レス数が1スレッドの最大レス数(3000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
DAI五汎用スレ
-
マジヤバウィッシュ。
-
>>109
『ほら、な?
まぁ、これだけ立派な屋敷も珍しいか……。
俺が責任を持って連れて帰るから、咎めないでやってくれ。』
「フン……美に惹かれる程度の感受性はあると言う事か。
そちらの件はまぁ良いが……あの野蛮人の話は別だ。」
野蛮人とは言うまでも無く、先ほど掴み掛かった弓師の事だ。
「……ッ。だから、それは俺っちがヘンな事考えた所為で!」
本人に自覚が足りない行動だったとは言え、彼もまた良くない事を考えていたのは事実。
-
>>110
「まあ大体そんな所で……」
なんとなく口を出しにくい雰囲気。
どうすれば良いのか分からず、オロオロしています。
-
>>111
「まぁ、貴様の事は良い。
この美の集大成である屋敷が目に留まった事は評価してやろう。」
はたはたと扇子を仰ぎながら。
『……それで、リザーブさん。
我がフェルスベル傭兵団としては、どの様な措置を取れば納得して貰えるかなァ。』
「……………。」
措置となれば、クヴェタにもあちらが突き付けて来る条件は予想が出来るだろう。
即ち……。
「当然、この二人の解雇を命じる。」
[……ッ……!]
-
>>112
「あ、ありがとうございます……」
軽く頭を下げ、お辞儀。
「あ……」
解雇を命じられた瞬間、思わず声が漏れる。
予想こそ、してはいたが。
-
>>113
「せいぜい、美の守護者たる我の足元には来れる様に努力するが良い。」
この商人、出会った時からそうだったが他人を蔑ろにする様な態度が目立つ。
『……ふむ。そりゃ困りますな……。
こいつらは、これでも立派な団員。
聡明なリザーブさんなら、きっと他の手立ても浮かんでらっしゃるんでしょう……?』
しかしながら、その態度に苛立つ事も萎む事もなく、仕事としての会話をこなす男性。
お世辞にも口が上手いと言えない二人には、まず真似出来ない芸当だろう。
「……理解に苦しむが、別の条件を出すなら……そうだな。やはりこうか。」
懐から焼き印を取り出し、それをまじまじと見ながら。
同等の条件たり得る物を考え付いたのだろうか。
-
>>114
「30年くらい努力すれば、足元に届くかもしれませんね」
さらっと言い放つ。意外と世渡り上手か。
しかし、焼き印を見ると表情が固まって。
-
>>115
「フッ……世迷言を……。」
「……さて、別の条件。言うまでも無いな?
金200。銅一枚分たりとも負からんぞ。」
『……それでリザーブさんに納得して貰えるなら。』
「……ほう?潔い事だな。」
「なッ……?! おい、そんな幾ら何でも……!」
『お前は黙ってる。』
金がその程度の数ともなれば、家の一つぐらい建ってもおかしくは無い。
だが、迷う様子も無く是を呈して。
-
「ふわぁ・・・」
湖に映える月をみながら暇そうに釣りをしている端正な顔の青年が一人。
「腹が減ったのぅ・・・」
暇そうである。
-
「ん・・・目眩が・・・」
突然、仰向けに倒れる
-
「今日はしまいだな」
起き上がりたちさってしまった
-
>>116
「……」
事の成り行きをただ見守る他になく。
立ち尽くしたまま、何も出来なかった。
-
>>120
「……ならば、我から話す事はもう無いな。
………が、当然あの野蛮人には護衛の務を降りて頂く。」
『……あァ、そいつは仕方ない。』
「フン……では、時間が惜しいので失礼する。
そこの子供はさっさと連れ帰る様に。」
一先ず、事の運びとしては免職は免れた。
しかしながら大変な損害を得る羽目に。
尤も、団長は迷う様子も無く快諾したが。
-
>>121
「あの……ごめんなさい」
団長に向かい、謝罪の言葉を口にする。
それには2つの意味があったようで。
単純な謝罪と、庇ってくれてありがとう、だ。
-
>>122
「……なァに。
坊主は腕白なぐらいでないとな。」
豪気に構えた様子で、にやりと笑う男性と
『……団長……!
