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菊の国より〜菊地板編〜
46
:
第四十話
:2002/09/29(日) 23:20
宮中の揺れが収まり、物凄い量の砂埃の向こうに見えた物。それは一両の戦車だった。
そして上から顔を出したのは・・・・。
「真・正男様ッ!!!」
宮中に衝撃が広がる。まさか、あの強制収容所から帰ってきたとは・・・・。
「フッ、オヤヂ。よくもオレを強制収容所なんぞにブチ込んでくれたな」
「うるさい、お前はもう私の息子ではない。この菊正男こそが本当の私の息子だ!」
菊パパこと偉大なる指導者様は語気を荒げる。
「そうかな・・・、フフ。おい、そこのアニメ大好きイルボン青年、準備しる!」
今度は沿道辞世が出てきた。手にはプロジェクターとパソコンとDVDを持っている。
「いや、まさか僕らっていうかつたやさんと正男・辞世コンビも同じ事を考えていたなんてねえ(笑」
猫がつぶやいた。そう、あの大荷物の正体は菊地の正体を明白にする。2chでの菊地の発言を向こうの
人に見せるためのAV機器一式だったのだ。
「まあ、人類皆兄弟だし」
松田がそう当然といいたげな顔で言う。
「辞世君と真・正男の方もなんか日本のアニメのことで車中で盛り上がっていたし、意外とみんな仲良く
なれるものかもしれないよ。ホントに」
そうこうするうちに準備が整ったようだ。プロジェクターに2chでの菊地の発言が次々とアップされる。
見る見るうちに菊パパこと偉大なる指導者様の顔色が変わっていく。
続く
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