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安倍ちゃん総理の苦悩

525片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/19(木) 23:34:21
「小泉さんほど迫力ない」首相来県、効果は未知数
2007年07月19日 朝日福岡
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/fukuoka/SEB200707190061.html

 安倍首相が18日、参院選の応援で初めて福岡県入りした。「党の顔」の来県に、自民県連幹部からは「逆風の選挙戦に勢いがついた」と歓迎の声が上がる。一方で、熱狂的なブームを巻き起こした小泉純一郎前首相の時と比べて地味な印象は否めず、「反転攻勢」の起爆剤となるかどうか――。

 18日午前10時半すぎ、福岡市・天神で安倍首相が街宣車の上に上がると、一斉に日の丸の小旗が揺れた。安倍首相は年金記録問題について「10年間先送りされてきた問題を必ず私の内閣で解決する」と強調。拉致問題は「鉄の意志をもって解決に取り組む。力を貸してほしい」と述べ、約20分間の演説を締めくくった。

 聴衆は主催者発表で3000人。だが、見守ったある自民市議は「小泉さんの時とは大違いだ。民主党支持者を奪ってくるほどの迫力はない」。会場では公明支持者の姿が目立ち、演説後は同席した公明の比例区候補へのコールが起きた。

 北九州市へ移った安倍首相は、JR小倉駅前でマイクを握った。演説を聴いた同市小倉北区の無職男性(60)は「若々しいし、年金問題を解決する努力は評価できる」と話したものの、05年衆院選で同じ場所から眺めた小泉前首相の姿を思い返し、「今日の聴衆は(当時の)6割くらい。ちょっと寂しいね」。

 それでも、地元・山口県下関市の「隣町」という点もあってか、演説後の安倍首相は数十分間、聴衆の握手攻めにあった。眺めていた自民県連の江口吉男幹事長は「首相の丁寧な説明で、年金記録問題に対する取り組みへの理解が広がっている。逆風は和らいでいる」。

526片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/19(木) 23:46:54
首相が逆風の中、来県 別府・大分などで演説
2007年07月19日 朝日大分
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/oita/SEB200707190055.html

 安倍首相が18日午後に来県し、4時間ほどの駆け足で別府市、大分市、日田市を回り、3カ所で約20分ずつ演説した。「消えた年金問題」や「事務所費問題」、前防衛相の原爆投下は「しょうがない」発言……。参院選の中盤を迎えても、なお猛烈な逆風に見舞われている首相の大分での一日を追った。


 《15時36分》 JR別府駅近くの百貨店跡地。ここで個人演説会を開く大分選挙区の自民新顔、礒崎陽輔氏(49)の応援のために、首相が北九州市から、列車で同駅に到着。駅の改札から会場まで約200メートルの人垣ができ、首相は握手しならが進むのに、約10分かかる。

 《15時45分》 約2000人(主催者発表)が待つ会場に拍手で迎えられ、マイクを握った。

 亡父・晋太郎元外相と、母、兄との一家4人で別府へ温泉旅行に来た思い出話から始まって、「日本一の温泉地」と持ち上げた。さらに、「城下カレイや豊後牛を全国に」と呼びかけ、地域振興の成功事例を各地に伝える「地域応援隊」構想について紹介した。

 続いて、「小泉改革を続投し、加速する」と話し、郵政民営化と社会保険庁の改革も進めて「戦後レジームからの脱却を目指す」。地球温暖化防止や北朝鮮による拉致問題の解決などの話題にも触れ、「美しい国を一緒に作ろう」と呼びかけて演説を締めくくった。

 「テレビで見る以上の話が聞けるだろう」。そう思って足を運んだという同市の男子大学生(20)は「何が言いたいのかよくわからず、期待外れに終わった」。

 上司ら3人で仕事を抜けて来たという銀行員男性(36)は「首相は年金問題で『お詫びを申し上げる』と言っていたが、選挙前に聞こえのいいことを言って、のど元過ぎればそれまで、という気もする」と話した。

 《16時40分》 上空を県警のヘリが旋回して警備する中、品川ナンバーの専用車で大分市府内町のコンパルホールへ。会場には自民系の市町村議ら約50人が到着を待っていたが、首相は車を降りると、まずは近くにいた1歳児を抱いた母親(31)に歩み寄り、母子の手をしっかり握りしめた。母親は「テレビでしか見れなかった人が実際に近づいてきたので、心臓がドキドキした」。

 この会場で、首相は演説の後、議員らと記念写真の撮影会に応じた。撮影を終えた大分市議の一人は「安倍さんは、小泉さんに比べると、迫力がいま一つだな。それでも、自民は彼に期待するしかない」。

 《17時20分》 大分市中央町の商店街のアーケードにある広場。2500人(主催者発表)が詰めかけ、アーケードは風通しが悪くなって、まるで温室の中のような暑さに。首相の演説を聞いていた自民支持者という商店主(67)は「自分の自慢話ばかりで幻滅した。6年前に、小泉さんがここに来た時より、人の入りも拍手も少なかった」。

 《19時15分》 1000人収容の日田市の市民会館のホールは満席。首相は「1人区で、ぜひ勝たせて欲しい。公明党と自民党をよろしく」。聴衆は衛藤征士郎・自民県連会長の音頭で「安倍総理万歳」を三唱して気勢を上げると、首相は満面の笑みを浮かべて会場を後にした。


 ■非自民陣営も党要人ら来援

 大分選挙区の自民以外の各陣営にも、政党の要人らが応援に駆けつける。

 国民新現職の後藤博子氏(59)は12日、亀井静香代表代行が応援演説に来た。社民推薦で無所属新顔の松本文六氏(64)には、19日に福島瑞穂党首、21日に辻元清美衆院議員が応援に来る。

 共産新顔の山下魁氏(30)は、22日に穀田恵二衆院議員、25日に赤嶺政賢衆院議員、27日には仁比聡平参院議員が応援に来る。民主が県連として推薦する無所属新顔の矢野大和氏(51)には、16日に前原誠司前代表が来援した。

527片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/20(金) 10:06:43
自民候補の応援 安倍…知事と会談も 讀賣宮崎

安倍首相(左)に台風4号被害について説明をする東国原知事=代表撮影

 安倍首相が19日、宮崎入りし、宮崎市のデパート前で行われた自民党の現職小斉平敏文候補(57)の街頭演説会で支持を呼びかけた。

 歩道に詰めかけた支持者らを前に、安倍首相は「小斉平さんは地域や1次産業の発展のため打ち込んできた。さらに地方の活性化を進めるためにもその力が必要」と紹介。「地域再生のためには各地域が主役となるべきだ」とした。

    ◇

 東国原知事は19日、宮崎入りした安倍首相とJR宮崎駅の応接室で会談し、台風4号による災害を激甚災害に指定するよう要望した。指定されると、復旧事業に対する国庫補助率がかさ上げされる。

 会談で、知事は県内の被災状況の写真を見せ、「規模の割に、被災は最小限だった」と説明。安倍首相は「激甚災害の指定を、スピード感を持って対応したい」と答えた。

(2007年7月20日 読売新聞)

528片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/20(金) 10:07:55
2007参院選 議席獲得へ大物熱弁 讀賣鹿児島

これまでの政権の実績を強調する安倍首相(鹿児島市で)

選挙カーの上から支持を訴える鳩山幹事長(霧島市で)

 安倍首相と鳩山・民主党幹事長が19日、県内で街頭演説に立ち、鹿児島選挙区(改選定数1)での勝利に向け、声を張り上げた。一方、共産党も16日に穀田恵二・党国対委員長が応援に駆けつけている。「1人区が参院選の勝敗のカギを握る」とされるだけに、今後も小泉前首相や小沢・民主党代表ら「大物」の来援が県内でも予定されており、戦いがヒートアップしてきた。

 安倍首相は19日午後、鹿児島市のJR鹿児島中央駅前で、自民党現職の加治屋義人候補(69)とともに街頭演説に臨んだ。選挙協力を結ぶ公明党の支持者や安倍首相を一目見ようと集まった有権者で会場はぎっしり埋まった。

 安倍首相は選挙カーの上で加治屋候補の手を取り、「元高校球児でガッツがある」「本当にまじめ」と持ち上げた。大隅半島に上陸した台風4号による被災にも言及し、「激甚災害指定にスピードを持って取り組みたい」との考えを示した。年金記録漏れ問題については「私の内閣で完全に解決していく」と強調。「改革を継続するのか逆行させるのか。経済を成長させるのか、それとも低迷させるのかの選挙」と支持を求めた。

 加治屋候補の応援には今後、21日に小池防衛相や谷垣前財務相、23日には小泉前首相が来る予定。加治屋候補の陣営幹部は「これまで逆風だったが、首相来援を機に追い風に変われば」と期待していた。

 民主党新人・皆吉稲生候補(57)の応援に駆け付けた鳩山幹事長。霧島市の百貨店「きりしま国分山形屋」前で街頭演説を行い、皆吉候補とともに選挙カーの上から、約500人の聴衆(主催者発表)に支持を訴えた。

 鳩山幹事長は「緊張感のある政治を保つためには、政権交代可能な二大政党が望ましく、民主党の躍進が必要」と、同市内に工場を持つ県出身の稲盛和夫京セラ名誉会長から励まされている話を披露。そのうえで「国会で強行採決を続ける与党の政治を、何としてでも変えなければならない。二大政党を実現させてほしい」と強調した。

 皆吉候補は「国土の均衡ある発展のため、地方に目配りをしていた自民党だったが、小泉改革で東京や大企業を中心とした社会に作り替えた」と前政権と、その姿勢を継承する安倍政権を批判。「地方はヘトヘトになっており、この悪政を変えたい」と声を張り上げた。

 穀田国対委員長の来援を受けた共産党新人の山口陽規候補(54)。この日は鹿屋市や垂水市などを選挙カーで回り、途中、計9か所で街頭に立ち、護憲や暮らし重視の政策などを訴えた。今後も県全域を精力的に回り、22日には鹿児島市内の2か所で個人演説会を予定している。

(2007年7月20日 読売新聞)

529片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/20(金) 10:26:58
「首相はバカだから成蹊大」真紀子暴言にOB反撃
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007071923.html

吠えまくる真紀子氏。名門・成蹊大(枠内)もひとたまりもないか…=17日夜、新潟県三条市
 “ビッグマウス”の田中真紀子元外相(63)が、安倍晋三首相(52)の母校である成蹊大を暗に見下しながら、安倍首相を批判したことが波紋を広げている。成蹊といえば成城、学習院などとともに旧制高校の流れをくむ由緒正しい名門校。スマートな成蹊カラーに憧れて入学する学生も多い。それだけに成蹊出身の著名人も、今回の発言には怒りを通り越してあきれ返っている。ちなみに、真紀子氏は早大商学部のご卒業ですが…。

 「『さすが田中真紀子さん』というか、『やっぱり田中真紀子さん』というか、バカバカしすぎてコメントする気にもなれない」

 こうあきれるのは、永田町で安倍首相を除き、唯一の成蹊大出身の古屋圭司衆院議員(54、写真左)。

 問題発言は17日、新潟県内の講演会で飛び出した。東大時代に首相の家庭教師を務めた自民党衆院議員から聞いた話として、「(首相は)本当に勉強嫌いで頭が悪かったそうだ。彼は『あれだけ教えれば、どんなにバカでも慶応くらいは入れたはず』といまだに悔やんでいる」とブチ上げた。

 自民党議員の話を引用した形とはいえ、裏を返せば、安倍首相はバカだから慶応に入れず、慶応より「下」の成蹊に入学したと言っているに等しい。成蹊出身者にとって、聞き捨てならない発言なのだ。

 成蹊OBで米国政治に詳しい民間シンクタンク幹部は「成蹊は東京で知られている大学だから、新潟の真紀子さんは成蹊を知らなかったんですかねえ。でも、東京で育ったらしいし…。その割には成蹊を知らないんですかねえ」と嫌みたっぷり。


【90年余の歴史】

 成蹊は小学校から大学まであるが、ある大物法曹関係者も「(首相は)小学校から大学まで一貫して通った。すばらしいことだ。どこの大学がいいとか、悪いとかは関係ない。卒業生はすばらしい校風の成蹊学園に誇りを持っている」と不快感を示す。

 成蹊学園は90年余の歴史を誇り、三菱財閥4代目総帥の岩崎小弥太が創設に寄与していることから、三菱系の企業に就職する卒業生は多い。

 同時に自由な校風から、直木賞作家の石田衣良(47)、桐野夏生(55)、小池真理子(54)、俳優の中井貴一(45)、鶴見辰吾(42)、女優の片桐はいり(44)の各氏ら個性派も輩出している。ちなみに、ホリプロの堀義貴社長(41)やフジテレビの高島彩アナウンサー(28)も卒業生だ。

 アイドル評論家の北川昌弘氏も、OBで個性派のひとり。「お父さんの田中角栄元首相は低学歴でも立派な首相だったじゃないですか。そう考えると、安倍首相の学歴を引き合いに、その手腕を評価するのはクエスチョンですね」と真紀子節の矛盾点をチクリ。

 ただ、一方で「正直なところ、安倍首相は首相になる時期が早すぎたんじゃないですかね。大失敗して恥かかないうちに、退いて頂きたいというのが同じ大学を卒業したものとしての本音」と不安ものぞかせていた。

530片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/20(金) 10:34:40
安倍首相キレた!高知候補者に“報復”
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/07/20/02.html

 安倍晋三首相(自民党総裁)は19日、参院選の全国遊説で週内に予定していた高知入りを見送ることを決めた。自民党公認で高知選挙区から3選を目指す田村公平氏(60)が演説会で首相の政権運営を指弾したためで、身内からの批判に異例の対応を取った形だ。

 田村氏は16日の個人演説会などで、首相のキャッチフレーズ「美しい国」について「意味がよく分からない」と指摘。首相の高知入り予定に触れ「(選挙を)心配するなら予算という名の銭を持ってこいと言いたい。5000億円ぐらいあれば、高知は地震や台風に耐えられる県になる。そうではなくて、絵に描いたような“美しい国日本”で応援に来られて、適当なことを言われたら、ばかにしているのかと思ってしまう」と強調した。

 これを受け、当初は四国4県を回る予定だった首相は、20日に徳島、香川、愛媛3県だけで応援演説することにした。青木幹雄参院議員会長は田村氏に電話で注意を促したが、首相は選挙戦最終日の28日まで高知には入らない見通しだ。
[ 2007年07月20日付 紙面記事 ]

531片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/20(金) 21:26:19
首相、責任論どうかわす 自民、本人の判断見守る
2007年07月20日
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200707200535.html

 投票日まで9日となった参院選は、与党が勝敗ラインとされる過半数を割り込む可能性が出てきた。与党内では「敗れても首相続投」という声が大勢だが、大敗となれば安倍首相の責任論が浮上することもありうる。自民党惨敗だった98年の「44」、さらに下回って「30台」などが目安とされるが、いずれも「責任ライン」としては定まっていない。終盤の巻き返しをめざす一方で、与野党逆転下の国会運営をにらんだ言動も目立ち始めた。
  



 苦戦を強いられているという認識は、与党内でほぼ共有されている。首相も19日、鹿児島県霧島市での演説でこう声を張り上げた。「踏まれた麦は強くなる。私も厳しい逆風の中だが、戦い抜く覚悟だ」

 与党が過半数を維持するには、64議席が必要になる。公明党が目標の「13」を確保しても、自民党で「51」をとらないと届かないが、今のところ難しい情勢だ。

 だが、自民党内ではいま、与野党逆転を許した場合の首相責任論はほとんど聞かれない。衆院では巨大与党を保持しているうえ、「首相が辞めても参院の議席が変わるわけではないし、混乱するだけだ」(党執行部の一人)という空気が支配的なためだ。

 この日も、小泉前首相が宇都宮市での講演で「総理が1年や2年で辞めたら改革は進まない。安倍さんは必死だ」と語り、結果にかかわらず首相は続投すべきだとの考えを強調した。

 とはいえ、大敗すれば責任論が浮上することは避けられない。

 党幹部の一人は「30議席台になったら、党内から『総辞職を』という声が出始めるかもしれない」と話す。念頭にあるのが、36議席という歴史的大敗に終わった89年参院選で、このときは当時の宇野首相が退陣に追い込まれた。

 ただ、「40台」となると、責任論の行方は不透明となってくる。大惨敗とはいえないが、政権運営は難しくなることは必至なラインだからだ。

 いま、目安として語られるのが、98年参院選の「44」だ。橋本首相は退陣したが、今回は「これだけの逆風下、44議席を上回れば『よくやった』となるのではないか」(党三役の一人)。一方で公明党幹部は「下回れば、自民党内の権力争いが激しくなる」という見通しを示す。

 以前は、党内の反主流派が「勝敗ライン」を突きつけ、攻防の末、相場観が定まっていくことが通例だった。

 だが今回は首相に批判的な勢力も、数字を挙げようとしていない。加藤紘一、古賀誠両元幹事長らが18日、山形県酒田市で会談したが、出席者は「責任論は話題にならなかった」。衆目一致する「ポスト安倍」候補がおらず、政局の展望が描けないことが背景にある。党執行部の一人は「負けたとしても誰が首相をやめさせるのか。党内にその力のあるグループが見あたらない」と話す。

 結局、どういう結果になっても首相の判断を見守るしかない、というのが実情のようだ。党幹部の一人は「29日当日に、出てきた議席数と衝撃度でどう判断するかだ」。首相に近い閣僚の一人は19日、「現状では40議席前後だろう。でも、仮にそれでも首相は辞めないと思う」と語った。

532片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/21(土) 06:20:24
磯崎氏、自・公固め先行/参院選序盤情勢
2007年07月20日 朝日大分
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000000707200002

 朝日新聞社は17、18の両日、参院選大分選挙区(改選数1)について、県内の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報とあわせて総合的に序盤の情勢を探った。礒崎がやや先行し、松本、矢野が懸命に追い上げる展開で、後藤、山下は苦戦している。ただ、調査時点で投票態度を明らかにした人は約半数にとどまり、情勢は動く可能性がある。(敬称略)


 礒崎は昨夏の公募で選ばれて以来、自民党関係者に伴われて県内を何巡もしており、同党支持層の7割に浸透。公明党との選挙協力も成立し、同党支持層の大半を固めつつある。野党支持層への広がりはなく、無党派層への浸透ぶりは松本、矢野に水をあけられている。70歳以上の半数近くが支持している。


 松本は社民党支持層の大半を固めた。選対の主力は官公労を核とする旧総評系労組だが、民主党を支持する民間労組も加わる連合大分の推薦を得て、同党支持層の2割にも食い込む。知名度のある村山富市元首相の全面支援を受ける一方、医療界の人脈も生かし、無党派層の3割をはじめ、自民、公明、共産の支持層にも広がりが見られる。


 矢野は民主党県連が推薦し、民間労組の支援も得て、同党支持層の5割、無党派層の3割を固める。社民をはじめ、他党の支持層へは浸透しきれていない。県の中部に比べ、南部、北部で礒崎、松本に出遅れている。


 後藤は01年は自民党の公認候補だったが、同党支持層への食い込みは2割に及ばない。一方、民主支持層の2割に浸透している。山下は、20代に対しては5候補で最大級の2割強の支持をまとめるが、40代以上にはほとんど浸透が見られない。

533片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/21(土) 07:20:53
自民、安倍隠し相当深刻!? 貼れない巨大ポスター
党本部、今は垂れ幕だけ…
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007072011.html

6年前の参院選の際掲げられた小泉前首相の巨大ポスター(右)。今回は安倍首相をデカデカとは掲げないようで…=東京・永田町の自民党本部
 参院選まっただ中にもかかわらず、東京・永田町にある自民党本部の外観を眺めると、何やら寂しげな雰囲気が漂っている。小泉純一郎首相当時は国政選挙の際、自身の巨大ポスターを掲げてマスコミの話題をさらったこともあった。だが、今回は安倍晋三首相の巨大ポスターはなく、あるのは「自由民主党選挙本部」と書かれた垂れ幕だけなのだ。

 「支持者に評判を聞くと、『安倍首相は問題が起きたときにスパッとしていない』と言う。消費税だって上げるのか上げないのかよく分からないし…。だからというわけではないが、うちは、『成長を実感に!』と書かれた安倍首相のポスターをあまり張ってない」

 ある自民党候補の陣営幹部はこう漏らす。どうやら、安倍首相離れは相当深刻な様子。このことを裏付けるかのように、7月の時事通信の世論調査では、安倍内閣の支持率は25.%にまで低下した。

 こうなると、安倍首相の巨大ポスターを掲げない理由を聞きたくなるものだが、自民党の担当者は「理由? 理由なんてない」とつれない返事。今後、巨大ポスターを掲げるかどうかについても「今のところ予定していない」とのこと。

 ちょうど6年前の参院選で自民党は、党本部に5階分ほどの高さの小泉氏の巨大ポスターを掲げており、そこには「小泉純一郎を支える自民党に、力を。」というキャッチコピーも添えられていた。当時、小泉内閣の支持率は70%前後という驚異的な高さで推移していただけに、小泉人気を前面に押し出していたのは間違いないところ。

 この違いについて、作家の麻生千晶氏はこう指摘する。

 「小泉前首相はルックスもさわやかだったが、安倍首相は暑苦しい感じがする。一時的に拉致問題で人気が出たが、仲良し内閣で馬脚をあらわして、国民もさめてきた。(安倍首相を前面に出すことを)自民党はビビっているのではないか」

ZAKZAK 2007/07/20

534片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 04:31:28
安倍首相、支持訴え
2007年07月21日 朝日徳島
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000707210001

応援演説のため来県した安倍首相=徳島市藍場町2丁目の藍場浜公園で

 安倍首相が20日、参院徳島選挙区に立候補している自民現職の北岡秀二氏(51)の応援のため徳島入りし、徳島市の藍場浜公園で支持を訴えた。今回の選挙をめぐっては公示前の1日に次いで2回目の来県。「改革か逆行か、成長か低迷かを決める選挙。だから、負けるわけにはいかない」と決意を述べた。


 30度近い暑さの中、陣営発表で約3千人の聴衆が集まった。安倍首相は、まず年金問題を取り上げ、「最後の1人になるまで年金記録をチェックし、きっちりと正しくお支払いする。この問題が起こった責任も厳しく明らかにしていく」と強調。JRに移行してサービスが向上した国鉄を例に、「社会保険庁の体質をぶちこわしていく。新しい『日本年金機構』になれば、体質が一掃され、年金の収納率が上がる」と述べた。


 基礎年金を全額税でまかなうと主張する民主党については、「財源の裏付けがない。責任政党かそうでないかの違い」と批判した。


 安倍首相は鳴門でも街頭演説をした後、次の遊説地の香川に向かった。


安倍首相来県 雨の中で演説
2007年07月21日 朝日愛媛
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000000707210003

関谷勝嗣候補への支持を訴える安倍晋三首相=松山市の伊予鉄道松山市駅前で

◇関谷氏の応援で


  安倍晋三首相(自民党総裁) が20日、参院選愛媛選挙区に立候補している関谷勝嗣氏(69) の応援のため、松山市と今治市を訪れた。


  安倍首相は松山市中心部の伊予鉄道松山市駅前で大勢の聴衆を前に「年金をめぐっては第三者委員会をこの愛媛でもつくり、まじめに払った人に対し、確実に支払っていく。 どうか私たちを信じてほしい」 と訴えた。 安倍首相は終了後、雨のなか、集まった人たちと握手をしてまわり、その後、今治市の今治市公会堂でも演説会を開いた。

535片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 09:06:47
安倍首相が来高中止 田村候補の批判影響か 高知
http://203.139.202.230/07sanin/070720sanin02.htm

 安倍晋三首相(自民党総裁)は十九日までに、参院選の四国遊説で二十一日に予定していた来高を取りやめた。自民党県連は、県選挙区の同党公認候補、田村公平氏が首相に批判的な発言を重ねていることが影響したとみている。

