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【44衆】近畿
153
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/28(水) 22:45:16
栗東の新幹線新駅:栗東市の起債に県が「不同意」 新駅推進、手詰まりの様相 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070328ddlk25010568000c.html
東海道新幹線新駅建設に関連して栗東市が計画していた3580万円の地方債発行について、県は27日、同意内示を行わなかった。事実上の「不同意」で、今年度分の起債は困難となり、同市の新駅推進はさらに手詰まりの様相を呈してきた。
県内市町の起債には県の同意が必要で、県は9月と年度末に一括して同意を判断する。栗東市は昨年9月、新駅関連で6540万円を起債する計画だったが、同月に大津地裁が新駅関連の市の起債は地方財政法違反として発行差し止めを命じる判決を出し、県は同意の内示を保留した経緯がある。同市は今月14日、3580万円の起債計画書を県に改めて提出した。
阪口栄・県自治振興課長は「新駅は引き続き(県、栗東市、周辺市などによる)促進協議会で凍結を含む議論がされている。工事が進ちょくしておらず、今後も確実な推進が見通せない状況。起債は確実な推進が前提条件で、その条件が整っていない」と同意内示しなかった理由を述べた。
栗東市の国松正一市長は「05年度発行債は知事より許可を得ており、速やかに対応されるよう申し入れる」とコメントし、不快感を示した。しかし、県の同意なしに市の独断で決められる「不同意債」は発行しない方針。【服部正法、阿部雄介】
毎日新聞 2007年3月28日
154
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/28(水) 22:48:54
’07統一選の現場から:/3 府議選 加速する自公協力 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070328ddlk27010327000c.html
「少子化対策、何をしたのか。民主は答えられないでしょう」
今月11日、和泉市の泉北高速鉄道和泉中央駅前。府議選候補の応援に訪れた公明党の太田昭宏代表は、約30分間の街頭演説で民主批判を繰り返した。同市(定数2)は、自民と公明の現職に民主新人が挑む。公明が最重点区と位置づける激戦区だ。
約1カ月前の2月10日にも、太田氏は大阪市淀川区のJR新大阪駅前で街頭演説を行った。しかし、この時は民主には一言も触れず、一貫して共産批判を展開。同区(定数2)は自民現職と公明、共産の2新人の争いで、民主は擁立していない。演説内容には「民公協力」への配慮があった。「中央の枠組みがそのまま大阪でもというわけにいかない。昔からのつながりがある」。支持母体の創価学会幹部も水面下の協力関係を認める。
昨年10月の衆院大阪9区補選は、公明・創価学会が自民新人を全面支援して民主元職らに勝利した。これを境に府内では、自公シフトが進みつつある。今年に入って連合大阪幹部は創価学会側に、統一地方選では組織的な選挙協力をしない方針を伝えた。「中央の自公関係が地方に波及する中、大阪で民公が手を結ぶことが通用するのか。民主は独力で頑張らないといけない」と、幹部は説明する。
自公か、民公か。淀川区のように、かつての社公民路線が残る地域は揺れている。松下電器産業(本社・門真市)の下請け企業が多い府北部の選挙区もその一つだ。松下労組を中心とした民主の支持基盤が厚い土地柄で、現在の府議選立候補予定は民主推薦の現職だけ。これまで公明票は民主に流れたとみられ、自民は長年議席を取れなかった。
今回、公明側は「自民が候補を擁立するなら協力する」と約束した。しかし、自民の地元市議らは「府連レベルで決めても民公の関係は切れない」と懐疑的だった。「故松下幸之助氏と池田大作名誉会長の利害を超えた関係が双方に浸透している」(自民関係者)との見方は今も根強い。参院選に向けて自公シフトが加速する中、府議選は一つの試金石となる。
毎日新聞 2007年3月28日
155
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/28(水) 22:49:20
泉佐野市議会:新年度予算案を否決 福祉切り捨てに反発、賛成9反対10 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070328ddlk27010328000c.html
泉佐野市議会は27日の本会議で、一般会計約404億円の07年度予算案を否決した。景気回復で市税収入の増加が見込まれるが、福祉支出を低水準に据え置く一方、同和対策関連で新規事業を始めようとしたことに与党の公明党市議団(4人)が「福祉切り捨てだ」と反発。採決の結果、賛成9、反対10となった。当初予算案の否決を受け、市は修正案の編成を準備している。
同市は05年度まで7年連続の赤字決算で、財政再建団体転落の危機に直面。市立の体育館や図書館を週5日制とし、家庭ごみ収集を1袋50円に有料化するなど、住民サービスを切り下げて赤字を減らしてきた。しかし、新田谷修司市長は「市民の理解と協力で、非常事態のトンネルを抜けた」として07年度は前年度比で実質5・3%増の積極予算に転換しようとした。
旧同和地区では、共同浴場建て替えに約1億円を計上し、うち8240万円は市債を発行して用地を買収する計画を立てた。半面、乳幼児通院医療費補助は周辺自治体のほとんどが対象を「4歳未満」に引き上げる中、「3歳未満」のままとしていた。
これに対し、公明、共産や革新無所属の議員らが「市民に負担を押しつける予算だ」と反対した。市は各会派と調整したうえで予算案を組み直し、議会に再提出する方針。【奥村隆】
毎日新聞 2007年3月28日
156
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:28:37
17選挙区に78人準備 県議選あす告示 讀賣滋賀
統一地方選前半戦の県議選(定数47)が30日告示される。17選挙区に78人が立候補を予定している。前回は6選挙区で無投票だったが、今回は野洲市のみ前回に続き無投票となる公算が大きい。嘉田知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」が擁立する公認9人、推薦10人の動向が注目されそうだ。
28日までに立候補を表明しているのは、現職33人、新人43人、元職2人で、女性は14人。党派別では▽自民24人(現職19人、新人5人)▽民主14人(現職8人、新人6人)▽公明2人(現職1人、新人1人)▽共産7人(現職1人、新人6人)▽対話の会9人(現職2人、新人6人、元議員1人)▽無所属22人(現職2人、新人19人、元議員1人)。
自民は8人が引退。6人を推薦したが、うち2人は現時点で対話の会の推薦と重複しており、改選後の会派への取り込みをもくろむ。栗東市の新幹線新駅問題に触れる立候補予定者は少なく、争点化を避けたい意向。
民主は2人が引退、1人が参院選に出馬する。伊香郡や愛知郡など郡部にも手を広げ、会派で現有12議席以上を目指す。彦根市など5選挙区の計6人が対話の会の推薦を受ける。
36年間1議席を確保していた公明は、今回初めて2議席獲得を目指し、前回トップ当選を果たした大津市で2人を立てる。
共産は、前回小差で1人が落選した大津市で2議席復活を狙うほか、各選挙区で組織固めを進める。
対話の会は、新駅問題を最大の争点に位置づける。嘉田知事も公認、推薦計19人すべての選挙区に入り“後方支援”した。
選挙区は、市町村合併で「長浜市東浅井郡選挙区」(長浜市と東浅井郡)を除いて市・郡ごとに設定され、前回より2選挙区減った。大津市(定数10)は15人、彦根市(4)は7人、長浜市東浅井郡(3)は6人、東近江市(4)は7人がそれぞれ立候補するとみられ、激戦が予想される。少数激戦となる犬上、伊香両郡では「自民」対「民主・対話」の一騎打ちとなりそうだ。
(2007年3月29日 読売新聞)
157
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:29:29
2007統一選 府議選出馬予定97人 あす告示 京都市議選は91人 讀賣京都
統一地方選の前半戦の府議選と京都市議選が30日、告示される。府議選では定数62に対して97人が、京都市議選では定数69に対し91人が、それぞれ立候補を予定している。都市部と農村部との経済格差、若者の雇用確保、自治体の財政健全化、道路を含む基盤整備強化など府内では様々な課題が山積。4月8日の投開票に向け、各立候補予定者には、各地域の課題解消のための政策、主張や政治姿勢などをわかりやすく有権者に訴えることが求められている。
府 議 選
定数は前回と同じ62だが、昨年の9月議会で、京田辺市・綴喜郡が定数1から2に増え、京丹後市が同2から1に減った。前回(94人)より3人多い97人が25選挙区で立つ見通し。
北、南区(定数各3)では今のところ、定数以上の立候補の動きがなく、無投票になる可能性もある。内訳は現職49、新人48人。党派別では、自民27、共産28、民主14、公明6、社民1、新政会3、無所属18人。
現議席数25で第1党の自民は推薦2人を含め全選挙区に候補者を擁立、全選挙区に公認候補を立てる共産との議席争いを展開する。統一会派を組む府民連合を含めた現議席14の民主は勢力拡大を狙う。公明は前回と同じ6人が立つが、うち3人が新人で世代交代の戦い。社民は1995年以来の公認候補の当選者を出すのが目標。新政会は新人1人を含む3人全員の当選を目指す。
京都市議選
計11選挙区で前回より2人多い91人が立つ。内訳は党派別では自民25、共産23、公明12、民主19、社民と国民新党が各1、無所属・諸派10人。新旧別では、現職56、新人32、元議員3人。
民主が擁立者数を大幅に拡大し、現議席23の自民と、3議席差で追う共産の第1党争いへの食い込みを狙う。公明も東山区を除く10選挙区で前回と同数の候補者を擁立。社民は新人を立て、国民新党は初の議席確保を目指す。
左京区では定数9に対して15人が準備を進め、混戦が予想される。逆に下京区(定数4)は定数以上の立候補予定者が現段階でいないため、無投票の可能性もある。
(2007年3月29日 読売新聞)
158
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:30:10
府議選190人出馬準備
あす告示 大阪市議130人 讀賣大阪
統一地方選前半戦の府議選と大阪市議選、堺市議選は30日告示される。府議選(定数112)には約190人が出馬の準備を進め、大阪市議選(同89)では約130人が立候補を予定。政令市移行後初の選挙となる堺市議選(同52)には75人前後が立つ見込みだ。府、両市ともに厳しい財政状況が続く中、地域の活性化や福祉、教育など山積する課題に議会としてどう取り組むかなどが争点になるとみられ、4月8日の投開票に向け激しい舌戦が予想される。
府議選
全市1区だった堺市が6分割される一方、富田林市と南河内郡の両選挙区が統合され、前回より4区多い62選挙区で争われる。
28日現在で準備を進めているのは現職89人のほか、新人と元議員が計100人前後で、前回(183人)を上回りそうだ。
党派別では自民が50人、民主が26人、公明が23人、共産が45人、社民が1人を公認。無所属は44人前後が動きを見せている。
大阪市西区や吹田市など12選挙区(定数計15)は現段階の立候補予定者が定数と同じで、前回は2選挙区(同8)のみだった無投票が大幅に増える可能性もある。
大阪市議選
これまでに現職75人、元議員3人、新人五十数人が準備。此花区は初めて無投票になる見通しで、残る23選挙区で選挙戦が繰り広げられそうだ。
自民は空席の大正区を含む全区での議席獲得を狙って36人、民主は前回より1人増の24人、公明は20人を公認。共産は生野区で複数候補を立てるなど25人を公認、議席増を狙う。国民新党も1人を擁立する。
堺市議選
現職50人、元議員2人、新人二十数人が出馬を予定している。政令市移行に伴い、選挙区がこれまでの全市1区から7区に変わったことで立候補者数は前回(64人)を大きく上回り、各区とも選挙戦になりそうだ。
党派別では自民が15人、民主が11人を擁立。公明は現職13人の当選を目指し、共産からは10人が立候補する予定だ。1月に結成された無所属ウィンネットは5人を擁立、無所属は二十数人になりそうだ。
(2007年3月29日 読売新聞)
159
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:30:43
無投票選挙区半減か
参院選にらみ新人増 市町合併で転身も 讀賣兵庫
統一地方選で行われる県議選と神戸市議選が30日、告示される。定数が1減って92となる県議選には、44選挙区に計144人が立候補を予定。三木市選挙区で20年ぶり、飾磨郡選挙区で24年ぶりの選挙戦がそれぞれ見込まれるなど、前回は過去最高の18あった無投票選挙区が半分以下になるとみられる。一方、定数が戦後初めて減少し、3減の69となる市議選には、9選挙区に計95人が立候補を表明している。
県議選に立候補の準備を進めているのは、現職79人、元議員7人、新人58人で、前回立候補者の134人より大幅に増える見通し。党派別では自民が27人、民主22人、公明12人、共産17人、社民1人、新社会1人をそれぞれ公認している。
自民党は告示間近になって、1人区の現職3人が体調不良などで立候補取りやめを表明。現職90人(欠員3)のうち議会内会派で45議席を占める自民は、推薦を加えて49人が立つ見通しで、過半数維持が最大の焦点。1人区の23選挙区のうち、19選挙区を重点区に指定するなど、てこ入れに乗り出している。
無投票は7選挙区にとどまる見込み。現職議員11人が引退を決める一方で、前回46人だった新人が58人に大幅に増えることなどが影響したと見られる。各党とも7月の参院選に向けて地方票の掘り起こしを狙う中で、特に民主党は空白区解消を目指して、前回の17人を大幅に上回る28人を公認、推薦した。
市町合併で退いた元市町議や元町長が立候補の動きを見せるのも今回の特徴。5回連続無投票だった飾磨郡選挙区では、姫路市と合併した旧夢前町の町議3人が議席を争う形に。西脇市選挙区では、元黒田庄町長が出馬する予定。こうしたことから、無投票の選挙区が大幅に減少する見通しになっている。
一方、神戸市議選は前市議らによる汚職事件を受け、議会の改革などが争点となる。党派別では、自民が21人、民主17人、公明13人、共産13人、新社会3人、神戸改革フォーラム8人などとなる見通し。
(2007年3月29日 読売新聞)
160
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 08:31:28
あす告示 東牟婁郡激戦か 讀賣和歌山
統一地方選の前半戦となる県議選が30日に告示され、14選挙区(定数46)で計57人が立候補を予定している。昨年12月の知事選で仁坂知事を推薦した自民、公明両党に対して、共産など野党勢力がどれだけ議席を伸ばすかが焦点。前知事が逮捕された談合事件を受け、県政刷新への取り組みにも有権者の関心が注がれる。投開票は4月8日。
立候補予定者の内訳は、現職39人、元議員4人、新人14人。自民は25人、公明は4人が立候補を予定。知事選で対立候補を立てた共産は5人、巻き返しを図る民主は2人、社民は1人が準備している。無所属は20人。
最大の激戦区は東牟婁郡(定数2)で、自民現職3人と、無所属の新人2人(うち1人は民主推薦)が立候補を予定。岩出市(定数2)も、民主現職に無所属の新人3人(うち2人は自民・公明推薦)が挑む。橋本市(定数2)、新宮市(同2)など8選挙区では、無投票の公算が大きい。
4月22日投票の後半戦では和歌山市議選など、7月には参院選も予定されており、各党の勢力関係と有権者の動向が注目される。
(2007年3月29日 読売新聞)
161
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 09:17:04
県議選30日告示 定数1増5減で激戦模様 産経奈良
http://www.sankei.co.jp/chiho/nara/070329/nar070329002.htm
統一地方選の前半戦となる県議選(定数44)が30日、告示される。昭和26年以来、56年ぶりに知事選とのダブル選となる。これまでに現職、元職、新人合わせて63人が立候補を表明。今回は定数が1増5減となった影響で、各選挙区とも激戦模様となっている。
立候補予定者の内訳は、現職39人▽元職2人▽新人22人。
今回は、定数見直しで生駒市選挙区が1増の4議席となる一方、天理市と吉野郡の両選挙区が1減の2議席、御所市と五條市、宇陀郡・宇陀市の各選挙区が1減の1議席となった。
党派別では、自民が公認25人、推薦5人の計30人(現職25、新人5)▽民主が公認8人、推薦2人の計10人(現職6、元職1、新人3)▽公明が公認3人(現職1、新人2)▽共産が公認7人(現職3、元職1、新人3)▽社民が公認1人、推薦2人、支持1人の計4人(現職2、新人2)。政党の公認や推薦を受けない無所属は9人(現職2、新人7)となっている。
自民は、平成15年の前回選挙で公認と推薦を合わせた立候補者30人中、29人が当選し「独り勝ち」に。しかし今回は、定数削減の影響のほか、公認・推薦の新人候補が増える見通しで、一転して「守り」の戦いを強いられそうだ。
民主は、山辺郡・奈良市選挙区で新人の擁立を見送り、候補者を現職の2人だけに絞る手堅い布陣。大和郡山市、香芝市、吉野郡の各選挙区で擁立した新人3人も、衆院選にくら替えしたり引退した現職の後継で、議席の死守を目指す。
公明は前回、奈良市の選挙区で公認した1人がトップ当選を果たしたため、今回は、この現職に新人1人を加えて擁立。県南部の拠点となる高市郡・橿原市選挙区でも新人1人を立て、党勢の拡大をはかる。
共産は、現職3人に加え、今回の定数見直しで1増の4議席に増えた生駒市選挙区に、当初は今年7月の参院選に出馬予定だった元職1人がくら替えで立候補する。生駒郡、大和郡山市、大和高田市の各選挙区でも新人を擁立した。
社民は、前回議席を失った奈良市の選挙区で今回、市議選に過去3回の出馬経験がある無所属新人を支持する。生駒郡と御所市の各選挙区では、現職2人(うち1人は推薦)の議席を死守する構え。桜井市選挙区でも新人1人を推薦し、党勢拡大をはかる。
一方、香芝市、葛城市、磯城郡の3選挙区では定数以上に立候補の動きはなく、無投票となる可能性が高まっている。
(2007/03/29 03:35)
162
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 16:32:00
’07統一地方選:県議選/神戸市議選 あす告示 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070329ddlk28010371000c.html
◇144人が立候補の構え
統一地方選の第1ラウンドとして行われる県議選(定数92)と神戸市議選(同69)は30日告示される。投開票は4月8日。震災から丸12年が過ぎ、各自治体の復興事業が大幅に縮小されて「ポスト震災」の色合いが強まる中、所得格差の拡大や地域医療の崩壊など新たな課題にも直面している。各陣営は福祉の充実など生活に密着した政策を訴え、激しい前哨戦を繰り広げている。神戸市議選は市議汚職を生み出した市政のあり方を問いかける選挙にもなりそうだ。
各政党は7月の参院選や、安倍内閣の支持率の低迷から年内を予想する見方もある総選挙を見据え、統一地方選を国政につながる重要なステップと位置づけている。
県議選の定数は、人口の増減に伴い、川西市・川辺郡選挙区を2から3に増やし、尼崎市選挙区を8から7に、美方郡選挙区も2から1に減らす「1増2減」に是正された。28日現在、44選挙区で144人が立候補の構えを見せており、過去最少だった03年の前回選挙(134人)を上回る見通し。
既に県選管で予備審査を受けた144人の党派別内訳は、▽自民27人▽民主22人▽公明12人▽共産17人▽社民1人▽新社会1人。無所属は64人。
今回の選挙は、45議席を擁する最大会派の自民が過半数を確保できるかが最大の焦点。無所属には自民推薦の22人が含まれている。
現職のベテラン11人が引退する一方、新人は前回(46人)を上回る58人が立候補すると見られ、新旧交代の傾向がうかがえる。女性候補は、前回(19人)を3人上回り戦後最多となる可能性が高い。【竹内良和】
◇神戸市議選も告示−−93人立候補か
神戸市議選には、現職59人、元職1人、新人33人の計93人が立候補の意向を示している。立候補者総数は前回の106人を下回る見通しだが、今回の選挙から定数減となった5選挙区は激戦になりそうだ。
政党別の立候補予定者は▽自民21人▽民主17人▽公明13人▽共産13人▽新社会3人▽神戸改革フォーラムなど諸派9人▽無所属17人。戦後の市議選で最低の立候補者数となる見通し。一方、引退議員は11人だった。
定数は今回の選挙で72から69に減る。西区が2増となる一方、5選挙区で各1議席ずつ削減される。中央・兵庫・長田3区は6から5に削減され、須磨区は9から8に、垂水区は11から10に減る。長田・垂水両区は定数を上回る現職が立候補する予定で、現職のいずれかが落選するため、激戦となる見通しだ。
元市議、村岡功被告(69)が汚職事件で実刑判決を受けた直後の選挙戦となり、有権者の判断が注目される。膨大な借金を抱える市財政の再建なども選挙戦の争点となりそうだ。【坂口雄亮】
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年3月29日
163
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/03/29(木) 16:33:48
和歌山・ぶらくり丁:周辺地域「にぎわいがなくなってきた」−−世論調査 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070329ddlk30040502000c.html
◇今年度和歌山市政世論調査で市民の3割弱
◇「商店街の育成」望む声167件
和歌山市の中心市街地(ぶらくり丁周辺地域)について、市民の3割弱が、前年に比べて「にぎわいがなくなってきた」と感じていることが、今年度の市の市政世論調査で分かった。ぶらくり丁には大衆演劇専門の芝居小屋ができ、夏には旧丸正百貨店ビル跡に複合商業施設が一部オープンする予定。だが、シャッターが下りたままの店舗も少なくなく、調査結果はそうした現状を反映したとみられる。
昨年10月、市在住の20歳以上の男女2000人を無作為に抽出し、中心市街地や市政への要望などをアンケート形式で聞いた。962人(48・1%)から回答を得た。
中心市街地の現状について、前年に比べて「少しにぎわいがなくなってきた」と答えた人が12・8%、「かなりにぎわいがなくなってきた」が13・5%で、計26・3%の人がにぎわいがなくなっていると感じている。「にぎわってきた」と答えた人は9・0%だった。
中心市街地に行く頻度は、「ほとんど行かない」と答えた人が38・4%に上った。月1〜2回が28・8%、月3〜5回が16・7%、「全く行かない」は7・2%。30、50代では「ほとんど行かない」と「全く行かない」を合わせると過半数を占めた。
一方、市政への要望で最も多かったのは「高齢者福祉」で318件(33・1%)。次いで「下水道の完備」の309件(32・1%)、「健全な財政運営」の270件(28・1%)、「市街地の整備、再開発」の218件(22・7%)など。「商店街の育成」も167件(17・4%)あった。【久保聡】
毎日新聞 2007年3月29日
164
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/01(日) 09:53:16
2007年統一選おおさか決戦 「新住民」の心つかめ 讀賣大阪
都心で続く高層マンションの建設ラッシュ。統一地方選前半戦の候補者たちは、急増中の〈新住民〉の支持を得ようと、あの手この手の作戦を展開している。
「お子さんと一緒のお母さん、私も子育て中。安心して安全に子育てができる環境作りをさせてほしい」
大阪市西淀川区の高層マンション。近くの公園で子どもを遊ばせている若い母親たちに、市議選の男性候補は直接、語りかけた。
候補は新住民に狙いを定め、子育て支援策や教育環境の充実を訴える。「組織票の切り崩しは至難の業」だからだ。
新住民を重視する戦いは府議選でも同じ。市内中心部は4年前の前回選に比べ、中央区で15%、北区で10%も有権者が増えた。北区の陣営は「家の中でも、意外に演説は聞いてくれている」と今後、マンション前でのスポット演説に力を入れる。別の陣営も週明けからマンションが立ち並ぶ駅前で、早朝、通勤客らに声を掛けるという。
ただ、賃貸マンションは入居者の入れ替わりが激しいため、中央区の府議選候補者陣営は「友人や知人のつてを頼るのが一番」と、紹介された有権者に電話などで支持を呼びかける。
政令市移行で全市1区から府議選は6区、市議選は7区に分かれ、地域密着の選挙運動が不可欠の堺市。
地下鉄御堂筋線の駅周辺でマンション建設が続く北区では、4年前から世帯数が約4500も増えた。
市議選のある陣営は「無党派の若い世帯が多く、掘り起こせる票は多い。狙い目」と語る。オートロック式のマンションでは、告示前から「どんな相談にものると住民に伝えて」と管理人に依頼。言葉通り、病院の紹介からごみ問題まで細かく応じてきた。
別の陣営も昨夏からマンション住民らを狙ってチラシを配布。若い母親らから子どもの学校に対する相談などが寄せられ、「予想以上の反応。励みになった」という。
(2007年4月1日 読売新聞)
165
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/01(日) 23:42:14
小林氏立候補せず無投票に
今江・中谷両新人が当選
=県議選・近江八幡市選挙区= 滋賀報知
http://www.bcap.co.jp/s-hochi/n070401.html
#4
県議会議員選挙は先月三十日告示され、近江八幡市選挙区は、民主党公認で連合から推薦を受ける元市職員の今江政彦氏(52)と、自民党と嘉田由紀子知事の政治団体の「対話でつなごう滋賀の会」から推薦を受ける市議の中谷哲夫氏(64)の、新人二人以外に立候補がなく、同選挙区初の無投票当選が決まった。
無所属で立候補の準備を進めていた市議の小林良一氏(62)は、告示当日にも選挙事務所を中小森町の自宅に開設するなど、立候補の構えを見せただけで、結局、立候補しなかった。その理由を、「諸般の事情」と言葉を濁し、真意を語らなかった。
立候補受付締め切りの午後五時に選挙カーから降りた今江氏は、「小林氏立候補せず」の一報を聞いた瞬間、拍子抜けし、がっくりと肩を落とした。初めて経験する選挙に、強い決意と気合で臨んでいたからだ。しかし、候補者を待ち構えた支援者から、次々と「おめでとう」の言葉がかけられると、落胆は喜びへと変わっていった。
岡田三正後援会長が支援に感謝を、民主党の奥村展三衆議院議員、総括責任者で夏の参院選に挑戦する徳永久志県議らが、祝福の言葉に今後の活躍への期待を込めた。
今江氏は、「行政経験から市民の生活を良くするのは政治しかない。近江八幡市がいち早く行った小学校へのガードマン配置など数々の先進的な行政を県にも広げ、『子育て環境日本一』の県をめざしたい」と、福祉や子育て支援など、市民の声を県政に役立てる決意を述べた。
中谷氏の選挙事務所では、自民党の岩永峯一衆議院議員が「嘉田さんを自民党あげて是は是、否は否で支援していこうと思っている。中谷さんには、嘉田県政を支え、チェック機能を果たす自民党県議として活躍してもらいたい」と、対話でつなごう滋賀の会の寺川庄蔵代表も「嘉田知事も力強い支えを得た」と、中谷氏の活躍に期待を寄せた。そのあと、嘉田知事も祝いに駆け付けた。知事選以来の自民党、長年良くなかった県、近江八幡市の、三者の関係改善に、その手腕が期待される。
中谷氏は、「(無投票当選の)責任感を感じています。市民の期待に応えられるよう、きょうの日を忘れず、一所懸命やります」と決意を述べた。農業問題、親も含めた教育再生、「もったいない」の精神取り戻す生活改善などに、力を注ぐ。
166
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/02(月) 08:38:24
2007統一選おおさか決戦 党首クラス続々来援 新団体や「あえて無所属」組奮戦
政治不信に揺れる中… 讀賣大阪
府内各地で激しい舌戦が繰り広げられている統一地方選前半戦。各政党は、今年最大の政治決戦とされる参院選もにらみ、党首クラスを激戦区の応援に投入するなど、議席の維持、拡大に躍起だ。一方、既成政党に対する有権者の支持が揺らぐ中、新たな政治団体から立ったり、あえて無所属で挑んだりする候補者も目立つ。
自民は、夏に改選を迎える参院議員らが各陣営を回って保守票の掘り起こしを図り、府連幹部は「府議、大阪、堺両市議選とも、何とか議席増を」と期待。参院選に向けて弾みをつけたい民主は、府議選で前回より8人多い26人を公認。菅代表代行もテコ入れに訪れ、府連幹部は「無党派層を取り込みたい」とする。
府内を「全国最激戦地」と位置づける公明は、太田代表が再三、岸和田、和泉両市などでマイクを握り、1日は「我々は政策を実現する」と熱弁。共産も告示日から志位委員長ら幹部が相次ぎ大阪入りし、「暮らしを守るため頑張る」などと強調した。
大阪市議選で1人を公認、4人を推薦した国民新党は3月下旬から2回、亀井代表代行が来援した。参院選大阪選挙区でも新人を立てる予定で、「保守層の中にも格差を拡大させた与党への不満は大きい。市議選を機に基盤を築きたい」と党関係者。
「政党の党利党略に左右されず、市民の声を反映した政策を実現したい」。女性市議らでつくる「無所属ウィンネット」から出馬した堺市議選の候補は、街頭演説で〈脱・既成政党〉を訴える。
今年1月、「福祉、医療、教育など、生活者に本当に必要とされる政策を」と結成され、市議選で5人を擁立。幹部は、住民と国との懸け橋になることも地方議員の役割とし、「中央へもの申す議員を誕生させたい」と力を込める。
一方、無所属での出馬を選んだ候補者もいる。ある現職府議は「医療費の自己負担増などで自民への風当たりは強く、民主への期待感も低い。幅広い支持を求めるうえで、政党の看板はプラスにならない」と語る。
(2007年4月2日 読売新聞)
167
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/02(月) 22:48:29
’07統一地方選:神戸市議選 影落とす汚職事件、自民「しんどい選挙」 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070402ddlk28010312000c.html
◇議会野党は攻勢
8日に投開票の神戸市議選(定数69)で、元自民市議、村岡功被告(69)の汚職事件が、自民候補に影を落としている。告示直前の27日に実刑判決が言い渡されたばかりで、県連幹部らは「判決のタイミングが悪い」「選挙への影響は避けられない」と懸念する。事件を巡る自民候補らの動きを追った。【坂口雄亮、藤田剛】
定数が1減の5になり、現職6人のうち1人が必ず落選する激戦の長田区。「私は人に後ろ指をさされるようなことは一切ない」。1日夜の個人演説会で、自民候補は集まった支持者を前に、約15分間の演説の大半を使って事件とは無関係であることを強調した。この候補は事件後、支持者に手紙を配り、事態の収拾に奔走した。「(実刑判決は)昔の記憶を呼び起こすようなもの。本当にこたえる」とため息をつく。
一方、村岡被告の出身選挙区の中央区(定数5)。現職3人と新人5人が立候補しており、現職のうち野党候補2人は、事件を調査する市議会特別委員会のメンバーだった。2人は街頭演説で必ず事件に触れ「誰が汚職事件を追及し、誰が追及しなかったか。前面に立ってきたのは私だ」「事件は未解明の部分が多いのに、与党は事件の幕引きを急いだ」と訴える。
対する自民候補は、事件のイメージを払しょくしようと公募で選ばれた新人。県連幹部が「いつまで事件のことを言い続けるのか」と野党を批判するのに対し、この候補は「事件が一番の争点になるのは仕方がない」との考えだ。それでも「事件だけに縛られる選挙にはしたくない」として、街頭演説では医療改革などを中心に主張する。市議会与党の民主や公明の候補も、事件にはほとんど言及しない。
「有権者は事件をどうみているのだろうか。こんなしんどい選挙は初めて」。現職の自民候補はそう本音を漏らす。
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年4月2日
168
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/02(月) 23:41:49
春の選択 統一地方選 各党幹部次々と来援
2007年04月02日 朝日大阪
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000704020003
8日投票の府議選と大阪、堺両市議選は、夏の参院選の帰趨(きすう)を占う選挙でもある。府内には告示直後から各党幹部が次々と来援し、国政の「天王山」をにらんだ舌戦を繰り広げた。
自民党府連会長の中山太郎衆院議員は31日、岸和田市で開かれた府議候補の演説会に出席。憲法改正の手続きを定める国民投票法案に触れて「国をやりかえる時代になった。改革を進めるには地方議員がしっかりしていなければ。新しい地域づくりのために支援をいただきたい」と訴えた。
「小泉、安倍政権で格差が拡大した」。民主党の菅直人代表代行は30日、新顔の府議候補の応援のため岸和田市などで街頭演説した。「企業が収益を上げる一方、個人は所得が増えずに負担を押し付けられた。統一選と参院選は、間違った政治をただすチャンスだ」と呼びかけた。
公明党の太田昭宏代表は1日、東住吉区や和泉市で街頭に立った。能登半島地震の被災地を視察したことに触れて「論評したり、批判したりするのが政治ではない。現場で悩みを聞いて一つ一つ解決するのが、地方政治だ。困っている人たちの味方になる政治を実現する」と訴えた。
共産党の市田忠義書記局長は31日、大正区や西成区で府議候補らの応援演説に立った。「大企業には減税し、庶民に負担を強いる政治をつくったのは与党」と、政権批判を展開。政務調査費の使途をめぐり批判を浴びる地方議会のあり方には「特権的な無駄遣いを一掃しよう」と主張した。
「二世三世ばかりの政治家は、庶民の暮らしがわかっていない。格差を作ったのは政治の問題だ」。社民党女性青年委員長の辻元清美衆院議員は30日、高槻市や大阪市で街頭に立った。改憲の動きに危機感を示して「平和の代表を地域から送り出してほしい」などと訴えた。
国民新党の亀井静香代表代行は31日、東住吉区で擁立した市議候補の演説会に駆けつけた。「改革という名の破壊行為で日本はめちゃくちゃになった。好景気というが、大多数の人は苦しくなる一方だ。今回の選挙をきっかけに、夏の参院選で『平成の一揆』を起こそう」と声を張り上げた。
169
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/03(火) 11:50:37
狙うはニュータウン
20年ぶり選挙戦 県議三木市選挙区 讀賣兵庫
8日の投開票に向け、各地で県議選と神戸市議選の舌戦が繰り広げられている。特に県議選は無投票当選が半減。市町合併の影響でエリアが大幅に広がった選挙区や、自治体が分断される選挙区もある。候補者が何を訴え、有権者がどう受け止めているのか。各候補がつばぜり合いを展開する激戦区や注目区をルポする。
「この地域を代表する県議がいることすら知らなかった。じっくり候補者の訴えを聞いて選びたい」
20年ぶりの選挙戦となった県議選の三木市選挙区(定数1)。同市の神戸電鉄志染駅前でポスター掲示板に見入っていた近くの無職男性(59)は、そうつぶやいた。
同選挙区は今回も、告示2か月前まで無投票と見られていた。11期連続当選で、正副議長も務めた長老議員(81)が現職。三木総合防災公園、グリーンピア三木など市内の主要施設の誘致にも力を発揮したと見られ、最近は無投票当選を重ねてきた。
当初は立候補の意向を示していたこの現職が、妻の体調不良などの理由で断念を表明したのが、2月。その後、10日間足らずで新人3人が名乗りを上げた。
「実は三木市では昨年の市長選に表れたように、地殻変動が起きている」と陣営の関係者が漏らす。
昨年1月の市長選。5期目を目指し、自民、社民の推薦を受けた当時の現職が、政党の支援を受けない元県課長に大差で敗れた。有権者の3分の1以上の約2万6000票とも言われる“ニュータウン票”の多くが新人に流れたという。1970年代に開発されたニュータウンの住民たちは、これまで選挙に関心が低かったが、地域に目を向け始めたというのだ。
今回の選挙戦でも、3陣営いずれも熱心にニュータウンで訴えを響かせる。
旧市街地を地盤とする前市議の米沢候補は1日午後、ニュータウン内で演説会を開いた。「即戦力は私だけ。県とのパイプを少しずつ太くし、市の発展に尽くす」と市議4期の実績を掲げ、支持を広げる作戦。
元衆院議員秘書の仲田候補も同日朝、ニュータウンの一角に2か所目の事務所を開いた。「教育水準や医療福祉などを向上させる。移り住んだ人が住み続けたいと思う町にしたい」と新住民に支持を求める。
元市議の東中候補も連日、ニュータウン近くの駅前で、出勤する会社員らに名前の浸透を図る。環境問題などに加え、「選挙がないのが当たり前という雰囲気の中で手を挙げ、選挙に持ち込んだ」と強調する。
20年ぶりに住宅地に響く県議選の訴え。新人候補たちがどのような風を三木に吹き込ませるのか。市内の飲食店経営男性(58)は「この県議選は三木の将来を占う大切なもの」と、市民の関心が高まることを期待していた。
(2007年4月3日 読売新聞)
170
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/03(火) 22:00:41
’07統一地方選:県議選 対話の会、候補者「応援活動しない」−−知事明言 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070403ddlk25010596000c.html
8日投開票の県議選について、嘉田由紀子知事は2日の定例会見で、知事を支持する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が公認・推薦した候補に対する直接的な応援活動を行わないと明言した。質問を受けて嘉田知事は「直接の演説応援のようなこと、メッセージ(を寄せること)も予定にない。現地にも行かない」と答えた。【服部正法】
対話の会は県議選に公認9人・推薦10人の計19人の候補を擁立。嘉田知事は以前から、同会擁立の候補に対する告示後の応援活動を否定。一方で告示前に同会の各候補が開催した各地の「県政勉強会」には軒並み参加してアピールに努めてきた経緯がある。
嘉田知事はこの日の会見でも「(既成)政党の中にもさまざまな考えがある」などと述べて持論の「超政党」の立場を強調。対話の会の推薦候補のうち2人が知事と対決図式の自民党の推薦も受けていることを巡り、この2人が当選後に嘉田知事のマニフェスト実行を支持すると思うか聞かれ、「それが(対話の会と結んだ)政策協定」と述べ、2人が従来の自民よりも嘉田知事に近い政策スタンスであるとの認識を示した。
自民と対話の会が「相乗り推薦」した候補のうち1人は、既に無投票当選を決めている。
毎日新聞 2007年4月3日
171
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/03(火) 22:03:08
’07統一地方選:激戦区を行く 府議選/亀岡市 /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070403ddlk26010443000c.html
◇思惑交錯、制御不能に
統一地方選第1ラウンドの府議選、京都市議選の投票日まで1週間を切った。激戦が繰り広げられている選挙区の状況、背景などを報告する。
亀岡市・JR亀岡駅近くの一等地に事務所を構える桂川。陣営幹部は明言する。「今回ウチが落ちるようなら、田中(英夫)さんに『次』はないでしょう」。事務所内の最も目立つ位置には田中とともに、衆院京都4区(右京、西京区、亀岡、南丹市、京丹波町)の地盤を譲った元自民党幹事長、野中広務の檄(げき)文が張られている。
05年の前回衆院選で、4区は「刺客」の中川泰宏(自民)が「郵政造反組」の田中(無所属)に競り勝って当選し、3位の北神圭朗(民主)は比例近畿ブロックで復活当選した。しかし、亀岡市内の票数は▽田中2万7573▽北神1万732▽中川8629▽成宮真理子(共産)4613。亀岡市の助役、府議、市長を務めた田中の人気は今も高い。地域の流動的な政治情勢は今回の選挙にも大きく影を落とし、今年1月の同市議選に立たず失職したばかりの元市議5人が、現職に挑む空前の乱戦を招いた。
親族の宗教法人、華道関係者を支持基盤に、03年の市議選にトップで初当選した桂川は昨年末、「情報を公開し府議の仕事が市民の目に見えるように」と立候補を表明。陣営によると、今年2月に野中−田中ラインの支援も受けることが決まり、今週末の決起集会には野中が出席する。
だが、定数「2」であるが故、今後の政局を意識して当事者たちが「二またをかける」のも可能なことが、事態を複雑にしている。
唯一の現職、稲荷は新政会の後継者との立場もあり、事前のポスターは田中と抱き合わせ。「政治の安定、府議8年の実績」をアピールし、田中も演説会などに頻繁に顔を出す。だが、元は労組出身で役員も務めた地元バス会社が基盤。過去2回は1万前後の票を得たが、田中が一度は自民の衆院議員だった経緯もあり、陣営は「労組票の目減りは避けられない。(当選ラインとみられる)8000票を確保したい」と地道に地域を回る。
市議選で公認市議が2人に増えた民主は、市議1期で山下を公認してくら替えさせ、悲願である北神の小選挙区当選に向け市内の固定票を増やそうと画策。事務所には稲荷と共通する単産の推薦文が目立つが「じわじわと連合票は流れてきている。後は候補の若さと行動力、市議の地域票で」と陣営は期待する。
自民公認の堤は、引退する府会議長、酒井国夫から4年前に亀岡支部長の座を引き継ぎ「後継者」を盛んに売り込む。中川ら地元選出国会議員の激励文も事務所内に目立つが、応援する市議は中川系列などの4人のみで稲荷(6人)、桂川(5人)を下回る。「自民の選挙はこんなもの。そのうち支持組織を中心にまとまってくる」と陣営。しかし、酒井が決起集会などで他陣営にも顔を見せるなど、足元を固めきれず苦しんでいる。
小塩の事務所の敷地内には、元市議の夫が以前から親しかったという中川のポスターが張られている。「唯一の女性候補として、子育て、介護などで声を届けたい」と出身地域や家業の建築業界などから支持の広がりを狙い、告示日には中川夫人も激励に訪れた。市議選で5人が当選し、計約6400票を得た共産は、市議を10期務めた山木が「暮らしを守る施策の実現」を訴え、基礎票からの上積みを目指す。
次期衆院選に向けての思惑が錯綜(そう)する選挙は7月の参院選、今秋の市長選にも少なからず影響を与える。強力な調整役だった野中のコントロールが利かなくなった状況を有権者がどう判断するか。府内政界は息をひそめて結果を見守る。(敬称略)【矢倉健次】
==============
◆府議選・亀岡市◆(定数2)
山木潤治 65 共新
稲荷義晴 56 政現(2)
堤松男 59 自新
小塩早苗 47 無新
桂川孝裕 44 無新
山下雅史 37 民新
※届け出順
毎日新聞 2007年4月3日
172
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/03(火) 23:14:40
奈良市票 どうしても/07統一地方選
2007年04月03日 朝日奈良
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000704030002
◆旧山辺郡 合併・合区で選挙区拡大
◎郡部候補、血縁頼り参入
「お願いね。たいへんやねん」。買い物客でにぎわう奈良市の近鉄大和西大寺駅前で1日、自民党の高市早苗・衆院議員が聴衆に握手を求めながら懇願した。同党現職の県議選候補の応援のためだ。そばでは、山添村の窪田剛久村長が「がんばれやー」と、繰り返し叫んでいた。
この候補は、山添村と旧都祁村の旧「山辺郡」(定数1)選挙区の選出。高市氏選出の奈良2区に含まれる山添村唯一の県議だ。旧都祁村は05年、奈良市と合併。残った山添村は選挙区の再編で昨年7月、奈良市との合区が決まり、「山辺郡・奈良市」(定数11)選挙区となった。7期目のベテランだが、初の奈良市参入となる。
山添村の有権者は約4千人、旧都祁村は約5千人。この候補は「旧山辺郡のすべての票を獲得しても、当選ラインにとどかない」と危機感を募らせる。約30万人の有権者を抱える奈良市の票を食うしか生き残る道はない。
2区の高市氏を、1区の奈良市に「越境」応援させたのもそのためだ。奈良市の自民現職は「高市さんはルール違反や。応援は山添村だけでやってほしい」と憤りが収まらない。
■演説会で土下座も■
新選挙区には今回、この候補を含む自民公認5人、同推薦2人、民主、公明、共産の公認各2人、社民支持1人の14人が立った。
「(最下位当選の)11番目に入れますよう、お力添えをよろしくお願いします」。この候補は告示翌日の3月31日夜、奈良市で開いた個人演説会で土下座をしてみせた。
約2千人を擁する個人参加の後援会に加え、旧都祁村と山添村の自治会、区長会による新しい応援組織を立ち上げた。その血縁を頼って奈良市内の集会所や個人宅で約50回のミニ集会をほぼ連日、開いてきた。広がった選挙区内を行き来しやすいように、旧都祁村にある名阪国道の針インターチェンジのすぐ横に拠点となる事務所も構えた。
同候補が会長を務める推薦団体の男性会員(52)は「奈良市内の知人にお願いの電話をかけても、たいてい『うちはもう投票する候補を決めている』と断られる。『家族のうち1人だけでも』とお願いするしかない」と、厳しい現状を語る。
■食うか食われるか■
一方、逆に奈良市から山添村や旧都祁村に攻め込む候補もいる。自民公認で同市東・南部を地盤とする現職の陣営は「食うか食われるかの戦いだ」と、旧山辺郡を選挙カーで走り回る。
民主党公認の現職の陣営は「選挙区が広がったのはチャンス。縁を頼って票を取りにいきたい」と意気込む。共産党幹部は「旧山辺郡は保守支持層の多い土地柄だけに、共産の基礎票は少ない」とみるが、同党の山添村議が中心になって県議候補の演説会や小集会を開いた。
山添村で農業を営む60代の男性は「都市部の議員では農林業のことがわからない。なんとしてもここから議員を出したい」と話す。ある茶農家の50代の男性は「(旧山辺郡選挙区は)直近の3回は無投票が続いた。やっと選びたい人に投票できるチャンスが来た」と喜んだ。
(石田貴子)
173
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 09:58:26
2007統一選 県議選激戦区を歩く<上>
正副議長に新人挑む 讀賣滋賀
統一地方選前半の県議選(8日投開票)は、嘉田知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が公認9人、推薦10人の候補者を擁立した影響で、“無風区”が一転して激戦になるなど、多くの選挙区で波紋が広がっている。そうした現場を3回にわたって紹介する。(敬称略)
米原市
前回は無投票だったため、8年ぶりの選挙戦となった。赤堀、辻村が3期連続で分け合ってきた2議席に、西川が割って入ろうとする構図だ。
3月21日に開かれた辻村の県政報告会。「今回は非常に厳しい戦い。何としても勝利を」。壇上に立った応援弁士は、口々に支援を訴えた。
赤堀、辻村はともに1995年初当選の同期生。これまでは合併前の旧4町のうち、赤堀が旧米原、近江両町、辻村が旧山東、伊吹両町を地盤に“共存”してきた。現在、赤堀は議長、辻村は副議長を務める。
しかし、「嘉田県政支持」を掲げ、民主、社民、対話の会が推薦する西川の参戦で図式は一変。「議長、副議長の一角を崩し、県議会で〈もったいない〉を訴える」と攻める西川陣営に対し、現職両陣営は「知事選で吹いた無党派の『風』が再び吹き荒れるかも」と警戒を強める。
この余波で、赤堀、辻村の地盤割りも揺らいでいる。ある陣営は「合併して市に昇格した以上、いつまでも旧町を意識していてはいけない。全市に支持を広げるのは当然」と言うが、別の陣営は「これまでの枠を崩さない方がいいのだが、勝つためには相手の票を取らないと」と本音をのぞかせ、「選挙後に、しこりが残らなければいいが」とつぶやく。
米原市選挙区(定数2)
西川 敏輝 58 無新
赤堀 義次 69 自現《3》
辻村 克 66 自現《3》
(届け出順)
高島市
清水克、石田の自民が独占する2議席に、対話の会の清水鉄が挑む。
清水鉄は「嘉田知事に反発するより、知事与党になって県とのパイプ役を果たす。その方が、地域の発展につながる」と訴える。
選挙戦では「知事から支援は受けていない」とするが、知事と一緒に写った後援会パンフレットの写真を見た有権者から「『知事を支持するから応援する』と言われることもたびたび」と、知名度アップに結びついていると打ち明ける。
一方、自民現職の2候補は、昨年7月の知事選で約1万2000票近く取って国松前知事に肉薄した“嘉田票”の取り込みに腐心する。
清水克の陣営は「新幹線新駅やダム問題は解決済み」とした上で、「自然環境の保護などに長年取り組んできた」と、環境問題での実績をアピール。石田陣営は若さとまじめな人柄を売り込み、「知事がダム凍結の公約を撤回したことで、支持層がどの程度離れるか注目したい」とする。
高島市選挙区(定数2)
清水 克実 57 自現《3》
清水 鉄次 50 対新
石田 祐介 42 自現《1》
(届け出順)
(2007年4月4日 読売新聞)
174
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 10:02:37
2007統一選 おおさか決戦 府議選 激戦区
保守分裂 7人しのぎ 茨木市 定3候7 讀賣大阪
8日の投開票に向け、候補者が懸命の訴えを続ける府議選。無投票だった12選挙区を除く50選挙区のうち、各党や無所属の候補者がつばぜり合いを繰り広げ注目される4選挙区の情勢を紹介する。(敬称略)
◇ ◇
保守が分裂するなど過去最多の7人による混戦。
現有2議席の民主は森みどり(現)に一本化。社民推薦を受け、労組票を固める。
塚理(無新)は市議時代の仲間だった保守系議員の支援で若年層の取り込みに懸命。
松本利明(自新)は市議時代の人脈をフル活用。国会議員も次々に来援。
藤田裕(無新)は自転車や徒歩で回り、「組織のない手作り選挙」を実践。
保守分裂のあおりを懸念する杉本武(公現)は電話作戦などで引き締めを図る。
畑中孝雄(共新)は市議8期の実績を主張。初の議席獲得を狙う。
自民衆院議員秘書を務めた奥下剛光(無新)は保守系無所属を旗印に駆け回る。
▼自公に挑む民、共新人 岸和田市 定2候4
7回連続で自公が議席を獲得しているが、民主が初めて候補を立て、5回目の挑戦となる共産新人も加わり、接戦。
再選を狙う永野孝男(自現)は実績をアピール。地元国会議員や府連幹部らが連日応援に駆けつける。
4選の現職の後を継ぐ垣見大志朗(公新)は組織固めに懸命。太田党代表が2度、選挙区入りした。
唯一の女性の田村洋子(共新)は府議会のオール与党体制批判や子育て支援の充実などで支持拡大を狙う。
喜多誠(民新)は33歳の若さを強調、「議会に新風を」と訴えイベントなどで若者票の取り込みを図る。
▼自民3人保守票争奪 東大阪市 定7候8
過去2回無投票で、補選を除けば12年ぶりの選挙。複数候補を立てる政党が多く、各陣営とも「票の出方が読めない」と支持固めと票の掘り起こしに励む。
自民は、北川イッセイ参院議員に近い青野剛暁(新)のほか、塩川正十郎・元財務相の元秘書、宗清皇一(新)、西野陽・衆院議員の長男、西野弘一(現)を公認し、それぞれが保守票の争奪戦を展開。
民主は「4人区以上は複数公認」との府連方針に反し、社民推薦の梯信勝(現)に一本化。
公明は地元市議らがフル稼働。固い組織で、現職の野田昌洋、谷川孝の議席死守を目指す。
共産は昨年、党員の長尾淳三市長を誕生させた勢いで現職の小林隆義、朽原亮の必勝を期す。
▼30歳代3人が火花 大阪市此花区 定1候3
6選の社民現職の引退を受け、30歳代の3人が争う。
尾田一郎(自元)は前回落選した吹田市から、自民空白区にくら替え。公明の支援も受け浸透を図る。
民主、社民推薦で現職後継の藤田泰代(無新)は2人で街頭演説をこなすなど地盤の引き継ぎに懸命。
28年ぶりの議席を目指す共産は辰巳孝太郎(新)を擁立。自転車で細かく回るなど知名度アップに励む。
(2007年4月4日 読売新聞)
175
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 10:11:39
島と縁遠い候補者
特例で旧区割り継続 県議飾磨郡選挙区 讀賣兵庫
飾磨郡選挙区候補者
(定1、届け出順)
東影 昭 53〈民〉無新
宗行 恭義 62 無新
振角 利允 67〈自〉無新
(年齢は投票日現在、〈自〉〈民〉は推薦政党名)
◇ ◇
姫路市の約18キロ沖に浮かぶ家島本島。スーツ姿の候補者が、細い坂道を運動員とともに練り歩く。住宅街や商店前などで街頭演説が始まっても、候補者の政策に聞き入る住民は、ほとんどいない。
「島内からの候補者がおらん。選挙前はお願いだけして、当選したら島に来なくなるはずや」。ベテラン県議の引退で、24年ぶりの選挙戦となった飾磨郡選挙区(定数1)。旧家島町の住民の思いは複雑だ。
昨年3月に姫路市と合併した旧4町のうち、香寺、安富は同市選挙区(同8)に組み入れられた。しかし、飾磨郡選挙区は、「平成の大合併」に伴い、合併後初の県議選に限り適用できる特例として旧来の区割りを継続したため、市中心部を挟み、家島と夢前が分断される形のまま残った。
1947年の統一地方選以来、島から県議を輩出したことはなく、今回の選挙も候補者3人は元夢前町議で、島となじみが薄い。
夫婦で年金暮らしをする70歳代の女性は「縁遠い存在やねえ」。立ち止まったのもつかの間、演説する候補者の前を横切り、自転車を走らせた。
姫路市と合併して1年。女性は「良かったのは水道料金が下がったことぐらい。県がフェリー会社を補助して運賃を安くしてもらうなど要望は山ほどあるけど、島の実情を知らん候補者に何を言うても実現できん」と、冷めた見方をする。
夢前を地盤とする候補者にとっても島は遠い。姫路港まで車で約1時間余り、さらにフェリーで家島本島まで約25分、坊勢島に渡るには再び船に乗らなければならない。道幅が狭いため選挙カーを乗り入れることが出来ず、候補者は徒歩で島内を巡るしかない。
運動員を二手に分けて別々の島を回る戦術を検討している陣営もあるが、「候補者が足を運ばなければ、逆効果になりかねない」と悩む。
旧夢前町の有権者は約1万6000人。旧家島町は約6000人で、候補者にとって〈未知〉の票をいかに取り込むかが大きなカギを握るが、いずれの陣営も有権者の手応えをつかみにくいという。
候補者の一人は、告示翌日の3月31日朝、フェリーで家島本島に到着。船を乗降する住民に、「漁業や観光施策を充実させ、合併による過疎化対策に尽力する」などと懸命に訴えた。
2011年からは本来の市と郡単位の選挙区に再編され、飾磨郡選挙区は姫路市選挙区に編入される。
元家島町議の一人は「24年ぶりの県議選で島民の関心は薄い。だが、このままだと合併と同じように姫路市にのみ込まれてしまう。切実な思いを伝えてくれる候補者を見極める必要がある」。政策に耳を傾けるよう住民に呼びかけている。
(2007年4月4日 読売新聞)
176
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 10:13:25
現職レース過熱街二分
県議選激戦区は今 讀賣奈良
8日の投票に向けて白熱した舌戦を繰り広げている県議選。今回は選挙区を18から16に再編、定数を48から1増5減の44に削減して初の選挙で、無投票当選の3選挙区5人を除く、13選挙区の58人(現職35、新人21、元議員2人)が残り39のいすを争っている。中でもかつてない激戦の様相を呈すのは五條市と生駒市、山辺郡・奈良市。3選挙区の情勢を探った。
過去2回連続で無投票だったが、定数が2から1に減り、ともに6選を目指す前議長の秋本、現議長の飯田が市内を二分する激しい選挙戦を展開。一進一退の攻防を繰り広げている。
当初は、榎信晴・前五條市長の突然の辞職に伴う市長選が急きょ、統一地方選に組み込まれたため、「どちらかが市長選にくら替えするのでは」とのうわさも飛んだが、2人は早々と「転出はありえない」と否定した。自民県連も対応に苦慮。定数1の状況で双方を公認するわけにいかず、いずれも推薦にとどめた。
昨年11月から始動した秋本は、支持者の多い旧五條市と、2005年に編入された旧大塔、西吉野両村をくまなく歩いてきた。
まとまった組織票がないのが課題だが、「普段より出だしが早かったため、市民一人ひとりに政策を訴えることができた」(陣営幹部)という。運動の中心は少人数のミニ集会。十津川村で寂しく一人暮らしをしていた亡き母親を思い出しながら、お年寄りが農作業やスポーツを楽しめる「老人学校」の設置や過疎化対策を訴え、支持を広げる。
一方、飯田は告示前、議長の公務を抱え、出遅れたが、運送業界、漁協など10団体以上の支援を受け、組織票の上積みを図る。
「追い上げムードで、やっと相手の背中が見えてきた」と陣営幹部。人口流出が目立つ市の活性化策として、訴えるのは自衛隊駐屯地の誘致だが、主婦層などに拒否反応があるのが悩みどころだという。自衛隊を地元の災害対策にも生かすことや、昨年4月に休止した県立五条病院の産科の早期再開などを強調し、女性票の獲得を目指す。
前回対決は1995年。飯田が9530票を獲得、7435票の秋本に大差をつけたが、両陣営は「当時の差は関係ない」とみる。
選挙中、2人は相手のことをほとんど語らない。「お互いの比較ではなく、自分の訴えを市民に届けるだけ」と声をそろえる2人に、有権者はどう審判を下すのか。地域経済の沈下、社会基盤整備の遅れに悩まされてきた同市での12年ぶりの戦い。最後まで予断を許さない雲行きだ。(敬称略)
(2007年4月4日 読売新聞)
177
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 10:15:12
動き鈍い建設業界
県議選に官製談合の余波 讀賣和歌山
昨年の官製談合事件の余波が、8日投開票の県議選にも及んでいる。昨年末の知事選同様に建設業界の動きが鈍く、危機感を抱く現職も。組織に頼らない草の根選挙で清新さをアピールする新人もいる。一方、県議会としてのチェック機能を果たせなかった点についても、追及を強めたりだんまりを決め込んだりと、手探りの選挙戦が続く。
告示日の3月30日、ある現職の出陣式。「後援会の申込書の集まりが前回の3割減。原点に戻り、自分の足で補うしかない」。約600人を前に、候補の第一声が危機感をあおった。陣営によると、建設業界などは、議員とのつながりを持つことに意識過剰になっているようだという。
談合事件を受けて、建設業者からも慎重な声が相次ぐ。県南部の業者は「県議から応援を頼まれた時、『イメージが悪いけど構わないのか』と尋ねた。『いい』というから応援しているが、やはり周囲の目が気になる」と明かす。
県中部の業者も「政治家とは適切な距離を保っておきたい」。前知事の後援会に入っていたとして家宅捜索を受けた業者には「何のメリットもなかったのに……。政治にはもうかかわらない」と、一線を画す動きもあるという。
事件の記憶が新しい有権者への対応にも、それぞれの思惑が交錯する。無所属新人は、3日の街頭演説で「現職の県議たちが役割を果たしてこなかったから起きた」と痛烈に批判した。
これに対して、現職の一人は「あの事件は知事の資質の問題。選挙戦で話をする気はあまりない」といい、街頭演説でも事件にはふれない。別の現職も「談合問題より、地元の利益につながる話をした方が票になる」として、集まった支持者によって話す内容を変えている。
(2007年4月4日 読売新聞)
178
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 19:26:09
’07統一地方選:激戦区を行く/2 京都市議選/中京区 /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070404ddlk26010388000c.html
◇まちづくり「声」はどこへ
京都市中心部・四条烏丸の北にある御射山(みさやま)公園は、子どもからお年寄りまでが集う都心部の貴重なオアシスだ。半面、周辺道路に目を転じると、通勤客や百貨店への買い物客の自転車が歩道にずらりと並び、歩行者は車道を歩く。日なたぼっこの女性(75)がつぶやいた。「放置自転車に遠慮して通らなあかん」
市はこの公園の地下を駐輪場にしようと、今年度から計画に着手する。工事中の3年間、公園は閉鎖される上、完成後には今ある大木は姿を消すことになりそうだ。周辺住民は駐輪場の必要性は認めながら「詳細な計画を聞いたのは3月に入ってから。あまりに突然」「一部のマナーの悪い人のせいでオアシスが奪われるのは納得できない」と今も不満を募らせる。
桝本頼兼市長が入れ込む新景観政策への不安や不満の声も、まずここから上がった。河原町・堀川・五条・御池通に囲まれた地区での建築物の高さ規制強化が発表されたのは昨年4月。マンション住民には「財産価値が下がるのでは」との不安が広がった。
それでも、新景観政策が審議、可決された2月定例市議会で、住民の切実な声はおざなりのまま議論が進んだ。新基準に不適格となる同区の11階建てマンションに住む男性は「自分たちの声を市議に訴えたが敬遠された。選挙前に目立ちたくなかったのでは」とこぼす。今回の市議選でも「既に決まったこと」と、新景観施策をあえて争点にした候補者はいない。「建て替え時に必要になる支援策の充実に向け、もっと声を聞いてほしい」というマンション住民の思いは行き場を失ったままだ。
現職5人に20代の新人2人が挑む構図になった今回の市議選。7人は声をそろえて「住民の意見を反映させる」と主張する。“本物”は誰か。
前回1位の加藤は元市立小教諭。PTAや府医師会の支援も堅く、陣営は「支持層が違う。若手にも頑張ってほしい」とエールを送る余裕も。堅い組織票を持つ木村は「新人への危機感は常にある」、10期務めた父の地盤を引き継ぎ前回初当選の津田も「無党派層の票がどこへ流れるかまったく読めない」と陣営は引き締めを図る。安孫子は連日、商店街を練り歩きアピールを予定。「地盤なんてないも同然。精いっぱい広く回るだけ」と危機感を募らせる。「医療費助成制度の拡充」などと持論を展開する倉林は共産独特の地区割りで担当する区西側を着実に回る。
一方の新人。平井は昨年4月以降、約1600回の街頭演説や生活相談などを重ね「市民の声を吸収した」と強調。昨年12月から本格的に活動を始めた佐々木も「街頭に立った数なら誰にも負けない。『こここそ洛中』というプライドがある風土で新人が通れば市全体に新しい風が吹く」と意気込みを見せる。
「はんなり」とした雰囲気の中で進む選挙戦だが、各候補者の主張から際立った違いは今一つ見えてこない。マンションの建設ラッシュで94年以降は人口増が続く中京区は元々、木屋町などの繁華街や京町家の並ぶ地区もあるモザイクのまち。単に「まちづくり」で一くくりにできない現実が横たわっている。「自分たちのためになる候補者」を見極める住民の目は、自然としたたかになっていく。(敬称略)【山田奈緒】
==============
◆京都市議選・中京区(定数5)
津田大三 37 自現(1)
佐々木隆吏 25 無新
安孫子和子 66 民現(2)
倉林明子 46 共現(3)
加藤盛司 55 自現(4)
平井良人 29 共新
木村力 49 公現(1)
※届け出順
毎日新聞 2007年4月4日
179
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 19:27:52
注目区を歩く:’07県議選/上 論争なき激戦〜須磨区 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070404ddlk28010007000c.html
◇とにかく名前と顔を
「『政策なんてどうでもええでぇ』と言われまして。ほんとはいくらでも書けたんですが」
神戸市須磨区の新人、大塚崇弘氏(民主)は選挙前、民主の現職に政党ビラの内容を相談したところ、そう教えられたという。結局、見開きのビラには特大の名前と全身写真をあしらい、政治家を目指す理由を書き込んだ。政策には触れなかった。
告示後初の日曜(1日)の夕方、大塚氏はニュータウンの中心にある市営地下鉄・名谷駅前で、買い物客にひたすら握手を求め続けた。演説でも政策には触れないまま。応援に訪れた地元国会議員は「とにかく名前と顔だ。それ以外にない」と言い切った。
須磨区では5期務めた新社会の現職が引退。その個人票を巡り、県政主要4党の候補者がしのぎを削る。今回の県議選で自、民、公3党の公認候補が争う選挙区は、無投票を除く37区のうち7区ある。だが3党はいずれも県議会の与党。県政の主要政策に関する主張に大差はなく、候補者同士の政策論争は聞こえてこない。
同じく選挙サンデーの昼下がり。4期目を狙う松本義宏氏(公明)は、公園で200人近い支持者に「清潔、高潔、信頼できる政治を目指さないといけない」などと政治理念を中心に訴えた。松本氏も「政策と言うけど、違いなんか出しようがない。名前を知ってもらって票をもらわなければ」と話す。
一方、現職の葛西利延氏(自民)は告示翌日の先月31日夜、区北部の住宅団地の集会所で個人演説会を開いた。葛西氏は神戸市議時代、この団地の下水道を市の本管までつなげることに尽力した。住民約30人を前にまずその実績を披露して「僕の票を守ってほしい」と訴えた。前回トップ当選した松本氏への対抗意識をあらわにしたが、政策の違いには触れなかった。
須磨区で唯一の野党候補の森田多希子氏(共産)は前回、消費税の増税反対や小学校の30人学級実現などの政策を前面に訴えながら議席を失った。それでも、「浮動票をいかにつかむか。若い層に訴えるしかない」と、今回も30人学級実現などを前面に掲げる。一方で「(他の候補は)揚げ足をとるようなことばかり」と批判する。
県議の約8割が与党という現状を背景に、激戦でありながら争点が見えない須磨区。県議選の前回投票率は過去最低の44・60%だった。論争なき戦いは、有権者の関心を集められるだろうか。【竹内良和、武内彩】
■ ■
統一地方選第1ラウンドの県議選の投票まであと4日。県内注目区の現場をリポートする。
==============
◇神戸市須磨区(定数3−4)
森田多希子 51 共元(1)
松本義宏 59 公現(3)
葛西利延 66 自現(4)
大塚崇弘 40 民新
(カッコ内数字は当選回数)
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年4月4日
180
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 19:29:55
’07統一地方選:県議選 情勢/上 和歌山市 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070404ddlk30010544000c.html
◇反応乏しい「談合事件」
「うちが強いって? そう言われるのが一番困るんよ」
16議席を争い、19人が立候補している県議選和歌山市選挙区。複数の陣営幹部がこう漏らす。元職3人のうち2人は前回(03年)得票数1、2位で当選。新人4人のうち3人は政党公認、残る1人も推薦を受ける。現職でもうかうかできない団子レース状態だからだ。「あの先生は大丈夫だから今回はうちに投票を」と呼びかける「札のひっくり返し」もあるといい、各陣営は引き締めに躍起になっている。
元職候補の1人は、演説会ではまず「『もう応援できない』と何人かに言われた」と、厳しい戦いを強調する。ただ、陣営関係者は「昔からの支援者は離れない」と期待を寄せる。別の元職候補の陣営も「議会での発言力を強めるため、上位で当選させたい」と、当選後を見すえる。
政党や団体も支援に精力を注ぐ。自民は県選出国会議員が県内各地を回る。民主最大の支持母体、連合和歌山は3人を推薦。今回初めて傘下の労働組合を候補者ごとに割り振り、総力を挙げて支援する態勢をとった。それでも「3人当選させられる票はない」と候補者に“自助努力”を促す。
公明は現有勢力確保に懸命。候補者ごとに地区割りしている。精力的に街頭演説をこなす現職候補は、事務所に戻ったときは足元がふらつくほどだが「頑張る以外ない。頑張りますよ。頑張ります」と繰り返した。共産は引退する現職が新人候補にぴったりつき、支援を訴える。
防戦に追われる現職候補。ある陣営は「後援会カードが返ってこない」と悩む。「個人情報保護法の影響もあるが、前は企業に1000枚単位でお願いすれば、関係企業や出入り業者の名簿を使って、数だけでもそろえてきたのに」。こうしたカードの記入者が実際に投票する割合は5〜6割とも言われる。この陣営も「今は頂いたカードの『歩留まり率』を上げるしかない」と、何度も電話するなどきめ細かなフォローを続ける。
「地盤はない」と言い切る現職候補は、週明けの2日、県庁前で演説。昨年の官製談合事件に触れ、「しがらみから脱却し、公平公正な県政を」と訴えた。しかし、事件を取り上げる候補は少ない。ある新人候補は「あえて触れているが、あまり反応はない」と打ち明ける。別の現職候補の陣営幹部は「前知事の犯罪は議会と関係ない」と言い切った。
争点がはっきりせず、選挙戦は盛り上がりを欠く。「必死なのはわしらだけ。有権者はしらーっとしとる」と話す現職候補もいる。引退する県議は「無投票区の多さに加え、昨年の官製談合事件の影響で建設業者が表立った動きを控えているのでは」とみる。また、ある政党関係者は「新鮮味のある候補がいない」と指摘する。【辻加奈子、栗原伸夫】
◇ ◇
8日投開票の県議選は、6選挙区で選挙カーが巡り、40人が懸命に支持を訴える。候補者の戦いぶりを追った。
==============
◇和歌山市(定数16−19)
宇治田栄蔵 57 団体役員 無元
長坂隆司 50 会社員 無現
中拓哉 50 NPO役員 公新
尾崎太郎 41 会社役員 自現
井出益弘 60 行政書士 自現
前岡正男 50 NPO役員 無現
片桐章浩 45 関電社員 無新
永井佑治 67 会社役員 無元
藤本眞利子 53 党県副代表 民現
多田純一 53 党県役員 公新
角田秀樹 55 党県幹事長 公現
江上柳助 57 党県副代表 公現
藤井健太郎 52 党県委員 共現
小川武 73 団体役員 自現
山下直也 51 団体役員 自現
山下大輔 39 団体役員 無元
新島雄 55 会社役員 自現
浦口高典 52 拳法道場長 無現
奥村規子 55 党県役員 共新
毎日新聞 2007年4月4日
181
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 20:51:24
県との「パイプ」訴え/伊香郡区
2007年04月04日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000704040003
【新顔同士ぼやける対立軸】
北陸自動車道木之本ICを降りたところにある湖北総合病院(木之本町)は、4月から常勤医師が21人から18人に減った。当直体制が大幅に縮小され、救急車は20キロ近く離れた長浜市へも向かうようになった。伊香郡の拠点病院の医師不足は、住民にとって見過ごせない課題の一つだ。
この病院近くのスーパー前で3月31日午後4時半、民主と嘉田由紀子知事の支援団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の推薦を受ける石田節子氏がマイクを握った。「嘉田県政が医師不足対策につけた新年度予算を、ぜひ湖北総合病院に引っ張ってきたい。私は嘉田県政を応援する一人。だから可能です」
その1時間後。自民推薦の新顔、野田藤雄氏も同じ場所に陣取って、有権者に訴えた。「42年間、県職員として働いた。行政経験は豊富」と経歴を説明。そのうえで、医療体制の充実や市町の合併推進をはかるためには県とのパイプが必要であり、その役回りを務めることができるのは自分だと強調した。
【広がる南北格差】
高月、木之本、余呉、西浅井の4町で構成される伊香郡は、人口が増え続ける県南部に対して過疎化が進む。高齢化率は26.4%。余呉町では県内で唯一30%を超える。この南北格差は県の大きな課題だ。
保守層の厚い地盤を反映し、5期連続で自民現職が当選してきた同郡区に1月、「思わぬ突風」が吹いた。高レベル放射性廃棄物の最終処分場の誘致が争点となった余呉町長選。反対派の新顔候補が、誘致を進めようとした現職が後継とした候補を破った。投票率82.05%。1351票対1272票。わずか79票差だった。
新町長を推した対話の会は、嘉田知事への急先鋒(きゅうせんぽう)だった現職に対抗しようと、民主とともに石田氏を推薦した。ところが、自民の公認が決まっていた現職が立候補を断念。3月に入って、自民は野田氏に白羽の矢を立てた。
【組織の色出さず】
新顔2氏の戦いは、放射性廃棄物処分場問題が消え、丹生ダム問題も状況が変わって、知事選や余呉町長選に比べて争点が見えにくくなった。ダム問題では、野田氏は「しっかりした治水ダムを早期に着工、完成させるべきだ。災害から命と財産を守らねばならない」。一方の石田氏は2月県議会で示した嘉田知事の意向に添い、「必要なら進める。凍結とは考えること」と明確な対立軸になっていない。石田氏の陣営は「現職相手の方が戦いやすかった」と話す。
石田氏は、「もったいない」と書かれたビラをミニ集会で配り、「県議会は抵抗勢力の自民県議が多く、知事の政策が思うようにいかない」と訴える。知事とのつながりをアピールし、知事選や余呉町長選に見られた流れを変えたい有権者の思いをつなげたい考えだ。
これに対し、野田氏の陣営は「反知事でも、自民現職の後継でもない。我々は郡民党」と、知事との対決姿勢は避けたい構えだ。合併推進や地域医療、農業など地域課題に焦点をあてた政策を訴え、4町議長や町長、区長、団体が中心となり組織固めを急ぐ。
「昔のような組織を表に出した選挙では勝てないのは、知事選が証明している」(野田陣営)
「知事選、余呉町長選で起きた風が、今回も吹くのか、吹かないのか」(石田陣営)
両候補とも不安を抱えながら投票日を目指す。
182
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 20:52:02
新駅3度目の争点
2007年04月03日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000704030003
【見えぬ結論市民に嫌気も】
県議選の告示を1週間後に控えた3月23日夜、栗東市中央公民館ホール。栗東市区(定数2)に立候補するステージの4人を、ライトが照らし出した。
栗東青年会議所が主催した公開討論会。4人は約1時間半にわたって、少子高齢化、環境対策などの政策を述べあい、最後に新幹線新駅の是非がテーマになった。
「対話でつなごう滋賀の会」公認の川崎等氏は「県民世論が支持していない」と凍結を強調。民主の九里学氏も「教育や福祉こそ充実すべきだ」と訴えた。
これに対し、無所属の北野加代子氏は「凍結で栗東の市益を損なうわけにはいかない」と駅実現への意欲をにじませ、自民の三浦治雄氏は「新駅は地域振興の起爆剤だ」と計画推進を唱えた。
【知事との「距離」】
新幹線新駅の問題は、昨年7月の知事選で初当選した嘉田由紀子知事がマニフェストの根幹に据えた。新駅に対する各候補の主張は、「凍結」の姿勢を崩さない嘉田知事との「距離」を連想させるだけに、連携をアピールしたり、対立を打ち消したりと、県民に人気の高い嘉田知事へのスタンスもうかがわせる。
川崎氏「知事と手をつないで新駅などの問題の解決に当たらないと栗東の明日はない」
九里氏「知事とは20年近い付き合いだが、誰とのパイプではなく、新しい風を起こす」
北野氏「新駅では知事と相いれないが、同年代で同じ感性。無所属ゆえに是々非々で臨む」
三浦氏「新駅は必要だが、知事の抵抗勢力ではない。促進協議会の結論を尊重する」
【羅針盤なき航海】
建設の是非について、新駅設置促進協議会の正副会長会議が半年以上、話し合いを続けている。打開策として期待された工事費の減額案は2月、JR東海に拒まれ、「推進」か「凍結・中止」かの地元の結論は10月まで先延ばしされた。
中止した場合の駅前土地区画整理事業をどうするか。地権者、工事関係者らへ責任を誰が負うのか。こうした根本的な議論はほとんど進んでいない。議論の行方が定まらない状況に、「羅針盤を持たずに暗闇を航海しているようなものだ」とある市議は指摘する。
公開討論会の前、主催した栗東青年会議所には「ぜひ4氏の主張を聴きたい」という多くの市民の声が寄せられ、関心の高さをうかがわせた。約200人が集まった当日も熱心にメモをとる人が目立ち、腕組みをしながら見つめる駅前予定地の地権者の姿もあった。
ただ、新幹線新駅の建設の是非を問う選挙は、昨年7月の知事選、同10月の市長選に続いて3度目。また新幹線かと嫌気がさしている市民もいる。「訴えは新駅一点に絞る」という陣営がいる一方、別の候補はこう話す。
「市民はもう新幹線の話題に疲れ切っている。いつまでも議論じゃないはずだ」
◇
県議選には77人が立候補し、近江八幡市区と野洲市区の計4人が無投票当選した。残る43議席を争い、8日の投票日に向けて、73人の候補が走り回っている。嘉田県政の是非、新幹線新駅問題、地域の課題――。様々な訴えが聞こえる選挙区をウオッチした。
183
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 20:54:26
現場ルポ 20代
2007年04月03日 朝日京都
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000220704030001
京都市議選の候補者91人のうち20代は8人。前回のちょうど2倍だ。府議選(候補者97人中5人)と比べても際立つ。引退議員の後継候補や市議会議長、5期20年のベテランら15人が立った激戦の左京区選挙区(定数9)=表=で、2期目を目指す現職、現役の学生ら20代の3人を追った。
前回、最年少の25歳で当選した無所属の村山祥栄(しょうえい)(29)。再選をめざす今回は、自分より若い候補者が2人同じ選挙区に立った。
前回は20代の候補者は同選挙区で他に共産新顔だけだった。無条件で若さが目立った。個人演説会もままならないほど知名度はなかったが、5004票を獲得した。それでも「前回集まったのは浮動票。それがどれだけ残るか。状況は厳しい」と危機感を募らせる。
91年秋から会派ごとに質問時間を割り振る市議会本会議で去年11月、無所属で初めて一般質問に立った。「できない」と周囲に言われながらも議長に申し入れ続け、4年目に実現。これからだという思いがある。
「(会派への)いろんな誘いもあったが、無所属で一人でやってきた。ここで落ちたら『やっぱり、ぱっと出だったな』で終わってしまう。絶対に落ちるわけにはいかない」。1日夜、個人演説会で訴えた。
■ ■
民主新顔の島内研(25)は1日、同じ選挙区の他の民主市議候補2人と前原誠司・前党代表とともに大型スーパーの前に立った。「日本を変えていくための同志になってほしい」。去年夏に前原に言われた。大手企業に就職が内定していたが、「やらせてください」と即答した。
同志社大大学院で地方財政を専攻する現役院生。反対する両親は前原が会って説得した。自民、共産が各3人候補を立て、民主も2議席からの議席増をねらう。
前原の衆院選を2度、学生ボランティアとして手伝った。最初は文化祭のような感覚だったが、次第に政治に興味をもつようになった。前原の下で学生らが政治や行政について議論する「学誠塾」にも参加した。
一度社会に出てからと思っていたが、「いま挑戦しなければ、4年後にできるかどうかわからない」。
■ ■
京都大工学部4年の佐藤大(27)は社民の公認を受けて立候補した。「先に卒業したほうがいい」という声もあるし、両親も「まず働け」と反対した。でも、「4年間は待てない」。当選すれば大学生との二足のわらじをはくつもりだ。
去年1月、無防備・平和都市条例案の制定を直接請求した市民の代表の一人として、市議会の委員会で発言した。声は届かず、立候補を決めた。
反戦集会に出ても、若者の姿がない。無所属も考えたが、憲法9条へのこだわりを貫く社民から出ることで世代間をつなげていけると思った。「社民党から出ることは、もしかしたらマイナスの方が大きいかもしれないと思った。でも、あえて一歩踏み込んだ」
2日、京大前で演説した。反応はほとんどなく、学生にとって議会は遠いと感じる。「エネルギーがある若い世代に自分たちで変えていこうと訴えたい」。自分が当選すれば、議会が身近になり学生の声が届けられると思う。=敬称略
184
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 20:56:30
現場ルポ 分裂
2007年04月04日 朝日京都
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000220704040001
府議選の舞鶴市選挙区(定数3)は、75年から自民党として選管に届け出た候補者が2人だったが、今回は1人になった=表。2月の同市長選で自民系市議が分裂した余波が影を落とす。6人が立つ亀岡市選挙区(同2)=表=や南丹市・船井郡選挙区(同2)も、05年の衆院京都4区の選挙が尾を引く。
「(舞鶴市選挙区は)自民党公認候補がただ1人となる」。2日、自民の千歳利三郎(71)の演説会。舞鶴市を含む衆院京都5区選出の谷垣禎一・前財務相のメッセージが読み上げられた。
これまで党公認候補が2人は出ていた。ところが、市長選で、自民を離党した斎藤彰・元府議(52)が、党推薦の馬場俊一・前市助役(61)を破って初当選。3会派ある自民系市議19人のうち、斎藤支持は1会派3人、残り2会派は馬場を支持し、分裂の火種が残ったからだ。
■ ■
市長選後、「馬場派」の市議は、「斎藤派」の市議の除名に動いた。3月20日、斎藤を支持した岡本忠蔵(36)が「党舞鶴支部に公認申請したが、回答がない」と無所属で府議選に名乗りを上げた。選挙用の冊子に斎藤市長との写真を載せるなど、市長選勝利の余勢も駆って議席をめざす。
党舞鶴支部は、2人目の公認候補の擁立も模索したが、票が割れる不安はぬぐえなかった。ある市議は「(市長選敗北で)勢いがなく、千歳1人で精いっぱいだった」と胸の内を明かす。府議選では「(同じ保守系の)相手よりは上に行きたい」と、支持の浸透に力を注ぐ。
共産の近藤一真(70)の選挙カーで市内を回る市議は「自民の内輪もめで、保守地盤の強い舞鶴でも支持離れが起きている。共産党の支持者拡大の好機だ」と話す。
一方、無所属の中島則明(54)=民主推薦=陣営の幹部は「岡本氏は当選したら自民党会派に入るだろう。今回の選挙も実質、自民は2人だ」と冷静だ。
■ ■
亀岡市選挙区は5期務めた自民の酒井国生(74)が引退する。
「引退した議席に、なんとか当選させてほしい」。前衆院議員の田中英夫(63)は2日夜、無所属の桂川孝裕(44)の個人演説会で訴えた。この夜は、府議会保守系会派・新政会の稲荷義晴(56)=社民推薦=の応援にも回った。05年の衆院選で郵政民営化法案に反対して「刺客」の中川泰宏(55)に敗れた田中は、返り咲きを目指して府議、市長を務めた亀岡での応援に力を入れる。
一方の中川は、自民の堤松男(59)と、無所属の小塩早苗(47)の応援に回る。3日夜、堤の個人演説会で、中川は「みんながよかったと言えるぐらい、松っちゃんと一緒に頑張る」。堤は「亀岡を国政で支えてくれるのは、(与党の)中川衆議院議員しかいない」と応じた。ある市議は「現職の国会議員という立場は強みだ」と票の行方に注目する。
田中と中川は、ともに自民の推薦を受けた現職と新顔が争う南丹市・船井郡選挙区でも真っ向から対決。さらに、中川は京都市議選にも元秘書を立てた。国政選挙を視野に入れた有力者同士の争いは、選挙区全体を巻き込んで保守地盤に波紋を広げている。=敬称略
185
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 20:57:44
(1)和歌山市選挙区
2007年04月03日 朝日和歌山
http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000230704030001
「県都再生」声からし 5党 戦いの場は・・・
(1)和歌山市選挙区
「県都和歌山の再生が県全体の再生にも影響を与える。具体的な政策を実行できる議員を選んでほしい」。2日、和歌山市役所前で演説した候補はこう訴えた。
和歌山市選挙区(定数16)に立候補したのは現職12人、元職3人、新顔4人の計19人。自民、民主、公明、共産、社民。主要5政党の公認・推薦候補が顔をそろえ、政党同士の戦いの場でもあるはずだが……。
前回、同選挙区で5議席を獲得した自民。今回も現職5人を公認候補として抱える。
和歌山市を選挙区とする衆院1区選出の谷本龍哉議員を含め同党国会議員は今のところ、街頭に立って応援演説をした候補はいないという。国会議員の1人は「応援するなら、どの候補も平等にしなければならない」。
各陣営も自民党の看板に頼らない選挙運動を進めている。「地方選挙は党というより個人票の勝負」「談合事件の影響もあり、建設関係者は協力を自粛している」「自民党の公認に御利益はあまりない」
民主は現職1人を公認し、現職1人と新顔1人を推薦した。昨年7月の県議補選で初めて公認候補を当選させた同党は、今回を「基盤拡大のための重要な選挙」(県連幹部)と位置づける。
「民主党の議席を増やそうじゃありませんか」。2日、党前代表の前原誠司衆院議員がJR和歌山駅前で呼びかけた。しかし推薦を受けた陣営幹部は言う。「民主の公認より推薦の方が、幅広い支持が期待できる」
1日、JR和歌山駅前。公明の公認候補4人が並んだ。同党の山本香苗参院議員(比例区)が応援演説。「夕張市が財政破綻(はたん)し、地方政治が問われる時代。公明党は、みなさんと同じ感覚でしっかり仕事をし、行政をチェックできるという観点から4人を選びました」
前回、公認候補4人がそれぞれ約9千〜1万票を集め、同選挙区で全員当選した。今回は現職2人が引退し、代わりに前和歌山市議2人を擁立。「約3万5千票の組織票の配分に差はない」と同党県本部幹部。
共産の市田忠義・党書記局長が3月31日、JR和歌山駅前で声を上げた。「共産党こそがオール与党県政の唯一の対抗軸だ」と支持者に訴えた。
談合事件での出直し知事選で同党が擁立した候補が善戦したが、今回公認したのは現有議席と同じ2人。引退した女性県議にかわって、昨年の県議補選で落選した新顔の女性を公認した。これまで同選挙区では、87年の3議席が最多。「現有2議席を確保したい」と陣営幹部は話す。
「国政も県政も似たことが起きています。和歌山の官製談合事件には驚きました」。2日、県庁前で社民の辻元清美衆院議員(比例近畿ブロック)の声が響いた。同党が推薦する無所属現職の応援に訪れ、「福祉を訴える候補は多いが、護憲や平和もセットで訴えているのは社民党だけ」と呼び掛けた。
昨年7月の和歌山市長選に、県議を辞めて立候補した2人が、無所属で返り咲きを狙う。前回県議選では、この2人が1、2位を占めた。
◇
県議選は8日の投開票日に向けて、6選挙区で計40人による選挙戦が続く。何を争点に、どう戦っているのか。それぞれの選挙区を歩いた。
■告示後2日間の期日前投票好調/前回上回る
県選管は、8日投開票の県議選について、告示された3月30日の翌日から2日間に期日前投票をした有権者数を発表した。選挙戦になった6選挙区の投票者数は計4558人で、03年の前回選挙の3905人を上回っている。
前回選挙より投票が増えた選挙区は紀の川市の815人(前回454人)、西牟婁郡の336人(同249人)、岩出市の264人(同233人)。減少したのは和歌山市で2505人(前回2969人)だった。
前回無投票だった田辺市と東牟婁郡の投票者数は、それぞれ274人と364人だった。
186
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 20:58:57
東が地盤を作れるかの選挙だ。
(2)岩出市選挙区
2007年04月04日 朝日和歌山
http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000230704040001
市政巡る確執が深く 「新住民」の動向カギ
(2)岩出市選挙区
旧岩出町が06年4月に単独で市に移行して初の県議選。定数2に、民主の現職1人と無所属新顔3人の計4人が立候補した。混戦となった背景には、中芝正幸岩出市長の政治姿勢をめぐる市長派と反市長派の確執がある。
「県政の場でもガラス張りの行政を。岩出市は県のミニチュア版。強引な政治が行われている」。無所属新顔で前市議の山本重信氏は3日、街頭で訴えた。所属していた市議会の会派(4人)は、単独市制移行などを進めた中芝市長の手法に反発。「県議会も市議会も知事や市長のイエスマンばかりで、チェック機能を果たしていない」と同じ会派の市議は言う。
無所属新顔で自民推薦の川口文章氏は今年1月末、県議選に立候補するため市助役を退職した。その際、中芝市長からオレンジ色のネクタイを贈られた。選挙期間中は、連日そのネクタイを身につけるという。イメージカラーもオレンジ。1日の小学校前の街頭演説で「今まで市長と一緒に市民の皆様のご意見、ご要望を聞いて参りました」と支持者に呼びかけた。
無所属新顔で自民推薦の山本茂博氏は2日の個人演説会で訴えた。「これまでも道路整備など中芝市長とともに政策を進めてきました」。山本茂博氏は、岩出町議・市議3期目の途中で辞職しての立候補。当時は副議長だった。2月下旬、中芝市長の後援会の集いに招かれた。川口氏も一緒だった。「川口氏とは選挙運動の区域を分け合う」(陣営幹部)という。
新顔3人の挑戦を受ける民主現職の東幸司氏は旧那賀町出身。父が町長を4期途中まで務めるなど主な地盤だった同町は、市町村合併で紀の川市の一部となり、紀の川市選挙区に。しかし拠点を岩出市に移して2期目に挑戦する。自転車で街を駆け回って若さをアピールするなど、「30〜40代の有権者の支持を集めたい」(選対幹部)という戦略だ。
同市は大阪府に隣接するベッドタウンとして人口増が続く。65歳以上の高齢者世帯の割合は9.2%と県内で最も低く、いわゆる「新住民」が多い選挙区だ。この「新住民」の動向がカギを握るが、前回03年の県議選で同町の投票率は47.13%と、県内市町村で唯一5割を切って最低だった。住民の選挙への関心は高いとはいえない。
187
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/04(水) 23:14:00
中盤迎えた県議選
激戦の東近江市選挙区
=横一線 支持拡大に苦慮= 滋賀報知
http://www.bcap.co.jp/s-hochi/n070404.html
#1
◆東近江・東近江市◆
県議選の東近江市選挙区(定数四)は現職、元職、新人の七候補が立つ超激戦区となる。自民公認の上野幸夫候補(66)=五期=、小寺裕雄候補(46)=一期=、宇賀武候補(58)=一期=、民主公認で連合推薦の山田実候補(56)=一期=の四現職に、元職で無所属の中島敏候補(59)=三期=と、共産公認の谷本善弘候補(67)、嘉田新党公認の木沢成人候補(34)の二新人が挑む。合併とともに選挙区域が広がり、票が読めない状態が続き、支持拡大に頭を悩ます。文中届けで順不同で敬称略。
合併後初の県議選だけに手探りの各陣営は、投票率を五〇〜五五%と見込み、当確ライン八千票を目標に、最低でも七千票は確保したいところ。自民、民主、共産、嘉田新党が公認候補を立てる中で、無所属の中島が政党アレルギーの風に期待をかけ、三人を公認した自民が苦戦を強いられている。
ほとんどの候補が財政の健全化、地方自治の確立を打ち出す中で、民主の山田は「環境」、共産の谷本は「福祉教育」、嘉田新党の木沢は「嘉田県政推進」、自民の上野は「農業」、自民の宇賀は「末端行政経験」、無所属の中島は「東近江発展への貢献」、自民の小寺は「地域振興」を訴え独自色を強める。出身の地元固めを念頭に置きながら、他地域への浸透に頭を悩まし、縁者や業界を頼って支援を呼び掛ける。
湖東・愛東を地盤にする上野は、永源寺、五個荘、蒲生の農業団体や旧さきがけ仲間を頼って精力的に動く。五期二十年の実績から知名度は高く、他地域への浸透も日増しに高まりをみせる。
