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王立図書館

1「鍵を持つ者」:2010/05/24(月) 20:56:04 ID:???
王都中央部に存在する、最も有名で最も大きく、最も攻略が難しいとされているダンジョン
その深さは未知であり、入り口で選ぶことが出来るA〜Gコースによって性格も異なる

図書館ロビーではお静かに

A・B路 基本的に魔物は弱く戦闘が一番楽だがB32以降は時空魔法の基礎が必要
C・D路 ほかの通路と比べてアトラクション的な要素が多い
E・F路 18禁。「えろ!ふぇんたい!」路
G路 一番危険な通路

1436とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 22:28:44 ID:o4QT/YPA
>>1435
「実感が…… あんまり沸かない、ですね」

自分の魔力の流れが落ち着いたと言われても、ピンとこない
感情の高ぶりによって流れが激しくなるとかそんな話は聞いた事はあるが、
もともと魔力を感知する能力はそんなに高くないのだ

そして言われたのはまさに先日考えたこと、そして指摘された事だった

「え、ええ…… 確かに威力を強くしたり消費量を抑える事はできるようになりました」
「けれど、前のイメージと比べて固めるまでの時間がどうにもちょっと長くなってしまって、実践に使えるようになるにはまだまだかかりそう、だと」

1437とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 22:33:54 ID:bjtD/eOA
>>1436
『でしょうね。』
『往々にして自分じゃ気付かない物だもの。』

くす、とまた悪戯っぽく笑い本棚の方に歩いて行って、寄り掛かる。
彼女は見れば解る、と言っていた。 ……自分で解らない物が解る物だろうか?

『それはそうよ。 魔術の鍛錬、だなんて一朝一夕で上手く行くような物じゃないもの。』
『だから貴方の考えは正しいし、貴方にそれを指摘した異界の獣も正しいわ。』

……と、肯定する彼女だったが。
では今までやらされた事は何だったのだろうか、時間を単純に無駄にしたのだろうか?

『言ったでしょう? 基礎の基礎から教えてあげる、って。
 先日に教えたのは本当にはじめのいっぽ、教科書の「読み方」を教えただけ。』

――が。
割と衝撃的な発言に、そんな考えは砕かれる。

1438とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 22:43:33 ID:o4QT/YPA
>>1437
「実際使う物が違うだけで剣の鍛錬とそう変わらないように感じます」
「同じ過程を繰り返す、その中でたまに今の実力以上の物が出る、それを安定して出せるまで繰り返す」
「百回に一回できればいい方だったものが数十回に一回、さらに十回に一回と頻度が増えていき次第に安定して出せるようになり……」

「完全に安定する頃には今習得した型よりも、いい型を見つける それが安定するまで繰り返す、この流れの繰り返しですね」

魔法だけじゃない、剣の鍛錬もこなしている自分にとって鍛錬を積む事自体、どちらもそう変わらないように感じる
ただ魔法に関してはその鍛錬を必要とする種類がとんでもなく多い

「……うん、前の授業はイメージを変えただけ、ですからね 出来ることが大前提の物でした」
「あれだけでかなり歩けたなんて誰も考え…… ちょっと待て、僕それ関連の話しましたっけ?」

さりげなく自分の中にいる、クロと命名された侵負の事が話題に上がった
読心術の類だろうか、はたまたカオスから情報が流れてきてるか

1439とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 22:49:45 ID:bjtD/eOA
>>1438
『そうね、反復と復習は何においても重要よ。』
『その点で言えば魔法も、剣も、生活に通じる全てだって変わらないわ。』

『――「天才」、だとか呼ばれるようなのは。
 その過程を無視して結果だけを手に入れてしまうんだけれどね。』

暗にディフにはそこまでの才能は無い、と詰る。
表情はからかうような、試すような、意地悪げなものだ。

『何で知ってるか――は、そうね。 ――ふふ、[魔女]だから、かしら。』

魔女。 魔法を操る女。 魔法を統べる女。
魔に至り繋がる全てを、知り尽くした女。

『安心なさい。 私も基本はあの混沌と一緒。
 自分に直接の害が無ければ物語への介入なんてしようとも思わないし、したいとも思わないもの。』

『それより今は、お勉強、でしょう?』

1440とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 22:58:04 ID:o4QT/YPA
>>1439

「才能がないなんてとっくの昔から分かってますよ、『魔女』さん」
「誰かと比べられる事も何度も経験してますし…… でもせめて身長は、なぁ……」

才能の有無に関しては、口で言っている通り本当に気にしてない、執着していないように感じる青年
そういう血統なのだと知っているのもある 最近同じ話をしたばっかりのせいで違うコンプレックスに飛び火したが

「介入されたらむしろ敵方が可愛そうで…… あー、こっちに敵対する可能性もありますね、うん」

「はい、横道が逸れましたけど…… 前回はイメージでしたが、今回も引き続き?」

1441とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 23:03:55 ID:bjtD/eOA
>>1440
『ふふ、そうね。 もう少し高い方が女の子にも好まれるかしら。』
『……――あら? でも、ふふ……そう。』

と、からかう様な言葉を続けていたが、
何を"視"たのか、口元を抑えて酷く意地の悪い笑みを。

『さぁどうかしら。 「ばけもの」って気まぐれだから。』
『えぇ、そうね――ねぇ、坊や?』

と、佇まいを改め。
掌の上にちかちかと輝く光球を生み出しながら。

『”目に焼き付いて離れない光景”――って、ある?』

酷く愉しそうな笑みを浮かべながら、そう問うてきた。

1442とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 23:08:37 ID:o4QT/YPA
>>1441

「……何を視られたのかはあえて聞かないでおくよ」

多分恋人であるエレナは間違いなく見えたはず
別にもてたいから身長を伸ばしたいのではない、周りに高身長が多すぎて


「………………………」

魔女の問いには、答えなかった
しかし沈黙は肯定、表情もそう言っている

1443とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 23:13:08 ID:bjtD/eOA
>>1442
『ふふ、そう、あるわよね。』
『残酷なまでに目に焼き付いて、何時だって思い出せる。』
『甘いあまぁい幸福に満たされて日溜りに寝転んでいても、暗がりからじぃっとこっちを見てる――。』

歌う様に透き通った、高い声で、童女が言葉を吐き出す。
青年の心を抉る様に、奥深くに押し込んでいたそれを刃物で切り裂いて、引きずりだす様に。

『火、炎、悲鳴、痛み。 ……忘れているなら無理矢理に、とおもったけど。』
『要らなさそうね?』

実に楽しそうな、けれど少女特有の愛らしさを孕んだ笑顔で。
感情を表しているであろう表情の青年に、言葉を投げた。

1444とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 23:21:51 ID:o4QT/YPA
>>1443
「………………………」

「……………………………前回話した、縁のある属性と、同じ話ですか?」

無表情の仮面をかぶり、感情を抑えた声で、感情を漏らさない内容を話す
起伏が激しいとまで行かずとも、普通に感情を表に出していた青年だ
感情を抑えていても腹の内が穏やかではないことぐらい簡単にわかるだろう

1445とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 23:28:38 ID:bjtD/eOA
>>1444
『ふふ、……怒った?』

