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国政補選・超重要地方選

761片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/15(金) 11:38:01
共産は松岡氏 衆院熊本3区補選 熊日
http://kumanichi.com/news/local/index.cfm?id=20070614200011&cid=main

 共産党は十四日、松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選に、元県議で党県副委員長の松岡徹氏(62)を公認候補として擁立すると発表した。県庁で記者会見した松岡氏は「大臣の死去で政治とカネの問題をうやむやにしてはならず、根本解決を訴えたい」と語った。

 松岡氏は出馬の動機を「県議時代に取り組んだ課題の根っこは国政にある。参院選と連動した選挙運動を展開し、国政での党の発言力を増していきたい」と説明。同補選で自民党が公認候補の擁立を見送ったことについては「政治とカネの問題で、政権党として公認候補を立て有権者の審判を仰ぐべきだった。(参院選への悪影響を回避した)党利党略にすぎない」と批判した。

 松岡氏は上益城郡御船町出身で熊本市在住。熊本大卒業後、党の県南、北部地区委員長や県書記長を歴任。二〇〇三年四月の県議選(熊本市区)で初当選したが、二期目を目指した今春の選挙で落選した。

762片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/15(金) 11:39:59
民主党が後藤氏擁立発表 衆院補選 熊日
http://kumanichi.com/news/local/index.cfm?id=20070614200012&cid=main

 民主党の小沢一郎代表は十四日、熊本市で会見し、衆院熊本3区補選の党公認候補に党県連副代表の後藤英友氏(40)を発表した。同席した後藤氏は「年金記録不備問題などを訴え、参院選熊本選挙区と併せて勝利し、政権交代につなげたい」と語った。

 会見は同市世安町の参院選熊本選挙区の党候補の事務所であった。後藤氏は「小沢代表や党県連の強い要請を受けて決断した。選挙戦では『政治とカネ』の透明化や都市と地方の格差是正、農林業の活性化などを訴える」と述べた。

 後藤氏は同市出身で、東京大大学院を修了。会社員などを経て民主党の公募に応じ、二〇〇三年と〇五年の衆院選に熊本5区から党公認で立候補したが、自民党候補に敗れた。

 一方、小沢代表は自民党が3区補選に公認候補擁立を見送ったことについて、「政権与党として異常だ。自民党は勝手な都合や思惑で候補を出さないならば政権から下りるべきだ」と批判した。(同日選取材班)

763片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/15(金) 11:42:35
3区補選、参院選 ダブル選が本格始動 熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070615000004

  松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選で十四日、民主、共産両党が公認候補を正式発表した。これにより既に出馬を表明している自民党系無所属の元職、新人を加えた四人による戦いの構図が固まった。補選をめぐる混乱がほぼ終息、参院選熊本選挙区に出馬する三人も態勢の引き締めを図っており、ダブル選挙が本格始動する。

 3区補選に立候補を表明しているのは、元衆院議員の坂本哲志氏(56)と自民党県議の荒木義行氏(48)の自民党系無所属二人と、民主党県連副代表の後藤英友氏(40)、共産党県委員会副委員長で元県議の松岡徹氏(62)。

 坂本氏は出馬表明後、ミニ集会で支援を要請、山鹿・阿蘇地域にも新たな組織づくりを進める。荒木氏は党公認を得られなかったが、前農相の後援会などと新たな組織を結成、農業団体などに支持を訴える。

 この日出馬表明した後藤氏は、党県連を中心に組織固めを図り、今後は連合熊本や社民党県連合に推薦や支援を求める。松岡氏は「政治とカネ」の問題を追及、憲法九条を守ると訴えて支持を広げたい構えだ。

 一方、参院選熊本選挙区には、自民党現職の三浦一水氏(53)、元民主党衆院議員の松野信夫氏(56)、共産党新人の橋田芳昭氏(51)の三人が立候補する予定で、前哨戦を繰り広げている。

 ただ各陣営とも、選対幹部が補選の選考作業に手を取られ活動が停滞。今後自民党は友好団体などに再度働き掛けを強化。民主、共産両党は補選の公認候補と連動した選挙戦を進めるとしている。(同日選取材班)
熊本日日新聞2007年6月15日朝刊