故大谷元太郎の地盤を受け継いだ能登川の宇賀は、旧大谷後援会を中心に地元固めに専念する。競合する共産の谷本よりも、民主の山田への警戒を深め、自民団結と地元一本化に力を入れる。
八日市の小寺は、出身の永源寺を皮切りに蒲生、五個荘の商工団体、遺族会を中心に攻勢をかける。地元を固める他の公認二候補に対する配慮から、八日市の自民票の掘り起こしに余念がない。
公認候補を一人に絞った民主の山田は、地元八日市、湖東、愛東を足掛かりに全市ヘの浸透を図る。現職八か月で知名度低いが、競合候補がいないことから、比較的楽な展開をうかがわせる。
石榑トンネルの早期実現と嘉田知事誕生に大きく貢献した中島は、地元八日市の根強い後援会組織とファン票をバックに、他の公認候補を相手に無党派層への支持拡大を全市に展開する。
谷本は、地元能登川の足固めを進める一方、共産市議六人とともに各地でミニ集会を開き、組織を固め上乗せ図る。教師経験から教え子も多く、信頼厚い人物評価を前面に全市的な攻めに出る。
蒲生の木沢は、地元浸透に苦慮しながらも、全市に走らせる選挙カーとスポット演説で若さをアピール。地元支援と競合する山田ヘの食い込みを狙い、一手に集めたい浮動票に期待をかける。
188
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/05(木) 08:49:11
2007 統一選 県議選激戦区を歩く >中<
7市町合併群雄割拠 讀賣滋賀
◇東近江市
2度の合併で7市町が一つになり、東近江市選挙区として初の県議選となる。「従来の支持基盤の維持だけでは当選は難しい」と、新たな票田を開拓する候補の一方で、地盤固めに重点を置く陣営も。さらに、嘉田知事を支持する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」も候補を擁立し、7人が群雄割拠する県内でも有数の激戦区になっている。
旧愛東、湖東両町を地盤に5期の実績を誇る上野の陣営は「合併で広がった地域では新人同様」と、旧永源寺町なども精力的に回る。旧能登川町長を務めた宇賀は、旧五個荘町で「移動事務所」を1日に開設。他の旧町にも後援会支部や地域代表を置き、票の取り込みを図る。小寺はくまなく支持を広げる作戦で、陣営は「選挙区が広く、選挙カーの運行計画を立てるのが難しい」とこぼす。
一方、山田は選挙戦中盤まで全市を回り、終盤は出身地・旧八日市市を中心に票固め。陣営幹部は「旧町には各候補の地盤があり、地盤の切り崩しは難しい」と言う。谷本は、旧湖東町を除いた旧6市町に党選出の市議がおり、応援に奔走する。地盤の旧八日市市を中心に固める中島の陣営幹部は「県議3期の実績と経験を強調する」と話す。
この激戦区で、他陣営が昨年7月の知事選で起こった〈風〉の再来を警戒するのが木沢だ。
若さと嘉田知事の支持を前面に打ち出す木沢に対し、複数の陣営は「票が流れないか、危機感がある」「若い新人は有権者の期待を集めやすい」などと動向を注視。一方で、「県議選は地域代表を選ぶ選挙。ふさわしいかどうか、有権者が判断する」「特に対策はない。こちらは豊富な経験を訴えていく」とする陣営もある。
東近江市選挙区(定数4)
山田 実 56 民現《1》
谷本 善弘 67 共新
木沢 成人 34 対新
上野 幸夫 66 自現《5》
宇賀 武 58 自現《1》
中島 敏 59 無元《3》
小寺 裕雄 46 自現《1》
(届け出順)
対話、自民系が激突
◇伊香郡
5期連続で議席を守ってきた自民のベテランが立候補を見送ったため、民主と対話の会が推薦する石田と、自民推薦の野田の一騎打ちとなった。
強い保守基盤を誇る選挙区だったが、昨年7月の知事選では郡内4町のうち、木之本、高月両町で、嘉田知事の得票が国松前知事を上回った。嘉田知事が水を開けられた余呉町でも1月の町長選で、対話の会が支援する候補が、自民の推薦する候補を破った。
「郡部でも流れが変わってきた。特に女性が、政治を変えるという意識を持つようになった」と力を込める石田に対し、野田は「余呉町長選の結果は、あくまでも(高レベル放射性廃棄物最終処分場問題など)町内の課題が反映した」と受け止める。
栗東市の新幹線新駅は、両候補とも建設凍結を主張。選挙区内に抱える丹生ダム(余呉町)について、石田は「凍結して必要かどうか考える」、野田は「安全を守るため必要」とし、選挙戦では大きな争点になっていない。石田陣営は「政策の差があまりなく、現職の方が戦いやすかった」と漏らす。有権者からも違いが見えにくく、会社員男性(42)は「最終的には人柄で選ぶことになるだろう」と話した。
(敬称略)
伊香郡選挙区(定数1)
石田 節子 60 無新
野田 藤雄 61 無新
(届け出順)
(2007年4月5日 読売新聞)
189
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/05(木) 08:55:08
県議選激戦区ルポ(上) 東牟婁郡
新区割り「票読めん」 讀賣和歌山
6選挙区の29議席を巡って、計40人が争う県議選。市町村合併に伴う区割りの変更で、激戦になった選挙区もある。8日の投票日に向けて、スパートをかける候補者たちを追った。
候補者(届け出順)
定2 候5
小原 泰 54 自現《2》
中村紘一郎 66 無新
前芝 雅嗣 58 自現《1》
谷 洋一 58 自現《3》
清水 和子 60 無新
東牟婁郡は、合併の影響を最も受けた選挙区だ。これまでの7町村から旧本宮、旧熊野川の両町が外れ、西牟婁郡だった旧串本町が旧古座町との合併によって組み込まれた。定数2に対して、自民現職だけで3人が立候補。これに無所属の新人2人が加わり、戦いは厳しさを増した。
3選を目指す小原泰氏にとって、取り巻く状況は一変した。元本宮町議。前々回は同町の票の約9割を得て初当選につなげたが、その大票田は田辺市に組み込まれた。それでも、今回も東牟婁郡から立つことにした。
「旧田辺市には縁がない。東牟婁の発展のために働きたい」。知人の多い那智勝浦町を拠点にして、各地のイベントにもこまめに顔を出す。旧本宮町の票をカバーするために、票の掘り起こしが欠かせない。
「今回の選挙は西牟婁ではなく東牟婁。前回とは様変わりしました。県内有数の激戦区です」。1日、地元の串本町のスーパー駐車場で、前芝雅嗣氏の口調が次第に熱を帯びていった。
旧串本町以外でも、精力的に街頭演説をこなすが、どれだけ票につながるかは未知数。「にこっとしてくれるのは10人のうち1人か2人。名前を覚えてもらうことから始めんと」。だから、同町で他の候補に遅れを取るわけにはいかない。
これまでに3期務めた谷洋一氏は、告示日の3月30日、那智勝浦町で出陣式をした。交通網整備への取り組みなどをアピールしたあと、「(自民)公認候補が3人立ち、難しい選挙です」と声を張り上げた。
他の2人とは県議会議場での席も近く、「国会議員らを応援に呼ぶのは自粛して、正々堂々と戦おうと申し合わせた」と明かす。応援がない分、選挙カーを降りて一人でも多くの有権者と接し、握手を求める。
一方、新人2人は、昨年の官製談合事件でチェック機能を果たせなかった現職への批判を展開する。
中村紘一郎氏の地盤は那智勝浦町で、現職の2人と競合する。有権者からは県政刷新を求める切実な声が多く寄せられたといい、選挙カーから訴える時には「しがらみのなさ」という言葉を入れる。
弟になる同町長からの応援は受けず、「政党や団体の支援や選挙資金の提供は受けない」と宣言する。
清水和子氏のポスターには「女性の風を紀南から」の黄色い文字が踊る。東牟婁郡で唯一の女性候補であることを前面に出すとともに、選挙区を隅々まで回って「県議会は知事の暴走を見逃した」と語気を強める。
昨年12月の出直し知事選で一度は立候補を決意していただけに、その言葉には実感がこもる。
定数2となった1995年以降、「山」(旧本宮町、旧熊野川町)と「海」(那智勝浦町)で議席を分け合ってきた東牟婁郡。「これまで応援してきた候補と地元の候補が違う。どちらを支持すべきか」。そんな有権者の悩みをあちらこちらで聞いた。陣営幹部が異口同音に言う。「票が読めん。手探りの戦いや」
(岡田健彦)
(2007年4月5日 読売新聞)
190
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/05(木) 17:39:57
’07統一地方選:激戦区を行く/3 府議選/宮津市・与謝郡、京丹後市 /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070405ddlk26010545000c.html
◇「定数1」巡るし烈な争い
「定数1」を巡る争い−−。府北部の激戦区の一つ、宮津市・与謝郡選挙区では、与謝野町の無所属新人の江原が名乗りを上げた。自民、共産両候補の一騎打ちだった前回の構図から一転、昨年4月に行われた与謝野町長選での自民現職の対応を巡る、しこりが後を引いた形だ。
旧野田川、加悦、岩滝3町の合併に伴う与謝野町長選では、旧野田川町長だった太田貴美(現与謝野町長)と元野田川町議のともに無所属の2人が立った。多賀は町長選では異例の党推薦の記者会見まで開き、元町議候補を全面的にバックアップ。「革新陣営が見え隠れする」などと太田を攻撃した。これに対し、前回の府議選で多賀を応援した太田陣営は「なぜ、けんかを売られなければならないのか」などと反発、自民が分裂する選挙戦となった。
与謝野町長選での行動について、多賀は具体的な理由を説明しなかったが、決裂した宮津市と与謝郡旧4町の合併問題を元に戻したいという思惑も働いたようだ。それは多賀自身を宮津市職員から府議へと押し上げる原動力となった徳田敏夫・前宮津市長が、宮津与謝の合併を悲願としていたためと指摘する関係者も多い。しかし、宮津市重視とも映るそんな多賀へのアレルギーが、与謝野町での対抗馬擁立に至るエネルギーになったことも事実だ。
選挙戦で、共産新人の福井は国政とリンクさせて自民政治を批判、無党派層への浸透も図る。多賀は「厳しい戦い」と引き締め、系列の市議、町議らと連携しながら現職の実績を主張。江原は知名度不足ながら、若さと無党派をアピールし、現職批判票の掘り起こしに懸命だ。
◇ ◇
6町の合併による新市発足から3年がたった京丹後市。定数1減となった府議選では、1議席を巡って3人の候補者がしのぎを削る。
分裂保守に共産。巽が旧中郡・熊野郡選挙区の峰山町を、久保が旧竹野郡選挙区の網野町を地盤とする構図は、前回市長選と同じ旧町対決の様相を色濃くにじませる。
久保は「それにこだわらず、地域の人の力を集めて市の発展を」と、市民参加型の選挙を目指す。運動員に20〜30代の若者を多く起用、「政治に関心を」と訴え、峰山町中心部でも“桃太郎”作戦を繰り広げた。地元では町長経験者や一部市議の後援会員から“勝手連”的な協力も得て、中高年層への働きかけを強める。
「旧竹野郡では私も新人」と言う巽は、保守系市議のバックアップを受けている。高速道路整備や医師確保への貢献など4年間の実績と、府・国との太いパイプを強調。個人演説会も連日開き、網野町では同町出身の小石原範和・副知事の応援を仰ぐなど万全の構えを期す。
荒田は連日30回以上の街頭でのスポット演説を積み上げ、市内の60支部を軸にミニ集会を開催。各町で個人演説会も開き、「高い税金の引き下げ」「医師確保と医療の充実」「地域産業の活性化」などを公約に格差是正、暮らし応援の府政実現を訴え、支持層の拡大に懸命だ。(敬称略)【瓜生貴一、富永浩三】
==============
◆府議選・宮津市・与謝郡(定数1)
福井康喜 61 共新
多賀久雄 56 自現(3)
江原東洋 42 無新
※届け出順
◆府議選・京丹後市(定数1)
巽昭 52 自現(1)
荒田保次 55 共新
久保幸司 48 無新
※届け出順
毎日新聞 2007年4月5日
191
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/05(木) 17:42:28
注目区を歩く:’07県議選/中 11人で7議席を争う大激戦〜尼崎市 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070405ddlk28010027000c.html
◇支持拡大へ独自色強く
「誰がトップ当選しても、落選してもおかしくない」。尼崎市選挙区から立候補している新人の陣営幹部は、ため息をついた。前回に続き今回もまた定数が1減となり、一定の知名度や支持基盤を持つ現職5人、元職1人、新人5人の計11人で7議席を争う大激戦だ。
同市は工業都市として発展し、高度経済成長期の70年に人口はピークの約55万人に達した。県議選の定数は最大で10だったが、産業構造の変化などで人口は減少し、現在は約46万人。定数も7にまで減らされた。
自民は前回、現職3人を公認し、当選1人にとどまった。今回は公認を絞り、2議席確保が至上命題だ。武田正昭氏は出陣式で「県知事と市民とのパイプ役を務められるのは私だけ」と強調した。黒川治氏は個人演説会で「子どもの学力向上や道徳心の育成などに力を尽くしたい」と、有権者の関心の高い教育問題に熱弁を振るった。
民主は1議席死守の構えだ。吉本誠氏も教育改革を掲げるが、「所得格差で教育の機会の平等が失われてはならない」と格差是正を重視する姿勢をアピールする。
公明は、前回当選者のうち1人が任期途中に死亡、1人が引退するため新人2人で戦う。谷井勲氏は高齢者福祉の充実や教育改革などを訴え、下地光次氏は「大衆の視線から政策を立案したい」と語りかけ、支持層に浸透を図っている。
共産は現在、県議会で議案などを議員提出できるぎりぎりの8議席で、尼崎での2議席を守り抜きたい考えだ。宮田静則氏は「県から尼崎市に補助金を出させ、国民健康保険料を引き下げる」。引退する議員の後継の鈴木拓美氏も福祉の充実を訴え、支持拡大を狙っている。
今西正行氏は県議選で唯一の社民公認候補。応援に駆けつけた土井たか子元党首らは「憲法9条を守り、日本が戦争をしない国にするため、絶対に負けられない」と語気を強めた。
稲村和美氏は「4年間、議員特権の受け取りを拒否した。まず自分が税金の使い方を変えていく」と胸を張る。だが、スタッフは「大変厳しい」と危機感をあらわにする。市民オンブズ尼崎世話人の元市議で、政務調査費の全面公開などを主張している丸尾牧氏と支持層が一部重なるためだ。
室井秀子氏は「教育再生や介護の支援に取り組みたい」などと訴え、夫で元衆院議員の邦彦氏の支持者を中心に食い込みを図っている。
激戦とはいえ、尼崎市選挙区の前回の投票率は県全体(44・60%)を大きく下回る38・70%。県政への関心が決して高いとは言えない尼崎で、誰が有権者の心をつかむことができるのか。【樋口岳大】
==============
◇尼崎市(定数7−11)
武田正昭 59 自元(1)
吉本誠 37 民現(1)
谷井勲 42 公新
下地光次 52 公新
稲村和美 34 無現(1)
今西正行 68 社現(4)
宮田静則 64 共現(3)
丸尾牧 42 無新
室井秀子 51 無新
黒川治 47 自現(1)
鈴木拓美 42 共新
(届け出順。丸囲みの数字は当選回数)
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年4月5日
192
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/05(木) 17:42:57
注目区を歩く:’07県議選/中 合併の影響〜美方郡、豊岡市 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070405ddlk28010292000c.html
◇新選挙区、読めぬ票
自治体合併により再編された美方郡選挙区。自民推薦の新人、上田良介氏(無所属)の陣営は、8期目を狙う民主推薦の現職、中村茂氏(同)を「あちらも新人のようなもの」と話す。
中村氏が7回当選してきた旧城崎郡選挙区(定数1)は、城崎、竹野、香住の旧3町。しかし、城崎、竹野は今回から豊岡市選挙区に編入された。旧香住町出身の中村氏は美方郡選挙区を選び、地盤の3町のうち2町がなくなった格好だが、陣営は「新選挙区になってから、こつこつ回ってきた」。05年7月から同選挙区域で行った県政報告会は91回に上る。同会に参加した町民の意見や質問には計314通の手紙を出して応えた。陣営は「熱心な姿勢に新鮮味を感じてもらえている」と手応えを感じている。
病気を理由に引退する自民現職の後継に指名された上田氏。組織がそのまま移行したといっても、上田陣営は「人脈が少なく、知名度不足はある」。それでも、足がかりのなかった旧浜坂町地域で後援会組織が発足。美方郡内の29カ所で「語る会」を実施。街頭演説で無党派層への浸透も図ってきた。陣営は「政策を理解してもらえたはず」と話す。
無投票続きの旧香住町民には12年ぶり、旧美方郡(村岡、浜坂、美方、温泉)4町民にとっては24年ぶりの選挙になる。両陣営とも有権者の行動をはっきりとは読めていない。
◆ ◆
美方郡選挙区の区割り変更を「好機」と見るのは、隣の豊岡市選挙区に立候補した新人の梅谷光太郎氏(民主)の陣営。中村氏が“失った”城崎、竹野の民主地盤が梅谷氏に移行する計算だ。知名度こそ、現職の小林喜文氏(自民)、元職の日村豊彦氏(無所属)に及ばない梅谷氏。陣営は、日村氏が当選後に自民党県議団の会派入りを表明している点を指摘し「無所属でも、日村氏も自民。うちが反自民の受け皿だ」とし、保守分裂に勝機を見いだす。
自民を離党して挑んだ05年9月の衆院選では敗れたものの、豊岡市では1位の票を獲得した日村氏。小林氏陣営は「うちが現職だが、日村氏の方が知名度では上」と認める。一方、日村陣営は「今回は無所属。厳しい戦い」と話す。
1市5町合併で新豊岡市誕生後、初めての県議選。3陣営とも「無党派層も含め、豊岡でどこまで票を取れるかがカギを握る」と話し、全有権者の半分を占める大票田の旧豊岡市域を強く意識し、支持拡大に躍起だ。【山口朋辰】
==============
◇豊岡市(定数2−3)
小林喜文 63 自現(2)
日村豊彦 54 無元(5)
梅谷光太郎 53 民新
◇美方郡(定数1−2)
上田良介 56 無新
中村茂 76 無現(7)
(丸囲みの数字は当選回数)
〔但馬版〕
毎日新聞 2007年4月5日
193
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/05(木) 17:45:42
’07統一地方選:県議選 情勢/中 紀の川市・岩出市 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070405ddlk30010173000c.html
◇複雑な政治背景で波乱含み(紀の川)/市と市議会から3新人で混迷(岩出)
先月30日の告示日。紀の川市選挙区に立候補した、元衆院議員の岸本健氏の出陣式は午前9時に始まった。約300メートル離れた元旧粉河町長、服部一氏の事務所での出陣式は同9時半から。30分の違いに、関係者の間では「2人の顔を立てたい人に『配慮』したのでは」とささやかれた。
5町合併で紀の川市が誕生(05年11月)し、岩出市も市制施行(06年4月)。これに伴い、県議選那賀郡選挙区(定数3)は、紀の川市選挙区(定数3)と岩出市選挙区(定数2)に分かれた。
紀の川市には複雑な政治背景がある。02年、自民党衆院議員だった岸本氏の父光造氏が急死。補選で地元は割れた。中村慎司・貴志川町長(当時、現紀の川市長)は自民公認候補を、無所属で父の後継を目指す岸本氏を服部氏らがそれぞれ支援。この構図は03、05年の衆院選でも続き、服部氏と中村市長が激しく争った05年12月の紀の川市長選では、岸本氏が服部氏を応援した。
「協力関係」を破る両氏の立候補。「これまで一緒にやってきた者同士。地元の人は表立っては動けないのでは」と両陣営幹部は口をそろえる。
現職の危機感も強い。山田正彦、飯田敬文両氏は自民公認。党国会議員らが応援に駆け付ける。しかし、05年衆院選で紀の川市域(旧5町)の得票は、自民公認候補より岸本氏の方が多い。ある現職候補の陣営幹部は明かす。
「光造さんから続く『岸本』の名は強い。服部さんは市長選で自民推薦の中村市長に肉薄した。組織がバックにあっても、安心できない地域なんですよ。ここは」
◇
「山本茂博さんと川口文章さん、ともに県会にあげなくてはいけない」。岩出市選挙区に立候補した山本茂氏の個人演説会。応援弁士に立った市議はこう言い切った。
無所属新人の山本重信氏、山本茂氏はともに市議からの転出で、川口氏は助役を辞めて出馬した。市議会で山本茂氏は与党、山本重氏は野党。川口氏も含めて論戦を繰り広げ、本会議が深夜まで及ぶこともあった。選挙で、山本重氏の陣営には会派仲間の3市議がつき、共産を除く残りの市議は山本茂、川口両氏に分かれて支援する。
川口氏は今年に入って立候補を表明。他陣営からは「目算が狂った」との声も聞かれる。「中芝正幸市長の反対勢力封じ込め策」ともささやかれるが、ある陣営幹部は「議会の混乱を避けるため、表立って動かないのでは」とみる。
「どうか8日、投票所に足を運んでください」。民主現職の東幸司氏の選挙カーから、支持とともに投票も呼びかける声が響く。旧那賀町出身で、紀の川市から岩出市へ“国替え”。しかし、前回は岩出地区で支援を受けた市議は別の候補を応援する。他地域から移ってきた「新住民」の取り込みを図る。
岩出市の昨年12月の知事選での投票率は、県内で2番目に低い28・03%。陣営幹部は「投票率がどこまで伸びるかが一つのポイント。市として初めての県議を、それなりの投票率で送り出してほしい」と話す。【水津聡子】
==============
◇紀の川市(定数3−4)
服部一 65 [元]旧町長 無新
山田正彦 65 党県役員 自現
岸本健 36 [元]衆院議員 無新
飯田敬文 54 団体役員 自現
◇岩出市(定数2−4)
山本重信 62 [元]市議 無新
東幸司 43 党県副代表 民現
川口文章 65 [元]市助役 無新
山本茂博 54 [元]市副議長 無新
毎日新聞 2007年4月5日
194
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/05(木) 23:37:22
自民過半数確保へ激戦 兵庫県議選
2007/04/05 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000291426.shtml
八日に投開票される兵庫県議選(定数九二)で、神戸新聞社は四日、本社と支社総局の取材を総合し、各選挙区の情勢を探った。公認・推薦四十九人を立てた最大会派の自民は、無投票当選した七人を含めると、既に三十議席余りを確保しつつある。さらに定数一の一人区を中心に、十五近い選挙区で当落線上の戦いを展開。自民県連は無投票当選者や国会議員を激戦区に投入し、過半数四十七議席獲得に向けて引き締めを図っている。
自民は、無投票当選者が前回の十六人から半減したことに加え、牙城の一人区に民主や無所属のライバル候補者が立ち、各地で厳しい戦いを強いられている。ほかに、当選圏内に届きそうな無所属候補が五人前後おり、動向が注目される。
過去最多の二十二人を公認した民主は、一人が無投票当選。神戸市東灘区(定数三)、西区(同)で各二人を公認し、複数議席の確保に向けて、他党の候補者と競り合っている。十三人が当選圏内に入るほか、推薦候補らも含め、一人区で自民系候補らと互角の戦いをみせるなど、議席の上積みを狙っている。
前回と同じ十二人を立てた公明は全員当選を目指す。国政レベルで連立を組む自民に対しては、一人区をはじめとする激戦区で選挙協力を進めている。
十七人を擁立した共産は一人が無投票で当選したほか、四議席を固めつつある。改選前の八議席を維持できるかが焦点。
社民と、諸派の21世紀をひらく兵庫県政連合、新社会は、公認した各一人が激戦を繰り広げている。
神戸市議選は60人が当選圏
立候補者は戦後最少 神戸市議選(六九)では、立候補した九十三人のうち、約六十人が当選圏に入りつつある。総定数が二増五減となったことなどから、立候補者は戦後最少で、残り約十議席をかけた攻防は激しさを増している。
195
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 09:24:33
県議選激戦区を歩く
15人“生き残りレース” 讀賣滋賀
大津市と志賀町の合併に伴い、定数が1増の10となった。夏の参院選や党勢拡大を見据え、自民、民主、公明、共産に加え、「対話でつなごう滋賀の会」がいずれも複数の公認候補を擁立。無所属2人も加わった計15人は同一政党・団体内でも支持層が重なるケースも多く、“サバイバルレース”の様相を呈している。
浮動票が多いとみられる大津市。昨年7月の知事選では嘉田知事が過半数の約5万1000票を獲得し、当選の原動力となった。ただ、「知事選で吹いた〈風〉は、県議選ではあまり感じない」という陣営も。栗東市の新幹線新駅やダム問題は大きな争点になっておらず、子育て支援や渋滞解消など、身近な課題を訴える候補が目立つ。
各陣営は市内全域で街頭演説や個人演説会などを行い、選挙カーでくまなく回って得票増を図る。有権者約25万9000人のうち、旧志賀町地域は約1万9000人。多くの候補者にとって旧町は“未踏の地”だけに、知名度アップで新規票の取り込みも狙う。
礒田、世古、佐野、前川を擁立した自民は4議席確保に懸命で、民主は成田、柴田の新人2人が挑む。公明は梅村と粉川、前回選で1議席減らした共産は森と節木と、いずれも現新各1人を立て、複数議席確保を目標に掲げる。さらに、対話の会の野口、岡崎、沢田と、無所属の蔦田、砂川が絡む。
2003年の前回選で、旧町は廃棄物処理施設の建設の是非が最大の争点になった。同施設の建設は現在凍結されているが、旧町が地盤で建設反対を唱える候補は「私が落ちると(凍結が)ご破算になる」と支持を訴える。一方、旧大津市が地元の同じ党派の候補も、計画の白紙撤回の必要性を強調する。
政党・団体によっては、選挙活動が重複しないよう地域によって線引きしたり、支持団体ごとにすみ分けを図ったりしているが、「各陣営に任せる」という例も。ある陣営幹部は「同じ党同士で戦っているようなもの」と嘆く。
大津市選挙区(定数10)
森 茂樹 68 共現《3》
野口 陽 65 対新
岡崎 基子 65 対現《1》
梅村 正 57 公現《4》
成田 政隆 32 民新
粉川 清美 53 公新
柴田智恵美 50 民新
沢田 享子 58 対現《4》
礒田 武彦 46 自新
世古 正 64 自現《4》
節木三千代 48 共新
蔦田 恵子 45 無現《1》
佐野 高典 58 自現《2》
前川 佳彦 62 自新
砂川 次郎 53 無新
(届け出順)
対話、3候補を推薦
国宝・彦根城築城400年祭をPRする赤い旗が翻る彦根市内は今、“戦国時代”だ。前回選は5人が立ち、自民と民主が2議席ずつを分け合ったが、今回は両党の各1人が引退し、対話の会が3候補を推薦するなど7人が立ち、従来の勢力図は崩れた。
中村は4期の実績を支えに、治水用の芹谷ダムの建設推進など「市民、県民の視点」を強調。
民主の江畑、中沢はいずれも対話の会の推薦を受ける。江畑を後継者にして引退する朝倉克己・党県連幹事長は「パンフレットなどに嘉田知事を登場させ、知名度を上げて浮動票の取り込みを」と期待。前回トップ当選した中沢は、女性候補がもう1人立ち、同じ地元から2新人が参戦したことなどから「彦根のために何でもしたい」と危機感を強める。
山内は街頭演説で「大型ゴミ焼却場建設は中止。市立病院行きの路線バス復活」など、生活に密着した問題を採り上げる。
自民の公認候補選びがこじれたため、推薦を受けられなかった谷口は「子育て世代の代表」と、市立病院産婦人科問題などを切り口に浸透を図る。一方、西村は自民、対話の会の両方から推薦を得て、「新幹線新駅よりも稲枝駅改修を」と、市南部の利便性向上を訴える。伊藤は無所属でしがらみのない点を強調し、市中心部などで支持拡大を狙う。(敬称略)
彦根市選挙区(定数4)
江畑弥八郎 52 民新
伊藤 善規 58 無新
山内 善男 53 共新
中村善一郎 71 自現《4》
中沢 啓子 48 民現《2》
谷口 典隆 39 無新
西村 久子 63 無新
(届け出順)
(2007年4月6日 読売新聞)
196
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 09:26:24
定数減激戦区を追う 神戸市議選 讀賣兵庫
8日投開票される神戸市議選(定数69)では、5選挙区でそれぞれ定数が1減り、従来以上にしれつな争いが続いている。前市議が汚職事件で実刑判決を受けた中央区選挙区(同5)と、阪神大震災の激震地で、12年後の今も人口が震災前の水準に戻らない長田区選挙区(同5)を歩いた。
■「議会改革」大合唱■
「今は議会の正常化が最も望まれている。まず政治を改めなければならない」
三宮センター街で新人候補が演説のボルテージを上げた。中央区選挙区では告示3日前に汚職事件で前自民党市議が実刑判決を受けたばかり。この前市議が辞職し、同じ与党会派の民主、公明両党の現職もそれぞれ引退。共産、新社会両党と無所属の現職3人に、自民、民主、公明各党と神戸改革フォーラム、諸派の新人5人が加わり、定数が6から5に減ったこともあって舌戦は熱を帯びる。
辞職した前市議は長く自民党市議団長を務め、「陰の市長」とも言われた有力者だった。議場で質問することはほとんどなく、議会内での影響力を利用し、密室協議で市政をゆがめてきたことが裁判などで明らかにされた。
それだけに今回の選挙では、全候補者とも「議会改革」の大合唱だ。
現職3人は与党会派を批判したり、これまでの改革への取り組みを強調し、汚職事件をテーマに攻勢をかける。改革フォーラムと諸派の新人は「議会と市側のなれ合いを正す」と、これまでの議会運営に批判的な主張を繰り返す。
自民、民主、公明の新人候補も「どの議員も襟を正す必要がある」などと必ず再発防止の決意を述べ、清新さをアピールする。
ただ、有権者の目はまだまだ厳しい。街頭演説に立ち止まった飲食業の女性は「どの候補が本当に市民のために働く議員になるのか。今回こそ見極めたい」と訴えに聞き入った。
■現職も背水の陣■
震災後、人口減に歯止めがかからない長田区も、定数が6から5に減った。有権者数は市議選の選挙区では最も少ない約8万4100人。現職6人のうち、少なくとも1人が落選する厳しい戦いに各陣営は緊迫感をみなぎらせる。
「残された長田の議席にどうか私を……」
JR新長田駅前で、現職候補が声を張り上げた。買い物客らに訴えを届けようと、入れ代わり立ち代わり候補者が現れ、わずか1時間半の間に5人が熱弁を振るった。
何度も当選経験があるベテラン議員が「定数減がどう作用するのか。今回ばかりはふたを開けてみないとわからない」と弱気な本音を漏らす。見通しのつかないつばぜり合いの中で焦燥感を募らせ、下町の路地裏の隅々まで歩き、「初出馬の時以来」というきめ細かな選挙戦を繰り広げる。別の候補も選挙期間中、前回の2倍以上の個人演説会をこなす。それぞれにライバルより一歩でも前に出て訴えを有権者に響かせようと工夫を凝らす。
同区のマッサージ師辻正さん(64)は「震災後、再開発でビルは建ったが、街のにぎわいは戻っていない。人口減で議席が減るのは仕方ないが、市民の要望をかなえる本当に実行力のある候補者が当選してほしい」と話した。
(2007年4月6日 読売新聞)
197
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 09:27:08
県議選激戦区ルポ 紀の川市
旧町の看板背負う 讀賣和歌山
紀の川市は、旧那賀郡6町のうち5町が合併し2005年11月に誕生。選挙区も那賀郡が紀の川市と岩出市(旧岩出町)に分かれた。有権者数約5万6000人となった新市で迎える初めての県議選。そこで各陣営が繰り広げるのは旧町の「看板」を背負った戦いだ。
候補者の拠点は、旧粉河町が2人、旧貴志川町1人、旧打田町1人。那賀郡で戦った4年前は、最も人口が多く、候補もいなかった旧岩出町の票をいかに集めるかがカギを握った。今回はその票田がなく、それぞれの地盤を守ったうえで、相手の“陣地”を切り崩すしかない。
旧粉河町では、新人2人の事務所が約400メートルに接近、しのぎを削る。
告示日の3月30日、服部一氏はJR粉河駅近くの事務所で第一声を上げた。05年11月までの6年半、粉河町長を務めた。「地域の状況はよく分かっている。体験を生かして頑張りたい」と、その経歴を前面に打ち出す。農家を前にした演説では「私も農家。皆さんの大変さは分かります」と、地域の主産業の一つ、農業振興への取り組みぶりをアピールする。
岸本健氏は、衆院議員だった父の地盤を引き継ぐ。2002年に父を亡くしたあと、衆院選に立候補し、03年11月に比例近畿ブロックで初当選して一期務めたが、県議選への立候補は初めてとなる。選挙戦では、36歳の若さを強調。はつらつとしたイメージを、と選んだオレンジのジャンパーを着て、「若い力で県政を変える。若い私だから長く働ける」と訴える。
一方、旧貴志川町出身の現職、山田正彦氏は後援会を強化した。以前からあった貴志川、桃山に加え、粉河、打田、那賀にも、昨年末までに設立し、旧5町すべてに置いた。個人演説会では、「県議会は政党政治。知事与党の自民と公明が手を組んで政策が実現する」と自民党の公認候補であることを強調し、地域の発展に役立てると力をこめた。
「私が負ければ打田町の恥。そうならないよう頑張ります」。旧打田町内のスーパー前では、同町出身の飯田敬文氏が支持を訴えた。4年前に落選し、その後の補選で無投票当選。「雪辱戦」となる今回の選挙は、あいさつの時にはこれまでより深く頭を下げ、家族と回る機会も増やした。「とにかく、親しみを持ってもらうことが大事」と陣営関係者はいう。
出身候補のいない旧桃山町で、1日に開かれた「桃山まつり」には、ここぞとばかり、ほとんどの陣営が足を運んだ。入れ代わり立ち代わりの「お願い」を聞いていた男性(60)は「本当は、町から誰か出てほしかった」とぽつり。別の男性(65)は「昔からの義理が一番ものをいうかな」と声を潜めた。
(岡本久美子)
(2007年4月6日 読売新聞)
198
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 15:25:17
’07統一地方選:県議選 激戦区を行く/中 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070406ddlk25010305000c.html
◆彦根市
◇強力候補不在で混戦 女性2候補の動向に注目
定数4に7人が立候補。7人出馬は75年県議選以来だが、当時はゼロだった女性候補が今回は2人いる。これは47年の県議選以来、過去16回の一般選挙では初めて。
公認を巡る自民党内の不協和音、嘉田由紀子知事を支持する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が民主公認の現職と新人の計2人と、自民推薦の新人1人を推薦する“ねじれ”もあり、構図が分かりにくい。飛び抜けて強い候補者がいないこともあり、「当落は紙一重」「落選の憂き目は見たくない」とどの陣営も危機感を強め、引き締めに躍起になっている。
江畑氏は引退県議の労組票と地元票を固め、さらに市中心部への切り込みを図る。「不安は上滑り」と陣営。元市議の伊藤氏は地域活動をもとに地元を固め、街頭活動や個人演説会などで浸透を目指す。陣営は「課題は知名度」と言う。
山内氏は稲枝地区を地盤に市全域で食い込みを図り、勢いが出てきた。「獲得票が市議選を占う」という市議予定候補も。唯一の自民公認・中村氏の陣営は、市議会議長経験者2人が保守系から出るなど危機感を募らせるが支持基盤は堅い。中沢氏は幅広い活動をてこに支持拡大を図る。地盤から複数候補が出て不安もあるが、「女性の声も県政に」と訴える。
市議長の経験がある谷口氏は自民公認が得られなかったが、知名度は抜群。引退県議の支援を受け、若い層への支持も広げる。同じ市議長経験者の西村氏は稲枝を地盤に市全域へと浸透を図る。自民と対話の会の推薦を受け主婦、母親の視点での訴えにも力がこもる。
立候補者数とともに注目されるのが、2人の女性候補の出現で選挙戦がどう変わるか。党首クラスや国会議員を投入して激しい選挙戦を展開した02年7月の補選をほうふつとさせる。当時の激戦を思い起こしたという女性有権者(45)は「あの時ほどの過熱ぶりはないが、複数の女性候補が出たことと、候補者の多さで選択肢が増えた。公約の視点の幅が広がりいい傾向」と話していた。【松井圀夫】
◇彦根市(定数4−7)
江畑弥八郎 52 民新=[対]
伊藤善規 58 無新
山内善男 53 共新
中村善一郎 71 自現
中沢啓子 48 民現=[対]
谷口典隆 39 無新
西村久子 63 無新=[自][対]
◆東近江市
◇キーワードは「合併」 広い市域にも戸惑い
4議席を現職、元職、新人の計7人で争う東近江市選挙区のキーワードは「合併」。現在の同市は2段階の合併で誕生した。県内3番目の市域の広さに加え、合併前の1市6町は前回県議選では4選挙区にまたがり、現職陣営も運動の勝手の違いに戸惑う。一方で、合併後の行政サービスのあり方は旧町域を中心に、大きな関心事だ。
唯一の民主候補・山田氏の陣営は「県議選は党派より地縁」と、旧八日市市の一部から票固め。終盤は浮動票の多い同市中心部やNPO活動で知名度のある旧愛東町での支持拡大を目指す。「県政発展のため、政策論争のある選挙戦が望ましい」と話す谷本氏の陣営で中心となるのは各地域の共産党支部。地域を絞らず、全市的に選挙戦を進める。個人演説会を行わないなど、独自の選挙戦を進める木沢氏は約40年ぶりの県議誕生を願う旧蒲生町を地盤に、浮動票の取り込みも狙う。「終盤は反応の良かった地域を中心に認知度を高めたい」
自民候補のうち、上野氏の陣営は、愛知郡が二つの選挙区に割れたことに危機感を持つ。失った愛荘町の票を補完するため、終盤戦では隣接する旧神崎郡の票の取り込みを狙う。一方、小寺氏は旧八日市市、宇賀氏は旧能登川町を地盤にすみ分けを図る。「政策を語れる候補者の強みを生かし、正統派の選挙戦を」(小寺陣営)、「組織的に戦い、旧神崎郡内できめ細かに票を固めたい」(宇賀陣営)と狙いを絞った票固めに入る。
元職・中島氏の陣営は「4年のブランクで過去の仕事が忘れられている」と危機感を抱き、旧八日市市を中心に、「足で稼ぐ『どぶ板選挙』」で追い上げを図る。
合併後の一体化が課題の同市。「東近江のため」を訴える候補者の、地域を割った皮肉な戦いが続く。【高橋隆輔】
◇東近江市(定数4−7)
山田実 56 民現
谷本善弘 67 共新
木沢成人 34 対新
上野幸夫 66 自現
宇賀武 58 自現
中島敏 59 無元
小寺裕雄 46 自現
毎日新聞 2007年4月6日
199
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 15:25:54
’07統一地方選:激戦区を行く/4止 府議選/城陽市 /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070406ddlk26010084000c.html
◇「山砂利」解決、最大の鍵
城陽市の中心部・寺田地区で、市役所を中心とした半径約700メートルの範囲内に事務所を構える4陣営。互いの動向をにらみながらの選挙戦を展開している。自民、民主の現職と共産の新人の3人が早々と立候補の意向を示し、4年前と同じ顔ぶれで2議席を争う構図が予想されたが、保守系無所属の新人本城の立候補で、にわかに不透明かつ混戦模様となった。
元自民党員でもある本城は、市議を7期24年務めた。05年9月の市長選では落選したが約1万2000票を集めた。他の3陣営とも「演説が巧みで選挙をよく知っている。票をどこから集めてくるのか読めない」と警戒を強める。個人演説会の回数を減らす代わりに、15日告示の統一選第2ラウンドの同市議選で党公認・推薦となった立候補予定者と市内をきめ細かく回ったり、電話作戦に力を入れるなど組織の引き締めに躍起だ。
市民にとって最大の懸案は、市東部の山砂利採取跡地に搬入された産業廃棄物問題だ。飲料水の8割を地下水に依存している状況で、昨年9月から跡地の井戸水より環境基準を超える有害物質の水銀とヒ素が継続的に検出されており、懸念する声は高まる一方だ。
「山砂利問題」は昨年5月、固化処理が不十分な建設汚泥約3万トンを「再生土」と称して、跡地への搬入を委託した大阪府枚方市の産業廃棄物処分会社を、府が廃棄物処理法違反容疑で告発してから急展開した。この土は高いアルカリ濃度値を示したが有害物質は検出されず、府は「生活環境保全上の支障はない」として、再生土を受け入れた採取業者に1メートル以上の覆土処理を指導した。
ところが、埋設地点の特定もできていないことなどから、市議会は昨年6月、市民の声を受ける形で撤去を求める決議を全会一致で採択した。「たかがアルカリ」と市民感情を逆なでするような府幹部の発言もあり、府は今年2月、覆土処理の指導を凍結。府と市は3月から専門家らで構成する「再生土問題に関する検証委員会」を設け、夏までに処理の妥当性などの結論を出す。府はここでの意見を「最大限尊重する」としている。
4陣営とも「山砂利問題の解決」を訴える点では一致する。検証委の結論が夏以降となる状況を受けてか、奥田と北尾は「検証委員会での協議結果を尊重したい」と主張。一方で、矢口は「疑わしきものは全量撤去すべきだ」、本城も「汚染物質を含んだ産廃は全量撤去すべきだ」と訴える。
半面、その他の主な公約は▽授業時間の確保で学力低下を防ぐなど教育の再生(奥田)▽子育て支援の拡充や安心安全な地域社会の実現(北尾)▽子どもの医療費無料化の拡充など生活の質向上(矢口)▽毎日市役所に登庁する城陽のための府議に(本城)−−などと、争点になりにくい状況。ある陣営幹部がつぶやいたように「現職の取り組み姿勢を評価する“信任投票”になりそう」といった雰囲気になっている。(敬称略)【新宮達】=おわり
==============
◆府議選・城陽市◆
(定数2)
奥田敏晴 61 自現(2)
北尾茂 45 民現(1)
矢口雅章 39 共新
本城隆志 52 無新
※届け出順
毎日新聞 2007年4月6日
200
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 15:27:31
’07統一選の現場から:/7 貝塚市議選 オール与党の行方 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070406ddlk27010373000c.html
「政策で選挙はできませんよ。地縁・血縁が一番」
貝塚市議選(定数20)に立候補する現職は強調する。公営掲示板のポスターには「福祉」や「安全・安心」の文字が並ぶ見込みだが、これらは「政策というよりイメージ表現に近い」と言い切る。
市議選では市政を巡る争点がほとんどない。近隣自治体が財政危機に直面する中、同市は04年度以降、単年度黒字を維持。バブル崩壊後いち早く行政改革に取り組み、大阪湾の埋め立て地への企業誘致を次々に成功させた結果だ。今春には市立病院に「乳がん高度検診・治療センター」をオープンさせるなど、医療や福祉も充実させてきた。
全国最長の10期を務める吉道勇市長(80)に対し、市議会はオール与党体制が続いている。他の選挙で「たしかな野党」を掲げる共産党も「貝塚では違いを出しにくい」(地元関係者)と歯切れが悪い。吉道市長は多選批判に、「ダーウィンの進化論と同じで、もし社会環境の変化を敏感に感じて適応してこなかったなら続いていない」と反論する。一方で、今期限りの引退を明言している。
昨年1月の市長選では、市議全員が吉道氏を支持し、出陣式には各党の国会議員が顔をそろえた。これに対し、対立候補(57)は吉道市政よりも、オール与党の市議会に「無用論」を突きつけた。「どの議案にも全員が賛成するなら議員は22人もいらない。各会派1人の計5人で十分」と定数17減を公約。奇抜な訴えから泡沫候補扱いされたが、吉道氏の約半分にあたる5936票を集めた。地域でまちづくりに取り組む男性(58)は「長期政権に対する批判とともに、チェック機能が低下した議会への不信任票でもあったのでは」とみる。
市長就任前の吉道氏が市議に初当選した59年、市議選の投票率は90・57%だったが、以後下がり続け、03年には57・86%まで落ち込んだ。ある市職員は「もともと市議選は町会長と同様に地域代表を選ぶ側面が強かったが、大部分の市民は選挙結果で市政が変わった経験を持たない。悪政でなければお任せしてしまおうと、市政への関心も下がっているのではないか」と心配する。
地方自治は、市民自ら参加することで主権者の意味を学ぶ「民主主義の学校」と言われる。有権者離れが進んできた貝塚市議選。議会は追認機関からチェック機関への変革が求められている。【奥村隆】
毎日新聞 2007年4月6日
201
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 15:28:04
注目区を歩く:’07県議選/下 合併特例が生んだ「ねじれ」〜西脇市 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070406ddlk28010005000c.html
◇旧黒田庄町民の憤り
田園風景が広がる西脇市黒田庄町。告示後初の日曜の1日、合併前の旧黒田庄町で生まれ育った会社員、藤原茂樹さん(56)は「まだ西脇市民になれないのかな。許されるなら、投票用紙を西脇市選挙区の投票所に紙ヒコーキで飛ばしたい」と冗談交じりに語った。
旧多可郡4町のうち、同町は05年10月、隣接の西脇市と合併。残る八千代、中、加美の3町は翌月、多可町となった。このため、本来なら旧黒田庄町民も西脇市民として西脇市選挙区(定数1)に含まれるはずなのに、今回の県議選では合併前の選挙区割りが残り、旧黒田庄町民は多可郡選挙区(同)で投票しなければならない。合併の特例措置が生んだ「ねじれ」だ。
「こんなもん受け取れない」「住民代表で来てるのに失礼やないか」
合併直前の05年9月中旬、県議会の控え室で怒声が飛び交った。同町の無職、藤原洋一さん(69)らは「旧西脇市民と同じ選挙区での投票」を求める要望書と、3740人分の旧町民署名を持参。だが応対した県議は突き返した。
黒田庄町と西脇市の合併によって、多可郡選挙区は人口が減少。隣接する選挙区と一つにされ、事実上の定数減になる可能性があった。このため、議席を失うことを恐れた現職県議の間で、合併特例を使い、次の県議選に限り旧選挙区で実施する条例案が浮上。一部住民は反対したが、「多くの住民の声を県政に反映する措置」として県議会で可決された。「西脇市民として代表を選べない。参政権は民主主義の原点じゃないのか」。藤原さんは傍聴席で手を握りしめた。
西脇市選挙区から外された旧黒田庄町だが、同区の選挙戦は選挙区割りのねじれが影を落としている。
新人の東野敏弘氏(無所属)は合併を決めた時の黒田庄町長。「自分に投票できないが、私も西脇市民。西脇を住み良い市にする責任がある」と、多可郡選挙区内に住みながら、あえて西脇市選挙区から立候補した。町長時代からの支援者らで作る陣営は、親類や知人らに支持を広げる草の根運動を続ける。
対する現職の山本章氏(無所属)は1日夜、同市上比延町の公民館で開いた個人演説会に、旧黒田庄町選出の市議を応援に招いた。陣営幹部は「『新西脇市の代表』を強調することで、合併特例に賛成したことに対する批判をかわしたい」と明かす。旧黒田庄町民にも、山本氏を推薦するよう呼びかけている。
県内には同様の合併特例区が6区あり、西脇、たつの、姫路の3市で選挙区が分断されている。有権者の混乱は結果にどう反映されるのか。8日の投票が迫る。【近藤大介】
==============
◇西脇市選挙区(定数1−2)
山本章 66 無現(1)
東野敏弘 52 無新
(届け出順。丸囲みの数字は当選回数)
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年4月6日
202
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 15:29:59
’07統一地方選:県議選 情勢/下 東牟婁郡・西牟婁郡・田辺市 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070406ddlk30010475000c.html
◇一転、選挙戦でも関心いま一つ(田辺)
◇区割り変更、各候補票読めず(東牟婁)
◇定数半減、現職と元職がし烈(西牟婁)
「平成の大合併」で区割りが大きく変わった東牟婁郡選挙区。旧本宮町と旧熊野川町が外れ、西牟婁郡だった串本町が加わった。定数2を、自民現職3人、無所属新人2人が争い、大票田の串本町と那智勝浦町を中心に大激戦。区割り変更の影響で、どこの陣営幹部も「やりにくい。票が読めない」と頭を抱える。
「現職かい? 新人かい?」。串本町が地盤の自民、前芝雅嗣氏はこう聞かれることが少なくない。「串本以外は初めて回る。10人に声を掛け、1人でもニコっとしてくれたらいいほう」
自民は定数オーバーを承知で現職3人を公認。「同僚議員の票を食い合うことになり、気苦労が多い」とこぼす。しかし元々、同町は東牟婁郡と同じ「新宮生活圏」。同郡との結び付きは深く、「ある意味、やりやすい面も」(陣営幹部)。
同じ串本から立つ新人の清水和子氏は、旧串本町と合併した旧古座町が地盤。旧古座町は東牟婁郡だったため、「昔から知人も多く、人脈が生かせる」と、新しい区割りは追い風だ。
自民の小原泰氏は、1月下旬に旧本宮町から那智勝浦町に転居。票の掘り起こしに懸命だ。先月24日夜、同町で開いた集会は、用意した350の椅子を大きく上回る450人で埋まった。陣営幹部は「がけっぷちの選挙だ。那智勝浦町で大きく稼ぎ、串本、太地でそれなりの票を出したい」と話す。
新人の中村紘一郎氏は、那智勝浦町長の実兄。しがらみのない選挙を前面に打ち出す。観光業の経験を生かし、「紀南の停滞を観光振興で浮上させる」と訴える。
4選を目指す自民の谷洋一氏は、地盤の那智勝浦町から現職と新人が出馬したことに危機感を強める。後援会を中心に票固めをする一方で、他地域での票の掘り起こしを図る。
◇
3度の合併で様変わりし、定数も半減した西牟婁郡選挙区。築いてきた支持組織が欠け、「票が読めない」と言う現職陣営に、元職陣営が総力戦で挑んでいる。
3日午後8時過ぎ。無所属現職の玉置公良氏の個人演説会場。112の椅子は数席を残して埋まり、拍手がわく。応援弁士が「自民と共産の板ばさみの中で戦っている。何としても当選ラインにもっていきたい」と言葉に熱を込めた。
共産元職の高田由一氏は、街頭活動の道すがら日に25回前後、7〜8分間の演説をする。夕方、主婦の出入りの多いスーパー前。「談合をチェックできなかった議会の責任は重大」。陣営は「いつもの倍の反応がある」と意気込む。
自民現職、町田亘氏の選挙事務所。深夜まで地元町議、国会議員秘書、若手運動員らが情報を交換する姿が目立つ。町田氏は「過去7回の選挙はほとんどトップ当選。今回は演説会場で背筋がゾクッとすることがある」と危機感を募らせる。
◇
「回っていてもしらけていますね」。午後10時過ぎ、20人ほどの運動員と打ち合わせを済ませた候補者が、疲れをにじませた顔で有権者の関心の低さをこぼした。
田辺市選挙区は無投票の予想から一転、選挙戦になった。自民現職の大沢広太郎氏、無所属新人で元旧日置川町議の和田庶吾氏、社民現職の野見山海氏、無所属現職の原日出夫氏、無所属新人で元旧本宮町長の泉正徳氏が争う。新人2氏が現職にどこまで迫れるかが注目される。【松田学、神門稔、吉野茂毅】
==============
◇東牟婁郡(定数2−5)
小原泰 54 会社役員 自現
中村紘一郎 66 ホテル社長 無新
前芝雅嗣 58 不動産管理 自現
谷洋一 58 団体役員 自現
清水和子 60[元]串本町議 無新
◇西牟婁郡(定数2−3)
玉置公良 52 団体役員 無現
高田由一 43 党県委員 共元
町田亘 70 党県副会長 自現
◇田辺市(定数4−5)
大沢広太郎 65 団体役員 自現
和田庶吾 54 建設業 無新
野見山海 63 党県代表 社現
原日出夫 66 団体役員 無現
泉正徳 55[元]旧町長 無新
毎日新聞 2007年4月6日
203
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 21:07:36
争点単純化 候補も賛否
戸惑う「新駅劇場」 滋賀県議選・栗東選挙区 中日
http://www.chunichi.co.jp/ee/feature/chihosen07/070405T1128.html
新幹線新駅問題を抱える滋賀県議選の栗東市選挙区(定数2)。新人2人と現職2人の動きをメディアが追う。「凍結か、推進か」。新駅問題だけにスポットが当たる選挙戦に陣営も戸惑う。ある候補は郵政民営化をめぐって「賛成か、反対か」で揺れた2005年の衆院選と重ね合わせ、争点が単純化される「新駅劇場」に不満を漏らす。
「マスコミが(自分に)推進のレッテルをはろうとしている」。演説会で無所属現職の北野加代子さん(57)が不満をぶつけた。
昨年7月に凍結を公約に掲げて嘉田由紀子知事が当選。その後、北野さんは凍結に転向した民主を離れた。「推進イコール反嘉田」との見方に反発する。
「新駅は夢。でも凍結に向かう中、市益を損なわないようにしようというのが立場。推進じゃない。面白おかしく、役者を演じさせられている」
推進派の自民現職、三浦治雄さん(64)は、今選挙戦を05年の衆院選になぞらえる。「何で(知事の)抵抗勢力のようにされなあかんのや」
告示前、新駅問題は県や周辺市でつくる促進協議会が下す結論に従うとの党の方針もあり、「前面に出さない」つもりだった。だが、是非論争が注目を浴び、一転、舞台に上がった。演説会で愚痴も出る。「イエス、ノーだけを問う素地がつくられてしまっている」
一方、知事を支援する団体公認の新人川崎等さん(58)にとって凍結は最大の武器だ。
「新駅問題は、格好の材料。やるのか、やらないのか。市民にとっても対立軸が分かりやすい方がいいやん」と争点の単純化を歓迎する。
だが、演説会では、新駅以外の話題にも時間を割く。「弁士も自分も新駅の話ばっかりじゃなぁ。身近な課題も必要や」
労組を中心に組織戦を展開する凍結派の民主新人九里学さん(43)。陣営は新駅だけにこだわらない。「支持層にとって第一の問題ではなく、課題の1つ。振り回される必要はない」
九里さんは言う。「もう有権者は疲れている。凍結か、推進かだけを議論する時期は終わった」
204
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 22:50:08
複数推薦混戦に拍車/彦根市区
2007年04月06日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000704060003
「皆さんにはわかりにくいかも知れません」
2日夜、彦根市南部の町民会館。西村久子氏は集まった約40人に、嘉田由紀子知事と相対する自民と、県議会自民会派の半数割れを目指す「対話でつなごう滋賀の会」の両者から推薦を得た理由を語り始めた。
「新幹線新駅やダムなどの問題が平行線では、県民のためにならない」「私の軸足は自民党。嘉田さんとのパイプ役として働きたい」。そう理解を求めた。
彦根市区は、現職2人と新顔5人の計7人が四つのいすを目指してしのぎを削る。複数の政党から公認、推薦を得た候補が多く、政党の枠組みだけで測れないというわかりにくさが、混戦に拍車をかける。
きっかけは引退する自民現職の後継問題だ。地盤が重なる西村氏は自民に公認を求めたが、引退議員は元市議の谷口典隆氏を擁立。自民は告示直前になって、対話の会が先に推薦していた西村氏の推薦を認めた。
対話の会は、西村氏のほか、民主公認の江畑弥八郎氏と中沢啓子氏も推薦。両氏は、西村氏の推薦に関して「対話の会の判断だ」として意見を控えている。
新顔の江畑氏は「嘉田知事を助けていきたい」と知事与党を強調。応援する民主の国会議員らは「県議会で不毛な議論を終わらせるため、民主党に数の力が必要だ」と支持を求める。
現職の中沢氏は、市立病院の産婦人科医師が減って診療が制限された問題が訴えの主眼。「安心できる暮らし」を訴え、「女性の声を県政に届ける」と嘉田知事との連携も忘れない。
自民が公認した中村善一郎氏は、芹谷ダムの必要性を説き、県議会で嘉田知事から建設容認を引き出したとアピール。支持する市議らは「県とのパイプ役は他にいない」と応援する。
【政党枠組みだけで測れず】
自民の引退県議が応援する谷口氏は「無所属の方が発言しやすい」。新幹線新駅問題では「新駅より、もっと大事なことがある」と自民の推進姿勢と違いをみせ、子育て政策を訴える。
共産の山内善男氏は、新幹線新駅の中止、暮らし優先を一貫して主張。陣営は「対話の会も自民も数集めに過ぎない」「民主は知事選まで新駅を推進してきた」と批判する。
市議から県議を目指す伊藤善規氏は「地方自治の原点は無所属」と説く。新幹線新駅には反対で、「知事選で県民の審判が出ている。決着しないのは特定政党のせいだ」と訴える。
新幹線新駅の問題では、6候補が否定的な立場。この問題に触れない中村氏を含め、争点にはなっていない。市立病院の産婦人科問題も、ほとんどの候補が重要課題に挙げるが、具体策の違いは見えてこない。
龍谷大法学部の高橋進教授は「地方における政党の役割が問い直されている」と話す。「昨年の知事選で、世論と政党の考えにずれが生じ、議員はこれまでのように政党の公認、推薦を得れば当選できるとは言えなくなった。それぞれの議員が有権者の声を聞き、主張することが求められている」
一方で有権者の責任も重くなったと説明する。「票を投じた議員が政策を実行しているか監視していく必要がある。『議員任せ』にしておくよりも大変だが、有権者はそうあるべきだ」
(この連載は、東孝司、高木智子、秋山千佳、河合麻理が担当しました)
205
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 22:50:43
合併で「票が読めない」各陣営/東近江市区
2007年04月05日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000704050003
【激戦区「燃え上がらず」】
四つの議席を7候補が争う激戦区のはずなのに、各陣営とも「燃え上がらない選挙だ」と手応えのなさを気にしている。
3日午前、旧愛東町域にある道の駅に選挙カーが乗り付けた。演説をするつもりの現職候補が降り立ったが、定休日で人影がない。候補は「知らなかった」と頭をかき、短い休憩を終えると町域を離れていった。
候補が「地元」を把握できていないのは、市町村合併の影響だ。
東近江市は05年2月と06年1月に合併を繰り返し、1市6町が一緒になった。4年前の県議選でみると、4選挙区にまたがる。旧八日市市区、旧神崎郡区(旧能登川、五個荘、永源寺の3町)、旧湖東、愛東2町の旧愛知郡区、旧蒲生町の旧蒲生郡区。選挙区が広がり、どの候補もこれまでの区域以外での活動に戸惑いをみせる。
自民現職の3人は前回、別々の選挙区で当選した。今回は暗黙の住み分けをしつつ、候補のいない旧五個荘、永源寺町域などで票の上積みを狙う。
旧能登川町長だった宇賀武氏は、昨年7月の県議補選(神崎郡区)で無投票当選した。「合併を推進した者として、地域を軌道に乗せる責任がある」。市内唯一のJR駅の能登川駅を「東近江の玄関口に」と唱えて地元の結束を図る。
上野幸夫氏は前回、旧愛知郡区で当選した。合併で失った地盤を補おうと、地元の保守層を固める戦術の一方で、旧永源寺、五個荘両町を重点地域に据えた。「周辺地域の要望に耳を傾け、活性化を図れる候補は他にいない」と訴える。
旧八日市市区で選ばれた小寺裕雄氏は、演説などで政策を説明する都市型選挙を続けたが、「初めて回る地域では、顔と名前を覚えてもらうのが精いっぱい」(陣営)と痛感した。終盤戦では、地縁血縁に頼る旧来の手法に戻した。
有権者の多い旧八日市市区を地盤とする候補は、他に2人いる。
民主が1人だけ公認した現職の山田実氏は、昨年7月の補選でここから当選。NPO活動などで旧町地域にも縁はあるが、陣営は「他町の票や連合などの組織票はあくまで上積み」と地元の票固めが当選の鍵とみている。
過去3回、旧八日市市区から選ばれた中島敏氏は「新駅凍結」を訴え、嘉田由紀子県政に近い姿勢を示す。自民から公認を得た前回と違い、自由に動ける無所属の強みを生かす戦術だ。終盤は電話作戦などで地元票の獲得を目指す。
「対話でつなごう滋賀の会」公認の木沢成人氏は、「34歳」という若さを強調する。政策よりフレッシュさに期待する有権者の反応を肌で感じたためだ。嘉田県政支持の姿勢を力説し、地元の旧蒲生町を基盤に市全体の無党派層を狙う。
共産の谷本善弘氏は「新駅・ダム中止」を訴え、暮らしの課題の解決をアピールする。旧市町ごとに支部があり、6人の市議も動員。知事選などに立った知名度を生かし、党の固定層から支持を広げようとしている。
「票が読めない」「有権者の動きが見えない」。合併で広がった選挙区を走る候補たちは、不安を抱えながら終盤戦を迎える。
206
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 22:52:28
現場ルポ 増減
2007年04月05日 朝日京都
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000220704050001
漂う余裕 去る熱気
【京田辺市・綴喜郡】
〈定数2 候補者3〉
尾形 賢(26) 自新
上村 崇(34) 民現(1)
塩貝友規子(58) 共新
【府議・京丹後市】
〈定数1 候補者3〉
巽 昭(52) 自現(1)
荒田 保次(55) 共新
久保 幸司(48) 無新
※丸数字は当選回数
去年10月に決まった府議選の定数是正で、京田辺市・綴喜郡選挙区は定数が1から2に増えた。一方で、京丹後市選挙区は2から1に減らされた=表。府議の「いす」が増減した現場を歩くと、選挙模様は4年前とは違っているようだ。
「熱が全然足りん。4年前は同じ会場で200人。立ち見が出たくらいやで」
1日、京田辺市内で開かれた自民新顔、尾形賢(26)の初めての演説会。集まった支持者は約120人。地元で自民支部長を務める市議はつぶやいた。
3人で1議席を争った4年前は、164票差で自民が民主に敗れる激戦だった。その反省から、尾形は去年7月の公認決定から間もなく活動を始めた。ところが、定数増が決まると、楽観ムードが広がってしまった。「より危ない選挙と思ってもらわないと、票の広がりが少なくなってしまう」
■ ■
民主現職の上村崇(34)は定数増に「府議が1人の時よりも、広く人々の意見を吸い上げられる環境が整ったのでは」と余裕を見せる。2日の個人演説会では、応援弁士から「2議席で楽いうたらあきませんねんけど」との声も漏れた。
両陣営は「勝敗よりも勝ち方が問題」と口をそろえ、共通するのは「トップ当選」にかける思いだ。
「定数1の時はあきらめムードもあった。今回は燃えています」と、共産の山城地区委員長の浜田良之(51)は話す。地元の小学校で30年以上教員を務めた塩貝友規子(58)を立て、従来の党支持層以外の支持も期待する。「チャンスを得られたという喜びは我々が一番大きい」と意気込む。
■ ■
一方の京丹後市。04年4月に旧丹後6町が合併した同市は、中郡・熊野郡(定数1)と竹野郡(同)の両選挙区が統合され、定数は2のはずだった。削減で情勢が一変した。
2日夜、同市網野町で開かれた個人演説会。今回無投票当選した府議選北区選挙区の田坂幾太(55)が応援に駆けつけ、「合併した地域は集票能力のある議員数が激減して選挙は非常に低調」と報告した。地元市議は「そのうえ定数削減。選挙への関心が盛り上がらない」と嘆く。初代市長を決めた3年前の市長選で、激突した峰山町と網野町の地域間対立まで再発させたような情勢だ。
中郡・熊野郡選出の巽昭(52)が唯一の自民公認候補になった。一方で自民現職が引退した竹野郡には「定数削減は竹野郡の切り捨て」と不満が残る。旧峰山町議だった巽の対抗に、竹野郡の旧網野町議の久保幸司(48)が無所属で挑戦。共産の丹後地区委員長荒田保次(55)も旧大宮町議で、旧町議3人の争いだ。
候補は旧町議が主役でも、応援する旧町議の姿は激減した。旧丹後6町には計94人いた町議が京丹後市では市議30人。保守系町議は計60人以上いたのに自民党籍を持つ市議は23人、共産も町議21人が市議3人に減った。
市議会は定数削減の再考を求める決議まで可決したが、府議選では争点になっていない。巽は「マイナスだ」と触れず、荒田は「たった1議席」と話す程度、久保は「府議2人分の仕事をする」と批判は控える。しかし、「これが投票率を落とす」と各陣営はみる。=敬称略
207
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 22:53:46
現場ルポ 後継
2007年04月06日 朝日京都
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000220704060001
先代の地盤 未知数
京都市議選の西京区選挙区(定数6)は候補者8人のうち6人が新顔だ。「辻立ちの多さなど、過去と比べものにならない」と、各陣営はしのぎを削る。ベテラン市議の後継候補が公募で選ばれたり、任期半ばで亡くなった市議の次男が立候補したり、「後継」の現場を歩いた。
「地域発展のためには彼しかない。私の後継者は彼ただ一人」。4日夜、自民新顔の田中明秀(45)の演説会に集まった支持者約60人が沸いたのは、同選挙区で当選8回の自民現職(76)のこの言葉だった。
現職は03年の市議選で全市で唯一得票数が1万を超えた。去年秋に引退を表明。直後に後継候補を公募で選ぶことに決めた。
田中は約25年間、現職の後援会で活動してきた。「先生に何かあれば選挙に出るつもりだった」と論文や面接などの試験を受験し、6人から選ばれた。
「後釜」の肩書が付いて回るが、必ずしも自分が後継者として認められていないとも感じる。告示前、現職のポスターが張られた家に「自分のポスターを」と頼んで断られたことがあった。「あの先生だから張るのを許していた」と断り文句は決まっていた。現職からの選対幹部も「今までと勝手が違う」と戸惑う。
田中は言う。「後継者として落選は許されない」。重圧と闘う日々が続く。
■ ■
「父が5回目の選挙に挑戦すると思っていただきたい」。民主新顔の天方浩之(37)は1日夜、地元小学校の体育館に集まった約150人の支持者を前に、こう呼びかけた。
父は04年7月、市議4期目途中に亡くなった。やり残した仕事を次男の自分が継ぎたいと思った。「二世議員に何ができる」と一部に批判があるのは知っている。「二世だからこそ、先代の正しい政治の流れを継続できる」と前向きだ。
父の支持層をどれだけ引き継げるかは未知数だ。知名度を上げようと、朝夕は駅立ちを繰り返す。演説会よりも、辻立ちや街宣活動など不特定多数の有権者に会える方法を重視する。「『天方の息子』としてだけでなく、一候補者として話を聞いてもらわないと」
■ ■
候補者7人のうち新顔が2人だった前回とは、情勢が様変わりした。
自民公募で選ばれ、推薦を受ける無所属新顔の森川央(31)は「多くの新顔候補と同じスタートラインに立てることはメリット」とみる。当選3回の公明現職の後を継ぐ平山賀一(41)は「周りを意識しすぎず、党の政策を前面に出して支持を訴える」と慎重だ。
候補者が現職なのは共産だけ。4期目を目指す妹尾直樹(49)は、過去の選挙は安定した力のベテラン議員の存在もあり、各候補の票が比較的読みやすかったが、新顔の多い今回は先が読めず、厳しい戦いだと分析する。「現職として積み重ねてきた実績を訴えていく」 =敬称略
208
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 22:55:09
(3)紀の川市選挙区
2007年04月05日 朝日和歌山
http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000230704050001
旧町地盤 4氏しのぎ 現職と「大物新顔」激突
05年11月、旧那賀郡の打田、粉河、那賀、貴志川、桃山の5町が合併して紀の川市が誕生した。市制施行後初の県議選の定数は3。自民の現職2人に、元衆院議員と元町長という「大物」新顔2人が挑戦する。それぞれの候補がゆかりの旧町を地盤に激しい選挙戦を展開。ほかの地域への食い込みが勝敗のカギとなりそうだ。
「私以外の3人の候補は立派な経験と実績のある人ばかり。大変厳しい戦いです」。3選を目指す自民現職の山田正彦氏は4日、地元貴志川での街頭演説でこう訴えた。
03年の前回は那賀郡選挙区(定数3)から立候補。9200票あまりで最下位当選だった。同じ貴志川を地盤とした現職候補(当時)が選挙の半年後に死去した。今回は地元票の上積みを狙い、同町で支持拡大に力を入れる。1日10回の街頭演説をこなすこともある。
もう1人の自民現職、飯田敬文氏は5選を目指す。2日、地元の打田での個人演説会で、こう主張した。「紀の川市を発展させるためには、市の中心部にあたる打田を発展させないといけない」
前回選では、やはり那賀郡選挙区から立候補し、8500票余りで次点に甘んじた。しかし、同選挙区の現職の死去に伴う04年7月の補欠選挙で無投票で返り咲いた。打田以外に、「地元候補」がいない桃山などでも支持を訴える。
無所属新顔の岸本健氏は、03年11月から民主の衆院議員だった。05年9月の衆院選で落選し民主を離党。「父と同じように、県議として地域のことに取り組む政治家になりたい。原点に戻る」。転身の理由をこう語る。
父光造氏(02年に死去)は県議を経て、衆院選に3回当選。地元で大きな影響力を持っていた。岸本氏は2日、地元粉河で「はいつくばってでも、県政の場へ送っていただきたい」と支持者に頭を下げた。
無所属新顔の服部一氏は、その粉河で05年11月まで町長を務めた。翌月に挑んだ紀の川市長選で元貴志川町長に敗れた。「市長選を戦い、それぞれ旧町の課題は分かっています」。4日、貴志川での街頭演説で訴えた。
「町議、町長としての実績もある。政治家を続けて欲しい」。後援会幹部の要請を受け立候補。岸本氏の衆院選では3回いずれも選対幹部として支援した。今回の選挙では、数百メートル離れて事務所を構え、火花を散らす。
209
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/06(金) 22:55:43
(4)田辺市選挙区
2007年04月06日 朝日和歌山
http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000230704060001
広い地域 ニーズも多様 一転8年ぶり選挙戦
総面積1026平方キロメートル。05年5月に田辺、中辺路、本宮、龍神、大塔の5市町村が合併した田辺市選挙区は、前回と比べると約7.5倍に拡大した。ポスター掲示場の数は約330カ所から642カ所とほぼ倍増。面積で比べたら、62選挙区(総定数112)を抱える大阪府(1894平方キロメートル)の半分以上だ。当初は無投票とみられていたが、一転して8年ぶりの選挙戦に突入。広大な選挙区を5人の候補者が駆け回っている。
「すばらしい4町村が田辺市と一緒になってくれた。企業誘致をして、若者が定着できる街づくりを」。自民現職の大沢広太郎氏は4日、同市龍神村で開かれた個人演説会でこう訴えた。
05年5月の新田辺市長選では、旧中辺路町長だった真砂充敏市長を応援。昨年3月以降、旧田辺市と合併した4町村すべてで後援会を立ち上げるなど、いち早く組織を築いた。
同選挙区候補者の中では最多の5期目の当選を目指すのは、社民現職の野見山海氏だ。「選挙は人の声と足。広くなったのは大変だが、地域を把握して初めて地域の声が生かせる」。昨年10月から旧町村部をこまめに回ってきた。
3日、旧市内で開かれた個人演説会では議員定数削減に触れ、「議員自ら襟を正して、痛みを感じることが大事。自民批判票を私に」と訴えた。
前々回の選挙でトップ当選を果たした無所属現職の原日出夫氏。組織や団体からの推薦は受けず、梅農家などの支援を中心に選挙戦を戦う。
市街地では官製談合事件などにも触れるが、山間部では農林業振興に取り組んできた実績を強調する。4日は同市本宮町で街頭演説した。「農林業を中心に地域経済の力をつけることが、観光振興にもつながる」と訴えた。
旧町村部からの唯一の候補は、旧本宮町長を2期務めた泉正徳氏。旧市内への浸透が課題だ。自民の推薦を受け、旧市の元自民県議らの支援で旧市内でも精力的に運動を展開する。
5日も旧市内で街頭演説した。県の行財政のチェックと地方分権に対応する能力が県議の課題とし、「(談合)事件から信頼を回復し(地方分権の)受け皿づくりに頑張らねばならない」。
無所属新顔の和田庶吾氏は元日置川町議。旧日置川町は西牟婁郡選挙区だ。「無投票が続けば、だれも頑張らなくなる。現職には4年間の勤務評定を見せてほしい」。選挙区外から挑戦した理由をこう説明する。
告示日から旧町村部と旧市内を交互に回る。4日は旧市内で街頭演説し、「沈滞ムード、閉塞(へいそく)感をともに打破し、青少年が夢を持てる地域、国を」と訴えた。
有権者数は旧市内が5万6189人、旧4町村の合計は1万2510人。旧市内が圧倒的に多い。しかし、選挙区が広がり、ますます多様化した住民のニーズにいかに応えていくかが、勝敗のカギとなりそうだ。
210
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/07(土) 01:47:56
県議選 3人が抜け出す
あす投票 東近江市選挙区
=残る4人はいまだに横一線= 滋賀報知
http://www.bcap.co.jp/s-hochi/n070407.html
◆東近江・東近江市◆
県議選は、残すところ一日となり、し烈な選挙戦に終止符を打つ。東近江市選挙区(定数四)には、山田実候補(56)=民主(連合推薦)一期=、谷本善弘候補(67)=共産新人=、木沢成人候補(34)=嘉田新党新人=、上野幸夫候補(66)=自民五期=、宇賀武候補(58)=自民一期=、中島敏候補(59)=無所属元三期=、小寺裕雄候補(46)=自民一期=が激戦を繰り広げてきた。最後の追い込みに勝負をかけ、大票田の八日市になだれ込むものとみられる。敬称略。
これまでの選挙戦では、民主の厚き組織票と地元自治会の支援を受けた山田(八日市)が一万票に迫る勢いで一歩抜け出し、地域の代表となる上野(湖東・愛東)と宇賀(能登川)が七千票前後で追い上げる。
残る四人は五千五百票からのだんご状態で、八日市で小寺と中島が保守票獲得へ激しく競り合い、木沢は地元蒲生の一本化と浮動票を狙う。政策論争展開の谷本は無党派層へ支持を仰ぎ組織票の上乗せ図る。
ほとんどの候補が財政再建、地方自治の確立を打ち出し、山田は「環境」、谷本は「福祉教育」、木沢は「近江ブランドの確立」、上野は「農業」、宇賀は「産業振興」、中島は「東近江への貢献」、小寺は「地域発展」を訴える。
投票は、八日午前七時から午後八時まで市内百二か所で行われ、午後九時十五分から湖東中学校体育館で即日開票される。投票率は五〇%前後になる見通し。
有権者数は九万二百八十九人。旧市町別で八日市三万四千九百十二人、永源寺四千九百九十六人、五個荘九千百三十二人、能登川一万八千二百六十人、蒲生一万一千三百七十八人、愛東四千三百五十九人、湖東七千二百五十二人。
211
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/07(土) 01:50:27
蒲生郡選挙区
現職追う3新人
=自民・民主・嘉田派の戦い= 滋賀報知
http://www.bcap.co.jp/s-hochi/n070407.html
◆東近江・日野/竜王/安土◆
選挙カーのボリュームとともに各陣営のボルテージも最高潮に達する県議選最終日。蒲生郡選挙区(定数二)では、危機感を募らせながらも安定した戦いぶりを見せる山田尚夫(60、日野)=自現1=を三新人が追う。嘉田旋風の再来にかける佐橋武司(58、竜王)=無新=を、郡内全域で組織票固めに奔走する辻川芳治(53、竜王)=民新=が追い詰め、安土一本化で当選圏内をうかがう片岡好夫(59、安土)=無新=は苦戦を強いられている。各陣営とも当確ラインを約六千票と予測し、最後のお願いに全精力を傾け、審判のときを待つ。有権者数は三万八千四百七十六人。(文中敬称略)
準備不足を引きずる辻川だが、浦田元県議が日野の個人演説会で支援者約七十人に自らの後継者として支持を呼び掛け熱気を帯びた。中盤から民主・連合滋賀が覚醒、組織票をまとめる動きも。まじめに働く者が報われ誰もが平等に暮らせる社会実現に「今、政治を変えるとき」と強調、郡内全域を駆け回って情熱をアピール。浮動票の取り込みにも余念がなく、浦田元県議の日野での得票数約四千三百票に近付けるかが勝敗を左右する。
新人の切り込みを警戒する山田は、大票田である地盤日野の票流出を食い止めるのに必死。告示日から毎日町内二カ所で個人演説会を開き、約二十〜八十人と参加者にばらつきはあるものの、県また国へのパイプを断ち切ってはいけないとの思いが商工農林業関係者を中心に浸透。保守系町議が次期町議選をにらんでフル回転して陣営を引き締め、前回の県議選のときに日野で獲得した約五千三百票を上回る七千票での再選を目指す。
佐橋の個人演説会には嘉田県政誕生の立て役者・冨士谷近江八幡市長や対話の会・寺川代表が応援に駆け付け、後半から嘉田知事との協調姿勢を打ち出し他候補との差別化を図る。竜王町内の票割れを警戒し、自民系町議や同級生が確かな手腕と人脈の豊富さを強調して旧集落の票取りまとめに躍起だ。杼木前県議が同町内で獲得した約四千四百票の確実な確保と、嘉田支持者が多い女性や無党派層の掘り起こしで上昇気流に乗れるか。
惜敗の悔しさを胸に再チャレンジした片岡は、前半から中盤にかけて県遺族会を頼りに日野や竜王に攻め込んだが、後半からは「安土町から県議を出そう」を合言葉に地元の票固めに焦点を絞る。駅舎の整備促進や新快速停車への働き掛けを公約に毎朝JR安土駅前で支持を訴え、地元での個人演説会(五日)には約百人が参集。高齢者にも支援の輪を広げるが、前回、安土で獲得した約三千三百票以上の結束が図れるかがカギ。
212
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/07(土) 19:10:18
’07統一地方選:県議選 激戦区を行く/下 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070407ddlk25010514000c.html
◆大津市
◇4議席死守狙う自民−−複数当選目指す民主、公明、共産、対話の会
前回は大津市(定数9)と滋賀郡(定数1)に分かれていたエリアが、大津市と旧志賀町の合併で統合し、定数10に。世代交代の進行と、現有1議席の民主、公明、共産各党がいずれも1議席増を狙っているのが特徴。そこに嘉田由紀子知事を支持する「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が公認候補3人を擁立し、しのぎを削る展開となった。
自民は防災対策や地域の活性化、教育などを各候補が訴えている。現有は4議席。実績、支持基盤のある現職の世古、佐野両氏が広く浸透を図る。現職の残り2人が引退し、それぞれの地盤に近い市南部と北部から新人の礒田、前川両氏が出馬し、議席死守を狙う。
民主は「子育て環境」の整備を前面に出す。東レ労組出身の現職が引退し、同労組が新人の柴田氏を支える構図。さらに若さをアピールする成田氏を各労組が支援する。
公明は生活者の視点や「安全安心」の施策を訴える。トップ当選を続ける梅村氏に加え、市議からくら替えの粉川氏が議席獲得を目指す。
前回1議席減らし、1議席のみとなった共産は現職の森氏に、市議から節木氏が加わり“失地回復”を狙う。新駅などを「税金ムダづかい」と批判し、暮らし優先の施策実現を訴える。
対話の会は「もったいない」「嘉田県政を支える」を強調。知事選では嘉田知事の得票が多く、複数当選を目指す。現職の沢田氏は従来の労組支援を離れた「草の根選挙」。助産師で旧志賀町選出の岡崎氏は子育て施策の充実やごみ施設の白紙撤回などを重要視。新人の野口氏は環境保全を重点的に訴える。
自民系会派に所属する無所属現職の蔦田氏は、県民の願い、声を届ける県政の実現を目指す。元旧志賀町議の無所属新人、砂川氏は嘉田知事のダム方針転換について「自民との妥協、談合」と、県政、県議会双方を批判している。【服部正法】
◇大津市(定数10−15)
森茂樹 68 共現
野口陽 65 対新
岡崎基子 65 対現=[社]
梅村正 57 公現
成田政隆 32 民新
粉川清美 53 公新
柴田智恵美 50 民新
沢田享子 58 対現=[社][新社]
礒田武彦 46 自新
世古正 64 自現
節木三千代 48 共新
蔦田恵子 45 無現
佐野高典 58 自現
前川佳彦 62 自新
砂川次郎 53 無新
毎日新聞 2007年4月7日
213
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/07(土) 19:12:38
’07統一地方選:県議選/神戸市議選 あす投開票 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070407ddlk28010006000c.html
統一地方選の第1ラウンドとなる県議選(定数92)と神戸市議選(同69)は8日投開票される。県議選は「平成の大合併」後、初めてであり、県内の地域間格差の是正や、少子高齢化社会に向けた医療・福祉の充実、議会改革などが焦点になっている。また各党は、7月に控えた参院選の前哨戦と位置づけ、せめぎ合いは激化している。県議選の投票は県内1814カ所で午前7時から午後8時まで(一部地域を除く)行われる。また期日前投票は7日午後8時まで受け付けられる。前回の投票率は過去最低の44・60%に落ち込んでおり、改善が課題になっている。
◇医療・福祉、格差で論戦−−県議選
県議選では、無投票となった7選挙区(11人)を除く37選挙区の81議席を巡り、133人が舌戦を繰り広げている。最大会派の自民が公認・推薦候補で単独過半数(47議席以上)を確保し、議会の主導権を握り続けるかどうかが焦点だ。
37選挙区の立候補者は▽現職68人▽元職7人▽新人58人。党派別では▽自民26人▽民主21人▽公明11人▽共産16人▽社民1人▽新社会1人。無所属は57人で、うち自民推薦が16人、民主推薦が7人となっている。
自民は前回、前々回とも単独過半数に届かず、選挙後に無所属議員を取り込んできた。自民党会派の現有勢力は45人で、過半数には上積みが必要だ。このため、地方選で初の公募候補を神戸市東灘区、同市垂水区、加古郡に立て、浮動票の取り込みを狙っている。
民主は、前回を6人上回る過去最多の公認候補を擁立している。当選者は前々回10人、前回14人と徐々に増えており、さらに勢力拡大を狙う。
公明は現有勢力を1上回る公認12人を立てた。定数1増で当初、無投票が予想された川西市・川辺郡でも、急きょ無所属で新人を立候補させた。
前回、ほぼ半減の8議席に転落した共産は、神戸市内の9選挙区などで前回より1少ない17人を立てている。【竹内良和】
◇自民の消長握る1人区
県議会の最大会派である自民党の消長は、これまで牙城にしてきた1人区でどれだけ数を伸ばせるかがカギを握っている。自民は前回、27あった1人区で公認・推薦の20人を当選させ、うち14人が無投票当選だった。ところが、今回は1人区が24に減り、かつ自民系の無投票当選も5人にとどまった。残る19選挙区には前回を上回る44人が立候補しており、一転して激戦となった1人区の行方が注目される。
現在、自民県議団は全県議(90人)の半数の45人。民主・社民議員で構成する「ひょうご・県民連合」(19人)、公明(11人)と共に議会与党を形成する。3会派で議席の8割強を占めるが、自民県連幹部は「自民単独で議案をつぶせる状態をつくることが当局への発言力につながる」と、単独過半数の重要性を強調する。
このため、同党にとって農村部が主体の1人区が一層重要になっている。これまで自民が圧倒的に優位だったが、ベテラン議員の引退などで多くが一転して激戦区に変わった。選挙戦となった19区のうち、自民は三木市と篠山市を除く17区に公認・推薦候補を立てた。うち8区では民主の公認・推薦候補と争う構図になっている。【竹内良和】
◇政治倫理の確立が争点−−神戸市議選
神戸市議選は戦後最少の93人が立候補している。告示直前の3月27日に、汚職に問われた元自民市議、村岡功被告(69)らに実刑判決が下り、市の財政問題とともに、政治倫理の確立が大きな争点になっている。
93人の内訳は▽現職59人▽元職1人▽新人33人。政党別では▽自民21人▽民主17人▽公明13人▽共産13人▽諸派15人▽無所属14人。うち女性は16人だった。
自民は、村岡親子の地盤だった中央、東灘両区で公募新人を公認。事件のイメージの払しょくを狙う。民主は前回、擁立した16人全員が当選しており、今回は1人増やした。公明は前回と同じ13人の当選を目指す。野党勢力は汚職事件に対する批判票の取り込みを狙う。共産は候補者を絞り、前回より2人減らした。諸派のうち、新社会、市民力は市議会で汚職事件を追及した実績を訴え、現有議席の維持を目指す。神戸改革フォーラムは今回から参入した。
中央、兵庫、長田、須磨、垂水の5区は定数が各1減となり、長田、垂水両区は定数を上回る現職が争う。投票は市内363カ所で受け付けられる。【坂口雄亮】
214
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/07(土) 19:13:06
◆県議選の1人区◆
選挙区 候補者 改選前
佐用郡 無[自]、無[民] 無[自]
神崎郡 無[自]、無[民] 無[自]
宍粟市 無[自]、無、無 無[自]
加西市 無[自]、無 無[自]
小野市 無[自]、無 無[自]
西脇市 無[自]、無 無[自]
龍野市 無[自]、無 無[自]
相生市 無[自]、民、無 無[自]
淡路市 無[自]、無 無[自]
朝来市 無[自]、無 無[自]
丹波市 自、無 自
芦屋市 無[自]、無 無[自]
飾磨郡 無[自]、無[民]、無 自
加古郡 無[自]、無[民]、無 無[民]
多可郡 自、民 民
加東市 自、無[民] 無[民]
美方郡 無[自]、無[民] 無[自]、無[民]
洲本市 無[自]=無投票 無[自]
南あわじ市 無[自]=無投票 無[自]
赤穂市・赤穂郡 無[自]=無投票 無[自]
揖保郡 自=無投票 自
養父市 無[自]=無投票 無[自]
三木市 民、無、無 自
篠山市 無、無、無 欠員
※自=自民公認、民=民主公認、無=無所属、無[自]=自民推薦の無所属、無[民]=民主推薦の無所属。
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年4月7日
215
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/07(土) 19:14:23
’07統一地方選:県議選 お願いコール、きょう限り−−あす投開票 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070407ddlk30010598000c.html
◇6選挙区、候補者40人
統一地方選の県議選(定数46)は、8日投開票される。57人が立候補を届け出て、うち8選挙区17人が無投票当選を決めた。選挙戦になった6選挙区(同計29)の40人は、7日まで懸命に支持を訴える。各政党は現有勢力確保または上積みをめざし、攻防を繰り広げている。
6選挙区は、和歌山市(定数16)▽田辺市(同4)▽紀の川市(同3)▽岩出市(同2)▽西牟婁郡(同2)▽東牟婁郡(同2)。
40人の内訳は、現職23人▽元職4人▽新人13人、政党別では自民12人▽民主2人▽公明4人▽共産3人▽社民1人▽無所属18人。一方、無投票当選した17人は現職16人と新人1人、政党別では自民13人▽共産2人▽無所属2人。推薦は全14選挙区で自民3人▽民主4人▽公明4人▽社民1人。
自民は11人が当選すれば公認候補だけで単独過半数を維持できる。民主、公明は現有勢力確保に懸命。共産は現職、新人の当選とともに、元職の返り咲きを狙う。
投票率は前回(03年)、61・92%と過去最低を記録した。前回も選挙戦になった4選挙区は、和歌山市54・43%▽岩出市(当時那賀郡選挙区・岩出町)47・13%▽西牟婁郡(当時7町村)73・86%。那賀郡選挙区の5町が合併した紀の川市は、旧5町の当日有権者数と投票総数で計算すると69・94%。
投票率は1951年の87・00%をピークに低下傾向にある。無投票区が二つしかなかった99年は66・30%と前年より盛り返したが、今回、和歌山市の候補者の多くは「盛り上がっていない」と話す。期日前投票は3日現在1万1040人と、前回同時期の1・45倍に伸びたが、和歌山市だけが4709人で同0・93倍と前回を下回っている。
投票は午前7時〜午後8時、県内432カ所で。178カ所は終了時間を繰り上げる。9日未明には当選者の顔ぶれが決まる見込み。【辻加奈子】
毎日新聞 2007年4月7日
216
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 15:16:38
自民16人過半数割れ
民主13、共産3、公明2人 讀賣滋賀
8日投開票された県議選(定数47)で、無投票の2選挙区を除く15選挙区で43人の新議員が出そろった。全選挙区の内訳は、現職26人、新人20人、元議員1人。新幹線新駅の建設凍結を目指す嘉田知事への支援を訴えた政治団体「対話でつなごう滋賀の会(対話の会)」の公認、推薦候補は計19人中、12人が当選し、議会に新風を吹き込んだ。一方、嘉田知事との対決姿勢を鮮明にしてきた自民は、公認候補の当選が16人にとどまり、過半数割れした。民主は13人が議席を獲得し、公明は1議席増の2議席を確保。共産は3議席と現有2議席を上回った。女性候補は、過去最高の14人が立候補し、8人が当選した。投票率は53・05%で、過去最低だった2003年(49・96%)を上回った。
昨年7月の知事選、同年10月の市長選に続き、新幹線新駅建設問題が大きな争点となった栗東市選挙区(定数2)では、建設凍結派で民主の九里学さん(43)がトップで初当選し、新駅の“おひざ元”でも建設反対が根強いことを示した。県が今年度予算にJR東海に支払う工事費負担金を計上せず、現場の工事が中断するなど、実質的に「凍結」という状況で、九里さんは「新駅は凍結し、予算を子育てや教育、福祉に回す」と気勢を上げた。
同市綣の事務所では、当選確実の一報が入ると、待ちかねた支持者ら全員から「やった」と大歓声。事務所に駆け付けた九里さんは、何度も万歳を繰り返し、喜びを爆発させた。支持者から花束を受け取った九里さんは「県政をガラス張りにし、温かい街づくりを目指す」と笑顔を見せた。
新駅建設の是非の最終結論が10月末まで延びた影響もあり、前回が無投票という無風選挙区が一転、凍結を訴える九里さん、対話の会公認の川崎等さん(58)が立候補、激戦となった。
九里さんは、知名度の低さが心配されたが、民主党や連合滋賀などの支援を受け、新駅については「財政的にも厳しい」と明確に凍結を主張した。
一方、推進を掲げる三浦治雄さん(64)も5選を果たしたが、九里さんにトップを譲り、状況は厳しくなるばかり。三浦さんは「選挙結果を気にすることなく、新駅推進に努力していくだけ」と話した。
同市では、凍結・中止を訴える会派が過半数を占めている市議選も、統一地方選の後半に控えており、県議選の結果は大きな影響を与えそうだ。
定数4に7人の有力候補が挑む激戦区となった彦根市選挙区で初当選を果たした民主公認、対話の会推薦の新人、江畑弥八郎さん(52)。同市八坂町の事務所で支持者や陣営スタッフらと喜びを爆発させた。
連合本部雇用法制対策局長を辞め、故郷に戻って臨んだ選挙戦。「彦根のまちをより良くする問題解決うけおい人」をキーワードに、県内の“南北格差”の是正や、小児科・産婦人科医の確保を中心とした医療体制の充実、子どもの安全対策など、有権者に身近な問題を公約に掲げた。
正義感や清潔感を前面に打ち出した街頭演説や個人演説会を通じ、地元の八坂地域などに浸透を図った上、地元県議・朝倉克己さんの後継者として市街地でも支持を拡大。連合滋賀や労組の組織的な支援もあり、選挙区全域から得票を重ねた。
さらに、チラシで嘉田知事とのパイプの太さを強調し、公約や演説でも「もったいない県政」の推進や、知事を支えていくことを強調。嘉田知事人気にあやかり、不安視されていた知名度の低さをカバーした。
当選に沸く支持者に深々と頭を下げた江畑さんは「県政と彦根の発展に全力を尽くしたい」と笑顔を見せた。
無所属新人の一騎打ちとなった犬上郡選挙区は、民主と対話の会が推薦した辻孝太郎さん(62)が、多賀町議時代に築いた人脈と民主のバックアップを生かして、知名度に勝る自民推薦の大野和三郎さん(51)を下した。辻さんは、同町の事務所で支持者と万歳で喜びを分かち合った。辻さんは、企業誘致と雇用対策を始め、農林業振興や高齢者の健康・生きがいづくりなどを公約に掲げ、同町を中心に着実に票を伸ばした。
大野さんは「勇気、決断、実行」をキーワードに、山林保全、農業支援、道路整備、合併推進などの公約を掲げ、地盤の豊郷町以外への浸透を図ったが及ばなかった。
(2007年4月9日 読売新聞)
217
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 15:20:18