解っているであろうに、それを逆撫でするかの様に嘲笑と共に言葉を紡ぐ。
掌の上に浮かんだ光球はゆらゆら、と黒く揺れる焔に変わっている。

『イメージはね、強ければ強い程良いの。』
『想念は魔力に変わる、記憶は力になる、経験は糧になる。』
『――それはね、思い出したく無い様な事でもそうだし。』
『往々にして、蓋をしたい様な悪夢程、強いの。』

ちりちり、ぱちぱち、と。周囲の風景が音を立てて燃え始める。
幻覚か現実か、保護を掛けられている筈の本棚は燃え尽き始め、図書館の蔵書は焔に巻かれて、

火の粉がぱちり、と弾けて木屑が足元に転がる。

1446とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 23:38:04 ID:o4QT/YPA
>>1445
怒った? 当たり前である、誰だって触れられたくない事はある
自分の記憶に関しては間違いなく、そのタブー筆頭だった

それでも、怒りに蓋をし抑えようとした
冷静であろうとしている青年
怒りにとらわれた挙句の行動が破滅を呼ぶ事は重々承知している
せめて考えられるだけの頭を、残そうとした

それでも、図書館の蔵書に火が放たれ、燃え盛る様子を見ると
とても、冷静で居られなかった

「――――ウォータ!ウォタラ!!!!」

炎に巻かれたのを見ると、体が動いていた
『魔女』によって制御された空間である事も、何もかも頭から吹っ飛んだ
半ば叫ぶようにして放たれる苦手な水属性の呪文、意識してから得意な方になった土とは違い
今まで使っていなかった分余計に苦手になっていった水
それでも使わずにはいられなかった、自らの過去の悪夢を振り払うように
燃える本棚に向け水の弾を発射した

1447とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 23:44:31 ID:bjtD/eOA
>>1446
『――うふふふっ。』

ぱちん、と指を鳴らす音が響く。

ごう、と周囲を取り巻いていた炎が一層強くなって。
放たれた水の魔法諸共、本棚を、本を、床を、天井を。

ディフの視界にある色のない世界を真っ赤に染め上げて何もかもを燃やし尽くして行って――。

『――砕けなさい。』

ぱりん、と硝子が割れる様な音が響いて。
視界が赤から「白」に切り替わり――


やがて、「元の彩られた世界へと」戻った。

1448とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 23:51:33 ID:o4QT/YPA
>>1447
「ウォータ!ウォータ!!ウォタラ!!!」

例えそれが意味がなくとも、燃える炎相手に効果が無くとも
それでも、熱い空気を吸い込みながら 叫びが混ざった魔法を詠唱する事をやめない

単に、蔵書を燃やしたくないという気持ちもあった
だが青年の脳裏には燃えたかつて自分の暮らしていた屋敷が、空間に投影されていた
この悪夢が断ち切られる事はない 冷静に考えればわかる事
だがそれでも魔法を止めない もはや青年の目は燃える図書館など移していなかった
あるのは、自分の妄想が作り出したかつての、暮らしていた存在しない屋敷だけ

そして、景色から炎が消え、色が取り戻された
焼けた空気から冷たい空気へと、ようやく呼吸ができる環境になり
抵抗する間もなく膝が地面をつき、両手で体を支え 血痰が混ざった咳を吐いた

1449とある世界の冒険者:2013/11/08(金) 23:56:06 ID:bjtD/eOA
>>1448
――図書館には、音も、色も、何もかもが戻っていた。
時折ぷにぷにや、魔物の鳴き声が聞こえ、時計の針が音を刻み。

上層や下層に耳をすませば、話し声だって聞こえて来る。
今のは幻だったのか、それとも現実だったのか。 確かめるすべは無い。

『最低の気分、かしら?』

そして地に膝を付き、息荒く疲弊した青年の隣に童女が座り込み。
その背中を擦る。 ……気分が楽になってくる。 精神的な疲弊までは消えないが。

1450とある世界の冒険者:2013/11/09(土) 00:04:23 ID:jr3ffSjo
>>1449
「……あ……う、あぁ……………………」

口を開いても、出てくるのは言葉にならないうめき声
一瞬、あの時のあの悪夢が、もう一度繰り返されたと本気で思っていた
癒えているわけじゃない、確信した 確実にまだ、かなり深く残っている

1451とある世界の冒険者:2013/11/09(土) 00:06:59 ID:vmTDi3g2
>>1450
『……落ち着いて、ゆっくり呼吸なさい。』
『ゆっくり大きく吸って――吐き出すの。』

背中を優しく擦りながら先程までとは打って変わった優しい声と、慈愛に満ちた顔で。
青年が落ち着くまでそれを繰り返し、もう片方の手は青年の手を取って、強く握る。

『今のは、貴方の悪夢じゃないわ。』
『だから大丈夫――落ち着いて、大丈夫よ。』

1452とある世界の冒険者:2013/11/09(土) 00:12:25 ID:jr3ffSjo
>>1451

言われるがままに、ゆっくりと呼吸をした
熱い息を吸ったと錯覚していた喉が最初は拒絶していたが
次第に落ち着いて行き

「………だいじょう……ぶ……」
「………大丈夫、です…… 『魔女』、さん…… もう、大丈夫……だから……」

完全に落ち着くまで、そう時間は要さなかった
手を握り返すと、立ち上がって血がついた口の端をぬぐう
涙こそは流していないが、それでもひどい顔をしていた

「………………コイツ、を…… 今の、コイツを…… イメージに、使えば……… いい、ん……です、よね……?」

1453とある世界の冒険者:2013/11/09(土) 00:18:41 ID:vmTDi3g2
>>1452
『そう――いい子ね。』

落ち着いて行く様子を見た後、立ち上がったのを確認すると。
ふわ、と数歩下がって。

『――魔法はね、綺麗なだけの物じゃない。』
『私が教える以上、それだけは確り覚えておいて欲しかったから、”こういうやり方”をしたわ。』
『……、ごめんなさいね。』

青年の瞳をじぃ、と見詰め。
言い聞かせる様に、ゆっくりとそう言い、最後に頭を下げる。

『そうね、最終的にはそうなるわ。 けど――』
『それを一つの側面だけ思って使ってはダメ。 簡単に呑まれて、今みたいになるわ。』

『一番良いのは、嫌なことを含めて自分の物にしちゃう事なんだけれどね。』
『そんな事が出来る子は、そうそう居ないわ。』

1454とある世界の冒険者:2013/11/09(土) 00:28:25 ID:jr3ffSjo
>>1453
「……だから、大丈夫だって 『魔女』さん」
「どうしても…… イメージに絡めるなら必要な事だし、何よりも自覚しないといけないことですから」

血の気の失せた顔で、穏やか表情で 目に強い光を宿して
自分に言い聞かせるようにも、魔女のフォローの為にも、何よりも自覚するためにも言葉を口にする

1455とある世界の冒険者:2013/11/09(土) 00:34:19 ID:vmTDi3g2
>>1454
『礼儀よ。 誰にだって抉られたくない場所はあるもの。』
きっぱりと言い切って、椅子に座り直しし、テーブルの上に紅茶を置く。