764片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/15(金) 12:38:55
「われこそ自民」懸命 衆院熊本3区補選 無所属の荒木、坂本氏 保守支持層分裂、周囲も戸惑い 西日本熊本
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007shuinhoku/20070614/20070614_002.shtml

 松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選は、いずれも無所属で立候補を表明した、自民党県議の荒木義行氏(48)と元衆院議員の坂本哲志氏(56)による自民支持層の分裂選挙となる。両氏はともに参院選熊本区で自民現職の三浦一水氏(53)支持を表明。自民が異例の「不戦敗」を決めた同補選は、両氏が「われこそ自民」と支持者にアピールする序盤戦を展開している。

 13日午前。荒木氏は県議会棟の自民党控室を訪れた。「頑張れよ」と声を掛ける同僚議員の手を握る荒木氏。「もう、前に進むしかない」。足早に議会棟を後にした。

 その2日前に開かれた、荒木、松岡両後援会の合同会議。荒木氏は補選への立候補を表明し「参院選では三浦氏を応援していただきたい」と支持者に呼び掛けた。明らかに坂本氏を意識した発言だった。

 自民党を離党し、過去2回、松岡氏と戦った坂本氏も参院選で三浦氏支持を表明。「反松岡だが、反自民ではない」「自民は私にとって最も近い政党」。言葉の端々に、自民への秋波がのぞく。

 坂本氏は当初「私の支持者には非自民もいる」と自民色を出すことをためらった。だが、自民が公認候補の擁立を見送ったことから作戦を変更。「私は党籍があるが、相手(坂本氏)は離党している」と強調する荒木氏に対し「お互い無所属なのに有権者にとって党籍が意味があるのか」と切り返す姿勢に転じた。

 2人の争いに他の自民県議は戸惑いぎみだ。3区は前回の衆院選後も松岡、坂本両陣営の争いが続き、4月の県議選では坂本氏の支援を受けた自民県議もいる。荒木氏支持を打ち出すベテラン県議でさえ「多くの自民県議は、旗色を鮮明にできないのでは」と話す。

 三浦陣営も戸惑う。複雑なのは三浦氏の地盤も衆院熊本3区にあり、その動向が補選に影響を与えかねない点だ。「等距離を保たないと、こっちの選挙に影響しかねない」。陣営幹部はそうつぶやき、腕を組んだ。

=2007/06/14付 西日本新聞朝刊

765片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/16(土) 10:31:38
衆院3区補選・・・県農政連荒木氏を推薦 参院選は三浦氏「全力支援」 讀賣熊本

 松岡利勝・前農相の死去に伴い参院選と同日実施される衆院熊本3区補欠選挙を巡り、県農政連(委員長・園田俊宏JA熊本中央会会長)は15日、熊本市内で会合を開き、無所属での立候補を表明している自民党県議・荒木義行氏(48)の推薦を決めた。

 荒木氏と、前衆院議員・坂本哲志氏(56)はそれぞれ地元の農政連支部に推薦願を提出。双方の支部が所属する菊池総支部で協議した結果、荒木氏推薦でまとまり、この日の会合に推薦願を出した。

 出席した各総支部代表者ら30人から異論はなく全会一致で荒木氏の推薦が決まったという。農政連事務局によると、県内約11万5000人の構成員のうち、3区内は約3万5000人。

 会合では参院熊本選挙区に立候補する自民現職・三浦一水氏(53)の応援態勢などを話し合い、全力で支援することを確認した。

(2007年6月16日 読売新聞)

766片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/16(土) 14:03:42
3区補選 県農政連が荒木氏推薦 熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070616000003

  県農業者政治連盟(委員長・園田俊宏JA熊本中央会長)は十五日、松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選で、無所属で立候補を表明した自民党の荒木義行県議(48)=合志市区=の推薦を決めた。