新府議62人決まる 京都市議69人も 讀賣京都
統一地方選前半戦の府議選と京都市議選は8日、投開票され、府議62人(無投票当選3人含む)、市議69人(同4人含む)の新しい議員が決まった。自民は府議選で24議席(前回25)、市議選で23議席(同24)を確保し、ともに議会第一党を守った。共産は府議選が前回と同じ11議席、市議選は1議席少なくなった。民主は府議選で前回から1多い11議席で党勢を広げた。大量19人を擁立して議席拡大を目指した市議選は12議席で、前回より2増やした。公明は堅実な戦いで府議選、市議選ともに前回議席を維持した。社民は府議選、市議選とも議席ゼロだった。新人は府議選で17人、市議選で16人が当選、新旧交代が進んだ。投票率は府議選が過去最低だった前回(45・59%)をやや上回る46・11%、市議選は44・49%(前回44・12%)だった。
(2007年4月9日 読売新聞)
父は前知事 東山・荒巻さん初当選
府議選 讀賣京都
府議選の東山区選挙区(定数1)で初当選を決めた自民新人の荒巻隆三さん(34)は、東山区の事務所で前知事の父、禎一さん(75)と喜びを分かち合い、「伝統と文化を象徴する町のために力を尽くす」と笑顔を見せた。
高校まで京都市内で育った。2002年に衆院福岡6区補選で自民公認で初当選したが、翌年の衆院選で落選。「故郷で社会の役に立ちたい」と政界復帰を決意し、昨年春、今期限りで引退する当選10回の高山寛さん(77)の後継として出馬が決まった。以来、地元の会合に出席するなど、知名度アップに努めてきた。
禎一さんは応援演説はしなかったが、個人演説会に顔を出すなどして控えめにバックアップ。若さに加え、観光や伝統産業の振興、医療や福祉の充実などを軸に支持を訴え、共産新人との一騎打ちを制した。
(2007年4月9日 読売新聞)
最年少26歳尾形さんV 京田辺 讀賣京都
前回より定数が1増えた京田辺市・綴喜郡選挙区(定数2)では、自民新人の尾形賢さん(26)が初当選し、府議会史上、最年少議員が誕生した。同選挙区での自民の議席獲得は4年ぶり。尾形さんは「住民のニーズに応え、地方分権の実現、格差是正に取り組む」と抱負を述べた。
(2007年4月9日 読売新聞)
「野中派」片山さん勝利 南丹 讀賣京都
野中広務・元自民党幹事長と中川泰宏・同党衆院議員がそれぞれ後押しする候補者が党公認を巡って対立し、自民が分裂した南丹市・船井郡選挙区(定数2)は、野中元幹事長が推す無所属新人の片山誠治さん(47)が当選した。
南丹市園部町の事務所で、支持者らと万歳した片山さんは「厳しい選挙戦だったが、選手交代し、ふるさとのため全力で頑張りたい」と満面の笑み。一方、中川衆院議員が推す無所属現職の高屋直志さん(74)は及ばず、「私自身の至らなさを自覚し、心からおわびします」と、落胆の表情で頭を下げた。
(2007年4月9日 読売新聞)
新人2女性笑顔
京都市議選 讀賣京都
京都市議選の右京区選挙区(定数9)では、民主新人の青木芳香さん(27)と、自民新人の山元亜紀さん(32)の女性2人がそろって初当選した。
引退を決めた民主市議の宇都宮壮一さん(65)の後継として出馬した青木さんは、宇都宮さんの助言で、自力で後援会を作り、社会経験を積むためのデイサービスセンター勤務など地道な準備を進めてきた。
事務所で支援者らの拍手に包まれた青木さんは「皆さんと市と議会をつなぐ議員として姿の見える活動をしたい」と語った。
中川衆院議員の秘書を辞めて市議選に挑んだ山元さんは選挙戦で、「政権与党の自民公認です」とアピール。「皆さんの声を必ず市政につなぎ、反映させます」と訴えた。
(2007年4月9日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 15:21:31
府議選自民が勢力拡大
新議員112人誕生 讀賣大阪
統一地方選前半の府議選(定数112)と大阪市議選(同89)、堺市議選(同52)は8日投開票が行われ、すでに無投票当選が決まっている議員を含め、新しい顔ぶれが決まった。府議選、堺市議選で自民、民主、公明が手堅い戦いぶりを見せた一方、大阪市議選では共産が躍進し、自民、民主が苦戦した。際立った争点がなく、投票率は府議選44・90%(前回43・50%)と低迷、大阪市議選は46・42%(同47・21%)と過去最低となった。堺市議選は49・48%(同41・26%)だった。
□府議選□
自民は前回(40人)を上回る45人が当選した。特に区割りが細分化された堺市では、前回の2議席から4議席に躍進。大阪市此花区や茨木市でも新たに議席を獲得した。無所属の数人も自民会派に入る予定で、勢力は大幅に増す。
党勢拡大を目指した民主は、自民、公明との激戦になった岸和田市で競り負けたものの、和泉市で議席を獲得。前回より1議席多い19議席。公明は太田党代表らが再三、大阪入りして組織をフル回転させ、現有の23議席を守り切った。
共産は、堺市で現職2人、市長が党員の東大阪市で現職1人が落選したが、大阪市で2議席増やすなど前回を1議席上回る10議席。社民は公認した1人が当選、無所属は14人が議席を得た。
新旧別では、現職81人、元議員3人、新人28人。女性は前回と同じ7人だった。
■宗清、青野さん雪辱東大阪自民2新人■
補選を除けば12年ぶりの選挙となった府議選東大阪市選挙区では、昨年8月の補選で敗れた自民新人の宗清皇一さん(36)、青野剛暁さん(32)が雪辱を果たして初当選、自民は現職を含め3議席を獲得した。
このうち、宗清さんは、当選確実の知らせが届くと支持者らとバンザイを繰り返し、「みなさんの期待に応えられるよう、しっかりと働かせていただきます」と決意を語った。
塩川正十郎・元財務相の秘書を約10年務めた宗清さん。昨年の補選は西野陽・衆院議員の長男、弘一さん(38)、北川イッセイ・参院議員が推す青野さんらとの争いで、市内を地盤とする現・元自民国会議員の〈代理戦争〉となる中、苦杯をなめた。
自民は今回もこの3人が出馬。激しい保守票の奪い合いとなったが、宗清さんはミニ集会などで市東部を中心に着実に支持を固め、青野さんも「若者をひきつける政治をつくる」などと訴え、票を伸ばした。
(2007年4月9日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 15:23:00
大阪市議選民主は苦戦 讀賣大阪
■□大阪市議選□■
無投票の此花区を含め、132人が89議席を目指した大阪市議選。自民はベテラン現職の落選があり、前回より1人減の30人が当選。一方、前の選挙より1人多く立てた公明は20人全員が当選。民主はベテラン議員引退後の議席を守れず、前回(18人)を1人下回った。また、共産は批判票を取り込み、前回(13)を上回る16議席。無所属は25人が立候補したが、当選者は6人となった。
苦戦が続いた民主。しかし、大阪市旭区選挙区では同党新人の沓沢和夫さん(49)が初当選を果たした。
事務所に姿を現した沓沢さんは、支持者の大きな拍手に迎えられ、「(24票差で負けた昨年10月の)補選では大変悔しい思いをしたが、皆さんに支えられて当選することができた」と喜びを語った。
選挙戦では、7期28年で引退を表明した和田充弘市議(68)と一緒に街頭演説に立って後継者をアピールした。
沓沢さんは市職員として30年間の行政経験があり、「財政局で長く仕事をし、お金の流れや使い道の問題は熟知している。区政改革では、区役所への権限移譲を進め、市民参加で開かれた市政を実現させたい」と力強く抱負を述べた。
■天野さん「初心で」■
一方、住吉区では、2000年に市発注工事の入札を巡り、業者からわいろを受け取ったとしてあっせん収賄容疑など(01年に有罪確定)で逮捕され、市議を辞職した無所属元議員の天野一さん(59)が当選。1983〜99年まで自民党から出馬して連続当選し、議長にも就いたが、今回は無所属で立候補。「初心に戻って市政改革に励みたい」と述べ、繰り返し頭を下げた。
(2007年4月9日 読売新聞)
ウィンネット山口さん当選既成政党に一石 讀賣大阪
■□堺市議選□■
政令市移行で、選挙区が従来の全市1区から7区に変更された。定数は合併した旧美原町(美原区)分の3も含み、前回と同じ52。序盤から激戦となった。
当選者を党派別でみると、15人を擁立した自民は10人が当選。11人を立てた民主は9人が議席を獲得、健闘した。一方、公明は13人全員が当選。共産は8人、無所属ウィンネットは5人中1人が当選し、無所属は11人だった。
新旧別では新人が10人と伸びず、女性は11人となった。
堺区選挙区では、同市女性団体協議会を母体に「無所属ウィンネット」を結成し、他区の新人女性候補4人と出馬した現職の山口典子さん(47)が3選を果たした。4人は落選したものの、生活者の立場から政治を変えようとする女性集団が、既成政党に一石を投じた。
北区の合同事務所では、当選確実の連絡が入ると支援者から歓声が沸き起こった。花束を受け取った山口さんは「生活体験をもとに、子育て、介護と仕事の両立、教育の充実に努めたい」と力強く語った。
選挙戦では3人の子どもの母親として教育や医療水準の向上を訴える一方、ウィンネットから出馬した仲間の応援に多くの時間を割き、奮闘した。
山口さんは「党利党略の既成政党より、生活者の視点を持つ私たちに有権者が共感してくれた」と話した。
(2007年4月9日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 15:29:04
新県議46人決まる
自公、過半数を確保 讀賣和歌山
統一地方選前半戦の県議選が8日、投開票され、6選挙区で29人が当選を決めた。無投票だった8選挙区17人と合わせ、新議員46人が決定した。最大会派の自民は紀の川市、東牟婁郡で現職が落選し、改選前の25議席から2議席減となったが、公明は4人全員が当選し、仁坂知事の与党の両党で過半数を確保。無所属の当選者のなかには、両党の推薦を受けた候補もおり、今後の動向次第では知事の支持基盤が強固になる。一方、民主は岩出市で議席を失ったものの、和歌山市の1議席は死守。共産は西牟婁郡で議席奪還はならなかったが改選前と同じ4議席、社民も議席を守った。投票率は53・93%で、過去最低だった前回(2003年)の61・92%を下回った。
(2007年4月9日 読売新聞)
■西牟婁郡 谷さん大激戦制す 讀賣和歌山
自民現職3人と無所属の新人2人が2議席を争った激戦区で、自民現職の谷洋一さん(58)が早々と抜け出し、4選を果たした。谷さんは、那智勝浦町の事務所で「厳しい戦いでした。みなさんのお陰です。地域の発展に尽くします」と決意を表明。支持者らは安堵(あんど)の表情を浮かべ、バンザイを繰り返した。
合併に伴う区割り変更の影響を最も受けた選挙区。谷さんの地盤の那智勝浦町には3人が拠点を設け、票の奪い合いとなった。それだけに、有権者とのふれあいを重視。選挙戦終盤には、長女や運動員とともに、古座川、串本、太地の3町も歩いてスキンシップを図り、有権者の心をつかんだ。
(2007年4月9日 読売新聞)
■和歌山市 県都の民主藤本さん守る 讀賣和歌山
「政治を変えるという気持ちで頑張ってきたのでうれしい。教育や子育て支援だけでなく、弱い人たちの立場に立って政治に取り組みたい」。再選を決めた民主現職の藤本真利子さん(53)は、和歌山市新中島の事務所で支持者らと喜びを爆発させた。
和歌山市議からの転身で、昨年7月の補欠選挙で初当選。今回の選挙戦では、「前回は補選。この選挙が私の本番」と強調してきた。前原誠司・民主党前代表も応援に駆けつけるなど党のバックアップに加え、推薦を受けた連合和歌山など各団体の支援を得て票をまとめた。
昨年12月の出直し知事選で候補者を擁立できなかった民主党だが、県都での議席を守り、党県連幹部も「この勢いを参院選にもつなげたい」とほっとした表情を見せた。
(2007年4月9日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:08:51
’07統一地方選:県議選(その1) 「嘉田派」がっちり、笑顔の26人 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070409ddlk25010085000c.html
◇はじける笑顔の26人−−自民系と公明、過半数割れの21人
統一地方選第1ラウンドの県議選(定数47)が8日投開票された。無投票となった近江八幡市、野洲市の2選挙区を除く15選挙区で計43人が当選を決め、47議席が確定した。県内の平均投票率は53・05%で、前回(03年)の49・96%を上回った。公認9人・推薦10人を擁立し「台風の目」となった、嘉田由紀子知事を支持する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)は無投票と合わせ、公認4人・推薦8人が当選。嘉田知事と協調する方向性の民主、共産の当選者らと合わせた「親嘉田勢力」は計26人で、自民、公明などの「反嘉田勢力」を上回り、過半数を制した。新幹線新駅(栗東市)やダムなどの「凍結」「推進」の行方や県財政再建など、県政の喫緊の課題の解決に向け、県と県議会の新たな議論が始まる。
投票は869カ所で、一部を除き午前7時〜午後8時に行われ、午後9時ごろから各市町で順次開票が進み、当選者が決まっていった。
前回に比べ、選挙区数は2減だが定数は変わらず。「対話の会」の大量の候補擁立もあり、候補数は前回から11人増の77人。無投票選挙区を含めた候補者の党派別内訳は▽自民24▽民主14▽公明2▽共産7▽対話の会9▽無所属21。そのうち▽現職33▽元職2▽新人42となった。無投票当選は▽自民1▽民主2▽無所属1だった。
最大会派「自民党・湖翔クラブ」(28人)をつくり、嘉田知事と新駅やダムなどで対決してきた自民は公認・推薦で計30人を擁立し、引き続き多数派の形成を目指したが、公認・推薦で計19人にとどまった。公明は1増の2議席となったものの、自民系と公明の当選者を合わせた「反嘉田勢力」は現有の31人から21人となり、過半数割れとなった。
嘉田知事と協調してきた第2会派「民主党・県民ネットワーク」(12人)をつくる民主は公認・推薦で18人が出馬し、16人が当選。新駅やダムの「中止」を訴える共産は現有2議席から3議席に増えた。
◇沢田さん5選「もったいない活かす」−−大津
大津市選挙区では、対話の会公認の沢田享子さん(58)が5選を決めた。
社民党県連副代表の沢田さんは、昨年7月の知事選で嘉田知事を支持した3県議の1人で、少数与党の議会でも一貫して知事を支えてきた。今回は前回までの労組の支持がなく、支持者のつながりに頼る選挙戦で当選を危ぶむ声も出ていた。
大津市鳥居川町の沢田さんの事務所は、「当選確実」の報が伝わると大きな拍手に包まれた。支持者らと握手を繰り返した沢田さんは「もったいないを活(い)かす県政のために頑張る」と意気込みを話した。
◇木沢さん初当選、地元から支えられ−−東近江市
東近江市選挙区で当選を果たした新人の木沢成人さん(34)。対話の会の公認の若手候補として、「風」にも期待したが、選挙戦を支えたのは旧蒲生町という地盤だった。40年以上不在の地元の県議誕生を願う旧住民に加え、人口の半分近くを占める新興住宅地からも約10人の新住民が応援を買って出た。
この日、木沢さんの事務所は地元支援者らであふれ返り、事務所に木沢さんが現れると、割れんばかりの拍手が鳴り響いた。【高橋隆輔】
◇蔦田さん再選−−大津市
大津市選挙区(定数10)で2期目の当選を果たした無所属現職の蔦田恵子さん(45)。開票速報で当選確実が伝わると同市浜大津の事務所は、集まった支持者の盛大な拍手に包まれた。蔦田さんは「4年間の経験を踏まえ、皆さんの願いが伝わる県政を実現したい」と笑顔で話した。【高田房二郎】
◇自民・三浦さん、貫録の5選−−栗東市
栗東市選挙区では、自民公認の三浦治雄さん(64)が抜群の知名度と現職の実績で貫録の5選。争点となった新幹線新駅問題でも「あきらめない」と唯一、堂々と推進を訴え、推進を願う市民の票を確実にまとめて安定した選挙戦を続けた。三浦さんは「市民の夢として新駅誘致を進めてきた。(新駅推進に)理解をいただいたと思う」と抱負を語った。【阿部雄介、豊田将志】
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:09:36
◇大野さん落選−−犬上郡
犬上郡選挙区(定数1)は、前豊郷町長の大野和三郎さん(51)が、民主と対話の会の推薦を受けた元多賀町議の辻孝太郎さん(62)に敗れ、支援者には落胆の表情が広がった。
大野さんは81年に25歳で町議初当選。5期務め議長などを歴任し、99年に町長に就任した。ヴォーリズ設計の豊郷小校舎改築問題に端を発した解職請求(リコール)の住民投票で03年3月に失職したが、同4月の出直し選挙で返り咲いた。
過去の選挙で負け知らずの大野さん。個人演説会で応援弁士が「強引と批判を受けるが、信念を持った素晴らしい政治家」と話す場面が見られたが、地元では「イメージが響いた」という見方が強いという。【松井圀夫】
◇民主の江畑さん、激戦制し初当選−−彦根市
4議席を7人の候補が争う激戦となった彦根市選挙区で、民主公認と対話の会の推薦を受けた江畑弥八郎さん(52)が初当選を果たした。
江畑さんは選挙戦で市民や企業が参加した街づくりや子育て環境の整備、中小企業の活性化などを掲げ、引退県議の労組票を受け継ぎ、地盤をガッチリと固めた。当選が決まると、事務所では労組関係者や地元支持者らが江畑さんを囲んで万歳の大合唱。握手を求める一人一人に笑顔で応じた。【松井圀夫】
◇投票率、低調の53・05%−−過去最低の前回、わずか3ポイント増に
今回の投票率53・05%は、50%を切り過去最低となった前回を上回ったが、低落傾向に歯止めをかけるまでには至らない数字。対話の会が候補者を大量擁立した話題性や、前回に比べ候補者が11人増加し、無投票の選挙区が6選挙区から2選挙区に減ったことなどを考慮すると、3ポイント程度の上昇は決して大きな上げ幅とは言えない。
選挙区別では、前回は無投票で、今回は新幹線新駅が争点となって激しい議席争いとなった栗東市で52・76%。同じく新駅を争点とした昨年10月の市長選の投票率は63・93%で、やや低調な数字となった。最も有権者数が多く、定数10に対し15人が立候補した大津市では前回より約2ポイント上昇。一方、定数4に7人が出た東近江市と、定数3に6人が出た長浜市・東浅井郡でそれぞれ2ポイント以上、前回を下回るなど激戦区でも、投票率自体は上がらなかった。
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■視点
◇「対話」躍進、イメージ戦略奏功−−「反嘉田勢力」対決鮮明に
嘉田由紀子知事を支持し、県議会内に「嘉田派」形成を狙った「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の躍進は、“嘉田人気”を背景に自民などを「抵抗勢力」と位置づけ、新幹線新駅やダムを争点化したイメージ戦略がある程度奏功したことだけでなく、旧来型の地縁血縁重視の地域選挙のニーズに適合したことも大きい。
高島市で当選した対話の会公認の清水鉄次氏は、父親が県議経験があり地盤を持つ元市議。旧来型の地域での世代交代という側面も持ち合わせたといえる。他の選挙区でも、対話の会公認の当選にはおのおのの地域事情が背景にあった。
選挙戦略で成功した対話の会は今後、議会の場で実際に嘉田知事のサポートに動くことになる。マニフェスト実現を“綱領”とする異例の地域政党の船出となるが、嘉田知事自身がマニフェストの一部を「修正」してきた部分もある。同会が知事や政策にどのようなアプローチを取っていくのか、他会派とどのような綱引きを見せるのか、不明な点も多い。評価を下すまでには時間がかかる“実験”ともいえそうだ。【服部正法】
毎日新聞 2007年4月9日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:11:48
’07統一地方選:府議選/京都市議選 自民揺るがず第1党堅持(その1) /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070409ddlk26010246000c.html
統一地方選第1ラウンドの府議選(定数62)と京都市議選(定数69)は8日、投開票が行われた。府政界の土台部分を担う府議、市議の顔ぶれが決まり、伝統の自民、共産の対決に民主が割って入り「3極構造」となった前回(03年)から大きな変化はなかった。府議選は自民の第1党は揺るがず、無所属の推薦を含めて前回第2党に躍進した民主はその座を堅持。共産は第3党から浮上できなかった。市議選は民主が大幅に候補を増やしたが、手堅く戦った自民の第1党、共産の第2党は変わらず。投票率は府議選が過去3番目に低い46・11%(前回45・59%)、市議選も3番目に低い44・49%(同44・12%)だった。
◆京都市議選
◇自民、手堅く23議席−−共産19議席、民主・公明12
現職9人が引退する中、20歳代の候補者が8人立つなど、構図の変化で新風が吹きこむかにも注目が集まった京都市議選は、25人を立てた自民が23議席を獲得し、手堅い選挙戦で第1党の座を守った。
一方、躍進を期して自民に近い23人を擁立した野党第1党の共産は19議席で20台の大台には届かなかった。唯一の空白区、東山区の議席奪取はならなかったが、複数擁立区では地区割りをしてうまくすみ分けた。
民主は、前回当選から2議席増の12議席。前回から候補者を大幅に増やして19人もの公認を出したが票割りがうまくいかず党支持者の票が分散。“乱立”が裏目に出た。また、02年以来の議席復活をかけて挑んだ社民と、府内初の議席獲得を目指した国民新党の各公認候補1人は涙をのんだ。公明は組織票を有効に生かし、前回同様12人の候補者が全員当選した。
政党の推薦も受けない無所属6人は、現職1人を含む2人が当選。下京区(定数4)は無投票だった。【山田奈緒】
◇平山さん初当選
○…京都市西京区(定数6)の平山賀一さん(公明)は初当選。党を支持する強固な組織票に支えられ、引退議員の地盤をしっかりと引き継いで会社員から転身を遂げた。“未来を拓(ひら)く青年リーダー”像を打ち出し、「公営交通の充実」などをアピールした。同区の候補者は平山さんも含め8人中6人が新人。「右も左も分からない選挙活動で支援者の皆様の温かい声が支えだった」という。当選が決まると安堵(あんど)の笑みを浮かべて万歳。「人に優しいまちづくりに全力で取り組む」と意気込んだ。
◇千葉さん届かず
○…3度目の挑戦だった京都市上京区(定数5)の千葉祐嗣さん(無所属)は現職の壁と、組織票に阻まれ、悲願達成はならなかった。「360度どの方向からも自分を見てもらいたい。有権者と近い距離にいたい」との思いでほぼ毎日、自転車に乗って選挙活動を展開。「和装産業の活性化。LRT建設計画の一時凍結」などを掲げて遊説を続けた。家族ら支援者に労をねぎらわれると「現状を改善しようと発言する勇気、行動する力をこれからも持ち続けたい」とあいさつした。
毎日新聞 2007年4月9日
224
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:13:16
’07統一地方選:府議選/京都市議選 自民揺るがず第1党堅持(その2止) /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070409ddlk26010289000c.html
◆府議選
◇民主14議席、第2党確保 共産、伸び悩み11議席−−自民24議席
府議選は京田辺市・綴喜郡選挙区で1増、京丹後市選挙区で1減の定数是正が行われ、無投票となった北区(定数3)を除く24選挙区で残る59議席を争った。
前回と同じ27人の公認候補を擁立した自民は地盤の府北部などで手堅い戦いを繰り広げ24議席を確保した。無所属の推薦候補を含めて前回14議席に躍進した民主は公認14人、推薦4人で今回の選挙に臨み府南部などで着実に議席を伸ばして公認11人、推薦3人が当選。府議会第2党の座を確保した。28人を公認した共産は、京都市外で伸び悩み11議席で引き続き第3党に甘んじることになった。公明は手堅い組織選挙で前回と同じ6人全員が当選。新政会は2議席、8年ぶりに1人を擁立した社民の議席獲得はならなかった。無所属で当選した8人は多くが推薦を受けたり、従来所属していた会派に所属する見込み。【矢倉健次】
◇桂川さん若さで
○…定数2に有力候補6人がひしめく大激戦となった府議選亀岡市選挙区で無所属新人、桂川孝裕さん(44)が初当選した。親族に岐阜県の地方政界の政治家を持ち市職員、市議1期を経て、若さと行動力を武器にトントン拍子に府政界の担い手の1人に登り詰めた。JR亀岡駅近くに構えた事務所では当選が決まると華道関係者らの支持者が喜びを爆発させた。桂川さんは「府議として市民の目に見える仕事をしたい」と抱負を話し、華やかな雰囲気の中で万歳を繰り返した。
◇岡本さん初当選
○…府議選舞鶴市選挙区(定数3)で、無所属新人の岡本忠蔵さん(36)が初当選を果たした。舞鶴市議選で2期連続トップ当選の実績を背景に選挙戦に臨んだ。4人が立候補した同選挙区は保守分裂の乱戦となった2月の舞鶴市長選時の各陣営と支持基盤が同じ。市長選では府議から転じた斎藤彰市長(52)を支え、「府と市のパイプを維持することが責務」と今回、その地盤を継いだ岡本さん。市長選の余波で自民の公認を得られない逆境を克服しての当選に喜びをかみしめた。
◇投票率、共に前回上回る−−府議選46.11%、京都市議選44.49%
投票率は府議選が46・11%(男性46・01%、女性46・19%)。京都市議選が44・49%(男性44・03%、女性44・90%)。前回は過去最低だった府議選、ワースト2位だった市議選ともやや持ち直した。府議選が47年の71・72%、市議選が51年の67・5%がピークで長期低落傾向が続いていた。
府議選は京都市以北を中心に保守系候補の乱立、市議選は民主の擁立候補大幅増による激戦が増えたことや、政府による「三位一体」の改革で権限、税源が委譲され地方自治体の責任が増大したことなどでわずかながら有権者の関心が戻ったとみられる。また、今回から手続きがさらに簡略化された期日前投票が「周知されてきた」(府選管)ことで一般化し有権者の約5%が利用するようになったことも寄与したとみられる。
選挙区別でみると、最高は府議選南丹市・船井郡の68・74%で綾部市の64・03%がこれに続き、最低は市議選が無投票となった府議選下京区の35・07%。【矢倉健次】
毎日新聞 2007年4月9日
225
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:15:36
’07統一地方選:府議選/大阪市議選/堺市議選(その1) 府議で自民躍進 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070409ddlk27010394000c.html
◇府議選で自民、45議席を獲得 大阪市議選では共産
◇府議112人、大阪市議89人、堺市議52人決まる
統一地方選前半の府議選、大阪市議選、堺市議選の投票が8日、行われた。即日開票の結果、府議選は112議席(無投票15議席)、大阪市議選は89議席(同3議席)、堺市議選は52議席が決まった。府議選では自民が、大阪市議選では共産が躍進した。新人は、府議選で28人、大阪市議選で21人、堺市議選で10人が当選し、世代交代が進んだ。また、女性議員は、府議選で7人、大阪市議選で12人、堺市議選で11人が誕生した。
◆府議選
◇公明全員当選
12選挙区の無投票当選(計15人)を含めると、最大会派の自民は、50人を擁立し、前回より5人多い45人が当選。現職33人のうち31人、新人・元職17人のうち14人が接戦を制し、勢力拡大を果たした。
民主は、前回より8人多い26人が立候補したが、当選は19人にとどまり、推薦を含めると23人の勢力となった。公明は、擁立した23人が全員当選し、支持基盤の強固さを見せ付けた。前回より9人少ない45人を擁立した共産は10人、社民は現職1人が当選した。【堀川剛護】
◇三つどもえ初当選、民主の森和臣さん−−府議選和泉市
府議選で、事実上自民、民主、公明による三つどもえの激戦となった和泉市選挙区(定数2)は、民主新人、森和臣さん(41)が、7選を目指した自民現職、杉本光伸さん(63)らを破り、初当選を果たした。
同市府中町にある森さんの事務所は、集まった支持者らの大歓声に包まれた。満面の笑顔でバンザイをした森さんは「私利私欲ではなく、クリーンで透明な政治を目指したい」と語った。
森さんは大学卒業後、家業の手芸品卸売業を継ぎ、90年から和泉青年会議所メンバーとして活動。03年には理事長に就任した。中川治・前民主党衆院議員に勧められ、昨年6月に出馬表明。以後、駅頭や座談会などで、医療費などの負担増や格差是正を訴え、自公連立政権に対する不満の受け皿になった。【坂口佳代】
◇自民・宮本さん、初挑戦で当選−−府議選門真市
2議席を4人で争った府議選門真市選挙区では、自民新人の宮本一孝さん(36)が初挑戦で当選を果たした。同市寿町の事務所でバンザイした宮本さんは「市長としっかりタッグを組んで、父がやり残した仕事をやり遂げたい」と語った。
門真市議、府議を務め、96年に55歳の若さで急逝した父駒一さんの地盤を引き継いで99年、28歳で市議に初当選。府議選では、医療や福祉の充実などを訴え、幅広い支持を集めた。【久田宏】
◇自民・尾田さん、くら替え当選−−府議選此花区
府議選此花区選挙区(定数1)では、自民元職、尾田一郎さん(38)が共産の辰巳孝太郎さん(30)と無所属の藤田泰代さん(32)=民主、社民推薦=に競り勝ち、返り咲きを果たした。
尾田さんは前々回(99年)、吹田市選挙区で初当選したが、前回(03年)は落選し、くら替えした。事務所で支持者らとバンザイした後、「本当に勝てるか不安になった時もあった。感謝の気持ちでいっぱい」と喜びを語った。【堀川剛護】
226
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:16:53
◆大阪市議選
◇共産3議席増
無投票だった此花区(定数3)を除く23区(計86議席)で129人が選挙戦を展開。無投票当選者を合わせた政党別では、最大勢力の自民が公認候補者36人中30人が当選し、前回より1議席減。民主は24人中17人が当選し、1議席減った。
公明は阿倍野区で新たに立候補した1人が初当選し、20人全員が当選。全区に候補者を立てた共産は25人中16人が当選し、3議席増えた。一方、新人の当選者数は前回の20人から1人増え、女性の数は11人から12人になった。【井上直樹】
◇有罪判決から復活、無所属の天野一さん−−大阪市議選住吉区
「長い間、力強い支援をいただいた結果。住吉区の活性化と発展のために頑張りたい」。大阪市議選住吉区選挙区(定数6)では、無所属元職の天野一さん(59)が返り咲いた。天野さんは、市議会議長だった00年に市発注工事を巡る競売入札妨害事件に絡んで逮捕され、有罪判決を受けたが、復活を果たした。
祖父、父と市議を務め、自身も議長まで上り詰めた末の転落劇だった。有罪確定後は、謝罪の意味から個人で市政相談事務所を開き、住民らの生活相談にのってきた。「6年かけて反省点を見てもらったからこそ、今がある」と振り返る。今回は「クリーンな選挙」を強調したが、演説会などで直接、事件に触れる場面はほとんどなかった。【井上直樹】
◆堺市議選
◇民主3議席増
昨年4月に政令指定都市に移行してから初の市議選(総定数52、7選挙区)が行われ、前回より12人多い76人が立候補した。総定数は前回と同じだが、05年2月に美原町と合併したのに伴って候補者が増え、激戦となった。
政党別では、公明が前回と同じ13人で単独トップ。自民が前回より1人多い10人で2位をキープした。前回は4位だった民主が9議席(前回6議席)で3位に上がり、共産は8議席(前回9議席)だった。組織力で地域に深く浸透した候補らが票を伸ばした。【岩崎日出雄、内田幸一】
◇女性政策団体で1人、山口典子さん3選−−堺市議選、5人立候補
堺市議選の堺区選挙区(定数9)では、山口典子さん(47)が3選を果たした。今年1月、委員長を務める女性団体を母体に政策団体「無所属ウィンネット」を結成し、女性5人が立候補したが、当選は山口さんだけにとどまった。全市1区から行政区別の7選挙区となり、各候補が地域密着型の選挙戦を展開。組織力の差が従来より大きく影響した。
選挙戦では、山口さんの前回の支持者らが「今回は自治会が保守候補を強く推しているので」と協力を断るケースも相次いだ。同市北区の5候補合同事務所では、集まった支持者らに山口さんは「(5人全員では)従来より総得票を伸ばしたが、厳しい結果だった。厳粛に受け止め、今後頑張りたい」と話した。【岩崎日出雄、久木田照子】
毎日新聞 2007年4月9日
’07統一地方選:府議選/大阪市議選/堺市議選(その2止) 投票率 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070409ddlk27010408000c.html
◇堺市議選は49.48%、府議選44.90%と共に伸ばす 大阪市議選は低調46.42%
投票率は、府議選は44・90%で、前回(43・50%)を1・40ポイント上回った。大阪市議選は46・42%で、前回(47・21%)より0・79ポイント下がった。政令市に移行して初めて行われた堺市議選は49・48%で、前回(41・26%)を8・22ポイント上回った。
横山ノック前知事の任期途中の辞職に伴い、前回から知事選が統一地方選の期日から分かれたため、投票率は前回、大幅に低下した。
今回は、各党が参院選の前哨戦と位置づけ、激戦区に幹部を投入して、票の掘り起こしを図った。堺市議選は全市1区から7選挙区となり、有権者の関心が高まったとみられる。
227
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:18:10
’07統一地方選:神戸市議選 与党会派は現状維持 汚職事件の余波小さく /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070409ddlk28010356000c.html
◇民主全勝、自民は新人含む18議席
8日投開票の神戸市議選(定数69)で、自民は新人3人を含む18人が議席を得た。民主は公認17人、公明も同13人が全員当選し、それぞれ1議席増やした。この結果、与党会派は選挙前とほぼ同じ勢力を維持する見通しとなった。元自民市議らによる汚職事件がどう影響するかに注目が集まったが、元市議の地盤だった中央区で自民新人が当選。長田区などでも検察の聴取を受けた自民現職が議席を守った。野党は共産、新社会が現状維持、市民力は1議席減らした。今回から参入した神戸改革フォーラムは3議席を獲得した。【坂口雄亮】
党派別当選者数は▽自民18人(候補者数21人)▽民主17人(同17人)▽公明13人(同13人)▽共産10人(同13人)▽諸派7人(同15人)▽無所属4人(同14人)だった。
与党が現状維持の一方で、汚職事件追及を訴えた野党各党は伸び悩んだ。共産は候補者を絞り勢力増を狙ったが、選挙前と同じ10議席にとどまった。汚職事件で注目を集めた中央区では、当選9回のベテランで議長経験者の長谷川忠義さん(79)=無所属=が落選する場面もあった。
女性の当選者は12人で前回より4人増えた。新人は15人が当選し、民主や公明などで新旧交代が進んだ。当選者の最年少は27歳(中央区の自民新人ら)、最高齢は69歳(長田区の諸派現職ら)。
当日有権者数は121万8058人(男57万1073人、女64万6985人)だった。
◇村岡元市議の中央区、自民新人が当選
告示直前、村岡功・元市議(69)に実刑判決が下り、自民は厳しい選挙戦を強いられた。しかし村岡元市議の出身選挙区の中央区で、公募新人が初当選。検察の事情聴取を受けた長田、垂水、須磨の現職3人も議席を守った。
中央区の新人、橋本健さん(27)は選挙戦では医療改革などを積極的に訴えた。橋本さんは「自民への批判より期待が大きかった。責任を感じて頑張りたい」と喜んだ。
長田区の現職、浜崎為司さん(59)は野党候補の批判に対し「(自分に対する)中傷ではなく、政策を聞いてほしい」と反論してきた。「つらい立場だったが、得票は予想より多かった。市民が理解してくれた」と笑顔を見せた。
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年4月9日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:20:11
’07統一地方選:県議選 24の1人区で自民系15勝9敗 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070409ddlk28010359000c.html
県議選で自民の勝敗のカギを握るとみられてきたのは、農村部を中心にした24の1人区だった。無投票を除く19の1人区のうち、自民は17選挙区に公認・推薦候補を立てたが、うち5区で現職を落とすなど、全体に振るわなかった。1人区全体での自民系の成績は、無投票当選と不戦敗を含めて15勝9敗だった。
自民系は前回27あった1人区で20人が当選(うち14人は無投票当選)した。今回は1人区が24に減るとともに、ベテランの引退などで多くが激戦区となり、自民系の無投票当選は5人に減った。
今回1人区で目立ったのは自民系現職の落選。宍粟市では4期務めた現職議長の長田執さんが、旧山崎町長の新人、高嶋利憲さんに敗れた。
また合併後の自治体と選挙区割りが異なる「ねじれ」選挙区として注目を集めた西脇市選挙区では、旧黒田庄町長の東野敏弘さんが、自民系現職の山本章さんを3000票以上の大差で破った。旧黒田庄町民は西脇市民でありながら多可郡選挙区にすえ置かれ、西脇市選挙区で投票できない状態になっていた。
自民現職の引退で24年ぶりの選挙になった飾磨郡は、旧町議の3新人が争った結果、無所属の宗行恭義さんが、自民推薦の新人を振り切って初当選した。同じく自民の最古参現職だった鷲尾弘志さんの引退で20年ぶりの選挙戦になった三木市では、井上喜一衆院議員(自民・兵庫4区)の秘書を務めていた無所属の仲田一彦さんが3新人の対決を制した。
一方、1人区での民主系の当選者は、神崎郡の推薦候補、上野英一さん(旧大河内町長)だけにとどまった。
◇8年ぶりの選挙、現職2人が当選−−三田市区
前回無投票で8年ぶりの選挙になった県議選三田市選挙区では、労組などの支援を受けた民主の芝野照久さんが4選、自民推薦で無所属の野間洋志さんが再選を果たした。告示直前になって「2期連続の無投票を阻止する」として立候補を表明した無所属新人の本多康房さんは、ニュータウンの住民を中心に支持を訴えたが、現職の壁は厚かった。【田畑知之】
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:20:58
’07統一地方選:神戸市議選 投票率、過去最低の44.98% /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070409ddlk28010361000c.html
◇県議選、前回上回る45.67%
神戸市議選の投票率は44・98%(前回比1・85ポイント減)で、阪神大震災があった95年(45・23%)を0・25ポイント下回り、過去最低を記録した。
特に、村岡功元市議の出身選挙区である中央区は、候補の競争率が1・6倍と市内9選挙区中最高だったにもかかわらず、投票率は38・48%(前回比3・73ポイント減)の市内最低だった。最高は長田区の50・09%(同5・60ポイント減)だった。
県議選の投票率は45・67%で、過去最低だった前回の44・60%をわずかに上回った。県議選の投票率の50%割れは、95年以来4回連続となる。選挙区別の最高は美方郡の71・81%、最低は三田市の33・69%だった。
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年4月9日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:22:41
’07統一地方選:県議選 尼崎に2人目の「市民派」 阪神間で新人台頭 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070409ddlk28010374000c.html
阪神間の7選挙区では、現職22人中3人が星を落とし、元職2人は返り咲きを果たせなかった。代わって新人が台頭し、尼崎市選挙区では議会改革などを訴えた無所属新人の丸尾牧さんが当選。議員特権の受け取り拒否を掲げ再選された稲村和美さんに続き、2人目の「市民派」議員が誕生し、変革を求める有権者の声が高まっていることを印象づけた。
芦屋市選挙区でも、政党の支援を受けなかった新人の山田美智子さんが自民推薦の無所属現職を破り、宝塚市選挙区では民主新人の伊藤順一さんがトップ当選した。
◇丸尾さん、変革望む声受け 「住民本位の県政を」−−尼崎市選挙区
「改革を望む市民の力が勝たせてくれた」。7議席を11人で争う激戦となった尼崎市選挙区で初当選を決めた丸尾さん。同市三反田町の事務所で、支持者と喜びのバンザイを繰り返した。
93年、市議のカラ出張問題に対する市民の反発を受けて解散した市議会の出直し選に立候補、白井文市長らとともに初当選した。「市民オンブズ尼崎」世話人として、住民監査請求や訴訟で公費の無駄遣いを追及してきた。年4回、活動を報告する「ほうれん草通信」を通じて支持者を広げ、市議選4回のうち3回はトップ当選だった。
県議の政務調査費の不正流用問題を明らかにした経験から「閉鎖的な県議会は14年前の尼崎市議会と同じ。次は県政の改革を」と県議選への立候補を決めた。勝手連的に支持者が集まり、白井市長の支援も受けた。街頭演説では県財政の再建と住民本位の県政、県議会改革の3点を訴えた。
丸尾さんは「閉鎖的な県政を変えてほしいという市民の願いを感じた。尼崎市に続き県政でも新たな改革の幕を開けたい」と抱負を語った。【田倉直彦】
◇伊藤さんV、民主初議席 20代2人、共に及ばず−−宝塚市選挙区
定数3に対し、現職2人、元職1人、新人3人の計6人が立候補し、激戦になった宝塚市選挙区では、新人の伊藤さんがトップ当選を果たし、同選挙区で初の民主公認県議が誕生した。
伊藤さんは会社経営者として「一生懸命働いても報われない今の社会、政治はおかしい。中小企業の声を県政に届ける」と格差社会是正を重点公約に掲げ、支持を広げた。
当選を決めた伊藤さんは、同市伊孑志の事務所で支持者に「初心を忘れず、現場の痛みと真正面から向き合う。宝塚ブランドの再生を果たす」と抱負を語った。
一方、20代対決として注目された阪上真次さん(26)、江見健太郎さん(29)は、ともに及ばなかった。2人は「今後も政治にかかわる」とけん土重来を期している。【田畑知之】
◇山田さん、現職の壁破る 無党派層中心に支持−−芦屋市選挙区
「県政でも議会改革に突撃します」。芦屋市選挙区で現職の門信雄さんを867票差で破り、初当選を果たした山田さんは、支持者を前に声を張り上げた。
環境団体代表で、市議2期目で県議選に挑戦した山田さんは「政務調査費の公開、議員特権の廃止」を訴え、無党派層を中心に支持を広げた。
当選を決めた山田さんは、同市大桝町の事務所で支持者とともにバンザイして喜びを分かち合った後、「皆さんのおかげです。尼崎市選挙区で当選した丸尾さんや稲村さんとも連携して改革を進めます。芦屋川河口に人工干潟を作るなど環境行政を推進したい」と決意を語った。【西浦久雄】
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:24:52
’07統一地方選:県議選 姫路市、民主・竹内さん初当選 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070409ddlk28010392000c.html
◇民主・竹内さん初当選 10選めざした清元さん、涙のむ−−姫路市
現職7人、新人2人の計9人が8議席を争った姫路市は、民主新人の竹内英明さんが幅広く支持を得て初当選を果たした。
市長や市議の出張費が首相並みに高額なことを独自に突き止めるなど市議会や指定管理者制度などの改革に取り組んだ市議1期の実績が評価され、連合兵庫も全面支援。事務所で支持者と万歳した竹内さんは、「県政改革にも全力で取り組みたい」と抱負を語った。
「これまでの集大成」と10選を目指した清元功章さんが保守票を取り込めず落選したが、自民3、民主1、公明2、共産1の現有議席に保守系無所属新人の北野実さんが加わり、勢力構図は変わらないとみられる。
◇共産・星原さん初議席 釜谷、宮本、岸本さんも当選−−加古川市
現職3人、新人2人が4議席を争った加古川市は、2回目の挑戦となった星原幸代さんが悲願の共産初議席を得た。女性県議誕生も同市で初めて。4期の実績と固い保守地盤に支えられた釜谷研造さん、初めて民主公認で立候補、出身労組を軸に連合の全面支持を得た宮本博美さんも死守。引退した現職から固い支持基盤を引き継いだ公明の岸本一尚さんも着実に票を伸ばして初当選した。「市民派」を掲げて2選し、今回自民推薦となった井上英之さんは無党派層に浸透できなかった。
◇日村さん返り咲く 小林さん3選−−豊岡市
豊岡市(定数2)は、自民現職の小林喜文さんが3選、無所属元職の日村豊彦さんが6度目の当選を果たした。
小林さんは、04年の台風23号からの復旧実績を挙げ、「但馬の思いと実情を県政に反映させたい」との訴えが、有権者に届いた。衆院議員、市長らが連日、応援に駆け付け「県と市のパイプ役」を強調した結果、保守層を中心に票を集めた。
日村さんは元職ながら、5期18年務めた知名度を生かして、幅広い年代から支持を得た。県議を辞して挑んだ05年9月の衆院選で落選後、勉強会「志高塾」を設立。少人数から集会を重ねて訴えた「ふるさと再生」が、無党派層にも浸透した。
◇東野さん初当選 旧黒田庄町長が現職破る−−西脇市
西脇市(定数1)では、新人で旧黒田庄町長の東野敏弘さんが現職の山本章さんを破って初当選。同町は西脇市と合併後も多可郡選挙区のままだが、東野さんは町長時代からの支持者らとともに支持を呼びかけた。山本さんは実績をアピールしたが、及ばなかった。
◇谷口さん再選 保守票まとめ−−相生市
三つどもえの激戦となった相生市(定数1)は、無所属現職の谷口隆司さんが再選を果たした。自民推薦の谷口さんは「中心市街地の活性化」や「地産品のブランド化」などを選挙戦で訴え、保守票をまとめた。
民主新人の宮崎一一さんは「高齢者の医療負担の軽減」、無所属新人の中山英治さんは「行財政改革の推進」を公約に挑んだが、及ばなかった。
◇藤本さん再選−−朝来市
朝来市(定数1)は、無所属現職の藤本正昭さんが、無所属新人の清水隆夫さんを破り、再選を果たした。自民党推薦の藤本さんは、現職の強みを生かして選挙戦を終始リード。清水さんは風力発電による地域活性化などを訴えたが、選挙準備の遅れなどが響いた。事務所近くの公会堂で万歳した藤本さんは、企業誘致などによる元気な朝来市づくりを約束した。
◇原さん初当選−−淡路市
淡路市(定数1)では、無所属新人の原哲明さんが自民推薦の現職北浦義久さんを破り、初当選を果たした。
原さんの当選が決まると、淡路市富島の事務所には支援者らが駆けつけ、万歳をして祝福した。原さんは「民間で培った智恵と行動力、人脈を発揮し、元気な淡路を取り戻す」と抱負を述べた。
232
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:26:32
◇小西さん初当選 期待票をまとめ−−篠山市
無所属新人3人の争いとなった篠山市(定数1)は、「若さと力強いふるさとづくり」を訴えた41歳の小西隆紀さんが期待票をまとめ、初当選した。「経験豊富」という田中悦造さんと、「3度目の正直」を売り込んだ梶川瓔一さんは及ばなかった。小西さんは「誰よりも篠山を愛す」とアピールしたのが功を奏した。
◇実績をアピール 石川さんが3選−−丹波市
現職と新人の一騎打ちとなった丹波市(定数1)は、自民現職の石川憲幸さんが無難に票をまとめて3選を果たした。「流れを変えよう」と訴えた無所属新人の芦田徳幸さんは及ばなかった。石川さんは「安全・安心な地域づくり」を掲げ、2期の実績と合わせてアピールし、芦田さんを寄せ付けなかった。
◇上田さん初当選 無党派層に浸透−−美方郡
美方郡(定数1)は、自民党の推薦を受けた無所属新人の上田良介さんが、民主党の推薦を受けた無所属現職の中村茂さんとの一騎打ちを制し、初当選を果たした。上田さんは、保守層をはじめ無党派層にも広く浸透。「誇れる地域づくり」や教育施策のほか、若さをアピール。幅広い年代から支持を得た。
◇実績をアピール 藤原さんが4選−−小野市
小野市(定数1)では、現職の藤原昭一さんが新人で歯科医師の藤本勝利さんを破り4選。自民の推薦を受けた藤原さんは3期の実績をアピールして保守票の取りまとめに尽力。藤本さんは同級生らと選挙戦を展開したが、及ばなかった。
◇安定した戦いで、山口さんが5選−−龍野市
一騎打ちになった龍野市(定数1)は、無所属現職の山口信行さんが終始安定した戦いを展開し、5回目の当選を果たした。告示2日前に立候補を表明した無所属新人の金治法昭さんは、財政健全化などを訴えたが及ばなかった。
◇旧山崎町長の高嶋さん初当選−−宍粟市
3回連続無投票が続き16年ぶりの選挙戦となった宍粟市(定数1)は、県とのパイプ役になって合併後の諸問題に取り組むと訴えた旧山崎町長の新人、高嶋利憲さんが初当選。4期16年の実績を背に戦った現職の長田執さん、「変革」を呼びかけた新人の春名哲夫さんを退けた。
◇小田さんが3選 現職の強さ発揮−−加西市
前回統一選と同じ2人による再戦となった加西市(定数1)。現職で固い支持基盤を持つ小田毅さんが新人で元市議の大西啓之さんを振り切って議席を死守し、3選を果たした。大西さんは長い行政経験をアピールしたが、及ばなかった。
◇藤本さん初当選 保守層支持集め−−加東市
加東市(定数1)では、自民公認で新人の藤本百男さんが無所属現職の小林護さんを破って初当選。藤本さんは「自民議席の奪還」を掲げて保守層の支持を集めた。民主の推薦を受けた小林さんは労組票の獲得に尽力したが、及ばなかった。
◇知名度を生かし、宗行さんが当選−−飾磨郡
3新人による激戦となった飾磨郡(定数1)は、政党の推薦を受けなかった宗行恭義さんが、元県議の父を持つ知名度を生かして24年ぶりの選挙戦を制した。民主推薦の東影昭さんは若さをアピールしたが、無党派層に浸透しきれなかった。自民推薦の振角利允さんは現職の後継指名を受けたが出遅れが響いた。
◇旧大河内町長の上野さん初当選−−神崎郡
現職と新人の一騎打ちとなった神崎郡(定数1)は、旧大河内町長で民主、社民、新社の推薦を得た上野英一さんが初当選。出身母体の自治労を中心に活動を展開し、大票田の福崎町で浮動票も取り込んだ。自民推薦の前川清寿さんは12年の実績を訴えたが、保守票をまとめきれなかった。
◇実績と強い支持 永富さんが当選−−加古郡
三つどもえの激戦となった加古郡(定数1)は、民主推薦の現職永富正彦さんが2期の実績と労組の支持基盤に加え、無党派層へ食い込み死守。新人で加古川市議から転身した自民推薦の大矢卓志さん、稲美町議を辞めた中嶋修市さんは、いずれも知名度が低く支持を広げられなかった。
◇石堂さんが3選 保守票を手堅く−−佐用郡
一騎打ちとなった佐用郡(定数1)は、無所属現職の石堂則本さんが3選を果たした。自民推薦の石堂さんは旧上月町長や県議2期などの豊富な行政経験をアピールし、保守票を手堅くまとめた。無所属新人の広利一志さんは及ばなかった。
◇内藤さん初当選 “父を引き継ぐ”−−多可郡
民主公認の現職に自民公認の新人が挑んだ多可郡(定数1)は、現職県議で昨年死去した父の支持者らの票を引き継いだ新人の内藤兵衛さんが初当選。昨年の補欠選で初当選した藤本國明さんは、保守層に支持を広げられず苦杯をなめた。
233
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:27:57
’07統一地方選:県議選 自民系が大幅後退、民主系は2増 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070409ddlk28010399000c.html
◇自民系、ベテラン相次ぎ落選/公明全勝/共産は神戸で全敗、社民消える
統一地方選の第1ラウンドとなる県議選(定数92)が8日、投開票され、無投票だった7選挙区11人を含む44選挙区92人の新議員が決まった。最大会派の自民は単独過半数(47)の獲得が目標だったが、牙城としてきた農村部の1人区などで苦戦を強いられ、公認・推薦を合わせた自民系は選挙前より7議席少ない38議席と大幅に後退した。民主系は同じ会派を組むと見られる推薦候補を含め、選挙前を2議席上回る20議席を獲得した。公明は公認12人が全員当選。共産は神戸市内で全敗し、社民は尼崎市に持っていた唯一の議席を失い、ゼロとなった。【竹内良和】
無投票の11人を含む政党別当選者数は、自民25人(候補者数28人)▽民主18人(同22人)▽公明12人(同12人)▽共産5人(同17人)▽社民0人(同1人)▽新社会0人(同1人)。無所属は32人(同63人)だった。
自民系は、公認28人、推薦21人と選挙前(45人)を上回る49人を擁立したが、長田執議長(宍粟市)を含む現職7人が落選。さらに議席の上積みを図るため空白区に立てた新人2人も敗れるなど、選挙前より7議席減らした。
民主系は、過去最多の公認22人と、同じ会派での活動が見込まれる推薦3人が立候補した。神戸市内では公募の新人1人を含む9人全員が当選するなど都市部で支持を広げ、選挙前の18議席を2議席上回った。
現有勢力より1人多い12人を公認した公明は、激戦区の神戸市兵庫、長田両区で議席を守るなど堅調な戦いで全勝した。定数1増の川西市・川辺郡でも事実上公明系の新人が当選し、実質13議席を確保した。
前回、ほぼ半減の8議席に後退した共産は、今回さらに5議席に減った。神戸市では2新人が現職の議席を守れず、党の退潮傾向が加速した。
尼崎市では県議の政務調査費の使途を追及していた市民オンブズマン出身の新人が当選した。
新人は前回(20人)を4人上回る24人が当選。当選者の最年少は33歳、最高齢は75歳だった。
当日有権者数は393万2673人(男186万2588人、女207万85人)だった。
毎日新聞 2007年4月9日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:31:16
’07統一地方選:知事選/県議選(その1) 新知事に荒井さん /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070409ddlk29010101000c.html
◇マニフェストやダブル選メリット、最大限活用し圧勝
柿本善也知事の引退に伴う知事選と、任期満了に伴う県議選(定数44)は8日投開票された。両選挙のダブル選は、1951年以来56年ぶり。知事選は、柿本知事の後継指名を受けた元自民党参院議員の荒井正吾氏(62)=自民、公明推薦=が、元共産党生駒市議の西ふみ子氏(71)=共産推薦=を大差で破り初当選を果たした。民主の“不戦敗”で事実上の自共対決となったが、投票率は51・47%と、衆院選と同日選の前回選(61・96%)を10ポイント以上も下回った。一方の県議選は、無投票当選が決まった5人(3選挙区)を含む16選挙区の44人が当選を決めた。投票率は53・17%で、前回選(49・26%)を4ポイント近く上回った。【松本博子】
◇新県議44人決まる−−自民過半数届かず、民・共2増
県議選は、無投票当選の5人に加え、39人が新県議の座を得た。44人のうち、現職は34人▽元職2人▽新人8人。党派別では、自民は20人が当選した。民主は7人、公明3人で、共産は前回の3人から2議席増の5人。社民は1人だった。無所属は8人が当選した。
大票田の奈良市・山辺郡選挙区(定数11)は、自民新人の小林茂樹さん(42)が初当選を果たしたほか、民主現職の田尻匠さん(49)も4選を成し遂げた。
定数が1増えた生駒市選挙区(同4)は、共産元職の中野明美さん(59)がわずか2票差で滑り込んだ。
一方、今回から定数1となった五條市、御所市の2選挙区は、現職同士の一騎打ちとなった。五條市選挙区は、自民推薦の無所属現職同士の対決。五條市長選(15日告示)への影響もからんで、選挙期間中は互角の戦いを繰り広げたが、最後は秋本登志嗣さん(58)が飯田正さん(59)を振り切り、6選を果たした。
御所市選挙区では、無所属現職の川口正志さん(73)が8選。自民現職の上村庄三郎さん(62)を退けた。【松本博子】
◇父の遺志を継ぎ、小林さん初当選−−奈良市・山辺郡選挙区
奈良市・山辺郡選挙区では、自民公認の小林茂樹さん(42)が、初挑戦で議席を獲得した。
小林さんは、県議会議長を務めた元自民党県連副会長、故小林喬さんの長男。銀行員を経て、家業の住宅開発会社を継いだが、昨年11月に喬さんが7期目の途中で病死し、急きょ後を継いだ。父親を応援してきた支持者が中心になり後援会を組織。小林さんも、奈良青年会議所理事長などを務めた交友関係を生かし、幅広い支持を集めた。
同市押熊町の事務所には多数の支持者が詰めかけ、小林さんは「厳しい選挙を乗り越えられたのも、皆さんのお陰です」と感謝の言葉を述べた。【黒岩揺光】
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:33:54
’07統一地方選:知事選/県議選(その2止) 明日の県政、手腕に期待 /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070409ddlk29010193000c.html
◇戦後最多V10−−北葛城郡選挙区76歳・服部さん
〇…北葛城郡選挙区(定数3)では、服部恵竜さん(76)が戦後最多となる連続10回目の当選を果たした。71年に初当選。地元・王寺町を中心に支持を集めた服部さんは、「選挙になると気力が充実してくる。これまでの実績を生かし、奈良の活性化を図りたい」と笑顔を見せた。
◇花見前に清き一票
○…ポカポカ陽気となった8日、奈良市法蓮町の市立佐保川小の第85投票所では、カメラ持参で花見も兼ねた有権者が目立った。近くの佐保川沿いの桜は今が満開で、陸橋から桜並木をスケッチしていた同市大宮町4、植田健夫さん(73)は「朝一番に投票しました。自然環境を大事にしてくれる人に知事や県議になってほしいです」。
■解説
◇知事選投票率ダウン、民主“不戦敗”影響か−−知事選51・47%、県議選53・17%
昨年12月、柿本知事の5選不出馬表明で動き出した知事選は、事実上の自共一騎打ちとなった。15年ぶりに知事が交代し、県議選との同日投票となったが、投票率は51・47%にとどまり、現職と新人2人の対決となった前回選を大きく下回った。民主の“不戦敗”や、県民の評価を二分する大きな争点がなかったことも影響した。
柿本知事の後継指名を受けた荒井さんは、30人の公認・推薦候補を立てた自民の県議選戦略に乗り、個人演説会でも無理な動員はかけなかった。そのせいか、演説会では空席が目立ち、危機感の薄い選挙戦を展開したのは否めない。民主が候補者を擁立していたなら、状況は一変していたはずだ。
元共産党生駒市議の西さんは健闘した。過去の県内選挙で、同党は98年の参院選奈良選挙区で14万8400票が最多だったが、今回はそれを上回った。元教員らしいソフトな語り口で、柿本県政からの転換を強調。平城遷都1300年記念事業の白紙撤回を明言し、生活実感に根ざした政策を訴え、無党派層に食い込んだ。
今夏の参院選奈良選挙区(改選数1)には、既に自民、民主、共産3党が、それぞれ立候補予定者を決めている。今回の知事選結果が参院選にどんな影響を与えるか、各党の前哨戦は既に始まっている。【松本博子】
毎日新聞 2007年4月9日
236
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:34:51
’07統一地方選:県議選(その1) 自民、単独過半数維持へ /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070409ddlk30010232000c.html
◇自民、単独過半数維持へ/民主1減、公明現有を確保−−新県議46人顔ぶれ決まる
統一地方選の県議選(定数46)は8日、選挙戦になった6選挙区で投開票され29人が当選、無投票当選者と合わせ新議員46人の顔ぶれが決まった。自民が公認、推薦を合わせて単独過半数を維持する見通し。民主は2議席を守れず1減となった。公明は現有と同じ4議席を確保。共産は党勢拡大できず現有と同じ4議席になった。女性県議は2人。6選挙区の投票率は53・93%で、過去最低だった前回(03年)の61・92%を下回った。当日有権者数は54万7950人(男25万6000人、女29万1950人)。
全14選挙区に57人が立候補。選挙戦の6選挙区には40人が出馬し、現職18人、元職2人、新人9人が当選した。無投票区も含めた当選者は党派別で、自民23人▽民主1人▽公明4人▽共産4人▽社民1人▽無所属13人となった。
自民は現職25人を公認、新人3人を推薦。公認は23人、推薦は3人が当選した。東牟婁郡は定数2を上回る現職3人を公認し、2人が当選。推薦3人は会派入りが確実で、単独過半数の公算大となった。
民主は補選以外では初めて公認候補を擁立。現職2人で臨んだが、岩出市で議席を落とした。推薦4人は無投票当選を含め3人が当選した。
公明は、和歌山市で現職2人と新人2人を公認。4人とも当選し、現有議席を維持した。候補者ごとに地区割りし、精力的に票を掘り起こした。
共産は現職3人、元職1人、新人1人と5人に絞って擁立。現職のうち2人は無投票当選。和歌山市も2議席を守った。西牟婁郡に立てた元職は善戦も及ばなかった。
社民は公認の現職が当選し、現有の1議席を守った。
無投票区も合わせた無所属20人は、現職6人のうち4人、元職3人のうち2人、新人11人のうち7人が当選した。
◇「観光資源、活用」−−和歌山市・初当選の片桐さん
19人が立候補した和歌山市選挙区(定数16)で、無所属新人の片桐章浩さんが初当選を果たした。和歌山市新中島の事務所に集まった支援者を前に、片桐さんは「初心を忘れず全力で尽くしていきたい」と力強く述べた。
経済活性化や観光産業の発展などを目指し、昨年末から本格的な準備を進めてきた。出身母体の関電労組や連合和歌山から全面支援を受け、昼間は街頭演説のほか支援労組も回った。夜は、地元地域を中心に開かれた小規模な集会に繰り返し出席。「より身近な候補者」を印象づけた。
政策では「健康サービス産業」の創出から観光資源の有効活用を主張。雇用問題では社会保障制度の確立を訴え、フリーターやニート対策の必要性なども強調した。また東南海・南海地震対策にも取り組むとした。
◇「まちづくりを」−−紀の川市・初当選の服部さん
現職2人、新人2人が激戦を繰り広げた紀の川市選挙区(定数3)では、無所属新人の服部一さんが初当選を決めた。同市粉河の事務所に当選確実が伝えられると、集まった支援者は歓声を上げ、拍手がわき起こった。
服部さんは旧粉河町長。05年12月に行われた旧5町合併後初の紀の川市長選に立候補して敗れ、県議選に挑んだ。自民現職2人に加え、地元が同じ粉河地区で、元衆院議員の無所属新人が出馬。苦戦を強いられたが、「市長選のぬくもりがまだ残っている」(陣営幹部)ことを生かし、広く浸透。農業振興や道路整備の必要性などを訴え、支持を広げた。
服部さんは「紀の川市の議員として、まちづくりのために全力を尽くしたい」と笑顔で決意表明。何度も万歳を繰り返し、喜びをかみしめた。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:36:08
◇「県民の目線で」−−田辺市・初当選の泉さん
田辺市選挙区(定数4)は無投票の予想が一転して、現職3人、新人2人による選挙戦になり、無所属新人で元旧本宮町長、泉正徳さんが初当選した。知らせが田辺市新庄町の事務所に届くと、待ち受けていた大勢の支持者から大きな歓声と拍手がわいた。
泉さんは旧本宮町の町議を経て99〜05年、町長を務めた。この間、5市町村の合併にかかわった。県議選には、町長の経験を生かすなどして準備。現職の地盤の旧田辺市を包み込むように本宮、竜神などで組織固めし、その後、有権者が集中する市街地に食い込んだ。
支持者らと万歳をした泉さんは「皆さんに約束した通り、県民の目線でわかりやすい政治を心がけます。また、地方分権時代に対応できる県政を目指して全力を注ぎます」と話した。
◇「紀南活性化を」 前芝さん再選−−東牟婁郡
現職3人と新人2人が立候補し、激戦となった東牟婁郡選挙区(定数2)で、再選を決めた自民現職の前芝雅嗣さん。「当確」の一報が流れると、串本町串本の事務所は大歓声に包まれた。
新人の前回、地盤の串本町は西牟婁郡選挙区だったが、2年前に旧古座町と合併したことで東牟婁郡となり、区割りも変わった。「地元の串本町以外は初めて回るところばかり」と苦戦を強いられた。しかし、持ち前のフットワークの良さで、広い郡内をくまなく回り、確実に支持を広げた。
まだ春だが、紀南の強い日差しを受けての選挙戦。すっかり小麦色の肌になった前芝さんは「紀南地方の活性化のため、豊富な観光資源を生かした施策を」と2期目の抱負を語った。
◇そろって復活 宇治田、山下さん−−和歌山市
昨夏の和歌山市長選で落選した無所属元職の宇治田栄蔵さん、山下大輔さんがそろって復活当選を果たした。
宇治田さんは初当選からの支持者を固め、着実な選挙戦を展開。中心市街地の活性化などを訴えた。陣営は仁坂吉伸知事と桐蔭高の同級生だったこともアピール。県政への意欲を強調した。
山下さんは、若手企業経営者ら従来の支援者が支持。また、無党派層の掘り起こしを狙って街頭演説を繰り返した。政策では環境、教育問題などで「和歌山の明るい未来を」と訴えた。
◇新人2人当選、民主現職敗れる−−岩出市
現職1人、新人3人が立った岩出市選挙区(定数2)は、いずれも無所属新人で自民・公明推薦の山本茂博さんと川口文章さんが、市制施行後初の県議選を制した。
山本さんは昨年から着々と組織固めを進めた。川口さんは出遅れが心配されたが、中芝正幸市長が支援し、助役まで務めた行政経験をアピールした。前回、旧那賀郡選挙区でトップ当選した民主現職の東幸司さんは、紀の川市から転居しての挑戦だったが、期待していた「新住民」にも浸透し切れず、涙をのんだ。
◇現職2人が当選、共産奪回ならず−−西牟婁郡
西牟婁郡選挙区(定数2)は、後援会組織の引き締めと実績、知名度で票を集めた自民の町田亘さんが8選、草の根選挙で浸透を図った無所属の玉置公良さんが4選。4年ぶりの議席奪回を期した共産元職、高田由一さんの追い上げを阻んだ。
町田さんは、合併で欠けた支持基盤を再構築して実力を発揮。玉置さんは有権者が最も多い地元の白浜町を中心に、これまでの議員活動の実績などを強調した。高田さんの陣営は「かつてない盛り上がり」としていたが、届かなかった。
毎日新聞 2007年4月9日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/09(月) 18:38:05
’07統一地方選:県議選(その2止) 「地域活性化を」県民託す /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070409ddlk30010273000c.html
◇投票率53・93%、過去最低を更新−−無投票8区も影響
選挙戦となった6選挙区の投票率は53・93%と、前回(03年)の61・92%を下回り、過去最低を更新した。「平成の大合併」後で初の県議選にもかかわらず、無投票区が過去最多だった91年と並ぶ8区に上ったことも、選挙ムードに水を差したとみられる。
選挙区ごとの投票率(かっこ内は前回)は、和歌山市50・12%(54・43%)▽田辺市51・53%(無投票)▽紀の川市65・70%(旧5町で69・94%)▽岩出市45・68%(旧岩出町47・13%)▽西牟婁郡64・85%(73・86%)▽東牟婁郡69・46%(無投票)。有権者が最も多い和歌山市で4・31ポイント落ち込んだ。
多くの陣営は期間中、「盛り上がらない」と口をそろえた。後援会カードに住所や電話番号を書く人が減ったという。ある現職の陣営幹部は「誰に電話しても『はいはい、分かりました』と言われる。今までなら『うちは決まっているから』と断る家もあったのに」と、手応えをつかみかねた。街頭での反応も鈍く、個人演説会も減ったという。
争点も浮かび上がらなかった。選挙公報によると、最も多くの候補が取り上げたテーマは、少子高齢化対策や地域医療など保健福祉関係。雇用創出や観光振興、農林水産業支援、防災なども挙がったが踏み込んだ政策提言はほとんどなかった。
今夏には参院選が控える。投票率は前回(04年)58・43%。市町村別では和歌山市が最低で51・36%だった。有権者の政治離れをいかに防ぐかが問われる。【辻加奈子】
◇まつりに場所譲る
○…田辺市の119カ所の投票所のうち、同市上秋津の久保田児童会館は今回、地元の伝統行事「行者さんまつり」に場所を譲った。「まつりは昔から8日」と、前区長の泉一夫さん(58)。約100年前、大峯山に33回登った人が役行者の石仏を祭ったことから始まり、はっきりとは分からないが、家内安全や無病息災を祈るという。このため、有権者は少し離れた上秋津農村環境改善センターで投票。当日は児童会館で、朝から地域の人たちの餅つきが行われた。
■視点
◇影薄かった官製談合事件−−チェック機能、課題に
新しい県議46人の顔ぶれが決まった。しかし、無投票8選挙区で投票権を行使できなかった有権者は、全体の3分の1。さらに、選挙戦となった6選挙区でも具体的な政策論争は聞かれず、「お願い」コールが響いた。社会情勢が変化し、政治のあり方や行政へのニーズも多様化する中、候補者の見識や政策能力を問うにはほど遠かった。
昨年の官製談合事件では、前知事の追及と事実解明に議会へ期待がかかった。だが、実際の動きは鈍く、地方自治法に基づく百条委の設置も見送った。多くの議員は「議会は捜査機関ではない。違法行為のチェックまでできない」と言うが、大阪地検特捜部が県庁を捜索後、もっと調査できたのではないかという思いはぬぐえない。
選挙期間中、事件に触れ、議会のチェック機能強化などを掲げる候補もいる一方、取り上げない候補も多かった。選挙という格好の機会に何も語らないのでは、政治への不信感は増すばかりだ。議員定数削減や政務調査費の透明化など、議会改革を掲げた候補の少なさにも不満が残る。
また、政党の存在感も薄く、どの党も現有勢力と同数程度しか公認しない守りの選挙。地盤に頼り、食い合う「旧態依然」も散見した。
和歌山は景気低迷や過疎化などで、「活性化」が叫ばれて久しい。官製談合事件を「チェック機関」として反省するとともに、なれ合いや旧弊を排し、県民の注目を集める議論での活性化が、県議会にも望まれる。【辻加奈子】
毎日新聞 2007年4月9日
239
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 01:17:41
風吹き変わる議会 世代交代へ 県議選自民大敗 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000295962.shtml
「変える」。その言葉に有権者は一票を託した。現職が次々と敗れ、二十四人の新人が当選した八日の兵庫県議選。不適切な使途が発覚した政務調査費問題など、議員不信が高まる中、民意は「変革」を選んだ。三十歳代の当選者が九人。「平成の大合併」が一段落した後、初の統一選では世代交代が進んだ。一方、汚職事件に絡んで議会刷新が叫ばれた神戸市議選でも、新人の当選が相次いだ。「しがらみのない政治を」。春の風に乗った「改革派」たちは、あらためて約束を口にした。
「春風が吹きました」-。当選確実の一報に、支持者らが集まった事務所が一瞬どよめき、割れるような拍手と大きな歓声がわき起こった。
一人区の芦屋市で、初当選を決めた無所属の山田美智子さん(60)。自民推薦で、四期連続当選のベテラン現職、門信雄さん(57)=無所属=に八百六十七票差で競り勝ち、「しっかりと議会改革に取り組んでいきます」と抱負を語った。
政党関係者から立候補の打診もあったというが、「市民派」を貫いた。門さんの政務調査費ずさん処理が発覚したことから議会改革の必要性を説き、「市民の良識が問われる」と訴え続けた。
自身が会長を務める自然環境保護団体を中心に草の根の選挙運動を展開、無党派層の支持を広げていった。芦屋初の女性県議誕生。山田さんは「これからも市民の目線で県政をチェックしていく」と誓いを新たにした。
同じ一人区で、十二年ぶりの選挙戦となった神崎郡では、旧大河内町長から県会に挑んだ上野英一さん(53)=民主、社民、新社会推薦=が初当選を飾った。
四選を狙った現職前川清寿さん(65)=自民推薦=との一騎打ち。国や県の公共事業を地元に誘導すれば評価される「陳情型政治」への疑問を投げ掛け、「神崎郡から政治を変えたい」と訴えた。顔を紅潮させて事務所に現れた上野さん。「中央と地方の格差をなくし、庶民の政治を取り戻す」と握手攻めにあった。
定数一減の七議席に対し、十一人が挑んだ尼崎市。市議から転身を図った無所属の丸尾牧さん(42)が初当選し、「県会を変えようという市民の力で当選できた。公費の使い道をはじめ、皆さんと一緒に改善に取り組む」と表情を引き締めた。
一九九三年、カラ出張問題に伴う出直し市議選で初当選以来、四期十四年にわたり「市民派」を掲げ、議会改革などに力を注いできた。「市民オンブズ尼崎」の一員として、県議の政務調査費の不適切な使途を追及。全国的な制度見直しのきっかけにもなった。
「完全無所属」がモットー。選挙戦では「政務調査費の領収書はすべて公開する」などと訴えてきた。「市民の役に立つ議会に変える」との思いが届き、「尼崎の改革は進んだ。次は県だ」と丸尾さん。短い言葉に決意がにじんだ。
240
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 01:18:36
現職2人が落選 政調費問題書類送検組 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000295958.shtml
政務調査費(政調費)の不適切な支出を指摘され、書類送検された県議で、今回立候補した三人のうち、ベテラン二人が落選した。いずれも、新人候補が政調費問題を争点の一つに掲げた選挙区で、有権者の厳しい審判が下った。
「期待に応えられず、申し訳ありませんでした」。政調費の使途公開などを掲げる無所属新人との一騎打ちに敗れた、芦屋市の自民推薦、門信雄さん(57)=無所属=は支持者一人一人に頭を下げた。
書類送検後、嫌疑不十分で不起訴処分に。四期十六年の実績をアピールしたが、及ばなかった。「政調費の問題については、けじめをつけたつもりだった。しかし、こういう結果が出たことを厳粛に受け止めたい」と肩を落とした。
県議選立候補者の最高齢で、議長も務めた姫路市の自民、清元功章さん(78)は十選を逃した。
「最後のご奉公」と挑んだ戦いだった。落選の報に言葉は少なく、支持者に「すまなかった」とわびた。政調費問題に加え、世代交代の流れも加速した。
一方、豊岡市の自民、小林喜文さん(63)は三選を果たした。
241
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 01:19:23
社民、新社会 議席失う 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000295961.shtml
護憲の灯に逆風-。県議選では共産の落選が相次ぎ、社民、新社会は議席を失った。土井たか子名誉党首が一大勢力を築いた「兵庫の社民」は、最後の砦(とりで)だった現職が落選。神戸市内の議席がゼロとなった共産は議会活動に支障をきたすことになり、陣営は重苦しい空気に包まれた。
「県会の議席を守れず、申し訳ありませんでした」。五選を目指した尼崎市の社民現職の今西正行さん(68)は、支持者に深々と頭を下げた。土井名誉党首と辻元清美衆院議員が応援に駆けつけ、党を挙げて議席の死守を目指した。「護憲」「格差是正」を訴えたが、党勢の衰えに加え、高齢を不安視する声もあり、有権者の心をつかめなかった。
今西さんは「県会唯一の議席を失い、非常に責任を感じている」と肩を落とし、「平和や格差の問題は残っており、今後は一県民としてかかわっていく」と話した。
共産は、一九七一年以来守ってきた神戸市内の議席が消滅。尼崎市でも八七年から維持してきた二議席を一気に失った。全体で五人にとどまり議案提案権だけでなく、六人以上で認められる交渉会派の資格さえ失った。
神戸市東灘、垂水区では党派を超えて支持を集めたベテランが引退。新人と二人三脚で総力戦を展開したが、議席には届かなかった。東灘区の新人古谷敏郎さん(56)は、負担増の解消や憲法九条堅持を訴えたが、バトンタッチは失敗。「申し訳ない」と言葉を絞り出した。党県委員会幹部は「暮らしの問題など有権者の怒りは感じていた。なぜ、得票に結びつかなかったのか、分析したい」
一方、灘区では新社会新人の井上力さん(57)が敗北。「議席は失ったが、護憲の活動は続けていきたい」と前を向いた。
242
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 01:20:33
自民が歴史的大敗 兵庫県議選 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000295758.shtml
兵庫県議選(定数九二)は八日、投開票され、最大会派の自民が、公認・推薦で三十八議席(無投票当選を含む)にとどまった。前回、前々回の四十三議席を下回る歴史的大敗となった。政務調査費の使途をめぐる問題から議会改革の進め方が最大の争点に浮上。改革推進への期待が新人二十四人を当選させる追い風となり、自民は現職議長や県連選対委員長など、中堅ベテラン勢が相次いで落選した。自民は、保守系無所属の当選者九人を会派に加えれば過半数の四十七議席になるため、今後、多数派工作に乗り出す。一方、同日投開票の計四十四道府県議選で、自民の議席占有率は50未満になった。
兵庫県議選で、民主系が二十議席に伸ばす一方、共産は三減、一議席を維持していた社民、新社会がともに議席をなくし、二大政党への流れを印象づけた。
県議選は前回より十人多い百四十四人が立候補。無投票を除く三十七選挙区で八十一議席を百三十三人が争った。
同日投開票の神戸市議選(定数六九)は総定数が削減され、戦後最少の九十三人で争い、世代交代が進んだものの、各会派ともに現有議席をほぼ維持する結果となった。
昨年の市議汚職事件に対する有権者の反応が注目された中、事件を受けて結成された政治団体「神戸改革フォーラム」の現職二人と、新人一人が当選した。
党派別では自民、民主、公明が一増。共産が現有議席を維持した。
243
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 01:22:15
汚職事件考慮7割 神戸市議選出口調査 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000296097.shtml
神戸新聞社が八日、神戸市内の投票所で実施した出口調査で、神戸市議親子が実刑判決を受けた汚職事件について、有権者の約七割が投票の判断材料にしたことが分かった。特に、事件を「重視した」と答えた人では、二人が自民党市議だったことから、自民の候補者に投票した人は約一割にとどまった。しかし、若い世代や無党派層では関心が薄かった。
調査は神戸市中央区と垂水区で実施、計六百四十七人から回答を得た。
全体の35・6%が、市議親子による汚職事件を「重視した」と回答。「判断材料のひとつ」(31・7%)と合わせれば、67・3%が汚職事件を投票時に一定考慮したことになる。
「重視した」と答えた人で自民候補に投票したのは11・0%。民主、公明を合わせた市会与党三会派は48・4%だった。
一方、「あまりこだわらなかった」と答えた人のうち22・5%が自民候補に投票。与党三会派では60・6%に達した。
また、汚職事件を重く見た有権者のうち最多の35・2%が「政策や公約」を「最も重視した」と回答。「あまりこだわらなかった」有権者は、「政党・党派」を重視して投票した人が26・9%と最も多く、「政策や公約」は18・6%と三番目だった。
年代別では、五十-六十代で事件を「考慮した」人が七割を超えたのに対し、二十-三十代では三割以下にとどまった。四十代でも「あまりこだわらなかった」が三割を占めており、若い世代の関心の低さが目立った。
約四割を占める無党派層の動向を見ると、民主とともに、新社会に投票した人が17・5%と最も多く、空港建設問題が争点となった一九九九年の前々回市議選に並ぶ支持を集めた。次いで神戸改革フォーラム、自民、共産、公明の順だった。しかし、事件を「重視した」のは25・2%。特定の政党を支持している人と比べて特に低かった。
244
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 01:24:51
自民「1人区」取りこぼす 県議選各党派分析 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000296072.shtml
八日に投開票された兵庫県議選は、定数九二に対し、自民が推薦を含めても三十八議席にとどまり、過半数の四十七議席を大きく割り込んだ。民主は公認を二議席伸ばし、民主系は二十議席となった。公明は現状を維持。共産は、三減の五議席となり退潮傾向を食い止められなかった。社民、21世紀をひらく兵庫県政連合、新社会は党、会派の存亡をかけ、それぞれ公認一人を擁立。21世紀が議席を守ったが、社民、新社会は失った。
【自民】
過半数の四十七議席を目標に、候補者を公認二十八人、推薦二十一人にしぼったが、十一人が落選した。これまで自民の牙城だった「一人区」で、取りこぼしたためだ。
二十四ある一人区は改選前、自民系が二十一を押さえていた。今回は十一期を務めた現職が引退し三つどもえの争いとなった三木市など、激戦となる選挙区が目立った。結局、七選挙区で公認、推薦の議席がなくなった。
地方選初の候補者公募を実施。神戸市内の自民空白区、東灘、垂水の各選挙区に各一人をぶつけ、垂水の新原秀人さん(44)が当選した。
【民主】
「参院選、次の衆院選の突破口」(辻泰弘県連代表)と位置づけ、改選前の十六議席に対し、公認二十二人、無所属推薦五人を擁立。公認十八議席、民主系無所属が二議席を獲得した。
宝塚市の伊藤順一さん(44)が初当選したほか、定数三の神戸市東灘、西区で、自民や共産を抑え、現職二人が当選するなど、都市部で強さを発揮した。
しかし、郡部では、神崎郡で民主、社民などの推薦を取りつけた無所属新人の上野英一さん(53)が当選を果たしたものの、(旧)多可郡、相生市、豊岡市などの公認候補が落選した。
【公明】
前回と同様、公認を十二人にしぼり、全員当選を実現した。「市町合併や定数削減の中で、手堅い選挙に徹する」(赤松正雄県本部代表)戦いを展開。神戸市では、兵庫区の現職、松田一成さん(54)が八年前、僅(きん)差(さ)で敗北していることから重点候補と位置づけ、連続トップ当選を決めた。長田区では現職、渡部登志尋さん(58)が二議席を自民、共産と争った。民主の現職が引退し、当選ラインの上昇が懸念されたが、三選を果たした。
【共産】
八年前に十四人の公認を当選させたが、前回は八人に退潮。「自民政治の暴走を食い止め、二大政党制を打ち破る」(岡正信県委員会委員長)と巻き返しを図った今回は、現職五、元職四、新人八の計十七人を擁立したが、前回からさらに三議席を減らした。加古川市で初の議席を獲得したが、ベテラン現職二人が引退した神戸市内で、全選挙区で議席を失ったのが響いた。
【社民】
前回二人だった公認は、一人が無所属で立候補したため、尼崎市の現職、今西正行さん(68)だけだった。街頭で格差是正を中心に訴え、四期の実績を強調。一議席死守に全力を挙げたが、定数七に十一人が立つ激戦に及ばなかった。
【21世紀】
前回、現職三人を擁立し全員当選を果たしたが、今回は加古郡の現職、永富正彦さん(69)だけが、民主の推薦も得て立候補。播磨町で自民推薦の新人に大差をつけられたが、地元の稲美町で逆転し議席を守った。
【新社会】
神戸市須磨区の現職が引退し、灘区の新人、井上力さん(57)が唯一の公認だった。神戸市議四期の実績をもとに改革推進を訴えたが、自民、民主の現職の壁を破れず、県会の議席を失った。
245
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 08:04:16
新知事に荒井氏初当選-【県議選】自民後退、22議席 奈良
http://www.nara-np.co.jp/n_all/070409/all070409a.shtml
第16回統一地方選の前半戦となる知事選と県議選は8日投票、即日開票され、新知事には新人の荒井正吾氏(62)=無所属、自民・公明推薦=が、同じく新人の西ふみ子氏(71)=無所属、共産推薦=を抑えて、予想通り初当選を果たした。ただ、西氏は善戦し、知事選の共産党推薦、公認候補の中で過去最高の票数を得た。県議選は、無投票当選(3選挙区5人)を除く13選挙区で新県議39人が決まった。全44議席のうち、議席減でまともに影響を受けた自民党が厳しい戦いを強いられた。公認、推薦を合わせて22議席を獲得、目標の過半数をかろうじて確保したが、前回の29議席からは後退した。民主党は公認の7人が当選し、議席を伸ばした。共産党も現職3人と元職・新人の各1人が当選し、計2議席増。公明党は手堅く3議席を獲得した。社民党は現職1人のみという厳しい結果となった。新人は、全体で8人が当選した。県平均の投票率は、知事選が50%を超えて51.47%、県議選も知事選を上回り53.17%だった。当日有権者数は、知事選が114万7746人。県議選が選挙戦となった13選挙区で102万3535人。
246
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 10:13:05
「対話の会」当選お礼辻立ち
自民 過半数割れで役員 讀賣滋賀
嘉田知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が定数47のうち4分の1を占める12議席を獲得し、自民党を過半数割れに追い込んだ県議選の投開票から一夜明けた9日、県内では対話の会の当選者がさっそくお礼の辻立ちをしたり、自民党が組織立て直しに向けた会合を開いたりと、様々な動きや思いが交錯した。
◇対話の会
対話の会の寺川庄蔵代表は、同会が擁立した当選者へのあいさつ回りを始め、新会派結成に向けての意思確認などを行った。嘉田知事も、全47当選者への「祝福行脚」の中で、対話の会の当選者とも顔を合わせ、激励。街頭で有権者に支持を感謝する当選者もいた。
彦根市選挙区(定数4)の中沢啓子さん(48)とは、彦根市で開かれた県立大の入学式で同席し、壇上でがっちり握手。式典終了後は中沢さんの事務所で「中沢さんは川や琵琶湖のことなど環境について考え、県に伝えてくれています。若い女性県議として期待しています」と話した。
犬上郡選挙区(定数1)を制した辻孝太郎さん(62)の事務所では、辻さんの支持者約50人を前に「地道に選挙区内を歩いてきた辻さんだからこそ、住民の声を県政に届けられるはず」と激励。辻さんは「対話を大切にし、嘉田与党として頑張っていく」と話した。
一方、大津市選挙区(定数10)で当選した沢田享子さん(58)は、JR唐崎駅前で通行人に頭を下げた。「おめでとう」と声をかけられ、「(当選という)結果を実感した。県民の声を県政に届けたい」と抱負を述べた。高島市選挙区(定数2)でトップ当選した清水鉄次さん(50)も精力的に支持者のあいさつ回りをこなした。
◇自民党県連
公認24人のうち8人が落選した自民は同日午後、地元選出の国会議員らが大津市で緊急の役員会を開いた。無所属のうち自民党系の5人と、公明2人の協力を加えても過半数に届かない。このため会議では、無所属当選者らの取り込みが可能かどうかなどを話し合った。
宇野治・県連会長は「今週中には会派に入ってもらえるかどうか、めどをつけたい」と話した。
◇無所属
今回、無所属で当選したのは9人で、議会の勢力を決める会派構成のカギを握りそうだ。
9人の中には、自民党系や民主党系のほか、対話の会の推薦を受けた人もいる。「対話の会の推薦をもらったが、当選前から民主系会派に入る前提だった」「会派には入らないが、対話の会の支部長になる予定」などとする人がいる一方、「嘉田知事と対立する今までの(自民系)会派では支持を得られない。第2会派を作ることもあり得る」「会派としての政策や考えをもう一度聞きたい」など、態度を決めかねている当選者もいる。
◇栗東市
県議選の結果は、新幹線新駅の「おひざ元」である栗東市でも波紋を広げた。
国松正一市長は「選挙結果イコール新駅設置の是非が問われるものではないと思っている。栗東市選挙区で当選した2人をはじめ、関係者が議論を重ね、新駅設置に向けて努力していく」とのコメントを出した。また、統一地方選後半で行われる市議選や、夏の参院選については、いずれも「影響はない」とした。
新駅予定地周辺の区画整理事業対象地の地権者(63)は「既成政党への強い反発がこういう結果に結びついたようで残念。対話の会が対話を重視するなら、ぜひ話し合いたい」とした。
(2007年4月10日 読売新聞)
247
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 10:14:43
府議・京都市議選 民主が存在感示す 自・公・共ほぼ横ばい 讀賣京都
8日に投開票された統一地方選前半戦の府議選(定数62)と京都市議選(同69)は、民主が躍進、自民、公明、共産はいずれもほぼ横ばいの結果となった。市議会は若返りも進んだ。今夏には参院選、来年には京都市長選が控えており、統一地方選の結果がどう影響するか、注目される。(北島夏記、諏訪部敦)
■府議選
公認14人を立てた民主が11議席を獲得。現職は全員当選し、山科区では初めて議席を奪った。改選前の府議会では、無所属議員と「民主党・府民連合」を構成し第2勢力だったが、今回の選挙で公認議員数だけを見ても共産の11人と並び第2党となった。
自民は前回より1減だが、南丹市・船井郡で推薦した無所属新人が当選しており、ほぼ現状維持。公認の空白区だった向日市、京田辺市・綴喜郡でも議席を獲得した。しかし、政党別の得票率は30・5%で、前回より4・2ポイントダウン。
共産は前回と同じ11議席を得たが、2議席あった右京区で1議席を失い、山科区でも敗北。得票率は24%で前回より0・9ポイント減った。
候補者全員が議席を得た公明は左京、山科、右京区で新人が当選して新旧交代に成功した。
新政会も現職2人が当選した。
■京都市議選
民主が存在感を示し、公明と並ぶ第3党に躍進した。前回より7人多い19人を投じて2議席を増やし、保守層が強い東山区で圧勝、初の議席を獲得した。候補者の大幅増が影響し、得票率は前回の11・7%から倍近い22・9%に増えた。しかし、北区や左京区で複数の候補が落選するなど、不安定さも見せた。
自民は、ベテランが引退した西京区の一般公募組2人のうち公認1人が当選。左京区で元議員が復帰を果たしたが、伏見区や、自民で独占していた東山区で現職が落選、1議席を失った。
共産は、下位で苦しい戦いを強いられた人も多く、南区で現職が落選し、1議席減と元気がなかった。得票率も自民が28・7%で5・9ポイント減、共産が24・8%で1・4ポイント減となった。
公明は前回と同じ12人で、上京、西京区の2人が新しい顔ぶれになった。
市議会全体では新旧交代が進んだ。ベテラン市議が相次いで引退。20、30歳代が3人増えて13人になった。若返りの一方、市政に精通したベテランが減ったことで、チェック機能などの一時的な低下を心配する声も上がった。
■国政選挙
選挙期間中は今夏の参院選候補者が街頭演説などに同行。また、2005年の衆院選で議席を争った現衆院議員や前衆院議員が、自身の選挙区で立つ府議、市議候補者を熱心に支援する動きが目立った。
新川達郎・同志社大大学院教授(地方自治論)は「民主は候補者を多く擁立し、票を掘り起こして結果を出したが、現職を落としたところもあり、党の基盤固めは必要。自民は保守分裂の収拾、共産は基礎票に加え浮動票を取り込む必要性が浮き彫りとなった。これらの課題は、次の統一地方選だけでなく、今夏の参院選にも言える」と指摘している。
(2007年4月10日 読売新聞)
248
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 10:15:50
激戦の跡
278票差3人競る 府議・東大阪 讀賣大阪
□府議選・和泉市
(定2、候4)
自民、公明の各現職と民主の新人が激しく競り、議長経験もある自民の重鎮が苦杯をなめた。トップ当選の公明の池川康朗さんは前回より約1500票の上積み。太田党代表が告示前から投票日直前まで計3回も選挙区入りするなど「異例中の異例。国政選挙でも考えられない」(党府幹部)という党本部の支援を受け、組織を引き締めた。