『――良い? 今のだけでも、貴方の「火」に関する術の威力は随分と上がるわ。』
『蓋をしていた物を引き摺り出して、それが表に出ている訳だから。 ……嫌でも、ね。』

……それは、そうだろう。
あんな事があった以上強い火をイメージしてしまい、それは術に密接に関わって来る。

『――けど、禍つの者に対して術を使うなら負の情念だけで使ってもダメ。』
『ああいう手合はやれ「正しい心」だとか「浄化」がどう、だとかで威力減退仕掛けてくるもの。』

ふん、と少しだけ鼻で嗤う様な素振りを見せる。

『だから――記憶と、使う時の情念は別個に置きなさい。』
『貴方の心に対しても、それはいいことだから。』

1456とある世界の冒険者:2013/11/09(土) 00:43:09 ID:jr3ffSjo
>>1455
「………しばらく、というかずっと…… 忘れられそうにないよ、アレも…… 元の悪夢も」

どっちも、目を閉じているだけですぐに心に浮かび上がらせる事ができそうだ
噴火のイメージなどと言ったただ何となく強そうという生ぬるいものではなく
現実に起こった事として、心に鮮明に浮かび上がる
威力が上がるのは、ほとんど必然だ

「そうじゃない時でも、誘惑してきますからね。 相手が負の感情を持っているならなおさら……」
「………切り離して考えられるよう、努力します」

1457とある世界の冒険者:2013/11/09(土) 00:45:58 ID:vmTDi3g2
>>1456
『闇に堕ちた魔導師が必然、強い力を持つのは――そういう事よ。』

紅茶を一口飲みながら、誰かを思い出すように。
自分の事だろうか、それとも古い古い知人の事だろうか。

『うん、頑張りなさい。』
『――疲れたでしょうし、今日はおしまい。』
『今度の宿題は……そうね、炎の魔法、なんでもいいわ。』

『御しきれるようになってきなさい。暴走、しないようにね』
『今の貴方は、結構危険だから。』

1458とある世界の冒険者:2013/11/09(土) 00:53:55 ID:jr3ffSjo
>>1457
「……練習場所、今の場所だと憲兵にお世話になりそうだなぁ……」

下手に暴走したら王都まで攻撃が届きそうだ、下手したら時を待たずして闇に堕ちそうである
どの程度強化されたのか興味半分、恐怖半分

「『魔女』さん、今回もありがとうございました ……それでは、また次回に」

1459とある世界の冒険者:2013/11/09(土) 00:55:10 ID:vmTDi3g2
>>1458
『なるだけ水場に近い所でやりなさいね?』
くすり、可笑しそうに口の端を吊り上げて笑って。

『えぇ。 ――また来なさい、坊や。』

ふっ。
と現れた時と同じく、こつぜんとその姿を消した。

1460とある世界の冒険者:2013/11/09(土) 01:00:40 ID:jr3ffSjo
>>1459
「いっその事水の中でやった方が安全かもしれないですね ……生態系崩れそうだけど」

姿を消した『魔女』を見送り、再びこんにゃくを剣にすると上層階をめざし歩き出す
今のがあって下手に魔法を使うのが怖い、炎だけでなく他の属性もだ
この恐怖は間違いなく必要な恐怖に違いない そう一人呟きつつ、後にするのであった
FO

1461とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 21:35:17 ID:yH/zxM4c
「…………」パチン

「よし、行こうか」

図書館の入り口で己の顔を叩き喝を入れ、扉を開いた
あれから傷口を抉られ、夢にまで出て寝れない日が続いたがようやく初級の炎魔法を物にでき
次の『基礎』を学ぶステップに進むことができた青年
今回も蝶の使い魔がいるかもしれないと、辺りを見回し
もし見かけないのであれば以前授業が行われたA路の五階に向かおうとするだろう

1462とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 21:41:24 ID:xpkGEDpg

ひらひら、と。
青年の前を黄金の蝶が飛んで行く。

――ただ、今回進んでいくのはA路では無い。
"F路"の方へと、ふわふわ、ひらひらと。

誘うように。

1463とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 21:47:48 ID:yH/zxM4c
>E・F路 18禁。「えろ!ふぇんたい!」路

「…………………………………」

「え、ちょ、『魔女』さーん!?」

流石の自分も今まで行った事のない、というかできれば行きたくなかった路に誘導するように動いている蝶
前回のトラウマとは逆ベクトルの心の傷ができるような、散々坊や坊やと言っておきながらちゃっかり自分の年齢は覚えていて嬉しい
ってそんな現実逃避している場合ではない落ち着け落ち着け


「い、一体何を……!? 今日は何を教えて………」

赤面しながら、いつもの数倍警戒しつつビクビクしつつF路へと入っていく

1464とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 21:55:02 ID:xpkGEDpg
……と、ディフがF路に入ろうとする前で、蝶が一度止まる。
そしてひら、ひら、きら、きら、と羽ばたいて、光を瞬かせた後。

"一見壁に見える場所"にすぅ、と入って行く。

最近では殆ど誰も立ち入らない事から存在が忘却され、
知る者も無闇矢鱈にその情報を零さず、wikiからもすっかり消えてしまった為。

知らぬ者の方が多い路――、即ち、"G路"だ。

1465とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:00:36 ID:yH/zxM4c
>>1464
「…………え?」

「壁に入っていった? F路じゃなくて……」
「……隠し部屋か、びっくりした…… まだドキドキ言ってるよ」

一体何が始まるのかとドキドキしていた所に隠し部屋
今までの講義を振り返ると期待度よりも恐怖の方が強かった

「…………何となくだけど、他の場所よりも危険な場所に繋がる気がするな」

冒険者としての勘が危険信号を発している
ここに隠し通路があるなんて噂にも聞いた事が無かった
隠されているということはそれ相応に、危ない場所に繋がってるんじゃないかと

少し考えるように立ち止まったが、意を決して壁の中に体を突っ込んだ

1466とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:03:01 ID:xpkGEDpg

こつん、と一歩進むと――普通の通り。
下に降りていく為の階段がある。

だが周囲の風景は"普通"ではない。
本来幻覚に支配されているG路が――更に。

"ナニカ"によって歪められている。
上も、下も、前も、左右も、真白く。

違和感を覚える程に真白い路が下まで続いており――
ディフが一歩進む度に、ディフがどこかに触れる度に。

壁の色が焼け焦げた様な色に変わっていく。

1467とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:10:37 ID:yH/zxM4c
>>1466
「―――――――」

壁が焼け焦げたように、まるで火事にあったような色に
トラウマを刺激してその縁のある属性を強化するのは前回で終わったと考えていた
終わっているはずだと、終わったのだと  何でまだ続いているんだ


「………また、あれを見ないと………」


「…………」

体が勝手に後ずさる、目の前の光景から逃げ出そうとする
頭が痛いし息も荒れていく、前に進むのは裸足でガラスの破片が散りばめられた床を歩くのと等しい
そうとわかりながらも、自分に再び喝を入れ 無理やり前に歩き出した

1468とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:15:20 ID:xpkGEDpg
>>1467

……ゆっくりと、ゆっくりとだが、"前に進んで行く"。
すると周囲の風景が――後ろから、既に歩いてきた場所から、

焼け焦げた様な凄惨な物から「色」のある壁や、床へと変わって行く。
それは火の灯った燭台の掛かった壁であったり、無骨だが決して唯の量産品では無い剣が立て掛けられていたり。