 同党県連によると、首相は二十、二十一の両日に四国四県で遊説する予定だったが、十八日に高知入り中止を伝えてきたという。

 首相は公示前の一日に香南市で遊説。田村氏は選挙戦に入り個人演説会などで「高知は今日、明日の飯をどうやって食うか追い詰められている。絵に描いた『美しい国日本』で応援に来られて適当なことばかり言われたら、ばかにされているような気がする」「首相の歴史観が分からない」などと批判している。

 県連幹部は「党総裁と候補者の意見が違うと説得力を失うと考えたのでないか。混乱を避けるために高知入りを見送ったのだろう」とみている。十九日に開いた県連役員会では、田村氏に批判的な声も多く出たというが、選挙戦を結束して乗り切る方針を確認した。

536片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 09:34:02
安倍首相、香川で応援演説 地域活性化に意欲
2007/07/21 11:13
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20070721000119

「改革か停滞か。それを決める選挙だ」と訴える安倍首相=高松市内
 安倍晋三首相は20日、香川県高松市内で参院選香川選挙区の党公認候補の応援演説に立ち、「改革による経済成長で地域活性化を進めるのか、90年代の低迷に逆戻りするのか、それを決める選挙。地域をもっとよくするために私たちは決して負けられない」と述べ、同党への支援を訴えた。

 安倍首相は「地域の活力なくして国の活力はない」と内閣の基本姿勢を示し、「地域が主役の新しい地域再生を国が応援し、景気回復を地方に拡大する」と強調した。

 年金問題についても「経済を成長させることで年金財政はよくなる。必ず信頼できる制度にしていく」とし、13兆円の消費税をすべて基礎年金に充てるとする民主党の政策については、「うち5兆8000億円は今でも地方のために使われており、できるはずがない」と批判した。

 教育改革については「高い水準の学力と規範意識を身に付ける機会を保証する」とアピール。北朝鮮問題では、国際社会と連携して核の放棄につなげるとともに、「拉致被害者が肉親と再会できる日が来るまで、鉄の意志を持って問題解決に当たる」と誓った。

537片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 10:50:09
「成長路線」に意欲 安倍首相、徳島市で演説 2007/07/20
http://www.topics.or.jp/index.html?m1=4&m2=56&smid=117497597041&sy=2007&sid=118491543056

 安倍晋三首相が二十日、参院選徳島選挙区(改選数一)の党公認候補応援のため徳島入りし、徳島市内の藍場浜公園で街頭演説した。首相は「経済成長をさせるという言葉や案を民主党が示したことがあるか。格差、格差というだけでは解消されない。ここが(自民党と)民主党との大きな違いだ」と述べ、さらなる経済成長の必要性を指摘。「改革か逆行か、成長か低迷か。それを決める選挙だ」と強調し、与党への支援を訴えた。

 首相は、経済戦略について「日本経済は確実に伸びている。徳島県でも失業率が改善し、有効求人倍率は倍になった。明るい兆しが地方に拡大している」と成果を強調。「経済成長させないと家計は豊かにならない」と、改革の継続に意欲を示した。

 年金記録不備問題についても「私の内閣ですべて解決することを約束する」と決意を表明。総務省の年金記録確認第三者委員会の基本部会が、保険料を支払った直接の証拠がない十五件の給付を認める判断をしたことに触れ、「最後の一人に至るまでしっかりとチェックする」と語った。

 安倍首相の徳島入りは一日以来二度目。終盤に向け、てこ入れを図るのが目的で、街宣に先立ち、徳島市内のホテルクレメント徳島で市町村長や各種団体、企業代表らと懇談、政権運営に理解、協力を求めた。午後には鳴門市内の撫養川親水公園でも演説した。

538片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 11:25:14
松山で首相演説
今治でも熱弁 讀賣愛媛

街頭演説する安倍首相

 参院選愛媛選挙区への応援で20日、安倍首相が来県。伊予鉄松山市駅前で街頭演説し、「愛媛にはミカンなどすばらしい資源があり、それらを生かし、さらなる地域の発展につなげていきたい」と力を込めた。安倍首相の来県は6月30日以来で、公示後は初めて。この日、徳島、香川県を経て松山入り。松山市駅の後、今治市の市公会堂で開かれた演説会でもマイクを握った。

 18日には民主党の小沢代表が来県。24日には共産党の志位委員長が来県を予定している。

(2007年7月21日 読売新聞)

539片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 11:35:41
2007年7月22日(日)「しんぶん赤旗」
“熱い”首相 冷める聴衆
「中身ない」「もう行こうぜ」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-07-22/2007072202_01_0.html

 「改革か逆行か。成長か停滞か」―参院選全国遊説の街頭演説で声を張り上げる安倍晋三首相。聴衆からは「熱意は伝わるけど中身がない」(徳島市、男子大学生)などとさめた言葉がもれています。首相遊説を追って目にしたものは―。(小林拓也)


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 参院選公示(十二日)の翌日から、安倍首相は東北、九州、四国など自民党の苦戦が予想される一人区を中心に回っています。

 「野党に負けるわけにはいかないんです」「どうか私たちに力をお与えください」。約二十分間の演説で、首相は最後まで、身ぶり手ぶりを交えて大声で叫びます。ボルテージが上がりすぎて、声が裏返ることもしばしば。

拍手パラパラ
 ところが、首相の「熱い」演説と対照的なのが聴衆のさめた反応です。各地で千―二千人と集まりますが、拍手は前の方でパラパラ。首相が来るまで宣伝カーの前に陣取っていた人たちが、首相が話し始めると、ひと目見て満足したのか後ろに去っていく光景も。立ち止まった聴衆も途中でいなくなっていくのです。

 内閣支持率は続落。時事通信調査では25・7%で政権発足後最低になりました。街頭で潮が引いていくような聴衆の反応が数字にも示されています。

 演説内容はというと、公示からほとんど変わりません。「美しい国をつくります」と訴え、教育基本法改悪、防衛省設置法、改憲手続き法などの悪法の強行を“実績”として誇ります。格差問題については、「格差、格差というが、経済が成長しなくては格差が解消するはずがない」と強調します。

 鹿児島市内で演説を聞いていた鹿児島大生(21)は「格差が成長でなくなるのか。いまから成長は難しいのでは」と首をかしげていました。

 首相がとくに力を入れるのは「消えた年金」問題。「私の内閣ですべて解決することをお約束します」と一段と声を張り上げます。

 鹿児島県霧島市内の演説では、「そんなの当たり前だ」という声が後ろからあがりました。振り向くと二十代前半くらいの男性三人組。「当たり前のことを大声でしゃべってるよ。もう行こうぜ」と立ち去りました。

 さらに首相は「社会保険庁の『親方日の丸体質』に大きな問題があった」と責任転嫁。「これをどんとぶち壊していく。これが私の掲げる戦後レジーム(体制)からの脱却だ」と拳を振り上げて叫びます。これには聴衆もポカンとした表情です。

焦点を語らず
 首相が民放テレビ番組で「消費税を上げないとは一言も言っていない」(五日)と発言し、焦点になっている消費税増税については、一切口にしません。自民党マニフェストの最初の項目に掲げている憲法改定についても、首相は改憲手続き法を成立させたというだけでほとんど語りません。

 徳島市内の男子大学生(19)は「安倍さんは批判のタネになるから憲法のことを言わないのだろうけど、隠しているのはちょっとずるいと思う」と話していました。

540片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 17:39:49
内閣運営能力の問題 菅氏が農相問題で首相を批判
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070722/skk070722000.htm

 民主党の菅直人代表代行は22日、都内で記者団に対し、赤城徳彦農相の関連政治団体が退去した事務所の経費を七年間計上し続けていた問題で「安倍晋三首相に内閣を運営する能力があるのかという問題に発展してきている」と述べ、首相の対応を批判した。

 共産党の志位和夫委員長も「農相は領収書を出して証明できないなら、辞任するしかない。首相もリーダーシップを発揮して解決しようとしない」と指摘した。

(2007/07/22 13:12)

541片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 21:14:48
安倍首相:菓子のかけら投げられる?銀座で参院選遊説中
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070723k0000m010074000c.html

参院選候補者の応援演説に訪れ有権者らと握手をしていた安倍晋三首相(手前)の頭上に飛んできた食べ物のかけら=東京・銀座で22日午後2時36分、丸山博撮影

参院選候補者の応援演説に訪れ有権者らと握手をしていた安倍晋三首相(中央)の近くに飛んできた食べ物のかけら(中央下)=東京・銀座で22日午後2時36分、丸山博撮影 22日午後2時36分ごろ、東京都中央区銀座4丁目交差点近くの歩行者天国で、参院選遊説途中の安倍晋三首相が、車から降りて演説会場まで歩く途中、すぐ近くに食べ物のかけらのような物が飛んだ。警備の警察官たちはとっさに安倍首相をかばう態勢になったが、首相はそのまま握手しながら会場へ向かった。

 首相周辺によると「お菓子のようなものが2、3個飛び交ったが、首相には当たっていない。当たっていたら暴行容疑で逮捕している」という。

毎日新聞 2007年7月22日 21時00分

542片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 08:26:45
首相異例の3度目来県 讀賣栃木

演説後、集まった聴衆に手を振って応える安倍首相(22日午後、宇都宮市で)

 安倍首相が22日来県し、宇都宮市の大型商業施設2か所で街頭演説した。首相の来県は7日、15日に続き3回目。国井正幸候補(自民)とは別行動だったが、「既得権を持っている団体、労働組合に支持されている野党に改革は絶対できない。改革実行力があるのは自民党と公明党だ」と拳を振り上げて支持を訴えた。

 「前代未聞」(選対幹部)という3度目のテコ入れに入った背景には、全国的に自民の苦戦が伝えられる中で、栃木選挙区から反転攻勢につなげたい狙いがある。焦点の全国29の「1人区」のうち、唯一の自民・民主の現職対決となった栃木選挙区は「天王山」と目されているからだ。

 これに対し、他陣営からは「(首相は)もう応援に行くところがないのではないか」と、冷ややかな見方も出ている。

(2007年7月22日 読売新聞)

543片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 15:06:26
「3度目」首相来県、宇都宮で訴え
2007年07月23日 朝日栃木
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000707220002

 参院選投票日を1週間後に控え、自民党総裁の安倍首相が22日、宇都宮市内のショッピングセンター2カ所を訪れ、「私たちに力を与えてください。この選挙戦で勝たせてください」と訴えた。


 首相来県は公示前も含め3度目。各報道機関の情勢分析で栃木など全国の1人区での厳しい戦いが伝えられる中、県内有権者の約4分の1を抱える宇都宮市で無党派層の掘り起こしを狙った。党県連幹部が「2度でも珍しいのに3度なんてこれまでない」と驚く力の入れようだ。


 首相は「この厳しい中、全国を回り温かい声援を頂いております」と切り出すと、年金、教育問題などへの取り組みを強調。「改革実行能力があるのは自民党と公明党の与党だけ」と声を張り上げた。最後は党公認候補者の名前を連呼し、締めくくった。

544片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 21:06:59
安倍首相:遊説中の菓子は「子どものカステラ飛んだだけ」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070724k0000m010026000c.html

 塩崎恭久官房長官は23日の記者会見で、安倍晋三首相が22日に東京・銀座で参院選演説会場に歩いて向かう途中に近くをお菓子のかけらのような物が飛んだことについて「事件性は全くなく、子どもさんのカステラが飛び散ったというような話らしい」と説明した。

 また、舛添要一自民党参院政審会長が22日に大阪市で参院選の選挙運動中、聴衆の男が運動員を暴行して逮捕されたことについて「民主主義に暴力はあってはならないわけで、許されることではない。非常に遺憾な事件が起きた」と非難した。

毎日新聞 2007年7月23日 18時26分 (最終更新時間 7月23日 18時27分)

545片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 21:50:10
参院選:安倍首相が九州3県遊説 久間氏発言には触れず
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070724k0000m010115000c.html

 安倍晋三首相(自民党総裁)は23日、参院選応援のため熊本、佐賀、長崎の九州3県で遊説した。久間章生前防衛相(衆院長崎2区選出)が「原爆投下」発言で引責辞任したいきさつがあるが、長崎、佐世保両市の街頭演説では、核問題や久間氏発言については一切、言及しなかった。熊本遊説でも事務所費問題などで批判され5月末に自殺した地元政治家・松岡利勝前農相については触れなかった。

 首相は今月16日に3県での遊説を予定したが、新潟県中越沖地震の一報を受け、最初の長崎市での演説を1分半で中断して帰京。この日は仕切り直しの遊説となった。

 首相は長崎市で約20分間行った演説では新経済成長戦略、地域再生、年金問題、教育再生、主張する外交などをアピール。社会保険庁改革に関連して「改革実行力があるのは自民党と民主党」と語り、会場のざわめきで間違いに気づいて「自民党と公明党です。大変な間違いがありました」と苦笑いしながら訂正する場面もあった。熊本市での演説では日本から中国へのコメ輸出をアピールし「新しい農業の未来を作る」と強調したが、前農相についての言及はなかった。【近藤大介】

毎日新聞 2007年7月23日 21時34分

546片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 07:46:36
「改革実行力、民主にも」・首相、言い間違え
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070723AT3S2301823072007.html

 「改革実行力があるのは私たち自民党と、そして民主党であります」――。安倍晋三首相が23日、長崎市内の街頭演説で連立パートナーを公明党でなく、民主党と言い間違える一幕があった。

 首相は自ら間違いに気付き「大変な間違いがありました。民主党には絶対に改革はできない、私たち自民党、公明党しか改革の実行力はないんです」とすぐさま訂正。この直前まで首相は民主批判を繰り返しており、勢い余って「民主党」の名前が飛び出してしまったようだ。(22:00)

547片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 08:11:29
安倍首相、美里町被災者らを激励 讀賣熊本

美里町で避難生活を送る住民らを見舞う安倍首相(左奥)

 安倍首相が23日、豪雨災害を受けた美里町を訪れ、被災者らを見舞った=写真=。首相は「スピード感を持って激甚災害指定に向けて検討を進めたい」と述べ、復旧・復興に全力を尽くす考えを示した。

 首相は町役場砥用(ともち)庁舎で復旧に取り組む町職員を激励し、長嶺興也町長や潮谷知事から住宅や道路などの被災状況の説明を受けた。

 知事らが激甚災害の指定を求めたのに対し、首相は「避難を続けている方々が一日も早く安心して生活できるよう全力を尽くしたい。激甚災害指定の前提となる被害状況の把握を急ぎたい」と述べた。

 首相はその後、住宅が全壊するなどした5世帯11人が一時避難する町高齢者地域ふれあいセンターを訪問。被災者一人ひとりと握手し、「大変でしたね。皆さんの生活が早く元に戻るよう頑張りましょう」などと励ました。土砂崩れや路肩決壊が相次いだ早楠地区の国道445号線の被災現場も視察した。

 首相はその後、熊本市で参院選熊本選挙区の自民党現職・三浦一水候補(53)の応援演説を行った。

 同町では、送・配水管の破損でピーク時には約1550世帯(約4000人)に上っていた断水は、送水管の仮復旧工事が進み、22日までにすべて解消した。

(2007年7月24日 読売新聞)

548片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 08:28:38
安倍首相「気合」の銀ブラ…現役首相としては異例の徒歩遊説
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200707/sha2007072300.html

銀座の歩行者天国を有権者らと握手しながら徒歩遊説する安倍晋三首相=22日午後3時10分、東京都中央区(撮影・鈴木健児)
 参院選ラストサンデーの22日、各党党首が奔走した。自民党総裁の安倍晋三首相(52)は、東京選挙区候補2人を連れて銀座の歩行者天国で、現役首相としては異例の徒歩遊説を行い、1万人に支持を訴えた。





 「総理大臣だ!」「安倍さーん」。買い物客でにぎわう銀座の歩行者天国に現れた首相。警備担当者や党関係者に報道陣、やじ馬が群がり、騒然となった。

 安倍首相はこの日午後2時すぎに銀座に到着。銀座4丁目交差点に駐車した党の選挙カー上に現れるのかと思いきや、銀座3丁目に出没し、買い物客らと握手しながら100メートル以上歩いてから、選挙カーに乗り込んだ。

 東京選挙区候補の保坂三蔵氏(68)、丸川珠代氏(36)と車上で合流。「改革を進めるか、逆行するかを決める選挙だ」と身ぶり手ぶりを交えながら必死に訴えた。演説後には銀座8丁目まで徒歩遊説を再開し、計約1キロを歩いて有権者らと握手。「どいてー!」と党関係者の怒号が飛び、泣き出すチビッコの姿も。

 党都連によれば、銀座の演説と徒歩遊説に集まった聴衆は約1万人。党本部によると、現役首相が銀座の歩行者天国を徒歩遊説するのは異例といい、「少なくともここ20年は聞いたことがない。これまでやらなかった理由は特段ないが、今回は総裁の気合の表れです」(総裁遊説班)とか。

 年金問題に加え、閣僚の失言や辞任、事務所費問題などが相次ぎ、逆風の真っただ中。問題を吹っ飛ばすべく15日に銀座遊説を予定していたが、台風の影響で中止になり、ラストサンデーでようやく実現した。午前中には埼玉選挙区の公明党候補の事務所を訪れて激励し、埼玉県と都内の計3カ所で演説。銀座を挟んで栃木県の2カ所を回るなどフル回転だった。

 銀座にはこの日、買い物客らを狙って各党陣営が遊説。国民新党の東京選挙区候補、中村慶一郎氏(73)は「安倍総理に何ができるんだ」と息巻いていたが、徒歩遊説中の安倍首相とばったり出会い、握手する際には気後れしたのか「中村だ。国民新党だ」というのが精いっぱい。

 同じく歩行者天国ですれ違った民主党の鳩山由紀夫幹事長(60)は演説で「総理のご一行は黒々とした(スーツの)方々と歩いていたので、どなたも総理に近づけなかったのでは。私はそれが今の政治を象徴しているように思う」と皮肉っていた。

549片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:08:52
【2007参院選】何たる選挙戦(1)誰を利する「国家」なき迷走
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070724/snk000.htm

 年金記録紛失問題、閣僚の相次ぐ失言などで苦境に立つ安倍晋三首相をほくそ笑んでいる国がある。

 23日付の北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、安倍政権が赤城徳彦農水相の事務所費問題で「さらに苦境に陥った」と論評。そのうえで、「安倍一味(政権)は腐敗政治と決別し、自ら権力の座から退くのが良いだろう」との「安倍退陣論」を展開した。

 北朝鮮メディアが日本の首相退陣を求める論評を出すのは極めて異例だ。言論の自由のない北朝鮮では、労働新聞の論評は、金正日総書記をはじめとする北朝鮮指導部の意思と同義といってもいい。つまり、北朝鮮指導部は、拉致問題解決を強く迫る安倍政権を煙たがり、早期退陣を待ち望んでいるのだ。

 なぜ今回の参院選が北朝鮮の望む展開となっているのか。

 一つには、社会保険庁のずさんな労働実態がクローズアップされたが、その批判の矛先が労働組合や歴代の社会保険庁長官より、現政権に向いていることが大きい。特に選挙戦序盤で与野党が責任を押しつけ合う「泥仕合」の印象を有権者に与えたのも安倍政権にはマイナスとなった。

 野党が「政治とカネ」問題で攻勢をかけると、与党側は、民主党の小沢一郎代表の資金管理団体による不動産購入問題で応酬した。

 政治評論家の屋山太郎氏は「小沢氏が政治とカネを追及するのは、強盗が家人に『戸締まりが悪い』と説教するようなものだ」と語るが、結果的に国民の「政治不信」は深まった。

 それに追い打ちをかけたのが、「赤城問題」への対応だった。説明責任を十分に果たしていない農水相をかばった首相の支持率はさらに低下。17日、絆創膏(ばんそうこう)姿で報道陣の前に姿をあらわした農水相をテレビのワイドショーをはじめとするメディアは嘲笑(ちょうしょう)の対象として大々的にとりあげ、税財政や社会保障といった政策論争はどこかに消し飛んでしまった。

 「日本ではディベート(討論)型の選挙は定着しないのかなあ…」

 参院選が中盤戦に入った7月中旬のある夜。何カ所もの全国遊説をこなして首相公邸に戻った安倍首相はため息交じりにつぶやき、ソファに体を深く沈めた。

 首相は「選挙サンデー」の22日に積極的なテレビ出演を検討していた。小沢氏が、地方という「川上」を回る作戦に徹していることに対抗するためだ。

 ところが、自民党執行部は「年金や『政治とカネ』の問題で揚げ足を取られかねない」と頑強に反対し、22日の首相の日程は首都圏での街頭遊説に差し替えられた。

 首相には忸怩(じくじ)たる思いが残ったが、これまでのテレビや日本記者クラブ主催の党首討論会での首相の評判は自民党内でも芳しくなかった。

 「堂々と政策論争に挑みたい」という首相の思いは空回りし、年金問題などで反論すればするほど、視聴者には「高圧的」「言い訳がましい」と映った。

 首相はもともと今回の参院選で「国家の根幹にかかわるテーマを正面から問いたい」と考えていた。年初に「参院選では、私の内閣が憲法改正を目指していくことも当然訴えていきたい」と明言したのもそのためだ。

 だが、年金問題をはじめとする「負のスパイラル」に陥り、選挙戦では「憲法改正」はほとんど語られなくなった。

 自民党内の足並みも乱れ始めた。高知選挙区の田村公平候補は16日、「絵に描いた(安倍首相の掲げる)『美しい国』で応援にこられて適当なことを言われたら、バカにされたような気がする」と痛烈に批判した。

 首相批判の急先鋒(せんぽう)である加藤紘一元幹事長は、民主党若手と情報交換を続けるとともに、18日には古賀誠元幹事長を地元・山形に招き、連携をアピール。古賀氏は22日、福岡で谷垣禎一前財務相とひそかに会談した。「党内の話題は選挙情勢ではなく、首相の『退陣ライン』になりつつある」(中堅)との声もある。

 参院選の「政策論争なき迷走」はいったい誰を利するだろうか−。(石橋文登)

(2007/07/24 07:36)

550片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 17:06:14
特集ワイド:参院選 怒れる「おばさん」 安倍さんにビシッ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070724dde012010002000c.html

 ◇小泉さんには「ダマされた」

 ◇年金、消費税、強行採決、ばんそうこうの人…「多過ぎて語れませんっ」

 07年の参議院選挙もそろそろ終盤。新聞・テレビはそろって「与党苦戦」と伝えているが、果たして街の実感は? 選挙の風をさぐるため、東京・銀座に繰り出して中高年女性、いわゆる「おばさん」100人の声を聞いてみた。【夕刊編集部おばさん動向取材班】

 土曜日、日曜日の銀座の歩行者天国。4丁目交差点には選挙カーが頻繁に訪れ、候補者らが声を張り上げる。天気は曇り。声をかけたのは班員が「見た目」で30〜50歳代と判断した女性。60歳以上も若干含まれているが、そこは「最近の女性はいつまでも若々しいため」ということでご了承いただきたい。

 調査対象を「おばさん」(女性読者のみなさん、ごめんなさい)に絞ったのには理由がある。消費税導入反対で自民党が大敗した89年参院選、逆に小泉旋風で自公が大勝した2001年参院選……大風が吹く時には、いずれも中高年の「おばさん」の怒りや声援が熱帯海上の水蒸気のように立ち上り、台風のように成長した。彼女たちの動向こそ選挙の風を起こす……という大胆な仮説に立ってみた。

 参院選に関心がある人は87人、関心がない人は13人。ただアンケートを断る人もいるため、関心がある人の実際の割合はもっと低いと思われる。

 「安倍内閣を支持していますか」に「はい」は19人、「いいえ」は52人、「どちらでもない」は27人、無回答が2人。ちなみに毎日新聞が22日に発表した約4万人対象の特別世論調査での自民党支持率は21%で、今回の「安倍支持」とほぼ同水準だった。日曜日の午後3時前、安倍晋三首相は街頭演説に立ち、4丁目交差点を観衆が埋めたが、郵政民営化選挙で小泉純一郎前首相が演説した時とは、雰囲気はかなり違う。

 安倍さんの演説を聞いた東京都町田市の池亀頼子さん(50)は「全然、心に響きませんでした」とはねつける。「『やりました』『やります』って、政権政党なら当たり前でしょ。国民の目線で話してないですね。教育改革も言葉が上滑りしていて、実感がこもっていない。何でもかんでも、声高にこぶしを振り上げればいいというものではないと思う」とビシッ。