初当選を果たした民主の森和臣さんには、投票率が前回比で5・27ポイント上がったことや、共産が擁立を見送ったことなどが自公批判票を集める追い風になったとみられる。元議長で7選を目指した自民の杉本光伸さんは、告示前から駅前に立つなど「最近の選挙では記憶にない」(陣営幹部)ほどの危機感で臨んだが、保守層にも世代交代を求める声があり、前回から約5000票減らして落選した。
□府議選・東大阪市
(定7、候8)
過去2回は、自民、公明、共産が各2、民主が1と議席を分け合い、無投票だったが、28年ぶりの3議席獲得を狙う自民が30歳代の3人を擁立。現職の西野弘一さんには衆院議員の父・陽さんが、新人の宗清皇一さんには宗清さんが秘書として仕えた塩川正十郎・元財務相が、街頭演説や個人演説会などに応援に駆けつけ、着実に浸透していった。
公明や民主の現職は組織が固く、残る2議席を自民新人の青野剛暁さんと、共産党員である長尾淳三市長の支援を受ける同党の2現職が争う形に。278票差に3人がひしめく際どい勝負になったが、自公民がこぞって「共産市政批判」を展開した影響か、共産の1人が涙をのんだ。
□大阪市議選・福島区
(定2、候4)
16年にわたり自民の議席独占が続いたが、批判票を集めた共産新人の清水忠史さんがトップ当選し、同区では20年ぶりに共産議席を獲得した。
清水さんは選挙期間中、市議会での自民、民主、公明のオール与党体制が、第3セクターの破たんや同和行政を巡る不正を許したと主張。「市政に対する市民の怒りが勝利に結びついた。現状を変えてほしいという期待を強く感じた」と勝因を分析する。共産は市議選全体で前回から3議席伸ばし16議席に躍進。12月に任期満了を迎える関淳一市長への批判票ともいえ、市長選に影響を与えそうだ。
自民現職の太田勝義さんは前回より735票減らしながらも議席を確保。一方、労組の支援を受けた民主新人の国本政雄さんは、市職員厚遇問題の逆風にさらされて全国的な民主躍進の流れに乗れず、81歳と市議選候補者の中で最高齢だった自民現職の玉木信夫さんとともに落選。
□堺市議選・北区
(定9、候12)
無所属現職の長谷川俊英さんは1年前から団地で政策チラシの配布を続けるなどして地域に浸透、7000票を上回る高得票でトップ当選した。
各党の戦いをみると、それぞれ新人2人を擁立した自民と民主は民主に軍配が上がった。
民主の水谷一雄さんと池尻秀樹さんは組織票を分け合うとともに府議選・北区に立った関守さんと連携する作戦が奏功し、2議席を確保。自民は引退した現職の応援を受けた池田克史さんに票が偏り、高松慶暢さんは届かなかった。
公明は徹底した票割りを行ったほか、陣営予想を大きく上回る個人票を集め、候補3人で計1万7820票を獲得し全員当選。2人を擁立した共産は元小学校教諭の新人石本京子さんが組織票に加え、個人票で抜け出し、議席を得た。無所属ウィンネットの新人三田真理子さんは準備期間が短く、期待した女性票が集まらなかった。
(2007年4月10日 読売新聞)
249
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 10:16:12
前半戦分析 印象づけた「世代交代」
30歳代府議5人、大阪市議3人増 堺市議に29歳2人 讀賣大阪
統一選の前半戦では、府議、大阪市議に30歳代が大幅に増えたうえ、堺市議でも前回はゼロだった20歳代が2人当選するなど、〈世代交代〉を印象づけた。
府議では、30歳代が前回より5人増え、14人当選。一方で、50歳代は8人減の45人。最年少は32歳で、前回、1人誕生した20歳代は立候補がなかった。
当選回数で見ると、5回以上が2人減って20人。最多は堺市西区・土師幸平さん(76)=民現=の10回。土師さんは最年長者でもある。新人は4人減の28人だったが、和泉、大阪狭山両市で30、40歳代の新人が60歳代の現職に競り勝ち、若返りが進んだ。女性は前回と同じ7人だった。
当選者の最少得票は大阪狭山市・古川照人さん(35)=無新=の8213票。一方、落選者の最多得票は、1万9921票を得た和泉市・杉本光伸さん(63)=自現=で、“一票の格差”は前回の約2・7倍よりやや緩和したものの、約2・4倍あった。
大阪市議選では、30歳代の議員が前回より3人増え、11人誕生。30歳代が2けたに乗ったのは28年ぶり。最年少は33歳(3人)、最年長は76歳。新人は21人と、前回(20人)とほぼ同じだった。
政令市移行後、初めて行われた堺市議選では、29歳の議員が2人誕生。ただ、新人の当選は10人にとどまり、前回の16人から減少した。
(2007年4月10日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 10:17:56
新しい風に期待
新人当選39人投票率は低迷 讀賣兵庫
統一地方選前半戦の県議選(定数92)、神戸市議選(同69)では、新人がそれぞれ24人(前回20人)、15人(同13人)当選するなど“新しい風”への期待が高まっていることを示した。その反面、投票率は県議、市議選ともに50%を下回るなど有権者の関心は低く、政治離れがさらに加速していることも印象づけた。いかに改革を実行し、有権者の関心を引き寄せるか。新議員には重責が課せられている。(本田祐介、西山幸太郎)
■県議選
開票結果の大勢が判明した8日深夜、自民党県連幹部のある県議は「予想外の大敗。ベテラン県議も相次いで落選した。議会への影響は計り知れない」と口調を硬くした。
自民は公認・推薦を合わせ11人が落選し、過半数を大きく割り込む38議席(公認25人)にとどまった。現職議長や県連選挙対策委員長、9期務めたベテラン議員までが落選した。長年牙城(がじょう)だった保守地盤の1人区だけでみても、候補者22人のうち7人が敗北する惨敗だった。
不正な使い道が発覚した政務調査費問題が議員不信を招き、影響したことは否めない。書類送検されながら立候補した自民現職3人のうち、2人が落選。有権者が明確に「ノー」を突きつけた格好だ。加えて地域に閉塞(へいそく)感が漂い、有権者の改革への期待が地方にまで広がっていることを示す結果ともなった。
一方で民主は、都市部を中心に、公認候補が前回より4人多い18人当選し、参院選に弾みをつけた。
自民は今後、無所属議員を会派に受け入れ、過半数確保を目指す。しかし、数合わせだけで議会運営を掌握しようとする発想は、議会を一層わかりにくくし、県民を遠ざけることになる。議会を、よりオープンな論戦の場に「改革」できるかも注目される。
■神戸市議選
前自民党市議2人による汚職事件の影響が焦点になった神戸市議選は、自民、民主、公明の与党3会派が引き続き過半数を維持する結果になった。
最も〈逆風〉を受けたはずの自民は、会派に所属しながら無所属で出た候補を含めて20議席を獲得し、改選前より1増。候補者全員が当選した民主、公明も改選前よりそれぞれ1議席伸ばした。特に民主は、得票率で22・43%(前回16・72%)と大幅増で、参院選に勢いをつけたともいえる。
しかし、投票率は過去最低の44・98%に落ち込んだ。有権者の半数以上が棄権した現状を見れば、市議会が市民の信任を得たとは言い切れない。汚職事件で政治不信が増幅し、「投票しても何も変わらない」というあきらめが広がったのではないか。前市議2人の選挙区である中央区と東灘区の投票率がそれぞれ38・48%と42・07%で、ワースト1、2を占めたことがそれを象徴している。
1兆円超の借金を抱える財政の立て直しや、需要予測を50万人下回った神戸空港の利用促進など、市の課題は山積している。有権者の目を再び市政に向けてもらうには、一人ひとりが襟を正し、正常なチェック機能を発揮するしかない。当選した議員は、失った市民の信頼回復という重い課題を引き継ぐことになった。
新議員に当選証書
県議選(定数92)と神戸市議選(同69)の投開票から一夜明けた9日、無投票当選者を含め、新県議、新市議計161人に県選管、市選管からそれぞれ当選証書が交付された。
神戸市中央区役所では午前10時半から、同区選挙区で当選した県議2人、市議5人の代理人に証書が手渡された。阪神大震災が起きた1995年の選挙が震災で2か月延期された影響で、当選者が正式に議員になるのは改選前議員が任期を終える6月11日となる。
(2007年4月10日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/10(火) 10:18:38
県議選分析 新勢力、無所属動向カギ
自民「信任得た」民主「次へ基盤」 讀賣和歌山
8日投開票された県議選で、自民などの推薦を受けて当選した無所属の新人ら数人が、最大会派の自民党県議団に加わる見通しとなった。今回の選挙では、知事与党の自民、公明両党が過半数を確保するなど、各党の勢力に大きな変化はなかっただけに、無所属議員の動向が注目されており、近く県議会の新しい勢力分布が固まる。
46人の新たな内訳は、自民23、公明4、共産4、民主1、社民1、無所属13。自民は改選前から2議席減となったが、党県連は「全体としては満足。信任を得たと考えている」と受け止める。一方、民主は岩出市で議席を失ったものの、和歌山市で女性現職がトップ当選。党県連では「推薦と合わせて4人が当選して、一歩前進。次の戦いへの基盤が築かれた」と評価する。
現職は、立候補した39人のうち34人が当選(無投票含む)した。新人の当選者は、14人のうち10人(同)だった。このうち自民・公明の推薦が2人、自民推薦が1人で、民主推薦は1人。自民党県連によると、「元議員も含めて4人程度は自民の会派に入りそう」(県連幹部)という。
一方、年齢別では、30歳代3人、40歳代6人、50歳代22人、60歳代11人、70歳代4人。4年前の当選時に1人いた20歳代はいなくなり、逆に70歳代が1人から大幅増。平均年齢は、53・9歳から55・7歳に上がった。当選回数は、5回以上が14人を数え、9回が最高となった。
当選者には10日、県庁などで当選証書が渡される。任期は、30日から4年間。
堀内秀雄・和大教授に聞
県議選の結果を受けて、和歌山大の堀内秀雄教授(自治体政策論)に、今後の県議会の課題や有権者のあり方を聞いた。
選挙事務所でバンザイする当選者たちの映像を見ながら、これでいいのかと危機感を覚えずにはいられなかった。
昨年の官製談合事件をはじめ、地域経済の停滞や、雇用、防災、福祉などセーフティネットの未整備、教育、文化の荒廃、人口流出など和歌山が抱える問題はあまりに多い。こんな和歌山にしたのは誰なのか。各候補者にもその責任はあったはずだ。なのに、この4年で何をしてきたのか、今後優先する政策は何か、が全く見えてこなかった。
投票率は、53・93%と前回を7・99ポイントも下回り、戦後史の最低投票率を更新した。有権者のあきらめにも似た気分が、投票率の低下という形となって表れ、民主主義の危機を増幅させたのは間違いない。
政策は実行してこそ価値が出る。談合を根絶するために議員が知恵を絞る、議員定数や政務調査費の問題にメスを入れる、中心市街地や町村の苦悩に再生プランを出す――など、なすべきことは多い。
新議員には、口利きに力を注ぐような「政治屋」でなく、県民の立場で政策を考える「ほんまもんの政治家」であることを切に求めたい。
そして、有権者はその行動の監視を通じて〈市民力〉を発揮しよう。希望の紀州を創るのは今日からだ。
(2007年4月10日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 01:19:06
’07統一地方選:県議選終え「嘉田派」「反嘉田派」、多数派工作が過熱 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070410ddlk25010532000c.html
嘉田由紀子知事のマニフェスト実現を目指す嘉田新党「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の公認・推薦候補計12人が当選し、民主、共産なども含めた「親嘉田派」が定数47の過半数の26議席を占めた県議選から一夜明けた9日、対話の会の当選者はあいさつの辻立ちを行うなどして、新たなスタートを切った。一方、惨敗を喫した自民や、躍進した民主はそれぞれ県議らが会合を開催。早くも無所属当選者の取り込み工作などが始まった。【服部正法、森田真潮、高橋隆輔】
◇「無所属議員、こちらへ」
東近江選挙区(定数4)でトップ当選した同会公認の新人、木沢成人氏(34)は支援者へのお礼に「朝立ち」。東近江市内の交差点で午前7時ごろから約2時間、「もったいない」の旗を手に、往来のドライバーに「ありがとうございました」と深々と頭を下げた。地元では既におなじみの姿。クラクションを鳴らしたり、手を振って祝福するドライバーもいた。嘉田知事はこの日、党派を問わず当選者へのあいさつ回りをした。同会の寺川庄蔵代表(63)も擁立した候補をねぎらうため、琵琶湖一周の行脚に向かった。
今後の焦点は議会内の「与野党」の数。対話の会と民主、共産などを合わせた「親嘉田派」と自民などの「反嘉田派」の人数差は5人だが、対話の会の推薦当選者のうち2人は自民推薦も受ける。この2人は毎日新聞の取材に、それぞれ「思案しているところ」「今回の審判は『嘉田いじめ』で自民がしっぺ返しをくらった。(自民の)動きを見定めないといけない」などと答えている。
自民は9日、大津市の県連事務所で役員会を開き、国会議員や県議らが集合。今後の県議会では、第1会派として出来る限り無所属議員の取り込みを目指す方針を確認した。県議選での予想外の敗北を受け、新幹線新駅問題について柔軟姿勢を打ち出すべきとの意見も出たが、結論は10日の会派会議に持ち越した。
民主系会派は同日夜、草津市内で会合を開き、自民勢力の過半数割れを確定させるよう結束することを確認した。
◇トップ当選続々「知事選の風」残ってた−−対話の会
予想を超えたともみえる「対話の会」の躍進の背景には何があったのか。
「風は感じない」。告示後に各選挙区の多くの陣営の関係者がたびたび口にした言葉だ。対話の会は東海道新幹線新駅(栗東市)やダムなどの「凍結・見直し」を含む知事マニフェストの実現を目指す政党。議会で多数派を占める自民などを、選挙戦術の中で知事のマニフェスト実現を阻む「抵抗勢力」と位置づけ、昨年7月の知事選で吹いた「もったいない旋風」に似た追い風を起こそうとした。しかし、対話の会公認候補の陣営関係者すら「知事選は政策提案もあったが、県議選は地縁血縁や利害関係の中で動く選挙。風頼みでは勝てない」と話し、知事選と同じような図式を描くことの困難性を指摘する声は多かった。
ある自民公認候補は選挙公報で「新駅ストップ」と明記し、県や栗東市、周辺市などでつくる設置促進協議会の議論を見守るという従来の党県連の方針から一歩踏み込んだ。「風」を気にしての行動だったようにも見えるが、陣営関係者は投票数日前に「そうしてはみたが、結果的には思ったより嘉田知事の『風』はなかった」と話し、風の影響を否定的に見ていた。
しかし結果を見ると、大津市では前回労組の支援を受けて7位で当選した沢田享子さんが、今回は労組支援なしで対話の会公認で出馬しトップ当選。長浜市・東浅井郡では選挙中、当選を危ぶむ声も聞かれた角川誠さん(対話の会公認)もトップ当選するなど、「風」の影響がうかがえた。
民主党県連の朝倉克己幹事長は「風が吹いたというより、知事選の風が残っていたように思う。方々で『抵抗勢力がせっかく誕生した知事の足を引っ張ってばかりいる』という県民の思いを感じた」と話した。【服部正法】
毎日新聞 2007年4月10日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 01:20:36
’07統一地方選:府議選/京都市議選 自・民・共、3極構造定着 /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070410ddlk26010484000c.html
8日から9日未明にかけ、次々と当選者が決まった統一地方選第1ラウンドの府議選(定数62)と京都市議選(同69)。両選挙とも前回と比較して党派別の増減はほとんどなく、府政界における自民、民主、共産の「3極構造」は定着した印象だ。地域別には勢力図の変化は数多くみられ、7月の参院選にも微妙な影響を与えそうだ。選挙結果の注目点を探ってみた。【矢倉健次、山田奈緒】
◇公認当選微増、民主に存在感−−府議選
自民は公認の当選が前回比1減の24議席だが、無所属の当選者に推薦1人と会派入りの可能性のある新人2人がいる。「指定席」だった1人区の綾部市や大激戦の亀岡市で新人が取りこぼしたが、1増の京田辺市・綴喜郡で確実に議席を取り戻し、右京区で2議席奪回に成功。全体としては前回並みの成績だった。
民主は公認が1増の11人、推薦は1減の3人だが、会派入りの可能性がある無所属新人が1人当選。課題だった京都市内は山科区で新たに議席を得て、同市外で定数が複数の選挙区は二つを除いてすべてで公認か推薦の無所属候補が議席を得た。府議会第2会派の座を確保した意味も大きく府政界での存在感は増した。共産は前回と同じ公認11議席だが、前回は推薦の無所属1人が当選しており実質的に2回連続の議席減。上京区で議席を奪回したが山科、右京区で現職を落とし、牙城といえる京都市内の勢力にやや陰りが見えてきた。
公明は組織票を固める伝統的な選挙で前回同様6人全員が当選。参院選でもキャスティングボードを握る存在になりそうだ。告示直前に木村繁雄代表(向日市)が引退した新政会は1減の2議席。従来会派に所属していた無所属現職1人も当選したが、基盤だった京都市外で民主が勢力を伸ばしてきた影響は大きく、今後、存在意義を問われるのは避けられない。
◇ベテラン議員落選で世代交代−−京都市議選
自民は前回の当選数から1議席減の23議席だが、改選前の議席数は維持し、第1党を守った。だが、前回は無投票を除く9選挙区中6選挙区でトップ当選したのに比べると今回はゼロ。市内で党支持層が縮小しつつある印象は否めない。
20議席の大台を維持できず19議席となった共産だが、現職が北区で1、2位当選し、上京区でもトップ。生活相談などで築いた市民との密な関係を反映させた。
公認12人全員が当選した公明は、山科、南、右京区で現職が1位当選。西京区でも新人が2位当選するなど、市内の強固な組織は健在だった。
前回を大幅に上回る19人を公認した民主は2増の12議席。一気の勢力拡大を目指すも複数擁立の北、左京区でそれぞれ2人が共倒れ。支持層は着実に広がっているが、票の分散で思うような結果は得られなかった。
また、自共民それぞれでベテラン議員が落選。民主は市副議長や党市議団長も涙をのみ、結果として世代交代が進んだ。現役大学生ら8人が立った20代の候補者の当選は2人どまりだった。一方、政党推薦を受けない無所属候補は6人中2人が当選。現職の無所属が左京区で3000票近い差をつけてのトップ当選。有権者の政党離れも見て取れた。さらに、前回比1増の14人の女性議員が誕生。議席の約20%を占めた。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 01:20:49
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◇代理戦争、軍配は野中氏?−−中川氏は京都市の基盤強化
野中広務元自民党幹事長−田中英夫元衆院議員ラインと中川泰宏衆院議員による「代理戦争」が続く衆院京都4区(右京、西京区、亀岡、南丹市、京丹波町)。今回の府議選、京都市議選では、複数選挙区で野中氏側に「優勢」の結果が出た。
田中氏がかつて市長だった亀岡市の府議選では、田中氏を支持する現職の稲荷義晴氏(新政)、新人の桂川孝裕氏(無所属)が2議席を独占。特に政党の公認、推薦のない桂川氏は今年に入り、野中氏による人的支援が利いた。中川氏は告示後、堤松男氏(自民)に必死のテコ入れをしたが、追い上げ切れなかった。
府議選南丹市・船井郡選挙区は同市の保守勢力を二分し、自民の公認問題から紛糾。結局、中川氏側の現職、高屋直志氏が公認を奪われる形で、野中氏側の新人、片山誠治氏とともに推薦となり、昨年2回にわたって繰り返された同市長選とほぼ同じ構図に。結局、かつて野中氏の秘書だった佐々木稔納市長も支援した片山氏が、京丹波町が地盤の現職、上田秀男氏(新政)とともに当選。高屋氏は弾き出された。
一方で、中川氏も秘書だった山本亜紀氏(自民)を右京区で市議に当選させるなど、京都市内の基盤は強化させた。次期衆院選には中川氏、田中氏に加え、市議選の右京、西京区選挙区で計4人が当選した民主の北神圭朗氏、両選挙区でやはり4議席を得た共産の吉田幸一氏が争うとみられる。今回の結果を受け、戦いはさらに過熱しそうだ。【矢倉健次】
毎日新聞 2007年4月10日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 01:30:02
’07統一地方選:前半戦終え 勢力分布、どう影響 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070410ddlk27010528000c.html
8日投開票された統一地方選前半は、府議選(定数112)は自民、大阪市議選(同89)は共産、堺市議選(同52)は民主がそれぞれ議席を伸ばした。投票率は、政令指定都市になって初の堺市議選が大幅に伸び、府議選も前回を上回ったが、大阪市議選は低下した。各議会の勢力分布は、夏の参院選や秋の大阪市長選、来年2月に予定される知事選に影響しそうだ。
■府議選は−−−−−−自民
◇公明とシフト進む
最大会派の自民は前回より5人多い45人が当選。「社公民路線」が残る大阪で、与党の自公シフトが進んだことが、躍進につながったとみられる。自民党内に反知事派を抱えるだけに、知事選にどう臨むかが注目される。
今回、空白区に公認候補を積極擁立した民主は、前回より1人多い19人が当選。推薦を含めると23人で、全員当選の公明と並んだ。自民、民主両党とも、さらに無所属からの会派入りが見込まれ、共産の10人、社民の1人とともに、各会派の勢力順位は改選前と変化はなさそうだ。【堀川剛護】
■大阪市議選は−−−−共産
◇変革期待、若手健闘
市が進める「市政改革」は明確な争点にならず、有権者の関心も低調だった。そうした中、福島区で30代の共産新人が、中央区では40代の民主新人が、それぞれトップ当選を果たすなど、若手の健闘が目立った。一方で、現職の落選は前回の倍の8人。ベテランの落選が相次ぎ、新議員の平均年齢は52.8歳と、前回改選時より1.6歳若返った。
同市議会は「地域代表」の性格が強く、現職全員が当選した区も少なくない。しかし、若手の健闘は、都市部で増える無党派層の「変革」への期待の表れとみられる。【井上直樹】
■堺市議選は−−−−−民主
◇地域密着、組織が力
投票率は49.48%で前回より8.22ポイント上がった。昨年4月に政令指定都市に移行し、全市1区から7選挙区に分かれた。大半の陣営が票を読めず、従来以上に有権者に働きかけたことや、有権者にとってより身近な選挙になったためとみられる。
選挙区の細分化で選挙戦は地域密着型となり、組織力の強い候補が地域に浸透し有利となった。公明は4人がトップ、4人が2位当選するなど圧倒的な強さでトップ(13議席)を維持。民主も3議席増の9議席で3位に浮上した。一方、無所属は上位当選が少なく、当選者も前回より3人減った。【岩崎日出雄】
毎日新聞 2007年4月10日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 01:31:30
’07統一地方選:検証・県議選 自民大幅後退の背景、大合併への住民不満 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070410ddlk28010217000c.html
◇政務調査費巡る議会不信も
8日投開票の県議選は、自民が公認・推薦候補で選挙前より7議席減と大幅に後退する結果になった。低投票率の中で議会勢力を変動させたものは何か。各党の幹部らは背景として、「平成の大合併」に対する住民不満や、政務調査費の使途などを巡る議会不信を挙げた。【竹内良和】
公認・推薦で49人を立てた自民は、現職7人を含む11人が落選。うち7人は1人区の立候補者で、芦屋市と加古郡以外の5区は、いずれも「平成の大合併」で市町再編が進んだ地域だった。原亮介・自民県連幹事長は「落選者は3、4期目が多く、世代交代を迎える時期だった」とする一方で、「一部では合併による住民不満の高まりも影響した」と分析する。
政務調査費の使途を市民団体に追及されたことも自民に響いた。詐欺容疑などで書類送検された現職候補3人のうち、県連の選挙対策本部長(芦屋市、4期目)と、元議長(姫路市、9期目)が落選した。神戸市内の公認9人が全員当選するなど都市部で支持を広げた民主の杉尾良文・県連幹事長は「政調費問題で自民の現職に有権者の厳しい目が向けられ、逆に民主の若い候補が保守層に食い込んだ」とみる。
公明の野口裕・県本部幹事長は、自民の後退を「身近な県政にしてほしいという有権者の思いの表れ」と分析、「議会は自民の思い通りにならなくなった。議会改革を進めたい」と意欲を示した。
45・67%という低い投票率は本来、強固な支持基盤を持つ政党に有利。民主の杉尾幹事長は「労組が活発に動いたため低い投票率が奏功した」と話す。しかし、自民の追い風にはならなかった。
今回の県議選では、「護憲」を掲げる共産、社民、新社会の退潮も顕著になった。3減の5議席に転落した共産の野中一清・党県委員会選対部長は「現職3人の引退がうまくいかなかった」と述べ、新社会の鍋島浩一・県本部書記長は「国民意識の右傾化で、『護憲』を訴えても有権者に届かなかった」との見方を示した。
◇緩やかな連携で多数派工作計る−−自民県連幹事長
自民党の原亮介県連幹事長は9日、今後の多数派工作について、「(単独過半数を確保するために)すぐに保守系議員を9人も取り込むのは難しい。自民と統一行動を取れる議員との幅広い連携も考えたい」と述べ、当面は保守系無所属議員との緩やかな連携を目指す考えを示した。毎日新聞の取材に答えた。
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◇郡部に「地殻変動」−−品田裕・神戸大教授(政治過程論)
自民の大票田とされてきた郡部の「地殻変動」を実感した。今回の45・67%という低投票率から考えると、本来、各党が持つ集票力がそのまま反映されるはずだった。にもかかわらず、最大会派の自民は郡部を中心に7議席も後退した。
背景には、郵政民営化や公共事業改革で郡部に痛みを強いてきた小泉政権の「副作用」や、「平成の大合併」が生んだ住民意識の変化などが複雑に絡み合っていると考える。
旧来の自民に守られていた郡部は、小泉改革でその恩恵をはぎとられた。小泉前首相の在任時は、彼の個人的なカリスマ性で、支持を辛うじてつなぎとめていた。だが、彼が政権を去り、有権者の自民への忠誠心は急速に薄れつつある。現状打破の期待を込めて民主系や中立的な無所属議員に票が流れたのではないか。新人議員の増加も象徴的だ。
合併で自治体の枠組みが新しくなり、「新しい地域代表を選ぶ」との意識が働いた側面も考えられる。まさに今、郡部は模索を続けている。
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年4月10日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 01:32:27
’07統一地方選:県議選尼崎市選挙区 初当選の丸尾さん「市民派」で会派を /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070410ddlk28010343000c.html
県議選尼崎市選挙区で初当選した丸尾牧さん(42)は9日、同選挙区で再選された稲村和美さん(34)や芦屋市選挙区で初当選した山田美智子さん(60)とともに、「市民派」議員で会派結成を検討する考えを示した。尼崎市議会議事堂であった当選証書付与式の後、報道陣の質問に「政務調査費の全面公開などの政策で一致する人が他にもいるならば、連携したい」と述べた。
尼崎市での当選証書付与式には当選者5人と代理人2人が出席。藤田浩明・市選管委員長が当選証書を手渡した後、「有権者の意向を十分に受けながらいいまち、いい県を作ってください」と激励した。無所属で初当選した室井秀子さん(51)は「子育て支援など、自分の経験の中から出た言葉が有権者の皆さんに伝わり、うれしく思う」と笑顔を見せた。【田倉直彦、樋口岳大】
〔阪神版〕
毎日新聞 2007年4月10日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 01:32:50
’07統一地方選:県議選 強かった保守の地盤−−主な候補に聞く /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070410ddlk28010426000c.html
無投票となった養父市を含め、但馬地方の県議選4選挙区は、すべて保守系の候補が当選。自民党が大敗した県内全体に比べると、改めて固い保守地盤を見せつけた。一夜明けた9日、主な候補の声をまとめた。【山口朋辰、吉川昭夫、竹花義憲】
◆豊岡市
◇医療の確保を最重要課題に−−日村豊彦さん
2万2962票と圧倒的な強さで豊岡市トップとなった無所属元職の日村豊彦さん(54)。「責任の重さをずっしりと感じる」と、返り咲き当選にも、身を引き締めた。公約に掲げた医療確保を最重要課題と位置づけ、地元医師会の勉強会に参加して「地元の意向と行政をつなげる役割を果たしたい」と意欲を見せた。また、自衛隊医官のリクルートなどのプランを明かした。
◇観光振興など経済の活性化−−小林喜文さん
自民現職の小林喜文さん(63)は、選挙活動を終えた7日夜から8日夜の間を振り返り「結果が出るまで針のむしろだった」と、当選に胸をなで下ろした様子。得票2位という結果には、出馬表明の出遅れや合併後初めての選挙だったことを理由に挙げた。3期目の課題については、公約の観光振興などの経済活性化をあげ、「但馬の交流人口を増やしたい」と話した。
◇3回目挑戦実らず−−民主新人・梅谷光太郎さん
3回目の挑戦も実らなかった民主新人の梅谷光太郎さん(53)は「手応えはあったのだが」と、肩を落とした。今後は、青少年補導員やボランティア活動で、「地域に貢献したい」。政治活動については「支援者らと相談して身の振り方を考えたい」と話した。
◆朝来市
◇県立都市公園建設に調査費−−藤本正昭さん
朝来市選挙区で再選を果たした無所属現職の藤本正昭さん(65)は、改めて2期目への抱負などを語った。公約の▽県立都市公園の建設▽病院医療の充実▽企業誘致などを挙げ、「初心に帰って推進したい」と明言した。
都市公園は「今年度に190万円の調査研究費が付いた」。企業誘致も「道路網が整備され、好景気の今がチャンス」と自信を見せた。病院医療は、医者の確保を最重点に挙げ、現状維持体制で運営できるよう尽力することを約束した。
また、風力発電建設には「基本的には賛成」としたが、建設予定地の段ケ峰については、イヌワシの生息や自然破壊などの問題があることを理由に「環境影響評価の結果を待ちたい」とした。
◆美方郡
◇若者が都会からUターンの町に−−上田良介さん
美方郡選挙区で初当選した無所属新人の上田良介さん(56)は「予想以上に郡民のみなさんに支持してもらいました」と笑顔を見せた。
念願の県議としての抱負に「若者が都会から帰ってくる町づくり」を挙げた。「畜産、水産、観光など但馬の主力産業に携わっている若い世代の声を聞きながら取り組んでいきたい」と語った。
〔但馬版〕
毎日新聞 2007年4月10日
259
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 01:33:48
’07統一地方選:県議選 自民・過半数を目指す 県議会再編へ本格化 /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070410ddlk29010403000c.html
県議選(定数44)では自民の公認・推薦候補22人が当選を果たした。今後は、無所属を取り込んで単独過半数の最大会派結成を目指す。民主も公認・推薦の9人が当選し第2会派に。5月の臨時議会の正副議長選に向けて、会派結成、再編の動きが本格化する。
自民(改選前25)は公認・推薦で30人を擁立したが、定数削減の影響などで現職5人が落選。03年の前回選は公認・推薦で29人が当選しており、7人減となった。無所属、社民でつくる新創NARA(改選前6、改選後5)からの取り込みを図る。
民主は、県民クラブ(改選前2)の2人が推薦で当選しており、民主の山下力代表は「9人で統一会派を結成したい」。今回、公明は3議席、共産は5議席を獲得している。荒井正吾・新知事の与党は、選挙協力などから自民、公明を中心に30人になる見通し。野党は共産の5人。民主は「今後新会派の中で協議したい」として、態度を保留している。【松本博子】
毎日新聞 2007年4月10日
260
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 01:34:15
’07統一地方選:知事選/県議選 県内・主な政党談話 /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070410ddlk29010407000c.html
統一地方選前半戦の知事選、県議選を終えて、県内の主な政党が発表した談話は次の通り。
◇自民党−−出口武男・県連会長
ダブル選になり相乗効果に期待したが、県議選では特に定数減の選挙区で善戦及ばず敗退した候補者もあり、厳しい結果となった。後半戦の市町村選挙勝利に向かって全力をあげていく決意である。
◇民主党−−馬淵澄夫・県連代表
県議選では10人の公認・推薦候補を擁立し、9人当選を勝ち取ることができた。トップや上位当選を果たし、「このままではいけない、変えなくては」という気持ちの受け皿となれた結果と考えている。
◇公明党−−岡本志郎・県本部代表
県議3人の当選と荒井正吾さんの勝利を勝ち取ることができた。生活者の視点から地方政治の場で築き上げてきた数多くの実績、政策、主張に、多くの皆様からご理解いただいたものと深く感謝している。
◇共産党−−沢田博・県委員長
知事選で党推薦の西ふみ子さんが18万票超を獲得、県議選は3議席から5議席へと大きな躍進、勝利を勝ち取らせていただいた。県民にあたたかい県政実現に、いっそう奮闘する決意だ。
◇社民党−−樹杉和彦・県連代表
公認・推薦合わせて現有勢力を確保できた。選挙戦で訴えてきた地域切り捨て、生活破壊の政治を変えていくバネにしていく。公共サービス維持、地域社会活性化のためにも重要な後半戦に全力を尽くす。
毎日新聞 2007年4月10日
261
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 01:35:48
’07統一地方選:県議選 代わり映えせず 現職優位、無党派の風吹かず /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070410ddlk30010214000c.html
◇県議選結果
8日投開票された統一地方選の県議選(定数46)は、公認と推薦で過半数を獲得する見込みの自民、改選前の4議席を守った公明と共産に対し、民主は1議席を失った。投票率は53・93%と過去最低を更新し、近畿で唯一、前回(03年)を下回った。現職優位で議会の勢力図もあまり変わらず、今夏に参院選を控えながらどの党も弾みをつけられずに終わった。
自民は公認だけで半数の23人が当選。推薦3人に、保守系無所属も加わるとみられ、安定多数となりそう。しかし、紀の川市と定数以上の3人を公認した東牟婁郡でそれぞれ現職1人が議席を失った。また、和歌山市は現職5人が全員当選したものの、得票数で10〜14位と下位に並び、都市部の戦いに不安を残した。
民主は和歌山市で現職がトップ当選を果たしたが、岩出市で現職が無所属新人2人に再選を阻まれた。公明は和歌山市に4人立て、5〜9位の間と手堅く議席を確保。共産は新人が1万票以上を獲得するなど和歌山市の2議席は守ったが、西牟婁郡の元職は現職2人の厚い壁を破れなかった。
投票率が伸び悩み、無党派層の「風」は起きず、無所属候補は苦戦した。落選した11人中、無所属は現職2人、元職1人、新人4人の計7人。逆に無投票を含め新人で当選した10人は、3人が政党公認、4人が推薦を受けた。残る3新人も元議員や元町長。何らかの政治経験がある顔が並んだ。【辻加奈子】
県議選の結果について、県内主要政党の代表者らに評価を聞いた。
◇全体的には勝利−−世耕弘成・自民党県連会長
東牟婁郡は(最低1人の落選が)決まっていたものの、紀の川市は残念。一方で推薦候補3人が当選し、党勢全体でみれば勝利だった。安倍内閣の地域再生や中小企業対策に対する期待の現れだと思う。
◇一歩前進したが−−山部弘・民主党県連代表代行
公認1人、推薦3人の当選を果たし、一歩前進した。残念ながら岩出市現職、東牟婁郡新人は支持を得られなかった。また8選挙区で無投票となり、県民に選択肢を示せなかった責任を感じる。
◇後半でも勝利を−−西博義・公明党県本部代表
公認4人と推薦3人の当選にお礼申し上げる。公明党は「ネットワーク政党」として、地方議員と国会議員が連携して住民の声を政策に反映してきた。後半の市町議選でも、連続勝利を目指し全力で戦う。
◇全体の得票、前進−−竹内良平・共産党県委員長
西牟婁郡元職は及ばなかったが、全体の得票数は前進した。選挙戦で官製談合問題への怒りは強いと実感した。県民の暮らしと福祉を守るため、正すべきは正す「確かな野党」として声を上げていく。
◇訴え届けられず−−野見山海・社民党県連代表
推薦1人を落選させる結果となった。小泉政権は改革の名の下に、憲法の掲げる権利をないがしろにし、格差を広げた。自治体選挙で変革しなければならないが、訴えを有権者の隅々まで届けられなかった。
毎日新聞 2007年4月10日
262
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 03:32:08
勢力バランス、微妙に変化
府会・京都市会
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007041000031&genre=A2&area=K00&mp=
8日投開票された京都府議選、京都市議選は、自民党と共産党が微減となる一方、民主党が一歩前進、公明党が現有議席を維持する結果となり、各勢力のバランスが微妙に変化して今後波乱を呼ぶ政治状況が生まれた。一夜明けた9日、各党は7月の参院選、来年早々の京都市長選という新たな戦いに向け、早くも動きだした。
「安倍政権のいう戦後レジームの解消に向け、全力を尽くす」。参院京都選挙区(改選数2)に立つ自民新人西田昌司は、自分の府議会の議席を継いだ新人と京都市南区の街頭に立ち、参院選での政策を訴えた。
今選挙で自民は府市議会とも前回改選時から1議席減らしたが、自民系無所属なども含めほぼ勢力を維持した。ただ、府中・北部で分裂選挙区が急増し「参院選に影響が残らないとはいえない」(府連幹部)状態だ。
京都市内を中心に府市議選とも得票率が落ちた。府連副会長の参院議員二之湯智は「民主が候補を立てた選挙区で票を奪われた。攻めの選挙ができず、参院選に弾みがついた結果とはいえない」と受け止めている。
一方、民主は府市議会とも一増とした。参院選で再選を目指す現職松井孝治は統一地方選後半戦に向けた公認・推薦議員の事務所開きに走り回りながら、支援者らに訴えた。「行き過ぎた中央集権に歯止めをかける。7月にはともに戦おう」
府連幹事長宇都宮壮一は「自民からも票を取ることができた。参院選に向け、2大政党化の基盤がつくれた」と話す。ただ、前進も1議席どまりだったことには「決して満足はできない」。
京都の大型選挙で続いた「自民・民主対決」の流れに、退潮傾向の共産党。今回は府市議会で1減となったが、一部では議席を奪還し「踏みとどまった。参院選での議席奪還に向けていい流れができた」とする。
夜、中京区で開いた支持者への選挙結果報告集会で、参院に挑む新人成宮真理子があらためて決意表明。「府市議選で雇用確保や格差是正を訴え、支持が広がった。参院選の論戦の軸がはっきりしてきた」。府委では「有権者の選択肢となるよう、広く無党派に訴える」(委員長渡辺和俊)と戦略を練る。
公明党は府市議選で完勝したが、「得票率が落ち込んでいる。喜んでばかりはいられない」(副代表竹内譲)と警戒する。「医療費の負担増など生活の不安、不満が思ったより強い。参院選に向け、公明が『自民のブレーキ』になっていることをもっと有権者に説明する」(幹部)方針だ。
市議選を終え、市長選に向けた動向も新たな段階を迎えた。8日夜、市長桝本頼兼は自宅でテレビの開票速報に見入っていた。「悲喜こもごもの厳しい戦いだ」ともらしたという。桝本は四選への態度は明らかにしていないが、自民、民主、公明の市議会与党は夏の参院選後に候補者選考を始めるとみられる。
前回市長選では、民主から「独自候補の擁立論」が飛びだした。今回の市議選で前進し、民主幹部は「今選挙で独自候補擁立の基盤が整ってきた」とする。
自民幹部は「民主の出方次第だが、三極もあり得る」との見方を示し、公明幹部も「これまで以上に口を出す」。主導権争いが始まっている。
一方、桝本と対決してきた共産党を含む「民主市政の会」も、候補擁立に動いている。主力部隊の市職労幹部は「今度の選挙で十分戦えることがはっきりした」と、受けて立つ構えだ。(敬称略)
263
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 03:34:31
分裂保守、明と暗
府議選亀岡と南丹・船井 野中・田中氏系に軍配 京都
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007040900071&genre=A2&area=K40
口丹波の政治を安定させる一歩になる−。8日投開票された京都府議選亀岡市で自民公認候補を下して当選を決めた無所属新人の桂川孝裕さん(44)は、歓声に沸く事務所で表情を引き締めた。
府中部の亀岡市や南丹市を含む衆院京都4区の保守勢力は郵政解散に伴う一昨年の衆院選で、「刺客」の中川泰宏衆院議員系と、離党して惜敗した「造反組」の田中英夫前衆院議員系の二派に割れた。田中氏は、野中広務元自民党幹事長の後継者だ。
二派は昨年の南丹市長選に続いて、今回の府議選でも対立した。亀岡市では保守系候補4人、南丹市・船井郡は2人が名乗りを上げてともに「定数2」を争い、終盤まで「横一線」の激烈な選挙戦を展開した。
桂川さんは市議会の保守系無所属議員として田中氏を支えた。郵政解散後の混乱と、5期務めた自民府議の引退を受け、昨年11月に「田中さんと連携できる政治が亀岡に必要だ」と府議選挑戦を決意した。田中氏の支援に加え、最終盤には野中氏も応援に入った。
当選後、支援者に「市民に分かりやすい府政、府議会の実現に取り組みたい」と誓い、事務所に駆け付けた田中氏とがっちりと握手をした。
府議選南丹市・船井郡に「田中氏系」として立ち、現職に競り勝った無所属新人の片山誠治さん(47)は、野中氏の公設秘書だった佐々木稔納南丹市長たちと並んで、万歳を繰り返した。
旧園部町議1期、合併後の市議1期を計4年弱務めただけだが、市長与党の市議13人や田中氏に推され、立候補を決意した。自民に公認申請したものの「推薦」にとどまったが、現職に最終盤で追いついた。
片山さんは「安定した政治状況の中で、南丹市、京丹波町のために頑張りたい」と話し、支持者と握手を交わした。
264
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 03:35:42
「親嘉田」過半数に
県会勢力図が様変わり 京都N滋賀
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007041000030&genre=A2&area=S00
滋賀県議選(定数47)で惨敗した自民党は、県議会会派の自民党・湖翔クラブに無所属や公明党の議員を積算しても過半数に届かない23議席にとどまる見通しであることが9日、明らかになった。「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)や民主、共産両党など嘉田由紀子知事と政策的立場の近い勢力は計24議席となり、自民党が圧倒的優位だった県議会は大きく様変わりしそうだ。
県議選の結果が、自民党と「親嘉田」系の民主党などの当選者数が拮抗(きっこう)したため、無所属9人の動向が注目されている。
これまでに、無所属では蔦田恵子氏(大津市)が引き続き同クラブ入りの意向を示しているほか、川島隆二氏(長浜市・東浅井郡)、自民推薦の野田藤雄氏(伊香郡)も前向きな姿勢を見せている。
自民党と「対話の会」から推薦を得た中谷哲夫氏(近江八幡市)は「自民党員の立場で嘉田知事を支えている」として「対話の会」の会派には入らない意向だが、「自民党は新幹線新駅凍結を支持する必要がある」と、同クラブへの参加には条件を付けた。同じく両方から推薦を受けた西村久子氏(彦根市)は「党は県民の負託に応えていない」とし、当面は無所属で活動するという。
これら五氏に公明党の2氏を加えても23議席で、過半数を割る。
一方、「対話の会」は当選した公認の4人で新会派を結成する。同会推薦の佐橋武司氏(蒲生郡)が、後援会との相談を前提に、会派入りの意向を示しており、計5人になれば代表質問権を持つ交渉会派となる。
民主党と「対話の会」の両方から推薦された西川敏輝(米原市)、辻孝太郎(犬上郡)、民主単独推薦の西沢桂一(愛知郡)の3氏は民主党・県民ネットワーク入りの意向で、同会派は計16人となる。「対話の会」と同ネットワークに共産党県議団の3人を加えると、「親嘉田派」だけで過半数を占める。議会運営をめぐり、自民などと厳しい対立も予想される。
自民党県連は9日、緊急の役員会を開き、県選出国会議員や県議らが、過半数を取るための方法について協議した。宇野治会長は「公明党の2人と合わせてなんとか24人を確保したい。無所属から6人は会派入りするよう呼び掛ける」と話している。
265
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 08:35:54
見かけの動員力・組織力が空回りしてるのか。
県議選、終盤戦の情勢は?
吹くか嘉田旋風、いよいよ大詰め 滋賀夕刊
http://www.shigayukan.com/news/2007/04/post_41.html
県議選(8日投開票)はいよいよ大詰めを迎えた。各選挙区で立候補者が乱立し、混戦模様となっている。「もったいない」県政を進める嘉田チルドレンと野党自民の対決など話題に尽きない。
6人が立候補している長浜東浅井選挙区(定数3)について本紙記者が終盤情勢を分析した(敬称略)。
A 今回の選挙は長浜と東浅井が同じエリアで広くなり、取材するのが難しい。
B 確かに。各陣営も個人演説会の会場手配に苦労したようだ。
A 初めての戦いで戸惑っている面もあるし、票読みがしづらい、と嘆く陣営もいる。
B 6候補が入り乱れ、選挙区も拡大したからね。
A 長浜市民は旧東浅井の候補を知らず、東浅井の住民も長浜の候補を知らないため、顔売りや人柄をアピールすることに時間を割いた候補も多かったようだ。
A 戦前の予想では上位が川島・角川、第2グループが田中・辻、第3グループが上田・若山とみられていたが。
B まったく予想がはずれている。自民現職の上田、若山の勢いが目覚ましい反面、角川、田中の動きが余り見えて来ない。
A 私も同様、選挙戦に突入したと同時に、頭の中をリセットして取材にあたった。選挙戦を通じて思ったことだが、陣営によって組織力の差が著しい。
B 自民2人の組織力はさすが。現職の底力を見せ付けている。
A やはり、経験豊かな陣営は、スケジュール、体制などがしっかりしているが、その反面、中には「これで大丈夫?」と思う陣営もあった。
B 角川や田中は動きが見えず、他陣営が不気味がっている。それでも基礎票をしっかり持っているし、嘉田与党の立場を訴えている。
A 共産の躍進が見受けられるが。
B 辻は新幹線新駅の反対運動や知事選で知名度があるし、分かりやすい訴えが、党支持者以外の共感を呼んでいる。関係者も盛り上がっている。
A 川島は地盤だけでなく旧びわ、市東部へも進出。全域から幅広い支持を集めている。
B 勢いのある上田、川島は上滑りが一番の敵になりそうだ。
A 湖北で嘉田旋風は吹き荒れるか?
B 今のところは、吹く気配は見られない。それでも新駅凍結、嘉田県政の推進を望む声は強い。
A 無党派層の中には新幹線新駅問題は嘉田知事当選で答えが出ている、と思い込んでいる人もいる。
B 野党の自民が推進姿勢を崩していないから、選挙結果によっては、推進派が反攻する可能性もある。
A 自民候補のほとんどは新幹線新駅問題について多くを語らなかったが、上田が「ノー」を唱え、ある意味驚いた。
B 選挙、終盤の様相は?
A 各陣営では概ね、票読みもできているようだが、嘉田派は未知数。
B 後援会名簿、個人演説会、決起集会の人数が票に直結する保障はない。
A 戦う側の立場で見ると、恐いのは「取りこぼし」と「上滑り」。過去の選挙でさまざまなドラマを垣間見てきた。
B 昨年の県議補選の長浜選挙区や長浜市長選もそう。
A これまで無数の選挙を取材しているが、段々、票読みが難しくなってきた。
B 党や地縁血縁にとらわれず、政策で選ぶ傾向にあるからでは。また、その場のムードに流される有権者も多いし。
A 投票率も気になる。投票率が上がれば無党派層に強い嘉田派に有利、低調なら組織力と見るが。
B その通り。ただ盛り上がりはイマイチ。
A 最終日の動向が気になる。
B 当選圏内に入ったとみられる候補は「桃太郎」や決起集会で支持を引き締め、あと一歩の候補は最後の追い込みを頑張りたい。いずれにせよ選挙はたった1日でひっくり返るから、各陣営、気を抜けないね。
266
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 08:41:42
民主が一人勝ち 県議選 党派別得票分析 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000297031.shtml
県議選で、各党派の得票率をみると、民主だけが前回から5・37ポイント増やして19・50%となったが、自民、公明、共産などは軒並み後退した。無所属では、自民の推薦を受けた「自民系」は下がったが、「民主系」と「その他」は前回より伸びた。得票率からは、民主と党派色の薄い無所属が支持を広げたことがうかがえる。
党派別の当選者数(無投票当選を含む)は、自民 二十五▽民主 十八▽公明 十二▽共産 五▽社民 ゼロ▽21世紀をひらく兵庫県政連合 一▽新社会 ゼロ▽無所属(自民系) 十三▽同(民主系) 二▽同(その他) 十六。
公認・推薦合わせて三十八議席にとどまった自民。前回・前々回の四十三議席を大きく下回り、無所属を含む自民系全体の得票率では2・96ポイント減の32・56%だった。ただ、得票数は同じく自民系全体で五十七万三千六百四票と、前回より約一万八千票増やしており、無投票当選が前回の十六人から七人に半減した影響が出た。
一方、民主は公認で二議席増やし、民主系全体で過去最高の二十議席を獲得した。民主系全体の得票数は前回の一・五倍以上の約十三万七千票増で、三十九万二千六百三十九票。得票率も民主系全体で5・93ポイント伸ばし、22・29%と好調な結果につなげた。
前回と同様に十二人の公認候補が全員当選した公明だが、得票数では前回を約二万一千票下回り、得票率も2・94ポイント減となった。
共産は得票数で約千二百票、得票率で1・45ポイントの微減。しかし獲得議席では八から五に減らし、激戦区で競り負けた結果を反映した。
社民、21世紀、新社会はともに候補者数の減がそのまま得票数、得票率の減少に表れた。
無所属は自民系、民主系、その他を合わせ五十五万五千九十一票で、約十二万一千票増えた。得票率は3・80ポイント増の31・51%。その他の候補者が二十五人から三十六人に増えたため、得票を押し上げたとみられる。
◆変化へ県民の期待が現れた 県議選で井戸知事◆
井戸敏三知事は九日の定例会見で、県議選の結果にふれ「変化に対する県民の期待が現れたのではないか」と語った。
県議選で自民は公認、推薦合わせて三十八議席にとどまり過半数の四十七を大きく下回った。
共産党が議席を八から五に減らし、交渉会派としての権利や議案提出権を失ったことにもふれ、「共産党が行っていた政策論争を、ほかの会派もやっていこうという機運が生まれるのでは」と話した。
267
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 09:25:11
民主・山本氏、圧勝の3期連続トップ
府議選・宇治久御山地区
前窪、村井、村田氏も議席死守 京都洛南T
http://www.rakutai.co.jp/news/0409/001.html
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自民・民主・共産・公明の4党の現職が議席を死守するのか。4党の順位争いによる低調選挙を批判し、参戦した無所属新人がその一角を崩すのかで、注目された府議選宇治久世選挙区選挙(定数4)は8日に投開票され、知名度で優位に立つ現職が議席を守り抜いた。午後10時前に4議席が確定した。
投票率は前回41・40%をわずかに上回る42・09%に止まり、選挙結果に波乱をもたらす投票率に至らなかった。
順位争いでは、民主・山本氏が2期連続トップの実績による底力を発揮、前回票に3099票上乗せし、2万1千票台に乗せ、3期連続トップ当選を引き寄せた。選挙戦を通じて、手堅い戦術で陣営全体を引き締め、実績と豊富な活動による知名度で、取り崩しが懸念された保守浮動票もさらに積み上げた。 前回熾烈を極めた2〜4位の当選順位争いでは、共産・前窪氏が前回同様2位当選を確保したほか、公明・村井氏、自民・村田氏と続いた。
前窪氏は、宇治で前回票を上回った。15日告示に迫った宇治市議選で、定数減の中、8人を引き続き擁立した危機バネを終盤に働かせ、市議選にも展望を開いた。
公明・村井氏は、引き継いだ議席を死守する2期目の挑戦となった。京都市内激戦区に回っていた運動員が後半から危機感を募らせ支援を結集。宇治市議がグループ単位で開催した個人演説会で力を寄せ、組織票を出し切ったが、山本氏の影響を受けた。
自民・村田氏は同じ保守地盤から新人が出たことで、かつてなく陣営が締まり、個人演説会では上々の動員を集めた。ただ、「山本旋風」の煽りを受け、地盤の久御山でも山本氏にトップを譲った。
新人、金ケ崎氏は先行した街宣で知名度浸透を試みたが、4党の批判票と見られる5000票から、大きく積み上げられず伸び悩み、当初予想された得票数にと止まった。
268
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 09:25:55
自民「奥田」、民主「北尾」死守
府議選城陽市選挙区
共産「矢口」28年ぶり奪還ならず 京都洛南T
http://www.rakutai.co.jp/news/0409/002.html
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2議席を目指し4候補が激突する初の「4極選挙」となった京都府議会選挙城陽市選挙区の戦いは、保守の底力を発揮した自民現職奥田敏晴氏(61)と、終盤で競り合いの中から危機感をたぎらせ浮上した民主現職北尾茂氏(45)が、新人の猛追を振り切り、共に議席を守った。終盤で北尾氏と競り合った共産新人矢口雅章氏(39)は、28年ぶりの議席奪還という悲願達成は成らなかった。無党派の本城隆志氏(52)は健闘したものの、惜敗した。
奥田氏は、元自民党市議でもある本城氏の出馬を早くから想定して危機感をたぎらせ、告示までにこれまで行かなかった所も含めて徹底的に歩いた。加えて、選挙戦では手足となる市議候補を公募でつのり、5人擁立に成功するなど積極的に戦う態勢を整えていった。保守の厚い地盤、地に根を張った血縁、地縁をフル稼動させての連続3期トップ当選を果たした。
北尾氏は、連合京都や後援会が中心となってオーソドックスな選挙戦をくり広げた。本城氏の出馬で浮動層の一部を失い、奥田氏の地縁、血縁票の勢いに押され、挟み撃ちにあった格好で苦戦。しかし最終盤、厳しい情勢に組織がフル回転、民主の議席を守った。
矢口氏は、昭和54年以来失っていた共産党の議席を28年ぶりに奪還すべく、格差社会の訴えや、後半は地下水の汚染問題に焦点を絞って、ミニ集会やスポット演説を重ね、革新浮動層や無党派層に狙いを定めた戦い。しかしあと一歩のところで届かなかった。
微風選挙区を一転、激戦区に変えた本城氏は、政党や団体などと無縁の無党派選挙を貫き、時流に乗って健闘。しかし最後は、組織力の前に敗北した。
今回の選挙結果は、今月15日からスタートする統一地方選挙後半戦の市議会選挙にも大きく影響を及ぼしそうで、自民党、民主党は勢いに乗り全員当選をめざし、共産党は厳しい戦いを強いられそう。
【藤本博】
269
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 09:26:40
民主、自民で2議席分け合う
府議選・京田辺綴喜地区
地域念願の府議2人体制へ 京都洛南T
http://www.rakutai.co.jp/news/0409/003.html
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定数2を自民、民主、共産の3人が争った府議選京田辺綴喜は、前回定数1を巡って激しい争い繰り広げた民主と自民が、今回は定数増によって議席を分け合うかたちとなった。序盤から低調ムードと見られていたが、選挙戦は前回の因縁から順位争いが先行する展開となり、投票率は前回を0・3ポイント上回る47・90%に達した。
民主現職の上村崇氏は、現職という立場から、このあとに続く京田辺市長選挙などの絡みもあって出遅れ気味のスタートとなったが、地元京田辺で前回票に約300上乗せした9690票を獲得したほか、井手、宇治田原でも前回を上回る票をたたき出し、現職の貫禄を見せ付けての再選。定数2を巡る3極戦をトップの成績で制した。
前回に続き、労組系をはじめとする厚い支持基盤に加え、4年間の評価を上乗せして激戦を制した。
4年前の雪辱を背負って挑んだ自民新人の尾形賢氏は、京田辺で前回票を超す7274票を獲得したほか、井手、宇治田原では前回票を下回ったものの、いずれも民主を上回る得票を得るなど善戦。26歳の若さで自民議席を打ち立てた。
前回、候補者選定を巡る足並みの乱れから分裂気味で選挙戦に突入した自民だが、今回は地道な地盤固めをいち早く展開。地域の保守層に支えられ「国、府と地元をつなぐパイプ役」を前面に打ち出し有権者に訴えた。
告示6日前の立候補表明と、民主・自民に大きく遅れをとってのスタートとなった共産新人の塩貝友規子氏は、従来の支持層に小学校教諭時代の人脈を生かした個人票を上乗せし、前回の共産票を上回る得票を得るなど善戦するが、出遅れが響く結果となった。【加藤雅紀】
270
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 09:49:32
県議選記者座談会 上 縁の下で支えた知事 讀賣滋賀
対話4氏トップ当選驚いた
嘉田知事の支援団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の公認、推薦候補が躍進し、自民党が過半数割れに追い込まれた8日の県議選。栗東市の新幹線新駅建設の凍結をはじめとした嘉田知事が進める「もったいない県政」に対し、有権者が一定の評価を下した形となった。担当記者が、選挙戦を振り返った。
A 対話の会の公認候補4人が、各選挙区でトップ当選したのには驚いたな。昨年7月の知事選で吹いたような〈風〉は感じなかったので、ある自民県議もショックを隠しきれない様子だった。
B 大津市区の公認候補は労組の支援が得られず、個人演説会の聴衆がゼロで開催をあきらめたこともあるほど。それが前回から約4000票を上乗せしての当選なんだから。
C 長浜市東浅井郡区のトップ当選は、地盤の東浅井郡を押さえたことが大きな要因だが、候補自身が「『嘉田さんを支えてください』という声を何度もかけられた」と言うように、対話の会の“看板”が効いたのかもしれない。
D 米原市区では、県議会の正副議長を務める自民現職2人に比べ、知名度ではるかに劣ったが、「嘉田マニフェストの実行」を訴えて無党派層の取り込みに成功したようだよ。
E 嘉田知事もしたたかだった。自ら候補者の擁立に動き、告示前には「県政勉強会」と称する候補者の会合に顔を出したり、告示日には各候補者に応援メッセージを送ったりしていたからね。
A 「告示後は、特定の候補を応援しない」と宣言していたのに、形勢不利を伝えられた陣営の要請に応える形で、応援に入ろうとしたりね。結局、それは実現しなかったけれど、縁の下で対話の会を支えていたのは事実だ。
B 嘉田知事は以前から、「超党派」を呼びかけていたが、告示直前の取材で「嘉田県政を否定する動きは強い。新幹線新駅推進の主流が県議会にあるのだから、争点にならざるを得ない」と自民への対決姿勢を見せていた。よほど、現状にストレスを感じていたのだろう。
D その新駅問題だけど、全体的に争点になっていなかったような気がする。なっていたら、県南部で対話の会の候補者がもっと当選してもよかったはず。無投票だった野洲市区を除けば、当選者は大津市区の1人だけだったからね。
B 「嘉田知事対自民」という構図で、新駅問題に限らず、自民が「抵抗勢力」と見なされた面があったのかな。いずれにしても、地縁・血縁がモノを言う県議選で、対話の会が躍進したのは注目すべきこと。有権者の間に、政策本位で選ぼうという考え方が浸透しつつあるのかな。
C 一方で、自民と同じ候補者に、推薦という形で相乗りしたことに批判が噴出した。それについては、対話の会の幹部同士で意見対立があったと聞くよ。対話の会の関係者は「政治は県民にわかりやすくしなければ。対話は推薦を外すべき」と反対していた。
E 実際、早くも県議会の会派結成を巡り、自民と対話の会が、当選者の引き抜き合戦をしているしね。県民の目には、ややこしく映っているだろうな。
D 「応援すると言ってくれたのに選挙後は来てくれない」など嘉田知事に不満を持つ候補者も多かった。当選者の顔ぶれを見ても、保守から革新までいろいろ。政策面で一致するか、こちらが心配になる。
E 対話の会は、今後の議会活動で県民から批判や不信感を持たれるようなことがあると、追い風が一転して逆風になる可能性もある。それだけに、公認、推薦に限らず、対話の会の看板を掲げて当選した議員らは、常に県民の目を意識し、説明責任を果たす覚悟が必要だろうね。
(2007年4月11日 読売新聞)
271
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 10:02:50
県議会自民会長に上野氏 讀賣滋賀
県議選で大幅に議席を減らした最大会派「自民党・湖翔クラブ」の当選議員約15人らが10日、県庁で会合を開き、選挙戦の反省や正副会長の選出を行った。
会合は非公開で行われた。出席者によると、「定数4の草津市選挙区に、なぜ4人も候補者を出したのか」「高島、長浜の敗因は」など厳しい意見が出され、会派として早急に総括することを確認したという。
このほか、会長に上野幸夫氏(66)(6期)、副会長に中村善一郎氏(71)(5期)をそれぞれ選んだ。
上野新会長は「厳しい選挙だった。結果を反省し、統一地方選の後半戦を乗り切っていきたい」と話した。
(2007年4月11日 読売新聞)
272
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 22:40:57
もったいない県政:攻防 自民・民主系会派が会合 多数派工作、活発化へ /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070411ddlk25010537000c.html
◇県議会
県議会過半数の24議席以上を巡り、嘉田由紀子知事のマニフェスト実現を目指す「対話でつなごう滋賀の会」や民主、共産などの「親嘉田派」と、自民などの「反嘉田派」による攻防が注目される中、自民系と民主系の会派が10日、それぞれに会議を開いた。通常なら改選後の初議会が開かれる5月中旬ごろをにらんで、両派の多数派工作が活発化するとみられる。【高橋隆輔、阿部雄介】
自民・湖翔ク会長に上野氏
改選前に28議席を占めていた「自民党・湖翔クラブ」は県庁内で会派会議を開き、県議選に立候補せず引退した黒川治・前会長の後任に、東近江市選挙区で6選を決めた上野幸夫氏を選出した。当選回数の上位者から会長を選ぶことを決め、当事者間で議論した。副会長には彦根市選挙区の中村善一郎氏=当選5回=が選ばれた。任期は1年。
この日は多くの同会派メンバーにとって選挙後初めての顔合わせ。互いの労をねぎらった上で、▽定数4の草津市選挙区で公認・推薦計4人の候補者を立ててしまった(結果は親嘉田派と2対2)▽一部の選挙区で有力現職を落選させてしまった−−など、県議選の総括的な内容も話題に上ったという。本格的な総括は22日の統一選第2ラウンド終了後に行う。
◇民主系は16人、代表に出原氏−−「対話」と協調確認
一方、民主系は草津市内に集合。当選者のうち党公認13人と推薦3人の計16人で会派を結成することになった。会派の代表には草津市選挙区の出原逸三氏=当選3回=を、副代表に甲賀市選挙区の西川勝彦氏=同2回=を選び、「対話の会」と共通路線を取ることを確認した。
毎日新聞 2007年4月11日
273
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/11(水) 22:42:21
コンパス:自民党が惨敗し、嘉田由紀子知事に近い… /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070411ddlk25070609000c.html
自民党が惨敗し、嘉田由紀子知事に近い民主党や「対話の会」が躍進した県議選。新幹線新駅問題では、自民系の当選者でも凍結を訴えた人がいるなど、民意は「凍結」で決まったようだ。しかし地元・栗東市は事情が違う。15日に告示される市議選では、新駅凍結・中止派の立候補予定者が現時点で定数20の半数に達していない。全員が当選しても推進派の過半数が確実な状況。議会が「推進」となれば、推進派の国松正一市長は心強いだろうが、県内で孤立した状況になりかねない。県議選後、周辺市からも「凍結やむなし」の声が公然と出始めた。栗東市は契約をたてに、新駅建設を前提とした議論しかしていないが、いいかげん本気で「ポスト新駅」のまちづくりを議論しないと、市民の利益を損ないかねない。【阿部雄介】
毎日新聞 2007年4月11日
274
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/12(木) 05:54:06
自民党、過半数へ微妙な情勢 兵庫県議会 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000298043.shtml
八日に投開票された兵庫県議選(定数九二)で、公認・推薦が三十八議席にとどまった自民は、過半数(四十七議席)獲得に向けた多数派工作を本格化させている。現時点で、政党の推薦も受けていない無所属当選者のうち四人が自民会派入りの意向を示し、二人が「検討中」、「打診があれば」が三人で、過半数に必要な九人獲得まで微妙な情勢。一方、自民と一,を画す当選者の中には新会派結成を模索する動きも出ている。
当選した無所属三十一人のうち、政党推薦を受けていない十六人に、六月からの新議会で所属する会派の意向を取材した。
自民会派入りの可能性があるとみられるのは十人。このうち、会派入りの意向を持っているのは、仲田一彦(34)、北野実(47)、宗行恭義(62)、日村豊彦(54)-の四氏。ただ、四人とも「後援会との相談が必要」などとし、まだ確定ではない。日村氏は同じ選挙区で当選した自民現職がおり、調整が必要となる。
打診を受けたが、「検討中」と態度を保留しているのは、高橋進吾(39)、高嶋利憲(54)の二氏。西野将俊(39)、小西隆紀(41)、原哲明(56)の三氏は「打診があれば検討したい」「現時点では決められない」などとする。和田有一朗氏(42)は当面、無所属か新たな会派での活動を検討している。
一方、議会改革を掲げて当選した丸尾牧(42)、稲村和美(34)、山田美智子(60)の三氏は新会派結成を模索。しかし「市民派として無所属のままもあり得る」という。
東野敏弘氏(52)は無所属の意向。室井秀子氏(51)は「決めていない」とする。篠木和良氏(60)は公明会派入りで調整している。
275
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/12(木) 12:17:16
「知事いじめ」自民大幅減 県議選記者座談会下
地盤・郡部に変革の波 讀賣滋賀
A 対話でつなごう滋賀の会(対話の会)の躍進とは対照的に、自民は公認24人のうち当選者は16人にとどまり、大幅に議席を減らした。背景には、有権者の不信感があったのでは。県議会で「嘉田知事をいじめている」という印象が強かったようだね。
B この痛手は大きいよ。県連幹部は「夏の参院選で嘉田知事派と民主候補が手を組めば、脅威になる」と早くも警戒していたよ。
C 湖北地域では長浜市東浅井郡区で2、米原市区で1と計3議席を失った。合併で市域が広がったことなどが影響したとみられるが、保守が圧倒的に強かった郡部でも徐々に変革の波が押し寄せてきた感がある。
D 彦根市区では、候補擁立に対応のまずさが目立った。引退する現職の後継者の公認申請で調整がつかず、結果的に対話の会の躍進に手を貸す形になったようだ。地元の有力者は「自民の地域組織はもう必要ない」と調整能力のなさに憤っていた。
E 民主は公認候補13人が当選し、5議席増やした。新幹線新駅の“おひざ元”の栗東市区でもトップ当選したし、昨夏の知事選直後、新駅建設を推進から凍結に方針転換した“成果”だと言える。
B それでも、選挙区によっては、対話の会が大きな脅威になっていた。対話の会候補と同じ選挙区の候補は「有権者から『嘉田さんを助けてあげて』と言われるたびに、対話の会に票が流れるのではと不安」と話していたぐらい。
D ある候補は個人演説会で「嘉田知事を支持する」としながらも「すでに知事はマニフェストと違う行政を行っている」などと批判し、対話の会候補との違いを見せるために懸命だった。
A 県連幹部は「嘉田人気の“追い風”は感じなかった」と話していたが、ある学識経験者は「民主公認でも対話の会の推薦として話題になるなど、全体的に民主の影が薄かった」と指摘していた。今後は、参院選に向けて嘉田知事との協力関係を今以上にアピールするのか、動向を注目したいね。
C あまり目立なかったが、公明の力の入れようもすごかった。県議会初の2議席獲得を目指して大票田の大津市区で2人を擁立したが、いずれも1万票以上を獲得し、組織の結束力を見せつけたな。
E 共産は、新駅の建設中止を明確に打ち出して戦い、大津市区で2議席、草津市区で1議席を獲得した。告示日には、党幹部が応援に駆けつけるなど「負けられない」との思いが伝わってきたよ。
B 「県議会の抵抗で嘉田知事の公約が実現できない」と訴えた対話の会が躍進したことで、自民系会派は批判のトーンを弱めざるを得ないだろう。しかし、議会には知事の政策などをチェックする役割がある。批判を恐れるあまり、その機能が損なわれるようなことがあってはならない。
C 湖北地域では嘉田派3、保守系3と割れ、住民の多様な声は県政に届きやすくなったと思う。住民の最大の関心事は、南北格差の解消にあり、どの新議員もそれは同じ。一致団結し、格差解消にあたってほしいよ。
E 嘉田知事は、選挙結果について「県政を変えてほしいという県民の声」などと話し、政党の枠を超えて地元の意見を吸い上げたいなどと意欲を見せていたね。
A 県議会の会派結成で、いろいろ思惑が渦巻いているようだが、水面下の動きばかりだと、県民からそっぽを向かれるだけ。親嘉田派も反嘉田派も、議会の場で堂々と論戦を繰り広げてほしいね。
(2007年4月12日 読売新聞)
276
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/12(木) 12:17:57
対話5人で新会派結成 讀賣滋賀
県議選で公認、推薦計12人が当選した嘉田由紀子知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)は11日、野洲市内で役員らが会合を開き、公認4人と、推薦した無所属新人の佐橋武司さん(58)(蒲生郡選挙区)の計5人で県議会(定数47)の新会派を結成することを決めた。これで、公認16人が当選した自民党系は、民主党系3人と佐橋さんを除いた無所属5人を加え、公明(2人)の協力を得ても過半数割れすることが確定した。
5人以上の会派は「交渉会派」と呼ばれ、代表質問権が与えられ、議会運営委員会に委員も出せるなど発言力が強まる。対話の会は今後、自民党と相乗りで推薦した無所属2人にも会派入りを呼びかける。
寺川庄蔵代表は会合後の記者会見で「自民党系会派の過半数割れという目標を実現したことで、責任(の重さ)を感じる」と話した。
◇
県議会の第2会派「民主党・県民ネットワーク」は会派結成会議を開き、公認13人、推薦3人の計16人が会派入りすることを確認した。嘉田県政に対する姿勢はこれまで通り「是々非々で臨む」とする一方、対話の会との連携も深めていくとしている。出原逸三代表は「7月の参院選もにらみ、嘉田知事との協力などを強めていきたい」と話した。
(2007年4月12日 読売新聞)
277
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/12(木) 12:19:02
2007統一選 ■市長選それぞれの課題(上) 讀賣大阪
15日告示される統一地方選の後半戦で、府内では10市長選が行われる。各市の課題を追う。
■吹田市■<進む高齢化具体策は>
2月下旬、千里ニュータウンの一角を占める佐竹台地区で、府住宅供給公社の団地建て替えを祝う再生まち開き式典が開かれた。
周辺では、今後4年間で老朽化した団地の建て替えが進む見通しだが、同地区連合自治会長の谷川一二さん(73)は「このままでは高齢者のまち。市と府が協力して抜本的な対策に乗り出さないと、言葉だけの再生になる」と懸念する。
ニュータウン高齢化率は26・9%(2006年10月)で市全体を10ポイント近く上回る。市のまちづくり策は具体性に乏しく、先行きは不透明なままだ。
■富田林市■<観光地の顔どう整備>
府内唯一の重要伝統的建造物群保存地区「寺内町(じないまち)」。多くの観光客が訪れるエリアだが、玄関口でもある最寄りの近鉄富田林駅南側の整備は曲折を経て、2005年度に始まったばかりだ。
歩道がなく、バスが行き交う狭いロータリー。「観光客に来てくださいと、胸を張って言えるような場所ではないね」。客待ちをするタクシー運転手阪口豊若さん(52)は、ため息まじりに話す。
新たな市の顔が完成するのは09年度。今度は歴史的な遺産をどう活用していくのか。魅力ある「ソフト」の充実が待たれる。
■高槻市■<中核市の個性もっと>
市税収入が落ち込む中、市民一人あたりの市債残高は府内最少(2005年度)。人口も増加傾向で市政は一見して安定している。
中核市に移行して4年。街づくりなどの事務が府から移譲され、独自の政策実現が可能になったが、市民の実感は薄い。
「もっと個性ある街にしないと、ほかの都市に埋没してしまい、住民の活気まで失われる」。商店街組合幹部は危機感を募らせる。
ベッドタウン・高槻をどのような街に育てていくのか。豊かな発想力と強い指導力が、リーダーに求められている。
■高石市■<財政再建厳しさ増す>
市は財政健全化を目指し、2003年度から職員100人を削減するなどして計17億円を工面した。しかし、地方交付税の減収などが響き、06年度の経常収支比率見込みは104・4%と極めて厳しい。
09年度までにさらに約15億円を削る計画だが、同年度に予定している保育所民営化については、市民からは疑問の声も上がる。
議会は07年度予算案を「歳入7億円の財源根拠が不透明。赤字を隠す帳尻合わせに過ぎない」として否決している。何を優先させ、財政をどういう形で立て直すのか。最大の課題だ。
(2007年4月12日 読売新聞)
278
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/12(木) 12:20:43
県都市議選の課題(上) 中心市街地
活性化の絵未完成 讀賣和歌山
「頑固でプライドの高い『一国一城の主(あるじ)』たちが、やっと本気になってきた」。和歌山市の北ぶらくり丁商店街のほぼ真ん中、北ぶらくり丁会館の一室で、同商店街振興組合事務局の山田拓男副理事長(65)が目を細めた。
第3セクター「株式会社ぶらくり」(谷口正己社長)と協力し、空き店舗を借り上げて安く貸し出す「ぶらくり商人塾」などのアイデアを実行してきた。家主と交渉し、月21万円の家賃を10万円に下げたことも。
地道な活動のかいあって、ぶらくり6商店街のうち最も寂しいと言われていた「北ぶら」には、昨年からイタリア料理店や輸入雑貨店、ダーツバーなど若者向けの出店が相次ぐ。
昨年9月には、6商店街の代表17人による「商店街活性化委員会」も発足、議論の場として定着した。「このままではいけない」という危機感が、商店街を内側から変えつつある。
とはいえ、ぶらくり丁の置かれた状況が深刻であることには変わりない。市が昨年行った調査によると、6商店街の空き店舗率は27・3%。15年前に1平方メートル330万円を超えた旧丸正ビル前の地価も、18万円にまで下落している。
この現状を打破しようと市は昨年10月、中心市街地活性化基本計画の案を内閣府に提出した。認定されれば、旧丸正ビルの再生に約3億円の補助金が出るほか、福祉介護施設や教育施設、観光センター、マンションなどの建設、道路整備事業などにも大規模な支援を見込める。
ところが、計画は今も認定されていない。具体的なイメージが見えないとして練り直しを命じられたからだ。「商業空間と居住空間が共存する〈コンパクトシティー〉をつくる絵は描けているのに」。市まちおこし推進課の豊田勝彦課長は苦悩の表情を浮かべ、内閣府との協議を続ける。
市議の一人は「ぶらくり丁の商店主らの動きと、国の新制度が相まって、今が絶好のチャンス。だからこそ逆に、計画が認められなければ閉塞(へいそく)感を増幅させることになりかねない」と懸念を口にする。
だが市議会では、2月議会で、計画が保留となっている件について質問は出たものの、市の検討状況を聞くにとどまり、「どんなプランを描くか」という具体的な議論は深まらないままだった。立候補予定者の一人は「市議が行政と商店街の間に立って、現実的な提案をしなければ」と主張する。
和歌山商工会議所は先月開いた総会で、中心市街地活性化への支援を市に求めることを全会一致で決議した。職員の一人は言う。「市議は、アイデア次第で、市の計画を後押しできるはず。現状を知り、使命感を持って取り組んでほしい」
◇
統一地方選の後半戦(22日投開票)で行われる県都・和歌山市の市議選。15日の告示を前に、市の課題を通じて議会のあり方を考える。
<クリップ> 中心市街地活性化基本計画 地方都市の中心市街地ににぎわいを取り戻すため、昨年8月に施行された改正中心市街地活性化法に基づく計画。今年2月、青森、富山両市の計画が初めて認定された。和歌山市では、中心商店街を核とした186ヘクタールを対象に計画づくりを進めている。
(2007年4月12日 読売新聞)
279
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/12(木) 13:30:46
自民、得票率32%
統一地方選 データ滋賀県議選 京都N滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041100046&genre=A2&area=S00
滋賀県議選で惨敗した自民党は、得票率が32・4%と前回より5・5ポイント減少したほか、各選挙区ごとのトップ当選者数も4人から2人に半減した。一方、「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の当選者は4人全員がトップ当選だった。自民の不振ぶりが、数字の上でも裏付けられた。
今回も含めた過去10回の県議選でみると、自民党の得票率は、1971年の57・3%をピークに、75年が46・3%、79年53・1%、83年54・7%、87年45・2%、91年53・2%と推移してきた。
95年に4割を切って39・3%になって以降、99年40・5%、2003年37・9%と低落傾向が続いており、今回はさらに輪をかけた形だ。
一方、民主党の今回の得票率は20・1%で、前回より4・7ポイント増え、1996年の結党以来、最高となった。初挑戦の「対話の会」は12・8%を獲得した。候補者数を絞り込んだ共産党は9・0%(前回比2・0ポイント減)、初めて2人を立てた公明党は4・0%(同0・6ポイント増)だった。候補者1人当たりの得票数は、自民党が7218票だったのに対し、民主党は8585票、「対話の会」は7265票で、いずれも自民を上回った。公明党は10221票、共産党は6558票だった。
無投票選挙区と定数1の選挙区を除く12選挙区のうち、自民党の候補がトップ当選したのは蒲生郡と湖南市のみ。「対話の会」の候補は大津市、長浜市、東近江市、高島市の4選挙区で最多得票だった。
280
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/12(木) 13:31:43
「対話」5人、会派結成へ
滋賀県議会の第3勢力に 京都N滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041100186&genre=A2&area=S00
滋賀県の嘉田由紀子知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」は11日、野洲市内で会合を開き、県議選で当選した公認4人と、単独推薦の無所属1人の計5人で新会派を結成することを確認した。
5人以上のメンバーがそろうことで、本会議での代表質問権を持ち、議会運営委員会に委員を出せる交渉会派となり、自民党と民主党の会派に続く第3の勢力となる。これにより、自民党会派は無所属議員や公明党会派と連携しても、過半数割れが確定的となった。
会合では、新会派の名称に「対話の会」という言葉を盛り込むことも決めた。
新会派に入るのは公認4人のほか、単独推薦で当選した佐橋武司氏(58)=蒲生郡選挙区。「対話の会」は、自民党と重複して推薦した別の無所属2人に対し、引き続き会派入りを働き掛ける。
寺川庄蔵代表(63)は会合後、「現実的に自民党会派を過半数割れに追い込めるとは思わなかった。交渉会派の権利を得たことは歴史的意味があり、それだけ重責もある。県民の民意を反映させるよう、知事と協力、連携して頑張りたい」と述べた。
281
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/13(金) 01:15:10
もったいない県政:攻防 “親・嘉田”県議会、過半数突破が確定 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070412ddlk25010441000c.html
◇「対話の会」会合で寺川代表「歴史的だが責任重い」
県議会での民主などと合わせた過半数突破を確定した、「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の公認・推薦当選者による会派結成。11日、野洲市小篠原の市中央公民会で行われた会議を受け、同会の寺川庄蔵代表は「(過半数という)最大の目標を実現できつつあることは歴史的なことだと思う半面、未熟なローカルパーティーがその重責を全うしていくのは大変だと責任も感じる」と話した。【高橋隆輔】
◇公認・推薦5氏で会派、重複2氏にも働きかけへ
会合には公認の▽沢田享子(大津)▽角川誠(長浜・東浅井)▽清水鉄次(高島)▽木沢成人(東近江)の各氏と推薦の佐橋武司氏(蒲生)の5人の当選者らが出席。5人での会派結成を全会一致で決定し、嘉田マニフェストを中心として県政改革を進めることを確認したという。同会と自民党の両方が推薦し、態度を明らかにしていない西村久子氏(彦根)と中谷哲夫氏(近江八幡)にも、会派入りを働きかけることで合意した。
会派名は「対話の会」を冠した上で、同会の候補者以外にも広がりをもたせるため、若干の調整を加える方針。会派名や代表者は会派構成メンバーの最終決定後、25日の会派届け出締め切りまでに正式決定する。
毎日新聞 2007年4月12日
282
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/13(金) 09:24:37
2007統一選 ■市長選それぞれの課題(中)
■池田市■<商業市全体で振興を> 讀賣大阪
阪急池田駅北側の栄町商店街。通りを歩くと、シャッターを下ろしたままの店が目立つ。同商店街振興組合の中永清和理事長は「今は客を引きつける魅力のある店が少ない」と嘆く。
1999年の複合商業施設の撤退が響いた。市は2002年、中心市街地活性化を担う第3セクター会社を設立、イベントの開催や空き店舗対策などを進めているが、同商店街の87店のうち、10店が店を閉めたままだ。
同組合は今月1日、空き店舗対策委員会を設置。29日には、落語の上演や落語に関する資料を並べた「落語みゅーじあむ」が近くにオープンする。「千載一遇のチャンス」と中永理事長は受け止める。同商店街を含む市全体の商業振興策にどう取り組むかが課題となっている。
■枚方市■<中核移行説明十分に>
市は2009年までの中核市への移行を目指している。改正地方自治法で面積要件が撤廃され、人口30万人以上の全都市が対象になり、約40万人の市も〈資格〉を得たためだ。中核市になれば飲食店や旅館の営業、屋外広告物などの規制権限が府から移譲され、担当職員は「独自の街づくりができる」と期待する。
一方、職員の削減が進む中で担当業務が増えることになり、市民の中には「市民サービスの低下を招くのでは本末転倒」という声も。府への中核市移行の正式な申し出は6月ごろになる見通し。移行の意義やメリットについて、市民への十分な説明が新市長に求められそうだ。
■藤井寺市■<知名度復活手腕問う>
プロ野球や高校野球の試合が開催されてきた藤井寺球場が昨年、取り壊された。近鉄藤井寺駅近くにあり、大勢の野球ファンでにぎわった場所には小学校が建設される。
「『球場のある街です』と言えば、どこでも通じた。小都市でこんなところは少ないでしょ。これからどうなるんやろ」と不安を口にするのは、アマチュア無線で全国の仲間との交信を楽しむ団体職員(47)。
市は、古市古墳群などの歴史遺産を積極的に活用する取り組みを始めたが、緒についたばかり。全国に知られた「藤井寺」の復活に向け、新たな街づくりをどう進めていくかが問われている。
(2007年4月13日 読売新聞)
283
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/13(金) 09:26:53
生駒市議選予定者 背任事件「真相明らかに」 公開討論 現職 大半が不参加 讀賣奈良
15日に告示される生駒市議選(定数24)の立候補予定者を対象にした公開討論会が12日、生駒市元町の会議室で開かれ、市民約180人が参加した。同市では、総合スポーツ公園用地を巡る中本幸一前市長による背任事件で市庁舎が11日に大阪地検特捜部の強制捜査を受けたばかり。議会での疑惑追及の意気込みを語る予定者もいた。
同市議選には、これまでに36人(現職22、新人14)が立候補を表明しており、このうち現職3、新人7の計10人が討論会に参加。山下真市長もオブザーバーとして出席した。
討論会は、立候補予定者による3分間スピーチでスタート。現職の立候補予定者の1人は背任事件について触れ、「改選後の議会で、真相を明らかにしたい」と主張。また、「議会改革に取り組みたい」と訴える新人もいた。
ただ、現職のほとんどが不参加だったことから、生駒市さつき台の会社員植田広樹さん(37)は「もっと立候補予定者が集まってほしかった。討論会を通じて市政への関心が高まり、市が変わるきっかけになってほしい」と話していた。
この討論会は、同市北大和の主婦寒川麻利子さん(34)が市議選を前に候補者について知りたいと考え、討論会を企画。市議会の傍聴席などで知り合った市民団体のメンバーらと「市議選を盛り上げる実行委員会」を発足させ、自ら代表となって準備を進めた。
3月23日に市選挙管理委員会で確認した立候補予定者34人に対して、公共事業のあり方や情報公開など九つの課題を問うアンケートを事前に配布し、26人から回答を得た。改めて討論会への参加を呼びかけたが、ほとんどの候補者から不参加の通知を受けたという。
寒川さんは「特に現職の立候補予定者に参加してもらい、背任事件について説明してほしかった」と言い、「今回の選挙では市民が議会について今まで以上に関心を持ち、候補者の主張をしっかりと見極めた上で投票してほしい」と呼びかけていた。
(2007年4月13日 読売新聞)
284
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/13(金) 09:58:02
「えらいこっちゃ」新幹線新駅の推進派に衝撃 滋賀県議選 嘉田派躍進
04/10 00:00 この記事についてのブログ(9)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/localpolicy/46969/
滋賀県の嘉田由紀子知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が躍進した県議選。新幹線新駅の建設問題に揺れる栗東市では9日、国松正一市長ら建設推進派が「えらいこっちゃ」と衝撃を隠しきれない。計画の凍結を掲げる親知事派は「再び風が吹いた」と勢いづいた。今月15日には市議選(22日投開票)の告示を控えており、攻防の“第2ラウンド”は統一地方選後半へ続く。
県議選で栗東市選挙区(定数2)は、推進派の自民候補が地力を発揮し、凍結を訴えた対話の会の公認候補を抑えて当選。親知事派、推進派とも1議席ずつの五分に落ち着いた。一方、市議会では定数20に対し新駅推進派9、反対派10で拮抗(きっこう)している。
国松市長は9日朝、報道陣に「県議選でこれほど自民が惨敗するとは思わなかった。現職議長が落ちるとは…」とショックをにじませ、「知事選から続いていた勢いは終わったと思っていたけれど、根強いものがあった。えらいこっちゃね」と漏らした。
ただ、「新駅建設は推進に向け努力したい」とこれまでの姿勢を強調。市議選への影響については「みな地盤がある身近な選挙だから、県議選の影響はあまりないのでは」と自信を見せた。
関係者によると、今回の市議選で推進派は現職、新人合わせ15人程度を擁立する予定。これに対し反対派は現職と元職で計9人が立候補を予定している。
立候補を予定している推進派の現職は「県議選では推進派も当選した。嘉田知事の風がそんなに吹いたとは思わない。みんなが良識ある判断をしたということ」とあくまで強気。
一方、親知事派の現職は「嘉田さん自身の公約に一部変更などのぶれがあり、求心力が落ちた面もあったと思うが、県議選では栗東市でも嘉田さんの風が吹いた」とし、「新駅推進の一点張りでやってきたまちづくりを見直さねばならない」と譲らない。別の親知事派現職は「県議選で追い風は吹いたが、時間的に新人を追加するのは厳しい」と話す。
市の有権者は8日時点で4万5940人。この日、栗東市役所を訪れた市内の無職、沢井秀雄さん(80)は「将来のためには絶対に新駅をつくらないかん。駅をつくればまちは発展する。県議選の結果は残念だが、市議選では推進派市議にはぜひ頑張ってもらいたい」。
市内の無職女性(42)は「駅がほしいといっているのは企業の人だけではないか。京都駅があるのにわざわざ駅をつくる必要はないように思う。市議選も凍結派に投票したい」と話した。
285
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/13(金) 19:58:03
もったいない県政:攻防 議席倍増の公明、梅村・県本部代表に聞く /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070413ddlk25010008000c.html
◇県議会対応「先に枠ありきではない」
8日投開票の県議選を受け、会派間の協力・連携などを巡り駆け引きが始まっている。初の2議席獲得で、議会内での発言力が強まり、場面によっては「キャスティングボート」を握ることも予想される公明党の方針を、県本部代表の梅村正県議(57)=大津市選出・5期目=に聞いた。梅村代表は「県民生活を主体に考えるべきで、先に(連携などの)枠ありきではない」と語った。【聞き手・黒川昭良大津支局長、まとめ・服部正法】
−−県議選を振り返った印象は?