見覚えのある場所の風景写真であったり、
昔に青年が着ていた鎧に良くにた鎧甲冑が置いてあったり。

そうやって意識を保ち、前に進んで行くと――
目の前の焼け焦げた光景も、少しずつ「色」のある物に変わって行く。

……もう少しで、階段は抜けられそうだ。

1469とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:20:10 ID:yH/zxM4c
>>1468
「……! あ………!」

確かに床には焼け焦げていた、だが前回の幻覚とは明らかに様子が違った
まるで自分の記憶を投影したかのような、幻影が見て取れた
既に記憶の彼方へと追いやった物も、映し出されているかもしれない

少しずつ歩みが軽くなり、頭痛も和らいできた
足を進めていく

1470とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:25:01 ID:xpkGEDpg
>>1469

……そして、階段を抜ける。
抜けた先には広い部屋、豪邸や――何処かの城の、エントランスのような。

隠された路とはいえ、王立図書館の物とは思えない場所にディフは居た。
……振り返れば、入って来た路は消えてしまっている。


『――火の灯った燭台は、貴方の記憶。
 ――無骨だけれど打って響く剣は貴方の心。
 ――身を包み生命を守る鎧は貴方の強さ。
 ――姿を幾重に変え寄り添うのは貴方を想う人。


 ――いらっしゃい。 ここまではコれたみたいね?』

そしてその先には金色の髪の少女――"ではなく"。
時計の様な意匠のある大杖を持ち、見る角度によって色が変わる様な白に金ラインのローブ。

長く美しい金色の髪を腰辺りまで伸ばした、――寒気がする程に美しい妙齢の女声が居た。

1471とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:33:30 ID:yH/zxM4c
>>1470
「………最初は逃げ出そうかと、本気で思いましたよ」

「その姿が、本当の姿ですか? ……魔女さん」

トラウマを刺激されていない、普通の状態だったのなら見とれていたかもしれないほど美しい女性が目の前に立っていた
だがしかしそれを素直に享受できなかった青年

抜けた先であるエントランスを、ぐるっと見回した

「……ここは、どこなんですか? 少なくとも僕の記憶じゃないことは、確かだけど……」

1472とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:37:02 ID:xpkGEDpg
>>1471
『――さぁ、どうかしら?』
『あっちが本当で、こっちが偽物かもしれないわね。』

童女の姿の時にしていたように、口元を手で抑えて笑う。
だが、その仕草から受ける印象は違っており、その妖艶さに引き付けられるようでもある。

『”わたしたち”の塒――かしら。
 ふふ、ここなら多少のごまかしは効くから。』

1473とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:46:15 ID:yH/zxM4c
>>1472
訂正しよう 少しクラっと来た
元々自分より年上の女性がタイプである故
ここまでタイプどストライクの女性を前にするともう
……今の恋人への罪悪感が芽生えてきた

「………多少のごまかし?」

1474とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:49:24 ID:xpkGEDpg
>>1473
『あら……どうかした?』

それを解って、やっているのだろう。
首を小さく傾げて地震の瑞々しく、紅い唇に指を当てて問うてくる。
まるで魅了の魔法に掛けられたかの様に身体が熱くなってくる様な気までしてくる。

尤も、そんな物を本当に使われていたらこんな事では済まないだろうが。

『そう、ごまかし。

 ――私や、カオスみたいな――法外の化物が力を振るっても、ネ?』

1475とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:56:38 ID:yH/zxM4c
>>1474
「……… オラ!!」ゴスッ

自分で自分の腹を殴り、自分の攻撃で体をくの字に曲げ片膝を地面についた
危ないあやうく虜になるところだった

「大丈夫です何でもないです単に通路のアレの影響が残ってただけです!」


「通路自体の幻覚だけじゃなく、他の力も働いていた」
「ごまかしが効く力、って…… アレの事ですよね」

1476とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 22:58:42 ID:xpkGEDpg
>>1475
『あらあら、大丈夫?』

くすくす、と可笑しそうに笑って。
手に持った杖を大きく一回転させる。

『えぇ、貴方の魔法も、私の魔法も。』
『――来れた、って事は一応は制御はできたのでしょう?』

周囲に置いてあった調度品がすぅ、と床に染みこむように消えていって、
目の前にいたはずの魔女が少し離れた所に、現れる。

『――撃ってごらんなさい? 意地悪な魔女に仕返しをする、チャンスよ?』

1477とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 23:13:39 ID:yH/zxM4c
>>1476
「……仕返ししようなんて気はサラサラないですよ、確かに意地悪だとは思ってますけど」

確かに意地悪だ、だが自分の趣向のためだけに動いている訳ではないと言う事はわかってるし、
行動から優しさを感じることもできる 何よりも、実際に自分を強くしてくれた
自分にとっては少なくとも、仕返ししたいと思う人間とは真逆の立ち位置にいる人物だ

だが、撃てと言っているという事は何かしらの目的があるのだろう
右手に炎の魔力を宿すと意識を集中させた 翳した右手の掌に人魂サイズの炎が浮かび上がる
魔法陣の一種なのか、一瞬青年の周りを炎が蠢いた

表情が、強張る

「―――――ファイア!」

さほど強いわけでもない魔力、口に出された初級も初級、属性魔法の中で最も簡単であろうファイアボールの魔法
青年の右手に浮かび上がった人魂サイズの迫力のない火球が放たれた

だが、一度どこかに着弾されるとその地点で爆発
大の大人でも余裕で飲み込めるほどの火柱が着地地点前方に上がる
更にそれに伴い周りの空気が一気に熱く、息をしたら咳き込み喉を焼くほどに

1478とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 23:21:09 ID:xpkGEDpg
>>1477
ふっ、とその魔法を見て確かな笑顔を浮かべる。
杖を持たない方の手を翳し火弾を――掌で受け止める。

掌"だけ"に展開された何か。
それが炎弾を受け止め、爆発を――その中に引きずり込む。

『――うん、悪くないわね。』
『けど――良いのよ? ここなら。』

掌の中には……小さな石、だろうか。
魔法を吸ったからか、僅かに赤く輝いている。

『――まだ思いっきり撃った事、無いでしょう?』
『髪の毛一つでも焦がせたら……ご褒美ぐらい、あげるわよ?』


そうして唇を舌でなぞり、扇情的な様を見せつけるようにして、挑発。

1479とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 23:28:56 ID:yH/zxM4c
>>1478
「っ………!」

一撃だけでも体全身に寒気が走る、目の前にあの悪夢の幻覚がうっすらと見える
炎の魔法を使ったその日はいつも悪化したあの悪夢を見て、まともに眠れなかった
練習が続いた日は睡魔との戦いだった

自分がかなうはずもない相手だとわかっていた、あえて挑発しているような言動を取っているのも
対抗策があるからだとわかっていた。しかし心のどこかでひょっとしてと思う気持ちがあった
だから、防がれたのも当然と思う一方でどこか悔しかった


「もう、一発……! ファイア!」

再び掌から火球が発射された、少し大きくなっていた
火柱の大きさもより大きく、だが明らかに制御を失い始めている

1480とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 23:38:01 ID:xpkGEDpg
>>1479
放たれた火球が石に吸い込まれ、消える。
爆炎を立てて吸い込まれ――石がまた紅くなる。

