[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
▲2007年▲21参▲北関東・南関東・東京
632
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 16:23:16
07参院選:中盤情勢・毎日新聞調査 長浜、石井氏が安定 /千葉
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/chiba/news/20070722ddlk12010295000c.html
◇加賀谷氏、議席うかがう 追う白須賀、浅野、本間氏
新人8人が立候補している参院選千葉選挙区(改選数3)は、投票日まであと1週間に迫り、各陣営は追い込みに懸命だ。毎日新聞社は19〜21日の3日間、世論調査(県内回答者1583人)を実施した。調査結果に支局取材を加えた情勢分析によると、民主の長浜、自民の石井両氏が安定し、民主の加賀谷氏が3議席目に迫る勢いだ。無回答を含め態度を決めていない有権者が4割を上回り、なお流動的な要素を残している。【参院選取材班】
長浜氏は既に民主支持層の4割強を固め、年齢、性別問わず広範囲に浸透。無党派層を取り込むため都市部を中心に運動を展開。石井氏は自民支持層の4割弱、公明支持層の3割強を固めた。確実な票の上積みを目指して、組織固めに力を入れる。
民主の加賀谷氏は民主支持層の2割を固め、世代を問わず男性に浸透。自民の白須賀氏は自民支持層の1割強をまとめ、公明支持層への浸透がカギになりそう。共産の浅野氏は共産支持層の7割を手堅くまとめ、20代の支持を受けている。無所属の本間氏は、自民支持層と無党派層の約1割に浸透。社民の青木氏は社民支持者の6割を、国民新党の岩渕氏は国民新党支持層の3割をまとめている。
前回の04年参院選では、年金改革法や自衛隊のイラク派遣などが、自民の逆風となり、民主候補がトップ当選。今回は年金記録漏れ問題で、政府の対応への批判が高まっており、選挙結果を左右しそうだ。
◇政党支持率、民主31%・自民22%
政党支持率をみると、民主が04年の前回調査から15ポイント上昇し、31%と最も支持を得た。一方、自民は11ポイント下落し、22%だった。公明は1ポイント上昇して5%、共産は横ばいの4%、社民は1ポイント上がって2%。「支持政党なし」の無党派層は22%だった。
また、調査で「投票に必ず行く」と答えた人は前回から5ポイント上昇して73%。「たぶん行く」の17%と含めると、前回調査並みの9割に上った。
◇評価しない6割−−安倍内閣の政策
今回は安倍政権発足以降、補選を除く初の国政選挙となる。安倍政権の政策・実績に対し、「評価しない」と答えた人は6割で「評価する」の26%の2倍以上になった。党の支持別にみると、自民支持層は約6割が「評価する」とした一方、同じ与党の公明支持層は6割弱が「評価しない」と答えた。民主支持層は8割超が、「支持政党なし」の無党派層は7割が「評価しない」と回答した。
◇「解決すると思わない」77%−−年金・政府の対応
また、年金問題について、政府の対応で「解決すると思わない」と答えた人は77%で、「解決すると思う」の12%を大きく上回った。自民、公明両与党の支持層も、それぞれ65%、72%と過半数が「思わない」と回答している。また、同制度の改革案で説得力があるのは「民主党」と答えた人が42%で、「与党」と答えた25%に差をつけた。
◇福島・社民党党首、街頭で支持訴え−−JR津田沼駅など
社民党の福島瑞穂党首は21日、JR津田沼駅などで街頭演説し、同党候補への支持を訴えた。
福島党首は「働く人の5人に1人が年収200万円以下となっている。成長を実感できるでしょうか」と安倍政権の雇用政策を批判。「平和と民主主義を壊し、福祉を切り捨てる政治に不信任を突きつけよう」と訴えた。【駒木智一】
毎日新聞 2007年7月22日
633
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 16:24:42
07参院選・神奈川:中盤情勢・毎日新聞調査 牧山氏と小林氏、一歩リード /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/kanagawa/news/20070722ddlk14010168000c.html
◇牧山氏(民新)・小林氏(自現)、一歩リード
第21回参院選は中盤戦に突入した。毎日新聞は情勢を探るため、19〜21日の3日間、全国約4万2000人を対象に電話調査を実施し、県内では1391人から回答を得た。調査結果に取材を加えて中盤情勢を分析したところ、神奈川選挙区では牧山氏と小林氏が一歩リード。3議席目を巡って水戸氏と松氏が激しく競り合う展開となっている。投票する候補者を決めている有権者は7割程度に達し、関心の高さをうかがわせた。ただ「風」で流れが大きく変わる「都市型選挙」だけに、終盤まで予断を許さない状況だ。(全国の情勢は8、9面に)【山下修毅、笈田直樹、池田知広】
◇水戸氏(民新)・松氏(公現)、競り合う−−3議席目
76万票を得ながら次点に泣いた05年の参院補選に続く挑戦となる民主の牧山氏は、各年代に浸透。全体の2割を占める無党派層から、候補者中最多の2割近くの支持を集めている。推薦を牧山氏に一本化した連合神奈川もフル回転し、民主支持層も3割以上をまとめた。
2期目を目指す自民の小林氏は中小企業政策などの実績を強調し、組織固めの選挙戦を展開。敗北した統一地方選の影響で各種支持団体の緩みも懸念されたが、自民支持層の6割強を固めた。ただ「小泉旋風」の中で初当選した01年ほどの勢いはなく、無党派層の支持は1割に満たない。
残り1議席を目指して激しい競り合いを演じているのは民主の水戸氏と公明の松氏。元県議の水戸氏は民主県議団の支援を得て、牧山氏と同じく民主支持層の3割強を固めている。街頭を中心に知名度アップを図る作戦が奏功し、無党派層からも牧山氏に次ぐ支持を得ている。3期目を目指す公明の松氏は「政策実現力」を強調し公明支持層の9割近くを固めた。ただ与党への「逆風」の影響を受け、無党派層に浸透しきれていない。
返り咲きを狙う共産の畑野氏は共産支持層の8割、社民支持層の2割近くの支持を得て「護憲勢力」への浸透をうかがわせたが、ほかを切り崩すには至っていない。社民支持層は牧山氏にも1割以上が流れており、社民の和田氏は自党支持層の取り込みが課題。国民の斉藤氏も与党の批判票を集めるまでには至らず、溝口氏は独自の戦いを展開している。
また、県内の政党支持率は民主35%、自民22%で、国政選挙の情勢調査では初めて民主が自民を上回った。民主は04年の前回参院選よりも19ポイントも上昇しており、年金記録や「政治とカネ」などの問題を巡って民主に強い「追い風」が吹いていることをうかがわせた。
「支持政党なし」と答えた無党派層は前回と比べて14ポイント減少の21%。公明、共産、社民の支持率に大きな変動はなく、大幅に支持層を拡大したのは民主だけ。県内の有権者にも自民、民主両党による「2大政党制」が定着してきていることもうかがわせた。
634
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 16:25:02
◇民主が自民引き離す−−比例代表
比例代表で投票する政党では「民主」と答えた人が4割に達し、2割弱にとどまった「自民」に倍以上の差をつけた。近年の国政選挙は比例で民主が自民を上回る傾向が続いているが、ここまでの開きはなく、年金記録や「政治とカネ」の問題、相次ぐ閣僚の問題発言など与党への「逆風」を反映した形だ。
支持政党別では、民主と公明が自党支持者の8割以上を固めたのに対し、自民は7割程度。自民支持者の1割が「民主に投票する」と答えており、組織固めが徹底していないことをうかがわせた。共産は支持者の8割近くを押さえたうえ、社民支持層の1割以上も得ている。社民支持層は民主にも1割近くが流れ、社民は有権者に浸透しきれていない印象だ。
また、支持政党が「ない」と答えた無党派層も民主が3分の1を得て、いずれも1割に満たない他党を圧倒している。ただ4割が投票先を「決めていない」と回答し、選挙戦終盤の状況によっては大きく動く可能性も残されている。
◇投票「必ず行く」72%、意欲高く
無党派層が多い都市部に有権者の大半が住む県内では、投票率の行方が勝敗に与える影響が大きい。今回の調査では、72%が投票に「必ず行く」と答え、04年の参院選時調査よりも3ポイント増加。「たぶん行く」と合わせて9割に達し、関心の高さをうかがわせた。
神奈川選挙区の投票率は過去3回、55%前後で推移してきたが、今回は統一地方選と同じ年で有権者の「選挙疲れ」があるうえ、投票日が夏休み期間中となり、投票率の低下が懸念されていた。だが、年金など有権者にとって身近なテーマが争点となっていることが有権者の「投票意欲」を高めているとみられる。
また「必ず行く」と回答した比率は、20歳代の53%から60歳代の85%まで年代を重ねるごとに増加している。
毎日新聞 2007年7月22日
635
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 16:25:43
07参院選:中盤情勢・毎日新聞調査 行田氏、有利な戦い /埼玉
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/saitama/news/20070722ddlk11010312000c.html
◇高野、古川、山根3氏追う−−投票態度未定も3割
参院選埼玉選挙区は29日の投開票に向け、立候補した7氏が3議席を争っている。毎日新聞は19〜21日の3日間、電話による参院選世論調査(県内回答者1665人)を実施した。調査結果に支局取材を加えた中盤の情勢分析によると、民主の行田邦子氏(41)が県全域で幅広い支持を集めて優位に戦いを進め、公明の高野博師(60)、自民の古川俊治(44)、民主の山根隆治(59)の3氏が、それぞれの組織を固めながら激しく追う展開となっている。共産の綾部澄子氏(48)は共産支持層を固め巻き返しを図る。社民の松沢悦子氏(59)は無党派層への浸透を狙い、国民新党の沢田哲夫氏(43)は知名度アップに懸命だ。ただ、現時点で投票態度を決めていない有権者が3割近くおり、終盤で情勢が大きく変わる可能性もある。一方、安倍内閣の政策については「評価しない」が64%で「評価する」の25%を大きく上回った。【参院選取材班】(全国の情勢は8、9面に)
■行田氏
行田氏は民主支持層の半分近くに浸透し、自民支持層の一部にも支持を得ている。男性からまんべんなく高い支持を受けているほか、女性からも幅広い層で支持を集めている。知名度不足が課題だったが、公示後、積極的に街頭演説をこなしたことで、さいたま市など無党派層の多い都市部、保守層の厚い郡部ともに、他候補を大きく引き離している。
■高野氏
公示前から党幹部がたびたび来県したこともあり、高野氏は公明支持層の9割を固めた。環境対策で無党派層にも浸透しつつある。「自公協力」の効果か、自民支持層からも一定の支持を得た。県南部の都市部での支持拡大が得票を伸ばすカギになりそうだ。投票率上昇も見込み、従来の支持基盤とは異なる団体などにも足を運んで浮動票の取り込みに懸命だ。
■古川氏
古川氏は自民支持層の半分を固めた。しかし、支援を約束した公明候補に1割近くが流れている。従来自民の地盤だった郡部での支持が伸び悩み、態度を決めていない2割強の自民支持層への浸透が課題だ。一方、医師や弁護士の専門知識や実務経験をアピールし、政府与党の年金対策に否定的な層にも一部浸透。一層の上積みへ無党派層への支持拡大を目指す。
■山根氏
山根氏は民主支持層の3割しかまとめ切れていない。無党派層や自民支持層の一部には食い込み、年代別では、同世代の50代の男性に2割以上、女性にも1割に支持を得ている。地域別では重点地区の県西部を中心に支持を広げているが、さいたま市など大票田では浮動票が行田氏に流れているため、今後、同党国会議員の組織を頼りに支持拡大を図りたい考え。
■綾部氏
綾部氏は共産支持層の8割以上を固めた。争点の年金改革案では、支持層の3割が与党案、民主党案双方に説得力を感じておらず、反保守層の受け皿として無党派層を中心に浸透を図る。都市部、郡部とも偏りなく一定の支持を得ているが、20代男性、40代女性の支持が比較的弱いのが課題。団地、スーパー前での演説を積極的に行い、終盤の追い上げを図る。
■松沢氏
松沢氏は人口の集中する国道16号以南や、支援を受ける私鉄労組のある県東部を中心に精力的な街頭活動を続け、社民支持層の6割を固めた。同支持層で態度未定の残り2割強をまとめることに力を入れる。「憲法を暮らしに生かす」を合言葉に、年金や医療など社会保障の強化を訴えるが、支持の低い無党派層や20〜30歳代の若年層への浸透が課題だ。
■沢田氏
沢田氏は出遅れもあって勢いが見られず、自民支持者ら保守層にも食い込めていない。都市部での支持拡大や、40歳代以上の中高年層へ訴えられるかがカギを握りそうだ。県内330カ所を目標に、駅頭や商店街でのつじ立ちに全力疾走。綿貫民輔党代表や亀井静香党代表代行の応援を得て、全県的な知名度アップに力を入れる。また、比例候補の上積みも狙う。
636
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 16:26:11
□年金問題−−政府対応「評価せず」8割
参院選の最大の争点である年金記録漏れ問題では、政府の対応で「解決すると思わない」人は83%で、「解決すると思う」人の11%を大きく上回った。全世代の中で、将来の年金受給世代の20〜40歳代で、解決すると思わない人が84〜87%と特に高かった。
年金制度改革案で説得力があるのは「民主党」とした人が46%で「与党」の27%を上回ったが、無回答も27%を占めた。支持政党別では、民主支持層の76%が「民主党」を選んだのに対し、自民支持層で「与党」としたのは56%、公明支持層では同58%にとどまった。
□政党支持率
政党支持率は民主30%▽自民20%▽公明9%▽共産4%▽社民1%−−の順。「支持政党なし」が25%で、その半数以上が選挙区、比例代表ともに態度を決めていない。
民主は女性より男性の支持が高く、70歳代以上の女性以外は男女とも全世代でトップだった。自民は70歳代以上で3割の支持を得ているが、20〜40歳代の女性からの支持が2割を切るなど若年層に弱い。公明は女性からの支持が厚く、共産は世代や性別にかかわらず幅広く支持されており、社民は1%にとどまった。
また、比例代表で自民に投票すると答えた人は20%で政党支持率と並び、民主は41%で上回った。
==============
◇埼玉(3−7)
沢田哲夫 43 [元]市議 国新
高野博師 60 党中央幹事 (2)公現
行田邦子 41 [元]電通社員 民新
古川俊治 44 慶大教授 自新
松沢悦子 59 党県副代表 社新
山根隆治 59 [元]県議 (1)民現
綾部澄子 48 党県役員 共新
毎日新聞 2007年7月22日
637
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 16:32:21
5議席争う:’07参院選・東京 中盤情勢・毎日新聞調査 鈴木寛氏が先行 /東京
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/tokyo/news/20070722ddlk13010220000c.html
◇民主・鈴木氏が先行 保坂、大河原、山口氏も優位 川田、丸川氏が追う
参院選東京選挙区(改選数5)は、20候補が選挙終盤の追い込みに入った。毎日新聞社は19〜21日の3日間、電話による参院選世論調査(都内回答者2236人)をした。調査結果に取材を加えた情勢分析では、民主の鈴木寛氏が一歩リードし、自民の保坂三蔵、民主の大河原雅子、公明の山口那津男の3氏が優位な戦い。残る1議席を無所属の川田龍平と、自民の丸川珠代の両氏が激しく競う展開だ。しかし、約3割が誰に投票するかを決めておらず、情勢は流動的だ。(全国の情勢は8、9面に)【中村牧生、夫彰子、木村健二】
鈴木寛氏は、民主への追い風に加え、得意の医療、教育分野の政策を訴え、民主支持層や無党派層からも幅広い支持を受けている。
保坂氏は、自民組織の全面的バックアップを受けて、自民支持層の約4割を固めた。とくに60歳以上の男女から高い支持を受けている。
大河原氏は、菅直人代表代行のテコ入れや連合東京の支援で、民主支持層に浸透。高齢層を中心に各年齢層から支持を受けている。
山口氏は公明支持層の約9割を固めており、連立与党の実績をアピールして組織を引き締め、支持を広げている。
川田氏は、無所属の国会議員らが支援し、無党派層に支持を広げる。とくに30〜40歳代から高い支持を受けている。
丸川氏は、党都連所属の国会議員らの支援で、自民支持層の2割強に浸透。20歳代から高い支持を受けている。
共産の田村智子氏は、増税から暮らしを守る政策を訴え、主婦層にも浸透。共産支持層の8割強を固めた。
出馬表明が公示直前となった国民新の中村慶一郎氏は、綿貫民輔代表らと街頭に立ち、出遅れのばん回を図る。
社民の杉浦ひとみ氏は、福島瑞穂党首と一緒の街頭演説で護憲などを中心に訴え、社民支持層の4割弱を固めた。
無所属のドクター・中松氏は、公示前からミニ集会を重ねており、街頭でも新たな支持層の掘り起こしに励んでいる。
共生新党の黒川紀章氏は、比例候補の妻で女優の若尾文子氏(73)と遊説をこなし、夫婦での訴えを進める。
無所属の東條由布子氏は、東條英機元首相の孫という知名度を生かし、福祉分野の政策などを訴えて支持を広げる。
638
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 16:32:36
■投票
◇「行く」が合計94%
投票に「必ず行く」と答えた人は72%、「たぶん行く」は22%で、計94%の人が「行く」と回答した。前回の04年参院選の調査で、「行く」と答えた人は90%で、実際の投票率は56・08%だった。
今回は前回をさらに上回る人が「行く」と答えており、投票率の行方が注目される。
年代別で「必ず行く」とした人が最も多かったのは60代の85%。70代の80%、50代の77%が続く。逆に20代の58%が最低で、30代が61%、40代が66%だった。
■政党支持率
◇民主31%、自民21%
民主党の支持率が最も高い31%だった。全年代で自民党より高く、特に中高齢層の60代で37%、70代以上と50代で34%の人が支持した。自民党は民主より10ポイント低い21%だった。このほか、公明党6%、共産党4%、社民党、国民新党、新党日本の3党がいずれも1%。「支持政党なし」と答えた無党派層は31%で、20代の49%、40代の41%、30代の40%を占めた。
■安倍内閣の評価
◇「評価しない」が67%
安倍晋三内閣について「評価しない」は67%で、「評価する」の28%を大きく引き離した。支持政党別では、自民、公明支持層は6割が「評価する」と答えたが、野党各党の支持層は「評価しない」が8〜9割だった。都内有権者の3割を占める無党派層も、「評価しない」が76%に上った。
年代別で見ると、60代と70代では「評価する」が3割を保った。一方、20〜40代は「評価しない」が7割を超え、若年層ほど評価が低かった。
■年金問題
◇解決に84%否定的
年金記録漏れ問題について、政府の対応で「解決すると思わない」は84%に上り、「思う」は11%にとどまった。20〜40代は「思わない」が9割を占めた。与党支持層でも6割が「思わない」と、厳しい見方を示した。
また、年金制度改革案で与党と民主党のどちらに説得力があるかについて、「民主党」が49%、「与党」が33%となった。「投票に(必ず・たぶん)行く」人の51%が「民主党」と答え、選挙に関心が高い層で、民主案の評価が高かった。
毎日新聞 2007年7月22日
639
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 16:33:55
07参院選山梨:中盤情勢・毎日新聞調査 民主・米長氏リード /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/yamanashi/news/20070722ddlk19010208000c.html
◇自民・入倉氏が追撃−−花田氏は伸び悩む
29日投開票の参院選について、毎日新聞社は19〜21日の3日間、有権者を対象に電話による特別世論調査(県内回答者961人)を実施し、支局取材の情報を加えて情勢を総合的に分析した。その結果、山梨選挙区(改選数1)では、民主新人の米長晴信氏(41)=国民新党推薦=が全県にわたり各年代から幅広く支持を集めて優位な戦いを進め、自民新人の入倉要氏(42)=公明推薦=が追う展開になっている。共産新人の花田仁氏(46)は伸び悩んでいる。一方、投票態度を決めていない人と無回答は計3割おり、情勢が今後変わる可能性もある。(全国の情勢は8、9面)【参院選取材班】
◆比例代表
◇民主が自民に差をつけ4割
民主が4割弱の支持を集め、2割強の自民に差を付けている。04年の前回参院選の比例代表得票数は、自民が16万1802票(39%)でトップ、民主が14万933票(34%)で続いた。前々回(01年)と前回を比較すると、自民が約1万7500票減らし、民主が約6万2000票を増やした。今回の調査で初めて、民主が自民を逆転した。
公明、共産、社民はいずれも1けたにとどまっている。4分の1が投票態度を決めていない。
自民支持層は7割が自民に投票すると答えたが、公明より民主に投票するとした人が上回っており、与党の選挙協力が機能しているとはいえないようだ。公明支持層の6割が公明と答えたが、1割強が民主に流れ、3割弱は決めていない。民主支持層は8割が民主とした。
◆政党支持率
◇民主29%と自民上回る
民主が29%と、自民の23%を上回った。男性は民主が36%で自民の25%を上回り、女性は民主22%、自民21%ときっ抗していた。共産、公明、社民などはそれぞれ1けたにとどまった。
年代別では、20〜60代の3割前後が民主を支持。自民は高齢になるほど高くなり、70代の41%が支持した。
「支持政党なし」は29%で、20、30代は4割を超え、なかでも20代女性は62%。若年層、特に女性で政党離れが進む傾向がみられた。
市部は民主支持層が30%と自民の23%を上回ったが、町村部は自民が27%、民主が22%だった。
◆内閣支持率
◇20代では16%、50代21%と低迷
内閣支持率は27%と、不支持率の60%を大きく下回った。支持率を年代別でみると、20代の16%が最低で、年金受給を前にした50代が21%、40代が22%と続いた。男女別の不支持率は、男性が65%、女性が55%だった。
支持政党別では、自民支持層の58%が支持したが、公明支持層は支持が40%、不支持が49%と二分された。民主支持層の不支持は82%に達した。都市部の支持率は26%、町村部は35%。「支持政党なし」の68%が、安倍内閣を評価しなかった。
◆投票する?
◇9割以上が「行く」と回答
「必ず行く」(71%)、「たぶん行く」(21%)を合わせて9割以上が投票に行くと回答。「たぶん行かない」は4%、「行かない」は2%だった。「必ず行く」とした男性は77%で、女性の66%を上回った。年代別では、「たぶん行かない」とした20代が13%に上るなど、若年層ほど投票意欲が下がる傾向がみられた。
市部と町村部の間で大きな違いはみられなかった。「支持政党なし」で、「必ず行く」は56%、「たぶん行く」は32%。
640
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/22(日) 16:34:07
■各候補の分析
投票日を1週間後に控え、花田、米長、入倉の3氏は激しい選挙戦を展開している。立候補した3氏の選挙情勢を「政党支持別」「年齢・男女別」「地域別」で分析した。
◆政党支持別
◇無党派層の3割、米長氏を支持
いずれも40代で、強固な地盤を持たない新人同士の争いで注目されていた「支持政党なし」の無党派層は、3割が米長氏、2割弱が入倉氏を支持した。民放記者の経歴を前面に出した米長氏の戦略が奏功したとみられるが、4割強が投票態度を決めておらず予断は許さない。
米長氏は民主支持層の8割、入倉氏は自民支持層の7割、花田氏も共産支持層の7割を固め、各陣営とも“自分の庭”にはある程度浸透。公明支持層は6割強が入倉氏、自主投票とした社民支持層は6割が米長氏を支持した。自民支持層の1割強、公明支持層の2割が米長氏に、共産支持層から米長氏と入倉氏に1割ずつ流れるなど、「票の割れ」もみられた。最終盤に向けて組織のさらなる引き締めも各陣営の課題となりそうだ。
◆地域別
◇米長氏と入倉氏、2区では接戦
革新支持者が多いといわれる一方、入倉氏の地元でもある県都・甲府市では、米長氏が4割に浸透。入倉氏は3割弱にとどまり、2割強が決めていない。その他の市でも、米長氏が4割と入倉氏の2割強を上回った。町村部は入倉氏が3割強、米長氏も3割で接戦を演じている。
衆院選の小選挙区別でみると、米長氏が1区で4割、3区で4割と優勢で、民主党の国会議員や県議がいない2区でも3割と入倉氏と並ぶ。入倉氏は1区で3割、3区で2割強。花田氏は全県で一定の支持を得ているが、伸び切れていない。
◆男女年齢別
◇70代以上では入倉氏が4割強
米長氏は20〜60代の幅広い層で3候補の中で最も支持を集めている。特に40代で4割、50代で5割に浸透、他の2人を大きく引き離している。入倉氏は70代以上で4割強の支持を得て、20代でも3割強に浸透。花田氏は青年層への訴えが伸びていない。30、40代の3割がまだ決めていない。
一方、米長氏は男性の支持が5割弱に達し、女性も3割に浸透。入倉氏は男女とも3割弱で、女性の3割が決めていない。
毎日新聞 2007年7月22日
641
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 14:13:25
神奈川選挙区で無党派層が民主回帰、自公苦戦/参院選世論調査
政治・行政 2007/07/23
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiijul0707484/
参院選神奈川選挙区(改選数3)、比例区とも、支持政党を持たない「無党派層」の間で民主党が優位に立ち、自民、公明の与党が苦戦していることが、神奈川新聞社の参院選世論調査で分かった。無党派層の後押しで小泉政権が圧勝した2005年衆院選からの揺り戻しで、無党派層の民主回帰の傾向がうかがえる。混戦模様の神奈川選挙区では無党派層の支持が浮上の鍵を握るため、各陣営の獲得競争が激化しそうだ。
◆神奈川選挙区
調査によると、無党派層は36.3%。自民28.7%、民主18.6%を抑えて「第一党」の座に就くのは、04年参院選以来。県内有権者数720万人にこの割合を掛け合わせると、無党派層は261万人と推計される。
選挙区では、民主新人2人が無党派からほぼ均等に2割近くの支持を集める一方、年金記録不備や「政治とカネ」問題で逆風を受ける自公の現職各1人は1割弱にとどまった。比例区では民主支持が45.2%に上り、自民10.7%、公明3.3%に大差をつけた。
過去の無党派層の投票行動(本社出口調査)をみると、05年衆院選は自民42.7%、民主40%、民主党が躍進した04年参院選は自民14.6%、民主56.2%-と、今回の結果は04年参院選に近い。自民現職が小泉ブームで県内過去最多得票(129万)を獲得した01年参院選では自民26.1%、民主19.3%、公明16.2%だったため、改選を迎える自公現職の苦戦ぶりが読み取れる。
一方、無党派層のうち各陣営の草刈り場となる態度未決定者は選挙区で3割台半ばにとどまり、04年参院選の8割、05年衆院選の5割台半ば(いずれも本社世論調査)に比べて「意中の人」を早々と決めている回答者が多かった。比例区でも同様の傾向だった。
男女別では、男性35.1%、女性の37.6%が無党派層。参院選関心度は「大いに関心がある」の42.9%、「少しは関心がある」の40.8%を合わせると83.7%に上り、有権者全体の86.6%に匹敵している。
安倍晋三内閣の評価については「支持しない」が52.4%で、「支持する」はわずか7%。有権者全体の支持率16.7%と比べても低迷ぶりが著しい。
◆神奈川比例区
選挙区だけでなく比例代表選挙でも、民主党が無党派層をはじめ幅広く浸透し、自民党の2倍の支持を集める勢いを見せていることが、神奈川新聞社の県内有権者対象の参院選世論調査で分かった。公明、共産、社民の各党は伸び悩んでいる。
全体の支持動向では、民主党が39.9%でトップに立ち、追う自民党が19.6%。以下、公明党8.9%、共産党5.1%、社民党1.7%の順。国民新党、新党日本、維新政党・新風、9条ネット、共生新党、女性党は1%に満たない。「分からない」「無回答」は23.2%。
開票結果の得票率(比例代表)の推移を見ると、前回の04年参院選で民主党39.5%、自民党27.8%から、05年の衆院選では自民党43.3%、民主党28.4%と形勢が逆転。しかし今回は、年金記録不備問題や閣僚の不祥事、失言への有権者の不満が、民主党への支持に大きく傾いているといえそうだ。
民主党は、男性のおよそ半数、女性の3割以上が支持し、年代別でも満遍なくトップに立つ。民主党支持層の8割以上が同党に投じるとしているほか、無党派層の半数近く、自民党支持層の2割以上が投票する意向を示している。職業別でも、ほぼ全体でトップに立っている。
一方、自民党は男女ともに2割前後の支持にとどまり苦戦。年代別でも、高齢者層では比較的厚い支持を得ているが、20〜30歳代で、民主党の半分以下。同党支持層も5割強の支持にとどまり、無党派層の支持は約1割と低迷している。職業別では、農林漁業をのぞき、民主党に大きく水をあけられている。
地域別の支持動向を見ても、民主党が全県で首位に立ち、大票田の横浜市北部では、自民党の4倍以上の支持を得ている。自民党が強いとみられている三浦半島、相模川西岸の両地区でも、民主党が大きくリードしている。
642
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 15:11:28
07参院選 終盤戦へ各陣営てこ入れ
2007年07月22日 朝日茨城
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000707220001
参院選は、29日の投開票日まで1週間となった。報道各社の序盤の情勢調査が報じられ、茨城選挙区(改選数2)に立候補した6人の陣営は、てこ入れや戦略見直しに一段と力を入れている。
朝日新聞社は17、18の両日に序盤情勢調査を実施した。その結果、優位な戦いを伝えられたのは民主の藤田幸久氏(57)。衆院東京12区からの「国替え」で知名度不足が懸念されていたが、陣営幹部は「藤田が民主党候補と認知されてきている」と手応えを語る。
同時に「多くの有権者は投票日の直前に投票先を決める」と気を引き締め直す。関心の高い年金問題を中心に訴えを続け、無党派層への浸透をさらに図る方針だ。
同じく優位と見られながら危機感を強めるのは、自民の長谷川大紋氏(64)の陣営だ。
20日の同党県議の議員会では、一様に「厳しい」との報告があった。自民王国の茨城で2位に転落すれば「異例の事態」。「民主に逆転されることは許し難い」とある県連幹部は話す。
この場では、県議自ら地域をさらに歩き、電話での呼びかけを徹底するよう指示が出た。「奇策はない。原点に返り足元を固める」という。
藤田、長谷川両氏を追う形になった4氏も、てこ入れに懸命だ。
共産の田谷武夫氏(55)の陣営は、有権者の関心が生活に密着した問題にあると見て「年金問題や消費税、住民税の問題をさらに強調する」。憲法問題とともに、年金受給条件の緩和や増税反対などを訴えていく。
共生新の武藤博光氏(45)の陣営幹部は今後の方針について、「前半戦はミニ集会が中心だったが、これからは積極的に街頭に出て行く」と話す。無党派層が多いとされる県南部も重点的に回る予定だ。
無所属の石津政雄氏(60)の陣営幹部は「現時点では脱政党を望む有権者の受け皿になりきれていない」と分析。専門の介護予防の訴えなどで知名度アップをめざすとともに、無党派層への食い込みを図る。
国民新の工藤敏隆氏(46)の陣営は20〜30代など若い世代への浸透を狙う。夏休みに入り海水浴客でにぎわう海岸部を工藤氏自身が自転車で走り支持を訴える。陣営幹部は「若さを強調し、共感を呼び込みたい」。
643
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 15:12:29
参院選「ラストサンデー」舌戦いっそう熱気
2007年07月23日 朝日千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000707230001
小雨が降る中、候補者の訴えに耳を傾けた=22日午後1時30分
参院選の「ラストサンデー」となった22日、千葉選挙区(改選数3)は、新顔の8候補が人出の多い駅前や繁華街などに相次いで繰り出した。選挙カーでの移動をあえて避け、自転車や電車で移動するパフォーマンスで有権者に身近に接する機会を設ける陣営、大規模集会を開いて組織票の引き締めに走る陣営など、取り組みは様々だ。終盤戦に向けて、各陣営とも舌戦が一段と熱を帯びてきた。
本間進氏(無所属)は22日、千葉市内を自転車で回り街頭演説。21日には同市と船橋市で母校・拓殖大の応援団らとともに街頭イベントをした。本間氏は「だんだん、手応えが良くなっている」と話し、東葛や京葉地区を中心に、1日20回程度の街頭演説を予定。無党派層の取り込みを狙う。
石井準一氏(自民)は22日、佐倉市などを地元選出の水野賢一衆院議員とともに遊説し、千葉市内で個人演説会を開いた。21日に甘利明経産相を招いた成田市での個人演説会では「私の思いを周囲の方に伝えてもらいたい」と呼びかけた。終盤には東葛地区に入り支持拡大を目指すという。
白須賀貴樹氏(自民)はこの日、有権者の多い柏市や我孫子市で計十数カ所にわたって街頭演説。民主党の政策批判と同時に、「勝たせて下さい」などと無党派層へ支援を訴えた。所属する町村派の支援を受け、21日は町村信孝前外相が、22日は同派の福田良彦衆院議員が応援演説した。
浅野史子氏(共産)は「投票先をまだ決めていない無党派層に広く訴えかけたい」(陣営)と、船橋市や松戸市など都市部を中心に遊説。22日は地元県議とともにJR津田沼駅、船橋駅などで街頭演説。その後船橋市内の団地やショッピングセンターなどを周り、支持を呼びかけた。
岩渕美智子氏(国民新)は、比例区で立候補する小林興起氏(同)と船橋市、千葉市の駅頭などに立った。年金改革や格差是正などの政策を掲げ、支援を訴えた。「政治を変えてほしいという県民の期待を感じる」と話す。今後、房総地区や地盤の東葛地区でも、支持拡大を図る。
青木和美氏(社民)は22日、出身地の旧千倉町がある南房総や鴨川、館山市内を遊説。友人がつくった「憲法の歌」を歌いながら、「武器では命を守れない」と憲法9条堅持を訴えた。21日には福島瑞穂党首と市川駅などで演説。今後は地元柏市を拠点に歩いて有権者に名前を売り込む。
長浜博行氏(民主)はこの日午前中、松戸市内で支持を訴えた。年金問題に触れ、「国民が怒りを表すのはこの選挙しかない」。地元の祭りでは太田和美衆院議員やスタッフとともに練り歩き、約3千枚のビラを配った。午後は浦安、市川市内をガラス張りの選挙カーで回った。
加賀谷健氏(民主)は地元千葉市を中心に、人口が多い京葉東葛地区にも力を入れる。21日には岡田克也党副代表と千葉や船橋駅前で演説、22日は松戸や我孫子、柏市内を精力的に回った。最後の1週間にも党幹部らが来県の予定で「手応えは十分。混戦を抜け出したい」とねじを巻き直す。
644
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 15:16:38
自公協力の実際は?
2007年07月23日 朝日埼玉
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000707230001
公示翌日の13日、公明の高野博師氏(右)の応援演説に駆けつけた自民県連会長代理の山口泰明衆院議員(中央)。
◇見返り求める公明 協力悩む逆風自民
参院選埼玉選挙区(改選数3)では、公明が、05年の衆院選や今年4月の県議選で自民候補に協力した見返りとして、自民に支援を求めている。強い逆風が吹く中、自民候補の陣営には「そんな余裕はない」との声もある。自民は、どんな「協力」で公明に応えるのか。
◇
19日午後、県南部のJR駅前であった、公明の高野博師氏(60)の街頭演説に、自民の衆院議員が現れた。「何としても高野さんを当選させて」
自民の国会議員による公明候補への応援演説。参院選の公示後、よく見られる光景だ。22日には、安倍首相がさいたま市の高野氏の選挙事務所を激励に訪れる。
公明の県幹部は、ある詳細なリストを持っている。県内15選挙区の自民の衆院議員が、どれだけ協力してくれているかを示した表だ。県幹部は、リストを見ながら「5人からは、はがきも名簿もまだもらっていない」とこぼした。この日、応援に立った衆院議員の名前もその中にあった。
この衆院議員は、演説後、朝日新聞の取材に「私は名簿の提出はしない」と答えた。自らの支持者に「自公で2人」と訴えることで、「選挙協力」にするという。
◇
公明の県幹部によると、同党は、05年9月の衆院選では県内全15選挙区で自民候補に協力した。今年4月の県議選でも、公明の候補が出ず、自民と対立候補が競り合う選挙区で協力したという。対象は、自民公認候補63人のうち30人ほどに達する。水面下で支持団体の創価学会に頼んで、協力を呼びかけてきた。
しかし、今回の参院選は立場が逆転する。自民は前回04年で約70万票を獲得。与党に対抗して2議席の獲得を目指す民主が、仮に前回04年で得た約120万票を2候補で半分ずつ分け合うと、01年に約56万票だった高野氏は、当選圏外の4番手に落ちる計算だ。
6月に入って、県本部代表の高野氏と同幹事長の西田実仁参院議員が、自民県連会長の大野松茂衆院議員のもとを訪れ、「あと5万票足りない」と協力を求めた。両党は、中央レベルでも、自民の中川秀直、公明の北側一雄両幹事長が6月14日に国会内で会談し、埼玉を含む三つの「3人区」で協力を強化することを正式に確認した。
協力の方法について、自民のある県連幹部はこう説明した。「公明の要求する5万票を、15の衆院選挙区で割れば、ほぼ3500人ずつ。これを各衆院議員に割り振る」
自陣営の支持者の名簿や、あて名を書いたはがきなど、計3500人分を、衆院議員が公明に提出することになった。だが、県連として強制はせず、自主性に任せている。安倍政権への逆風で、自民の古川俊治氏(44)は厳しい戦いを続けている。陣営からは「人を応援する余裕はない」との声もあるためだ。
◇
ある自民の衆院議員は、推薦はがき1500枚を公明の陣営に渡した。目標数には足りないが、「公明アレルギー」の支持者は除いた「吟味した名簿」。公明の県幹部は「誠実さの表れだね」と高く評価した。
参院選の結果によっては、衆院の解散総選挙も近くなるとささやかれる。公明の幹部は「次の衆院選で『自分は危ない』と思っている議員ほど、熱心に協力してくれる」と話した。
645
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 15:40:24
「無党派層」の心つかめ
2007年07月23日 朝日東京
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000707230001
参院選候補者の訴えを聞く聴衆ら=新宿駅西口で
無党派層という、動向が読み切れない巨大な塊は、しばしば選挙の行方を左右する。参院選東京選挙区(改選数5)の主な候補たちは、少しでも引きつけようとしのぎを削っている。
■若者に名刺次々
無所属のドクター・中松氏が狙うのは、若者と家族連れ。23区内を遊説し、締めは渋谷駅ハチ公前が定番だ。22日は家族連れの多い上野公園を目指すはずだったが、雨の予報で急きょ中止に。銀座や新宿の歩行者天国をめぐり支持を訴えた。
選挙カーに若者が近づき、次々名刺を受け取った。「ちゃんと投票してくれるかな……」。発明家でも、わからない。
■吉田氏「切り札」
共産の田村智子氏陣営の切り札は、4月の都知事選に党推薦で立候補し、約63万票を獲得した吉田万三氏だ。21日から遊説の応援に加わった。陣営は「無党派層からも支持された。知名度はたいしたもの」と期待する。吉田氏は「なぜ(候補者が)吉田さんじゃないのって言う人もいて応援を遠慮していた。でも激戦で、もう遠慮してる場合じゃないと」。
■「派遣」デモ参加
社民の杉浦ひとみ氏は22日、銀座の歩行者天国で木箱を並べ、有権者と同じ目線に立って訴えかけた。陣営関係者は「少しでも多くの人に、近くから訴えることができれば」と話した。
その後、六本木ヒルズの前であった派遣労働者の組合のデモに駆けつけ、参加者といっしょに「ピンハネをやめろ」とシュプレヒコールを上げた。
■首相らと街頭へ
自民の保坂三蔵氏はこの日、吉祥寺、新宿、銀座と3カ所で安倍首相、同じ自民の丸川珠代氏と街頭に立った。丸川氏が主に浮動票を狙う作戦だけに、「組織をまずはしっかりと固めて戦っていきたい」と陣営幹部。ただ、党への逆風が強い中、それだけでは安泰といかず、人が多く集まる場所で震災対策の充実など喫緊の課題への取り組みを訴えた。
■昭和世代に照準
無所属の東条由布子氏は22日、浅草、上野の商店街をまわった。21日には新宿駅前で若者の無党派層を意識して映画「硫黄島からの手紙」に言及。自身が力を入れてきた遺骨収集の活動に触れつつ、国のために亡くなった人を弔うことの大事さなどを訴えた。「昭和」という時代への郷愁を感じる人たちに浸透を図ることを、陣営では狙っている。
■女優の妻と訴え
黒川紀章氏は、中高年層を中心に知名度を誇る妻で女優の若尾文子氏と一緒に街頭演説を展開し、無党派層にアピールしてきた。
22日には宮崎県での演説会に夫妻で出席。黒川氏が党首の共生新党の政策を訴えつつ、宮崎選挙区の公認候補の応援をした。政策でも「格差の是正」を掲げ、フリーターら若い世代への浸透も狙っている。
646
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 15:41:12
■ホコ天巡り握手
国民新党の中村慶一郎氏は秋葉原、銀座、新宿の歩行者天国を次々に練り歩き、支持を訴えた。「テレビで10年間やってまいりました」と政治評論家としての実績をアピールすると、握手を求める人も。組織票を持たないため、狙いの中心はもともと無党派層だ。「人が集まるところで握手をし頭を下げる、基本の『き』を続けるしかない」と、陣営幹部。
■パネル使い演説
「消えた年金、薬害エイズは役人の無責任体質が原因」。無所属の川田龍平氏の街頭演説では、訴えを書いた特大パネルが何枚も登場した。
無党派層頼みの選挙だが、最後まで立ち止まって聴く人は少ない。パネルなら訴えの内容が一目瞭然(りょう・ぜん)、というわけだ。
JR秋葉原駅前でパネルを広げると注目度満点。目立つ街頭演説の効果にも一役買っていた。
■旗に聴衆の願い
民主の鈴木寛氏は、若者でにぎわう新宿の歩行者天国で遊説した。事務所の学生スタッフが大道芸を披露し、「選挙に行こう」と書いた看板を掲げてアピール。会場には「マニフェストフラッグ」と題した旗を用意、聴衆に自分たちの願いを書いてもらった。鈴木氏は「政治に、選挙にあきらめてきた気持ちを今回こそ変えていただきたい」。
■都知事担ぎ出す
公明の山口那津男氏は、無党派層を狙い新宿駅東口や渋谷駅ハチ公口で演説した。「党支持層はほぼ固めたが、無党派層に全く浸透できていない」(陣営幹部)として1週間前に急きょ応援を依頼した石原慎太郎都知事のほか、歌手の山本リンダさんが選挙カーの上で顔を並べた。携帯電話のカメラで候補らを写す若者らもおり、「アピールできた」と陣営。
■年金で舌戦挑む
「年金改革は安倍政権にはできない」。民主の大河原雅子氏は、銀座の歩行者天国を徒歩遊説し、すれ違った自民党候補の一行を挑発した。鳩山由紀夫幹事長が駆けつけたこともあり、大勢の買い物客らが声をかけたり、一緒に写真を撮ったりしていた。
陣営によると、普段は都議時代の実績を強調。応援演説も「政策通」に重点的に依頼している。
■狙いは「保守系」
自民の丸川珠代氏の陣営の狙いは「石原慎太郎とは書くが、保坂三蔵とは書かない人」。保守系の無党派層を取り込もうと、東京タワーや東京ドーム前、商店街などで連日顔を売り込む。
22日は、安倍首相と遊説後、初めて石原都知事と八王子市内の駅前で演説。石原知事は「小沢一郎が『日本の新しいオヤジ』なんてまっぴらごめんだ」と批判した。
647
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 23:42:33
参院選世論調査、比例は民主が自民を上回る 栃木下野
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/php/s_news.php?f=k&d=20070723&n=2
下野新聞社が29日投開票の参院選を前に、県内有権者を対象に実施した電話世論調査(19−21日)で比例代表の県内情勢を探ったところ、民主党に投票するという人が、党候補者名を挙げた人を含め40・2%と最も多く、自民党の38・1%を上回った。前回2004年の参院選世論調査と比較すると、記録不備が明らかになった年金問題などで、「自民王国」の本県でも自民と民主の情勢が逆転した。
参院選世論調査、「無党派」伸長、3割弱
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/php/s_news.php?f=k&d=20070723&n=3
下野新聞社が県内有権者を対象にした電話世論調査(十九−二十一日)によると、自民党支持率が四割、民主党は二割弱にとどまり、ともに前回二〇〇四年の参院選世論調査時の支持率を下回る結果となった。一方で無党派層は三割弱を占め、〇四年時より増加した。
648
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 23:43:14
谷、国井氏競り合う 小池氏苦戦 本社世論調査(2007/07/22) 栃木下野
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/seiji/senkyo/saninsen07/php/saninsen07.php?f=p&k=31
下野新聞社は十九日から二十一日までの三日間にわたり世論調査を行い、本社取材網の情報を加え、今回から改選数が一となった参院選栃木選挙区の情勢を探った。その結果、民主党現職の谷博之候補(64)と自民党現職の国井正幸候補(59)がほぼ互角で競り合い、共産党新人の小池一徳候補(46)は支持が伸びず苦戦している。ただ調査時点では、約三割の有権者が投票する人を決めておらず、なお予断を許さない。
谷候補は、連合栃木の全面支援を受け民主支持層の八割強を固めたほか、無党派層の半数近くにも浸透。さらに自民支持層の二割強、公明、共産支持層の一割強の支持を得るなど、他の二候補者の支持層にも食い込みを見せる。
地域別では宇都宮市を中心とする衆院1区で国井候補を上回る支持を得たほか、2区の鹿沼、日光両市、3区の大田原、那須塩原両市などでも優位に立つ。
職業別では学生の七割以上に食い込んだほか、事務・技術職にも浸透。年代別では特に五十、六十歳代、性別では女性より男性の支持が高いのも特徴だ。
国井候補は推薦を得ている公明党の支持層の八割近くに浸透しているものの、自民支持層は六割強しか固めきっていない。無党派層の支持は三割強にとどまっている。
地域別では、衆院4区の真岡市や芳賀郡各町では六割近くを固めたほか、足利、小山両市などの県南各市でも谷候補を上回る支持を得ている。
また、今回の選挙では農業問題が栃木選挙区の重要争点の一つになっているが、国井候補は農林漁業者の七割以上の支持を既にまとめたほか、商工・サービス業者や管理職からの支持も根強い。
年齢別では二十歳代と七十歳代以上、性別では女性からの支持が他の候補を圧倒している。
一方、小池候補は共産支持層の七割以上近くを固めたものの、無党派層の支持が一割に満たないなど独自の戦い。
ただ、約三割の有権者が投票態度を決めておらず、選挙戦終盤の動向次第では、情勢が変化する可能性もある。
649
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 23:44:13
2007年参院選 県内 民主、第1党の勢い
2007/07/23(月) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁 茨城
http://www.ibaraki-np.co.jp/47news/20070723_01.htm
自民に逆風、3ポイント差
参院選に合わせ、茨城新聞社が選挙戦中盤の十九日から三日間、県内全域の有権者を対象に行った世論調査の結果、比例代表でどの政党に投票するかの政党別支持率は民主党が34・99%で、31・59%の自民党と競り合いながらも上回っている。「自民王国」茨城でも、逆風を吹き起こしている自民批判の受け皿として民主が広く支持を集め、前回の二〇〇四年に続いて比例第一党となる勢いをうかがわせている。
前回の参院選直前の世論調査は、自民の支持率が民主をわずかに上回っていたが、比例の投票結果は民主が自民を三万票上回る四十一万三千票余を獲得。県内でも民主が得票数で比例第一党の座に着き、二大政党としての地歩を築いた。
今回の調査で、民主は「ふだんの支持政党」については18・27%にとどまり、38・92%の自民に二倍以上の差をつけられている。だが、県内でも年金記録不備や「政治とカネ」問題による自民批判が追い風となり、今回の支持では民主支持層の八割以上を固めたほか、無党派層の四割近くに食い込み、自民支持層からも二割近い支持を得ている。
年代別では七十歳代を除き二十−六十歳代で政党のうち最も高い支持を集め、地域別では県北、県央、取手や龍ケ崎などの県南・南部で、職業別では商工・サービス業や自由業、事務・技術職、学生などで、幅広くトップとなった。
一方、自民はふだんの自民支持層からの支持が七割に届かず、無党派層からの支持も二割未満にとどまる。公明党との選挙協力を見送って比例票の流出阻止を図ったが、年金や「政治とカネ」などによる逆風が予想以上に強く、支持が広まらずに苦戦を強いられている様子だ。
地域別では鹿行とつくば・土浦などの県南・北部、県西で民主を上回る支持を得たが、トップとなったのは年代別で七十歳代のみ、職業別では農林漁業と専業主婦にとどまった。
民主、自民以外の今回の主な政党支持率は公明6・02%、共産党3・02%、社民党1・85%、国民新党1・11%−など。いずれも二大政党に大きく水をあけられている。
公明の支持率は公明支持層の六割程度にとどまっており、同支持層の三割以上が投票態度を決めかねている。共産は共産支持層の九割以上を固めたのに対し、社民は社民支持層からの支持が六割にとどかず、二割以上が民主に流れている。国民新はふだんの支持層の八割近くを固めたが、支持基盤が弱い。
650
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 00:51:53
【東京】
’07参院選 本紙世論調査<下> 比例代表 『石原票』1/4が民主へ
2007年7月23日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20070723/CK2007072302034935.html
二十九日投票の参院選に関する東京新聞の世論調査(十九−二十一日)によると、四月の知事選で石原慎太郎知事を選んだ人の四分の一が参院選比例代表で民主に投票を予定している。「石原票」は約二百八十万票。東京選挙区(改選数五)では、石原知事を選んだ人の支持を最も集めたのが民主の鈴木寛氏で、自民の保坂三蔵、公明の山口那津男両氏をわずかに上回った。
知事選で石原知事は自公の支援を受けた。今回の参院選では、「恐らく知事就任後初めて」(自民党都連)、自公候補の応援演説を行っている。
世論調査では、「都知事選で石原知事に投票した」と答えた人が、参院選の比例代表ではどの政党、どの候補に投票する意向であるかを分析。その結果、自民が31・0%でトップを確保したが、民主が25・1%と接近した。続いて公明10・4%、社民1・0%、国民新0・7%、共産0・4%の順。
石原知事に投票した人がふだん支持している政党をみると、自民が44・4%を占めたが、比例代表で投票先を自民と回答した割合と10ポイント強も差があり、自民離れが起きていることがうかがえる。
ただ、石原知事に投票した人のうち30・6%が比例代表の投票先を決めかねており、「石原票」の行方は流動的だ。
一方、知事選で民主、社民が支援し、約百七十万票を獲得した前宮城県知事の浅野史郎氏を選んだ人の57・4%が、比例代表の投票先を民主と回答。共産が6・8%、社民が5・5%。自民、公明へはそれぞれ、3・4%と0・7%だった。共産が推薦した吉田万三氏を選んだ人は共産が41・5%だが、投票先を民主とする人が11・1%、自民も10・1%を占めた。
憲法9条改正『強く反対』30・5% 『年金』を重視24・9%政策
世論調査で憲法九条改正への賛否を質問したところ、「強く反対」が、30・5%とトップで、「おおむね反対」も18・2%おり、半数近くが反対を示した。「強く賛成」は12・2%、「おおむね賛成」は20・0%だった。
回答別に候補者の支持動向を見ると、「強く反対」「おおむね反対」では、いずれも民主の鈴木寛氏がトップ。「おおむね賛成」は自民の保坂三蔵氏、「強く賛成」は無所属のドクター・中松氏が最も支持を集めた。
投票で重視する政策では、最も多かったのが「年金」(24・9%)で、「憲法改正」は7・8%と選択肢七項目のうちで六番目だったが、「憲法改正」を重視する人は共産の田村智子氏を最も支持した。
651
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 08:31:10
テノールで酔わせる…民主党・鈴木氏が渋谷で“街頭合唱”
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200707/sha2007072306.html
東京選挙区から立候補している民主党現職の鈴木寛氏(43)が22日、特別顧問を務める六本木男声合唱団の有志27人と、東京・渋谷のハチ公前でテノールの美声を披露した=写真。選挙期間中の“街頭合唱”は、6年前の参院選に続き2度目。
一同は団員のコピーライター、眞木準氏(58)が「選挙戦終盤で応援するため」に、団歌をもとに作詞した「いざ起てスズキカンよ」などを合唱。鈴木氏は「仲間のみなさん、勇気を得る歌をありがとう」と感謝した。また同じく団員で民主党のマークを作ったアートディレクター、浅葉克己氏(67)は「鈴木さんは特別に歌がうまい」と絶賛していた。
652
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 08:33:03
もう泣きません!まるたま再出発
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070722-OHT1T00086.htm
麻布十番の商店街で、やきとんなどの店「あべちゃん」にあいさつする丸川氏 [写真を拡大]
珠代、もう泣かない―。元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏(36)=自民・東京選挙区=が21日、涙をふいて「選挙権問題」から出直した。この問題で、反省を込めて着ていた黒い服を脱ぎ捨て、当初の白いツーピースに戻して遊説。前日までの涙や長いお辞儀は封印し、再スタートを切った。
丸川氏はマイクで「まだ未熟な点、反省すべき点もたくさんあります」と触れるのみで、もう自ら傷を深くえぐることはしなかった。声に張りが戻り、月島では石原伸晃、平沢勝栄両衆院議員らと、もんじゃをほおばり笑顔も見せた。
なお、この日練り歩いた砂町銀座商店街は、伸晃氏の父・慎太郎都知事が4月、知事選の前日に訪れ、翌日に圧勝で当選した縁起のいい場所。何かと「石原流」の丸川氏の元には22日、都知事本人、そして安倍首相が応援に入る。
2007参院選
( 0)
( 0)
ソーシャルブックマークに登録
(2007年7月22日06時03分 スポーツ報知)
653
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 08:34:40
石原都知事、まるたまにエール
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070723-OHT1T00106.htm
丸川氏の応援演説を行った石原慎太郎都知事 [写真を拡大]
石原東京都知事は22日、東京選挙区に出馬している与党候補の応援に駆けつけた。
東京・南大沢では元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏(36)=自民・東京選挙区=と街頭に立った。丸川氏を「母の手一つで育てられアナウンサーになった。何ていうか、日陰に咲いた花」と表現しエール。駅前を練り歩き、1500人(選対発表)に支持を呼びかけた。丸川氏が4月の都知事選で投票に行っていなかった問題については、無言だった。
これに先立ち、公明党の現職・山口那津男氏とともに新宿と渋谷で街頭演説。計2500人(同)を集めた。16日には自民党の現職・保坂三蔵氏の元にもかけつけ、2か所で演説。公示前は「私に、過大に期待するのは情けない」と話していたが、都知事選で支援を受けた与党候補3人の応援要請に応えたことになる。
2007参院選
( 0)
( 0)
ソーシャルブックマークに登録
(2007年7月23日06時04分 スポーツ報知)
654
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:11:49
2007年7月22日(日)
特集
山梨選挙区 終盤情勢 【1】
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/22/19.html
29日投開票の参院選は終盤戦に入り、山梨選挙区は共産党の花田仁(46)、民主党の米長晴信(41)、自民党の入倉要(42)の3候補による集票合戦が激化している。山梨日日新聞社は19−21日に実施した世論調査に加え、県内の取材網を通じて投票日1週間前の各地の情勢を探った。
◇ ◇ ◇
[甲 府] 有権者数 160,181
米長氏、着実に支持拡大 「地元」強調追う入倉氏
県都・甲府市は、年金問題に対する自民党への批判を取り込んで支持を広げる米長候補が先行、地元出身の人脈を生かして浸透を図る入倉候補が追い、花田候補が保守層の切り崩しを狙う展開。各陣営とも「無党派層の動向が鍵」とみて、週末を中心に都市部で集中的に遊説をするスケジュールを組んでいる。
米長陣営は、甲府総支部長の樋口雄一県議や連合山梨などの支持基盤を生かし、東西南北の四ブロック選対ごとに票を固めている。
都市部に浮動票が多いとされる同市は、過去四回の参院選では野党候補の得票が自民党候補(推薦含む)を上回っており、非自民層が目立つ地域。陣営は自民党への批判を得票に結び付けようと、団地や住宅地をこまめに回って名前と顔を売る戦術で臨んでいる。
また「投票率が上がれば米長候補に有利」(総支部幹部)とみて、期日前投票の利用を呼び掛ける運動を強化した。遊説では「比較的主婦層からの反応がいい」との受け止め方もあるが、飯島修総支部幹事長は「民主党に追い風は吹いているが、どれだけ米長票に結び付くかは未知数」と引き締める。
入倉陣営は市議十七人を中心に構成する甲府総支部がフル回転。遊説をはじめ、電話作戦でも「甲府で生まれ育った」を合言葉に地元候補を前面にアピールしている。他地域の遊説日でも甲府市内での集会を組み入れるなど「地元票」の獲得に力を注いでいる。
選対幹部は「実動部隊の議員数では米長陣営に勝る」と強調するが、知事選や県議選での支持対応をめぐり、国会議員や県議、市議の間にしこりが残っているのが不安材料。また比例代表とのバーター戦術で入倉候補の推薦を決めた公明党は、市議五人が活動。陣営は同党の支持母体・創価学会の支援にも期待している。
一方、一月の市長選で自民、民主両党側から支援を受けた宮島雅展市長は、「参院選で特定の政党、候補への肩入れはしない」と明言。出陣式をはじめ、入倉、米長両候補の会合には一切顔を出さず、「等距離」の姿勢を堅持している。
花田陣営は比例代表で一万二千票の得票を目標に、比例の谷川智行候補と「セット戦術」を続けている。街頭演説では年金改革や憲法改正に対する政府与党の対応を批判。民主党の政策も大差ないと訴え、「市民の暮らしを守る確かな野党」の必要性を訴えている。
陣営はパンフレットや法定ビラの配布で政策周知に力を入れる。小越進甲府・東山地区委員長は「安倍政権に対する怒りから共産党の政策に関心を寄せる有権者が目立つ。わが党への期待感はかつてないほど高い」と得票の上積みに自信を見せている。
655
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:14:55
[甲 斐] 有権者数 57,926
「重点地域」3陣営が攻防
大票田の竜王地区を中心に、非自民系が強い地域。今回も米長候補が「年金問題」を追い風に浸透し、入倉候補が甲斐市が地元の保坂武衆院議員らの組織力を生かし、追い上げる展開となっている。若い世代が多く、無党派層が多いとされることから、各陣営とも「重点地域」に位置付け、市内全域で最終盤の激しい攻防を繰り広げている。
同市(旧竜王、敷島、双葉町)では、三年前の参院選で民主候補が自民推薦候補に四千七百票余りの差を付けた。小泉旋風が吹き荒れ、自民党が大勝した六年前の参院選でも民主候補が小差ながらも自民候補を上回っている。
米長陣営は、選挙事務所を置く敷島地区と竜王地区を中心に、自民党への批判票をまとめ、支持を広げている。米長候補が訴える年金問題解決や制度一元化に賛同した女性のネットワークの動きが活発化。電話戦術などで票の上積みを図り、自民党支持層にも食い込んでいる。
連合山梨傘下の労組や教員OBらも精力的に活動。木村富貴子県議は「この勢いで、終盤を乗り切りたい」としている。
投票直前の二十七日には市内で遊説した後、敷島総合文化会館で個人演説会を開催。最後の引き締めを図る。
入倉候補は、保坂氏の後援会や、市内に事務所を置く小野次郎衆院議員の支援組織などの組織力に加え、甲府青年会議所時代のネットワークも生かし、票の掘り起こしを急いでいる。
保坂氏の地元の竜王地区では自民支持層を手堅くまとめている。旧町ごとに設けた選対支部や、推薦している公明党も活動し、敷島、双葉両地区でも浸透を図っている。
藤巻義麿市長は表立って動いていないが、公示前に行われた入倉候補の甲斐支部総決起大会に出席していることから、陣営は市長支持者の支援にも期待している。
花田陣営は、共産党巨摩地区委員会を中心に、無党派層や自民、民主の二大政党への批判票の取り込みに躍起。街頭演説などで、両党との政策の違いをアピールしている。同委員会は「年金問題など有権者の関心も高まっている。庶民の暮らしを守れるのは『確かな野党』共産党の花田候補しかいない」と呼び掛けている。
同市は、過去の国政選挙では投票率が低迷。各陣営ともに「投票率アップが勝敗を左右する」として、投票呼び掛けにも力を入れている。
[南アルプス] 有権者数 57,311
花田氏、批判票結集図る
民主党県議の後援会と労組の支援を受ける米長候補を、自民党県議二氏の支援組織を基盤とする入倉候補が追う展開。花田候補を含め、各陣営は浮動票が多いとされる市東部を最重点地区とし、遊説などで票の掘り起こしを進める。
米長陣営は、金丸直道県議の地元の白根地区と、国政選挙などで民主党系候補が拠点としている若草地区に事務所を開設して活動。連合山梨加盟の労組を足掛かりに、甲西工業団地入居企業の労組などにも支援を働き掛けている。
米長候補は公示後、市内を二回遊説。陣営幹部は「自民に対する批判の受け皿として民主党への期待が強まっている。これまでにない好感触だ」と自信を見せる。二十日に櫛形生涯学習センターで開いた個人演説会には叔父の米長邦雄日本将棋連盟会長も来場。終盤戦に向け、一層の支持の広がりに向け協力を求めた。
入倉陣営は内田健、中込博文両県議の地盤である櫛形、白根両地区に事務所を設置。県議選で両県議が獲得した計一万五千票を目標ラインに票の上積みを図っている。十九日には中部横断道の県負担額軽減を決定した菅義偉総務相が遊説し、政権与党の「実行力」をアピールした。
元自民党県議で甲西地区出身の今沢忠文市長は「中立」としているが、市長の有力支援者の多くが入倉候補支持で活動。同地区は入倉候補の父親で元エフエム富士社長の吟二氏の出身地でもあり、親類が支援を呼び掛けている。
一方、今沢市長を含め自民系三氏を中心に激戦となった市長選のしこりが残っていて、陣営内に集票への影響を心配する声もある。
花田陣営は共産党支持者がフル回転。花田候補は二十一日、丸一日かけて市内をくまなく遊説。巨摩地区委員会は「自民党批判を背景に、共産党への反応が日増しに良くなっている」とし、遊説活動に重点を置いた活動を続ける。
前回参院選での得票三千三百三十五票の大幅上積みを狙い、農産物の価格保証制度や改憲反対などを訴え、農家や無党派層からの支持獲得を目指している。
656
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:15:59
[韮崎 北杜] 有権者数 韮 崎 25,737 北 杜 41,263
入倉氏、組織力で支持拡大
自民党系の首長や議員の組織力に支えられて支持を広げる入倉候補と、民主党系の国会議員や県議などの後援会を中心に浸透を図る米長候補が激戦を展開。花田候補も農業政策を訴えて票を掘り起こしている。
入倉陣営は、元自民県議の白倉政司北杜市長と横内公明韮崎市長の両首長が支持を表明し、後援会や支持者が活動。浅川力三、清水武則両県議も活発に動いている。
合併で自民系の首長と地方議員の数が大幅に減り、実動部隊の不足が心配されたが、首長や議員の後援組織が活動を強化。後援会加入カードの回収が「知事選や県議選と比べ反応が鈍かった」(後援会北杜総支部)こともあり、引き締めに躍起となっている。
一方、浅川県議と白倉市長が知事選対応をめぐり対立した経緯から、双方の支持者は独自に活動。連携不足を心配する声もあるが、陣営関係者は「集票を競うことで入倉票が増えればいい」としている。
米長陣営は、輿石東参院議員の出身地の韮崎市南西部と、北杜市選出の進藤純世県議の地元である同市小淵沢町を中心に、両氏の支援者が電話作戦などで支持浸透に取り組んでいる。
特に輿石氏サイドは「参院議員会長のおひざ元で自民党に負けるわけにはいかない」と意気込んでいて、輿石氏の出身母体・山教組や連合山梨傘下の労組が運動を活発化させている。 三年前の前回参院選では、旧北巨摩郡と韮崎市で、ともに輿石氏が自民党推薦候補を上回る票を得たが、「今回は自民党公認候補が相手。低調ムードも指摘されるが、投票への呼び掛けを徹底し、最後まで票の上積みに努める」(進藤県議)構えだ。
