red herring、irrelevant thesis(討議されている問題から注意をそらすために、関係ない問題を持ち出すこと。あるいはその関係のない問題)
ad hominem、attacking the person(相手の議論へ反論せずに、人身攻撃をすること)
ether-or、false dilemma(実際には選択肢が2つ以上あるのに、2つしか存在しないように思わせて、聴衆にどちらかの選択を迫ること)
bandwagon(バンドワゴン、人気便乗。「多くの人間、すべての人間がそうだと信じている」という事実をもって、あることが証明されるとすること)
peer pressure(集団の構成員に対して同一行動をとるように仕向ける集団からの社会的圧力)
fallacy of consensus gentium(人々が一般に考えていることはすべて正しいという前提で,自説の正当性を世間に求めること)
slippery slope(最初に何かを行うと、それが滑りやすい坂を転がっていくように、次々と避けられない出来事が起こると決め付けること)
straw man(ある意見を自分の都合よい様に表現しなおし,その歪められた意見を対象にして議論を進めること)
special pleading(問題を自説に都合よい様に扱う.同じ一つの事柄を自説に都合のよい状況では肯定し,自説に不利な状況では否定する、手前勝手な議論)
hasty conclusion、hasty generalization(拙速な結論付け。十分な証拠・根拠なしに結論をいそぐこと)
unrepresentative sample(帰納的な推論で使われた標本が母集団を適正に代表していないということ)
the Volvo fallacy(時間的に現在に近い出来事や心理的衝撃の大きい事件など、思い出しやすいことの起こる確率を過大評価することである。なお、「ヴォルヴォの虚偽」という名称は、安全性の点で評判の高いヴォルヴォの車に乗っていた人が最近事故にあって入院したというニュースを聞いて、自分は絶対ヴォルヴォには乗るまいと考えたという小噺に由来している)
sweeping generalization(提示されている証拠を越えた結論を出すこと)
slothful induction(結論に反する証拠があるのにそれを無視すること)
fallacy of exclusion(帰納的な議論をする上で重要な証拠を考慮に入れず排除すること)
biased evidence(拠り所にしている証拠が不適切であったり,標本の抽出法に偏りがあると,誤った結論が導かれる.この誤った証拠だけを強調して,それに反する証拠は無視することによって,自分に都合のよい方向へもっていくことを slanting という)
guilt by association、bad company fallacy、the company that you keep fallacy(ある考えを悪評のある人物または集団と結びつけることによって、その考えが正しくないように思わせること)
two wrongs make a right(他者の悪事を指摘することによって、自分の悪事を正当化しようとすること)
appeal to false authority、argument from questionable authority、argumentum ad verecundiam(主張の根拠として間違った権威(典拠)を挙げていること)
appeal to common belief(一般に広く信じられていることを主張の正しさの根拠にすること。俗説および世論調査の結果をある状況が存在する、または、存在しないことを主張する命題である経験的(検証可能な)命題の根拠にすること)
appeal to common practice、appeal to tradition(一般に広く行われていることを主張の正しさの根拠にすること)
argumentum ad antiquitatem(単にある物事が古いということを主張の根拠にすること)
argumentum ad novitatem(単にある物事が新しいということを主張の根拠にすること)
argumentum ad crumenam(結論の真偽ではなく、相手の利害得失を理由にして、話し手の結論を受け入れさせようとすること)
style over substance(議論の内容ではなく、発言者またはプレゼンテーションのスタイルを結論の真偽の判断基準にすること)
equivocation(同一の言葉が複数の意味で使用されているという誤り)
amphiboly(文章の構造が不明確で複数の解釈を許しているという誤り)
appeal to ignorance(あることが偽であるとは証明できないことを理由にそのことが真であると主張する、または逆にあることが真であるとは証明できないことを理由にそのことが偽であると主張するという誤り)
appeal to wishful thinking(希望的観測に訴える論証。あることについて正しいと思いたいので、そのことが正しいと主張すること。ある考えまたは行動から発生する可能性のある肯定的な結果を過大評価する一方で、否定的な結果のほうは過小評価して、その考えまたは行動が正しいと主張すること)
・・・希望的観測は、前向き思考(positive thinking)・楽観主義(optimism)・視覚化(visualization 実現すればよいと思うことを既に実際に起こったことを見ているように心に思いうかべること)・信仰(faith)という名の下に実行されていて、これを擁護する人もいる。
・・・1:道徳的・倫理的擁護。この種の擁護では、希望的観測が美徳や義務とされる。たとえば、信仰においては、十分な証拠のあることよりも、証拠のない、または、否定的な証拠のある教義を信じることが賞賛に値するとみなされることがある。
・・・2:実用主義的擁護。この種の擁護は、希望的観測からもたらされる実益をその理由とする。ただし、こちらのほうは正しいと信じたいと思う命題が本当に正しいと主張するわけではない。
complex question、loaded question、fallacy of interrogation、(1つの命題の中に複数の論点を含ませて、そのすべての論点に関する複数の主張について一括して受け入れるか、それとも拒否するかを聞き手(読者)にせまるという誤り)
appeal to force(自分に同意しなければ不愉快な結果が相手にもたらされることを告げて、自分の主張を受け入れさせようとすること)
appeal to pity、sob story(発言者(著者)が自分の哀れな状況を相手に告げることによって、自分の意見に同意させようとすること)