『落ち着きなさい?
 ――ただ、撃ってもだめよ。

 今、貴方の手元には大きな――大きな火種があるの。』

言葉は静かに、ディフに言い聞かせるように。
時計の音が刻まれる広い部屋に響き、染み渡るように放たれて。

『それの、使い方を考えるの。
 ――、一緒よ、応用。

 イメージなさい、手元にある大きな火を――どう使うか。
 どんな貌にして、どんな風にしたいか。』

1481とある世界の冒険者:2013/11/20(水) 23:58:06 ID:yH/zxM4c
>>1480
「…………火種?」

手元を見る 無論、そこにそのまんまの火種なんてあるわけない
手元を見ながらの方がイメージしやすいとそう思ったからだ


「…………………」

右手を挙げた 掌に炎が現れ、渦を作る
炎の魔力が集中するにつれ呼応するように回転力が上がっていき、炎自体も強力な物へとなっていく

「……………ファイア!」

その回転する炎を、魔女に投げつけた
今度は着弾点で爆発することのない、攻撃の勢いが止まるまで回転の威力と炎で相手を滅せんとする魔法

1482とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:04:43 ID:ZFMqqOSc
>>1481
『――そう、良い子ね。花丸を上げるわ。』

放たれた炎は――
またも、受け止められる。
渦を巻き何者をも焼き滅ぼさんとする青年の意の焔は――


――すっぽり、と。
今までの分と合わせて、魔女の掌の――マッカに赤熱化したいしころに、収まった。

『――はい、ここまで。』

そして、不意に終わりが告げられる。
……もういいのだろうか。

1483とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:09:53 ID:sWSAkFQ6
>>1482
頭を抑えて顔を顰めた、整っていた息がまた荒くなる
これで何度目だろうか 本当に、慣れる事などありえなさそうだ

「………今までのだけで…… いいんですか?」

これ以上やられたらぶっ倒れかねないが、それでも突拍子過ぎるような気がして

1484とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:15:43 ID:ZFMqqOSc
>>1483
『良くはないわよ? だから、こうしたんだし。』

手元に在る石を――瞬時に、小さく圧縮。
かと思えばネックレスの様なアクセサリーに、紅い宝石として装飾して。
 
『動いちゃダメよ? ……はい、これでよし。』

ディフに近付いて行き、息を荒げた少年に付けさせる。
……近付くと、とても落ち着く甘い香りがした。

1485とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:19:20 ID:sWSAkFQ6
>>1484
「    」

ゴスッ

「グハァ!!!」

またもや自分の腹を自分で殴った、つい反射的に深く吸ってしまったんだから仕方ない
後日エレナに対して土下座決行確定である、土下座するんならもう少し吸っても

「ハァ、ハァ……! 『魔女』、さんこれは………?」

1486とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:29:53 ID:ZFMqqOSc
>>1485
『あら……ふふ、律儀な子ね。』

可笑しそうに笑って青年の頭を撫でる。
白く、長く綺麗な指はひんやりとしていて、気持ちがいい。

『貴方の魔法の凝縮体よ。
 言ってしまえば貴方専用の、外付けの出力増強魔石……

 兼、発動体ね。 それを介せば少しは楽よ。』

1487とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:34:09 ID:sWSAkFQ6
>>1486
頭を撫でられている感触で例の首輪を嵌めていないのに犬になったような錯覚を覚える
ひょっとしなくても自分、おもちゃにされていないだろうか

「……ありがとうございます。 制御できるようになる度に、だんだんきつくなっていったので……」

これで、中級魔法もひょっとしたら使えるようになるかもしれない
右手でネックレスに触れた

1488とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:44:28 ID:ZFMqqOSc
>>1487
『そうね。 始めは慣らしていきなさい。
 もう少し「基礎」が出来るようになったら――ちゃんと応用を教えてあげるから。』

触れたネックレスは、仄かに熱を持っている。
付けられた宝石の内側では……ごうごうと、焔が渦巻いている様な気がした。

『今日は終わり。
 勝手口は――あっち。 次来る時も、図書館からいらっしゃい。』

す、と指を指された方向を見ると……
何時ものメタルゴーレムが「勝手口」という看板を持ってドアの前に立っている。

居たのか。

1489とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:46:40 ID:sWSAkFQ6
>>1488
「今回もありがとうございました、『魔女』さん」


「………ええといつからそこに?」

指さされた方向に見覚えのあるメタルゴーレム
今の今まで存在に気付いていなかった

1490とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:48:48 ID:ZFMqqOSc
>>1489
『ふふ。 ――がんばりなさい、坊や。』
ふわ――と、ローブが翻ると、女性の姿は消えていた。


[-[:=:]「最初かラだ。 このドアを潜ればお前の家辺りにデるだろう。」

凄いドアである。
……そんなかんじで、本日はここを後にするのだった。

1491とある世界の冒険者:2013/11/21(木) 00:50:11 ID:sWSAkFQ6
>>1490
「………ごめん、全く気付かなかった」

色々手いっぱいで
疲れもアリ、頭痛もありで疑問に思う余地も無くドアを開け中に潜る青年だった
FO

1492とある世界の冒険者:2013/11/22(金) 23:50:28 ID:h2VJwkzs

「…………圧巻だね、ここは。」

【黒髪にスーツ姿の男が図書館に入るなり、立ち止まって一言。
あまりに特徴の無い姿はそれはそれである意味で、特徴である。

仮に特徴的な部分を述べるとすれば、眼鏡をかけ、カバンを持っているところだろう。】


「……さて。」

【この図書館にはよくお世話になったものだ、と彼にしては珍しく
過去のことを思い出しながら、図書館の奥へと進んでいく。】

1493とある世界の冒険者:2013/11/23(土) 00:10:00 ID:Ls5LK5tI

「…………。」

【そして、図書室の奥へと向かい何か読むのかと思いきや
人もまばらになっている席に座った。

すると、自身のカバンから一枚の紙とそれとは別の紙束を取り出す。
そうして、一枚の紙を参照しながら何か作業を始めた。

規則正しいペンの音のみが図書館に響く。】

1494とある世界の冒険者:2013/11/23(土) 00:23:09 ID:Ls5LK5tI
FO

1495とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:11:11 ID:rmaFPiIo

「……まさか今日もあの姿…… では、ないよね?」

勘弁してほしいような、そうであってほしいような
そんな感情が入りじまった声で、今日も図書館の地下ダンジョン入り口前までやってきた青年

『魔女』から貰った魔石を使っての練習は前よりか明らかに楽だった
使いこなすまでそう時間がかからず、次のステップへと進む事ができそうだ

1496とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:13:49 ID:.3wAOOj6

【そんな青年の前をひらひら、といつもの様に黄金の蝶が飛んで行く】
【……入って行く場所は以前と同じく――G路、隠された路だ】

【……今後の稽古はあそこで行うのだろうか?】
【確か領域を間借りしてる、とも言っていたが……】


【色々と、都合がいいのかもしれない】
【以前合った氷の魔術を使う女性を見るに】
【余り広まっている術ではなく――むしろ、旧い時代の術式なのだろうし】

1497とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:16:23 ID:rmaFPiIo
>>1496
「またG路、前回一回こっきりだと思ってたけど……」