 ★「もっと勉強して」

 首相就任時としては歴代第3位の支持率67%でさっそうと登場した安倍さんだが、何が評価を下げたのか。

 多かったのは、閣僚の失言や事務所費問題への対応への批判だ。千葉市の60代の主婦は「あのばんそうこうの人(赤城徳彦農相)もそうですけど、次々に不祥事が起きても対応できないでいる」と指摘。目黒区の54歳も「事が起こった時の対応がまず過ぎてバタバタしちゃってる感じがするわね。年金問題への対応でも、ボーナス返上とかパフォーマンスばっかり。ちょっと違うんじゃないの」と憤る。

 17回もの強行採決を繰り返した政治手法を懸念する声も上がる。多摩市の52歳は「強行採決はごう慢すぎる。安倍さんの言葉遣いは丁寧かもしれないけれど、テレビ討論などで人をさえぎって『私の内閣では』などと言う点も好きじゃない」。新宿区の西尾由永さん(59)は「議論を尽くさず、急いで強行採決して、日本が怖い方向に行ってしまうような不安を感じます。戦争体験がないのは仕方ないけど、もうちょっと(歴史的なことも)勉強してほしい」。

 一方、安倍内閣擁護派からは「安倍さんが悪いのではなくて、年金にしても何にしても、長年のツケ」(中央区の57歳)▽「閣僚が足を引っ張りすぎて、気の毒」(大田区の53歳)▽「誰がやっても同じなのに」(埼玉県深谷市の50代)など、運の悪さを指摘し、同情する声も。

551片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 17:06:28
 ★自分のカラーを

 調査班は女性たちに「私は小泉(純一郎前首相)さんにだまされたと思うか」という質問をぶつけてみた。きっかけは、女性識者による座談会「おばさんはだまされない」(17日夕刊掲載)で、放送作家の山田美保子さんが「私は小泉さんにだまされた女の一人なんですね」と発言したこと。小泉人気は女性が支え、今も根強いと言われるが、山田さんと同様に感じる女性はいるのか。

 結果は「はい」が24人も。「小泉さんは改革なければ成長なしと言っていたが、郵政民営化で日本が良くなるのかだんだん疑問が強くなってきた」(東京都板橋区の50代)などの声が代表的で、4人に1人が「だまされた」と認識。「いいえ」は67人、その他は9人。「いいえ」の内訳も興味深い。

 「小泉さんは信念を曲げない人だから、今も支持します。国民や野党が何を言おうが、絶対に信念を曲げない。あれが国のトップの姿でしょう?」(江戸川区の46歳)、「改革の評価は別として、行動力があった。政治に興味がなかった私たちにも(政治を)見せる力があったし、人気絶頂で解散したピンクレディーみたいに、あそこで退陣したからよかったのでは」(大田区の30代)など−−と熱く語る「今も信じている」が37人も。その一方で、21人が「郵政民営化への信念は感じたが、ほかのことはあまり考えておらず、周囲の意見も聞かないと感じていた」(北区の49歳)など「そもそも信じていなかった」と回答。「そもそも」と「だまされた」を合計すると45人で、「今も信じている」を上回り、小泉マジックも解けつつある。

 一方、班員からは「今も残る小泉人気も実は安倍さんのマイナスになっている」との報告も。「安倍さんは自分のカラーがないわね。小泉さんの後だから、余計に印象が悪かったのかもしれないけど。今だって小泉さんが一生懸命応援しているじゃない」(千葉県柏市の65歳)などと安倍さんの話をしていても、いつの間にか小泉さんの話題になってしまうというのだ。

 ★切実な訴え、悲鳴

 政治の何に怒っているかと聞くと、一にも二にも年金だった。千葉市の57歳は「自分の年金が不安で、インターネットで問い合わせの申請をしたら、1カ月たってやっとパスワードが送られてきただけですよ。これってどういうこと」。

 消費税も気になる。東京都文京区の30代は「消費税は上げる気なんでしょう。上げるなら明確に説明すべきです」。派遣で働く江戸川区の45歳の訴えは切実だ。「私の会社は7割が派遣社員。会社は今はもうかっても、このままでは国がもたないと思う。労働者を使い捨てにするのはやめて」。文京区の30代の医療従事者も「女性が子育てしながら仕事ができることが、年金でも少子化問題でも求められているのに、現実は労働条件が悪くなるばかりで逆行している」と悲鳴を上げる。

 町田市の50歳は「たびたび出てくる大臣の暴言や不祥事。事務所費問題に対する庶民感覚とずれたコメント。とにかく『おれたちに任せておけばいい』という態度に、おばさんは怒ってしまうんですよ」。そして、神奈川県鎌倉市の53歳に至っては「怒りが多過ぎて、語れませんっ!」。女性たちの怒り、29日の投票日にはどこに向かうのか。

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毎日新聞 2007年7月24日 東京夕刊

552片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 17:38:40
政権選択の選挙ではない…「安倍退陣論」回避狙い発言
中川政調会長「辞める辞めない別次元」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007072421.html

 塩崎恭久官房長官=写真左=と自民党の中川昭一政調会長=同右=は24日、自民党が参院選で大敗したとしても、安倍首相は退陣する必要がないとの考えを相次いで表明した。

 塩崎氏は記者会見で、「参院選は基本的に政権選択の選挙ではないと位置づけられてきた」と強調。さらに、橋本内閣など過去に参院選敗北を受けて首相が退陣した例があることに関しては、「その時々の政権の判断だ」と語った。

 一方、自民党の中川氏も日本外国特派員協会で記者会見し、「(参院選は)首相指名選挙に絡む国政選挙(衆院選)ではなく、首相が辞める辞めないというのは別次元だ」と述べ、首相の進退問題には発展しないと強調した。

 安倍首相が責任ラインを明確にしない中、すでに自民党内からは「40議席を割ったら退陣だ」(ベテラン議員)との見方が出始めているが、首相は「政権を途中で投げ出すことは考えていない」(周辺)と言われ、続投に強い意欲を持っているとされる。

 それだけに、2人の発言は、首相への責任論が強まる事を回避する狙いがあるようだ。

ZAKZAK 2007/07/24

553片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 19:53:25
首相続投へ環境整備 9月にも内閣改造、参院選敗北でも
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007072401000534_Politics.html

 政府、自民党は24日、参院選で与党が過半数割れしても安倍晋三首相の引責辞任は必要ないとの判断を固め、党幹部らが退陣不要論を展開するなど、安倍政権継続への「環境整備」を本格化させた。参院選後は首相続投を前提に9月までに内閣の大幅改造と自民党役員人事を断行、人心一新により挙党態勢を確立した上で、秋の臨時国会に臨む方向で調整する。

 敗北でも首相退陣を不要とするのは、全党的な支持を得られる「ポスト安倍」候補が不在であることに加え、首相交代を急いでも「政局混乱を助長するだけ」(党幹部)との見方を強めたためだ。ただ自民党の獲得議席が40台前半から30台まで落ち込めば、党内で退陣論が高まることも想定され、安倍首相は選挙結果や世論の動向を見極めながら進退を最終判断するとみられる。

 党執行部は先週末、各種調査で与党苦戦が伝えられたのを踏まえ、首相周辺に「敗北でも首相続投を支持する」との見解を伝え、続投への環境整備を図ることで一致。

554片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 21:40:13
韓国人拉致、早期解決願う 安倍首相がメッセージ
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070724/shs070724001.htm

 安倍晋三首相は24日午後、韓国の盧武鉉大統領に対し、アフガニスタンで韓国人が旧政権タリバンに拉致された事件について「驚きと憤りを禁じ得ない」などと犯人側を批判し、早期解決を願うメッセージを送った。

 メッセージは「人道支援活動のため現地に赴いた貴国の若者たちを、暴力的な手段によって捕らえ、要求を受け入れさせようとする犯人らの蛮行は決して許されない。事件が早期に解決し、捕らわれた方々が再び明るい笑顔で貴国の地を踏まれる日を、わが国国民とともに心より祈念する」としている。

(2007/07/24 19:54)

555片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 21:46:11
安倍首相:拉致問題は付け足し 参院選応援で
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070725k0000m010057000c.html

 安倍晋三首相が連日の参院選応援で、最大の「安倍カラー」である拉致問題にあまり触れていない。有権者に「政権の実績」を示して判断を仰ぐスタイルの首相にとって、足踏み状態が続く拉致問題はアピール材料にならず、この問題が置かれた現状も示している。

 連日の街頭演説で、首相が拉致を取り上げるのは常に最後で短時間。24日も秋田市などで「横田めぐみさんのお父さんとお母さんが、めぐみさんをしっかりと抱きしめることができる日まで、全力で取り組んでいく」と、12日の公示以来ほとんど変わっていないフレーズを口にした。

 首相は政権発足当時、拉致問題を最重要課題に掲げたものの、政府が北朝鮮と直接協議できたのは3月と今月19日の2回だけ。実質的な進展もない。政府筋は「拉致は超党派で取り組む問題。自民と民主に大きな違いがあるわけではない」と指摘するが、実績がなければアピールする材料にもならないのが実態だ。

 こうした中、政府・与党内には「安倍路線を止めたいのは北朝鮮」(塩崎恭久官房長官)など、選挙の劣勢を北朝鮮と結びつけて危機感をあおるような訴えも出始めた。【尾中香尚里】

毎日新聞 2007年7月24日 19時30分

556片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 21:54:58
おおいた評論:首相遊説を見て /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070724ddlk44070598000c.html

 18日夕、安倍晋三首相の参院選遊説を大分市の竹町広場で見た。15分間の演説の過半は最大の逆風の年金問題に費やされたが謝罪の言葉はわずかに一言、「国民の皆さまにおわびしなくてはなりません」と横を向いて言っただけ。あとは政府の「迅速な対応」を強調し社会保険庁と労働組合を激しく攻撃。

 「おわびしなくてはならない、と言ったからには、申し訳ありませんと続くのが道理のはず。たまたま自分の代にツケが回ってきただけとしか思っていないのではないか」とは大分市の秀作映画館「シネマ5」館主、田井肇さんの感想。セリフの裏側を読むように行間を解説してくれた。

 自民党には「コミュニケーション戦略本部」なる組織がある。通称「コミ戦」。PR会社と連携し2年前の郵政選挙では見栄えする女性「刺客」でテレビを独占。髪形を今風に変えさせたり「この選挙区にお嫁に来ました」と言わせたりと演出をこらし、自民を圧勝させたと言われる。

 今回も首相は「コミ戦」の助言か、公示前にテレビ局をはしご。逆風を鎮めるため遊説では、平身低頭する演出を予想していた。それを見抜いてもらおうと田井さんに同行を願ったのだが。非を認めることが首相には、よほど苦痛なのだろう。

 会場には1000人ほどが集まったが、1万人が「改革」を絶叫した小泉前首相来演時の6年前の参院選の熱気にはほど遠い。若者も少ない。田井さんは「コミ戦と言えば名前は仰々しいが、しょせんは扇動戦略(アジテーション)。郵政選挙は小泉氏という役者がいたから成功しただけ」と−−。

 首相の演説中、壇上を歩き回り手を振り通しの地元自民党関係者がいた。もう一人の同行者、『週刊女性大分』編集長の木村智子さんは「一国の総理の隣で学園祭のノリ。選挙も変わったわねえ。お友達内閣の影響かしら」。演説はアーケードの天井に跳ね返って音が割れ、聞きにくいことこの上ない。自民党県連は音響テストをしたのだろうか。警備の男性たちの眼光は鋭かったが、音響の改善を責任者に伝えた様子は見えなかった。締めは県連の音頭で「ガンバロー」。首相を見に来たのは支持者ばかりではなかろうに。

 それでも「コミ戦」に踊らされた小泉時代よりは冷静な集会。首相の本音や当地の政治風土も垣間見えて、なかなかに有意義な夏の夕べではあった。<大分支局長・藤井和人>

毎日新聞 2007年7月24日

557片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 00:30:58
首相続投へ環境整備 政府自民、参院選敗北でも '07/7/24
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707240397.html

 政府、自民党は二十四日、参院選で与党が過半数割れしても安倍晋三首相の引責辞任は必要ないとの判断を固め、党幹部らが退陣不要論を展開するなど、安倍政権継続への「環境整備」を本格化させた。参院選後は首相続投を前提に九月までに内閣の大幅改造と自民党役員人事を断行、人心一新により挙党態勢を確立した上で、秋の臨時国会に臨む方向で調整する。

 敗北でも首相退陣を不要とするのは、全党的な支持を得られる「ポスト安倍」候補が不在であることに加え、首相交代を急いでも「政局混乱を助長するだけ」(党幹部)との見方を強めたためだ。ただ自民党の獲得議席が四十台前半から三十台まで落ち込めば、党内で退陣論が高まることも想定され、安倍首相は選挙結果や世論の動向を見極めながら進退を最終判断するとみられる。

 党執行部は先週末、各種調査で与党苦戦が伝えられたのを踏まえ、首相周辺に「敗北でも首相続投を支持する」との見解を伝え、続投への環境整備を図ることで一致。

 これを受けて、塩崎恭久官房長官は二十四日の記者会見で「参院選は基本的に政権選択の選挙ではないと位置付けられてきた。今回も同じだ」と結果にかかわらず退陣は不要との考えを表明。自民党の中川昭一政調会長も講演で、参院選について「首相指名に絡む国政選挙ではない。首相が辞める、辞めないというのとは別次元だ」と指摘した。

 二十三日には小泉純一郎前首相、渡辺喜美行政改革担当相も同様の認識を示している。

 参院選後の政治日程については(1)八月上旬にも参院の構成を決める臨時国会を召集、三日程度で閉会しお盆休みを挟んだ政治休戦に入る(2)八月下旬―九月上旬に、安倍首相がインド、東南アジア歴訪や、シドニーでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席などの外交日程をこなす(3)九月中旬に人事刷新を行い、秋の臨時国会を召集する―との案が有力だ。

558片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 07:54:45
07/23-12:36--民主最高顧問渡部恒三氏が来倉 安倍政権ばっさり 岡山
http://www.okanichi.co.jp/20070723123626.html

 民主党最高顧問の渡部恒三衆院議員が22日、同党の参院選岡山選挙区候補者の応援のため倉敷市入り。二大政党の必要性を訴えるとともに、安倍晋三総理を痛烈に批判した。 渡部氏は「平和、自由の国としてつくった新しい憲法の精神は主権在民だったが、その後の政治で、自民党に代わる政党がなかった。年金問題や政治腐敗は自民党のおごりがあった」と説明した上で、「この国の民主主義のため、いつでも政権を担当できる民主党を二大政党に育てるチャンスだ」と今参院選の勝利に意気込んだ。 また、安倍総理について「ポスト小泉の議論になったとき、国のためには福田康夫君がいいが、民主党が次に政権を取るなら安倍君がいいと言ったが、私のいう通りになってきた。安倍君ほど頼りない総理はない。言葉に重みがない」と、会津なまりでピシャリ。〝黄門様〟の遊説が、会場を盛り上げた。

559片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 08:02:09
07参院選 首相、青森・秋田で絶叫 公示後2度目
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/07/20070725t71014.htm

自民候補への支持を訴える安倍首相=24日午後6時15分ごろ、八戸市

 安倍晋三首相は24日、参院選の自民党候補を応援するため秋田、青森両県入りした。両県へのてこ入れは公示後2度目。

 秋田市のJR秋田駅東口で街頭演説をした安倍首相は、約2000人を前に「改革を進めて経済を成長させるのか、政治が混乱し経済が停滞した1990年代に戻ってしまうのか、これを決める選挙だ」と絶叫した。

 大館市の商店街では約3500人が詰め掛ける中、農家を意識し「比内地鶏をもっと売り込み、農業の新時代をつくっていこう」と述べた。

 黒石市の弘南鉄道黒石駅前では約3500人を前に演説。「経済成長の話を民主党から聞いたことがあるか。経済を成長させずに格差をどうなくしていくのか」と民主批判を展開。八戸市内でもマイクを握り、景気回復などの実績を強調した。

2007年07月25日水曜日

560片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 10:36:22
アッキー涙の絶叫!あと4日、各党熱弁
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070725-231932.html

 逆境の夫にアッキー涙の絶叫! 安倍晋三首相(52)の昭恵夫人(45)が24日、自民党公認候補の応援のため大阪入り、街頭演説で「主人をもう1度信じてください」と涙声で訴えた。「天神祭」に来ていた浪速っ子は足を止めた。支持率急降下の夫に代わり、全国から応援の依頼が後を絶たない。一方、民主党の「ミスター年金」長妻昭議員(47)は、激戦区の岡山で野党候補を応援。こちらは消えた年金問題の追及で、応援依頼が殺到。各地で開く青空年金講座が好評を博している。

 アッキーが涙を流しながら絶叫した。「どうか主人をもう1度信じてください」。約140万人が足を運ぶ大阪のビッグイベント「天神祭」。大阪天満宮(大阪市北区)近くの天神橋2丁目交差点。自民党公認候補、谷川秀善氏(73)の街頭演説だった。天神祭の法被を着て、鉢巻きを首に巻いた昭恵夫人は約5分間、涙声で訴えた。

 消えた年金問題などで安倍内閣の支持率は急落した。「政治とカネ」の問題も次々に発覚する逆風選挙。各地を転戦する昭恵夫人は初の大阪入りだった。「主人からも、『おまえも大勢の人にしっかりお願いして来い』と言われて大阪にやってきました」と夫から直々の“応援指令”が出ていることを明かし、演説を始めた。

 演説は時間の経過とともに熱を帯びた。「自民党は本当に今、逆風の中にいます。主人はその中でも、この国の将来のために、その矛先を変えないように一生懸命踏ん張っているところです。どうか皆さんのご理解を…」。天神祭のにぎわいを楽しむ浪速っ子の足を止めさせるほどの迫力だった。浴衣姿の女性からは「頑張って」の声援も飛んだ。

 選挙期間中に大阪入りした安倍首相が“たこ焼き遊説”を繰り広げたのとは対照的な夫人の涙の絶叫。これまでの演説では、決して声を張り上げることなく、軽妙な語り口で「庶民的で親しみのある人柄が人気」といわれていたが、選挙戦終盤になり、夫の苦境に感情を高ぶらせた。

 演説後には天神橋筋商店街を練り歩き、笑顔で有権者と握手。最後に大阪天満宮を参拝し「神頼み」した後には再び悲痛な表情で本殿に立ち「主人は美しい国をつくるために頑張っています」と訴え、右手で顔を覆った。

 この日は大阪入りの前に奈良県で2カ所の演説をこなした。昭恵夫人には各地の自民党候補から応援依頼が殺到しており、今後も苦戦の選挙区へ入る予定。自民党の「切り札」「最終兵器」といわれる昭恵夫人。各地で涙の絶叫は続きそうだ。【松浦隆司】

[2007年7月25日7時17分 紙面から]

561片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 10:50:43
敗北意識した発言、森元首相もけん制
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070725ia02.htm

 自民党の森元首相は24日、横浜市で講演し、年金記録漏れ問題に関連して、「首相が『(照合・通知を)きちんとする』と言っている。もしできなかったら首相は自ら辞めなければならない。今は静かにその仕事が進むよう、見守るべきではないか」と述べた。

 参院選の選挙運動中に、与党内から敗北を意識した発言が出ることをけん制したものだ。

(2007年7月25日10時27分 読売新聞)

562片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 12:38:51
07参院選:首相と防衛相、相次ぎ来県 /秋田
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/akita/news/20070725ddlk05010201000c.html

 安倍晋三首相が24日、自民公認の金田勝年氏への支援を訴えるため、公示後2回目の来県。秋田市と大館市で街頭演説し、参院選での自民党への支持を求めた。大館市では「きりたんぽや比内地鶏などで地域を生かしていくべきだ。皆さんに地域の主役になってもらう」と秋田の名産品を挙げながら、地方重視の姿勢をアピールした。

 小池百合子防衛相もこの日、秋田市で街頭演説し、年金記録漏れ問題について「社会保険庁の労働環境を守ることを優先したらこういうことになっちゃったんですよ。労働組合からおかしくなった」と労働組合を批判した。

 25日には石原慎太郎・東京都知事が来県し、秋田市で街頭演説する予定。【村川幸夫、津村豊和】

毎日新聞 2007年7月25日

563片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 20:39:04
首相責任で駆け引き/「負け前提」に批判と歓迎
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0724.html

 参院での「与党過半数割れ」が各種世論調査で濃厚になる中、政府、自民党幹部から「政権選択選挙ではない」(塩崎恭久官房長官)など退陣を否定する声が上がっている。「過半数割れでも続投」という方針を固め、安倍晋三首相の責任論を回避するのが狙い。負け前提の動きに「敗北主義」と批判が出る一方、民主党には“居座り”歓迎ムードも。「首相のけじめ」をめぐり思惑が交錯する。

 ▽意思統一

 「選挙がどういう結果になろうと首相は辞める必要はない。執行部がしっかりと支えていく」。二十二日午前、自民党内の空気を探ろうと党本部をひそかに訪れた塩崎氏に党三役の一人が続投を支持する意向を伝えた。

 この党三役は首相の出身派閥である町村派以外の派閥の元幹部。マスコミ各社の報道だけでなく毎週行っている党独自の世論調査でも「与党劣勢」が明確になり、官邸には開票後の「安倍降ろし」への危機感が強まっていただけにこの発言は直ちに首相に伝えられた。

 翌二十三日には首相の後見人である小泉純一郎前首相が「一番どん底で辞めたら何を言われるか…」と退陣論を否定。中堅若手に人脈を持つ渡辺喜美行革担当相も「退陣するとの見方は中選挙区時代の(古い)発想」と足並みを合わせた。安倍降ろしの動きをけん制する森喜朗元首相の発言も伝わり同日夜までには官邸、党執行部内で「退陣せず」の流れが固まった。

 ▽候補不在

 政府、自民党が首相続投方針を固めるに至った背景には「総裁候補がまだ熟成していない。今は首相に続けてもらうしかない」(党三役の一人)というお寒い“お家の事情”がある。

 ポスト安倍の最右翼と見られていた麻生太郎外相は「アルツハイマー」発言で「このタイミングでは任せられない」(町村派幹部)状態に陥った。昨年の総裁選で首相の有力対抗馬だった福田康夫元官房長官をめぐっても、待望論があったにもかかわらず出馬に踏み切らなかった記憶が強く町村派内でも「推す声はない」のが実態だ。

 候補不在が窮地の首相を助けている格好だが、投票日まで数日残しての負けを前提にした予防線に「戦っている一線を無視した敗北主義」(中堅幹部)との批判も。公明党の太田昭宏代表も「今は与党過半数(獲得)に集中すべき」と苦言を呈した。

 首相と距離を置く加藤紘一元幹事長や山崎拓前副総裁も与党過半数割れとなった場合には「反安倍包囲網」の構築に乗り出す可能性が高く、予防線は決して強固なものではない。

 ▽頑張って

 「これは政権選択の選挙だ。政権の是非は有権者が判断すること。負けても自分たちは責任を負わないという発言だ。そこまで逃げるのか」。民主党の鳩山由紀夫幹事長は二十四日、遊説先の千葉市内で政府、自民党を批判してみせた。

 ただ、民主党の本音は「惨敗した首相が『居座り』を続けてくれた方がありがたい」(若手議員)というものだ。参院を握って安倍内閣を揺さぶり、衆院解散、総選挙に追い込む―のが政権獲得に向けた同党の基本戦略。そのためには内閣支持率が低迷し、政権基盤も不安定な首相の続投が好ましいからだ。

 退陣と新首相誕生で「追及してきたすべての問題がリセットされてしまう」(中堅議員)のは避けたいところ。ある若手議員は「首相は国の指導者としての経験が不足している一方で、自分がやっていることが『正しい』と思い込むタイプ。国のためには良くないが、できたら閣僚も代えずにぜひ頑張ってほしい」と皮肉った。

564片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 20:52:34
参院選:責任論引っ込め続投に強い意欲 安倍首相
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070726k0000m010084000c.html