 菊池総支部から推薦申請が上がり、反対意見はなく全会一致で決めた。

 同総支部には、同補選に出馬表明している坂本哲志元衆院議員(56)も推薦願を提出していたが、現職の自民党県議などを理由に荒木氏を推した。

 坂本氏は参院選熊本選挙区で自民現職の三浦一水氏を支持しており、荒木氏推薦の影響が出る可能性もあるが、園田委員長は「3区では三浦氏の三選を最優先することも確認した」と話し、参院選優先の選挙態勢を組むことを示した。(松本敦)
熊本日日新聞2007年6月16日朝刊

767片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/20(水) 10:58:03
3区補選 社民県連は候補擁立を見送り  熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070619000003

  社民党県連合(森川生朗代表)は十八日、松岡利勝前農相の死去に伴い七月の参院選と同日に実施される衆院熊本3区補選に、公認候補を擁立しないと発表した。

 3区内の党員を中心に候補者選定を進めてきたが、これ以上時間をかけても3区補選の選挙態勢が整わないと判断した。同県連合は参院選熊本選挙区でも公認候補の擁立を見送っている。

 一方、3区補選に民主党公認で立候補を表明した後藤英友氏から出された推薦願については、三十日の国政選対委員会で協議する。
熊本日日新聞2007年6月19日朝刊

768片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/20(水) 11:08:37
3区補選 県商政連が荒木氏を公認  熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070619000004

 県商工政治連盟(会長・伊東昭正県商工会連合会会長)は十八日、松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選で、無所属での立候補を表明した自民党の荒木義行県議(48)=合志市区=の公認を決めた。

 荒木氏は同連盟の副会長。同補選に出馬する坂本哲志元衆院議員(56)の推薦願は、公認・推薦枠は一人として見送った。

 熊本市の県商工会館であった常任委員会には荒木氏も出席。県商工会連合会副会長も務めることなどを理由に全会一致で決めた。また、荒木氏を自民党の公認候補にするよう党県連に近く申し入れることにした。

 同連盟は参院選熊本選挙区(改選議席一)で自民現職の三浦一水氏の推薦を決めている。伊東会長は「参院選の選挙区と比例区、衆院熊本3区補選はどれも平等に力を入れる」と語った。(森本修代)
熊本日日新聞2007年6月19日朝刊

769片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/23(土) 10:46:34
商政連が自民県連に荒木氏公認要請 讀賣熊本

 松岡利勝・前農相の死去に伴い参院選と同日実施される衆院熊本3区補欠選挙で、県商工会連合会の政治団体「県商工政治連盟」(伊東昭正会長)は22日、自民党県連に対し、無所属で出馬予定の同党県議・荒木義行氏(48)を公認するよう要請した。

 県連は参院選熊本選挙区で同党現職・三浦一水氏(53)の当選に全力を注ぐことなどを理由に独自候補の擁立を見送った。

 しかし、補選では元自民党県議で前衆院議員の坂本哲志氏(56)も無所属で出馬を表明、保守が分裂する事態となっている。

 荒木氏は同連盟副会長で、連盟では公認を得ることで党所属の国会議員、県議の支援を得たい考え。伊東会長は、熊本市の県連で倉重剛総務会長に要請書を手渡した後、報道陣に、「県連が公認を見送った判断には連盟内でも不満の声があがっている。公認があれば、県議も一致して荒木氏を応援することができる。何とか再考を願いたい」と話した。これに対し、倉重総務会長は「機関決定しているので難しい。会長らと相談して対応したい」と述べた。

 補選には民主党県連副代表・後藤英友氏(40)と共産党県副委員長・松岡徹氏(62)も立候補を表明している。

(2007年6月23日 読売新聞)

770片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/24(日) 10:42:41
3区補選〜坂本・荒木氏事務所開き 讀賣熊本

 松岡利勝・前農相の死去に伴う衆院熊本3区補欠選挙で、ともに無所属で出馬を表明している元自民党県議で前衆院議員の坂本哲志氏(56)と自民党県議の荒木義行氏(48)の事務所開きが23日、開かれた。同党県連が参院選への影響を懸念して公認候補の擁立を見送る中、保守分裂選挙が事実上スタートした。