「………あ、ということは………」

高確率で前回の姿だろう、あの姿で近くに居られたら集中できなさそうではあるが
今回も歩みを進め、隠された路に足を踏み入れた

1498とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:19:19 ID:.3wAOOj6
【歩みを進め、階段を降りていく】
【……今回は壁が、床が、炎に舐め尽くされている事は無く】

【最初から色のある――青年の記憶を彩ったような――】
【そんな壁と、床が、階段が続き、前と同じ広間に出た】


『ふふ、いらっしゃい。 ――今回は早かったわね?』

【そこには前回と同じく、妖艶な色気を漂わせる金色の髪の美しい女性の姿】
【端のほうを見ればちゃっかりメタルゴーレムも居るが――】

【女性が腰掛けている椅子の対面の椅子】
【テーブルを挟んで、蒼色のコートの青年の姿があった】

1499とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:29:44 ID:rmaFPiIo
>>1498
今回は最後にようやく気付いた、という失態を晒さぬように、メタルゴーレムと目を合わせ軽く会釈
予想通り前回色々ドキドキさせられた『魔女』の姿でいる女性を前にしたが、少なくとも表面上は冷静でいた

「……前回みたいに尻込みしませんでしたからね、蝶が少なくともF路に行かない事はわかっていましたから」
「ところで、こちらの方は…… ………あ、あれ?」

どっかで見たことがあるような、一緒に何かの事件に巻き込まれていたような
そんな青年の姿を見て

1500とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:37:06 ID:.3wAOOj6
>>1499
[-[:=:]

がしゃん、と小さく身体を揺らして反応するメタルゴーレム。
気付かれて若干嬉しそうなのは気の所為だろうか。

『うふふ、ごめんなさいね。 驚かしたつもりはなかったんだけれど。』
優雅な動作で、紅茶の入ったカップを口に運びながら。
細い指がカップを持つ動作にすら、ふわりとした何かを感じる。

『貴方が使う魔術の先駆者――になるかしら?』
「"ついで"だよ。」

蒼いコートの青年の方は、特に気にした様子も無い。
……――アレは何時だったか、確か、ヒル――リーチマン絡み、だったろう。

あの時に居た――とはいえ、随分背も伸び、感じる印象も変わっているが。

1501とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:44:14 ID:rmaFPiIo
>>1500
「………あ」

「お久しぶりです、ジャキさん」

思い出した、年単位で前の事になるがメガデウス関連で一緒にいたような気がする
悲しい事にその時は(今も)力量差の問題で一緒に行動することが少なかった分、印象に薄いが

しかし自分の方が一個年上のはずなのに見た目も雰囲気も何故ジャキの方が大人っぽいのか

「……ジャキさんが戦うところあまり見たことないけど…… 使ってたんですか?」
「闘技場でぼろ負けしたせいかあの黒犬の使い魔を使うのが印象に残ってるのですが」

1502とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:46:53 ID:.3wAOOj6
>>1501
「…………。」

「……あぁ、メガデウスの時の、か。
 随分と前になる所為で、忘れていたな。」

かなりの間が合ったが、存在自体は覚えていたようで。
小さく声を漏らした後にそう返して来る、……仕方ないとは思うが。

「大体は、アレで片が付くしな。 ……基礎事態はこの魔女から盗んだものだが――」
『まぁ、それはいいのよ。 今重要なのは貴方の修行、でしょう?』

1503とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:54:41 ID:rmaFPiIo
>>1502
間が空いていたが、それでも覚えていただけ驚きだった
自分と比べると明らかに力に差があったためうっすらと印象に残っていたが
こっちには印象に残るような要素がない…… はず、いい意味でも悪い意味でも

「前回までは基礎をやって、今回からは応用……でしたよね?」
「言い方から察するに、基礎からの昇華は自力で?」

1504とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 20:58:38 ID:.3wAOOj6
>>1503
『ええ、そういう事。』
『――けど単純に頑張りなさい、じゃあ無責任でしょう?』

そう言って、魔女が椅子から立ち上がる。
ふわり、と手の一振りで腰掛けていた椅子とテーブルを消し――

広間の風景を一変させる。
豪奢な雰囲気や床はそのままに、――空間が、広く、広く、広く。
部屋のスケールがそのまま二倍にも、三倍にもなったかのように。

"空間を拡張した"、とでも言うのだろうか。
言葉で説明しきれないそれが、現実の現象として起こった。

『見ててあげるから、少し揉んでもらいなさい?』
『加減はしてくれるように、頼んであるから。』

そう言い、目を細めて指すのは――

「……やれやれ。」

一つ大きなため息を吐き出す、青年。

1505とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:08:00 ID:rmaFPiIo
>>1504
「………マジですか」

ちょうど今しがた使い魔に負けた話をしたばかりである
勝てるイメージが全く沸かない、そもそもそんな事全く期待されていないだろうが

それでも

「………よろしく、お願いします」

大人しく負ける気はない、精々長時間揉まれてみよう
首に下げられたネックレスを手に取った

1506とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:12:36 ID:.3wAOOj6
>>1505
「パスカヴィルは使わん、加減した魔術を使ってやる。」
「そもそも、この領域なら多少怪我した所で変わらん、どうせなら殺す気で来てくれ。」

蒼いコートを翻し、右腕をごきり、と鳴らす。
術――つまり、ディフの物と同じ方式の――だろう。

恐らく言外に”見て覚えろ”というのもあるのだろう。
氷結の魔女の術を見て、恐怖を支配する事を知ったように。

『そうねぇ……、じゃあ、アドバイス。
 基本は"最初に教えた事"を、やろうとすればいいわ。

 使うものが違うだけ。 ……身近な物に喩えるのもいいかしら?』


――そして、少し離れた所に居る魔女がディフにだけそう声を掛けて。
面白い見世物でもみるかのように、壁に寄りかかった。
……腕を組んだお陰で、決して貧相ではない胸が揺れるのに、目を取られるかもしれない。

1507とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:24:06 ID:rmaFPiIo
>>1506
「最初にまなっ………」

「………最初に学んだ事」

噛んだ そして魔女に送っていた視線を外してしっかりと邪気を見る
今の行動だと一挙動一挙動が目に毒である、魔女さん

「(………イメージの話……だよね それを身近な物に?)」

いきなり言われたアドバイス これから行う応用に関しての、だろう
だがまずはこっちから動かないと何も変わらない

掌の魔石に魔力を集中させた

「――――ファイア!」

まずは初撃、人を飲み込むほどの巨体な炎に、喉を焼く熱風
初っ端から殺す気でかかれるほど切り替えが早いわけではなく、最後に出したアレを早速出せそうになかった

1508とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:30:15 ID:.3wAOOj6
>>1507
『ふふ、さ、何を教えたかしら?』

唇に指を当てて、なぞる。
グラスが塗られて艶やかに光るそこは、妙な淫靡さがある。

……わざとやって、こちらの気を散らせているのだろうか。


「――。」

放たれた炎を迎撃するのは――同じ様に放たれた炎――
――但しそれは刃の様に鋭く、呪いの様に、黒い、焔。

熱量で言えばディフの方が上であろう、単純な威力で言えばディフの方が上だろう。
だが加工されたそれは、ディフの焔を"切り裂き"、後方へと流す。

1509とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:45:27 ID:rmaFPiIo
>>1508
「…………!」