 参院選で劣勢が伝えられる与党で、敗北しても安倍晋三首相(自民党総裁)の続投を支持する意見が続出するなか、首相自身の遊説にも政権維持への強い意欲をうかがわせる変化が生じている。首相は一貫して勝敗ラインは明示していないが、公示前に言及していた「総裁の責任」論が影をひそめる分、逆風を戦い抜き、選挙後も国政を担当する「決意」を前面に打ち出してきた。

 首相発言は、各報道機関の世論調査で与党の苦境が報じられた先週後半ごろから変わり始めた。

 19日の鹿児島県霧島市の演説で、首相は同市出身の元大関・霧島が引退後に半生をつづった著書「踏まれた麦は強くなる」を紹介しながら、「踏まれた麦は強くなる。私も厳しい逆風の中だが、正々堂々と政策を訴え、戦い抜く覚悟だ」と強調。さらに「たくさんの皆さんにお集まりいただき、厳しい状況なだけに本当にうれしい。国民の意見に真しに耳を傾け、今後の政策に反映させていかなければならない。決意を新たにした」と続投への意欲も表明した。

 以後、「決意を新たにした」は毎回のように演説の前半で語られ、25日の北陸3県の遊説でも首相は「国民の切実な声に耳を傾けながら今後の政策に反映をさせていかなければいけない決意を新たにしている」(福井県)と力説した。首相周辺は、首相の今の心境について「自民党の獲得議席が30議席台でも退陣しない」と解説する。

 もともと首相は、今回の参院選を「政権選択」選挙と位置づけていると受け取れる発言を繰り返してきた。1月4日の年頭記者会見で「私の内閣として憲法改正を目指していきたいということは、当然、参院選でも訴えていきたい」と述べ、憲法改正を参院選の争点に掲げた。首相の意識は、自民党の中川秀直幹事長が「参院選は政権の中間評価の選挙」(6月24日のテレビ朝日の番組)と語ったのとは程遠いものがある。

 7月1日には首相は「参院選で、私と小沢さんとどっちが首相にふさわしいかも国民の考えをうかがうことになる」(21世紀臨調主催の党首討論)と踏み込んだ。だが本来、憲法改正などを問う「正攻法」で戦いたかったという首相の思いは、年金記録漏れ問題や相次ぐ閣僚の不祥事の前に空回り気味だ。12日のNHK番組では、小沢氏と「どっちが首相にふさわしいか」から「どちらが本当のことを言っているか」と言い換えた。首相は政権選択選挙のような意気込みを示しながら、そうかと問われれば、進退に直結するだけに明言を避けざるを得ないという、ジレンマに陥った。

 ついに塩崎恭久官房長官が24日の会見で「参院選は政権選択の選挙ではない」と発言。塩崎長官は同日の街頭演説で「政権を選ぶ選挙の時には、両方がこの国をどうするかをはっきり出してないといけない。『安倍自民党』になって国をどうするかというビジョンも方法論も出しているが、彼ら(民主党)は対処療法だ」と首相の悔しさを代弁しているようだった。

毎日新聞 2007年7月25日 20時27分

565片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 20:58:37
安倍、小沢氏が激突 綿貫氏の地元で舌戦
2007年7月25日 20時42分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007072501000743.html

 安倍晋三首相(自民党総裁)、民主党の小沢一郎代表が25日、自民現職候補と民主、社民、国民新の各党が推す無所属新人が激しく競る参院富山選挙区の応援に入った。選挙後に政局の鍵を握る可能性も指摘される国民新党の綿貫民輔代表のおひざ元。自民、民主両党にとって「1勝以上の価値」(自民党町村派中堅)があるだけに、舌戦も一段と熱を帯びた。

 「日本の政治を変える最後の機会。政治生命を懸けて戦う」

 小沢氏は富山市近郊に集まった約250人の聴衆を前に、声を張り上げた。前日には地元入りを控えていた綿貫氏が公示後、初めて富山で国民新党推薦候補の支持を訴えたばかり。

 一方の安倍首相。この日、富山県魚津市で行った街頭演説では、民主批判に大半を費やした。「小沢さんは経済成長をさせないでどうやって格差を解消するのか。民主党には改革は絶対にできない」。さらに「政治が混乱に戻り、経済が停滞してしまうかを決める選挙だ。絶対に負けるわけにはいかない」と勝利への執念をにじませた。

(共同)

566片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 08:36:02
安倍首相、小沢代表がそろって富山県入り
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070725/snk005.htm

 自民党総裁の安倍晋三首相と民主党の小沢一郎代表は25日、参院選応援のため、そろって富山県入りした。富山は国民新党の綿貫民輔代表のおひざ元。与党の過半数割れが濃厚となる中、キャスチングボートを握る国民新党の存在が、期せずしてクローズアップされる形となった。


ホタルイカなどPR

 安倍首相は福井、石川両県での遊説をこなした後に富山県入り。魚津、富山両市で街頭演説し、「富山県はホタルイカや岩ガキ、鱒ずしがある。世界に輸出できるおいしいお米もある。中小企業も素晴らしい」と地元を持ち上げた。小沢代表も富山市に入り、陣営関係者を激励するとともに、有権者に支持を訴えた。

(2007/07/25 19:05)

567片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 09:21:18
2007/07/25-20:53 絶叫調の首相、小沢氏は長めに=接戦1人区を奔走−参院選最終盤
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007072500993

 参院選最終盤の25日、安倍晋三首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表はともに北陸に入り、火花を散らした。北陸は福井、石川、富山のいずれも勝敗の行方を左右する1人区で、与野党が接戦を演じている。自民党の苦戦が伝えられる中、首相の演説は日増しに絶叫調に。一方、小沢氏は長めの演説が目立つようになった。

568片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 09:21:51
おもちゃですか。

2007/07/25-23:17 安倍首相、敗北でも続投を=自民・丹羽氏
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007072501118

 自民党の丹羽雄哉総務会長は25日夜、高松市内で開かれた参院選候補の会合で、安倍晋三首相の責任論に関し「この試練を乗り越え、引き続きこの国のかじ取りのために、頑張ってもらいたい。こういう考え方が党内の大部分の考えではないか」と述べ、選挙結果にかかわらず首相は続投すべきだとの考えを示した。丹羽氏は「今回の逆風は異常で、首相がいいとか悪いとか、そんなことは通り越している」と指摘した。
 一方、町村信孝前外相は福井県越前市で、丹羽氏らの意見について「(自民党が)負けることを前提に『続投した方がいい』とか言うのは不届き千万。戦う仲間のことを思っていない」と不快感を示した。

569片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 19:48:38
安倍メルマガで辞めない…参院選後の続投に強い意欲
過半数割れ濃厚
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007072628.html

 安倍晋三首相=写真=は26日配信の安倍内閣メールマガジンで、「いかなる状況にあろうとも、原点を見失うことなく、改革を着実に前進させていくこと。私は自らの使命を果たしていきたい」と表明、参院選後の続投に強い意欲をにじませた。自民党惨敗が予想される中、“安倍降ろし”の動きを封じる狙いがありそうだ。

 メルマガで安倍首相は、公務員制度の一層の見直しや教育再生、憲法改正について、「いかなる抵抗にさらされようとも、改革から逃げることは許されない」と指摘、自らの手で改革を進めていく考えを強調した。

 与党が参院で過半数(122)を獲得するには、公明党の改選数13議席獲得を前提にすれば、自民党は51議席が必要だ。しかし、自民党への逆風はいまや“突風”状態となっており、与党過半数割れは濃厚だ。

 それだけに、今回の“続投宣言”について、出身派閥である町村派の関係者はこう指摘する。

 「自民党が40議席を割ったら責任論は必ず出てくる。しかし、首相としてはみじめな結果のまま退陣したくはないはず。要するに、安倍降ろしの動きを封じておきたいということだ。首相としては秋の臨時国会を乗り切り、12月解散、来年1月総選挙で安倍内閣の信を問うつもりだろう」

 実際、首相続投という流れを作るための“環境整備”はすでに始まっている。首相の信頼が厚い塩崎恭久官房長官や中川昭一政調会長らがいち早く、「参院選は政権選択の選挙ではない」と責任論を牽制(けんせい)。25日夜には丹羽雄哉総務会長も、「(首相には)この試練を乗り越え、引き続きこの国のかじ取りのために頑張ってもらいたい。こういう考え方が党内の大部分の考えではないか」と続投論を展開した。

 ただ、党内には「今は公には言えないが、仮に40議席を割っても首相が続投するようなら、さらなる支持率低下は必至。衆院選でも大負けする」(若手議員)との懸念も出ている。

ZAKZAK 2007/07/26

570片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 19:49:27
安倍は辞める必要ない…中曽根康弘氏緊急インタビュー
参院選「メディアの予想通りとは限らない」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007072627.html

安倍首相に「頑張れ」とエールを送る中曽根氏
 安倍晋三首相率いる自民党が「与党過半数割れ」必至の、厳しい戦いを強いられている参院選。このまま小沢一郎代表率いる民主党が逃げ切るのか、安倍首相の進退はどうなるのか。60年以上の政治経歴を誇り、日本の行く末を見つめ続ける中曽根康弘元首相に緊急インタビューを行った。

 −−参院選情勢をどう見るか

 「自民党が不利で、民主党が優勢なのは間違いない。ただ、最後の1週間で局面が変わることはあり得る。ここまで民主党が優勢だと支持者が油断することもある。また、夏休みに入ったので『選挙より旅行に』という反応がないともいえない。選挙は予断を許さない。必ずしも、新聞やテレビの予想通りになるとはかぎらない」

 −−自民党が追い込まれた原因は

 「やはり年金問題だ。これは自民党と民主党の戦いではなく、自民党と国民との問題になっている。年金は国民に直結しており、自民党への不信感につながった」

 「それから、組閣以来、6人もの閣僚や要人の不祥事や問題発言が続いた。野球で言えば、連打を浴びて相当点数を取られたということだ」

 −−久間前防衛相の原爆「しょうがない」発言は批判がすごかった

 「閣僚として不用意。特に、防衛相としてすべき発言ではない」

 −−中曽根氏が首相ならば即刻更迭したか

 「私はその職業(=首相)じゃないので、イフというのは言えない。私の時代に何をやったか勉強してもらえばいい」

 −−首相は人事を反省すべきか

 「人事の不手際というか、国民が首相の選択に不信感を持ったことはあるかもしれない。民主党が強くて優勢になったわけではない。自民党の失策で相手が得点しているだけだ」

 −−民主党の政策や姿勢をどう分析する

 「あの党は政策的に不安定な要素がある。旧自民党と旧社会党左派が混住しており憲法改正案も書けない。消費税問題などもグラグラ動揺しており、前言を翻したりしている。その他の重要政策も出せない要素がある」

 −−「与党過半数割れ」なら、首相は退陣すべきか

 「衆院で圧倒的多数を持っている。辞めないだろう」

 −−反安倍勢力から退陣論が浮上しそうだ

 「あまり(退陣論は)上がらないだろう。なぜなら、党内の共鳴を得られない」

 −−首相は堂々と政権運営を続けるべきだと

 「自分の政策、政治信条に従って堂々とやればいい。米国は現在、民主党が上院、下院両方で過半数をおさえているが、以前は上院と下院で過半数をおさえている政党が違っていた。日本も2大政党的になってきたということ。議会政治をまっとうするよう、これをどうやって運用していくか、リーダーたちの手腕が問われる。2大政党下の政治運営のパターンを作ることになる」

 −−内閣改造は

 「可能性はあるね」

 −−何かアドバイスは

 「頼まれればするが、首相が自分でやることだ」

 −−今度こそ、本格的な内閣を期待する?

 「それは自民党員、全員が思っているだろう」

 −−参院選後の国会は

 「難しい政局となる」

 −−政界再編に発展するか

 「憲法改正などで重要な段階に来れば考えられるが、まだその時期ではない」

 −−年内総選挙は

 「ないね」

 −−首相に参院選終盤の心構えを

 「必死に、一生懸命やっている最中だから、モノは言わんほうが賢明だ」

ZAKZAK 2007/07/26

571片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 22:01:10
「首相の退陣なくはない」下村官房副長官、演説で
2007年07月26日21時45分
http://www.asahi.com/politics/update/0726/TKY200707260454.html

 下村博文官房副長官は26日、東京都内での参院選の応援演説で「自民党が、与党が何議席になっても安倍首相が退陣することはあり得ない、ということは実際のところない。やはり大敗ということになれば、首相は責任を感じられると思う」と述べた。ただ、下村氏は演説後、記者団に対し、この発言の真意として「実際は大敗はないので首相が責任を感じる状況は生まれない。(陣営を)引き締める意図だった」と語った。

572片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 07:44:50
参院選:自民「40」が分岐点か…焦点、首相の責任ライン
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070727k0000m010161000c.html

 参院選終盤に入っても自民党への逆風が収まらない情勢を受け、与党内では過半数維持(64議席)という本来の「勝敗ライン」以上に、安倍政権が危険水域にさしかかる「退陣ライン」に関心が移っている。98年参院選で橋本龍太郎首相が退陣した際の自民獲得議席44を割り込めば大敗感が一気に強まるが、政府・与党内では40議席を自民が確保できるかが、ここにきて政権維持の指標として意識され始めている。

 小泉純一郎前首相は26日、北海道での選挙応援演説で「首相が1年、2年で辞めていたら改革はできない」と述べ、選挙後の首相退陣は不要との考えを改めて示した。首相に近い閣僚や党幹部からは与党敗北を前提とした続投論が次々と浮上している。「惨敗を喫しても内閣改造、党役員人事で人心を一新、秋の臨時国会に臨む」というのが筋書き。麻生太郎外相は自らの「アルツハイマー」発言がたたり、福田康夫元官房長官の待望論も広がりを欠くなど、「ポスト安倍」候補の本命不在という党内事情が背景にある。

 しかし、自民が40議席未満ならレームダック化は避けられず、与党内から首相退陣を求める声が強まるのは必至だ。参院での与野党逆転に成功した民主に参院議長と主要常任委員長を奪取されるうえ、いずれ野党が首相問責決議案を提出すれば可決されるのは確実。法的拘束力は無いとはいえ政治的には重い決議で、首相は総辞職か衆院解散の二者択一を余儀なくされる展開もあり得る。仮に内閣改造をしても、74年に田中角栄元首相が政権末期に行った内閣改造に29日間(実質15日間)しか延命効果がなかったという前例もある。

 一方、自民党が98年に橋本首相が退陣した44議席を上回れば、首相は続投する見通し。参院自民幹部は「45議席以上なら野党からの引き抜き工作にもめどがつく」と語っており、野党への多数派工作で過半数回復に執着する構えだ。

 自民が44議席から40議席までの間であれば、首相は続投を選択するとの見方が政府・与党内では強い。しかし、大敗のダメージは極めて大きいだけに、与野党対決法案を回避した国会運営を考慮するとみられる。

 周辺の「退陣不要」の大合唱にかき消されがちだが、首相は04年参院選で敗北した時、いち早く幹事長辞任を表明した。祖父・岸信介元首相の日米安保条約改定後の迅速な退陣(60年)を教訓にするとの指摘もある。29日に下る民意の審判をどう受け止め、判断するのか。【中川佳昭】

毎日新聞 2007年7月27日 3時00分

573片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 08:09:18
経済成長路線前面に/首相、2度目の本県入り 青森
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070725103640.asp

 自民党総裁の安倍晋三首相は二十四日、参院選本県選挙区の同党公認、山崎力候補応援のため本県入りし、八戸、黒石両市の街頭で「景気回復を地方や家計に拡大させるのが私の使命」と成長路線を前面に打ち出して支持を訴えた。黒石市では三村申吾知事も山崎候補の応援に立ち、地方交付税額維持についての同候補の貢献をアピールした。

 安倍首相の本県での選挙応援は、公示翌日の十三日に続いて二回目。約八千人(主催者発表)が集まった八戸市のチーノ前では、国が主役だった地域再生を地方主導に転換すると強調し「水産加工が世界に向けて頑張っており、日本中でも負けない中小企業も県南にある。皆さんのアイデアを国が支援する、新しい地域再生を必ず進める」と訴えた。

 小林眞市長もマイクを握り、支援を呼び掛けた。

 黒石市の駅前多目的広場では、鳴海広道市長と並んで約三千五百人(同)の聴衆を前に「改革を進めるか、逆行させて、政治が混乱した九〇年代に戻り、経済を低迷させるかを決める選挙だ」と強調し、民主党の政策が成長への具体策を欠いていると批判した。

 十三日の来県時とは対照的に、「美しい国」実現の手法や憲法改正に触れる場面はほとんどなかった。

574片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 08:15:23
愛媛のニュース2007年07月26日(木)
安倍首相が参院選応援で3度目の来県 松山
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20070726/news20070726589.html

 安倍晋三首相が26日、参院選応援のため三たび来県し、松山市湊町5丁目の伊予鉄道松山市駅前から中心商店街を30分余り練り歩いた。同市大街道3丁目での街頭演説では「どうか力を貸してほしい。内閣の中枢、塩崎恭久官房長官の地元で負けるわけにはいかない」と訴え、「改革か、逆行か」と力を込め、与党への支持を求めた。
 安倍首相は、経済発展で景気を回復し、地方や家計に恩恵を波及させる「新経済成長戦略」をアピール。失業率低下や、「再チャレンジ政策」による就業支援、年金財政の好調な推移など実績を強調した。1次産品輸出や信頼できる年金制度の構築、高い学力と規範意識を身に付ける機会を保障する教育再生などの政策も訴えた。
 商店街には首相を一目見ようと買い物客、商店主らが人垣をつくり、携帯電話のカメラで撮影したり、「安倍さーん」と手を振って歓声を上げたりと、内閣支持率低迷を感じさせない人気ぶり。警備陣に囲まれた安倍首相は、にこやかな表情で待ち受ける人たちに歩み寄り、握手を交わしていた。
 同日は、既に2回来県している民主党の鳩山由紀夫幹事長も西条市を訪れ、蓮舫参院議員と街頭演説した。

575片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 21:18:34
40議席割っても退陣の必要なし 参院選で塩川元財務相
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070727/snk003.htm

 塩川正十郎元財務相が27日、大阪市内で講演し、参院選での安倍晋三首相の責任問題について「(40議席を大きく割り込む)壊滅的な敗北でない限り、辞める必要はない。首相は国会安定化のための多数派工作を呼びかけ、安定勢力を形成していくべきだ」と述べた。これは、自民党の獲得議席が30台後半にとどまっても、首相は退陣する必要はないとの考えを示したものだ。

 失言が続いた安倍内閣の閣僚に関しては「首相も人柄とか知らずに人事を進めた傾向もあり、反省すべきだ」と指摘。先の通常国会については「荒っぽいやり方で、会期延長も国民に『無茶をやる』との印象を与えた」と苦言を呈した。

(2007/07/27 18:15)

576片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:33:15
首相と民主・岡田氏舌戦 薩摩川内の500メートル離れた場所で 讀賣鹿児島

 参院選鹿児島選挙区の応援のため、安倍首相と岡田民主党副代表が27日、それぞれ鹿児島入りした。2人は午後のほぼ同時刻、薩摩川内市内の500メートルほど離れた場所で街頭演説を実施。マイクを通して2人の声が辺りに響いた。

 安倍首相は19日に続き2回目の来県。JR川内駅前での演説では、選挙戦を伝統行事の「川内大綱引」にたとえ、「皆さんが川内川の真ん中で綱を一生懸命引いていただかなければ、厳しい状況になる。今日と明日が勝負。どうか皆さんの力を結集してください」と声を張り上げた。

 薩摩川内市の百貨店前で、岡田副代表は長袖シャツの袖をまくり上げてマイクを握り、「今、すぐ近くで安倍さんは『改革は自民党にしかできない』と言っているだろうが、政官癒着による行政の無駄は、自民には変えられない」と批判。「改革は政権交代してこそ実現できる」と訴えた。

(2007年7月28日 読売新聞)

577片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:38:25
ああ崖っぷち…安倍首相、こぶし握りしめ絶叫スパート
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200707/sha2007072802.html

安倍首相のもとには握手を求める人々が殺到=27日、鹿児島県出水市

 いよいよ29日に参院選の投開票となる。安倍晋三首相(52)と民主党の小沢一郎代表(65)は27日、ともに大激戦の改選1人区で遊説した。安倍首相は鹿児島、熊本で「勝たせてください!!」と“懇願”し、小沢氏は岡山で田中真紀子元外相(63)とツーショットに。自民劣勢の情勢の中、安倍首相は28日に都内で東京都の石原慎太郎知事(74)と初めて合体し、最後のアピールに臨む。





 「どうか、私たちに力を与えてください! 勝たせてください! 今日明日が勝負。負けるわけにはいかないんです!!」

 鹿児島、熊本両県の計4カ所で街頭に立った安倍首相は、こぶしを握りしめながら切々と訴えかけた。両選挙区は自民vs民主候補の超激戦区。自民党が終盤戦の「最重点区」に指定した9つの1人区に含まれ、最後のテコ入れを図った。

 安倍首相は演説は普段より短時間に抑え、その分を商店街を練り歩いて握手戦術を展開した。

 さらに安倍首相の妻、昭恵夫人(45)も佐賀入り。街頭演説でマイクを握り「主人はまだ逆風のまっただ中にあります。どうか主人をもう一度信じていただきたい」と、涙を流さんばかりに“哀願”した。

 懇願調の訴えが目立つのは危機感の表れか。各種調査で与党過半数の自公64議席は極めて困難。平成10年参院選で当時の橋本龍太郎首相が退陣した自民44議席を下回るとの見方も根強い。このため党幹部らは「大敗でも退陣は不要」と再三強調し、首相続投の布石を打つ発言が目立ってきた。

 40台前半でも「首相続投しかない」(党幹部)との見方が大勢。9月中旬ごろの内閣改造などで乗り切ろうとの狙いもあるという。だが40議席を割れば、元年の参院選で宇野宗佑首相が辞任した36議席と並ぶ「歴史的惨敗」で退陣論が強まるのは必至とみられる。

 崖っぷちの安倍首相は28日、都内で「小沢批判」の急先鋒、石原知事と選挙戦で初合流し、豪華ツーショットで最後の最後に大逆転を狙う。

 泣いても笑っても、選挙戦は残り1日だ。



◆森喜朗元首相
「これからの党のリーダーは衆院当選7〜9回の議員に移る。私は水戸黄門みたいに、上から『よき眺めじゃのう』とやりたい」(京都市で講演)



◆中川秀直氏
「10年もたたずに中国経済は日本経済を追い抜くだろう。参院で野党が多数になれば、中国大陸に出稼ぎに行った父母を訪ねて三千里の旅をするようなことになるかもしれない」(自民党幹事長、千葉市で街頭演説)



◆塩川正十郎氏
「自民党の状況は大変厳しい。34、35議席の激敗はないと思うが40議席前後の攻防になる」(元財務相、大阪市で講演)

578片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/29(日) 19:33:48
2007/07/29-19:30 安倍首相、参院選で中川幹事長と会談
http://www.jiji.com/jc/s?k=2007072900129

 安倍晋三首相は29日夕、首相公邸で自民党の中川秀直幹事長と約20分間会談し、同日投開票の参院選の状況などについて意見交換した。ただ中川氏は会談後、党本部で記者団に対し「まだ開票は始まっていない。(首相とは)結果を見ましょうと(いう話だ)。まだ何も言う段階ではない」と語った。
 これに先立ち、中川氏は都内のホテルで森喜朗元首相と会談した。 (了)

579片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:17:56
憔悴の首相、最後まで楽観論…見立ての甘さが痛撃
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070730i203.htm?from=main2