花田陣営は巨摩地区委員会が政策チラシの配布などを通じて支持を呼び掛けている。両市内を遊説でくまなくめぐるほか、共産党市議らも比例票獲得の運動と合わせ、街頭などで支持を求めている。特に非自民層が多いとされる新住民が目立つ北杜市北部で、重点的に党の政策を訴えている。
[南巨摩 市川三郷] 有権者数 南 巨 摩 37,826 市川三郷 15,361
米長氏、保守地盤に浸透
高齢者を中心に自民党支持者が多い地域だが、年金問題による政府与党への批判を背景に米長候補が着実に浸透。入倉候補は政府の解決策を訴えるとともに、中部横断自動車道の県負担額軽減を自民党の功績としてアピールし、支持固めに躍起となっている。
米長陣営は遊説の感触などから、「保守地盤の峡南でも有権者の自民離れが起きている」と分析。得票に結び付けるため、「年金の民主。民主の米長」を強調している。米長候補の父親の出身地で、後藤斎衆院議員の支持者も多い増穂町を中心に支持を拡大。公示後に民主党の菅直人代表代行も増穂入りし、「地元」の結束を促した。
ただ、増穂町は志村学町長は「中立」とし、河西栄三郎前町長が入倉候補を支持。市川三郷町と峡南四町(身延、南部、早川、鰍沢)の五町長は入倉候補支持を表明している。
入倉陣営は高齢者が多い地域事情を踏まえ、年金問題の政府対応策の周知に懸命。交付税措置によって、山梨県が求めていた中部横断道の負担額軽減が実現したことを前面に出し、与党の「実現力」をアピールしている。十九日には武部勤前幹事長が沿線地域を遊説。菅義偉総務相も県内入りし、街頭演説で入倉候補への支持を訴えた。
花田陣営は市川三郷、身延、南部三町の共産党町議が中心となって活動。十九日には峡南五町をくまなく遊説した。高齢者らを意識した介護保険の充実や、若年層の定住促進に向けた雇用対策を強調。「非自民、非民主層の受け皿として存在感を示す」(陣営)としている。
657
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:17:20
2007年7月22日(日)
特集
山梨選挙区 終盤情勢 【2】
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/22/20.html
[富士吉田 南都留] 有権者数 富士吉田 42,943 南 都 留 40,134
入倉氏を米長氏が猛追 花田氏、前回上乗せ狙う
衆院議員や県議らの組織力を生かして浸透を図る入倉候補を、保守層の切り崩しを進める米長候補が激しく追い上げる展開。もともと自民党支持者が多い地域だが、富士吉田市内などでは景気の回復が遅れており、中央との格差がどう影響するかが焦点。花田候補は、電話作戦などで票の掘り起こしを急いでいる。
入倉陣営は、自民党の堀内光雄、長崎幸太郎両衆院議員のほか、富士吉田市選出の武川勉、渡辺亘人両県議、南都留選出の白壁賢一県議らの組織をフル回転。十四日には入倉候補の遊説カーに堀内氏が同乗し、同日夜に富士河口湖町民体育館で開いた個人演説会では、長崎氏が支持を呼び掛けた。ただ堀内、長崎両氏は二年前の衆院選で激戦を演じており、両氏サイドのあつれきが集票に影響しないか心配する声もある。
二十日には石原伸晃幹事長代理が応援に駆け付け、組織の引き締めを図った。
米長陣営は、連合山梨傘下の労組を中心に簡易版マニフェストを配布するなどして民主党の政策をアピールし、支持拡大を図っている。十八日には富士吉田市民会館で、米長候補の個人演説会を開いた。自民系の地盤であることを意識し、連合山梨東部地域協議会は「山梨2区でどれだけ票を取れるかが全体の勝負を決める」と位置付ける。
民主党系の県議や市町村議が不在で、実動部隊が少ないのが課題。自民党の改革路線のひずみや年金記録不備などの問題点をチラシなどで指摘しながら、切り崩しを進めている。
花田陣営は郡内東八西八地区委員会がチラシや電話作戦を展開。年金問題や憲法改正問題など政策で他党との違いを前面に出し、前回以上の票の獲得を狙う。
[都留・大月 上野原・北都留] 有権者数 都 留 26,290 大 月 25,396
上 野 原 23,011 北 都 留 1,526
若者、「山梨都民」の動向が鍵
入倉候補を支える自民系支持層に米長候補が食い込みを図っていて、激しく競り合っている。花田候補は共産党支持者による基礎票からの上積みを目指す。三候補とも有権者のなじみが薄く、関心はいまひとつ。特に大月市は市を二分する激しい市長選が三週間前に終わったばかり。市議らも「市内全体に“選挙疲れ”のムードが漂っていて参院選に力が入る状況にない」と低調さは否めない。
入倉陣営は、堀内光雄、長崎幸太郎両衆院議員や地元選出県議四氏の後援会が支える。組織力では優位に立つものの、安倍内閣への逆風もあり、他陣営の切り崩しを警戒、票が逃げないよう電話作戦などで支持固めを急いでいる。丹波山、小菅両村は、後援会加入カードの回収が順調に進んだという。
選対上野原市・北都留支部長の石井脩徳県議は「候補の知名度も徐々に上がってきている。終盤に向け無党派層への支持拡大に努めていきたい」と話している。
米長陣営は、衆院山梨2区総支部長・坂口岳洋氏の後援会組織を軸に政策チラシを配布しながら支持拡大を展開。「自民系支持者の中にも年金問題や閣僚の事務所費問題に対する批判が強い」と“自民離れ”の票の取り込みを進めている。坂口氏は「政治に変化を求める声が多く、予想以上に反応が良い」と手応えを感じている。
また、無党派層が多いとされる都内へ通勤する「山梨都民」に狙いを定め、大月市の「桂台」や上野原市の「コモアしおつ」などの新興住宅地を積極的に回って反自民票の獲得に力を入れている。
花田陣営は郡内東八西八地区委員会が中心となり活動。改憲阻止や年金対策などを訴えながら、自民、民主両党に批判的な票の取り込みと無党派層の受け皿としての存在をアピールしている。都留市では都留文科大周辺で政策チラシを配り、若者への浸透も図っている。
658
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:17:37
[山梨 甲州] 有権者数 山 梨 31,783 甲 州 29,930
低調ムード一掃に懸命
三候補ともそれぞれ知名度を広げるのに苦労してきた。加えて繁忙期を迎えている果樹農家が多いため、遊説での呼び掛けにも反応がいまひとつで、各陣営は手応えをつかみかねている状況。農業活性化政策をアピールしながら関心を呼び覚まそうと躍起になっている。
米長陣営は果樹農家への浸透に懸命となっている。民主党の政策でもある「戸別所得補償制度」の対象に果樹や野菜を加える考えを示し、農業活性化を訴えて浸透に努めている。
一方、自民勢力が強いとされる甲州市で徐々に支持を広げつつある。丸山国一選対甲州支部幹事長は「年金問題などで、従来の自民支持者に変化が見られる。一気に自民支持層を切り崩していきたい」と話す。さらに、自民への逆風に乗じて、無党派層の取り込みや反自民票を結集させる構え。
入倉陣営は両市内の各地区にある自民党支部を中心に運動を展開。山梨市は四月の県議選で同党公認の望月清賢氏と同党推薦の奥山弘昌氏が激しく議席を争った経緯があり、激戦のしこりが参院選にマイナスになるとの懸念もあったが、両氏とも「入倉候補の当選を目指して協力して動いている」と語り、自民票の結集に自信をみせる。
峡東地域は果樹農家の支持動向が勝負のポイントと位置付け、果樹地帯の遊説に力を入れる。党牧丘支部の高原信道支部長は「天候で収入が左右する農家の生活を安定させるための支援策を重点的に訴えていく」と強調する。
花田陣営は共産党の両市委員会が中心となって選挙カーで両市内を精力的に巡回して支持者の開拓に努めている。街頭演説では主に年金対策、社会福祉をテーマに訴えていて、陣営は「市民の反応が非常に良い。自民党政治への怒りの票を集め、一層支持を広げていきたい」と終盤戦へ意気込んでいる。
[笛 吹] 有権者数 57,805
農家票に照準、支援策PR
県内三番目の有権者を抱える笛吹市。各陣営は果樹地帯をくまなく遊説し、集票にしのぎを削っている。農業地帯で自民支持者が多い地域だが、三候補者とも地元ではなく、桃の収穫期と重なったこともあり、選挙の盛り上がりはいまひとつ。戸別所得補償制度などの農業政策を訴える米長候補に対し、入倉候補が自民党の組織力で浸透、つばぜり合いを展開している。
米長陣営は、連合山梨加盟労組や輿石東参院議員の後援会が活発に活動。春日居地区には小沢鋭仁衆院議員の支持者が多く、米長候補の周知に力を入れる。自民系市議数人が支持に回ったことをきっかけに、自民党支持層へのアプローチも本格化させている。
選対笛吹支部の河野史義幹事長は「民主県議がいないハンディはあるが、年金問題など自民批判も強く状況は五分五分」と分析。票田の石和地区で浮動票の取り込みを図る。二十四日には支部主催の個人演説会を予定。約三百人を集め、選挙戦終盤での票の上乗せに努める。
入倉陣営は、県議選笛吹選挙区の定数三議席を独占した自民党の三氏の後援会を主軸に、支持の底辺拡大を図っている。遊説では「桃など果樹の販路拡大に努め、地域経済の復興につなげる」と訴え、農家の関心を呼び起こすことに懸命。農繁期対策として、各地区の集会開催より電話での呼び掛けに重点を置いている。
公明党市議の支援も受け、創価学会票の取りまとめも進める。前島茂松県議は「自民支持者が多い農業関係者の票を固めきれるかが焦点。一人でも多くの人に投票所に行ってもらうよう声掛けを徹底する」と農家票固めに力を入れる。
花田陣営は十六日、一日かけて市内全域の約二十カ所で演説をこなすなど遊説活動を精力的にこなした。年金記録不備問題への対応を中心に、食料自給率の確保などの農家対策、格差社会の是正など共産党の政策を主張。政府与党に対する批判票の受け皿として存在をアピールしている。
渡辺正秀市議は「閣僚の失言を含めた相次ぐ問題発覚で、有権者に自民離れの傾向がうかがえる」とし、保守層の切り崩しを強化する考えだ。
659
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:22:16
2007年7月23日(月)
特集
県内世調査の詳報
「年金」54・3%が重視 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/23/19.html
29日に投開票される参院選を前に、山梨日日新聞社は19−21日の3日間、世論調査を行い、投票の際に重視する政策などを聞き、有権者の意識を探った。選択基準、関心度、政党の支持状況など計7項目について詳しく紹介する。
◇ ◇ ◇
■ 政 策 ■
記録不備に批判、不安 格差へ不満も高まる
「どの政策を重視するか」(二項目選択)の質問では、「年金政策」が54・3%でトップ。「景気・雇用・格差対策」の34・4%が続き、年金記録不備に対する批判や年金制度への不安とともに、所得や雇用、医療などの分野で指摘される「格差社会」への不満が高まっていることを浮き彫りにした。
年代別に見ても「年金」への関心の高さが際立っている。六十代の63・1%を筆頭に、五十代61・4%、七十歳以上52・3%と各年代で最高。二十代も51・7%、三十代も45・1%に上り、若い世代でも年金制度の現状に不安を抱えていることをうかがわせた。職業別では農林漁業、専業主婦、商工サービス業などで五割を超えた。
年金記録不備問題が表面化した先の国会では、安倍晋三内閣が年金時効撤廃特例法と社保庁改革関連法を成立させた。参院選に与野党の攻防の舞台が移り、県内有権者の関心も集中した格好だ。
「景気・雇用・格差対策」は、20代の41・7%が最も高く、70歳以上を除いて各年代で三割を超えた。
三位以下は「医療・福祉政策」31・6%、「教育改革」17・2%、「税・財政改革」16・5%など。事務所費問題など「政治とカネ」にまつわる問題がクローズアップされたが、「政界の腐敗防止策」は8・1%にとどまった。
安倍首相が争点化する考えを示していた「憲法改正」は7・2%。二十代2・9%、三十代2・5%、四十代4・4%と若年層の関心が低く、戦前生まれの七十歳以上でも13・2%どまりになっている。自民党支持者で「憲法改正」を挙げたのはわずか4・3%。支持政党別では、改憲反対を訴える社民党と共産党の割合が多かった。
三年前の前回参院選時と比較すると、上位三番目まで同じ回答となった。前回、イラクへの自衛隊派遣などを受け、13・1%と四番目に多かった「外交・安全保障政策」は6・6%だった。
■ 関心度 ■
前回より4.3ポイント上昇 若者の無関心層拡大
今回の参院選についての関心は、40・9%が「非常に関心がある」、35・7%が「少しは関心がある」と回答し、関心派は76・6%で、年金問題や医療対策など生活に身近な争点に関心が高まり、二○○四年の前回参院選調査時を4・3ポイント上回った。
これに対し、「あまり関心がない」18・0%、「全く関心がない」5・3%で、無関心派は23・3%と3・9ポイント減少した。
男女別にみると、関心派は男性は77・6%(前回比2・2ポイント増)、女性は75・8%(同6・5ポイント増)で、特に女性の関心の伸びが目立った。
年代別では六十代の関心派が最多で88・9%。七十歳以上87・3%、五十代81・2%、四十代78・6%、三十代64・7%、二十代52・9%。三十代は2・8ポイント、二十代は前回を10・3ポイント下回り、無関心層の拡大がうかがえる。
市町村別では、最多有権者の甲府市で関心派が80・9%。富士北ろく地方では、富士吉田市で61・5%。甲斐市は74・5%、笛吹市は73・2%だった。
支持政党別で関心派は民主党が85・8%、公明党が84・2%、共産党が83・8%、自民党が81・3%など。
参院での与野党逆転を目指す民主党支持者の関心が高いのが目立つ。「支持政党なし」の関心派は69・6%だった。
職業別でみると、関心派は商工サービス業が82・6%。その他・無職が80・1%と続き、農林漁業79・7%、専業主婦78・1%、事務・技術職71・0%などとなっている。
660
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:23:05
■ 投票行動 ■
「行く」と回答 前回超す93%
投票について「必ず行く」と答えたのは75・5%、「たぶん行く」は17・5%で、合計した「投票に行く」との回答は93・0%に上り、前回を0・8ポイント上回った。一方「行かない」は1・9%、「たぶん行かない」は3・5%だった。
男女別では「必ず行く」は男性72・8%、女性78・0%でともに前回を上回り、特に女性は10・5ポイントの大幅アップとなっている。「投票に行く」は男性91・1%、女性94・7%で女性が男性を上回った。
年代別でみると「必ず行く」は七十歳以上が92・4%で最も高い。六十代が89・1%、五十代が83・4%、四十代が73・0%、三十代が60・1%。二十代は五割を切って45・5%だった。
職業別で「必ず行く」が最も高いのは管理職の95・2%。その他・無職が前回より14・7ポイントの大幅増となる85・9%で続き、自由業が85・4%など。一方で学生は20・0%にとどまった。
■ 支持政党 ■
無党派が“第一党”維持 高齢者の自民離れ目立つ
「支持政党なし」が46・8%と最も高く「第一党」を維持。自民党29・5%、民主党13・8%と続いた。
小泉純一郎首相(当時)の人気を背景にした「郵政解散」の二○○五年衆院選時と比較すると、「支持政党なし」は4・6ポイント上昇。ほぼ二人に一人が無党派という状況で、その“勢力”は増している。
一方で、自民党は2・8ポイント減らした。七十歳以上で4・8ポイント、六十代でも2・9ポイントダウンし、受給年代の支持政党の変化は自民党への「年金逆風」の強さを示した。
二大政党制の実現を訴えている民主党は0・4ポイントの微増にとどまった。自民党を離れた層を、民主党が受け止めきれていない実情をうかがわせる。
公明党は1ポイント増の4・5%、共産党は0・2ポイント増の2・0%、社民は1ポイント減の0・5%。
年代別で見ると、二十−五十代では、いずれも「支持政党なし」が最多。前回衆院選に比べ、すべての年代で無党派層の割合が増えている。特に四十代は15・6ポイントの大幅増。二十代では80・9%が無党派。自民党は三十−七十歳以上の各年代で43・8−19・5%の支持を集め政党間でトップとなったが、二十代では民主党(11・9%)が上回った。
職業別では、農林漁業者は前回衆院選で五割を超えていた自民支持が44・7%に減少した。「戸別所得補償制度」を掲げる民主党は22・1%だった。自民支持が多いのは管理職52・9%、商工サービス業35・8%など。民主党は「その他・無職」23・2%が目立った。学生は全員が「支持政党なし」だった。
市町村別では、市の中で最も「支持政党なし」の割合が高かったのは都留市で59・5%。甲府、富士吉田、北杜の三市でも50%台となっている。政党の中で自民党の支持率が最も高かったのは二十八市町村のうち二十四市町村。残りの四市町では民主党が自民党を上回った。
661
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:23:32
■ 選択基準 ■
「政策・公約」が最多 高齢者は人柄も注目
山梨選挙区で、候補者を選ぶ基準について聞いたところ、最も多かったのは「政策・公約」で全体の36・7%を占めた。次いで、「人物・人柄」が19・2%、「地元への貢献」15・0%、「公認・支援政党」14・2%などとなっている。
二○○四年の前回参院選と比べ、「政策・公約」を挙げた人は9・4ポイントの大幅増。「人物・人柄」は4・3ポイント減った。有権者の間に、マニフェスト(政権公約)型選挙が定着してきた影響がうかがえる。
男女別にみると、男女とも「政策・公約」が最多で、男性は37・2%、女性は36・1%。次いで「人物・人柄」が男性17・3%、女性20・9%を占めた。
年代別では若い世代ほど「政策・公約」を重視し、二十代は42・6%、三十代36・8%、四十代41・1%。高齢者は「政策・公約」に加えて「人物・人柄」を重視する割合が高く、六十代は26・4%、七十歳以上は24・9%だった。
支持政党別では軒並み「政策・公約」がトップとなった。自民党支持者は29・1%、民主党支持者は32・7%が選択基準に挙げ、公明、共産、社民の各党支持者も30・6%、51・3%、69・3%を占めた。
前回参院選では、自民、公明、社民各党支持者は「人物・人柄」が最も多かった。「支持政党なし」とした人は「政策・公約」が42・0%、「人物・人柄」は17・8%、「地元への貢献」は15・8%だった。
市町村別の結果を見ると、最も有権者が多い甲府市では「政策・公約」32・8%、「人物・人柄」25・2%、「地元への貢献」14・1%の順。富士北ろく地方では、富士吉田市は「地元への貢献」27・0%、「人物・人柄」24・3%だった。
■ 意中の人 ■
68%が「決めた」 前回比8.5ポイント上昇
山梨選挙区で「投票する人を決めている」(43・4%)と「だいたい決めている」(24・3%)を合わせると67・7%で、前回参院選より8・5ポイント上昇。一方、「まだ決めていない」は31・4%で7・8ポイント低下した。
「決めている」と答えた有権者を男女別でみると、男性は43・1%、女性は43・7%。「まだ決めていない」は男性31・2%、女性31・5%だった。「決めている」は年代別では、七十歳以上が68・3%、六十代62・5%、五十代45・8%と年代が下がるにつれて低下。二十代では「決めている」は8・7%にとどまり、「まだ決めていない」は66・9%を占めた。
支持政党別にみると、「決めている」は民主党支持者が67・8%。自民党54・9%、公明党49・7%、共産党43・8%など。反対に「まだ決めていない」は公明党26・4%、共産党21・2%、自民党20・8%、民主党14・1%などとなっている。
県内で最も有権者が多い甲府市では「決めている」は44・0%、「まだ決めていない」は30・1%。
662
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:24:01
■ 比例代表 ■
6割が投票先決める 女性は前回より増加
比例代表で投票する政党または候補者を「決めている」と答えたのは40・2%、「だいたい決めいている」は18・1%で、六割近くが投票する政党や候補者をほぼ決めている。
「決めている」と回答したのは男性が43・2%、女性が37・3%。男性が前回参院選より3・2ポイント低下した一方、女性は6・2ポイント上昇した。「まだ決めていない」と回答したのは男性が38・2%、女性が42・3%で、ともに前回を下回った。
年代別では、二十代の78・8%が「まだ決めていない」と回答。「決めている」「だいたい決めている」は21・2%にとどまり、三十代も五割が投票する政党や候補者を決めていない。
一方、四十代は「決めている」「だいたい決めている」が56・8%。五十代は63・4%、六十代は72・5%、七十歳以上は75・6%で、年齢が上がるごとに“決定率”が高くなっている。
職業別では、農林漁業の54・0%が「決めている」と回答した。一方で、事務・技術職は54・4%、現業職は51・0%、専業主婦は36・2%が「まだ決めていない」としている。
市町村別では韮崎や北杜、上野原などの六市町村で「決めている」「だいたい決めている」が五割に達しておらず、「まだ決めていない」が過半数に上っている。
支持政党別にみると、投票する政党や候補者を決めているのは自民党支持者が51・4%。民主党が59・0%、公明党が55・1%、共産党が52・7%、社民党が63・3%など。「支持政党なし」は25・4%だった。
「決めている」「だいたい決めている」と答えた人のうち、政党名を挙げた人をみると、民主党が自民党を抑えてトップ。候補者名でみると、公明党の遠山清彦氏が浸透し、民主党の神本美恵子氏や自民党の米田建三氏らが続いている。
663
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:25:23
2007年7月22日(日)
総合
参院選世論調査 山梨は米長氏リード
入倉氏、追い上げの構え 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/22/21.html
共同通信社は、二十九日投開票の第二十一回参院選に関し、十九−二十一日の三日間、全国の有権者を対象に電話による世論調査を実施、取材結果を加味して情勢を探った。自民党は選挙区、比例代表ともに振るわず、公明党も目標の議席確保が微妙で、自公両党は参院で非改選を含み過半数の維持が困難な状況。年金記録不備や「政治とカネ」の問題などが自民党への逆風となっているとみられる。山梨日日新聞社も同時期に世論調査を実施。山梨選挙区(定数一)では、民主党新人の米長晴信候補(41)が全県で安定した戦いを進めてリードし、自民党新人の入倉要候補(42)は同党の支持層を固め、追い上げに懸命。共産党新人の花田仁候補(46)は苦しい戦い。無党派層を中心に三割が投票する候補を決めていず、流動的な面も残っている。
山梨日日新聞社の世論調査で、関心度は「非常にある」が40・9%、「少しある」が35・7%。合わせて76・6%が関心があると回答。二○○四年の前回参院選時の調査を4・3ポイント上回っている。
重視する政策では、年金記録不備問題に対する批判や年金制度への不安の高まりを背景に、年金政策が54・3%でトップ。景気・雇用・格差対策が34・4%、医療・福祉政策が31・6%で続いた。
選挙区で投票する候補者を「決めている」は43・4%。「だいたい決めている」の24・3%と合わせて67・7%が「意中の候補」を決めていて、前回を8・5ポイント上回っている。
世論調査を参考に、県内各地の取材を加えた情勢分析によると、米長候補は連合山梨傘下の労働組合の全面的な支援を受け、大票田の甲府市をはじめ県内全域で支持を広げている。
民主党支持者の八割以上の支持を集め、無党派層でも半数の支持を得ている。自民、公明支持層にも食い込む。年金や格差対策を重視する政策に挙げた人の半数が支持しており、年金記録不備や格差問題が追い風になっていることがうかがえる。
立候補表明が最も遅かった入倉候補は、自民党の組織力をバックに支持拡大に努めている。富士吉田市など郡内地域や峡南地域など自民支持層の多い地域で浸透しているが、地元の甲府市で伸び悩んでいる。自民党支持層の六割をまとめ、推薦を受けた公明党支持層の六割から支持を受けるが、無党派層の支持は二割にとどまっている。
花田候補は憲法改正反対の姿勢を明確に打ち出し、改憲に反対する勢力の取り込みを図っている。共産党支持者の七割を固め、護憲の姿勢を取る社民党支持者からの支持も得ている。
2007年7月22日(日)
総合
比例県内民主が支持広げる 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/22/22.html
政党名でも候補者個人名でも投票できる「非拘束名簿式」の比例代表について、山梨日日新聞社の世論調査では、投票する政党または候補者を「決めている」人は40・2%だった。「だいたい決めている」の18・1%と合わせて58・3%が決めており、前回を4・9ポイント上回っている。
政党名で投票すると決めている人の県内支持動向では、民主が自民を上回る支持を集め、公明、共産、社民などが続いている。支持政党別に見ると、民主が支持層の八割以上を固めたのに対し、自民は半分程度にとどまっている。公明は七割以上、共産も七割をまとめた。
年代別では、民主はすべての年代でまんべんなく支持を得ていて、自民は二十代や六十歳以上で比較的浸透している。
候補者名で投票すると決めている人では、公明党の遠山清彦候補、民主党の神本美恵子候補、自民党の米田建三候補が一定の支持を集めている。遠山候補は公明党県本部の重点候補で、神本候補は山梨県教職員組合(山教組)が支持、米田候補は二○○三年の衆院選山梨1区に立候補し、県内に支持組織がある。
664
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:27:53
2007年7月23日(月)
総合
無党派獲得に重点
参院選終盤戦 県内3候補しのぎ 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/23/17.html
第二十一回参院選は二十九日の投開票日まで一週間を切り、山梨選挙区(定数一)は共産党の花田仁候補(46)、民主党の米長晴信候補(41)=国民新党推薦、自民党の入倉要候補(42)=公明党推薦=の新人三氏の陣営が、集票合戦にしのぎを削っている。各陣営とも候補者を決めていない浮動層に狙いを絞り、無党派対策に重点を置いた運動を展開。比例候補とセットで電話作戦を徹底するほか、著名人を応援弁士として招いたり、他陣営との違いをまとめた政策チラシを新たに投入するなど、票の掘り起こしに懸命になっている。
花田陣営は、街頭演説で憲法改正や住民税引き上げに反対する考えを強調し、自公政権との対決姿勢を鮮明にしている。これまでに法定ビラ約二十万部を県内全域に配布した。
新たに年金問題などでの他陣営との訴えの相違点をまとめた法定ビラを作成。県内全域に二十万部配布し、「政策の違い」と「確かな野党」をアピールして無党派層の取り込みを図る。千葉信男選対本部長は「手応えは十分ある。訴えが全有権者に届くよう運動を徹底する」としている。
米長陣営は後援会入会カード(個票)をもとに電話作戦を展開。連合山梨傘下の産別労組と提携し、比例候補との“セット戦術”で支持を訴えている。二十三日には連合本部の高木剛会長が来県、産別労組を訪問し、引き締めを図る。
自民党への“逆風”を背景に、陣営は支持浸透に手応えを感じているが、高尾貫事務局長は「風は吹いているが、知名度はまだ伸びていない。組織に緩みが出るのが心配だ」としており、最終週の遊説は県内を一巡し、知名度アップに努める。
入倉陣営は自民党への“逆風”が強いことから、地元出身を強調するなど「個人」を前面にアピール。選挙運動の実動部隊となる党県議団の引き締めも図り、組織力を生かして浸透に努める。
これまでに現職閣僚らが相次いで来県。今週は「ヤンキー先生」で知られる比例代表の義家弘介候補や野田聖子衆院議員らが県内入りし、若者を中心とした無党派層にアピールする。保坂武選対本部長は「逆風は強いが、候補者の人柄や政策を訴え、浸透に努める」としている。
665
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:55:45
2007.07.24 upload
長浜、石井氏が優勢
追う加賀谷、白須賀氏 「千葉県選挙区」 中盤情勢探る 千葉日報
千葉日報社は、二十九日投開票の参院選で、県内有権者千五百人を対象に実施した世論調査とこれまでの取材をもとに、八人が立候補した千葉県選挙区(改選数三)の中盤情勢を探った。長浜氏は民主党支持層に加え、都市部の無党派層に最も浸透。石井氏も自民、公明両党の支持層に県東、県南部を手堅くまとめ、ともに現状、一歩リードしている。加賀谷氏も民主党支持層を基盤に、年金問題での追い風で無党派層を取り込みつつある。白須賀氏は自、公の支持層を足がかりに追い上げ態勢に入った。ただ、有権者の約四割、中でも無党派層の六割以上はだれに投票するかを決めていない。終盤戦の情勢次第では流動的要素も多い。
長浜氏は民主支持層の三割以上に加え、「無党派層」の14%余りから支持を得ている。とりわけ千葉市以北の県西部では他候補を引き離している。
石井氏は自民支持層、公明支持層ともに四割近くをまとめた。保守地盤が強い県南部では八候補中、抜き出ており、県東部も優位な選挙戦を展開している。
加賀谷氏は民主支持層の二割強を押さえたほか、無党派については長浜氏に次いで多い5%余りの支持を得ている。地域的にも支持に偏りがないのが持徴だ。
白須賀氏は自民、公明支持層が足がかり。それぞれ10%余の支持を得ている。女性層からの支持も目立ち、他の女性候補を上回っている。無党派層への浸透が課題。
本間氏は無所属だけに、各党の支持層や無党派層から広く支持を集める。浅野氏は共産党支持層の七割近くをまとめた。都市部で善戦している。
青木、岩渕両氏はそれぞれ社民党、国民新党の支持層の約五割をまとめたが、他への広がりを見せていない。
現状では自民、民主、公明の各支持層をはじめ、有権者の四割前後はだれに投票するか決めていない。なかでも、無党派層の実に六割以上が態度未決定となっている。三議席をめぐる選挙戦は、終盤の情勢次第では流動的要素も多い。大型選挙では当落を左右するといわれる無党派の動向、投票率も焦点となりそうだ。
666
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:56:59
2007.07.23 upload
内閣支持率は31%
「比例代表」本社県民世論調査 千葉
http://www.chibanippo.co.jp/news/seikei/kiji.php?id=seikei07072309445501
千葉日報社は、二十九日投開票の参院選に関し、二十、二十一日の両日、県内有権者千五百人を県西、県東、県南の三地域から抽出、世論調査を実施した。比例代表の投票先では、民主党と回答したのが全体の35・1%だったのに対し、自民党は27・8%。民主党は、有権者の約七割が占める県西部で優位な情勢だ。有権者の二割弱はまだ態度を決めていない。一方、安倍内閣の支持率は31・8%で、不支持の54・1%を大きく下回った。千葉日報社ではあすの紙面で千葉県選挙区(改選数三)の情勢も展望する。
比例代表の投票先で民主党は自民党に7ポイント余り差をつけた。五百万有権者の約七割が住む千葉市以北の県西部では37・1%、自民党は23・6%で、その差は13ポイントに広がる。
ただ、県東部、県南部では自民党がそれぞれ38・0%、36・5%で、いずれも民主党を8〜5ポイント逆転し、保守地盤の強さをうかがわせる。浮動票も多い都市部の投票率が注目される。
このほか、投票先に公明党と答えたのは8・4%、共産党4・5%、社民党2・8%、国民新党2・4%、新党日本0・6%。二割弱は「分からない」「無回答」だった。
一方、安倍内閣の支持率は県内全域で「不支持」が「支持」を上回る。県西部では支持29・3%に対し、不支持57・1%のダブルスコア。県東、県南部とも「不支持」が「支持」を10ポイント近く上回っている。
職業別でみると、農林水産業と学生以外は軒並み「不支持」が「支持」より多い。なかでも専業主婦の49・0%が「不支持」、「支持」の33・5%を大きく引き離した。
なお、参院選の投票については、調査に回答した県民の九割以上が「投票に行く」と答えた。
667
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 09:57:33
2007.07.23 upload
「年金重視」が過半数
参院選で本社世論調査 千葉日報
http://www.chibanippo.co.jp/news/shakai/kiji.php?id=shakai07072309301501
千葉日報社が実施した世論調査によると、今回の参院選で、県内有権者が重視する政策は「年金問題」が過半数を超え、「格差解消」や「教育再生」などを大きく上回っている。年金問題に対する政府・与党の対応には約3分の2が「評価できない」と回答。評価できない人は自民党支持者でも半数近くに達しており、大量の年金記録の消失や社会保険庁のずさんな仕事ぶりに対する怒りと、老後の支えに対する有権者の不信と不安をうかがわせる。
重視する政策(十項目から二つ選択)で、「年金問題」を挙げた人は55・8%。「格差解消」(23・8%)、「教育再生」(21・9%)、「政治とカネ」(16・2%)などを大きく上回った。
「公務員の天下り問題」は15・1%、「憲法改正」も13・7%にとどまり、老後の生活を支える年金に対する関心の高さを示した。
年金問題を挙げた人の割合は二十歳代が最も高く64・4%。四十歳代62・5%、五十歳代59・4%、三十歳代の53・9%が続く。六十歳代以上は50・1%で、これから年金を受け取る世代の不信と不安の大きさをうかがわせる。支持政党別でも自民、民主、公明、共産、国民新党、新党日本の支持者でトップ。社民党支持者の一位は「憲法改正」だった。
一方、年金問題に対する政府・与党の対応は「あまり評価できない」(36・9%)、「評価できない」(27・5%)、「やや評価できる」(24・3%)、「評価できる」(8・9%)の順。
「あまり」を含めて「評価できない」と回答した人は64・4%に上り、「やや」を含めた「評価できる」人の33・2%を大きく上回った。
評価できない人の支持政党別では、民主党の81・7%、社民党80%、共産党79・5%と野党支持者で高い。だが、自民党でも46・2%、公明党でも38・7%が評価しておらず、与党支持者も半数近くが納得していないことを示している。
668
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/24(火) 18:05:04
07参院選:激戦区ルポ/4 千葉 年金問題
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2007/07/20070721ddm005010003000c.html
◇無党派狙い、攻防激化
「民主党は社会保険庁を国税庁とくっつけてそのまま残そうとしている。自民党は社保庁を許さない。ぶっ壊して信頼できる新しい機構を作り、働かない公務員を辞めさせる!」
自民新人の白須賀貴樹氏(32)は15日昼、千葉県柏市の街頭演説で民主批判に力を込めた。年金問題で追い風を受ける民主への反撃は、いつもこのフレーズで締める。
この日、柏には自民の桜田義孝衆院議員が応援に駆けつけた。5日に閉会した国会で、年金時効停止法の成立を阻む民主議員に、委員長席から引きずり降ろされた衆院厚生労働委員長だ。
「民主党は既得権を手放したくないから体を張って法案を阻止しようとした」。桜田氏の訴えもヒートアップし、白須賀陣営の鈴木良紀県議は「民主党が(年金問題追及の旗手)長妻昭衆院議員でアピールするなら、こっちは桜田さんだ」と息巻いた。
自民が擁立した新人2人のうち、まず支援団体を押さえたのは石井準一氏(49)だった。組織固めに重点を置き、石原伸晃幹事長代理が遊説に来ても、そろい踏みの街頭演説を断り、農村部を歩く徹底ぶり。選対総括責任者の森英介衆院議員は「組織選挙、地上戦だ」と表現した。
一方、白須賀氏は無党派を念頭に置いた「街頭の空中戦」(選対総括責任者の実川幸夫衆院議員)を展開。年金問題に乗じた野党の攻勢をはね返すべく、社保庁の怠慢を民主の支援組織・労働組合と結びつけて訴え、「年金には年金をもって制す」作戦で活路を見いだそうとしている。
対する民主は、連合が支援する県議出身の加賀谷健氏(63)と、衆院からくら替えし無党派へアピール力のある長浜博行氏(48)という組み合わせ。ともに年金問題で追い風を得ているが、中でも加賀谷氏にとっては年金が「救世主」となった。
安倍晋三首相が訪米を機に政権浮揚を図ろうとしていた5月2日、民主の小沢一郎代表は加賀谷氏を担ぐ連合千葉の黒河悟会長に候補差し替えを求めた。党実施の世論調査結果を示しながら「これではとても勝てない」と指摘し、「頑張れば勝てる」と反論する黒河氏に決断を迫った。
だが、そんなタイミングで浮上したのが年金記録漏れ問題だった。野党が政府批判を強める中、与党は5月末に社保庁改革関連法案の衆院委員会採決を強行。加賀谷氏の後援会が年金の電話相談を始めると、たちまち50件以上の相談が舞い込み、6月の党調査で同氏への支持が急伸した。小沢氏からの差し替え要求はぱたりとやんだ。
内閣支持率の低下と軌を一にするように、小沢氏と連合千葉の緊張関係は解消。差し替え問題はうやむやになった。「年金への関心が高いのは自分と近い世代。年金問題をメーンに訴えていこう」。無党派浸透への足掛かりを得た加賀谷氏は、陣営の選対会議でこんな檄(げき)を飛ばす。近く記録漏れ問題に火をつけた長妻氏の応援を得て、攻勢を強める構えだ。
選挙戦では、共産党新人の浅野史子氏(36)、社民党新人の青木和美氏(57)、国民新党新人の岩渕美智子氏(51)、無所属新人の本間進氏(52)も立候補し、それぞれ年金や憲法問題などを訴えている。【須藤孝、中川紗矢子】=つづく
==============
◆千葉
(改選数3、届け出順)
本間進 52 [元]県議=無新
石井準一 49 [元]県議=自新[公]
白須賀貴樹 32 歯科医師=自[町]新[公]
浅野史子 36 党県常任委員=共新
岩渕美智子 51 大学兼任講師=国新
青木和美 57 [元]中学校教諭=社新
長浜博行 48 [元]衆院議員=民新
加賀谷健 63 [元]県議=民新
毎日新聞 2007年7月21日 東京朝刊
669
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 07:01:06
参院選 期日前投票が激減
知事選との「ダブル」終了で 讀賣群馬
知事選と期間が重なったことで好調に伸び続けていた参院選の期日前投票者数が、知事選投開票の翌日の23日に激減したことがわかった。
県選管によると、参院選の期日前投票者数は公示の翌日から順調に増加し、16日には1日1万人を突破。特に19〜21日の3日間は、それぞれ1日1万7752人、2万3407人、4万855人となった。総務省によると、22日までの総数は15万6583人、伸び率が前回比4・1倍で全国トップだった。
ところが、知事選の期日前投票期間が終わり、参院選の期日前投票しかできなくなった22日には1万3966人に減少。23日は3884人で、ピークだった21日の9・5%にまで激減した。県選管は、「明らかに知事選が終わった影響。今後もこの傾向は続くだろう」としている。一方、期日前投票が投票者数全体に占める割合は通常10〜12%とされるが、今回の知事選は18・7%に達した。
(2007年7月25日 読売新聞)
670
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 12:46:07
選挙:参院選 有権者の目、厳しく 「自民不利」報道に−−会見で知事 /栃木
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/tochigi/news/20070725ddlk09010233000c.html
福田富一知事は24日の定例会見で、参院選(29日投開票)に関する報道機関各社の世論調査で、「自民不利」の情勢報道が相次いでいることについて、「安倍内閣の国会運営、閣僚たちの問題発言、年金問題、定率減税廃止への説明不足などが要因となり、有権者の目が厳しくなっている」との見方を示した。
栃木選挙区では、福田知事は自民現職の国井正幸候補の選対最高顧問となっている。【塙和也】
毎日新聞 2007年7月25日
671
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 12:52:13
07参院選・神奈川:中盤情勢・毎日新聞調査 年金問題、政府に強い不満 /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/kanagawa/news/20070723ddlk14010179000c.html
◇82%「解決しない」
参院選の中盤情勢を探るため、毎日新聞が19〜21日に実施した電話による世論調査では、争点となっている年金問題や安倍内閣の評価についても考えを聞いた。年金記録漏れでは「政府の対策で問題が解決すると思うか」との問いに82%が「思わない」と回答。安倍内閣の政策・実績は67%が「評価しない」と答えるなど、現内閣への不満が現れた結果となった。【山下修毅、笈田直樹、池田知広】
◇安倍内閣「評価しない」67%
年金問題に対する政府の対策について「解決すると思う」と答えたのは11%。自民支持層で24%、公明支持層でも28%と4分の1前後にとどまり、7割以上が「(解決すると)思わない」と答えた。野党支持層は「思わない」が民主94%、共産95%、社民89%と大半を占め、「支持政党なし」の無党派層も87%が「思わない」と答え、政府の対策に対する有権者の不安がうかがえる。
年金制度改革では、現行の保険料方式を維持する与党と、最低保障部分に税金を充てる民主のいずれの主張が説得力があるかを聞いた。「民主」と答えた人は48%で、「与党」の28%を大きく上回った。自公支持層はそれぞれ6割前後が「与党」と答えたものの、2割以上は「民主」と回答。民主支持層は76%が「民主」、11%が「与党」と答えた。ただ無党派層の4割が無回答で、全体の無回答も24%に上るなど、どちらの政策がいいのか判断しかねている部分もあるようだ。
安倍内閣の政策や実績を「評価する」と回答したのは26%。安倍首相は国会の会期延長で社会保険庁改革関連法を成立させるなど「実績作り」を進めたが、有権者の評価は厳しい状況。自民、公明支持層でもそれぞれ57%、62%にとどまり、いずれも3分の1以上が「評価しない」と答えた。野党支持層は民主87%、共産87%、社民83%が評価せず、無党派層も75%が評価していない。年代別では20〜40代は「評価しない」が7割以上で、「評価する」の3倍前後に達した。一方、50〜60代は約3割、70代以上は35%が「評価する」と答え、年齢が上がるごとに安倍政権を評価する傾向にある。
毎日新聞 2007年7月23日
672
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 13:29:45
07参院選:各党幹部、かく語れり 毒舌、駄洒落…自慢の話術披露 /埼玉
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/saitama/news/20070724ddlk11010115000c.html
29日投開票の参院選は終盤戦に入り、埼玉選挙区に立候補した7氏の舌戦は熱を帯びてきた。各陣営には党本部から幹部らがたびたび応援に駆けつけ、ユーモアから毒舌、駄洒落(だじゃれ)まで、聴衆の関心を引こうとさまざまな話術を披露している。集会で、街頭で、応援弁士たちのユニークな発言語録を集めた。【参院選取材班】
◇2議席確保しなければ−−安倍晋三首相=22日、さいたま市内の候補事務所で
「埼玉県、本当に厳しい戦いですが、なんとしても与党で2議席を確保しなければ、この選挙を私どもは勝つことができないのです」
◇2議席イコール過半数−−小沢一郎・民主党代表=15日、さいたま市内の候補事務所で
「一生懸命頑張れば必ず2議席取れる。埼玉で2議席ということはイコール(参院で)過半数につながる」
◇塩崎恭久官房長官=19日、川口リリアホールで
「先日、北京の業者が安い肉まんを作るために段ボールを使うというのがあって、今日の報道ではやらせだったという。やっぱり妙に安すぎるのは怪しいなということです。民主党の年金プランも安すぎる肉まんみたいな気がする」
◇菅直人・民主党代表代行=12日、JR大宮駅東口で
「(3年前の選挙で)議席数は増えたが、残念ながら政権交代までは行かなかった。バッターボックスに立たせてもらえなくて、ホームラン打てますか? ヒット打てますか? 1回、民主党をバッターボックスに立たせてください」
◇浜四津敏子・公明党代表代行=16日、JR川口駅西口で
「今回の選挙で誰を選ぶか。その基準は何か。イケメンだから、美人だから、有名だから、そんなことは関係ありません。政策実現力! 地域のため、国のために本当に仕事をする人かどうかです」
◇福島瑞穂・社民党党首=15日、JR浦和駅西口で
「安倍政権になって強行採決が17回。小泉さんですら5回だった。安倍政権は、僕ちゃんの僕ちゃんによる僕ちゃんのための政治なんです。この選挙は『安倍さん辞めろ』の選挙です」
◇綿貫民輔・国民新党代表=22日、JR大宮駅東口で
「年金記録漏れ問題は、(政府が)自分の不始末で火事を起こしたのと同じ。火を消した後に建て直しを考えなければならないが、どの政党も家が焼けている最中に次の家を建てる話を『俺(おれ)の家がいい』『いや俺の家がいい』としている」
◇志位和夫・共産党委員長=17日、JR大宮駅西口で
「このあいだの党首討論で安倍首相が珍しくこう言った。『共産党の案が一理あると思ったので、政府の方針に取り入れることにした』。あの首相にしてはシュショウ(殊勝)なことを言うじゃありませんか」
◇安倍昭恵首相夫人=17日、熊谷市民体育館で
「主人を救って、自民党をもう一度信じてください。私は政策はあれこれ言えませんが、その主人の姿だけは分かっていただきたい」
◇小泉節も健在
小泉純一郎前首相は19日、三郷市で演説。「(自民)候補者はゴルフはシングル。すごいね。私は子持ちのシングル。ゴルフのスコアはダブル。ライオンヘアとか言われるがスコアもライオン。百獣(110)の王」と、相変わらずの小泉節を披露し、満員の会場をわかせた。
毎日新聞 2007年7月24日
673
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 13:32:34
07参院選山梨:ラストサンデー、3氏が支持強く訴え 猛暑の中、甲府市内で /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/yamanashi/news/20070723ddlk19010118000c.html
参院選は29日の投票日まで1週間を切り、22日は最後の日曜日。山梨選挙区(改選数1)に立候補している共産新人の花田仁氏(46)、民主新人の米長晴信氏(41)=国民新党推薦=、自民新人の入倉要氏(42)=公明推薦=の3人は、33・6度と今年2番目の暑さとなる中、大票田の甲府市で舌戦を展開した。【参院選取材班】
◆花田氏
無党派層の多い甲府市全域と甲斐市を遊説。休日を利用して買い物に出掛けたり、自宅でゆっくり過ごす有権者に訴えようと、商店街や大型スーパー前、住宅地内の21カ所で演説した。強い日差しの下、集まった支持者を前に「憲法9条を守る確かな野党を躍進させて」「貧困を止めるため増税を止め、社会保障を充実させる」と訴えた。
◆米長氏
甲府市内に絞り、住宅地の細い路地までくまなく遊説。汗をぬぐいながら走り回り、多くの有権者に握手を求めた。JR甲府駅南口などで演説し、小沢鋭仁衆院議員らと「年金は消える、税金は上がる、そんな政治にノーと言うのがこの選挙の意義だ」などと声をからした。夜の個人演説会には鳩山由紀夫・党幹事長が激励に駆け付けた。
◆入倉氏
午前中は猪口邦子衆院議員、午後は安倍晋三首相の妻昭恵さんと出身地の甲府市を遊説カーで精力的に回った。同市国母4の駐車場で、昭恵さんは「主人に山梨は厳しいからしっかり応援してこいと言われました」と支持を訴え、入倉氏はこの日の毎日新聞などの世論調査結果を話題にし「劣勢で甲府で離されている」と支援を求めた。
毎日新聞 2007年7月23日
674
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 13:33:02
07参院選山梨:中盤情勢・毎日新聞調査 年金問題 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/yamanashi/news/20070723ddlk19010123000c.html
◇「解決するとは思わない」84%
最大の争点となった年金記録漏れ問題の政府対応について、「解決すると思う」の10%に対し、84%が「思わない」と回答し、有権者の不安と不信が依然強いことが浮き彫りになった。
支持政党別でも民主、共産の9割のほか、自民の75%、公明の85%が解決に疑問を持っていた。入倉氏を支持する人の中でも75%が疑問を呈した。
「年金制度改革案に説得力があるのは」との問いでは、45%が年金の基礎部分を税でまかなうなどとする「民主」と答え、社会保険庁解体を軸とする「与党」の28%に差をつけた。
政党支持別にみると、民主の76%、共産の60%が「民主案」に軍配を上げたほか、自民と公明もそれぞれ29%、27%が評価した。年齢別では、近い将来に年金受給者になる40、50代の50%が民主を支持した。
毎日新聞 2007年7月23日
675
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/26(木) 15:17:45
自民支持率減26・5%
民主横ばい26・1% 讀賣栃木
読売新聞社は23日から25日にかけて、参院選に関する2回目の世論調査(電話方式)を行った。県内の政党支持率は、前回調査(14〜16日)では自民が30・5%で、26・2%の民主に4・3ポイント上回っていたが、今回は自民が26・5%に減らし、民主はほぼ横ばいの26・1%。自民、民主の差はほとんどなくなった。公明は3・5%、共産は2・9%と、前回(公明3・6%、共産2・3%)並みだった。選挙戦は29日の投開票に向け、最終盤を迎えたが、自民には厳しい情勢が続いている。
■政党支持率■
政党支持率を衆院小選挙区別にみると、有権者が最も多い1区で民主支持率が30%を超え、自民を上回ったほか、2区でも民主が優勢。残る3、4、5区は自民が上回ったものの、自民の「金城湯池」とされる3区では、民主が前回より8・9ポイント上昇し、差をかなり詰めている。
職業別では、民主は、管理専門職、専業主婦などで支持を伸ばし、自民は、自由業で支持を伸ばしたが、専業主婦、無職などで支持を減らした。
「支持政党なし」と答えた無党派層は32・7%で前回より2・7ポイント増えた。
■内閣支持率■
安倍内閣の支持率は、前回調査では全国平均より高い32・4%だったが、今回調査では4・5ポイント減の27・9%と、30%を割り込んだ。不支持率は、0・2ポイント減の45・3%だった。
支持政党別に見ると、自民支持層で、「支持する」との回答は62・8%と前回より9・9ポイント落ち込み、不支持は2・6ポイント増えて13・5%になった。
「1人区」として、唯一現職が激突する栃木選挙区は、全国でも重点選挙区。安倍首相も3度来県し、計5市で街頭演説し、テコ入れを図ったが、支持率には表れていない。
■「必ず行く」74.9%■
選挙への関心度は、「大いにある」が56・3%で、前回とほぼ横ばいだった。
しかし、投票への意欲では、「必ず行く」が74・9%で、前回より5・1ポイント上昇。激戦区での各陣営のテコ入れの効果がみられる。
(2007年7月26日 読売新聞)
676
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/26(木) 15:21:45
自民支持7ポイント上がる 参院選終盤情勢本社世論調査 讀賣群馬
読売新聞社が23〜25日に行った参院選の終盤情勢世論調査で、県内の政党支持率は、自民党39・2%、民主党15・7%となり、前回調査(14〜16日)に比べて両党の差が広がっていることがわかった。
前回調査では自民党32・3%、民主党17・5%で、14・8ポイント差だったが、今回の調査では23・5ポイント差となった。そのほかの政党は、公明党3・7%、共産党2・7%、国民新党1・2%、社民党0・7%など。
安倍内閣の支持率も32・2%で、前回調査の28・9%から3・3ポイント上がり、不支持率は38・2%で、前回調査より8・7ポイント減った。
参院選に関心が「大いにある」「多少はある」と答えたのは合わせて73%、投票に「必ず行く」「なるべく行く」は合わせて91%で、いずれも前回調査とほぼ同じ水準だった。
◇
調査は県内の有権者を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方式で実施。有権者在住が判明した572世帯の401人から回答を得た(回答率70・1%)。
(2007年7月26日 読売新聞)
677
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/26(木) 15:22:33
「関心ある」微減79% 終盤世論調査「必ず投票行く」71% 讀賣千葉
読売新聞社は23〜25日、参院選(29日投票)に関する全国世論調査を実施した。新人8人が立候補している千葉選挙区(改選定数3)については、「関心がある」との回答が14〜16日に行った前回調査から微減の79%となった。「必ず投票に行く」との回答は3ポイント増の71%で、安倍内閣の支持率は2ポイント増の29・6%だった。
●関心度
参院選への関心については、「大いにある」が前回比1ポイント増の60%、「多少はある」が2ポイント減の19%。一方、「全くない」は1ポイント増の9%と傾向に大きな変化は見られなかった。
また、「必ず投票に行く」は前回比3ポイント増の71%だったが、「なるべく行く」は3ポイント減の20%だった。
●内閣支持率
安倍内閣の県内の評価は「支持する」が29・6%で、「支持しない」は47・7%。前回の調査と比べると、「支持する」は2ポイント増えた一方、「支持しない」は3・9ポイント減っており、「支持しない」が「支持する」の倍近くあった前回調査と比べると、わずかながらも支持回復の兆候が見られるようだ。
●政党支持率
政党別の支持率は、自民28・8%(前回比2・6ポイント増)、民主23・5%(同0・4ポイント増)、公明4・8%(同1・1ポイント増)、共産2・3%(同0・4ポイント減)、社民1・4%(0・7ポイント減)、国民新0・5%(同0・1ポイント減)、新党日本0・3%(同増減なし)の順だった。
(2007年7月26日 読売新聞)
678
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 02:30:06
4氏が横一線/参院選神奈川選挙区
政治・行政 選挙 2007/07/27
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiijul0707579/
神奈川新聞は共同通信の電話世論調査を基に、取材による情報を加味して参院選神奈川選挙区(改選数三)の情勢を総合的に探った。有力七氏の中では、民主党新人・牧山弘恵(42)、自民党現職・小林温(43)、民主党新人・水戸将史(45)、公明党現職・松あきら(59)の四氏が終盤になっても横一線で、し烈な戦いを続けている。ただ、約半数は誰に投票するか決めておらず、流動的な要素が残っている。
牧山氏は、民主党支持層を固める一方、無党派層への浸透を狙う。横浜市北部や都県境に力を集中。支援を受ける連合神奈川や地方議員を総動員し、駅頭などで支持を呼び掛けている。
再選を目指す小林氏は、終盤に入り業界団体や地方議員の後援会など自民党支持者の組織固めを強めている。厳しい「逆風」をはね返そうと、街頭では「改革の継続」を訴えている。
水戸氏は、大票田の横浜市内を中心に街頭演説を重ねている。「民主の二人当選が与野党逆転につながる」と強調。党代表経験者ら国会議員が続々と応援に入り、無党派層への浸透を図っている。
固い支持基盤に支えられた松氏は、これまで以上に街頭での活動を強化している。二十六日には太田昭宏党代表と商店街を練り歩くなど、票の上積みを目指し無党派層への拡大に努めている。
共産党元職・畑野君枝氏(50)は、「憲法九条、平和を守る」を全面に支持の拡大を図る。社民党新人・和田茂氏(52)は、横浜、川崎での街頭活動に力を入れている。国民新党新人・斉藤幸子氏(39)は、街頭で知名度アップに懸命だ。
世論調査での政党支持率は、自民(23・2%)がトップで、民主(16・2%)、公明(4・7%)、共産(2・4%)、社民(0・9%)、国民新(0・2%)と続く。「支持政党なし」は46・9%にも上った。
県内の比例代表選挙では、民主が支持層の八割以上を固め31・9%。無党派の三割弱、自民支持層の二割にも浸透し、男女ともすべての年齢層でトップを占めた。
自民党は支持層の四割しか固められず、14・5%に落ち込んだ。公明は5・2%、共産3・7%、社民2・8%、国民新0・8%。「分からない」「無回答」は40・4%だった。
679
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 09:09:30
衆院3区ほぼ素通り
大物来県相次ぐなか… 讀賣栃木
全国29の「1人区」のうち、唯一現職同士が激突する参院選栃木選挙区。各党が大物弁士を次々と投入し、かつてない総力戦の様相を呈している。一方、県内でも特に自民支持基盤が厚い県北地域では目立った動きが少なく、思わぬ“地域間格差”が表面化している。
■党首級続々■
「小泉、安倍さんの言う弱肉強食の『競争』ではなく、みんなで助け合う『共生』の社会にするべきだ」
民主の菅代表代行は26日、日光市での街頭演説で声を張り上げた。谷博之候補の応援で菅氏が来県するのは2度目。鳩山幹事長は3度来県し、小沢代表、岡田副代表も訪れた。知名度のある国会議員を投入して有権者を引きつけ、政権批判票を取り込む狙いがある。
自民は国井正幸候補の厳しい選挙情勢を背景に、安倍首相が3度来県し、「約束したことは必ず実行する」などと、計5市で街頭演説した。小泉前首相や、中川幹事長ら党幹部も続々と応援演説し、支持組織の引き締めに懸命だ。
共産は小池一徳候補の応援で、志位委員長が宇都宮市で熱弁を振るった。
こうした応援合戦に対しては、「テレビでよく見かける政治家が応援することは、参院選への関心を高める」(福田知事)と歓迎する声も上がる。
■空白地帯■
一方、県北の衆院3区は大物弁士がほぼ素通り状態だ。
「自民王国」と呼ばれる本県の中でも、渡辺行革相の地元の3区は、自民がとりわけ強固な支持基盤を誇る。各陣営も「元々厳しい」(民主選対幹部)、「(衆院3区の)『自己完結』で票が出る」(自民選対幹部)とみている上、小選挙区の中では有権者数が最も少なく、「どうしても後回しになる」(民主選対幹部)という。
終盤の24日、全国遊説を続ける渡辺行革相が急きょ地元入りしてマイクを握ったが、ほかの有力政治家の訪問予定はない。「候補が来る予定がキャンセルされた」(民主の支持団体)と嘆き節も聞かれる。
「なんだか置き去りにされた感じ」(那須塩原市の女性)、「(街頭演説をしているのが)本人だと思って走ってきたら、知らない人でがっかり」(大田原市の女性)と残念がる声が上がっている。
(2007年7月27日 読売新聞)
680
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 10:18:49
知事選踏まえ終盤スパート
参院選 讀賣群馬
参院選は終盤戦となり、群馬選挙区に立候補している3候補の陣営は、知事選の結果も踏まえ、ラストスパートをかけている。
共産党の酒井宏明候補の陣営は、知事選で共産党推薦候補の得票が4年前の約3分の1に激減したことに対し、「力不足は否めない」(小菅啓司県委員長)とショックを隠せない様子。
参院選では他党間の激戦に埋没することへの危機感をあらわにし、「自公の暴走に立ち向かっている共産党の独自性を示し、支持を広げる必要がある」としている。
自民党の山本一太候補(公明党推薦)は、県連が前面に出た知事選とは一線を画し、組織に頼らない独自の選挙戦を展開しており、知事選で自民公認候補が勝利したことでの直接的な影響は少ないとする。
「知事選に有権者の目が向いていたため、参院選への関心は低い」(陣営幹部)と分析し、これまで通り街頭から個々の有権者への訴えを続ける。
国民新党の福田晃治候補(民主党推薦)は、知事選で現職支持を表明、現職当選で弾みをつけたかったが、思い通りにはならなかった。
陣営は「知事選が終わり、民主党系の支援が本格化する」と期待するが、連合群馬の幹部からは「負けたことで組合員の疲労感が増している」との声も。陣営は「自公に負けるなという声がさらに強まっている」として盛り返しを誓う。
(2007年7月26日 読売新聞)
681
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 10:20:22
07選挙・参院選 “第3の議席”巡り激戦 讀賣千葉
参院選終盤の26日、安倍首相が柏駅前など県内4か所でマイクを握り、民主党の菅直人代表代行もJR市川駅前などで応援演説を行った。報道各社の世論調査によると、千葉選挙区(改選定数3)では最後の1議席を巡り、自民、民主の候補が競り合っているとみられるだけに、それぞれ“第3の議席”を手中にしようと、劣勢とされる候補のてこ入れに専念する形で県内を回った。
安倍首相は公示後2度目の来県。街頭では失業率改善などを実績に挙げ、「政策は確実に成果を上げている」と強調。民主党については「経済を成長させる意志も計画も持っていない」とした上で、「既得権を持っている人たちに支持されているから社会保険庁の解体に反対した。改革できるはずがない」と断じた。
さらに「改革を続けるのか逆行するのか、経済を成長させるのか低迷に戻るのか、それを決める選挙」と述べ、自民党候補への支持を呼びかけた。
民主党の菅代表代行はJR市川駅前で演説し、「(天下りや談合などに絡む)10兆円の無駄遣いをなくせば、子ども手当に回せる」と党の政策をアピール。年金記録漏れや薬害エイズの問題を引き合いに、政権交代による「民主主義の浄化作用」の重要性を力説した。
また、参院選で自公連立与党が過半数割れした場合、「年金流用禁止法案」を参院に提出する考えを明かし、「安心できる年金制度に作り替えていくために、千葉で2議席を与えていただきたい」と呼びかけた。
一方、共産党は、小池晃政策委員長が27日、志位委員長が28日に同党候補の応援に駆けつける。社民党、国民新党は今後、党本部からの幹部クラスの応援予定はないという。
(2007年7月27日 読売新聞)
682
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 11:47:50
神取議員が丸川氏応援
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070727-232984.html
04年参院選の比例区で次点となり、繰り上げ当選した自民党の神取忍氏(42)が26日、東京選挙区に自民党公認で出馬している丸川珠代氏(36)の応援に駆け付けた。世論調査などでは、5議席目を川田龍平氏(31)と共産党の田村智子氏(42)と競り合う展開。神取氏は「次点で『よく頑張った』と言われても落ちたら落選だ。本当に悔しいよ」と次点のつらさを強調。「残りの数日で東京全部を回り、完全燃焼しろ」と激励した。
新宿駅南口付近での朝立ちでは、約6割が握手に応じ、約4割が拒む展開。中には手で追い払う女性もいたが、応援演説した与謝野馨衆院議員(68)は「忙しい時間帯なのによく握手してもらえている」と手応えをアピール。丸川氏は「私は日本の改革のための力となりたい。お力を下さい」と訴えた。
[2007年7月27日7時21分 紙面から]
683
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 13:35:24
2007年7月27日(金)
行田氏、リード保つ 埼玉選挙区・最終盤情勢
参院選
http://www.saitama-np.co.jp/news07/27/02p.html
参院選投開票日まであと二日。定数三に六党七人が立候補した埼玉選挙区ついて、共同通信が二十四日から二十六日にかけて実施した電話世論調査に本紙の取材を加味して最終盤情勢を探ったところ、民主新人の行田邦子氏(41)がリードを保ち、安定した戦いを展開している。
他方、自民新人古川俊治(44)、公明現職高野博師(60)、民主現職山根隆治(59)の三氏がほぼ一線で、二、三議席目を激しく争っており、混戦模様となっている。態度未定は四割ほどあり、残り二日間の追い込みが勝敗を左右しそうだ。
埼玉選挙区について本紙などが行った電話世論調査(二十、二十一日実施)では、行田氏が他候補を引き離し独走態勢にあり、これを古川氏が追い上げ、三議席目をめぐり高野、山根両氏が競り合う構図だった。
二十六日現在の情勢分析だと、行田氏に前回調査ほどの勢いは見られないが、都市部の無党派層や民主支持層に浸透、県内全域で満遍なく支持を広げ、他候補を引き離す状態にある。
前回二番手に着けていた古川氏は、陣営の動きも活発になり、県下全域で支持を集めつつある。しかし、自民支持層への浸透に課題を残しており、無党派層の支持獲得も遅れている状況にある。
高野氏は、連日の党幹部の応援などもあり公明支持層の約九割を固めた。自公協力の成果か、自民支持層の一割からも支持を得、基礎票の上積みを進めている。しかし、無党派層への広がりが浮上の鍵になりそう。
民主支持層、無党派層への浸透が課題だった山根氏は、選挙戦終盤に入り、県連が重点支援を決定。県連の総力挙げての支援態勢ができつつあり、勢いが出てきた。
古川、高野、山根三氏の差はごくわずかで、誰が落ちてもおかしくない予断を許さない状況になっている。投票率が前回並み(52・60%)かそれ以上と予想される中、浮動票が多い都市部での結果が最終的な当落を決するとみられる。
共産新人綾部澄子氏(48)は豊富な活動量で共産支持層をほぼ固めたが、無党派層などへの浸透が見られない。社民新人松沢悦子氏(59)も社民支持層の六割から支持を得ているが、民主二氏に分散し、苦しい。国民新党新人沢田哲夫氏(43)は前回調査と比べ、知名度が上がっているが、厳しい戦い。
684
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 23:52:44
参院選比例区、知名度と支持母体がカギ?