さっきの、本当に飲むつもりか……?!』
事の成り行きに、納得が行かないらしい青年。
-
>>123
「ははは……そうですか……」
くすりと笑って。
「……」
こちらに関しては静観せざるを得ない。
-
>>124
「……ま、こっちの事は気にせんでくれ。
……それより、坊主。そしてクレイマー。
ヨハンの様子、見に行ってやってくれんか。」
『って、聞いてんのかよ…!?』
鷹の亜人はクレイマーの言葉に返さず、二人を見回して。
-
>>125
「僕はいいけど……」
と、クレイマーを見遣りながら答えて。
-
>>126
「……ま。たった金200だろ?
こいつらが出世すりゃすぐ稼げる。簡単だ。
それじゃ、頼んだぜ?」
叱る事も、慰める事もせず、男性は悠々と去っていく。
『……ッ! おい! 団…………くそっ!』
勿論、彼としては煮え切らないばかりだ。
-
>>127
「あー……」
団長を見送り、少し考えて。
「……とりあえず、どうしよう?」
クレイマーにそう尋ねた。
-
>>128
「……ッ……。」
大きく舌打ちして、暫く天井を仰いだ後
「……行くか。」
大きな溜息と共に、そう呟く。
-
>>129
「……僕も行っていいかな?」
確認するかのように尋ねた。
-
>>130
「……一人じゃ、アイツにどんな顔して会ったら良いか分からないからよ。」
残すかの如くに言うと、小部屋の扉を開けて彼女の部屋へと向かおうとする。
-
(どこかの平原)
これくらいの広さがあれば何とかなるか・・・後は邪魔さえ入らなければいいんだけど・・・
(大規模で細やかな魔方陣を描きその中央に立ち光を吸い込みそうな程黒い表紙をした魔本を鞄から取り出す)
-
「…まいったな……」
頭をかきつつ左頬に火傷痕がある少年が草原を歩いている。
-
我、邪なる盟約の下汝の封を解かん・・・
(魔方陣から凄まじい邪気が流れ出始め、魔本を縛り付けている鎖に吸い込まれて行く・・・)
-
「…ん?」
今更ながら女性を見つける。
唯遠の後ろの方にいるからそちらから気づくのは難しいだろう。
-
>>133
(何やら凄まじい邪気を放つ魔方陣の中央に立っているパーカー姿の魔術師がいる。フードで顔は見えておらず性別の判定は出来ないだろう)
-
>>136
「うへ……」
巻き込まれないためか、後ろに下がっている。
-
>>137
今こそ汝が識にて世に混沌をもたらせ・・・!
(邪気全てが鎖に吸い込まれると鎖が風化したかのように崩れ落ちて魔本が開く)
これでよしと・・・
(ふぅ、と息を漏らすのと同時に魔方陣が消えた)
-
>>138
「……」
離れたところからの見学者が一人
-
>>139
何見てんだバカヤロウ
(魔本を読み始めたところで見学者に気付きいきなり罵声を浴びせた。声から察するに女性だろう)
-
>>140
「あ゛?てめぇこそここでなにやってんだよ?」
売り言葉に買い言葉。
少年も彼女に負け時と言う
-
>>141
うっさい、あんたには関係ないだろ
(魔本を読みながらそちらを見ずに言う)
-
>>142
「・・・」
沈黙
-
>>143
あぁあとあんたが今見たこと、誰かに喋ったりしたらブッ殺すから
(サラッと物騒な事を言いつつページを捲る)
-
>>144
「それはりふじんじゃねぇか」
抗議の声を
-
>>135
誰にも喋らなければいいだけ、それぐらいわかれ
(そう言って魔本を閉じて表紙に手を翳すと鎖で封じられた)
-
>>146
「・・・よほどひみつにしてぇことなんだな」
何か察したのか
-
>>146
「・・・よほどひみつにしてぇことなんだな」
何か察したのか
-
>>147
興味本意で首突っ込まれたりするのがウザいだけよ
(鎖で封じた魔本を鞄にしまう)
-
>>149
「なんだつまんねぇ・・・ま、いっか」
首に下げている警笛をつかむ
-
>>150
用は済んだしあたしは帰る、絶対バラすなよ
(最後に念を押し立ち去った)
-
>>151
「・・・」
こちらも立ち去った
-
>>131
「……分かった、僕もついていくよ」
そう言って、クレイマーの後ろについていく。