 歴史に残る自民党惨敗の参院選から一夜明けた30日朝、小雨交じりの曇天の下、安倍首相は憔悴(しょうすい)した険しい表情で首相官邸入りした。

 公邸から官邸まで数十メートルの距離。普段は地上を歩いて官邸入りするが、天気のせいか、この日は地下通路経由だった。

 「国民の意思をどう受け止めるか」と玄関で声をかける記者団に、安倍は右手を小さく挙げると、無言で執務室に向かった。

 前夜、安倍は首相を続ける考えを表明した。その決意は、年金記録漏れ問題や閣僚の不祥事で自民党劣勢が伝えられ始めたころから固めていたものだ。

 公示前、安倍はブレーンの一人に、「衆院で内閣不信任決議案が可決されるということじゃない。参院選の結果がどうあっても、辞めない」と打ち明けた。

 その決意の背景には、一つの計算と、一つの信念が作用していた。

 計算は、自民党に強い逆風が吹く中で、「ポスト安倍」に名乗りをあげようという動きが乏しく、参院選大敗でも、「安倍降ろし」は起きないとの見通しだ。

 実際、「ポスト安倍」の最右翼と目される麻生外相は、安倍を支える姿勢を崩さなかった。昨年の党総裁選で安倍と政策、理念で真っ向から対立した谷垣禎一・前財務相も歯切れが悪く、額賀福志郎・元防衛長官を総裁候補として抱える津島派も、全面対決には迷いがあった。

 一方、信念は「政権選択は衆院選で行うべきものだ。参院選結果で首相が交代すれば、首相が何人も代わって経済も政治も混迷した90年代に後戻りする」というものだ。もっとも、この信念は、安倍自らが今回の選挙を「安倍と民主党代表の小沢一郎のどちらが信頼できるかという選択だ」と位置づけたことから、矛盾をはらんでしまうことになるが……。

 安倍が一時、参院選を「政権選択」と取られかねない位置づけにしたのは、国会での小沢との党首討論で、「直接対決では負けない」との自信を深めていたからだ。各種世論調査で自民党の獲得議席が40議席を割るとの観測が強まっても、安倍は投票日直前まで「過半数は無理でも、40議席台は獲得できる」との見方を示していた。

 「最後の3日間で行ける。そういう雰囲気だ」

 安倍は選挙戦終盤、周辺に選挙戦の「手応え」を強調して見せた。

 「動員が数百人程度しかなかったはずの場所に、何千人も集まってくれた。熱狂的だった」

 安倍は聴衆の雰囲気が変わった理由を、「あまりにも自民党が負けるという報道ばかりだから反作用が出ている」と分析。官邸内でも、安倍の見立てに異を唱える声は少なく、不思議な「楽観論」が漂っていた。

 その見立ての甘さが安倍を痛撃した。29日夜、テレビ番組に立て続けに出演した安倍は、「美しい国づくりについては、基本的には国民にもご理解をいただいている。その方向にしっかりと進めることが信頼回復につながる」と、自らの政策が国民の支持を得られなかったわけではないとの苦しい説明に終始した。そして、機械のようにこう繰り返すしかなかった。

 「大変厳しい状況で、今後は、相当困難な政局運営が待っているが、改革を続行し、国づくりを進めていく。それが私の責任だと改めて決意している」(敬称略)

(2007年7月30日12時16分 読売新聞)

580片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 14:00:46
’07参院選:安倍人気もろく 大敗でも政権執着
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2007/07/20070730ddm041010102000c.html

「美しい国づくり」に突き進んできた安倍政権を、有権者は信任しなかった。29日投開票された参院選。自民が歴史的大敗を喫し、民主が参院の第1党に躍り出た。「宙に浮いた5000万件」の年金問題で火がついた国民の怒りは、赤城徳彦農相の事務所費問題、久間章生前防衛相の原爆投下は「しょうがない」発言でさらに膨らんだ。それでも早々と「続投」を表明した安倍晋三首相。民意は届いているのか。

 東京・永田町の自民党本部に設けられた開票速報場に、安倍首相は午後10時15分、姿を見せた。

 「たった今、当選確実が出ました」。入場と同時に、司会者が当選確実者の名を勢いよく読み上げる演出をしたが、笑顔は一切なく、目は充血し、潤んでいる。横に並ぶ中川秀直幹事長、中川昭一政調会長らも、拍手はするが、沈痛な面持ちのままだ。

 続いて始まったテレビ各社のインタビューでは、首相は両手を握ってひざの上に置き、背もたれにもたれて身じろぎもしなかった。

 惨敗の結果に、当然ながら進退についての質問が続いた。しかし「反省しなければならない点があるとは思う」と述べる一方で「厳しい苦しい状況ではありますが、改革を続行するというお約束を果たすことが私の責任」「新しい国づくりに向けて責任を果たしていく。それが私の使命」と繰り返し、あくまでも政権に執着する姿勢を見せた。

 選挙戦中から求心力の低下は明らかだった。

 「力を与えてください!」。安倍首相は選挙戦最終日の28日、東京・新橋で行われた最後の街頭演説で絶叫した。だが、会場を埋めた自民支持者からさえ「次の総理は誰だろうね」という声が漏れていた。

 首相は党総裁選出馬を前に著書「美しい国へ」を出版し、国家観や外交に関する理想を語った。しかし、郵政造反組復党問題、年金問題、「政治とカネ」をめぐってかばい続けた松岡利勝・前農相の自殺。後任の赤城農相にも問題が噴出し、そのたびに指導力や危機管理能力に疑問が投げかけられた。

 安倍内閣の支持率は昨年9月の発足直後、67%で歴代3位の高率だった。しかし、当時の毎日新聞の世論調査によれば、支持理由で最も多かったのが「首相に若くて清新なイメージがあるから」(54%)。党総裁に選出される直前の毎日新聞のインターネット調査では、安倍氏の資質で最も評価できるのが「国民的人気」(28%)だった。

 政策よりも、人気があるから支持率が高くなるという「バブル」に似た構造がそこにはあった。発足当初から、もろさを抱えていた。

 投票が終わった午後8時、石原伸晃幹事長代理、谷津義男・党選対総局長らが開票速報場に姿を見せたが、直後から一斉にテレビ各局が自民党大敗を報じ始めた。石原氏はしきりにまばたきをしながら無言でテレビに見入り、インタビューでは「『政治とカネ』は閣僚の問題、年金も行政処理の問題だった」と、首相の責任論をかわすのに懸命だった。

 午後9時に会場入りした中川幹事長は「(閣僚の)不規則発言や『政治とカネ』の不透明感が最後まで響いた」と総括。片山虎之助・参院幹事長の落選がテレビで報じられると、「フーッ」と一つ、ため息をついた。【日下部聡、古関俊樹】

毎日新聞 2007年7月30日 東京朝刊

581片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 14:03:43
自民「安倍続投」を確認 臨時国会、8月7日召集 '07/7/30
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707300245.html

 自民党は三十日午前、参院選惨敗を受けて党本部で役員会を開き、安倍晋三首相(党総裁)の続投を確認した。議長人事など参院の新たな構成を決める臨時国会を八月七日から四日間の日程で召集する方針も決めた。首相は八月下旬にも内閣改造、党役員人事を断行、人事権を盾に党内の首相責任論を「封印」したい考えだ。「政治とカネ」問題が惨敗に直結したことから、政治資金規正法再改正も視野に透明化策の与野党協議も呼び掛ける。

 ただ民意の厳しい審判が下ったことで首相の求心力低下は免れない。党内では「謙虚に反省すれば軽々に続投とは言えないはずだ」(舛添要一参院政審会長)との責任論がくすぶっているほか、人事刷新を急ぐよう求める声も上がっている。

 首相は役員会で「改革を続行する」と強調。同時に「国民の関心が高い政治とカネ問題にもっとしっかり取り組んでほしい」と指示した。自民党の石原伸晃幹事長代理は三十日朝のテレビ番組で、「政治とカネ問題は今回の選挙で多くの批判を受けた。与野党の垣根のない話として、合意できる案を与野党で協議したい」と述べた。

 自民、公明両党は三十日昼から幹事長・国対委員長会談、首相と太田昭宏代表との党首会談を相次ぎ開き、連立政権の継続を確認。午後には首相が記者会見し、選挙を総括、内閣改造など今後の政権運営について見解を表明する。

 改造、党人事をめぐって、昨年九月の政権発足時は、自民党総裁選の「論功行賞人事」「お友達内閣」ともやゆされた。今回は挙党態勢の構築が鍵となるが、党内バランスを優先すれば、憲法改正、集団的自衛権行使の容認など、いわゆる「安倍色」を薄めなければならないというジレンマを抱える。

 政府は十一月で期限が切れるテロ対策特別措置法の延長のため内閣改造後に秋の臨時国会を召集する方針で、これが安倍改造内閣の最初のハードルとなる。

582片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 14:08:11
首相、改憲実現に固執 「基本路線、国民は理解」
2007年07月30日08時40分
http://www.asahi.com/politics/update/0730/TKY200707300026.html

 首相は29日夜のテレビ番組で「惨敗の責任は私にある」としつつ、「基本路線については多くの国民のみなさまに理解していただいている」と強調した。閣僚の不祥事や年金記録問題などが問われた自民惨敗であり、自らの理念が否定されたわけではない――。首相の発言には、そんな思いがにじんだ。

 首相は昨年9月の自民党総裁選で「戦後レジームからの脱却」「美しい国、日本」という二つのスローガンを掲げた。共通する思想は「戦後保守主義の再構築」だ。

 しかし、今回の選挙戦で「安倍カラー」は確実に色あせた。選挙戦では憲法改正に向けた国民投票法の成立などを必死にアピールしたが、ずさんな年金記録の問題や相次ぐ閣僚の不祥事の逆風にあおられ続けた。

 大敗を喫しても首相が続投に固執するのは、ようやく国民投票法の成立にこぎつけた今、ここで退陣すれば、憲法改正の発議に向けた道筋を固められないという思いがある。また、集団的自衛権の行使を禁じた憲法解釈の変更を視野に入れた有識者懇談会が9月に結論を出す見通しの中、、退陣すれば棚上げにされるとの考えもある。

 さらに、来年7月には北海道洞爺湖で開く主要国首脳会議(G8サミット)で首相が議長を務める。米中印など温室効果ガスの主要排出国を巻き込んだ日本独自の地球温暖化対策を5月に発表した首相は、新たな国際的枠組みづくりに向けて主導的役割を果たしたいという思惑もある。

 首相がこうした目標を抱えていることから、周辺では「(不祥事や失言が続いた)閣僚が悪いのであって、首相自身に失政はない」など首相の責任論を否定する意見が主流で、選挙結果にかかわらず続投すべきだとの声が強かった。

 しかし、首相は問題を起こした閣僚をかばう姿勢に終始し、年金問題では支持率急落を受けて、初めて本格的な対策の検討に入ったのが実情だった。有権者が今回の参院選で首相の政権担当能力に疑問を投げかけたのは間違いないだけに、続投しても自らの思惑通りに進むとは限らない。

 改憲の道筋についても、参院選の大敗で必要な3分の2の議席確保は遠のき、民主党との協調の再構築も難航するのは必至だ。公明党が党立て直しのため、首相の憲法観との違いを鮮明にする可能性もある。参院の与野党逆転の現実のなか、首相が描く10年以降の改憲への道筋は大きく崩れることになった。

 首相は29日夜、「信念を貫きながら、民主党にも耳を傾けながら結果を出していきたい」と語った。国会での法案審議などで民主党と協調する姿勢を示したものだが、首相の行く手は全く見えない状況だ。

583片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:23:57
安倍死に体改造…8月中にも大幅人事断行
後継者不在の党内事情見切る
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007073024.html

惨敗した参院選から一夜明け、記者会見に臨む安倍首相。質問と回答がちぐはぐな場面が目立った=30日午後2時、東京都千代田区の自民党本部
 29日投開票された「天下分け目」の参院選で、自民党は37議席という歴史的大敗を喫し、55年の結党以来、死守してきた参院第1党の座を明け渡した。それでも、安倍晋三首相は30日午後、「改革を続行する」と改めて続投を表明、8月中にも挙党体制を構築するため、大幅な党役員人事や内閣改造を断行する意向を明らかにした。国民の審判を無視した居座りは、実力者や「ポスト安倍」の不在など党内事情を見切ったものだが、もはや安倍内閣は「死に体」となった。

 「国民の厳しい審判を厳粛に真摯に受け止め、反省すべき点は反省して、改革、国づくり、景気回復を進めていかなければならない。使命を果たすことが私の責任だ」

 安倍首相は投開票から一夜明けた30日午後2時から、東京・永田町の自民党本部で会見し、改めて続投を表明した。

 記者団から、「投票結果は『国民から首相が信任されなかった』という批判もある」「なぜ、首相でなければ改革ができないのか」などと、続投に異議を唱える質問が相次いだが、首相は厳しい表情を崩さず、「反省すべきは反省して…」などと繰り返した。

 焦点の党役員人事・内閣改造には、「人心を一新せよ、というのが国民の声だと思う。臨時国会(8月上旬)後の、しかるべき時に人事を行いたい。外交日程(8月下旬)もあり、よく考えたい」「9月に役員の任期切れを迎えるが、これを待たずに行いたい」と、8月中にも大幅な人事を断行する意向を明らかにした。

 これに先立つ同日午前、安倍首相は自民党役員会で「今後も党の再生を進める」と表明。役員会は続投を了承した。午後には、公明党の太田昭宏代表と国会内で会談し、連立政権の維持を確認した。

 想像を絶する大惨敗だった。自民党の改選議席は64。党幹部は当初、「勝敗ラインは51議席」と語っていたが、閣僚の失言や「政治とカネ」の問題などが相次ぎ、橋本龍太郎元首相が退陣した44議席を下回り、やはり退陣した宇野宗佑元首相の36議席をわずか1議席上回っただけだった。

 勝敗を決するとされた29ある1人区は「6勝23敗」。かつての保守王国・四国4県も全滅、佐賀に至っては55年の結党以来、初めて議席を失った。片山虎之助元総務相・参院幹事長(岡山)ら大物も落選した。

 中川秀直幹事長や「参院のドン」青木幹雄参院議員会長が引責辞任を表明するなか、首相が開票途中での異例の続投宣言をしたのは、党内に「安倍降ろし」が広がるのを先手を打って封じる意図があったとみられる。

 それでも、「反安倍」とされる加藤紘一元幹事長と山崎拓元副総裁は「(続投すれば)首相本人だけでなく、自民党が傷つく」「(安倍首相には)イバラの道が待っている」などと批判した。

 津島派の閣僚経験者は「首相は辞めるべきだ。そうでないと、自民党は終わってしまう」と安倍退陣をも迫った。

 だが、こうした声は党内の大勢とはならなかった。首相の続投宣言を受け、党内実力者からは「首相は今後も責任を果たすべきだ」(古賀誠元幹事長)と、首相発言を容認する声が相次いだ。

 与党が衆院で3分の2以上という圧倒的多数を握っている以上、首相が続投意欲を固めれば引きずり降ろすことは困難なためだが、自民党筋は「官邸側にも退陣論が党内で大勢とはならないとの読みがあったのだろう」とみる。

 底流には党内で一致した「ポスト安倍」候補が不在なうえ、政局をリードできる実力者の衰退や微妙な党内事情がある。

584片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:25:03
 自民党関係者はいう。

 「首相を引きずり降ろす人間がいない。今回の惨敗で、参院を牛耳っていた青木氏と片山氏が失墜した。党内第2派閥の津島派と第6派閥の高村派は、参院選敗北の原因を作った久間章生前防衛相と赤城徳彦農水相の出身派閥で、とても反旗を翻す資格はない」

 「第1派閥の町村派は首相の出身派閥で、第3派閥の古賀派は安倍側近の菅義偉総務相や丹羽雄哉総務会長、第5派閥の伊吹派は伊吹文明文科相や中川昭一政調会長、第8派閥の麻生派は麻生太郎外相、第9派閥の二階派は二階俊博国対委員長らがおり、どこも連帯責任がある」

 唯一、安倍政権と距離がある第7派閥の谷垣派は29日昼、都内のホテルに派閥幹部が集まり今後の対応を協議したが、10数人の小派閥では党内の大勢に影響しない。

 また、首相が大幅な内閣改造を示唆したため、入閣を期待する議員らは「安倍批判」を控えざるを得ない。今年秋には国民の反発を浴びる消費税論議が控えており、「ポスト安倍」候補らも本音では、この時期のバトンタッチは避けたい。

 連立与党を組む公明党への配慮もあるという。

 「安倍首相が退陣するなら、同じく惨敗した公明党の太田代表もセットで辞めざるを得ない。公明党のプリンス・太田氏は昨年9月に就任したばかり。党としては辞めさせられない」(公明党事情通)

 奇妙なバランスの上で、首の皮1枚つながっている安倍内閣だが、今後の国会運営は極めて厳しい。剛腕・小沢一郎代表率いる民主党が第1党となった参院が法案成立の大きな障害となる。

 さらに、民意を無視した無理筋の居座りにより、20%台まで落ち込んでいた内閣支持率をさらに押し下げるのは避けらない。改造の時期も、首相は8月19日〜25日、外遊日程があるなどタイトな状況だ。

 前出の党関係者は「次の週末にも行われる世論調査で10%台に落ち、完全な『死に体』内閣となるだけでなく、自民党への信頼を失墜させるのではないか。1カ月以上先の改造など遅すぎる」と危惧する。

 党内には「条件付きの続投。人事一新して、落ち着いたら解散で国民の信を問うべき」(笹川堯党紀委員長)、「続投しても政権は2、3カ月しか持たない」(3役経験者)などと厳しい意見も相次ぐなか、安倍首相はどのようなかじ取りをしていくのか。

ZAKZAK 2007/07/30

585片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:36:58
政資法再改正を表明 首相、格差是正にも力
2007年7月30日 18時07分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007073001000344.html

 参院選の結果を受け、記者会見する安倍首相=30日午後、東京・永田町の自民党本部


 安倍晋三首相(自民党総裁)は30日午後、党本部で記者会見し、赤城徳彦農相らの事務所費問題など、政治資金透明化への不十分な対応が参院選惨敗に直結したことを認め、先の通常国会で与党提案で成立させた改正政治資金規正法の再改正に取り組む意向を表明した。地方の改選1人区での敗退を踏まえ地域間格差の是正に力点を置くとともに、国会対応では民主党との協調路線に踏み出したい考えも強調。続投批判の回避のため、強気の政権運営を転換する姿勢を鮮明にした。

 内閣改造については「人心を一新せよというのが国民の声だ」として、9月末の党役員の任期切れを待たずに8月中にも役員人事と合わせて断行する方針を示した。早期の衆院解散の可能性は重ねて否定した。

 自民党は30日午前、党本部で開いた役員会で、安倍首相の続投を確認した。首相は「選挙結果を真摯に受け止め、何ができるかを考えながら今後も責任を果たしたい」と述べた。

(共同)

586片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:38:38
手こまぬいた首相 劣勢ばん回できず
2007年7月30日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007073002037223.html

 自民党の惨敗に終わった参院選。三十日以降、政府・自民党内で、敗因分析が進められるだろうが、年金の記録不備問題などの逆風が吹き始めて以来、同党の苦戦は予測され続けてきた。その間、いったんは浮上しながらも結局、行われなかったアイデアがいくつかあった。今さら悔やんでも仕方ないが、もし断行していたら、選挙の風向きが変わっていたかもしれない三つの「たら、れば」とは…。 (政治部・金井辰樹)

<1>農相の更迭を拒否
 敗北の原因は、年金問題と並んで、閣僚の失言や事務所費問題があった。特に選挙戦に入ってからマスコミや有権者の批判を一身に受けた赤城徳彦農相の問題は、自民党にとっては頭痛のタネだった。

 党候補からは「赤城氏に辞めてもらわないと選挙にならない」という悲鳴もあがったが、安倍晋三首相は、赤城氏の辞任を求めない立場を貫いた。

 選挙期間中に閣僚の人事を行うことでバタバタした印象を与えるのは好ましくないと判断したことや、他の閣僚に同様の問題が浮上した場合、次々に辞任に追い込まれる「ドミノ現象」が起きるのを恐れたからとみられる。

 しかし、赤城氏の交代を早めに行っていたら、選挙戦の最終局面で反転攻勢に出られたのではないか、との不満は今もくすぶっている。

<2>内閣改造論を封印
 自民党内には、通常国会が閉幕するタイミングをみて、内閣改造すべきだという意見があった。

 今の安倍内閣には、赤城農相以外にも「失言閣僚」や、疑惑が指摘された閣僚がいる。更迭すると、任命権者である安倍首相の責任を問われかねないが、改造なら、その批判はかわすことができる。安倍首相の側近の中にも、この案を強く進言する意見があった。

 「選挙対策のための改造」という批判が出るのは避けられないが、もし行っていたら、年金問題一色だった六、七月の政治報道の空気は変わり、出直しムードを醸し出すことができたかもしれない。

<3>“究極策”解散もせず
 究極の「たら、れば」は、参院選にあわせて衆院を解散し、衆参同日選に打って出るという奇策だった。衆院で与党が三百を超える議席を確保している今、目減りするのを覚悟で衆院選に打って出ることは、常識的には考えにくい。

 しかし、民主党の衆院選対策が著しく遅れていたことを考慮に入れると、衆参両院で総力戦を臨めば、これほどの惨敗にはならなかったとの見方も一部で出ている。

587片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:41:34
政治資金規正法再改正を表明 首相、続投批判回避へ姿勢転換 '07/7/30
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707300385.html

 安倍晋三首相(自民党総裁)は三十日午後、党本部で記者会見し、赤城徳彦農相らの事務所費問題など、政治資金透明化への不十分な対応が参院選惨敗に直結したことを認め、先の通常国会で与党提案で成立させた改正政治資金規正法の再改正に取り組む意向を表明した。地方の改選一人区での敗退を踏まえ地域間格差の是正に力点を置くとともに、国会対応では民主党との協調路線に踏み出したい考えも強調。続投批判の回避のため、強気の政権運営を転換する姿勢を鮮明にした。

 内閣改造については「人心を一新せよというのが国民の声だ」として、九月末の党役員の任期切れを待たずに八月中にも役員人事と合わせて断行する方針を示した。早期の衆院解散の可能性は重ねて否定した。

 会見で首相は、政治とカネ問題をめぐり「『いいかげんにしろ、政資法改正では不十分』というのが国民の声だった」と認めた。その上で政治資金の透明化に向けて、八月中の厳格な党内規策定と政資法再改正の検討を石原伸晃幹事長代理に指示したと説明した。

 再改正では事務所費の領収書添付範囲の拡大が検討されるが、具体策については言及しなかった。赤城農相の事務所費問題での領収書公表に関しても「(新たな)党規約に沿って国民に説明するよう指示したい」と述べるにとどまった。

 国会対応では参院での与野党逆転を踏まえ「民主党ともよく話をしながら、その主張に耳を傾けていかねばならない」と指摘した。

 自民党は三十日午前、党本部で開いた役員会で、安倍首相の続投を確認した。首相は「選挙結果を真摯に受け止め、何ができるかを考えながら今後も責任を果たしたい」と述べた。

588片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 09:42:18
安倍人事:「お友達重用」続けるか、改めるかが焦点
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070731k0000m010115000c.html

 自民党は30日の役員会で安倍晋三首相(総裁)の続投を了承し、9月に予定する内閣改造や党役員人事に焦点が移った。首相は「人心一新、適材適所」を掲げるが、塩崎恭久官房長官は同日午後の記者会見で、首相に近い議員を登用してきた人事手法を「基本的には変える必要はない」と明言。党内には失言の相次いだ閣僚人事だけでなく、「お友だち人事」「仲良し偏重」への批判も強く、首相補佐官体制の見直しも含めて安倍人事のあり方が問われる。

 参院選は、自民党が惨敗した中で「安倍側近」と言われた候補たちが軒並み当選した。6勝23敗と惨敗した1人区のうち、和歌山の世耕弘成首相補佐官(広報担当)、群馬の山本一太、山口の林芳正両氏らが典型的だ。東京選挙区で当選した丸川珠代氏も、安倍首相が人選した候補。逆に同選挙区では、3選が有力視された伊吹派の保坂三蔵氏が落選した。