2007年07月25日 朝日栃木
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000707240003
参院選投票日が29日に迫り、各政党は選挙区で追い込みをかける一方、改選数48の比例区でも全国規模の集票合戦を繰り広げている。有権者は投票の際、選挙区の候補者に加え、比例区で支持する政党または候補者を選ぶことが出来るからだ。県内の過去の比例区上位得票者をみると、知名度や強力な支持母体を持つ候補者が票を集めているようだ。
自民、民主両党は比例区で35人ずつの公認候補を擁立。県内でも各候補の母体組織などが「局地戦」を繰り広げている。
自民党の支持基盤の建設業団体は元国交事務次官の佐藤信秋氏(59)、県医師会は厚労副大臣の武見敬三氏(55)への投票を加盟会員に呼びかける。民主党では、自治労の相原久美子氏(60)、自動車総連の池口修次氏(57)ら労組系候補を各県内組織が支援する。
公明党県本部は、比例区公認の加藤修一氏(59)を支援。選挙区で自民党公認候補を応援する見返りとして比例区で協力を仰ぐ「バーター取引」を結んだ。公明党県本部幹部は「自民に渡す票の半分ももらえれば上々」としており、04年参院選で党が得た県内の比例票11万票弱の上積みを狙う。
共産党は県内で比例区7万票を目指す。北関東や東北が地盤で比例区公認の紙智子氏(52)は公示後、宇都宮市の街頭を訪れ、支持を訴えた。社民党県連は比例区公認の前・東京都国立市長の上原公子氏(58)のため、選挙カーを走らせた。
過去2回の参院選比例区候補者の県内の得票数をみると、04年は浜四津敏子氏、01年は加藤修一氏と、いずれも組織力を生かした公明党の候補が、他候補を大きく引き離してトップだった。
04年の2位は、社民党党首の福島瑞穂氏。3位は、自動車関連業種の立地が多い地の利を生かした自動車総連の直嶋正行氏、4位は立正佼成会が推した白真勲氏と、民主党候補が続いた。小泉政権の現職閣僚として注目された自民党公認の竹中平蔵氏は7位だった。
01年には、自民党公認の舛添要一氏が2位に入った。扇千景氏やプロレスラーの大仁田厚氏も、知名度を生かしてランクインした。民主党は、自動車総連の池口修次氏、自治労の朝日俊弘氏ら労組系候補が、手堅く票をまとめた。
今回の参院選で有権者は選挙区で1票、比例区で1票の計2票を投じることができる。01年に導入された現在の制度では、有権者は比例票に政党名、または候補者の個人名のどちらかを書いて投票する。
政党名とその党から立候補した個人名を合計した「政党得票総数」に応じて各党に議席数が配分され、当選者は各党内で個人名の得票が多い順に決まっていく。
98年までは政党があらかじめ決めた名簿の順に当選者が決まったが、現在は名簿順に当選者が拘束されないので「非拘束名簿式」と呼ばれる。比例区には無所属での立候補はできない。04年の参院選では個人名より政党名を書いた人の方が多く、自民党で69%、民主党では82%に達した。
参院の比例区と間違えやすいのが衆議院の比例代表制度だ。こちらは全国を11ブロックに分けており、政党名のみを書いて投票する。政党の得票数に応じ、各ブロックでの名簿登載者の上位から当選する。小選挙区との重複立候補ができ、小選挙区で落選した候補が惜敗率次第で復活当選することもあるが、参院選では復活当選はない。
685
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 23:56:08
民主、票分割を見直し
2007年07月24日 朝日埼玉
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000707240001
公示日の12日、手をつないで支援を訴える菅直人民主党代表代行(中央)と2人の候補者=JR大宮駅東口で
◇県連「山根に絞り強化を」/行田陣営「遠慮ありえない」
参院選埼玉選挙区(改選数3)に、現職の山根隆治氏(59)と新顔の行田邦子氏(41)の2人を擁立した民主。報道各社の複数の情勢調査で、当初は知名度不足とみられていた行田氏の好調ぶりと、現職の強みがあるとされていた山根氏の劣勢が報じられたため、民主県連は支援態勢の見直しを図っている。
◇ ◇
最後の選挙サンデーの22日午後1時、さいたま市浦和区の中山道沿道は、夕方からの「浦和まつり」の準備でにぎわっていた。そこをワイシャツにたすきをかけた山根氏が走り回り、有権者に握手を求めていた。
「民主党の山根隆治です。候補の中では4番手。危機的状況です」
はっぴを着た青年や、座ってビールを飲む中高年が「民主党、頑張れ」「年金、何とかしてよ」と、笑顔で次々に握手を求めてくる。だが、山根氏は不安を隠さない。
「民主党への期待は感じる。だが山根に向けられたものかは分からない。もう1人の候補に向かうかも知れない」
民主県連は2人当選に向け、「県内140万票、1人70万票」を目標に掲げていた。衆院選挙区の総支部長である衆院議員には、県南西部は山根氏、東北部は行田氏と重点区を分け、得票ノルマを課している。
だが、公示後、連休の明けた17日ごろから、新聞などの情勢調査で、「行田氏大幅リード、山根氏いま一歩」と相次いで報じられた。これを受け、県連は急きょ、当初は「中立区」だったさいたま市全域を「山根一本」に切り替えた。
さいたま市の1区総支部長・武正公一県連幹事長は「行田はもう大丈夫。山根に絞って電話がけの強化を」などと、地元支援者や山根氏重点区の衆院議員に念押ししたという。駅前などでのリーフレット配布も、「民主は男の候補に!」と声をかけるようになった。
◇ ◇
一方で、行田陣営は「党の情勢調査で優位だったのは山根氏。遠慮などありえない」(細川律夫選対本部長)と、競い合う姿勢を崩さない。24日には、山根氏の地元、川越市に乗り込んで、岡田克也副代表を招いた街頭演説を予定している。
山根氏の重点区であっても、小沢一郎党代表との個人的なつながりから、「行田陣営の要請があれば協力する」という姿勢の衆院議員もいて、調整は簡単ではない。
山根陣営のスタッフは行田氏に水をあけられた理由を「若手新人の新鮮さを強調し、ポスターの好感度も抜きんでているため」とみる。行田氏は、演説で「私はこの2月まで満員電車に揺られる普通のサラリーマンでした」などと親しみやすさを前面に出し、年金や雇用に話題を絞って、平易な言葉で訴えている。
対する山根氏には、複雑な思いもある。「年金改革はどの候補も話すようになり、他の争点も必要になっている」と、格差、医療、子育て、外交、環境、拉致問題など幅広い分野に訴えを展開させてきた。
だが、支援者の中には「自民や公明と同じ争点を掲げるよりも、有権者の最大の関心事である年金に訴えを絞った方が、共感を得やすいのでは」という見方もある。
686
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/27(金) 23:59:20
行田氏、依然堅調/参院選終盤本社情勢調査
2007年07月27日 朝日埼玉
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000707270001
◇古川、高野氏、圏内に/山根氏、懸命に追い上げ
29日投開票の参院選埼玉選挙区(改選数3)で朝日新聞社は24、25の両日、県内の有権者に電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせて総合的に終盤情勢を探った。民主新顔の行田邦子氏(41)が序盤情勢に引き続いて堅調で、自民新顔の古川俊治(44)と公明現職の高野博師(60)の両氏が混戦から抜け出して当選圏内に入った。民主現職の山根隆治氏(59)は追い上げに懸命だ。共産新顔の綾部澄子(48)、社民新顔の松沢悦子(59)、国民新新顔の沢田哲夫(43)の3氏は伸び悩んでいる。ただ、調査時点で投票態度を明らかにした人は半数にとどまり、情勢は流動的だ。
◇綾部、松沢、沢田3氏伸び悩む
今回の情勢調査では、17、18の両日に行った序盤情勢調査に比べて、無党派層の動きに変化が起きた。街頭演説を精力的に続ける行田氏が着実に支持を伸ばして4割弱を固めたほか、序盤で取り込みに苦しんだ高野氏も食い込み始めた。一方、山根氏は序盤の2割強から約1割になり、苦戦している。
行田氏は、70歳以上を除く全世代で安定した支持を得ている。情勢調査と同時に行った世論調査で、年金問題に「大いに重視する」と答えた人の3割近くの支持を固めていて、訴えが浸透している。
古川氏は、自民支持層の8割弱の支持を固めた。序盤に引き続いて、60代以上や農林漁業者層の支持が厚い。ただ、若年層や無党派層への浸透はいま一つだ。
高野氏は支持を広げている。序盤情勢で1割に満たなかった男性の支持が2割弱になり、20〜30代にも着実に浸透。公明支持層をほぼ固め、主婦層の支持も厚い。
山根氏は、序盤情勢で3割近くあった20〜30代の支持が1割前後になった。民主支持層も3割しか固めておらず、5割に浸透している同じ民主の行田氏とは対照的だ。
綾部氏は共産支持層をほぼ固めたが、他への広がりに欠ける。松沢氏は社民支持層をまとめきっておらず、苦戦している。沢田氏は勢いが見られない。
<調査方法>
24、25の両日、県内の有権者に「朝日RDD」による電話調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号に電話がかかったのは2740件で、そのうち1534人から有効回答を得た。回答率は56%。
687
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 00:01:47
鈴木寛氏がリード 参院選本社情勢調査
2007年07月27日 朝日東京
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000707270001
朝日新聞社は24、25の両日、参院選東京選挙区(改選数5)について、都内の有権者を対象にした電話での2回目の選挙情勢調査を行い、取材での情報とあわせて総合的に終盤の情勢を探った。鈴木寛氏がリードし、大河原雅子、保坂三蔵、川田龍平の各氏が逃げ切りに懸命だ。山口那津男、田村智子の両氏が当落線上で競り合い、丸川珠代氏が割り込みを図ろうとしている。杉浦ひとみ、中村慶一郎の両氏らは伸び悩んでいる。ただ、調査時点で半数余りの有権者が態度を明らかにしておらず、情勢は流動的だ。
民主党が2人を擁立するなか、年金問題などを訴える現職の鈴木寛氏が民主支持層の4割を、新顔の大河原氏が3割をそれぞれ分け合っている。両氏は無党派層からも一定の支持を集めている。鈴木寛氏は「必ず投票に行く」と答えた層の支持が高く、安定した戦いを進める。大河原氏も勢いをみせ、40〜60代から厚めの支持を集め、男性の支持が女性よりも高くなっている。
業界団体を中心に組織戦を展開する自民現職の保坂氏は、自民支持層の半数を固めた。「年金問題を大いに重視する」層からも民主、共産候補と同程度の支持を得た。
川田氏は無党派層の3割から支持を集め、自民支持層の1割に食い込んでいる。ただ「投票に行かない」と答えた層の支持が高い。地域別では23区東部に浸透している。
山口氏は、公明支持層の大半を着実に固めた。30代、40代と70歳以上の支持が高く、主婦層に支持が広がっている。男性より女性に浸透している。
田村氏は共産支持層の大部分を手堅く固め、無党派層の1割強からも支持を得ている。50代以上からの支持が高く、地域別では都心部に浸透している。
元アナウンサーの知名度をいかしたい丸川氏は、自民支持層の2割近くから支持を受けているが、無党派層からは1割に満たず厳しい戦いとなっている。
◇調査方法
24、25の両日、都内の有権者に対し「朝日RDD」による電話調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号に電話がかかったのは2417件で、そのうち1470人から有効回答を得た。回答率は61%。
◆主な候補の大半、社会保障を重視 朝日・東大共同調査
朝日新聞と東京大学蒲島、谷口両研究室が参院選に立候補表明した人を対象に共同で実施した調査では、「今回の選挙に際して、最も重視する政策」を選択肢から選んでもらった。東京選挙区の主な候補について紹介する。「その他」を選び、具体的に記入のあった回答はそれを載せた。((1)は最も重視、(2)は2番目に重視、(3)は3番目に重視する政策)
■重視する政策■
ドクター・中松 (1)環境(2)年金(3)政治と金
田村 智子 (1)社会保障(2)憲法(3)雇用
杉浦ひとみ (1)憲法(2)社会保障(3)雇用
保坂 三蔵 (1)地方分権(2)財政再建(3)年金・医療・介護保険
東条由布子 (1)憲法(2)社会保障(3)少子化
黒川 紀章 (1)財政再建(2)社会保障(3)環境
中村慶一郎 (1)政治改革(2)社会保障(3)地域振興
川田 龍平 (1)薬害根絶(2)雇用(3)環境
鈴木 寛 (1)教育(2)社会保障(3)東アジア外交
山口那津男 (1)社会保障(2)少子化(3)環境
大河原雅子 (1)社会保障(2)雇用(3)地方分権
丸川 珠代 (1)社会保障(2)女性が働くことと産み育てることの両立
(敬称略。届け出順)
688
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 00:04:18
参院選
2007年07月27日 朝日千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000707270003
朝日新聞社は24、25の両日、参院千葉選挙区(改選数3)について県内の有権者を対象に電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報と合わせて、終盤情勢を探った。新顔8候補のうち、長浜博行氏(民新)が優位に立っている。加賀谷健氏(民新)は安定した戦いぶり、石井準一氏(自新)は勢いが鈍っているものの、なお安定感がある。白須賀貴樹(自新)、浅野史子(共新)両氏が懸命に追い上げ、本間進(無新)、青木和美(社新)両氏は支持拡大に懸命、岩渕美智子氏(国新)は勢いがみられない。
ただ、調査時点で投票態度を明らかにした有権者は3割超にとどまっており、情勢は依然として流動的だ。
長浜氏は、県選出国会議員や県議らの支援を受け、序盤の勢いを保ったまま民主支持層の約半数を固めた。無党派層にも2割近く浸透。幅広い年代から支持され、有権者の多い県北西部を中心に、県央でも支持が拡大している。
加賀谷氏は、連合千葉の全面支援を受け、民主支持層の3割、無党派層の2割に浸透している。20代の3割、さらに事務・技術職層の3割から支持を受け、県央を中心に支持を集めている。
石井氏は、自民支持層からの支持が序盤の6割から4割になったが、推薦を受けた公明支持層の6割近くを固めている。県東部を中心に浸透。無党派層からの支持は1割超だ。
白須賀氏は、自民支持層の支持を序盤の2割近くから3割、推薦を受けた公明支持層の浸透は3割から2割に。無党派層は伸び悩む。
浅野氏は、格差是正や雇用の改善などを訴え、共産支持層をほぼまとめた。社民支持層や無党派層の一部にも浸透をみせている。
元自民県議の本間氏は、無党派層の2割近くに浸透、自民支持層の1割から支持を受ける。
青木氏は、社民支持層のほとんどを固めた。ただ、無党派層からの支持が広がらない。
岩渕氏は、地盤の県北西部を中心に街頭演説を繰り返しているが、出遅れている。
689
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 00:13:08
民主・米長氏、より優勢に
2007年07月27日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000000707270003
■自民・入倉氏、追い上げる
朝日新聞社は24、25の両日、参院選山梨選挙区(改選数1)について、有権者を対象に電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報を加えて終盤の情勢を探った。民主新顔の米長晴信氏(41)が優位に立ち、勢いを強めている。自民新顔の入倉要氏(42)が懸命に追い上げている。共産新顔の花田仁氏(46)は伸び悩んでいる。ただ、4割近い有権者はいまだ態度を明らかにしておらず、情勢は流動的だ。
投票態度を明らかにした人を分析すると、米長氏は民主支持層の9割を固め、社民支持層にも浸透している。全体の4割を占める無党派層(支持政党なし、答えない、分からないと回答)からも、過半数の支持を得ている。職業別では、事務・技術職層と製造・サービス従事者層のそれぞれ6割前後が支持。地域別では、甲府市などで安定した戦いぶりをみせている。出身地の増穂町を中心に、県西部でも着実に支持を広げている。
入倉氏は自民支持層の8割、公明支持層の大半を押さえた。無党派層からも4割近い支持を得ている。職業別では、最も支持が厚い農林漁業者層でも半数にとどまっている。地域別では、もともと自民系が強い郡内地域で米長氏と競り合っている以外は、十分に浸透していない。
花田氏は、共産支持層の大半をおさえるが、全体的に他の2候補から出遅れ、勢いはいま一歩。雇用環境や医療制度の改善を訴えて、無党派層への浸透を図るも、その1割しか取り込めていない。
情勢調査と同時に実施した世論調査によると、大きな争点の一つとなっている地方格差について、「深刻な問題だ」と答えたのは63%、「それほどではない」が29%だった。「深刻な問題だ」とした人の6割が米長氏を支持した一方で、「それほどではない」とした人の半数近くは入倉氏を支持している。
690
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 07:59:47
参院選あす投票 3候補懸命の追い込み
最終日は宇都宮で遊説 讀賣栃木
参院選は29日、投開票される。定数削減で、今回から「1人区」となった栃木選挙区では、民主現職の谷博之(64)、共産新人の小池一徳(46)、自民現職の国井正幸(59)の3候補が、最後の追い込みにしのぎを削っている。選挙戦最終日の28日は、無党派層への浸透などを狙い、3陣営とも大票田の宇都宮市内で遊説する予定だ。
谷候補は、連合栃木の支援をバックに、党幹部の応援も受けつつ、街頭演説を数多く行い、無党派層への浸透を図っている。年金問題や閣僚の不祥事などを取り上げ、「参院での与野党逆転」を訴えているほか、農家への戸別所得補償を掲げて、農村部にも切り込んでいる。
終盤は、各報道機関の世論調査で優勢と報じられたことを受け、「悪魔のささやきと思ってください」(陣営幹部)と支持者に訴えるなど、引き締めに躍起だ。
小池候補は、スーパーマーケット前など、1日10か所以上街頭演説を重ね、全県を均一に遊説して回る“草の根の選挙”を展開している。演説では、「最低賃金時給1000円の達成」など、労働法制の改善や、庶民への増税反対などを訴えるとともに、「民主党は自民党と同じ路線だ」と、独自性も強調している。
陣営幹部は「自民党政治への批判が強まり、有権者の反応はいい。あと1日、できるだけ政策を訴えたい」と話していた。
国井候補は、出身母体の農協を軸に、組織選挙を推進。年金問題の逆風が吹きすさぶ中、27日も麻生外相の応援を受けて、宇都宮市内4か所で遊説した。支援団体や企業も細かく回っている。終盤は、街頭演説の頻度を増やし、無党派層の取り込みにも力を入れた。最終日の28日は、初めて丸一日、街頭演説に費やす。
陣営幹部は「以前より組織は固まったが、きわどい。浮動票を得るため、できる限りアピールしたい」と狙いを話した。
■投票率の動向に注目■
29日投票の参院選では、投票率の動向も注目が集まっている。特定の支持政党がない無党派層が投票に行くか、行かないかが、選挙結果を大きく左右するためだ。
栃木選挙区の投票率は、全国平均を4回連続で下回り、前回は50・99%で全国ワースト2位だった。今回は統一地方選と同じ年に実施される「亥(い)年の参院選」で、投票率低下のジンクスが破れるかも注目点だ。
「亥年の参院選」の投票率をみると、95年は35・94%で全国最低を更新したのをはじめ、83年も55・31%と、いずれも前回選より20ポイント近く投票率を下げている。
もう一つ懸念されているのが、国会会期延長の影響で投票日が当初予定より1週間ずれ、本格的な行楽シーズン時期に重なったことだ。やはり29日が投票日だった01年は「小泉ブーム」で注目を集めたが、投票率は53・85%だった。
宇都宮地方気象台によると、29日の天気は寒気を伴った気圧の谷が日本上空に入ってくるため、全県的に「曇りのち一時雨」と予想している。
(2007年7月28日 読売新聞)
691
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 08:11:03
参院選 7氏訴えきょう限り 讀賣埼玉
埼玉選挙区の改選定数3を争う参院選は29日で幕をおろす。6党7候補は17日間の選挙戦で年金問題や格差是正などに対する自らの主張を繰り返し、理解を求めてきた。過去2回、自民、民主、公明3党が分け合ってきた議席配分はどうなるのか、低迷する投票率の行方も合わせて、有権者の審判が注目される。
□沢田候補
サッカー日本代表やJリーグチームのユニホームを着て街頭に繰り出し、若さをアピール。連日10か所以上で街頭演説をこなす。27日は公示日と同じ秩父市から遊説に出発し、県北地方で地方分権の推進や官僚政治からの脱却など訴えた。期間中、綿貫代表や亀井静香代表代行が相次いで県内入りし、知名度アップに努めた。28日は県東部を中心に遊説し、越谷市で選挙戦を終える予定。
□高野候補
外交官だった経験を生かし、海洋基本法の成立や中国残留孤児問題などに取り組み、多くの実績を残した点をアピールしてきた。27日は太田代表が公示後3度目の県内入り。タレントの久本雅美さんとともに、さいたま市などで「勝たせて」と訴えた。陣営は投票率を55%前後とみて、60万票以上の得票を目指す。28日は午後7時から所沢駅前で、太田代表や小池防衛相と最後の訴えを行う。
□行田候補
「世の中変だ、本当はこうだ」が合言葉。党の看板国会議員が知名度向上のため続々と来県した。無党派層に浸透を図る一方、地道な企業回りも。だが、選挙戦中盤、報道機関の世論調査で一斉に「優勢」が伝えられると、応援議員は一転、山根候補のテコ入れに集中。陣営は支持固めに躍起で、57%以上の高投票率に期待する。菅代表代行が28日午後2時半、大宮駅西口で応援演説を行う。
□古川候補
医師や弁護士の経験を生かし、「皆さんの健康と安心を守る」と主張。年金問題などで政権与党への逆風が強い中、安倍首相が公示後2度県内入りするなど、組織力で議席死守を目指してきた。陣営は「投票率は55%前後」とみる。28日は午後6時からJR浦和駅西口で、二階俊博国会対策委員長を招いて打ち上げ式を行う。その後、JR大宮駅東口での街頭演説で選挙戦を終える。
□松沢候補
9条堅持など護憲の立場から「憲法を暮らしに生かすのが私の使命だ」と街頭で訴え続けた。15日に来県した福島党首も「自公民が勝っても、憲法改悪を阻止する力にはならない」と他党との違いを示してきた。27日午前中は、川口市や鳩ヶ谷市など県南部、午後はさいたま市岩槻区から春日部市に入り、支持を訴えた。28日は午後7時半から県庁前で演説し、選挙戦を締めくくる。
□山根候補
連合埼玉の推薦を受け、年金問題の解決などを訴えてきた。川越市議や県議を含め、28年間の議員経験が大きな武器。だが、支持基盤は盤石ではなく、ミニ集会をこまめに開いて票の上積みを図り、終盤で一気に当選ライン入りを目指す。陣営は投票率を55%以上とみる。28日は午後3時から菅代表代行が浦和駅西口で、同5時から鳩山幹事長が大宮駅西口でそれぞれ最後の街頭演説を行う。
□綾部候補
「産科や小児科の医師不足を解決し、子どもの医療費無料化に取り組む」など、親の立場から子育てや医療問題を繰り返し訴えた。27日には2度目の来県となる志位委員長が「戦争から命を守っているのは、歴代の政権が立派なのではなく憲法9条だ」などと護憲の立場を強調した。28日は、JR浦和駅や大宮駅東西口などさいたま市内を回り、最後のお願いを浸透させる考えだ。
(2007年7月28日 読売新聞)
692
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 08:11:37
07選挙・参院選 「お願い」きょう限り 8陣営ラストスパート 讀賣千葉
参院選はあす29日、投開票が行われる。新人8人による全国屈指の激戦が繰り広げられた千葉選挙区(改選定数3)での舌戦も、今日28日を残すのみ。選挙期間中、県内各地を回った各陣営は、最終日は千葉市や松戸市などで最後のお願いに力を込める。
■本間候補
人口が集中する都市部を中心に選挙戦を展開、年金・教育改革などを訴えてきた。自らを「政党批判票の受け皿」と称し、電車や自転車で移動しながら無党派層の取り込みと知名度アップを図った。21日にJR千葉駅などで行った街頭演説には、母校拓大の応援団員らが駆け付けて盛り上げた。最終日は浦安市や習志野市などを自転車で回り、その後、千葉市内で街頭演説を行う。
■石井候補
県議20年の実績をアピールしながら県内をくまなく回り、後半は都市部に重点を置いて支持拡大を図ってきた。柏市内で開いた演説会には1000人を大きく超える有権者を集め、組織力の厚さを見せた。各地の支持団体を回り、票固めにも力を注いだ。
最終日は午後6時から、浜田幸一・元衆院議員とともに千葉市中央区の中央公園に立ち、支持を呼びかけることにしている。
■白須賀候補
街頭演説を精力的にこなし、若さを前面に押し出して無党派層の取り込みを図ってきた。社会保険庁の改革のほか、医療と福祉、教育の分野を中心に政策を訴えてきた。知名度アップが課題だっただけに、終盤には安倍首相や自民党の中川幹事長らの応援も受け、支持を呼びかけた。
最終日には小池防衛相の応援を受け、県内3か所で街頭演説。その後、千葉市内で最後の訴えを行う。
■浅野候補
大票田の県北西部を中心に、駅頭や支持者の多い団地などでマイクを握り、支持を訴えてきた。演説では厳しい政権批判を繰り返したほか、雇用の改善など若年層を意識した政策も強調。移動には常に党選出の県議や市議が帯同し、27日には小池晃政策委員長も駆けつけるなど、党幹部の後押しを受けてきた。最終日は志位委員長が2度目の応援に駆けつけ、千葉、船橋市などで最後の訴えを行う。
■岩渕候補
事務所に近いJR津田沼駅(習志野・船橋市)を中心に選挙戦を展開、人口の多い地域で重点的に遊説し、党の知名度と自らの支持の拡大に努めた。応援には綿貫代表や亀井静香代表代行も駆けつけたほか、知名度の高い比例候補も駆けつけ、共に街頭でマイクを握ってきた。28日は千葉、船橋市内を中心に支持を訴える予定で、最後は第一声を行った津田沼駅前でマイクを握る予定。
■青木候補
JR常磐・総武線沿線の都市部を中心に活動を展開してきた。21日には福島党首が県内に入り、電車で移動を共にしながら北西部の駅前4か所で支持を訴えた。出馬表明が5月末と出遅れたが、“トレードマーク”の歌で憲法を守る立場と人柄をアピールし、浸透を図ってきた。
最終日は昼過ぎから夕方にかけて、JR千葉駅周辺を練り歩きながら、歌を交えた街頭演説を行う予定。
■長浜候補
野田佳彦衆院議員をはじめとする党の各総支部長と街頭演説を展開。政権交代可能な2大政党制の実現が政治を「ガラス張り」にすると訴え続けてきた。25日には松本剛明・党政調会長も応援に入った。陣営では、無党派層にアピールしようと用意したうちわ型のビラが「飛ぶように取ってもらえる」と手応えを感じている。最終日は京葉、東葛地域を回り、JR松戸駅前で最後の訴えを行う予定。
■加賀谷候補
各地での街頭演説はもとより、個人演説会も4か所で開催し、県内をくまなく回り支持を訴えてきた。「政治とは生活である」として年金制度改革の必要性を訴え、国民負担増や格差拡大の問題を指摘。「私が当選することが参院での与野党逆転につながる」と呼びかけ、終盤には党本部の菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長の応援も受けた。最終日はJR稲毛駅前での街頭演説で締めくくる予定だ。
期日前投票を行う堂本知事
知事が期日前投票
堂本知事は27日、千葉市中央区役所で、参院選の期日前投票を行った。29日の投票日は「個人的な事情」で投票に行けないため。「地方の視点を大事にしていただきたいという思い」で票を投じたという。また、選挙の日程が当初の予定から1週間延びたことに触れ、「仕事や旅行の予定がある人もいるかもしれない。そういう方はぜひとも期日前に投票を」と呼びかけた。
(2007年7月28日 読売新聞)
693
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 08:17:21
参院選あす投開票
3候補、必死の遊説 讀賣山梨
第21回参院選は29日に投開票を迎える。山梨選挙区(改選定数1)に立候補しているのはいずれも新人で、共産党公認の花田仁(46)、民主党公認の米長晴信(41)、自民党公認の入倉要(42)の3候補。厳しい暑さや大雨にも見舞われた選挙期間中、各候補は県内全域を駆けめぐり、年金記録漏れや政治とカネの問題、地域活性化などを訴え続けてきた。優勢が伝えられる米長候補を入倉候補が猛追。花田候補も無党派層の取り込みを図っており、予断を許さない状況だ。各陣営とも選挙戦最終日の28日は甲府市を中心に遊説し、最後のお願いに全力を振り絞る。
◎花田陣営
「徹底的に政策論争を行いたい」と、街頭での訴えに力を入れた。こなした街頭演説は16日間で延べ300か所以上。陣営は「住民税増税や年金問題など、有権者の与党への怒りはピークに達している」と手応えを感じている。また、選挙期間中に政治とカネの問題や閣僚の失言なども重なったため、有権者の選挙への関心はこれまで以上に高いと見る。
最終日は甲府市や昭和町で遊説。30か所以上で街頭に立ち、票の上積みを図る。夕方にはショッピングセンターや団地など人の多いところで政策を訴える。
◎米長陣営
「多くの人に顔を覚えてもらうことが大事」(米長候補)と、街頭演説より県内全域をくまなく回る戦術を採った。年金問題や閣僚の不祥事など与党への逆風を常に取り上げ、問題が風化しないように努めた。終盤には、増穂町出身で叔父の米長邦雄・日本将棋連盟会長が県内での演説を重ね、“落下傘”との批判の払しょくに力を入れた。
28日は県選出国会議員が同行し、甲府市内4か所で街頭演説を行う。笛吹市と甲府市で徒歩による遊説も行い、無党派層に改めて年金問題などを訴え、投票に行くよう呼びかける。
◎入倉陣営
選挙期間中は、ほぼ連日、現職閣僚や自民党幹部を招き、自民支持層を固めることに力を入れた。公示直前に決まった中部横断道の県負担減額を、自民の功績として強調する文書を配布するなど政権与党の実行力を訴える戦術も展開した。また、入倉候補を「甲斐の国・風林火山博」を成功させた経済人としてアピール。演説内容を年金問題に絞り込む相手候補に対し、経済活性化を訴えることで独自色を出すことに努めた。
28日は、選挙期間中3日目となる甲府市の遊説。徐々に支持が広がりつつある地元の取り込みを図る。
(2007年7月28日 読売新聞)
694
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 08:49:00
丸川珠代氏自力あるのみ…東京選挙区
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070728-OHT1T00090.htm
「5番目のイス」に滑り込むのは誰だ―。首都決戦は、当落線上に複数の候補者が並ぶ全国最激戦区となっている。各メディアの世論調査では、追い風を受ける民主の2人と自民、公明の両現職が先行。これを東京HIV訴訟元原告の川田龍平氏(31)=無所属=、元テレビ朝日アナウンサー・丸川珠代氏(36)=自民=らが追う展開となった。川田氏は丸川氏を強く意識しての選挙戦。自民への逆風をもろに受ける丸川氏も必死だ。
「出てきたデータだと、保坂さんのところにも、そんな余裕はない」。投票日まで1週間を切った23日、丸川氏の選対会議に顔を出したある議員は、渋い表情を見せた。“最終手段”が「難しくなった」と言うのだ。
丸川陣営には当初、現職の保坂陣営との間で、相互調整があるだろうとの見方があった。組織を持つ保坂氏に大幅なリードがあれば、「各議員の後援会など『読める票』の一部を丸川に」という手法だ。しかし、逆風で自民の票自体が減っている状況で、保坂票の分け前は期待できない。「うちはうちで頑張るしか…」選対本部長の平沢勝栄衆院議員は苦しそうに話した。保坂氏の陣営も「1票もあげない」と必死の組織固めだ。
「地上戦」の保坂氏に対し、知名度を生かした空中戦で勝負するという支持層の「住み分け」も難航。陣営間の感情的な溝も残る。ある都選出の国会議員の秘書は、丸川氏の選対会議で「うちの代議士は保坂先生しかやらないと言っている」と断言した。
選挙戦中盤には、転入届を怠っていた丸川氏に選挙権がなく、これまで投票に行っていなかったというまさかの失態も発覚。平沢氏は「これからってときに…考えられないエラーだ」と怒りをあらわにした。さらなる逆風を自爆で招いた丸川氏は、街頭で号泣するしかなかったが、これも裏目に。陣営関係者は「有権者の前で泣くな、と言ったんだけど」とため息だ。
それでも「7番目の当選圏外から、最後尾が見えてきた」と平沢氏。初めての選挙で、デッドヒートのど真ん中に放り込まれた丸川氏は、26日には定番だった白いスカートからパンツにはき替え“お嬢様路線”を完全払しょく。足の感覚がなくなるまで歩き回り、握手を続けている。関係者が丸川氏の気持ちを代弁した。「自民以外から出ていれば、楽々当選できた人だ。でも仕方ない、出ちゃったんだから」
◆東京選挙区
(五―20)
ドクター・中松(79)無新
沢田 哲夫(76)無新
田村 智子(42)共新
杉浦ひとみ(51)社新
神田 敏晶(45)無新
保坂 三蔵(68)自現
東條由布子(68)無新
黒川 紀章(73)諸新
和合 秀典(65)諸新
中村慶一郎(73)国新
川田 龍平(31)無新
須田喜久夫(79)諸新
鈴木 寛(43)民現
又吉 光雄(63)諸新
鈴木 信行(41)諸新
山口那津男(55)公現
大河原雅子(54)民新
マック赤坂(58)諸新
丸川 珠代(36)自新
新井 徹夫(67)無新
(届け出順)
(2007年7月28日06時02分 スポーツ報知)
695
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 08:49:41
川田龍平氏陣営は対抗心むき出し…東京選挙区
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070728-OHT1T00091.htm
「5番目のイス」に滑り込むのは誰だ―。首都決戦は、当落線上に複数の候補者が並ぶ全国最激戦区となっている。各メディアの世論調査では、追い風を受ける民主の2人と自民、公明の両現職が先行。これを東京HIV訴訟元原告の川田龍平氏(31)=無所属=、元テレビ朝日アナウンサー・丸川珠代氏(36)=自民=らが追う展開となった。川田氏は丸川氏を強く意識しての選挙戦。自民への逆風をもろに受ける丸川氏も必死だ。
選挙戦終盤の25日。中野駅前で有権者と握手する川田氏の傍らで、応援の女性区議は同じ話を執拗(しつよう)に繰り返した。「あの女性候補…当選させていいのでしょうか。マスコミをいっぱい集めて期日前投票に行ったら、投票できなかったんですよ。いままで選挙に行ってなかった人が、今度はわたしに投票してくださいと言ってる。何てお粗末なんでしょう」
「あの女性候補」とはもちろん、丸川氏のこと。川田陣営では街でチラシを配布するときも「あと一息なんです。最後の1議席を例のアナウンサーと…」と、丸川氏を引き合いに出して支持を訴えてきた。
最後の1議席を丸川氏らと競ることは、予想していたという。陣営幹部は「『民主の2人がもう大丈夫そうだから、川田君に入れるよ』という電話が増えている」と手応えを口にした。与党に失望した層が、民主を飛び越える形で支持を寄せているとの見方だ。
街頭では「31歳になることができました。ここまで生きられるとは、思いませんでした」と深々と頭を下げ「仲間が次々と殺されていくのを見ながら、生き延びた人間として…」と切々と訴える。組織を持たないという川田氏は「大政党は候補者間で票を分け合うことができますが、うちはできません」と、最後のひと踏ん張りを呼びかけた。
当初、川田氏の支援はいわゆる“プロ市民”と呼ばれる勢力が牛耳るのでは、そして、そこにアレルギーを感じる有権者もいるのではと懸念されていた。しかし、選挙戦を通じて川田氏は特定の政治色を薄め、新たなイメージの獲得にも成功している。
血友病患者だった川田氏は、非加熱輸入血液製剤により、HIVに感染。エイズ発症を抑える薬を飲みながら走り回る。足の関節が不調で、陣営では「激しく動かすのが良くないので、『走るな』と言っている」が、川田氏は走って握手を求めに行く。
◆東京選挙区
(五―20)
ドクター・中松(79)無新
沢田 哲夫(76)無新
田村 智子(42)共新
杉浦ひとみ(51)社新
神田 敏晶(45)無新
保坂 三蔵(68)自現
東條由布子(68)無新
黒川 紀章(73)諸新
和合 秀典(65)諸新
中村慶一郎(73)国新
川田 龍平(31)無新
須田喜久夫(79)諸新
鈴木 寛(43)民現
又吉 光雄(63)諸新
鈴木 信行(41)諸新
山口那津男(55)公現
大河原雅子(54)民新
マック赤坂(58)諸新
丸川 珠代(36)自新
新井 徹夫(67)無新
(届け出順)
(2007年7月28日06時02分 スポーツ報知)
696
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 09:21:59
谷氏やや優位な戦い 国井氏必至の追い上げ(2007/07/27) 栃木下野
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/seiji/senkyo/saninsen07/php/saninsen07.php?f=p&k=35
共同通信社が実施した世論調査によると、参院選終盤戦の栃木選挙区は、民主党現職の谷博之候補(64)がやや優位に戦いを進め、自民党現職の国井正幸候補(59)が必死に追い上げている状況だ。共産党新人の小池一徳候補(46)は苦しい。ただ有権者の二割強はまだ誰に投票するかを決めておらず、情勢は変化する可能性もある。
谷候補は民主支持層の九割を固めたほか、無党派層の三割強の支持を得ている。農政改革を訴え、自民支持層なども切り崩しているとみられる。
年代別に見ても、二十歳代から六十歳代までの幅広い層で国井候補を上回る支持を集めているが、比較的女性からの支持は伸び悩んでいる。職業別では、商工サービス業や事務・技術職などへの浸透が目立つ。
国井候補は、自民支持層、公明支持層のいずれも六割強しか固め切れていない。安倍晋三首相や中川秀直幹事長ら同党幹部が連日、本県入りするなど、懸命な追い上げを見せている。残る二日間で自民支持層や、無党派層をいかに固められるか。
年代別では七十歳代以上の六割近くの支持を集め、職業別で見ると農林漁業者や専業主婦への浸透が他の候補に比べ際立つ。
小池候補は共産支持層の九割以上を固めたものの、無党派層からの支持がほとんどないなど、苦しい戦い。
697
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 09:41:39
2007年7月26日(木)
自民、民主県連 “宗教票”固めに躍起
比例とセットで支持訴え 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/26/7.html
終盤に入った参院選山梨選挙区で、自民、民主両党県連が“宗教票”の取り込みに躍起になっている。自民県連は創価学会を支持母体とする公明党の比例代表候補と“バーター”での選挙協力を強化。民主県連も立正佼成会の推薦を取り付け、同会が推す比例代表候補とのセットで支持拡大を目指している。
二十五日、甲府・小瀬スポーツ公園駐車場で行われた公明党県本部が重点候補に位置付ける比例代表・遠山清彦候補の街頭演説。党本部から浜四津敏子代表代行が応援に駆け付け、聴衆の中に自民党県連の臼井成夫幹事長、皆川巌総務会長の姿があった。
公明党は、選挙区は自民党の入倉要候補を推薦。自民党県連は「受けた恩は返さなければ」(中島真人会長)と県議十数人に対し、遠山候補の遊説に参加するよう指示した。これまでタブー視されてきた遠山候補の後援会加入カード(個票)集めも県議に依頼。「ここまで徹底した選挙協力は初めて」と公明党県本部の宮原稔育代表が話すほど。
二○○四年の前回参院選比例代表で、公明党県本部の重点候補が県内で獲得したのは約四万票に上り、創価学会の組織力をバックに固い票とされる。
年金記録不備問題などで“逆風”にさらされている自民党にとって、「創価学会、公明票は頼みの綱」(県連関係者)で、踏み込んだ協力姿勢を示さざるを得なかったようだ。
一方、比例代表に組織内候補を出している自民党職域支部の幹部は、県連の公明党への傾斜に対し、「県連は自民党員でなくても支持するのか」と反発。不満もくすぶっている。
民主県連は党公認の比例代表候補で立正佼成会が推す風間直樹候補を支援。二十四日には県内を遊説中の風間候補の選挙カーに小沢鋭仁民主県連代表らが同乗した。
同会は今回、選挙区では米長晴信候補を推薦。会員に米長候補の政策チラシを配るなど風間候補とセットで支持を訴えており、「県連代表がマイクを握ることで協力関係を強固にする狙いもあった」(県連幹部)。
前回参院選比例代表で立正佼成会が支援した二候補は計約六千二百票を獲得している。
698
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 09:42:09
2007年7月27日(金)
山梨選挙区 投票率は63−65%
陣営予測「前回上回る」
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/27/6.html
二十九日投開票の参院選山梨選挙区は最終盤を迎え、共産党の花田仁(46)、民主党の米長晴信(41)、自民党の入倉要(42)の新人三候補の陣営が票の上積みに全力を挙げている。各陣営とも「有権者の関心は高い」とみて、投票率は二○○四年の前回参院選(61・81%)を上回る63−65%と予想。無党派層の取り込みに加え、投票率の行方が勝敗のカギを握るとみて、投票呼び掛けにも力を入れている。当選ラインは二十一−二十三万票を想定している。
花田陣営は、「安倍内閣の失政に対する有権者の怒りは大きく、関心は高い」(千葉信男選対本部長)と分析。最近十年間の参院選で最も高かった一九九八年の64・18%を上回り、65%とみている。「自公政権の暴走にストップをかける」を合言葉に、比例代表で四万二千票の獲得を目指し、選挙区と連動しながら比例票への上積みを図る。
米長陣営は、投票率を65%と予想。「投票率の高さが勝敗を左右する」(小沢鋭仁選対本部長)とみており、個人演説会や遊説では支持拡大とともに、投票に行くことも呼び掛けている。当選ラインは二十三万票に設定。二十五万四千票獲得を目標に掲げ、「わが党への追い風を票に結びつけられるよう運動を徹底する」としている。
入倉陣営は、「期日前投票も進んでいて、前回よりも関心は高い」(保坂武選対本部長)とし、投票率63%と予想している。年金記録不備問題などで与党に逆風が吹く中、「政党ではなく人物を見てほしい」と候補者を前面に押し出した選挙戦を展開。当選ラインを二十一万票と位置付け、組織をフル回転させ、支持拡大を図っている。
699
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 09:43:01
2007年7月25日(水)
連載
断面 〔中〕 郵政選挙のしこり
衆院選にらみ単独行動 存在アピールに躍起 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/25/9.html
「これだけの面々がそろっていて、何をやっているんですか」。十八日、職の中島真人氏の引退を受けての戦いだけに議席を失うことは許されない。それが公示から一週間が経過するのに、同党県連が自民支持層を固めきれていないと党本部は分析していた。幹事長の叱責(しっせき)に、堀内光雄衆院議員(山梨2区)は「ちゃんとやっていますよ」と反論したが、多くの幹部はうつむいたままだった。
県関係の同党衆院議員は現在五人。二年前の衆院選の五人の合計得票は三十万六千九百八十二票。民主党から立候補した三氏の総得票を十四万票余り上回る。中川幹事長にすれば、五人もの衆院議員がいながら戦況が上向かないことにいらだちを隠せなかったとみられる。
【別々に応援弁士】
自民党本部は昨年十二月、郵政選挙で離党した堀内氏と保坂武氏(山梨3区)を含む「造反組」の復党を許可。「刺客」として戦った長崎幸太郎、小野次郎両衆院議員(いずれも比例南関東)との二人三脚による集票効果を狙ったが、2、3区の主導権争いに拍車を掛けただけで、県連幹部は「参院選勝利に向けての結束にはほど遠い状況」と嘆く。
「改革の申し子、小野さんを先頭に頑張ってほしい」。十九日午後、JR身延駅前で入倉候補への支援を求めるため小野氏が設定した街頭演説で、武部勤前党幹事長が声を張り上げた。小野氏は武部氏が代表を務める「改革フォーラム・新しい風」に所属。小野氏同様、郵政選挙で初当選した「同期」も顔をそろえるなど、街頭演説は小野氏の存甲府市内の入倉要候補の選挙事務所を訪れた中川秀直党幹事長は、国会議員や県議ら県連幹部を前に語気を荒らげた。自民党にとって山梨選挙区は、現在をアピールする場とも映った。
同じころ、入倉候補の選対本部長を務める保坂氏は、南部町役場前で中部横断自動車道新直轄方式区間の県負担額大幅軽減を決めた菅義偉総務相と街頭演説に立っていた。保坂氏は負担額軽減を自民党の「実績」として強調しながら、入倉候補への支持を呼び掛けたが、「保坂氏が自分の支持拡大を意識した部分もうかがえた」との見方も。地元住民からは「峡南地域では、双方から動員が掛かった人もいたのではないか。わざわざ同じ日に応援弁士を別々に呼ぶなんて」とスケジュールに首をかしげる声も上がった。
【「私はいいです」】
山梨2区を地盤とする堀内、長崎両氏。二十三日に郡内遊説の入倉候補に帯同したが、二人はそれぞれ別の車で移動。都留市内での街頭演説では、応援に駆け付けた山中〓子党女性局長が、入倉候補と堀内、長崎両氏が手を取り合って掲げることで一体感を演出しようとしたが、堀内氏は「(私は)いいです」と車に乗り込んだ。山中氏は「先生は次の遊説の支度があるので」と取り繕ったが、支持者の間には複雑な空気が漂った。
山梨2、3区では、自民党の衆院議員四氏が選挙活動の拠点となる事務所をはじめ、個票(後援会加入カード)の依頼、回収や法定はがきの送付、電話作戦をすべて別々で行うなど「単独行動」で集票に臨んでいる。
郵政解散選挙から二年。参院選の結果次第では、衆院の解散総選挙がそう先の話でなくなる可能性もあり、四人の小選挙区の党公認争いは一層激しさを増すとみられる。県連幹部は「バラバラの行動であっても四人で集票を競い、入倉候補の得票につながれば結果オーライなんだが」と複雑な心境を明かす。
700
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 09:44:44
2007年7月26日(木)
断面 〔下〕 40代の戦術
有権者の声公約に反映 独自手段で意識探る 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/26/6.html
参院選山梨選挙区に立候補している三人は、いずれも四十代の新人。公約づくりや有権者へのアプローチ手段で、旧来とは一風変わった試みや取り組みをしていて、新しい「選挙風景」が見えてくる。
「社会保障が充実しても、経済が低迷していれば人の心は晴れない」。自民党の入倉要候補(42)が地域経済活性化を街頭演説で強調するのは、同年代の有権者の求める政策がそこに集中していることを肌で感じたからだ。
入倉候補は公示前の六月中旬、四十代の支持者約二十人から、日ごろ考えている不満や要望を聞く場を設けた。「甲府中心市街地に元気がない」「県外から多くの観光客を呼び込めば、にぎわいが生まれ活気が出る」−。出席者の声から「関心は年金ばかりではない。地域の経済活性化はいろいろな意味で豊かな暮らしにつながる」と判断、「地場産業と観光の振興による山梨経済の活性化」を公約のトップに掲げることを決めた。
【ボトムアップ】
民主党の米長晴信候補(41)は街頭で約三カ月間かけて「県民千人アンケート」を実施し、関心のある政治課題を調査。最も多かった「年金」を公約の柱に据えた。共産党の花田仁候補(46)も青年層の雇用問題について意識調査を行い、公約に反映させた。
党本部の政策をそのまま踏襲するのではなく、身近な有権者の関心事が何かを探りながら自らの公約を決める「ボトムアップ方式」。ある陣営の幹部は「じかに有権者と接して考えを聞いているので、どうしてその公約を掲げたかを説明しやすい。候補への信頼にもつながる」と話す。
「こちらは笛吹市御坂町です。このあたりではひょうが降って、桃だけでも一億円の被害が見込まれています」。二十二日に甲府市内で開かれた米長候補の個人演説会では、候補自身がひょう害の現場をリポートする映像を流した。
別の会場では無医村の小菅村の実情を取材したリポートや、テレビ局報道記者時代のニュース映像を紹介。ビジュアル面で候補を印象付ける作戦を展開している。
【ブログに情報】
入倉候補は「行列ができる政治相談所」と銘打った会合を開催。演説形式ではなく、参加者との質疑応答の中で自らの政策を伝える“双方向性”を持たせている。
「人柄、実績、思い、何を考え実現していくのか。これらは三人の候補者のホームページを比較することで可能です」。ある候補のブログに掲載されているメッセージ。ネット社会の現代、三候補ともホームページやブログで、さまざまな情報を発信。公選法に抵触する恐れがあるため、公示後は更新を中断しているが、掲載済みの情報は閲覧できる。
花田候補はホームページ上でプロフィルや政治活動、これまでの歩みなどを掲載。「この一冊」コーナーでは、読んだ本のあらすじと読後の感想をつづっている。ブログでは携帯電話のカメラで撮影した画像とともに、日々感じたことを紹介している。陣営は「演説や会合は時間と場所が限られるが、ネット上では政治活動以外の情報も発信できる。若い世代にも受け入れられるはず」とメリットを説明する。
米長、入倉両候補はブログで選挙戦への意気込みや戸惑いの心境を明かすなど、「有権者との距離を近付ける効果」(陣営関係者)を狙っている。
一方で、各陣営では電話作戦、印刷物の投かんなど従来の選挙運動も健在だ。「新旧」の選挙戦術で臨む三候補に、二十九日の投票日が迫っている。
〈参院選取材班〉
701
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 09:49:44
2007年7月27日(金)
山梨選挙区・陣営参謀に聞く
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/07/27/12.html
参院選山梨選挙区(定数1)は29日投開票に向け、共産党の花田仁(46)、民主党の米長晴信(41)=国民新党推薦、自民党の入倉要(42)=公明党推薦=の新人3候補が支持拡大を目指して懸命の訴えを展開している。年金問題などを争点にスタートした選挙運動期間もあと2日。最終盤を迎え、各陣営とも後援会入会カードの点検や電話作戦を中心に票固めを図るなど追い込みに入っている。3陣営の幹部に選挙戦の手応えや各地の情勢、予想投票率、得票見通しなどを聞いた。
◇ ◇ ◇
[花田 仁陣営] 千葉信男 選対本部長
▼自公批判で支持拡大
−選挙戦の手応えは。
「有権者の怒りの代弁者として、花田候補や党に対する期待の高まりを実感しながら戦っている。『ストップ貧困 憲法守れ』というスローガンも有権者に分かりやすく、浸透したと思う。今回参院選の関心の高さは、これまでの『小泉劇場』と呼ばれたパフォーマンスによってつくり出されたものではなく、数々の失政に対する有権者の怒りが生み出した本質的なもの。党躍進の時だと思っている」
−地域ごとの情勢は。
「甲府、甲斐、南アルプス市など地方議員がいる地域は住民との結び付きも深く、主張への深い理解が期待できる。党や地方議員の力に加え、機関紙『しんぶん赤旗』の読者である後援会員約二万人の努力で、支持は草の根的に広がっている」
−最終盤に何を訴えるか。
「特に『自公政権の暴走にストップをかけることができるのはどの党か』ということを有権者に問い掛けていく。一議席伸びれば党首討論、二議席伸びれば議案提案が可能になる。国民の意見を国政に届けられるのが共産党、花田候補であることを無党派、特に若者へ働き掛けていく」
−投票率の予想と得票目標は。
「比例代表で五万四千票を獲得した一九九八年参院選の64・1%を上回る65%を期待している。得票は比例代表で三年前の前回の二万五千票から四万二千票に伸ばしたい。選挙区は比例票に可能な限りの上積みを狙っていく。自公政権に批判を持っている有権者の投票行動を信じたい」
702
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 09:50:18
[米長 晴信陣営] 小沢 鋭仁 選対本部長
▼追い風着実な得票へ
−選挙戦の手応えは。
「私の選挙経験から見ても追い風だと思う。選挙戦最終日は多くの有権者が手を振ってくれるが、毎日が最終日のような感触。今までと違う支持層、特に高齢者の激励が多い。ただ追い風が着実な票につなげられるかはまだ未知数だ。相手は巨大な組織を持っているので油断はできない」
−地域別の情勢を。
「候補の父親の出身地の増穂町はいい雰囲気だが、衆院山梨2区は民主党の衆院議員、地方議員が不在で、やはり弱い。最大の票田の甲府市も他陣営の地元なので激戦という認識だ。各支部には朝の街頭あいさつや電話作戦など地道な活動を要請している。知名度もまだまだ。日本将棋連盟の米長邦雄会長のおいという訴え方で知名度アップを図っている」
−最終盤の訴えは。
「安定した年金対策、増税反対という基本方針に加え、安倍内閣の閣僚の失言、それをとがめることのできないリーダーシップの欠如も個人演説会などでは取り上げていきたい。あとは投票率のアップ。無党派を含めた層が動いてくれないと勝てない。選対は投票に行こうという看板を使ってPRしている。最後は通行量が多い平和通りでもスタッフが看板を持ってアピールしたいと考えている」
−予想投票率と得票見通しは。
「予想投票率は65%に設定している。当選ラインは約二十三万票ということになる。得票は55%の約二十五万票を目指している。それ以下の数値は想定していない」
[入倉 要陣営] 保坂 武 選対本部長
▼山梨の課題訴え追撃
「年金問題や閣僚の相次ぐ失言などがクローズアップされ、大変厳しい逆風に立ち向かっているというのが現実だ。政府与党が責任を持って年金支給に努めることや、優れた経営感覚と行動力を備えている入倉候補の人物像をPRしている。終盤に入って追撃ムードは高まってきた」
−地域別の情勢は。
「衆院山梨3区では、五分五分以上に持ち込むべく努力を重ねている。郡内地域や、果樹農家の収穫期と重なった峡東地域は接戦で、一票でも多い得票を目指す。大票田で候補の地元・甲府市は最も重視する地域で、着実に浸透を図っている。知事選、統一地方選などを経て全県的に支持者らに選挙疲れはうかがえるが、組織力を生かしたい」
−予想投票率と得票見通しは。
「自民、民主両党の主張が真っ向からぶつかり、年金問題や『政治とカネ』、憲法問題など有権者の関心事が多い選挙。投票率は前回(61・81%)を上回り、63%前後になるのではないか。当選ライン二十一万票を何としてもクリアしたい」
−最終盤に何を訴えるか。
「入倉候補は甲府で生まれ育ち、山梨の課題を最もよく理解する候補だ。しがらみがなく、政治に挑戦しようとする果敢な姿勢と高い資質を持つ人材。有権者には『政党ではなく人物本位で評価を』と訴えていく。山梨選挙区の参院議員が二氏とも野党では山梨の課題に対応できない。責任政党として現有議席の死守に努める」
703
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 10:11:56
4氏が横一線/参院選神奈川選挙区
政治・行政 選挙 2007/07/27 神奈川
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiijul0707579/
神奈川新聞は共同通信の電話世論調査を基に、取材による情報を加味して参院選神奈川選挙区(改選数三)の情勢を総合的に探った。有力七氏の中では、民主党新人・牧山弘恵(42)、自民党現職・小林温(43)、民主党新人・水戸将史(45)、公明党現職・松あきら(59)の四氏が終盤になっても横一線で、し烈な戦いを続けている。ただ、約半数は誰に投票するか決めておらず、流動的な要素が残っている。
牧山氏は、民主党支持層を固める一方、無党派層への浸透を狙う。横浜市北部や都県境に力を集中。支援を受ける連合神奈川や地方議員を総動員し、駅頭などで支持を呼び掛けている。
再選を目指す小林氏は、終盤に入り業界団体や地方議員の後援会など自民党支持者の組織固めを強めている。厳しい「逆風」をはね返そうと、街頭では「改革の継続」を訴えている。
水戸氏は、大票田の横浜市内を中心に街頭演説を重ねている。「民主の二人当選が与野党逆転につながる」と強調。党代表経験者ら国会議員が続々と応援に入り、無党派層への浸透を図っている。
固い支持基盤に支えられた松氏は、これまで以上に街頭での活動を強化している。二十六日には太田昭宏党代表と商店街を練り歩くなど、票の上積みを目指し無党派層への拡大に努めている。
共産党元職・畑野君枝氏(50)は、「憲法九条、平和を守る」を全面に支持の拡大を図る。社民党新人・和田茂氏(52)は、横浜、川崎での街頭活動に力を入れている。国民新党新人・斉藤幸子氏(39)は、街頭で知名度アップに懸命だ。
世論調査での政党支持率は、自民(23・2%)がトップで、民主(16・2%)、公明(4・7%)、共産(2・4%)、社民(0・9%)、国民新(0・2%)と続く。「支持政党なし」は46・9%にも上った。
県内の比例代表選挙では、民主が支持層の八割以上を固め31・9%。無党派の三割弱、自民支持層の二割にも浸透し、男女ともすべての年齢層でトップを占めた。
自民党は支持層の四割しか固められず、14・5%に落ち込んだ。公明は5・2%、共産3・7%、社民2・8%、国民新0・8%。「分からない」「無回答」は40・4%だった。
704
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/28(土) 10:33:48
【東京】
’07参院選 5議席めぐる混戦過熱
2007年7月28日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20070728/CK2007072802036442.html
参院選は二十九日に投票が行われ、即日開票される。改選数が四から五に増えた東京選挙区には二十人が立候補し、全国でも屈指の激戦を展開している。年金記録の不備問題などが主な争点となった中、都内の有権者はどんな判断を示すのか。首都の政党の勢力図は変わるのか。選挙戦も残すところ一日となった。
東京選挙区では、国会に議席のある六政党から八人が名乗りを上げ、無所属の著名人らも乱立して混戦模様となっている。
自民は共倒れした一九九八年以来の二候補擁立で、現職が組織選挙を展開し、新人が浮動票取り込みを図る。民主は計約百九十万票で二人当選した三年前の再現狙いで、現職と新人が奔走。公明の現職と共産の新人は、いずれも議席の死守に全力を注ぐ。社民と国民新はともに新人が巻き返しに懸命。これに、知名度のある無所属の新人らが無党派層に猛アピールしている。
本紙の世論調査では、民主現職が一歩リードし、民主新人、自民現職、公明現職、共産新人、自民新人、無所属新人が追う展開。無党派層の動向次第で情勢は流動的で、特に最後の五議席目をめぐる争いは予断を許さない状況だ。
投開票日の二十九日は、一日早く二十八日に繰り上げ投票をする小笠原村・母島を除く都内千八百五十八カ所で、午前七時から一斉に投票が始まる。午後八時に締め切られ、六十二カ所の開票所で午後九時までに順次開票が始まる予定。
東京選挙区の五議席が確定するのは三十日未明になる見通し。
同選挙区の投票率は前々回が53・27%、前回が56・08%。投票率の動向も選挙結果に大きく影響しそうだ。
主要12陣営 かく戦った (届け出順)
●無所属新人 ドクター・中松陣営
世界が認める実績で、ヤワな政治家百人分以上の仕事をする即戦力として、中松の行く先々が笑顔と歓声に包まれた。「あなたを幸せにする」決意とパワーは十分伝わったと確信。「政治の発明」は投票で実現できる。 (花島行男選対本部長代理)
●共産新人 田村智子陣営
自民・公明による暴走政治に正面から対決するわが党の値打ちを訴えてきた。庶民増税は許さない、年金問題の解決や子育て支援など、くらしと憲法を守り抜く政策を幅広い都民に訴え、大きな手応えを感じている。 (徳留道信選対責任者)
●社民新人 杉浦ひとみ陣営
「憲法九条を守ろう」「国民を顧みない政治にNOを」と、年金や平和、教育問題への取り組みを訴えた。もともと体力のある候補だが、憲法の大切さを訴えたいという思いで一層元気に。街角では大勢に励まされた。 (野本雄二広報担当)
●自民現職 保坂三蔵陣営
年金問題など政策を誠実に語り続けた。防災、中小企業、サラリーマン対策、少子高齢化など都市のテーマを都議の経験を踏まえ、熱く語り、多くの共感を集めた。参議院に必要な人材、ぜひ、ご支援をお願いしたい。 (深谷隆司選対本部長)
705
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 12:50:15
民主・藤田さんトップ当選
自民・長谷川さん初議席 讀賣茨城
初当選を決めて、支持者と万歳をする藤田さん(中央)(29日午後8時10分、水戸市の事務所で)
第21回参院選は29日投開票され、茨城選挙区(改選定数2)では、民主党新人の藤田幸久さん(57)がトップ当選を飾った。「自民王国」茨城で、民主党候補のトップ当選は1998年以来、9年ぶり。自民党新人の長谷川大紋さん(64)も初当選を果たしたが、前回選の同党候補の得票より約15万票減った。年金記録漏れ問題に加え、地元選出の赤城農相の事務所費問題などが争点となり、県内でも自民に逆風が吹いた。無所属の石津政雄さん(60)は10万票を超えたが、共産党新人の田谷武夫さん(55)らは伸び悩んだ。投票率は3年前の前回を上回った。
水戸市笠原町にある藤田さんの事務所では午後8時過ぎ、早々と「当選確実」の一報が流れると、集まった支持者から歓声が上がり、拍手がわき起こった。まもなく姿を見せた藤田さんは、支持者たちと力強く握手を交わした後、万歳をして喜びを爆発させた。
民主党県連の大畠章宏代表、支持団体である連合茨城の石井武会長らが見守る中、藤田さんは満面の笑みを浮かべ「こんなに早くトップで当確を頂いたのは、皆さんの支援のおかげ」と述べ、深々と頭を下げた。さらに、「自民王国から県民王国が誕生した。おかしなものは変えるという、県民魂がよみがえった。政権交代のため一生懸命仕事をしなければ」などと抱負を語った。
日立市出身の藤田さんは衆院議員を2期務め、東京からの国替え初挑戦。民主党県連と連合茨城による候補者選定の協議が難航し、今年2月にようやく出馬が決まった。県内での知名度不足が懸念されたが、年金記録漏れ問題に加えて、自民の赤城農相の事務所費など「政治とカネ」の問題が発覚したことが追い風となって、無党派層からの支持も得て、優位に戦いを進めた。
水戸市笠原町の長谷川さんの事務所には、自民党県連の山口武平会長ら党幹部が詰めかけた。午後8時過ぎにマスコミ報道で当選確実が報じられると、一斉に拍手と歓声が上がった。
長谷川さんは日焼けした顔をほころばせながら、万歳を繰り返し、「景気の良さを地方で実感できるように国政の場で訴えていきたい」と抱負を語った。
県議9期の実績と自民党県連幹事長の政治力を背景に、満を持して国政選に挑戦。「自民王国」の力を生かし、職域支部や地域支部のネットワークを通じた組織戦を繰り広げてきた。しかし、年金記録漏れ問題に加え、公示前には赤城農相の事務所費問題が明るみに出て、逆風にさらされた。「政治家の失言の問題があり、厳しい戦いだった」と述べたが、選挙戦に影響したと見られる事務所費問題には触れなかった。選挙協力を見送った公明党の支持層への浸透も進まず、トップ当選を逃した。