 坂本氏の事務所開きは午前10時から大津町内で始まり、無所属県議4人や後援会幹部、3区内の市町村議らが出席した。

 坂本氏は「政治に参加しようとそれぞれの思いで集まってくれた“草の根”の事務所開きになった。背水の陣、人生最大の勝負と思って走ります」と声を張り上げた。その後、集まった支持者らと握手して回り、支持を訴えた。

 荒木氏の事務所開きは午前10時半から合志市内であり、後援会や県農政連、県商政連など支持団体の関係者らが出席。自民党県議3人も姿を見せた。

 荒木氏は「損得勘定の政治はいらない。無所属で堂々と選挙に勝ち、自民党の国会議員として発言したい。3区に新しい風を吹かす代表として頑張りたい」とあいさつ。ガンバロー三唱で締めくくった。

 参院選に立候補を表明している自民現職・三浦一水氏(53)は両陣営の事務所開きに姿を見せなかった。

 同補選にはほかに、民主党県連副代表の後藤英友氏(40)、共産党県副委員長の松岡徹氏(62)が立候補を表明している。

(2007年6月24日 読売新聞)

771片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/25(月) 01:29:10
選挙:衆院3区補選 坂本氏、荒木氏が事務所開き /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/news/20070624ddlk43010017000c.html

 松岡利勝前農相の自殺に伴う衆院熊本3区補選で、ともに無所属での出馬を表明している元自民党県議で前衆院議員の坂本哲志氏(56)、自民党県議の荒木義行氏(48)が23日、それぞれ事務所開きをした。

 坂本氏は、大津町のJR肥後大津駅近くに事務所を置いた。支持者を前に「『このままの3区ではいけない』と衆院選に初出馬してから4年、状況は少しずつ変わってきた。今こそ、一部の利権ではなく、みんなの思いが通り、うわべの言葉だけではない政治にしなければいけない」と支持を訴えた。

 来賓に自民党県議の姿はなかったが、山崎拓・元自民党副総裁の事務所幹部が紹介されたほか、自民党国会議員数人からの祝電が披露された。

 一方、荒木氏の事務所開きは合志市栄であり、松岡氏の後援会や県農政連、商工政治連盟の関係者らが大勢詰めかけた。

 荒木氏は自民党の現職県議だが、党への公認申請を県連が認めなかった経緯などから、来賓の自民党県議は数人のみ。荒木氏は「松岡先生(の死去)は残念だった。3区の夢としてお願いし、進んでいた事業も消えてしまいそうな感じ。市民の目線に立った政治を取り戻す新しい風を吹かせたい」と決意表明した。

 同補選にはこのほか、民主党県連副代表の後藤英友氏(40)、共産党県副委員長で元県議の松岡徹氏(62)が立候補を表明している。【笠井光俊、山田宏太郎】

毎日新聞 2007年6月24日

772片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/25(月) 10:25:19
衆院補選へ 相次ぎ事務所開き 熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070624000001

  ■「草の根で政治改革」 大津町で坂本氏

 衆院熊本3区補選に出馬を表明している無所属元職の坂本哲志氏(56)の後援会事務所開きが二十三日、菊池郡大津町であった。

 県議や3区内の市町村議員、支持者が出席。代表して大西一史県議らがマイクを握り、激励した。

 坂本氏は「(前回衆院選で)落選後の一年九カ月の間に、生活の実態をみなさんと同じ立場で考え、体にしみ込ませることができた」とアピール。喫緊の課題として労働者の収入確保、若年者の雇用拡大、中小企業や商店街の活性化を挙げ「言葉やうわべだけ、きれい事だけではない国政を実現したい。草の根を広げよう」と訴えた。(田川里美)


■「3区に新しい風を」 合志市で荒木氏

 衆院熊本3区補選に無所属での出馬を表明している自民党県議の荒木義行氏(48)の後援会事務所開きが二十三日、合志市栄であった。

 党所属の県議や3区内の市町村議、支持者らが出席。支援団体を代表して県商政連の伊東昭正会長、県酪政連の吉田孝壽委員長らが激励した。

 荒木氏は「3区に新しい風を吹かせてほしいというみなさんの熱い思いを受け、みなさんの夢を、3区を、県政を発展させるために、戦う覚悟をした」と決意表明。「私が差し出せるのは、私自身の名刺と体しかない。私と一緒に新しい風となって、支持を広げていってほしい」と訴えた。(浪床敬子)
熊本日日新聞2007年6月24日朝刊