 比例代表でも、やはり首相補佐官(拉致問題担当)の中山恭子氏、教育再生会議の担当室長に抜てきされた義家弘介氏などが、公示直前の出馬にもかかわらず当選した。

 一方、青木幹雄参院議員会長をトップに長らく参院自民党の中枢を占め、首相と距離を置いてきた参院津島派は、1人区に出馬した前職9人が全敗し、逆風をまともに受けた。こうした戦績も「安倍路線は否定されていない。基本的な政策は理解をいただいた」という首相の強気の根拠になっているとみられる。

 党内は、内閣改造に向けて安倍人事がどう変わるのかに関心が集まっているが、「側近重用」の手法が変わらなければ、不満が噴出するのは必至だ。【竹島一登】

毎日新聞 2007年7月30日 22時11分 (最終更新時間 7月30日 23時03分)

589片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 10:08:59
検証・安倍自民惨敗/甘い認識、志向性の迷い
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0730.html

 他党に第一党の座を明け渡す歴史的惨敗―。昨秋、世論の支持を背景に、苦戦が予想されていた参院選乗り切りを期待され政権の座に就いた安倍晋三首相がなぜこれほどまでの敗北を喫したのか。また、その役割を果たせないまま続投に至ったのか。「自滅」(自民党幹部)の軌跡を検証する。(敬称略)

 ▽実績を過信

 たとえ結果が悪くとも引き続き職責を果たします―。首相が森喜朗元首相に電話で続投の意向を伝えたのは投票を翌日に控えた七月二十八日だった。この日まで報道各社だけでなく自民党の世論調査も同党の参院選史上最悪だった一九八九年の三十六議席に近づく可能性を示していた。

 従来の自民党政権であれば「退陣不可避」の状況で首相が続投を決めたのは自身の実績への過信があったとみられる。この数日前、旧知の自民党議員に首相は「なぜ情勢がこれほど悪いのか分からない。街頭演説の反応もいい」と漏らしている。

 ただ、従来の自民党政治では考えられない「惨敗―続投」という結論を許したのは衆院への小選挙区制度導入と派閥力学を無視した小泉政権による派閥衰退という同党の構造変化も大きな要因だ。「首相を引きずり降ろす力は今の自民党にはない」という認識は首相周辺だけでなく非主流派議員にも共通する。

 ▽きっかけ

 松岡利勝前農相の事務所費問題と自殺、年金記録不備問題、久間章生前防衛相の原爆「しょうがない」発言、赤城徳彦農相の事務所費問題、麻生太郎外相のアルツハイマー発言…。

 敗因である無党派層、自民党支持層の離反を招いたのは今年に入って相次いだ閣僚の失言、「政治とカネ」をめぐる問題だとされる。しかし、当初、高い内閣支持率を得ていた安倍政権が支持層の信頼を失ったそもそものきっかけは「昨年十二月の郵政造反組の復党だった」(中堅議員)という声も多い。

 都市部に重点を置き構造改革と規制緩和を推し進めた小泉純一郎前首相にとって郵政民営化に反対した造反議員は「既得権益にしがみつく古い自民党」の象徴。二〇〇五年秋の衆院解散に伴う造反組の追放劇は小泉政治の方向性を国民に指し示す行動で国民もそれを支持、総選挙で自民党は圧勝した。

 首相は小泉氏に後押しされ政権の座に就いた経緯から小泉政治を継承する一方で、それが否定した造反組の復党に踏み切り、内閣支持率の下落を招いた。「首相が小泉前首相のように新しい自民党志向なのか伝統的な自民党を志向しているのか分からなくなった。そして今回その両方を失った」と小泉内閣の閣僚経験者は分析する。

 ▽統治能力

 首相独特の現状認識の甘さと志向性のなさは今回最大の争点となった年金問題の“火”を自ら大きくすることになった。

 年金記録不備問題について当初、「問題はない」としていたにもかかわらず世論の反応が厳しくなってきた五月下旬になって基礎年金番号に未統合の五千万件の調査を表明。さらに六月十六日には遊説先で「年金制度は大きな争点になる」と明言した。

 この当時、首相周辺は関係者に年金記録確認第三者委員会設置を念頭に「救済していけば政権にとってプラス材料にもなる」と述べている。しかし、この後、閣僚の失言や事務所費問題が相次ぎ、世論の厳しい視線は首相の「ガバナビリティー(統治能力)」(民主党の菅直人代表代行)に移っていた。現状認識の甘さは安倍政権の特徴なのかもしれない。

 「もう首相のエピソードは演説に入れないでくれ」。七月中旬、ある参院選候補者は後援会幹部から直訴を受けていた。当初、この候補者のセールスポイントの一つは「首相との近さ」。すでにそれは弱みに変わっていた。

 同じころ、首相は「頑張れという声が多い」と周囲に楽観論を口にしている。実態と認識のズレは埋めようがないほど広がっていた。

590片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 11:10:08
自民党・丸山氏も“戦犯”は「安倍総理」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/07/31/01.html

午前3時前の当確にダルマに目を入れ、ご機嫌の丸山弁護士。右隣はかづ代夫人、長女の鳴さん


 自民党の比例代表候補として出馬した弁護士の丸山和也氏(61)は開票翌日の30日未明、初当選を決めた。組織票がなく、自民への逆風をもろに受けた戦いに「終盤は安倍総理や自民党に怒りがわいてきた」と心境を吐露。自民党の歴史的惨敗に「安倍総理の責任は重い」と斬り捨てた。

 お茶の間で人気の弁護士から国会議員になった丸山氏。最初の裁きは身内の自民党に向けられた。

 惨敗の“戦犯”は「安倍総理にある」。当選の喜びに浸っていられないほど、苦しかった選挙戦で感じた一番の本音だ。

 最初に当確が出たのは午前2時30分。通信社の一報。都内のホテルで待機していたが、かづ代夫人(58)によると、その時、丸山氏はベッドで寝ていた。

 「なかなか結果が出ないので、もう途中で“寝ようか”って。テレビも消してベッドで横になってましたね」と苦笑い。その後、午前2時55分にNHKが当確を出し、六本木の選挙事務所で会見となった。

 丸山氏は「当落にかかわらず、すがすがしい気持ちだった。逆風に立ち向かい、完走した達成感があった」と心境を説明。会見に向かう車内で「バンザイはやめようか」と漏らしたほど。選挙戦で初めて有権者の生の声を聞き、いろんな思いが込み上げていた。

 中でも赤城農相の事務所費問題などでの総理の対応。「なぜ、かばい続けたのか不思議でならない。そのおかげで、逆風はどんどん増した。決断がかったるい!ボンボンと言ったら失礼ですが、育ちの良さが悪い方に出てしまった気がする」とバッサリ。選挙戦終盤は、野党ではなく「安倍さんや自民党に対して怒りがわいてきちゃったほど」と振り返った。

 ただ「自民党を変えることで日本の政治を良くしたい」という思いは今もある。「もちろん党は離れない。本音をハッキリと言える雰囲気をつくりたい。政治家改革ができれば」と話した。
[ 2007年07月31日付 紙面記事 ]

591片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 13:24:00
自民総務会で続投批判噴出 赤城農相の辞任要求も
2007年07月31日 13:10
http://www.kitanippon.co.jp/contents/kyodonews/20070731/146857.html

 31日午前の自民党総務会で、参院選惨敗を受けた安倍晋三首相(党総裁)の対応に関して「道は1つしかない」(野田毅元自治相)との退陣論や、不明朗な事務所費が指摘された赤城徳彦農相の即刻辞任を求める意見が相次いだ。構造改革で取り残された地方の活性化策重視など事実上の政策転換を迫る指摘も多く出され、首相の求心力の低下ぶりが浮き彫りになった。
 中川秀直幹事長は敗因を分析した参院選の総括を8月中に取りまとめるとともに、政治資金の一段の透明化に向けた厳格な党内規を今週中に策定する考えを表明した。
 総務会で野田氏は、首相が参院選を「私か民主党の小沢一郎代表のどちらが首相にふさわしいかの選挙だ」と言明したことを踏まえ「マスコミはあの場面を何回も使う。(退陣を)決断した方がいい」と強調。石破茂元防衛庁長官も「挙党一致は答えにならない」と続投を批判した。深谷隆司元通産相は「赤城農相には資格がない。即刻辞任してほしい」と求めた。

592片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 14:09:09
参院選後初閣議:首相が続投意思を改めて表明
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070731k0000e010072000c.html

閣議にのぞむ安倍晋三首相=首相官邸で31日午前10時2分、藤井太郎撮影 参院選後初めての閣議が31日午前開かれ、安倍晋三首相が「選挙の結果は大変厳しかったが、政治の空白と行政の停滞は許されない」と続投の意思を改めて表明し、首相を一致して支えることを申し合わせた。一方、自民党が同日午前に党本部で開いた総務会では、続投への明確な反対はなかったものの「徹底的に敗因を議論すべきだ」(加藤紘一元幹事長)など批判が噴出した。

 総務会では、青木幹雄参院議員会長が「すべて私どもの力不足。申し訳ない」と陳謝、中川秀直幹事長は「批判を受け止め謙虚に反省したい。党一丸となってピンチをチャンスにしたい」と、挙党態勢による危機的状況の克服を訴えた。

 これに対し、石破茂元防衛庁長官は「首相は(参院選で)『安倍か小沢(一郎・民主党代表)か』と訴えた。有権者にどう説明するのか。挙党態勢(で乗り切りたい)では答えにならない」と続投に強く疑問を呈し、深谷隆司元通産相も事務所費で批判を招いた赤城徳彦農相の問題を取り上げ「けじめをつけるべきではないか」と辞任を求めた。

 一方、閣議後の記者会見でも渡辺喜美行政改革担当相が「我々はカド番だ」と危機感をあらわにしたほか、候補者として参院選を戦った溝手顕正国家公安委員長が首相続投に「本人が言うのは勝手だ」と述べるなど、閣僚間にも不満がくすぶっていることを浮き彫りにした。【小林多美子】

毎日新聞 2007年7月31日 13時33分 (最終更新時間 7月31日 13時46分)

593片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 15:46:19
安倍首相に退陣求める 鳥取県知事 '07/7/31
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/07/News/En07073120.html

 鳥取県の平井伸治知事は三十日、記者会見で参院選での自民党大敗に言及し「安倍政権の継続には違和感がある」と述べ、首相は退陣するべきだとの認識を示した。

 平井知事は「(今回の結果は国民が)安倍内閣に批判的な思いを強くしたから。与党内で根回しして、続投を決めたのかもしれないが、民主主義はそんなものではない。与党は謙虚であってほしい」などと語った。

 平井知事は大勝した民主党についても「体調の関係があるだろうが、小沢(一郎)代表のコメントが国民に流れていない。県政を運営する者として、今後の方向性を考える材料に欠ける」と苦言を呈した。

 平井知事は選挙期間中、自民党前職の常田享詳氏(63)の応援に再三、駆け付け「常田氏を落とす余裕は県にはない」などと訴えた。しかし、常田氏は民主党新人に敗れた。この経緯を問われた知事は「個人的に政治活動に参画したが、県政の公正中立に変わりはない。常田氏は当選すれば大臣になるかもしれず、県政上プラスかなと思った」などと説明した。

594片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 02:44:18
2007/08/01-00:46 赤城農水相は留任させず=党人事の切り離しない−安倍首相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007073101147

 安倍晋三首相は31日夜、参院選惨敗を受けて9月に断行する見通しの内閣改造・自民党役員人事について「基本的には同時にやりたい」と述べ、党人事の前倒しは考えていないことを強調した。不透明な事務所費問題が再三発覚した赤城徳彦農水相については「赤城氏を含めて人心を一新していきたい」と明言、留任はないことを明らかにした。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 人事をめぐっては、自民党の森喜朗元首相が同日の首相との会談で、態勢立て直しを急ぐため、8月7日から10日までの臨時国会直後に党3役人事を先行して行うべきだとの考えを伝えた。首相発言はこれを否定したものだ。

595片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 02:54:13
カギは「ポスト安倍」、続投宣言の裏側
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070731/20070731-00000052-jnn-pol.html

 開票日、態勢判明前に続投宣言した安倍総理。その裏側には、森元総理、青木参議院会長、中川幹事長の3者会談など様々な動きが有りました。

 投票日当日の午後、自民劣勢を伝え聞いたある自民党幹部は「風が強くて守りきれなかった」と漏らしました。

 その夕方、JNNのカメラは、都内のホテルから出る安倍総理の後見人・森元総理の姿を捉えていました。「与党大敗」の見通しが強まる中、森元総理は、中川幹事長、青木参議院会長と極秘に会談していたのです。

 ここで森氏らは「続投」への安倍総理の強い意思を確認するとともに、中川幹事長らの辞任を決め、その後、中川幹事長は安倍総理と会って総理続投を確認します。「総理の進退」をめぐる一連の会談。しかし、ここでは改めて「続投」を確認しただけだといいます。

 選挙中盤、名古屋を訪れた小泉前総理は、地元議員に「たとえ何議席でも総理は辞める必要ない」と話しました。実は安倍総理は、選挙期間に入る前から「どんなに負けても退陣はしない」と決断していたのです。

 安倍総理は、麻生外務大臣と通常国会の延長が決まった直後、二人きりで会談しました。
 「参院選でいかなる結果が出ようとも、総理は辞任すべきではない」<麻生外相>

 安倍総理は、この時「どんな結果でも辞めない」と決意を強くしたといいます。「ポスト安倍」の最有力候補といわれる麻生氏は、頻繁に安倍総理と会談。投票日当日の夜もおよそ1時間話し合っています。

 「新しい国づくりがスタートしたばかりでございます。この国づくりをしっかりと行っていくという責任を総理として果たしていかなければいけない」(安倍首相〔7月29日〕)

 総理続投のためには、ポスト安倍の動きを封じる必要があります。いみじくも安倍・麻生の蜜月関係が続投の決断を早めたと言えそうです。(31日17:01)

596片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 02:55:13
自民党総務会でも「続投」に批判の声
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070731/20070731-00000063-jnn-pol.html

 参議院選挙での自民党の歴史的大敗、その余波が続いています。自民党では総務会を開き、選挙結果の総括を行いましたが、総理の続投宣言に批判が相次ぎました。

 「『私を選ぶか小沢さんを選ぶかどっちなんだ』とおっしゃったことに対して正面からお答えになっていない」(石破茂元防衛庁長官)

 選挙の後、初めて開かれる自民党総務会、総務会は党の最高意思決定機関で、ベテラン議員らが党運営などに厳しい注文をつけることで知られています。注目された31日の総務会では、安倍総理の続投に批判の声がが相次ぎました。

 「私(安部首相)か小沢さんかと自分でおっしゃっているから、なかなかそこはね。(Q.続投に異論は出たか?)結構、モゴモゴしていました。賛成という声はない」(野田毅元自治相)

 「原因を作った側がそのままとうのはおかしいなという気持ちを込めて、ちょっとそこはおかしいんじゃないかという趣旨のことを言いました」(自民党・加藤紘一元幹事長)

 総務会では、安倍総理が「自分か小沢氏かを選ぶ選挙だ」と述べていた事について、「負けた以上、説明がつかない。決断した方がいいのではないか」など、安倍総理の辞任を強く求める声も出されました。

 「今日の(総務会での)空気は、続投ということを発表するのが早すぎる、もっと党全体の議論をし合いながら、党をどう変えていくのか政策をどう進めていくのか、そのためには続投が良いのか悪いのか、こういう議論を順序立てしていくべき、という意見がありました。私もそうだと思います」(深谷隆司元通産相)

 これに対し首相は・・・。
 「(Q.選挙の結果は民意だとお考えにならないのか?)当然、選挙の結果は民意だと思っております。(Q.であればどこに国民から理解を得られているとお考えか?)私どもの進めている政策については、基本的な政策についてはご評価をいただいていると私は理解しています」

 「(Q.基本路線は国民の理解を得ているという発言の根拠について、それを演説での聴衆の反応と述べているが、実際聴衆は候補者の支持者がほとんどで、国民一般に置き換えるのは論理の飛躍ではないのか?)私どもは常に街頭に立って聴衆に訴えかけています。そのときの反応というのは私たちは大切にしないといけないと思っております」(安倍首相)

 自民党内では内閣改造などの推移を見ながら、当面は模様眺めという空気が広がっていて、総務会での厳しい声が大きな流れとなるかどうかは微妙な情勢です。(31日22:59)

[31日23時33分更新]

597片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 03:01:57
赤城農相交代を明言 首相、次期内閣改造で '07/8/1
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708010057.html

 安倍晋三首相は三十一日夜、不明朗な事務所費問題が指摘された赤城徳彦農相について、八月末にも実施する内閣改造で交代させる考えを明言した。官邸で記者団が「自民党総務会で農相を辞めさせるべきだとの意見が出たが」と対応をただしたのに対し、「赤城大臣も含めて人心一新する」と答えた。

 首相は参院選の敗因に関し「今回、われわれに対して厳しい声は、主に政治とカネの問題、あるいは社会保険庁の事務処理の問題ではなかったかと思う」と指摘。こうした認識から、特に政治資金をめぐる問題が相次いで浮上した赤城氏を交代させる必要があると判断したとみられる。首相が内閣改造に絡み現職閣僚の処遇について具体的に言及するのは異例だ。

 首相は現在四人いる首相補佐官についても「補佐官も含めて人事について熟慮する」と述べ、内閣改造と同時に交代を検討していることを明らかにした。首相に近い議員ばかりを集めたことで自民党内に「仲良し官邸団」との批判があることを意識したとみられる。

 首相経験者から出ている改造時期の前倒し論については「いろいろな政治日程をよく見ながら熟慮断行する」と述べるにとどめた。

 赤城氏は、自殺した松岡利勝前農相の後任として六月一日に就任したばかりで、今後の閣僚人選などに影響を与える可能性もある。

 首相は三十日の記者会見で、政治資金をめぐる「厳格な自民党規約」の作成方針を表明した上で、「赤城氏にも説明責任で問題があったとの声もある。(新たな)規約に沿い、国民に説明するよう指示したい」と述べていた。

598片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 04:32:54
「仲間内の人事ダメ」「岸氏のように」 首相OBが直言
2007年07月31日23時25分
http://www.asahi.com/politics/update/0731/TKY200707310521.html

 自民党が大敗した参院選を受け、安倍首相は31日、森元首相、中曽根元首相、海部元首相を相次いで訪問し、今後の政権運営について助言を受けた。森氏や中曽根氏は、8月末にも行われる内閣改造・党役員人事で、党内のバランスに配慮するよう求めた。

 森氏は人事について「自分の趣味の仲間内でやるというのは、考え直した方がよい」と直言。「各グループそれぞれの指導者の力を借りて、老壮青一体で、いよいよ本気で安倍はやるなという体制をつくった方がよい」と述べた。また、人事を行う時期について「先延ばしするとボディーブローを受けっぱなしになる」と語り、政権への打撃を最小限に食い止めるためにも前倒しすべきだとの考えを伝えた。

 中曽根氏は人事については「老壮青から(人を)出す。個性のある面白い人間を抜擢(ばってき)するのも一つの手だ」と助言。また、安倍首相の祖父、岸元首相が日米安保条約の改定を行ったことに言及。「一番困難な時に政治家の本領が発揮される。一番いい例が岸先生。(孫の)あなたにできないはずがない」と激励した。

 海部氏は89年の参院選後、参院で与党が少数になった時に首相を引き受けた。「いろいろつらいことがある」と振り返りつつも、野党とは「できるだけ虚心坦懐(きょしんたんかい)に話し合って、解決していかないといけない」と述べた。

599片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 21:36:13
与党惨敗(中)政治の信頼は共感から
8/1 日経朝刊
政治部長 原田亮介
 「参院選が迫ってくるころには渡辺喜美行革担当相がテレビでヒーローになるだろう」。春まだ早いころ安倍晋三首相は自信たっぷりに周囲にこう語っていた。公務員改革を参院選の切り札と想定した首相の脳裏には、官房長官当時の記憶がよぎっていたのだろう。ボタンの掛け違いはそこから始まった。
優先順位誤る
 二〇〇五年九月の郵政選挙。小泉純一郎首相(当時)は自民党内の反郵政改革勢力を仮想敵に仕立てて、世論の批判を小泉支持票に変えるマジックをみせた。
 安倍政権は再現を狙った。六月に参院選の投票日の一週間先延ばしを決めたのは、社会保険庁改革などの重要法案がダンゴ状態のなかで、霞が関を仮想敵とする国家公務員法改正に固執したからだ。
 現実の選挙戦では年金記録漏れや「政治とカネ」の問題にかき消され、公務員改革が有権者の心をつかむことはほとんどなかった。自民は一人区で六勝のみで勝率は約二割。郵政選挙の民主と立場がまるで逆転した。
 政策の優先順位はいつも状況に応じて変化する。公務員改革が大切なテーマであることに異論はないが、膨らんだ政治不信の芽を刈り取るのが後手に回った。相次ぐ閣僚交代、事務所費問題などが追い打ちになった。
 安倍政権は「憲法改正の実現が使命」(首相周辺)と長期政権を目指して発足した。なのに最初の国政選挙の洗礼にあまりに無防備だった。
 政権に欠けていたのは国民との間で醸成すべき「共感」である。民意に耳を傾け、その疑問に答えを発信し続ける姿勢が乏しかった。改革には痛みがつきものだからなおさら丁寧に説明しなければならない。民の竈(かまど)の煙に目を配る姿勢が最初からあれば、年金記録問題は大ごとにならずに済んだだろう。
 事務所費で釈明するため顔にばんそうこうを張ってカメラの前に登場した赤城徳彦農相。この映像は政権イメージを大きく損ねた。民間トップを数多く知るあるヘッドハンターは話す。「ひげもそらずに役員会(閣議)に出てくる者がいたら、洗面所でそってこいと一喝するのがトップの役目でしょう」。もちろん不透明なカネの話が出てくるのは論外である。
 惨敗を受けて首相も「人心を一新せよというのが国民の声」と反省を口にする。閣僚候補にスキャンダルがないかという「身体検査」は当然として、それだけでは困る。
国民の声に耳を
 国民の声に感度の高いアンテナを立てる。政策の優先順位をきちんと見極める。参院逆転下の政策運営に備え、国会対策に万全を期す。「首相に厳しい情勢分析や意見が上がらない」(自民党幹部)という点を改め、強力な陣容を早急にそろえなければならない。
 共感の政治を実現できるかどうか。政権責任を負ったことがない民主にも未知の領域だろう。衆院解散・総選挙を実現するため、党略に偏った国会対応をとれば民意はすぐにそっぽを向く。
 体調不良が理由だったとはいえ、小沢一郎代表が投票日も、その翌日も国民に何のメッセージも発しなかったのは不可解だ。政権交代を本気で狙うならば、さらに詳細な政策メニューを国民に示さなければならない。年金改革や歳出カットの全体像は霧の中であり、国民の痛みを伴わない改革というのであれば信ぴょう性に疑問符が付く。
 国会は二大政党がそれぞれ衆参両院の多数を握るかつてない状況になった。郵政選挙も今回の参院選も、勝敗を決したのはかつてのような強力な組織票ではない。国民との間に共感を醸成できない政党は敗れ去る。自民も民主も、論戦に目を凝らす国民がいることを忘れてはならない。

600片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 02:27:09
赤城農相を事実上更迭 首相、事務所費問題で '07/8/2
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708020092.html

 安倍晋三首相は一日、政治団体の事務所費問題で国民の不信を招き参院選の自民党惨敗につながったとして、赤城徳彦農相(48)=衆院茨城1区=を官邸に呼んで辞表を提出させ、受理した。続投を表明した首相は、政権の態勢を立て直すため内閣改造で農相を含む「人心の一新」を明言しており、事実上の更迭だ。

 赤城氏は自殺した松岡利勝前農相の後任として六月一日に就任したばかり。昨年九月の内閣発足後、閣僚交代は四人目。後任人事は今月下旬にも予定する改造時に行う方針で、暫定的に若林正俊環境相に兼任させた。

 首相の任命責任と、問題表面化後の擁護姿勢が問われるのは必至。久間章生前防衛相が原爆投下をめぐる失言で辞任(七月三日)してからわずか二十九日後の閣僚辞任で政権には大きな打撃。