2議席は悲願だった。2人とも1万票を超え、前進した。「生活現場主義」「大衆とともに」というのが党の原点。県民の意見を聞き、政策にして具体的に実現してきたし、(取り組みが)国にも波及したものもある。今まで党が進めてきた現場からの改革が共感され、期待いただけた。
−−嘉田新党「対話でつなごう滋賀の会」への「風」は吹いたのか?
風ではなく県民に多様な意見があるということだ。県政に本当にしてほしい願いが、対話の会に反映し、うちの2議席にも結びついた。これは大事な流れだと思う。
「嘉田派」「反嘉田派」ではなく、県民が求めていることをやらないといけない。
−−2議席は大きい。キャスティングボートを握ることになるが。
自民党からの働きかけは何もない。今後どうするかは県民生活主体に考えたい。先に「枠」がありきではなく、個々の政策で考える。嘉田知事になって耐震改修で(自分の意見に沿った)新たな対策が実現し、障害者対策で補正予算もついた。(うちは)「反嘉田」とは違う。
−−新幹線新駅についてはどう考えるか。
県内では耐震改修が進んでいない。阪神大震災のような被害が出たら行政責任の問題となる。命を守ることをやらないといけない。地震対策と治水、いじめ・不登校、福祉は外せない課題だ。命と健康の問題を議論しないといけない時期に、パワーゲームをしている場合じゃない。
毎日新聞 2007年4月13日
286
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/13(金) 19:59:43
コンパス:「嘉田新党」が大躍進した県議選の結果には正直驚いた… /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070413ddlk25070080000c.html
「嘉田新党」が大躍進した県議選の結果には正直驚いた。選挙中、各陣営から「地域ごとに事情があり、地縁血縁が重視される県議選で風なんて吹かない」と何度も聞かされた。実際に現場では、嘉田新党への追い風が吹いているようには思えなかった。知事選に続いて「風」を探し当てることが出来なかった不明を恥じるばかりだ。
嘉田新党関係者は「勝因」の一つに「自民党など知事の『抵抗勢力』によってマニフェストが進まない」との訴えが浸透したことを挙げる。嘉田由紀子知事はダムなどいくつかの課題で公約を「後退」させた。選挙前、新党幹部に「知事の後退の原因は議会構成か。本人のリーダーシップに問題はないか」と尋ねたことがあるが、本当に議会の問題ならば、今後言い訳は出来ない。嘉田知事の正念場はまさにこれからだ。【服部正法】
毎日新聞 2007年4月13日
287
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/13(金) 20:01:04
’07統一選の現場から:/10止 政治家養成塾 「現状変えたい」出馬活発 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070413ddlk27010397000c.html
「今の行政には税金の有効活用ができていない。市民全体の視線に立った、しがらみのない政治が必要だ」
統一地方選後半戦で府内の市議選に立候補を予定している男性(58)。毎朝、JRの駅前に立ち、通勤客らに自らの思いを訴えている。男性は昨年3月、府庁を早期退職した。出向先の外郭団体で、予算の無駄遣いや国、府、市の利権争いを目の当たりにし、「外から体質を変えたい」と考えたのがきっかけだった。
同6月から、立命館大の「政治家養成講座・大阪再生塾」(塾長、福岡政行・立命館大客員教授)を受講。国会議員や首長らを講師に、地方分権などについて学び、出馬を決意した。今年2月23日には、受講生らが「大阪再生ネットワーク」を結成。このうち2人が、8日投開票された大阪市議選に挑戦し、落選した。後半戦の市議選には、男性を含め3人が立候補する予定だ。
今回の統一選では、こうした政治家養成塾の受講生や定年退職を迎えた団塊世代など、政治の世界と縁が薄かった市民が立候補するケースが全国的に増えている。
昨年11月、団塊世代を地方議会に送り出そうと、会社員や地方議員らが超党派で組織した「団塊ネット」が発足。全国で43人を推薦した。府内でも、推薦を受けた3人が大阪・堺市議選に挑戦。うち1人が当選した。15日告示の市議選には3人が立候補する予定だ。
政党による政治家養成の動きも活発だ。民主党府連は昨年3月、国会議員らを講師とする「政治スクール」を開講。主婦や会社員ら受講生約70人のうち、大阪市議選に5人が立候補し、1人が当選した。さらに寝屋川市など4市議選に4人が立候補する予定だ。昨年9月に開講した自民党府連の「政治大学校なにわ塾」でも77人が受講中。論文、面接を経て卒業すれば、希望によって同党の候補者名簿に登録される。
有権者の政党離れが進み、無党派層が増える一方で、政治家養成塾は、自らの手で現状を変えようとする市民らで盛況だ。団塊ネット共同代表で、企画会社経営の前田和男さん(60)は「政治との距離が遠かった人たちが、人生経験を生かして身近な行政の矛盾を追及していけば、より地域に役に立つ政治になる」と期待を寄せている。【堀川剛護】
=おわり
毎日新聞 2007年4月13日
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/13(金) 20:05:41
’07統一地方選:生駒市議選 山林買収事件、そ上に−−立候補予定者討論会 /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070413ddlk29010421000c.html
◇有権者の関心高く
生駒市元町のセイセイビルで12日夜、市民らでつくる「市議選を盛り上げる実行委員会」主催の討論会が開かれ、15日告示の市議選(定数24)立候補予定者10人が参加した。市土地開発公社の山林買収をめぐる背任事件で、中本幸一前市長(70)が強制捜査を受け、買収に関与した建設会社役員や不動産鑑定士ら4人が背任容疑で大阪地検に逮捕されたためか、市政に対する有権者の関心は高く、約150人が立候補予定者の主張に耳を傾けた。【曽根田和久】
同委員会は、今年2月から立候補予定者への公開アンケートと討論会を企画。討論会では、同市で課題となっている、関西文化学術研究都市・高山第2工区のニュータウン開発計画や、生駒総合病院(05年3月閉院)の後継病院問題などがテーマとなっていた。
しかしこの日は、事件もそ上に。無所属の現職議員は「議員の私たちも不正を見過ごした部分があった。真実を明確にし、その上で新議会で対処する方法があれば考えていきたい」と強調。ある新人は「不明朗な税金の使い方。事件の解明とともに、不正の温床を取り除かなければ」と言葉に力を込めた。また、市議会で事件を追及してきた現職は「生駒に存在するうみを、皆さんと出していきたい」と強調した。
一方、討論会に参加しなかった予定者らも、事件への影響を口にする。ベテラン現職は「選挙への影響は避けられない。選挙後は、会派の再編も考えなければ」。ある新人は「事件は、生駒市がよい町になるきっかけになった」と話した。
毎日新聞 2007年4月13日
289
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/14(土) 08:24:59
丹生ダム委解散へ 讀賣滋賀
余呉町の住民らでつくる「丹生ダム対策委員会」(三国昌弘委員長)は13日、同町で開いた説明会に出席した嘉田知事が、貯留型ダム建設について明確な意思を示さなかったことから、「これ以上の対話は無理」として委員会の解散を表明した。
説明会で嘉田知事は、利水機能を持たない「穴あきダム」の方が、水をためる貯留型ダムよりも琵琶湖など環境への懸念が少ないことを指摘。
これに対し、貯留型ダムの建設を目指している同委員会は「環境面の不安はこれまでの話し合いで解決している」「今までの議論を無駄にするのか」などと批判。三国委員長が「まったく誠意がなく、とても受け入れられない回答。今後いっさい県と話はしない」として解散を宣言した。
会議後、嘉田知事は「地域の将来を考えるため、対話のルートを残してほしい。河川管理者の責任として治水計画は進める」と説明。三国委員長は「住民はこの問題に30年も心血を注いできた。知事からこれまで対話をしようという誘いは一度もない。知事はどんなダムを造ろうとしているのか」と憤った。
(2007年4月14日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/14(土) 08:29:29
■市長選それぞれの課題(下)
■汚名返上へ体質改善 八尾 讀賣大阪
◇八尾市◇
「大きな嵐に見舞われたような半年だった。でも、これからが真の正念場だ」と市幹部は言う。
2006年8月、市発注の公共工事を巡る恐喝事件でNPO法人元役員が逮捕され、市と同和関係団体との〈不透明な関係〉が批判を浴びた。市では、第三者による検討委員会を設け、団体への委託事業の見直しなどを進めてきた。
ある市職員は「問題の根底には、団体を特別扱いしてきた市の体質がある。変えるには、もっと時間がかかる」と指摘。「体質改善」に向けた、継続策の中身が問われている。
■大阪狭山 住環境どう生かすか
◇大阪狭山市◇
財政の硬直化が進む。過去に建設した大型施設の借金返済に追われ、2005年度の公債費比率は危険ラインとされる20%に近い19・8%。普通会計ベースでみると、07年度の公債費は歳出の16・4%を占める23億1300万円。12年度まで20億円台が続く見込み。
一方、〈光明〉もある。大阪・難波までの交通の便の良さや、中学校まで給食があることなどから、複数の市議は「文教地区としての評価は高い。新住民として、若い世代を取り込める要素はある」という。住環境の利点を生かした未来図の提示が待たれている。
■リサイクル事業争点 寝屋川
◇寝屋川市◇
「廃プラ工場の操業により、私たち地域住民の生活は一変しています」
4月9日、計画が進められている市のプラスチックリサイクル工場周辺の住民らが、健康調査実施を求める申し入れ書を市に提出した。
操業中の民間工場と併せ、市などが総工費約17億円を出資して2008年から稼働させるが、周辺住民らは操業差し止めなどを求めて提訴。選挙は計画中止を訴える新人と「大気汚染はない」とする現職の一騎打ちになる見込みで、市民がリサイクル事業をどう判断するのかが注目される。
(2007年4月14日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/14(土) 09:52:53
対話の会参院選で民主と連携か
自民、無所属引き抜きや、
公明頼みでも過半数割れか
自民惨敗の県議選を振り返る
=記者座談会= 滋賀報知
http://www.bcap.co.jp/s-hochi/07-04/n070412.html
嘉田由紀子知事を支援している政治団体「対話の会」が公認、推薦した十九人中、十二人が当選するなど、嘉田旋風が吹き荒れた。片や知事と激しく対立した自民は公認候補の当選が十六人で過半数割れし、民主は十三人、対話の会四人、共産は三人、公明二人、無所属は九人となった。石原都知事三選のニュースよりも、市民が政治を取り戻そうとした“滋賀の風”こそが、全国を揺るがした。市民革命第一幕の県議選を記者座談会で振り返った。
【文責・石川政実】
----自民惨敗の要因はなんだろう。
A 嘉田知事がマニフェストに掲げた新幹線新駅やダムの凍結・見直しに立ちふさがった自民党県議の抵抗勢力振りに、県民が本気で怒ったということだ。先月十三日の二月定例県議会の閉会日に、自民党県連の吉田清一政調会長が緊急質問を行ない「『もったいない県政』は、『もう、もたない県政』」と断じたが、「もたない」のは自民党だった。
B 確かに今回の惨敗は、単なる嘉田旋風だけでなく、自民自らが地滑り現象を起したことだね。昨年の知事選で同党推薦の国松善次前知事が破れたが、自民党県連は戦術面の失敗と位置づけ、議会と県民とに隔たりがあったことへの反省はしなかった。嘉田知事誕生を「衆愚政治」とするおごりが今回の惨敗につながっている。知事選や県議選の敗北をきちんと反省しないと、もう立ち直れないよ。
----ところで自民は無所属九人の中から、何人引き抜くつもりだ。
A 無所属では、どこの推薦もない蔦田恵子氏(大津市)、川島隆二氏(長浜市)、自民推薦の野田藤雄氏(伊香郡)の同党・湖翔クラブ入りは十分に考えられる。問題は、自民と「対話の会」の両方から推薦を取り付けている西村久子氏(彦根市)、中谷哲夫氏(近江八幡市)らだ。すんなり自民会派入りをすれば、有権者から「裏切り行為」との批判が出るだろう。もっとも過半数を割った知事野党の自民では、無所属議員にとっても魅力がないよ。自民は、無所属から六人を引き抜き、公明の二人を加えて、ようやく過半数の二十四人(定数四十七)。それができなければ、議長、副議長ポストを得ることすらできない。ただ公明も、自民と安易に妥協して「反嘉田」勢力に甘んじるなら、四年後は一議席に戻るのは必至だ。
----嘉田知事は八日深夜の記者会見で「超政党の立場で(各会派と)議論を深めたい」と余裕を見せたが、「対話の会」の動きは。
B 自民が今までのように知事攻撃を繰り返せば、「対話の会」は夏の参院選に出馬する民主党の徳永久志前県議を推薦し、自民現職の山下英利参院議員と全面対決に向かうだろうね。その流れは衆院選へと続く。また新幹線推進派にとっては、肝心のお膝元で三浦治雄氏が凍結派の九里学氏の後じんを拝したショックは大きい。いずれにせよ県議会は、自民を中心に液状化現象が始まる。
C 逆に嘉田知事も自民党が過半数を割った今、マニフェストの実行にあたっては、もはや言い逃れができなくなった。今度こそぶれないで進まないと、県民からリコールされるよ。
292
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/15(日) 00:54:51
もったいない県政:攻防 知事、丹生ダム「穴あき」に言及 地元「断固反対」 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070414ddlk25010002000c.html
◇「推進」「凍結」不透明に
丹生ダム(余呉町)について13日、「穴あきダム」での建設の可能性を示唆した嘉田由紀子知事。地元の丹生ダム対策委員会の委員たちは猛反発し、同委員会の解散を決める事態になった。今夏の国への予算概算要求の前に、「推進」「凍結」の選択肢を含め、計画はどこへ向かうのか。
嘉田知事や県土木交通部幹部らはこの日午後、余呉町を訪問。同委員会に方針を伝えた。嘉田知事は「流域対策でダムに匹敵する効果は難しい」と述べ、遊水地やソフト対策などによる「流域治水対策」とダム、河道改修を組み合わせた方向で治水計画を進める意向を表明。一方で「水面のあるダムは琵琶湖などへの自然環境に与える影響について懸念を払しょくできない」と語り、環境配慮型とされる「穴あきダム」方式にこだわる発言を繰り返した。
委員たちは「穴あきダムは断固反対」などと反発し、三国昌弘委員長が「(貯水型ダムの環境影響など)調査に時間がかかり、(今年度末までの策定を指摘する声がある)河川整備計画に丹生ダムが載らないと、計画は置いてけぼりになる」と追及。「知事の回答は、引き延ばし作戦としか思えない」などと批判し、同委の解散手続きに入ることを宣言した。嘉田知事は「(話し合いの)ルートを残してもらえるようお願いしたい」と話した。【服部正法】
■視点
◇環境に配慮、知事の考え打ち出す
丹生ダムについて13日に嘉田知事が示した方針は事実上、水を貯留する通常型のダムよりも「穴あきダム」を前面に出したものだ。嘉田知事は、琵琶湖や河川の水質への影響や、琵琶湖北湖(最大水深約104メートル)の深い湖底付近で進む溶存酸素濃度の低下へのさらなる悪影響などを指摘した上で、懸念の払しょくと建設コストの問題で納得出来なければ、貯留型ダムは造らないと表明。委員から、溶存酸素などについて従来の国の調査データでは影響は否定的と指摘されても「県の研究機関などでは別の意見がある。独自のデータを含め検討したい」とし、環境の専門家として国のデータのみに頼らない姿勢も見せた。ダム方針ではこれまで「後退」と映ってきたが、今回は極めて強く自身の考えを出した形だ。
一方で、地元の対策委は態度を硬化し協議は「決裂」。ダムの方式を巡って県と地元住民との対立図式が続く中、国がどのような態度に出るか、より不透明になった。二矢秀雄・余呉町長は会合後、「地元と流域の市町と相談し方針をまとめていきたい」と発言したが、今後の町の判断が注目されそうだ。【服部正法】
毎日新聞 2007年4月14日
293
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/15(日) 00:55:29
’07統一地方選:4市議選、あす告示 いずれも激戦必至−−第2ラウンド /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070414ddlk25010003000c.html
◇大津、彦根、近江八幡、栗東−−草津は補選
統一地方選第2ラウンドの市議選が15日、一斉に告示される。任期満了に伴い改選される大津、彦根、近江八幡、栗東の4市議選と、市議の県議選転出などに伴う草津市議の補欠選挙。4市議選はいずれも定数を上回る陣営が立候補の準備を進めており、選挙戦になる見込み。投開票は17日告示の町長・町議選と同じ22日。【高田房二郎、松井圀夫、斎藤和夫、阿部雄介】
◆大津
◇定数40に55人立候補準備
県内最大定数(40)の大津市議選は、約55人が立候補を準備。定数38に対して44人が立候補した前回よりも激戦が予想される。
◆彦根
◇定数1人上回る29人立候補か
彦根市議選は定数28に対して、▽現職22▽元職1▽新人6の計29人が立候補の準備をしており、少数激戦になりそう。党派別では共産が現職2人と元職1人の計3人を、公明が現職2人を擁立。新人6人を含む24人が無所属。女性は前回より1人多い6人になる見込み。
小学校区別では、城北▽城東▽河瀬▽高宮が各3人の他は1、2人。鳥居本学区は0。犬上郡3町との市町合併を巡る住民投票の実施やその時期、産婦人科の診療制限など市立病院の医師確保への対応、彦根城域の保存整備や世界遺産登録実現への取り組み、市街地の活性化などが争点になるとみられる。
◆近江八幡
◇定数4減り20に23人が出馬準備
近江八幡市議選は今回から定数が4減り20になった。県議選に1人が転じ、現職6人が引退の予定。現時点で▽現職14▽元職2▽新人7の計23人が立候補するとみられ、かつてない少数激戦になりそう。
党派別では、▽公明が前回同様2人▽共産は1減の3人▽民主1人▽無所属17人。昨年末に市長が交代、合併問題がクローズアップされ、行財政改革が課題となっている。
◆栗東
◇新駅が最大争点、出馬予定は23人
栗東市議選(定数20)には23人が立候補を準備。新幹線新駅の是非が最大の争点となる一方で、新駅凍結・中止派の立候補者が定数の半数に届かない見通しで、選挙結果が新駅建設に影響があるかどうかは微妙な情勢だ。
内訳は、▽現職17▽元職1▽新人5。党派別では▽共産3▽公明2▽無所属18。新駅を巡っては、現職と元職の計9人が凍結・中止派。新人全員を含む14人が推進派とみられる。
◆草津
◇9人出馬準備も選挙戦は流動的
草津市議補選(改選数6)には、9人が立候補を準備しているが、出馬の是非を検討している陣営もあり、最終的に選挙戦となるかは流動的だ。
毎日新聞 2007年4月14日
294
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/15(日) 00:56:19
コンパス:県議選の投開票前… /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070414ddlk25070068000c.html
県議選の投開票前、自民のベテラン現職陣営で「うちの支持者でも、団塊の世代から下は、政策に納得しないと(票を)入れてくれない」と聞いた。投開票の結果は、自民系最大会派で現職の落選が相次ぎ、過半数割れの情勢。
端的に、いいことだと思う。1会派が過半数を占める議会では、どうしても議論の前から採決の結果が見えてしまいがちだった。今回、知事支援という形で新しい“地域政党”がお目見えしたが、各地域で芽生えている動きや要望を県政に生かしていくという意味では、本来、既存政党も同じ役割を担えるはず。
次の(首長)選挙に向けたマニフェストづくりも含め、単なるばらまきや選挙時の「票固め」作業だけでない活動を各党・会派で競い合ってほしい。その土壌は十分育っているはずだ。【森田真潮】
毎日新聞 2007年4月14日
295
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/15(日) 00:59:13
民主県連:白井・神戸市議を除籍 党以外の候補応援 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070414ddlk28010108000c.html
民主党県連は13日、神戸市議選で、同党以外の候補を応援した、同市議の白井洋二氏(64)=兵庫区選出=を党倫理規則に違反したとして同日付で除籍処分にすると発表した。白井氏は今期限りの引退を決めている。
県連によると、白井氏は告示前、同区で立候補した党公認の女性候補を応援せず、支援者らに神戸改革フォーラムの男性候補(落選)を後継者として紹介して回った。白井氏は「党の候補に応援を断られたため、神戸改革フォーラムの候補の応援に回った」と話している。【竹内良和】
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年4月14日
296
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/15(日) 01:02:28
’07統一地方選:大和高田市ダブル選・五條市長選など、あす告示 /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070414ddlk29010101000c.html
◇大和郡山・天理・桜井・生駒市議選も
統一地方選の後半戦となる大和高田、五條両市長選と、大和高田、大和郡山、天理、桜井、生駒の5市議選が15日、告示される。また、河合町など3町村長選、平群町など18町村議選、吉野町議補選は17日告示。いずれも22日に投開票される。市議選は2市、町村議選では17町村が今回から1〜4議席減となり、激戦が予想される。
◆市長選
◇無投票の可能性
【大和高田市】現職の吉田誠克氏(56)は再選出馬を表明。しかし他に立候補の動きはなく、1960年の市長選以来、47年ぶりの無投票当選になる可能性がある。
◇新人一騎打ちか
【五條市】榎信晴・前市長の辞職で、一時は3人が出馬の動きを見せた。しかし県議選・五條市選挙区(定数1)の結果をみて、1人は出馬を断念。自民党五條支部が新たな候補を擁立しようとし、断られた。このため、保険代理業の吉野晴夫氏(66)と、自動車整備業の中山俊樹氏(62)による無所属新人同士の戦いになる可能性が高い。
◇定数減で激戦予想
◆市議選
◇今回から2減に
【大和高田市=定数18】今回から定数2減となった。現職18人、元職2人、新人5人の計25人が立候補の動きをみせている。議席減の上に前回より2人多い出馬で、激戦が予想される。
◇26人立候補準備
【大和郡山市=定数24】定数は変わらず、前回よりも4人少ない26人が立候補する見込み。現職18人、元職1人、新人7人が出馬の準備を進めている。
◇現新し烈な戦い
【天理市=定数20】現職19人、新人5人の計24人が立候補の動きをみせる。市北部を地盤とする現職、新人の戦いがし烈さを増している。
◇交代が進みそう
【桜井市=定数16】定数4減に対し、現職11人、元職1人、新人7人の計19人が出馬の動きをみせている。県議選へのくら替えや引退により、新旧交代が進みそうだ。
◇背任事件影響は
【生駒市=定数24】立候補を準備しているのは35人で、内訳は現職20人、新人15人。前回の市長選で、市議18人が中本幸一・前市長を推したが、市土地開発公社による山林売買をめぐる背任事件で中本氏の自宅は強制捜査を受けており、有権者の投票動向に注目が集まる。
昨年3月に06年度当初予算案が否決されるなど、山下真市長と議会の緊張関係は続く。「(支持勢力を)過半数にしたい」と山下市長。市長を支える市民団体からは今回、新人2人が立候補する予定だ。
◇3町村長選は17日告示−−18町村議選、吉野町議補選も
◆町長・村長選
【河合町】現職の岡井康徳氏(57)=無所属=と、元副議長の馬場隆雄氏(57)=共産公認=の一騎打ちとなる見込み。馬場氏は83年から町議を5期務め、現在は福祉関係のNPO法人理事。13日に出馬表明した。
【曽爾村】宇山禎則・前村長が引退。村議会副議長が出馬する動きもあったが、結局断念。新人で、元議長の岡田泰昌氏(66)の無投票当選の可能性が出てきた。
【下北山村】再選を目指す現職の上平一郎氏(56)以外に出馬の動きがなく、無投票当選になる可能性が高い。
毎日新聞 2007年4月14日
297
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/15(日) 01:05:02
’07統一地方選:和歌山など3市議選、あす告示 橋本、新宮は合併後初 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070414ddlk30010228000c.html
◇総計約100人、激しい選挙戦に
統一地方選の和歌山、橋本、新宮3市議選が15日告示される。橋本、新宮両市議選は合併後初。3市議選に計約100人が立候補の準備を進めており、それぞれ激しい選挙戦となりそうだ。投開票は22日で、17日告示のすさみ町長選と5町議選も同日の投開票。予想される3市議選の構図を展望した。【久保聡、上鶴弘志、神門稔】
■和歌山市議選
定数が42から40に削減された。現職36人、元職4人、新人7人の計47人が立候補を予定している。党派別では自民4人、民主3人、公明8人、共産6人、社民1人、諸派1人、無所属24人。
現職は前回(03年)より7人多く、新人は4人が党公認。前回トップ当選した元市長と議長経験がある元職らも立候補する予定で、激戦が予想される。
財政難や人口減少など市が抱える課題への取り組みや実績、市民に直結した政策実現のための公約、議会の透明化などをどう有権者に訴えていくかが注目される。
■橋本市議選
定数24に対し、現職22人、新人9人(うち元旧市議1人)の計31人が立候補の事前手続きを進めている。党派別では民主1人、公明、共産各2人、無所属26人。民主は初めて候補を立てる。
昨年3月に旧橋本市と旧高野口町が合併。高野口出張所の存廃、高野口地区内での広域ごみ処理施設建設、縮小を余儀なくされた橋本駅前再開発などを巡る問題が山積し、議員の力量が試される。
合併後初の選挙のうえ、新人が多く票の行方が読めず、各陣営とも危機感を強めている。
■新宮市議選
旧新宮市と旧熊野川町が05年10月に合併後、初の選挙。定数19に対し、現職18人、新人6人の計24人が立候補の準備を進める。党派別は自民1人、公明、共産各2人、無所属19人。女性候補は1人となりそう。
在任特例で旧市議と旧町議計24人が新市議になったが、今回、定数はそれから5減になり、激しい選挙戦が予想される。旧町議は5人が引退、現職3人が出馬予定で都市部への浸透が鍵となる。
医師不足解消や、幼稚園・小中学校の統廃合など差し迫った課題は少なくない。
毎日新聞 2007年4月14日
298
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/15(日) 07:47:44
新県議の7割「凍結・中止」 新幹線新駅問題
当選47人本紙アンケ 推進自民の1人だけ 讀賣滋賀
栗東市の新幹線新駅問題について、読売新聞が県議選の当選者47人にアンケートしたところ、凍結・中止の立場を示したのは33人と、全体の7割にのぼった。これに先立ち、選挙期間中に行った同様の調査では、凍結・中止を明確にしていたのは27人で、当選後、自民系や民主系など6人が加わったかっこうだ。一方、推進は6人から自民の1人に減った。
アンケートは13日までに当選者本人から新駅に対する立場について「推進」「凍結・中止」「新駅設置促進協議会の合意に従う」のいずれかから選んでもらった。
凍結・中止には、自民系の8人のほか、民主系、共産党、対話でつなごう滋賀の会などが含まれた。「促進協の合意に従う」と回答したのは自民系を中心に13人。
前回調査で、自民系会派の方針である「促進協の合意に従う」と回答した自民のうち2人は当選後、凍結に転換。また、推進だった自民の5人が「促進協の合意に従う」にトーンダウンした。
新駅に関する自由意見では、自民系から「他の(自民系の)当選者も凍結と言っている。これ以上(結論を)長引かせるのはよくない」「県議が何を言ってもだめ。促進協の結果を待つしかない」などの声が聞かれた。
今回の結果について、大橋松行・県立大准教授(政治社会学)は「新駅の結論はまだ出ていないが、流れが凍結・中止に向かっていると考え、敏感に反応したのだと思う。夏の参院選の(結果を左右する)キャスティングボートを握っているのは、県議選で対話の会に投票した有権者。新駅問題は本来、国政とは関係ないが、自民党が対応を変えずに新駅問題で抵抗勢力と見られ続けると、参院選にも影響するだろう」と話している。
(2007年4月15日 読売新聞)
299
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/15(日) 07:48:40
各党どう戦う
10市長選・17市議選きょう告示 讀賣大阪
統一地方選後半戦の府内10市長選と17市議選は15日、告示される。17日には4町議選もスタートし、いずれも22日に投開票される。前半戦の府議、大阪市議、堺市議選の結果を踏まえ、候補者を擁立する各党はどう戦い、有権者に何を訴えるのか。主な政党の幹部に戦略や政策を聞いた。
□自 民
府議選で5議席増と躍進した自民は、市長選で6人を推薦、市町議選では54人を公認する。
府連の横倉廉幸幹事長は「全国で苦戦した前半戦だが、大阪では各候補が健闘し、着実に議席を獲得できた。住民の声をくみ上げ、制度の改善につなげられるのは政権与党だけ。地域に即した福祉、街づくりなどの政策を訴え、1人でも多く当選させたい」と話す。
□民 主
府議選で前回から1人増、大阪市議選で1人減と伸び悩んだ民主。市長選では4人を推薦し、市町議選に48人を擁立する。
半田実・府連副代表は「前半戦は、新人が激戦区を制するなどの成果もあった。後半戦は夏の参院選に向けて弾みをつける意味でも大事。有権者に『安倍内閣でいいのか』と問い掛け、自公政権への批判の受け皿となりたい」と意気込む。
□公 明
前半戦の3選挙に計56候補を立て、全員当選させた公明の白浜一良・府本部代表は「地方議会と国政のネットワークを生かせるのが強み。暮らしを守る政策を実現してきた実績をアピールし、地方分権の推進や、『世界の大阪』にふさわしい街づくりへの具体策を府民に訴えたい」と強調する。
市長選では4人を推薦し、市町議選でも公認104人の全員当選を目指す。
□共 産
府議選で1議席増、大阪市議選で3議席増と勢いに乗る共産は、後半戦の市長選で3人を推薦し、市町議選に88人を擁立する。
府委員会の岩下経興書記長は「税の負担増や福祉切り捨てに有権者の不満は強い。大型開発などの無駄遣いにストップをかけ、平和、憲法を守る訴えを強める。『オール与党』との対立軸を明確にし、議席を守り抜く」としている。
□社 民
府議選の1議席を死守した社民は、市長選で1人を推薦し、市議選で6人を公認する。
隅田康男・府連代表は「市民参加型の地域福祉社会の実現を掲げ、格差社会の是正や国民投票法案への反対を訴えていく。候補者を先頭に、安倍首相や自公与党と厳しく対決し、平和と生活を守る議席を増やしていかなければ」と力を込める。
(2007年4月15日 読売新聞)
300
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/15(日) 09:07:56
県議選を振り返って
2007年04月10日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000704100003
【勝敗の分かれ目は・・・】
県民の選択が、「嘉田新党」の躍進、自民の大敗という大きな変化をもたらせた県議選。台風の目となった「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)を軸に、嘉田由紀子知事を支持する議員が過半数を占める結果となった。勝因は何か、逆に自民の敗因は……。選挙戦を振り返ってみた。
【対話、告示前「危機」2度】
対話の会が県議選に候補を擁立して挑むと1月末に発表してから告示までの約2カ月間に2度の「危機」があった。
一つは、嘉田知事が2月県議会で示した「ダム容認」の方針。対話が擁立候補と結んだ政策協定には、現在のダム計画の凍結・見直しの項目があり、知事の方針転換は協定の根幹にかかわる問題だった。会は「知事の発言を精査した結果、ダム容認ではない」とする見解を発表。幹部は「候補からの反発を心配したが、ほとんどなかった」と胸をなで下ろした。
二つ目は、推薦したうちの2人が告示直前、自民の推薦も得たことだ。とくに西村久子氏が立つ彦根市区では民主公認の2人にも推薦を出しており、会内部に「推薦を取り消すべきだ」という強硬論も飛び出した。結局、政策を軸に政党の枠を超えた連携が必要という嘉田知事の「超政党」という持論に沿い、2人はねじれた推薦を得たまま立候補して当選した。
知事が「告示後の応援はしない」と宣言したため、選挙戦は寺川庄蔵代表が応援演説に出るなどした。無党派層の風が吹くのかどうか、終盤までつかみきれず、対話の会の苦戦を予想する声が強かった。
【嘉田人気、健在示す】
対話は公認4人、推薦8人が当選し、知事派躍進の原動力となった。公認の4人はいずれもトップ当選し、「嘉田人気」をうかがわせた。
東近江市区の新顔、木沢成人氏は昨秋までサラリーマン。駅前での朝立ちで政策を訴えていたが、選挙戦後半は34歳という若さをアピールするイメージ戦略に転換。新幹線新駅の決着と嘉田知事支持も前面に打ち出した。「自民党員からも『嘉田さんを応援している。がんばれ』と声をかけられた」と木沢氏。幅広い層を取り込んだことを勝因にあげた。
大津市区の現職、沢田享子氏は、昨夏の知事選で前知事を推さなかったため一部の支援組織が離脱。人脈を生かした選挙戦で臨んだ。「税金の無駄遣いは『もったいない』という訴えに、有権者が共感した。嘉田知事の風が今回も吹いた」と話した。
高島市区の新顔、清水鉄次氏は、「何を言っても無駄」とあきらめていた無関心層の意識が、嘉田知事の誕生で変わったといい、自民の大敗について「おごりと高ぶり。県民との距離があることに気づかなかったのではないか」と分析した。
県議2期を経験した長浜市・東浅井郡区の元職、角川誠氏は選挙中、面識のない人からも声をかけられた。「こんなことは初めて」。嘉田支持層の厚さに驚いていた。
301
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/15(日) 09:08:34
【自民「抵抗勢力にされた」】
自民の16議席は71年以降で最低の数字だ。深刻に受け止めた自民党県連は9日、緊急の役員会を開き、国会議員5人と県議3人が敗因の分析や新幹線新駅問題、参院選の対応などを話し合った。自民推薦で当選した無所属3人の処遇に関心が集まり、宇野治会長は「2議席の公明と無所属議員を合わせて何とか過半数を維持したい」と多数派にこだわりをみせた。県議会会派「自民党・湖翔クラブ」は10日、県政運営への対応を協議する。
当選した自民現職は「実績や経験を地道に訴えるより劇場型選挙が有権者に受けた。当選した対話の会4人のずば抜けた得票を、どう分析していいのか」とショックを隠せなかった。
「抵抗勢力にされてしまった」。落選の自民現職は肩を落とす。敗因には新駅問題を挙げた。「計画の是非は知事選で決着がついていたのに、組織としてずるずる引っ張ったことが痛かった」と話す。
一方、推薦を含めて4議席増の16議席に躍進した民主県連。朝倉克己幹事長は「知事選の風は残っていた」とし、自民の大敗については「政治の流れを変えてほしい民意だ」と話した。
民主は知事選後、新駅問題で「推進」から「凍結」に方針転換し、知事を支える立場を打ち出した。「それが民意を受けた知事を応援する会派だと浸透したようだ」と語る。今夏の参院選には「議員数も流れも自民と互角の戦いができる」と自信をみせる。
梅村正・公明党県本部代表は初の2議席獲得を「画期的」と喜ぶ。今後の議会運営については「中央と地方の連立のありようは違う。知事の政策に是々非々で臨みたい」と語った。
1増の3議席を獲得した共産党県委員会の川内卓書記長は「新駅中止の強い姿勢、福祉や教育を充実させる政策が共感を呼んだ」と評価した。
【会派構成、今後の焦点に】
新議員の初登庁は5月2日。会派構成がどうなるかが注目される。焦点となる無所属9人のうち、3人は民主、1人は対話の会に入るとみられ、両会派と共産を合わせた「親知事派」は過半数の24人になる。
残る5人のうち、自民と対話の両方から推薦を受けた西村久子氏は9日、嘉田知事を支持する新たな会派をつくる意向を示した。
県議選の結果は、今夏に参院選を控えた各政党の政策にも影響しそうだ。新幹線新駅問題について、自民は経費をゼロとした新年度県予算に賛成したことで争点から外れたと考えていたが、改めて県民から強く反発された。参院選前に、決着を急ぐ意見が強まることも予想される。
一方、議会勢力が一変したことで、嘉田知事が政策を実現しやすい環境が整った。その分、これまで以上に嘉田知事の実行力と政策の中身が問われることになる。
【女性当選、過去最多】
【大津市区 定数の半分占める】
大津市区で10議席の半分を女性が占めるなど、今回の県議選では女性の躍進も目立った。
全17選挙区に立候補した77人のうち女性は14人で、このうち8人が当選した。女性の候補者、当選者の数とも過去最高。全議席に占める割合は前回の14.9%から17.0%にアップした。
大津市区に立候補した15人のうち6人は女性。新顔3人を含む5人が当選し、対話現職、無所属現職、民主新顔、公明新顔の順に、得票の上位4人を女性が占めた。
7人が4議席を争った彦根市区も、民主現職の女性が2位に3千票近い差をつけてトップ当選。4議席目に無所属新顔の女性が食い込んだ。野洲市区でも民主現職の女性が無投票で当選した。
302
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/15(日) 09:10:52
保守分裂 3極体制
2007年04月10日 朝日京都
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000220704100001
8日に投開票された統一地方選挙前半の府議選(定数62)と京都市議選(同69)は、党派別の勢力に大きな変動こそなかったものの、ベテラン議員の苦戦など、これまでの議会のあり方に変化を求める民意がうかがえる結果になった。
*府議選*
府議選は前回と比べ、自民が1減、共産が同数で、過去最多の11人を当選させた民主が共産と並ぶ第2党に浮上して「3極体制」を固めた。民主は定数2の11選挙区のうち5選挙区で公認候補が、2選挙区で推薦候補が議席を獲得するなど強さを見せた。
共産は強い支持基盤を持つ京都市内の選挙区のうち、山科区(定数3)と右京区(同5)で1議席ずつ失った。それでも、下京区(同2)、南区(同3)はトップ当選し、上京区(同2)で議席を奪還。左京区(同5)と伏見区(同6)では各2議席を守った。
最大党派の自民は党内の分裂によって、公認候補や推薦する現職候補が落選するなど、迷走ぶりが目立った。
郵政民営化が争点になった05年の衆院選で、党組織が分裂した衆院京都4区内の亀岡市選挙区(同2)と、南丹市・船井郡選挙区(同2)では、保守系の府議候補が二手に分かれて激しく争った。結果は、郵政民営化に反対した田中英夫前衆院議員が推した桂川孝裕氏(44)と片山誠治氏(47)の新顔候補が両選挙区で議席を取り、「刺客」として当選した中川泰宏衆院議員が支援した自民公認候補と、党推薦の現職候補が涙をのんだ。
ただ、いずれの選挙区でも保守系同士の交代で、議席を狙った民主や共産は、批判票の受け皿になりきれなかった。南丹市・船井郡選挙区で最下位に終わった共産新顔の小林毅氏(53)は「新旧の国会議員が連日陣頭指揮を執る激戦の中で、後援会の地力の差を感じた」と振り返る。
自民は5カ所ある定数1の選挙区でも4カ所を制し、保守地盤の強さを示した。
唯一の例外となった綾部市選挙区(同1)で当選した無所属新顔の佐々木幹夫氏(57)は、自民新顔が市長の長男であることを「綾部の少ない議席を一族で占めるのは権力の集中になる」と批判。市議6期24年の経験を「即戦力」と強調し、20年ぶりの三つどもえの戦いを勝ち抜いた。
*市議選*
京都市議選では30代の若手が躍進した一方、ベテラン議員の苦戦が目立った。党派別の議席数はそれほど変化がなかったが、得票率を下げた自民がトップ当選を1人も出せないなど、政党間で勢いに差がでた。
左京区(定数9)では、03年に8位当選した無所属現職の村山祥栄氏(29)が、当時の約5千票から約3800票増やしてトップ当選を果たした。一方、現職の市議会議長と副議長が当選ラインをめぐって激戦を展開。議長で5期目をめざした自民の巻野渡氏(57)が、副議長で6選をめざした民主の鈴木正穂氏(58)を38票差でかわして最後の1議席に滑り込んだ。
東山区(同2)でも、03年に約1千票差で次点に終わった民主新顔の中野洋一氏(37)が、2位に約3千票差をつけてトップ当選。議長経験があり6期目をめざした自民の磯辺寿子氏(57)が落選した。
山科区は8選をめざした民主の山口幸秀氏(71)が、南区では5選をめざした共産の藤井佐富氏(55)が落選した。
民主の府連幹部は「有権者には『格差社会』への不満があり、変化を求めて若い候補者に期待したのではないか」。公明の府本部幹部は「これまでの議員活動を有権者が冷静に判断した結果だろう」と話す。
党派別得票率は、自民が28・67%(前回比5・86ポイント減)、共産24・78%(同1・44ポイント減)、公明15・74%(同1・58ポイント減)と軒並み前回を下回った。一方、民主は11・19ポイント増やし、22・90%だった。
この差は、各選挙区でのトップ当選者の数にもあらわれた。民主は前回のゼロから4人に大幅増。前回6人がトップ当選した自民は今回はゼロだった。
自民のベテラン議員2人がトップ争いを続けてきた西京区(同6)では2人がともに引退。後継者として同党の公認候補2人を擁立したが、得票数は上位から民主新顔、公明新顔、共産現職の順に占められ、4、5位での当選にとどまった。
自民は今回、公募で選んだ無所属新顔に党の推薦を出し、実質的には候補者3人態勢で選挙に臨んだ。「票が割れる可能性がある」との予感が的中した形だ。
「一つもトップを取れないなんて前代未聞の事態。潮目の変化を感じる」と自民の府連幹部は困惑を隠せない。共産の府委員会幹部は「自民の支持基盤の崩れが反映された結果」と分析する。
303
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/16(月) 17:23:14
4市議選130人立つ
大津、彦根、近江八幡、栗東 地域振興など争点 讀賣滋賀
15日告示された統一地方選後半戦の大津、彦根、近江八幡、栗東の4市議選。総定数108に対し計130人が立候補し、7日間の選挙戦に突入した。地域振興や社会資本の充実のほか、福祉、教育、安心安全のまちづくりなど、生活に密着した問題が争点になるほか、彦根、近江八幡両市では合併問題を取り上げる候補も多い。いずれも22日に投開票される。一方、草津市議補選(欠員6)は6人が出馬し、無投票で当選が決まった。
<大津>
大津市議選(定数40)には、現職26、元議員1、新人28の計55人が立候補した。各候補は出陣式を終えた後、それぞれ選挙カーで市内をくまなく回って浸透を図った。
県議選で躍進した嘉田知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」は、同市議選で2人を推薦した。そのうちの新人は、拍子木の音で幕を開けた出陣式で、支持者ら約30人が見守る中、「仲間の声を集約し、市政に提言していきたい」と訴え、支持者らが「フレー、フレー」と声援を送った。
ある現職は、中心部のデパート前で買い物客らと握手を交わしたり、マンション住民らに向かって手を振ったり。「市民と市政の架け橋として、引き続き公共施設のバリアフリー化などに尽力していく」とアピールした。
<彦根>
彦根市議選(定数28)には、現職22、元議員1、新人6の計29人が立候補した。
ある現職は、くじ引きで届け出順が後半となり、40分遅れの出陣式。選挙カーが事務所に到着すると、約150人の支持者を前に「(周辺自治体との)合併は今やるべきではないと思うが、住民の声を聞いていきたい」などと第一声。
ある新人は、太鼓の演奏で気勢を上げた後、自転車に乗って環境保護を訴えて回った。
バス路線の拡充や医療の充実を訴える候補者もあり、市内には候補者の名前を連呼する声が響いた。
<近江八幡>
近江八幡市議選(定数20)には、現職14、元議員2、新人7の計23人が立候補した。
地域経済の活性化や安土、竜王両町との合併問題、子育て支援、市財政の健全化などが争点で、各候補とも出陣式などを済ませると早速、選挙カーに乗り込み、市内各所で有権者に支持を訴えた。
ある元議員は「クリーンな市政を目指すとともに、子育て支援や情報公開などに積極的に取り組んでいく」と第一声。
また、ある現職は「どこと合併するかがこれからのまちづくりのカギとなる。市民に合併の是非を問いたい」と声を張り上げた。
<栗東>
新幹線新駅問題で揺れる栗東市議選(定数20)は、現職17、元議員1、新人5の計23人が立候補した。新駅建設について推進派は14、凍結・中止を求める反対派は9で、推進派が議会の過半数を占めることが決まった。
推進を掲げる新人は出陣式で「第一に福祉の充実、次に地域の課題解決を考えなければならない。これらに取り組むためにも、(経済波及効果をもたらす)新駅は大切な財源」と、新駅建設の必要性を強調。その後、市内の隅々まで選挙カーを走らせた。ある現職は「議員としての実績や考え方、行動力で判断してほしい」とアピールし、新駅問題への直接の言及はなかった。
一方、反対派の元議員は「市議会には(推進派の)市長与党ができるが、(反対派が優勢の)県政とのねじれを直さなければならない」とし、現職は「新駅をきっぱり中止し、暮らしを応援する市政を」と訴えた。また、別の現職は「新駅について、県が凍結の方向性になっている」としたうえで「新駅問題より大事なのは子育て支援や福祉」と力を込めた。
(2007年4月16日 読売新聞)
304
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/16(月) 20:59:20
2007年 ひょうご統一地方選
議会とは議員とは −第3部 自民大敗
上.誤算 (2007/04/10)
政調費ショック大きく 兵庫・神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200704gikai/01.html
神戸市中央区、兵庫県庁の北側。自民党県連事務所に集まった幹部らは、開票作業が進むにつれ、顔色を失った。
県会議長、元副議長、元県議団副幹事長…。ベテラン勢が続々と議席を落としていった。
八日投開票を迎えた県議選。過半数の四十七議席を目指す自民は、公認・推薦を四十九人に絞り込み選挙に臨んだ。結果は、現職七人を含む十一人の落選。獲得した三十八議席は、予想をはるかに上回る大敗だった。
一方で、当選した保守系無所属組は十人。「もし全員取り込めても過半数ぎりぎりだ」。九日午前二時すぎ、県連で会合を終えた幹事長の原亮介(63)が声を振り絞った。
前回、前々回も四十三議席で過半数を割ったが、多数派工作の難しさはその比ではない。
■ ■
自民には逆風下の選挙だった。政務調査費の不透明な使途が指摘され、争点の一つとなった。
「市民オンブズ尼崎」などから不適切な使途を指摘された県議の一人、自民現職の門信雄(57)。立候補した定数一の芦屋市選挙区は、県内屈指の注目選挙区となった。対立候補は、議会改革を掲げる新人、山田美智子(60)だった。
門は、政務調査費をめぐり、車のリース代として報告した約百十万円が、実際はローン支払いだった。私有財産の形成につながる使途は認められていなかった。
「自動車販売会社の担当者と相談し、負担が軽いからと安易に考えた」
選挙告示前の三月四日、門は後援会総会で支持者らに弁明した。全額返還したことや、不起訴になった経緯の説明にあいさつの大半を割いた。
県連選対委員長を務める門は、県議団幹事長や副議長を歴任。改選後は議長候補としての呼び声も高かった。県連は、実績と知名度に勝る門が逃げ切ると分析。独自調査では、山田とは大差が開き、県連は当選をほぼ確信していた。
しかし、ふたを開けると八百六十七票差で落選。同様に書類送検された自民現職で、元議長の清元功章(78)も、姫路市選挙区で議席を失った。
一夜明けた九日、知事井戸敏三は定例会見で「期待が大きいほど、信頼を失えば結果は厳しくなるということを、われわれも自戒しておかなくてはならない」と、結果の深刻さを受け止めた。
■ ■
自民の「誤算」は、政務調査費問題だけではなかった。
県議選で初めて取り組んだ公募方式による候補三人のうち、当選者は、神戸市垂水区選挙区の新原秀人(44)ただ一人。自民票に無党派層の上積みを期待したが、思惑通りとはならなかった。
対して、都市部で無党派層の受け皿になったのは、山田をはじめとする「市民派」だった。「政務調査費の全面公開」など、訴えの中身が有権者に分かりやすかった。
尼崎市選挙区では、市民オンブズ尼崎の世話人丸尾牧(42)が市議からくら替えし、初当選。現職稲村和美(34)とともに、尼崎市長白井文の支援を受け、自民元職や共産の二人にも競り勝った。
県議会は丸尾、山田、稲村の動きに神経をとがらせる。政務調査費をめぐっては、市民オンブズが情報公開で入手した資料を基に、議会は厳しい追及を受けた。しかし今度は、丸尾らによって、議会内部からの監視が強まる。
「台風の目がどう動くのか」。県幹部らも注視する。(敬称略)
□ □
兵庫県議選は、自民の大敗で終わった。夏の参院選を控えるだけに、影響は計り知れない。過半数を大きく下回った背景と波紋を探る。
305
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/16(月) 21:01:46
評価される政治活動とは何か。衰退する地盤の中で保守は自ら問い直さなければならない。
2007年 ひょうご統一地方選
議会とは議員とは −第3部 自民大敗
下.変化 (2007/04/11)
ほころび見せた「牙城」 兵庫・神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/200704gikai/02.html
現職議長の落選は、兵庫県会にとって初めての事態だった。
「高齢と、準備不足が響いた」と、議長を務める自民現職、長田執(75)の後援会幹部。八日夜、県議選宍粟市選挙区の開票結果を受け、支持者が集まった事務所は静まり返った。
長田と競り合い、初当選したのは、十六年ぶりの再戦となった元山崎町長高嶋利憲(54)。選挙参謀として、かつて長田の選挙を支えた元宍粟市議春名哲夫(55)も加わり、保守票が分裂する中、展開が読めない混戦だった。
一九九一年に高嶋らを制して初当選した長田は以後、連続三回無投票で当選した。五選を目指したものの、選挙はまだ二度目。約一万一千人の後援会に支えられていたが、久しぶりの選挙に動きは鈍かった。支持者の多くは高齢で、選挙戦に入ってからも「やり方が分からない」と戸惑った。
取り付けた約二十団体の推薦は、すべて団体側から申し出てきたもの。会員約二千人を抱え、支援する地元商工会は終盤、組織の引き締めを図ったが、流れは止められなかった。
ある若手会員は「(長田の)政治的手腕に魅力はあるが、世代交代を期待する声がかつてないほど強かった」と明かす。
対する高嶋陣営。「必勝」の張り紙は、市長や国会議員から届いたわずか三枚だけだった。業界団体の推薦が全くない高嶋は、細かな地域票の掘り起こしで勝利を呼び込んだ。
■ ■
宍粟市をはじめ、自民は今回、牙城である一人区で、公認・推薦の七人が敗れた。
十二年ぶりの選挙となった神崎郡選挙区もその一つ。三期十二年の実績を持つ前川清寿(65)は「県から予算をとってきてこそ議員といえる」と選挙期間中、力を込めた。
県議団幹事長ポストをうかがう中堅議員として、道路や河川整備の必要性を訴えた。保守系町議や区長会、婦人会など地元組織をフル回転。人海戦術を繰り広げた。
対する新人で民主、社民、新社会の推薦を受けた上野英一(53)の個人演説会では、会場が閑散とした日もあった。上野は旧大河内町(現神河町)の町長を二年半務めたが、市川、福崎町での知名度は未知数だった。
「陳情型政治をなくす」。前川を意識した明快な訴えもどこまで地域に届くのか、組織のない上野陣営には不安が消えなかった。しかし、得票は三町すべてで上野が上回った。
落選が決まり、前川は「もう古い議員はいらないということだろう」と事務所でこぼした。
「組織の頭をおさえる選挙は、もう通用しない。今回の選挙は、時代の変化を映し出しているのかも知れない」。郡内の町議らは、選挙結果をこう受け止めた。
■ ■
実績と組織力も備えた自民現職たちの落選。今回の県議選は、都市部以外でも、有権者の選択基準が多様化している実態を示した。
十六年ぶりの選挙戦となった宍粟市のほか、二十四年ぶりの(旧)飾磨郡選挙区でも、自民推薦候補が落選。自民の牙城のほころびを見せつけた選挙戦だった。
「ライバル候補が名乗りを上げることすらできない無投票こそが実力の証しだった」。自民のベテラン県議は「政治的な力が強くなる半面、いざ選挙になると弱い」と続けた。
夏には参院選が控え、政治決戦の年と位置付けられる今年。自民県連幹部らの悩みは深刻だ。弱まる組織。早まる変化。流れを見極める時間は限られている。(敬称略)
306
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/17(火) 08:37:14
知事「対話的でなかった」 丹生ダムの地元対策委に苦言
2007年4月17日 中日滋賀
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20070417/CK2007041702009214.html
嘉田由紀子知事は十六日の定例会見で、丹生ダム建設をめぐり、県の方針に反発し解散を宣言した地元のダム対策委員会について「考えがかたくなで対話的でなかった」と苦言を呈した。
「絶対に水面のあるダム以外応じられないという、立場がきつかったのは残念」。知事は物別れに終わった地元住民らでつくる対策委との協議を振り返った。
知事は、十三日にダム建設予定地の余呉町に赴き、ダムの建設方針を説明した。対策委は「水面のあるダムを」と、貯水型ダム建設を要望。これに対し、知事は治水政策上、ダムの必要性は認める一方で「環境面での懸念がふっしょくできない」と貯水型ダム建設に難色を示した。
県の方針に反発した対策委は方針説明会で「『対話』といいながら、知事からの話はこれまで一切なかった」と批判。知事との協議を拒否し、解散を宣言した。
知事は今後の対応について「あちら(対策委)が余裕を持てば時間はもちろん取る。地域振興に真正面から取り組む決意は変わってない」と答えた。
(本安幸則)
307
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/17(火) 15:57:48
やりやすくなる結果に結びつかない
嘉田知事、自民過半数割れで 京都N滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041700054&genre=A2&area=S10
滋賀県の嘉田由紀子知事は、16日の定例記者会見で、県議会の自民党系会派が過半数割れした県議選の結果を受け「一気に県政がやりやすくなるという結果には結びつかない」と述べた。また、国が余呉町で計画している丹生ダムに対する知事方針をめぐり、地元住民のダム対策委員会が解散した場合の影響について、「地元の意思形成に少し時間がかかると思う」との見方を示した。
嘉田知事は、県議選の結果について「県民の県政に対する期待が表明されたもの」とした。一方で、自民党系会派の過半数割れについては「既成政党の人数の多い少ないはあるが、もっと具体的な政策を議論することが大切」と述べるにとどめた。
丹生ダムの「推進」方針で地元が求める貯水ダム案を示さず、地元住民の反発を受けたことについては「納得いただけなかったことは残念。余呉町にもこれからどうするか考えてもらい、下流としっかり議論しなければならない」と指摘した。
県が河川整備計画の策定過程で住民の意見を聞く「川づくり会議」への影響については、「ダム対策委員会の人が参加しないからできない、というものではない」とした。
このほか、知事選で掲げたマニフェスト(公約集)の自己評価の公表時期が、4月末にずれ込むとの見通しも示した。
308
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/17(火) 17:12:28
’07統一地方選:県議選 「県民の期待の表れ」 嘉田知事、結果を評価 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070417ddlk25010011000c.html
◇「穴あきダム」で地元委解散でも、方針変更せず
嘉田由紀子知事は16日、県庁で会見し、民主党・県民ネットワーク、「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)などの「親嘉田」勢力が過半数を占めた県議選の結果について、「県民の県政に対する期待が表明されたものと考えている。県民が選ばれた議員と、未来を見据えた県政に向けて進む素地ができた」と前向きに評価した。【高橋隆輔】
嘉田知事はこれまで政策的に対立することも多かった自民党などの過半数割れについては、「具体的な政策を議論することが重要で、これがそのままやりやすさということにはならない」と、慎重な言い回しで述べた。
また、13日に丹生ダム建設地の余呉町で、環境配慮型とされる「穴あきダム」建設の可能性を伝え、地元の対策委員会が解散方針を決めたことについて、「大変残念。地元での合意形成に一定の影響も出るだろうが、委員の出席がなければ『川づくり会議』ができないものでもない」と方針に変更がないことを強調。これまで「後退」と批判されることも多かったダム政策で、自身の考えを強く打ち出したことについて、「2月議会でもデータを精査する中でダムが有効な場所もあるとして、方針を示した。政治的に支持されるからということではなく、あくまで研究者や河川管理者としての責任においての表明」と、選挙結果の「追い風」を否定した。
その上で「(ダム容認は)あくまで計画としての提案であり、改正河川法による住民参加を踏まえたうえでの表明」と、これまでの説明を繰り返した。
毎日新聞 2007年4月17日
309
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/18(水) 18:03:24
県議会:初当選の丸尾・山田両氏、新会派を結成へ 議会改革など掲げ /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070418ddlk28010129000c.html
8日投開票の県議選で初当選した、芦屋市選挙区の山田美智子氏(60)と尼崎市選挙区の丸尾牧氏(42)=いずれも無所属=は県議会内に新会派を結成することを決めた。任期開始の6月11日以降に正式に届け出る。幹事長は丸尾氏が務め、会派名は「みどりの風」の予定。
両氏は議会改革や議員特権の見直しを訴える「市民派」を掲げて当選。立候補前から丸尾氏は市民オンブズマンとして県議の政務調査費の使途を追及。山田氏は政調費の使途を巡り、書類送検(不起訴)された自民推薦の現職を破って当選するなど歩調を合わせてきた。
尼崎市選挙区の現職、稲村和美氏(34)=無所属=も会派入りを検討していたが、当面は、協力関係の維持にとどめる。
丸尾氏は「今後も会派入りへの門戸は開き、他の議員との連携も模索したい」と話している。【竹内良和、武内彩】
〔阪神版〕
毎日新聞 2007年4月18日
310
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/18(水) 19:06:44
市長再不信任、7割が賛意 加西市議選で立候補者 兵庫神戸
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000304253.shtml
神戸新聞社が十六日までに行った加西市議選(定数一八)の立候補者アンケートで、改選後の臨時議会で中川暢三市長に対する不信任決議案が再提出された場合、「賛成する」と答えた候補が二十一人中、十五人に上った。改選後に新市議が再び市長の不信任案を出した場合、地方自治法の規定により、過半数の賛成で市長は自動的に失職する。不信任案に賛成の意向を示したのは全候補者の七割に及ぶことから、出直し市長選が行われる公算が大きい。
アンケートに答えたのは、全候補二十一人のうち、前職の一人を除く二十人。
前職で再不信任案に「賛成」と回答したのは十二人、「反対」は一人だった。いずれも、三月二十九日の市長不信任決議における態度と一致している。
これに対し新人は、七人中三人が「賛成」、一人が「反対」、残る三人は「分からない」。「分からない」と答えた理由について、新人の一人は「市長と議会のそれぞれの言い分を聞いて判断したいから」としている。
アンケートではほかに、市長を支持するかどうか尋ねたところ、中川市長支持が二人、不支持十二人、中立が六人。また、市長不信任が自身の選挙に「影響ある」ととらえているのは十三人だった。
311
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/19(木) 15:43:37
京都農協、組合に圧力 府労働委が改善命令 讀賣京都
府労働委員会は18日、京都農協に対し、京都農協労組との団体交渉に応じないなどの不当労働行為があったとして、改善を求める命令書を交付した。2004年12月と05年5月に京都農協労組と府農協労連が救済申し立てを行い、同委員会で審査中だった。
命令書では、京都農協と京都丹後農協が合併する直前の04年11月から3月にかけて、京都丹後農協が旧京都丹後農協労組(現京都農協労組)との合併についての団体交渉に応じなかったことを事実認定。さらに、京都農協の会長を務める中川泰宏衆院議員にも言及、同労組幹部に対して脱退の圧力をかけるなどしていたとし、これらを不当労働行為として認定、改善を求めている。
府農協労連は「事実認定について主張を全面的に認められた重要な命令。京都農協は命令を真摯(しんし)に受け止めるべき。現在も正常な団体交渉ができておらず、労使関係の回復を求めたい」としている。一方、命令に不服がある場合、中央労働委員会に再審査を請求することなどができるが、京都農協は「内容を検討して対応したい」としている。
(2007年4月19日 読売新聞)
312
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/19(木) 15:45:34
8選挙無投票 後半戦、激戦よそに・・・ 消えた8万票 讀賣奈良
22日の投開票に向け、熱戦が続く統一地方選の後半戦。県内では、15、17日に計29の選挙が告示されたが、3市村長選、4町村議選、1町議補選の計8選挙が無投票となり、有権者は大事な一票を誰にも託すことができなくなった。選挙が行われなかった地域では「住民同士のしこりを避けたい」「定数が減り、かえって立候補しにくくなった」「若い人が出にくい空気がある」など様々な声が聞こえる。なぜ選挙ができないのか。事情を探った。
伝統の気風
曽爾村では村長、村議選とも20年ぶりの無投票だった。村長選では、宇山禎則村長の昨年末の引退表明を受け、村森林組合長の岡田泰昌氏(66)と、村議会副議長の2人が出馬を表明。当初は有力新人同士の激突が予想されたが、告示直前に副議長が「公約内容がほぼ同じ」と出馬を断念、岡田氏の無投票が決まったという経緯がある。
実はこの2人、親類同士で小中学校の同級生。岡田氏が8年前の村長選に出馬した際、副議長の周辺の多くが岡田氏を応援、支持層が丸々重なっている。
「村への思いはお互いに分かる。結局、彼が再挑戦の私に思いを託してくれた」と言う岡田氏。しかし、2人とも本音では「家や村を二分する争いを避けたいという、親族らの強い気持ちを感じた」とも。
宇山村長は今回の選挙をこう解説する。「争うのは村民体育大会の地区対抗戦だけでよいというのが、村の伝統的な気風。骨肉の争いを好まない住民感情が作用したのでは」
選挙が怖い
現職の上平一郎氏(56)が無投票で再選された下北山村長選。合併問題で揺れた前回こそ候補者2人で争ったが、それ以前は6回連続で無投票が続き、28年間の“空白”を経験した。
選挙が少ない理由について、村民からは「以前、村を二分する激しい選挙戦があった時、村役場で報復人事があったから」(村議)、「『あの店は○○支持派だから、行くな』と言われことがあり、商売人が選挙を怖がっている」(元商店主)との声も。人口約1300人の村。選挙後の住民同士のしこりは、死活問題につながるという警戒感がうかがえる。
4回連続で村議選の無投票が決まった野迫川村も同様だ。県内最少人口713人(3月1日現在)の村だけに、「選挙をすれば、どの陣営も下一けたまで細かく票読みするので、誰が誰に投票したかが分かる」と村幹部。一方、林業男性(66)は「地縁や血縁が強いので、選挙戦で票の奪い合いになると、人間関係がぎくしゃくして気まずくなる。どうしても、無投票にしようという空気ができてしまう」と話す。
313
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/19(木) 15:46:02
定数減の余波
無投票になった4町村議選は、いずれも改選前に定数を1〜2削減していた。
14から12になった川西町議選は12年ぶりの無投票。上田直朗町長は「定数減で、当選に必要な票数が前回より多くなり、人口の少ない自治会や集落が候補者の擁立に慎重になった」と原因を指摘する。
曽爾村議選も事情は同じだ。定数が10から8に減って当選ラインが上がり、村内9地区すべてから候補を出せなくなったという。
市町村合併も大きな影響を与える。定数1減の黒滝村議選(定数7)は2009年度末までに周辺との合併を目指しているため、「今回当選しても、3年後にまた選挙があるので、皆が消極的になった」(村関係者)との見方もある。
考え聞けず
無投票になった市町村の有権者数は、▽大和高田市5万7889人(14日現在)▽吉野町8775人(16日現在、以下同様)▽川西町7593人▽曽爾村1820人▽下北山村1105人▽黒滝村928人▽野迫川村528人で、計7万8638人にのぼる。
このうち市長が無投票当選した大和高田市は、まだ市議選が残っている。しかし、曽爾村の有権者は村長選、村議選の二つの票を失ったことになり、無駄になった票をすべて合わせると、8万票を超す計算だ。
曽爾村の会社員男性(59)は「村がどう生き残るのか。将来の合併や行財政問題について、名乗りを上げた2人からじっくり考えを聞きたかった」と残念がり、川西町の無職男性(68)も「選挙のたびに町の課題や将来について考えていた。今回はその機会がなくなった」とため息を漏らす。
一方、上北山村議選(定数7)は、出馬した5人が無投票当選したが、定数に満たないため、欠員分の再選挙が行われることになった。村内の中年男性はこの状況について「若者の意見をくみ上げず、次世代を育てない村の体制に問題がある」とし、主婦(41)は「国道169号の崩落事故後、通行止めで村が元気をなくしているのに、選挙で政策を戦わせようとしないのは寂しい」と不満そうだった。
人材が育ってない
沢井勝・奈良女子大名誉教授(地方自治)の話「地域の要求を伝える役割を持つ議員は高齢化などで後継者不足が進んでいる。村全体の課題などを議論する人材が育っていないのが、無投票の原因ではないか。首長らは人材を育てていくリーダーシップをとらなければならない」
(2007年4月19日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/19(木) 17:14:36
府議選挙違反:水口府議逮捕で、今後の対応協議−−新政会 /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070419ddlk26040534000c.html
8日投票の府議選中京区選挙区で当選した水口洋府議(54)が公職選挙法違反容疑で逮捕された事件を受け、同府議が所属する会派「新政会」は18日、他の所属府議が協議した。だが、水口容疑者と連絡が取れないことなどから、会派としての方針は決まらなかった。
新政会は水口容疑者と木村繁雄氏、上田秀男氏、稲荷義晴氏の4人で構成するが、水口容疑者の動向が不透明な上、代表の木村氏は29日の任期切れで引退。府議会運営委員会条例で▽議運に委員を出す▽本会議で代表質問ができる−−などの権利が認められる会派の要件(府議4人以上)の確保は難しくなっている。【矢倉健次】
毎日新聞 2007年4月19日
315
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/19(木) 18:46:54
新幹線新駅建設、知事に要望
栗東の経営者団体「絶対につくる会」
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041900104&genre=C4&area=S00
滋賀県栗東市の新幹線新駅建設のために、地元企業から資金を募っている経営者団体「新幹線南びわ湖駅を絶対につくる経営者の会」のメンバーが19日、大津市の滋賀県庁を訪れ、嘉田由紀子知事に新駅建設に関する要望書を提出した。
知事室で、同会の田中康人代表(44)ら4人が「新駅を凍結する場合の地域経済振興策は」「知事は凍結を民意というが、建設資金のための募金が集まればそれも一つの民意と受け止めてほしい」などと訴えた。
嘉田知事は「福祉や教育などほかに優先すべきものがある」と答えた。
同会は、栗東市内の中小企業の経営者ら7人が3月下旬に立ち上げた。8月末までに10億円を集めるとしており、今月19日現在で1億1820万円の募金予約があるという。
316
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/19(木) 18:47:34
定数減で「守りの選挙」
府南部の5市町議選、候補者絞る
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041900071&genre=A2&area=K20
議員定数を削減した京都府南部5市町の議員選で異変が起きている。当選ラインが数100票単位で上がり、新人の立候補はじわりと減った。政党も共倒れを恐れて候補者数を絞る「守りの選挙」を展開しはじめた。
定数は今回の選挙から、木津、山城、加茂の旧3町が合併した木津川市のほか、宇治市、城陽市、八幡市、和束町で減った。
3月の合併で、定数が旧3町の合計定数50から26に半減した木津川市。「0位 00票 ○○○○(議員名)…」。旧山城町議の選挙事務所には旧3町の町議約50人の直近選挙の得票を一覧にした「ランキング」が張り出されている。
出身町名を見ると、上位は旧木津町ばかり。26位内に加茂町は8人、山城町にいたっては1人しかいない。旧木津町の人口は4万人を超えるのに対し、旧山城町の人口は1万人に満たない。候補は「人口の少ない旧山城町の出身議員は不利」とぼやく。
事務所のある地区は山城町時代には町議が4人いたが、市議選に立つのは彼1人。候補を1本化したわけではない。残る3人は「町議のころの得票では当選は不可能」「候補を絞る党の方針で」と立候補を見送った。当選ラインが従来の倍以上の700票に上がったことが影を落としている。
城陽市では、最大会派、共産の「守りの選挙」が注目されている。現有議席は6なのに立候補は5人。引退議員2人の地盤を分配して票を数100票上積みし、1議席を手放してでも5人の確実当選を狙う。
背景には前回の苦い教訓がある。共産は7人を立てたが共倒れし、2人が落選した。現在6議席のうち1人は、公選法違反事件に伴う繰り上げ当選だ。定数減で当選ラインは200票上がるとみている。前回の結果を当てはめれば2、3人しか当選できない。
5市町の各議会は財政改革の姿勢を市民に示すべきと定数削減を進めた。議員1人当たりの経費は市町によって差があるが、「定数を1削れば年1000万円の税金が浮く」(城陽市議)点は市民にとって大きい。
だが、議員が固定化する恐れも出ている。定数削減した市町では新人が前回に比べ軒並み減った。宇治市では新人が9人から2人に。和束町でも新人は1人で、定数がそのままの京田辺市(新人12人)、久御山町(同6人)と対照的だ。
八幡市の新人は5人と横ばいだが、1人落ちの前回とは打って変わって4人落ちの選挙となった。ある現職市議は小冊子「議会報告」を男山団地で全戸配布して政策を訴え、同級生や親類が少ない市外からの「転入組」ながら議席を守ってきた。だが、「議会報告をしても市民の関心は低い。今まで以上に地縁、血縁の選挙になる」と危機感を覚えている。
317
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/19(木) 19:07:19
県会会派構成決まる 自民、過半数維持に躍起
2007/04/19 神戸兵庫
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000306605.shtml
改選後初となる県会(定数九二)の各会派代表者らによる会合が十八日開かれ、新任期での会派構成の方針が示された。最大会派の自民は四十三人まで固めたが、依然、過半数となる四十七人の獲得に見通しはついていない。会派の届け出期限まで約一週間しかなく、過半数維持を目指す自民の多数派工作は一段と過熱している。(小山 優)
自民は公認・推薦で当選した三十八人のほか、高橋進吾=神戸市東灘区▽仲田一彦=三木市▽北野実=姫路市▽宗行恭義=(旧)飾磨郡▽原哲明=淡路市=の五氏が会派入りし、四十三人に。この日の会合では「さらに増える可能性がある」と報告した。
自民は無所属四人との交渉を進めているが、選挙区が重複する公認・推薦組への説得が難航しているほか、「自民と戦ったばかりなのに、早々に自民入りはできない」と話す新人もいるといい、ベテラン県議は「全員の会派入りは極めて微妙な情勢」という。
民主党を軸とする「ひょうご・県民連合」は新たに「民主党・県民連合」へと名称変更。公認・推薦で当選した二十一人のほか、無所属の新人一人が入る可能性を示唆している。しかし、この新人には自民側も関心を寄せており、自・民の綱引きとなりそうだ。
公明は、無所属で初当選した新人篠木和良氏=川西市・川辺郡=を会派に加えるのに伴い、会派名も「公明党・県民会議」とする。
共産は五議席に減らし、十二年ぶりに議会運営委員会などでの表決権がない非交渉会派となる。
また、市民派を掲げて初当選した丸尾牧=尼崎市=と山田美智子=芦屋市=の両氏は新会派「みどりの風」を結成する。
政治団体「21世紀をひらく兵庫県政連合」から立候補した議員らでつくっていた「21世紀クラブ」はこの日の会合には出席しておらず、解消される公算。
318
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/20(金) 08:58:53
市議選の情勢(上) 新人過半数激しい舌戦 讀賣滋賀
統一地方選後半戦で行われている大津、彦根、近江八幡、栗東の4市議選は、地域の活性化や住環境の整備などをめぐり、22日の投開票に向けて各候補の懸命の訴えが続いている。各市の選挙戦を2回にわたって紹介する。
<大津>
立候補した55人のうち新人が28人と過半数を占め、浮動票も多いとあって、激しい舌戦が繰り広げられている。
若い新人が「新鮮な感覚を市政に反映させたい」と世代交代を訴えれば、現職や元議員は経験と実績を強調。政党や団体などからの支援だけでなく、防犯や景観保全、子育てなどにかかわるNPO活動に取り組んできたことをアピールする候補も多い。
昨年7月の知事選で、嘉田知事が同市内で約5万1000票を獲得したことなどから、無党派層の投票行動が選挙結果を左右するのは必至。ある陣営幹部は「市議選は地域代表を議会に送り込む側面が強かった。無党派層の動きがどんな結果をもたらすのか想像もつかない」。旧来の構造を崩す「風」が吹くかどうか注目される。
昨年3月の旧志賀町との合併後、初の全域での市議選になる。旧町が地盤の候補らは「合併で旧町地域が埋没してはならない」などと訴えるが、当選圏入りには旧市からの得票も必要という。元町議の候補の1人は「選挙活動をする地域をどこまで広げればいいのか」と頭を悩ませる。
<彦根>
29人が立候補し、落選するのはたった1人とあって、「だれが当選するかより、(落選の)ジョーカーを引くのはだれか、という見方も」という皮肉も聞こえてくる。
「市民の声を市政に届ける」「安心して出産できる市立病院に」「高齢者福祉の充実を」「安全、安心なまちづくり」――。犬上郡3町との合併の是非という明確な争点があった前回に比べ、全市的な争点が見えにくく、各候補の主張も様々だ。
市立病院の産婦人科医確保では、具体的な提案は聞こえない。ある市民は「今は行動する時期で、議論の段階は過ぎているはず」と話す。合併問題については、民意を問う住民投票条例の設置は3月議会ですでに可決している。
市選管は「今のままでは投票率は前回(59・16%)を下回りそう。広報を強化して引き上げを図りたい」と話した。
(2007年4月20日 読売新聞)
319
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/20(金) 09:00:57
地域活動大丈夫かいな!?