-
>>153
「…………。」
ヨハンの拘束されている部屋に近づくにつれ、どんどん機嫌が悪くなるのが分かる。
いろんな感情が渦を巻いて、吐き出す事すら叶わぬが故に。
-
>>154
「……」
なんだか怖くて声をかけられず。
そっと着いて行く。
-
>>155
「…………。」
そうして無言の後に、檀で出来た扉を目の前にする。
「……入るぞ。」
ぶっきらぼうに言ってのけると、その扉をゆっくりと開いた。
-
「……失礼しますよ……?」
その背後から室内を覗いて。
-
『…………はいるな。
…………こしぬけ。』
埃の溜まった部屋の隅。
明かりぐらいは整っているのに、それすら灯さぬまま言う鶯髪の女性。
その言葉は、勿論同僚に向けられたもの。
-
>>158
「ち、ちょっと、そんな言い方は……」
咎めるような物言いで、室内に入ろうと。
-
>>159
「……ッ、お前、今団長にどれだけ迷惑掛けてるか分かってんのか!?」
己も当事者だが、それにしてもこの態度は頂けないと口調を荒げるクレイマー。
部屋へと押し入りながら。
『…………じゃあしらないところなら、だんちょうがひどいこといわれていいの?
……そんなのおかしい。……とめられるりゆうなんてない。
…………でてけ、こしぬけ。にどとかおもみたくない。』
「な……ッ……。」
だが、子供の我侭の様に一方的な言葉を投げつけるばかりのヨハン。
まるで相手にしようとする様子が無い。
-
>>160
「ちょっと待って……」
感情的になりかけたクレイマーを制しながら、ヨハンに近付いて。
「……ねえ、どうしてそこまで団長を馬鹿にされると怒るの?」
あえて優しい口調で尋ねた。
-
>>161
「……だがよ……!」
今にも殴り掛からんばかりと言った様子だが、制止を利かせる程の理性はある様だ。
『…………はなすりゆうなんてない。
……もういい。だれもよはんにちかづかないで。でてけ。』
これではまるで、拗ねた子供が窘められている風にすら見える。
今の彼女は誰であろうと辛辣な言葉をぶつけるだろう。
-
>>162
「……いいから」
そちらに視線を向ける。
どう言った意味の行動だろうか。
「……馬鹿っ」
小さく言って、その頬を右手ではたいた。
-
>>163
「……〜。」
何とも言えぬ、苦虫を噛み潰したかの様な表情。
しかしながら任せたいとは考えた様で。
「………あ。」
その後の彼の行動に、思わず声が漏れた。
『……っ!?
な、なにする……!』
乾いた張り音が部屋に響き、後には驚いた表情でクヴェタの方を向く女性。
-
>>164
「言っちゃあなんだけど……こう言うの、苦手そうだし」
「……馬鹿っ、馬鹿馬鹿馬鹿っ!!みんな、みんなどれだけヨハンの事を……!」
肩を掴んでがくがくと前後に揺さぶって。
-
>>165
「…………。」
図星らしく、声を返さない。
尤も、彼ならやり過ぎてしまう意味ではだが。
『…ッ…いやなものはいや! よはんはわるくない!!』
「……お前……良い加減にしろよ……!!」
揺さ振られ、叩かれても、何一つ態度を改めようとしない。
これでは、エフィを外に出してやる所か今度こそ三人とも屋敷に近付く事すら出来なくなる。
-
>>166
「……ね?」
ね、じゃない。
「……ヨハン、なら、独りぼっちになるよ?そうやってやだやだやだで通してたら……みんないなくなっちゃうよ?それでいいの?」
じっとヨハンの瞳を見つめながら。
-
>>167
「……俺だってひっ叩いてやりたいって。」
ぼそりと。
『…………っ……いい、もん。』
緑の瞳が同様に揺れ、明らかに良くは無い様子で。
-
「クレイマーは加減できなそうだし」
根拠は雰囲気。
「本当にいいの?……なら、一生一人で暮らす?」
明らかな動揺に気付きながらも、さらに畳み掛けて。
-
「……加減なんてしたら失礼だろう。」
が、今そうして全力を以ってするメリットも無い。
『…………"あのとき"からこのあいだまで、ずっとひとりだった……
……なれ、てる それぐらい……!』
何処まで持つ意地なのか。