 首相は与党内で強まる改造時期の前倒し論に関し、記者団に「(更迭は人事に)影響しない。熟慮断行する」と否定。四閣僚交代をめぐる任命責任を「痛感している」とした上で、問題が浮上した当初、赤城氏を擁護したことについて「今からすれば反省点がある」と、自らの対応に問題があったことを認めた。

 赤城氏は辞表提出後、農水省で記者会見し「参院選で私へのさまざまな報道や指摘があった。選挙結果に大きな影響を与え、与党敗北の一因になったのは事実。誠に申し訳なく思う」と陳謝。

 塩崎恭久官房長官は記者会見で、更迭理由に絡み、赤城氏が代表を務める自民党選挙区支部の政治資金収支報告書に、添付された領収書とは異なる記載があることが発覚したことなど「今日も新しい事実が出てきたことも一つの原因だった」と指摘した。

 安倍晋三首相は一日、政治団体の事務所費問題で国民の不信を招き参院選の自民党惨敗につながったとして、赤城徳彦農相(48)=衆院茨城1区=を官邸に呼んで辞表を提出させ、受理した。続投を表明している首相は、政権の態勢を立て直すため内閣改造で農相を含む「人心の一新」を明言しており、事実上の更迭となった。

 赤城氏は自殺した松岡利勝前農相の後任として六月一日に就任したばかり。昨年九月の安倍内閣発足後、閣僚交代は四人目。後任人事は今月下旬にも予定する改造時に行う方針で、暫定的に若林正俊環境相に兼任させた。

 赤城氏は辞表提出後、農水省で記者会見し「参院選で私へのさまざまな報道や指摘があった。選挙結果に大きな影響を与え、与党敗北の一因になったのは事実。誠に申し訳なく思う」と陳謝。

 首相の任命責任と、問題表面化後の擁護姿勢が問われるのは必至だ。久間章生前防衛相が原爆投下をめぐる失言で辞任(七月三日)してからわずか二十九日後の閣僚辞任で政権にとって大きな打撃。与党では改造時期の前倒しを求める意見が強まっている。

 塩崎恭久官房長官は記者会見で「首相が任命しており、責任は(首相)自らにある」と表明。更迭理由に絡み、赤城氏が代表を務める自民党選挙区支部の政治資金収支報告書に、添付された領収書とは異なる記載があることが発覚したことなど「今日も新しい事実が出てきたことも一つの原因だった」と指摘した。

 赤城氏をめぐっては、政治団体「赤城徳彦後援会」が地元の茨城県筑西市で両親が住む実家を主たる事務所として県選管に届け、一九九○―二○○五年の十六年間に計約一億二千三百万円の経常経費を計上していた事実が判明。自民党支部と自らの政治団体で同じ領収書コピーを添付した「二重計上」も発覚した。

 赤城氏は「(事務所は)初当選以来まさに拠点。付け替えや架空計上は全くない」と説明。首相は法的問題はないとの認識を示し、野党の辞任要求には応じないとして、赤城氏を擁護していた。

 「政治とカネ」の問題では、佐田玄一郎前行政改革担当相の政治団体が架空事務所費を計上していたことが発覚し、昨年十二月に辞任。松岡氏も不透明な光熱水費について国会で追及された。

601片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 02:39:30
半分以上作り話の予感。

2007/08/02-01:39 退陣必至で一致−森氏ら3人=「続ける」と安倍首相拒否
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007080200036

 自民党が惨敗した先月29日の参院選をめぐり、自民党の森喜朗元首相、中川秀直幹事長、青木幹雄参院議員会長の3人が結果判明の前に、安倍晋三首相の退陣は不可避との見方で一致していたことが分かった。同党幹部が1日、明らかにした。
 それによると、3人が29日夕に都内のホテルで会談した際、報道各社の出口調査などから「自民党の40議席割れは確実で、(首相を取り巻く)情勢は大変厳しくなる。もはやこれまでだ」との認識で一致。その後、中川氏が首相公邸にいる首相に3人の意見を伝え、退陣表明の段取りなどを詰めることになった。
 しかし、首相は中川氏に対し、「いかなる結果になろうとも首相を続ける」と明言。この後、正式に続投を表明した。

602片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 02:50:22
安倍シンパは健闘=「敗因は抵抗勢力」と恨み節も−参院選
2007年7月30日(月)18:16
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-30X705.html&date=20070801150852

 参院選で自民党は大敗したものの、安倍晋三首相に近いとされる候補者は健闘が目立った。側近の中山恭子、世耕弘成両首相補佐官に加え、首相が自ら出馬要請した元アナウンサーの丸川珠代氏らが逆風をはね返して当選。首相周辺からは「落選したのは参院の抵抗勢力ばかり」と、敗因は支持組織の意向を尊重してきた参院執行部の候補者選びとの「恨み節」も漏れる。

 中山氏は安倍政権発足とともに、拉致問題担当の補佐官として官邸入り。拉致解決を内閣の最重要課題に掲げる首相を支えてきた。中山氏擁立は「問題の政治利用」と首相への批判もあったが、結果は自民党の比例代表3位で当選。中山氏は30日、「拉致問題への首相の姿勢に対する支持は強かった。(北朝鮮への)今の路線を変える必要はない」と語り、引き続き圧力重視で臨む姿勢を示した。

 自民党は焦点だった1人区で6勝23敗と惨敗したが、和歌山では世耕氏、群馬では首相の「応援団」を自任する山本一太氏がいずれも対立候補を引き離し、首相の地元山口でも林芳正内閣府副大臣が大差で議席を守った。比例も中山氏のほか、政府の教育再生会議委員を務めた「ヤンキー先生」こと義家弘介氏が初当選。党内の反対論を抑えて首相が復党を主導した郵政造反組の衛藤晟一元衆院議員も、国政復帰を果たした。ただ、首相と親しい米田建三元衆院議員は苦杯をなめた。

 このことは「決して(改革を進める)安倍路線自体が否定されたわけではない」とする首相周辺の見方につながっている。別の側近は「負けたのは高齢候補や、首相の邪魔をしていると見られていた人だ」と強がってみせた。(了)

603片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 08:22:55
“一時40議席未満で退陣”
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/08/02/k20070802000022.html

参議院選挙の投票が行われた先月29日の午後、自民党の森元総理大臣、中川幹事長、青木参議院議員会長が会談し、開票の結果、自民党が40議席に届かなければ安倍政権の退陣は避けられないという認識で一致していたことが明らかになりました。
自民党の森元総理大臣、中川幹事長、青木参議院議員会長の3氏は、参議院選挙の投票日の先月29日の午後、東京都内のホテルで会談し、選挙の情勢などについて意見を交わしています。関係者によりますと、この会談で、自民党が予想以上に厳しい状況だという情報が入り、40議席に届かなければ安倍政権の退陣は避けられないという認識で一致したということです。そして、中川幹事長が総理大臣公邸に安倍総理大臣を訪ね、会談の内容を伝えましたが、安倍総理大臣は続投に強い意欲を示したということです。安倍総理大臣は、当日の午後11時すぎ、NHKの開票速報番組で、自民党が大敗したことについて「非常に厳しい結果だ」としながらも「改革を進めていくことがわたしの使命だ」と述べ、続投する意向を表明しました。自民党の獲得議席は、最終的に40議席に届かず37議席に終わりましたが、今回明らかになった経緯から、安倍総理大臣が当初から、結果にかかわらず続投する考えを固めていたことがうかがえます。

604片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 08:23:55
首相 ゼロから出直す気持ちで
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/08/02/k20070802000021.html

内閣が取り組む政策などを電子メールを使って伝えるメールマガジンで、安倍総理大臣は、参議院選挙の大敗を受けて、人心を一新し、内閣の陣容を改めていくとして、「ゼロから出直す気持ちで、新しい国づくりに向けた信念を貫いていきたい」と続投への理解を求めました。
2日朝配信されたメールマガジンで、安倍総理大臣は、参議院選挙の結果について「きわめて厳しいものだった」としたうえで、「国民の怒りや不信が今回の結果につながったことを厳粛に受け止め、こうした厳しい声にしんしに応えていかねばならない」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は「国民の厳しい声に正面から応えていく覚悟であり、ゼロから出直す気持ちで、新しい国づくりに向けた信念を貫いていきたい」と続投への理解を求めました。また、内閣改造について、安倍総理大臣は「人心を一新する。改革をさらに前進させることができ、国民からも信頼される体制へと、内閣の陣容を改めていく」としています。

605片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 15:07:44
「美しい国」私も言えませんでした 世耕補佐官も苦言
2007年08月03日08時49分
http://www.asahi.com/politics/update/0803/TKY200708020393.html

 「街頭では、とても『美しい国』なんて言えませんでした」。参院和歌山選挙区で当選し、1日から官邸での業務を再開した世耕弘成首相補佐官(広報担当)は、復帰早々に安倍首相に苦言を呈した。世耕氏は「美しい国づくり」国民運動の担当でもあるが、苦しい選挙戦を経て軌道修正を迫ったものだ。

 首相は、地方遊説のたびに「美しい国」をアピールし、「地域の活力なくして国の活力なし」と訴えた。だが、自民党は1人区で6勝23敗と惨敗。あまりの逆風に世耕氏は当選確定後に万歳をせず、「安倍内閣への逆風を真っ正面から受けた。有権者の声を首相にじっくり伝えたい」と語り、笑顔も見せなかった。

 世耕氏は、首相に「生活に密着した政策を打ち出し、憲法改正などとバランスを取るべきです」と進言。神妙に聴き入ったという首相は、参院選後は「美しい国」という言葉を口にしていない。

606片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 15:43:25
「今回も派閥推薦受けぬ」 内閣改造で安倍首相
2007年08月03日12時53分
http://www.asahi.com/politics/update/0803/TKY200708030193.html

 安倍首相は3日昼、内閣改造・党役員人事にあたって派閥から推薦を受け付けない手法を今後も続けるかどうかについて「今回も、その方針で臨んでいきたいと考えている」と明言した。首相は昨秋の組閣で派閥推薦を受けなかったが、基本的な人事手法は譲らないという姿勢を示したものだ。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 また、首相は「政治とカネ」をめぐる入閣候補者の適性調査について、「政治家それぞれが今回の国民の一票に託した思いをよく受け止めていくことが大切だ。当然、我々もそうした思いを受け止めていく」と語った。

607片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 13:48:19
最終日まで「大敗はない」と信じていたカン違い首相
2007年08月04日10時00分ブックマーク トラックバック(4)
http://news.livedoor.com/article/detail/3257285/

 笑うしかないが、安倍首相は参院選の最後まで「自分は人気者」「大敗はない」とカン違いしていたそうだ。

 選挙戦終盤、自民党本部には全国の候補者陣営から、「小泉前首相か麻生外相か小池防衛大臣を頼む」と応援要請が殺到した。困った本部が「3人はスケジュールがいっぱい。安倍総理を送り込む」と答えると、「それなら結構です。総理はお忙しいでしょうから」とヤンワリ拒否派が多かったそうだが、それでも党側は総理を送り込んできた。

 ある陣営の幹部が言う。

「総理が応援に来ても、票は増えない。いや、減ったでしょう。だから、高知の田村候補じゃないが、どこの陣営も嫌がっていた。それに総理が来るとなると、2000人、3000人の動員をかけないといけない。公明党さんにも協力してもらったが、動員の作業だけでヘトヘトですよ。でも、そんな現場の苦労は分からず、総理は聴衆の多さに気をよくしていた。さらに路上に下りて握手をすると、聴衆は感激し、“頑張って”の声が飛ぶ。総理は手ごたえ十分と喜んでいた。だけど、暴漢でも出たら大変だから、総理が握手して歩く道路の最前列には、動員をかけた自民党支持者を配置させた。頑張っての声援が飛ぶのは当たり前。総理はそこが最後まで分からなかったようです」

“サクラ”といくら握手しても票は増えないのに……。

 カン違いはそれだけじゃない。官邸での「票読み」も超楽観的だったという。

「世論調査のデータなどをもとに、各選挙区の情勢分析を続けましたが、周辺は総理の耳に悪い情報は入れない。“この選挙区はかなり巻き返している。総理が行けば、5000票は上積みできる”なんてオベンチャラが飛び交い、総理もその気になっていたそうです。官邸の内部情報では、獲得議席はどんなに悪くても40、あとひと押しで48は取れるなんて分析がマジメ顔で話されていたという。それを信じて、総理は自分の不人気も分からず、全国を駆け回った。最後までカン違いをして情勢を悪化させたのです」(自民党関係者)

 こんな人が総理続投で大丈夫なのか、ニッポンは。

【2007年8月1日掲載】

608片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 13:51:53
自民を悩ます安倍応援スケジュール
2007年07月30日10時00分ブックマーク トラックバック(19)
http://news.livedoor.com/article/detail/3249744/

 いよいよ参院選も大詰めだが、安倍首相の応援日程に異変だ。不自然なスケジュールが目に見えて増えているのだ。

 きのう(26日)は、午前中に愛媛・松山にひとっ飛び。市内の商店街を練り歩くと、隣県の香川や徳島には寄らず、サッサと東京にUターン。往復1340キロの大移動をこなし、午後には千葉・柏駅前に。

 22日は東京・銀座から、栃木・宇都宮にまっしぐら。21日には、宿泊先の愛媛から鳥取に足を運ぶと、新幹線の乗り換え駅の岡山や京都をスッ飛ばし、応援先の滋賀に直行した。岡山は、片山参院幹事長が落選の危機。近くに寄ったら、少しでも応援に入ってよさそうだが……。

「首相が応援演説に入ろうとしても、候補者が丁寧に断っているようです。安倍首相が来ても票につながらないのです。なのに来られたら、それなりの動員をかけなければならない。準備も大変だし、ならば“ご遠慮願いたい”。妙な応援日程は、少ない受け入れ先を回っているためです」(自民党関係者)

 確かに応援先は偏っている。現職首相が同一選挙区に2度入ることすら珍しいのに、安倍は7月以降、栃木と愛媛に3度も訪れた。

 かつて、現職首相が応援に入れば、「1万票は増える」といわれた。地元の議員や支援団体の動きも活発になり、動員にも熱が入ったものだ。

「ところが、安倍首相はてんでダメ。公示日に演説した東京・秋葉原は、動員目標3000人のところ、集まった聴衆は2800人。小泉時代は、どこかに応援に入れば、隣県の選対から『なぜ、ウチにも来ないのか』と抗議が殺到した。今や安倍首相がどこに行っても、党の選対本部は静まり返っています」(自民党幹部)

 とうとう不人気首相は地方からお呼びがかからなくなったのか。選挙最終日、都内全域をグルグル回る予定だ。

【2007年7月27日掲載】

609片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 15:50:06
「首相辞める必要ない」増田前岩手知事、持論展開
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/08/20070804t31011.htm

 政府の地方分権推進委員会委員長代理を務める増田寛也前岩手県知事が3日、仙台市内で講演し、7月の参院選で大敗した安倍晋三首相(自民党総裁)の責任論について「首相は辞める必要はない。どうせ自民党の中で政権がたらい回しになる。国民の審判を受けない政権ができても意味がない」と持論を述べた。

 安倍首相は公示前の党首討論で「(民主党代表の)小沢(一郎)さんを取るか、わたしを取るか」と政権選択を訴えた。

 これに対し増田氏は「政権を争うのは衆院選だ。参院選の結果で、ころころ首相が変わるのはおかしい」と原則論を展開した。

 2003年岩手県知事選で、全国で初めてマニフェスト(公約集)を掲げた「改革派」の政治姿勢は健在で、「首相に求めるべきは、政権選択に耐えられるマニフェストを早急に整え、衆院を解散して国民に信を問うことだ」と言い切った。

2007年08月04日土曜日

610片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 17:49:19
赤城農相更迭/稚拙な対応に資質問う声
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0801.html

 事務所費問題で世論の批判を浴び参院選での自民党惨敗の原因となった赤城徳彦農相が一日、更迭された。しかし、安倍晋三首相は前日、「人心一新」の内閣改造での交代を表明したばかり。対応の稚拙さに与党内からも「一種の無政府状態」との声が上がる。求心力を失った安倍内閣は反転攻勢どころか迷走が止まらず、一新すべき人心は離れる一方だ。

 ▽出直し

 「君はまだ若いのだから事務所を立て直し、一から出直した方がいい」

 首相は一日午前、官邸に赤城氏を呼び出し、辞任を求めた。赤城氏は「分かりました」と応じ、その場で辞表を書き、首相に提出した。

 実は官邸と与党幹部の一部には参院選投開票日の七月二十九日から三十日にかけて首相が続投を表明するタイミングに合わせ赤城氏を更迭する計画があった。「政治とカネ」に対する取り組み不足を認め、政治資金規正法再改正を表明するとともにその象徴である赤城氏を更迭し、首相の“反省”をアピールするのが狙いだった。

 しかし、赤城氏への働き掛けが間に合わず、三十一日には首相が八月末にも予定する内閣改造で交代させることを表明。その後、自民党選挙区支部の収支報告書が、添付領収書と異なる郵便局名を記載していたことなどが新たに報じられ「タイミングを失した」(山崎拓前副総裁)更迭に追い込まれることになった。

 ▽前倒し

 今回の更迭について首相周辺は「評価されないのは分かっている。しかし、今は少しでも被害を食い止めたい」と釈明するが、与党内には内閣改造の前倒しを求める声が強まりつつある。

 「(更迭は)内閣の求心力を高める話じゃない…」。公明党の北側一雄幹事長は一日午後、更迭は内閣の求心力をさらに低下させたとの見方を示し一刻も早い改造を求めた。自民党と連立を組んでいることで「共同責任」の形で参院選で敗北しただけに局面転換の「リセット」願望は強まるばかりだ。

 しかし、改造で入閣する議員にはこれまでにないほどの厳しい身辺調査が課せられることになり「前倒しは難しい」(政府関係者)という見方が強い。

 さらにある自民党幹部は「政治資金の管理に自信がある人なんていない。閣僚になったら赤城氏のようになってしまうのではないか、とみんな断るのではないか」と入閣辞退が相次ぐのではないか、と指摘する。

 ▽無政府

 「内閣がすでに機能していない。首相が内閣を運営していく能力に欠けることを自ら証明している」。民主党の菅直人代表代行は首相としての資質に疑問を投げかけた。

 しかし、同様の認識は野党内よりも与党内で急速に拡大している。ある党幹部は「失言などで内閣支持率低迷にあえいだ森内閣さえ政権を仕切る実力者がいたが、安倍内閣には誰もいない。無政府状態だ」とあきれる。

 首相を支持する若手議員は「退陣論が広がったら若手から改革を進めるべきだと声を上げて首相の続投を支持する動きを予定していたが、そういう次元じゃなくなってきた」と困惑の表情を浮かべる。

 「任命責任は私にある。そのことを踏まえ次の内閣改造に生かす」。一日夕、記者団から責任を問われた首相はこれまで何度も口にしたフレーズを弱々しい声で絞り出すのがやっとだった。

611片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:51:51
安倍支持率、退陣水域…党内一変、日増し退陣論強まる
森元首相「改造失敗なら最後の組閣に」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080328.html

内閣支持率が続落している安倍首相。このまま退陣水域に突入してしまうのか=2日、首相官邸
 安倍内閣の支持率低下に歯止めがかからない。安倍晋三首相は今月末にも行う内閣改造・自民党役員人事で、人心一新を図る構えだが、政権維持のバロメーターともいえる内閣支持率が急落し、30%の「危険水域」を大きく割り込み、「退陣水域」にまで突入する気配が濃厚だ。党内からは日増しに退陣論が強まっており、人事の中身次第では、それこそ「最後の組閣」になりかねない。

 「適材適所で優れた方々に協力していただきたい。熟慮して(改造人事を)断行していきたい」

 安倍首相は2日昼、官邸で記者団に語った。

 しかし、同じころ、首相官邸を激震させるニュースが飛び込んだ。FNN(フジニュースネットワーク)の緊急世論調査で、内閣支持率が22.0%まで急落したのだ。

 昨年9月の安倍内閣発足直後、支持率は63.9%で歴代内閣でも高い数字だったが、郵政造反組の復党問題の影響で昨年11月に47.7%まで下落。その後、閣僚の失言や事務所費問題が相次ぎ、先月末は29.1%と発足直後の半分以下にまで下がった。

 そして、参院選惨敗という審判を受けながら、続投を表明した首相に対し、「支持率の7.1ポイント急落」なる厳しい現実が突き付けられた。

 内閣支持率は政権維持の事実上のバロメーターで、「30%の危機ラインを割り込むと黄色信号、20%を切ったら赤信号で退陣秒読み」(自民党筋)とされる。

 こうした世論の厳しい反応に呼応するかのように、「安倍続投」支持が大勢だった自民党内の空気が変化しつつある。

 各派閥総会が2日、選挙後初めて相次いで開かれ、安倍首相への厳しい意見が噴出したのだ。

 居座りを決め込む首相から、更迭された赤城徳彦前農水相の出身派閥・高村派では、村上誠一事務総長=写真左=が「刺さった毒矢は、早く抜かないと毒が全身に回る。高村派として引導を渡せないなら、私が派閥横断で倒閣する」と口火を切った。

 非主流派の谷垣派総会では、会長の谷垣禎一前財務相=同右下=が「(路線を否定されたと首相が理解できないなら)信頼回復などできない。国会運営のあり方を大きく変更せざるを得ない」と批判した。

 古賀派では、会長の古賀誠元幹事長が「敗因がどこにあるか、(首相)自らもしっかり反省していただくことが大事だ。派閥として堂々というべきことをいう態勢を維持していく」と宣言した。

612片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:52:15
 そして、続投を支持していた二階派会長の二階俊博国対委員長ですら、「地方の格差が大きな問題になったのに、官邸は本当に反省しているのか」とクギを刺した。

 党内で退陣論が強まりつつあるなか、安倍政権には支持率の続落という危機が襲いかかる。

 かつてリクルート事件で退陣に追い込まれた竹下登元首相は、内閣発足後から30%超という低い支持率だったが、30%を割り込んだ際、「参院選はオレの顔ではやれないわな」と周囲に漏らした。金庫番秘書の自殺や消費税(3%)導入も後押しし、当時、史上最低の支持率8%まで落ち込み、「税率まで下がるだろう」とも揶揄された。

 そして、89年4月、「国民の信頼を取り戻すため身を引く」と表明し、同6月、予算成立と引き換えに退陣した。

 安倍首相の後見人を自認する森喜朗元首相も就任直後こそ支持率40%を超えていたが、小渕恵三元首相の後を継いだ際、「有力者5人が密室談合で決めた」と伝えられ、下落。その後、相次ぐ失言や、米原潜と宇和島水産高校実習船の衝突事故でのお粗末な対応もあり、支持率は5.7%まで落ち、01年4月、「国民との信頼関係に溝が生じた」として辞職した。

 こうした支持率の低下について、麻生太郎外相は「世論調査はあまり気にしない方がいい。安倍首相の祖父の岸信介元首相や、(麻生氏の祖父の)吉田茂元首相の時に支持率調査があったら、間違いなく森元首相より低い」と、安倍首相にエールを送ったが、これとは違った見方もある。

 非主流派の自民党中堅は「かつての自民党なら、全国に強固な後援会組織や各種支持団体を築いていたが、現在はそうした支持基盤が崩れつつある。支持率を無視した政権運営など考えられない。そもそも安倍首相は世論の後押しで選ばれたのではないか」と語る。

 歴代3位、5年5カ月の長期政権を誇った小泉純一郎前首相は独特のパフォーマンスで平均50%という高い支持率を背景に、与党や党内の抵抗勢力に対し、「伝家の宝刀」解散・総選挙をチラつかせながら独自政策を進めた。支持率低下は解散という首相の強力な武器を奪うこともなる。

 政治評論家の小林吉弥氏は「安倍内閣の支持率が10%台に落ちるのは時間の問題だ。現時点で、黄色信号は点滅し始めた」といい、こう語る。

 「参院選投開票日の1週間先送りも、内閣改造・役員人事を1カ月後にしたことも、完全な裏目。ことごとく政治的読みが違っている。10%台になれば、党内から『安倍首相では臨時国会は乗り切れない』『解散総選挙などとんでもない』という声が噴出する。負のスパイラルから抜け出せない安倍首相は、森内閣末期と同様、支持率が1ケタに落ち、退陣を表明することもあり得る」