大阪市 讀賣大阪
大阪市の地域活動を担う自治会組織「地域振興会」の連合町会長331人の平均年齢(2005年度)が73・8歳と高齢化していることが19日、市の調査で明らかになった。新築マンションの急増などで市民の約8割が地域イベントに参加したことがない実態も判明。都心部を中心に、地域振興会への加入率も年々減少しており、市は担い手の育成や活動支援策について検討する。
地域振興会は24行政区単位の区地域振興会、331小学校区単位の連合町会、4075地域の町会で組織。1975年の設立以降、地域の清掃活動や防犯灯の維持管理、歳末の夜回り活動などを行っている。
設立当初は加入率が約9割に上ったが、マンションの増加などで住民間のつながりが希薄になったことなどから、今年1月には67・8%に低下。都心部の中央区では47・6%にとどまっている。若い世代の担い手不足のため、連合町会長の平均年齢も02年度の71・8歳から年々高齢化している。
地域イベントの参加状況の調査では、市民の79・9%が「参加したことがない」と回答。関心度を尋ねる別の質問には「イベントや講座を行っていることを知らなかった」(31・7%)、「興味・関心のもてるものがほとんどない」(12・4%)といった回答が多く、地域活動の“空洞化”が浮き彫りになった。
市は「地域振興会の役員は多忙を極め、負担感が大きい。行政の側面支援も十分だったとは言えない」と分析。今後、現状を把握するための調査を行った上で担い手の育成や加入促進策、活動支援のあり方をまとめたマニュアルを作る。
(2007年4月20日 読売新聞)
320
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/20(金) 09:02:05
消えぬ財政不安 「合併」主張候補は少数派 讀賣奈良
22日に投開票される統一地方選の後半戦で、合併構想がご破算となった西和7町(平群、三郷、斑鳩、安堵、上牧、王寺、河合)の町議選がそれぞれ繰り広げられている。7町議会の総定数は93で、候補者は計112人。「西和市」という人口約15万人の県内第2の都市が誕生していれば、議員定数は34に減り、各町の財政危機は国の特例措置で回避できる見通しもあった。「合併はもう終わった話」との声も聞こえる中、各候補は今、合併をどう考えているのだろうか。(白石佳奈、滝口憲洋)
■経緯
合併構想はもともと、2003年に住民団体の署名活動を受け、7町の法定合併協議会が設置されたのがきっかけ。名称を「西和市」とし、王寺町役場に市役所を置くことで、06年1月に合併、新市に移行することがほぼ固まっていた。
合併効果としては20年間で人件費など約437億円を削減でき、合併特例債や合併補助金などによる歳入増で当面の財政収支は維持できるという試算だった。
しかし、04年12月、合併の賛否を問う住民投票で、平群町は賛成多数だったが、王寺、斑鳩両町は反対が大多数を占め、各町間での温度差を露呈。その後、王寺、斑鳩両町が合併協を離脱し、せっかく機運が盛り上がった合併話はあえなく破談となった。
■口に出せない
17日に告示された7町議選(河合町は町長選と同日選)。合併の話は、破談したせいか、あまり聞こえてこないのが実情だ。
中でも斑鳩町は、住民投票で8割が合併に反対。法隆寺の町で知られる「斑鳩」の名が消えることに強い反発があったとの見方があり、「合併を口に出すのはマイナス」と言う町議選候補は少なくない。
しかし、街頭で一切触れないという現職候補も、本音のところでは違う。「町の財政は基金も取り崩しているし、決して左うちわではない。合併が財政再建の切り札になるのは事実。それを住民に理解してもらうことは大切なのだが」と苦渋する。
別の現職候補も歯切れは悪い。「合併を訴えるリスクは大きい。まず自分の議席を確保してから、機運を高めていくしかない」
反対が大多数を占めた王寺町はもっと冷ややか。現職候補は「住民に合併という意識はまだ低い。王寺をどんな町にするかという方に関心が高い」と、市街地活性化などを公約にした。
18%を超すと「黄信号」とされる実質公債費比率(一般財源に対する借金返済の割合)もわずか8%台と、7町では比較的健全な町財政。別の候補は「他町に比べ、行財政改革が急務というわけではない」と、訴えの中心はもっぱら「安全な町づくり」だという。
■合併しかない
これに対し、合併賛成が多かった平群町は今でも合併推進派の候補が多い。
ある候補は「7町で100人近い議員は不必要だ。選挙も行政運営も合併でスリム化できるのはわかっている。住民にもっと関心を持ってほしい」と主張。町の実質公債費比率は16%台に達しているだけに、「このままでは、財政破たんは不可避の状態。生き残るには合併しかない」と街頭での訴えにも力がこもる。
町長選が行われている河合町も、もとは推進派。合併協議会長を務めた現職候補は「町財政はこのままだと絶対もたない。町村は合併するというのが国全体の流れ。一つ選択肢として利用しない手はない」と、遊説で訴えている。
ただ、7町で「合併」を唱える候補は少数派とみられる。河合町議選でさえ、ある現職陣営は「合併推進の主張は、住民に痛みを連想させ、票が離れていくだけだ」とそっけない。
■定数削減したが
西和7町は前回選の後、財政難などからいずれも議員定数を改め、上牧(定数16)は4減、平群(14)、三郷(13)、安堵(12)、王寺(14)、河合(13)は各2減、斑鳩(15)は1減で今回の改選に臨んだ。
しかし、7町の議員報酬や議会事務局運営費などを含めた議会費の総計は約7億4000万円(05年度)。人口が2倍以上の奈良市(約37万人、議員定数44)の7億4388万円とほぼ同額だ。
合併協議会の設置を求めた住民団体の宇治英雄さん(72)は「こんな狭い地域に100人近い議員は必要ないし、選挙費用も無駄。このままでは借金が膨れるだけで若い人の負担も大きい。いずれ各町とも苦しくなり、合併話が再浮上するのではないか」とみている。
(2007年4月20日 読売新聞)
321
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/20(金) 23:55:08
もったいない県政:攻防 嘉田知事に新駅推進の要望書−−若手経営者ら /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070420ddlk25010482000c.html
◇「新駅推進は大きなビジネスチャンス」
新幹線新駅(栗東市)問題で、栗東市の若手経営者らが結成した「新幹線南びわ湖駅を絶対につくる経営者の会」(代表、田中康人・栗東木材取締役営業部長)のメンバーが19日、大津市の県庁を訪れ、嘉田由紀子知事と面談。新駅推進の要望書を手渡した。同会は新駅実現のための募金活動の実施を決め、これまでに83企業・人から約1億1800万円の募金の約束を取り付けたという。今後8月までに1000社から10億円の募金約束を確保したいとしている。
田中さんら地元の経営者7人が発起人。要望書では「地元中小経営者がジリ貧状態の経営環境を打破するのに、自らの経営努力だけではいかんともしがたく、大きなビジネスチャンスが生まれる施策が待ち望まれ、その意味で新駅建設に伴う周辺整備以上に、多くの中小企業に経営機会を与える施策はないと考える」などと新駅推進を望む理由を述べ、知事の意見と地域対策への考えを回答するよう求めている。
嘉田知事は即答を留保。「何に税金を配分するか優先度の問題がある。経済効果も以前に期待したほどのものではないという再調査結果が出た」などと話し、新駅の認識として「財政難の時期に必要性が低い、相対的に“高い”駅」との従来の考えを示して「凍結」の持論を展開した。【服部正法】
毎日新聞 2007年4月20日
322
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/21(土) 18:33:29
県議会:新会派、自民の過半数は微妙 改選前と比較、民主と公明は2議席増 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070421ddlk28010467000c.html
県議会(定数92)主要4会派の新役員が20日出そろった。公認・推薦で単独過半数(47)を9議席割り込む38議席にとどまった最大会派・自民は多数派工作を進めているが、現在は43議席で、過半数は微妙な情勢だ。一方、自民、公明と議会与党を形成する民主系中心の「ひょうご・県民連合」も、与党内での発言力を強めるため、無所属当選者の取り込みに動いている。新任期が始まる6月まで、自民・民主の激しい綱引きが続きそうだ。
自民党県議団には、党公認・推薦の38人のほか、高橋進吾(東灘区)、仲田一彦(三木市)、原哲明(淡路市)、宗行恭義(飾磨郡)、北野実(姫路市)の無所属5氏の加入が決まった。近くさらに2人が加わり、選挙前の45議席を確保する見通しだが、加茂忍・県議団幹事長は「県政の意志決定は自民。その担保としてどうしても過半数がほしい」と強調する。
第2会派のひょうご・県民連合は民主公認、推薦計21人の会派入りが固まり、選挙前を2議席上回った。参院選や党が進める2大政党制を受け、名称も「民主党・県民連合」に変える。現在も複数の無所属当選者に会派入りを打診しており、芝野照久・県議団幹事長は「これまで知事与党でやってきたが、是々非々で主張を表に出すことも大切」と強気の姿勢だ。
公明党県議団は、選挙前より2人多い13人。会派入りする篠木和良氏(川西市・川辺郡)が無所属で当選したため、会派名を「公明党・県民会議」に改める。野口裕・県議団長は「自民とは協調するよう努力するが、当然、足並みがそろわないことも出てくる」と話す。
共産党県議団は5議席に減り、議案提出権や交渉会派としての権利を失った。選挙戦で議会改革を訴えた丸尾牧氏(尼崎市)と山田美智子氏(芦屋市)の2新人は、新会派「みどりの風」を結成する。【竹内良和】
4会派の他の主な新役員は次の通り。(敬称略)
▽自民=政調会長・田中章博、副幹事長・栗原一▽ひょうご=政調会長・藤井訓博、副幹事長・小池啓納▽公明=幹事長・松本義宏、政調会長・松田一成▽共産=団長・都築研二、政調会長・新町美千代
==============
■県議会の新たな会派構成■
自民党 43人 (改選前45人)
民主党・県民連合 21人 ( 同 19人)
公明党・県民会議 13人 ( 同 11人)
共産党 5人 ( 同 8人)
みどりの風 2人 (新会派)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
※民主、公明の会派名は新任期開始の6月に改称予定。各会派の人数は暫定数。他の8人は無所属または未定。
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年4月21日
323
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/23(月) 14:26:08
自民県連が新駅凍結容認へ 滋賀・栗東の新幹線問題 '07/4/23
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200704230208.html
滋賀県栗東市の新幹線新駅建設問題で、凍結を目指す嘉田由紀子知事と対立し、建設推進を掲げてきた自民党滋賀県連は二十三日までに、推進方針を見直し、凍結を容認する方向で調整を始めた。新駅建設が悲願の栗東市にとっては強力な後ろ盾を失い、がけっぷちの状況となる。
自民党系会派は八日の県議選で議席が激減、県議会で過半数割れに追い込まれた反省から、七月の参院選をにらみ、嘉田知事の最大の公約である新駅問題で歩み寄ることで『抵抗勢力』からの脱却を図るのが狙い。
二十三日以降、同会派で意見を集約し、五月の県連定期大会をめどに正式に決定する運びだ。
この情勢に栗東市の国松正一市長は、同日の記者会見で「詳細は分からないが、事実なら(新駅設置は)一層厳しくなる」と危機感を示した。
自民党県連は県議選を控えた二月、「あくまで新駅は必要」としながらも「地元の結論に従う」と態度を軟化させ、新駅問題を争点から外そうとしたが、議席を二十七から十六に大幅に減らした。嘉田知事の支持団体「対話でつなごう滋賀の会」から公認四人が当選、民主と共産を合わせて新駅反対派が議会の過半数を占めることになった。
324
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/23(月) 21:19:05
’07統一地方選:豊郷町長に挑戦3度目の伊藤さん /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070423ddlk25010021000c.html
◇新市議の顔ぶれ決まる
◆大津−−激戦を反映し投票率アップ
定数40に対し、55人が立候補した大津市議選は、激しい選挙戦を反映して投票率は4年前の前回選(46・58%)を上回る51・08%となった。有権者数は25万4308人。
大津市皇子が丘1の皇子が丘公園体育館での開票作業は、23日未明まで続けられた。【高田房二郎】
◆彦根−−現職22、元は1人 新人5人が当選
彦根市議選(定数28)では、現職22人、元職1人、新人5人が当選した。有権者数は8万4606人、投票率は52・21%。当選者の平均年齢は60歳になり、改選時では前々回の57・14歳、前回の56・25歳と比べると高い。最年少は30代で、40代も3人と少ない。市民からは「60代が多く、代わり映えしない」という声が聞こえてくる。
党派別では、共産が擁立した現職2人と元職1人が当選し、目指していた議会内での単独会派結成を実現。公明は立候補した2人がともに当選し、現有勢力を維持。無所属は新人5人を含む23人。保守系の会派結成や議会人事が注目される。
新議員には、改選前の2月議会で条例修正案が可決された犬上郡3町との市町合併を巡る住民投票の実施やその時期などへの対応が注目され、産婦人科の診療制限など市立病院の医師確保への対応、地盤沈下が言われて久しい市中心街の活性化などへの取り組みが期待される。【松井圀夫】
◆栗東−−凍結・中止派8人、推進派は12人 議会構成は逆転
栗東市議選(定数20)は午後9時から栗東市民体育館で開票が行われた。有権者数は4万5923人、投票率は56・78%(前回58・11%)で栗東町時代を含めて過去最低となった。
内訳は▽現職15▽元職1▽新人4で、政党別では▽共産3▽公明2▽無所属15。最大の争点となった新幹線新駅問題での姿勢では、9人が立候補した凍結・中止派からは8人が当選。一方で推進を掲げる国松正一市長の支持派は12人当選し、改選前に凍結・中止派が多数派だった議会構成は、一転して推進派が多数を占めることになる。【阿部雄介】
◆近江八幡−−投票率58・60%、過去最低に
20の議席を巡って過去最少の23人が立候補した近江八幡市議選は、現職と元職が健闘して新人の追い上げを阻んだ。
低迷する地域経済の活性化や市の行財政問題、隣の安土、竜王町との合併問題など多くの課題を抱える同市だが、選挙戦では大きな争点になることもなく、投票率は過去最低だった前回の61・05%をさらに下回り58・60%となって記録を更新した。有権者数は5万4029人。
新旧別では、現職13人、元職2人で新人は5人にとどまった。政党別では民主が1議席を死守、公明も新人が健闘して2議席を確保、今回候補を3人に絞った共産は全員当選を果たした。【斎藤和夫】
◇投票率低下歯止め、広報車巡回作戦
○…彦根市では、市選管借り上げのタクシー3台と市広報車2台の計5台が低速で走り、エンドレステープで「大切な1票を無駄にせず、必ず投票を」と繰り返し呼び掛けた。市議選の投票率は91年の71・95%▽95年の66・98%▽99年の64・92%▽03年の59・16%と下がり続けており、「何とかこの傾向に歯止めを」というのが選管職員の悲願。午後8時ぎりぎりまで広報車を巡回させたが、職員は「少しでも上がれば……」と終日やきもきしていた。
毎日新聞 2007年4月23日
325
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/24(火) 18:16:55
生駒市議会 勢力争い激化 讀賣奈良
総合スポーツ公園用地売買を巡る背任事件で議長が逮捕された生駒市議会(定数24)は、中本幸一・前市長(70)を支えた自民、公明など旧与党系の「前市長派」と、山下真市長(38)と共同歩調をとる民主、共産を含む「現市長派」の勢力争いが、一段と活発化する様相となった。22日の改選の結果、前市長派が事件の逆風を受け、過半数割れの11議席に急減したためで、9議席を獲得した現市長派は、新人当選者らに同調を呼びかけるなど多数派工作の準備を進めている。来月にも開かれる臨時議会までに激しい〈離合集散〉が起きそうだ。
改選前は、知事選に転戦した共産の1人を除く23人のうち、前市長派が18人と過半数を占め、現市長派は5人にとどまっていた。しかし、今回の市議選で前市長派16人のうち、5人の現職が落選。現市長派は10人のうち、山下市長自身が直接支援した市民団体の角田晃一さん(63)や塩見牧子さん(42)ら9人が当選した。
角田さんは、市長の応援を受けた新人を中心に新会派を結成する考えで、「現職の中にも考えの近い人がおり、声をかけたい」としている。さらに、どちらにも属さない無所属の初当選組、谷村淳子さん(48)と白本和久さん(53)も23日、読売新聞の取材に対し、「混乱している議会を正常化しなければ」として、いずれも現市長寄りの立場を示唆。今後、現市長派が11人に並ぶ可能性もありそうだ。
これに対し、前市長派は議会内での発言権を維持するため、過半数の13議席を確保するのに躍起だが、背任容疑で逮捕された酒井隆議長(65)が所属する最大会派「清和会」(8人)の凋落(ちょうらく)が激しい。当選者は酒井議長ら4人しかおらず、会長を務める中谷尚敬さん(53)は「昨年1月に山下市長になってから、会派内でそれぞれの議員の考え方が違っていた」と、近く会派を解散する考えだ。
また、同じ前市長派の「ビジョン21」も3人のうち1人が落選。16位で当選した井上清さん(60)は、会派を維持できないと判断しており、現市長派などから誘いも受けたという。双方の多数派工作が進むなか、会派の再編が加速しそうだ。
(2007年4月24日 読売新聞)
326
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 01:09:33
参院選控え自民動揺
2007年04月24日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000704240003
新幹線新駅の建設推進を求めてきた自民党が、「凍結容認」へ向けて大きくかじを切った。23日開かれた県議会最大会派「自民党・湖翔クラブ」の議員総会。先の県議選で大敗し、「このままでは参院選を戦えない」と方針転換はやむを得ないとの声が広がった。5月上旬までに会派の方針を決める見通しだが、凍結容認への流れは止まりそうにない。
同会派は経済波及効果や地域間競争の切り札を理由に、「推進」の論陣を張り続けてきた。しかし、昨年7月の知事選では推薦した現職候補が敗れ、県議選でも議長を含む現職が相次いで落選。推進方針のままでは7月の参院選を戦えないという見方が強まっていた。
【新駅凍結容認検討 来月めどに方針】
総会は非公開。県議選で当選した議員らが会派の方針を話し合い、大半の時間が新駅問題への対応に割かれた。推進を求める強硬意見の一方で、「嘉田(由紀子)知事の人気を過小評価していた」「知事いじめのイメージは得策ではない」という声もあったという。
総会後、上野幸夫代表は凍結に向けた議論を始めたことを認めつつ、「いろんな意見がある。(方針は)全くの白紙」と述べた。ある若手県議は「県民は新駅の議論に嫌気がさしている。参院選で勝つには民意を受け止めるべきだ」と方針転換を主張した。建設予定地の栗東市区選出の三浦治雄県議は「何も決まっていない」と述べた。
総会後は同会派の政務調査会も開かれた。今後は県選出の国会議員らとも調整する。「全員が合意できる時間は必要」として、5月11日開会の臨時県議会をめどに結論を出す方針を決めた。
栗東市では22日に市議選があったばかり。上位当選した自民党市議は「県議にもいろいろな意見があるのだろうが、選挙は県連幹部と『推進』で戦った。その方向を信じたい」と話した。
こうした自民党の動きについて、国松正一・栗東市長は「正式に聞いていないが、事実ならば(新駅建設は)より一層厳しくなる」。一方、嘉田知事は「何も聞いていないので、コメントできない」と話した。
駅前予定地の地権者の男性は「県議選、市議選を通じて、自民党候補の多くは『駅は必要』と言ってくれた。凍結の言葉が独り歩きすると困る」と戸惑いを見せた。
327
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 01:16:29
統一地方選 後半を振り返る
2007年04月24日 朝日京都
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000220704240001
統一地方選は3市長選、8市町議選が22日に投開票され、終わった。各政党は今後、7月の参院選の態勢づくりを進める。市長選でのマニフェスト初導入や府内初の女性市長の誕生、定数減が影響を及ぼした議員選など、後半戦を振り返る。
初の公約 浸透不十分
■市長選■
【向日市長選】現職の久嶋務さん(51)が新顔の杉本猛さん(62)を破った。初のマニフェスト選挙は、枚数や配布方法の制限もあり、市民への浸透は不十分だった。
自営業男性(52)は「新聞に折り込まれているのは見たが、読まなかった」。無職男性(67)は「公約を実現できると思わないので、参考にしなかった」と話した。
久嶋さんが「次の4年の公約集」として手堅くまとめたのに対し、杉本さんが具体的な財源や達成期限をあまり掲げず、比較しづらかった。
【京田辺市長選】前市部長の石井明三さん(59)が、合唱団体連会長の岡本茂樹さん(62)らとの接戦を制したが、政策の柱などで共通点も多く、有権者が選択しづらい選挙だった。
久村哲市長は岡本さんを事実上、後継指名。市役所出身の石井さんを市長が推さない「ねじれ」から、わかりにくい構図となった。共産党は前回に続き、候補を立てられなかった。
【木津川市長選】3候補とも政党の推薦を受けず、政党離れを象徴する選挙となった。
定数削減 現職に直撃
■議員選■
府南部の宇治(定数30)、城陽(同22)、八幡(同22)、京田辺(同21)、木津川(同26)の各市議選と久御山(同16)、和束(同12)の両町議選は、定数減などの影響で現職が相次いで落選した。
一方、福知山市議選(同32)は候補者選びが難航して26人が無投票当選。定数減の議論が活発化しそうだ。
定数2減の22議席に24人が挑んだ城陽市議選では、前回3位当選した太田健司さん(29)と、元市長の大西忠さん(71)が涙をのんだ。
太田さんは、前回は無所属で「若さ」を打ち出して戦ったが、今回は自民の公認を得て財政問題など政策を重点的に訴えた。「ストレートでなく、有権者に伝わりにくかったかも知れない」と話す。大西さんは、勝手連的な支持者に担ぎ出される格好で立候補した。影響が注目されたが、世代交代が進む中で01年に市長を退いてから6年の空白は埋まらなかった。
今回、定数が2減ったのは他に宇治、八幡と和束。宇治で2人、八幡で1人、和束で2人の現職が落選。候補者の4割が新顔だった京田辺でも現職3人が落選した。
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 01:19:04
吉野氏、初当選/五條市長選
2007年04月23日 朝日奈良
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000704230001
◎開票結果
当 11,888 吉野 晴夫 66 無新
4,906 中山 俊樹 62 無新=確定得票
吉野氏は、初当選が決まると、五條市野原西2丁目の事務所で、壇上で支援者らとバンザイ。「財政危機を乗りこえていきたい。子や孫に引き継ぐため五條市を変えていかないといけない。改革は今から始まります」と力強く話した。
田野瀬良太郎衆院議員(奈良4区)や前田武志参院議員(比例区)、県議選五條市区で当選した秋本登志嗣県議らが壇上に登り、初当選を祝福した。
選挙戦は、中山俊樹氏(62)=無新=との、行政経験の無い候補者同士の争いとなった。吉野氏は、自治会組織を通じて支援の輪を広げ、各所でミニ集会を繰り返す「草の根選挙」を繰り広げて、優位に選挙戦を進めた。
一方、中山氏はマニフェスト中心の選挙戦を展開、「市の経営する老人ホームの新設」などを訴えたが及ばなかった。
吉野氏は04年12月の市長選で榎信晴・前市長に敗れたが、財政の立て直しを訴えて2千票差余りに迫る善戦。今回は、財政指標の一つの経常収支比率が「全国ワースト9」になった市財政について、「前回選挙で指摘した通りになった」と指摘、市の事業の洗い直しを進めて民間への移管などを主張した。
有力候補だった寺本保英・市議会議長が告示直前に立候補を取りやめて、選挙戦は盛り上がりに欠けた。投票率は59・21%と前回04年12月の71・08%を大幅に下回った。
329
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 01:19:53
市町派3人上位独占/生駒市議選
2007年04月23日 朝日奈良
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000704230002
●保守系現職、次々に落選
統一地方選後半の五條市長選、河合町長選と五つの市議選、13町村議選が22日、投開票された。過去最多の35人が24議席を争った生駒市議選は、前市長をめぐる背任事件を受け、保守系現職が次々と落選する一方、“親市長派”の新顔らが当選。酒井隆議長(65)が大阪地検特捜部に逮捕されるなど事件は進展をみせ、新議会の会派構成にも大きな影響を与えそうだ。五條市長選は吉野晴夫氏(66)=無所属=が初当選、河合町長選は岡井康徳氏(57)=同=が5選を果たした。
投票締め切り後に、酒井隆議長(65)が背任容疑で大阪地検特捜部に逮捕される異例の事態となった生駒市議選。議会との対立が深刻化する山下真市長(38)の「応援団」を含む新顔15人が立候補したこともあり、大激戦となった。
焦点の投票率は、山下市長が初当選した06年1月の市長選の45・64%を大きく上回る57・04%。背任事件が無党派層の投票に結びついたとみられ、新顔に“風”が吹く形になった。
保守系現職らは、前回の市長選で中本幸一前市長(70)を応援。市議選の告示日直前の今月10日、中本前市長が市土地開発公社による山林先行取得をめぐり、背任容疑で地検特捜部の強制捜査を受けたこともあり、「逆風」の中で苦しい戦いを強いられた。
当選した酒井議長は22日午後、朝日新聞記者の電話取材に、「こんだけまじめに選挙運動をしたのは初めてだ。やましいことはないから、逃げも隠れもしなかった。生駒を愛して、生駒のために尽くしてきたワシばかりが、悪者にされている。どういうことやねん」と憤った。
酒井議長が所属する最大会派「清和会」の会長だった中谷尚敬氏(53)も当選したが、「逆風の中で必死だった」と振り返った。
現職が苦戦する一方、親山下市長派の新顔3人が上位を独占した。
市長の支持母体「さわやか生駒」代表の角田晃一氏(63)は「市長支持の立場で訴えてきたことが有権者の理解を得られた」と述べた。山下市長も祝福に訪れ、「これで議会の状況が変わる。市民が動けば政治が変わるということを、生駒から全国に発信できた」と興奮気味に語った。
市議会で山林取得問題を追及してきた共産党の宮内正厳(まさよし)氏(59)は余裕の当選。「街頭演説で『過去の市政が良いものだったのか』と問いかけると、拍手が返ってくるなど手応えがあった」と話した。
生駒市では、旧生駒総合病院の後継病院整備や市北部のニュータウン開発の是非などをめぐり、保守系市議らが「山下市長は独断専行」と批判。議会運営に行き詰まった市長を応援するため、新顔が相次いで立候補した。そうした中、告示5日前に背任事件が表面化した。
330
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 01:25:34
「4759票」健在?減退?/旅田氏2位
2007年04月24日 朝日和歌山
http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000000704240004
4759票、トップと66票差の2位――。22日に投開票された統一地方選の和歌山市議選(定数40)で、旅田卓宗前市長(62)が3度目の当選を果たした。市長時代の収賄・背任事件の一審で懲役4年の実刑判決を受け、現在は控訴中。そんな旅田氏へ投じられた「4759票」には、どんな民意が込められているのか。
「理解できない。有罪判決を受けたという現実とマッチしない」。自民党県連幹部は首をかしげる。公明党県本部の幹部も「何とも言いようがないという一言に尽きる。無実を信じている根強い支持者がいるのだろう。しかし、立候補するべきではないという市民の声は多かったのだが」。
前回の03年、旅田氏自身は拘置所に勾留(こうりゅう)中で、選挙事務所さえ設けない選挙戦だった。それでも6154票を獲得してトップ当選した。
「前回あれだけ票を取っていたので、今回の票数も驚きはない。市長時代からの切っても切れない支援者が大勢いる」と民主党県連の幹部は言う。共産党県委員会の幹部も「旅田氏には市長時代のいろいろなしがらみがある。恩恵を受けた人々が投票したのだろう」とみる。
社民党県連幹部は「他候補との違いを打ち出した選挙ポスターなど、相変わらず選挙はうまいなと感じた」。旅田前市長の選挙ポスターは「自分の置かれた状況は『冬』みたいなもの」(旅田氏)として、冬場に撮影した写真を使用したという。
ある市議は「旅田氏は具体的な政策を訴えたわけでもなく、まちづくりや地域の活性化などの課題に触れたわけでもない。疑問だらけの結果だ。県外の人には『またか、和歌山は……』と思われるだろう」と嘆いた。
しかし前回の得票数に比べ、旅田氏は約1400票減らした。昨夏の市長選でも現職の大橋建一市長に大差で敗れている。
市幹部の一人は「前回は勾留(こうりゅう)中のトップ当選だったのに、今回は熱心に選挙運動をしてこの票数。すごい減り方とも言える」。今回の結果を、旅田氏の影響力が低下していることの表れ、として受け止めている。
市内在住の映画コラムニスト・山本哲也さんは、今回の旅田氏の得票をこうみる。
「旅田氏は市長時代に、し尿処理の無料化を打ち出し、自らバキュームカーのホースを握って対抗するなど具体的な行動を起こした。現市政がオール与党的な閉塞(へいそく)状況にある中、市政変革への期待が、旅田氏の得票となって表れたのではないか」。一方で、市議選の投票率48.32%と過去最低になったことについては、「市民が政治への参加を放棄している」と批判している。
331
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 01:28:29
加西市議、臨時会を請求
2007年04月24日 朝日兵庫
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000000704240004
加西市議選で当選した新議員は23日、中川市長を支持する2人を除く16人の連名で、市長に対する再度の不信任案を審議するためとして、臨時議会の招集を請求する文書を提出した。前議長の後藤千明議員は「混迷し、停滞した市政を早く正常化したいので、そのための手続きを取った」と話した。
市議選には21人が立候補し、中川市長の不信任に賛成した元職12人、反対した元職1人と、市長支持を明確にした1人を含む新顔5人が当選した。投票率は69・77%で、4年前の前回(72・65%)を下回り、戦後最低だった。
今回の選挙結果について、中川市長の職員採用試験への関与を調べた調査特別委員会(百条委)で委員長を務めた桜井光男議員は「前回よりも得票を増やせた。(市長不信任の)民意が示されたのではないか」と話した。百条委の副委員長だった高見忍議員も選挙戦で正面から不信任の正当性を訴えた。「不信任や百条委の調査について有権者から質問があったが、説明すると『わかった』と言ってもらえた。理解は十分頂いた」と述べた。
一方、中川市長を支持し、職員採用試験で「市長は間違っていない」と訴えた西川正一議員は「不信任に賛成した議員の多くは、市民に対し不信任について声を大きくして訴えなかった」と指摘。選挙結果について「民意は市長不信任ではない」と述べた。市長支持を明確にして初当選した小谷安富議員も「市民の反応は良かった」と話し、今後も市長を支援する方針を示した。
臨時議会は20日以内に開かれ、不信任決議案が過半数の賛成で可決されるのは確実な情勢。市長が失職すれば、50日以内に出直し市長選が実施される。
332
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 01:30:00
サミット3連敗、落胆
2007年04月24日 朝日大阪
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000704240002
一番最初に名乗りをあげたのに……。08年サミットの首脳会合開催地が23日、北海道・洞爺湖に決まり、04年末から誘致活動を続けてきた大阪の関係者からは落胆の声があがった。8年に一度巡ってくる日本でのサミットに、府は3回連続で手を挙げ、これで3連敗。大型イベントにこだわり続ける行政の姿勢を批判する声も上がる。
「関西落選」を受けて取材に応じた太田房江知事は落胆の色を隠さなかった。「こういう結果になり、大変に残念です」
太田知事は、昨年末以降に北海道が「有力候補」に浮上した後も、文楽といった歓迎プログラムを例示した資料を新たに作成するなどして、アピールを続けてきた。20日も上京し、首相官邸で世耕弘成首相補佐官に、外務省で麻生外相に「ぜひ関西で」と迫った。
「本命・北海道、対抗・京都」との事前情報に、府庁内には「せめて京都なら『目標だった関西サミットが実現した』と面目が保てる」との期待もあった。しかし、首脳会合はともに落選。閣僚会合に最後の望みを託す。
太田知事は、「(今後も)大阪をアピールできるイベントや事業には立候補したい」と意欲を見せる。だが、識者からはこうした誘致そのものに疑問を示す声も出ている。
「サミットが都市の知名度や格付けを向上させるとは思えない」。関西在住で作家の高村薫さんはこう指摘する。「大阪は70年の万博以来、大型イベントの誘致がまちを発展させるという発想をずっと引きずってきた。その考えから早く足を洗い、地に足をつけて、生活基盤の作り直しを進めるべきだ」
◇
2年間余りの誘致活動を振り返り、大阪市の関淳一市長は「海外では『関西』の認知度が低い。多様な魅力を持っていると知ってもらうことはできたと思う」と話した。大阪・中之島のリーガロイヤルホテルの田附隆総支配人は「95年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)以来の関西での首脳会議となるはずだったので残念。サミットは日本の印象を大きく左右する場。北海道にはがんばってほしい」とエールを送った。関西経済連合会の秋山喜久会長は「誘致に尽力いただいた関係各位に感謝申し上げる」との談話を出した。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 01:31:09
春の選択統一地方選 後半戦閉幕見えた課題
2007年04月24日 朝日大阪
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000704240001
第16回統一地方選は、後半戦が22日に投開票され、幕を閉じた。府内では、前半に府議選と大阪、堺の両政令指定市議選が実施され、後半には10市長、17市議、4町議の各選挙が実施された。首長選で初のマニフェスト(選挙公約)の配布が認められ、若手候補の躍進も目立った。八尾、藤井寺の両市長選では新顔が現職を破る交代劇もあった。今回の統一選を振り返り、課題を探った。
■マニフェスト■ 有権者、成果監視を
公選法改正に伴い、今年の統一地方選から首長選でのマニフェスト(選挙公約)の配布が解禁された。府内では今回の10市長選が初の適用例になったが、街頭で手渡された人もいるだろう。
そもそもマニフェストは、これまでの公約とどう違うのか。
「福祉を充実させます」などと漠然と主張するのではなく、例えば「08年度までに計5億円の予算で市立保育所に夜間保育を導入する」といった具体的な目標を掲げる。財源や達成時期などを明示するのがポイントだ。
府内の市長選では、現職は実績を強調するケースが多い一方で、新顔は福祉や教育、子どもの安全対策などを積極的に取り上げたものが多かった。
高槻市長選では、マニフェスト選挙を仕掛けた新顔が、導入に消極的だった現職に敗れたものの小差に迫った。これもマニフェストの効用かもしれない。
ただ、今後への課題も残った。相変わらず「実施します」「充実させます」といった抽象的な言葉の羅列が目立つ。加えて、A4判1枚の両面という限られたスペースに、どれだけ具体的な言葉を盛り込めるか、悩む候補者もいた。
とはいえ、府内の9市は今回、マニフェスト作成費を公費負担する条例を定めて選挙に臨んだ。当選者はそれに見合った約束を実行できるか。有権者には、選挙後のチェック作業が求められる。
■台頭する若手■ 「中身」問う時代に
府内の17市議選では、若い世代の当選が相次いだ。全候補者536人の中で20代、30代は71人を占めたが、うち48人が当選。4年前の前回選挙で当選したのは40人で、若手の地方議会への進出は府内でも定着しつつあると言えそうだ。
ただ、20代、30代だけで10人前後が立候補した豊中、高槻、枚方の各市では、同世代同士の「過当競争」になり、落選者も多く出た。若さだけを「武器」に勝ち抜くのは難しくなりつつある。
52人が36議席を争う激戦だった高槻市。12人の40歳未満が立候補した。選挙戦では、「政治に無関心層を引きつけたい」とテーマソングをつくる候補、「名前の連呼は近所迷惑」と選挙カーを仕立てず、辻立ちに徹する候補が現れ、従来型の選挙風景を変えようとする意欲も感じた。
ただ、当選した6人をみると、政党の公認を受けたり、無所属でも国会議員や市長候補と連動したりして、一定の支持基盤を確保していた人が多かった。やはり「後ろ盾」がある方が有利なのは否めないようだ。
街頭では、年齢を強調するだけでなく、子育てや教育などの政策を、体験をもとに訴える姿も目立った。議員インターンシップが広まり、各政党も議員養成塾を開催するなど、若い世代にとって政治家への門戸は広がりつつある。それだけに、なぜ議員を目指すのか、ビジョンが明確でないと有権者の信任は得られない。若手候補も「中身」を問われる時代が始まった。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 03:59:28
「もったいない」またも風
大津市議選 「対話」2人当選 京都N滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007042300016&genre=A2&area=S10
22日投開票された大津市議選で、先の滋賀県議選に続いて「対話の風」が吹いた。嘉田由紀子知事を支援する「対話でつなごう滋賀の会」が推薦した新人の会社代表安楽好正さん(59)=三井寺町=と現職の小松明美さん(57)=朝日2丁目=が、ともに当選を果たした。
安楽さんは市役所の移転反対の住民運動をしてきた。昨夏の知事選前から、嘉田知事に共鳴して支援してきた。今回の選挙では「市議会から嘉田県政を支えたい」と訴え、知事選と同様に「もったいない」のキャッチフレーズを前面に押し出し、無党派層の票を取り込んだ。
安楽さんは23日午前零時55分、同市長等2丁目の事務所で、当選の一報を受けた。定数40の最後の議席に滑り込んだ。「ひやひやさせ、心配をかけましたが、ありがとうございました。『もったいない』というみんなの思いを市政にも反映させたい」と喜びをかみしめるように支援者を前に語った。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 04:31:28
自民にダメージ大きく 統一選結果 各党の反応
2007/04/24 兵庫神戸N
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000312511.shtml
二十二日の後半戦投開票で幕を閉じた統一地方選。県内では三市長選、県議選、神戸市など十一市と二町の議員選が行われ、一人区での自民の牙城崩壊や、護憲勢力の退潮など各党に課題が突き付けられた。各党幹部が二十三日、激しかった選挙戦を振り返りつつ七月の参院選への意欲を語った。
県議選で公認・推薦候補の当選が三十八人にとどまり、目標とした過半数の四十七議席を大きく割り込んだ自民。原亮介県連幹事長は「逆風は予想以上に強かった」と振り返った。特に牙城だった郡部の一人区で議席を奪われたダメージが大きく、「選挙結果を早急に分析し、参院選につなげなければならない」と強調した。
県議選、神戸市議選ともに着実に議席を伸ばした民主。杉尾良文県連幹事長は「公募候補を立てるなど人材確保のための新たな試みに対し、一定の評価が得られた。新たな議席の獲得で地方にも足がかりができ、より強固な体制で参院選に臨みたい」とした。
公明は県議選、各市町議選で公認候補が全員当選。党県本部の野口裕幹事長は「四年間の実績を評価してもらえた。この大勝利を参院選へつなげたい」と自信を見せ、「どこの自治体も財政再建という難題を抱える。行財政改革と福祉の充実と両立させることに尽くしたい」と意気込みを語った。
県会で三議席減らした共産。県委員会の松田隆彦書記長は「定数減の余波でベテラン落選などがあったが、後半戦の得票は伸ばした。今後も負担増は続く。参院選も『暮らしを守る確かな野党』として要求を掲げて臨む」と話した。
県会で唯一の議席を失った社民。今西正行県連代表は「痛手は大きいが、全体としては一定の支持を集めることができた。全般に低い投票率をみると、議会と有権者をどうつなぐかが今後の課題といえる。今回訴えた格差問題などを参院選でも訴えたい」とした。
新社会党県本部の鍋島浩一書記長は「後半戦で公認・推薦した五人の各市議候補は全員当選できた。だが、有権者の保守化がじわりと進んでいる。今の暮らしと平和は憲法があってこそ。参院選は憲法問題を争点化し、存在感を示したい」と気を引き締めていた。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 07:55:27
県議2人が新会派 讀賣滋賀
県議選で、自民党県連と知事派の政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の双方から推薦を受けて初当選した2人が、新会派「湖政会」を結成した。今後、県議会の最大会派「自民党・湖翔クラブ」と、栗東市の新幹線新駅の凍結などで協力していく。
中谷哲夫氏(65)(近江八幡市)と、西村久子氏(63)(彦根市)。2人は自民党員だが、県議選では嘉田知事を支持し、新駅は凍結を主張。立場の違いから同クラブに入らず、自民党系の新会派として活動することにした。
両会派は現在、▽新駅問題は嘉田知事の(凍結)方針に従う▽嘉田知事に協力できる政策は協力していく――など、具体的な内容を含んだ政策協定の締結に向けて協議している。
中谷氏は「自民と嘉田知事のパイプ役を果たしたい」と話し、同クラブ幹部は「同じ党員であり、幅広い政策で協力していく」とした。
◇
対話の会の公認、推薦で県議選に当選した5人は、新会派の名称を「対話の会・びわこねっと」に決めた。25日に結成届を議会事務局に提出する。
(2007年4月25日 読売新聞)
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 07:58:51
誘致失敗 幻の関西サミット<上>
大阪流「一本化」空回り 首脳会合会場 京都と綱引き 誘致委も有名無実に 讀賣大阪
23日夕、府庁の関西サミット誘致課の電話が鳴った。
「北海道に正式に決まりました」
約2年半にも及んだ誘致活動に終止符を打つ、外務省からの知らせだった。
知事への一報のため、公館に走る担当課長の胸に、不思議と悔しさはこみ上げてこなかった。
「結局、そうなってしまったか――」
◎
開催地決定を間近に控えた20日、頭を下げる太田房江知事の姿が、外務省にあった。
「なにとぞ、大阪でのサミットをよろしく」
相手は「関西(支持)派」と言われる麻生外相。
知事は「選挙演説みたい」と苦笑しつつ、「京都に決まっても一丸となって全力で支えますので」と結束力をアピールしてみせた。
北海道と京都が有力視される中、「京都なら関西サミット実現で、なんとか面目が保てる」(大阪府幹部)。そんな目算があった。
だが、安倍首相の考える「美しい国、日本」の舞台は北海道・洞爺湖だった。
◎
1993年、2000年と誘致に失敗。3度目は許されない中、府が新たな仕掛けとして考えたのが、財界や京都、兵庫を巻き込み、「歴史・文化の原点 関西」と銘打って、政府にアピールする方法だった。
「関西がまとまれば、より強力に訴えることができる」(府幹部)とは表向きの理屈で、歴史遺産や迎賓館を抱えた京都のブランド力を最大限に利用したい、そんな“下心”があった。
05年4月には3府県で誘致委員会を組織。手を携え活動する枠組みを整えた。
が、協議は入り口からつまずいた。メーン行事の首脳会合開催地を巡り、京都と綱引きになってしまったからだ。
関西として何を「売り」にするのか、どんな手段でPRするのか。毎回1時間程度の会議で、具体的な戦略が議論されることは少なく、A4判20ページのパンフレットが作られたのがほとんど唯一の成果だった。
首脳会合をどこに誘致するのかが、最大の懸案のように語られた。
昨夏、府は「会合は大阪、歓迎夕食会は京都」という折衷案をひねり出し、京都に「差し向かいでの協議を」と望んだが、きっかけすら見いだせなかった。
調停役を期待された誘致委会長の秋山喜久・関西経済連合会会長が「必ずしも一本化しなくてよい」とさじを投げる中、秋以降は「OSAKA CASTLE SUMMIT(大阪城サミット)」と大阪色を前面に打ち出したPR作戦に乗り出した。
9月の第4回会合以降、誘致委は二度と開かれることはなかった。
◎
落選の報を受けて、記者に取り囲まれた太田知事は言い切った。
「警備面が重視された。大阪と京都で一本化できなかったことは関係ない」
が、府議ら関係者の思いは別だ。「大阪と京都が張り合い続けるややこしい地域を、国も開催地として決断できなかっただろう」「知事は常々『関西は一つ』と唱えている。それなら(首脳会合は)京都に譲ればよかったのに」
24日には外務省から府に「サミットの関係閣僚会合のうち、財務相会合を大阪で」との打診があった。
京都では外相会合、神戸では環境相会合が開かれる方向だ。担当者は「ベストの結果ではなかったが……。一応、成果は得られた」と胸をなでおろした。
だが、「一丸」を旗印にするはずだった誘致活動は、肝心なところで足並みが乱れる関西の〈本質〉を露呈してしまった。
ある府議はつぶやいた。「大阪のリーダーシップが欠如していることが知れわたってしまった。今後、府が先導して、関西で何かをしようと考えても、到底無理だろう」
◎
北海道洞爺湖町に決まった来夏のサミット。「三度目の正直」もかなわなかった大阪の、2年半近くに及んだ誘致活動を検証する。
(2007年4月25日 読売新聞)
338
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 08:01:57
生駒市議会 酒井容疑者に包囲網 讀賣奈良
総合スポーツ公園用地売買を巡る背任事件で揺れる生駒市議会で、逮捕された議長、酒井隆容疑者(65)の辞職を求める声が急速に高まってきた。各会派とも、来月の臨時議会に辞職勧告決議案を提出する方向で動いており、提出すれば、ほぼ全会一致で可決する見通しだ。また、改選前までの最大会派で、酒井容疑者が所属する「清和会」は、事件のダメージが大きいとして近く解散する方針。長年にわたり議会を牛耳ってきた酒井容疑者への〈包囲網〉は、着実に狭まりつつある。
決議案提出の動きが出ているのは、山下真市長に近い会派内など。今回の事件を議会で取り上げてきた共産の宮内正厳議員(59)は「生駒が悪い意味で全国で有名になった。このまま議員で居続けられては、市民に対して説明できない」と言い切り、「会派を超えて賛同を集めたい」と準備を進めている。
トップ当選した無所属新人の伊木まり子さん(51)も「(決議案は)当然、視野にある。自分1人では出せないので、いろいろな人と話し合いながら決めたい」と前向きだ。
また、酒井容疑者と盟友だった旧与党系議員も「やむをえない」との考えに傾いている。「清和会」会長の中谷尚敬議員(53)は「提案されれば反対できないだろう」と容認の方向。かつて同じ会派にいた「凛風」の井上充生議員(54)は「共産や新人に提案されるぐらいなら、こちらから提案しても良い」という構えだ。
公明の下村晴意議員(52)も「全会的な意見の一致をもらった方がいいから、他の会派とも話し合う必要がある」と超党派での提出を考えている。
決議案は、議員2人の賛同で提出でき、過半数の賛成で可決される。ただ、法的拘束力がないため、酒井容疑者は今後、自ら辞職するか、禁固刑以上の実刑確定で失職しない限り、議員の地位は保証され、年額約960万円の議員報酬も受け取ることになる。
酒井容疑者は1991年7月にも、贈収賄事件で起訴された際、辞職勧告決議を受けたが、勧告に従うのではなく、同年8月に自主的に辞職している。
一方、中本幸一前市長時代の与党会派として主導権を発揮してきた「清和会」の中谷議員は24日、会派を解散する意向を明らかにした。臨時議会までに会派の更新手続きが必要だが、「改選後に意見が同じ者で再スタートを切ればいい」として、届け出をしない方針だ。
今回の改選で、「清和会」は8人中4人が落選。残ったメンバーも、逮捕された酒井容疑者を除くと3人となり、「事件のイメージが先行し、議員活動を続けにくい」との声も出ている。
清和会は98年、自民など与党系3会派と無所属議員ら13人で「雅会」を結成したのが始まり。昨年1月の山下市政誕生後、一部が抜け、8人になっていた。
(2007年4月25日 読売新聞)
339
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 09:25:23
自民会派、新駅「凍結」へ 県議選大敗で転換
2007年4月24日 中日滋賀
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20070424/CK2007042402011046.html
滋賀県栗東市の新幹線新駅問題で、県議会の最大会派「自民党・湖翔クラブ」は、これまでの「推進」方針を「凍結」に転換する方向で論議に入った。二十三日に開かれた政務調査会に議題として提案された。五月十一日の県議会臨時会までに結論を出す。自民の後ろ盾がなくなり、新駅建設の凍結は確実な情勢となった。
自民党は八日の県議選で、凍結を公約にする嘉田由紀子知事の支持団体から、知事の抵抗勢力として位置づけられ、大敗。議席数は改選前の二十七から十六に減った。
昨年七月、現職を支援した知事選に続く敗戦に、県民人気の高い知事と対決のままでは、七月の参院選は戦えないとの判断があるとみられる。
嘉田知事は「まだコメントできる段階ではない」とし、推進を求める国松正一栗東市長は「まだ聞いていない。事実なら、新駅建設は一層厳しくなる」と困惑の表情を見せた。
◇ ◇
推進から凍結へ。自民の突然のUターンで、新駅は一気に凍結へと走り出した。二十三日に県議会の自民会派が示した方針転換の動き。新幹線新駅の地元、栗東市では、前日の市議選で当選したばかりの推進派の現職が言葉を失った。「何かの間違いや」。市役所では、新駅設置促進協議会の正副会長会議が開かれ、関係市長は凍結を意識し、責任問題を口にした。凍結を公約に嘉田由紀子知事が当選した昨年七月に開幕した「新駅劇場」は幕を下ろしつつある。
◆困惑する推進派議員ら
「何かの間違いやと思っとる」
湖翔クラブの方針転換への動きに、栗東市議選で推進を訴えた現職は、自らに言い聞かせるようにつぶやいた。
別の推進派市議も絶句する。「事実なら言葉がない。困る」。推進に向かって進んできただけに衝撃は大きい。「真意がよく分からん」
地権者らで構成する「新幹線のぞみの会」役員を務める中村勘治さん(63)は「市議選で自民候補はどう訴えてたか知ってるか。信念貫ぬかな…」と力ない声で語った。
地元経営者の立場から新駅建設を求める「新幹線南びわ湖駅を絶対につくる経営者の会」の竹村健副代表(41)は「推進の自民を押してきただけに、本当なら残念」と声を落とした。
新駅設置促進協議会の会議の席上では、凍結した際の責任問題が話題に上がった。
谷畑英吾・湖南市長が嘉田由紀子知事に迫る。「凍結になったら、周辺市まで責任を負わなければいけないのか」
伊庭嘉兵衛・草津市長も続いた。「(凍結になった場合に)うちに原因のない部分の責任は負担しようがない」
新駅凍結が現実味を増して大きく動き出した。
◆「覚書」結ぶことを合意
新幹線新駅設置促進協議会の正副会長会議では、建設の是非の結論を十月末まで先延ばしにする内容の覚書を結ぶことが合意された。
先延ばしは三月二十九日に開かれた会議で合意されており、今回はその合意を文書化することでまとまった。覚書では、十月末までに推進の結論が出ない場合は、建設計画を白紙撤回するとしている。
覚書には嘉田由紀子知事と国松正一市長が押印し、県と市が近く、JR東海に持参する。
◆地権者や住民ら知事に推進訴え
会議が行われた市役所周辺では、新駅用地の地権者や市民グループのメンバー約四十人が、訪れた嘉田由紀子知事に新駅推進を訴えた。
参加したのは、地権者らで構成する「新幹線のぞみの会」(中井建夫会長)と青年会議所のOBらの「フォーラム21栗東」(芝原茂樹会長)、中小企業経営者のグループ「新幹線南びわ湖駅を絶対につくる経営者の会」(田中康人代表)。メンバーらは玄関で横断幕やのぼりを掲げ、姿を見せた知事に「新駅はどうしても建設を」「われわれ栗東市民の悲願」と呼び掛けた。
(中村禎一郎)
340
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/26(木) 08:21:24
対話「嘉田県政の要に」
結成届提出 議会会派構成決まる 讀賣滋賀
「対話でつなごう滋賀の会」の公認・推薦候補5人で結成した新会派「対話の会・びわこねっと」が県議会事務局に会派結成届を提出した25日、所属メンバーは嘉田知事を支援していく考えを改めて強調した。県議会の新たな会派構成も同日決まり、最大会派だった「自民党・湖翔クラブ」は、議会第一党の座は辛うじて維持したものの、議席は大幅減。一方、「民主党・県民ネットワーク」は議席数を16に伸ばし、議会運営に大きな影響力を持つことになった。
「『与党の中の与党』をアピールし、嘉田県政の要となりたい」。「対話の会・びわこねっと」の角川誠代表は同日、所属メンバー全員で嘉田知事に結成を報告した。メンバーは「県民本意の政策を提案したい」「ふるさとのために頑張りたい」などと抱負を述べ、嘉田知事は「(会派結成は)大変意義深い。新しい県政のための活躍を期待したい」と激励した。
5人はその後、県庁内で記者会見。角川代表は「与党だが、(知事に)是々非々で臨む」と“中立性”を強調しながらも、嘉田知事が公約撤回するなどした場合、「知事に従う場合もある」と説明。政策調整担当の清水鉄次氏は「(会派の)政策内容などについては、これから話し合っていく」と述べるにとどまった。
このほか、共産党県議会議員団(3人)、公明党(2人)、自民党と「対話」が相乗り推薦した2人で構成する「湖政会」が同届を出した。
(2007年4月26日 読売新聞)
341
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/26(木) 08:23:21
誘致失敗 幻の関西サミット <下>
府民関心高まらず 讀賣大阪
「サミットが開催されれば、全世界の注目が大阪に集まる」
昨年11月10日、府が首脳会合の会場にと計画していた大阪城公園に隣接するホール。大阪誘致を目指して府が開いた〈決起集会〉で太田房江知事が声を張り上げた。「国際的なプレゼンス(存在感)、都市の格が飛躍的に高まることは間違いない」
府の依頼で大学教授や商店主、落語家らも次々とステージに上がり、応援メッセージを読み上げた。
「大阪庶民のパワーを世界に見せたい」「『おおきに』『まいど』を世界語にしていきましょう」
定員1000人の8割が埋まったホール。ただ、集まった参加者の多くはサミット誘致のための賛助団体代表や府議会議員ら。途中で退席する人もいれば、誘致とかかわりがない府職員の姿も目に付いた。
◎
「地元の熱意が候補地選定の大きな決め手になる」(府幹部)。そんな思いから、府は、2000年サミットの誘致時にはなかった作戦を展開。外食産業、タクシー、農協、商店街などの経済団体のほか、国際交流、大学など約100の団体から賛助団体としての協力を取り付け、府議会と43市町村のうち39市町村議会でサミット誘致推進決議も得た。決起集会は、いわばその集大成だった。
府や大阪商工会議所など7団体で誘致推進協議会を発足させただけだった前回の誘致では「地元を挙げた取り組みがなかったことも敗因」といわれた。このため、「府民を幅広く巻き込んだ運動に」という思惑からの作戦だったが、上滑りしていた感は否めない。
「誘致をお祭り騒ぎにはしたくなかった」という府幹部。だが、サミットそのものが、近年はお祭り化が進んでいると指摘されている。厳しい交通規制などの負担を府民に強いてまで、なぜ、誘致しなければならなかったのか。「誘致の意義が府民に十分伝わったかと言われれば疑問視せざるを得ない」という声は、府職員の中にもある。
大阪城公園で客待ちしていたタクシー運転手(62)は「サミットに関心をもっていた大阪人がどれだけいただろうか。大阪をアピールするなら、もっとほかの方法を考えてもらいたい」と要望する。
◎
「閣僚会合であっても大阪を世界に発信するチャンス。何とか生かしたい」。府の担当者は、政府から打診された財務相会合にも開催効果を期待する。
首脳会合の落選決定後、太田知事はさらに8年後を見据えて語った。
「誘致には成功も失敗もある。今回のことがあったからといって、次はやめるということは一切ない」
ただ、地域振興を狙った様々なイベントや事業が花盛りだったかつてに比べ、今は、深刻な財政難に陥った自治体の力量が問われる時代。サミット誘致不要論を唱えてきた作家の高村薫さんはこう指摘する。
「地方分権で首長や議員、職員らがもっと変わらなければならない時代に何をやっているのか、と言いたい。たとえば、災害に強い都市づくりのようなことを地道に進める方が、よほど関西の地盤沈下を食い止めることにつながるのでは」
(2007年4月26日 読売新聞)
342
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/27(金) 07:48:31
もったいない県政:攻防 親嘉田勢力が過半数 県議会・各会派構成が決まる /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070426ddlk25010364000c.html
◇最大会派の自民・湖翔クは19人、自民系嘉田派が新会派結成
8日投開票の県議選(定数47)を受け、県議会各会派の構成が25日確定した。最大会派「自民党・湖翔クラブ」は改選前の28から大幅に議席を減らし19で過半数割れに。一方、嘉田由紀子知事を支持する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が公認・推薦した当選者5人による新会派「対話の会・びわこねっと」が第3会派となり、代表質問ができる交渉会派となった。嘉田知事と協調路線を取る第2会派「民主党・県民ネットワーク」は改選前の12から4増の16議席で、「対話の会・びわこねっと」などとの親嘉田勢力が過半数となった。【服部正法】
その他の会派は、共産党県議団が3で公明党が2。自民と対話の会の双方から推薦を受けて当選し親嘉田路線を取る中谷哲夫、西村久子両氏の2人による新会派「湖政会」も新たに結成された。
「対話の会・びわこねっと」の5人はこの日、届け出を済ませた後、嘉田知事に報告。嘉田知事は「地域の思いを結集して組織を立ち上げられたことは意義深い。県民も執行部も県政のための活動を期待している。滋賀、日本が多様な時代になっているが、(びわこねっとは)その多様さを象徴する感じがする」と励ました。
5人はその後会見。角川誠代表は「『県民党』の立場に立ち『もったいない』を活(い)かす県政発展のため、嘉田知事と協働して活動する。与党中の与党だが、県民の声を一番厳しく伝える会派として、県民の声を施策に練り上げ、知事に政策提案していく。人数は少ないが山椒(さんしょう)は小粒でもピリリと辛い、要(かなめ)の会派にしたい」と理念や思いを述べた。
さらに「(嘉田知事の)マニフェストは1、2、3年で全部できるわけではない。嘉田知事に2期3期担っていただきたい。私たちはその中軸にならないといけない」との意気込みを述べた。
毎日新聞 2007年4月26日
343
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/27(金) 09:13:39
政治倫理条例制定へ加速 先月否決事件受け6月再提案 生駒市議会 讀賣奈良
背任事件で揺れる生駒市議会で「議員も身を律していくべきだ」と、政治倫理条例の制定を目指す動きが出始めた。不当な口利きを排除する同条例は、改選前の3月議会で山下真市長に近い議員が提案、否決されたが、議長の酒井隆容疑者(65)と、中本幸一前市長(70)に金が渡った疑いが新たに浮上し、状況は一変。市民からも「公金で私腹を肥やすとは許せない」と憤りの声が上がっており、条例化の論議は今後、加速するとみられる。
3月に否決された条例は、議員や市長、副市長らの地位を乱用した働きかけを防止することや資産など金の透明化を図ることを目的に、小笹浩樹議員(民主)らが議員提案。議員らの資産公開や兼業の報告などを義務づけ、市民が調査を請求する権利も認める内容だったが、採決では「議会全体の合意形成ができていない」などの理由で、可決に至らなかった。
しかし、酒井容疑者らに金が流れた可能性が出てきたことで、小笹議員は「今こそ議員自らが襟を正す必要がある。今度は理解を得られるはずだ」と、6月議会で再提出する構えで、他の会派にも賛同を呼びかけるとしている。
さらに、3月に反対した議員たちもこうした動きに「否決すれば市民の理解を得られない」と、賛成に回る見通しだ。
酒井容疑者と同じ清和会に所属する稲田欣彦議員(無所属)は「制定に向けて特別委員会を設置するなど、超党派で考える下地をつくるべきだ」と全会一致がふさわしいとの認識を示し、矢奥憲一議員(公明)も「クリーンな政治は総論では賛成。新議員でしっかり審議するのがいい」と前向きな姿勢を見せている。
市政、市議会のトップと業者の3者が癒着し、公金をむさぼるという今回の事件の構図。市民らにも政治倫理を求める声は強い。
同市喜里が丘の主婦(52)は「信用して市政のかじ取りをお願いしたのに、市民への裏切り行為だと思う。市長と議員には市民を第一に考えた政治をしてほしい」と願い、同市山崎新町の無職男性(73)も「自分の金もうけで、市を食い物にするなんてけしからんの一言。市長や議員が倫理観を持ち、市を変革できるような条例は必要だ」と話す。
30歳代の市職員女性は「市民には本当に申し訳ないと思う。公金の流れをガラス張りにし、二度と起きない仕組みをつくらないと信頼は回復できない」と厳しい表情を見せる。
(2007年4月27日 読売新聞)
344
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/27(金) 22:48:25
県議会、会派様変わり
2007年04月26日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000704260003
【対知事動向に注目】
8日の県議選で当選した新しい県議による会派が25日、出そろった。これまでの「自民党・湖翔クラブ」「民主党・県民ネットワーク」「公明党」「共産党県議団」の4会派に加え、県議選で躍進した「対話でつなごう滋賀の会」の擁立候補が集う「対話の会・びわこねっと」と「湖政会」も名乗りを上げた。会派構成が様変わりし、嘉田由紀子知事への対応や会派ごとの足並みなど、動向が注目される。
【対話の会・びわこねっと】
【「もったいない」を活かす】
新会派「対話の会・びわこねっと」を結成した5氏は25日、嘉田知事と面談。角川誠代表が「県民の生の声を聞き、知事に政策提言をしていく窓口になりたい」と、知事を支える考えを伝えた。嘉田知事は「みなさんの個性と地域の思いを結集して、組織を立ち上げたのは意義深い。地方自治の新しいモデルをみなさんとつくっていけたら」と期待感を示した。
その後、5氏はそろって記者会見。角川代表は「県民党の立場にたち、もったいないを活(い)かす県政発展のため知事と協働して積極的に活動する」と説明。知事のマニフェスト実現に向けて、各会派と対話する「要の会派」となり、代表質問権を得た会派として、積極的に政策提案、提言をしていく考えを明らかにした。
ただ、「与党中の与党」としながらも、「知事にべったりではなく一番厳しく接していく」と政策の是非で臨む姿勢を示唆。各議員の支持政党が異なるため、会派の拘束は県政に限定し、国会議員の選挙などは「それぞれの立場を尊重する」と説明した。
【自民党・湖翔クラブ、湖政会】
【新駅「凍結」へ議論開始】
最大会派の自民党・湖翔クラブは、無所属で当選した3人を含む19人。過半数を超えた選挙前の28人から大幅に後退してのスタートだ。
同クラブは県議選に大敗した主因に、新幹線新駅の推進方針や嘉田知事への対応のあり方を挙げる。「民意を受け止めるべきだ」との声に押され、新駅「凍結」に向けた議論を始めた。上野幸夫代表は「今後4年間の会派の方針、スタイルをできるだけ早く示したい」と、5月11日の臨時議会をめどに調整を急ぐ。
一方、自民と対話の会から推薦を得た中谷哲夫氏と西村久子氏は湖政会を発足。「自民の第二会派」との位置づけだ。
2氏は当選後、自民党の国会議員らに「湖翔クラブ」入りを要請され、対話の会からもアプローチされたが、いずれも断った。自民には「入会すれば、新駅推進と有権者に受け止められる」、対話の会には「軸足は自民」と説明したという。
2氏は23日、県議会の湖翔クラブ控室で、上野代表ら幹部5人と顔をつきあわせ、「自民党は反省し、変わったという姿勢をみせるべきだ。新駅の凍結をまとめきれなければだめだ」と迫った。同クラブが方針を転換させた段階で、湖政会は同クラブと同調する構えだ。
【民主党・県民ネットワーク、共産県議団、公明党】
【知事の政策対応を検討】
民主党・県民ネットワークは選挙前の12人から16人と議席を大きく伸ばした。出原逸三代表は「反自民の議員が増えた結果を大事に県民の期待にこたえたい」と抱負を語る。単独で過半数を占める会派がないことも重視。議会人事は、各会派との調整の必要性を示した。
1増の3人でつくる共産党県議団。嘉田マニフェストに盛り込まれた政策を積極的に支える姿勢だったが、知事のダム容認方針を問題視。森茂樹団長は「知事が自民の数の力に屈服して治水政策を見直したのなら、今は巻き返せるはずだ」と話す。今後の対応は県の方針を見極めて決める。
自民系会派と同調してきた公明党の梅村正代表は「自公の枠組みありきではない」と強調。「反知事や親知事という枠に固執する場合ではない。県民生活を守ることを優先に考えるべきだ」と述べ、新駅への態度は近く明らかにする考えだ。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/27(金) 22:50:42
生駒市、多数派なき船出
2007年04月25日 朝日奈良
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000704250001
●反市長派10人 親市長派9人
生駒市議選(定数24)の当選証書の付与式が24日、同市役所であった。市議選では、総合スポーツ公園用地取得をめぐる背任事件で逮捕された酒井隆議長(65)に近い、反山下真市長派の現職5人が落選した。その一方で、親市長派の新顔が相次いで当選しており、今後、両派の多数派工作が激しくなりそうだ。
市議選は、新顔15人を含む35人が立候補する大激戦となった。反市長派は改選後、過半数割れの10議席に激減。一方、背任事件の追い風に乗った親市長派は9議席を獲得した。
当選証書の付与式には、酒井議長らをのぞく22人が出席した。市選挙管理委員会の山本清一委員長は「生駒市は今、日本中から注目されている。議員として恥ずかしくないように行動してほしい」と話した。
親市長派として、上位当選した新顔の角田晃一氏(63)は、新会派を旗揚げする考えを明らかにした。「考え方さえ合えば、現職議員との合流もありうる」と話す。
酒井議長が所属していた反市長派の「清和会」会長の中谷尚敬氏(53)は、「山下市政になってから会派内で考えの違いが目立っている」として、同会を解散する意向を示した。新たな保守系会派の結成に向けて、当選した新顔にも声をかけていくという。
公職選挙法によると、酒井議長は禁固刑以上の有罪が確定するなどして被選挙権を失わない限り、当選人として扱われる。3カ月以内に辞職した場合は次点の落選候補者が繰り上げ当選する。
346
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/29(日) 10:09:18
新会長に谷垣氏 自民党府連大会 讀賣京都
南区の京都テルサで28日に自民党府連の定期大会が開かれ、新会長に前財務相の衆院議員谷垣禎一氏(62)を選んだ。谷垣氏の会長就任は3度目。任期は2年。
大会は山田知事や桝本頼兼・京都市長ら約500人が出席。谷垣氏は「統一地方選の問題点、反省点をふまえ、7月の参院選で必勝を期して戦い抜く。市町村合併で(党の)足腰を支える議員が減ったほか、党員も減っており、すぐに手を打っていかねばならない」などと決意を述べた。
(2007年4月29日 読売新聞)
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:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/30(月) 08:20:09
自民党府連:田中・京都市議、全国初の女性幹事長に 会長は谷垣衆院議員 /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070429ddlk26010099000c.html
自民党府連は28日、南区の京都テルサで定期大会を開き、新会長に谷垣禎一衆院議員(62)を、新幹事長に田中セツ子京都市議(68)を選んだ。任期は2年。府連によると、同党の都道府県連で、女性の幹事長は初めて。
田中幹事長は市議当選5回で、議長経験もある。大会後の記者会見で「女性が政策決定にかかわる機会をこれからも増やしていき、女性議員も増やしていきたい」と抱負を述べた。
また、谷垣会長は「統一選では議席数はそこそこだったが、得票数は落とした。構造改革の影響でかつての支持組織が弱まった。参院選に向け、党組織の足腰を強くする必要がある」と強調。また、統一選での保守分裂による党内の“しこり”については「筋を通すことも必要だが、最終的には統合していかなければならない。よく話し合い、知恵を出したい」と述べた。【藤田文亮】
毎日新聞 2007年4月29日
348
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/01(火) 22:52:33
栗東の新幹線新駅:新駅方針、結論出ず 県議、国会議員が会合−−自民県連 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070501ddlk25010257000c.html
新幹線新駅(栗東市)を基本的に推進してきた県議会最大会派「自民党・湖翔クラブ」が方針転換を含めた議論を始めた件を巡り、自民党の県選出国会議員と県議が30日、大津市京町の県連事務所で意見交換した。関係者によると、嘉田由紀子知事の「凍結」路線に同調する方向に転換するよう主張する声も出たが、結論には至らなかった。13日の県連定期大会というリミットに向け、転換の是非について、今後も協議が続くことになった。【服部正法、阿部雄介】
自民党・湖翔クラブは新駅推進の立場だったが、今年2月、推進を前提としながらも「(県、栗東市、周辺市などで作る)新駅設置促進協議会の結論を尊重する」と態度を軟化した。しかし、先月8日の県議選では、嘉田知事を支持する地域政党「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)が自民などを嘉田知事のマニフェスト実現を阻む「抵抗勢力」と位置付ける選挙戦略を展開。この余波で同クラブは改選前の28議席から19議席へと激減し、過半数割れとなる惨敗を喫する結果となった。このため、同党では7月の参院選をにらみ、新駅で方針転換を図る流れが強まり、協議してきた。
関係者によると、この日の会議では「このままでは参院選で勝てない」などとして、知事の「凍結」方針を容認する具体的文書を県連大会で公表しようとする意見がある一方で、「それ(凍結容認)では経済界が離れてしまう」などと反対する意見もあり、結論には至らなかったという。
毎日新聞 2007年5月1日
349
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/01(火) 23:38:40
対話の会と共産に協力要請へ
滋賀県議会 民主・県民ネット 京都新聞滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007050100157&genre=A2&area=S00
滋賀県議会(定数47)の第二会派「民主党・県民ネットワーク」(16人)は1日、新たな県議会議長の選出に際して「反自民」の統一候補を擁立することも視野に、県議選で新幹線新駅問題の「凍結」や「中止」を訴えた「対話の会・びわこねっと」(5人)と共産党県議団(3人)に対し、三会派で協力するよう申し入れる考えを明らかにした。
会見で出原逸3代表は、議長選出について「新駅問題について凍結・中止で審判を仰いだ三会派を基本にした枠組みの中で考えたい」と述べ、同ネットを中心に反自民勢力が結束する必要性を訴えた。
三会派が共同歩調をとれば、議員数は24人となり、過半数を1人上回る。同ネットは、県議選で最大会派の「自民党・湖翔クラブ」(19人)が過半数割れしたことを受け、両会派の関係者と接触、議会運営でも過半数を維持する方向を探っている。
「対話の会・びわこねっと」との話し合いでは「兄弟会派として、リーダーシップを発揮してもらいたいという声をいただいた」とし、共産党県議団との連携も「議会改革という点で互いに共通するものがあれば、やっていける」との感触を得たという。
出原代表は「民意は、今までの自民党による政治から新しい政治体制での議会運営、議会改革を求めたものと判断している。反自民勢力で結集し、議会改革や新駅問題に取り組む体制をつくりたい」と述べた。
350
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 08:47:49
県議長に統一候補擁立へ 民主・県民ネット 讀賣滋賀
県議会会派「民主党・県民ネットワーク」(16人)の出原逸三代表は1日、県庁で記者会見し、11日に開かれる臨時県議会で行われる議長選で、「対話の会・びわこねっと」(5人)、共産党県議会議員団(3人)と協調し、統一候補を擁立する意向を示した。両会派に2日、正式に申し入れる。
県議会の定数は47で、統一候補が実現すれば過半数を占めることになるが、具体的な人選などは今後、3会派で協議する。出原代表は「反自民勢力で、新幹線新駅の凍結・中止で(県民の)審判を受けたものが議長人事を考えていくべき」と述べた。
出原代表によると、びわこねっとからはすでに、「基本的に歩調を合わせる」などと返答があったという。一方、共産党県議会議員団の森茂樹団長は「議会の民主化などで一致できれば共闘もあり得るが、できなければ独自候補を立てる」として、政策面での合意が統一候補の前提になるとの考えを示した。
(2007年5月2日 読売新聞)
351
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 08:50:11
「市政追及を」「影響力ない」
旅田氏控訴中に議場復帰 讀賣和歌山
統一地方選の和歌山市議選で、トップに66票差の4759票を獲得して2位で当選した旅田卓宗前市長(62)。新議員の任期は2日からで、同市議会では全議員による懇談会が予定される。「市政を見張る気持ちに徹して頑張る」と意気込む旅田前市長に対して、他の議員や市民からは「もっと市政を追及してほしい」「影響力はもうない」との声が上がる。
旅田前市長は、収賄と背任の罪に問われ、一審で懲役4年の判決を受け、控訴中。任期中に有罪が確定した場合は失職する。再び議員バッジを着けることに「昨年の市長選を巡る選挙違反事件で、議会はだれも市長の責任を追及しなかった。オール与党では市政は曲がった方向に行く」と話し、「自由に動きたい」と会派をつくらずに一人で活動の予定という。
市議への復帰について、無所属のベテラン議員は「選挙をもてあそんでいる感じ」といい、共産党市議団幹事長の大艸主馬議員も「判決を受け、歳費も差し押さえられる立場での出馬は慎むべき。議員活動は市民を向いてすることで、ただ一人の野党との言葉にも矛盾を感じる」と批判する。
一方で、「前市長として内部事情がよく分かっているはずで、市政にメスを入れて」という議員も。これまで支持してきたという同市内の会社社長(40)も「グレーな部分はあるが、人間性に魅力がある」と期待する。
市幹部からは「任期途中で辞めなければならない可能性もあり、司法判断が出てから出馬したらよかったのに」と冷ややかに受け止める声も。市民オンブズマンわかやまの畑中正好事務局長は「民事裁判の賠償金も返還しようとせず、刑事裁判中で4年間任期を全うできる保証もないのに……」と厳しい口調で話した。
上野皓司・和歌山大経済学部教授(地域政策)の話「あれだけの票を集めたのは、過去の長い政治活動での付き合いから。将来に期待して票を入れたのかどうかは分からない。他の議員が同調するとは思えず、どこまで周囲を動かして議員活動が出来るかは疑問だ」
(2007年5月2日 読売新聞)
352
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 23:32:09
もったいない県政:攻防 県議会の議会運営、「反自民」で3会派結束を /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070502ddlk25010024000c.html
◇民主が対話、共産に協力申し入れへ
県議会(定数47人)の第2会派「民主党・県民ネットワーク」(16人)の出原逸三代表らが1日、大津市の県庁で会見。県民ネットワークと新会派「対話の会・びわこねっと」(5人)、共産党県議団(3人)の3会派が中心となって「反自民」の枠組みで結束し、今後の議会運営に臨む考えを示した。その第1歩として「反自民」による議長ポスト獲得を狙い、2日にも2会派に協力を申し入れる。
出原代表は、先月8日の県議選の結果を(1)自民が過半数割れしたが、県民は「反自民」勢力による議会運営・改革を望んだ(2)新幹線新駅(栗東市)の凍結・中止を求めた−−として「二つの民意が表れたと判断する」と総括。民主党・県民ネットワークが、新駅凍結を訴える「びわこねっと」や、新駅中止を主張する共産党と協力関係を築く意向を示した。
新たな議会構成は、最大会派の自民党・湖翔クラブが改選前の28人から19人に減ったのに対し、「反自民」の3会派は計24人となり、協力すれば過半数となる。
他に「反嘉田ではない」とする公明党(2人)▽自民と「嘉田新党」の双方から推薦を受けて当選した2人の「湖政会」−−の2会派があり、出原代表は「賛同する会派があれば協力関係を構築したい」としている。
新議長が選出される臨時議会は11日に開かれる見込み。【服部正法、蒔田備憲】
毎日新聞 2007年5月2日
353
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 23:33:06
府議会:新府議112人、会派構成決まる /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070502ddlk27010686000c.html
4月8日投開票の府議選で当選した112人の新府議が新しい会派を結成し、1日、会派のメンバーを府に届け出た。
新しい会派構成は、自民49人(改選前41人)▽民主・無所属ネット24人(同24人)▽公明23人(同23人)▽共産10人(同10人)▽府民ネットおおさか3人(同8人)となり、新たに出来た▽豊中ネット、社会民主党クラブ、フロンティア大阪狭山の3会派は各1人。社民、富田林市民クラブの2会派はなくなった。【大場弘行】
毎日新聞 2007年5月2日
354
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 23:33:40
八尾市:「600近い全施策を点検」 田中市長が初登庁 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070502ddlk27010681000c.html
4月の統一選で初当選した田中誠太・八尾市長(50)が1日、初登庁した。市民や職員約400人の出迎えを受け、花束を受け取った。
同日の記者会見では、「八尾のイメージを一新するスタートとしたい」と決意を披露。市政の基本的考え方として、市民参加の街づくり▽情報公開の徹底▽行財政改革−−などを挙げた。
同和行政を巡る問題に関し、既に提出されている第三者機関の報告書について「継承すべきところはしつつ、地域の意見を聞きながら、9月までに見直しを進めたい」とした。
また「600近いすべての施策を点検し、効率化・簡素化を図りたい」と述べ、行政改革室を設置して作業を進め、来年4月には大幅な機構改革を行う考えも明らかにした。一方、副市長や教育長の人事は「21日の臨時市議会で(具体案を)示したい」と見通しを述べた。【中本泰代】
毎日新聞 2007年5月2日
355
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 23:36:11
県議会:最大会派の自民、単独過半数 新顔ぶれ46人の会派決まる /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070502ddlk30010309000c.html
4月の県議選で当選した県議46人の議員初総会が1日、県議会であり、会派構成などが決まった。15〜18日の4日間、臨時議会を開き、正副議長などを選任する。
届け出があったのは9会派で、うち1人会派が5会派。最大会派の自民は26人で単独過半数を占める。他は、労組系や民主、社民系などが合流した真わかやま7人▽公明4人▽共産4人。1人会派のうち3人は、自民党への入党願を出しているが、今後、自民に合流するかどうかは流動的とみられる。
総会で仁坂吉伸知事は「談合事件で失われた県政への信頼回復など課題は多い。議会や住民とコミニュケーションを図りながら和歌山を元気にしたい」とあいさつした。【青木勝彦】
毎日新聞 2007年5月2日
356
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/03(木) 23:38:06
嘉田知事:マニフェスト「予算と組織の動きを評価」新幹線新駅凍結後は触れず /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070503ddlk25010006000c.html
嘉田由紀子知事は2日の定例会見で、知事が4月27日に後援会ホームページで公表したマニフェストの自己評価(A〜Dの4段階)について「予算や組織が少しでも動き出したものは(高い順から3番目の)Cにした。まだ、成果が見えていないとの意見があるのは承知のうえ」と述べた。
また、新幹線新駅(栗東市)問題では、「凍結」後の地域振興や跡地利用の方向性と作業日程について「具体的に申し上げる段階ではない」などと回答。栗東市の国松正一市長が4月27日の会見で「個人的には6月ごろに(新駅の)方向性の結論を出すのが一番ではないか」と述べた点につき、「(結論を)できるだけ速やかにとは思うが、直接聞いていないので、コメントはしにくい」と述べるにとどまった。
一方、憲法の認識は「戦後60年平和を維持できたのは九条があったお陰。基本的人権などを含め戦後の日本社会の基本として大事な意味があった」とし、「護憲」か「改憲」については「皆さんの意見を聞きながら研究中。世論の議論を見せてもらって私なりに見解というのは積み上げていきたい」と慎重な言い回しで答えた。【服部正法】
毎日新聞 2007年5月3日
357
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/03(木) 23:40:41
府議会:3新人が新会派提出、各会派も結成を届け出る /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070503ddlk26010189000c.html
4月の府議選で主な政党の公認・推薦を受けずに当選した6議員のうち、3新人が2日までに、新会派「京都創生フォーラム」の結成を府議会事務局へ届け出た。
新会派に所属するのは、代表を務める佐々木幹夫(綾部市)のほか、桂川孝裕(亀岡市)、岡本忠蔵(舞鶴市)の各議員。佐々木議員は民主党籍、岡本議員は自民党籍をそれぞれ持っている。
また、新政会も公選法違反容疑で逮捕された水口洋議員(中京区)と、上田秀男(南丹市・船井郡)、稲荷義晴(亀岡市)の両氏で会派届けを提出。このほか、自民党(25人)▽民主党(14人)▽共産党(11人)▽公明党(6人)−−の各会派も会派結成を届け出た。
◇京都市議会会派も決定
一方、京都市議会の各会派も同日までに会派届を市会事務局へ提出した。内訳は自民党(23人)▽共産党(19人)▽民主・都みらい(13人)▽公明党(12人)。このほか、無所属議員は2人で、うち1人は自民党公認で当選したが、公選法違反容疑で逮捕された青木克之容疑者。
毎日新聞 2007年5月3日
358
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/03(木) 23:43:04
県議会:会派構成、自民が単独過半数 /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070503ddlk29010534000c.html
県議会(定数44)の会派届け出が2日締め切られ、統一選の結果を受けた新しい会派構成が固まった。自民は計23人(改選前25人)となり、辛うじて単独過半数を維持した。公認7人が当選した民主(同4人)は、推薦で当選した旧県民クラブ(同2人)の2人が合流。第2会派の民主県民クラブとして9人でスタートする。他の各派は、共産5人(同3人)▽公明3人(同0人)▽新創NARA2人(同6人)▽無所属2人(同3人)。【中村敦茂】
毎日新聞 2007年5月3日
359
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/04(金) 09:38:05
民主と対話が連携確認
「反自民」の滋賀県会議長擁立で
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007050300040&genre=A2&area=S00
滋賀県議会(定数47)の新議長選出をめぐり、第二会派の「民主党・県民ネットワーク」(16人)と、「対話の会・びわこねっと」(5人)の両会派は2日、「反自民」の統一候補擁立に向けて連携することを確認した。共産党県議団(3人)は、同ネットの協力要請を保留した。
同ネットの出原逸三代表と西川勝彦副代表が、議会の新体制づくりで両会派に協力を求めた。
「対話の会・びわこねっと」の角川誠代表は「第二会派から議長を出すことには何の異論もない。民主党から議長候補の名前が出れば、協力態勢は惜しまない」と話し、同ネットに歩調を合わせる意向を示した。
一方、共産党県議団は同日、議会改革についての提言を全会派に示し、議会人事に会派規模を適正に反映させることや、代表質問権を持つ交渉会派を現在の5人以上から3人以上に引き下げることを求めた。「より多く一致した会派と共同行動を取る」としており、同ネットの協力要請に対しては「会派内で検討する」として保留した。
出原代表は「対話の会とは揺るぎない関係が築けると思う。共産党とも議会改革に取り組む大枠で一致しており、早く三者で話し合えるよう努力したい」と話した。
360
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/07(月) 09:32:01
民主・連合系 3会派合併
2007年05月02日 朝日和歌山
http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000000705020005
■県議会で議員総会 自民は単独過半数維持
県議会は1日、統一地方選後初の議員総会を開き、会派構成が発表された。最大会派は自民党県議団(尾崎要二会長)で、議席数は改選前の25から26に増え、単独過半数を維持した。新生わかやま、県民クラブ、民主党県議団の3会派は合併して「真わかやま」(松本貞次代表、7人)を結成し、第2会派となった。1人会派が改選前の1から5に増え、会派数は2増の9になった。
自民党県議団は公認の現職23人に加え、無所属で当選した泉正徳(田辺市選挙区)、山本茂博(岩出市選挙区)、宇治田栄蔵(和歌山市選挙区)の3議員が加わった。泉、山本両議員は選挙で自民党推薦を受けていた。真わかやまは、民主党や連合和歌山の公認・推薦の議員が中心で、旧3会派の現職6人のほか、無所属で初当選した片桐章浩議員(和歌山市選挙区)が加わった。
共産党(雑賀光夫団長)、公明党(江上柳助代表)の両県議団はそれぞれ改選前と同じ4人で構成する。1人会派は、いずれも無所属の山下大輔(和歌山市選挙区)、平木哲朗(橋本市選挙区)、服部一(紀の川市選挙区)、岸本健(同)、川口文章(岩出市選挙区)の5議員。
この日は主要4会派の代表者による世話人会もあり、議長、副議長を選ぶ5月臨時議会の日程を15〜18日の4日間と決めた。
361
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/08(火) 08:28:39