(2007年7月30日 読売新聞)
706
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 12:51:47
現職対決国井さん涙
自民、歴史的大敗11万票差 讀賣栃木
敗戦が確実になり、支援者らに頭を下げる国井正幸さん(29日午後9時13分、宇都宮市一ノ沢町の事務所で)
参院選は29日、投開票が行われ、栃木選挙区(改選定数1)では、民主現職の谷博之氏(64)が年金問題などに伴う安倍政権批判を追い風に、過去最多の48万4900票を獲得。3選を目指した自民現職の国井正幸氏(59)に約11万票差で圧勝し、再選を果たした。共産新人の小池一徳氏(46)は及ばなかった。栃木選挙区で自民公認候補が一人も当選できないのは、改選定数2だった1974年、矢野登氏が、大塚喬氏(社会)、大島友治氏(無所属)に敗れて以来、33年ぶり。大島氏は後に自民入りしており、自民が改選議席を失うのは55年体制後、初めてとなる。改選定数の削減で、「1人区」では全国唯一の現職対決となった選挙戦は、自民の歴史的敗北に終わった。衆院5選挙区を独占する自民の牙城(がじょう)に、民主が風穴を開けたことは、次期衆院選や08年末の知事選にも影響を与えそうだ。
「多くの方々にお世話いただいたと実感している。結果として期待に応えられなかったことは心からおわびしたい」。宇都宮市一ノ沢町の事務所で、国井さんは苦渋に満ちた表情で、敗戦の弁を述べた。駆け付けた支援者も、一様に硬い表情だった。
国井さんは、県関係国会議員7人や福田知事の全面支援を受け、出身母体の農協を中心とした組織選挙を展開。公明との選挙協力で約10万とされる同党票の取り込みも図るなど、5月ごろまでは圧倒的に優勢と見られていた。
しかし、年金記録漏れ問題などの逆風が状況を一変させた。
「逆風の時は、足元固めが重要」と、企業回りやミニ集会主体の選挙戦を展開、安倍首相が3度来県するなど、異例とも言える党本部の応援を連日のように受け、「政権与党の実行力」を訴えた。国井さんの演説も、「助けてください」と哀願調に変わったが、支持を広げることはできなかった。
また、農家への助成を絞る「品目横断的経営安定対策」への反発が強まる中、現職の農水副大臣として批判の矢面に立たされ、農村票の一部も取りこぼした。
■県連に激震走る■
現職の国井さんが敗れたことで、自民党県連には激震が走った。森山真弓会長は「強い台風のような逆風だった。県内隅々まで回ったが、結果に結びつかなかった。本当に悔しく、残念。誠に申し訳ない」と陳謝した。
6年前の参院選で、国井さんは約32万票を獲得。次点の自民系候補を合わせると約52万票で、約23万票の谷さんとの差は圧倒的だった。今回も31市町の首長全員が国井さん支持だった。
だが、自民への逆風はやまず、報道各社の世論調査は、軒並み「谷さん優位」を伝えた。党幹部が相次いで来県する中、県連も「負けたらメンツは丸つぶれ」と組織の引き締めを図ったが、状況は好転しなかった。
船田元衆院議員は「運動の点では劣っていない。全体を取り巻く大きな流れ、逆風は大変な勢いがあった。国井さんは何も悪くない」と擁護したが、県連関係者は、「自信をつけた民主党は、知事選など他の選挙も、独自候補を立てるだろう。これから大変だ」と予測した。
(2007年7月30日 読売新聞)
707
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 12:53:50
民主・谷さんが圧勝
過去最多、48万票 讀賣栃木
当選確実の報を受け、万歳する谷博之さん(29日午後9時13分、宇都宮市松原の事務所で)
「国民の声に逆行した政治に対し、冷静な素晴らしい判断をしてもらった。県民のための新しい政治に、この栃木県から変えていく」
宇都宮市松原の事務所に「当選確実」が伝えられたのは、午後8時55分ごろ。保守王国・栃木で現職対決を制すという快挙に、支援者が沸き返り、谷さんも高らかに勝利宣言した。
6年前の初当選時、谷さんが獲得した約23万票に対して、自民・自民系候補は2人で約52万票。今回も、この“ダブルスコア”を追いかける圧倒的劣勢から始まった。しかし、「年金」や「政治とカネ」が、格好の追い風となって吹いた。
最大の支援団体である連合栃木や県関係国会議員らの後援会組織を足がかりに、県内全域で分刻みの遊説をこなす選挙戦を展開。「逆転の夏」を合言葉に、年金や農政、増税問題で与党を批判し、自民の基盤である農村部にも積極的に切り込んで「国民の目線」での政策を徹底的に訴えた。
党本部からも鳩山幹事長、菅代表代行が複数回来県するなど、連日応援が入る挙党態勢で、形勢逆転。自他共に認める「目立たない男」が、一時は「奇跡」と目された逆転勝利をやってのけた。
■参院選「連勝」民主県連沸く■
激戦の末に議席を死守し、民主党県連は大いに沸いた。2004年の前回参院選で簗瀬進氏がトップ当選したのに続く「参院選2連勝」。党県連代表の簗瀬氏は「“谷風”が吹いて、栃木の保守の大地が割れた。1年以内に必ず総選挙はある。政権交代をしようではないか」と興奮気味に語った。
国政選挙では、00年の衆院選栃木1区で民主の水島広子氏が自民の船田元氏を破ったものの、03年、05年の衆院選は5区すべてで敗北。今春の県議選も、7割を自民議員に占められた。今回、党の国会議員がいない“空白地帯”にも支持が広がったことで、「今後の党勢拡大に向け、光が見え始めた」(県連幹部)との声もあがった。
一方で、県連内にも「今回は『風』のおかげで勝てた」との声もある。福田昭夫衆院議員は「これで次の選挙で負けたら、また同じことだ。今回の勝利を最大のチャンスとみて、確実に支持を広げるために努力を重ねる」と、表情を引き締めた。
(2007年7月29日 読売新聞)
708
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 12:54:32
組織型選挙に限界 讀賣栃木
谷氏の得票は31市町のうち、23市町で国井氏を上回った。市部で国井氏が勝ったのは那須烏山だけ。自民の歴史的大敗と言える。
この背景には、従来の組織型選挙の限界がある。
運動の「実動部隊」となる県議、市町議が市町村合併で減った上、小泉改革による公共事業の削減や、郵政民営化のあおりを受け、建設業者や、特定郵便局長OBらでつくる「大樹」などはほとんど動かなかった。今回は与党の農政に反発して農協の動きも鈍るなど、“集票マシン”はひび割れしつつある。統一地方選と重なる「亥(い)年の選挙」で、選挙疲れも見えた。
そこに追い打ちをかけたのが、年金記録漏れ問題などの「風」だった。
自民は安倍首相の3度の来県などの、大物攻勢をかけたが、あまりの頻繁さは、むしろ国井氏本人の印象を薄める結果になり、功を奏さなかった。民主も同様の戦術を取ったことで、候補者本人は埋没し、政党対決が鮮明になった。
こうなると、「年金」「政治とカネ」は県内でも明確な争点となった。民主は農政批判を軸に農村部にも切り込むなど、自民の組織にくさびを打ち込んだ。
民主にとっては、県内での党勢拡大の好機であることは間違いないが、勝因が“敵失”にあることは、自覚すべきだ。
選挙戦では、谷氏は政権批判、国井氏は政権擁護に終始したきらいもあり、国政のあり方を問う政策論争まで高められなかった。
各党は今回の結果をよく検証し、「風」に左右されない選択をさせてほしい。
(伊藤一紀)
(2007年7月29日 読売新聞)
709
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 12:56:00
自民・山本さん盤石
知名度生かし3選 讀賣群馬
支持者から花束を受け取り、万歳する山本さん(29日午後9時ごろ、前橋市内の事務所で)
参院選群馬選挙区(改選定数1)は29日、投開票が行われ、自民党公認の山本一太さん(49)(公明党推薦)が圧倒的な得票で3選を果たした。改選定数が2から1に削減されて迎えた初の選挙で、自民党公認が1人に絞られたこともあり、全国的には年金記録漏れ問題の逆風で自民党が大敗する中、山本さんは国民新党公認の福田晃治さん(42)(民主党推薦)、共産党公認の酒井宏明さん(41)に大差をつけ、“保守王国”の面目を保った。投票率は54・60%で、2004年の58・00%を下回った。
前橋市元総社町の山本一太さんの事務所では、午後8時過ぎに早々と当選確実の一報が流れ、詰めかけた支持者らが歓声を上げた。山本さんは「自民党に逆風が吹く中、本当に厳しい選挙だったが、温かい応援で勝ち抜けた。3期目の責任は重い。期待を裏切らないよう、真っすぐ直滑降で進みたい」と話し、満面の笑みを見せた。
山本さんは、テレビ出演などによる抜群の知名度を生かし、自民党公認2人が出馬した6年前の選挙(改選定数2)で得た約36万票に大きく票を上積みした。
年金記録漏れ問題にはあまり触れず、「締めつけや動員ではない独立自尊の1票を」と候補者個人の魅力を強調。民主党が内部分裂で候補を擁立できない“敵失”もあり、全国で吹き荒れた自民党への逆風を感じさせず、終始優位な戦いを進めた。
自民党県連が知事選支援に全力を傾けたこともあり、山本さんの選対は首長や経済人が中心だったが、この日は同県連の笹川尭会長も事務所を訪れ、「3期目はじっくり腰を落ち着けて、参院の重鎮になるように努力してほしい」とあいさつ。金子泰造県連幹事長も万歳に加わった。
(2007年7月30日 読売新聞)
710
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 12:56:33
批判票受け皿見えず
解説 讀賣群馬
自民党の山本一太さんが、予想通りの強さで圧勝した。
群馬選挙区における非自民候補のこれまでの最高得票は、1989年の角田義一氏(当時は社会党)の44万票だった。リクルート事件、消費税、農政問題の3点セットで、自民党に強い逆風が吹いた選挙だった。
山本さんの陣営は当初、政治とカネや年金記録漏れなどの問題で自民党への逆風が強まり、非自民候補に89年と同じような追い風が吹くことを懸念していた。しかし、懸念は杞憂(きゆう)に終わった。
最大の理由は、政権を狙う民主党が、県連の不正経理問題に伴う分裂で、独自候補を擁立できなかったことだろう。民主党は党本部主導で国民新党の福田晃治さんを推薦したものの、地元の支援は盛り上がりを欠いた。福田さんも、地域活性化を主に訴え、年金記録漏れ問題や政治とカネの問題を争点として問う姿勢が弱かった。
県民から見ると、「民主党」という選択肢がなく、安倍政権への批判票の受け皿もはっきりしなかった。
一方、山本さんは、県連の組織に頼らない選挙戦を展開した。「(有力県議らを並べる)オールスターキャストの選対本部は立てない」と宣言。動員型の集会はほとんどせず、「出前型のキャンペーン」を重視した。本人の知名度や無党派層に訴える発信力を活用、1週間前に行われた知事選で自民党公認候補が勝利した勢いもあり、全国的な逆風を群馬に持ち込ませなかった。(小川聡)
(2007年7月30日 読売新聞)
711
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 12:59:36
<参院選>民主に順風2確保 水戸さん号泣初当選 讀賣神奈川
号泣しながら初当選の万歳をする水戸さん(30日午前0時10分、横浜市戸塚区の事務所で)
参院選は29日投開票され、神奈川選挙区(改選定数3)の当選者の顔ぶれが決まった。民主の牧山弘恵さん(42)は100万票を超す得票でトップ当選を飾った。同じ民主の水戸将史さん(45)も、無党派層をつかみ初当選。民主は3年前に続く2議席獲得となった。逆風を受けた自民の小林温さん(43)は、危機感をバネに組織を引き締め、再選を果たした。当選した3人とも40歳代という若い顔ぶれ。公明の顔と言える宝塚歌劇団出身の松あきらさん(59)は3選を目指したが、民主2人に押し出される形で、よもやの落選。共産の畑野君枝さん(50)も与党への批判票を集めることはできず、返り咲きはならず。社民の和田茂さん(52)、国民新党の斉藤さちこさん(39)も、自民対民主の戦いに埋没する結果となり、支持を広げることができなかった。
30日午前0時過ぎ、横浜市戸塚区の事務所に姿を見せた水戸さんは、「まさし」コールに出迎えられると、号泣。陣営幹部に支えられるようにして壇上に上がり、「支えてくださったみなさんのお陰です。安倍政権に対する怒りが民主党への期待になり、それが力になった」と喜びを語った。
抱負について、「年金や政治とカネなど、お金にまつわることに有権者の関心が高かった。税理士や地方政治での経験を生かし、国民から預かった金をどう使うかという説明責任を果たしていきたい」と話した。
また、「年金問題での与党への批判が自分の味方になったと思う」と語り、その受け皿として無党派層の支持が得られたことが勝因と分析。「最後まで3位か4位とは思っていたが、当選できる確信はなかった」と述べ、涙ながらに「政権交代の一翼を担っていきたい」と意気込みを見せた。
民主の2人目の候補者選びが難航し、県連が水戸さんの擁立を決めたのは、今年1月。水戸さんも2人擁立を推し進めた一人で、ぎりぎりの段階での決定だった。県連幹事長を務めた経験はあるものの、全県での知名度不足と組織力のなさが懸念された。
しかし、松沢知事をはじめ、中田宏横浜市長との連携を前面にアピールした選挙戦を展開。無党派層を中心に支持を広げ、民主2人目の当選が視野に入り始めた終盤には、党本部から幹部クラスが続々と応援に駆けつけ、横浜、川崎の都市部で支持を訴えた。
(2007年7月30日 読売新聞)
712
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 13:00:10
牧山さん100万票超 挑戦2度目 讀賣神奈川
初当選が確実となり万歳して喜ぶ牧山さん(29日午後8時22分、横浜市中区の事務所で)
牧山さんは午後8時20分過ぎ、横浜市中区の事務所で、「参院補選で敗れて以来、本当に多くの人たちに支えられてきた。胸がいっぱいで、言葉にならない」と目を潤ませながら、捲土(けんど)重来を果たした喜びをかみ締めた。牧山さんは集まった支持者一人一人に手を差し出して握手を交わしながら、「ありがとう。ありがとう」と、選挙戦で日焼けした顔をほころばせた。この後、支援者に囲まれて、万歳三唱して喜びを爆発させた。
国政を担う抱負について、「政治を変えたいという皆さんの思いを受け止め、困っている人の役に立ちたいという政治を志した初心を忘れず、これからの6年間をしっかり務めたい。最優先課題として年金問題に取り組み、安心して子育て出来る社会をつくりたい」と語った。
年金問題などで与党に逆風が吹き、街頭では、「年金の不安をなくす!」と書いたパネルを行く先々で掲げて与党を厳しく批判してきた。勝因について「安倍政権の下で苦しんでいる人々の怒りの声を受け止めることができた」と述べた。
牧山さんは2005年の参院補選で次点ながら76万票を獲得。2度目の挑戦となった今回は、連合神奈川が支援を一本化し、労働組合の会合をこまめに回って組織固めを徹底した。
さらに、陣営は「最後まで4番手の気持ちで戦う」と引き締めを図り、横浜や川崎の大票田で、無党派層を取り込むことに成功した。
(2007年7月30日 読売新聞)
713
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 13:00:33
逆風自民 小林さん再選 讀賣神奈川
当選の赤いバラを自らつける小林さん(29日午後9時50分、横浜市中区の事務所で)
小林さんは午後9時45分過ぎ、横浜市中区の事務所で、支持者と万歳三唱した。「厳しい風の中だったが、自民の総力を結集して勝利することができた。6年前に預かった議席を決して落としてはならないという、必死の思いで戦った」と頭を下げ、初めて体験した逆風の選挙戦でつかんだ勝利に安堵(あんど)の表情を浮かべた。
やはり厳しかったのは、年金記録漏れ問題の逆風。テレビが早々と当選確実を流すなど盤石だった小泉旋風の追い風に乗った前回とうって変わり、苦戦、防戦一辺倒となった。
小林さんは街頭で「おわび」を率直に述べ、責任ある対策を取ることを繰り返した。中小企業支援策や北朝鮮問題に取り組んだ実績などを強く訴えた。
小林さんは「年金問題では、自民が厳しい批判を受けた。街頭演説でも厳しい声を聞いた。自民はこういう政党だときちんと伝えてきた。年金のシステムを変えたり、(社会保障内容を記録する)ICカードを発行したりして取り組んでいきたい」と語った。
自民党県連会長の菅総務相は「厳しい逆風の中での戦いだった。小林さんが政府の対応をきちんと訴えたことが結果につながった」と厳しい表情で語った。
自民は、1議席を守るため2005年の補欠選挙で当選した川口順子さんを比例選に回した。2議席奪取を掲げた民主と全面対決となり、知事選や県議選などでの惨敗の反省から、地方組織を引き締めた。
(2007年7月30日 読売新聞)
714
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 13:01:28
公明・松さん苦杯 讀賣神奈川
厳しい表情で敗戦の弁を語る松さん(30日午前0時15分、横浜市中区の事務所で)
松さんは30日午前0時過ぎ、横浜市中区の事務所で「このたびの結果は、私の不徳の致すところであり、申し訳ありませんでした。大変厳しい戦いだった。最後の数日間で、かなりの手応えを感じた。それで接戦にもつれ込んだと思うが、真摯(しんし)に結果を受け止めたい」とサバサバした表情で敗戦の弁を語った。ハンカチを手にむせび泣く運動員の姿もあった。
敗因については、「年金や政治と金の問題にのみ込まれてしまった」と述べた。神奈川選挙区は自・公の選挙協力はなく、年金逆風にさらされたうえ、民主が2議席獲得を目指すという“三重苦”の中での戦いとなった。
自民に対し、松さんは「(これまでは)自公の連立で戦ってきた。すべては胸の中にのみ込みたいと思う」と述べるにとどまった。
公明県本部の上田勇代表も「厳しい中での選挙だった。あと一歩及ばす、大変申し訳ない」と無念さをこらえるように語った。
松さんは、組織票がある公明の中でも、宝塚歌劇団で活躍した知名度などから、ひときわ注目されてきた。「万一、落選すれば党勢にもかかわる」と党を挙げた戦いを展開し、党本部の太田代表が何度も応援に駆けつけた。
松さんは自民の支持層とも重なる企業などを回り、そのなりふり構わぬ戦いぶりは、自民から警戒されるほどだった。しかし、都市部での浮動票を吸い上げることができなかったことが致命的になったとみられる。
(2007年7月30日 読売新聞)
715
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 13:07:57
【参院選山梨選挙区】民主・米長さん初当選 讀賣山梨
第21回参院選は29日投開票され、山梨選挙区(改選定数1)では、民主党新人の米長晴信さん(41)が、自民党新人の入倉要さん(42)、共産党新人の花田仁さん(46)を大差で破り、初当選した。民主は同選挙区で参院2議席独占を果たした。米長さんは、年金記録漏れ問題を中心に訴え、与党批判票を取り込んで支持を拡大。入倉さんは、県連の挙党態勢の構築が遅れたことに加え、支持組織の活動が最後まで鈍かった。花田さんは、無党派層への浸透を図ったが及ばなかった。投票率は63・65%。
当242,586 米長晴信
162,746 入倉 要
32,994 花田 仁
(選管確定)
当選を決め、祝福を受ける米長さん(甲府市の事務所で)
甲府市上阿原の米長さんの事務所では、夕方から集まった多くの支持者が、かたずをのんでテレビを見守った。選挙戦終盤には優勢と報じられながらも、自民党の組織力の前に最後まで緊張を強いられた。当選確実が伝えられると、喜びを爆発させた支持者から、晴信コールがわき起こった。
近くで待機していた米長さんが姿を現すと拍手が起こり、周囲から「おめでとう」と祝福の声が上がった。米長さんは満面の笑みで「ありがとうございます」と何度も頭を下げた。
昨年9月にフジテレビを退社。“背水の陣”で初めての選挙に臨んだ。知事選対応で分裂状態となり、候補者をなかなか絞り込めない自民党県連を尻目に、「まず顔と名前を覚えてもらいたい」と、県内のJR中央線のほぼ全駅前で、朝の「あいさつ」を続けた。また、無医村の小菅村の医療問題をビデオカメラで取材。個人演説会などの開始前に放映するなど、記者という経歴と「現場主義」をアピールした。
公示後は、専ら年金記録漏れ問題と、閣僚の不祥事に焦点を当てた。与党への逆風が吹く中、「何となく自民、頼まれたから自民という人を説得して下さい」「支持政党に関係なく、生活を守るのはどちらか考えて下さい」などと訴え、無党派層の取り込みだけでなく、自民党支持層の切り崩しにも成功した。
(2007年7月30日 読売新聞)
716
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 13:08:22
【参院選山梨選挙区】自民・入倉さん及ばず 讀賣山梨
支持者を前に、敗戦の弁を述べる入倉さん(29日午後9時5分ごろ、甲府市の事務所で)
甲府市国母の入倉さんの事務所には、自民党県議や支持者が集まり、テレビの開票速報を見守った。参院議員を引退した党県連の中島真人会長や堀内光雄・衆院議員ら国会議員も顔をそろえ、神妙な面持ちで開票結果を待った。
敗戦が伝えられると、事務所内には重苦しい空気が立ちこめた。姿を現した入倉さんは「山梨にとって大切な1議席を死守できなかった。私の力足らずです」と深々と頭を下げた。
県連初の公募制で立候補が決まった入倉さん。閣僚の応援が相次ぐなど党内の期待を集めた。若者に政治への関心を持ってもらうために座談会を開くなど独自の活動も展開し、自民の組織力との相乗効果を狙った。しかし、知事選で分裂した県連の新体制発足が5月中旬にずれ込んだことや、年金の記録漏れ問題など与党への逆風が最後まで響いた。終盤には甲府生まれ、甲府育ちをアピールしたが、及ばなかった。
(2007年7月30日 読売新聞)
717
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 17:07:44
丸川珠代氏当選も笑顔なし万歳も自粛
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070730-234450.html
大激戦の東京選挙区(改選5)で、自民党新人の丸川珠代氏(36)が、自民党前職の保坂三蔵氏(68)に競り勝ち、滑り込み当選した。無党派層からの支持を得るつもりが、意外に知名度が低く大苦戦。「5番目でいいから当選させてください」と危機感を強めていたが、残り議席を自民党同士で争う展開に、涙も笑顔も一切なく、「万歳」も自粛する異例の当選会見となった。
当確が伝えられ、開票を見守っていたホテルからJR新橋駅近くの事務所に入ったのは30日午前0時半ごろ。大激戦を何とか制したが、蹴落とした相手が同じ自民党の保坂氏になったことで万歳は自粛した。
「どうにか当選できて本当にありがたいこと。でも保坂先生と一緒にということが、私たちの中で前提。喜ぶという気持ちにはなれない」。初当選を果たしたが、感激の涙も喜びの笑顔も一切なし。終始、こわばった表情のままだった。同席した平沢勝栄選対本部長も「まずは保坂先生に絶対勝ってもらって、強引に(丸川氏が)滑り込んで2議席を確保する予定だった」と唇をかみしめた。
安倍首相から直々に立候補を要請された。まだ消えた年金問題の逆風が起きておらず、元テレビ朝日アナウンサーの知名度を生かした無党派票の取り込みが期待された。しかし、党の調査で知名度の低さが判明。無党派票が頼れず、保坂氏と組織票をめぐるせめぎ合いも加わった。選挙戦は「逆風どころか暴風雨」(平沢選対本部長)だった。
街頭演説では母子家庭で育った生い立ちを告白。年金生活の母親や祖母に仕送りを続けている経験を持ち出し「年金問題ではすぐ働ける。私を国会に送ってください」と支持を訴えた。
候補者らしからぬ「お騒がせ」も目立った。テレビ朝日への立候補報告は退社の数日前で、出演していた地デジのCMも打ち切りに。同局の君和田正夫社長が強い不快感を表明する事態になった。
極めつきは、住民票が未登録で参院選の投票権を持たなかったことが、選挙戦中に判明。03年6月に赴任した米国から04年6月に帰国後、住民票を届けておらず、立候補に合わせて今年4月に届け出たが、選挙権を得られる期限に間に合わなかった。都知事選など過去3年、投票に行っておらず、候補者としての資質を疑問視する声も出た。丸川氏も「支えてくださった方々に恥ずかしい。初めての選挙戦で厳しさを初めて理解した」と反省ばかりが自然と出た。
「新人としての可能性とやる気にかけてくださった方々、保坂先生の思いを受けて、しっかり働かせていただきたい」と、訴えたのが精いっぱいの前向きな姿勢だった。笑うことも許されない、目玉候補の当選会見が、自民党の大敗を物語っていた。
[2007年7月30日8時10分 紙面から]
718
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 18:46:41
年金逆風 王国揺らぐ 藤田氏、牙城に風穴
2007/07/30(月) 本紙朝刊 第1社会 B版 19頁 茨城
http://www.ibaraki-np.co.jp/main/daily02.htm
自民王国が揺らいだ。参院選・茨城選挙区(改選議席二)は、民主の藤田幸久氏(57)が自民の長谷川大紋氏(64)を大差で抑えてトップ当選。年金問題や閣僚の相次ぐ失言に加えて、直前には地元選出の赤城農相をめぐる事務所費問題も噴出。草の根の自民党支持者の間からも安倍政権に対する批判や不満の声が渦巻いた。藤田陣営が「自民の牙城・茨城が変われば、日本も変わる」と喜びを爆発させたのに対し、長谷川陣営は初当選にも、自民党に対する予想以上の風当たりの強さに表情はやや硬かった。
藤田陣営 政権交代への仕事しっかり
藤田氏の選挙事務所は午後八時すぎ、NHKテレビの報道番組冒頭で当選確実が伝えられると、集まっていた支持者から「ウォーッ」と大きな歓声が上がり、拍手が起こった。
「ありがとうございます。茨城は“自民王国”から“県民王国”に変わる。これまで埋もれていた県民の声が投票行動に表れた。みなさんへの恩返しとして、政権交代のための仕事をしっかりやっていきたい」。藤田氏は同十分すぎ、“トップで当確”の報道を受けて夫婦で選挙事務所に駆け付け、集まった支持者の前で興奮気味にあいさつした。
藤田氏は、年金問題について「国民が信頼を預けている基礎は年金。今回選挙で県民の怒りの大きさを感じた。年金に対する信任選挙で政府は信任を得られなかった。年金制度を変えなければならない」と話した。
民主党と合同選対を組んだ連合茨城の石井武会長は「日本の政治が変わる激動の日になった。働く者の生活、女性や子供も安心して暮らせる社会づくりに頑張っていただきたい」と激励。合同選対本部長の大畠章宏党県連代表は、自民候補を破ってトップ当選が濃厚になったことについて「年金や政治とカネの問題などいくつもの問題が重なったことで、安倍内閣に対する不信任が票に表れた」と話した。
長谷川陣営 格差の是正に取り組みたい
「出たっ」。午後八時一分、テレビ速報が初当選確実を伝えると、水戸市笠原町の長谷川氏事務所は歓喜に包まれた。紺のスーツ姿で現れた長谷川氏は右手を高く上げ、満面の笑み。万歳三唱で支持者と喜びを分かち合った後、「政治家の失言などで自民に厳しい風が吹いた。景気回復の実感は地方にない。遊説で国と地方、県内の南北の格差を痛感した。地方に育てられた者として、国政で格差是正に取り組みたい」と力強く語った。
祝勝会の最中も会場内のテレビが「自民大敗」を伝え続け、壇上の山口武平自民県連会長は終始テレビ速報を気にしていた。あいさつで山口会長は「生活に関連の深い年金や医療、教育問題について、批判を打ち消し、有権者に理解してもらうのに時間を要した」と選挙戦を振り返った。
報道陣に囲まれた長谷川氏は、選挙戦を振り返り「地方の関心は景気だった」とした上で、逆風を招いた年金問題や赤城農相の事務所費問題について「政治家は説明責任を十分やるべき。私もいらいらした」と表情をやや硬くした。
開票が進み、順位争いで二位が濃厚に。選挙事務長の海野透県議は「足を棒にして一生懸命やったが、逆風をはねのけられなかった。大勝した二年前の郵政解散と全く逆。自民たたきのマスコミ報道にやられた」と悔しさをあらわにした。
719
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 18:46:52
石津陣営 年金の追い風ここまでとは
無所属の石津政雄氏(60)は午後八時すぎ、水戸市けやき台の選挙事務所で支持者らを前に「準備不足だった。民主にここまで風が吹くとは思わなかった。政治とカネの問題や年金問題が民主へ追い風になった」とあいさつ。今後について「皆さんと相談していく」と話し、「勉強不足だった。皆さんを巻き込んだことをおわびしたい」と述べた。
その後、報道陣に対し「大洋村の健康づくりは知られていたが、石津という名前と一致していなかった」と知名度不足を認めた。
田谷陣営 政策浸透させ前進をしたい
共産の田谷武夫氏(55)は午後八時二十分から水戸市元吉田町の党県委員会事務所で会見し、「自公政治に対抗し戦い抜いたが残念。有権者の熱い期待と共感があった。切実な声を実らせる組織づくりが今後の課題」と述べた。
有権者から「与党にぎゃふんと言わせたい」という声や、増税や改憲への怒りの声が寄せられ、「民主では自公の暴走政治を止められない」と訴えたが、“風”はつかみきれず。田谷氏は「(今後も)政策を浸透させ前進したい」と話した。
工藤陣営 自民批判票が民主に流れた
国民新党の工藤敏隆氏(46)は午後九時すぎ、水戸市上水戸の選挙事務所に姿を見せ、待ち構えていた支持者らと握手。会見で「自民への批判票が民主に流れた。二大政党のはざまに埋もれた」と分析した。
国民新党として県内初の選挙戦だったが「手応えはあった。ただ、出足が遅れたのに加え、年金問題などの対立軸の中、二大政党の陰に隠れてしまった」と語った。「組織がないのに健闘したと思う。結果を受け止め、今後を考える」と、最後まで厳しい表情だった。
武藤陣営 年金生活者の支持得られた
共生新党の武藤博光氏(45)は午後八時半ごろ、那珂市額田北郷の事務所で会見。さばさばした表情で「準備不足だった。反自民の受け皿になれなかった」と分析。選挙戦を「できるかぎりのことはやった。党利党略にとらわれない活動を展開できた」と振り返った。
年金一元化と格差解消を軸に訴え「若年層に加えて年金生活者の支持を得られた」と説明。今後について「新たに開拓した支持層とのつながりを絶たないよう、参院選にこだわらずに政治活動を続けたい」と語った。
720
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 18:48:15
2007年07月30日(月)
参院選 自民惨敗 山梨は民主・米長氏
入倉氏に7万9840票差 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2007/07/30/5.html
安倍内閣発足後初の全国規模の国政選挙となった第二十一回参院選は二十九日投開票が行われ、自民党は宇野宗佑首相が退陣した一九八九年参院選(三十六議席)以来の、獲得議席が三十台にとどまる歴史的な惨敗を喫した。参院で自民、公明の与党は過半数(百二十二)を割り、与野党が逆転。安倍晋三首相は同日夜、引き続き政権を担う考えを表明したが、厳しい政権運営を迫られる。安倍首相は三十日未明、八月下旬にも内閣改造、自民党人事を行う方向で調整に入った。四十代新人三氏の対決となった山梨選挙区(改選数一)は民主党公認の米長晴信氏(41)=国民新党推薦=が自民党公認の入倉要氏(42)=公明党推薦、共産党公認の花田仁氏(46)を破り、初当選を果たした。同選挙区では最年少当選。自民党に強い逆風が吹く中、米長氏は全県下で支持を集め、入倉氏に七万九千八百四十票の大差を付けた。自民党は引退した中島真人氏の議席を守れず、結党以来初めて参院議席がゼロとなった。山梨の投票率は63・65%で、二○○四年の前回を1・84ポイント上回った。
山梨選挙区の開票は午後八時から始まり、開票直後に米長氏の当選が確実になった。米長氏は八割に当たる二十二市町村で得票数がトップだった。
米長氏はフジテレビ記者から転身し、昨年八月に立候補を表明。県政課題を「取材」する様子をホームページで紹介するなど独自の方法で知名度アップに努めた。父親の出身地の増穂町に後援会を設立。会長に長沢利久はくばく会長を迎えたほか、自民党支持が多い県内経済関係者による支援組織も発足させ、保守層にもアプローチ。四月の統一地方選後は推薦団体の連合山梨が本格的に活動、労組組合員らへの浸透を図った。
選挙戦では年金記録不備問題を前面に出し、政府与党対応への批判と民主党の年金政策を主張。自公政権の対立軸として「民主の米長」を印象付ける作戦で反自民票を着実に取り込んだ。
これに対し、入倉氏は今年三月、自民党の中島真人氏の引退に伴う公募で、応募者三十八人の中から候補者に選ばれた。立候補表明は最も遅かったが、国会議員六人、県議二十六人を擁する自民党県連の組織力を生かして浸透を目指した。
選挙戦中盤に自民党劣勢が伝えられると、政党ではなく候補者名をアピールする戦術で追い上げた。しかし、郵政総選挙や知事選対応で生じたしこりで国会議員や県議らの足並みがそろわず、運動員らの「選挙イヤー疲れ」もあって組織が十分機能しなかった。
国政四度目の挑戦となった花田氏は昨年二月に立候補を表明。自公政権との対決姿勢を強調、憲法改正に反対、または慎重な自民支持層の取り込みも図ったが、「自民対民主」の二大政党対決の間に埋没し伸びなかった。
721
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 18:49:01
2007年07月30日(月)
米長氏、反自民票を結集
【あとがき】 政権への不満追い風 入倉氏は組織振るわず 山梨日日
http://www.sannichi.co.jp/special/news/2007/07/30/12.html
新人三氏が立候補した参院選山梨選挙区は、民主党の米長晴信氏が大勝した。年金記録不備や「政治とカネ」などの問題に対する有権者の批判が、反自民票として米長氏に結集したと言える。米長氏は、年金問題を中心に徹底した自民批判を展開し無党派層や保守層からも支持を集めた。自民党の入倉要氏は逆風に加え、郵政総選挙や知事選などで自民党県連内に生じたしこりから組織が十分機能しなかった。参院山梨は民主党が二議席を独占。国会議員数は自民五人、民主四人となった。民主候補の大勝は、早まる可能性もある次期衆院選を含め、今後の県政界へ大きな影響を与えそうだ。
米長氏は民主党本部の働き掛けを受け、昨年八月に立候補を表明。県政課題を“取材”する様子をネット上で流すなど「報道記者」のキャリアを訴えながら知名度アップを図ったが、当初は浸透に苦労した。県内在住が幼少期の三年間だけということも、「落下傘候補」と自民党サイドからの攻撃材料になった。
しかし、五月に年金記録不備問題が発覚、閣僚の失言や政治資金の不透明な処理の問題が次々と表面化したことが大きな追い風となった。「民主の米長」を前面に、自民党との対立軸を強調。民主党県連や連合山梨の活動も軌道に乗り始め、選挙戦では年金問題を中心に訴え、「反自民票」の取り込みに成功した。
一方で、父親の出身地の増穂町を「地元」として山梨との縁も強調。叔父で、都教育委員も務める日本将棋連盟会長の米長邦雄氏の知名度もバックに従来の自民支持層にも食い込んだ。
「好況の実感がない」「定率減税の廃止などで負担が重くなった」と有権者の生活に対する不満が、年金や「政治とカネ」などの問題でさらに増幅、安倍政権や自民党への批判票が米長氏に流れた。甲府市内の投票所では、自民支持の男性から「今回は(自民党に)ブレーキを掛けなければと思った」との声が聞かれた。
四十代対決を制した米長氏の大勝は、次々に噴出した安倍政権や自民党による“敵失”に救われた面も大きい。次期衆院選に向け、今回の得票をいかに民主党への支持票として定着させていくかが同党県連にとって重要となってくる。
入倉氏は自民党本部の公募を経て擁立。立候補が三月と遅れたことも響いたが、自民党に吹き荒れた逆風で党の組織力も十分機能しないまま受け身の選挙に終始した。自民劣勢が伝えられた終盤には、甲府市出身の「地元候補」を強調することで党派を超えた支持を得ようとしたが、流れを変えることはできなかった。
同党県連が抱える“お家事情”も影響した。衆院山梨2、3区では郵政造反組と刺客組の衆院議員の足並みがそろわず、2、3区とも米長氏の得票を下回った。知事選対応をめぐり山梨1区が地盤の赤池誠章衆院議員と甲府市議団の間に生じた溝も修復できず、入倉氏が地元の甲府市で得票を伸ばせない一因となった。知事選、統一地方選、参院選と続く「選挙イヤー」で「県議や市町村議の動きが鈍かった」(県連幹部)のも事実だろう。
入倉氏の大敗で、県連幹部の責任問題が浮上するのは必至。次期衆院選をにらみ県連内の主導権争いが再燃しそうだ。
共産党の花田仁氏は憲法改正反対の姿勢を打ち出し、改憲に反対する保守層の取り込みも目指したが、二大政党対決のはざまに埋没し、存在感を示せなかった。
722
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 19:39:18
相次いだ農相の“不祥事”に嘆き 栃木、常勝自民が涙
2007年7月30日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007073002037097.html
定数削減で一人区となり、全国で唯一、自民と民主の前職が生き残りをかけて激突した栃木選挙区。全党的な躍進を象徴するように民主の谷博之氏(64)が大勝し、自民の農林水産副大臣、国井正幸氏(59)は敗れた。
知名度では先行するとされていた国井氏だが、谷氏当確を受けて取材に応じ、「一人区は農林水産業のウエートが大きい地域」と述べ、松岡利勝前農相の自殺や赤城徳彦農相の事務所費問題で悪影響があったことを認めて“恨み節”もこぼれた。
一方の谷氏は国井氏との激戦を制するため、選挙戦では農家対策を徹底。「相手の地盤の農村で一票を取れば、二倍の価値がある」と選対幹部は話す。年金問題とともに「自民は中小農家切り捨て」と訴えた。この結果、選対幹部が「農家から何度も事務所に激励の電話があった」と驚くほどの反響を巻き起こした。
谷氏は「偶然ではない。起こるべくして起きた」と強調し、衆院の五小選挙区を自民が独占する栃木県政界の変革を宣言した。
723
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 19:41:59
【神奈川】
【解説】松氏の敗戦 自公の関係、今後にしこりも
2007年7月30日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20070730/CK2007073002037053.html
公明党の松氏が敗れたのは、年金記録不備問題などで与党への逆風が予想以上となり、無党派票が伸びなかったためだ。連立を組む自民党とも“ガチンコ”対決となっただけに、今後の協力関係に影を落としそうだ。
公明の県内の基礎票は、四十万−四十五万票とされる。目標の七十万−七十五万票までの差を、松氏陣営は知名度をいかした街頭活動で無党派層を取り込む作戦に出た。また、神奈川選挙区は自公の選挙協力区とはならず、自民支持の商工団体や企業などにも積極的に触手を伸ばした。
松氏側のなりふり構わない攻勢に、自民の県議は小林氏の個人演説会のあいさつで、「自公連立政権のひずみ」と、露骨に嫌悪感を示した。さらに、接戦が伝えられていた終盤の二十七日には、「公明の要請」(松氏陣営)で小泉純一郎前首相が松氏の応援に入り、小林氏側は強く反発した。
一方で、二〇〇五年の総選挙で自民が大勝したのは、公明の協力があってこそ。本紙の出口調査では、自民支持層が松氏を支持した割合は、民主の二人への割合とほぼ同じだった。“見返り”の少なさに公明側の不満は残る。自民の衆院議員は、自前の後援会組織の力が弱い一期生が小選挙区で六人を占める。今回のしこりで蜜月にひびが入れば、政権選択がかかる次期衆院選で、自民の苦戦は避けられない。 (西尾玄司)
724
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 19:43:17
【埼玉】
【解説】『山根シフト』が奏功
2007年7月30日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20070730/CK2007073002037055.html
前回参院選で二議席獲得に失敗した民主が、今回は選挙戦中盤に山根隆治氏の劣勢が伝えられると、二候補の地域割りや党幹部の応援などで「山根シフト」を敷き、二議席獲得に成功した。
県連は当初、県南、西部を山根氏、県北、東部を行田邦子氏と重点地域を分け、さいたま市をフリーにしていた。
しかし、選挙戦中盤の報道各社の世論調査では、行田氏が山根氏に大きく水を開けていた。危機感を抱いた県連は、さいたま市内を山根氏支持で一本化した。
中盤以降、政党カーによる声掛けを山根氏に絞った。二十四日からは、さいたま市内に「政権交代のためには二議席獲得が必要です。山根隆治に投票してください」と書かれたポスターを掲示。二十五日以降は党本部からの応援が連日、山根氏に入った。
終盤に入ると連日、有権者から県連に「弱い方はどっち」と電話が続いたといい、最後まで投票行動を決めていなかった有権者への働きかけ方が功を奏したと言える。 (萩原誠)
725
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/30(月) 19:44:03
【栃木】
自民・国井氏に逆風 年金問題『説明不足だった』
2007年7月30日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20070730/CK2007073002036953.html
支援者に深々と頭を下げ、敗戦の弁を語る国井正幸氏(右)=宇都宮市で
がっくりと落とした肩が、すべてを物語っていた。谷氏との前職対決に敗れた国井氏は午後九時すぎ、宇都宮市の選挙事務所で「年金問題の強い逆風を受けた。まだまだ説明不足だった」と敗戦の弁。集まった支持者は、用意した約二百五十席の半分という寂しい風景だった。
当初から逆風は覚悟の選挙戦だった。このため演説では、年金問題や閣僚の相次ぐ不祥事について、「おしかりを受け、反省すべきところは反省する」などと繰り返し、有権者の気持ちを和らげることに努力。その一方で「責任与党として、実行できることしか言わない。民主の政策はばらまきだ」などと指摘し、農水副大臣としての自負も強く打ち出してきた。
しかし、それでも一度傾いた形勢は立て直せなかった。加えて、これまでの国政選挙で各地の実動部隊となってきた市議や町議が、市町村合併などにより大きく減少。公示直前に陣営幹部が「誰に票集めを頼もうか分からなくなった」と嘆いたように、従来の集票パターンが通用しなくなっていたことも響いた。
国井氏は終始沈痛な表情のまま「農政問題では全国の同志におわびしたい」と得意分野への未練も。事務所を覆った重苦しい雰囲気は、県内で圧倒的な強さを誇ってきた自民の先行きに不安を感じさせるものとなった。
批判票『民主に…』 共産・小池氏は伸びず
「今の悪政を変えたいと、民主に(票が)行った」。共産の小池氏は宇都宮市の選挙事務所で、淡々と敗戦の弁を述べた。
自民・民主の前職対決に選挙初挑戦で割って入ろうとするもくろみ。当初から苦戦が予想された通り、思うように得票が伸びない展開となった。
選挙戦では、自公政権の政策を「庶民いじめ、大企業優遇」などと厳しく批判。民主に対しても憲法問題での統一感のなさなどを指摘し、公示後は志位和夫委員長も来県した。
しかし、結局は自・民対決に埋没し、存在感を発揮できないという、近年の共産候補の戦いを繰り返した形。小池氏は今後について「憲法や税金などの問題に全力を挙げる」と再起を誓ったが、事務所内の雰囲気は晴れないままだった。
726
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 07:33:12
民主比例選でも首位
過去最高48万2078票獲得 讀賣茨城
今回の参院選比例選で、民主党は自民党に約10万票差をつけ、3年前の前回に続いて県内トップの座を守った。茨城選挙区(改選定数2)でも、民主の藤田幸久氏は自民の長谷川大紋氏に約11万票差でトップ当選を果たしており、選挙区選、比例選ともに民主が自民の得票を上回ったのは県内初。公明は約18万票にとどまり、3年前の前回から約2万票減らした。「自民王国」の組織力や公明の強固な支持基盤でさえ、政府・与党に吹いた逆風をはねのけることはできなかった。
◆民主VS自民
民主は、比例選で過去最高の48万2078票を獲得し、前回比で7万票近く伸ばした。読売新聞社と日本テレビ系列局が29日に共同実施した出口調査でも、藤田氏は民主支持層の8割以上を固めたほか、無党派層の半数から支持を受けた。
自民は選挙区選で、1議席獲得という「最低限のノルマ」は果たしたものの、9年ぶりの2位当選に甘んじた。自民支持層の3割、公明支持層の2割の票が藤田氏に流れた。ただ、公明との選挙協力を見送って比例票積み上げを目指したことが功を奏し、前回から微増となる38万4100票を得た。
自民の底力をうかがえる面もあった。民主の比例票のうち85%が政党名での投票で、個人票は15%どまりだったのに対し、自民は比例票の34%が個人票だった。両党の個人票のトップを見ると、民主の風間直樹氏が9214票にとどまったのに対し、自民の山田俊男氏は1万4100票。自民は比例選で各候補の知名度を高めることにある程度成功した。長谷川氏の陣営幹部は「自民の運動量は間違いなく民主を上回っていた」と振り返る。
◆公明にも逆風
公明は、過去最高得票となった前回の20万3028票から約2万票減った。公明幹部は「自民への逆風が、連立政権を組む公明にも吹きつけた」と見る。共産党は6万8849票、社民党は5万4267票、国民新党は3万4477票だった。同党の比例候補では、郵政関係者や県医師連盟が支援した自見庄三郎氏が5949票と健闘した。
◆衆院小選挙区でも民主が優勢
比例選の各党得票率を衆院小選挙区に当てはめると、民主が大半の選挙区で自民を圧倒した。2005年9月の前回衆院選で民主が得たのはわずか1議席にとどまったことを考えると、躍進ぶりが改めてうかがえる。民主が議席を持つ5区は、日立市など3市すべてで自民の得票を上回ったほか、1区の水戸市や3区の守谷市、取手市、6区のつくば市など都市部を中心に自民に大差をつけた。
。
(2007年7月31日 読売新聞)
727
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 07:35:43
民主過去最高37万9377票
比例選県内得票 自民と8万5000票差 讀賣栃木
参院選の比例選の開票作業は30日未明に終わった。県内では比例選も民主がトップで、個人票、党名票合わせて、過去最高の37万9377票(得票率42・86%)を集め、2位の自民に約8万5000票差をつけた。公明、共産、社民はそれぞれ票を減らした。民主は、前回2004年に比べて約8万票積み増し、得票率も4・51ポイント上昇した。
自民は、29万4801票(同33・31%)で、前回より2万票余り増えたが、得票率は1・58ポイント減少した。
公明は今回、自民と積極的な選挙協力を結び、「選挙区選は国井、比例選は公明」と呼びかけていたが、10万1876票(同11・51%)で、前回よりも約7000票減らし、得票率も2・35ポイント減少するなど、与党逆風の中で、選挙協力は機能しなかった。
衆院小選挙区別での、与野党の比例選得票率をみると、野党が1、5区で全勝した上、2、4区でもほとんどの市町で勝利。一方の自民は、前回は2、3、5区を制したが、今回は特に保守層の厚い3区でも3勝2敗1分けで、勢いを失った。
(2007年7月31日 読売新聞)
728
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 07:36:57
上野さん、尾身さん落選
自民逆風全14議席止まりで 公明は加藤さん3選 讀賣群馬
落選し、支持者らに頭を下げる上野公成さん(30日午後1時過ぎ、前橋市内で)
参院選比例選の県内での得票は、自民党の33万8829票に対して民主党は28万6739票にとどまり、知事選同様、自民党の底力を見せつける結果となった。ただ、全国で吹き荒れた同党への逆風で、党全体の議席が14議席になったことから、本県関係の元官房副長官上野公成さん(68)と、尾身財務相の長女で東海大非常勤教授尾身朝子さん(46)はいずれも落選。公明党も県内で9万1880票と伸び悩んだが、同党県本部代表の加藤修一さん(59)は辛くも3選を果たした。共産、社民両党は微減だった。
上野公成さんの前橋市内の事務所では、30日未明まで、支持者らが当選を祈りながら待機していたが、午前4時半ごろ、当選の可能性がなくなったとして、いったん散会。同日午後1時、前橋市内の事務所に姿を見せた上野さんは、集まった支持者らに「結果が出なくて申し訳ない」と頭を下げた。
前回(群馬選挙区選)は次点に泣いた上野さんの個人名投票は15万9967票で、党内順位は20位だった。
敗因について、上野さんは、年金記載漏れ問題や閣僚の政治とカネの問題に触れたうえで、「最初は私1人が群馬県の候補者だったが、だんだん増えた」などと述べ、県内での競争激化を挙げた。これは、自民党から前橋女子高出身の中山恭子さん(当選)らが出馬したほか、知事選での大沢氏への推薦とバーターする形で、自民党県連が公明党県本部長の加藤さんを推薦したことを念頭にした発言とみられる。
落選が濃厚となり、支持者にあいさつする尾身朝子さん(30日午前3時半ごろ、同市内で)
一方、3年前に続き、2度目の挑戦となった尾身朝子さんは、30日午前3時半ごろ、支援者の待つ前橋市内の事務所に姿を現した。尾身さんは「党への逆風ではなく、ひとえに自身の力不足。3年前にも増しての声援は一生忘れない」と感謝の言葉を述べて、頭を下げた。
尾身財務相は早くから事務所に陣取り、落ち着かない様子で開票の行方を見守ったが、落選が決まると、落胆した表情を見せ、記者団の問いかけにも応じず、事務所を出た。尾身さんの個人名投票は11万7782票で、党内順位は22位だった。
(2007年7月31日 読売新聞)
729
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 07:40:55
激戦の余波 《上》 07・参院選
新人 途絶えた応援 民主一転「現職重視」 讀賣埼玉
民主党2、自民党1。公明党は議席を失い、2大政党化へ一歩を踏み出した参院選埼玉選挙区。年金問題や政治とカネなど政府与党への強い逆風が吹く中で繰り広げられた17日間の戦いを検証する。
投開票から一夜明けた30日朝、JR浦和駅西口で当選のあいさつをする行田さんの姿があった
投開票から一夜明けた30日午前7時46分。JR浦和駅西口に埼玉選挙区でトップ当選した民主党の行田邦子(41)はオレンジのシャツと白いスーツという選挙期間中と同じスタイルで現れた。「おはようございます。皆さまの政治に対する憤りをしっかり受け止め、全力で働きます」。疲れた表情で通勤客に呼び掛けた。
民主党の山根隆治(59)も早朝、地元川越市内で当選のお礼を済ませ、さいたま市浦和区内の連合埼玉事務所に足を運んだ。「心から感謝します」と連合幹部に頭を下げた。
2人は約141万票をほぼ二分し、当選を果たした。民主党の枝野幸男県連代表は30日の記者会見で「(有権者の)賢明なる情勢分析と判断」の結果だと胸を張った。しかし、両者の間には激しい駆け引きがあった。
□□□
17日夜、さいたま市浦和区の浦和ロイヤルパインズホテルの一室に枝野と武正公一幹事長ら県連幹部がそろった。「行田に比べ、山根が劣勢」との情勢を受けて、態勢見直しが話題だった。1時間半の議論の末、「徐々に支援を山根に移行」することで一致。ところが、23日に「山根を重点支援する」と加速する。
このころ、読売新聞社が実施した世論調査でも民主党支持層の4割を行田がまとめ、山根は2割。優劣が際立ち始めていた。山根を推薦した連合埼玉幹部は「現職を落としたら、あんた辞任だよ」と武正に迫った。山根を落とすわけにはいかなかった。
県連はそれまで2人を平等に扱っていたさいたま市内で山根重視に転換。これを受け、山根陣営は「政権交代には2人当選が必要です。『山根りゅうじ』と投票してください」と書かれた黄色いシールを約1万枚作り、選挙ポスター約1800枚などに張り付けた。選挙カーでは「民主党の最重点候補」を強調、行田支持が多い無党派層の獲得を狙った。陣営幹部は「票は自民でも公明でもない、行田から獲(と)る」と明言した。
□□□
「もう幹部応援は送れない。納得してくれ」
7月中旬、行田選対責任者の細川律夫は党の鉢呂吉雄選挙対策委員長からの電話に絶句した。党幹部の応援はこの日を境にほとんど無くなった。蓮舫、菅直人、鳩山由紀夫らが山根の応援マイクを握った。
行田も最初から風をつかんでいたわけではない。
公示直前、知名度不足を懸念した小沢代表は自らの政策秘書を行田選対に差し向けた。陣営が見たこともない支援者名簿を基に、連日、山根の“縄張り”の団体や企業などを回った。知名度を上げるため、公示前に小沢と行田が写ったポスターを張り、他陣営から「選挙違反ではないか」と指摘を受けるほどだった。
新人、現職の2人が当選し、県連関係者はこうつぶやいた。「次は衆院選。現職を落とせば、影響が出る。面倒なことにならずに済んだ」(敬称略)
(2007年7月31日 読売新聞)
730
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 07:42:45
比例得票 民主 自公合計に匹敵
衆院小選挙区 与党 全区過半数割れ 讀賣埼玉
29日投票の参院選で躍進した民主党は、比例選の県内得票数でも126万票を獲得。与党の自民、公明両党の合計得票と並び、勢いを見せつけた。将来行われる衆院選も、この構図を中心に展開されそうだ。
各党の比例選での県内得票数をみると、政権与党への逆風を背景に、民主党が126万433票(得票率39・95%)と、前回参院選よりも約9万票増やし、衆参両院選を通じて結党以来最多得票を記録した。
一方、与党では、自民党が前回より約4万票多い83万3533票(同26・42%)、公明党が同じく約2万票少ない42万3883票(同13・43%)を得て、自公両党で計約126万票と民主党とほぼ並んだ。共産党は約1万票増の26万5495票(同8・41%)、社民党も約1万票増の15万5605票(4・93%)となった。
比例選の個人票で最も多かったのは自民党の舛添要一氏で、新党日本の田中康夫代表が続いた。県内で1万票以上を獲得した候補は18人。
今回の各党の比例選獲得票を衆院比例選北関東ブロック(定数20)にあてはめて試算すると、民主党は7人から9人に増え、自民党は9人から6人に減る。公明党は1人増の3人、共産、社民両党は1人を維持する。
また参院比例選の各党の得票をもとに、自民、公明両党の合計を「与党票」、民主党とその他の政党の合計を「野党票」と仮定してみると、与党票は衆院の全15選挙区でいずれも過半数に達しない。つまり「野党共闘」が実現し、候補が一本化できれば、県内の衆院小選挙区の与党議席はゼロになるという計算だ。全市区町村別にみても、与党票が半数を超えたのは小鹿野町だけだった。
(2007年7月31日 読売新聞)
731
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 07:44:06
白須賀氏、全県で苦戦
加賀谷氏、千葉で最多得票 讀賣千葉
新人8人が立候補する激戦となった千葉選挙区。終盤戦では自民の石井準一氏、白須賀貴樹氏と、民主の長浜博行氏、加賀谷健氏の4人が3議席を争う構図と見られたが、実際の得票結果からは、白須賀氏が全県で苦戦したことがうかがえる。
4人の得票を市町村別に見ると、県内56市町村のうち白須賀氏が最多得票を得たのは、後ろ盾の井上裕・元参院議長の地盤である印旛村と本埜村のみ。43市町では4人の中で最低得票だった。後援会長や総括責任者の地盤である市川市、富里市のほか、自身の地元・東葛地域の野田市、流山市などでも2位に甘んじた。
一方、トップ当選を果たした長浜氏は、県内の全市町村で3位以内に入る安定した戦いぶりを見せた。市川市、船橋市、松戸市、柏市など京葉、東葛地域の大都市では最多得票となった。
また、石井氏は、県内の郡部で着実に浸透。香取、山武、長生、夷隅、安房の5郡では16町すべてで、さらに木更津市、茂原市、南房総市、成田市、銚子市など自民党が重点区とした衆院10、11、12区の主要都市でも、それぞれ最多得票を記録した。
追い風を受けた加賀谷氏は、県都・千葉市、四街道市で最多得票。野田市、富里市、印旛村、栄町の4市町村では4位だったが、それ以外の市町村では3位以内に入り、白須賀氏を振り切った。
(2007年7月30日 読売新聞)
732
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 07:44:37
浜田・自民県連会長が辞任示唆 讀賣千葉
自民党県連の浜田靖一会長は29日夜、千葉選挙区での「2人当選」を逸したことを受けて「責任を問われることもあるかもしれない。当然、(辞任は)視野に入れること」と語り、県連会長の辞任を示唆した。白須賀貴樹氏の落選については「ここまで逆風が吹くとは思わなかった」と振り返った。
一方、同県連の本清秀雄幹事長は30日に記者会見し、自身の責任を認めながらも「2人とも落選したら責任を取るつもりだった」と述べ、幹事長を辞任する意思はないことを強調した。安倍首相が続投を表明したことに対しては「改革の約束を守りたいという気持ちで続投することにしたのではないか」との見方を示した。
(2007年7月30日 読売新聞)
733
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 07:45:52
自民支持層の半数、離反
出口調査結果 民主の2人、受け皿に 讀賣神奈川
読売新聞社と日本テレビ系列局が29日に共同実施した出口調査によると、自民支持層の49%が、神奈川選挙区(改選定数3)で自民の小林温さん以外に投票した。小林さんは2位で当選したが、自民に大敗をもたらした逆風は、民主への追い風になったことを、改めて見せつける結果となった。
自民批判の受け皿となったのが民主の2人。自民支持の16%が牧山弘恵さんに、12%が水戸将史さんにそれぞれ投票している。
自民支持層と重なる企業への食い込みを図った公明の松あきらさんにも11%流れた。今回、自民支持層が格好の“草刈り場”となったことがみてとれる。
対照的に民主支持層は、牧山さんに46%、水戸さんに44%とうまく分け合った。
支持政党を持たない層の票は、牧山さんが33%と、3分の1を獲得した。水戸さんも27%で、無党派層に支えられての2議席獲得だったことがうかがえる。
共産の畑野君枝さんは12%。これに対して与党側は、松さんが11%、小林さんが8%にとどまり、無党派層の与党逆風がすさまじかったことがみてとれた。
(2007年7月31日 読売新聞)
734
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 07:46:39
知事「与党ミス多すぎ」
安倍首相続投に「覚悟の上」 讀賣神奈川
参院選の結果について、松沢知事は30日の定例記者会見で「国政が2大政党制になったという印象。与党への批判票が民主に集まった。地滑り的な大勝に驚いた」と述べた。
さらに「野党の政策が受け入れられたのではなく、与党のミスが多すぎて大勝できた」と分析した。
松沢知事は、公示前に民主の2新人を応援したが、「国政のテーマで戦っており、私の推薦は関係ない」と語った。
安倍首相の続投表明について、「首相が政治家として決断したことだから見守っていく。衆院の解散総選挙で政権選択を問わざるを得なくなっており、覚悟の上での続投と考えている」と述べた。
◇
横浜市の中田宏市長は30日、「年金問題での与党に対する不信が、民主党の躍進につながった。有権者はシビアに政党を見ている」と選挙結果について語った。
安倍首相の続投には「政権選択は衆院選で行われるべきだ」と理解を示した。
(2007年7月31日 読売新聞)
735
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 07:47:34
民主過去最多162万票
個人名票首位ツルネンさん(民主) 讀賣神奈川
比例選の得票数は、民主が個人名票・党名票を合わせ2004年の最多記録を更新する約162万票(得票率41・11%)を獲得し、県内でも「一人勝ち」した。
自民は約106万票で、前回から微増だが、得票率は1ポイントほど落とし、26・82%。公明は得票を6万票以上減らし、約47万5000票だった。
県内で最も個人名票を得たのは、民主のツルネン・マルテイさんの約8万3000票。「ヤンキー先生」で知られる前横浜市教育委員の義家弘介さんも2万票以上を得て初当選した。
民主の元参院議員斎藤勁さん、前衆院議員大石尚子さんは個人名票が2万票余りにとどまって落選した。
比例選で各党が獲得した票を県内18の衆院選小選挙区に当てはめてみると、小泉前首相の地元である11区を除く17区で、野党が与党を上回った。
比例選の得票データを衆院の比例選南関東ブロック(神奈川、千葉、山梨県)に当てはめると、定数22のうち、民主が10議席、自民が7議席、公明が3議席、共産、社民が各1議席を得る計算となる。
(2007年7月31日 読売新聞)
736
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 07:48:11
自民・川口さん未明に万歳
個人名票の3分の1県内から 讀賣神奈川
未明に万歳をする川口さん(中央、30日午前3時20分、横浜市中区の事務所で)
神奈川選挙区から比例選に回った自民の川口順子さんが、万歳したのは30日午前3時15分過ぎ。横浜市中区の事務所で、「神奈川の有権者の反応は悪くなかった。(当選は)現実のものになると思いながらも、不安だった」とようやく笑顔を浮かべた。
川口さんは小泉内閣で外相を務め、2005年の補欠選挙で初当選。今回、小泉前首相の要請で比例選に回った。約26万票の個人名票の得票数のうち、県内から3分の1近い約8万票を集めた。
川口さんは30日正午から結果報告会を開き、「神奈川のために何ができるか、日本全体の構図の中で政策に移して実行したい」と抱負を語った。
(2007年7月31日 読売新聞)
737
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:01:35
米長氏が知事に当選あいさつ 讀賣山梨
横内知事を訪れ、選挙戦を振り返る米長氏(右)(30日午前9時ごろ、知事室で)
参院選の投開票から一夜明けた30日、当選した民主党の米長晴信氏(41)が県庁を訪れ、横内知事に当選のあいさつをした。横内知事が自民党籍を持っていることにこだわらず、今後の県政運営へ協力する意向を示した。
衆院議員を3期務めた横内知事は「国会議員は、国政のためと同時に、自分を支えてくれた有権者のためにも仕事をする。両方にしっかりと足を踏みしめなければいけない」とアドバイス。さらに「山梨のこともお願いしたい」と協力を求められると、米長氏は「地方の政策について受けた意見は、どんどん提供していきたい」と意欲を語った。
米長氏はこの日早朝、JR甲府駅で、通勤客らにあいさつをしてから県庁を訪問した。横内知事との会談後、記者団の質問に対し「今後も協力体制を作れると感じた」と答えた。
(2007年7月31日 読売新聞)
738
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:50:50
【東京】
’07参院選 自民候補明暗 組織選挙にかげり 支持基盤の弱体化を反映
2007年7月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20070731/CK2007073102037337.html
五議席を二十人で争った参院選東京選挙区。自民惨敗の全国的な流れは首都にも及び、前職の保坂三蔵氏の落選という結果を招いた。徹底した組織選挙を展開した保坂氏の敗戦に、自民都連からは、都市部での自民支持基盤の弱体化を危惧(きぐ)する声が上がっている。 (高橋治子)
