔術的に強力で…… おそらく対侵食機能も高い」
「星渡っていう、隕石で作られた封剣が今ジグザール国内に、それもひょっとしたら王都付近にあるらしい」
「それも、酸妖蟲に関係しているという情報のおまけつきで」
ドムスにこの話が伝わっているなら、おそらくこれを探しているはずだろう
酸妖蟲に関する情報を集めれば、おのずと見つけられそうだ
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>>2898
「へぇ、隕鉄剣…魔術的な効果は高そうだしお誂え向きね。
酸妖蟲って骨虫連中の事だったかしら、偶に見かけるわね」
その線で行きましょうか、と魔女。
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>>2899
「……ただ警戒要素としては、この前魔女の家で話した滅鬼衆の面々と鉢合わせする恐れがある事」
「こっちから喧嘩を売らない限り殺しにはかからないだろうけど、同じ物探していると知った時は別だろうね」
少し表情を曇らせながら、滅鬼衆の事を伝えた
あれから数時間程度だ、割り切りには少し短すぎる
「正規のクエスト発注所の方に、多分依頼として提示されていると思う」
「骨っぽい虫とかそんな感じのキーワードで、ね」
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>>2900
「んー…発注所には行くべき?
まさか骨虫連中が星渡(ほしわたり)を持っているわけじゃあないんでしょ?」
魔女は考え込んでいる。
「そもそもその星渡って刀剣の情報は何処で得られるのかしら」
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>>2901
「クエスト自体を受けずとも、クエスト場所となっている村を幾つか調べる事は出来るはず」
「たとえ持っていなかったとしても、ドムスさんに辿り着ければいいしね」
一方こっちは、今回に限っては、ある程度考えを纏めてから話している青年だった
「情報の出本から滅鬼衆の話を盗み聞きしてからだ」
「星渡がいるから酸妖蟲が出たのか酸妖蟲が出たから星渡がでてきたのかはわからないけど関係があるのは間違いない……」
「……実力さえあれば滅鬼衆自体をぶん殴りにいけばいいんだろうけど」
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>>2902
「ん、成程。そこら辺はアンタの方が慣れてるかしら?
あんまし受けたことないのよねクエストとか。大規模な冒険もした事ないし…
餅は餅屋、アンタに任せる」
頷き決断を下した。
「あ、そっちのほうが簡単そうに聞こえたわ、殴りに行く?」
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>>2903
「……やめよう、成功する可能性が少ないのと確実に失敗しそうなのだったら前者選ぶよ」
「必要なら、全力で殴りに行くけどこっちを選ぶ段階じゃないよまだ」
とりあえずベルの賛成も得られた事だし、と足をクエスト発注所に向ける
自分に主導権が振られ、少しだけ不安を感じる
しかし言霊の話を聞かされただけあってそれは口に出さない
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>>2904
「はいはい冗談よ…しっかし何なのかしらね、この手配書?」
歩きながら怪しい紙っきれをマジマジと見ている魔女。
他のも探してみようかしら…とかぶつぶつと言いながらディフについていく。
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>>2905
「……今度は他の冒険者敵になるかもしれないのか」
背中でベルの声を聴きながら、一人呟く青年
クエスト発注所に向かいながら、意識的に人通りの少ない道を歩くようにする
「ベルさん、せめて襲われるリスクを減らしたい」
「変装できそうなものある?」
なければ、と鞄を開いて覗き込んでみる
確か顔を隠せそうな物がいくつか
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>>2906
「変装?…いや、流石にそんなもの持ち歩いてないけど」
魔女、とはいえ一般人に近い暮らしが主な娘である。
荒事に慣れていてもそういった用意はしていない。
「いいじゃん、来るもの拒まず去るもの全殺しで」
笑顔で言うセリフではない。
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>>2907
「侵から始まる親愛な友以外のヘイトが上がるからやめようよ」