「知事の判断仰ぐ」 讀賣滋賀
栗東市の新幹線新駅問題で、自民党県連の宇野治会長は6日、「最終的には知事の判断を仰ぐ」と話し、凍結を進める嘉田知事の方針を容認する方向で検討を進めていることを認めた。今後、県議会最大会派「自民党・湖翔クラブ」に結論を一任し、13日に大津市で開かれる党県連の定例大会までに公表する。
この日、大津市内で地元選出の国会議員や県議ら県連幹部約15人が、活動方針に盛り込む文言などを巡って話し合ったが、結論が出ず、近く県議が協議して決めることにした。
協議後、宇野会長は「(推進してきた人たちへの)配慮もあるので、凍結や推進という文言は(活動方針に)記さないと思う。(知事選や県議選の)選挙結果もあるから、最終的には知事の判断を仰ぐことになるだろう」と話した。
同クラブは、4月8日投開票の県議選(定数47)で、改選前の27から19に大幅に議席を減らし、過半数を割った。
(2007年5月8日 読売新聞)
362
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/08(火) 16:41:00
http://plaza.rakuten.co.jp/kazenotabibito/diary/200704080000/
平野区 定数6−候補10(選管確定) 得票数(得票率) 氏名 年齢 党派 新旧 当選回数 代表的肩書
13,874(17.1%) 新田 孝 63 自 民 現 5 税理士
12,224(15.0%) 漆原 良光 57 公 明 現 2 党副支部長
11,268(13.9%) 稲森 豊 62 共 産 現 4 党地区委員
10,558(13.0%) 高田 雄七郎 59 公 明 現 4 党府組織局長
10,325(12.7%) 松田 力 69 民 主 現 6 党府役員
9,826(12.1%) 田中 宏樹 33 無所属 新 1 IT会社員
9,659(11.9%) 改発 康秀 54 自 民 現 党府役員
1,937(2.4%) 改発 智彦 26 無所属 新 (元)衆議員秘書
1,309(1.6%) 松場 作治 55 無所属 新 福祉団体代表
321(0.4%) 安達 瑛朗 50 無所属 新 (元)会社員
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/08(火) 22:26:48
彦根市議会:会派構成決まる /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070508ddlk25010580000c.html
統一地方選で改選された彦根市議会(定数28)の会派(3人以上)構成が7日、決まった。
保守系無所属は2会派に分かれ、彦政会(大橋和夫会長、8人)と市政会(田島茂洋会長、5人)に。民主・社民系や無所属は「新政ひこね」(藤野政信会長、8人)となり、共産党は4年ぶりに単独会派の党市会議員団(成宮祐二会長、3人)を復活させた。どこの会派にも属さない議員は公明党の2人ら計4人になった。
改選前にあった無所属の「市民コラボ」(改選前3人)と、保守系の「公政会」(同5人)は解散した。
共産を除く3会派には、いずれも3期目以上の副議長経験者がおり、近く開かれる臨時議会での議長人事が注目される。【松井圀夫】
毎日新聞 2007年5月8日
364
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/08(火) 22:33:55
選挙:知事選 府議会自民党・朝倉新幹事長「太田房江知事の対立候補擁立も」 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070508ddlk27010629000c.html
府議会の自民党は7日、新役員を発表し、朝倉秀実・新幹事長らが会見した。来年2月に予定される知事選に太田房江知事が出馬する場合の対応について、「太田知事が適当でないなら、誰かを担ぐこともあり得る」との考えを示した。
また、朝倉幹事長は「(太田知事の)評価は7月の参院選のもうちょっと後になるのではないか」と述べ、同席の松井一郎政調会長も「4年前の太田知事のマニフェストらしきものを検証して、府民に見える形で情報発信したい」との意向を示した。【堀川剛護】
毎日新聞 2007年5月8日
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/09(水) 09:50:31
自民会派が新駅凍結を支持
滋賀県会、推進会派なくなる 滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007050900024&genre=A2&area=S00
滋賀県議会の最大会派「自民党・湖翔クラブ」は8日までに、栗東市の新幹線新駅について、従来の「推進」姿勢を撤回する方針を固めている同党県連に従い、嘉田由紀子知事の「凍結」方針を支持することを決めた。これにより、県議会会派で「推進」を掲げる勢力はなくなった。
同党県連は先月8日投開票の県議選の後、新駅「推進」を撤回する方針を固めた。これを受け、同クラブから新駅問題への対応を一任されていた県連の政務調査会が、政策転換を党員などに示す文書の作成を進めていた。
関係者によると、文書には「現在、凍結状態にある新幹線新駅問題について、知事は早急に土地区画整理事業や新駅設置に代わる地域振興策など諸課題の解決策を示すべき。われわれはその解決策に協力する」などの表現が盛り込まれる見通し。
文書の作成にあたっては、多くの県議が「『凍結』への転換を明確に県民に示すべき」と主張したのに対し、一部の推進派県議が「それでは地元の理解が得られない」などと反発した。現状を「凍結」状態と認めることで「推進」か「凍結」かの議論が起きるのを避けた、という。文書は13日の県連定例大会で提示される。
自民党は県議選で改選前の27から16に議席を減らした。「凍結」への方針転換には、7月の参院選で新駅問題の争点化を避け、嘉田知事との対決色を消そうとの思惑があるとみられる。
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/09(水) 09:53:10
「対話」系会派が発足
大津市議会 滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007050800188&genre=A2&area=S10
4月に改選された大津市議会の新しい会派構成が8日、決まった。最大会派で保守系の「大志会」は新人5人を加え、改選前より3人多い15人となり、民主・連合系の「市民ネット21」は改選前より1人減り7人となった。嘉田由紀子知事を支援する「対話でつなごう滋賀の会」の推薦を受けた2人が「対話の会・杣(そま)」を結成した。
各会派の構成は次の通り。敬称略。◎は団長または代表、○は幹事長。
【大志会】○中江忠洋、仲野弘子、青山三四郎、園田寛、鷲見達夫、泉恒彦、北林肇、北村正二、佐藤健司、竹内基二、津田新三、中野治郎、堀井幸男、本郷あけみ、横田好雄
【市民ネット21】○礒田英清、安田晴彦、間宮文徳、奥村功、草川肇、船本力、山本哲平
【日本共産党大津市会議員団】◎八木修、○塚本正弘、石黒賀津子、岸本典子、佐々木松一、杉浦智子
【大津市議会公明党議員団】○高橋健二、近藤敦樹、佐藤弘、浜奥修利、藤井重美
【清正会】○谷祐治、宮尾孝三郎
【対話の会・杣】○小松明美、安楽好正
【志士の会】◎武田平吾
【自由民主党大津市議会議員団】◎竹内照夫
【無所属の会】◎堀井三正
367
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/10(木) 08:09:29
加西市会 市議15人、議場変更で申し入れ書
2007/05/09 兵庫神戸
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000328622.shtml
加西市長の職員採用介入問題で、臨時市会を議場ではなく市民会館で開くことについて、市議十五人が八日、中川暢三市長に変更理由をただす申し入れ書を提出した。
臨時市会は、中川市長の不信任決議案を採決するため十三日に開かれる。同市は、本来の議場ではなく約千人収容の市民会館大ホールで開くことを告示している。
申し入れ書では、議場変更について事前に議会への申し入れや対応策の協議がなかった理由▽秩序を保ち、安全に公正な議会を開く対応策を講じているか-などを質問。回答を十日までに求めている。
市議は「議場には傍聴者向けの庁内モニターもあるのに、人件費を投じて市民会館で行う意味がない」「自分の支持者を集めるための、市長選を見越したパフォーマンスだ」などと反発。中川市長は「市政や議会の現状などを知ってほしい」とコメントを発表し、開催場所を元に戻す意思がないことを明らかにした。
368
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/10(木) 08:10:53
自民県議OB
県連会長人事でクーデター
13日の定期大会に向け河本氏推挙へ
岩永氏VS河本氏のガチンコ勝負
=新幹線『凍結』へ巧妙な方針転換!?= 滋賀報知
http://www.bcap.co.jp/s-hochi/n070510.html
#1
◆全県◆
新幹線新駅問題ではこれまで「推進」の立場をとり、嘉田由紀子知事と厳しく対立してきた自民党県連は、四月の県議選で惨敗したことを踏まえ、この十三日に開催する定期大会までに「凍結」に方向転換する活動方針を盛り込もうと、同党県議会会派「自民党・湖翔クラブ」にその文言を一任、現在、協議を重ねている。活動方針のみならず、県会議長人事、県連会長人事においても混迷が続く自民党県連を追ってみた。 【石川政実】
自民党県連の政務調査会は二日、県庁で会合を開き、新駅の「推進」から「凍結」への方向転換について論議した。その中で「『現在、凍結状態にある新幹線新駅問題について、嘉田知事は、栗東市に対し土地区画整理事業を含め早急に解決策を示すべきであり、我々も協力の労は惜しまない』という文言を定期大会の活動方針に盛り込もう」と意見集約して、六日の役員会で協議することになった。『凍結状態にある』と現状を追認することで、「凍結」への方針転換の批判をかわそうとしたのだ。
●知事の判断にゆだねる
六日に開かれた同党県連の役員会は、国会議員と政調会とが協議し、活動方針は、県議団に一任することになった。宇野治・同党県連会長は「新駅については知事の判断を仰ぐことになろう」とし、「凍結」ヘの方針転換を示唆した。
●共産、両天秤の荒技
一方、県議会(定数四十七)の議長人事も混迷している。民主・県民ネット(十六人)が「対話の会」(五人)と共産県議団(三人)に“反自民勢力”の結集を呼びかけたが、逆に共産は二日、各会派に議会改革を提言して、自民と民主を両天秤にかけた。議長人事は十一日の臨時県議会で決まるが、自民、民主は共産の提言を丸飲みするかどうかで綱引きを続けている。焦点は共産が求める監査委員だ。
●新たな確執
県会議長人事もさることながら、自民党県連の会長人事も予断を許さない状況だ。六日の自民党県連の役員会では、今夏の参院選に比例代表で出馬する有村治子参院議員に対し、岩永峯一衆院議員が「有村氏を県連で推薦したい」と発言。これに対し河本英典元参院議員は「各職域支部は比例候補を抱えており、県連推薦は慎重にすべきだ」と反論。有村氏は「県連のために尽くしてきたのに」と涙ぐむ一幕も。岩永氏と河本氏の確執が深まった瞬間だった。
この九日、石田幸雄氏ら自民党の県議OBら約十人が大津市内で密会し、十三日の定期大会で選ばれる次の県連会長に河本氏を推挙することとし、現職県議らの説得にあたることを確認した模様である。次期県連会長には、順当なら岩永衆院議員だが、昨年の知事選、今春の県議選の敗北の責任は免れないとし、河本氏に県連の再建を託そうとしたのだ。同党県連は、会長が河本氏か岩永氏かで、党内が二分される危機に直面している。まさに同党県連は、定期大会を前に新駅問題、県議会議長、県連会長人事と、三重苦に陥っている。
369
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/10(木) 08:38:38
新幹線新駅の凍結容認 滋賀県議会の自民系会派 '07/5/10
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200705100149.html
滋賀県栗東市の新幹線新駅建設問題をめぐり県議会最大会派の「自民党・湖翔クラブ」は九日、総会を開き、建設凍結を容認する方針を正式に決めた。自民党滋賀県連も十三日の県連大会で活動方針に盛り込む。
この結果、県議会に建設推進を主張する勢力はなくなり、新駅問題は嘉田由紀子知事が掲げる「凍結」での決着に向け大きく動きだす見通しとなった。
記者会見した上野幸夫会派代表と吉田清一県連政調会長によると、総会では「知事は早急に栗東市や関係者と対話を進め、総合的な解決策を示すべきだ。われわれはその解決策を支持する」との見解を確認した。
その上で吉田氏は新駅の将来について「新駅は推進か中止しかないが、よほどのことがない限り推進はできない」と述べ、現在の情勢では最終的に建設が中止される公算が大きいとの見通しを示した。
さらに十月末までに推進の方向で地元合意が成立しなかった場合、県と栗東市など地元自治体とJR東海が締結した基本協定や工事協定は終了する運びとなっている点に触れ「建設中止となっても受け入れる」と表明した。
同会派は四月の県議選で惨敗。「嘉田人気は想像以上に強く、敗因は新駅問題」と位置付け、嘉田知事との距離を縮めるために方針を転換する方向で調整していた。
370
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/10(木) 09:37:04
荒井知事分刻み陳情
早速上京「プレーボールだ」 讀賣奈良
荒井知事は8、9の両日、国会議員会館や中央省庁を訪れ、就任後初の陳情活動をした。2日間で県選出の国会議員や文部科学省、国土交通省などの大臣、幹部ら約50人に会い、平城宮跡の国営公園化と、1月に斜面崩落事故で3人が死亡した国道169号のトンネル化による恒久的な防災対策の必要性などを訴えた。9日、「分刻み」のスケジュールの荒井知事に同行した。(田村勇雄)
<平城宮跡国営に>
午前9時半、文科省。荒井知事の表情は硬く、県職員との会話も少ない。事務次官や審議官らの部屋に次々と入った。平城宮跡の国営公園化の要望書を手渡した。2010年には平城遷都1300年記念事業も開催予定で「にぎわいを一過性にせず、形として後に残したい。そのためには平城宮跡を国の負担で長期的に管理をお願いしたい」。
10時50分から、伊吹文明・文部科学大臣と10分間の面談。大臣室のソファに座り、テーブルを挟んで向かい合った。伊吹大臣から「後に残せる何かをつくるのは良いが、文化的価値を損なってはいけない。その前提に立つなら、最大限協力しよう」との前向きな回答に、安堵(あんど)の様子。続いて訪ねた青木保・文化庁長官からも「奈良は日本文化の古里。とても大切な事業ですね」と言われ、笑みを浮かべた。
荒井知事は7日に初登庁したばかり。就任式を済ませると、午後には上京。8日、議員会館を回り、同記念事業推進議員連盟会長で元首相の森喜朗衆院議員ら14人と面談。要望書を配った。荒井知事は「陳情にはタイミングが必要。今の時期を逃してはならない。何とか国の事業にねじ込みたい」という。そのために初登庁翌日からの異例とも言える素早い行動に打って出た。
<169号トンネルを>
午後1時からは財務省へ。主計局などを回って、午後2時すぎに国交省へ到着。旧運輸官僚の元参院議員だけに、庁舎内では、すれ違う職員から何度も「久しぶり」「おめでとう」と声がかかった。笑顔を見せた。“古巣”は落ち着くようだ。
午後4時半には、合流した上北山村の福西力村長と一緒に冬柴鉄三・国土交通大臣と15分間面談。福西村長が、崩落事故で国道169号が通行止めになった時、「迂回(うかい)路では奈良市まで約5時間かかる」と説明すると、荒井知事はたたみかけるように「169号は県南部の住民にとって、まさに生命線」と強調。恒久的な対策の必要性を訴えた。
この日だけで36人と会い、午後5時40分に終了した。「すべての事業は陳情から始まる。野球で言うと、プレーボールがかかったばかり」と荒井知事。経歴と人脈を生かし、力量を発揮するのは、これからだ。
(2007年5月10日 読売新聞)
371
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/10(木) 22:39:23
栗東の新幹線新駅:自民県連が凍結容認 「知事支持」は苦肉の策 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070510ddlk25010723000c.html
◇敵対イメージ、払しょく狙い
新幹線新駅(栗東市)の凍結を事実上容認する新方針を9日発表した自民党県連。「推進」か「凍結」かを明示しない一方で、嘉田由紀子知事への「支持」ははっきりと打ち出す苦肉の策となった。党内や支持者の「推進」「凍結」勢力の双方に配慮しつつ、7月の参院選で知事との敵対イメージは払しょくしたい党内事情を反映させた。記者会見した県連政調会長の吉田清一県議は「参院選にらみでないと言ったら、うそになるが、これは県政の課題。参院選に負けるので(方針を変えた)とは思ってほしくない」と釈明した。【服部正法、阿部雄介、蒔田備憲】
新たな政調方針は、県議会(定数47)の最大会派「自民党・湖翔クラブ」(19人)の議員総会で了承された。
吉田県議は「すべてではないが、新幹線問題も県議選の敗因の一つ。我々は新駅は必要な施設と言ってきたが、『推進』とは言っていない。知事がどう判断するか。少なくとも(地元の合意期限の)10月末まで見て、協力していく」と苦しい弁明。さらに「合意できない場合は、自然消滅と理解している」と、中止の可能性に踏み込んだ。
一方、吉田県議は、具体的内容に触れずに知事支持を打ち出した点は「我々も悩んだ所で、キレが良くはない」と歯切れが悪く、背景には「条件付きでは知事との敵対イメージを払しょくできない」との意見があったとみられる。また、知事支持の「対話でつなごう滋賀の会」と自民の双方から推薦を受けた2人会派「湖政会」が湖翔クラブと政策協定を結んだことを明らかにした。
一方、「新幹線南びわ湖駅を絶対につくる経営者の会」の全体集会が同日、栗東市内であり、同市選出の三浦治雄県議が「誘致運動は前に進むしかない。民間の力も借り、知事や県民の気持ちを揺るがしたい」。国松正一市長も「状況に変化があっても、(新駅工事の)協定実行に向け、最大の努力をしたい」と、あくまで推進を強調した。
◇自民新方針
現在、凍結状態にある新駅問題については、知事は早急に栗東市並びに関係者と対話を進め、土地区画整理事業などを含めた総合的な解決策を示すべきだ。我々はその解決策を支持する。
毎日新聞 2007年5月10日
372
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/10(木) 22:43:20
県議会:和田氏と室井氏が「県民クラブ」結成 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070510ddlk28010626000c.html
先月の県議選で当選した和田有一朗氏(神戸市垂水区選出)と室井秀子氏(尼崎市選出)は9日までに新会派「県民クラブ」の結成を議長あてに届け出た。幹事長は和田氏が務める。
新議会(定数92)の会派構成は▽自民党45人▽民主党・県民連合21人▽公明党・県民会議13人▽共産党5人▽みどりの風2人▽県民クラブ2人▽無所属4人。【竹内良和】
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年5月10日
373
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/11(金) 08:16:54
県議会知事と協調へ
新駅凍結 自民、参院選にらみ転換 讀賣滋賀
栗東市の新幹線新駅問題について、最大会派「自民党・湖翔クラブ」(19人)が建設推進から凍結に方針転換したことで、11日開会の臨時議会を前に、嘉田知事との対決色が強かった県議会は、協調路線に大きく様変わりした。特に、県議選で大敗を喫した同クラブは、知事の“抵抗勢力”とのイメージ一掃に懸命。13日の自民党県連大会には、嘉田知事を招く予定だ。
「参院選にらみでないと言ったらうそになる」。9日の議員総会後の記者会見で、報道陣から方針転換の理由を問われた吉田清一政調会長は答えた。上野幸夫会長は「これまでの是々非々の対応より、一歩踏み込んで建設的に嘉田県政にかかわっていくのか」との質問に「まったくその通り」とした。
会見には、自民党員の県議2人が知事を支援するために結成した「湖政会」の中谷哲夫代表も同席。「湖翔クラブの姿勢が変わってきたことは事実。嘉田マニフェストに掲げる政策についても、議論しながら(同クラブと一緒に)応援していきたい」と話した。
これに対し、県議会の「民主党・県民ネットワーク」(16人)の出原逸三代表は「新駅問題について、我々は民意を受けて昨年7月の知事選後にしっかりと方向転換した。自民党は我々と同じ凍結なのか、参院選前に一時的に唱えているのか分からない」と険しい表情。知事を支援する政治団体「対話でつなごう滋賀の会」の公認・推薦を受けた議員でつくる「対話の会・びわこねっと」(5人)の角川誠代表は「民意を反映した結論」と歓迎した。
「共産党県議会議員団」(3人)の森茂樹団長は「自民は、参院選対策という面が強いように思え、本当に新駅凍結か疑わしい。今後、議会の民主化が進むよう努めたい」。「公明党」(2人)の梅村正代表は「議会や新駅設置促進協議会の塲で、県民に納得してもらえるような解決策が議論されなければならない」とした。
(2007年5月11日 読売新聞)
374
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/11(金) 08:17:34
さざ波 明快な説明欠く自民会見 讀賣滋賀
一瞬、自分の耳を疑った。
「滋賀の将来にとって、新駅は必要な施設であるとは述べたが、『推進』とはひと言も言葉にしたことがない」。栗東市の新幹線新駅建設問題で、県議会会派「自民党・湖翔クラブ」が推進から凍結へと方針転換したことを受け、上野幸夫会長と吉田清一・政務調査会長が9日に行った記者会見での発言だ。
「推進という言葉を使っていないから、推進の方針ではない」という“理屈”で説明を試みたようだが、嘉田知事が当選した知事選以降、同クラブの政治姿勢を見ている県民のどれほどが、この言葉を真に受けるだろうか。
県議選前、同クラブの幹部の1人は、東京―大阪間を超電導リニアモーターカーで結ぶJR東海の構想に触れ、「リニアが開通すれば、東海道新幹線は在来線みたいに多くの駅に停車するようになるだろう。維持管理費はJRの負担だから、長期的には県南部に新幹線の駅があった方がプラスだ」と何度も強調した。
建設の是非はともかく、この幹部の話は論理的に筋は通っていると感じた。しかし、今回の記者会見では、言葉をもてあそびながら、なし崩し的に方針転換を行おうとしたのかとさえ思った。
新駅の必要性についても、「必要であるという議員もいるし、必要ないと思う議員もいるかもしれない。それは議論していない」と明確な答えを避けた同クラブ。県議会には、知事や執行部の政策をチェックするという重要な役割がある。最大会派のスタンスや政策が、明快な説明や理念なしに決められてしまうようでは、いずれ県民の議会不信を招くことになりかねない。(井戸田崇志)
(2007年5月11日 読売新聞)
375
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/11(金) 08:18:12
新駅実現へ募金強化 讀賣滋賀
栗東市内の中小企業経営者らでつくる「新幹線南びわ湖駅を絶対につくる経営者の会」(田中康人代表)の全体会議が9日夜、市中央公民館であった。企業経営者や「推進派」の市議ら約100人が出席し、新駅実現のため、募金活動を強化することなどを確認した。
冒頭、田中康人代表が「子供たちのためにも、絶対にあきらめず、建設を推進していこうと思う。みなさんの理解と力が必要で、推進の輪を大きくしていきたい」とあいさつ。
来賓として出席した国松正一市長は「県議選で推進を掲げていた自民党・湖翔クラブが過半数割れとなり、厳しい状況になっている。しかし、締結している基本協定の中身が変更になるわけではなく、最後まであきらめずに努力していきたい」と力を込めた。
同クラブに所属する三浦治雄県議は会派の方針を読み上げ、「湖翔クラブが27人から19人に減った原因が、新駅推進にあるという論調があるが、そういうことではない。民間の立場から知事の気持ちを揺るがす状況をつくり、県民に必要性を理解してもらうことが、今の状況を打破することになる」と強調した。
会議では、3月の会の結成以降、これまでに約1億2000万円の募金が集まる見通しになったことを報告。今後の活動として、周辺市の企業にも積極的に募金を呼びかけていくことを確認した。
(2007年5月11日 読売新聞)
376
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/11(金) 22:42:52
栗東の新幹線新駅:自民県連の凍結容認 大津市長、「賢明な選択」と評価 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070511ddlk25010353000c.html
栗東市の新幹線新駅問題で自民県連が凍結容認を公表したことについて、目片信・大津市長は10日、「賢明な選択。県議選の結果など県民の意志が示された以上、そうしなければ参院選で戦えないだろう」と評価。そのうえで「やめるなら、やめる、と組織としての方針をはっきり打ち出すべきだ」と、知事に丸投げした県連を批判した。
大津市は目片市長が就任後の04年に県と栗東市など周辺市で作る新駅設置促進協議会から脱退。周辺事業を含めた費用負担も拒否している。
凍結容認の方針が公表された翌日に公務復帰した目片市長は、この問題について「大津市はすでに(新駅必要なしとの)姿勢を明らかにしている。嘉田知事の考えも中止に近い凍結だ。自民県連と県議会会派は独自性をもって県民の前に方針を出すべき」と語った。【鈴木健太郎】
毎日新聞 2007年5月11日
377
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/12(土) 00:53:34
自民も知事と融和へ/県議会議長選
2007年05月11日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000705110003
【民主・対話の会・共産が連携】
新しい県議会議長が決まる11日の臨時議会で、「民主党・県民ネットワーク」「対話の会・びわこねっと」「共産党県議団」の3会派は連携して議長選に臨む。政務調査費に添付する領収書額の引き下げなど、議会改革にも取り組む姿勢だ。一方、自民系2会派は嘉田由紀子知事を支える内容の政策協定を結び、「融和」へ一歩を踏み出した。
県議選で嘉田由紀子知事を支持した3会派は過半数の計24人。民主党が議会人事で連携することを2会派に呼びかけた。共産党は条件として5項目の議会改革案を提示。政務調査費の領収書添付の厳格化▽海外視察の見直しなど4項目で合意し、議長人事での連携が決まった。
一方、過半数を割ったものの最大会派を保った「自民党・湖翔クラブ」(19人)は、県議選で嘉田知事支持を訴えて当選した2人で結成した自民系「湖政会」と9日に政策協定を交わした。
新幹線新駅問題は凍結状態とし、嘉田知事の示す総合的な解決策を支持。「今後生じる課題の解決については関係者との協議を通じ円満解決に向け協力する」とした。知事のマニフェストについても、「政策ごとに議論を深め県民との合意形成に努める」との内容。同クラブの上野幸夫代表は「何でも従うのではなく是々非々の立場」としながらも、建設的に政策に関与していく考えを示した。
湖政会の県議の一人は「知事と自民とのパイプ役になりたい」と意気込みを語った。
378
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/12(土) 21:38:05
県議会:3会派VS自民の議長選び、こう着状態続く /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070512ddlk25010583000c.html
県議選(定数47)後、新たな議長、副議長の選挙などを行う臨時県議会が11日、開かれた。しかし、同県初の非自民議長を狙う3会派に対し、最大会派「自民党・湖翔クラブ」(19人)が議会手続きを盾に綱引きが続き、午後5時近くにいったん本会議が開会したものの、すぐ休会。こう着状態が続き、自民側が3派の切り崩し工作を行うなど、深夜までもつれ込んだ。
問題の舞台は、監査委員の推薦者や各委員会の会派ごとの割り振りなどを決める「世話人会」。
この日までに、民主党・県民ネットワーク(16人)▽対話の会・びわこねっと(5人)▽共産党県議団(3人)−−の3会派が「非自民議長」誕生を前提に他の監査委員案などを示したことに対し、自民が「世話人会で決めるというルールを逸脱した」などと抗議したらしい。
また、「3会派側が既に非自民議長で決まったかのように報道陣に話した」などとする反発もあるとみられる。【服部正法、阿部雄介、蒔田備憲】
毎日新聞 2007年5月12日
379
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/12(土) 21:43:23
中川・加西市長:失職確実視、“最後の訓示”−−あすの議会前に /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070512ddlk28010616000c.html
加西市の職員採用問題を巡り、13日に市民会館で開かれる臨時議会で中川暢三市長に対する不信任決議案が再可決され、市長失職が確実視される中、中川市長は11日夕、市役所で市幹部約40人を前に「市長としての任期はおそらく後3日しかない。市長不在の間、しっかりと職務に取り組んでほしい」と訓示した。
また中川市長は初登庁からの約1年9カ月を「1期4年分の仕事をやり遂げた」と振り返り、職員との関係については「改革のために私と皆さんが意見を交わし、ようやくお互いの着地点を見出せるようになった」と語った。【松田栄二郎】
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2007年5月12日
380
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/13(日) 09:23:29
多数派工作27時間ポスト争い県議会、多難な船出 讀賣滋賀
県議会初となる非自民系の議長が誕生した臨時議会は、12日午後1時前に終了した。会派代表らが本会議前に集まる世話人会の開始から断続的に開かれ、27時間以上が経過していた。今後の議会運営の多難ぶりをうかがわせる“船出”となった。
11日午後10時過ぎに再開した本会議で、「民主党・県民ネットワーク」の出原逸三代表(60)と、「対話の会・びわこねっと」の角川誠代表(71)が正副議長に選出された。同11時前、就任のあいさつに知事室を訪れた2人が県政発展に向けた決意などを語ると、嘉田知事は「健康に留意して頑張ってください」と笑顔で応じた。
記者会見した出原議長は「決まるまでいろいろな経緯があったが、会派間で協力して議会運営や議会改革を行いたい」、角川副議長は「県民に身近な県政にしていきたい」とそれぞれ抱負を述べた。
その後、委員長ポストの分配などを巡って、会派間の折衝や会派内の協議が日付をまたいで続けられた。関係者によると、「自民党・湖翔クラブ」と共産党県議会議員団が、監査委員ポストについて対立するなどしたという。
12日午前5時ごろ、世話人会の座長である「自民党」の上野幸夫会長が調整を断念。対応を一任された出原議長は、結論を先送りして今後の協議事項にすることを決め、本会議は同日午前10時17分に再開し、各委員会の委員を決めるなどの手続きを経て閉会した。
臨時議会が長時間に及んだことについて、上野会長は「(県議選で)県議の顔ぶれや会派構成が変わり、難しい部分もあった。ポスト争奪に様々な思惑が絡むのは議会の常で、調整に長時間かかるのは特別なことではない」と説明。
一方、同クラブの1人は「(議長選の)多数派工作が成功しなかった。うまくいくかなと思った時もあったのだが」と疲れ切った表情を浮かべた。
(2007年5月13日 読売新聞)
辛勝・新議長茨の道 讀賣滋賀
■解説■
非自民系の新議長が初めて選ばれた。予想通りとはいえ、自民県議とわずか1票差の辛勝だった。非自民系と自民系の勢力が拮抗(きっこう)する中、今後の議会運営は“茨(いばら)の道”と言える。
出原逸三議長を擁立した「民主党・県民ネットワーク」「対話の会・びわこねっと」、共産党県議団の3会派は、栗東市の新幹線新駅建設の「凍結・中止」と「反自民」で一致しているに過ぎない。県議選では互いの政策を批判していた。民主の主張する「中小企業の振興策」や、共産が訴える「医療費無料化の拡大」など、県政の課題でどれだけ歩調を合わせられるか、不安は大きい。
真山達志・同志社大教授(行政学)は「3会派の誰か1人が採決で棄権するだけで、好守が逆転する構図だ。3会派は事前に議論を重ねて調整する必要があり、大変なのはむしろこれから」と指摘する。
ある自民県議は「主義、主張が異なる3会派の連携が長く続くとは思えない」と、〈造反〉議員の取り込みを虎視眈々(たんたん)と狙う。自ら非自民勢力を糾合して誕生した出原議長の手腕が問われる。
(浜中伸之)
(2007年5月13日 読売新聞)
381
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/13(日) 10:09:43
各委員会構成と正副委員長決定
臨時滋賀県会
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007051200179&genre=A2&area=S00
臨時滋賀県議会は12日、新しい常任、特別委員会と議会運営委員会の構成や正副委員長を決めた。常任委は改選前と同様に5つの委員会を設けた。特別委は5委員会を設置する予定だったが、この日は1つの委員会についてのみ決定した。
各委員会の正副委員長は次のみなさん(敬称略、○は委員長。自=自民党・湖翔クラブ、民=民主党・県民ネットワーク、対=対話の会・びわこねっと、共=共産党県議団)
【常任委員会】総務・政策=○青木愛子(民)、蔦田恵子(自)▽生活文化・土木交通=○中沢啓子(民)、西川仁(共)▽環境・農水=○山田尚夫(自)、清水鉄次(対)▽厚生・産業=○福本庄三郎(自)、西沢桂一(民)▽文教警察・企業=○宇賀武(自)、山田和広(自)【特別委員会】琵琶湖淀川水系問題対策=○三浦治雄(自)、野田藤雄(自)、辻孝太郎(民)【議会運営委員会】=○谷康彦(民)、吉田清一(自)
382
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/13(日) 10:10:42
2監査委員の選出できず
臨時滋賀県会閉会 会派対立、先送りに
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007051200129&genre=A2&area=S00
滋賀県議会の臨時議会は12日、会期を1日延長して開かれ、常任委員会や議会運営委員会の委員を選任するなどして閉会した。議会から選出する県監査委員2人の選出は、各会派間の調整がまとまらず、見送られた。このため監査委員は定員4人のうち半数が空席となる異例の事態となった。これに関連して、4つの特別委員会の構成も決まらなかった。
臨時議会は11日夜に正副議長を選んだ後、監査委員の推薦をめぐって空転した。最大会派の「自民党・湖翔クラブ」が、各会派の代表者で調整していた世話人会で、議長人事で連携した「民主党・県民ネットワーク」と「対話の会・びわこねっと」、共産党県議団の3会派が共産党県議を推す構えを見せたことに反発。3会派から要請を受けていた自らの推薦枠も拒否し続けた。
12日明け方まで断続的に続いた世話人会でも議論は平行線で、世話人会座長を務めた「自民党・湖翔クラブ」の上野幸夫代表が辞任する一幕もあった。その後も会派間で調整を続け、6月定例議会で決めることを確認し、先送りとなった。
監査委員は、有識者と県議から各2人を選出する。定員を欠いても法的に問題はなく、当面は有識者の委員2人で業務を行うという。
臨時議会は同日午前10時15分に再開。各常任委員会の委員などを選任し、午後1時前に閉会した。
出原逸三議長は閉会後、「雨降って地固まることもある。いろんな意見を出し合い、逆に信頼関係を築けたと思う。この力を今後の議会運営に生かしたい」と話した。
383
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/13(日) 10:12:24
初の非自民系県会議長
滋賀県議会体制大きな変革
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007051200060&genre=A2&area=S00
滋賀県議会で11日、初めて非自民系会派の議長が誕生した。「開かれた議会運営に向けた第一歩」。4月の県議選で議席を伸ばした非自民の3会派が、これまで自民党系会派が独占してきた議会体制を大きく転換させた。
一方で、深夜におよぶ議論の末、わずか1票差で分けた明暗は、「自民系」と「非自民系」が厳しく対立する不安定さも露呈した。
■1票差 厳しい対立
午後10時10分すぎ。緊張ムードが漂う中、「民主党・県民ネットワーク」代表の出原逸三氏の当選が判明すると、議場は大きな拍手に包まれた。
「滋賀から日本の政治構造を変えていく強い思いを感じている。執行機関へのチェック機能を強化し、政策立案能力を高め、真正面から議論していきたい」。出原氏は登壇して抱負を語った後、早速、議長席で議事を取り仕切った。敗れた最大会派の「自民党・湖翔クラブ」の県議から、やじが飛ぶ一幕もあった。
県民ネットは昨年の知事選後、新幹線新駅への対応を推進から「凍結」に転換して嘉田由紀子知事支持の姿勢を明確にした。4月の県議選では4議席を増やし、新駅問題の「中止」や「凍結」を訴えた「対話の会・びわこねっと」と共産党県議団に対し、議長選への協力を求めた。
共産党県議団が各会派に示した議会運営や人事のルール化についての提言を大筋で受け入れた。非自民系3会派が連携する協定を結んだ。
だが、県議選で過半数割れした「自民党・湖翔クラブ」は、同ネットが主導して3会派が連携したことを「議会人事の手続きを決める各会派の世話人会の存在を軽視している」と批判。3会派の連携解消を求め、激しく抵抗した。
これとは別に、9日には新駅問題でこれまでの「推進」方針から知事が掲げる「凍結」への転換を表明し、3会派への揺さぶりを始めたが、3会派の結束を突き崩すことはできなかった。
11日も、3会派の議員と個別に接触するなど、議会人事をめぐって水面下の駆け引きを繰り返し、臨時議会本会議の実質的審議は深夜までずれ込んだ。
■透明度高い県政に 嘉田由紀子知事の話
基本的に二元代表制のもとで切磋啄磨(せっさたくま)する中で透明度の高い、県民の意見がしっかりと反映される県政運営をしたい。(議長選で自民系会派が敗れたのは)県民の選んだ反映だと思うし、逆に責任は重い。与党、野党ではなく、すべてのグループと超政党という立場でしっかりした政策議論をさせていただく。
384
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/13(日) 21:32:02
県議会:反自民3派が協力体制、初の非自民議長 出原議長「改革の第一歩」 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070513ddlk25010030000c.html
◇綱引き27時間、一部人事未定
深夜までもつれた議長、副議長の選挙などを行う臨時県議会は11日深夜、議長に「民主党・県民ネットワーク」(16人)代表の出原逸三氏(60)=3期=を、副議長に新会派「対話の会・びわこねっと」(5人)代表の角川誠氏(71)=同=を、それぞれ選んだ。県議会で「非自民議長」が誕生するのは初。出原新議長は「(議会)改革の第一歩ということ」と意気込みを述べた。一方、この日の議会は深夜から翌12日未明にかけても、手続きや監査委員人事などを巡って自民と反自民3派の綱引きが続き、結局、監査委員の選任や4特別委員会の設置ができずに終わる異例の結果に。閉会は同日昼過ぎにまでずれ込み、本会議前の「世話人会」から含めると27時間を超える長さとなり、議員や県職員は疲労困憊(こんぱい)していた。
議長選の投票結果は、出原氏が24票で、「自民党・湖翔クラブ」(19人)代表の上野幸夫氏が23票。県民ネットとびわこねっと、共産党県議団(3人)の「反自民」3派の24人が結束し、1票差で初の非自民議長誕生となった。一方、副議長選は、角川氏が24票で、公明党の梅村正氏が4票。無効19票という結果だった。
「反自民」3派で結束し議長ポストを奪おうと、県民ネット側が今月2日、他の2派に呼びかけ、びわこねっとがまず賛意を示した。一方共産は▽政務調査費は1円以上の領収書を添付▽全国議長会主催の海外視察は参加しない−−などとする独自の議会改革案を各会派に提言。県民ネットは9日までに、共産案をおおむね受け入れたうえで、政務調査費に外部監査を入れる▽議員の口利き規制の強化−−という改革案を追加。共産側がこれに合意し、各会派の政策とは別に議会改革の点で協力体制を構築していく3派の枠組みが成立。議長ポストの獲得に至った。
この日の協議では、人事案などを巡り、各派代表者が集まる「世話人会」が紛糾し、深夜から12日未明にかけて話し合いがしばしば途絶えた。
監査委員人事は、6月議会で再度協議される方向。琵琶湖淀川水系問題対策特別委員会以外の特別委については会派ごとの委員割り振りまで至らず、今後の課題として持ち越した。【服部正法、阿部雄介、蒔田備憲】
毎日新聞 2007年5月13日
385
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/15(火) 08:48:20
議長無投票で自民に
民・公、早々に「不戦敗」 讀賣大阪
22日開会の5月定例府議会で、最大会派の自民が無投票で議長ポストを獲得する見通しとなった。昨年は第2会派の民主・無所属ネット、一昨年は第3会派の公明がそれぞれ名乗りを上げ、自民との間で激しい多数派工作を繰り広げたが、4月の府議選で自民が大幅に議席を伸ばしたのを受け、民主、公明とも14日、早々に「不戦敗」を決めた。自民からの議長選出は2年連続となる。
議長、副議長は1年交代が慣例。この日、非公開で開かれた議会運営協議会で、自民(49人)、共産(10人)の2会派が議長、民主(24人)、公明(23人)、共産の3会派が副議長を希望することを表明した。
ただ、共産は「人物に問題がない限り、多数会派がポストを取るのが筋」と、最終的には希望を取り下げる意向。このため、議長は無投票で自民に落ち着き、副議長も民主、公明の話し合いで決着する見込みだ。
議長のいすを巡っては、2005年、民主、公明が組んで自民と他会派票の争奪戦を繰り広げて投票決着となり、1票差で初の公明議長が誕生。自民が無投票で奪還した06年も、意欲を示す民主との協議は議会最終日までもつれた。
ところが、4月の府議選で、自民会派は改選前の41人から大幅増。共産の支持を取り付ければ、定数112の過半数を超える状況となり、民主、公明両会派の対応が注目されていた。
民主の半田実幹事長は「自民がここまで伸びれば、ギブアップしかない」、自民の浅田均・副幹事長は「最大会派から議長を出すのは当然のルール。円滑、公正に議会を運営したい」と話している。
(2007年5月15日 読売新聞)
386
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/15(火) 09:42:46
加西市長不信任で失職 職員採用問題・臨時市会
2007/05/14 兵庫神戸
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000334584.shtml
加西市長の職員採用介入問題で、同市会は十三日、臨時市会を市民会館大ホールで開き、二度目の市長不信任決議案を一六対二の賛成多数で可決、中川暢三(ちょうぞう)市長(51)は失職した。これに伴う市長選は五十日以内に行われる。中川氏が市会閉会後の記者会見で立候補を表明したほか、元市長の柏原正之氏(64)、同市内で会社を経営する民輪(たみわ)正秀氏(52)も、近く立候補の意向を明らかにする。
臨時市会には全議員十八人が出席。不信任決議案は、高見忍議員が提案し、ほか十人が賛成者として名を連ねた。不信任の理由として「独断的、恣意(しい)的判断で採用を決めたのは地方公務員法第一五条に違反」「議会との合意形成を軽んじ、独断専行の政治手法で市政の混乱と停滞を招いた」などと指摘した。
「北条鉄道の改革など成果を挙げている」との反対意見も出たが、「『改革』を旗印に自己中心的な行政運営を行い、近隣市や市会との関係を悪化させた」といった賛成意見が多かった。
中川氏は二〇〇五年七月に初当選。市会は、〇六年度の職員採用をめぐり市長に疑義があるとして、今年三月十九日、百条委員会を設置。市長が試験委員会の答申を無視し、合格圏外の受験者を採用するよう指示したとする介入問題が浮上した。市会は同二十九日に不信任決議案を可決。四月五日に中川氏は市会を解散し、同二十二日に解散選挙が行われた。
総務省によると、不信任決議を受けた市町長が議会を解散、新議会で再び不信任となり失職するのは、データがある一九九九-二〇〇三年度の五年間に全国で三件だけ。兵庫県内では一九六〇年の洲本市以来四十七年ぶりとなった。市長の失職を受けて十三日、東郷邦昭副市長が市長職務代理者となった。
首長に対する不信任決議 地方自治法第178条の規定により、議員の3分の2以上の出席で採決し、4分の3以上の賛成で成立する。不信任決議を受けた首長は、10日以内に議会を解散しなければ、自動的に失職する。解散後の新議会が再び不信任決議を提出する場合、議員3分の2以上の出席が必要で、出席議員の過半数の賛成で可決する。可決されれば、首長は直ちに失職する。
387
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/15(火) 09:43:33
47年ぶり異例の失職 改革推進空回り
2007/05/14 兵庫神戸
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000334583.shtml
加西市の中川暢三前市長が十三日失職した。兵庫県内で市長が不信任決議後に議会を解散、新議会で再び不信任とされ失職するのは、一九六〇年の洲本市以来四十七年ぶりだ。前市長の当選直後から起きていた議会との対立は、就任二年を待たないうちに、再選挙という異例の展開となった。
総務省によると、データのある一九九九-二〇〇三年度までの五年間、全国で自治体首長が同様に失職した事例は九九年の東京都足立区、秋田県中仙町(現・大仙市)、二〇〇〇年の北海道弟子屈町の三件しかない。
今回の事態は、中川前市長の職員採用介入問題を議会が指摘したことが発端だったが、市長と議会の対立は市長就任三カ月のころから始まっており、確執が頂点に達した結果といえる。
中川前市長は〇五年七月、自民、民主の推薦で二期目に挑んだ現職を破り当選。改革推進を唱える姿勢に当初は市議の半数が期待を寄せていた。
しかし、同年九月の議会で水道料金値下げの公約を「努力目標」と述べたことを機に議会側が不信を抱くようになった。
生ゴミでブタの飼料を作る「バイオマスタウン構想」に力を入れたが一年前に中断。議会側が見通しの甘さを批判し、対立は決定的になった。
市政の両輪として歩むはずの議会の理解を得られなかったことが、失職という結果を招いた。
388
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/15(火) 09:45:08
満員の傍聴席騒然
2007/05/14 兵庫神戸
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000334581.shtml
中川暢三(ちょうぞう)・加西市長(51)の二度目の不信任決議案を可決し、失職を決めた同市臨時市会。議場となった同市北条町古坂の市民会館は十三日、用意された八百の傍聴席が午前九時すぎの開場直後に満員となるなど、市民の関心の高さを示した。議場内には市長擁護派、反対派から動員された市民も多く、議事進行に合わせ双方が拍手ややじの応酬を展開。市長選立候補を予定する陣営関係者の姿もあり、選挙前哨戦の様相を呈した。
この日、市長支持の二議員は質問や質疑の時間をフルに使い「職員採用介入問題に対する議会の調査では、市長の言い分を十分聞いていない」などと、不信任案に再三反論。選挙後、初めての議会のためか手続き上のトラブルも重なり、午前十時の開会から不信任決議まで五時間近くかかった。
審議中は、発言する議員に対し、陣取った市長擁護派、反対派の双方が拍手ややじを繰り返す場面もあった。議長が「静粛に」「これ以上続ければ退場させます」と注意すると、反発の声を上げ、一時騒然となった。
午後三時前、議会側は不信任決議案を可決。何度も手を挙げて釈明しようとする中川市長を制止し、即座に閉会した。その瞬間、中川市長の失職が決まった。「市長にしゃべらせろ」。満員の傍聴席からは、市長擁護派の怒声が響いた。
これを受け「これから私が説明する」と中川氏。マイクを握り、約五十分間にわたり自身の正当性を主張した。この間、半数近くの市民は退出した。しかし、約三百五十人の市民は残って聴き入り、中川氏が「ゼロから出直す」と締めくくると会場から「頑張れ」と拍手が起きた。
採用問題質疑なし 市民に不満の声
市民らは傍聴を求め、百人以上が列をつくった。このため、加西市は開場を予定より約二十分早めて対応した。午前八時前から並び、一番乗りだった同市北条町の主婦、後藤多加代さん(72)は「(職員採用介入)問題が発覚してからも十分理解できず、自分の目で確かめるために一人で来ました」。しかし、この日の臨時市会では、市長と議員の間で、職員採用介入問題をめぐる実質的な質疑応答はなかった。
同市内の女性(65)は「(この日の臨時市会の)審議中に市長が説明する機会はあった方が良かった」と話し、別の男性(81)も「議会と市長のやり取りを聞きたかったのに」と不満そうだった。
閉会後、中川氏が長時間、弁明したことについて「言い訳をするなら、個人的に場所を設定すべきだ」との批判もあった。
389
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/16(水) 20:28:23
選挙:参院選 国民新党・白石氏、事務所を開設 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070516ddlk27010542000c.html
7月の参院選で大阪選挙区から立候補を予定している国民新党公認の新人、白石純子氏(44)の事務所開きが15日、大阪市北区曽根崎2のビル内であり、支持者ら約300人が集まった。
白石氏は「参院選で自民党と公明党が過半数割れすれば、国民新党が主導権を握れると励まされている。死ぬ気で頑張りたい」と決意を表明。応援に駆けつけた同党の亀井静香代表代行は「年金増額、大資本増税、議員半減、郵政見直し、地方重視を標語にしたい。抵抗勢力に気合の一票を入れてほしい」と語った。【犬飼直幸】
毎日新聞 2007年5月16日
390
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/17(木) 10:07:57
民主、過去最多の15人に
京都府会会派構成
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007051500042&genre=A2&area=K00
京都府議会で新政会の水口洋氏辞職と、民主党新人田中健志氏の繰り上げ当選が14日決まり、5月臨時議会での新しい会派構成が固まった。民主党が過去最多の15人になる一方、発足して32年になる新政会は過去最少の2人となった。これまでと同様に単独で過半数を占める会派はない上、不確定要素が多く、各会派間の折衝や人事、意見書を含む議案の扱いなど、新議会は難しい対応を迫られる局面もありそうだ。
同日、公選法違反に伴い水口氏が提出した辞職願を最年長の家元丈夫府議が許可し、府選管に通知した。府選管は17日に選挙会を開いて、田中氏の繰り上げ当選を正式に決定する。
田中氏は民主党の会派に加わるため、府議会(定数62)の新しい構成は、自民党25、民主党15、共産党11、公明党6、京都創生フォーラム3、新政会2となる。
民主党は改選前、党籍のない無所属議員が3人いたため、正式名称が「民主党・府民連合」だった。改選後、党籍がないのは大野征次府議1人となり、「民主党議員団」に改称した。田中氏当選により過去最多となったことで、数の上では共産、公明の2会派と連携すれば過半数となる。今後、府会第2会派として議会人事などで発言力を強めそうだ。
一方、無所属議員でつくる新政会は1975年の発足以来、最多で8人が所属した時期もあり、自民党と連携して影響力を保っていた。水口氏の辞職で最少となり、会派存続も危ぶまれている。
府議会では、議会運営委員会に参加したり、代表質問のできる「交渉会派」の基準は、議員4人以上。今回、新政会と、無所属で当選した3新人がつくる「創生」がともに非交渉会派となる。府議会で非交渉会派が複数となるのは、当時の民主社会党(2人)と、公明党(1人)の1963−67年以来。
391
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/17(木) 10:08:56
新議長に内海氏、副議長は宮本氏
京都市会 17日に正式選出
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007051600093&genre=A2&area=K10
京都市議会の新しい議長に内海貴夫市議(自民党)、副議長に宮本徹市議(民主・都みらい)が就任することが16日固まった。17日に開かれる五月定例市議会本会議で選出される見通し。
市議会与党の自民党、民主・都みらい、公明党の3会派で協議し、内海氏、宮本氏を選出することで合意した。市議会第2党で野党の共産党は、副議長候補を立てる方針。
議長任期は1995年5月から申し合わせで2年としてきたが、議長を出している最大会派の自民党が今回から1年とする方針を決めている。副議長任期は、これまで通り1年となる見込み。
内海氏は92年初当選。交通水道委員長などを歴任した。5期目。東山区本町10丁目。
宮本氏は83年初当選。建設消防委員長などを歴任。6期目。右京区太秦。
392
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/17(木) 10:10:56
定期大会
そこまでやるか自民党
中川幹事長も嘉田ラブコール
新幹線 「推進」から「中止」容認へ
=本当に嘉田知事の「対話勢力」?= 滋賀報知
http://www.bcap.co.jp/s-hochi/n070517.html
#1
憲法改正の手続きを定める国民投票法案が十四日の参院本会議で採決され、自民、公明の賛成多数で可決・成立した。憲法改正の是非を問う夏の参院選に向けて、自民党県連は十三日、定期大会を開き、栗東市に建設が予定されている新幹線新駅問題について、これまでの「推進」の立場から「中止」に運動方針を転換した。同党県議団が本当に、嘉田県政の「抵抗勢力」から、「対話勢力」へと脱皮できるのか、同大会を検証してみた。 【石川政実】
●嘉田知事に罵声
「よくのこのこと来れたな!」会場の一人から罵声(ばせい)が浴びせられる中、嘉田由紀子知事は胸をはって壇上へと向かった。自民党県連は、十三日に大津市内で開いた定期大会で、初めて嘉田由紀子知事を招待したのだ。しかし大会は、まさに“嘉田与党宣言”のオンパレードだった。その一つは、新幹線新駅について、「限りなく中止に近い凍結」を掲げる嘉田知事の解決策を支持する活動方針を承認したことだった。
●有村氏、涙の訴え
一方、国会議員のあいさつでは、参院比例区の有村治子参院議員が「この六年間、ふるさとを同じくする同志のみなさんと党務に励んできた。県連を信じて、参院選を命がけで戦う」と涙で訴えた。職域支部や公明への配慮から同氏を県連推薦にするのに慎重論があるためだ。当日、来賓に招かれていた公明党県本部代表の梅村正県議が欠席し、会場では「県議選での自民党幹部の批判発言の影響では」などの憶測が囁(ささや)かれた。しかし梅村代表は本紙取材に「所用のため欠席した」と説明した。
●中川氏、自民県議団に苦言
党本部の中川秀直・幹事長は記者会見で「(県議選の惨敗は)新幹線が争点になり、知事の『抵抗勢力』とされたのが最大の敗因だ。(県連や県議団は)環境学者でもある嘉田知事の『対話勢力』になって、地球環境立国の先頭に立つべきだ」と反省を促した。嘉田知事を環境大臣の諮問機関である中央環境審議会の「21世紀環境立国戦略特別部会」の委員に招へいするなど、来年のサミットに向け安倍内閣が頼りにする知事だけに、県議団も知事の能力をもっと活用すべきとの思いがにじんでいた。
●県民の不満はピーク
岩永峯一新県連会長も会見で「自民党に寄せられている不満はピークに達している。(これまでのおごりを)反省して、県民の皆さんにどしどし(意見を)キャッチボールしてもらえる政治態勢をつくらねばならない」と述べた。
また中川幹事長と岩永県連会長は、同県選出の国会議員が下流府県の国会議員らに呼びかけて、琵琶湖の水質について国が責任をもつ「琵琶湖水質保全法(仮称)」を国に提出し、平成二十年度以降の予算化を目指していることを明らかにした。環境保全を全面に出して“嘉田与党宣言”を演出し、山下英利参院議員の必勝体制を目指したといえる。早くも「六月二十三日解散&衆参同日選」(週刊ポスト二十五日号)説まで飛び出すなど、参院選は一挙に動き始めた。
393
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/17(木) 14:55:30
生駒市議会の会派届け出 最大会派は“解散” 産経奈良
http://www.sankei.co.jp/chiho/nara/070512/nar070512000.htm
統一地方選での改選で現職5人が落選し、新人9人が加わった生駒市議会(定数24)の会派届け出が11日締め切られた。5会派が届け出を行ったほか、2会派が代表質問や市議会運営委員会に代表を送る権限を有しない2人以下の小会派で届け出た。一方、改選前の最大会派で、市の総合スポーツ公園用地取得をめぐる背任事件で逮捕された元市議会議長で市議の酒井隆容疑者(65)が所属していた清和会は届け出を行わず、計6人が無会派となった。
新しい会派構成では、民主市民連合、公明、共産と凛風がそれぞれ現状維持の3人となったほか、新人議員3人が新会派「草創」を創設。また、ベテラン議員が1人で新会派を届け出た。
一方、動向が注目された山下真市長の支持母体「さわやか生駒」出身の新人議員は、2人で会派を届け出るにとどまった。市議選では「親市長派」の躍進が目立ったが、会派構成では足並みがそろわなかった形。選挙で山下市長の支援を受けながら無会派となった新人議員の1人は「多くの人と話をしたい。会派で動くとやりにくいところもある」と話した。
届け出では、正式会派に所属する市議は15人にとどまり、現行制度のままなら市議全体の4割近くの勢力が市議会運営委員会にタッチできないことになる。このため、市議の間や市議会事務局からは「議会がスムーズに運営できるのか不安」という声もあがっている。
(2007/05/12 03:50)
394
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/17(木) 14:56:16
自民党県連の岩永新会長「嘉田知事と連携」 産経滋賀
http://www.sankei.co.jp/chiho/shiga/070514/shg070514002.htm
自民党県連会長の岩永峯一衆院議員は13日、嘉田由紀子知事に対する党の姿勢について、「知事と連携しよりよい県政を目指したい」とする活動方針を示した。
岩永衆院議員は、同日大津市内で開かれた党県連定例大会で新会長に就任。その就任会見で述べた。岩永会長は嘉田知事に対して「仲良くやろう」と話しかけたことも明らかにし、「知事との対話を深めて、県民のために前向きに真剣な話し合いを進めていくことがみえるようにやっていきたい」と述べた。一方、県議会の自民党系会派「湖翔クラブ」に対しても「心の中に知事へわだかまりや対決姿勢を持たず、知事と柔軟な対話をしてほしい」と話した。
また、岩永会長は、琵琶湖の水質保全にかかわる県民の負担が大きいことから、水質保全に関する国の責任分野を明確にする内容を盛り込んだ「琵琶湖水質保全法」(仮称)の議員立法での制定を、県出身の国会議員を中心に検討していることを明らかにし、「水質だけでなく漁業の問題など多くの課題を解決できるような内容にしたい」と述べた。
(2007/05/14 02:03)
395
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/17(木) 14:56:50
新幹線新駅“凍結後”の議論進まず 産経滋賀
http://www.sankei.co.jp/chiho/shiga/070517/shg070517000.htm
栗東市の新幹線新駅は、自民党県連の凍結容認で建設がますます困難な状況となったが、凍結後の「ポスト新駅」に関する議論はほとんど進んでいない。地域振興策など代替案の提示について、県と同市が互いに“相手任せ”の姿勢で対立しているのが大きな原因のようだ。地元住民や新駅予定地の地権者からは「このままでは置き去りだ」と不満の声も聞かれる。
「県には、駅の経済波及効果に見合う振興策を実行してもらう責任がある」
同市の国松正一市長はこう述べ、凍結を主導した県が代替案を提示する必要があると主張する。自民党県連も「嘉田由紀子知事は土地区画整理事業を含めた総合的な解決策を示すべきだ」と同市と同じ考えだ。
一方、嘉田知事は「地域振興策や法的責任について内々に準備している」と話すものの、具体的な内容は明かさず、土地区画整理事業については「あくまでも栗東市が事業者で、県が踏み込むべきではない」と繰り返している。
新駅問題について議論してきた新駅設置促進協議会では、10月末までに結論を出すことで合意している。しかし、現在は次回の正副会長会議や例年6月に開いてきた総会の日程も決まっていない。「凍結後の問題を促進協で話し合うのはそぐわないのでは」と話す関係者もおり、代替案も含めた議論の先行きは不透明なままだ。
地権者の1人は「駅ができないならできないで責任ある人からきちんと今後の方針と、われわれはどうすればいいのかという方向性を示してほしい」と話している。
(2007/05/17 03:19)
396
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/18(金) 08:12:52
「地域振興策を準備」 新駅の代わりに知事 讀賣滋賀
嘉田知事は17日の定例記者会見で、現行計画での建設中止が確定的になった栗東市の新幹線新駅問題で、「(新駅に代わる県南部の)包括的な地域振興策の準備を進めている」ことを明らかにした。今後、建設予定地の地権者との話し合いを事務レベルで進めていくという。しかし、地元の推進方針は変わらず、「これからが最も難しい段階」との見方も示した。
嘉田知事は、県議選で敗北した自民党県連が建設凍結に方針転換したことについて、「県議会の皆さんが賛同してくれたことはありがたい。(凍結に)一歩前進した」と評価。「栗東市の動きを見ながら、地権者との話し合いを進めていきたい」と述べた。
しかし、地権者と知事の協議は昨年9月以降、行われていない。ある地権者男性(63)は「知事との話し合いをこれまで何度も求めたが、全く応じてくれない。凍結、中止が決まってから来るのは対話ではなく説得。知事が早急に対話に来るべき」と話した。
(2007年5月18日 読売新聞)
397
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/19(土) 22:05:48
県議会 自民45議席過半数割れ 任期開始時で初
2007/05/19 兵庫
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000341201.shtml
統一地方選前半戦の兵庫県議選で大敗した自民党議員団が、新任期の始まる六月十一日時点で、県議会(定数九二)過半数の四十七議席を割る四十五議席にとどまることが十八日、確実になった。同日までに所属会派が決まっていない四議員は当面、無所属で活動する方針。第二会派の民主党・県民連合(二十一人)の倍以上の議席を持ち、依然、議会内では主導的立場だが、同議員団が一九六六年に発足して以来、任期開始時点での過半数割れは初めて。
自民は公認・推薦で当選した三十八人のほか、選挙後、無所属組の七人を会派に加えた。現時点で所属が決まっていないのは、再選した稲村和美氏(尼崎市)のほか、いずれも新人の東野敏弘氏(西脇市)▽高嶋利憲氏(宍粟市)▽小西隆紀氏(篠山市)。
四氏は神戸新聞社の取材に対し、当面、無所属で活動する方針を明言した。ただ高嶋、小西両氏は「任期開始後、会派入りも含めてどう活動するか決める」としている。
自民の県議選当選者は過去二回続けて四十三人だったが、無所属組の加入で過半数を維持してきた。同議員団は「任期開始時点での過半数は難しいが、あきらめたわけではない。手だてを考えたい」としている。(小山 優)
398
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/21(月) 07:22:52
参院選 自民・世耕氏が出馬表明 讀賣和歌山
7月の参院選和歌山選挙区(改選数1)で、自民現職で首相補佐官の世耕弘成氏(44)が20日、和歌山市内で記者会見を開き、3選を目指して立候補することを正式に表明した。同選挙区では、民主新人でNGO運営委員の阪口直人氏(43)、共産新人で党県常任委員の国重秀明氏(46)が立候補を決めている。
世耕氏は、地方出身者が税金の一部を郷里に支払える「ふるさと還元税制」の立ち上げ、地場中小企業の活性化、農林水産業を競争力のある戦略産業へ育てることを公約に掲げた。そして、「私は中央政界で貢献し、和歌山にもインフラ整備や情報技術(IT)基盤の整備などで貢献できたと思っており、自信を持って選挙に臨みたい」と抱負を述べた。世耕氏は、大阪市出身。1998年11月の参院補選で初当選し、2期目。参院総務委員長などを務め、昨年9月から首相補佐官。
(2007年5月21日 読売新聞)
399
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/22(火) 21:54:20
府議会:議長候補に岩見氏決まる−−自民 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070522ddlk27010657000c.html
府議会(定数112)の最大会派、自民(49人)は21日、議長選候補者を決める会派内選挙を実施した。3議員が立候補し、投票の結果、岩見星光議員(5期、西淀川区)が31票を獲得。24日の議長選に立候補することが決まった。議長選は無投票の公算が大きく、岩見議員が新議長に就任する見通しだ。
議長ポストは申し合わせで1年交代。05年度は第2会派の民主・無所属ネットと第3会派の公明が協力し、自民との間で他会派への多数派工作を展開。投票の結果、全国初の公明議長が誕生した。06年度は自民と民主の調整が難航したが、最終的に無投票で自民が“奪還”した。
今年度は4月の統一地方選の結果、自民が議席数を41から大幅に伸ばした影響で、民主(24人)、公明(23人)とも議長選立候補を見送る構え。
共産(10人)は立候補の意思を見せてはいるが「人物に問題がなく、公正な議会運営をするなら最大会派から議長を出すのが筋」としており、24日の議長選は無投票となる見通しだ。副議長については、民主、公明で調整を進めている。【堀川剛護】
毎日新聞 2007年5月22日
400
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/23(水) 10:09:13
自民の議長候補に注目-きょうから県会臨時会 (2007.5.21 奈良新聞)
http://www.nara-np.co.jp/n_all/070521/all070521b.shtml
4月の選挙を受け、正副議長などを決める県議会の臨時会が、きょう21日から3日間の日程で開かれる。会派構成で過半数を確保した自民党が議長ポストを取るとみられるが、具体的な人選は流動的な状態が続いてる。同党県連会長の出口武男氏や10期目のベテラン服部恵竜氏、定数削減など議会改革のけん引役となった秋本登志嗣氏、当選回数に基づく順送りで小泉米造氏―ら複数の名前が挙がっている。7月に参院選を控えて自民党内の駆け引きも見られる中、「議会改革」の流れを誰が継ぐのか、動向が注目される…
〜この続きは本紙をご覧下さい〜
一本化図る自民-混迷の可能性も【県会議長選】 (2007.5.22 奈良新聞)
http://www.nara-np.co.jp/n_all/070522/all070522c.shtml
県議会の最大会派、自民党の議員総会が21日開かれ、次期議長をめぐる人選について話し合いが行われた。2カ月後に控える参院選に向けて会派の一本化を図ろうということが協議され、正副議長を自民党で独占する方向で、22日に自薦他薦を問わず立候補を受け付けることを決めた。ただ、一部からは「いままで、なぜ一本化できなかったのかという問題を解決しなければいけない」という意見も出て、23日の議長選は前2回同様、会派が分裂して、他会派を巻き込んでの混迷した選挙戦となる可能性も高くなってきた…
〜この続きは本紙をご覧下さい〜
401
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/24(木) 08:54:09
候補に秋本、辻本、小泉氏-県会議長選 (2007.5.23 奈良新聞)
http://www.nara-np.co.jp/n_all/070523/all070523a.shtml
県議会の最大会派、自民党の議員総会が22日開かれ、次期議長については元議長の秋本登志嗣氏、元副議長の辻本黎士氏、6期目の小泉米造氏の3人が候補として名前が挙がった。今回は2カ月後に控える参院選に向けて自民党の一本化に向けて話し合われ、正副議長を同会派で独占する方向で形としてはまとまった。だが、一部からは反対意見もあり、23日の議長選は、同会派が分裂して他会派を巻き込んでの混迷した選挙戦となるのはほぼ確実の情勢だ。ただ、新谷紘一・同会派会長は「県民の目線に立って政策で応える、統一された議員集団だと確信している」と、一本化への期待をのぞかせた。
同会派の議員総会は、この日午後2時から断続的に午後5時30分ごろまで続いた。今春の県議選まで事実上2派に分かれていたが、参院選勝利に向けて一本化を図る方向では議論が進んだ。しかし、少数派から「奈良政策研究会(奈政研)に党県連の役員ら県議が約束に違反して参加した」「党県連の役職を主流派が独占している」などの意見が出て紛糾。一本化は難しい状況となった…
〜この続きは本紙をご覧下さい〜
402
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/24(木) 23:41:04
県議会:議長に辻本氏、副議長には中野氏−−臨時議会 /奈良
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nara/news/20070524ddlk29010533000c.html
県議会臨時議会で23日、正副議長選があり、議長に葛城市選挙区の辻本黎士氏(71)=自民、5期目=を選んだ。
議長選では、辻本氏が44議員のうち23票を獲得。21票を得た元議長の秋本登志嗣氏(58)=自民、6期目=を破った。
辻本氏は91年に初当選。05年6月から06年7月まで副議長を務めた。就任にあたり、「身の引き締まる思い。最善の努力をしたい」とあいさつした。
また、副議長には、大和郡山市選挙区の中野雅史氏(53)=自民、3期目=が、44議員のうち22票を獲得し選ばれた。【花澤茂人】
毎日新聞 2007年5月24日
403
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/25(金) 10:41:30
県会議長選び難産 自民一本化ならず 奈良日日
http://www.naranichi.co.jp/news_contents.html?ID=798
県議会の臨時議会は23日再開され、正副議長などの役員改選が難航、自民を中心とした多数派工作などで選出は夜遅くまでもつれ込んだ。最大派閥の自民党は議長候補者の一本化を目指してきたが、調整は不調に終わり、保守派(主流)と改革派(非主流)がそれぞれ候補者を擁立。他会派を巻き込んだ票の取り込み工作が行われるなど、これまでに続いて議会を2分する改選劇となり改革派の秋本登志嗣氏が優勢のまま推移した。[05月24日]
>>>続きは本紙をご覧下さい
県会議長に辻本氏-自民一本化ならず (2007.5.24 奈良新聞)
http://www.nara-np.co.jp/n_all/070524/all070524a.shtml
県議会の5月臨時会が23日再開し、議長に最大会派、自民党の5期目、辻本黎士元副議長(71)が選出された。自民党会派は一昨年、昨年に続いて今年も候補者一本化に失敗、辻本議長は投票で秋本登志嗣元議長(58)と票を争い、公明党、新創NARAなどの支持を得て逃げ切った。自民党県連は2カ月後に参院選を控え、その調整能力が問われていたが、県議会の会派内の抗争に歯止めが効かなかったことで、今後にも決して軽くはない課題を残した。議長選挙に続いて副議長の人事でも難航、夜まで調整が続けられた。
この日、臨時会は午後1時開会。議会運営委員会の定数を議員定数の削減に合わせて1人減らす議案を追加提案、会期を同日深夜12時まで延長して、暫時休憩に入った…
〜この続きは本紙をご覧下さい〜
404
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/26(土) 01:25:59
副議長に中野氏-自民主流派 要職占める【県会】 (2007.5.25 奈良新聞)
http://www.nara-np.co.jp/n_all/070525/all070525a.shtml
県議会の5月臨時会が23日開かれ、最大会派、自民党の辻本黎士・元副議長(71)=5期目=が議長に、同3期目の中野雅史氏(53)が初の副議長にそれぞれ選出された。自民党は2カ月後に控える参院選に向けて正副議長選びの一本化を図る方向で協議したが、前2回同様、会派内が分裂。議長選びで辻本氏は同じ会派の秋本登志嗣元議長と、副議長選では、中野氏は民主・県民クラブの田尻匠氏、共産党の山村幸穂氏と票を争った。監査委員は自民党の岩田国夫氏と藤井守氏。役員選挙などを含め臨時会が終了したのは24日未明となった。
臨時会は午後1時開会。休憩後、同6時37分に再開し議長選が行われた。関係者によると、辻本氏が自民党16、新創NARA3、公明党3、民主・県民クラブ1の計23票を獲得。秋本氏は共産党5、自民党7、民主・県民クラブ8、無所属1の計21票を得た。
副議長選は午後9時19分に再開。関係者の話では、中野氏が自民党15、新創NARA3、公明党3、無所属1の計22票。民主・県民クラブの田尻匠氏は自民党7、民主・県民クラブ9の計16票。山村幸穂氏が共産党の5票。無効1票があった…
〜この続きは本紙をご覧下さい〜
405
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/26(土) 01:31:43
府議会:議長に岩見氏を選出 副議長は西村氏 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070525ddlk27010550000c.html
府議会は24日の本会議で、新議長に自民の岩見星光議員(49)=5期、大阪市西淀川区=、新副議長に公明の西村晴天議員(58)=5期、堺市南区=を選出した。正副議長は、政務調査費の使途基準などを策定する「政務調査費のあり方協議会」を同日、設置したことを明らかにした。一方、この日の本会議では議案17件が提案された。
議長選には、自民と共産が立候補の意向を示していたが、共産は「最大会派から議長を出すのが筋」として取り下げた。副議長は民主、公明で調整。指名推薦で全会一致の決定となった。
会見した岩見議長は政務調査費問題について、「各会派の意見を聞いて、しっかりした基準を作りたい」、西村副議長も「基準を細かく決めたい」と述べた。また、議会運営に関し、岩見議長は「議員提案条例など議会の存在感を高める方法を考えたい」と、議会の立案機能強化に取り組む考えを示した。一方、太田房江知事への姿勢では、「議会の円滑な運営に努めるが、個人的には是々非々で臨む」と語った。【堀川剛護】
毎日新聞 2007年5月25日
406
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/26(土) 15:29:54
県議会議長に辻本氏、副に中野氏 奈良日日
http://www.naranichi.co.jp/news_contents.html?ID=801
県議会の臨時議会が23日再開され、議長に最大会派・自民党の辻本黎士氏(71)=5期、葛城市区選出=を選出した。3年連続で自民党による候補者の一本化が不調に終わったことで、自民党保守派(主流)と新創NARA、公明党が結束し、自民党革新派(非主流)などが擁立した秋本登志嗣氏(58)=6期、五條市区選出=に競り勝った。副議長には自民党の中野雅史氏(53)=3期、大和郡山市区選出=が選出され、正副議長ともに自民党保守派が独占することになった。今回の混迷は同党にとって7月の参院選に少なからず影響を及ぼすとみられる。[05月25日]
>>>続きは本紙をご覧下さい
407
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/26(土) 16:31:22
会期延長、8年ぶり徹夜…京都府議会、ようやく議長選出
2007年05月26日12時06分
http://www.asahi.com/politics/update/0526/OSK200705260018.html
会派間の調整が難航して議長が決まらないとして議事が進行できず、本会議が連日、わずか1分程度で終わっていた京都府議会は、最終日の25日も議長を選べなかった。会期を延長して、26日早朝にやっと正副議長が決まった。同議会の正副議長らを選ぶ臨時議会は長引くのが慣例だが、徹夜は8年ぶりという。
議長選挙の開票作業が終了したのは午前5時40分ごろ。「家元丈夫(たけお)君が議長に当選されました」。議長席でそう宣言したのは、78歳の最長老議員として21日の開会以来、ずっと臨時議長を務めてきた自民党の家元氏その人だった。
会派構成は自民25人、民主15人、共産11人の順。組み合わせによっては自民以外からの議長も考えられた。常任委員会も一つ増やしたため、調整が難航していた。
家元氏は午前7時20分過ぎから府庁で記者会見し、「府民に議会でのことを分かりやすく説明するため、一生懸命努力する」と抱負を述べた。選出に時間がかかったことを聞かれると「議員個人や各会派にそれぞれ思いがある。すり合わせていくには時間がかかる」と、歯切れが悪かった。
会期の1日延長で、62人の議員には「費用弁償」として日額3000円を上乗せし、計18万6000円が支払われる。さらに徹夜で待機した職員の残業代や光熱費なども余分にかかる。「無駄とは思わないか」と問われた家元氏はひと言、「思いませんね」と答えた。
408
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/27(日) 10:55:30
京都府会議長に家元氏選出へ
副議長は民主・北岡氏 京都
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007052600011&genre=A2&area=K00
京都府議会は25日、新しい議長に家元丈夫府議(自民党)、副議長に北岡千はる府議(民主党)をそれぞれ選出する方針を決めた。
自民党、民主党、公明党の知事与党3会派が協議し、両氏の選出で合意。保守系無所属会派の新政会と、京都創生フォーラムも同調している。野党の共産党は議長選で白票を投じ、副議長選では同党の松尾孝府議に投票する方針。
5月臨時府議会は同日夜、人事などをめぐり紛糾し、26日まで会期を延長した。
正副議長の任期は、申し合わせで2年。北岡氏が副議長に選出されれば、府議会の女性副議長は1977−79年の吉村久美子氏(共産党)以来、2人目となる。
家元氏は1991年初当選。総務常任委員長、予算特別委員長、自民党府議団長を歴任した。5期目。福知山市天田。78歳。
北岡氏は94年の府議補選で初当選。文教常任委員長を務めた。民主党府連副会長。5期目。京都市左京区岩倉長谷町。49歳。
409
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/27(日) 20:39:31
紀州ジグザグ:廃棄物最終処分場建設計画が難航 説明会も反対の声大勢 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20070527ddlk30040343000c.html
◇調査にも着手出来ず、2年以上遅れる見通し−−紀南地方11市町村
みなべ町、田辺市、古座川町、新宮市、北山村など紀南地方11市町村から出る一般廃棄物、産業廃棄物の最終処分場建設計画が、候補地の絞り込みで難航している。事業を進める紀南環境整備公社(理事長、真砂充敏・田辺市長)は、説明会を開催して地域の協力を求めているが反応は厳しく、調査に入ることすらできていない。供用開始は、当初の予定から2年以上遅れる見通しだ。【吉野茂毅】
計画は、地域内の廃棄物を適正に処理しようと、02年から協議が始まった。管理型の最終処分場で、埋め立て期間は2010年度から15年間、容量を計50万立方メートルと想定していた。
候補地はまず、法令や条例で開発できない場所や紀南特有の自然環境、熊野古道など文化財を外す作業を経て31カ所の「候補地群」を選定。学識者や公募で選ばれた諮問機関の検討委員会が、専門家の助言を踏まえて行った。さらにここから06年4月、田辺市秋津川地区で2カ所、同市稲成町で1カ所、串本町高富地区で2カ所の計5カ所に絞り込んだ。現地調査などで1カ所に決める。
今月17日、串本町役場古座分庁舎で、「串本町ごみ減量等推進審議会」「豊かな自然と住みよい環境を守る審議会」など、地元住民4団体(計28人)に対する公社側の第2回説明会が開かれ、15人が出席した。
高富地区の2カ所は海から400〜800メートル内陸にあり、その海には世界最北とされるサンゴの群落が広がる。05年、日本を含め、約150カ国が批准するラムサール条約に登録された。
説明会では「候補地は検討委員会が練り上げたもの。素直にとるべきで、調査を受け入れてはどうか。その結果、サンゴに影響があるようであれば建設地にしないのではないか」という意見があった。しかし、「選定評価のあり方に疑問がある。もう一度白紙に戻して調査、分析してほしい」「ラムサールの海の評価の方法が不適」「100万回聞いても不信感がある。日常生活の中で納得できるものであってほしい」など反対の声が大勢を占めた。
また、田辺市の3候補地のうち、秋津川地区の2カ所は伏流水を飲み水にし、水田の多い農村地帯。集落によって温度差はあるが、公社は「調査反対の色合いが濃い」とみる。稲成町の候補地も、1キロほど西に1960年代から稼働中のごみ最終処分施設があり、住民の間には「調査くらいはいいが、やるなら5カ所一緒に」の消極論が定着している。
候補地選定は当初、06年度で終える予定だった。公社は供用開始時期を、12年度中と先送り。だが、調査にも着手できない現状では、さらなる遅れも懸念される。
毎日新聞 2007年5月27日
410
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/28(月) 10:06:02
「凍結」で区画整理も宙に
栗東新駅着工1年 いら立つ地権者ら
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007052700006&genre=A2&area=S00
栗東市の新幹線新駅問題は、27日で着工から1年を迎える。起工式から間もない滋賀県知事選で「凍結」を公約した嘉田由紀子氏が当選して建設に急ブレーキがかかり、今や凍結状態になった。
計画を凍結・中止するには、予定地周辺で進む土地区画整理事業が最大の課題になるが、県と栗東市の間で協議は始まる気配もない。地権者らは不安やいら立ちを隠せないでいる。
昨年12月中旬、栗東市職員が同市蜂屋の兼業農家の男性(46)を訪ねてこう要請した。「来年も田植えをしてほしい」。男性は思わず声を荒らげた。「いいかげんにしろ。農業の段取りを分かっているのか」
区画整理地内の水田約0・5ヘクタールは、別の0・5ヘクタールに続き、造成のための文化財調査に入る予定だった。それが新駅の行き詰まりで遅れるという。急ぎ苗の手配や土入れに走ったが、結局、営農組合に耕作を依頼した。
同じ蜂屋の専業農家の男性(49)は、区画整理地内に先祖代々の水田0・6ヘクタールを耕作していたが、「将来のまちづくりのため」に事業に同意した。しかし、その将来が見えなくなっている。
昨年7月の嘉田県政誕生後、民主党県連は早々と凍結に転換、自民党県連も今年4月の県議選大敗で方針転換した。この間に工事費に充てる栗東市の起債が大津地裁、大阪高裁で違法とされ、新駅への逆風となった。
新駅予定地周辺の区画整理事業は、同市下鈎や蜂屋など4地区約50ヘクタールに及び、地権者は238人にのぼる。すでに仮換地も終えている。公共用地などに土地を提供する減歩は平均約3割だが、新駅に近い所は地価上昇が見込まれるため5割を超えている。新駅計画がなくなると減歩の根拠がなくなり、事業の大幅見直しが必至となる。
栗東市の国松正一市長は「区画整理は駅と一体の事業。凍結なら県が全責任を負うべきだ」と、主張する。区画整理はJR東海が示した新駅設置の条件で、認可者は県知事との理由からだ。
これに対し嘉田知事は「区画整理は市の事業」と繰り返し、新駅に替わる地域振興策に触れるものの、具体策となると歯切れは悪い。両者の議論は空転を続けている。
「市側から収束宣言するのは困難」。自民党県連が嘉田県政支持を正式決定した翌日の今月14日、国松市長は市議会委員会でこう漏らした。市は土地の先行取得だけで112億円をつぎこみ、多くの地権者もいる。
ある推進派市議は「県が金額面も含め一定の責任を負わないと市民の手前、凍結は受け入れられない」と、打ち明ける。
新駅問題は、県と栗東市、周辺5市などでつくる駅設置促進協議会で協議してきた。JR東海との約束で今年10月末が最終的な協議期限となる。しかし、促進協正副会長会議会は3月末から2カ月近く開かれておらず、6月に予定する総会の日程も決まっていない。
「自分の土地でありながら、利用できない状態が続いている。これからどうなるのか」。今年、営農組合に耕作を頼んだ同市蜂屋の兼業農家は不安を募らせる。
■栗東市の新幹線新駅問題をめぐるこの1年の動き
<06年>
5月 栗東市下鈎で新駅工事に着工
7月 滋賀県知事選で新駅凍結を公約した嘉田由紀子氏が当選
〃 民主党県連幹事会が新駅推進から凍結に方針転換を決定
9月 大津地裁が栗東市に起債差し止めを命じる
10月 栗東市長選で新駅推進を公約した国松正一市長が再選
〃 県が経済波及効果を再検証。従来予測を大幅に下回る
〃 促進協正副会長会議が「07年3月末までに結論」で合意
12月 予定地周辺の用地先行取得で、栗東市議会が百条委設置
〃 地権者や地元自治会長らが「新幹線のぞみの会」結成
<07年>
1月 正副会長会議でJR東海への工事費削減要請を決定
〃 嘉田知事と国松市長がJR東海を訪問。JRは工事費削減を拒否、地元協議期限の10月末までの延長には同意
3月 起債訴訟で大阪高裁が栗東市の控訴を棄却。市は上告
〃 栗東市議会が新駅関連費を減額した予算修正案を可決
〃 栗東市長の再議手続きで、市議会が修正前の予算を可決
4月 県議選で新駅推進方針の自民党が過半数割れ
〃 栗東市議選で新駅推進派が過半数を獲得
5月 自民党県連が新駅凍結を支持する政調活動方針を承認
411
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/31(木) 10:35:23
目片大津市長、驚異的な回復 産経滋賀
http://www.sankei.co.jp/chiho/shiga/070531/shg070531002.htm
脳の血流障害の可能性があるとして3月下旬に入院し、今月10日に公務復帰を果たした大津市の目片信市長が急速な回復をみせ、周囲を驚かせている。復帰当初に使っていた杖(つえ)も今は必要なくなり、公務時間も次第に増え、「責務を全うしたい」と意気軒高。「奇跡的な生還」(関係者)ともいわれる回復の裏には、倒れた場所に偶然、市民病院の医師らが居合わせたという幸運もあった。(有川真理)
「大変や」「救急車を早く」
目片市長が倒れたのは3月23日、同市のホテルで開かれた自治連合会の懇親会の席上だった。会の終盤、参加者全員が輪になって「琵琶湖周航の歌」を歌っていたとき、突然、フロアの絨毯(じゅうたん)に後ろ向きに倒れ、いびきをかき出した。
駆け寄る参加者、救急車を呼びに外に飛び出す市の職員。会場は騒然となった。そのとき容体を診たのが、大津市民病院の医師らだった。同じホテルの別の部屋で懇親会を開いていたところ、知らせを受けて駆け付けたのだ。市長の様子を気遣う関係者らに「動かしてはいけない」と注意し、救急車がくるまで見守った。「あのとき、医師らが適切な処置をしてくれなかったら…」。市の関係者らは偶然の幸運に感謝する。
目片市長は市民病院に入院当初、ろれつが回らなかったり、左手にマヒがあるなど、「重症の様子」(市幹部)だった。しかし治療の結果、次第に元気になり、一般病棟に移ると、見舞いに訪れた市の幹部らに統一地方選の動向を尋ねたり、仕事の指示をメモにして渡すなどした。