それとも、語るに足りない事まで零す程度には崩れているのだろうか。その意地は。
-
「……」
はあ、と軽く溜め息。
「……その頃に戻りたいの?今のほうが、ずっと楽しいんじゃない?」
いつの間にやら優しい口調。
-
「……何だよ。悪いか?」
溜息を吐く様子に。
『……………もどりたくない。
……いまのほうがいい。……でも、だから……。』
孤独に後ろ髪を引かれたくない事と、嘗て孤独だった事。今の仕事。
そして彼女の団長に対する偏った敬意。
先程の質問は、自ずと答えが出る。
-
>>172
「……まあ、クレイマーらしいっちゃらしいよね〜」
馬鹿にしたような様子で。
「だったら、今のままでいようとした方が良いんじゃない?……ああ見えてクレイマーも実は心配してるよ」
多分、と付け加えて笑う。
-
>>173
「……お利口さんだなお前は!」
嫌味を込めた言い方でそれに返して。
『…………だって……。』
「……先に手出しやがって。ホントお前ってやつは。」
『うそつけ。…………こしぬけの、くせに。』
頭を垂らし、クレイマーの言葉に何度目か分からない台詞を返す。
その声色は、少し違っていて。
-
>>174
「いやあ、なんのことだか……」
にこにこと笑いながら誤魔化す。
「……」
そそくさと二人から距離を離す。出来る奴だ。
-
>>175
『……たく。 有難うよ。』
しかしながら、礼は素直に述べる。
「……腰抜けでも何でも良い。話を聞かないお前に言われても、痛くも痒くもないな。」
『…………でてけって、さっきからいってる。』
「……クヴェタは良いのかよ?」
『おまえがだめなだけ……。』
「あ、そ。なら俺はもう行く。」
言葉通りにすれば、ヨハンが拒否一色のやり取り。
しかしその声色は、別の言葉を伝え合っている様に見える。
彼らの中で話は済んだのか、クレイマーは背を向けて。
「クヴェタ、エフィデリーチェの所に行こう。
コイツはもう良い。」
-
「……ふふん、気にしなくて良いよ」
にこにこ。
「……」
そんな二人のやり取りを見て、くす、と小さく吹き出す。
喧嘩するほど仲が良い、そんな言葉を思い浮かべて。
「了解!エフィ、大丈夫かな……」
-
「……素直にどういたしましてで良いじゃねぇか。」
一杯食わされたかの様な様子で。
「いつも通り、寂しそうにしてるんだろうな……。」
連れ立ち、入ってきた扉へと向かう背に
『……くれいまー。』
「…………まだ何かあんのか?」
『…………………ごめん。』
「……はっ、全然聞こえないな。」
少しだけ本心が掛かり、それになりの言葉で返す青年。
-
>>178
すまん急激に眠く……
書いた筈の場所にもない。
明日か明後日にでもまた頼みます。
-
>>178
「ふふん、素直じゃないお年頃なのです」
なんだそれ。
「……」
少しだけ表情を曇らせた後、
「……くすっ」
二人のやり取りに、そっと微笑んだ。
-
>>180
「……っと素直じゃない。どいつもこいつも。……何笑ってんだ?」
頭をがしがしと掻きながら部屋を後にして、エフィの所へ向かう。
団長も恐らくまだこの屋敷内に居る。出歩くなら今しか無いだろう。
クレイマーは場所に心当たりがあるらしく、澱みない足取りで廊下を進んでいる。
-
>>181
「ふふふ、なんでだろうね〜」
鼻歌交じりに後ろについて進んでいく。
-
>>182
「……そんなにニヤニヤしてると怪しまれるぞ?」
原因なのだが、本人は分かっていない様子。
暫くすると、豪奢な部屋の前へと辿り着いた。
手厚くとは言え、やはり閉じ込められている事に違いは無い。
-
>>183
「んー、笑う角には福来る、ってことで一つ」
サムズアップ。
部屋の前で深呼吸一つ。
-
>>184
「……たく。
……鍵、開けるぞ?」
静かに鍵を鍵穴へと差し込んで捻り、扉を開ける。
『……………。』
と、大きな鳥かごの中に居た。
神話に伝う黄金の鳥が持つ様な美しい金の髪に、純白の翼を持つ翼人が。
-
>>185
「……」
こく、と黙って頷く。
「……エフィ……」
籠の中の少女に、目を奪われながら。
-
>>186
『...Kevoti...?