開票から一夜明けた三十日午後一時すぎ、保坂氏は台東区の事務所で支持者らを前に涙を流しながら落選の報告をした。
「後に続く地方議員は『選挙は風だ』などと安直に思わず、地道な活動をしてほしい」。保坂氏は台東区議一期、都議六期と長い地方議員を経た“たたき上げ”。「古いタイプの自民のイメージが強く、逆風をもろに受けてしまった」と保坂陣営は振り返る。
都議や区議が「かつてないほどフル回転」(保坂氏)。陣営も「コアな自民支持層は固めた」と分析。なのに当選ラインには届かなかった。
「従来の自民支持基盤への引き締めが効かなくなっている」。有力都議は顔をしかめる。小泉内閣から続く改革路線で商店街や中小企業が疲弊。選挙結果は、支持基盤の弱体化を反映させたとの見方だ。
一方、当選した新人の丸川珠代氏。「ヨットは逆風でも、帆の張り方次第で前に進める」。この陣営の言葉が示すように、「政治とカネ」の問題で安倍内閣への不満が渦巻く中、丸川氏は自民を変える新しい力をアピール、支持された格好だ。
都連は共倒れを防ぐため、「組織は保坂、浮動票で丸川」のすみ分けを徹底。丸川氏は公示後、百カ所を超える街頭で演説。その場で平沢勝栄選対本部長は、丸川氏の共著書「ダマされるな!」を紹介、「自民に批判的な人こそ、今の自民に必要だ」と訴え続けた。
また、陣営が「神様からもらった一週間」と話すように、投票日が一週間延びたことも、出馬が出遅れた丸川氏の知名度浸透に功を奏した。
『批判の波、ベテランに』 都議選に不安も
「矛盾を感じる」「首相を信じすぎた」。保坂氏の選挙にかかわった自民都議や地元の台東区議らは、予想外の落選に戸惑いや落胆をみせ、二年後の都議選を含め、今後に不安を訴えた。
「ワイドショー選挙になってしまった。地域に密着して地道に、ひたむきにやってきた保坂氏が評価されず、釈然としない」。保坂氏の地元、台東区選出の服部征夫都議は悔しさをにじませた。
石塚猛区議は、「予想もしなかった。都連あげて必死で戦った結果だけに影響は大きい」と懸念をあらわに。石川義弘区議は、「都議、区議と連動してきた保坂先生の仕事を、丸川さんにも一生懸命やってもらうほかない」と話した。
隣接する荒川区選出の崎山知尚都議は、「選挙前、にわかに立候補した人が当選するのは矛盾を感じる」と割り切れない思い。「年金問題と閣僚不祥事ばかり取り上げられ、政策論争がない中でベテランの現職が批判の波を受けてしまった」
四月の補選で当選したばかりの菅東一都議(板橋区)は「都議OBからも『驚いた』と電話がかかってきた」と驚がくする。都議選など今後の影響は「今はぼうぜん自失状態で、分からない」と頭の整理がつかないようだった。
一方、保坂氏の多摩地区の選対本部長を務めた三田敏哉都議(北多摩第二)は「安倍首相を信頼しすぎた保坂氏へのしっぺ返しかもしれない」と冷静に受け止める。
保坂陣営の事務局代行として選挙戦を先導した倉林辰雄都議(北多摩第一)は、立川市の党事務所で開かれた報告会に出席、今後の対応などを話し合った。
「年金、政治とカネ、大臣の発言。最悪の条件が重なった」と結果を分析。各種世論調査で保坂氏の堅調ぶりが報じられたが、「緩みや安心感はなかった」ときっぱり。ただ「自民が二議席取れるなら(当初苦戦が伝えられた)丸川氏も入れてあげようとのムードはあったかも」と悔やんだ。
739
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:51:33
【東京】
民主、支持層がっちり 自民は支持層流出 無党派票もわずか
2007年7月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20070731/CK2007073102037336.html
東京選挙区で、民主は党支持層の七割を固め、無党派層にも浸透。新人の大河原雅子氏がトップ、前職の鈴木寛氏が三位で当選を決め、前回に続き二議席を獲得した。一方、前職の保坂氏が落選の憂き目を見た自民は、党支持層の約半数が他候補に流出したうえ、無党派層からの得票もわずか。本紙の出口調査から、それぞれの勝因と敗因が明らかとなった。
出口分析
調査結果では、民主支持層の45%が大河原氏、25%が鈴木氏に投票。また二人には無党派層の四割弱、さらに自民支持層も二割強が集まった。
前回、ダブル当選した小川敏夫氏、蓮舫氏の得票はほぼ同数だったが、今回は大河原氏が鈴木氏に三十万票もの差をつけた。鈴木氏優勢が伝えられた世論調査と逆の結果で、都連関係者は「民主二人当選を確実にしたいという有権者の心理が、アナウンス効果を招いたのでは」と分析する。
自民支持層は、28%が保坂氏に投票。初当選した丸川氏には26%が投票した。無党派層のうち、自民の二候補に投票したのは一割強で、保坂氏に至ってはわずか3%しか集められなかった。
二位で再選した公明の山口那津男氏は、公明支持層の九割を固めた。初当選した無所属の川田龍平氏には、無党派層の20%が投票。民主、自民、共産支持層の票も集まった。落選した共産の田村智子氏は、共産支持層の八割を固めたが、それ以外への浸透が弱かった。
男女・世代別でみると大河原氏が五十−六十代の男性から特に強い支持を受け、鈴木氏は二十代前半の男性に強い。保坂氏は、七十歳以上では男女ともトップだが、三十−五十代の支持が低調。三十−四十代の女性は、川田氏を最も支持した。
選挙区得票
東京選挙区の政党別得票率を見ると、民主が全体の31・62%を占め、三年前の前回に続いて自民を大きく上回り、首都・第一党の座をより強固にした。
ダブル当選した民主の大河原氏と鈴木氏を合わせた得票は百八十六万八千四百五票。政党別で過去最高だった前回の百九十一万六千百二十票には及ばなかったものの、全国で躍進した民主の勢いを首都でも見せつけた。
特にトップ当選の大河原氏の得票は百八万七千七百四十三票に上り、一九九八年に百二万六千七百九十七票でトップ当選した小川敏夫氏を上回って、同党候補の最高得票を塗り替えた。
自民は、当選した丸川氏と落選した保坂氏を合わせると百三十四万二千八百五十一票で、得票率は22・72%。民主に約五十二万五千票の大差をつけられたものの、一人擁立の前回より約三十二万八千票増やした。得票率も前回(18・28%)を上回り二〇〇一年以来の20%台を回復。九年ぶりの二人擁立で、集票力の低下には歯止めをかけた。
再選した公明の山口氏の得票は七十九万四千九百三十六票で、前回の沢雄二氏の八十二万七千九十一票を上回れず、六年前の自身の得票八十八万千三百十四票を大きく割り込んだ。得票率は13・45%で一九九八年以降、低落を続けている。
共産の田村氏は五十五万四千百四票を集め、前回を上回る9・38%を占めたが、約五十年守ってきた党の議席を失った。
社民の杉浦ひとみ氏は二十万九千五十三票で、前回よりやや持ち直して3・54%。国民新の中村慶一郎氏は十五万千七百十五票で同2・57%。
無所属は、当選した川田龍平氏ら著名人を含む六人で、計八十六万三千六十一票を獲得。得票率14・60%を占めた。
比例得票
参院選比例代表で、各党の候補者別にみた都内の得票によると、公明党都副代表の遠山清彦氏が約三十六万六千票で圧倒的にトップ。自民党参院政策審議会長の舛添要一氏が約九万五千票、新党日本代表の田中康夫氏が約七万六千票で続いた。
比例代表は政党名か候補者名を記入して投票する非拘束名簿式。都内の得票総数約五百九十万票のうち、候補者名での得票数は約百六十六万票で全体の28%を占めた。
候補者別の得票総数に占める都内分の割合を上位十人で比較すると、トップの遠山氏が全体の六割を都内で得票。次いで自民の元都議大西英男氏=落選=が得票の半数、社民の元国立市長上原公子氏=同=が三割を集め、都内得票ではともに上位に食い込んだ。
逆に、民主トップ当選の自治労組織局次長相原久美子氏は、得票総数のうち都内分はわずか8%。続いて自民の弁護士丸山和也氏のほか、田中康夫氏、自民の首相補佐官中山恭子氏、民主の元党国際局長ツルネン・マルテイ氏、自民の元首相補佐官川口順子氏は、いずれも都内の得票割合は10%台ながら、知名度を生かして当選を決めた。
740
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:52:14
【神奈川】
参院選 各党が総括
2007年7月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20070731/CK2007073102037365.html
「総力戦の勝利」と勝因分析する小林温氏(中)ら=横浜市中区で
二十九日投開票された参院選神奈川選挙区から一夜明けた三十日、二議席を獲得した民主党と一議席を守った自民党の各県連、前職が敗れた公明党県本部がそれぞれ、横浜市内で会見し、選挙結果を総括した。勝因について、民主は「閣僚の失言などによる敵失」、自民は「総力戦の勝利」と分析。一方、公明は「少数政党には厳しい流れだ」と敗因を語った。 (参院選取材班)
■ 民主党
浅尾慶一郎県連代表らが県連事務所で会見し、牧山弘恵氏(42)と水戸将史氏(45)の二議席を獲得できたことについて、「一人区を取るより大変だったが、選挙戦の後半で、街頭演説に人が集まってくるのを見て、勝利を確信した」と選挙戦を振り返った。
今回の勝因は、閣僚の失言などによる“敵失”と分析。政権交代をかけた次期衆院選に向け、「今後、多数を取った参議院で国民生活に直結する法案を提出、可決して衆議院に送ることで、積極的に応援をもらえる形に変えていかなければならない」と話した。
安倍晋三首相が続投を決めたことについては、「ご自身で安倍を取るか、小沢を取るかと言っていた。国民の審判が下ったわけだから、早急に退陣するべきだ」と批判した。
■ 自民党
再選を果たした小林温氏(43)や県連の竹内英明幹事長らが、県連事務所で会見。勝因について、竹内幹事長は「自民党の根っこの部分の人たちに理解してもらう作業を徹底してやれた。総力戦の勝利」と分析した。
しかし、年金記録不備問題や閣僚の相次ぐ失言などで逆風が吹き荒れ、当初の楽勝ムードは吹き飛んだだけに、新堀典彦県議は「どんな風が吹こうと、必ず勝てる組織づくりをどうやって構築できるかが課題。県連内に、選挙対策専門の局をつくってもいい」と話した。
「訴えは一定の方の心に届いた」と話した松あきら氏(右)=横浜市中区で
■ 公明党
落選したものの、前回の参院選より三万票を上積みした公明前職の松あきら氏(59)は「訴えは一定の方の心に届いた」と、さばさばとした表情で語った。
松氏は敗因として、与党への逆風のほか、自民、民主の二大政党化への流れを挙げ、「少数政党にとっては、かなり厳しい世の中の流れだ」と話した。今後の身の振り方については「全く白紙」とした。
同席した上田勇県本部代表は、今後の自公の選挙協力について、「自民県連とも相談しながら、意思疎通を図っていきたい」と述べた。
741
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:53:02
【千葉】
’07参院選ちば 民主 無党派味方に 選挙区、当選の原動力
2007年7月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20070731/CK2007073102037370.html
二十九日に投開票された参院選の千葉選挙区は、民主新人の長浜博行氏がトップ当選、約十二万票差で自民新人石井準一氏、さらに約六万票差で民主新人の加賀谷健氏が続き、民主が二議席を獲得した。年金や政治とカネの問題などによる与党への逆風を背景に、民主両候補が無党派層にも大きく支持を広げた。出口調査の結果を中心に選挙戦を振り返った。 (参院選取材班)
今回、改選数が二から三議席に増え、自民、民主ともに二候補を擁立、ほかの政党も候補を立て、無所属を含む計八人が立候補した。自民、民主にとっては、いかにすみ分けを図り二議席を獲得するか、他陣営はこれにどう食い込むかが焦点となった。選択肢が広がったことも影響してか、投票日の約一週間前の本紙世論調査では半数が投票態度を決めていなかった。世論調査と取材を含めた情勢分析では長浜、石井両氏が一歩リード、三議席目は混沌(こんとん)とした情勢で終盤へと突入した。
出口調査でみると、民主支持層の46・2%が長浜氏に、36・7%が加賀谷氏に投票したと答えた。出口調査の上では、支持層の中で一定の“票割り”が成功した格好だ。
さらに、無党派層(支持政党なし)の24・1%が長浜氏に、21・6%が加賀谷氏に投票したと答えている。無党派の半数近くが民主両候補に投じたことになり、二議席獲得の原動力になった。
また、調査結果では自民、公明両支持層のそれぞれ15%程度がトップ当選の長浜氏に投票したことも示している。
石井氏に投票したと答えた自民支持層は32・4%、石井氏と白須賀貴樹氏=自民新人=を推薦した公明の支持層は48・8%。一方、次点の白須賀氏に投票したと答えたのは自民の約28%、公明は約15%にとどまった。出口調査では、与党支持層の石井氏への“傾斜”が見て取れた。無党派層で自民両候補に投票したと答えたのは、それぞれ一割未満だった。
白須賀氏に次ぐ浅野史子氏=共産新人=を見ると、共産支持層の74・4%が、無党派層は自民候補よりも多い約12%が投票したと答えた。
『2議席』に沸く県連 連合千葉と“すみ分け”が奏功
二十九日投開票された参院選千葉選挙区(改選数三)は、民主が二人を当選させ「県連として満願成就」(県連選対委員長・野田佳彦衆院議員)の結果となった。今回から増えた一議席を奪い、全国的な民主大勝の波に乗った。結果として、長浜氏を県連、加賀谷氏を連合千葉が推すという“すみ分け”が功を奏した格好だ。
党本部主導で擁立案が浮上した長浜氏の公認が早々と決まったのに対し、その前から意欲を表明していた加賀谷氏の公認は、なかなか決まらなかった。長浜氏の公認決定後、浮動票を獲得しやすい知名度の高い女性候補の擁立を模索する動きもあった。結局、本部の裁定で労組出身の加賀谷氏の擁立が決まり、すみ分けも決めた。
前哨戦では、お互いから「自分の方が弱い」という声が漏れた。県連代表でもある長浜氏は「(組織がないので)一位になるかもしれないし八位になるかもしれないと思った」。加賀谷氏を推した連合千葉の黒河悟会長も「連合には県連の政治家のような応援弁士がいないので、すごいハンディを背負うことは最初から分かっていた」と振り返る。
しかし、選挙戦に入り、世論調査で長浜氏のリードが伝えられると、応援も、加賀谷氏の底上げにシフト。菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長、年金問題で名をはせた長妻昭衆院議員が相次いで応援のために千葉入り。浮動票の獲得を図った。
党と支援組織が二手に分かれた今回の参院選。長浜氏は「運動会みたいなもの」と形容する。「競争するけど、終わったらまた仲良くなる」というのがその理由。田中明幹事長も「勝ったんだから、しこりはない」と断言する。
ただ、次期衆院選に向け、浮かれてばかりもいられない。「今回は自民の自爆。次期衆院選は厳しい選挙になる。風頼みではだめになる」。田中幹事長は、口癖のような言葉で戒めた。 (参院選取材班)
742
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:53:39
【埼玉】
’07参院選 地域割り戦略が成功 民主、自民の大逆風乗じた面も
2007年7月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20070731/CK2007073102037373.html
戦略が当たり2人当選を果たしても、気を引き締める枝野民主党県連代表=県庁で
改選数三の参院選埼玉選挙区で初の二議席獲得を果たした民主県連は、「二人で百四十万票」、「二人の票差は十万票程度」という当初の目標を見事クリアした。当選を果たした行田邦子、山根隆治両氏は重点地域を地域割りして選挙戦に臨み、両氏ともそれぞれの重点地域で民主票の過半数を得ており、県連の戦略が成功したといえる。
行田氏の重点地域では、両氏が獲得した票約四十四万二千票の約60%にあたる二十六万六千票が行田氏に。一方で山根氏の重点地域では七十一万二千票のうち山根氏が三十六万六千票と約51%を獲得した。当初、どちらの重点地域にも指定しなかったさいたま市を除いた地域の両氏の票差は約五万二千票。同市内では行田氏が二万八千票ほど山根氏を上回ったが、全県で十万票以内の差に収めることができた。
公示前、ある県連関係者は「行田氏はイメージで潜在的な民主支持層に受け入れられ、山根氏は現職で強いとの意識が働く。何もしなければ七対三で行田氏有利」と話していた。このため重点地域は、有権者数、関係議員数ともに六対四の割合で山根氏有利に割り振った。さらに、連合など組織関係者が山根氏を固め、無党派層の獲得を行田氏に委ねる戦略。有権者の民主への期待の高まりもあり、数字の上では県連の思惑が見事にはまった。
枝野幸男県連代表は投票から一夜明けた三十日、地域割りについて「分析と状況が合致し今回は成功だったと思うが、三人区では二人をどう均等割りするかが常につきまとう。地方議員や核になって運動を支える支持者を増やし、メッセージを継続的に発信できる体制をつくらなくては」と話した。
枝野代表は、参院選を振り返り「安倍内閣への怒りをぶつけようという有権者の主体的な判断の結果」と述べた。民主の圧勝は、年金記録や政治とカネの問題で吹いた自民への大逆風に、民主が乗じることができたという側面もある。民主県連が継続して二議席争えるようになったとはまだいえない。 (萩原誠
743
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:54:04
【茨城】
’07参院選いばらき 民主・藤田氏22市でトップ 選挙区・比例代表の得票分析
2007年7月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20070731/CK2007073102037382.html
29日に投開票された参院選の茨城選挙区で、トップ当選を果たした民主・藤田幸久氏(57)は、県内32市のうち、22市で得票数が1位だった。自民・長谷川大紋氏(64)は9市、無所属・石津政雄氏(60)は1市のみで、藤田氏が県内から幅広く得票していることが分かる。 (布施谷航)
藤田氏は、通勤や通学で東京に通う無党派層の「茨城都民」が多いとされる守谷市やつくばみらい市、取手市など県南地区で軒並みトップ。水戸市、日立市、高萩市、北茨城市など県央、県北地区でも得票数が最も高かった。長谷川氏は、地元の桜川市や筑西市、坂東市などの県西地区や、東茨城郡、久慈郡、結城郡、猿島郡を押さえた。
比例代表では、民主が約四十八万票で最多。目標としていた五十五万票にあと一歩まで迫った。
自民は約三十八万票にとどまり、目標の六十万票に届かず、比例代表でも与党への逆風の強さがうかがえる。
公明党は目標としていた二十万票に近い約十八万票を取っており、支持組織・創価学会の手堅い集票力を見せつけた。
共産、社民両党は前回選挙から大きな変動はなく、根強い固定支持層に支えられている。
国民新は、特定郵便局長OBでつくる「大樹」県本部が支援していたが、自民の強力な集票団体だったころの力が見られなかった。
744
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:54:40
【栃木】
’07とちぎ参院選 かみ合った『風と戦略』 農村対策がズバリ
2007年7月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20070731/CK2007073102037392.html
11万票の大差で勝利した谷博之氏=29日夜、宇都宮市で
参院選栃木選挙区の民主党・谷博之氏(64)と自民党・国井正幸氏(59)の前職対決は、激しい戦いの末に谷氏が制した。二大政党が全力を挙げる態勢の中、大接戦を予想する見方もあったが、十一万票もの大差がついた理由は何だったのか。選挙戦を振り返る。
手応え
谷氏の大勝の前提が、全国的に吹いた民主への追い風であることは間違いない。
谷氏は選挙戦の最終盤に、「はっきりと有権者の反応が良くなってきたのは五月の末ごろだった」と指摘。
これは、松岡利勝前農相が自殺し、年金記録漏れ問題で与党が厳しい追及を受けだした時期と重なる。
谷陣営が六月末に宇都宮市で行った総決起集会には、およそ二千三百人の会場に立ち見が出るほどの人数が集まり、選対幹部も「これほど集まりが良いとは思わなかった」と手応えを口にしていた。
切り崩し
民主に吹いた風とともに、谷陣営が勝因として重視するのは、農村対策の奏功だ。
自民の国井氏は農協出身で現役の農水副大臣。当然、厚い農村票を地盤としていたが、谷陣営はあえてそこに切り込む戦略に出た。
「小規模農家の切り捨て」との批判を浴びた品目横断的経営安定対策など、農政が争点の一つとして浮上したのをとらえ、谷氏は規模にかかわらず各農家へ所得補償を行う政策を強調。都市部から農村部へ徐々に支持を拡大していった。
陣営幹部は「自民の(農業)政策に内心、反発している人は多かった。(公示後の)世論調査で、農村部はまだ国井候補がリードしている、という結果が出たが、あれはアンケートでは国井候補に入れたけど、本心を偽装してたってことだ」と指摘。農村票で大量の離反が出た可能性を口にした。
さらに、国井氏自身も、敗戦の弁で「自民党は根本から農政を見直してもらいたい」と述べ、選挙戦を通じて農家の反発を感じ取っていたことを示唆した。
745
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 09:55:07
【群馬】
’07参院選ぐんま 大勝も・・・危機感募らす自民 次期総選挙向け民主は立て直し
2007年7月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20070731/CK2007073102037402.html
3回目の当選を果たし、支持者と握手を交わす山本一太氏=前橋市で
二十九日に投開票された参院選は、群馬選挙区では自民が知事選に続く勝利で面目を保つ一方、民主は不戦敗を選択したことで自民圧勝を許し、全国的な躍進の波に乗れなかった。与党の大敗北で自公政権の運営行き詰まりが予想される中、今後は与野党の解散総選挙を見据えた動きも注目されそうだ。 (藤原哲也、石屋法道)
自民は山本一太氏が自民候補として過去最高の得票を獲得。民主が推薦した国民新党の福田晃治氏に約三十万票の差を付け、影をも踏ませなかった。だが、山本氏は当選直後、「知事選と参院選の両方勝ったので群馬の自民が強いと思ったら間違い。今回の選挙で感じたのは、群馬は『もはや保守王国ではない』こと。近々、与野党伯仲の時代がやってくる直感がする」と語り、危機感を募らせた。
自民県連の金子泰造幹事長は「年金、失言、事務諸経費問題など、いずれも政府の対応がまずかった」などと全国的大敗の敗因を分析。総選挙の準備も怠りなくすることを示唆した。三十日に初登庁した大沢正明新知事も「(年金問題など)社会保障の問題が大きく響いた感じがする」と感想を語った。
一方の民主は、解散総選挙の時期が早まることを意識して与党への対決姿勢を鮮明にした。同党の石関貴史衆院議員は全国的な躍進に「安倍政権のぜい弱さが露呈し、民主が批判の受け皿となった」と分析。そうした状況で群馬選挙区で自民の独走を許したことについて、「選挙区に候補者を出せなかったことがすべて」とし、「来年の今ごろまでには総選挙がある。選挙区に候補者がいればもっと票も伸びたはずで、県連の正常化に向けた話し合いを呼びかけたい」と語った。
県議会会派・フォーラム群馬の黒沢孝行代表も「自民支持者の中にも『今回はちょっとこらしめる』といった声をよく聞いた。まずは党県連の(保守系・労組系の)トップ同士が話し合って県連の混乱に歯止めをかけたい」と内部対立解消に意欲をみせていた。
746
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/31(火) 11:06:20
丸川珠代氏、TVでまた涙…参院選当選
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070731-OHT1T00041.htm
東京選挙区で激戦を制した元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏(36)=自民=は一夜明けた30日、テレビ各局に引っ張りだこ。古巣の「ワイドスクランブル」では厳しい質問や直言を受け、封印したはずの涙がこぼれた。
同番組では保坂三蔵氏の落選などを理由に喜びを見せない態度を「飼い慣らされたペットみたい」と批判され、「丸川さんってもっと大胆でユーモアがあって生き生きしてる。そういうのが全然出てない」などとメッタ斬りにされた。
同期の大下容子アナから、投票権がなかったことについて聞かれると言葉を詰まらせ涙。すると出演者の大和田獏氏から「泣いてちゃいけない。片山さつきさんの胸で泣くのはやめたほうがいい」と、選挙中に街頭で泣き出した場面を持ち出され、ダメ出しを受けた。
この日は「分刻みで20か所くらい」(事務所関係者)回るめまぐるしさ。行く先々で選挙権問題を突っ込まれた。
( 0)
( 0)
ソーシャルブックマークに登録
(2007年7月31日06時00分 スポーツ報知)
747
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/02(木) 07:51:58
07参院選 激戦の余波 トップ 讀賣神奈川
(上)民主が2議席 水戸予言が的中 「公明は独力戦」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/kikaku/084/1.htm
当選から一夜明け、ガッチリ握手して喜ぶ牧山さん(右)と水戸さん(30日午前、横浜市中区の民主県連で)
「当選を確信していたわけではなかった」――。
神奈川選挙区で民主2議席奪取から一夜明けた30日。立役者の水戸将史は記者会見で、まだ信じられないといった様子だった。
水戸は民主の2人擁立を主張した急先鋒(せんぽう)。巡り巡って候補者に。県議3期を務めたが、全県の知名度はない。正直なところ水戸さえ、自、公の一角を崩すことは難しいと受け止めていた。
◎
公明は独力で戦わざるを得なくなり、民主が2議席を確保する――。
今回の結果を、3年前に予言していた人物がいる。2004年の参院選開票の翌日、民主2議席獲得を受けて会見した県連幹事長の水戸だった。
この時の選挙で、公明党支持組織と旧民社党系組織とが助け合う「公民協力」は崩壊した。民主は、旧民社系から支援を受けた浅尾慶一郎に、公明が動かなかったと判断した。
01年の参院選で公民協力を背景に当選した松あきらは、公明支持層にますます頼らざるを得なくなった。「同じ環境なら、民主は当然2議席を狙っていく」。水戸はこう占っていた。
◎
それから3年。民主は牧山弘恵と水戸で挑んだ。連立与党を組む、自、公の協力は神奈川では見送られ、公明の松は独力での戦いに。期せずして水戸が予測した構図にピッタリはまった。
“予言”について、水戸は「たまたま世の中の流れがそうなっただけ」と謙遜(けんそん)する。しかし、その体現者となり、見事に予言は的中した。
県連代表の浅尾は的中の理由に、年金記録漏れ問題や閣僚の失言による与党への逆風をあげる。「政権与党の失策が出て、消極的な形で民主に票が入った」
◎
読売新聞社と日本テレビ・同系列局が共同実施した出口調査も、民主の“風頼み”の傾向を示す。無党派層は、牧山が3割超を獲得し、水戸も3割近くを得た。これに対し、小林温は1割にも満たず、松も1割程度だった。当落の明暗は、この差が決定打となった。
早期の衆院解散・総選挙を見据え、浅尾は「風がない中でも同じような票が取れるよう組織を強化する」と語る。05年の郵政解散後の衆院選で、民主は県内18小選挙区で議席が8から0に。「『無党派層が民主寄り』という風頼みが過信につながった」と語った水戸は、責任を取って幹事長を辞任している。
◎
「松を押し出した意味は大きい」。民主に、次期衆院選への期待感が膨らみはじめている。「民主が政権を担っても大丈夫だという安定感を持つことが、次の総選挙に結びついてくる」。水戸は、風で吹き飛ばされることのない、安定感の必要性を語った。(敬称略)
748
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/02(木) 07:53:05
07参院選 激戦の余波 トップ 讀賣神奈川
(中)松ショック 自民への“食指”実らず
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/kikaku/084/2.htm
応援に来た小泉前首相に駆け寄り、握手する松さん(7月27日、横浜市西区で)
開票から一夜明けた30日、公明党県本部代表の上田勇は、敗因をひとしきり語った記者会見の後、ぽつりとつぶやいた。
「選挙区で伸ばしたのに、比例で減ったのはどうしてかな。これは分析してみないとね」
公明の組織票のバロメーターともいえる比例選の得票は、47万5000票。前回の53万9000から大きく減らした。一方、松あきらは6年前を3万票上回り、新進党ブームに乗ってトップ当選した12年前の71万票に迫る69万票を獲得した。
それでも、当選には遠く及ばなかった。
◎
自・公協力区ではない神奈川。いかに票の上積みを図るか――。
松が「初めての戦い方だった」と語る通り、戦いぶりは大きく変わった。会場に支持者らを集める「時局講演会」は一切取りやめた。駅に立ち、支持政党を持たない有権者に訴えた。
3年前に当選した民主2人は合計170万票を得た。牧山弘恵と水戸将史がうまく2分できれば、松に当選の目はない。
公明は無党派層に目を向けただけでなく、自民の国会、地方議員に内々で協力要請もあったやに、ささやかれる。終盤には、小泉前首相が応援に駆け付けた。
しかし、自民も逆風にさらされ小林温で手一杯だった。自民の中堅国会議員は、「自民から(票を)と言われても、こちらにも余裕はない」と話した。
「公明の要求に従って、後援会員の名簿を見せた」という若手議員もいる。「でも、名簿をたぐってよろしく、と言われても、会員が公明に入れてくれるとは思えない」
◎
読売新聞社と日本テレビ系列局が共同実施した出口調査結果で、自民支持層の1割強が松に投票した。
上田は「松さんの実績に対する評価だと思う」と答え、松も「選挙協力でいただいたとは思っていない」と語った。
公明は比例選で「組織票」の減少をうかがわせる結果を突きつけられた。宝塚歌劇団出身で知名度がある松は、得票を前回よりのばしたにもかかわらず、苦杯をなめた。
上田は会見で「連立与党として、信頼関係は引き続き大事にする。2大政党制の流れの中で、公明という第三勢力の役割をもっと強く打ち出していくべきだ。矛盾しているが、両立していくのが私たちの方向」と語った。
安倍政権の失策のあおりで、県内の選挙区選で公明の候補が落選するのは33年ぶり。上田は「自民党県連と話し合って、協力のあり方について相談し、意思疎通を図っていきたい」と述べるにとどめた。
与党大敗、松の敗戦ショック。政局が動く時、なりを潜めて成り行きを静かに見守る公明は、どう動くのか――。(敬称略)
749
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/02(木) 07:54:23
07参院選 大差の衝撃 トップ 讀賣山梨
(上)吹き荒れた「風」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/067/1.htm
揺れる「保守王国」」
29日午後8時。投票が締め切られるやいなや、全国のテレビは一斉に民主・米長晴信氏の当選確実を報じた。「保守王国」山梨で参院2議席を独占した歴史的瞬間に、甲府市上阿原町の米長氏事務所はわき上がった。
「地殻変動」。選対本部長の小沢鋭仁・衆院議員は今回の結果をそう表現した。衆院山梨3区を地盤とする後藤斎・衆院議員も、「3区は(自民の)牙城(がじょう)だったのに、今回は手応えが全然違った」と興奮を隠さない。
開票直後にテレビで当確と流れ、笑顔で事務所入りする米長氏(29日)
読売新聞社と日本テレビ系列局が29日に共同実施した出口調査によると、無党派層の7割は米長氏に投票。また、自民支持層の4割、公明支持層の4人に1人も米長氏に1票を投じていることが判明した。
この結果について、陣営幹部は「候補者2割、風8割」と打ち明ける。勝因は、年金問題などで与党に吹いた逆風だった。
そして戦術も、選挙カーからの訴えを年金と事務所費問題に絞り、追い風を途切れさせないことに主眼を置いた。小沢氏は終盤、「ヒットもホームランも要らない。エラーさえしなければ勝てる」と述べ、“失策”続きで一打逆転を狙う与党とは違う戦術を取っていることを明かした。
自民の入倉要氏との差は、予想を3万票弱上回る7万9000票。しかし、小沢氏は「この数はあくまで期待票。どう評価に変えていくかが課題だ」とすでに表情を引き締めていた。
◎
米長氏当確の情報が流れた甲府市国母の入倉氏事務所では、深いため息が漏れた。陣営幹部は、2005年郵政選挙や知事選で生じた県連内のしこりについて、「乗り越えて戦った」「終盤は本当に一丸だった」と関係修復を強調したが、実動部隊の県議との考えの隔たりは大きかった。
横内知事が菅総務相と会談し、中部横断道の県負担減額が決まった今月5日、入倉氏事務所で県連幹部による会合が開かれた。関係者によると、当初は公示直前の減額決定を「最大のチャンス」ととらえ、党の功績として売り込む方策を話し合う会合だったが、1時間たっても議題には上らなかった。ある県議は「知事選の“負け組”に気を使ったのでは」と述べ、知事選で「減額は不可能」と横内知事を批判した国会議員、県議への配慮があったことをうかがわせた。同じ日の同じ時間、民主党は街頭演説で中部横断道についての功績を訴え、分裂の傷を抱える自民は、“手柄争い”に完全に出遅れた。
今回の惨敗を受け、5月に発足したばかりの県連新体制が揺らぐのは必至だ。中島真人会長、臼井成夫幹事長ともに、29日は辞任についての言及はなかったが、県議の1人は「知事選後に当時の会長、幹事長の責任を追及した臼井氏が残るのはどうか」と辞任要求論の浮上も示唆する。
31日には、選挙戦を総括する国会議員・県議団会合が開かれる。保守王国の命運がかかった次の衆院選を万全の状態で迎えるためにも、早急な態勢の立て直しが求められそうだ。
750
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/02(木) 07:56:23
07参院選 大差の衝撃 トップ 讀賣山梨
(中)山教組
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/067/2.htm
水面下でフル稼働
「山教組さん、本当にお世話になりました!」
選挙戦最終日にも米長氏の応援に駆けつけ、甲府市内でシュプレヒコールをあげ行進する輿石氏(右)(7月28日、甲府市内で)
参院選の選挙戦が終了した7月28日午後8時過ぎ。民主党の米長晴信氏はかすれた声を振り絞ると、甲府市上阿原町の事務所に駆け付けた山梨県教職員組合(山教組)幹部の手を取って深々と頭を下げた。
民主党の輿石東参院議員会長の最大の集票マシンとされる山教組。選挙戦最終盤で劣勢を覆す「山教組の3日選挙」と言われるほどの集票力を誇ったが、輿石氏が再選を決めた前回の参院選(2004年)に絡み、政治資金集めが発覚して現職教諭らが懲戒処分されて以降、その威力はなりを潜めていた。だが、今回は水面下で“フル稼働”した。04年選挙でノルマとされた1人8票の票集めより多い、1人10票が課せられた地域もあったほどだ。
資金集め問題の影響や知事選以降の選挙疲れから、当初は動きが鈍かった。しかし、小沢一郎党代表が輿石氏に「必勝」を求めた後の6月上旬、輿石氏が激しく檄(げき)を飛ばすと、エンジンがかかり始めた。
米長陣営の幹部は「具体的な方法はあえて聞かなかったが、水面下でよく動いてくれた。やはり先生たちだから、まじめさが違う」と、その集票力に舌を巻く。
輿石氏が特に憂慮したのは衆院山梨2区。自民が堀内光雄、長崎幸太郎の2衆院議員から県議、市町村議へとつながる広範な支持基盤を持つのに対し、民主は国会議員はおろか、市町村議も不在の“空白地帯”。このため、輿石氏は公示前後に計7日間、米長氏を連れて2区入りし、山教組の組合員らに引き合わせて回った。当初は2区で、自民・入倉氏票の3分の2程度の得票なら上出来と考えていたが、ふたを開けると、入倉氏からリードを奪う「五分以上の戦い」だった。2区で主導権争いを繰り広げる自民2衆院議員の連携不足もあったが、小沢鋭仁選対本部長は「今回は、ある程度の地上戦も出来た」と自信をのぞかせた。
一方で、個人の支援組織頼みの選挙戦に、危機感を抱く県連幹部は多い。選挙中、「残念だが輿石先生の『後援会』に頼るしかない」と、県連の組織としての脆弱(ぜいじゃく)さを嘆く声がたびたび聞かれた。輿石氏も、「私の組織をフル回転した。自分の選挙戦以上にやった」と笑顔を見せる一方で、与党への逆風が勝敗を分かつ大きな要因であったことも認める。
網の目のように支部組織を張り巡らす自民に比べ、民主は、県内に3総支部と3支部しかない。
「参院選で示した存在感が、『なんとなく自民系』という地方議員が民主からの出馬を考える土壌作りにつながれば」
小沢鋭仁氏、後藤斎氏、米長氏……。県連幹部は、地方議員を土台に県内全域に広がる組織作りが急務だと口をそろえる。
「ゾウをアリの力で倒したような選挙」(米長氏)は終わった。次期衆院選ではもう、「風」は吹いていないかもしれない。
751
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 15:20:15
副知事1人は県庁外から 大沢知事方針
2人制、自民賛成へ 讀賣群馬
大沢知事は2日、県議会議会運営委員会に出席し、9日に臨時会を招集し、副知事の定数を1人から2人にする条例改正案を提案すると表明した。1人は県庁外から、1人は県庁内かOBから起用する考えを自民党側に伝えており、人選が間に合えば、9日の本会議で条例改正案が可決された直後に副知事を選任したいとしている。
知事は議運終了後、記者団に「危機管理体制の強化、スピーディーで効率的な体制作り、総合調整能力の発揮の観点などトップマネジメントの強化のためにはどうしても副知事2人体制が必要だ」と述べた。
小寺前知事が過去2回、2人制を提案した際に反対した自民党県連の金子泰造幹事長は、「知事室長が辞任し、経費もその分を充てられる。知事が、部長制に戻し、トップセールスで東奔西走すると言っているので、副知事の必要性が重みを増している」などと状況に変化があったとして賛成する意向を示した。
■監査委員、自民独占へ県議枠■
また、議運で知事は、県議から選ぶ監査委員に自民党が推薦する金子一郎県議を充てる人事案を9日の臨時会に提案する考えを示した。
議員から選ぶ監査委員の人事案を巡っては、小寺前知事が5月臨時会で、従来の自民党2人体制をやめ、1人を自民、1人をフォーラム群馬の県議とする案を提案したが、自民党が反対し、1人が空席になっていた。金子幹事長は「あうんの呼吸だ。議会構成として、自民から2人ということのがい然性がある」と話した。
(2007年8月3日 読売新聞)
752
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 15:21:34
県内参院比例選 自民支援団体 目立つ弱体化 讀賣埼玉
参院選で逆風に見舞われ、惨敗した自民党。県内の比例選で、投票率が上がったこともあり前回3年前より約4・4万票増の83・4万票を獲得した。しかし、比例選に候補を擁立した各業界団体の明暗は分かれた。
県内比例票の内訳は、「自民党」と書いた党名票が59・6万票で前回より3・5万票減少した。一方、候補者の名前を書いた個人名票は7・8万票増えて23・8万票だった。個人に投票した人の割合は28・54%で、前回20・22%より多い。
個人名票獲得に必死だったのは自民党を支持する業界団体。2001年に導入された非拘束名簿方式は個人の得票が高い順に当選が決まるためだ。
比例選に候補を擁立した業界団体のうち、日本医師連盟は現職の武見敬三氏が落選。県内の獲得票をみると、01年以降、3回続けて減少しており、組織の弱体化は明らか。県医師連盟の吉原忠男委員長は「時代の流れで仕方ないが、業界団体の空洞化が進んでいる」と分析する。
県看護連盟、県薬剤師連盟などは前回よりも票を伸ばしながらも、擁立候補は落選の憂き目に遭っている。前回不正経理事件などで候補者擁立を見送った県歯科医師連盟は、01年から得票が倍増、「身内候補」を当選させている。
建設業者で作る県建設政治連盟の獲得票は前回から微増。関係者は「加盟社の従業員は約1万5000人。もっととれるはず。しかし、『自民党は業界を大切にしていない』という不満が消えない」と釈明する。
業界団体票の弱体化について、自民党のベテラン県議は「業者が秘書を出したり、OBや妻が手伝ったりということがなくなり、今までと事務所の様子が全然違った」と明かす。
今回、県内で1万票以上獲得した自民党の比例選候補は9人。学者出身の舛添要一氏や中山恭子首相補佐官、丸山和也弁護士ら、テレビ出演などで全国的知名度が高い人が多い。決まった組織に支えられた候補が伸び悩む現状に、党県連幹部は「長年党を支援してくれた業界団体がそっぽを向きかねない」と懸念する。
(2007年8月3日 読売新聞)
753
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 15:26:39
07参院選 大差の衝撃 トップ
(下)選挙協力 讀賣山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/kikaku/067/3.htm
支持団体と意識に差
参院選公示直後の7月14日。大雨にもかかわらず、JR甲府駅前で開かれた公明党の比例選候補・遠山清彦氏の街頭演説には大勢の支持者が集まった。最前列には、中島真人・自民党県連会長ら幹部の姿。車上で党公認の入倉要氏と遠山氏が手を携え、「選挙区は入倉、比例は遠山」と声を張り上げるのを満足そうに見上げていた。
入倉氏への支援を求めに県建設業協会を訪れた中川幹事長(7月18日)
今回、自民党県連は、6万の基礎票を持つとされる公明党と初めて本格的な選挙協力を行った。一部を除く県議に、公明党の個票を1人300枚集めるよう指示。ある県議は「支持者1000人分ぐらいの個票は協力した」と胸を張る。
その結果、遠山氏のポスターが張られた家の前を入倉氏の選挙カーが走ると、家人が飛び出して手を振るまでになった。臼井成夫・県連幹事長は投票日直前、「当選できたとしたら、公明のおかげでもある」と断言。落選後も、7月31日には公明党県本部を訪れ、今後の関係維持を確認した。宮原稔育・県本部代表も、「我々の協力に比べ、自民のお返しはまだ少ないが、今回の活動は次につながるものだ」と評価する。
一方、自民の支持基盤とされてきた団体の動きは低調だった。
中川秀直幹事長が甲府市のJA会館を訪れたのは、7月18日。「自民の存亡がかかっている」。切羽詰まった表情の幹事長に入倉氏支援を求められたJA幹部は、固い握手を交わした。しかし、幹事長の来館時に、入倉氏のポスターが張られていた立て看板は、幹事長が去って30分もしないうちに裏返され、ポスターは柱の陰に隠れていた。館内の至る所にはJAが推薦した比例選候補のポスターが張られている。関係者は「力を入れるのは身内が出ている比例選。入倉氏は二の次」と打ち明けた。
同じ日の数時間前、県建設業協会のある幹部は「自民との糸を切らないでほしい」と懇願する中川幹事長を、冷めた目で見ていた。協会が支援するのは、団体の会合に度々顔を出していた国土交通省出身の比例選候補。この幹部は「自民というだけで業界のことを分かっていない候補を、全力で支援する余裕はない」と話す。業界の厳しい現状を反映し、“候補者の厳選”が進んだ格好だ。
高まる公明依存の一方、広がりつつある支持団体との意識の差。確かに、読売新聞社と日本テレビ系列局が7月29日に行った出口調査では、入倉氏に投票した公明支持層は自民を10ポイント上回るなど、“計算できる”票だ。しかし、比例選の得票で比較すると、自民支持層は公明の2・5倍と圧倒的。業界を含む自民支持層との関係改善が無ければ今後の巻き返しは困難だ。
公明党との協力の必要性を認めつつも「自分の選挙で世話になっていない」などと協力を渋る自民関係者も多い。
波風を立てずに、公明との協力関係を保つのは可能か。従来の支持層をどうつなぎとめるのか。大敗の責任問題で揺れる県連には、大きな課題が残っている。
(この連載は、横溝崇、新美舞、大野潤三が担当しました)
754
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:18:58
参院選 振り返って
2007年07月31日 朝日群馬
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000430707310001
参院選で自民が大敗し民主が大躍進した29日夜。群馬選挙区(改選数1)で落選した国民新党の福田晃治氏=民主推薦=の高崎市の事務所には、陣営スタッフ10人ほどがいるだけで民主関係者の姿はなかった。
群馬と同じく1人区になった隣の栃木県では、自民と民主の前職同士が争い民主が競り勝った。3人区の埼玉県でも民主が2議席を獲得し、公明前職を退けた。だが群馬では、自民前職の山本一太氏に30万票という大差をつけられ、野党勢力はあっけなく敗れた。
山本氏は当選後「民主の生え抜きの候補が出ればもっと差は縮まったかもしれない」と話した。
3年前の参院選。群馬選挙区では3期連続でトップ当選した自民の中曽根弘文氏を2位に追い落とし、民主新顔候補が1位で初当選した。
今回も比例区では民主は県内で33・29%の得票をした。選挙区に候補者がいないにもかかわらず、3年前の得票率(33・73%)に見劣りしない勢いだ。
朝日新聞は29日、60カ所の投票所で出口調査をし、3014人から有効回答を得た。比例区で民主に投票した人は、51%が福田氏、34%が山本氏、そして共産の酒井宏明氏が10%と、割れた。
昨夏、民主県連内では会計問題などをめぐり、保守系とされるグループと労組系とされるグループの分裂が決定的になった。一時は沈静化を見たが、今年1月に角田義一氏の不正献金問題が発覚すると再び深刻化した。
角田氏の秘書を独自候補として擁立しようとする動きもあったが、混乱の中でかき消え、2月末に党本部主導で福田氏の推薦が決まった。この時点で「支持者が求める民主の姿はなくなってしまった」(民主系県議)。
両派は県議選や知事選でも対立し、話し合いが一切ないまま参院選公示を迎えた。福田氏への応援演説では、壇上で両派が「同席しないこと」が暗黙の了解になっていたほどだと、国民新党関係者は話す。
民主党本部からは公示直前に小沢一郎代表が県内入りしただけで、公示後は党幹部が「一度も遊説に来なかった」。竹下元首相のいた「保守王国」島根県で自民前職をやぶった国民新党の新顔候補が、民主の推薦を受け、国会議員も応援に来ていたのとは対照的だ。
一方、国民新党と福田氏も、4月の県議選で民主保守系グループの候補者を推薦し、知事選では民主労組系が推す現職候補への支持を表明するなど、対立をあおるちぐはぐな対応も目立った。
今回の選挙を「これだけ突風が吹いているのに、この結果は万死に値する」と吐き捨てる民主関係者もおり、「次の衆院選に向けて左派だ右派だと言っていられない」(保守系)、「衆院選に対応できなければ意味がない」(労組系)と危機感をあらわにする。
会計問題の決着、県連人事、衆院小選挙区の候補者決定……。対立から抜け出せない民主の前には、まだ多くの難問が立ちはだかっている。
755
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:24:49
嵐のあとで(上)陰る自民王国 支持層離反
2007年07月31日 朝日茨城
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000707310005
投票日の29日午後8時、自民公認の長谷川大紋氏(64)の選挙事務所ではテレビのテロップで早々と当選の一報が流れた。祝福ムードにわく事務所の中で、山口武平県連会長は来賓のあいさつ中もそぞろに、足もとに置かれたテレビモニターに見入っていた。
モニターが伝えていたのは、自民の「歴史的敗北」だった。
山口会長は「年金など生活に関連深い政策に批判があった。それを打ち消し、理解してもらうところに時間を要した」と苦い表情で語ると、早々に事務所を離れた。
結局、長谷川氏の得票は約43万票弱で、民主の藤田幸久氏(57)を約11万票も下回った。
「いろいろとご迷惑をおかけし申し訳ない」
24時間前の28日午後8時過ぎ、選挙戦を終え長谷川氏が事務所に戻ると、赤城徳彦農水相の秘書の携帯に、赤城氏自身から電話が入った。電話を代わった長谷川氏に赤城農水相はこう謝罪したという。
5月以降、年金問題で生まれた「逆風」。そんななかで浮上したのが、赤城農水相の事務所費問題だった。その後も政治団体の異動届忘れや後援会経費の計上ミスが次々に発覚。長谷川氏は「なんで説明できないのかなと思う」といらだちを隠さなかった。選挙を仕切った海野透県連幹事長代行も「暴風と地震が一緒に来たみたいだった」と振り返った。
この逆風の中で、県連や陣営は、早い段階で無党派層の支持獲得は厳しいと判断し、県議や党支部をフル稼働し、組織固めに走った。
実際、朝日新聞の出口調査でも、無党派層からの投票は藤田氏が53%だったのに対し、長谷川氏は15%にとどまった。
しかし、より深刻なのは「自民支持層の静かな離反」(陣営幹部)だ。自民支持層で長谷川氏に投票したのは、過去2回の岡田広氏、狩野安氏の7割台と比べ著しく低い57%にとどまり、民主の藤田氏に25%も投票していた=グラフ。市町村別の得票割合を藤田氏と比べると、無党派層の多い県南だけでなく、県北の一部でも藤田氏を下回った。
実際に現場を歩いたある県議は、「農家から『自民は何やってんだ』という怒りを各地でぶつけられた」と話す。陣営幹部は「小泉前首相がぶちこわした負の部分が国民の怒りとして投票結果に噴き出した」と見る。
党勢立て直しについて海野代行は「まずは党員の拡大」と話す一方で、「ふだんからの活動を見直さざるをえないのかもしれない」と語るだけで、即効薬はないのが現状だ。(久保智祥)
◇
「自民王国」といわれる県内に吹いた「嵐」。今回の結果を見ると、「台風一過」とはいきそうにもない雲行きだ。
756
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:25:51
予想超え民主に風 衆院選整わぬ態勢
2007年08月01日 朝日茨城
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000708010003
「年金問題で風が吹いた。さらに投票日は曇り、投票率を上げるには絶好だった」
参院選投票日翌日の30日。民主県連の大畠章宏代表は水戸市での当選のお礼回りの車中で、圧勝した藤田幸久氏に「あなたは強運の持ち主だ」と語りかけた。
民主の候補者選考は困難を極めた。選考を巡り、県連最大の支持基盤である連合茨城の石井武会長と大畠氏の考えが真っ向から対立。大畠氏が藤田氏で押し切り、選挙戦へのしこりが心配された。
しかし、年金や増税など生活に密着した問題への関心が高まり、「追い風が両者の温度差を吹き飛ばした」(県連幹部)。公示直前には藤田氏と親しい民主の鳩山由紀夫幹事長が水戸入りし、陣営に勢いを与えた。
「茨城都民」が多い県南では、藤田氏が自民の長谷川大紋氏を大きく引き離し、取手市や牛久市では倍近い票を得た。つくば、守谷、取手各市では前回より投票率が約5ポイント上がり、県連の小泉俊明副代表は「県南のサイレントマジョリティー(声なき多数派)が動いた」と評した。
地道な活動も生きた。藤田氏は中小企業を回り、自民支持層の経営者と会話を重ねるなど「茨城の民主にとって新しい選挙戦」を繰り広げた。朝日新聞の出口調査では、自民支持層の25%が藤田氏に1票を投じており、大畠氏は「経営者は自民、労働者は民主という垣根を取っ払った」と評価する。
だが、民主の地盤が厚くなったわけではない。
県内の衆院7選挙区のうち、1、2、6、7区で公認候補が決まっていない。それぞれの選挙区をまとめる支部長すらいないことがそれを象徴する。
昨年の県議選や今春の統一地方選では民主系の議員数が増え、彼らは参院選で毎日のように街頭に立った。それでも約4400人の党員・サポーターの数は前回参院選よりも少ない。全県を選挙区とする参院選の実動部隊の多くは今回も労組だった。
衆院1区で民主から2度立候補し、選考過程で連合茨城が候補者として推した福島伸亨氏も選挙活動に参加しないなど、層の薄さも露呈した。
参院選後、大畠氏は「衆院7選挙区での候補者の早期擁立」を最大の課題として掲げ、「次の統一地方選では全市町村で最低1人の民主公認・推薦の議員を擁立する」と意気込む。風や運に頼らず地域に根を張ることができたとき、政権交代への道筋が見えてくる。(田内康介)
757
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:29:27
参院選 07選択の年に
【風その先に】
【上】自公協力 票提供は自画自賛
2007年07月31日 朝日埼玉
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000240707310001
参院選中盤の22日、安倍首相が公明・高野博師氏を「激励訪問」。自公協力をアピールした=さいたま市浦和区の高野氏の選挙事務所で
◇過去最高票でも公明落選
落選から一夜明けた30日、さいたま市にある公明の高野博師氏(60)の選挙事務所では、スタッフ数人があいさつに訪れる支持者らへの応対にあたっていた。支持団体の創価学会員の男性は「自民が誠意を持ってやってくれたから62万もの票になったんじゃないか」と自公協力を評価した。
◇
与党の選挙協力として、自民から公明へ「5万票」の提供を申し合わせた埼玉選挙区。自民の衆院議員らから提出された支持者名簿は、最終的に7万人分に迫った。
しかし、公明の選対幹部は「名簿には電話帳を写しただけのようなものもあった。自民支持者の公明アレルギーは昔より薄れたが、本当に5万票来たかは分からない」
◇
自民票の取り込みは容易ではなかった。高野氏を当選させる布石として、公明は4月の県議選で自民候補の半数近くを支援した。だが、自民は現職19人が落選する大敗。思惑ははずれた。
保守層対策として、中小企業や農業の振興も打ち出した。自民と並列推薦を出した業界団体へも地方議員を送り込み、支持を訴えた。選挙中盤の22日には自民党総裁の安倍首相が激励に訪れた。
「打つべき手はすべて打った」(選対幹部)。結果、高野氏は落選したものの、公認候補としてかつてない62万超の票を積み上げた。公明内部には「今度の総選挙では自民党と決別して、比例区に注力すべきだ」との意見も一部にある。だが、ある創価学会幹部は「高野の落選は自公協力の度合いの問題ではない。自民と与党にとどまるメリットを考え、信頼関係を維持したい」と話した。
◇
29日夜、さいたま市浦和区の自民・古川俊治氏(44)の選挙事務所で、ある県議はテレビの開票速報に驚いた。民主の行田邦子氏(41)に続き、山根氏にも当選確実が出た。自公が残る1議席を争う構図に。「さすがにこっちが落ちることはないと思ったけど、ちょっと心配したね」
自民の選対幹部によると、古川氏の得票目標は「79万票」。前回04年の参院選で自民が得票した約72万票の1割増しという、逆風下でも強気の計算だった。県連は23日、浦和区内で緊急選対会議を開き、目標達成に向けて県議に奮起を促した。
しかし、終盤になると「古川氏は混戦を抜け出し、高野氏は当落線上」との報道がマスコミ各社から出た。「高野さんを落としたら、次の衆院選が大変なことになる」。そんな思惑から、自民の衆院議員や県議らは、高野氏への応援に目の色を変え始める。投開票日直前、ある自民県議は「家族で1人は公明の高野さんに投票して」と繰り返し支持者に呼びかけた。
◇
古川氏は2位で当選したが、目標には11万票及ばず、04年の自民得票にも3万票足りなかった。それでも、自民の県連幹部はこう言って胸をなで下ろしてもいる。「古川が圧勝していたら、公明からの風当たりは強くなっていただろう」。
30日朝、この幹部の事務所に、公明の支持母体である創価学会の関係者が、協力への感謝を述べに訪れたという。幹部は「うまく票を振り分けられたのはこっちのほう」と自画自賛した。
◇
民主が初めて2議席を奪い、「自公で2議席死守」を掲げた一方の公明が敗れた参院選埼玉選挙区。吹き荒れた「風」の中、次の衆院選をにらみながら、自公と民主はどう戦ったのか。
758
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:31:53
参院選 07選択の年に
【風その先に】
【下】民主・票分割 2議席へ有権者も動く
2007年08月01日 朝日埼玉
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000240708010001
2月の民主党県連定期大会で参院選立候補予定者として紹介された行田邦子氏(左)と山根隆治氏(右)。=さいたま市浦和区で
◇「確かな支持層」確保課題
「140万票を70万票ずつ分ける」ことを目標に、民主党県連は埼玉選挙区(改選数3)で、山根隆治氏(59)と行田邦子氏(41)を擁立した。投開票翌日の30日、枝野幸男県連代表は「誤差は10万票以内。目標をほぼ達成した」と満足げに語った。その背景には、最後の1週間で県連がとった柔軟な戦略があった。
「ご心配かけました」
29日深夜、当選の報を受けた山根氏は、事務所を次々と訪れる労組など支援団体の代表らの手を握って頭を下げた。
「当落線上という報道もあり、最後の1週間は支持者に気をもませた」と振り返った。
同じ頃、行田氏も事務所で会見し、「最後の1週間が一番精神的につらかった」と、県連が終盤で山根氏に重点化したことへの心情を吐露した。
「街頭で有権者から『あなたは大丈夫だから票を入れない』と言われた。揺れ動きやすい無党派層が私の支持層と言われているので、何があるかわからないと心配だった」
◇
県連は清新なイメージでインパクトの強い行田氏に、北部など支持層の浸透が不十分な地域を回らせ、潜在的な票の掘り起こしをはかった。この戦略が「予想以上の効果を上げた」とみる。
「山根氏当落線上」という報道機関の情勢調査を重くみた県連は17日夜、「山根氏強化」への方針転換を決定。相乗りだったさいたま市を山根氏の重点区とした。電話がけ、ビラまき、選挙カーでの呼びかけを強め、山根氏への投票を求めるステッカーを急きょ、同市内や重点区の選挙ポスターに張った。
当初は行田氏の知名度アップを指示していた党本部も、方針転換を受け入れ、最終週は山根陣営の街頭演説や集会に大物議員を多数送り込んだ。
その結果、同市での得票は行田氏約14万2千票、山根氏約11万4千票で、約2万8千票の差にとどまった。枝野代表は「個人的には、重点化しない場合と比べて、山根側に県内全体で5万票が動くと思ってやっていた」と振り返る。
政権交代を期待する有権者からの問い合わせも目立った。
「民主党を2人当選させるため、どちらに入れればいいのか知りたい」
特に公示後、「民主党の知り合いがいないので電話番号案内で調べた」などといい、県連に直接問い合わせてくる人が少なくなかった。街頭演説で、運動員が聴衆から質問されることも多かったという。
朝日新聞社の出口調査では、自民党支持層の約3割が民主党の候補に投票したと答えている。
◇
30日の会見で枝野代表は、計140万票の得票について、「追い風と言えない05年衆院選でも、県内は140万票だった。これを最低ラインに設定しないと3議席中2議席を取るのは難しい」と分析した。
次の衆院選に向け、移り変わりの激しい無党派層を、確かな支持層として組織化することも今後の課題となる。
4月の地方選では、新顔の県議、市議らが多数当選。こうした新議員たちが参院選では、地域で運動員をまとめたり、駅頭で「年金通帳」などの政策ビラ配布を手伝ったりして貢献。山根陣営分だけで300万部近くを配布した。
枝野代表は「衆院選で政権交代の期待を背負う民主党は、有権者からこれまで以上に厳しい目で見られる」と話す。「何万人の名簿を作るよりも、地方議員がどれだけ地道に、地域の有権者にメッセージを発信し続けられるかが大切だ」と展望を語った。
759
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:35:36
07参院選ちば 自民大敗の風景【上】
2007年07月31日 朝日千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000707310001
落選が決まり深々と頭を下げる白須賀氏(右)。実川幸夫・総括責任者(中央)の表情も厳しい=29日午後9時、千葉市中央区の事務所で
「ひどい逆風だった」
29日夜、千葉市中央区港町の白須賀貴樹氏(32)の選挙事務所。白須賀氏が「私の力不足」と敗戦の弁を述べた後、総括責任者の実川幸夫衆院議員は、かばうように、こう話した。
「オウンゴールが4点くらいだよ」
自民党県連で開票を見守っていた浜田靖一会長もサッカーに例え、こう分析した。年金問題や定率減税の廃止に加えて、「政治とカネ」をめぐる問題では松岡前農水相が自殺、後任の赤城農水相にも同様の問題が浮上し、久間前防衛相ら閣僚の失言も続いた。
◇
改選数が1増で今回、三つの議席をめぐって、自民、民主が2議席獲得にしのぎを削った千葉選挙区を、民主が制した。白須賀氏と前県議の石井準一氏(49)は連立与党を組む公明が推薦。県議会の議席(定数95)では自民56、公明7で3分の2を占める。それだけに「普通に戦えば負けるはずがない選挙だった」(自民党本部幹部)とのうめきが漏れる。
石井氏は党県連の支援を受け、党組織を引き締める運動を展開。白須賀氏は、歯科医師として医療関係団体からの支援に加え、立候補した8人のうちで最年少32歳の若さを前面に打ち出し、無党派層の支持を広げる狙いだった。
しかし、党本部が独自に実施した世論調査で、白須賀氏への支持が思うように伸びず、てこ入れに乗り出したのが6月ごろ。今回、選挙区候補の擁立を見送った公明に、白須賀氏7、石井氏3の割合で支援してもらうよう要請すると同時に、最大派閥町村派の動きが活発化した。
安倍首相は、公示日の12日は石井、白須賀両氏の応援に入った。終盤の26日には、白須賀氏支援のため、柏、松戸、船橋、市川のJR各駅で街頭演説。中川秀直幹事長、塩崎官房長官、小池防衛相ら閣僚級が続々と応援に入った。
党県連を通さない頭越しの対応に本清秀雄県連幹事長は「バランスを欠く」と党本部に電話で抗議した。
「2人立てるのは、かつての中選挙区制さならがらで大変ですね」
17日、白須賀事務所に激励に訪れた公明の北側一雄幹事長は、出迎えた実川議員に気遣った。
だが、公明支持層の票も自民党本部の意向とは裏腹に、県議5期の実績がある石井陣営に多く流れたことが、朝日新聞社が29日、県内の投票所で投票を終えた有権者を対象に実施した出口調査(有効回答5910)からもうかがえる。
◇
千葉大法経学部の新藤宗幸教授(政治学)は今回の参院選について、「年金は表向きの争点で、底流には、憲法改正や教育3法の改正、格差の拡大などがある」と話す。ただ、「05年総選挙で、争点が郵政民営化にかき消されたように、今回は年金一色になった」(浜田県連会長)というのが関係者の実感だ。
小泉前首相の人気で無党派層の支持を集め、総選挙で大勝した流れが、逆流していた。出口調査で安倍首相が続投すべきか、交代すべきか、聞いたところ、6割近い人が「他の人に変わってほしい」と回答。無党派層に投票先を聞いたところ、5割強が民主の2候補に投票したと答えたのに対して、自民2候補へは1割強だった。
本清県連幹事長は30日、記者会見し、安倍首相の責任問題について、「県連としてとやかく言うものではない」としながらも、「もう少し国民の目線にあった政策を実行してもらいたい。事務所費の問題など、政治が庶民の実感とかけ離れ反発を受けた」などと不満をあらわにした。
760
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:37:13
07参院選ちば 自民大敗の風景【中】
2007年08月01日 朝日千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000708010003