魔法の形状を変える技術、威力も熱量もこっちが上だった
だが固有の形を持たない炎なら、横に受け流すようにすればそこまで威力を必要としない訳だ

こういった技術に、覚えがないわけじゃない
むしろ、自分も使っている 障壁魔法の形を変え、剣として運用したり

「――――――!」

とりあえず、横っ飛びに跳んで炎の刃を回避した
自分の発動までの時間から考えるに、もはや防ぐのは不可能だった
飛ぶ直前に魔力を集中させた

「ファイア!」

再び放たれる炎、しかし今度はエネルギー体の不規則な物ではなく矢状の物
矢をイメージしたため威力は衰えたが、その分スピードが増した

1510とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 21:53:23 ID:.3wAOOj6
>>1509
『ふふ。』
魔術の"加工"を始めた少年を見て、魔女は小さく微笑んで。


「鈍い。」
青年は無情にも加工し青年が打ち出したそれを焔剣――
掌から伸び、ある程度の伸縮をするそれを操り、迎撃。

それは手元に引き戻され今度は鞭の様に撓って。

「単純に打ち出すだけなら猿でも出来る――。」
「――しッ。」

上空から振り下ろす様にディフの方へと打ち付ける。
直撃すれば黒焦げの上にぺしゃんこだろう。

1511とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:07:30 ID:rmaFPiIo
>>1510
「ロック!」

あいている左手に突如岩がまとわりついた
使い手の身長と同じくらいの、岩製の三角錐状の物
それで振り下ろされた焔剣を受け止めた

「―――!」

岩に隠れて見えないが、三角錐の中で拳を作っていた左手が開いたように感じた
其れと同時に時計回りに猛スピードに回転し始めた
岩製のドリル、と言った所か

1512とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:10:59 ID:.3wAOOj6
>>1511
「ふ―――。」
手を引く、連動するように焔剣が撓り、手元に引き戻される。
焔尾を描き手元で小さな塊となったそれは。

「――"呪え"――。」
ごゥ、と音を立ててその"黒"を強め、激しく音を立てて燃え上がる。
恐らくはディフや、あの魔術師と同じ物。 ――が、彼に堪えた様子は無い。

「――。」

岩石ドリルを構えたディフに、焔を灯していない左手で指を立て、くい、と挑発するようにそれを動かす。
……相手側は一歩も動いていない、彼我の距離は15m程――一足跳びで駆ければ、懐に飛び込めるだろうか。

1513とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:21:59 ID:rmaFPiIo
>>1512
「ぐっ………」

引いたのを見て、岩石ドリルを収めた その場に崩れ落ち、姿を消す岩石
これでは応用性が恐らく聞くだろうあの焔剣に対応できない

両手をネックレスに重ねた

「…………ファイア」

両手から炎が上がる、熱とは関係のない汗がどっと吹き出た
形が固定されていない炎、だが徐々に形が整えられていく

1514とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:24:46 ID:.3wAOOj6
>>1513
「――この手の物を使うのに、一つ大事な事を教えてやる。」

その隙に攻め込む事はせず、右手に黒色の焔を灯し、
それを掌の上で球状に圧縮しながらディフの様子を見て、一言。


「何の為に、それを使うのか。」
「それを、想え。」

1515とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:40:22 ID:rmaFPiIo
>>1514
「……………」

手元で燃え上がりながらも、形が収束していく炎

「…………『何の為に』」

あの日以来炎を呼び出すと必ず脳裏に浮かぶ、自分のすべてを奪った火事
家を奪い、家族を奪った 自分にとっての恐怖の象徴

何のために戦うのか、元よりその答えは出していた
この修行を始めてから、あの火事を鮮明に思い出してからより一層強くなった動機

二度とあんなことを繰り返さない、繰り返させない
火事に対してだけじゃない、自分に関してだけじゃない
何かを奪われる事に対して抗うために、使う力

炎が完全に、姿を凝縮させた
騎士剣を思わせる形、大きさ

1516とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:45:25 ID:.3wAOOj6
>>1515
『――――うふ。』

それを見た魔女が口元を吊り上げ、楽しそうに笑う。
舌先で自らの唇をなぞり、小さな吐息を吐き出して、……嬉しそうに。


「それで良い。」
「此方側よりは、似合いだ。」

青年の方は球状に圧縮したそれを握り潰し、右腕で"捕食"する。
焔は右腕の肘先にまで燃え広がり呪詛の様な音を立て、黒々と燃え上がり――

「一発だけ――少しだけ真面目に行く。 精々、抗ってみせろ。」

ぴき、ぱき、べき、と。
何かが軋む音を立てながら握り拳が造られ、構えられる。

――来る。

1517とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:53:49 ID:rmaFPiIo
>>1516
「―――――」

頷いた
剣にかける想いをより強く意識する
どんな強力な魔法が来ようと、逃げようと思う気持ちなどさらさらない

1518とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 22:59:06 ID:.3wAOOj6
>>1517
――直後。

ちりっ、と火花が弾ける音と共に目の前から青年の姿が"消失"する。
視界に残ったのは僅かな火花のみ、青年が立っていた場所にそれが弾けて――

「――しッッ。」

――"それ"を認識した"瞬間"に目の前に青年の姿が現れる。
右腕には黒く黒く燃え盛る煉獄、「それ」が騎士剣を構えた青年に――

振りぬかれた。

1519とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:10:59 ID:rmaFPiIo
>>1518
目で追えなかったジャキの動き
しかし、剣を振るうタイミングに遅れを取らなかった

偶然か、まぐれか、必然か
だが、煉獄と青年の剣が交わったというのは、否定しようのない事実

「――――――――」

叫ぶことも、声を出すこともせず
ジャキを、煉獄を、そして己の剣に自分の意思を持って強い視線を送る
視線が外れる事のない 力もぶれる事もない

1520とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:16:52 ID:.3wAOOj6
>>1519
轟音が響き、衝撃波が爆ぜる。
熱風が部屋中を嘗め尽くし、産まれた暴風が家具を、床を、壁を、焼き払い傷付けていく――――

そして。


「……ま。」
「悪くは無いんじゃないか。」

熱風が収まり、青年がコートを僅かに揺らして離れる。

ディフの作った紅焔の劔は呪炎の一撃を受けきり、尚静かに燃え盛っていた。
砕ける事なく、揺れる事なく、ペンダントの補助があったとしても、仮に相手が手を抜いていたとしても。

『――そうね、やっぱり貴方を呼んで正解だったかも。』
「それは結構な事で。」

抗い、輝き、燃えていた。
ディフの手の中で良く馴染む――劔の形で。

1521とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:25:31 ID:rmaFPiIo
>>1520
手の中にある炎も、静かに小さくなっていく
本人の魔力もガス欠寸前、息も荒い
小さくなると、黒い煙を吐いて完全に消え失せた

「………何とか、ギリギリ……ですけどね」

1522とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:34:17 ID:.3wAOOj6
>>1521
『――お疲れ様、よく頑張ったわね。』