YaE:HoU:Sin;...?』
謡う様に澄んだ声が、物憂げな表情と共に向けられる。
「……おまえに会いに来たんだって。コイツ。」
クレイマーは少年を親指で差しながら、どこか申し訳無さそうな様子で。
-
>>187
「エフィ……ごめん、助けてあげられなくて……」
申し訳なさそうに俯いて。
その鳥籠にそっと触れる。
-
>>188
『…………。』
籠越しに白絹の様な手が添えられ、翼人は首を横に振る。
『...Wotisu...U;U;Tekowa...Yubettik;Ri...』
-
>>189
「……っ!」
こんなに近くにいるのに、助けてあげられない。
ただそれだけがとてつもなく悔しくて、悲しくて、辛くて。
唇をぐっと血が滲むほどに噛み締めた。
-
>>190
『…………。』
また首を横に振り。
『Kogim;Dosisoti...Wotisu...I;Nit;Nunin;ToU;Ttir;U;U;Ki...』
物憂げな表情を更に曇らせ、俯いた。
「……(このまま……逃げるか?)」
一人月を望み、二人から離れて。
-
>>191
「エフィ……僕は、気にしていないのに……」
何となく内容が伝わる。
-
>>192
『......Gamon;Nis;I;...』
力無く手が檻から離れると同時に。
-
「……どうして……」
籠の中のエフィを見つめて、しばらくの間檻に張り付く。
-
『…………。』
俯いたまま、暫しの沈黙。
『......Wotisunin;Kiwakib;E;Kir...I;BeniU;MonuI;Tto...』
-
「違う、違うよ、エフィ……!君は、君は……そんなに駄目な人じゃないでしょ!」
何かを訴えるかのように。
-
『...Kogin;TosutohasukeniU;......
Kuzet;Korek;RiU;Nir;...』
目をきつく瞑り、そこから零れるのは一雫の涙。
月明かりを帯びて白く輝く。
-
「……泣かないで」
そっと、優しく言って。
腕を伸ばす。
-
『……ッ……。』
柵に程近くある顔。その頬に手が触れられる。
-
「……エフィは、何も悪くないから」
そのままエフィの涙を拭ってやり。
優しく頭をひとなでした。
-
『…………。』
沈黙のまま、涙がなぞられ頭を撫でられる。
「…………おい。」
その時、窓縁に居た青年が二人へと声を掛けた。
-
「……」
こちらも、黙ったまま。
「は、はい!?」
びくうんと驚き、手を引っ込めた。
-
「……逃げるか。二人で。」
素っ気無く言い放つが、その表情は真剣そのもの。
『……ぇ……。』
言葉を理解したエフィは、意外そうな声を上げた。
-
「なっ……で、出来るんですか?」
同じく、こちらも意外そうに。
-
「……街に出てて、聞いた事があるんだ。
逃がし屋ってヤツの噂を。
……正直、どうでも良いから今まで忘れてたけど……。」
あまり、気持ちは良くなさそうに言う青年。
言葉から察するに、彼女を逃がす事の出来る人物ではあるのだろうが……。
-
>>205
「……何か、裏がある?」
その物言いに、違和感を感じて。
-
>>206
「……人を攫ってやがるって噂も立ってる。」
だから薦め切れはしない様で、静かに溜息を吐きながら。
-
「……いや、いいよ。怖いし、あとみんなに迷惑かけるから……」
しばらく考えて出した結論。
その瞳には強い意思が宿ってるんだよ。
-
「……そうか。そうだよな。」
答えを最初から分かっていた訳では決して無いが
「お前ら見てるとさ、どうしても茶々入れたくなったんだよ。
……余計に逃がしてあげたくなったって言うか、な。」
きまり悪そうに頭を掻きながら。
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板