当選を果たした長浜博行氏(右)と加賀谷健氏=29日、千葉市稲毛区の加賀谷氏の事務所で
「『加賀谷当選』。短冊に願いを込めてください」。茂原市内で24日夕にあった民主・加賀谷健氏(63)の演説会。参院選投開票の29日は地元の七夕祭りと重なることにかけて、鳩山由紀夫幹事長が支持を呼びかけ、会場を埋めた400人一人ひとりと握手をした。
茂原市は議席を争った自民の石井準一氏(49)のおひざ元。千葉市を拠点とする加賀谷氏にとって、チラシ配りの人手も足りないほど苦戦が予想された地域。陣営には「加賀谷さんを当選させるために来た」という鳩山氏の応援は何よりありがたかった。
千葉選挙区(改選数3)で、民主は党県連代表の長浜博行氏(48)と、東京電力労組出身で県議5期の加賀谷氏を擁立。長浜氏には党県連が、加賀谷氏には県連最大の支援組織である連合千葉が支援に回った。「競い合わせることで得票を伸ばす」(田中明・県連幹事長)戦いで2議席を得た。
◇
「支援は必要か」
公示後に迎えた3連休の16日午後。千葉市稲毛区の加賀谷氏の事務所に、小沢一郎代表が姿を現した。わずか10分程度の突然の訪問。「弁士に要人を」。陣営は一つだけ熱望した。
「何がなんでも、ここで2議席。今の状況で取れなきゃ話にならない」。小沢氏は終盤のてこ入れを約束した。
小沢氏の加賀谷氏への評価は高くなかった。党が実施した世論調査での知名度の低さを根拠に、5月には連合千葉の黒河悟会長に候補者差し替えを迫る一幕もあった。
加賀谷氏の選挙戦は逆風続きだった。
昨年6月に立候補を表明したが、公認を得たのは長浜氏から半年遅れの今年1月。「2人目は女性で」という党の方針に振り回された。連合千葉が本格的に動き出したのは統一地方選後。そして8候補者中唯一の60代。
しかし「消えた年金記録」問題が風向きを変えた。「同世代が年金で頭を悩ませている」。6月に年金問題を取り上げたチラシをまくと、「相談に乗ってほしい」と電話が事務所に相次いだ。演説も年金問題を中心に。党の調査でも支持率が急上昇した。「年齢と経験を武器に『頼れるおじさん』になれた」と黒河会長は分析する。
朝日新聞社が29日に県内の投票所で実施した有権者の出口調査(有効回答5910)でも、民主の2人に投票した人の約7割が年金問題が投票に影響したと回答した。
てこ入れは鳩山氏や菅直人代表代行、年金問題追及で知られる長妻昭衆院議員らの千葉入りという形に表れた。
「有権者から聞いたのは安倍政権への批判ばかり。だから『民主に2議席を』と判断してもらえた」。当選でわく事務所で29日夜、加賀谷氏は勝因をこう分析した。
◇
「2議席獲得を次期衆院選での政権交代の足がかりにする」。長浜氏は、昨年7月に衆院からのくら替えを表明。国政での人脈を生かし、公示前から岡田克也副代表や蓮舫氏ら知名度の高い国会議員を続々と招いた。
報道各社が「長浜優位」と報じると、党の支援は加賀谷氏へ。陣営は気をもんだが、「15年間、駅前で1人で政治活動を続けてきた」。1日10カ所以上での街頭演説を最後まで続けた。
「追い風は吹いたが、コツコツとやってきたからこそご支援をいただけた」。29日夜、当選にわく事務所で語った。
民主は比例区でも自民を圧倒した。だが、長浜氏は「実力を試すチャンスをいただいたに過ぎない」とクギを刺す。田中県連幹事長も「自民の自爆が勝因。急いで政権を担える力を身につけないと、次は勝てない」。
761
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:38:44
【下】自民大敗の風景
2007年08月02日 朝日千葉
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000708020002
「なぜ、『は』なんだ。『も』じゃないか」
参院選が公示される1カ月前、東京都千代田区永田町の社民党全国連合。福島瑞穂党首が示した「今回は社民党へ」というキャッチコピーに各地方組織から批判的な意見が相次いだ。
自民、民主の二大政党のはざまで、民意は両党の間を振り子のように揺れる。憲法9条が争点の一つとなる中で、政策を絞り込んで存在感をアピールする狙いだった。
しかし、社民党千葉県連の磯崎博行幹事長も党の決定に懐疑的だった。地方議員が有権者から受ける相談は、税金や年金など、生活に密着した内容がほとんど。「9条は大事だが、まず、暮らしを良くしてもらいたいという切実な声が多い」
朝日新聞社が29日に県内の投票所で実施した有権者の出口調査(有効回答5910)で、安倍首相に続投して欲しいかどうか聞いたところ、「他の人に代わってほしい」と回答した人が6割近かった。このうち61%の人が千葉選挙区に立候補した民主党公認の2候補に投票したとしており、社民公認の青木和美氏(57)に投票した人は6%余りだった。
「安倍政権批判の受け皿となることができませんでした」
参院選千葉選挙区の投開票から一夜明けた7月30日午前9時過ぎ。社民党県連から村上克子代表の名前で、報道各社に対してFAXが1枚送られてきた。
◇
共産党県委員会は、5度目の国政選挙挑戦となる浅野史子氏(36)を擁立した。前回の参院選で約29万票獲得した実績があり、他の7候補と比べ、知名度で有利との期待があった。結果は、21万票で5位に終わった。
参院比例区でも今回を含む過去3回の得票は17万〜18万票にとどまっている。組織の結束力は示したが、追い風も受けてはいない。
それでも浮揚幸裕委員長は「国民の選択には共感が持てる。党勢は維持した」と総括した。「与党に代わりうる野党という立場を放棄している」。他党からはこんな批判も聞かれる。
国民新党から立候補した私立大兼任講師の岩渕美智子氏(51)は、「日本新党と間違う人もいた。党自体の知名度が低い」と受け皿になれなかった理由を分析。無所属で自民党県議だった本間進氏(52)は「台風の目にはなれた」とした。
◇
「これだけの追い風を生かせないということは、共産も社民も戦術が間違っている」と千葉大の小林正弥教授(比較政治)は言う。護憲・平和勢力の結集が持論。今回の参院選では、市民グループ「平和への大結集・千葉」で、改憲阻止のための共同候補を擁立しようと模索したが、果たせなかった。
選挙区で候補者を擁立するからこそ党勢を維持できる、というのが各党の一般的な考え方だ。それが小林教授には、護憲を掲げていながら、組織防衛のことしか考えていないと映る。
浅野氏と青木氏の得票の合計は約34万票。護憲勢力を結集できれば、民主に流れた一部も取り込んで当選できたはず、という。
二大政党制の動きが強まると、政策面で対決軸が鮮明になりにくい、と指摘するのは千葉大の新藤宗幸教授(政治学)だ。二大政党で政権交代が行われるようになれば、政党の透明性が高まる効果もあるが、少数意見が伝わりにくくなることを懸念する。「学問的な観点でみれば、四つか五つの小政党がある多党制が理想。政策ごとに連立政権ができたほうが良い」
しかし、世界的な流れは二大政党制だという。
次期衆院選は、政権交代が問われる選挙になる。民主党を除く野党は埋没をどう食い止めるのか、答えはみえていない。(この連載は大和田武士、小沢邦男、小若理恵、山野健太郎、長屋護が担当しました)
=終わり
762
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:40:31
態勢立て直し切迫
2007年07月31日 朝日東京
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000707310001
落選し、支援者に頭を下げる保坂三蔵氏=30日午前0時24分、台東区で
参院選から一夜明けた30日、前職が落選した自民党都連は重苦しい雰囲気に包まれた。安倍政権への逆風にさらされただけでなく、党組織の弱体化も浮かびあがった。得票数を落とした公明党都本部からは、自民との距離感の見直しに言及する声もあがる。次の選挙に向けて与党側は態勢の立て直しを迫られている。
(山本桐栄、別宮潤一)
「二つ取れたところを、むざむざと取りこぼしてしまって……」。落選した自民前職の保坂三蔵氏は30日、台東区の事務所で支持者らの手を握り、しわがれた声で頭を下げて回った。初当選した丸川珠代氏が、テレビ出演を次々にこなしたのと対照的だった。
改選数1増の5となった東京選挙区で、自民は9年ぶりに2人を公認した。業界団体や地方議員の支援を中心とした「地上戦」は保坂氏、知名度をいかして無党派層の票を取る「空中戦」は丸川氏。巧みに支持層をすみわけて「1足す1が3になるという戦略」(都連幹部)だった。
しかし、年金記録問題などで安倍政権の支持率が急落。思わぬ逆風に、保坂氏は「年金問題、政治とカネ、閣僚の失言など暴風雨のなか、演説の大半をおわびや経過報告に割かれてしまい、本論で勝負できなかった」と悔しさをにじませた。
「自民色に染まった現職より丸川氏の方が『汚れてない』と判断された」「組織の中にも丸川氏の若さにひかれた人がいたのだろう」。都議らはこう分析してみせた。
自民党の支持基盤の弱体化を気にかける都連幹部もいる。
都議会は49人の都議がそれぞれ演説会を開き、業界団体に総会を開いてもらうなど手を尽くした。「ここまで組織をきっちり固めたのは初めて」(都連幹部)と自信満々だった。「保坂氏はうまくいけば80万票」とみていたが、65万票にとどまった。
「規制緩和などで業界団体が議員に頼る部分が少なくなった」と都連関係者は話す。「3年後の参院選で、2人立てるのはもう無理だろう」との声も出始めた。内田茂・都連幹事長は「改革や規制緩和のなか、自民党が本当に中小企業など業界団体の痛みが分かっていたのかどうか。関係の再構築が必要だ」と話した。
一方、公明党の山口那津男氏は30日、朝から夜まで約20カ所にあいさつ回りをした。参院で民主党が第1党となったことを受け、支持者には「今後、法案修正の場面も増えるだろうが、自民と民主の触媒役として存在感を示す」と伝えた。
得票数は80万票を割り込み、6年前より約9万票減らした。山口氏は「東京の膨大な無党派層をどう取り込むか、いい方法が思いつかない」と明かす。陣営幹部は「街頭演説では民主党を批判し続けたが、自民党を擁護せずに批判しても良かったのでは。距離感が大切だ」との見方を示した。
763
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:41:41
支持組織「すみ分け」成功
2007年08月01日 朝日東京
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000708010001
民主党は2候補とも午後9時前に早々と当選確実に。テレビ速報が流れ、わき上がる鈴木寛氏の陣営=渋谷区で
参院選東京選挙区で2人を公認した民主党は、新顔の大河原雅子氏と前職の鈴木寛氏が当選し、2人で約190万票を集めた。年金や「政治とカネ」の問題などで野党に吹く追い風に乗り、支持組織のすみ分けにも成功した。ただ、党が目指す政権交代に向け、風に頼らずにどれだけ安定した支持を得られるのか、次の衆院選に向けて課題は山積している。
「ご支援ありがとうございました」。大河原氏は当選後、お礼の電話やあいさつ回りに精を出している。地域政党「東京生活者ネットワーク」の元都議で、民主に転身して108万票を集めた。「『民主党』を大事にしてくれる人がたくさんいたということ。党の力を感じた」
04年参院選では改選数4に対し、民主は2人が当選。改選数が5に増えた今回、2人当選は至上命題だった。
安倍政権に批判的な有権者の支持を集めようと、街頭では焦点の年金問題を中心とした演説を繰り広げた。党の政策の一つとして「年金通帳」をアピールするチラシも配り、民主への追い風をうまくいかした。
民主の支持団体もすみ分けを図った。「鈴木氏は総合、重電、家電、音響組合推薦。大河原氏は通信、情報、部品、地協直加盟推薦です」。6月9日、渋谷区で開かれた電機連合の総決起大会では、組合員にそれぞれの支援候補名が告げられた。連合東京は50万票とも言われる組織票を振り分けた。
「必死で地上戦を戦い抜け」。そんな小沢代表の檄文(げき・ぶん)が事務所に大きく張り出され、都議らも地域でこまめに集会を開いた。地道な動きも下支えとなった。
民主は全国的にも躍進し、政権交代に向けて大きな一歩を踏み出した。だが、その実現に向けた課題もある。
東京選出の衆院議員は「全然喜んでない。05年の単なる裏返しでしょう」と話す。小泉前首相による衆院解散で郵政民営化が問われた05年衆院選では、都内の25小選挙区のうち24選挙区で自民・公明候補が勝利した。「反動が来ただけで民主党が何をやってるか分かって支持されたわけではない」と分析する。
憲法改正、安全保障、労働法制の見直し……。民主党内では、議員や党員の間で意見が割れる課題が少なくない。「『労組の党』とのイメージもあるが、そこから脱却し、説得力のある実績を積み重ねなければ勝てない」。都連内からは、こんな危機感も聞かれる。
党組織のあり方を指摘する声もある。ある都連幹部は「民主党の看板だけで支持されるのではダメだ。国会議員、都議、区市町村議といったピラミッド組織は全然固まっていなくて、安定して戦えない。今後の活動量にかかってくる」と話す。(寺西哲生)
764
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:42:20
無党派層の心つかめず
2007年08月02日 朝日東京
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000708020001
選挙中、浅草の仲見世通りを練り歩く田村智子氏。無党派層への浸透は十分にはいかなかった
参院選東京選挙区で、共産党は51年間守ってきた議席を失い、社民党も議席を取れなかった。自民と民主の「二大政党」の流れの中で存在感を示しきれず、コアな政党支持層以外に支持が広がらなかった。半面、既成政党に距離を置いた無所属の川田龍平氏は、幅広い支持を集めて初当選。無党派層への支持拡大が、今後の選挙でも焦点となりそうだ。
「議席を受け継ぐのが私の使命だった」。落選が決まった共産の田村智子氏は涙を見せた。
前職引退に伴い立候補したが、前職が6年前に獲得した63万票に及ばない55万票にとどまった。共産は04年参院選で公認候補が落選し、今回の落選で東京選挙区の議席を失った。
選挙戦では組織固めに力を入れた。「今回は勝てる選挙なんだ」。党都委員会は選挙戦序盤、地区委員会幹部ら500人を集め、強く指示した。だが、切迫感は十分に高まらなかったという。ある幹部は「二大政党の流れの中で負けが続き、『また勝てないんじゃないか』と負け癖があった」。
無党派層への支持拡大も弱かった。商店街などで練り歩きを重ねたが、「身内だけでかたまり、違和感や近寄りがたさを持たれたかもしれない」と別の幹部は振り返る。パフォーマンス的な運動を企画すると、党員から「ふざけている」と批判があがり、柔軟な活動ができなかった面もあったと打ち明けた。
社民の杉浦ひとみ氏も、目標の60万票に遠く及ばない20万票の獲得にとどまり、落選した。党都連の中川直人代表は「与党批判の受け皿として民主党に票が集中した。まずは末端の議員の活動を強めるしかない」と語る。
共産や社民が支持を広げられなかったなかで、無所属の川田氏は目標の60万票を上回る68万票を集めた。川田氏は「今の政党政治への不満の表れ、としか言えない」と振り返る。
川田氏の陣営ボランティアには社民党支持者が少なくない。護憲や格差是正など同調する訴えも多く、選挙前には「社民の推薦を得るべきだ」との声もあったが、「20万の組織票より失う票の方が多いのではないか」と判断した。
それが奏功した。街頭演説には無党派層だけでなく、自民支持者も集まった。「私は実は自民党員です。福祉や医療、環境、人権に関して川田さんの主張のほうが正しい」。選挙戦終盤、そんな電子メールも事務所に舞い込んできた。
川田氏は、全国121人の当選者で唯一、どの政党の公認や推薦も一切受けていなかった。「愚直でまじめな訴えが共感を得た。政党色に染まっていない川田氏が際だった」。選対の宮部彰・事務局次長は振り返った。
(内山美木、須藤龍也)
765
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:50:29
【決戦 参院選】
民主・米長氏が圧勝
2007年07月30日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000160707300006
初当選を果たし、妻や支援者らと万歳をする米長晴信氏=29日午後8時半過ぎ、甲府市上阿原町で
与党への逆風は、保守王国でも吹きやまなかった――。参院選は29日投開票され、山梨選挙区(改選数1)は民主党の元テレビ記者米長晴信氏(41)=国民新推薦=が、自民党の不動産管理会社長入倉要氏(42)=公明推薦=、共産党の党県常任委員花田仁氏(46)を破り、大差で初当選した。非改選と合わせ、山梨選挙区の参院2議席を民主が独占した。「分裂」の余波に苦しんだ自民党県連は、総選挙に向けて抜本的な出直しを迫られそうだ。投票率は63・65%で、前回(61・81%)を1・84ポイント上回った。
昨年8月に立候補表明をした米長氏は、選挙戦に入ると、全国的な争点の年金問題など生活に身近な争点に訴えを絞った。無党派層を取り込むとともに、閣僚の相次ぐ不祥事で安倍首相の政権運営に不満を持つ自民党支持層の切り崩しにも成功した。
県内経済界で強い影響力を持つ長沢利久・はくばく会長が後援会長に就任。保守層に人気のある、おじの米長邦雄・日本将棋連盟会長も県内入りを重ねたことで、支援の輪が広がった。
連合山梨傘下の労組も全面的に支援し、支持基盤の弱い民主党を支えた。県教職員組合(山教組)は、「投票日が夏休みにずれ込み、選挙活動がしやすくなった」(幹部)ことで、県内全域での支持拡大に寄与した。
入倉氏は「地産地勝」をキャッチコピーに、県内在住歴の浅い米長氏よりも県内の課題に詳しいことを強調したが、立候補表明が今年3月と出遅れたこともあり、支持は広がらなかった。高い関心を集めた年金問題を選挙戦で正面から取り上げなかったことも「災い」した。
自民党県連は05年の「郵政総選挙」や1月の知事選を巡る分裂を抱え、組織がまとまらず、中川秀直党幹事長が2度にわたって来県して党国会議員を叱咤(しっ・た)したが、終盤の追い上げすらかなわなかった。
花田氏は「憲法9条改悪反対」など党のスローガンを前面に打ち出し、安倍政権への批判票の取り込みを図ったが、浸透しきれなかった。
■「保守王国で参院独占」
甲府市上阿原町にある米長氏の選挙事務所。午後8時過ぎ、テレビが米長氏の「当選確実」の一報を伝えると、集まった支持者からは、「やった」と歓声とどよめきがわき起こった。
間もなくしてトレードマークの青色のポロシャツ姿で現れた米長氏。紙吹雪が舞う中、支持者らとがっちり握手を交わして回った。「皆さんのおかげで勝つことができた」と何度も頭を下げた。
万歳三唱の後、「年金記録のずさんな管理や格差社会への批判をうまく取り入れることができた。国民を守るための本当の戦いが今日から始まる」「二大政党制の幕開けだ」と興奮気味に語った。
総合選挙対策本部長の小沢鋭仁党県連代表は「保守王国の山梨で、参院を独占できた。この勢いで政権交代を目指したい」と話した。
766
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:51:10
【決戦 参院選】
従来型の組織戦に誤算
2007年07月30日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000160707300005
「分裂」「選挙疲れ」、そこへ追い打ちをかけた「逆風」。従来型の組織選挙に固執した自民党の山梨県連は、無党派層が全国で巻き起こした逆風になすすべもなかった。
自民党県連は民主党県連の約80倍の党員約1万4千人を数える。選挙期間中、県関係の国会議員は自民6人に対し、民主は3人。吹き荒れる「年金問題」を正面から受け止めなくても、「自民と民主の組織力の差で押し切れる」とある意味当然とも言える判断をした入倉要氏の陣営に誤算があった。
党県連が抱える「足かせ」がそれだ。一つは05年の「郵政総選挙」と、1月の知事選を巡る党議員間のしこり。それに知事選、統一地方選と続いた「選挙イヤー」による支持者の疲労感。
それでも、党県連の組織の歯車は、5月の安倍首相来県をきっかけに、きしみながらも回り始めたかに見えた。だが同時期に表面化した年金問題が、県内の有権者の過半数を占める無党派層の関心を集め、自民への逆風に変わる。民主組織が自民組織に比べて小さいように、自民組織も無党派層に比べれば、小さな歯車でしかなかった。
年金問題を避けた入倉氏が代わりに無党派層に投げかけたのは、「地産地勝」のキャッチコピー。だが消去法で選んだ地縁を訴えたところで、年金問題とどちらが有権者の身に迫って聞こえるか、差は明らかだった。
民主の米長晴信氏は演説で、県内では実感の薄い「二大政党制の実現」を性急に訴えることはせず、より身近な年金問題を前面に出すことで、追い風にうまく乗った。
民主党県連は知事選、統一地方選で候補者擁立断念による「敗北」が続いた。今回は敵失に救われた勝ち星と言える。
次は総選挙。民主党県連はこれから、今回限りの批判票の受け皿でなく、二大政党制の担い手として一票を託す価値があるのか、有権者の注視を受けることになる。(上原佳久、北林慎也、岡戸佑樹)
767
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:52:28
【決戦 参院選】
【惑】<上>勝利が運んだ中央の風
2007年07月31日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000160707310001
米長氏当選に喜ぶ陣営幹部。長沢利久・はくばく会長(右から2番目)ら有力支持者の動向が、今後の党勢拡大のカギを握る=29日、甲府市の選挙事務所で
「山教組(山梨県教職員組合)のような組合活動が全国に広がれば、日本の教育はもっと良くなる」。参院選が終盤戦に入った23日午後、甲府市丸の内3丁目の山梨県教職員組合を表敬訪問した米長邦雄・日本将棋連盟会長から贈られた「望外」な褒め言葉。握手を交わした山教組幹部の表情は戸惑いながらも満足げだった。
前回04年の参院選での選挙資金集めが問題視され、活動の鈍化が懸念された山教組(組合員約4500人)。今回の参院選では、投開票日が終業式の後になった。そのため、家族や知人への民主党の米長晴信氏への投票依頼は、「職権乱用」を避けることができたという。比例代表では、組織内候補が前々回並みの得票を得て、県内随一の集票組織として一定の存在感を示した。
◇
投開票日の3日前、26日夜、自民支持者が多い市川三郷町であった米長氏の個人演説会。農協の古びた建物には、入りきれないほどの人が詰めかけた。後援会長の長沢利久・はくばく会長が「峡南から国会議員を送り出す悲願を達成したい」と、民主党の横路孝弘衆院副議長とともに訴えると大きな拍手がわいた。
公示後に経営者仲間を次々と米長氏の支持に引き込んだという長沢会長。「初めは民主党議員と一緒に壇上に立つのは抵抗があったが、だいぶ慣れた」と苦笑しながらも、農村部での支持拡大に手応えをつかんだ様子だった。
◇
甲府市上阿原町の米長氏の選挙事務所には、優勢が伝えられた選挙戦中盤ごろから、自民支持だった経営者らから激励の電話が相次いだという。陣営幹部は「顔も見たことがない人がたくさん来た。情勢次第で、勝ち馬に乗ろうとする人が多いのが山梨の選挙の特徴だ」と話す。
選挙事務所で打ち上げ式を終えて選挙戦を締めくくった28日夜、勝利をほぼ確信した米長氏は「風がなければ、組織力では勝てなかった」と振り返り、「県内の課題に耳を傾け、地道な活動で党勢拡大につなげたい」と表情を引き締めた。
地滑り的な勝利は、皮肉にも「中央からの風で選挙結果が左右される」(渡辺一彦連合山梨会長)という事実を裏付けた。長沢会長は「今後も民主党を支持するかは白紙。信頼に足る党になるかどうかを見極めたい」との姿勢を崩していない。
解散総選挙はそう遠くない。「年金や格差の問題で、訴えが支持を集めた。今後もしっかりした活動で、政権交代可能な政党として期待感を県民に持ってもらう」(小沢鋭仁党県連代表)という民主党。そのためには地に足が着いた支持基盤の確立に課題も残した。
◇
参院選では保守王国といわれた山梨県でも、自民党が歴史的な大敗を喫した。選挙戦を振り返りながら、関係者の戸惑いや思惑を報告する。
768
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:53:54
【決戦 参院選】
【惑】<中>自民の分裂、尾を引く
2007年08月01日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000160708010002
選挙期間中、県内入りした中川秀直党幹事長。党国会議員と県議にげきを飛ばしたが、功を奏しなかった=18日、甲府市国母5丁目の入倉要選挙事務所で
「早期に執行部を一新すべきだ」
「あなた、何を言っているんだ」
7月31日、甲府市の自民党県連会館。参院選での大敗を総括する会合で、小野次郎衆院議員が県連執行部の責任を追及すると、臼井成夫県連幹事長は声を荒らげた。1時間の予定だった会合は倍に長引いた揚げ句、責任のなすり合いの場に変わっていった。
◇
党県連は次の総選挙に向け、仕切り直しを急いでいる。だが総括すら容易ではない。背景には、05年の「郵政総選挙」の結果、衆院議員2人がそれぞれ共存することになった衆院2、3区での党公認を巡る争いがある。
「耳に痛いことも言わなければならない」。選挙戦中盤の18日、甲府市内の入倉要氏の事務所。急きょ訪れた中川秀直党幹事長はそう切り出すと、居並ぶ党国会議員にげきを飛ばした。
中川幹事長の県内入りは6月28日に続き、異例とも言える2回目。同席した、ある県議は「公認問題をちらつかせ、発奮を促すのが目的だったようだ」と説明する。
だが団結は実現しなかった。6月下旬、衆院2区の都留市で開かれた入倉氏の個人演説会。主催者側は同市を地盤とする堀内光雄衆院議員と長崎幸太郎衆院議員の両者に、あえて案内状を出さなかった。関係者の一人は「マイナスだから。一方だけ出席したら、もう一方の支持者が機嫌を損ねて票が逃げる。随分気を遣わされたよ」と話す。
保坂武、小野次郎の両衆院議員が争う衆院3区の県議も、「選挙区に2人の衆院議員。集票にはかけ算どころか、引き算だった」と打ち明ける。
◇
一方、民主党は勢いを増している。
「今度から自民には入れない。勘弁してくれ」。前島茂松県議(自民党新政会)は選挙期間中、地元笛吹市の農家から何度もそう言われたという。民主党が公約した農家の「戸別所得補償」が響いたとみる。前島県議は「農家の自民党支持は盤石だったはずなのに。支持基盤の地殻変動が本当に起きているのかもしれない」と危機感を強めている。
「このままでは、自民党県連に明日はない」。中島真人県連会長は31日あった会合後の記者会見でそう言い切った。
8月中旬までに、自民党の支持基盤の分析にまで踏み込んで、参院選を総括する文書を作成する方針を示した。しかし、総括が新たな分裂の火種になる可能性もある。
会合で小野氏とやり合った臼井幹事長は「総括では、衆院議員の後援会が機能したかを検証する。こっちにはデータがある」と言い放った。入倉氏の後援会の入会カード(個票)の集まり具合などから貢献の度合いを調べ、責任を追及する構えだ。
ある自民系の中堅県議はため息交じりにこう漏らした。
「『犯人』捜しをしても、さらに分裂が深まるだけ。このままで総選挙を戦えるのだろうか」
769
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/03(金) 16:55:40
【決戦 参院選】
【惑】<下>翻弄された「党員知事」
2007年08月02日 朝日山梨
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000160708020001
笑顔を浮かべる横内知事(右から3番目)。中部横断道建設費の県負担の削減を伝える会談で自民党国会議員は整列して写真撮影に応じた=7月5日、東京の総務省で
「民主党のセンセイ方にも、ちゃんとあいさつに行きますから」
参院選の公示を控えた7月4日。横内正明知事は電話で、民主党系の有力支持者に釈明して、理解を求めた。
その翌日、東京・霞が関の総務省大臣室。横内知事と菅総務相を囲んで、県関係の自民党国会議員5人が笑顔を浮かべていた。横内知事が1月の知事選で、公約した中部横断道建設費の県負担減額。総務省から、実現の内定を伝えられる席だった。
自民党国会議員に同席を呼びかけたのは、入倉要氏の選挙対策本部長を務めた保坂武衆院議員。「実現に、自民党が貢献したことをアピールした」と話し、参院選を意識した行動だったと認める。
自民党国会議員による「選挙利用」の意図を知った横内知事は、民主党系支持者への対応を迫られたのだ。
◇
元自民党衆院議員の横内知事は2月の就任後も、自民党籍を持ったままだ。「県政にあたっては不偏不党」と掲げるが、参院選を巡っては「党員知事」を利用しようとする動きに、翻弄(ほん・ろう)される場面も目立った。
「横内知事(自民党員)、『がんばれ』といりくら要を激励!」
横内知事と入倉氏が握手する写真入りのビラが選挙戦終盤、横内知事の地盤・衆院3区の各戸のポストに入れられた。差出人不明で公選法違反の疑いが強い。ビラは昭和町にある民主党の後藤斎衆院議員の事務所にまで届いたという。
民主党県連はビラを問題視。横内知事は中国へ出張中だったが、県秘書課を通じて関与を否定する騒ぎとなった。
「若き自民党のエース、入倉要さんを私の仲間に加えていただきたい」
5月26日、甲府市内で開かれた安倍首相の講演会。声を張り上げる安倍首相と同じ壇上に、横内知事の姿もあった。
横内知事は当初、講演会前に安倍首相と会談し、そのまま会場を後にする予定だった。ところが、実質的に主催する自民党県連に押し流されるまま、壇上の席についてしまったという。
横内知事を支える民主党系支持者は「壇上で、入倉氏支持の言質を取られた可能性もあった。そうなれば、4年後の知事選で、民主党系支持者は黙っていなかっただろう」と危うさを指摘する。
◇
7月31日、参院選後初めての記者定例会見で、横内知事は自民党員を離脱する考えがないことを改めて強調した。
だが、民主党は参院の県内2議席を独占し、影響力を増している。後藤衆院議員は「知事はこれから、我々に相談することも増えるだろう」と牽制(けん・せい)した。=終わり
(この連載は上原佳久、北林慎也、岡戸佑樹が担当しました)
770
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/04(土) 11:20:07
風の決算 讀賣茨城
(中)追い風
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/kikaku/075/2.htm
流れ決めた「赤城問題」
開票翌日、街頭に立った藤田氏。市民から握手を求められる場面も(7月30日午前7時30分、水戸市のJR水戸駅前で)
「次々と不明朗な問題が明るみになった赤城さんが辞任しないでいてくれたおかげで、有権者の批判のトーンはどんどん強まっていった」。民主党県連の長谷川修平幹事長は振り返る。
公示直前、地元選出の赤城前農相の「政治とカネ」の問題が発覚。同党新人の藤田幸久氏(57)の事務所には1日平均十数本の激励の電話がかかってきた。「民主党に頑張って欲しい」との電話に交じって、自民党支持者からも「今回は民主党に投票する」という声が寄せられるようになり、「こんなに激励の電話がかかってきたのは初めて」と陣営スタッフを驚かせた。
元大洋村長の石津政雄氏ら新人候補の出馬表明が相次ぎ、反自民票が分散する恐れがあった。衆院議員を2期務めたとはいえ、選挙区は東京。出馬表明も今年2月と遅れた藤田氏の知名度不足は否めない。中でも、公明党支持層の一部や中村喜四郎衆院議員の支援を取り付けた石津氏は脅威に映った。しかし、党県連と合同選対を立ち上げた連合茨城の石井武会長は「『藤田は何とか当選できる』という空気が陣営には強かったが、石津さんの出馬により、一気に引き締まった」と語る。
◇
参院選茨城選挙区で民主党候補としては藤田氏が9年ぶりにトップで当選を果たし、同党県連内では、勢いを勝って「早く衆院解散、総選挙を」という声も出始めている。県内の衆院全7選挙区のうち、候補が決まっているのは、大畠章宏代表の5区と、元衆院議員の3区、新人の4区の計3選挙区。大畠代表によると、空白の2選挙区でも既に特定の名前が挙がっているという。別の党県連幹部は「参院選で大勝した影響で、『次の衆院選は民主党から出たい』という人材が増え、候補者の発掘も進むはず」と期待する。
「当選おめでとう」。投開票日翌日の7月30日早朝のJR水戸駅前。藤田氏が同党県議らと一緒にあいさつに立つと、通勤途中の市民らが声を掛ける。「皆さんのおかげで当選できました。ありがとうございました」。頭を下げる藤田氏に、握手を求める主婦らの姿も見られた。トップ当選を決めた前夜の熱気がそのまま続いているような雰囲気も漂ったが、連合茨城の石井会長は「自民王国」に吹いた風を一瞬の「つむじ風」に終わらせないためにも「先手先手を打って候補を決めることが大切だ」と指摘する。
771
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/04(土) 11:21:39
風の決算 讀賣茨城
(下)無風
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/kikaku/075/3.htm
「反自民は民主」で埋没
テレビの開票結果を厳しい表情で見守る石津政雄氏(中央)(7月29日、水戸市内の事務所で)
「公明票は一体どこに消えたんだ」
先月29日夜、開票結果を見た自民党県連幹部が、しきりに首をひねった。
6新人が2議席を争う激戦。中でも、「台風の目」と見られたのが、無所属の石津政雄氏だった。十数万票の基礎票を持つ公明に選挙協力を求めたことが、他陣営の目には脅威と映った。
その見方は的はずれではなかった。6月下旬の石津氏の出馬表明を受け、陣営関係者は都内で創価学会幹部と会い、協力の約束を取り付けたという。選挙戦を前に、「公明はやってくれる」と陣営は疑わなかった。しかし、ふたを開けると、石津氏の得票は11万票台にとどまった。今回、県内で公明が獲得した比例票は約18万3000票。石津氏が「公明にはよくやっていただいた」と語る一方で、陣営幹部は「民主への追い風がすごすぎた。選挙期間中のマスコミの世論調査で、うちがかすんでしまったのを見て、公明の支援も半身になった。公明を本気にさせられなかったのはこちらの力不足」と認める。
風が吹かなかったのは、国民新党の工藤敏隆氏も同じだ。陣営幹部は「民主党の圧勝は事前に予想できていた。こちらとしては大きな組織や団体の支援がない割には健闘したと考えている」とさばさばした口調で振り返る。
頼みの綱は、特定郵便局長OBらでつくる「大樹」県本部だけだったが、郵政民営化のあおりで、大樹を取り巻く選挙風景はすっかり様変わりしていた。
かつて地元の名士が世襲することも珍しくなかった特定局長は、合理化などの流れを受けて普通局幹部が横滑りする例が増えた。「そうした局長は、そもそも人脈がなくて選挙運動をやりようがない人も多い」(大樹関係者)。「『国民新党をやるんだったら除名にしろ』という声もある」。大樹の職域支部がある自民党県連の幹部からは、そんな圧力までかけられたという。
「反自民票の受け皿に」と意気込んだ共産党もあてが外れた。田谷武夫氏は選挙戦で「自公の悪政に対する有権者の怒りの声はすごかった」と、それなりの手応えは感じていた。しかし、得票は3年前の前回選挙に比べ1万票近く少ない約8万6000票にとどまった。党県委員会は「有権者から政策は一番いいと評価されている。『自民でなければ民主』という思いこみがあったのでは」と推測する。(終わり)
(この企画は、川上修、成海隆行が担当しました)
772
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/04(土) 15:51:49
【東京】
「民主2人当選 責任果たせた」 都議会訪問の大河原参院議員
2007年8月4日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20070804/CK2007080402038474.html
激戦の参院選東京選挙区で、トップで初当選した大河原雅子氏(54)=民主=が三日、都議会で開かれた民主党の都議総会に、あいさつに訪れた。
生活者ネットワークで都議十年を務めた大河原氏は「かつぎにくい候補で、ご迷惑をかけたかもしれません」と頭を下げた後、「(党が至上命令とした)二人当選の責任を果たせ、ほっとしている。党への期待を、全国で高めていきたい」と語った。
一方、大河原氏とともに再選された鈴木寛氏(43)は、体調不良を理由に欠席。代わりに、総会には選対本部長代行の中山義活前衆院議員が出席し「私がハッパをかけすぎ、熱中症になってしまったが、しばらく休んだら、また党の頭脳として、必ず役立ってもらう」とあいさつした。
773
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/04(土) 19:26:08
07参院選・検証<上> 民主躍進
2007/07/31(火) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁 茨城
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/election2007/page03.htm
■勢力維持へ組織固め
民主党の藤田幸久氏(57)は当選の喜びに沸く選挙事務所で「茨城は“自民王国”といわれてきたが、今回の選挙で“県民王国”が誕生したといえる」とあいさつした。
二十九日午後八時すぎ、テレビの速報番組が開票開始を待たず、早々と茨城選挙区(改選議席二)の藤田、自民党の長谷川大紋(64)両氏の当選確実を報じ、全国で自民の歴史的大敗を伝えた。
開票の結果、藤田氏が約五十四万票を獲得し、長谷川氏の約四十二万七千票を上回った。二〇〇四年の前回参院選で二位当選の民主・郡司彰氏が獲得した約四十七万八千票を約六万票上回り、党県連が今回の目標とした得票五十五万票に限りなく近い結果を得た。
参院選で民主党候補のトップ当選は一九九八年の郡司氏以来。同選挙は、自民党が議席独占を狙って候補者二人を擁立した。得票が割れて当選は一人となったが、郡司氏の得票約三十一万票に対し自民二人の総得票は約四十七万票だった。
藤田氏は実質的に結党後初の県内トップ当選となり、参院第一党になったのを受けて「政権交代のための仕事をしていく」と意気込みを述べた。
当初から、茨城選挙区は自民、民主の現有議席確保が堅く、トップ争いが最大の焦点とみられていた。六月に入って候補者が三人加わり計六人の混戦となったが、当落に影響しないとする見方が強かった。
自民党への強い逆風で、民主党県連が掲げた「自民候補より一票でも多く得票を」のスローガンが現実味を帯びた。藤田氏の合同選対は選挙戦終盤にかけて、「民主党への追い風」報道による揺り戻しを警戒し、陣営の引き締めを図った。
大畠章宏民主党県連代表は、自民候補に大差をつけたトップ当選に「市場原理経済の路線を転換するよう求める県民の声が圧倒的勝利につながった」と勝因を語った。
今回選挙で、大畠代表は「県内の民主党員がなかなか増えない。自民党を支持してきた皆さんも今回は民主党に投票してほしい」と訴えた。
県内の同党員はサポーターを含め約四千四百人。県内選出の同党国会議員は十四人中三人(藤田氏含む)、県議は六十五人中六人。選挙戦は合同選対を組む連合茨城(組合員数約十三万人)の組織力が頼りとなる。
選挙のたびに党の組織力や支持基盤の弱さが課題として浮かび上がる。“自民王国”の本県で、今後も民主党が拮抗(きっこう)した勢力を維持するためには、組織固めと支持基盤整備が急務になる。
今回選挙中盤戦の本社世論調査結果は、普段の県内民主党支持率約18%に対し、今回選挙は約33%(選挙区)が支持すると回答。無党派層の約36%も民主党支持に回った。前回に続き、今回も「風」をつかんでの躍進とみるのが一般的だ。
大畠代表は「組織力は地方議員の数が基礎になると思う。県議選各選挙区、全市町村議選で最低一人は立候補する体制をつくりたい」と話した。
第二十一回参院選は自民党の大敗、民主党の躍進が際立つ結果となった。茨城選挙区(改選議席二)は自民、民主の両候補が現有議席を確保したが、民主候補が自民候補の得票を大きく上回りトップ当選した。“自民王国”を揺るがした県内参院選を検証する。
774
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/04(土) 19:27:26
07参院選・検証<中> 与党の誤算
2007/08/02(木) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁 茨城
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/election2007/page02.htm
■事務所費と選挙協力
「これが効いてるんだよな、正直なところ」。選挙戦最終盤を迎えた自民党・長谷川大紋氏(64)の選挙事務所。陣営の幹部はあきれ顔で言った。数日前からマスコミ各社の世論調査報道が「民主優位、自民劣勢」を伝えていた。
「これ」とは、今参院選公示直前に明らかになった本県選出の赤城徳彦農相の後援会事務所費をめぐる不透明な政治資金問題。自民党県連は当初「法的なルール上問題はない」として沈静化を待ったが、「顔面ガーゼ」「領収書の二重計上」と最後まで尾を引き、自民批判の有権者心理を直撃した。結果、赤城氏は参院選終了後の一日、農相辞任に至る。
常陸太田市内のスーパー駐車場で行った遊説の際、集まった支持者と握手して回った長谷川氏にある男性が声を掛けた。「いったい、自民党の大臣たちはどうなってるんだ。あと一人おかしなのが出てきたら、あんたには投票しない」。逆風の端的な表れだった。
山口武平・県連会長は「(長谷川氏は)当選はできたが、選挙環境は極めて厳しかった。選挙民に理解してもらうのに、かなりのエネルギーを要した」と、選挙戦を振り返った。
「誤算」の重なった選挙戦であった。茨城選挙区で長谷川氏が民主党の藤田幸久氏(57)に十一万二千票もの差でトップ当選の座を奪われ、比例の県内政党別得票でも自民は民主に九万七千票差をつけられた。
自民が一候補のみを擁立した参院選で他党候補にトップ当選を譲るのは、同党候補が落選した第十回の一九七四年以来、実に三十三年ぶり。比例で民主に後れをとるのは、前回〇四年に続いてのことだ。
誤算の一つは言うまでもなく赤城農相の事務所費問題。「地元大臣の誕生で参院選に弾みがつく」(自民県連)との就任時の観測は暗転、逆に「政治とカネ」問題の標的となって民主躍進を後押しした。そして、もう一つの誤算が、逆風の威力を見誤り公明党との選挙協力を見送ったことだ。
七月三十一日午前四時、水戸市内の公明党県本部。支援した同党比例候補の当選を確認すると、石井啓一代表は安堵(あんど)感とともにつぶやいた。「年金問題は与党の連帯責任だが、その他は自民がミスを重ねて自滅し、われわれ公明は逆風のあおりを受けた。民意は自民におきゅうを据えようとしたが、(参院改選まで与党として)全治六年の大やけどを負ってしまった」。
自民、公明は今参院選で、前回推し進めた選挙協力を解消した。茨城選挙区候補を擁立しない公明に「選挙区は長谷川」で協力を得る代わりに、「比例は公明」を求められることを自民が嫌ったためとされる。結果は前回との比較で、自民の比例得票はほぼ変わらなかったものの、自民の選挙区得票が十五万六千票減、公明の比例得票は二万票減。県内でも与党惨敗を印象付けた。
公明が候補者を擁立しなかった選挙区で、同党に自民からの推薦要請がなかったのは全国で本県のみという。投票前夜、別々の場所にいたある自民県連幹部と公明県本部幹部の考えがくしくも一致した。「県内でも与党として協力し、逆風の選挙を戦うべきだったんだ」。もはや、敗北を覚悟した言葉だった。
【写真説明】
当選確定後、報道陣に囲まれ厳しい表情で質問に答える長谷川大紋氏=7月29日午後8時50分、水戸市笠原町の選挙事務所
775
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/04(土) 19:28:15
07参院選・検証<下> 小勢力の攻防
2007/08/03(金) 本紙朝刊 総合1面 A版 1頁 茨城
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/election2007/page01.htm
■二強四弱構図崩せず
二大政党に挑んだ他の四陣営は有権者の選択肢を増やしたが、“二強四弱”の構図は崩せなかった。追い風は民主に集中し、小政党や無所属の候補たちは風をつかみきれなかった。
開票当夜の二十九日、午後八時の投票締め切り直後にテレビ報道が茨城選挙区の当確を打った。共産の田谷武夫氏(55)陣営では敗戦を受け、会見が淡々と進んだ。終了後、同党県委員会幹部は「どうして一票も開いてないのに当確が出るんだ」と、思わず報道に八つ当たりした。
獲得した約八万六千票は前回参院選から八千五百票余り減った。六候補のうち最も早い出馬表明も奏功せず四位に沈む。比例は前回を上回り六万九千票近くまで底上げしたが、目標の十万票には達しなかった。
「民主の大勝は自・公政治への批判の結果。新しい時代の幕開け、前向きな変化ととらえている」。一夜明けて田谷氏は冷静に分析した。「だが自民も民主も底流は一緒。どちらに転んでも大企業、アメリカ優先は変わらない」。
支援団体の茨城労連は組合員数一万六千人で、民主を支持する連合茨城の約十分の一。一定の組織、支持はあるが、二大政党の波にもまれながらなんとか踏みとどまっているのが現状だ。
選挙戦の最中、田谷氏は支持者以外から「憲法九条を守ってほしい」と何度も声をかけられた。「新しい時代」の活路は地域の声なき声を拾うことで見えてくる。
無所属の石津政雄氏(60)は「脱政党」を唱え第三極の存在感を打ち出したが、当選圏に遠く及ばず三位に終わった。石津氏は「政党や大組織の推薦がない中、短期間に十一万四千票を得て満足」と話す。
公示まで二週間余りに迫った六月二十四日、石津氏は最後の一人として出馬表明した。千人を対象とした独自の世論調査で「勝算あり」と踏んでいた。
公明に選挙協力を申し入れて一部支持を得たほか、中村喜四郎衆院議員(七区、無所属)系列の県議と連携。各地の市議らによる勝手連を立ち上げ無党派層を取り込む戦術に出た。だが−。「時間がなかった。茨城は広い。政策が浸透しなかった」。敗因は「出遅れ」と石津氏。
大洋村(現鉾田市)で村長を四期十六年務めた唯一の首長経験候補。村で実践した健康づくり政策は「県内に浸透していた」と言うが、個人名の「石津」と結びついていないことに気付き「大誤算」と唇をかんだ。市町村別で得票一位は鉾田市のみにとどまった。
開票日の夜、石津氏は選挙事務所で敗戦の弁を語り、「今後は同志の皆さんと相談したい」と政治活動の継続に含みを持たせた。
【写真説明】
早々に落選が決まり支持者とテレビの開票速報を見つめる石津政雄氏=29日午後8時10分、水戸市けやき台の選挙事務所
776
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/04(土) 20:04:13
2007年8月1日(水)
総合
執行部辞任求める声
自民県連 中旬までに総括 山梨
http://www.sannichi.co.jp/saninsen/news/2007/08/01/7.html
自民党山梨県連(中島真人会長)は三十一日、甲府・県連会館で国会議員・県議団合同会議を開き、八月中旬までに参院選の総括をすることを確認した。閣僚の失言など党本部の失態を批判する声が続出した一方、山梨選挙区の大敗の結果から、一部の衆院議員や県議からは県連執行部の引責辞任を求める意見も出た。
中島会長のほか、臼井成夫幹事長や保坂武選対本部長、赤池誠章、小野次郎両衆院議員、県議ら約三十人が出席。堀内光雄、長崎幸太郎両衆院議員は欠席した。
出席者によると、参院選山梨選挙区の敗因について協議。国会議員や県議からは閣僚の失言や事務所費問題などの影響を指摘し、「暴風雨のような状況で選挙にならなかった」と党本部を批判する声が相次いだ。
一方、衆院山梨3区県議を中心に「総括する前に現執行部は責任を取って辞めるべきだ」との意見が出た。また、小野氏が「(中島県連体制は参院選までの)『選挙管理内閣』。早急に新執行部体制をつくるべきだ」と迫ったのに対し、執行部が強く反発する一幕もあった。
会議後、会見した中島会長は総括が終わり次第、辞任する考えがあることを示した。また、安倍晋三首相の続投について、臼井幹事長は「続投の理由をきちんと説明すべきだ」と述べた上で、中川秀直党幹事長らが辞任の考えを明らかにしていることを念頭に、「トカゲのしっぽ切りでは人心一新にはならない」と厳しく指摘した。
一方、甲府市支部長を務める土屋直県議が同日、中島会長に辞表を提出。土屋氏は「候補の出身地の甲府市で大差をつけられた責任を取るため」と説明。預かっていた同市支部幹事長、総務会長の辞表も出した。
777
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/05(日) 14:58:52
07参院選:民主・藤田氏がトップ 自民・長谷川氏、組織固め(その1) /茨城
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ibaraki/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk08010176000c.html
参院選は29日、投開票され、茨城選挙区(改選数2)では民主の藤田幸久氏(57)と自民の長谷川大紋氏(64)の2新人が初当選を果たした。年金や「政治とカネ」の問題が追い風となり藤田氏が長谷川氏に大差を付けた。自民が候補者を1人に絞ったケースで民主候補がトップ当選するのは初めて。無所属の石津政雄氏(60)▽共産の田谷武夫氏(55)▽国民新党の工藤敏隆氏(46)▽諸派の武藤博光氏(45)の4新人は及ばなかった。投票率は前回を上回る54・00%だった。
◇年金など追い風に 無、共、国、諸の4氏及ばず
茨城選挙区は、04年の自民、民主、共産の3候補の戦いから一転、無所属、国民新党、諸派の政治団体「共生新党」からも出馬し、6氏が2議席を争う構図となった。しかし実態はこれまで同様に無風選挙だった。
トップ当選の民主の藤田氏は日立市出身とはいえ2期務めた衆院議員時代は東京から立候補しており、県内で知名度が低いのが弱点だった。候補者選定で支持母体の連合茨城と意見の相違もあり「労組との連携は鈍い」と話す関係者もいた。
だが年金問題や久間章生前防衛相の原爆をめぐる失言、赤城徳彦農相の事務所費問題が民主には追い風となった。前回の民主候補の47万票から大きく躍進した。
一方、自民の長谷川氏は前回の自民候補の58万票の上積みを目標に掲げたが、逆風以外にも公明との選挙協力見送りの影響もあったとみられ、大きく後退した。
無所属の石津氏は無党派層からの支持を集める一方、公明にも支持を求め、10万票を超えた。田谷氏は共産支持層を固めたが及ばず、工藤氏、武藤氏は出遅れも響き、支持拡大はできなかった。
◇藤田氏「国民の生活第一に」 知名度不足を克服し
水戸市笠原町の藤田氏の選挙事務所では午後8時過ぎにテレビから当選の一報が流れると、詰めかけた支援者から一斉に歓声が上がった。拍手に迎えられて登場した藤田氏は党県連代表の大畠章宏衆院議員や石井武連合茨城会長らと万歳三唱し、喜びを分かち合った。
藤田氏は1位が確実になったのを受け「自民王国茨城に県民王国が誕生した。良いものは守る、悪いものは変えるという県民魂がよみがえった。政権を変えてほしいという期待に応え、責任を果たしていく」と力強くあいさつした。
大畠代表は「さわやかに17日間戦った。連合茨城の皆様に感謝申し上げたい」、また石井会長は「県民は正しい判断をした。日本の政治が変わる激動の日。歴史が動く。働く人や生活者が安心して暮らせる国にするためがんばってほしい」とエールを送った。
県出身ながら知名度不足が懸念されたが「国民の生活が第一」を前面に打ち出して県内各地を遊説し、また年金問題や赤城徳彦農相の事務所費問題の発覚が追い風となり幅広く支持を広げた。
◇長谷川氏「南北格差の是正を」 精力的に演説活動奏功
水戸市笠原町の長谷川氏の選挙事務所では午後8時過ぎに当選確実の一報が流れると、一斉に立ち上がった支持者から大きな拍手が起きた。同30分ごろ登場した長谷川氏は、山口武平党県連会長や今期で引退した狩野安・前参院議員らと万歳三唱、再び大きな拍手に包まれた。
長谷川氏は「年金問題では、安心できるシステムを作れるのは自民党だということを理解してもらえた」とし「国と地方の格差、県内の南北格差の是正に努めていきたい」と抱負を述べた。
山口会長は「選挙の環境は大変厳しく(自民党の施策を)理解してもらうのにエネルギーを費やした。自民党に大きな原因があった。こうした問題を解決していきたい」と表情を引き締めた。一方、海野透党県連幹事長代行は「今回ほど国会議員、県議が足で稼いだ選挙はなかった。全員がきっちりやってくれた結果が出た」と支援者の労をねぎらった。
長谷川氏は選挙戦で、県議9期の実績を強調し「額に汗する人が報われる社会の実現」を掲げた。選挙カーで県内をくまなく回り、街頭演説も精力的にこなしてきた。
◇結城市、投票率がアップ 市長選と同日、相乗効果で
参院選の投票日が1週間延びた関係で、結城市では市長選との同日選となり、参院選茨城選挙区の投票率が04年の46・13%を大幅に上回る65・23%だった。相乗効果が現れたものとみられる。
同市の参院選選挙区の投票率は92年から5回続けて50%に達しなかった。とくに95年は29・98%にまで落ち込んだ。しかし、今回15年ぶりに50%を越えた。市選管は「市長選と同時に実施した関係で市民が投票所に足を運び、投票率を押し上げたようです」と喜んでいた。【小林昭雄】
778
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/05(日) 14:59:35
■解説
◇保守王国、風一つで逆転可能
参院選茨城選挙区は改選議席2を自民、民主が分け合うのは従来と同じだが、自民が2候補擁立した時を除けば、今回初めて民主が自民を抜いてトップ当選を果たした。
当初は長谷川陣営はもちろん、藤田陣営の関係者でさえ、長谷川氏のトップは揺るがないとみていた。流れを変えたのは年金問題であり、赤城徳彦農相の事務所費問題の発覚だった。
自民の形勢不利が毎日新聞の世論調査で伝えられたころ、山口武平自民党県連会長は「昔と違って、票がまとまりにくい。家族の間でも支持がばらばらだ」と嘆いた。保守王国といわれる県連のメンツをかけ、山口会長の号令の下、県議や市町村長、県内の各種支援団体を引き締め続けた。
だが県内の自民党員数は、東京都連に次いで2位とはいっても、かつてのような勢いはない。県医師会や県歯科医師会のような強力だった支持母体でさえ一枚岩ではなくなっている。保守王国でも風一つで逆転が可能なことが実証された。
「このムードを早く断ち切らないと、(赤城農相の)衆院茨城1区だって安泰じゃない」。自民関係者は影響が次の総選挙に及ぶ可能性も視野に入れている。流れを変えるには年金問題や「政治とカネ」の問題を解決するしかない。それは多くの信任を得た民主にも、同様に突きつけられた課題である。【若井耕司】
==============
比例代表政党別得票はあす掲載します
==============
◇選挙区開票結果
=選管最終発表
当 540,174 藤田幸久 57 民新
当 427,297 長谷川大紋 64 自新
▽ 114,358 石津政雄 60 無新
86,288 田谷武夫 55 共新
52,621 工藤敏隆 46 国新
23,845 武藤博光 45 諸新
◇喜びの当選者
藤田幸久(ふじた・ゆきひさ) 57 民新(1)
[元]衆院議員▽21世紀教育研究所理事[歴]難民を助ける会常務理事▽対人地雷全面禁止措置議員連盟事務局長▽岐阜女子大特別客員教授▽党国際局長▽慶大
長谷川大紋(はせがわ・たもん) 64 自新(1)
[元]県会議長▽党県幹事長[歴]大泉砕石社長▽うら筑波観光開発社長▽県砕石事業協同組合副理事長▽県砕石協会長▽党県副会長▽法大
《名鑑の見方》氏名▽年齢(7月29日現在)▽党派▽自民の派閥(囲み文字)▽前元新の別▽当選回数(丸囲み数字)▽職業・肩書([元]は前職を含む、[歴]以下は過去の職業・肩書・学歴)▽末尾の=以下の囲み文字は推薦・支持政党
毎日新聞 2007年7月30日
779
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/05(日) 15:08:50
選挙:参院選・分析 民主、自民大国揺さぶる 藤田氏が長谷川氏上回る /茨城
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ibaraki/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk08010054000c.html
◇23市5町村、藤田氏が長谷川氏上回る
29日投開票された参院選は、茨城選挙区(改選数2)でも民主が自民を圧倒、藤田幸久氏(57)が自民の長谷川大紋氏(64)を11万票上回る54万票を獲得してトップ当選した。組織選を貫く自民とは対照的に民主は追い風に乗り、自民王国を揺さぶった。
29日夜、祝賀ムードの長谷川氏の水戸市笠原町の選挙事務所で、海野透自民党県連幹事長代行は「スキャンダルに終始してしまった。マスコミが作った逆風だよ」と記者団にいらだちをぶつけた。県連関係者には、年金問題に端を発した逆風が地元選出の赤城徳彦農相の事務所費問題の発覚で決定的となったという思いは強い。毎日新聞の出口調査(投票を終えた人への投票行動の調査)によると、自民党支持層の4人に1人が藤田氏に投票した。市町村別の得票率で長谷川氏が藤田氏に勝るのは下妻市、笠間市など9市7町だけ。得票率50%を超えたのは地元の桜川市だけだった。
藤田氏は同日、当選を受けたあいさつで、選挙期間中に「『政権を変えてほしい』という声の強さに驚いた」と話した。藤田氏は労組の基礎票が多い日立市、高萩市で高得票率だっただけでなく、守谷市、取手市など「茨城都民」が多い地域でも50%の得票率を得て、23市5町村で長谷川氏を上回った。
自民は公明との選挙協力を見送ったが、出口調査では公明支持層の41・5%が長谷川氏に投票した。中盤、苦戦が伝えられても自民党県連は公明に選挙協力を求めず、海野幹事長代行は「少なくとも県議選と参院選では今後もやらない」と話す。
出口調査では、年齢や男女別での投票行動にも差が出た。長谷川氏への支持は男女に大きな差がないが、藤田氏は男性の支持が48・3%と女性より9・2ポイントも高かった。「女性に弱い民主」の傾向は追い風の中でも表れている。長谷川氏は70代以上で男女とも藤田氏を上回った。【若井耕司】
毎日新聞 2007年7月31日
780
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/05(日) 15:13:30
07参院選:年金問題 県内でも「与党逆風」−−毎日新聞世論調査 /群馬
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gunma/archive/news/2007/07/26/20070726ddlk10010516000c.html
◇候補支持、影響受けず
今回の参院選では与党が逆風にさらされていると言われる。毎日新聞が実施した特別世論調査(19〜21日、回答者865人)でも、年金記録漏れ問題への批判の強さや、安倍内閣への低評価が示され、県内でも逆風が吹いていることを明らかにした。ただ、選挙区3候補への支持を見ると、必ずしも逆風の影響を受けているとは言い切れない実態が浮かび上がった。
調査によると、年金問題が政府の対策で「解決すると思わない」と回答したのは81%にも達した。年金制度の改革論議で説得力があるのは「民主党」としたのは42%、「与党」は27%だった。安倍内閣の政策・実績を「評価しない」も61%に上っている。
一方で、群馬選挙区に立候補した3候補への支持との関係を見ると、年金問題について「解決すると思わない」とした回答者の44%が自民現職の山本一太氏(49)=公明推薦=を支持していた。国民新党新人の福田晃治氏(42)=民主推薦=は21%、共産新人の酒井宏明氏(41)は9%だった。「解決すると思う」と答えた10%のうちでは、山本氏が80%、福田氏が7%、酒井氏が2%となっている。
同様に民主党に説得力があるとした回答者の36%が山本氏で、福田氏は31%、酒井氏は11%。与党と答えた人では72%が山本氏、福田氏は7%、酒井氏は2%だった。
安倍内閣の政策・実績評価との関係でも「評価しない」人のうち38%が山本氏で、福田氏26%、酒井氏10%と続く。「評価する」と答えた人では山本氏が73%、福田氏7%、酒井氏2%となっている。【塩崎崇】
毎日新聞 2007年7月26日
781
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/05(日) 15:16:15
07参院選:終盤情勢 「逆風」かわし走る山本氏 懸命に追う福田、酒井氏 /群馬
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gunma/archive/news/2007/07/27/20070727ddlk10010158000c.html
参院選の投票日まで残り2日となった。毎日新聞の世論調査に基づく情勢では、自民現職の山本一太氏(49)が優勢で、国民新党新人の福田晃治氏(42)が追い、それに共産新人の酒井宏明氏(41)が続いている。ただ、年金問題などによる政府・与党への「逆風」は、さらに強まっている状況で、3氏にはそれぞれ最後まで息の抜けない戦いと言えそうだ。
山本氏は自民のほか、推薦を受ける公明の支持層をほぼ固めている。現職の強みに加え「タレント候補よりタレント」(自民県連首脳)と言われるほど知名度は抜群。このため、無党派層へもかなりの浸透が見られる。山本氏は選挙戦を通じて一貫して街頭演説を中心とした「都市型選挙」を展開し、「いま一番政治家に求められているのは国際感覚」などと訴え、「逆風」をかわす戦術を貫いてきた。
25日には、知事選で当選した大沢正明氏の選対本部長を務めた福田康夫・元官房長官が前触れなく、遊説で山本氏が不在の選挙事務所を訪れた。約20人の事務所スタッフを前に「選挙は地上戦」と述べ、「都市型選挙」一辺倒のスタイルにクギを刺し、最終盤の引き締めを求めた。選対事務長の田島雄一県議も「群馬は(自民は)大丈夫と言われるが、全体に勢いがない」と「優勢」の評価に気をもんでいる。
一方、山本氏の「後を追っている」状況の福田氏陣営は「世論調査は気にしていない。現場では県民からの支持が広がっている」と見る。福田氏も「ゼロから始まって、ここまで来た」としている。推薦を受ける民主党の支援が得票の鍵となるが、これについても「民主党県連の労組系の運動に力が入ってきた」(陣営幹部)という。知事選で現職の小寺弘之氏を支援した労組系グループが小寺氏の落選で引き締まったと言うのだ。ただ、国民新党、民主、社民支持層の取り込みに比べ、無党派層への浸透が進んでいない。このため街頭演説では「県内でも年金問題は起こり、福祉も後退している」と政府・与党批判を徹底している。
酒井氏は共産を固め、浮動票の取り込みを急ぐ。政府・与党への「逆風」を「追い風」に必死の運動を展開している。選対本部長の小菅啓司・党県委員長は「世間は与党か民主か、という雰囲気だが、どこが立ち向かえる政党かという訴えに理解が広がってきている」と前向きに語る。【塩崎崇、木下訓明】
毎日新聞 2007年7月27日
782
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/05(日) 15:20:03
07参院選:あす投票 3候補、3様の運動(その1) /群馬
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gunma/archive/news/2007/07/28/20070728ddlk10010372000c.html
◇ふるさとから国政に誰を?