壁に居た魔女がぱちり、と指を鳴らすとあれだけの惨状が"なかったこと"になったかのように。
最初にこの場所に来た時と同じ風景、同じ広さに戻る。

気付けば近くには魔女が居て、青年の頭を優しく撫でている。

『合格よ。 後のやり方は一緒、今回は劔だったけれど……、
 貴方が思い描けば貴方を苦しめるそれは、誰かを守る盾にも、敵を撃ち抜く弾丸にもなるわ。

 今の感覚を忘れなければ、ね?』

念を押す様にそう良い、頭を撫でていた手を離して、嬉しそうに。
……淫靡な妖艶さと、少女の様な可愛らしさが同時にある。
並の男ならもう、なんというか、たまらないだろう。


[-[:=:]「まァ私機械だけドな。」
「?」

1523とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:39:24 ID:rmaFPiIo
>>1522
「〜〜〜〜〜〜!!!」

不意打ちで頭を撫でられさらにその後の表情でもうノックアウト寸前である
駄目だ、ここで恋人の顔を強く思い出さないと、思い出さないとやられる!

「………ロ、ロック」

切れかけの魔法を拳に集中させた
拳が岩に包まれる………


「オラァ!!!!!!!!!」

ゴスッ!!

その右手を自分自身の腹に食い込ませた!

1524とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:42:36 ID:.3wAOOj6
>>1523
『……ふふっ。』

くすくすっ、と口元を抑えて笑って。
甘い香りを残してディフから、魔女が離れて行く。


『――もう、私の修行は要らないわね?
 後は、自分で磨く、出来るでしょ?』

1525とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:50:48 ID:rmaFPiIo
>>1524
「………は、はい…… 基礎と、応用に関しては…… 僕自身の手で、磨く事ができそうです。」

魔女の言葉に、涙で目を潤ませながら、口の端から血が垂れながら頷いた
別れに涙している 決してさきほどの自虐のせいではない

「……………『魔女』さん、短い間でしたが……… 本当にありがとうございました」
「押しかけ同然で、いきなりだったのにここまで良くしてくれて…… 本当に、本当にありがとうとざいます」

1526とある世界の冒険者:2013/11/29(金) 23:56:03 ID:.3wAOOj6
>>1525
『良いのよ、どうせ――って言ってもなんだけれど、暇はしてたから』

くす、と笑って腕を振る。
仮想の宮殿が――ディフの目に見える部屋が――崩れ初め、周囲の風景が何もない「白」に塗り潰されて行く。

『貴方は、貴方の物語を進みなさい。
 私達――私みたいに、なっちゃダメよ?

 まぁ、貴方じゃあなりたくてもなれない、かしら。』

そうして、最後に小さく笑みを受けかべ、少年を小馬鹿にした後、
腕をすっ、と上に上げて。


『それじゃあ――――

   ――縁が在ったら、また逢いましょう?』

それが振り下ろさた直後に、
――青年は図書館のロビーに居て、魔女は夢か幻かのように消えてしまった。

1527とある世界の冒険者:2013/11/30(土) 00:06:31 ID:1jig8BuU
>>1526
「魔女さん………!」

「は、はい!またどこかで………」

振り下ろされる直前に、何とか伝えられた
そして瞬きをした次の瞬間には、ロビーに立っていた
メタルゴーレムも、ジャキの姿もない
本当に戦ったのかどうかも…… いや、魔力の状態を省みるに、間違いなく戦った後だ

「…………この五回の講義で、かなり強くなった まだ実用にはとどかないレベルだけども」
「それに今まで気付いていなかった傷にも気付けた。 ……全て『魔女』さんのおかげだ」

ネックレスを握りしめた
今まで見なかった、見えないフリを続けていた その結果見る事ができなくなっていた傷
それと向い合せてくれたのは、間違いなく『魔女』だった
否定しようのない、事実

「……………あーそうだ、これ完全に渡しそびれちゃったな………」
「カオスさんにでも渡せば…… ちゃんと受け取ってくれるかな」

そういって懐から取り出したのは、そこそこ高めの茶葉 今日の講義が終わったら渡すつもりだったが
色々あって忘れていたのだ 腹に鉄拳をめり込ませたのもあったが

1528とある世界の冒険者:2013/11/30(土) 00:10:03 ID:j8wdKQIg
>>1527
もう目の前には黄金の蝶は居ない。
きっとあのG路に行っても、真っ白い階段が続いているだけだろう。

探せばあのメタルゴーレムや、ジャキに会うのは簡単な気がする。
片方は酒場にいるし、もう片方は確か本業が何でも屋だった気がする。


――が、不思議と。
「もうあの魔女に会う事は無いだろう」、と。

そんな事が、確信として青年の中に生まれるのだった……。

1529とある世界の冒険者:2013/11/30(土) 01:12:13 ID:KEBKF/4k

「む、むむむむ……なんだか力の残り香を感じるっ!」

【図書館に入ってきたのは魔女帽を目深に被り、コートを身に纏った小柄な人型。

そのコートは小柄なものが着ているにも関わらず、大げさなくらいにゴツいコートだ。
それと魔女帽の所為で、その姿はほとんど窺えない。

髪でさえ、コートの中に収納しているらしく外からでは分からない。】

1530とある世界の冒険者:2013/11/30(土) 01:37:12 ID:KEBKF/4k
FO

1531とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 00:38:35 ID:t/uD.QRo
「えーと、これでもない……あれでもない…………。
…………つーより、そもそもどれみりゃいいんだ?」
A路の浅いところをうろちょろしている薄着の青年がいる。
見たところ魔導書を探しているようだが、探す対象が漠然としすぎていて、同しようもない状態であるのだ。

1532とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 01:21:48 ID:t/uD.QRo
「……魔術とは己の中に内包した魔力や大気に存在するマナを変化させて………
何が言いたいんだよこれ。」
何を選べばいいのかもわからないのか適当な一冊を選び、読みふけっているようだが全く参考になっていない模様。
主におむつが足りていないせいで。

1533とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 01:32:58 ID:rYadeZbg

「……こんな時間に勉強とは…………。」

【こそこそと囁くような声が背後から。
声色からして女性であることができる。】

「……何とも感心だね、少年!」

【背後に立っているのは魔女帽とやたらゴツいコートで身を固めた小柄な人型だ。
その所為で顔がどのようなものかは見え難い。髪の毛ですらコート内に収納されている。】

1534とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 01:38:17 ID:t/uD.QRo
「……はぁ、何言いたいのか全くわかんねぇ………。
……ん、誰だ……って、うぉあ!?」
背後に誰か居るのに気付いて振り返ってみればその姿を見て思わず情けない声を上げてしまう。
はっきり言って奇妙としか例えようがない格好で、威圧されたのも大きかったが、それ以上に本に気を取られていたのが大きかった。。
それでも、ださいことに変わりはないが

「な、何だお前!でけぇ!」

1535とある世界の冒険者:2013/12/02(月) 01:50:17 ID:rYadeZbg

「ふっふっふ。
しょーねん、この程度で動揺するとは何事か!」

【喝!と行きたい所だが、ここは図書館である。
セリフとしては凄みがあるが、喋り方は全て音量が落としてある。】


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