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菊の国より〜菊地板編〜
39
:
第三十四話
:2002/09/28(土) 01:04
結婚披露宴の前日。二人の男がキターの国に入国しようとしていた。
「えーと、目的は観光。で、あとほら一応大学院の指導している教授の名刺。
結構なんていうか社会主義国って今でもやっぱり立派だなあとか個人的に思ってる
ので一応さあ(笑」
一人の男はやせ形でヘラヘラしている大学院生。
「あの、目的はニッキョーソ上層部に頼まれてウリナラマンセー祭りのチケットを予約しに、あと
一応下見にですね、来たんですけど観光目的でいいです」
もう一人はある教職員組合の執行委員だと名乗るちょっと怖げな男。
二人はつたやに強襲船逆襲作戦成功後メールを送られ、キターの国にあるモノを持ってくるようにと
言われたのだった。
「わかったニダ。でも用のない時はそこら辺ふらふらしないように、あと明日は平壌はガイシュツ禁止令
だから外に出ないように。わかったニダか。あと一応治安悪いから護衛をつけるニダ。
特にあんたらのように大きい荷物持ってると夜盗に襲われたりするニダ」
二人には護衛が事実上の監視役ということがすぐにわかったが、キターの国じゃどうしようもない。
「それにしてもつたやさんって人使い荒いね(笑」
大学院生が言う
「まあ、近い業種にいるからわかるけどね。オレは」
強面が言う。
「ところでこの荷物役に立つのかなあ・・・。」
二人は護衛に聞かれないように小声で呟いた。
明日、激闘に続く
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