「ジェノサイド対象ならビート君が恐らく引き受けてくれるから ………あったあった」
青年が取り出したのは、ダー○ベイダーを思わせるような鉄製のマスク、とマント
そして風邪を引いた時に着ける新品の布製マスクと帽子、そしてさらしである
「どっちがいい?選択肢は無限大だけど」
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>>2908
「どれをどうやっても…素人目に見ても注目を浴びるわよね」
暫し考えた後、吐き捨てるように言い放つ。
盛大にため息つきつつだ。
「堂々とこのままの姿でいた方が良いんじゃあない?」
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>>2909
「髪隠して性別を偽るだけでも大分マシにはなると思うけどなぁ……」
「王国に指名手配されている訳じゃないし堂々とするのも手かな」
鞄に変装セット候補をしまうと、再び移動
それでも人通りが多い場所に行く気にはならず、本道から少し逸れる程度の場所を移動中
問題なく歩き続ければ、クエスト発注所に着けるだろう
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>>2910
こうして無事、クエスト発注所に辿り着いた。
「なーんだ、別に何時もと同じじゃない。大丈夫よ、うんうん」
難なく中へと入れば目当てのクエストと幾つかの村の情報が手に入る。
だがしかし…この時、既にある人物につけ狙われているとは誰も思うまい。
ふっふっふ、未だどんなキャラにするかも決まっていないからな、分りようもない!
そんなわけで次回に続く!!
-
-王都ほど近くの山中-
「さて……」
朝方から続けていた日課の鍛練をしているのは、深い赤色の髪と瞳の青年。
すっかり日も天辺に登り、初夏ながらも暑い日差しが降り注ぐ。
「そろそろ仕舞いにすっか…」
訓練用の矢を黒い弓に番え、呟きながら弦を引く。
的は木々の合間に立てた専用の的。
-
「ま、待てえぇ……」
そんなカイに向け、情けない声が聞こえてくる。
声は女の者の様だが……はて、何処かで聞き覚えが。
見れば野兎がバタバタと逃げて行き、その後ろで何か倒れる様な音が聞こえた。
「う、く……お腹減って……もう、ダメだぁ……。」
-
「そんな無粋な真似はしないさ。警備隊に居た頃ならわからんがな」
そのウインクに調子を合せるように笑みを浮かべて。
「ユクの村…というと、最初にフィトリアに会った場所の近くか。なるほど…」
顎に手をやりながら。
確か、オージェという友人が村にいると言っていた。
「……?」
そして、ここで思い至る。
"ジャック・ザ・メアリー"の被害者の中にオージェという女性が居たはず。
ならば、何故今、彼女はその村にいるのか。
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//誤爆ったぁーー!!
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>>2913
「あ?」
さぁ射よう、という正にその瞬間に間の抜けた声。
「……。何してんだ、てめぇ」
振り返ると共に、視界に入ってくるのはかつての戦いで(一応)共に戦った(一応)仲間。
暫し沈黙した後、呆れた声でそう言う。
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>>2916
「か、かい……?」
息も絶え絶えな様子で言うのは、無造作に伸ばした赤いストレートヘアーの娘。
身に着せたボンバージャケットはぼろぼろで、足も傷だらけ。
いかにもな様子で、彼女は行き倒れていたのである。
それも銃を以てして兎を仕留められない程に。
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「何でてめぇがこんなとこにいんだよ…。
つぅか、ウサギに逃げられるってどんだけポンコツなんだお前」
久々に会ったというのに、開口一番これである。酷い。
「しかもボロボロじゃねぇか。ほとんどホームレスだな」
フッと鼻を鳴らして。酷い。
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「……う、うるさい……なぁ……!」
倒れ伏しながらも、減らず口を叩く赤髪。
この野良犬根性だけは、どうあっても変わらない様だ。
「何とでも言えっ、自分は……生きる為なら……あ。」
言葉を返そうと睨むが、眩暈を起こして言葉を切る。
ずいぶんの間、何も口にしていない様だ。
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