773片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/26(火) 14:20:07
(上)自民系三たび分裂 重なる地盤、支持真っ二つ 熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kouzu/kouzu01.cfm

 松岡利勝前農相の自殺に伴う衆院熊本3区補選は七月の参院選と同日実施される。自民党は公認候補の擁立を見送ったが、前農相と争ってきた元職と、自民党県議がともに無所属で立候補を表明。自民系は三たび分裂選挙となる。そこに民主、共産の公認候補が絡む。混とんとする中、熱を帯びてきた同補選を追った。(同日選取材班)

 「一部の人ではなく、より多くの人の声を反映させたい。その総仕上げが今回だ。再度、私を国会に押し上げてほしい」。二十三日午前十時すぎ。無所属の元職坂本哲志(56)は菊池郡大津町の後援会事務所開きで声を張り上げた。

 その三十分後。大津町に隣接する合志市では、無所属での出馬を表明した自民党県議の荒木義行(48)が事務所開き。荒木も「新しい風を求める皆さんの思いを背に走り始めた。3区内の地域を発展させるため全力を尽くす」と声を枯らした。

 ■踏み絵

 事務所開きが、ほぼ同時刻となったことに両陣営は「単なる日程の都合」というが、双方の支持者の中からは「まるで踏み絵だ」と悲鳴にも似た声が上がる。

 坂本と、自殺した松岡は二〇〇三年と〇五年の二回、自民系の分裂選挙を戦った。しかし、今補選はその時よりさらに構図が複雑だ。

 松岡は阿蘇郡市を主地盤としたが、坂本は自民党県議時代、荒木と同じ旧菊池郡の選出。今回は二人の主地盤が真っ二つに割れる格好だ。加えて過去二回の衆院選で、荒木の支持者の一部は坂本に好意的に動くなど重なってきた経緯がある。

 坂本の事務所開きに出席した山鹿市のサービス業の男性は「従業員を半分ずつ参加させた」という。荒木の事務所開きに姿を見せた合志市議は「自分の後援会は坂本支持者も多い。でも県議には世話になっている…。(坂本、荒木かの)どちらと、態度を鮮明にできない人は少なくないと思うよ」と顔をしかめた。

 首長たちも立場は微妙だ。合志市長の大住清昭は二十四日に坂本、荒木の両事務所を訪問して激励。大津町長の家入勲、菊陽町長の後藤三雄とも事務所開きで両陣営に祝電を送った。

 ■異例の対応

 互いの支持者が複雑に入り組む中、さらに選挙戦の構図を不透明にしているのが自民党県連の対応だ。県連は参院選熊本選挙区への影響を考え、公認擁立を見送った。それは、坂本が参院選熊本選挙区で自民現職の三浦一水の支持を早くから明言していたからだ。

 しかし、自民党県議の荒木も参院選は当然、三浦を支持。このため自民県連は身動きが取れず、県連執行部は坂本、荒木の事務所開きにだれも姿を見せなかった。県連幹部の一人は「三浦の当選には双方の支援がいる。県連として3区補選で、どちらかに肩入れするような指示は出せない」と話す。

 一方、坂本が松岡と争った過去二回の衆院選で「草刈り場」となってきた山鹿・鹿本地区。山鹿市の男性農家(61)は「これまで自民党候補で頑張ってきたが、今回は指示もなく、何も決めてない」という。

 同地区で過去二回の衆院選にかかわってきた同県連関係者は苦笑した。「この四年間、坂本陣営に対抗心を燃やし、徹底したローラーを掛けてきたのに…。拍子抜けだよ」(文中敬称略)

熊本日日新聞2007年6月26日朝刊

774片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/27(水) 17:39:34
(中)前農相の影 “主役”不在、揺れる支持基盤 熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kouzu/kouzu02.cfm