任期満了に伴う参院選は29日投開票される。群馬選挙区(改選数1)に立候補しているのは届出順に、共産新人の酒井宏明氏(41)、自民現職の山本一太氏(49)=公明推薦、国民新党新人の福田晃治氏(42)=民主推薦=の3人。定数削減により改選数が2から1になって初めての選挙となる。ふるさと・群馬から国政に誰を送るか、県民の選択が問われる。
酒井氏は「憲法9条改悪反対」「八ッ場ダム本体工事中止」「貧困と格差の拡大阻止」などを掲げる。比例代表と連動し、党支持者を固めつつ、無党派層からの上積みを目指す。与党か民主か、という構図に埋没しないよう、街頭演説、電話、ビラまきなどあらゆる手段で「確かな野党」をアピールしている。
3期目を狙う山本氏は「熱血改革派宣言」をスローガンに、「観光文化省の創設」「故郷群馬の宣伝マン」など九つのマニフェスト(選挙公約)を掲げる。自民党の組織力に頼らず、知名度とフットワークを生かし、徹底した遊説とこまめな街頭演説を運動の軸にしてきた。
福田氏は、福祉中心のまちづくり、地域間格差是正などを呼びかけ「今の社会が続くことにイエスかノーか」と、有権者に選択を迫る。また、年金記録漏れ問題での政府・与党の対応を批判し、反与党の受け皿を目指している。推薦を受けた民主党の保守系・労組系の双方から支援を受けている。【塩崎崇】
毎日新聞 2007年7月28日
783
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/05(日) 15:23:52
07参院選:山本氏、盤石の3選 自民王国に逆風は無縁(その1) /群馬
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gunma/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk10010134000c.html
◇福田氏に30万票差
29日に投開票された参院選群馬選挙区(改選数1)では、自民党の前職、山本一太氏(49)=公明党推薦=が、国民新党の新人、福田晃治氏(42)=民主党推薦、共産党の新人、酒井宏明氏(41)を抑え3選を果たした。山本氏は、前回6年前の自身の得票を約16万7000票上回る53万114票を獲得、2位の福田氏と約30万票差をつけ、全国での自民党への逆風とは無縁だった。福田氏は反自民の受け皿になりきれず、酒井氏は「確かな野党」を掲げたが支持を広げられなかった。投票率は54・60%(前回58・00%)。当日有権者数は162万6716人(男79万6482人、女83万234人)。【塩崎崇、木下訓明、杉山順平、鳥井真平】
前橋市元総社町の山本氏の選挙事務所には、投票終了前から支持者らが集まった。開票開始直後の午後8時、当選確実の報が早々と伝えられると、支持者らは「やったー」と叫んで立ち上がり、事務所は割れんばかりの拍手に包まれた。
同5分ごろ姿を現した山本氏は、選対スタッフと共に万歳三唱。元来のハスキーボイスを街頭演説でさらにからした声で「遊説と街頭とミニ集会中心で17日間、一人一人の有権者の心に訴える選挙を最後まで貫いた」と選挙戦を振り返った。そして「与党に厳しい情勢だが、これからもまっすぐ、直滑降で進んでいく」と、今後6年間、日本のために全力を尽くすことを誓った。
党県連会長の笹川尭・元国務相は「全国で一番早い当確だ。じっくりと腰を落ち着けて、参院の重鎮になれるよう期待する」とねぎらい、山本氏の義兄で選対事務長の田島雄一県議も「まだ一票も出ない間に当選した。これも皆さんのおかげ」と喜んだ。
改選数が2から1に減った今回は自民党候補同士の争いはなくなった。加えて民主党が独自候補を擁立できなかったことも、山本氏にとっては幸いした。
年金記録漏れ問題などで全国的に強まった自民党への逆風をまったく感じさせず、同党と推薦する公明党支持層の大半を固め、民主党や社民党支持者の一部、浮動票も取り込んで、福田、酒井両氏を圧した。
◇「皆様方の思いを背負って行かねば」−−再起誓う福田氏
高崎市矢島町の福田氏の選挙事務所には午後7時半ごろから、支援団体の関係者や支持者らが集まり始めた。民主党が国民新党候補を推薦する数少ない選挙区として注目され、運動も自民顔負けの組織選挙を展開してきた。その一方で民主からの支援をてこに無党派層への浸透を狙った街頭演説も繰り返した。選挙戦について、陣営内は「手応えがあった」と口をそろえていただけに、開票の行方を固唾(かたず)をのんで見守った。
同8時ごろ、「山本氏当選」の報が入ると、集まった支持者らは一気に顔を曇らせた。同8時半ごろ、福田氏が姿を現し「無名の私がここまでやってこられたことを心から御礼申し上げる」とあいさつ。「皆様方の思いを背負って行かなければならない。またこれからもまい進しなければいけない」と再起を誓った。
784
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/05(日) 15:24:13
◇支援に感謝−−酒井氏
前橋市古市町の酒井氏の選挙事務所には、早くから共産党県委員会の関係者が待機し、開票を待った。午後8時10分ごろ、落選が決定的になると、関係者らは互いを見合い、淡々と現実を受け止め合った。
この直後、事務所に姿を見せた酒井氏は支持者に、選挙での支援に感謝の言葉を述べ、「残念ながら、議席には届きませんでした。自民党、公明党の暴走に歯止めをかける野党・共産党が伸びてこそ、政治を変えることができる。これからも全力で頑張ります」と述べた。
◇自・民の比例得票率、3年前と同水準
全国的には選挙区、比例ともに自民に「逆風」、民主に「追い風」となったが、県内では自民の比例得票率は前回(04年)比0・09ポイント減の39・34%、一方の民主も同0・44ポイント減の33・29%とほぼ横ばいで落ち着いた。選挙区で山本氏が61・97%の驚異的な得票率をたたき出したことが、自民への全国的な逆風を群馬で抑え込んだと言えそうだ。また「山本を自民党候補と知らない人も多い」(山本陣営)とも言われ、県内ではこうした点も逆風を弱める効果を生んだ。
22日の知事選では、全国で11年ぶりに自民公認候補が現職を破り初当選した。自民王国・群馬は沸き立ち「続く参院選もこのまま勝利する」(県連幹部)と、国政での「逆風」が県内では無風であるかのような盛り上がりを見せた。結果的に参院選は自民の思惑通りの展開となったようだ。
一方、公明党は前回から微減となったが、民主は共産などの野党を合わせても自公には及ばなかった。「自公敗北」という全国傾向をよそに、県内比例票に大きな変化はなく、ほぼ従来通りに配分された。【木下訓明】
==============
■解説
◇民主県連は一本化、急務
山本氏が、年金記録漏れ問題などの「逆風」を圧倒的な知名度と存在感ではねのけ、福田、酒井両氏に圧勝した。山本氏は従来型の組織選挙に、無党派層を狙った街頭演説などの都市型選挙を組み合わせ、幅広い支持を獲得した。
群馬選挙区は当初から山本氏が優勢と見られ、選挙情勢的には「興味薄の選挙区」と言われた。だが、福田氏の出馬が新たな興味を生む。国民新党の公認候補を民主党が推薦するという島根と並ぶ全国で二つの選挙区となったからだ。県連の労組系・保守系対立で民主党が独自候補を擁立できなかったことが背景にはあるが、同党の支援で無名の福田氏の票がどこまで底上げされるかに関心が集まった。
単純比較はできないが、福田氏の得票は、改選数2で山本氏と民主党の角田義一・前参院副議長が当選した01年の参院選で、角田氏が獲得した25万票にすら及ばなかった。終盤、民主党は運動に力を入れたとされるが「党本部主導の推薦」(県連幹部)という福田氏への冷めた意識が最後まで保守系・労組系双方に残り、追い風を生かせなかった。
「逆風」は全国で民主党を躍進させた。群馬では先の知事選を含め民主党は脇役に終わった。
次の国政選挙までに県連を一本化し、県内有権者の選択肢となる体制づくりを急がなければ、群馬の民主党は有名無実化するだろう。【木下訓明】
==============
◇選挙区開票結果
=選管最終発表
当 530,114 山本一太 49 自前
▽ 230,663 福田晃治 42 国新
94,713 酒井宏明 41 共新
◇当選者略歴
山本一太(やまもと・いちた) 49 自[町]前(3)
党政策審議会副会長▽中大客員教授[歴]国際協力事業団職員▽国連開発計画職員▽党参院副幹事長▽外務政務次官▽党遊説局長・外交部会長▽米ジョージタウン大院=[公]
《名鑑の見方》氏名▽年齢(7月29日現在)▽党派▽自民の派閥(囲み文字)▽前元新の別▽当選回数(丸囲み数字)▽職業・肩書([元]は前職を含む、[歴]以下は過去の職業・肩書・学歴)▽末尾の=以下の囲み文字は推薦・支持政党
毎日新聞 2007年7月30日
785
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/05(日) 15:27:53
選挙:一連の選挙を振り返って ねじれるほどに保守連携強固 /群馬
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gunma/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk10010015000c.html
◇民主の分裂は一層深刻に
29日投開票の参院選群馬選挙区は自民前職の山本一太氏の圧勝に終わった。県議、市町村長・議員と続いた4月の統一地方選、さらに今月に入っての知事選、参院選と、12年に1度の「大選挙イヤー」は、これで幕を閉じた。
3カ月という短期間に集中した多様な選挙を振り返ると、複雑に絡み合った各陣営や支持者の思惑が見て取れる。とりわけ、県政史上に残る一大決戦となった知事選と、その1週間後に実施された参院選との関係には顕著な動きがあった。
山本陣営は今回「箱モノ(集会)」と呼ばれる県議や国会議員を動員した大集会を極力自粛した。山本氏自身の意向や元来の運動スタイルもあるが、主力部隊の自民党県議団が知事選に出馬した大沢正明氏の応援に注力したことも背景にはある。だが、山本陣営の幹部が「箱モノをやれば不愉快な思いをして帰る人もいる」と選挙期間中、打ち明けたように、山本氏支持者には、知事選で落選した現職の小寺弘之氏や前自民党県議の山本龍氏の支持者も多いという事情もあったようだ。知事選と距離を置いた山本氏だが、仮に集会を開いて話題が知事選に及べば、あえてねじれを露呈する格好になりかねないというわけだ。
山本氏に惨敗した国民新党新人の福田晃治氏の陣営は、推薦を受けた民主党との調整に頭を痛めた。同党県連が石関貴史衆院議員らの保守系と、角田義一前参院副議長らの労組系の2派に分裂しているためだ。6月下旬の高崎市での事務所開きには、両派の県議や議員秘書が顔をそろえた。だが、選挙戦に入ると、両派が席を同じくすることはなかった。「応援をお願いする際、そうならないように神経を使った」(幹部)と、福田陣営自らが配慮を認めている。
参院比例と保守分裂の知事選の間でも奇妙なねじれ現象が見られた。現場は高崎市内で開かれた小寺氏のミニ集会だった。配られたマニフェスト(選挙公約)や法定ビラに尾身幸次財務相の長女で自民新人の比例候補、朝子氏のものが交ぜられていたのだ。尾身事務所、小寺陣営とも「承知していない」というが、間違いなく「知事選は小寺、参院比例は朝子」で票を取りまとめようという運動が存在したことを示す証拠と言えそうだ。
知事選、参院選を通じて見えたのは、保守分裂と言われた情勢が、結果的にはねじれるほどに保守の連携を強固にしたということだ。それが二つの選挙での自民連勝につながったと言える。一方の民主は分裂したまま、二つの選挙を通じて別行動を貫き、分裂状況の一層の深刻化を招いてしまった。【塩崎崇】
毎日新聞 2007年7月31日
786
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:17:41
07参院選:分析 候補者別得票率/市区町村別得票率 /埼玉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saitama/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk11010169000c.html
◆候補者別得票率
◇追い風民主、均等に票分け合う−−自民、得票率下げる
◇公明は得票率アップも議席届かず
参院選埼玉選挙区の候補者別得票率を前回(04年)と比べると、年金問題などで追い風を受けた民主は得票率を伸ばしたうえ、行田邦子氏と山根隆治氏が均等に票を分け合って当選圏入りしたことが分かる。一方の自民は得票率を下げ、公明は得票率を伸ばしながら投票率が上がったために議席に手が届かなかった。
民主の得票率は今回44・5%と、前回の嶋田智哉子、弓削勇人の2氏の得票率41・2%を3・3ポイント上回った。また、前回は嶋田氏が28・4%と弓削氏の倍以上の票を集めたが、今回の行田氏、山根氏はその差が拮抗(きっこう)していた。
自民の古川俊治氏は21・6%で、政治とカネ問題などの逆風に苦しみ、前回の関口昌一氏を3・2ポイントも下回った。
公明の高野博師氏は19・7%と、前回の西田実仁氏より1・1ポイントもアップ。票数も8万票以上伸ばし、「自公協力」や無党派層の取り込みに一定の成果を上げたといえる。しかし、投票率が3・75%も上昇して当選ラインが上がったことが敗因の一つになった。
共産の綾部澄子氏は8・7%と前回より3・2ポイントも下げ、社民の松沢悦子氏も3・3%で微減。両党とも長期低落傾向に歯止めがかからず、2大政党間への埋没を印象づけた。【和田憲二】
◆市区町村別得票率
◇民主2氏は無党派層獲得−−自民は町村部で強さ発揮
参院選埼玉選挙区で上位4人の得票率を79市区町村別で見た場合、民主の2氏が都市部を中心に県内の半数以上でトップとなり、無党派層の獲得成功を改めて示した。一方、自民は従来からの地盤である町村部で強さを発揮した。
トップ当選した行田邦子氏は、県東部を軸に29市町で1位となり、都市部は8割以上を占めた。山根隆治氏も地元・川越市など県西部を中心に17市町でトップを取り、都市部は13に上った。2氏で見ると、岩槻区以外のさいたま市9区で1位となり、大票田で威力を見せた。
古川俊治氏は26市区町村で1位だった。地元の岩槻区で得票率30%以上を記録し、保守層の多い町村部でも集中的に票を集めた。7市町だった高野博師氏は上里町など町村部で支持を広げたが、さいたま市など都市部で伸びなかったのが響いた。【稲田佳代】
毎日新聞 2007年7月31日
787
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:19:16
民主2の衝撃:検証・参院選埼玉/上 風が分散、山根氏も当選 /埼玉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saitama/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk11010180000c.html
29日午後8時40分、NHKの速報で民主新人の行田邦子氏(41)に続き、前職の山根隆治氏(59)の当確が報じられると、さいたま市内の山根氏の選挙事務所はどよめいた。当確が出たとしても同11時過ぎと思っていた陣営にとって早すぎる速報は衝撃だった。5分後に喜びを爆発させた山根氏が万歳をして登場。一夜明けて県庁内で会見した枝野幸男県連会長は「『どっちに投票すればいいのか』との問い合わせが前回(04年)に比べて何十倍も多かった。(2人を当選させようという)有権者の賢明なる判断があり、(目標の)2人で140万票を得票し、均等割りできた」と勝因を語った。
改選数3の選挙区に2人を擁立した民主。選挙戦序盤では、年金問題での追い風は行田氏に集中し、山根氏は風を生かしきれずに劣勢と伝えられた。
前回参院選では2議席獲得を目指し2人で120万票を得るも均等割りできず53万票の公明候補に3議席目を奪われた。今回は「140万票の得票で均等割り」が至上命題。衆院の小選挙区ごとのてこ入れを徹底した。女性で浮動票を多く取ると推測される行田氏に越谷市など県東部の五つの衆院選挙区を、インパクトの弱い山根氏に川越市など県西部の7選挙区を重点区として配分、大票田のさいたま市は終盤で「弱い方」にてこ入れするためのフリー地区とした。山根氏については川越市議時代から支援している連合埼玉が全面支援。約40万人の埼玉在住組合員がいる連合東京にも支援を要請し、公示前には高木剛・連合会長も事務所を訪れた。
「このままでは2人当選が難しい」。重点地区を手厚くしても連合が山根氏のみを支援しても、各メディアの世論調査では「山根氏劣勢」のままだった。世論調査が報道された22日夜、さいたま市内のホテルでは両陣営の選対本部長と枝野氏、武正公一県連幹事長の4者会談が開かれていた。会談ではフリー地区のさいたま市を本格的に山根氏の重点地区とすることを決定。同市内を衆院の選挙区とする武正、枝野両氏が支持者に山根氏を支援するはがきを郵送したほか、選挙ポスターも両氏の顔写真と推薦の言葉を添えたものに張り替えた。党本部からも25日には前原誠司前代表、最終日には鳩山由紀夫幹事長が「弱い方」の山根氏応援に駆け付けた。
結局、山根氏の得票は66万5063票。6年前の獲得票を24万票超えた。山根陣営の大島敦選対本部長は「県連が行田票を山根氏に振り分けるなんてことは出来ない。有権者が良識で判断した」と指摘し、風の分散は組織よりも有権者に負うところが多いことを認めた。枝野代表も会見で均等割りについて尋ねられると「次回、同じようにできるかと言われれば自信がない」と打ち明け、表情を引き締めた。「2議席当選させたいという有権者の期待に応えられるように(組織強化などの)努力をしなければならない。今日がスタートだ」【鷲頭彰子】
毎日新聞 2007年7月31日
788
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:21:29
民主2の衝撃:検証・参院選埼玉/下 充足と失望が交錯 /埼玉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/saitama/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk11010330000c.html
30日午後、県議会控室。落選した高野博師氏(60)の選対事務局長を務めた福永信之県議は、関係者の思いを代弁した。「やるだけやった充足感と、それでも勝てなかった失望感が交錯している」。公明は、埼玉選挙区で前回選(04年)の得票を8万票上回る過去最高の62万票超を獲得しながら、議席を失った。
選挙の大勢が判明した30日未明。自民県連の大野松茂会長と深井明幹事長は、初当選に沸く新人、古川俊治氏(44)の選挙事務所を後にし、約100メートル離れた高野氏の事務所へ向かった。落選した友党候補へのねぎらいのポーズ。だが、静まる事務所に候補本人や選対幹部の姿はすでになかった。30分前、高野氏は同じ場所で記者に囲まれ、「(自民との選挙協力の効果は)分析してみないと」と淡々と答えるのみだった。
民主の2人擁立に危機感を抱く自公幹事長は公示前の6月14日、埼玉を地力のある自民が公明を支援する「与党協力区」とする協定を結んだ。
公明は、高野氏の実力を過去の得票から「55万票」とし、投票率は前回(52・60%)から2ポイント増の「54・6%程度」「当確ラインは60万票」と読んだ。自民に対して「5万票の支援」を求めた。県西部選出の衆院議員は公示後、中川秀直幹事長から3回電話を受け、支援を念押しされた。
今回の選挙で公明に渡った支持者名簿は総計6万9800人分に上った。投票日の出口調査では、自民支持層の16%が高野氏に投票したと回答。自民の大野県連会長は「しかるべき対応はした」と語るが、公明側には不信感も残った。高野氏の選対幹部の一人は、名簿を基に自民支持者を訪れるたび「聞いていない」と門前払いされた。
与党の歴史的な惨敗で、早くも衆院解散総選挙に関心が移る。これまで各小選挙区で自民候補を支援し、約2万〜3万票ずつを積み上げてきた公明。山本晴造・県本部副代表は、次回の衆院選では参院選での貢献度合いに応じ各議員への対応を「推薦、支持、何もなしの3段階に分けたい」と話す。「それが平等というものだろう」。県本部では、選挙結果の詳細な分析が始まった。
公明が獲得した県内比例票は42万票。高野氏は強固な創価学会票に加え約20万票を集めた計算だ。自公協力が一定の成果を上げ、農業政策などで新たな票の掘り起こしにも手応えを得た。だが、投票率上昇(56・35%)が大きな壁となった。「想定(54・6%)」外の上昇1・75%分の有権者はおよそ10万人。その大半が無党派層で民主候補に流れたとみられ、当確ラインは65万票を大きく超えていた。2大政党制の流れに拍車がかかり、無党派の風が選挙結果を大きく左右する中、公明は今後、組織政党の限界を抱えながら生き残りを模索せざるをえない。【高本耕太】
毎日新聞 2007年8月1日
789
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:31:14
07参院選:民主、比例でも大勝 自民に36万票差、都市部で無党派層支持 /千葉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk12010204000c.html
第21回参院選は、昨年4月の千葉7区補選、今年4月の統一地方選に引き続いて民主党が躍進した。千葉選挙区では長浜博行氏(48)が2位を12万票以上引き離す大差でトップ当選し、加賀谷健氏(63)と2議席を獲得した。比例代表でも、自民に36万票近く差を付けて110万票超まで伸ばした。他党は微増か微減で、前回(04年)同様、民主の「独り勝ち」となった。
民主は、都市部を中心に無党派層の支持を拡大。年金記録漏れ問題など相次ぐ不祥事による政府・自民党への批判票の受け皿になったと見られる。得票率も、前回の38・7%から41・2%に上がり、前々回(01年)の15・9%と比べると、約2・6倍にまで支持を拡大している。
一方、自民は、郡部では民主より得票が上回ったものの、千葉市で7万票以上、その他35市を含めると計36万票以上も水を開けられた。自民支持層を固め切れず、無党派層の支持も得られなかったのが響いたと見られる。得票率は、前々回の36・5%から落ち込んだ前回の29・3%を更に下回る27・8%だった。
公明党は、前回の約38万票、前々回の約36万票を下回る約34万5000票で、政権与党への批判が同党にも響いたと見られる。
共産は、前回より増えたものの、前回、前々回とほぼ同じ約18万票と伸びなかった。社民は前回の約12万票から約10万票に減らした。【中川紗矢子】
毎日新聞 2007年7月31日
790
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:33:37
07参院選:風・民主2議席の背景/上 「3番目の椅子」に加賀谷氏 /千葉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk12010209000c.html
◇「政権交代」意義アピール−−終盤、幹部続々応援に
29日投開票された参院選の千葉選挙区は、改選数が1増の3となり、自民、民主両党が初めて候補を2人ずつ擁立した。年金や格差問題、「政治とカネ」が争点としてクローズアップされる中、民主はいずれも新人の長浜博行氏(48)と加賀谷健氏(63)が当選し、2議席を獲得。一方、自民は石井準一氏(49)の1議席にとどまった。明暗が分かれた選挙戦の結果を各陣営はどう受け止めたのか。千葉選挙区の動きを振り返る。
「加賀谷をよろしくお願いします」。24日夜、茂原市内であった民主の加賀谷氏の個人演説会の終了後、党本部の鳩山由紀夫幹事長は最後の来場者が会場を出るまで、一人一人と握手をしながら頭を下げた。選挙戦の終盤にさしかかったこの日、鳩山幹事長は午後3時からJR千葉駅など2カ所で加賀谷氏と街頭演説をこなし、個人演説会でも熱弁をふるった。異例ともいえる支援態勢を、鳩山幹事長は「加賀谷さんが当選するために千葉に来た」と説明した。
民主は改選数が1増えて3となった千葉選挙区に、現職の衆院議員からくら替えした長浜氏と、元県議の加賀谷氏の2人を擁立。2議席の獲得を目指し、「長浜氏を党県連、加賀谷氏を連合千葉」と支援体制をすみ分け、選挙戦に臨んだ。
国政経験のある長浜氏は、高い知名度を生かし、終始優位に選挙戦を展開した。2議席獲得の焦点は、加賀谷氏の当選にあった。公示前からあった「長浜は当選」という周囲の声を、同陣営は「根拠なき楽観論」と否定しながらも、「1位か2位。それがポイントだ」という強気の声もあった。
加賀谷氏は連合千葉の全面支援を受けたが、同陣営は「連合票だけではとても当選できない」と危機感を募らせた。議席獲得のためには、浮動票の獲得が欠かせないが、年金問題など民主に“追い風”が吹くなか、「風を受けやすいのは長浜さん。加賀谷にどれだけ票が増えるのか」という危惧(きぐ)があった。
選挙戦終盤、加賀谷陣営には党本部のてこ入れで、鳩山幹事長のほか、菅直人代表代行や“年金問題”を追及した長妻昭衆院議員らが相次いで応援に駆けつけた。黒河悟・連合千葉会長は「(幹部らの応援は)民主の中から加賀谷を選んでもらうために、有効だった」と振り返る。
来県した幹部らは一様に「千葉から政権交代を。そのためには、加賀谷さんに1票を」と演説した。加賀谷氏自身も終盤「政権交代のために、私を支援してください」と力説。単なる状況分析にとどまらず、自らの当選の意義を無党派層らにアピールし、焦点だった「3番目の椅子」を獲得した。
民主は比例でも、自民の得票に大差を付け「独り勝ち」となった。田中明・党県連幹事長は、投票から一夜明けた30日会見し、「今回は自民の自爆テロ。もうこんなことはない。次の総選挙が2大政党制の厳しい戦いになる」と分析している。【神足俊輔】
毎日新聞 2007年7月31日
791
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:42:03
07参院選:風・民主2議席の背景/下 保守票奪い合った自民 /千葉
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/chiba/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk12010368000c.html
◇党内争いのすき突かれ−−党本部の対応であつれき拡大
「僕は白須賀と(選挙を)戦っていると思ってないから」。公示前の選挙事務所で自民の石井準一氏(49)は同じく自民の、白須賀貴樹氏(32)の後見人とされる井上裕・元参院議長を意識しながら、こう言い放った。井上元議長と、石井氏を応援する倉田寛之・元参院議長は長年にわたり、ライバル関係にあると言われてきた。両候補は、それぞれの背後にいる別の大物を意識しながら、選挙戦を繰り広げる格好となった。党関係者が「代理戦争」と称した今選挙。軍配は石井氏に上がったが、党内争いをしている間に、焦点だった「3番目の椅子」は民主党がさらう結果となった。
選挙戦を通して、石井氏は、民主の2候補ではなく、むしろ白須賀氏に対して常に敵意をむき出しにした。両候補が呼ばれる会合には「同じように見られたくない」と、自分の代わりに妻を出席させた。公示日に安倍晋三首相が2人の応援に駆け付けた際も、白須賀氏と視線すら合わせようとしなかった。
同じ保守支持層というパイを奪い合った両氏。県議5期20年の実績で、県議会、最大派閥の会長となり強固な地盤を持つ石井氏に対して、県連が推した県議を抑えて本部主導で選ばれた、政治未経験の歯科医師、白須賀氏の動きは、当初からかみ合っていなかった。
選挙戦が始まると、更に、両陣営のぎくしゃくぶりは際立った。終盤に2度目の遊説に訪れた安倍首相は、白須賀氏のみを応援するために、同氏が票を見込む県北西部で支持を求めた。来県した中川秀直幹事長、小池百合子防衛相も同様だった。石井陣営からは「ひどすぎる」との声も上がった。
本清秀雄・県連幹事長は、党県連へ相談もなしに頭越しに遊説を決めた党本部に対して「両方やってほしい」と、電話で再三要望したが、無視された。投票日翌日の30日に県連で会見した本清幹事長は、党本部の意向をどう推測するかとの記者の問いに、「悪く言えば、派閥選挙をやったのかな。両方を平等に応援してほしかった」と肩を落とした。
党本部の頭越しの対応に加え、今回は本来、白須賀氏が受け皿になるはずの保守系のなかでの「反石井票」が、元自民県議で無所属で立候補した本間進氏(52)に流れたのも敗因の一つだ。本間氏は県連が当初、公認に推した候補。党関係者は「本間なら通ったのかは分からない。でも、本間が出なければ結果は違ったはず」と語る。
地元を無視した党本部のやり方が、保守支持層のあつれきを、より大きくしていった。本清幹事長は「党本部におごりがあったんでしょう」と不信感をあらわにした。「すべて計算通り。風の影響を受けないだけのものを、1年以上かけて作り上げた」と話す石井氏だけが議席を獲得した。【中川紗矢子】
毎日新聞 2007年8月1日
792
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:49:49
5議席争う:’07参院選・東京 民主2議席確保、自民は1議席(その1) /東京
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tokyo/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk13010028000c.html
20人の立候補者が激戦を繰り広げた参院選東京選挙区は30日未明、改選5議席の行方が決まった。民主党の大河原雅子氏(54)と鈴木寛氏(43)がともに当選し、同党は04年参院選に続いて2議席を獲得した。公明党の山口那津男氏(55)は組織を手堅くまとめて2回連続の当選を決めた。年金記録漏れや政治とカネの問題、閣僚の失言が響いた自民党は、安倍晋三首相肝いりで擁立した丸川珠代氏(36)が、知名度を生かして初当選を勝ち取った。無所属の川田龍平氏(31)は、無党派層の圧倒的な支持を受けて初当選を果たした。一方、自民党前職の保坂三蔵氏(68)は、丸川氏と自民票が分かれたうえ、逆風を組織の力ではね返すことができず、涙をのんだ。2大政党制の流れが定着する中、共産党の田村智子氏(42)も及ばず、同党は同選挙区で唯一の議席を失った。社民党は杉浦ひとみ氏(51)が奮闘したが、党勢退潮の流れに沈んだ。国民新党の中村慶一郎氏(73)は選挙戦の途中で比例代表から移った出遅れを最後まで挽回(ばんかい)できなかった。諸派の黒川紀章氏(73)、無所属のドクター・中松氏(79)と東條由布子氏(68)は候補が乱立する中、得票が伸び悩んだ。投票率は57・87%で、前回(56・08%)を1・79ポイント上回った。当日有権者数は1043万7556人(男515万4861人、女528万2695人)だった。
◇大河原氏、トップ当選
「政治は生活であるということ、民主党がまじめな政治を目指していることが、有権者に理解された」。初当選を決めた大河原雅子氏は目を潤ませ、感極まった表情で語った。新宿区四谷3の事務所には午後8時35分ごろ、早々に「当選確実」の一報が入り、詰めかけた支持者らの拍手と歓声が響いた。
この日の装いも、選挙戦でおなじみとなったイメージカラーの緑色が基調。連日の街頭演説で日焼けした顔をほころばせながら、「政治の役割は国民の生活を安心させること。子育て支援、食の安全にしっかり取り組む」と力強く語った。
当初は知名度不足に苦しんだが、選挙戦では、都議10年のキャリアと「3人の子どもを育てた生活者のプロ」を地道にアピール。菅直人代表代行や「消えた年金記録」を追及して一躍「時の人」となった長妻昭衆院議員ら「大物」が続々駆けつけ、テコ入れを図った。
推薦する連合東京や都議時代の古巣「東京・生活者ネットーワーク」も全面支援。年金問題を追い風に、見事トップ当選を果たした。
◇川田氏が初当選 事務所に龍平コール
「龍平!」「龍平!」。午後9時40分ごろ、当確の連絡を受けると、川田龍平氏は響き渡る歓声の中、「ありがとう」と支持者に語りかけながら両手を大きく振って喜びを表した。薬害エイズ被害者として厚生労働省を相手に裁判を戦った体験を踏まえ「行動すれば変わる。情報を公開させ、市民に開かれた社会へ変えていく」と語った。
年金問題で逆風の自民と攻勢に立つ民主の対決に注目が集まる中、全国の地方議員やNGO(非政府組織)と連携する道を目指し、無所属での出馬を選択。「選挙を通じて2大政党だけで政治はできないと実感した。少数者の声が届くよう、政治の流れを変えていく一歩にしたい」と話した。
組織に頼らず支持者が手弁当で応援した選挙戦。「人もカネもないが、志はあるという自負だけが支え」(陣営)だった。しかし、講演や街頭演説を聞いた若い人がボランティアに加わるなど支援の輪が広がるとともに、既成政党に物足りなさを感じる無党派層に浸透した。実名公表で訴訟に臨んだことによる知名度も手伝い、支持を広げた。
793
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:50:24
◇鈴木氏、余裕の再選 体調崩し感謝文を代読
民主党の鈴木寛氏は選挙戦の序盤から優位に立ち、余裕の逃げ切りで再選を果たした。JR原宿駅前の貸しホールにはシンボルカラーのオレンジ色のTシャツを着た支援の学生ら約150人が集まり、午後8時半過ぎに当選確実の情報が入ると抱き合って喜び「スズカン」コールを繰り返した。
連日の炎天下の遊説で体調を崩し、選挙戦最終日の28日に検査入院。この日も会場に来られず、代わりに便せん4枚にしたためた感謝の文章を、選対事務局長の長島昭久衆院議員が代読した。
その中で、「コンクリートから人づくりへ」と選挙期間中も訴えた政治目標を掲げ、「これまでの6年間が『ホップ』だとすれば、これからの6年間は『ジャンプ』に向けての大切な『ステップ』」と決意表明した。
年金問題の追い風に加え、得意の医療や教育分野の政策を熱く訴えて幅広い世代の支持を集めた。「主役」不在の万歳三唱の後、選対本部長の小林正夫参院議員は「体力の限界まで頑張り、党の政策立案の中心として尽力した実績が評価された」と勝因を語った。
◇2大政党化の中、存在感示せず−−杉浦ひとみ氏
杉浦ひとみ氏は、憲法改正反対や弱者の立場に立った政治を訴えて戦ったが、社民党に1議席をもたらすことはできなかった。選挙戦では、「格差が拡大し、戦争への道を開く動きが加速している政治に歯止めをかけたい」と声をからした。東京選挙区での議席獲得を期した社民党も再三、福島瑞穂党首、比例代表で擁立した上原公子氏との「トリプル遊説」を企画。女性の活躍が目立つ党の特徴を前面に出したが、自民、民主という2大政党化の流れの中で、存在感を出せなかった。
◇精力的遊説も出遅れが響く−−中村慶一郎氏
評論家の立場から現実政治に身を投じた中村慶一郎氏は、比例代表の出馬予定から東京選挙区へ回ったのが公示まで1週間足らずという出遅れが最後まで響いた。73歳という高齢での立候補となっただけに「多くの約束はできないので、一つだけ大きな約束をしたい」と述べ、「弱者の立場に立ち、日本一の福祉政策専門議員を目指したい」と熱弁をふるった。国民新党の綿貫民輔代表ら党幹部や比例代表候補との遊説を精力的にこなしたものの、追い上げも及ばなかった。
◇ユニーク運動も得票にはならず−−ドクター・中松氏
4回目の参院選挑戦となったドクター・中松氏は、今回も念願の議席獲得には至らなかった。最年長候補には利点があるとして、「誰よりも経験が長い私こそ、あなたを幸せにできる」と主張。年金記録漏れ問題を巡っては「私が発明した『年金ドロップアウト防止システム』で一気に解決できる」と語り、得意の新発明を次々と打ち出した。名刺配りや替え歌を取り入れたユニークな運動で道行く人を引き付けて根強い人気を示したが、十分な得票にはつながらなかった。
◇知事選の支持層、生かし切れず−−黒川紀章氏
4月の都知事選で共生新党を旗揚げした黒川紀章氏は、落選した知事選の雪辱を果たせなかった。同党は黒川氏を含め選挙区と比例代表を合わせて計10人の候補を擁立し、初めて本格的に国政選挙に臨んだ。妻で女優の比例代表候補、若尾文子氏(73)とともに遊説を繰り返し、災害や年金の対策について「自民党も民主党も怠慢だ」と既成政党を批判した。
しかし、党首として他の公認候補の応援で都外へ出る日も多く、知事選で培った支持層の基盤を生かし切れなかった。
◇無党派層の心、つかみ切れず−−東條由布子氏
「日本人は本当の歴史を知り、自信と誇りを取り戻すべきだ」と歴史観を前面に出し、支持を訴えてきた東條由布子氏。複数の団体から支援を受け、後援会を組織して臨んだが、悲願の初当選はならなかった。
選挙戦では、東條英機元首相の孫であることを強調。視覚障害者を介助するガイドヘルパーや保護司、少年院のカウンセラーなど自らの経験をもとに、「厚生労働省から独立した『福祉省』を創設すべきだ」と訴えたが、無党派層の心をつかむことはできなかった。
794
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:51:29
◇無党派層が23% 大河原氏に最多の支持−−毎日新聞出口調査
毎日新聞の出口調査によると、「支持政党なし」のいわゆる無党派層は、23%に上った。年齢別で見ると、20代と30代は4割が無党派層で、40代も3割を超え、若い世代ほど特定の支持政党を持たない人が多かった。
選挙区で投票した候補者別で見ると、無党派層から最も多くの支持を集めたのは、民主新人の大河原雅子氏で22%。次いで無所属新人の川田龍平氏が20%、民主前職の鈴木寛氏が15%で続いた。共産新人の田村智子氏も、1割に浸透した。
一方、自民前職の保坂三蔵、自民新人の丸川珠代、公明前職の山口那津男の3氏は1割を割り込んだ。「年金記録漏れ」問題や「政治とカネ」の逆風により、浮動票の争奪戦では、与党候補が劣勢に立たされた状況が浮き彫りになった。
==============
◇当選者略歴
大河原雅子(おおかわら・まさこ) 54 民新(1)
市民セクター政策機構副理事長▽党都参院選挙区第4総支部長▽NPO法人ひと・まち社代表理事▽市民がつくる政策調査会理事[歴]会社員▽都議▽東京・生活者ネットワーク代表委員▽国際基督教大
山口那津男(やまぐち・なつお) 55 公前(2)
党政調会長代理・政審会長・中央幹事・都代表▽弁護士[歴]衆院議員▽防衛政務次官▽党団体渉外委員長・参院国対委員長▽東大
鈴木寛(すずき・かん) 43 民前(2)
[元]慶大助教授▽党教育再生本部事務総長代理▽中大大学院客員教授[歴]通産省職員▽山口県工業振興課長▽通産省電子政策課総括課長補佐▽党副幹事長・政調副会長・党文科相▽東大
丸川珠代(まるかわ・たまよ) 36 自新(1)
[元]テレビ朝日アナウンサー▽東大
川田龍平(かわだ・りゅうへい) 31 無新(1)
東京HIV訴訟原告団員▽人権アクティビストの会代表[歴]衆院議員秘書▽松本大非常勤講師▽東京経済大
《名鑑の見方》氏名▽年齢(7月29日現在)▽党派▽自民の派閥(囲み文字)▽前元新の別▽当選回数(丸囲み数字)▽職業・肩書([元]は前職を含む、[歴]以下は過去の職業・肩書・学歴)▽末尾の=以下の囲み文字は推薦・支持政党
毎日新聞 2007年7月30日
5議席争う:’07参院選・東京 民主2議席確保、自民は1議席(その2止) /東京
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tokyo/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk13010026000c.html
◇丸川氏が初当選 知名度と組織力奏功
「皆さんの声を聞いてしっかり働きたい。今はただ感謝申し上げるばかりです」。与党への厳しい風当たりの中、丸川珠代氏は元テレビ朝日アナウンサーとしての知名度と、危機感を持った組織の支援が奏功し、最後の1議席に滑り込んだ。「自民対決」を制しただけに港区新橋の事務所では万歳はなかった。
丸川氏は自民党が公認する2人目の候補として出馬。石原伸晃・党幹事長代理が陣営を取り仕切った。企業、団体の組織票に足場を置きながら、知名度を生かして浮動票を狙った。
選挙戦では、安倍晋三首相らが応援に駆けつけ、「政治の世界に飛び込んだ志を理解し、応援してほしい」と支援。石原慎太郎知事など著名人の応援も得て、逆風の中、無党派層にも一部食い込んだ。
期日前投票のため新宿区役所に出向いた今月16日、住民票の移動が遅すぎて自ら投票できないことが判明。対立候補からその点を攻められたが、街頭で「皆様の声を政治の場に届けたい」と強調し、若さとやる気への支持を訴えてきた。
◇保坂氏は落選 「予想外」肩落とす支持者ら
「信じられない」「ここまで頑張ったのに」。台東区上野公園の保坂三蔵氏の事務所に「落選」の一報が入ると、詰めかけた100人以上の支援者はがっくりと肩を落とした。丸川氏と票を分ける形となり、落ち込んだ与党票のあおりを真っ向から受ける結果となった。
保坂氏は30日午前0時15分に伏し目がちに事務所入り。「悔しさはあるが、運命と思うしかない」と深々と頭を下げた。与党への逆風について「愚直に訴えれば有権者に思いは届くと思っていた。何とか勝てるという甘さがあった」と振り返った。さらに「閣僚のスキャンダルが相次ぎ、本来の選挙戦ができなかった」と分析。票が割れ明暗を分けた丸川氏に対しては「議席が増えれば2人擁立の党の方針は当然だったが、過酷な結果になった」と言葉少なだった。
795
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:52:28
◇山口氏、手堅く議席守る
「真心からの応援に感謝と御礼を申し上げます。ネットワーク政党としての公明党が確実に評価された」。午後11時20分、千代田区麹町4の選挙事務所。50人ほどの支持者らの前に現れた山口那津男氏は万歳三唱し、高らかに勝利宣言した。
直前までの選挙事務所は終始、心配そうな空気が支配していた。全国的に与党苦戦との報道が流れる中、拍手よりも、ため息が目立つ状況。「当選間違いない。大丈夫」とはっぱをかける幹部の姿も見られた。
報道陣に対し、山口氏は「逆風をひしひしと感じた。市民の声は厳しかった。無党派に食い込めなかった」と厳しい選挙戦を振り返った。苦戦の原因は「年金問題への説明が十分でなかった」としつつ、「閣僚の不穏当な失言など(与党に)マイナスイメージがついたため」と分析した。
白いスーツ姿の早苗夫人(52)の横で、顔は興奮で真っ赤。「公明党は大きな政党ではない。だが、子育て支援や介護医療など政策の中身に対して、力を発揮していきたい」と、今後の抱負を語っていた。
◇共産、議席失う 田村氏及ばず
田村智子氏は、前職の緒方靖夫氏(59)の議席を引き継げなかった。共産党は04年参院選でも首都で議席を失っており、東京選挙区で51年間に渡って守り続けてきた議席がゼロになった。落選が決まると、渋谷区代々木1の事務所に落胆の表情が広がった。午前0時過ぎに到着した田村氏は、「使命を果たせず悔しいの一言だが、手ごたえはあった」と語り、握手で支援者らをねぎらった。
選挙戦では、「暮らしを守ること」を政策の根幹に掲げ、住民税の増税を元に戻すことなどを訴えた。「憲法9条を無傷のまま子どもたちに渡す」と宣言してきた。志位和夫委員長ら党幹部がこぞって応援し、必死の戦いを展開したが、批判票の多くが民主党に流れた。田村氏は「もう少し共感を広げる必要があった」と振り返った。
◇期日前投票、112万9272人 選挙人登録者の10・71%
都選挙管理委員会は29日、参院選の期日前投票の最終結果を発表した。期日前投票者数は、前回04年参院選の1・62倍となる112万9272人だった。今回から在外投票者が投票した308人も含む。11日現在の選挙人名簿登録者数に占める期日前投票者の割合は10・71%に達した。
期日前投票者数は、噴火災害で全島避難中だった三宅村を除く61区市町村で前回より増加した。区市部で選挙人名簿登録者数に占める割合が最も高かったのは、あきる野市の15・85%。千代田区の14・54%、武蔵村山市の14・33%の順だった。
都内の期日前投票所は前回比17カ所増の262カ所。投票日が夏休みシーズンにぶつかったことに加え、利便性の高い制度の浸透や投票所の増設が利用者の増加につながったとみられる。
◇投票率57.87% 前回比、1.79ポイント上回る
参院選東京選挙区の投票率は57・87%(男57・77%、女57・97%)で、前回を1・79ポイント上回った。統一地方選の直後にもかかわらず、投票率が高くなったのは、年金記録漏れ問題や政治とカネなどの争点が有権者の関心を高めたほか、期日前投票が広く認知された結果と見られる。
今回は改選数が1増えたため、自民、民主両党が2人を擁立するなど20人が乱立する激戦となったことも影響した。
参院選は47年の第1回から今回まで21回行われている。東京選挙区では74年に68・58%を記録したが、これ以降は低落傾向が続いていた。
区市町村別に見ると、高かったのは(1)利島村が86・72%(2)御蔵島村が75・77%(3)青ケ島村が75・48%(4)八丈町が66・26%(5)日の出町が65・8%だった。
◇公選法違反容疑、5人を逮捕−−警視庁
警視庁の参院選違反取締本部(本部長・金高雅仁刑事部長)は29日、参院選の取り締まり状況(同日午後6時現在)を発表した。ポスターを破った公選法違反(自由妨害)容疑で5人が逮捕された。
警告数は161件で、内訳は147件が定められた場所以外にポスターを張るなどした文書掲示▽13件が文書頒布▽1件が街頭演説の制限だった。【石丸整】
毎日新聞 2007年7月30日
796
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:53:30
選挙:参院選 東京選挙区、184万票で民主圧勝 自民、票の振り分け失敗 /東京
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tokyo/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk13010304000c.html
29日投開票の参院選は、東京選挙区(改選数5)でも、年金記録問題の追及などで終始、有権者の心をとらえた民主党が追い風に乗り、前回に続いて2議席を獲得した。一方で、2人を立てた自民党は逆風に加え、票の振り分けがうまくいかず、新人が初当選しながら、前職が落選する結果となった。共産党が51年間守り続けた首都の議席を失って2大政党制の流れは一層加速したが、無所属の川田龍平氏(31)が初当選するなど無党派層のパワーも見せつけた。
民主は前職の鈴木寛氏(43)と元都議で新人の大河原雅子氏(54)を擁立。与党への逆風の受け皿ともなり、計184万票を獲得した。大河原氏が鈴木氏の得票を上回ったことについて、民主党都連は「党幹部が大河原氏の遊説に付いたことや、選挙戦に入ってから報道各社の世論調査で鈴木氏の優勢が伝えられたため」と分析する。
毎日新聞が29日に実施した出口調査(回答者2584人)でも、無党派層の22・2%が大河原氏に投票し、15・3%の鈴木氏を上回った。
自民は前職の保坂三蔵氏(68)と新人の丸川珠代氏(36)の2人を擁立。出口調査では、自民支持者のほぼ4分の1ずつが両者に投票したと回答。無党派層の票では丸川氏が保坂氏を上回っており、自民党都連幹部は「2人そろって当選させようと丸川氏に票を回し過ぎた」と見る。
公明の山口那津男氏(55)は固い組織を支えに議席を確保。出口調査でも公明支持層の9割が山口氏に投票した。
党勢が伸びない共産、社民には前回に続いて厳しい現実が突きつけられた。出口調査によると、共産支持層の8割は田村智子氏(42)へ、社民支持層の7割近くは杉浦ひとみ氏(51)へ投票したが、両党の支持票は民主の2氏や無所属候補にも流れた。
川田氏は薬害エイズ訴訟原告団の知名度を生かして運動を展開。出口調査では、無党派層の2割と、自民、民主の支持層の約1割が川田氏に投票したと回答している。【中村牧生、木村健二、夫彰子】
◇区市町村別投票率、足立が最低53・10%
東京選挙区の投票率は、前回に比べ1・79ポイント増の57・87%(男57・77%、女57・97%)。区市町村別で見ると、利島村の86・72%をトップに御蔵島村の75・77%が続くなど町村部が上位を占めた。最低は足立区の53・10%だった。
◇比例代表、民主が史上最多の229万票 自民も前回上回る154万票
比例代表の都内の政党別得票数を見ると、第1党となった民主は前回を約15万票上回り結党以来最多の約229万票を集めた。自民も前回を約8万票上回る約154万票を集めたが、民主の7割弱にとどまった。
他党の前回比は、公明は約10万票、社民は約6万票を減らした。共産は3万票以上増やした。
市区町村別の得票では、全62区市町村のうち53区市町村で民主が自民の得票を上回った。自民が民主より優勢だったのは、▽奥多摩町▽檜原村▽島部の7町村(大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、八丈町、青ケ島村)−−など規模の小さな町村だけだった。
毎日新聞 2007年7月31日
797
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:59:18
07参院選・神奈川:民主2議席、与党崩す 神奈川、暴風席巻(その1) /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk14010108000c.html
第21回参院選は29日に投票が行われ、即日開票された。改選数3に8人が挑んだ神奈川選挙区は民主が2議席を獲得し、2人の与党現職の一角を崩した。トップ当選は民主の牧山弘恵氏(42)で、次点に泣いた05年の参院補選の雪辱を果たした。2期目を目指して組織固めを徹底した自民の小林温氏(43)が続いた。注目された3議席目は県議から転身した民主の水戸将史氏(45)が浮動票を集め、3期目を目指した公明の松あきら氏(59)との激戦を制した。元副経済産業相で選挙前は優位とみられていた松氏の落選は、安倍政権への「逆風」を色濃く反映したものといえそうだ。【参院選取材班】
◇牧山氏雪辱、トップ当選
牧山氏は29日午後8時20分ごろ、支援者らの拍手に迎えられ横浜市中区の事務所に登場。直後にテレビで「当選確実」が伝えられると、少し涙ぐみながら笑顔を見せ「胸がいっぱいです。苦しんでいる人たちのお役に立てるよう精いっぱいやっていきます」と語った。
牧山氏は民主党の公募に応じて05年10月の参院補選に初めて立候補。76万票余りを獲得したが次点だった。雪辱を期した今回は連合神奈川の全面的な支援を背景に、働く母親の視点から少子化対策、子育て支援を中心に訴えて支持を広げた。
街頭演説では「チェンジ年金制度、チェンジ安倍政権!」と訴えて走り回った。労組票を手堅くまとめたほか、週末には大型商業施設や各駅で演説を繰り返し、無党派層にも浸透した。
◇水戸氏会心の初当選 握手戦術、出遅ればん回
「感無量です。安倍政権への怒りが民主党への期待に表れた」。初当選が確実になると、水戸氏は横浜市戸塚区の事務所で目に涙を浮かべた。支持者らに「地方政治を経験した税理士の立場から、国民から預かるお金をどのように使うか説明責任を果たしていきたい」と抱負を述べた。
水戸氏は民主2人目の候補者として今年2月に出馬表明。出遅れが否めず、当初は知名度不足に苦戦した。しかし年金問題などで民主党に「追い風」が吹く中、税理士の立場から「年金も税金も1円も無駄にしない」と主張。終盤は“水戸”つながりで「平成の黄門様」こと渡部恒三党最高顧問や菅直人、岡田克也、前原誠司の前・元党代表らも応援に駆けつけ、最後の追い上げを図った。演説よりも握手を重視し、顔と名前を売り込む作戦が功を奏した。
◇松氏、3選ならず 「伝統の議席」失う
水戸氏と3議席目を激しく争った松氏は30日未明、横浜市中区の事務所で敗戦の弁を述べた。集まった支持者らを前に「このたびの結果はすべて私の責任。ご支援頂いた人に心から感謝とおわびを申し上げたい」。しゃがれた声を時折ふるわせた。
2期12年にわたって中小企業支援や子育て支援に取り組んだ実績を強調して臨んだ選挙戦だった。演説は建物内での「ハコもの」を極力減らし、これまでになく街頭での訴えを増やした。しかし、与党に「逆風」が吹き荒れる中で無党派層に浸透しきれず、浮動票を取り込めなかった。
終盤には太田昭宏代表の演説を急きょ横浜市内で行うなど、自党の支持団体をまとめて盛り返しを図ったが「伝統の1議席」(北側一雄幹事長)を失うことになった。
◇小林氏、議席死守 逆風下、組織固めに徹す
苦しい選挙戦ながらも議席を死守した小林氏。横浜市中区の事務所で「大変厳しい“風”の中だったが、神奈川の自民党の総力を挙げての勝利だった。ホッとしている」と安堵(あんど)の表情を見せた。
自民は05年参院補選で当選した川口順子氏が比例に回り、選挙区は01年に約130万票を得た小林氏1人に絞る「万全の態勢」(県連幹部)で選挙戦に臨んだ。しかし、統一地方選敗北の余波が残ったうえ、年金問題や「政治とカネ」の問題などで安倍政権の支持率が低下し、一転して逆風下の選挙になった。
このため、各市区町村ごとの決起集会や企業・団体回りをこまめに実施して組織固めを徹底。終盤に入って小泉純一郎前首相ら党幹部も続々と選挙区入りして引き締めを図り、逃げ切った。
798
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 08:59:41
◇畑野氏、復活ならず 反与党票、民主に流れ
「私と党の意思が県民に伝わらなかった」。畑野氏は29日午後9時、横浜市中区の事務所で早々と“敗北宣言”した。国政への返り咲きを願って詰めかけた支持者も落胆した表情を浮かべた。畑野氏は98年に初当選するも、04年に落選。05年の参院補選に続き、国政復帰を目指していた。オレンジ色のスーツに身を包み、得意の漫画を描いて現政権に怒りを表すなど、ユニークな選挙戦を展開したが、反与党の勢いを民主に奪われ、またしても悲願はならなかった。
◇警告34件、検挙4件−−選挙違反数
県警参院選挙違反取締本部は29日、県内の参院選の警告、検挙件数(29日現在)を発表した。警告件数は計34件で、前回参院選より10件減った。検挙は計4件あった。
警告の内訳は文書図画の掲示違反が26件と最も多く、事前運動と脱法文書の配布が各2件と続いた。横浜市内の投票管理者の自宅壁に政党選挙用のポスターが張られる選挙事務関係者の選挙運動禁止違反が1件あった。【鈴木一生】
==============
◇当選者略歴
牧山弘恵(まきやま・ひろえ) 42 民新(1)
米州弁護士[歴]TBSディレクター▽松竹国際部法務担当▽ソニー・ピクチャーズエンタテインメント法務部シニアマネジャー▽国際基督教大
小林温(こばやし・ゆたか) 43 自[町]前(2)
党政策審議会副会長・経済産業部会専任部会長[歴]松下政経塾塾生▽米ジョンズ・ホプキンス大客員研究員▽IT会社社長▽経産政務官▽早大
水戸将史(みと・まさし) 45 民新(1)
[元]県議▽税理士[歴]オムロン社員▽衆院議員秘書▽党県幹事長▽慶大
《名鑑の見方》氏名▽年齢(7月29日現在)▽党派▽自民の派閥(囲み文字)▽前元新の別▽当選回数(丸囲み数字)▽職業・肩書([元]は前職を含む、[歴]以下は過去の職業・肩書・学歴)▽末尾の=以下の囲み文字は推薦・支持政党
毎日新聞 2007年7月30日
799
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:00:04
07参院選・神奈川:民主2議席、与党崩す 神奈川、暴風席巻(その2止) /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk14010105000c.html
◇投票率56・32% 前回比、1.85ポイント増
29日に投開票された第21回参院選の神奈川選挙区の投票率は56・32%で、04年の前回参院選(54・48%)を1・85ポイント上回った。当日有権者数は718万3647人だった。今回は統一地方選と同じ年で有権者の「選挙疲れ」も指摘され、通常国会の会期延長で投票日がずれ込んだため投票率の低下も懸念されたが、有権者に身近な年金問題が争点となったことで結果的には投票率を押し上げた。
また、期日前投票は74万5534人と前回に比べ27万6444人(59%)の大幅増。一部の自治体が投票所を増設し、選管や各陣営が期日前投票を呼び掛けたことに加え、制度が定着したことも背景にあるようだ。
神奈川選挙区の投票率は、過去20回の参院選でいずれも全国平均を下回っていた。特に統一地方選と重なる「亥(い)年」の選挙は低くなる傾向があり、直近の1995年には40・88%と過去最低となった。
また、子供たちの夏休み最盛期の選挙もレジャーなどに出掛ける家族連れが多いことから投票率が上がらないとされる。7月26日に行われた92年は43・06%とワースト2。01年は今回と同じ7月29日で55・45%となったが、これは小泉政権発足直後のブームが影響したとみられる。
今回は亥年と夏休みが重なり、影響が注目されていた。
==============
■解説
◇争点「アベ」に収れん
安倍政権に「お灸(きゅう)をすえる」というレベルではなく「怒り」そのもの。そんな有権者の強い感情が、神奈川選挙区に「暴風」を吹かせた。改選数3のうち民主新人2人の当選と公明現職の落選は、1カ月前は民主幹部さえ予想していなかった結果だ。
安倍晋三首相は就任直後こそアジア外交で評価されたが、郵政民営化造反議員の復党など次第に政権運営は独善的になった。大量の年金記録の不備や「政治とカネ」の問題も次々と明らかになり、支持率低下を加速させた。
政権の混乱に伴い、今回の参院選が持つ意味合いも変容した。有権者はマニフェストに掲げられた政策を検討するまでもなく、単純に「安倍首相にイエスかノーか」を問われた。与野党が終盤まで論争を戦わせた年金問題でさえ、有権者の心にどこまで響いたか怪しい。最大の争点はいつしか「アベ」になっていた。
連立与党である自民、公明の現職2人と民主新人2人の直接対決となった神奈川選挙区では、その結果が明確に出た。与党への「逆風」は自公間にも競り合いを演じさせ、両党の協力関係に傷跡を残した。
統一地方選に続く民主の勝利は「2大政党制」が神奈川でも定着したことの表れでもある。だが、今回は民主が積極的に支持されたというより「批判票」の受け皿になった。初当選した2人を含め、民主の真価が問われるのはこれからだ。【山下修毅】
毎日新聞 2007年7月30日
800
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:00:51
07参院選・神奈川:“都市旋風”威力裏付け /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk14010431000c.html
◇無党派層の6割、民主2氏に投票−−出口調査
29日投開票された第21回参院選の神奈川選挙区で、初当選した民主の牧山弘恵氏(42)と水戸将史氏(45)は都市部の浮動票を大量に獲得していたとみられることが分かった。出口調査で無党派層の6割以上が2氏に投票したと回答したほか、横浜、川崎の両政令指定都市で合わせて5割近い票を得ていた。特定の支持政党を持たない都市部の有権者が起こした「風」の影響の強さが改めて裏付けられた。【山下修毅】
県選挙管理委員会がまとめた各候補者の市区町村別得票数によると、全投票者数の57%を占める大票田の横浜、川崎両市で民主の躍進が顕著に表れた。両市にある計25区のうち23区で1位だった牧山氏は得票率25・84%。水戸氏も同20・52%で、2位だった自民の小林温氏(43)に1・02ポイント差まで肉薄した。
出口調査では、無党派層の3分の2近くが民主の2人に投票。一方、小林氏、公明の松あきら氏(59)の与党候補は合わせて2割に満たず、これが松氏の大きな敗因となったとみられる。年代別では牧山氏は30、40歳代で3割を超す支持を得、水戸氏は20歳代後半でトップと、比較的若い世代の支持を集めた。さらに民主支持層は牧山氏と水戸氏にそれぞれ4割強ずつ分かれ、2議席獲得に好都合となった。自民支持層は牧山、水戸、松の3氏にそれぞれ1割以上が流れ、自民の支持基盤の緩みがあらわになった。
また、民主は比例代表でも41・11%の162万票余りを獲得して躍進。2位だった自民の約106万票(得票率26・82%)に大差をつけた。共産は8・13%、社民は4・87%と振るわず、選挙区での「2大政党」の直接対決に埋没した。
毎日新聞 2007年7月31日
801
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:03:09
07参院選・神奈川:悲喜こもごもに3党会見 /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk14010425000c.html
自民、民主、公明の3党は30日、それぞれ候補者とともに横浜市内で記者会見を開いた。
新人2人を当選させた民主は浅尾慶一郎県連代表が「選挙中も政権与党の失策が出て、自民、公明ではない勢力として期待の票が入った」と勝因を分析。「今回、消極的に入った票を積極的に応援してもらえる形に変えていきたい」と語った。「4月の知事選で松沢(成文)知事が得た票の9割くらい来た」とも述べ、両候補がポスターやビラに掲げた「松沢知事推薦」の効果も強調した。
現職が落選した公明は上田勇県本部代表が「年記録問題などが報道され、与党として大変厳しい選挙戦だった」と振り返った。01年の前回選挙よりも約3万票上積みしていただけに「一定の理解は得たが、本質的な政策論議にならなかった」と悔しさを見せた。
「逆風」を受けながら現職が再選を果たした自民は竹内英明県連幹事長が「総力戦になったことが勝利につながった」と述べ、徹底した組織固めが一定の成果を挙げたと分析。ただ公明と競り合いを演じたことの影響について「あるかもしれない」と表情を曇らせた。【笈田直樹、池田知広、山下修毅】
毎日新聞 2007年7月31日
07参院選・神奈川:知事は一定評価/中田・横浜市長「与党不信を反映」 /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk14010429000c.html
◇知事、分権には不安も
29日に投開票された参院選について、松沢成文知事は30日の定例記者会見で「2大政党制を印象づけた」と評価しつつ「国政の混乱は好ましくない。地方分権がどうなるのか分からないのは不安だ」と述べた。
参院選前に「応援基準」を公表した知事は、推薦した民主の2人に「しっかりと政策を立てて頑張ってもらいたい」とエール。しかし、応援しなかった公明に話題が及ぶと「私の存在は微々たるもの。推薦のあるなしで当落が動くことはない」と苦笑した。
横浜市の中田宏市長も同日、記者団に「単純に民主党が評価されたということではない。年金の問題などで説明責任を果たしてこなかった与党への不信がつながった」と述べた。ただ選挙期間中に応援演説した公明現職の落選には「極めて残念です」と複雑な心境をのぞかせた。【山下修毅、池田知広】
毎日新聞 2007年7月31日
802
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:07:08
現場から:激戦を振り返って /神奈川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk14070432000c.html
◇組織頼みの政党の悲哀
「自公連立政権で戦って参りましたので。全部、自分の胸の中にのみ込みたい」。落選が決定的となった30日未明、横浜市内の事務所で松あきら氏が見せた表情は淡々としていた。同日午後の記者会見でも「安倍首相に言いたいことは」と問われ「それはぐっと胸の中にのみ込みたい。ないと言えばうそになりますね。そういうこと(自民のスキャンダルに端を発すること)を全部ひっくるめた、政権連立ですので」。“敗軍の将、兵を語らず”といった態度に、かえって安倍政権への不満のくすぶりを感じた
▼「自民党のレベルの低い問題が多すぎた。有権者は単なる“風”に惑わされないか」。投票日前日、公明支持者の男性(51)はわたしに言った。だが、松氏は選挙戦で小泉純一郎前首相の応援を受けた際、自ら駆け寄って彼の右手を上げた。選挙協力で自民支持者の応援も受けた。敗戦は決して自民だけの問題ではなかったはずだ
▼選挙戦終盤、「苦戦」が伝えられるようになると、松氏の陣営は浮動票を獲得するため、支持者を動員した講演会ではなく、街頭での訴えを重視した。桜木町駅前の広場で熱弁をふるう太田昭宏代表を取材したが、行き交う人々は足を止めず、報道陣の方が多いほどだった。「わたしは公明党代表の、太田昭宏です」。繰り返される声がむなしく、組織頼みの政党の悲哀を感じた
▼選挙期間中、松氏が街頭で暴言を浴びせられる場面を見た。上田勇県本部代表は「党のアイデンティティーを強く打ち出すべきだ」と言うが、一部の国民が持つアレルギーを薄めながら独自性は強められるのか。松氏の敗戦で二律背反の苦しい課題がより鮮明に見えるようになったのではないだろうか。【池田知広】
◇公示後、変わり始めた“風”
「神奈川県から立候補予定のミトマサシです。お見知りおきをお願いします」。参院選公示日まで1カ月を切った6月17日。民主の水戸将史氏はJR川崎駅前で声を張り上げていた。「年金を取り返す!」のタスキをかけ「1円も無駄にしない」と力説したが、立ち止まる人はおろか、視線を向ける人すらあまりいなかった
▼「事実上の無風区」。5月に私が川崎支局に着任した当初、神奈川選挙区は自民、民主、公明が1議席ずつ、というのが衆目の一致するところだった。民主2人目の候補の水戸氏は「圏外」。陣営からも「絶対に取る」という気迫や緊迫感は感じられなかった
▼“風”が変わり始めたのは公示後。水戸氏が街頭で握手を求めると、立ち止まる有権者の姿が目につくようになった。「頑張れよ」「期日前で入れてきたぞ」。握手に応じ、ビラを受け取る数も目に見えて増えた。選挙戦が始まり関心が高まったからなのか、理由は分からない。だからこそ“風”なのだろうが、前任地の北海道で国政選挙、地方選と取材した中で、これほどはっきりと変化を感じたのは初めてだった
▼投票日1週間前の報道各社の世論調査で、水戸氏は圏外から3位争いに浮上した。最後の1週間、陣営は「牧山(弘恵氏)はもう大丈夫だから水戸に」「公明と3番目の議席を争っている」と強調。なりふり構わない本気さを見せ、勝負に出た
▼30日午前0時過ぎ。当選確実の知らせを受けて事務所入りした水戸氏は、選対幹部の顔を見ると泣き崩れた。「感無量。厳しい中でも有権者を信じてよかった」。ただの風任せではなく、有権者は正しい判断を下した。そう言える6年間であってほしい。【笈田直樹】
803
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:07:39
◇熱気冷ました造反組復党
「わずか2年前なのになぁ」。参院選のさなか、強い日差しが照りつける街頭で自民の衆院議員がため息交じりにつぶやいた。行き交う買い物客は、小林温氏の訴えに足を止めなかった
▼暑い夏だった。05年8月、郵政民営化関連法案が参院で否決され、小泉純一郎首相は「国民に郵政民営化の是非を問う」として衆院解散に踏み切った。「無謀だ」。自民の議員たちは政権交代の可能性まで口にした
▼しかし、当時自民党幹事長だった武部勤氏の番記者として全国各地を歩いたわたしが目にしたのはまったく逆の光景だった。武部氏は自他共に認めた「超軽量級幹事長」。その武部氏の演説会でさえ、あふれんばかりの聴衆がさかんに声援を送った。結果は与党の圧勝だった
▼今回の参院選でも与党側は社会保険庁改革をめぐり「解体して非公務員型の組織にする」(菅義偉総務相)と郵政民営化と似た構図を演出した。小林氏も「改革を止めてはならない」と2年前のキャッチフレーズを叫び続けた
▼だが、無党派層は冷ややかだった。わたしは最大の原因は昨年12月の郵政民営化造反議員の復党とみる。2年前、有権者は単に郵政民営化を支持したわけではない。「古い自民党からの脱却」(武部氏)に熱狂したのだ。そのわずか1年3カ月後の復党騒ぎは、熱気を“瞬間冷却”させた
▼「小泉劇場」とはよく言ったものだ。大衆を酔わせた勧善懲悪の活劇は、劇場主が代わると敵味方が手を握った一本調子のメロドラマになった。しかも主役級の役者たちがとちってばかりとあっては、若者だけでなくひいき筋の旦那(だんな)衆までも世の中への不満を叫ぶロックコンサートに流れても無理はない。【山下修毅】
毎日新聞 2007年7月31日
804
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:16:31
07参院選山梨:民主・米長氏が初当選 自民議席、初のゼロに(その1) /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk19010246000c.html
◇2氏に大差「歴史的勝利」
第21回参院選は29日投票され、即日開票の結果、山梨選挙区(改選数1)は民主党新人の米長晴信氏(41)=国民新党推薦=が、自民党新人の入倉要氏(42)=公明党推薦=と共産党新人の花田仁氏(46)を大差で破って初当選を果たした。自民党は04年の前回選挙で“不戦敗”を喫しており、県内の同党参院議員は1955年の結党以来、初めてゼロとなった。米長氏は年金記録漏れ問題など自民に吹いた「逆風」が追い風となり、入倉氏は1月の知事選などで起きた自民県連分裂のしこりが影響した。当日有権者数は70万5184人(男34万2587人、女36万2597人)。投票率は63・65%で、前回の61・81%を1・84ポイント上回った。【参院選取材班】
◇「山梨の選挙変えた」
当選確実の報を受け、米長氏が甲府市上阿原町の事務所に姿をみせると、支持者から盛大な拍手と大歓声が起こった。米長氏は「戦いはこれから始まる。(県内の参院で)2議席を独占することができたのは、2大政党制のスタートだと思っている」と述べ、高らかに勝利を宣言した。
第1回参院選(1947年)以来、県内の参院議員の全議席を自民以外の政党が独占したことはなく、米長氏は「私の主張や考えが受け入れられ、ゾウをアリの力で倒せたことはとてもうれしい」と笑顔。「山梨の選挙を変えることができた。国民のことを考え実践する政治が始まる歴史的な日だと思う」と述べると、支持者は沸き立った。
フジテレビ記者だった06年夏、民主党国会議員から打診を受け、政治家への転身を決意。年金記録漏れ問題に加え、松岡利勝前農相や赤城徳彦農相の事務所費問題、久間章生前防衛相の原爆は「しようがない」発言など、相次ぐ閣僚の不祥事に対する批判が強まる中、連合山梨など民主支持層を固めるとともに無党派層に広く浸透し、自民支持層にも食い込んだ。
選対本部長を務めた小沢鋭仁・県連代表は「年金問題や地方格差などの主張が国民に響いたのだろう。解散がない参院議員の2議席独占は大きい。地殻変動の象徴となる1議席だ」と述べ、大勝を喜んだ。
◇入倉氏「力足らずだった」−−出遅れ、県連分裂など響き
入倉氏の落選が決定的になると、甲府市国母5の事務所は重い雰囲気が支配した。集まった支援者を前に、入倉氏は「大切な1議席を死守できなかった。私の力足らずということ。申し訳ございませんでした」と頭を下げた。
県連初の公募を経て、今年3月に立候補を表明したが、他の2候補に比べて出遅れは否めなかった。頼みの県連も、郵政民営化で揺れた05年の衆院選や知事選での分裂を引きずり、支援活動が停滞。今年4月の県議選後にスタートした中島真人会長を中心とする県連の新体制に対する不満や、郵政選挙のひずみで衆院2区と3区の衆院議員の協力体制が築けず、知名度もなかなか上がらなかった。
歴史的な敗北に、県連の中島会長は「常に国民の皆さんの目線に立っていかないと、こういう判断を受ける。(04年に続き)参院の議席を失った総括をしっかりとしていかないといけない」と敗戦の弁。自身の進退については「私個人が責任を取って辞めて済む問題ではない」と述べるにとどまった。
◇花田氏「政策は伝わった」−−無党派層など支持拡大できず
05年の衆院選以来、4度目の国政挑戦となった花田氏。安倍政権の支持率が低下する中、「確かな野党」を有権者に訴えたが、無党派層への支持や反自民票を取り込むまでには至らず、伸び悩んだ。
甲府市相生2の事務所で、花田氏は「地方税の増税などこれ以上負担が増えたら生活できないといった声や、(憲法改正を主張する)安倍さんは怖いと涙で訴える戦争経験者もいた」と述べ、格差是正や憲法改正反対の主張は一定の理解を得たと強調。「自公政権への強い怒りが鮮明になった。訴えへの共感は強かった」とした。
他の2候補に先駆けて06年2月、立候補を表明。その間、若年層を中心に非正規雇用が増加している労働者の調査や医師不足に関する聞き取りを行い、支持を訴えた。
805
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:17:41
■解説
◇“追い風”乗った民主−−「大人」になれなかった自民県連
◇公約ばらまきに批判も
今回吹いた「風」は、自民党県連にとって「逆風」だったが、歴史的な敗北を招いた要因はそれだけではない。県連の分裂が解消されなかった時点で、この結果は目に見えていたといえないか。
衆院2区に県議すらいない民主に対し、県議38人のうち26人を占め、1万人を超える党員を抱える自民。しかし、04年の参院選は知事選の分裂から公認候補の擁立すらできず大敗した。今回も“一枚岩”にはほど遠く、入倉陣営には「逆風がなくても勝てたかどうか」と見る向きさえある。甲府市内の応援演説で、麻生太郎外相は「総裁選で小泉(純一郎前首相)さん、安倍(晋三首相)さんと戦って負けたけど、仲良くやっている。山梨より私の方が大人だ」と県連の結束を促したが、効果はなかった。支持者が離れていく前に、県連は“成熟”することができるのだろうか。
一方、民主党は「安定した年金制度」「子育て支援」「農業補償」など、“ばらまき”との批判もあった公約を掲げた。「気をつけよう甘い言葉と民主党」と自民幹部は皮肉ったが、パフォーマンス倒れになれば信頼を失うだけ。国民もしっかりと監視する必要がある。【吉見裕都】
==============
◇参院選開票結果=選管最終発表
当 242,586 米長晴信 41 民新
▽ 162,746 入倉要 42 自新
32,994 花田仁 46 共新
==============
◇当選者
米長晴信(よねなが・はるのぶ) 41 民新(1)
[元]フジテレビ記者▽党県参議院第2総支部長・県顧問[歴]フジテレビ社会部警視庁担当・「ニュースJAPAN」「スーパーニュース」チーフディレクター・ベルリン支局長・政治部野党キャップ▽上智大=[国]
==============
《名鑑の見方》氏名▽年齢(7月29日現在)▽党派▽自民の派閥(囲み文字)▽前元新の別▽当選回数(カッコ内数字)▽職業・肩書([元]は前職を含む、[歴]以下は過去の職業・肩書・学歴)▽末尾の=以下の囲み文字は推薦・支持政党
毎日新聞 2007年7月30日
806
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:18:46
選挙:参院選 民主・米長氏「武者震いしている」 横内知事を表敬 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk19010470000c.html
参院選の投開票から1夜明けた30日、山梨選挙区で初当選した民主党の米長晴信氏(41)が横内正明知事を訪問した。米長氏が「国政にとらわれず県政や地方の政策で提案できるものは提案していく」との考えを示すと、横内知事は「良い弟分ができた」と応じ、双方とも横内知事が自民党籍を持つことは今後の協力態勢に影響しないとした。
横内知事は「今回の戦いは40代の3人の戦いで見応えがあった。(民主党担当記者の経歴から)国会のことはよくご存じで、即戦力になる。若い力でのご活躍を期待している」と激励し、米長氏は「武者震いをしたというか、これからきちんとやらないといけないという気持ちでいっぱいだ」と応じた。
横内知事の自民党籍について、米長氏は取材に「全く関係ない。政策上の協力をするためにも、知事との関係は良好でありたい」と話し、横内知事も「(選挙期間中と同様)今後も不偏不党を貫き、米長さんにも協力をいただきたい」とした。【宇都宮裕一】
毎日新聞 2007年7月31日
807
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:19:14
07参院選山梨:無党派70%が米長氏に−−毎日新聞出口調査 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk19010472000c.html
毎日新聞が県内で行った出口調査によると、支持政党は自民が43%で最も多く、民主が25%で続いた。公明4%、共産1%、社民1%。支持政党なしは19%だった。
候補者別にみると、民主の米長晴信氏は民主支持層の92%を固めたほか、「支持政党なし」の70%が投票。自民支持層は38%、公明支持層も20%が投票し、自民への「逆風」が改めて浮き彫りになった。
自民の入倉要氏は、推薦を得た公明支持層の77%に浸透したものの、肝心の自民支持層が57%と伸びきらず、無党派層に至っては18%にとどまった。共産の花田仁氏は共産支持層の81%が、無党派層の11%が投票した。
× ×
出口調査の方法 県内の36投票所を無作為に選び、投票を終えた有権者の中から一定の人数ごとに調査表を渡し、回答を記入してもらった。回答者は1490人。【吉見裕都】
毎日新聞 2007年7月31日
808
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:24:12
一陣の風:07参院選/上 圧勝・民主の願い /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk19010476000c.html
◇この流れは止めない−−自民の強権政治に嫌気
参院選の山梨選挙区(改選数1)は、民主党が議席を奪取し、自民党は1955年の結党以来、非改選を含め県内の議席が初めてゼロになった。年金記録漏れ問題や閣僚の事務所費問題など、自民党に吹いた「逆風」はどこへ向かうのか。列島を吹き抜けた「一陣の風」の意味を、甲州の選挙区で検証する。
「冷水を浴びせるようで恐縮だが、我々が緩めば負ける」。投票日の1週間前に開かれた米長晴信氏の個人演説会。選対本部長の小沢鋭仁衆院議員が冒頭、言い放った。
この時期、報道各社が世論調査の結果を基に、「米長有利」と報じていた。党員数で比較すると、自民県連の80分の1の170人余りしかいない民主県連。組織の裏打ちがなく、米長晴信氏も「世論調査と選挙は違う。1割しかリードしていないと聞き(かえって)真っ青になった」と危機感をあらわにした。
民主の幹部が演説会の直前、記者に耳打ちした。「有権者は選挙で書き続けてきた党名や候補者名を簡単には変えない。元に戻ってしまっては大変」。調査では、自民支持層の一部が米長氏に投票する傾向が強く出たが、結果をみて「米長が勝つなら、自分が投票する必要はない」と思い直し、自民支持に戻ったり、棄権に回る「アナウンス効果」を恐れていた。
29日の投開票日。午後8時の開票と同時に、報道各社は「米長当確」を一斉に流した。自民の牙城だった山梨で、約8万票差をつける圧勝。「風というより地殻変動が起こった。2大政党制の幕開けだ」。事務所は大きく沸き立った。
■ ■
自民大敗の予兆は、すでにあった。自民を支援する県内企業の経営者らが6月末、講演会を開いた。招かれたのは、日本将棋連盟会長の米長邦雄氏。おいの米長氏も同席していた。
主催したのは、自民の強権的な国会運営などに嫌気が差し、経営者ら約60人で結成した「はるのぶ会」。自民の比例代表で立候補を打診されたという邦雄氏は「山梨から2大政党制の幕開けが始まると思い応援してほしい」と呼び掛けた。
「非道ともいえる今の自民政治には、ぬくもりがない」。投開票を3日後に控えた26日。元自民党衆院議員で郵政造反落選組の八代英太元郵政相は、米長氏の事務所で熱弁を振るった。
■ ■
「民主党が国民のための政治を忘れた瞬間、有権者は自民に戻ってしまう」。当選の興奮も冷めやらぬ29日の報告会。米長氏は自らを戒めるかのように語った。
今回の参院選は、自民に空前の“逆風”が吹いたが、民主の県連幹部は「年金問題は民主党が指摘して明るみに出た。今回の風は民主党が自ら起こした」と指摘。そのうえで「地に足をつけた活動が必要。新たに風を起こし続けるには、国会議員が地道な努力を続けなければ」と語った。
「安倍政権は駄目という強い思いから票が集まった。米長をどうしても勝たせたいとの要素は強くなかった」。別の県連幹部は冷静に分析し、期待を込めて続けた。「次は風頼みではない選挙で勝ち、政権交代を実現したい」【宇都宮裕一】
毎日新聞 2007年7月31日
809
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:25:04
選挙:参院選 全県で米長氏が優勢−−毎日新聞出口調査 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk19010180000c.html
◇70歳以上女性除き、全年齢層でも
毎日新聞が県内で行った出口調査で、各候補者の得票状況を地域別に分析すると、全県で米長晴信氏が優勢だった。大票田の甲府市でも、入倉要氏の28%に対して米長氏は65%と大差を付けた。入倉氏は生まれ育った地元の票を固められなかったのが大きく響いた。
民主所属の国会議員と県議がいない衆院2区では、米長氏が51%と入倉氏の42%を上回った。衆院3区でも、米長氏が60%、入倉氏が31%と米長氏が圧倒した。
70歳以上の女性を除く男女の全年齢層で米長氏が優位。特に40代と50代の男性はそれぞれ70%、68%と非常に高かった。男性は全年齢層で過半数が投票した。【吉見裕都】
毎日新聞 2007年8月1日
810
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:27:57
一陣の風:07参院選/下 惨敗・自民の事情 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk19010181000c.html
◇吹かずとも勝てたのか−−県連分裂、支持者そっぽ
「保坂武事務所に小野次郎事務所、自民党県連、入倉要後援会。地元の県議からも届いたよ」。自民党を支持する男性は、机の上に封筒の束を置いてため息をついた。中には、選挙戦最終盤の7月24日にある野田聖子衆院議員の演説会開催を知らせるチラシ。男性のところには家族にも同じ数の封筒が届き、合わせると10通を超えた。「チラシだって安くないのにね。バラバラに動いてるんだよ」。投票日が見えてきても“一枚岩”になれない県連に、男性は苦笑いを浮かべた。
8万票、18ポイント差。13市すべてで敗れ、得票数でリードしたのは郡内の6町村だけという惨敗だった。年金記録漏れや閣僚の事務所費問題など自民党に吹いた「逆風」が最大の敗因だが、それ以前に県連が分裂状態で選挙に臨んで勝てるはずもなかった。
■ ■
「県議よりも政治経験が浅い。そういう意味で総括したい」。31日に開かれた国会議員と県議による合同会議。県連の中島真人会長(前参院議員)は、若手国会議員をやり玉に挙げるような口ぶりで、選挙総括を優先させる方針を示した。
県連の分裂は1月の知事選に始まった。横内正明知事と現職だった山本栄彦前知事の支援を巡り、国会議員と県議が二分したまま知事選に突入。横内知事が勝利したが、参院選に向けた県連の新出発にあたり、明確な理由もないまま山本派の中島氏が会長に就き、入倉氏の選対本部幹部も山本派が多数を占めた。
これに横内派の支持者が反発。特に衆院3区(11市町)は、知事選で他候補を5万票近く引き離し、横内知事誕生の原動力になったが、参院選では3万5000票負ける結果になった。
中島氏は自身の会長辞任を先送りしたが、会長に就任したことが事態の深刻化を招いたとの声が自民支持者に多い。
■ ■
「今回は民主。おきゅうをすえる」。ある入倉陣営の関係者は、長年にわたる支持者にそう言われた。経済に明るさが見えない地方を顧みない党本部と、重鎮が幹部に座り代わり映えのしない県連への批判だという。
「風がなくても分からなかった」。この関係者は、みけんにしわを寄せながらも希望を口にした。「『今回は』という言葉も多い。今のうちに県連は新しくならないといけない」【吉見裕都】
毎日新聞 2007年8月1日
811
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:28:47
選挙:参院選 自民県連、中旬までに敗因総括 中島会長が辞任示唆 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/archive/news/2007/08/01/20070801ddlk19010188000c.html
参院選山梨選挙区で大敗した自民党県連(中島真人会長)は31日、国会議員と県議による選挙への“貢献度”を分析して8月中旬までに敗因を総括することを決めた。自身の進退について、中島会長は「腹は決めているが、無責任に投げ出すことはできない」と述べ、総括後に辞任する意向を示唆した。
県連は同日、国会議員と県議による合同会議を開き決めた。堀内光雄、長崎幸太郎両衆院議員と県議4人が公務で欠席。
会合後に記者会見した中島会長は「党本部は選挙への貢献度を重要視している」として、総括の結果が国会議員を2人ずつ抱える衆院2区と3区の公認問題に何らかの影響を与えることを示唆した。選挙中に集めた個票などのさまざまなデータを基に議員の活動ぶりを調査する。会議では「新執行部で総括すべきだ」との意見も出て、小野次郎衆院議員は現執行部の退陣を求めたという。【吉見裕都】
毎日新聞 2007年8月1日
812
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:30:16
山梨の若者定点観測:07参院選/8止 6人のうち5人が民主・米長氏に投票 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/archive/news/2007/08/02/20070802ddlk19010205000c.html
◇自民への不信感強く
自民の歴史的惨敗で終わった参院選。県内でも民主が大勝し、40代の3新人で争った山梨選挙区では、民主の米長晴信氏(41)が自民の入倉要氏(42)と共産の花田仁氏(46)を圧倒、比例代表も県内第1党に躍り出た。山梨に住む無党派の若者8人の動向を、6月19日から1カ月以上にわたり「定点観測」してきたが、投票した6人のうち5人が米長氏に1票を入れており、選挙結果を裏付ける形となった。【吉見裕都】
調査開始時(6月19日)に「行く」と答えたのは男女各2人、「行かない」が男性1人と女性2人、「分からない」が男性1人だった。最終的に「行った」のは男女6人で、女性2人が棄権。
「行かない」「分からない」だった4人のうち、3人は「行った」と回答。投票に行こうと思った理由として、男子大学生(20)は「年金問題」、子どもの出産を控える男性会社員(28)は「子育て支援」を挙げた。母親(28)は、インターネットの掲示板で批判を浴びた若手衆院議員の子育てに対する姿勢に幻滅し、投票直前の調査(7月28日)で投票に行くと答えた。
投票経験の少ない女性フリーター(25)と、「行く」としていた女子大学生(21)は、投票しなかった。女性フリーターは最後まで「関心がわきませんでした」。女子大学生は「投票に行くべきだ」と義務感に駆られていたが、「考えがまとまらなかった」という。
8人は、積極的にマニフェストを読んだり選挙報道に触れる方ではなかった。それでも、テレビや新聞、インターネットで目に入れば投票の参考にしようとした。しかし、その結果として「非現実的」「抽象的」「難しい」という感想がいつまでも続いた。自民の公約を手にした男性フリーターは「155項目も読まないよ」と苦笑していた。
◇投票理由
これまでの投票傾向をみると、自民寄りだったのが3人、民主寄りが1人。20〜21歳の男女3人は、国政選挙が初めてだった。
“自民派”の3人は、いずれも米長氏に投票。これまで自民に期待していた人が、民主に流れた実態がうかがえた。男性会社員は「小泉(純一郎前首相)さんの改革に期待していた」としたが、「子育て支援が充実している」と感じ、民主へ投じた。同じく小泉前首相に期待を寄せていた父親(26)も、「安倍首相が頼りない」として心変わり。自民に「正統派」の印象を持っていた母親も民主に流れた。
“民主派”の男性フリーター(28)は自民党に対し「不信感が積み重なっている」として民主への期待を継続した。
“国政デビュー”の男子大学生は「『政治とカネ』問題は自民では変わらない」と判断する一方、比例では国際政治を勉強していることもあり、拉致問題で名を売る自民の中山恭子氏に入れた。入倉氏に唯一投票した女性看護師は(21)は「親近感」で選んだ。比例は「自民も民主もいまいち」と悩み、投票所で「女性の意向を伝えてくれそう」と決めた。
いずれにせよ、投票した6人から「候補者で選んだ」との声は出なかった。
◇選挙結果には?