退院は今月7日。そのわずか3日後に公務に復帰した。「回復力は驚異的。一般の人の半分の期間で退院された。これが政治家の意欲なのかもしれない」と医師も驚くほど。医師が杖を取り上げるまで歩行訓練を続けるなど、リハビリ中から並々ならぬ復帰への熱意を見せていたという。
「倒れてから、健康についての意識が変わった」と話す目片市長。1日2箱吸っていたタバコをやめ、禁酒も宣言。食事は野菜類を中心とし、1日1800カロリー以内に抑え、リハビリをかねた早朝の散歩も続けている。
職員の健康にも気をつかい、「健康なときにこそ、健康診断を受けるように」と庁内放送で呼びかけ、幹部会議でも健康管理の大切さを話したという。
「私の存在が認められるのは、公務以外にない」。目片市長は力を込めていう。ただ、現在も投薬や定期的な検診は続けており、「無理せず、くれぐれも慎重に」と周囲は気遣いをみせる。
(2007/05/31 03:38)
412
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/03(日) 09:57:21
自民党枚方 支部長代行の適格性検討へ
揺れる役選が示す紛糾と内部事情 大阪河北新聞
http://www.ne.jp/asahi/kahoku/shinbun/2007/070601.htm
#1-2
自民党枚方支部(井協ノブ子・支部長代行=衆院議員)では統一地方選後に支
部役選を協議するとしていたが、今回の市議選でトップ当選を果たした出来成元
議員(党副支部長)がこの約束に基づき、このほど「ぼちぼち支部長の件を協
議したい」と発言し同市議の動きが注目されている。
自民枚方支部は現在、出来副支部長以下、藤崎三郎幹事長、岡市半三最高顧問
(元市議)、千葉清司顧問(市議)、石川盛仁総務会長、船岡恭男組織部長、加
地礼子婦人部長等と、そのほとんどが出来市議派とも言われているだけに、井協
支部長代行解任の声も出始めているようだ。
井脇氏は昨年6月、支部長代行に就任後、自民党支部の規約を破り独自で「支
部役員を決定した」として、出来副支部長等に文書で現役員の解任と新役員の
名前を通知した。ところが「この決定は現職支部役員会に諮らず井脇支部長代行
が一方的に決めたことだ」として、出来市議等が即座に役員連名で「新支部役員
決定は所定の手続きを踏まず無効だ」と猛反発。同党府連本部に異議を申し立
て、結局井協支部長代行の決定した新役員は無効となり、出来市議等支部執行部
は辞任することなく現在に至っている。
府議候補公認でも不可解な動き
こうしたいきさつに加え井協支部長代行は、支部役員の反発に懲りず今度はこ
の4月の府議会議員選挙に当たり、2人の候補者が出馬の名乗りを上げているに
も関わらず「党公認は支部長代行の推薦とする」という権限を駆使して、小川ま
すみ氏(弁護士=前党枚方支部長)から公認申請が出されていた書類を府連本部
に上げず却下。その結果、初田豊三郎氏だけが府議選に当たり党公認候補とな
り、その恩恵を受けて当選したことは耳新しい。出来市議等は「支部振興の必要
がある」として、府議選には自民党から2人出馬させ自民党票の握り起こしに邁
進中だった。
413
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/03(日) 10:13:23
公認あれば当選 小川候補の無念
こうした中で井脇支部長代行が『初田氏1人推薦』という行動に出て、結果と
して公認のなかった小川氏は落選。しかし、小川氏の約1万3干票余の得票は結
果論とはいえ、党公認があれば市内で5万票はあるとされている自民票の掘り起
こしも実現し、小川候補を推した出来市議の5千5百票余の得票を考えると小川
氏は当選した可能性も強い――という声が現在、高まっている(初田府議=1万
9千票余)。
このため「井脇支部長代行はなぜ、2人立てれば党振興に繋がるということを
念頭に入れず、1人しか公認しなかったのか。自民票をまとめると市長選も党単
独で闘えるポテンシャルも秘めているのに…」という残念がる声も浮上、府議選
前の井脇支部長代行の判断に誤りはなかったか――問う声も出ている。こうした
中で、出来市議の「そろそろ支部長の件を」発言となったことから、注目される
原因となっているようだ。
そればかりではない。出来市議等はこうした不可解な『公認』経過を含め、初
田府議が選挙期間中に「事実無根のことを指摘し名誉を傷つけた」(河北新聞5
月1日号既報)として、初田府議を大阪地検特捜部に告訴している。
解明どうなる 1億6000万円の流れ
この告訴事件は刑事事件として取り調べられることから、場合によっては捜査
の中で『竹中工務店』が受注した枚方市公共事業絡みの工事に関連し、初田府議
グループに裏金約1億6千万円を出しているとされている(大阪高裁で竹中工務
店の出金は認定される=4月18日判決)ことから、同工務店にも捜査が及ぶ可能
性も出ている。
一方、初田府議も選挙期間中に出来市議等が「事実無根のことを地方紙(本社
枚方市外)に書かせた」として大阪地裁に『名誉毀損で提訴』しているが、同府
議の提訴は民事事件としての対応だけに「なぜ、より一段強い刑事事件にしなか
ったのか」という疑問も出ているようだ。自民党員同士のこうした争いを終熄さ
せるだけの政治力を発揮することなく、火に油を注ぐ風の井協支部長代行に対し
政治家としてあるいは支部長代行として、適格性が問われるのは当然だ(党員)
という声は強い。また「自らが責任とする党内のトラブルを他所に、政治とは無
関係のようなテレビ番組に出て、馬鹿話をする支部責任者など、およそ聞いたこ
とがない」(党員)等という批判も強まっている。
争いが続けば、最終的には支部長代行の井脇衆院議員、初田、出来両議員の次
の選挙まで持ち越し、そこで最終決着となる可能性も――。
岡市元市議の影
出来市議の後陣には、岡市半三・元市議の存在も無視出来ず、場合によっては
「初田府議が詫びを入れるなら和解しても良いのではないか」とする意見も出来
市議の許に寄せられていると言うが、出来市議は別件で初田府議をまた刑事、民
事の両面で訴える動きがある――という情報もあり、事態は流動的だ。とはいえ
「府下でも政治家としての肩書を最大限に活用出来る稀有な実力政治家」と言わ
れる出来市議が、府議とはいえ自分より遥かに政治後輩に当たる初田府議を手中
にして軍門に下らせることが出来ないまま推移すれば、引退した岡沢前府議が
前面に出て初田府議の擁護に回ることも考えられ、事態は余談を許さぬ雲行き
だ。しかし『如意棒(市議の肩書)を持った孫悟空』こと出来市議は「最早や政
治家引退し府議としての肩書を失った岡沢氏は敵ではない」とする見方もあり、
初田府議が出来市議の軍門に下る時期は意外に早まるかも知れない(関係者)。
414
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/07(木) 09:07:20
自民県議選敗因を総括
県議会、代表質問対話は「与党」アピール 讀賣滋賀
県議会は6日、代表質問があり、4月の県議選で過半数割れした「自民党・湖翔クラブ」が敗因を総括する一方、嘉田知事支持を訴える「対話の会・びわこねっと」は初の“ひのき舞台”に臨んだ。
同クラブの蔦田恵子県議は「嘉田知事に対する抵抗勢力としてとらえられた」と敗因を分析し、「県民の思いと何が食い違っていたのかをもう一度問い直し、今後の会派運営に生かさなければならない」とした。一方で、嘉田知事との今後の関係について「主張するべきはしっかり主張する」と、是々非々で臨む方針を強調した。
一方、対話の会からは、新人の清水鉄次県議が冒頭、「私たちは『もったいない』を生かす県政の発展のため活動する地域会派」とアピール。「課せられた責務は重大で、嘉田マニフェスト実現のため全力で取り組む」と、「嘉田与党」としての意気込みを示した。
新駅問題や行財政改革、医療政策など7項目について県側の対応などをただし、嘉田知事が凍結の公約を撤回しているダム問題では、説明不足を指摘する一幕もあった。
(2007年6月7日 読売新聞)
415
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/07(木) 10:18:01
目片大津市長が再び喫煙
「ふかしただけ」と反論 滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007060600171&genre=A2&area=S10
病気療養から公務に復帰し、「禁煙宣言」した大津市の目片信市長が、たばこを吸う姿を目撃され、市職員らが「体は大丈夫だろうか」と気をもんでいる。ヘビースモーカーだった市長にとっては初めての禁煙。目片市長は「ちょっとふかした程度で、禁煙は励行していく」と、している。
目片市長は3月下旬に市内で倒れ、脳内の血流障害の疑いがあると診断され、入院治療を続け、5月10日に公務に復帰した。医師の助言を受け、これまで数10年間、1日40−60本吸っていたたばこをやめ、断酒もすることを、市議会や復帰会見で誓った。職員にも庁内放送で健康に注意するよう呼びかけていた。
ところが、複数の職員によると、目片市長は5月末ごろから、庁内でたばこを吸う姿が目撃されている。市長は「来客の合間などに、たまたまふーっとふかしただけ。従来のようなペースで吸うのとはまったく違うし、喫煙を始めたわけではない」と反論する。
公務に復帰し、10日で1カ月になる。職員の間では「それだけ元気になったということならいいが」と話す一方で、「元気になってから間もないし、最低でも半年は我慢してほしい」と、心配している。
416
:
とはずがたり
:2007/06/07(木) 10:28:40
>>415
笑。ガキの言い訳じゃないんだから>ふかしただけ
417
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/08(金) 12:30:10
効果ある振興策を/新幹線新駅凍結問題
2007年06月08日 朝日滋賀
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000706080003
【栗東市長、知事に要求】
「駅と同等以上の経済波及効果のある地域振興策を」――。新幹線新駅の事業中止が確実視される中、国松正一・栗東市長が7日、駅に代わる地域振興策を示すよう嘉田由紀子知事に求めた。一方の嘉田知事は「凍結前提の議論を始めるのですね」と何度も確認。「凍結後」に向けたトップ会談の議論は今後、振興策の中身を焦点に、新駅設置促進協議会の場に引き継がれることになる。
会談は県庁知事室で報道陣に公開され、40分以上に及んだ。
「凍結・中止となれば県の責任。新駅に代わる地域振興策を出してほしい」。国松市長はそう切り出した。県が昨年、再検証した開業10年後の経済波及効果は年1600億円。この効果と同等以上の代替案を県の責任で出すよう求めた。
「凍結を前提とした議論の舞台につけるのですか」。何度も繰り返す嘉田知事に、国松市長は「凍結容認ではないが、局面は変わった。振興策を出してもらわなければ推進か凍結か議論できない」と回答。凍結後について話し合う意向を初めて明らかにした。
県は1月、促進協議会の正副会長会議に向け、地域振興策を準備した。アウトレットモールやシネコン、企業の研究所誘致などが盛られていたが、事前協議で栗東市と関係市などが「満足するような内容ではない」と拒否し、公表されなかった経緯がある。国松市長は「もっと精査した振興策を出してほしい」と訴えた。
これに対し、嘉田知事は厳しい県財政や県民の判断などを理由に、新駅凍結の姿勢を主張。「事業には効果もあればリスクもある」と述べ、公表された経済波及効果が限定される可能性を示唆。栗東市の財政計画についても疑問を指摘した。
合意したのは、知事が近く建設予定地の地権者と会うこと▽正副会長会議を早急に開催することの2点。会談後、地域振興策について嘉田知事は「(栗東市の考えと)まだずれがある」と述べ、国松市長は「議論がかみ合っていなかった」と上気した表情で話した。
【新幹線基金取り崩す】
【06年度 予算に9819万円繰り入れ】
栗東市は7日、新幹線新駅の建設のために積み立ててきた基金35億1791万円のうち、9819万円を取り崩し、06年度の一般会計に繰り入れたと発表した。基金の取り崩しは初めて。
基金を充当したのは、市道拡幅工事の名目で新幹線を迂回(うかい)させる仮線の工事費として起債しようとした06年度分の3580万円など。県が起債に同意しないため、市は起債を断念していた。
418
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/12(火) 23:37:23
県議会:自民、単独過半数に及ばず 県当局との交渉にも影響 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070612ddlk28010014000c.html
県議の新任期が11日にスタートし、各会派の構成が確定した。定数92のうち、最大会派の自民党議員団は45人にとどまり、会派結成以来初めて、任期開始時の勢力が半数を割った。第2会派の民主党・県民連合は選挙前より2人多い21人で、正副議長選に独自候補の擁立を決めた。自民は多数派工作を続けるが、単独過半数を確保できないままなら、県当局との交渉などにも影響を与えそうだ。【竹内良和、川口裕之】
自民は今年4月の県議選で現職議長が落選するなど苦戦し、公認・推薦で38議席にとどまった。選挙後、自民系候補と争った無所属の当選者までも会派に取り込み、何とか選挙前と同数を確保したが、目標の単独過半数には及ばなかった。
自民の重鎮議員で構成し、執行部の意思決定に影響力を持つ総務会は、13人のメンバーのうち、5人が引退や落選した。ある県幹部は「人事案や重要施策の根回しを自民の誰にすればいいのか、見極めなければならない」と困惑する。
一方、民主は15日の定例県議会初日にある正副議長選で、独自候補を擁立する。これまで正副議長は自民が独占してきたが、芝野照久・幹事長は「過半数を割った自民が独占するのはおかしい。民主的な議会運営をすべき」と主張する。
これに対し、公明党・県民会議は正副議長選での態度を明確にしていない。ある幹部は「自民だけで議会が回っているわけでない。民主との連携もある」と自民をけん制する。
共産党議員団は5議席に減り、単独での議案提出ができなくなった。新会派・みどりの風は県議の政務調査費の使途を追及してきた市民オンブズマン出身の丸尾牧氏ら2人で構成。県民クラブは保守系2人が結成した。残る無所属4人の中には旧黒田庄町の最後の町長、東野敏弘氏らが含まれている。
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年6月12日
419
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/15(金) 01:26:48
もったいない県政:攻防 新駅問題 代替案要請に違和感−−栗東市主張に知事 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070614ddlk25010346000c.html
◇地域振興策で対立
新幹線新駅(栗東市)が凍結・中止となった場合に国松正一市長が「新駅と同等以上の経済波及効果を持つ地域振興策」を求めている問題で、嘉田由紀子知事は13日、「違和感を感じている」と述べた。この日の県議会で、九里学議員(民主・県民ネットワーク)の質問に答えた。7日の知事・市長会談に続き、振興策に対する認識の溝が一層深まった形だが、知事は今月中に予定地の地権者と面談する意向も表明し、行方が注目される。【服部正法、蒔田備憲】
同会談では、国松市長が「新駅と同等以上の経済効果を持つ振興策を早急に示すべき」と知事に迫り、知事が「新駅を建設しても市の財政が破たんしない証明を」と応酬した経緯がある。
これを受け、この日の一般質問で森茂樹議員(共産)が「法的に県が(新駅の)代替案を出さなければならない根拠はないのでは」と問い、知事は「法的に義務はない」と答弁。九里議員が地域振興策の具体的対応を問うと、知事は「栗東市が主張している意味での振興策は想定していない」「(経済波及効果は)多くの不確実性が伴う」と説明した。
そのうえで「私が『凍結』方針を掲げたのは、厳しい財政状況などから、将来にわたり県民の財政負担を軽減し、『凍結』を選択することが県民の利益になると考えたためだ。新駅より経済効果が期待できる代替案があるから『凍結』を主張してきたわけではない」と強調した。
毎日新聞 2007年6月14日
420
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/16(土) 10:27:33
生駒市議会特別委 報告事案を“否決”
高山ニュータウン開発縮小「了承は不要」市長反発 讀賣奈良
生駒市議会で15日に開かれた北部地域開発特別委員会(8人)で、市の報告事案に対し、委員会が採決を取るという異例の事態が起きた。委員会が「重要案件」と判断したためで、結果は法的拘束力がない“否決”。山下真市長は「反対されたが、今後の市の方針に影響するものではない」としているが、委員会が一時、中断するなど紛糾。汚職事件などからの信頼回復を目指す、市側と議会の関係に、しこりが残る形になった。
再開後、福中委員長は「法的拘束力はない」と前置きした上で、まず報告内容を「聞き置く」ことへの賛否を取り、賛成2で否決。了承するかの採決に移り、「了承」はゼロだった。
終了後、福中委員長は「高山第2工区は市の重要案件で、議会として意思表示しておいた方がいいと思った」と説明。西口広信委員は「市の発展のため、もっと積極的に協力すべきと思って反対した」とした。角田晃一委員は「賛成するつもりが、訳がわからない間に終わってしまった」と困惑していた。
(2007年6月16日 読売新聞)
421
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/16(土) 14:19:30
県会議長に山口氏 過半数割れ自民、「正副」を死守
2007/06/15 兵庫
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000387392.shtml
兵庫県議会で最大会派の自民党議員団が過半数割れした中、十五日午前、改選後初の本会議が開かれ、第百十代議長に同議員団の山口信行氏(64)=旧龍野市選挙区、第百十五代副議長にも同議員団の小林喜文氏(63)=豊岡市選挙区=を選んだ。
県会(定数九二)の正副議長は、これまで過半数を握っていた自民が独占してきた。しかし今期、同議員団は四十五人で、任期開始時点では初めて過半数を割った。このため、他会派から「自民単独で可決できなくなったのだから、安定した議会運営のために第二会派から副議長を」と求める声が強まっていた。
議長選の投票結果は、山口氏が八十六票、共産党議員団の都築研二氏(60)=西宮市選挙区=が五票、無効一票だった。
副議長選では、第二会派の民主党・県民連合が岡康栄氏(71)=川西市・川辺郡選挙区=を擁立。公明党・県民会議、共産党議員団が民主に協力したとみられ、自民は無所属議員の票を取り込むなど、多数派工作を繰り広げた結果、小林氏四十七票、岡氏四十五票となり、わずか二票差で自民が副議長ポストも死守した。
山口氏は五期目。県議団幹事長や県監査委員などを歴任。一九七八年には父の故義信氏も県会議長に就いており、県会で二組目の親子議長となった。
小林氏は三期目。県議団副幹事長、健康生活常任委員長などを歴任した。
422
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/17(日) 01:12:56
県議会:副議長選、2票差で自民守る 小林氏選出、議長は山口氏 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070616ddlk28010151000c.html
県議選後初の県議会(定数92)が15日開会し、議長に山口信行氏(64)=自民党議員団・龍野市選出、副議長に小林喜文氏(63)=同・豊岡市選出=が選ばれた。最大会派・自民の過半数割れを背景に、副議長選では第2会派の民主党・県民連合が独自候補を擁立。公明党・県民会議や共産党議員団が相乗りしたため、小林氏にわずか2票差までに迫った。
自民は今回、任期開始時の勢力が初めて半数を割り、45人にとどまった。このため、これまで正副議長を独占してきた自民に対し、他会派から「単独過半数を取れない自民が独占するのはおかしい。副議長は他会派に譲るべきだ」との意見が上がっていた。
当初、民主は議長選への候補擁立も決め、他会派などへの多数派工作を進めていた。だが公明や一部の無所属議員らは、副議長選だけに擁立を絞ることを条件に、協力する意向を示したため、本会議前に急きょ、議長候補の擁立は取りやめた。
無記名投票の結果、議長選は、▽山口氏86票▽都築研二氏(共産)5票▽無効1票。副議長選は▽小林氏47票▽岡康栄氏(民主)45票。副議長選では自民に無所属2人が同調したとみられる。
山口氏は87年に初当選し、現在5期目。文教常任委員長、党議員団幹事長などを歴任した。父義信氏も78〜79年に議長を務めた。小林氏は01年に初当選し、現在3期目。党議員団副幹事長、健康生活常任委員長などを歴任した。【竹内良和】
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年6月16日
423
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/22(金) 09:27:51
神戸市議会:議長、民主から2代連続 西区・前島氏を選出−−汚職事件の影響 /兵庫
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070621ddlk28010575000c.html
◇自民擁立見送る 副議長には自民・岡島氏
神戸市議会の6月定例会が20日開会し、正副議長選では議長に7期目の前島浩一氏(60)=民主党、西区選出、副議長に5期目の岡島亮介氏(64)=自民党、同=が選ばれた。議長選では、元神戸市議による汚職事件の影響で、自民は昨年も候補擁立を見送っており、2代続けて民主から議長が選ばれた。正副議長は同市議会の慣例で1年で交代している。
議長選を巡っては、市議会の与党3会派のうち、自民が候補擁立の意向を示していたが、昨年の汚職事件を受け、民主、公明が自民候補を推すことに難色を示し、さらに、民主も候補を擁立する方針だったため調整が難航していた。自民が、最終的に事件の影響や会派内での意見調整を進めて擁立を見送った。
前島氏は「昨年の事件を踏まえ、もっと開かれた議会にしなければならない。議会の制度や仕組みを市民に分かりやすく説明していきたい」と抱負を述べた。岡島氏も「コンプライアンス条例を順守しながら、市民の期待する議会運営をしていきたい」と述べた。
26日の本会議で、今年度の一般会計補正予算案などが提案される予定。【内田幸一】
〔神戸版〕
毎日新聞 2007年6月21日
424
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/22(金) 11:17:19
共産監査委を見送り
滋賀県議会、自民系など3会派反対 滋賀
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007062100186&genre=A2&area=S00
滋賀県議会の6月定例会は21日の最終本会議で、空席だった県監査委員2人のうち1人に共産党県議を充てる議案に自民党系など3会派が反対し、同意が見送られた。監査委員の選任議案が認められなかったのは初めてで、4月の県議選で各会派の勢力が拮抗状態となったのを象徴する結果となった。
共産党県議団の森茂樹県議の選任同意には、自民党・湖翔クラブの吉田清一県議が反対討論に立ち、「補正予算案に反対する共産党県議を推薦するよう嘉田由紀子知事に進言した議長の判断は、理解に苦しむ」と指摘。各会派の同意を得ないまま森県議を推薦した出原逸三議長を批判した。
また、5月の臨時議会で、民主党・県民ネットワークと共産党県議団など3会派が、議長選出に際して連携したことについて「その見返りが監査委員ポストの提供であるなら、数の論理で何でもできるという議会運営の私物化だ」と述べた。
これに対して、共産党県議団の西川仁県議は賛成討論で「補正予算に反対したからというのは、(選任に反対する)根拠にならない」と反論したが、採決の結果、賛成少数で同意されなかった。
もう1人の青木愛子県議(民主党・県民ネットワーク)の選任は、全員一致で同意された。
この後、残る1人をめぐって各会派の調整が難航した。議会運営委員会で自民党・湖翔クラブが、嘉田知事が速やかに決めるよう出原議長に要請したことを理由に「知事の要請を重く受け止めるべき」と主張したため、深夜まで協議を続け、会期の1日延長を決めた。
監査委員の選出をめぐっては、5月の臨時議会でも自民党・湖翔クラブが共産党県議の選任に反発し、会期を1日延長したが決まらなかった。
425
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/23(土) 10:37:24
監査委員 民主・中沢県議で決着 讀賣滋賀
県議会は22日、空席となっていた監査委員に「民主党・県民ネットワーク」の中沢啓子県議を任命する人事案に、全会一致で同意し、閉会した。当初は共産党県議団の森茂樹県議を任命するとした人事案が提出されていたが、最大会派の「自民党・湖翔クラブ」などの強い反対に遭って否決。同県議団がポスト獲得を断念することで決着した。
21日の県議会では、森県議の任命案に対し、同クラブ、公明党、湖政会の3会派が、「議長ポストと監査委員を取引する約束があったのでは」などと批判し、否決した。その後も会派間の調整が難航して結論が出なかった。
この影響で、同日の県議会は午後11時過ぎまでずれ込み、会期を1日延長。22日には、予定されていた嘉田知事と安森智司・県警本部長の定例記者会見が中止になるなど、会派間の“人事抗争”に、県庁や県警本部は振り回された形となった。
(2007年6月23日 読売新聞)
426
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/23(土) 10:39:48
仁坂知事半年 経済振興 成果まだ
企業誘致1件だけ 讀賣和歌山
仁坂知事の就任から半年が過ぎた。昨秋の官製談合事件を受け、再発防止策に関しては、入札制度改革や不正行為を調査する監察査察制度などの仕組みづくりが進む。一方、選挙公約で前面に押し出していた、企業誘致などの「経済振興」では、まだ具体的な成果がみえてこない。
仁坂知事が就任後に行った企業へのトップセールスは、前知事よりも頻繁だ。東京や大阪に出張する際は必ずスケジュールを調整し、企業のトップと会う機会を設けているという。足を運んだ企業は、家電メーカーやバイオ関連など幅広い。
それでも、企業立地課によると、半年間で誘致に成功したのは、橋本市内での工場開設を決めた粘着加工業「アトラック」(大阪府大東市)の1件だけ。同課では、道路網の未整備に塩害や津波の心配がない内陸用地の不足、技術や知識を持つ県内の人材の少なさ……と、ハード、ソフト両面で県が抱える課題が、誘致を難しくしているとみる。
そこで、約3億円をかけて都市再生機構が所有する橋本市内の施設用地を企業用地として整備したり、県企業立地促進資金貸付制度の上限を2億円から25億円に引き上げたりと、様々な策を講じてはいる。だが、いずれも決定策とは言い難い。
仁坂知事にも、その自覚はある。18日の定例記者会見で就任半年を振り返り、「県内の賃金はまだ下がっているし、これで暮らしが安心というところまで、できていない。〈和歌山を良くする〉という点についてはまだまだだ」。
これまで仁坂知事に寄せられたメールなどの意見は、13日現在で603件。前知事の1年分に匹敵するという量は、県政に対する県民の期待の表れでもある。
(2007年6月23日 読売新聞)
427
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/23(土) 13:55:19
もったいない県政:攻防 県議会、共産議員の監査委員否決 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070622ddlk25010575000c.html
◇自民反発、選任議案に不同意
県議会は21日、嘉田由紀子知事が提案した監査委員2人の選任議案のうち、共産議員の同意を否決した。非自民3会派は戦後初の非自民議長の誕生に続き、共産による監査委員獲得を狙ったが、最大会派「自民党・湖翔クラブ」(19人)が反発した。新たな人選をどう進めるかでも紛糾し、議会の空転は夜半まで続いた。【服部正法、蒔田備憲】
監査委員は4人で、条例で有識者2人、議員2人と定め、今回は議会選出委員のみ代わる。
関係者などによると、「民主党・県民ネットワーク」(16人)▽「対話の会・びわこねっと」(5人)▽共産県議団(3人)−−の非自民3派は当初、自民と共産が監査委員を分け合うことを目指したが、自民が反発。19日に出原逸三議長が民主、共産1人ずつの調停案を示し、20日に知事に推薦案を送った。
これを受け、知事は青木愛子(民主・県民ネット)、森茂樹(共産)両議員の選任同意議案を提出したが、自民・湖翔クラブが「第1会派から議長を出すのが憲政の常道。(共産への)見返りが監査委員ポストだとすれば、数の論理で何でもできるという私物化だ」などと反対討論。さらに「知事提案に大変心苦しい思いではあるが」と、知事への反対ではないことを釈明した。
結局、採決では青木議員の選任は全会一致で同意し、森議員は賛成21対反対23で否決された。
毎日新聞 2007年6月22日
428
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/25(月) 09:46:14
市長と一転歩み寄り/生駒市議会
2007年06月22日 朝日奈良
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000706220003
◆法令順守条例可決/ヤジなく空気がらり
生駒市議会6月定例会は21日閉会し、職員への不正な口利きや働きかけを防止するための法令順守(コンプライアンス)推進条例案を全会一致で可決した。3月定例会では、ほぼ同じ条例案が反対多数で否決。この間、市議選で山下真市長派が議席を伸ばした半面、反市長派は過半数を割り、中心的存在だった酒井隆元議長は公園用地取得を巡る汚職事件で逮捕、起訴された。議事進行中、市長へのヤジはなくなり、市長も議会側へ歩み寄りを見せるなど雰囲気はがらりと変わった。
(棟形祐水)
3月定例会では、議員からの要望や苦情を職員が記録し市長に提出するという条文に、「議員の行動を職員が市長に報告するのはおかしい」などと酒井元議長らが反発した。今回再提案された条例案は、職員が不正を告発する先として設置される外部委員会の役割に通報者の保護を加えた以外、中身はほとんど同じだった。
ある市議は、「反対に回った議員の中には条例案に賛成の人もいた。でも、会派内では酒井さんに逆らえない雰囲気があったし、市長への感情的な反発が先行してしまった」と明かす。
今回は建設的な議論も戦わされた。14日の企画総務委員会では、外部委員会のメンバーを市長が選ぶことに「不正な口利き防止の対象者は議員だけでなく市長も含まれるはずだ」と一部議員が反発。これに山下市長は、「合理的な指摘だ」としてメンバー選任に議会の同意が必要とする修正を加えた。
前回は条例案反対に回り、今回は賛成した保守系議員の一人は閉会後、「市長が一部修正の姿勢を見せてくれたので」と理由を話した。山下市長は、「スムーズな議会運営ができるようになり、市政への市民の理解が得られるようになるだろう」と述べた。
429
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/27(水) 01:55:02
もったいない県政:攻防 公共事業「勇気ある撤退が必要」 知事、理解願う /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070626ddlk25010443000c.html
◇ダムや新駅、地元の理解願う
昨年7月2日に初当選し、同月20日の就任から間もなく1年となるのを前に、県公館で25日、特別会見をした嘉田由紀子知事。「1年というより何年も前だったような、また昨日だったような気がする」と“激動”の1年を振り返り、嘉田県政を60〜70点と自己採点。2年目の抱負は「大型公共事業や派手なイベントを極力避け、生活・暮らしを支える視点から仕事に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。
来月12日公示の参院選の時期を避けるため、早めの会見となった。
嘉田知事は財政再建のため、予算を切り詰め、個別の施策・事業ごとに根本的に必要性を問い、「ゼロベースで」見直す意向を明らかにした。
就任直後の議会に傍聴者が詰めかけ、市民から励ましを受けたことを印象深く振り返る一方、苦しかった場面は「たくさんある。国や県の犠牲になった人から、行政の継続性を言われることがつらい。苦しいが、勇気ある撤退が公共事業に必要」と言い切った。そのうえで「影響を受けたダムや新幹線新駅の地元の人に理解してもらえたら、というのが切なる願い。また、理解してもらえるようしたい」と語った。【服部正法、蒔田備憲】
毎日新聞 2007年6月26日
430
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/30(土) 21:35:21
「凍結」の現場から:嘉田県政1年/上 新幹線新駅事業 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070630ddlk25010164000c.html
◇見つからぬ打開策−動きないまま1年、窮地に立つ栗東市
雑草が生えた田んぼや建設途中の道路……。数カ月ぶりに栗東市の新幹線新駅建設予定地を訪ねた。昨年の知事選以来、風景は何一つ変わらぬまま、「新幹線仮称南びわ湖駅2012開業」の看板がひっそりと立つ。栗東市は昨年度に新駅周辺の区画整理事業用地で行う予定だった道路工事などの契約をすべて解除。栗東市と周辺市と県がJRに支出した負担金も清算され、新駅事業は“風前の灯(ともしび)”だ。
嘉田知事は当選後、新駅は「限りなく中止に近い凍結」と説明した。ただ、就任後の知事の姿勢は必ずしも新駅「凍結」にストレートに向かうものではなかった。昨年10月、知事や国松正一・栗東市長、周辺市長らで構成する新駅設置促進協(会長・嘉田知事)の正副会長会議で、推進か凍結かの結論を出す期限を今年3月末まで先送りし、その後、10月末まで延長した。また、2月には、国松市長がJR東海(本社・名古屋市)を訪れ、工事費削減を要請(JR側は拒否)した際も、知事は促進協会長として同行した。
これらの行動は、栗東市や周辺市に一定の配慮をしたとの見方がある半面、新駅の容認とも受け取られかねない。この点、知事周辺は「工事費削減などは、実現不可能と分かりながら、わざと行動してきた」と釈明する。しかし、一部の県民には「分かりにくい」「知事は本当に新駅を凍結する気があるのか」との批判も、くすぶる。
一方、窮地に立たされた栗東市も、打開策は見つけられない。さらに、新駅建設費を賄う起債の差し止めを昨年9月に大津地裁で、今年3月にも大阪高裁で命じられるなど財政面でも追い詰められた。今月7日、国松市長は県庁に乗り込み、嘉田知事に「仮に凍結された場合の地域振興策を示してほしい」と迫ったが、知事に「新駅を建設した場合でも栗東市が財政破たんしない証明をしてほしい」と逆襲された。
その後、国松市長は市議会で「新駅以外の地域振興策はない」と述べるなど、両者の溝は埋まっていない。
脇に追いやられた周辺市は、そろって「県と栗東市で協議してほしい」とヤキモキ。このため、周辺市の一部が水面下で、両者に負担額や負担方法の変更を提案し、歩み寄りを模索したが、栗東市が現契約の履行にこだわり、断念した。ある市長は「栗東市は本気で駅を造りたいなら、いくらでも方法があるはず。今のままなら、契約を守るために駅をあきらめることになる。本末転倒だ」と不信感を示す。
「この1年間、何も動いていない」。新駅周辺の土地区画整理事業の地権者は不満を募らせる。嘉田知事は今月30日、昨年9月以来、2度目となる新駅予定地の地権者と話し合う機会を持つ。しかし、地権者らで作る「新幹線のぞみの会」の中井建夫会長は「現状では実のある議論はできない」と、あきらめ顔。中井会長の批判の矛先は正副会長会議のメンバーの周辺市長らにも向き、「これだけの一大事なのだから、真剣に議論をしてほしい」と憤る。
嘉田知事の当選や起債差し止め判決に加え、県議選での親嘉田派の躍進や自民党県連の凍結容認への方針転換という政治情勢の変化も、ますます新駅実現の見通しを曇らせる。中井会長は、推進の立場は変えないとしながらも「走り出した事業を止めるのなら、それだけ知事の責任は大きい」と批判。地元の自治会関係者は「この一年で、地権者とそうでない人との間の意識に差が生まれてきた」と漏らす。
「嘉田知事が誕生して一番変わったのは、税金の使い道について、県民が本当に考えるようになったこと」と話すのは、今春、地元から初当選した九里(くのり)学県議(民主)。自身も、嘉田知事当選を受けて団体職員を退職し、県議に転身して、生活環境が大きく変わった一人だ。「まだ嘉田知事の人気は高い。一度、目覚めた県民の意識は、なかなか元に戻らない」と税金の使い方に対する県民の厳しい目を強調する。
その一方、「敵を作らないのが嘉田知事の特徴。しかし、敵を作らないあまりに、新駅問題で自ら動かなかったのも事実」と指摘。促進協で結論を出す期限が10月末に迫る中、「敵を作ってでも解決に向けて行動しないと、本当に信頼を失う」と警鐘を鳴らす。【阿部雄介】
× × ×
大型公共事業は「もったいない」のスローガンを掲げて嘉田知事が当選して来月2日で丸1年を迎える。ただ、知事は「凍結」を貫く事業もあれば、容認に転じたり、必要性を認めたケースもあり、施策の“ぶれ”を指摘する声も。「凍結」の現場を歩き、嘉田県政を3回にわたり検証する。
毎日新聞 2007年6月30日
431
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/02(月) 01:15:36
「凍結」の現場から:嘉田県政1年/中 ダム計画 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070701ddlk25010228000c.html
◇「容認」方針にためらい? 関係者ら「真意分からない」
かなり奇妙な状況と言ってもいい。
県内に計画される五つの治水ダムの「凍結・見直し」を主張してきた嘉田由紀子知事は2月、県営ダム一つを除き、「容認」「必要性を認める」との方針を打ち出した。6月議会で国直轄の大戸川ダム(大津市)について国の凍結方針の解除を求める姿勢も示した。これらの発言から「凍結」は、ほぼ撤回されたと映るが、県幹部や関係者から「真意が分からない」との声が聞こえてくるのだ。知事が公の場で方向性を示したのに、事務方らに道筋が見えないとは、どういうことか。
「住民に説明してくれると思ったが……」。2月12日に余呉町役場であった丹生ダム(同町)に関する地元住民と知事との意見交換会の後、ある県職員は考え込んだ。水資源機構の同ダムを「凍結」と説く知事は、ダムを望む住民に「国や県にだまされた」と非難された。知事は「思いを重く受け止める」「次世代にどう責任を持つか考えて決断しないといけない」と答えたが、ダムの考えは明らかにしなかった。
この日の意見交換会では、それまでの県内部の協議を経て、知事がダムの必要性を認める趣旨の発言をすると期待されていたが、容認に転換するためらいが発言を思い止まらせたとみられる。
結局、その3日後の県議会で、知事は丹生ダムなどの有効性を公式に認めた。「凍結」に揺り戻したいが、結果的にジリジリと、容認へ進むという、知事のこの1年を象徴する場面だった。
環境社会学者で、過去の水害も調査してきた嘉田知事は「ダムだけに頼らない治水」が持論。ダムなどハード面の充実が安全度を高めた一方で、地域の減災の取り組みや防災意識の衰えなどが大きな被害につながることを憂慮してきたからだ。知事選のマニフェスト(選挙公約)でもダムの「凍結」を明言。就任直後から、ソフト面や(洪水で一時的に水をためる)遊水地機能などを重視する「流域治水」対策を前面に打ち出した。
しかし、どの治水が適切かを再検証した県の技術者は各ダムに関し「ダム以外の方策は難しい」と報告。これに対し、知事は説得力のある反論ができなかったとみられる。代替案を模索しながら時間が過ぎた。翌年度以降の計画や予算化の問題があり、時間的リミットとされる今年2月、知事は方針転換を表明した。ただし、住民の意見を聴いたうえで、最終決定することを繰り返した。
国主導の丹生、大戸川両ダムの行方は今夏がヤマ場だ。淀川水系の今後20〜30年に必要なダム名を明記する「整備計画」の原案が示されれば国の両ダムへのスタンスが分かる。丹生は8月の08年度予算概算要求で工事費計上されなければ、事実上凍結との見方があり、建設を望む関係者の間に危機感が広がっている。
前回から2カ月後の4月13日に再び開かれた余呉町民との会合。嘉田知事は、平常時は水をためない「穴あきダム」の可能性を持ち出した。これは国の方針に沿った形だが、ダム湖を活用した街おこしや観光振興を望む町民は水面のある貯水型ダムを求めて反発。住民団体「丹生ダム対策委員会」の三国昌弘委員長(68)が協議の打ち切りと委員会の解散を宣言する事態になった。「穴あきダム」発言を「引き延ばし作戦」と批判する三国さんは「整備計画の原案を見て検討したい」と国の出方を注視。「知事は対話というが、『重く受け止める』と言って終わり。対話ではない」と憤る。一方、市民団体「余呉の明日を考える会」世話人で知事支持の村上宣雄町議(65)は「ダム対策委の話だけが『住民の声』ではなく、住民(全体)とは、乖離(かいり)している。ダムが町の将来のために本当に必要か、見直すいい機会だ」と言う。
ダム計画はどうなっていくのか。知事の持論の「流域治水」対策の予算を認めるに当たり、「ダムが前提」と認めるよう知事に強く迫った自民は県議選で惨敗し、融和路線へ転換した。知事は6月25日の就任1年会見で「苦しいが、勇気ある撤退が公共事業には必要。影響を受けたダムや新駅の地元の人にも理解してもらえたら、というのが願い」とも発言。関係者の中には「容認したはずのダムまで『凍結』への揺り戻しが再び始まったのか」と見る向きもある。結末を予想するのは時期尚早かもしれない。【服部正法】
毎日新聞 2007年7月1日
432
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/03(火) 00:52:10
「凍結」の現場から:嘉田県政1年/下 廃棄物処理施設計画 /滋賀
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070702ddlk25010163000c.html
◇状況一変、混乱終息
◇住民説明、今後は必要−−経緯や跡地利用
目の前は比良山系。木々の間から琵琶湖が一望でき、ふもとには美しい棚田が広がる旧志賀町(現大津市)栗原地区。この谷に予定された大規模ごみ焼却施設の建設計画がここ数年、町を二分する事態を招いたが、嘉田由紀子知事の判断で計画は「凍結」になった。
元々は民間ゴルフ場の予定地で、バブル経済の崩壊でゴルフ場が頓挫すると、町は「民間の手に渡れば、産廃の不法投棄場になりかねない」と県に購入を要請。県は廃棄物処理施設用地として先行取得を町に打診した。
01年3月、大半の住民には知らされないまま、町と県は計画を発表。「なぜ住民に話がないのか。手続きが間違っている」と反発した住民から反対の声が上がり、市民団体「志賀町産廃施設計画問題・住民ネットワーク(当時)」が結成されるなどした。
建設容認派と反対派の激しい対立に町は揺れた。用地取得を進めた町長のリコール(解職請求)が成立し、反対派の推す新町長が誕生したが、体調不良などを理由に8カ月で辞職。「再出直し町長選」で容認派が当選すると、町議会の解散を求める住民投票運動も起きる泥沼状態に。施設建設が争点となった町議選、県議選と合わせると、3年間で5回の選挙を繰り返す羽目となった。
当時、大津市との合併議論も進んでいた。反対派は、合併されれば、一地域の問題として、わい小化されると懸念。合併取消を求める訴訟(一審敗訴)も起こす対抗策に出たが、結局、06年に吸収合併が成立した。住民ネットの小原克博代表(41)は「なし崩しで建設されてしまうのでは」と不安だったと振り返る。
そんな最中、「計画凍結」を説く嘉田知事の当選で状況は一変した。
知事は就任後、事業主体の県環境事業公社が地質調査などを行う県の貸付金を凍結。計画を進めた国松善次知事時代と一変し、「栗原の皆さんには迷惑かけました。凍結ということになりました」と、県職員が栗原地区で頭を下げる場面も。今年度は同施設の予算は一切盛り込まれなかった。嘉田知事は6月議会で「産廃の資源化が進むなど、当初計画と同規模の施設の必要性は薄らいでいる」と答弁し、中止の可能性にも踏み込んだ。
同様に「凍結」を打ち出した新幹線新駅(栗東市)や各ダムと比べると、順調な「凍結」の達成だ。今後、懸念材料はないのだろうか−−。
住民ネットの活動も昨年8月の知事会談後は休眠状態に。ただ「いつ、また建設が浮上するかわからない。今は力を蓄えている」と小原代表。
県が取得した用地はどうするのか。知事は地域での効率的なリサイクル・システムの確立により、問題となった処理施設を不要にするとの将来像を描くが、用地の活用法の結論は出ていない。県も「まず資源循環に軸足を置き、(その後)廃棄物対策に取り組む」と言うに止まり、将来像は不透明だ。元町議で建設反対を訴えた小松明美・大津市議(58)は「建設は受け入れ難いが、本当に施設なしで済むのか。住民、行政ともに考えていかなければならない」と議論の必要性を説く。
施設の見通しが立たない中、当初は建設に賛同してきた人たちは今、知事の「凍結」を受け入れる姿勢が目立つ。滋賀郡(当時)選出の松井俊治・元県議(75)は「県に用地を引き取ってもらい、管理に責任を持ってもらうことが大事だった。嘉田知事の凍結・中止には賛成する。施設は永久に作ってほしくないし、もう一度建設などと県が言ったら猛反対」と断言する。施設容認派の高山久七・元町議(63)は「できることなら、作りたくないというのが当時も地元の共通した思いだったが、自民党や(国松)前知事が『必要』と主張し、地元を振り回してきた。それなのに知事選で負けた途端、反省もないまま、凍結・中止を受け入れた。結局、(県議選で惨敗後、自民が凍結を容認した)新幹線新駅の問題とまったく同じだ」と憤りを隠さない。
小原代表は「そもそも騒動が起こったのは、住民にほとんど説明なく、土地を取得したことが発端」とし、必要な情報を地元にまったく知らせず、決定方針のみを通告した県や町の姿勢に大きな問題があることを指摘。「今後、知事と『対話』を求めたい」とし、凍結に至った経緯や、跡地利用などの“後始末”で、県が住民に的確に説明することを求めている。【蒔田備憲】=おわり
毎日新聞 2007年7月2日
433
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/13(金) 11:13:36
湖国3氏舌戦スタート
参院選公示自民現職に民主、共産挑む 讀賣滋賀
12日公示された参院選で滋賀選挙区(改選定数1)は、民主党新人の徳永久志氏(44)、自民党現職の山下英利氏(54)、共産党新人の坪田五久男氏(48)の3人による争いが確定し、17日間の選挙戦がスタートした。県内で初の2議席独占を狙う民主に対し、自民は固い支持基盤を生かして議席維持を目指し、共産は二大政党制を批判して票の上積みを図る。最大の争点とされる年金記録漏れ問題では、各党がそれぞれの対応策を掲げて有権者に訴えており、候補者らは時折激しい雨が降る中、支持を求めて声を枯らし、湖国は選挙ムードが一気に高まった。
◇徳永候補
徳永候補は、娘にもらったというミサンガを手首に巻き、地元・近江八幡市の日牟礼八幡宮で必勝祈願した後、JR大津駅前で出陣式に臨んだ。
ポロシャツに白いズボンという夏らしい格好で、約500人の支持者らを前に「相手候補の後ろ姿に手を伸ばせば届くところまで来た。走りに走って走り抜き、胸板1枚先にゴールしたい」と決意表明した。
夕方には東近江市などで出陣式。鳩山由紀夫・民主党幹事長は「緊張感のない政治を変え、二大政党政治の確立を」と呼びかけた。
◇山下候補
山下候補は、大津市民会館前で午前9時から出陣式。琵琶湖を望みながら、自民党環境部会長として琵琶湖の水質保全などに取り組む姿勢をアピールした。
岩永峯一・衆院議員は、年金問題で追及を強める野党について「国民を動揺させている」などと批判。「負けてなるものか」と声を張り上げ、集まった約500人も気勢を上げた。
宇野治・衆院議員は「滋賀のために、琵琶湖に通じた山下さんを当選させて」と支援を求めた。この後、山下候補は草津、栗東市などを精力的に回った。
◇坪田候補
坪田候補は、憲法9条を表す「9」などを張り付けた特製の黄色いTシャツ姿でアピール。第一声で「共産党と坪田の議席こそ、政治を変える一番確かな力になる」と力説した。
正午ごろからJR膳所駅前で行った出発式では、応援の穀田恵二・衆院議員が「滋賀では、共産党が知事選、県議選などで政治の流れを変え、県民と力を合わせれば大きな力を持つことを証明した。滋賀で勝たずに、どうやって政治が変えられるか」と訴えると、支援者ら約400人から大きな拍手がわき起こった。
(2007年7月13日 読売新聞)
434
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/25(水) 07:13:14
無断で新駅推進DVD
栗東市製作、県に報告せず 讀賣滋賀
栗東市の新幹線新駅建設問題で、新駅設置促進協議会事務局の市が、凍結を唱える県などに報告しないまま、促進協の予算から115万円を無断で支出し、新駅推進を訴えるDVDを製作していたことがわかった。
促進協会長の嘉田知事は24日の定例記者会見で「相談いただけなかったのは残念。財源はどこであれ、促進協で相談して使うのが妥当。慎重に対応してほしかった」と苦言。国松正一市長は同日夕の緊急会見で「説明不足と認識の甘さで多大なご迷惑をおかけし、深くおわびする。促進協の理解が得られるよう適切に対応していく」と謝罪するコメントを読み上げた。
DVDは約8分で、新駅を「是非とも必要な社会資本」とした上で、駅建設による税収効果を説明し、「本当に今やめていいのか」などと問いかける内容。昨年11月に発注、今年5月に完成した。市内の自治連合会などで流しているという。
市によると、啓発活動は市が促進協に支払った予算を使うことで合意しており、昨年度の予算約700万円のうち、余った分の一部を充てたという。
(2007年7月25日 読売新聞
435
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/26(木) 15:31:04
新駅推進DVD 栗東市長「製作費返還」 讀賣滋賀
栗東市が新駅設置促進協議会の予算で、新駅建設推進を訴えるDVDを無断で製作した問題で、国松正一市長は25日の定例記者会見で、製作費約115万円について「促進協に返還する方向で対応したい」と述べた。返還が決まれば、9月の市議会にも補正予算案を提案するという。
市の説明によると、啓発費用は栗東市の支出分でまかなうことで合意していたが、凍結を主張する県などにDVD製作を報告していなかった。この点について国松市長は「予算について認識の甘さがあった」として、改めて県や関係市などに謝罪した。
一方、4月23日から開かれていない促進協の正副会長会議については「(結論を出す期限の)10月末まで何もしないわけにはいかない。8月中に何としても開きたい」とした。
(2007年7月26日 読売新聞)
436
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/04(土) 19:49:33
舞鶴市長の提案議案、初の否決
市民病院の累積赤字調査費で 京都
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007080300188&genre=A2&area=K60
京都府舞鶴市議会の臨時議会が3日開かれ、市立舞鶴市民病院の累積赤字調査費を計上した本年度一般会計補正予算案が、賛成少数で廃案になった。同市議会事務局によると、1943年に始まった同市議会で、市長提案の議案の否決は初めて。
2月の市長選では、自民党府議だった斎藤彰氏が、多数派の自民系2会派の推す候補を破って当選。ねじれ現象が続いている。
採決では公明、共産、民主の3会派の13人が「市民の関心事であり、情報共有は大切」と賛成したが、議長を除く自民系の2会派15人が「第三者に頼らずとも、毎年予算を審議している議会議事録で分かる」などと反対した。
同病院は累積赤字が35億5000万円に達し、市は病院収支に対して一般会計から前年度、本年度にそれぞれ10億円以上を投入。今回の補正予算案は過去約10年間の経営の問題点を市民に公表するため、学識経験者に委託する調査委の設置費など370万円を計上していた。
437
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/07(火) 08:17:12
新駅中止の対応策要請栗東市長を知事批判 讀賣滋賀
嘉田知事は6日の記者会見で、栗東市の新幹線新駅の建設中止に伴う課題への具体的対応策を提示するよう国松正一市長が知事に求めたことについて、「(土地区画整理事業などについて)県は市に、協議に応じるよう求めている(のに応じない)。なぜこの時期に要請するのか理解しかねる」と批判した。
知事は「市と対応策を協議した上で、新駅設置促進協議会の正副会長会議で議論し、関係者の合意形成に努力したい」と述べ、国松市長が県との話し合いのテーブルにつかず、一方的な要請を行っているとの認識を示した。
また、今月中にも正副会長会議を開催する意向を明らかにした。
(2007年8月7日 読売新聞)
438
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 07:21:19
栗東の自治会地権者らと面会 知事、新駅問題で 讀賣滋賀
栗東市の新幹線新駅問題で、嘉田知事は8日、新駅予定地近くの区画整理事業の対象地にある手原自治会の地権者ら約30人と、自治会館で面会した。
質疑応答では、地権者から「知事は新駅設置促進協議会の会長を辞め、市に(建設を)任せてはどうか」との意見が出され、知事は「皆さんがそうおっしゃるなら、それも一つの大事な方向」と答えた。「投資しないと見返りもない。事業費は新駅の経済波及効果で返ってくる」との声もあった。
嘉田知事は9、22、24日も予定地周辺の別の自治会を訪問する。
(2007年8月9日 読売新聞)
439
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/18(土) 06:07:20
「県政に関心ある」最高75%
県実施の世論調査 讀賣滋賀
県政への関心度や施策の満足度などを県民に答えてもらう県の「県政世論調査」で、「県政に関心がある」と答えた人が、1998年度の調査開始以来、最高の75%となった。昨年7月に嘉田知事が就任後、初めての調査。一方、県の施策に関する満足度では、昨年の調査結果とほぼ同じ結果となり、担当者は「県政への満足度に伴って関心も高まったというより、知事への注目度が高いということだろう」と複雑な表情だ。
調査は6月8〜28日、20歳以上の男女3000人を対象に郵送、無記名方式で行い、1777人が回答(回答率59%)。質問は、環境や教育など県政に関する満足度や県の広報活動、琵琶湖のレジャー利用など8分野からなり、それぞれ選択式で回答してもらった。
県政への関心度は、これまで60%台を推移していたが、今回初めて70%を上回った。「関心がない」は22%(前年度比12ポイント減)で過去最低だった。
県政の51項目の課題のうち、「満足」が40%を超えたのは「水環境を守る取り組み」「身近な地域における緑づくり」「美しい古里の景観づくり」の3項目(前年度2項目)。一方、「不満」が40%を超えたのは「地場産業や商店街を活性化する取り組み」「安定した雇用確保や働きやすい環境づくり」「病院など医療サービスを提供する取り組み」の3項目(同2項目)だった。
今回の調査で、満足度が1ポイント以上増えたのは「インターネットなど情報通信基盤の整備」など13項目。これに対し、不満が1ポイント以上増加したのは「医療サービスを提供する取り組み」など30項目に及び、県の取り組みに、やや不満を持つ人が増える傾向がみられた。
ある県幹部は「県の施策は、前知事の時代とそれほど変わっていない。県政への関心の高さは、新幹線新駅問題などへの注目や、知事の人気を反映したものだろう」と分析している。
(2007年8月18日 読売新聞)
440
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/12/24(月) 14:24:17
選挙の年 自民惨敗
知事選の「風」健在 インサイド滋賀2007回顧
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20071223-OYT8T00536.htm
統一地方選と参院選が12年に一度重なる選挙の年。4月の県議選で自民党が惨敗し、県政界の勢力図は一変した。同党は参院選でも態勢を立て直すことはできず、連敗を喫した。昨年7月の知事選から続く〈風〉の健在ぶりが際立った。(井戸田崇志)
「(嘉田知事の)『もったいない』県政は『もう、もたない』」――。3月13日の県議会(定数47)。ダムの建設方針を巡り、発言が定まらない嘉田知事を批判する吉田清一県議の声が響いた。
吉田県議が所属する「自民党・湖翔クラブ」は、27議席と過半数を占める最大会派だった。栗東市の新幹線新駅問題で推進方針を取ったことなどから知事と対立し、議場にはヤジが飛び交い、知事が答弁に窮する場面もあった。
しかし、約1か月後の4月8日の県議選で、知事の「抵抗勢力」とみなされた同クラブは19議席と、過半数割れの惨敗。新幹線新駅問題で方針転換を余儀なくされ、新駅の建設中止が事実上、確定した。
対照的に、県議選で躍進したのが、知事に近い勢力だった。
政治団体「対話でつなごう滋賀の会」(寺川庄蔵代表)は、同クラブの過半数割れを目標に、17のうち15の選挙区に公認9人、推薦10人を擁立。「知事の公約実現に、県議会が障壁になっている」などと訴え、公認4人、推薦8人が当選した。公認4人は各選挙区でトップ当選だった。
また、昨年7月の知事選直後に方針転換、新駅凍結を容認した「民主党・県民ネットワーク」は4増の16議席を獲得した。
◇
危機感を募らせた自民党の中川秀直幹事長(当時)は5月13日、党県連の定期大会後の記者会見で、県議選について「知事の抵抗勢力のレッテルを張られたことが最大の敗因」として、知事と協調路線を取るよう党県連に指示。参院選を2か月後に控え、イメージの転換は最重要課題となった。
党公認候補として3選を目指した現職・山下英利氏(54)は、6月2日に安倍首相(当時)が来県した際、知事に寄り添うように琵琶湖などを案内し、協調ぶりをアピール。チラシには3人が並んだ写真を載せた。
しかし、7月29日の参院選の滋賀選挙区(改選定数1)で、年金記録漏れ問題など全国的な逆風にも見舞われ、民主党公認の新人・徳永久志氏(44)に約6万票差で敗れた。自民党にとっては知事選、県議選に続く敗北。県内の国会議員数は、民主党と自民党で「6対4」と初めて民主優位になった。
「党員の減少や高齢化、平成の大合併による地方議員の減少、支援団体の自民党離れも大きな要因。各衆院議員の地域支部の強化、拡充を行う必要がある」――。自民党県連が11月25日に公表した参院選総括の報告書は、危機感をあらわにした。
県内では京阪のベッドタウン化が進み、組織に頼った従来型の選挙戦は通用しなくなっている。〈風〉をどう読むのか。来年にも予想される衆院選に向け、各党や候補らの模索はすでに始まっている。
(2007年12月24日 読売新聞)
441
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/12/27(木) 02:19:49
議会、平松市長と全面対決 野党集中砲火7時間質問攻め
2007年12月26日
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200712260101.html
大阪市議会の文教経済など三つの委員会が26日開かれ、初めて本格的な論戦に臨んだ平松邦夫市長は多数を占める野党から「公約」をめぐって厳しく追及された。休憩を挟み約7時間に及んだ質問攻めに市長は「だいぶ搾られた」とぼやいた。
平松市長はまず財政総務委に出席。出馬記者会見で「現在の本庁舎を近代美術館にし、市役所は大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)に移す」と話したことを問われ、「夢であって公約ではない」と弁明すると、太田勝義市議(自民)はすかさず「夢、夢言われると拍子抜けする」。さらに「共産、自民、公明を敵に回すのか。(勤務していた)毎日放送に残っていれば安泰だった。ミサイルは市長に向けられている」と厳しい言葉を続けた。
定数89の同市議会で、平松氏の与党・民主党市議は19人しかいない。
待場康生市議(公明)も「市役所移転などは白昼夢だったのか。市長の言うことは当選から40日でことごとく公約と違う。これではマニフェスト偽装だ」と追及した。
文教経済委では、市長が当初掲げた「中学校給食を全校で完全実施する」との方針を撤回したことに質問が集中。清水忠史市議(共産)は「市長に投票した市民は納得しない。職員が書いた答弁を読むだけのアナウンサーではなく、市民の目線に立ったリポーターになって」と苦言を呈した。
442
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/01/19(土) 12:19:50
大阪市の平松市長就任1カ月 元アナのカラー出ず
1月19日10時47分配信 産経新聞
民間人として戦後初めて大阪市長に就任した元アナウンサーの平松邦夫市長は19日、就任から丸1カ月を迎えた。少数与党の市議会で厳しい運営を迫られるなか、「平松カラー」を打ち出せず、15日の定例記者会見では「ずいぶん長い1カ月だった」と漏らした。「守り」に徹したスタートとの見方もあるが、市の財政危機はまったなしの状況のなか、今後も就任後初の当初予算案のとりまとめなど重要案件が続く。就任後1カ月を振り返り、平松市政の今後を展望してみた。
▽平松カラーどこへ
平松市長は今月10日、組織改革案を打ち出した。関淳一前市長の直轄組織だった市政改革部門を解体し、官房、情報公開機能を強化した市長補佐部門を新設する内容で、自らのカラーを初めて具体化させようとした構想だ。しかし、それから1週間もたたない16日の市議会決算特別委員会で、この構想を「改革が後退するのではないか」と市議から批判され、「この案にこだわることなく、検討を進めていきたい」とあっさり撤回した。
少数与党のなかで厳しい議会運営が続く平松市長の立場を象徴する場面だった。市議会の答弁も「市議会のご意見をいただきながら…」などと議会を配慮した発言が目立つ。
2次破綻(はたん)が懸念される第三セクター、大阪ワールドトレードセンタービルディングなどについて、従来の外部委員会のメンバーを軸に、再建や処理策について検討する委員会の設置を決めたが、市長選では、公約の目玉だった特定調停の責任調査は宙に浮いたままだ。
▽求心力は?
市役所内での求心力はどうだろうか。平松市長は「改革のスピードを緩めるわけにいかない」と繰り返すが、水面下では、関前市長の改革を前線で支えてきた市幹部を中心に前倒し退職の希望者が相次ぐなど、改革の推進力は内側から鈍りつつある。井越将之副市長の任期満了を受けた来年度以降の副市長人事についても「議会対応で連日突き上げられる状況では、現職や市OBの有力候補は、軒並み尻込みしている」(自民市議)という。
情報と意思決定を市長に一元化するため、関前市長が設けた市の最高意思決定機関、都市経営会議も就任後まだ開かれておらず、市幹部からは「個別の事業について指示がほとんどないので、市政運営方針から推測しながら、予算編成作業を進めるしかない。奇妙な感じだ」との声も漏れる。
▽素人の本領はいつ
平松市長の一番の強みは自らの言う通り「素人」であることだ。
市長になってからの口癖は「何で?」。周りの職員に繰り返し問いかけ、納得がいくまで話を聞く。平松市長は「役所の常識について『何で』と疑問に思う気持ちを忘れたら、僕が市長になった意味がない」と話す。
こうした取り組みが少しずつでも奏功していけば、平松カラーが出始めるかもしれない。しかし、市政改革は待ったなしだ。平成22年度までの現行の市政改革マニフェストを達成しても、市は財政危機からの脱却にはほど遠い。さらに次の市政改革の道筋を示す必要に迫られる。新方針を打ち出すタイミングが遅れれば遅れるほど、市政改革の停滞に直結する。さまざまな批判があるなか、市長としての立ち位置や交渉力、調整力が、今後ますます問われることになりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080119-00000902-san-pol
443
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/02/03(日) 00:52:12
橋下氏、自民党色鮮明に すっかり「広告塔」
2008年02月02日
当選から1週間。次期大阪府知事の橋下徹氏が自民党寄りの姿勢を鮮明にしている。同党衆院議員のパーティーに出席したり、他県の首長選の自民系候補の応援をしたり――。知事就任前から同党との蜜月ぶりが際立っている。
「自民党の選挙対策で本当に気持ちよく選挙することができました」
2日夜、堺市のホテル。同党の岡下信子衆院議員(大阪17区)の政治資金パーティーで橋下氏は檀上から、こう呼びかけた。同席した古賀誠党選挙対策委員長も「明るくて笑いのある大阪が誕生すると思う。協力を惜しまない」とアピール。橋下氏はこの後、岸和田市であった中山太郎衆院議員(大阪18区)の集会にも顔を出した。
橋下氏は米軍岩国基地への空母艦載機の移転問題を争点にした岩国市長選でも、移転容認派の同党前衆院議員を応援。1月29日に首相官邸などを訪ねた際も「政権与党と信頼関係を築いていかないといけない」と強調、次の衆院選での同党候補の応援にも「国との信頼関係がないと大阪を変えられない」と前向きだ。
府知事選では自民、公明両党の支援を受けている橋下氏。選挙中から「地方行政には政党間対立を持ち込まないでいただきたい」と話していたが、府政関係者からは早くも「自民党の広告塔」との指摘も出ている。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200802020090.html
444
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/02/05(火) 18:18:54
橋下発言どう思う?
2008年02月05日
3日告示された山口県岩国市長選をめぐる次期知事の橋下徹氏(38)の発言が、波紋を広げている。同選挙は米軍空母艦載機の移転の是非が重要な争点。橋下氏は移転容認派の前自民党衆院議員を応援し、「国の防衛政策に地方が異議を挟むべきではない」「住民投票の対象は制限されるべきだ」と反対派の前市長に対する批判を展開している。府内各地で聞くと、「理解できる」という意見がある一方で、「国や政党の御用聞きになるのでは」「意見を言えなくなる」と懸念する声が多く上がった。
両親の介護をきっかけに社会保障制度を研究している豊中市の元高校教師、熊野以素さん(63)は、橋下氏の発言をひとごとではないと感じた。「介護保険は国の制度。住民投票の対象が絞られるなら、意見を言えなくなる」。障害者の悩み相談にあたる東大阪市のNPO法人理事長の男性(53)も「このままでは知事になっても府民の方を向かず、国や政党の御用聞きになってしまうのでは」と不安がる。
島本町の自営業の男性(49)は、橋下氏の言動が住民の意思を頭ごなしに否定しているように感じた。「首長が住民の意思を尊重するのは当然。橋下氏は自民党の広告塔と思われても仕方ない」。堺東駅前で豆腐店を営む男性(59)も「住民が一番大事やろ。岩国の住民が反対なら、それを国に言ってもいいんとちゃうか?」と橋下氏の主張に疑問を呈する。
河内長野市職員の男性(50)は「多くの府民は『橋下さんなら国にモノを言うてくれる』と期待して投票したはず。国に意見してはいけないというなら、自らの姿勢と矛盾する」と指摘する。
橋下氏は、移転に反対して市長選に再出馬した井原勝介・前岩国市長に対し、「もう少し憲法を勉強して」とまで吐き捨てた。ワイドショーのコメンテーターばりの過激な発言にも、反発の声が上がる。
吹田市の飲食店経営の男性(53)は「当選の勢いもあって、専門家ぶって調子に乗ってしまったのでは。もうちょっと慎重にならないと先が思いやられる」。大阪市城東区の衣料品店主の男性(59)は「もともとテレビで過激な発言が多かったが、知事選では影を潜めていた。当選した途端に態度を変えるなら、選挙のときの圧倒的な支持も変わるのでは」。
一方で、橋下氏に理解を示す声もある。
枚方市の行政書士の男性(38)は「現行の法制度では、防衛は国が責任を持って決めるもの。条例が根拠の住民投票で国の政策を覆していては、何も決まらない」。一方、堺市東区の地方公務員男性(48)は「住民投票は国政を除く地域住民に関することに限定すべきだ」としながらも、「民意は最大限くみ取る必要もあるし、難しい問題だ」と付け加えた。
そもそも、大阪府の知事が岩国の問題に口を挟むべきなのか――。忠岡町の自営業男性(34)は「府民の大きな期待を受けて当選したのだから、他県のことより大阪のことに集中して」と話した。
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000802050003
445
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/02/07(木) 02:03:26
橋下知事初会見、強気の姿勢で応酬1時間
2008年02月06日23時14分
「戦場のつもりで記者会見に臨む」「無意味な質問は容赦なく論破したい」。知事としての初めての記者会見。橋下知事は強気の姿勢で次々と記者の質問に答え、1時間あまりの会見を終えた。
会見冒頭、橋下知事は「財政非常事態宣言」を読み上げ、「私の掲げた重点施策も計上できない」と表明した。選挙戦で掲げた公約をあっさり見送り、「お金のかからない範囲で公約実現に取り組みたい」と語った。
記者の質問が殺到したのが「府債発行ゼロ」方針。既に地方交付税で補われる臨時財政対策債などは容認姿勢を打ち出し、発言に揺らぎが見える分野だ。橋下知事は会見で建設事業のための府債も「必要性と根拠を吟味したい」と起債容認ともとれる発言をしつつ、「原則は認めない」との姿勢は崩さなかった。
一方、歳出削減の焦点となる人件費削減については「具体的な指示はしていない」と明言を避け、大幅な歳出削減の方法ははっきりしないまま。以前、口にした予算編成の知事査定の公開も「どの段階から公開するか明確にしないといけないので基準を明確化していく」と語るのみだった。
「私は52代目の知事。51代目までの政治方針は今日を持って大転換した」。威勢のいい「橋下節」の実行度は今後、週1回の記者会見で徐々に明らかにされていく。
http://www.asahi.com/politics/update/0206/OSK200802060074.html
446
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/02/15(金) 00:30:12
橋下府政の“黒子”堺屋太一氏「大阪は終戦前夜だ」
2月14日20時53分配信 産経新聞
産経新聞社のインタビューにこたえる堺屋太一氏
■「負け続けていることに気付かぬ」行政…危機意識ないと警告
今月6日に就任した大阪府の橋下徹知事(38)について、元経済企画庁長官の堺屋太一氏(72)が産経新聞のインタビューに答え、「現在の大阪は昭和20年の終戦前夜のような状態。にもかかわらず行政に危機意識が全くない」と指摘した上で、橋下知事に対し「大阪は国際都市を目指せ」「知事直属の職員を100人組織せよ」など4つの提言を行った。堺屋氏は橋下知事の出馬表明直後から後見人的な役割を果たしており、知事就任後の発言が注目されていた。
堺屋氏は、橋下知事の仕事が財政再建に絞られている現状について、「家計のように倹約すればすべて解決するわけではない。収入と支出のバランスが大事で、収入をいかに増やすかという部分も首長の腕の見せ所だ」とする一方、「国も同様だが、役人は経済効果のない施策ばかりを打ち出し、責任も取らない。彼らの言うことをうのみにしてはならない」と指摘。「(少ない予算ではあっても)従来使っていた部分を10%削る一方で、将来の夢のための1%を新規事業に使ってほしい」とエールを送った。
大阪府の現状については、ここ数年の大手企業本社の東京移転や大阪商品取引所の閉鎖、府民1人あたりの所得が下がり続けていることなどを例に挙げ、「歴史的にみても、これほど短期間に地位の下がった都市はない。東京一極集中の弊害という言葉で片付けられることが多いが、京都や名古屋は元気だ。大阪だけがダメになっていることを自覚すべきだ」。
さらに、「今の大阪は終戦前夜によく似ている。負け続けていることに気づいていないから、危機意識がない。当時の軍人たちが自らの保身や仲間のことしか考えていなかったように、大阪の役人たちも大局から物事を見ていない」と厳しく批判した。
提言では、「凋落(ちょうらく)のきっかけは大阪万博後の1970年代にまでさかのぼる。当時の革新府政が目指したのが、こぢんまりとした地方都市化であり、中小企業が肩寄せ合うだけの街づくりだった。現在の府庁幹部が入庁したのは、ほとんどがこの時期で、夢のある行政経験をほとんどしていない」と指摘。その上で、(1)「大阪は地方都市ではなく、国際都市を目指せ」(2)「外部採用も含め、本当に大阪を愛している直轄職員を100人組織せよ」(3)「危機感と憤りを府民にも浸透させ、負け癖を直せ」(4)「他都市にない21世紀型の名物、名勝をつくり、観光客を呼び込め」−の4項目を挙げた。
また、橋下知事を強く支持した理由について「大改革をするときは、しがらみの大きい(行政)経験者ではダメだと思った」とし、「個人的な付き合いはなかったが、仕事にスピード感のある弁護士だと聞いていた。何より会ってみて大阪を愛しているという情熱があった。過去に例のない知事が誕生するという予感があった」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080214-00000932-san-pol
447
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/02/15(金) 00:32:57
堺屋氏の一問一答「大阪を世界都市に作り直すのが橋下知事の仕事」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/localpolicy/122810/
■たこ焼きだけの大阪…ホコテンだけで年1800億円が東京に流れてる
堺屋太一氏とのインタビューの一問一答は次の通り。
◇
−−橋下徹知事への提言は
「大阪は本来、地方都市ではなく世界都市だ。まず、これを作り直すのが橋下さんの仕事だ」
−−なぜ地方都市になったのか
「戦後の自治体は地域振興ではなく地域サービスに特化させられている。特に大阪は、昭和45年の万博で世界都市化を目指したのに、その後の黒田了一府政は反動で地方都市を目指した。これが最大の問題。大阪は庶民と中小企業が肩寄せ合って生きていけばいいと。そんなムードの中で育った人材が幹部には多い。夢を持って行政手腕を振るうことも、全国に情報を発信することも口先だけになってしまった」
−−どう改善すれば
「大阪を愛し、地方自治をやりたいという人を100人集めて、知事直属の組織をつくる」
−−それは外部の人間も含めてか
「もちろん。例えば東京都庁なら地方自治をやりたくて全国からたくさんの職員が集まる。府庁は『転勤がないから』とか『定年まで安心だから』という職員が多いような気がする。ただ、改革を進めると内部からも周囲からも反発があるのは当然で、それを乗り越えるには財界や知識人らで作る応援団も必要だ」
−−他には
「3番目としては危機感と憤りを持ち続け、その思いを府民や職員に移していくこと。衰退していくときには負け癖がついている。大阪が二流府県になったことを悔しいと思わねばならない。そして最後に大阪に名物、名所をつくること。20年前、大阪は食のおいしい街、日本料理といえば大阪の関西割烹(かっぽう)だったが、今ではたこ焼きしかない。大阪に来る人たちの楽しみがない」
−−今の大阪でもやれることは
「歩行者天国や大規模マラソンなど、東京にあって大阪にないものは多い。東京の歩行者天国には関西から年間延べ600万人が訪れる。1人3万円ずつ使ったとして1800億円が流出している。大阪の府税でいうと60億円ぐらいが逃げている」
−−府民も危機感がないように感じるが
「残念というか不思議だが、下り坂の時はそうだ。日本も敗戦の時、沖縄に米軍が上陸するまでは、日本が負けているという危機感がなかった」
−−今の大阪を例えるのなら、いつの時代に似ていますか
「やはり終戦前夜だろう。軍人たちは自分たちのことだけをいい、倫理観が倒錯していた。府や市の職員にはそうなってほしくない。橋下知事を(終戦時の首相だった)鈴木貫太郎内閣のようにはしたくない」
−−現在の橋下知事は借金返済だけにエネルギーがいっているようにみえるが
「財政再建団体に落ちないかという危機感があるからだ。夕張市のようになるということを府職員が認識しておらず、橋下さんがあわてるのもよくわかる。従来使っていたものを10%削り、将来の夢のために1%だけ新規予算を付けてほしい」
−−堺屋さんは橋下知事のブレーンでは?といわれているが
「ブレーンではない。橋下さんが知事として適任だと思っているが、あまり口出しをしたくない。知事選が終わってからやりとりは全くない」
−−橋下知事が注意すべきことは
「府庁の中もそうだが、大阪の国の出先機関に天下ってくるのは二流官僚だ。それゆえ大阪の声が中央に届かない。人材をどうやって確保するかが問題であり、知事自らが指名で探すべきだ」
−−今後は議会との軋轢(あつれき)も予想されるが
「それは、どこの自治体にもある。やはり問題は職員だ。彼らを使うのは本当に難しい。だから府知事になる人がいなかった。大阪の知事ポストを魅力あるものに変えてもらうのも橋下さんの大きな仕事だ」
448
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/02/28(木) 10:13:00
橋下知事「ひどい状態、メディアは報じてこなかった」
2月28日8時59分配信 産経新聞
橋下徹知事の、27日定例会見での主な発言は次の通り。
−−平成20年度に歳出削減と歳入増加で1100億円を確保すると打ち出した。約束か目標か
「目標。景気をあげて、税収を上げることが大前提。(行政サービスの)手数料アップなども府民に覚悟してほしい」
−−府債発行の削減額は少ない
「赤字債は基本的に認めていない。100億円単位の(削減)金額を多いとみるか、少ないとみるかは個人の価値観」
−−具体的な取り組み額を示した感想は
「大阪府は、こんな(ひどい)状態だったということ。メディアは報じてこなかった。府政記者クラブの方はずっと府庁に詰めている。今は知事だから責任あるが、事態が報じられなかったことに怒りを覚える」
−−数字をオープンにしなかった財政課の責任は
「行政トップの責任ではないか。トップの政治指針がないと、行動できないのが公務員」
−−前知事が悪かったということか
「情報を持っていて出さなかったのではない。情報をつくらせたのは僕。不確定要素に満ちた積算方法は行政慣行になかったが、それに反して号令をかけた。メディアでも簡単にはじき出せる数字だ」
−−個別の事業はどうなる
「大阪の規模なら事務事業をすべて見直しても普通は1年、半年かかる。今の時点ではいえない。ただ、議論の過程は公開しなければいけない」
−−ある程度期間を示さないといけないのでは
「行政が出す予算案に修正をかけるのは議会。みなさんが議論し、その結論を見守る。予算案の目標は大型連休明け。それ以前に大枠を示せと言われても約束できない」
−−行政改革全体を実現するには、1期の任期では足りないが
「自分で任期を決めるのは不適切。まずは、与えられた4年の任期を全うする」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080228-00000902-san-pol
449
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/03/12(水) 02:01:19
■◆■ 神戸市議・兵庫県議の悪行・26 ■◆■
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1198074040/
821 名前:原亮介県議の絵図[] 投稿日:2008/03/12(水) 01:59:11 ID:EYyOyM1t
井上代議士と鷲尾と末松参議員そして原亮介の腹は六月の正副議長選挙が終われば
井上代議士を四区の支部長にして石原県議を自民党県議団においときながら離党勧告
するつもりだな・そんな事したら自民党の党員は減るし捜査の目がむくぞ。今回の
上脇逮捕に原亮介県議がからんどるやろ?P券でも美味しい思いしてるだろう?
議長終わってから小遣いかせぎが忙しいな?井上代議士ねJRAで毎年美味しい思い
しるよな?グリーンピア三木の鷲尾の会に井上が出席してるのには愛想がついた末松に
後継する噂は本当だと推測した。後継料金一千万払ったのも噂ではないな?とすると
末松は参議員を藤原県議に後継するのにいったいいくらもらったのかな?
450
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/29(火) 23:57:49
県議会議長 自民が奪還 上野氏に “3派連合”崩れる
県議会(定数47)は25日、臨時会を開き、議長に自民党・湖翔クラブの上野幸夫氏(67)、副議長に民主党・県民ネットワークの青木愛子氏(71)を選出した。1年前の議長選では民主党と対話の会・びわこねっと、共産党県議団の協調で初の非自民議長が誕生したが、対話の会が自主投票を決め“3派連合”が崩れた格好だ。
正副議長は1年ごとに交代する慣例に従い、議長の出原逸三氏、副議長の角川誠氏が同日付で辞職願を提出したのを受けて議長選が行われ、上野氏は自民党(19人)、公明党(2人)、湖政会(同)で計23票を得た。民主党(16人)の西川勝彦代表は17票、共産党(3人)の森茂樹団長は3票で、白票が4票あった。
対話の会(5人)の角川氏は議長選後、西川氏に投票したことを明らかにし「(1年前の副議長選では)3派連合のおかげで選ばれたので、連合を崩すことは政治家としてするべきではない」と説明。しかし、同会の沢田享子代表は、自主投票となった理由や所属議員の投票行動などについてコメントを避けた。
ただ「対話の会は、うちの会派から議長選で上野氏を支持する代わりに副議長に沢田氏を推すという案を打診され、会派内をまとめきれなかったのでは」と推測する自民党県議もいた。
一方、副議長選では同会が一転、民主、共産両党との協調路線を選択。青木氏を支持したため24票を獲得し、公明党の梅村正代表を1票差で破った。
2月議会では自民、共産、公明の3会派の賛成で今年度の予算修正案が可決されたこともあり、過半数を占める会派がない中、その時々の事情に合わせ、合従連衡を繰り返す不安定な議会事情が、改めて浮き彫りになった。
(2008年4月26日 読売新聞)滋賀
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20080425-OYT8T00863.htm
451
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/29(火) 23:59:31
県議会議長 自民が奪還 上野氏に “3派連合”崩れる
県議会(定数47)は25日、臨時会を開き、議長に自民党・湖翔クラブの上野幸夫氏(67)、副議長に民主党・県民ネットワークの青木愛子氏(71)を選出した。1年前の議長選では民主党と対話の会・びわこねっと、共産党県議団の協調で初の非自民議長が誕生したが、対話の会が自主投票を決め“3派連合”が崩れた格好だ。
正副議長は1年ごとに交代する慣例に従い、議長の出原逸三氏、副議長の角川誠氏が同日付で辞職願を提出したのを受けて議長選が行われ、上野氏は自民党(19人)、公明党(2人)、湖政会(同)で計23票を得た。民主党(16人)の西川勝彦代表は17票、共産党(3人)の森茂樹団長は3票で、白票が4票あった。
対話の会(5人)の角川氏は議長選後、西川氏に投票したことを明らかにし「(1年前の副議長選では)3派連合のおかげで選ばれたので、連合を崩すことは政治家としてするべきではない」と説明。しかし、同会の沢田享子代表は、自主投票となった理由や所属議員の投票行動などについてコメントを避けた。
ただ「対話の会は、うちの会派から議長選で上野氏を支持する代わりに副議長に沢田氏を推すという案を打診され、会派内をまとめきれなかったのでは」と推測する自民党県議もいた。
一方、副議長選では同会が一転、民主、共産両党との協調路線を選択。青木氏を支持したため24票を獲得し、公明党の梅村正代表を1票差で破った。
2月議会では自民、共産、公明の3会派の賛成で今年度の予算修正案が可決されたこともあり、過半数を占める会派がない中、その時々の事情に合わせ、合従連衡を繰り返す不安定な議会事情が、改めて浮き彫りになった。
(2008年4月26日 読売新聞)滋賀
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20080425-OYT8T00863.htm
監査委員で紛糾、県議会早朝の閉会
臨時県議会は26日早朝、閉会した。正副議長の選出後、監査委員ポストを巡って会派間の調整が難航したため、25日午後の開会から15時間以上かかって終了した。嘉田知事を含む県庁幹部らは、議会のポスト争いで長時間の待機を強いられた。
結局、監査委員には、民主党・県民ネットワーク、対話の会・びわこねっと、共産党県議団の賛成多数で、同県議団の森茂樹団長が選出された。議会事務局によると、共産党系会派の議員が監査委員に就任するのは初めて。
議会人事が決着した26日未明から、県造林公社が農林漁業金融公庫から借り入れ、損失が確定した約2900万円を支払うための補正予算案など5議案を審議し、可決した。
(2008年4月27日 読売新聞)滋賀
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20080426-OYT8T00815.htm
452
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/05/22(木) 09:53:56
自民改革と民主が会合-両党幹事長が出席【県議団会派】 (2008.5.21 奈良新聞)
政権与党の自民党と政権奪取を目指す民主党とで緊迫した政治情勢が続いているが、19日夜、奈良市川上町の料理旅館で、自民党県連幹事長の服部恵竜氏ら同党所属県議ら6人、民主党県連幹事長の藤野良次氏ら同党所属県議ら9人の計15人で会合を持っていたことが分かった。自民党の県議会会派の分裂について、民主党からの要請で開いたとされているが、「同じ自民党議員同士の話し合いは分かるが、対立政党との懇親会は問題」との声が上がっている。両党の県連最高幹部が同席しただけに、「責任は重い」などの意見も出ている。
この日参加したのは、県議会「自由民主党改革」所属の服部県連幹事長や元県会議長の秋本登志嗣氏と荻田義雄、奥山博康、丸野智彦、粒谷友示の各氏。民主党は藤野県連幹事長と山下力、高柳忠夫、岩城明、田尻匠、尾崎充典、森川喜之、藤本昭広、森山賀文の各氏。自民党改革の小泉米造氏は欠席したという…
〜この続きは本紙をご覧下さい〜
http://www.nara-np.co.jp/n_all/080521/all080521b.shtml
453
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/05/24(土) 11:42:48
1人会派の「新政会」解散
府議会の無所属議員らで作る会派「新政会」が21日、解散した。4月に稲荷義晴議員が死去、所属議員は上田秀男議員(70)1人だけになっていたが、この日、上田議員が府議会事務局に解散届を提出した。上田議員は「京都創生フォーラム」に移籍した。
新政会は1975年に結成、最大8人を擁した。昨年4月の府議選後、所属議員が公選法違反で逮捕され、辞職し、稲荷議員と上田議員だけになっていた。
上田議員の移籍で、京都創生フォーラムの所属議員は4人となり、代表質問をしたり、議会運営委員会のメンバーを出したりできる「交渉会派」となった。
上田議員は「さみしい思いもあるが、1人会派では会派運営費も受けられず、議員活動は難しい。新しい会派で若い議員と一緒にがんばりたい」と話している。
(2008年5月22日 読売新聞)京都
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20080522-OYT8T00040.htm
454
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/08/19(火) 22:08:07
東大阪市2部長排除 議会が弁明書提出
東大阪市議会が、市の部長2人を議場から排除する動議を2回議決した問題で、市議会は12日、野田義和市長が議決取り消し裁定を求めて橋下徹知事に行った申し立ての棄却を求める弁明書を賛成多数で可決、府に提出した。
弁明書は浅川健造議長名。「審議権の確保のため、法で認められた権限を行使した」と排除の正当性を主張している。府が市議会に提出を求めており、この日の臨時議会に議員提案された。
(2008年8月13日 読売新聞)大阪
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20080813-OYT8T00048.htm
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