 「これまでのしがらみや恨みを捨て、3区に新しい風を吹かせよう」。十一日夜、菊池郡大津町のビジネスホテルで衆院熊本3区補選に出馬表明した自民党県議の荒木義行(48)が強調した。

  会場には荒木に出馬を強く求めてきた前農相・松岡利勝の支持者が「松岡としかつ後援会」と書かれたジャンパーを着て世話する姿があった。荒木の出馬表明後、会場で配られた紙には荒木後援会と松岡後援会などで「新しい風の会」をつくり、荒木の選挙を支えることが記されていた。

  荒木は国政選挙には初挑戦。自身の後援組織がない阿蘇郡市と鹿本郡市は、松岡後援会が頼みの綱。「松岡後援会に支えられなければ勝てない。ただ、あまり松岡後継色が出ると敬遠する支持者もいる。まして『反松岡』で戦ってきた坂本に攻める口実を与えてしまう」。荒木陣営の幹部は、亡き農相の地盤を引き継ぎながらも、清新なイメージ作戦を練った訳を明かす。

  荒木の出馬表明から八日後の十九日。同じ大津町のビジネスホテルで開かれた元職の坂本哲志(56)の集会。選対幹部の大津町議は荒木陣営の“戦略”を、「決して『新しい風』ではない。荒木は松岡後継そのもの」と決め付ける。二十三日の坂本の事務所開きでも、荒木陣営の手法を“松岡隠し”と言わんばかりの発言が相次いだ。

  ■想定外の事態

  坂本は二〇〇三年と〇五年の過去二回の総選挙で、「反松岡」が旗印だった。ところが補選は、その松岡の死去に伴う争いだ。荒木に前農相の影を重ね合わせる戦術に、支持者の一人は「いつまでも悪口じゃいかん」と苦言を呈するが、敵将不在という想定外の事態に「明確な対抗軸を見いだせない」(坂本後援会役員)と焦りものぞく。

  前農相の急死という予想だにできなかった事態は、松岡の出身地・阿蘇郡市にも微妙な影を落とす。

  県農業者政治連盟は十五日、菊池総支部の決定通り荒木を推薦した。しかし、その後の二十一日、阿蘇市で開かれた同連盟阿蘇総支部の会合は「荒木推薦」を追認したものの、明確な荒木支持は十二支部のうち五つ。前農相の最大の支持基盤だった農政連の地元総支部が、“一枚岩”ではない一端も垣間みえる。

  ■草刈り場

  「善し悪しは別に、前農相は阿蘇出身者だった。意見が少々違っても従った。しかし、その農相はいない。(過去二回の総選挙で地元候補がいなかった)山鹿・鹿本地区のように阿蘇が草刈り場になりはしないか」。複数の阿蘇市議は顔を曇らせる。

  松岡と距離を置いてきた阿蘇市長の佐藤義興は二十二日の記者会見で、「(自分の)後援者がだれを支持しようが構わない。自分は政争に巻き込まれたくない」と語った。

  佐藤の言葉は、主役不在で微妙に揺れる阿蘇郡市の現状と二重映しになる。(文中敬称略)

熊本日日新聞2007年6月27日朝刊

775片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/28(木) 09:16:42
二つの決戦(上)自民
両新人 足場固め難航 讀賣岩手

 参院選と衆院岩手1区補選が間近に迫った。各党の思惑と動きを追う。

■巨大な壁■

 小雨がそぼ降る6月上旬の奥州市水沢区のZホール。500人収容のホールに集まったのは200人ほど。お年寄りの姿が目立つ。

 「岩手にいる与党の国会議員は、たった2人。自分も政権与党の中で役割を担わせてほしい」

 ステージの上で、参院選岩手選挙区に自民党公認で出馬する千田勝一郎(36)は、声のトーンを上げた。しかし、帰ってきた拍手はまばら。千田が選挙戦略の要と狙いを定めた水沢区の後援会結成大会で、予想以上に厳しい現実を思い知らされた。

