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菊の国より〜菊地板編〜
55
:
第四十九話
:2002/10/09(水) 23:29
びたみんは菊地が目を離していたほんのわずかな間に袋を抜け出し、菊地を
ビンタしていた。
「びたみんさんひどいです、そんな暴力的な犯罪系な人とは知らなかった。
つたやさん、助けて下さい!!!!」
めり、菊地の顔面につたやの革靴がめり込んだ。
「ああ、一つ云っておくが、外の近衛部隊は正男が懐柔した。元々は正男の
モノだったらしいしな」
つたやが菊地にそう言う。
「まあようするにお前にもう頼るべき人もモノもいないってこった。そうだ、
みんなお前を迎えにきてなあ、オレの他に阪京や猫、松田先生やヤマトもいるぞ」
・・・・・・。菊地は下を向いていた。まるで万引きでしょっぴかれた厨房のように。
「ん?どうした」
つたやがしょんぼりしている菊地の肩に手を掛けようとした時だった。
「うおおおおおおおおおおお」
「まずいっ、菊地を押さえろ!」
菊地が手元から銃を取り出していた。つたやはとっさに身を伏せる。
パパパパパ
菊地の左手はびたみんを抱えていた。やはり、大切な人なのだろう。
菊地は一気に隠れ家の玄関から突破を計った。
「うおおおおおおおおおおおおおお」
叫び声と共に蹴散らされる陣取ったコテハン+元近衛隊員
「ボクはやる、ボクはやれるぞおおおおおおおおおお」
続く
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