男子大学生は「何かが変わるきっかけになれば」、女性看護師は「税金の無駄遣いがなくなってほしい」、父親は「安倍政権の主張が伝わらなかった。もっと分かりやすい政治に」と政治全体の変革を期待した。
「ここまで差が開くとは驚いた」という男性フリーターは「改革で生まれた国民の痛み、不安をフォローできない安倍首相が見切られた」と分析した。
女子大学生は「民主が良かったわけではないのでは」と冷静に受け止め、男性会社員も「野球でいえば(ポジションを奪ったというより)代打」と述べ、民主に多大な期待はしていないという。
813
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 09:30:55
◇安倍首相の続投
3人が反対を表明し、4人が条件付きで賛成とした。
男子大学生は「変化が必要」、女性看護師は「安倍首相の主張が通らず国会が混乱する」と続投を否定。男性会社員は「安倍首相はKY(場の空気が読めない)。やってもいいが、多分できない」と若者のはやり言葉で皮肉った。
父親と母親は「(惨敗を)教訓にやり方を変えて頑張ればいい」、女子大学生は「側近をきちんとした人にすればできるのでは」、男性フリーターは「首相一人に責任を負わせずに、解散総選挙で党としてけじめをつけるべきだ」と条件付きで容認した。
◇一票の実感は?
投票した6人は、その1票に「歴史を動かした」実感を感じたのか。
男子大学生は「少しは考えて投票したが……」、女性看護師は「義務は果たしたと思う」、男性フリーターも「大きな流れはあった」としつつ、「特に実感はない」と口をそろえた。
父親は投票した2人がいずれも当選し「同じように考えた人が多かった」との感想を持った。
男性会社員と母親は「感じられるかどうかはこれから」と公約が実現されることを強く願った。=おわり
==============
■視点
◇無党派層への意味づけ困難
今回の「定点観測」を実施したのは、今やそれを抜きに選挙を語ることができなくなった「無党派層」の動向を知り、参院選の行方を占いたかったからだ。無党派が多いとされる20代の若者8人に定期的に聞いたが、考え方は多種多様で、無党派層に何らかの意味付けをすることは非常に難しいと思った。
一口に無党派といっても同じ問題に同じ反応を示すとは限らないことがうかがえた。投票日直前の8人の投票動機は「党首の資質」「公約内容」「親近感」などバラバラで、男女大学生は「投票の決め手」すらなかった。関心の高まらなかった母親は、選挙と直接関係ない問題で突然決めた。
印象的だったのは、参院選で最大の争点になった年金記録漏れ問題への関心がそれほど強くなかったことだ。近い将来に年金受給者となる40〜50代を対象にしたら別の結果になったかもしれないが、無党派は一筋縄ではいかないと感じた。
8人を見る限り、政治に関心が薄いわけではない。これからも無党派の心をつかむため、政党や候補者の苦心は続きそうだ。【吉見裕都】
毎日新聞 2007年8月2日
814
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/07(火) 08:11:35
自民都連5役辞意
保坂氏落選で幹事長代理に伝える 讀賣東京
参院選東京選挙区で自民党の現職だった保坂三蔵氏(68)が落選したことを受け、同党都連会長の石原伸晃衆院議員ら5役が辞意を表明していたことが、6日わかった。幹事長代理の萩生田光一衆院議員に5人から辞任の意向を伝えられており、今後、萩生田議員を中心に取り扱いを検討する。
石原会長のほかに辞意を表明したのは、幹事長の内田茂都議、政調会長の鴨下一郎衆院議員、総務会長の平沢勝栄衆院議員。
会長代行の保坂氏本人も議席を失ったことから辞意を伝えた。
5人の任期は9月に予定されている定期大会までだが、萩生田議員は、「辞意は重く受け止めるが、今は都連組織の立て直しを急ぐべき。会長らには執行部に残っていただきたい」としている。
(2007年8月7日 読売新聞)
815
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/08(水) 08:25:07
民主支持率31・4%に、参院選事後電話世論調査まとめ/神奈川選挙区
政治・行政 選挙 2007/08/08
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiaug0708120/
神奈川新聞社と共同通信社は七日、参院選期間中の電話世論調査に答えた神奈川選挙区有権者の事後電話世論調査の結果をまとめた。民主党の水戸将史氏に投票すると答えていた人の三人に一人が実際は同じ民主党の牧山弘恵氏に投票しており、牧山氏のトップ当選につながったとみられる。政党支持率は民主党が選挙期間中より大幅にアップして31・4%でトップとなったのに対し、自民党は20%を切った。
調査は四、五の両日、投票一週間前の回答者千四人を対象に電話で実施。七百六十三人(有効回答率76・0%)から回答を得た。
回答者のうち90・4%が投票に行った。投票した候補者は、【1】牧山氏27・7%【2】小林温氏(自民党)21・6%【3】水戸氏18・1%【4】松あきら氏(公明党)13・0%【5】畑野君枝氏(共産党)6・9%【6】和田茂氏(社民党)3・4%【7】斉藤幸子氏(国民新党)0・8%【8】溝口敏盛氏(維新政党・新風)0・2%の順。得票率は異なるが、実際の順位と同じだった。
投票する候補者や政党を最終的に決めたのは「投票日の一週間前ごろ」までが66・3%。特に六十歳以上は77%と高い。逆に、二十代と三十代はほぼ半分が「投票日の二、三日前」よりも後に決めた。
投票一週間前に「投票する」と答えた候補者と実際に投票した候補者の一致率(歩留まり)は、牧山氏と小林氏がともに81%台。これに対し、水戸氏は49・0%にとどまり、32・9%が牧山氏、14・1%が小林氏に票が流れた。
投票一週間前には29・5%が誰に投票するか決めていなかったが、このうちの30・7%は牧山氏、28・6%が小林氏に投票した。水戸氏にも14・9%が投票したが、次点の松氏に投票したのは5・2%だけ。態度未決定者の投票行動が選挙の明暗を分けたようだ。
選挙後の政党支持率は民主党が投票一週間前より12・8ポイント上昇して31・4%でトップ。自民党は9・0ポイント低下して19・7%にとどまった。公明党の支持率は7・3%で変わらなかった。「支持政党なし」の無党派は0・5ポイント減って35・8%だった。
自民党の支持率低下は、歴史的な大敗にもかかわらず安倍晋三首相が早々と続投表明したことや、赤城前農相の「更迭」が遅すぎた点などが有権者の反感を招いたとみられる。安倍内閣の支持率は22・6%、不支持率は66・1%だった。
816
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 10:39:03
参院選比例代表 民主は「政党」 自民は「個人名」 産経群馬
http://www.sankei.co.jp/chiho/gunma/070731/gnm070731003.htm
参院選比例代表は30日未明、確定した。二大政党の流れは県内でも顕著で、自民、民主両党は平成16年の前回選挙と同程度の高い得票率を維持した。自民党は逆風下で約33万9000票(39%)を集め、厚い支持地盤を背景にした組織力を発揮。一方、追い風に乗った民主党は県内は約28万7000票(33%)で、自民党を上回ることはできなかったが、対抗勢力としての存在感を示した。ただ、両党とも集票構造に課題を残した。
■自民党
自民党の得票率は39.34%と、平成16年の前回選挙からわずかに0.09ポイント減少しただけだった。ただ、13年の前々回は48.09%だっただけに、年金問題などで前回と同様、厳しい逆風にさらされた今回も、無党派層の支持は得られず、固い保守地盤が党勢退潮を食い止めた形となった。
得票総数の内訳をみると、政党票は約16万3000票、個人名票は約17万6000票だった。前回と比べ、政党票が約5万2000票減ったのに対し、個人名票が3万5000票増えたのが特徴で、候補者本人だけでなく、後援会組織の危機感が個人名票を押し上げたとみられる。
市部と郡部別の得票率はいずれもほぼ前回並み。ただ、前回以降、市町村合併により、自民党組織が比較的強固な町村は、市部に吸収合併されたため、市部の得票総数が約6万5000票増え、郡部は約8万3000票減った。
■民主党
民主党の得票総数約28万7000票のうち、政党票は約24万2000票、個人名票は約4万5000票と、政党票が個人票の5倍以上となり、個人票の比率が高い自民党とは対照的な結果となった。前回選挙もほぼ同じ構図となっており、同党への投票者は、比例代表候補より、「政党力」に期待して投票している傾向が顕著となった。
得票率は、前回から0.44ポイント減の33.29%。選挙区で独自候補を擁立できなかったことが、追い風を十分に取り込めなかった原因とみられる。
市部と郡部別の得票率は、自民党と同様ほぼ前回並み。ただ、市部では太田市で、自民党を上回る37.78%に達したほか、沼田市以外でいずれも30%以上の得票率を獲得。一方、郡部では10%台の自治体が3あるなど、自治体間で最大約25ポイントの差が生じた。
■公明党など
自民党と選挙協力を行った公明党の得票率は前回より2.51ポイント減の10.67%。得票総数約9万2000票のうち、政党票と個人名票はほぼ半数となった。前回は個人名票が得票総数の約3分2に達しており、個人票の割合が減少した。
市部と郡部別の得票率は、前回はいずれも13%台だったが、市部は10.54%、郡部は11.19%に下がった。個人名票の約9割は加藤修一氏党県本部代表に集中。前回も9割以上を浜四津敏子代表代行が獲得している。
共産党は0.05ポイント減の5.88%、社民党は0.71ポイント減の4.14%と伸びなかった。国民新党は4%台に達した2自治体を除き、2、3%台しか獲得できなかった。新党日本は沼田市を除く市部で2、3%の得票だった一方、郡部では0%台の自治体が3あった。
(2007/07/31 03:09)
817
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 10:42:47
参院選公示 現新三つ巴1議席の攻防 「熱い夏」舌戦幕開け 産経栃木
http://www.sankei.co.jp/chiho/tochigi/070713/tcg070713002.htm
12日公示された参院選で、改選数が2から1に減った栃木選挙区には民主現職、谷博之氏、共産新人、小池一徳氏、自民現職、国井正幸氏の3氏が立候補を届け出た。年金や政治とカネの問題などを争点に3候補は県都でそろって第一声を放ち、17日間の選挙戦に入った。社会保険庁のずさんな年金記録問題や閣僚の相次ぐ交代で足元が大きく揺らぐ安倍政権を信任するか、新しい枠組みを求めるかも問われている。答えが出るのは29日だ。
◆谷陣営
選挙事務所前で約500人を集めて出陣式。総合選対委員長の簗瀬進氏は「これからの日本の運命を決める重要な闘い。みんなが思いやりをもって、支え合う、共生の社会を作りたい人は谷候補と民主党へ」と政権交代を訴えた。夕刻には菅直人党代表代行が宇都宮入りし、応援に熱弁を振るった。
◆小池陣営
中心部の東武宇都宮百貨店前で第一声。小池氏とともに議席獲得を目指す比例区候補の村主明子氏は「憲法改正と消費税の増税を主張する自公両党には政治を託せない。働く人と共産党が力を合わせれば政治は変えられる」と呼びかけた。20日には志位和夫委員長が13年の参院選以来、6年ぶりに来県する。
◆国井陣営
選挙事務所前で出陣式に臨んだ。支持者約3000人の前で、選対本部長の船田元氏らが「実現性の乏しい、財源を考えない無責任な民主党」「気をつけよう甘い言葉と民主党」などと批判、「やっぱり頼れるのは自民党と公明党」と責任与党の実績を強調した。15日の選挙サンデーには、安倍晋三首相が7日に続いて再び来県する。
(2007/07/13 02:31)
818
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 10:48:23
【2007参院選】首相夫人VS幹部夫人連 女性票獲得へ自民、民主躍起 産経栃木
http://www.sankei.co.jp/chiho/tochigi/070721/tcg070721000.htm
1議席をめぐって現職同士が激しく競り合う参院選栃木選挙区で、自民、民主両党が有権者の半分を占める女性票を狙ったあの手この手のPR作戦を繰り広げた。自民が19日、安倍晋三首相夫人を呼んで写真撮影会や握手会を開けば、民主は20日、党幹部夫人らでつくるキャラバン隊が栃木入りし、地元選出国会議員夫人らとともに、街頭などで支持を訴えた。国政選挙の県内投票率は平成5年の総選挙を除き、女性が男性を下回っており、両陣営は女性票の掘り起こしに懸命だ。
82万6623人−。県内の女性の有権者数(11日現在)だ。男性よりも1万7214人多く、全体の約51%を占める。ところが、国政選挙での女性の投票率は男性を下回る状況が続いている。全国46位の投票率を記録した16年の前回参院選(栃木選挙区)では女性は男性より1.63ポイントも低い50.18%だった。身近な選挙とされる県市町議選では女性の投票率が上回っているが、国政選挙では女性の投票率の低空飛行が続く。両陣営は「若者同様、女性の動向が選挙戦のカギを握る」と見て、必死の取り込み作戦を展開した。
自民
「選挙は女性の力が大きいと思います。どうか力を貸してほしい」。19日、国井正幸候補の応援で本県入りした安倍晋三首相夫人の昭恵さんは真岡市、下野市、壬生町、日光市などで女性集会を開き、支援を呼びかけた。
壬生町の個人演説会では大勢の女性支持者らに迎えられて登場し「自民党はいま逆風の中。そんな風の中で主人はいま必死に耐えて踏ん張っています。主人を信じてほしい」と訴えた。支持者と握手をしたり、写真を撮ったり、“庶民派”をアピールした。
女性支持者200人が詰めかけた日光市の個人演説会では女性部が「ファーストレディーを囲み写真撮影会」と銘打った夫人との写真撮影会を企画、順番待ちの行列ができる人気ぶりだった。
演説会に参加した主婦らは「総理をしっかり支えている様子が伝わり自民党のイメージがかなりアップした」「総理の奥さんと一緒に写真が撮れ最高です」などと話していた。
民主
谷博之候補の応援には20日、菅直人代表代行夫人の伸子さんや鳩山由紀夫幹事長夫人の幸さん、前原誠司前代表夫人の愛理さんら、名づけて「oh!勝ってレディース」の面々が、佐野市や足利市で谷候補への支援を訴えた。
佐野市では谷候補夫人のあけみさんをはじめ、県選出国会議員の妻4人でつくる「とちぎGlowカルテットキャラバン隊」も加わり、「国会議員の妻 ホンネでトークショー」を上演。
菅代表代行夫人は「けさの新聞などでは谷さんが優勢などと書いてあったが、これから1週間でどうなるかわからない。ここで緩んだら負けてしまう。もう一歩、親戚(しんせき)や友人に声をかけてほしい」。鳩山幹事長夫人は「ほめられて当選する選挙はないんです。必死にやらないと勝てない」、前原前代表夫人も「栃木は大接戦と聞いている。みなさんの1票でしか変えられない。相手候補の票を取り込む勢いで頑張ってほしい」と訴えた。「来場者の反応は予想以上」と陣営幹部は目を細めた。
(2007/07/21 02:57)
819
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 10:51:38
参院選記者座談会 激しい選挙戦振り返る 産経茨城
http://www.sankei.co.jp/chiho/ibaraki/070731/ibr070731002.htm
民主新人の藤田幸久氏が自民新人の長谷川大紋氏に約11万3000票の差を付けてトップ当選を果たした参院選茨城選挙区(改選数2)。衆院茨城1区選出の赤城徳彦農水相の事務所費問題が噴出し、暴風が吹き荒れた保守王国で取材に当たった記者たちが、17日間にわたる激しい選挙戦を振り返った。
◇
記者A 予想はしていたけれど自民の負けっぷりは衝撃的だった。
記者B そうだね。党県連幹部は「今回は池にはまった犬のようだった」と憔悴(しょうすい)し、「逆風以上の大型台風を食らった」とうなだれていた。赤城農水相の事務所費問題で数万票は逃げたと言っていたよ。
記者A 特に顔面にばんそうこうを付けて登場したときは「やばいと思った。みんなに棒でたたかれているようだった」と嘆いてた。禁煙していた長谷川氏はいらいらが募って1日数本吸うようになったほど。山口武平会長は終始、機嫌が悪く、選対スタッフが気を使っていた。
記者C 民主は党県連と連合茨城の間でもめて候補者がなかなか決まらなかった。自民はそのドタバタぶりを横目に、ようやく藤田幸久氏に決まっても『ルックスがいまいちだから女性票は見込めない』などと侮っていたのにね。
記者D 見た目で投票するわけじゃないし、ルックスのことなら他の陣営もとやかく言えないよ(笑)。でも藤田氏の目の細さには泣かされたなあ。100枚以上写真を撮ったけど黒目が写ってるのは数えるくらいしかなかった。
記者C 達磨の目入れで支持者から『パッチリと書いて』と声が飛んでみんな大笑いしてた。
記者B 大勝して最後は丸く収まったけど当初、連合との関係は厳しかった。「自民の候補なら組織のありがたさがもっと分かるはず」と漏らすスタッフもいたほど。
記者A 無所属で健闘した石津政雄氏だが、実は自民と民主の候補者公募に自薦でエントリーしてたそうだ。「両方から断られて最後は脱政党かよ。無節操過ぎる」とあきれる人もいたよ。
記者C 石津氏は地元の鉾田市で圧倒的な強さを発揮した。意外と本当の狙いは次の市長選だったりして。今回の結果次第じゃ知事選も考えていたのかな。
記者E それはどうかな。話は変わるが公示後もベニヤ板のポスター張りが目に付くなど、都市部から郡部まで相変わらず形式的な選挙違反が見受けられた。人海戦術による“確信犯”から人手が足りないことによる外し忘れまで。取り締まりはどうなっているんだ。
記者B そういえば元警察官のポスターもあったような…。工藤敏隆氏は走り過ぎて、5キロ体重が減った。国民新党は思ったほど票が伸びなかったね。「民主党に全部持っていかれた」と嘆いていたよ。
記者A そうだね。石津氏も同じことを言っていた。知名度不足が指摘された藤田氏が反自民の受け皿としてトップ当選を果たしたわけだから、二大政党以外は今後ますます苦しくなりそうだね。
(2007/07/31 03:07)
820
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 10:54:50
【2007参院選】明暗(上)民主、「風」頼み脱却へ 産経千葉
http://www.sankei.co.jp/chiho/chiba/070731/chb070731000.htm
「当選確実」。29日午後8時46分、テレビの速報が民主党の加賀谷健(63)の当選を伝えた。千葉市稲毛区の選挙事務所に詰めかけていた100人ほどの支持者が一斉にわき上がり、互いに握手を繰り返した。
ところが、主役のはずの加賀谷の姿がない。“遅刻”だ。3つ目の議席は接戦との情報が飛び交っていたが、ふたを開けると予想を上回る早さで当確が判明した。歓喜の瞬間に居合わせられなかったのだ。
「千葉県に民主党の時代がやってきた!」。ほぼ同じ時間、1キロほど離れた同じ民主党の長浜博行(48)の事務所では、長浜が支持者らと万歳三唱し、上気した顔でまくし立てていた。
2人の事務所のこの盛り上がりこそ、今回、民主党に強い追い風が吹いたことを表していた。
民主は改選数3(1増)の千葉選挙区に2人を擁立。2人を確実に当選圏内に滑り込ませるため、「党県連が長浜、連合千葉は加賀谷をそれぞれ支援」という“すみ分け”の原則を打ち立てた。
だが、公示前から順調な滑り出しの長浜に比べ、公認が遅れた加賀谷は苦しい戦いを強いられていた。
「こっちにも票をちょっと分けてよ」
選挙戦が佳境にさしかかった22日、加賀谷は松戸市内で遊説中、ばったり出くわした長浜に冗談めかしてそう声をかけた。長浜はただ苦笑するしかなかった。
新聞各社はこのころ、世論調査をもとに「長浜は安定」「加賀谷は激しい競り合い」と報じた。長浜にそんな言葉を掛けた加賀谷も、本気で票を当てにしたわけではもちろんない。陣営には「連合や自身の後援会などの組織だけでなく、自らの手で無党派に浸透しなければ勝てない」という意識が強く働いていたからだ。
そうした状況で、県連も加賀谷陣営のてこ入れに奔走した。長浜陣営の議員を加賀谷の応援に振り分け、党本部には幹部の来援を要請。終盤は代表代行の菅直人、幹事長の鳩山由紀夫らが続々と加賀谷の応援に入った。
終盤戦の演説で、加賀谷は必ず「私の当選で民主は2議席を取れる」と言うのを忘れなかった。自分の当選が「与野党逆転」につながることを強く訴え、浮動票をたぐり寄せようと躍起だった。
実際に、産経新聞の出口調査では「自分は無党派」と回答した人のうち、加賀谷に投票したのは21.6%と、長浜の24.1%に次ぐ多さだった。
すみ分けの問題をめぐり、当初は党県連内から不協和音も聞かれたが、2人当選という命題に向け、前述のてこ入れなどの柔軟さも見せた。長浜も「県内の支持層は相当に厚くなったのではないか」と語り、今後の各種選挙に向けた自信をのぞかせた。
ただ、党県連幹事長の田中明は30日の会見で「風頼みではない、さらに地に足のついた政党になる必要がある」ことを課題に挙げた。「勝って兜(かぶと)の緒を」ということだろう。
「次の総選挙で風が吹くとはかぎらない。非常に厳しい戦いになる」。民主党は統一地方選で地方議員を増やし、今回も快勝と着実にステップを踏んだ。次期総選挙までに、風の有無に関係なく勝てる態勢づくりが急務となる。(敬称略)
(2007/07/31 03:24)
821
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 10:56:28
【2007参院選】明暗(下)自民、深刻な組織力低下 産経千葉
http://www.sankei.co.jp/chiho/chiba/070801/chb070801002.htm
「年金返せ、この野郎」。JR柏駅前で道行く有権者と握手を繰り返していた自民党の白須賀貴樹(32)は、40代くらいの男性にいきなりほおを平手打ちされた。何とか冷静さを保とうとする白須賀の姿から悲壮感さえ漂った。
「年金をどうするんだよ。演説なんかより一軒一軒回って謝れっ」。別の街頭演説では盛んにやじが飛ぶ。無党派層にアピールしようと積極的に行った街頭運動で、有権者から厳しい言葉を数多くかけられた。
改選数1増と前職の倉田寛之の勇退表明を受け、自民党は県議を5期務めた石井準一(49)と、歯科医の白須賀を擁立。県議5期の間に培った強固な地盤と党県連の組織力が頼みの石井に対し、白須賀は歯科医師会などの支援団体と浮動票の獲得による勝利が求められた。
ところがこの逆風下で、そんなすみ分けは机上の空論だった。一番の原因は確かに「年金」だったろう。白須賀は無党派層に浸透し切れず、知名度不足を最後まで解消できなかった。
中盤戦、党本部の分析で「石井が一歩リード」と分かると、党県連内で「票を白須賀に振り分けて何とか2人当選を」という声がささやかれ始めた。
そんな状況に、石井は「いきなり『白須賀に票を回せ』といわれても困る」と不快感をあらわにした。石井陣営にも組織固めが十分でないことへの不安があったからだ。「松戸が地盤の倉田先生の後継者がなんで長生村出身の石井なんだ」「企業から『ポスターを張っても票は入れない』と言葉を返された」。支持者や石井陣営のスタッフからはそんな声が漏れていた。
さらに党にとっての痛手は、公認漏れした前県議の本間進(52)が無所属で出馬したことだった。地盤の千葉市を中心とした本間の得票は約13万票に上った。単純に白須賀の票に上乗せすれば当選圏内だったという計算も成り立つ。
県連内には「それは結果論に過ぎない」との受け止めもあるが、幹事長の本清秀雄は「(本間は)『次の参院選にどうだ』という意見もあったはずだ。そのうえ国民新党で出ると思ったら無所属だった」と語り、保守票の分散が敗因の一つとなったことを悔やんだ。
「オウンゴール(自殺点)でしょ。年金、失言と4点ぐらい入れられちゃったから、もう勝てる要素はなかったよ」
29日午後10時すぎ、千葉市中央区の自民党千葉県連の控室。テレビの開票速報が全国の民主党候補の当選をこれでもかと伝える。惨敗−。県連会長(当時)の浜田は画面を見つめながら苦笑するしかなかった。
「小泉純一郎前首相は『自民党をぶっ壊す』と言ったが、組織、団体の支持まで壊れてしまった。千葉県にもその影響がじわじわと出ている」
浜田は敗因の一つに深刻な組織力の低下を挙げた。さらに「敵は民主党のはずなのに、(自民内の)候補同士での争いにもなってしまう」と2人擁立の難しさを振り返り、こうつぶやいた。
「次の参院選は2人は出せないかもしれないな」 =敬称略
(この連載は名古屋和希、中村真由子が担当しました)
(2007/08/01 03:35)
822
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 11:03:33
審判の結果噛み締め 民主照準はや「総選挙」 自民「検証…」 産経神奈川
http://www.sankei.co.jp/chiho/kanagawa/070731/kng070731000.htm
与野党が明暗を分けた参院選。神奈川選挙区では民主が躍進し、自民は議席を守り、公明は議席を落とした。当選者たちは投票から一夜明けた30日、支持者に当選を報告しながら喜びをかみしめた。長かった選挙戦は終わり、街頭から国会へと舌戦の舞台を移す。
民主党県連の浅尾慶一郎代表と、当選した牧山弘恵氏、水戸将史氏らがそろって会見した。浅尾代表は「千葉、愛知、埼玉と同じように3人区で2つを取る、奇数議席のところで2議席を取るということで、与野党逆転に繋がっていくと訴えたことが勝利につながった。1人区で勝つより、3人区で2つ取る方が3分の2の支持が必要なので大変だと思っていた」と述べた。
牧山氏は終始にこやかな表情なのに対し、水戸氏は口を真一文字に結び緊張した面持ち。水戸氏は「民主党が政権をとっても大丈夫だという安心感と安定感を国民に与えられる存在感を持ちたい。次の衆院解散総選挙に結びつくと思う」と、政権交代への意欲を語った。
議席を守ったものの、全国的には大敗を喫した自民党県連本部は重苦しい雰囲気が支配した。竹内英明幹事長は「もしかすると届かないのではないかという危機感を抱きながらの総力戦だった。大逆風の中でよく勝ち抜けたと思う。今後どういう方向性を見いだすのか、反省を含め検証する」と、出直しをする決意を語った。
一方、公明党県本部の上田勇代表は「前回より3万票上積みできた。県民に一定の理解をいただいたことと考えている」と疲れた表情で語った。松あきら氏は「今後の予定は白紙だが、しっかりとした反省の上に立って活動していく」と、前向きな様子だった。
今回の選挙結果について、横浜国立大大学院の椛島洋美准教授(政治学)は、「当選した3人は全員40代で、有権者は新しさを求めたのだろう。結果としては松氏と水戸氏が競り合ったが、無党派層の心をつかんだのは水戸氏だった。ただ、有権者は積極的に民主を選んだというより自民党以外を選んだという印象が強い。小泉改革の光りと陰に対し、民主がどんな代案を出すのか試される」と話している。
(2007/07/31 03:26)
823
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 11:04:35
無党派63%民主に 小林氏、自民支持層の半数逃す 産経神奈川
http://www.sankei.co.jp/chiho/kanagawa/070731/kng070731001.htm
無党派層の票の半数以上は民主に−。参院選投票日の産経新聞社の出口調査によると、民主党の牧山弘恵氏、水戸将史氏には民主党支持層の9割が投票したのに対し、自民党の小林温氏に投票した自民党支持者は5割にとどまった。支持政党のない無党派層の票の半数以上も民主党候補に流れており、神奈川選挙区における「民主党候補2人とも当選」の大きな原動力となったようだ。
牧山氏は民主党支持者の46.2%、水戸氏は42.3%と、2人合わせると88.5%に上る。さらに、牧山氏は自民党支持者の12.8%、水戸氏は13.4%を集めた。一方、小林氏に投じたは自民党支持者は49.6%にとどまり、自民党支持者の批判票が民主党候補に流れた格好だ。
また、無党派層をみると、34.4%が牧山氏に、28.6%が水戸氏に票を投じ、民主党候補2人合わせて63%に達した。これに対し、小林氏はわずか6.9%だった。
牧山氏は30代から70代以上まで、まんべんなく票を集めた。水戸氏は30代からの票が比較的少なく、牧山氏よりも支持層の年齢がやや高い。牧山氏への投票は男女ほぼ同じ割合だが、水戸氏は男性28.2%、女性19.1%と、支持が男性に偏っている。
小林氏に投票した人を年代別にみると20代前半は22.6%と高いが、20代後半〜50代は10%台で、60代、70代以上で高くなる。公明党の松あきら氏は各世代からまんべんなく票を集めた。
(2007/07/31 03:26)
824
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 11:05:27
「人手足りなかった」 小林陣営、選挙戦に危機感? 産経神奈川
http://www.sankei.co.jp/chiho/kanagawa/070809/kng070809002.htm
参院選神奈川選挙区で再選した自民党の小林温氏の陣営による公選法違反(日当買収)事件は、自民党関係者に大きな衝撃を与えている。県警は7日夜から8日未明にかけて約100人態勢で自民党県連などを家宅捜索し、他の陣営幹部の関与や現金の出どころを調べているが、複数の関係者が県警の聴取に対して「選挙の人手が足りていなかった」と証言。買収行為の背景には、厳しい選挙戦を強いられた陣営の危機感があった可能性も浮上している。
県警捜査2課のこれまでの調べでは、買収された二十数人の運動員の大半が、公選法で報酬を受け取ることができる「事務員」としての届け出があったが、実際には事務活動をせずに、街頭などで投票を呼びかける選挙運動を行い、日当1万円の報酬を受け取っていた。小林氏の出納責任者で公設秘書だった鈴木美香容疑者(33)は「正当な報酬で買収はしていない」と否認しているが、街頭活動を取り仕切っていた自民党県連職員、山口聡容疑者(34)ら2人は容疑を認め、県警が聴取した複数の関係者も「選挙運動を手伝う人が足りなかった」などと話しているという。また、一部の運動員は報酬について逮捕者から口止めされていたことを打ち明け、「お金をもらってもいいのかと思った」「軽率だった」などと、違法性を認識していたという。
小林氏の陣営による公選法違反事件は、連座制が適用されれば小林氏の当選が無効になる可能性もあり、関係者らは情報収集を急ぎながら事態を見守っている。ある県連幹部は「まさに寝耳に水だ。経験の少ないスタッフだけで大丈夫かと不安だったが、まさかこんなことになるとは」と肩を落とした。一方で買収行為については「選挙で一番の悩みは人手不足。ボランティアとして運動員を集めているが、タダでは動かないのは常識で、今回の逮捕はまさにそこを突かれた」と打ち明けた。また、自民党の若手議員は「政治と金の問題がクローズアップされているので頭が痛い。小林氏は公選法違反などとは無縁なイメージだったので、非常に残念だ」と困惑している。
県警は、鈴木容疑者ら3人を逮捕した7日午後9時から8日午前4時まで、約100人態勢で横浜市中区の自民党県連など十数カ所を家宅捜索。押収資料の分析を進め、小林氏本人の連座制適用を視野に捜査を進めている。
(2007/08/09 02:35)
826
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/12(日) 07:28:12
民主党県連体制巡り幹事もめる米長氏の選対解散 讀賣山梨
民主党県連の幹事会と、参院選で当選した米長晴信氏の選対解散式が11日、甲府市で開かれた。勝利にわく一方で、幹事間でもめたり、言動を注意された米長氏が反論したりするなど、足並みの乱れも見せた。
幹事会では小沢鋭仁・県連代表が比例の得票率が小沢一郎・党代表の地元岩手県に次いで全国2位だったことを指摘し、「数字に表れる成果が出たことをうれしく思う」と笑顔であいさつ。和やかな雰囲気で議事が進行した。
空気が一変したのは、事務局側が参院選を総括した文書を示した時だった。「(衆院)2区総支部は体制に不十分さが見られる」などと記されていることについて坂口岳洋・2区総支部長が「公の文書に入れられると2区の支持者は離れていく」と反発。すかさず輿石氏が「国会議員不在で条件が悪いなか健闘した」と取り持ち、樋口雄一幹事長が謝罪する場面もあった。
解散式では支持者が、米長氏が当選を決めた際に自民党に勝ったことを「アリがゾウに勝った選挙」と表現したことなどを取り上げ、「私たちはアリじゃない。誤解する人もいる。言葉に注意を」と求めたのに対し、米長氏が反論、静まりかえる一幕もあった。
(2007年8月12日 読売新聞)
827
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/12(日) 10:37:23
小林氏派 選挙違反
2007年08月08日 朝日神奈川
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000708080002
参院選の神奈川選挙区(改選数3)で再選を果たした小林温氏(43)の選挙運動で買収があったとして、小林氏の秘書や自民党県連職員ら3人が7日、県警に逮捕され、小林氏の事務所など関係先が家宅捜索を受けた。年金記録漏れ問題や、赤城前農相の事務所費問題などで同党に逆風が吹いた選挙で議席を守っただけに、同党関係者が受けた衝撃は大きい。
県連関係者によると、選挙期間が大学の試験と重なり、小林氏の陣営では選挙中も人手が足りず、困っていたという。
県警によると、大学生らは容疑者らから誘われ、数万円から十数万円を受け取っていた。同党県連学生部の大学生もおり、現金の授受について口止めされたとする大学生もいるという。
また、県警によると、逮捕された秘書は、買収などで有罪が確定すると候補者の当選が無効になる出納責任者だった。捜査の進展によっては、小林氏の当選が無効になる可能性もある。
横浜市にある小林氏の事務所では夜、ドアに「大変驚いております。法に則った選挙を指示してきたところですが、捜査の推移を見守り、要請があれば協力する所存です」などと書いた紙を張った。しかし、小林氏本人からの説明について担当者は、「きょう、明日は予定はない」とした。
県連の竹内英明幹事長は「ノーコメント。弁護士とも相談したい」。市連の佐藤茂幹事長は「現時点では何も申し上げられない」と言った。
党内からは「ケアレスミスでは済まされない。『政治とカネと自民党』という構図で見られてしまう」(若手国会議員)など批判の声も出た。
828
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/19(日) 16:18:13
記者ノート:誰のせい? /茨城
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ibaraki/archive/news/2007/08/10/20070810ddlk08070038000c.html
先月の参院選では自民への逆風が保守王国茨城にも吹き、茨城選挙区で自民はトップ当選を民主に譲る形となった。本人も認めているが、赤城徳彦前農相の事務所費問題が大きな要因だったのは否めない▼「マスコミ報道が流れをつくった」と話す自民党県連関係者は多い。「有権者は意外と勢いに流されやすい。必ずしも賢明な選択ができるわけではない」と責任を転嫁する同党県議さえいる。確かに政策だけで得票が決まるわけではないのかもしれない。だが、あまりに自らを省みない態度が気になった▼赤城前農相には流れを変える機会はいくらでもあったはずだ。なのに、有権者に納得してもらえるような説明をせず、事態を悪化させた。農相を更迭された後、会見で領収書をとじたスクラップを掲げて見せたが、これを開けるかどうか。汚名返上をする機会は残されている。【若井耕司】
毎日新聞 2007年8月10日
829
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/20(月) 15:11:15
丸川珠代議員、換気扇にハト住んでるもん…インタビュー
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070820-OHT1T00024.htm
議員会館の自室でインタビューに応じた丸川氏 [写真を拡大]
7月の参院選、激戦の東京選挙区を勝ち抜いた元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代議員(36)=自民=が当選後の心境を語った。テレ朝社長も寝耳に水のサプライズ出馬、転入届け未提出問題など何かとお騒がせだった選挙戦の舞台裏。さらに「民主党からの出馬オファー」や女子アナ離れした住環境まで、語られることのなかったホンネをすべてぶっちゃけた。
―“センセイ”と呼ばれて?
「センセイはとっても居心地が悪い。国会内でもマルちゃんとか丸川さんと呼んでいただきたい」
―当確が出たのは29日午後11時50分ごろ。不安でしたか?
「あの日は(事務所)近くのホテルで待機して各局のテレビを見ていました。でも思ったほどドキドキしなかった。『やれるだけのことはやった』と思えていた。結果を見て、赤い服に着替えました」
―約69万票という数字には?
「ありがたかったです。いろんなこと(選挙権問題など)あったのに、それでも投票してくれて…」
―落選したらどうするつもりだった?
「それは開票速報を見ながら考えてましたね。ダメだったら次の選挙(3年後の参院選)やるしかないなって」
―もうこりごりでは?
「いや〜あれだけ頑張ったんだからって。自分でもここまでできると思わなかったっていうくらい頑張れたのね」
―同じ選挙区で競合する形になった保坂三蔵氏は落選。連絡は?
「いや〜。いつかお互いに落ち着いたらお会いするときもあるのかなって」
―自民党から2人擁立ということで確執も伝えられたが、次の選挙では2人擁立は勘弁か?
「同じパイを争うみたいな話になっていて驚いた。そんなもめ事になるような話なんでしょうか? 次もまた2人出ることになるでしょうね。そのときにちゃんと(もう一人の候補を)応援できる体制を今から考えなきゃ」
―激しかった選挙戦の後遺症は?
「いまだに危険な電話がかかってくるらしいです。『明るい夜道ばかりじゃないぞ』とか…」
―選対は石原伸晃衆院議員ら石原ファミリー関係者で固められた。『守られすぎた』という批判も?
「う〜ん、わたしも選挙に臨むときにどうしようかなって考えたんですよ。周囲の選挙好きな人たちはいろんな意見があって、みんな違うこと言うわけ。芸能人呼べとか、派手な服を着ろとか。でも石原先生のチームは自分たちのやり方、カラーがしっかりあった」
―報道陣から評判が悪い面もあったが?
「テレビで見た人より、直接会った人が投票に行くというのが石原事務所の考え方なので、致し方ない。それにわたしはカメラが苦手。アナウンサーだったから、お行儀よく正しい日本語でと思ってしまう。さくらパパや丸山弁護士がカメラの前でも自分でいられるのと、感覚が少し違うかも」
―次の選挙、石原流はいやだ?
「いえいえ、全然そんなことない。すばらしい方々ですよ」
―選挙後のメディア出演は控えている?
「今もすっごい依頼来てますよ。でも正直言ってしばらく施設を回ったりして、現場を見たいんです」
―本来は人前に出るのが好きなのでは?
「関西人なので面白いことを言いたい、出来れば笑われたいという気持ちがあります。でもテレビタックルでやれたのも、たけしさんという千手観音のような人がいたから。どんなスベりそうなものも拾ってくれる。これはもう愛が深い。だから(たけし)軍団はみんな、あの方のところにいるんだと思う。あの温かさってすごい。わたしもいろんな人の声を拾える千手観音になりたいですね〜」
830
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/20(月) 15:17:53
―やっと当選しても自民党は相変わらず袋だたき。こんな事なら、自民党から出なきゃよかった?
「実は声かけてたつもりなんだけどって民主党から後で言われて」
―民主党から?
「ええ。もう立候補した後で、民主党の関係者から。打診された覚え? ないんです。私、素っ頓狂だから気が付かなくて…。真に受けてなかったんですね〜。でも民主党から出ようとはまったく思わなかった」
―ラブコールを受けた安倍首相が、がけっぷちのピンチだが?
「自分のミスが表に出て、それでも続けさせてくださいって言うのはね、もう、本っ当にごめんなさいって…。この情けなさって、ないわけですよ」
―例の選挙権問題などで責められ、街頭で号泣という悲惨な経験を経てこそ分かる気持ち?
「分かる分かる! 辞めるって言えたら簡単なんですよ! でも言えない…っていうのが安倍首相の気持ちなんじゃないかと。それはホントにね、針のムシロ」
―針のムシロ!
「針のムシロですよ! こういうときこそ一致団結、仲間が大切なんです。やり切る以外に出口がないと思って臨んでる。わたしも、そうだった。総理はどうしてもやり切りたいことは何かっていうことを、もっと声を大にしておっしゃってくれたら、と思います」
―新スタッフなどは?
「政策秘書は希望者が殺到していて(選対関係者に)さばいてもらっています。事務の人だけは自分で決めろと言われた」
―議員宿舎に入る?
「東京の方はご遠慮くださいって書類に書いてありました。今のところ自宅も普通に比べたら家賃が安いんですよ。それこそ住民票問題の前からだから…11年とか住んでます」
―長い!
「ええ。だってもうお湯出ないし、風呂釜腐ってるし、換気扇にハト住んでるもん」
―ええっ!
「湯沸かし器が古いパロマで、これは…と思って電話したら『大丈夫です、お客様のは外付けです』って。壁をくりぬいて付いてたんですね〜。女子アナの家とは思えないって、みんなからいい加減に引っ越せと言われるんですがね」
―東大卒の女子アナはセレブで勝ち組ではないのか?
「みなさんそう思うんでしょうが、とんでもない。おばあちゃん子だし、なんでも大事に使います。ただセキュリティーがちょっと。気が付いたら管理人さんがいないときがあるので…」
―ただちに引っ越してください。今後、派閥は?
「気の合う人がいるかどうか。2、3か月は様子見てもいいのかなって。これは違うぞと思ったときは、若い代議士の先生と一緒に仲間を作って、どうなんでしょうって言っていきたい」
―将来もずっと政治の世界で頑張る?
「はい。6年で一仕事。その後はまだまだやらなきゃいけないことがある」
―選挙に行ってなかった問題はずーっと残りますが?
「残りますね…」
―最後に、交際中の会社社長との結婚は?
「まずは自分の足元をしっかり固めてからでないと。それからゆっくり考えたいです」
◆丸川 珠代(まるかわ・たまよ)1971年1月19日、兵庫県生まれ。36歳。大阪教育大付属池田高から東大経済学部へ。93年に卒業後、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。主に「たけしのTVタックル」、「スーパーJチャンネル」、「朝まで生テレビ」などを担当。03年6月から1年間、ニューヨーク支局勤務。趣味はヨット、ダイビング、ゴルフ。著書に「ダマされるな!目からウロコの政治経済学」(金子勝氏と共著)。家族は宝塚市に住む母、祖母と米でエンジニアとして働く妹。独身。
(2007年8月20日06時00分 スポーツ報知)
831
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/23(木) 09:09:28
自民県連3役辞任表明参院選総括郵政選挙のしこり影響 讀賣山梨
辞任表明する臼井幹事長(中央)ら(22日、県庁で)
自民党県連は22日、公認候補が大敗した7月の参院選の総括を発表した。年金の記録漏れ問題や閣僚の失言などによる逆風の影響を挙げた一方で、2005年郵政選挙のしこりなど県連の選挙対応に不備があったことも明記した。臼井成夫幹事長ら県連三役は同日、辞任する意向も表明。すでに辞任を示唆している中島真人会長とともに、総辞職する方針を明らかにした。会長人事は23日、党本部で開かれる最高委員会議で話し合われる。
県庁で開かれた記者会見には、臼井幹事長のほか、森屋宏政調会長、皆川巌総務会長の県連三役が出席した。総括では、安倍政権と党本部の責任を挙げたうえで、「逆風は吹いたが大差で負けたのはそれだけではない」(臼井氏)として、県連側の敗因も分析。〈1〉県連が分裂した知事選と県議選のしこりが残る中、候補の支援体制が5月中旬まで整わなかった〈2〉市町村合併で自民系首長・議員が減少し、保守基盤が崩れてきている〈3〉郵政選挙の影響で各支部や支援団体が弱体化している――などを挙げた。また、連日行われた党本部主導の応援演説について、「動員確保にエネルギーを費やし、街頭演説や戸別訪問などがおろそかになった」との指摘もあった。
総括は当初の案では、衆院議員が2人ずつ活動する山梨2、3区で国会議員同士の連携がとれなかった事や、郵政選挙で自民が大勝したことによる「振り子現象」を大敗の要因に挙げるなど、郵政選挙の影響を多く盛り込んでいた。しかし、今月12日の会合で2、3区の国会議員から猛反発を受けたため、記載を必要最低限にとどめた経緯がある。記者会見でも皆川総務会長が「具体的に言うのは色々と難しい」と述べるなど、郵政選挙の影響が根強いことをうかがわせた。
23日には焦点の会長人事が話し合われる。臼井幹事長は早期の新体制スタートを強調するが、どこまで進展するかは不透明だ。
(2007年8月23日 読売新聞)
832
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/04(火) 10:51:58
自民県連:参院選大敗を総括 「個票収集に弱さ」 /山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/archive/news/2007/08/23/20070823ddlk19010093000c.html
自民党県連は22日、山梨選挙区で大敗した7月の参院選の総括を発表した。「個票(後援会入会カード)収集が目標に大きく及ばなかった」ことを敗因の一つに挙げ、選挙運動の貢献度を県連人事に反映させる内規作りを提言した。今後の焦点は県連の新体制と衆院選に向けた選挙区の“公認レース”に移るが、県連は23日、党本部で国会議員会議を開き、次期会長人事などを話し合う。
臼井成夫幹事長(県議)ら3役は既に中島真人会長に辞任の意向を伝えており、中島会長とともに新執行部決定後に辞任する。次期会長を巡っては「国会議員が望ましい」(県議)との声が多く、保坂武衆院議員の名前が挙がっている。
3役は総括発表の記者会見で、敗因を「有権者に公約の理解や徹底が図れなかった」などとする安倍内閣・党本部側と、「議員の後援会組織が十分に機能しなかった」などとした県連側にあえて分け、年金問題など、参院選を通じて強まっていた全国的な逆風のあおりを受けたことをにじませた。一方で、05年の衆院選や今年1月の知事選で生じた県連の分裂状態が、選挙に影響したかどうかについては明確に触れられなかった。【吉見裕都】
毎日新聞 2007年8月23日
833
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/09/06(木) 11:31:31
松あきら前議員あす繰り上げ当選 公明「素直に喜べない」
連立相手失点に複雑 讀賣神奈川
繰り上げ当選となる松あきら前参院議員
参院神奈川選挙区で再選された自民の小林温氏(43)が陣営幹部による選挙違反事件の責任を取って議員辞職したことに伴う欠員の通知が5日、総務相から県選管に届いた。県選管は7日、選挙会を開き、次点だった公明の松あきら前議員(59)の繰り上げ当選を正式に決める。
公明は、自民と連立を組んでいるだけに、自民の不祥事による“失点”で転がり込んでくる繰り上げ当選に、関係者からは「素直に喜べない」と複雑な立場をのぞかせる。
公明党県本部の仁田昌寿幹事長は「今は難しいタイミング。(当選が正式に決まる)7日に(松氏の)記者会見を開くので待ってほしい」とあくまでも慎重だ。
松氏は10日から始まる臨時国会に、さっそく復帰することになる。ともに選挙戦を戦った小林氏の辞職について、一切コメントしていない。
県本部幹部は「松氏には絶対にうれしそうな顔を人に見せるな、と言ってある」と打ち明ける。
公明の県議の一人は「支持者は繰り上げ当選を喜んでいるが、与党での協力関係があるので、素直には喜べない」と話す。臨時国会では、「政治とカネ」を巡る一連の自民の不祥事に対し、民主などが厳しく追及するとみられるだけに、「参院選の余熱を残したまま次の衆院選を迎えたら大変だ。少し時間を置いて、流れを変えていかないと」と複雑な心境を語った。
(2007年9月6日 読売新聞)
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板