 水沢は、言わずと知れた民主党・小沢代表のおひざ元だ。水沢を含む県南地方で、自民党が持つ県議の議席はわずか2。対する民主党は11。公募候補の千田はそれでも、あえて県南から足掛かりを築いていく道を選んだ。

 父親が同市胆沢区出身で、自身も中学時代を水沢で過ごした。ただ、千田には地縁以上に別の考えがあった。「党勢が退潮する中、小沢代表の地盤でどれだけ支持を伸ばせるか。岩手に根付くために、真価が問われるのは、そこだ」

 しかし、地元の自民党関係者にとって、小沢の怖さは骨身に染みている。「いくら内輪で威勢の良いことを言ってみても、外に出れば腰が引ける」

 頼みの綱の職域団体も、地域事情が絡む選挙区選となると話は別だ。県医師連盟は千田の推薦を決めたが、建設、農業関係は自主投票の構え。「個人的には自民支持だが、小沢さんは裏切れない。この業界は、そういうものなんです」。東京で千田の激励会に顔を出した建設会社の役員は、複雑な心境を明かす。

■ジレンマ■

 盛岡市内で5月中旬に開かれた自民党の演説会。衆院岩手1区補選の公認候補予定者、玉沢正徳(36)の演説が終わると、会場から大きな拍手がわき起こった。そんな中、演壇のすぐ横で、身じろぎもせずに、じっと座る人物がいた。正徳の父、元農相の玉沢徳一郎衆院議員(69)その人だ。

 正徳が立候補を決めてから、2人は公の場で会話どころか視線すら交わさない。「これは正徳の選挙。徳一郎さんとの関係を中途半端にして世襲批判を受けても困るので、ゼロを選んだ」と陣営幹部は説明する。

 正徳は中学、高校の同級生を中心に後援会を組織し、選対本部長には、徳一郎と距離を置く元環境相の鈴木俊一を据えた。かつて、鈴木の父・善幸と徳一郎が演じた「鈴玉戦争」の和解を演出するため、講演会のポスターにも鈴木の顔写真を入れた。

 しかし、必死になって世襲イメージをぬぐい去ろうとすればするほど、逆にそれを浮き出させてしまう。

 5月下旬の時局講演会。弁士に招かれた元首相の森喜朗は、早大の同窓生でもある徳一郎が会場にいないのを見て、演壇から正徳をとくとくと諭した。「お父さんが来ると票が減るとか、世襲だと言われるとか、そんな小さなことで、選挙を戦ってはいけない」。苦笑いを浮かべる正徳を横目に、森は続けた。「お父さんの力を借りて選挙に出る。親子の縁も情もなくなるこの時代の中で、心がつながっている証拠でしょう」

 正徳陣営は、父の力を借りるべきか思い悩み始めた。5月になっての候補擁立と出遅れたはずの民主党が、着々と後援会組織を整えつつあるのに、自陣は盛岡市内の支部設立すらおぼつかない。が、事ここに至っての軌道修正は、思わぬ反作用を呼びかねない。

 「考えを見直す局面に来ているのかもしれない」。もろ刃の剣を前に、陣営幹部の胸中は揺れている。(敬称略)

(2007年6月28日 読売新聞)

776片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/28(木) 12:30:37
(下)自民牙城に挑む野党 組織力の弱さに悩み深く 熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kouzu/kouzu03.cfm

「小規模農家も大切にする民主党と、大規模農家だけを支援する自民党。どちらがいいかを選択する選挙だ」

 二十四日午後、阿蘇郡西原村にある物産施設「萌の里」近くの駐車場。民主党代表代行・菅直人は、横殴りの雨に打たれながら自民党農政を批判した。衆院熊本3区補選で、民主党は後藤英友(40)を擁立する。菅は後藤支持も訴えた。

 荒天のせいか、聴衆はまばら。そればかりではない。ある村関係者は「この施設は松岡さんの力添えで建設できた」と言ってはばからない。有力農林族だった前農相・松岡利勝。その主地盤に切り込むのは容易ではない。