 森元首相は最近、安倍首相が改造人事で政権浮揚に失敗した場合、「最後の組閣になるかもしれない」と周囲に漏らしているとされる。安倍政権の命運は、改造人事の結果次第となりそうだ。

ZAKZAK 2007/08/03

613片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:53:05
安倍「派閥の推薦受けない」自民水面下で激しい綱引き
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080447.html

完全に失敗した人事を一新し、再チャレンジを期す安倍首相
 安倍晋三首相は今月27日にも行う内閣改造・自民党役員人事で、派閥の推薦を受けず「安倍カラー」を前面に押し出すことを明言した。しかし、首相の求心力は急降下しており、各派閥はここぞとばかりに「挙党態勢」確立を求め、水面下で激しい綱引きが勃発(ぼっぱつ)している。ただ、党内には政権の先行きを疑問視する声も広がっており、早くも“泥船”から逃げ出す動きも出はじめた。

 「かつては派閥の推薦によって組閣を行っていたが、そういう方法は私の内閣では取らない」

 安倍首相は3日、評判の悪い“私の内閣”という言葉を用いてこう語った。小泉政権以前のように、各派のリストから閣僚を選べば「古い自民党の復活」といわれ、さらなる支持率の低下は避けられないからだ。

 しかし、昨年9月の政権発足時のような人選をすれば、「お友達内閣」と酷評され、参院選惨敗につながった首相の指導力と危機管理能力が再び問われることは確実だ。

 すでに、安倍政権下で冷や飯を食い続けてきた派閥からは、「党全体がバラバラではいけない。力を合わせていけるような態勢をどうつくるかだ」(谷垣禎一前財務相)などと、公然とポストの要求が突きつけられている。

 自民党長老はこう話す。

 「小泉氏が自分の好きなように組閣できたのは、支持率が高かったからだ。支持率の低い安倍首相は、水面下では各派の意見を聞かざるをえないだろう」

 確かに首相の求心力の低下は顕著だ。党の長老クラスが「一度は安倍首相を見限った」こともこれを後押ししている。参院選投開票日の29日夕、都内のホテルで森喜朗元首相、青木幹雄前参院議員会長、中川秀直幹事長が会談し、首相退陣はやむなしと判断したというのは周知の事実だが、4日の毎日新聞朝刊によると、その際に福田康夫元官房長官=写真左=を首相に据え、次期総選挙までの暫定内閣を組ませる構想で一致したと言うのだ。

 首相を見限る動きは他にも出はじめている。

 昨年の組閣の際には、強引に入閣候補を首相サイドに伝えていた津島派が3日、津島雄二会長と笹川尭副会長が会談し、今回は「派閥としての行動はしない」ことで一致した。

 これについて同派幹部は「派閥で推薦したら政権と心中させられる」と解説、あえて安倍政権と距離を置く姿勢を強調した。

ZAKZAK 2007/08/04

614片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:53:31
「1円以上領収書添付」に自民迷走、首相批判止まらず
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080446.html

 政治資金をめぐり政府・自民党が迷走している。政治団体を対象に1円以上の支出に領収書添付を義務付けるとの中川秀直幹事長案に異論が噴出、月内とりまとめが厳しい状況となっているのだ。党内には「辞任する幹事長にやらせる事自体が無理な話。早く新執行部を決めないからダメなんだ」(中堅議員)と、ここでも首相の手腕に対する厳しい見方が広がっている。

 「参院選の結果を受け止め、政治資金の透明度を上げる責任を負った。私も基本的にそういう(1円以上との)考えだ」

 安倍晋三首相は3日夜、記者団に対してこう述べ、幹事長案を後押しする考えを表明した。支持率が急落した首相としては、「政治とカネ」への取り組み姿勢をアピールして政権浮揚の一助としたい考えなのだ。

 しかし、党内からは「首相の浅はかさが透けて見える」(若手)などと、反発する声がしきり。同日午前に開かれた党改革実行本部の小委員会でも、首相のお膝元である町村派の早川忠孝衆院議員が「辞めていく執行部が決めていいのか。新執行部がきちんと検討していくべきだ」と指摘。他のメンバーからも「1円以上となると事務量が煩雑になり、また人件費がかかる」「香典を出して領収書はもらえない」などとの不満や異論が続出したのだ。

 自民党ベテラン議員の1人は顔を曇らせ、こうつぶやいた。

 「こんな大事な事は腰を据えて対処すべきだが、首相は浮足だっている。もはや機能不全だ」

ZAKZAK 2007/08/04

615片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 19:59:35
安倍続投 新5人組“暗躍” (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/shinzou_abe/story/04gendainet02033045/

 日本中が呆れた安倍首相の続投はどう決まったのか。だれとだれが決めたのか。「密室談合」の裏側が見えてきた。

 29日の参院選・投開票日。マスコミの出口調査で自民大敗が分かってきた午後4時40分すぎ、麻生外相が永田町の首相公邸に裏口から入った。公用車でなく、報道陣に見つからないよう、官邸が差し向けたワンボックスカーだった。

「公邸で待ち構えていた安倍は、“このままでは辞められない。続投を支えてほしい”と麻生に懇願したそうです。麻生は即座に全面協力を約束した。麻生が反旗を翻さなければ、党内で政局はあり得ない。この時点で安倍続投が決まった。同時に麻生の幹事長就任と、次期総裁選での麻生支持も決まった。両者の利害が一致したのです」(政界事情通)

 同じ頃、赤坂プリンスホテルでは森元首相、青木参院議員会長、中川幹事長が密談していた。森が総理の意向と「続投支持」の気持ちを伝え、青木、中川もこれを了承した。


●「総理は瀕死なほど操りやすい」と…

「森は、総理はだれでもいい。自分がどれだけ影響力を維持できるかどうか。麻生よりは安倍の方が近いし、死に体となる安倍はさらに操りやすくなるという計算です。青木にしても、仲間の惨敗で動きようがないし、続投支持で少しでも安倍に恩を売っておけば、内閣改造で参院から大臣を送り込めると考えたわけです」(関係者)

 5時40分すぎ、中川が麻生と入れ違いで公邸に入り、3者会談の結果を安倍に伝えた。これで続投の流れは決まったのである。

 各派の幹部には町村派会長から連絡が入り、谷垣派を除く各派もこれを了承した。ただちに安倍は下村官房副長官に「続投」を連絡、それが報道陣に流されたころには党内調整は終わっていた。報道陣が各派議員を回っても、「内閣改造で人心一新が大事だ」といった安倍続投容認論しか出なかったのもうなずける。

 7年前、小渕首相急死を受けて、森が後継総理になったときは、森、青木に加え、野中広務、村上正邦、亀井静香の5人の密談で総理が決められた。あれに倣って、今回は「新5人組談合」と呼ばれ始めている。7年前の森内閣は「密室談合」批判でスタートから低空飛行を続けて墜落したが、安倍談合続投も同じ運命をたどっている。

【2007年8月1日掲載記事】

616片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/05(日) 09:09:46
安倍総理は空気が読めな過ぎる▲1▲
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1185849554/
191 無党派さん age 2007/08/04(土) 23:33:55 ID:QCBIkQJs
…冷静さを欠いた安倍首相には、自分を客観的に見据える余裕はない。なぜか。
その原因は井上首席秘書官にあった。演説会場での応援が終わるたびに、井上は
安倍首相にこう囁いていた。
「総理、すごい人手ですね。私はこんな群衆を見たことがありません。総理の人気は
本物ですよ」
「総理、この選挙戦が不調なのは総理のせいではありません。政権の足を引っ張る閣僚達が
悪いのです。あるいは候補者が悪いのです」
 そのかいあってか、選挙終盤戦になると安倍首相は明らかに開き直る。
仮に負けても問題とはならないと、自ら仄めかしはじめた。
安倍政権は、万事このような調子で勘違いを繰り返していた。

週刊朝日 8月10日号 上杉 隆 執筆
『戦後最年少総理が戦後サイテー総理に成り下がった日』より

617片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/05(日) 14:17:02
バンソウコウ大臣 安倍官邸があわててクビ切りに動いた背景
2007年08月05日10時00分ブックマーク トラックバック(2)
http://news.livedoor.com/article/detail/3257864/

 遅すぎた更迭の裏に一体、何があったのか。1日の永田町では、唐突に赤城の首を切った官邸の“決断”に疑問と批判の声が飛び交った。

 何しろ、赤城は2日から訪米予定で、1日にスケジュールを固めて、準備をしていた。それを記者発表したあとに、安倍は赤城を名指しして、内閣改造をすることを言明。結局、このまま赤城を訪米させては、相手に失礼になることもあり、ドタバタで更迭になったのである。

「クビにするのにもやり方がある。赤城に同情するわけじゃないが、官邸のやり方はメチャクチャだ。しかも、1日の朝、官邸に呼び出したのは井上秘書官だ。赤城は辞表を持っていかず、官邸で『便箋はありませんか』とたずね、その場で辞表を書かされた。これまでかばってきたのに、手のひら返しだ。それで官邸の評判が上がるならイザ知らず、みんなが『今頃遅いよ』と呆れている。どこまで失態を続けるのか」(自民党関係者)

 そこで、官邸が慌てて首切りに動いた裏側だ。

「1日、共同通信が、赤城の政治資金収支報告書に添付された領収書と記載に相違があることをスッパ抜いた。いい加減な資金処理がまたまたクローズアップされるのを恐れて、首を切った」(自民党関係者)という解説が流れているが、別の見方もある。

「党内は『早く改造しろ』の大合唱だ。このまま人事に手をつけずにいたら、9月までは持たない。そこで、新たに出てきた資金処理のミスを口実に、赤城を切って、時間稼ぎをしようとしたんだ」(官邸事情通)

 アホな安倍官邸に、多くの自民党議員はボー然としている。

【2007年8月2日掲載】

618片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 00:38:05
安倍首相「軽い断言」に参院選惨敗の予兆=桐野耕一(社会部)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/news/20070803ddm004070141000c.html

 ◇自己陶酔的な響かぬ言葉−−庶民の困窮知り改革を

 自民党の歴史的惨敗となった今参院選で、公示日1カ月前の6月初旬から有権者の声を中心に取材してきた。年金問題に不安を抱える主婦や社会保険庁職員、街頭演説に耳を傾ける人や「ネットカフェ難民」と呼ばれる人たち……。声を書き込んだB5サイズのノート4冊分をめくると、その数は50人を超えた。

 なぜ自民は惨敗したのか。なぜ有権者は安倍晋三首相に「ノー」を突きつけたのか。ノートを読み返すと、「首相は自分や周りばかりを見ていて、国民の方を見てくれていない」という叫びが聞こえてくるように感じた。

 7月12日の公示日、東京・秋葉原で安倍首相の第一声を取材した。「訴えが心に響いてこない。自分で自分に酔っているだけだ」。55歳の男性が言った。この男性は東京選挙区の自民党候補の応援に来たバリバリの自民支持者。「年金問題を自分の内閣で解決するというが、そう簡単に言い切っていいものか。首相としての重みを持ってもらいたい」

 1時間半も前から会場で首相を待つ35歳の男性がいた。「安倍さん好きです。教育改革とか、自分の好きなことは一生懸命頑張っているから。ただ、国民のことを思っているかと言えば、仲間の議員をかばってばかりで、そこはちょっと違うと思うけど」。首相支持者の意見としてノートに書き記したが、今読み返すと痛烈な批判だったと思う。

 国会運営では、私は安倍首相の政治手法に疑問を持った。社会保険庁改革関連法は十分な論議もされず強行採決された。ザル法と批判されながら改正政治資金規正法もあっさり成立。憲法改正手続きを定めた国民投票法や、改正教育基本法もごり押しした。

 こんな状況だから、年金問題に怒りを持つ高齢者、憲法改正の動きに疑問を持ったり反対する有権者の首相批判の声は予想できた。しかし自民支持者や「安倍ファン」からも多くの批判めいた声を聞くことになるとは思ってもみなかった。

 選挙戦終盤の26日、事務所費問題に揺れる赤城徳彦前農相の地元を訪れた。不明朗な事務所費を計上していた前農相の実家から約30メートル南の畑で農作業する71歳の男性がいた。前農相とは遠い親せき関係にあるという。その人が言う。「事務所費の問題は(前農相が)はっきり説明すべきだ。農家の生活は今、本当に苦しい。そういう時に多額のお金の問題なんて、農家や庶民の方を全く見ていない証拠。農家の苦しさが分かっていない」。さらに「昔は大臣の祖父(赤城宗徳元農相)が畑までやって来て、調子はどうだねと尋ねてくれた」と話し、「今は民主党の方が農家の方を向いている」とつぶやいた。この茨城での取材で、自民離れが想像以上に進行している現実を思い知らされた。

 翌日の夕方。東京都江戸川区の地下鉄駅前では、自民党比例候補の街頭演説が行われ、石原慎太郎・東京都知事が駆けつけた。500人ほどが駅前を埋めたが、ここでも自民に愛想を尽かす風景に遭遇した。「自民党に投票をと頼んでも、半分ぐらいは拒否反応を示す。安倍さんは仲間の大臣をかばい、事務所費問題でも『月800円で辞めさせるのか』とか細かい言い訳ばかり」と自民支持の男性がため息をついた。そして「指導力不足なんですよ」と続けた。

 24時間営業のネットカフェを定宿とする「ネットカフェ難民」。格差社会の象徴とされ、東京都内には20〜30代の若者や40、50代の日雇いの男性らが1000人以上いるという。彼らの声も聞いた。「政治には関心がある。でも投票のため実家に帰る金があれば、ここで何泊もできる」(28歳男性)。「今の政府に反対票を入れたい。でも選挙権のある実家は岐阜で、帰る金がない」(36歳男性)。投票に行きたくても行けないという切実な声だ。日雇いの55歳の男性はこう言った。「簡易宿泊所代わりに若者も大勢寝泊まりするこの現状を、お偉い先生方は知っているのかね」

 住民税アップに苦しむサラリーマンも、消費税の引き上げを警戒する商店主も「苦しい暮らしの内実を、政治家は知っているのか」と口々に語った。こうした怒りも安倍首相に「不信任」を突きつける結果になったのだろう。

 それでも首相は続投表明し、30日の記者会見で「約束した改革を進め、実行する責任がある」と語った。その改革とは庶民の生活に役立つものなのだろうか。

 実行しようと思えば、首相の権限で政府としてネットカフェ難民や疲弊した農家、高齢者の生活実態を詳しく調べられるはずだ。首相好みの改革ではなく、庶民の実態を知った上での改革こそ進めるべきだ。

毎日新聞 2007年8月3日 東京朝刊

619片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:03:25
’07参院選:石川選挙区 安倍首相、改革力説 金沢駅前などで支持訴え /石川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ishikawa/archive/news/2007/07/26/20070726ddlk17010127000c.html

 29日投開票の参院選で、自民党の安倍晋三首相が25日、候補者支援のため、金沢と小松の両市を訪れた。JR金沢駅前で演説した安倍首相は「経済を成長させないでどうやって格差が解消するのか。改革を進めるのか、逆行するのか、それを決める選挙。だから負ける訳にはいかない」と力を込めた。安倍首相が候補者支援で石川入りしたのは今月8日に続き2度目。

 森喜朗元首相らと演説に立った安倍首相は「地域主役の地域再生を進めるためにも、地域をよく知っている人材が必要。民主党に絶対、改革はできない。改革を実行できるのは自公だけ」と支持を訴えた。【高橋慶浩、栗原伸夫】

毎日新聞 2007年7月26日

620片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:56:25
「負けるな晋ちゃんまんじゅう」発売断念
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070806-237671.html

 「純ちゃんまんじゅう」で知られる東京都荒川区の菓子メーカー「大藤」が、安倍晋三首相(52)関連シリーズ第2弾「負けるな晋ちゃんまんじゅう」(仮称)のお盆前の発売を断念したことが5日、分かった。安倍政権への国民の強い反発を背景に、社内外で政治パロディー菓子企画を疑問視する声が続出した。大久保俊男社長(59)は対応に苦慮している。

 安倍政権への逆風が「晋ちゃんまんじゅう」にも直撃した。大藤では昨年9月、発売した「誕生晋ちゃんまんじゅう」を参院選投開票日前の7月下旬に生産を終了。書き入れ時のお盆前に第2弾「負けるな晋ちゃんまんじゅう」を投入する予定だった。しかし、歴史的大敗にもかかわらず続投を表明した安倍首相への逆風は強まるばかり。社内外から新商品「負けるな晋ちゃんまんじゅう」に反発する意見が相次いだ。開発は頓挫している。

 大藤の菓子を取り扱う都内の小売店からは「参院選の結果を見ても、国民の反発が強い中、今、まんじゅうを出して楽しんでもらえるのか」など発売を疑問視する声が上がった。大久保社長は「社内の会議でも『このタイミングで出すのは適切か』『政治関係の商品は適切か』など激論が続き、私のアイデアが次々とNGになった」と説明。ユーモア感覚で政治家関連菓子を作ってきたが「こんな逆風は初めて」と明かす。

 政治家パロディー菓子シリーズは01年の小泉純一郎前首相(65)就任から約1年間販売した「ガンバレ純ちゃんの好景気まんじゅう」が初代。05年9月に「純ちゃんの黒糖改革まんじゅう」「ポスト純ちゃんまんじゅう」と2度モデルチェンジし、発売1年10カ月で30万箱を売り上げた。後継の「誕生晋ちゃんまんじゅう」は「純ちゃん−」で知名度が高まったためか、昨年9月から今年7月までの10カ月間に50万箱を販売する大ヒット商品となった。

 大藤では、今月27日にも行われる予定の内閣改造などを注視。情勢次第では「晋ちゃん」シリーズの継続そのものに判断を下す。お盆の書き入れ時の政治家シリーズは、麻生太郎外相(66)のマンガ好きのキャラクターに焦点を当てたフィギュア入りナッツ菓子「漫画王」に絞る。お盆商戦から「晋ちゃん」の姿が消えることになる。【清水優】

[2007年8月6日8時30分 紙面から]

621片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 14:51:42
惨敗続投:ドキュメント安倍政権 散髪1時間半、頭の中は改造の構想?
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/news/20070805ddm002010100000c.html

 ◇「総理は前よりやせていた」

 ◇ポスト安倍候補、じっと模様ながめ

 4日午前11時。参院選後初の週末を迎えた首相・安倍晋三は、公邸を出ると、東京・西新宿のホテル「ヒルトン東京」地下にある行きつけの村儀理容室に入った。

 地下に下りる階段で、父親に抱えられた小さな女の子が安倍に手を振った。二度三度、手を振り返した安倍だが、表情に笑みはなかった。

 マッサージ付きで、約1時間半。27日以降と見込まれる、内閣改造人事の構想を練っていたのか。帰りしな、安倍と握手した同ホテル1階の食料品店「田中屋」の佐川栄子店主は「総理は前よりやせていた。これから大事な時期なので頑張ってほしい」と心配そうに話した。

 「派閥の推薦は受けない」。安倍は自前の組閣を貫く方針だが、自民党内では「論功行賞はもう終わり。お友達内閣を早く解消し、人材を幅広く求めるべきだ」(山崎派会長・山崎拓)との空気が強まっている。

 「身体検査」でふるいにかけたとしても、組閣の顔ぶれで、党内をまとめきれるかどうか。「今までと同じままで、挙党一致とはいかない」(谷垣派幹部)といった声には、安倍も配慮せざるを得ない。人事でつまずけば、続投批判が一気に広がる懸念もある。

 難問を抱えたままの、安倍続投。だが「ポスト安倍」に名前が挙がる政治家たちは、じっと模様ながめしている。

 安倍続投を支持し、選挙翌日の先月30日からマニラで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の国際会議に出席していた外相・麻生太郎は、3日に帰国。4日は公務もなく、ゆっくり過ごした。新執行部の幹事長候補でもあり、周囲に「党内の空気がこれからどうなるかだ」と漏らす。

 開票日夕、元首相・森喜朗ら3人のホテル会合で、安倍退陣を想定した「暫定政権」の首班に名前の出た元官房長官・福田康夫。安倍続投に異論が相次いだ31日の総務会でも、発言は一切せず、音なしの構えだ。

 福田が会長を務める、50歳以上で初当選した自民党議員の会「クローニン(苦労人)の会」も、福田が「政局の間は開かない」と言っているため、動く気配はない。

 一方、不人気の安倍に代わって参院選で応援要請が殺到した防衛相・小池百合子。民主党代表・小沢一郎とかつては政治行動を共にし、政党を渡り歩いて自民党入りした経緯への反発を意識してか、政権への意欲はおくびにも出さない。

 前農相・赤城徳彦更迭直後の記者会見で、総裁選への対応を聞かれた小池は、こう答えた。「私はブラックバスではないが、外来種の小魚です。そういうことは、一切考えたことはない」

 散髪後、東京・富ケ谷の私邸に入った安倍は、訪れた自民党幹事長・中川秀直と約50分間、今後の国会対応などについて意見交換した。週明けから、どう反転攻勢に出るのか−−。(敬称略)

毎日新聞 2007年8月5日 東京朝刊

622片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 15:55:41
’07参院選:激戦から一夜明けて 世耕氏「初心に帰り頑張る」 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk30010561000c.html

 参院選和歌山選挙区で3選を果たした自民の世耕弘成氏(44)が、当選から一夜明けた30日、和歌山市内の事務所で毎日新聞などのインタビューに応じた。「改革魂を失わず、初心に帰って頑張りたい」と抱負を語ったが、全国的な自民の大敗に、笑顔が少なかった。

 自身の結果については「極めて満足。得票率で半分以上いき、全市町村で勝たせていただいた」と振り返った。自民の大敗は「今後の参議院運営を考えると厳しい1日になった。党や首相官邸で敗北の総括をしなければいけない」と話した。

 安倍晋三首相には深夜、電話で当選を報告。「いつになく、非常に厳しい口調で、『大変なことになった。非常に厳しいけども、しっかり引き続き頑張る』ということだった」と述べた。

 世耕氏は「地方が疲弊し、地方の人がかなり絶望的になっていることが色濃く出た選挙」と分析。「だからこそ、ふるさと納税を一日も早く実現させたい」と述べた。【青木勝彦】

毎日新聞 2007年7月31日

623片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 16:20:56
首相に直接退陣求める声 自民代議士会 '07/8/7
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708070272.html

 安倍晋三首相が出席した七日午後の自民党代議士会で、中谷元・元防衛庁長官が「首相は一度、身を引いて(立て直し策を)全党的問題として根本的に議論し直すべきだ」と指摘するなど、退陣を求める声が上がった。

 小坂憲次前文部科学相も「首相は『安倍か小沢(一郎民主党代表)か』で投手(党首)戦を挑み、国民はホームランを打たれたピッチャーに交代を求めた」と強調。「自ら続投を求めるのではなく、監督に意見を聞くべきだ」と述べた。

 退陣論を繰り返している石破茂元防衛庁長官も「首相は反省すべきは反省すると言ったが、何を反省し、何をどう改めるのかはっきりさせるべきだ」と迫った。

 首相は代議士会に先立つ両院議員総会で「私に対して職を辞せよとの声があることは承知しているが、改革を進めることで責任を果たさなければならないと決意した」と続投への理解を求めた。

624片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 21:36:17
安倍首相:豪議会での演説取りやめ 政治責務理由に
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070808k0000m010103000c.html

 オーストラリアのハワード首相は7日、首都キャンベラの連邦議会での答弁で、安倍晋三首相が9月11日に予定していた連邦議会の両院合同会議での演説を取りやめたことを明らかにした。参院選で自民党が大敗し、長期の外国訪問を続ける余裕がなくなったためとみられる。

 ハワード首相によると、安倍首相は数日前に電話で「国内の政治的責務のため」キャンベラを訪問できなくなったと伝えた。9月8、9日にシドニーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議には出席すると語ったという。

 演説は、ハワード首相が安倍首相との5月の電話協議で招請。安倍首相は日本の首相として初めて演説することになっていた。(共同)

毎日新聞 2007年8月7日 20時59分


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