  ■相乗効果

 自民系候補同士が三たび対決する3区補選。県内最大の農業地帯を抱える自民党の“牙城”。民主党が狙うのは、補選と同日に実施される参院選との相乗効果だ。

 ただ3区は、県内で民主党の組織力が最も弱い地域という。党所属の地方議員は一人。集票は労組依存にならざるを得ない。「事務所スタッフを集めるのにも苦労した。後藤の知名度も低く、農政や年金で無党派層を取り込むしかない」。党県連幹部は頭を抱える。

 3区では〇三年の前々回総選挙以来、四年ぶりに公認候補を擁立した共産党も悩みは深い。〇三年の総選挙では、当選ライン八万票の攻防で、共産候補の獲得票は約四千五百票。地盤の弱さは否めない。補選に立候補する松岡徹(62)は「政治とカネ」を最大争点に位置付け、「自民も民主も政策は大きく変わらない」と共産党の独自性をアピールする。

 一カ月前の五月下旬。東京地検特捜部の捜査官が、阿蘇郡小国町の緑資源機構の現場事務所に捜索に入った。機構役員の“天下り”の代償として工事の受注先を割り振る機構主導の官製談合。小国町の捜索は、県内も談合の舞台だったことを物語る。

 この捜索から三日後。前農相は東京・赤坂の議員宿舎で自らの命を絶った。政治資金管理団体の支出の不透明さ、さらに官製談合の関連団体からの献金。「政治とカネ」をめぐる追及の矢面に立たされていた。

  ■全国注視

 補選はこんな“激震”の中で幕を開け、全国が注視する。

 一方、従来の3区の総選挙とは違った現象も表面化している。前農相の有力集票マシンだった地元建設業者の動きが鈍いのもその一つ。
  「これまでだったら『事務所開きに何人出してくれ』といった命令がくるのは当たり前。ところが今回は音さたなし。選挙どころの話じゃないんだろう」。阿蘇市の中堅建設業者は冷めた口調だ。

 選挙戦の構図は大きく様変わりし、視界が閉ざされたかにも見える。

 「行き過ぎた利益誘導型政治の結果として、今日の状況があることを忘れてはならない。候補者も支持者も、現状を正面から受け止め、選挙戦の中で政治の在るべき姿を探っていかないと、政治への信頼は回復不能になってしまう」

 熊本大政策創造研究教育センター教授・上野眞也(政治学)は、そう指摘する。(文中敬称略) (同日選取材班)

777片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/02(月) 14:43:32
自、民、共の政党対決へ 衆院補選岩手1区 岩手
http://www.iwate-np.co.jp/senkyo/2007/07/0707011.html

 今月29日投開票の参院選と同時期に行われる衆院岩手1区補選(定数1)は、公認候補を擁立する自民、民主、共産各党による政党対決の様相が日増しに強まっている。全国で衆院補選が行われるのは岩手1区と、松岡利勝前農相の自殺に伴う衆院熊本3区だけで、各党とも党の威信をかけた戦いとなる。岩手1区で新人同士の選挙戦となるのは、小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降、初めて。各党は「年金記録不備問題」などを争点に、議席獲得に向け熱い前哨戦を繰り広げている。

 衆院岩手1区補選に立候補を予定するのは衆院勢力順に、自民党公認で元団体職員の玉沢正徳氏(36)、民主党公認で弁護士の階(しな)猛氏(40)、共産党公認で党県委員会書記長の瀬川貞清氏(57)。

 玉沢氏は30日、街頭演説を重ねた。年金記録不備問題について「1日も早く解決して国民の不安を解消する」と強調。「政策を担う責任がないままに、美辞麗句を並べても、世の中は変わらない」と野党各党を批判した。

 父親に玉沢徳一郎衆院議員(比例東北)を持ち知名度は高いが「組織力」が課題。これまで1区全体と矢巾町の後援会を立ち上げたが、盛岡市内の後援会は「人手不足」(同党関係者)などで設立の見通しは立っておらず、今後、徳一郎氏が所属する自民党・町村派の秘書団が1区入りして支援する予定。同党県連の菊池勲会長は「新人同士の戦いこそ、議席獲得のチャンス」と対応を急ぐ。

 階氏は30日、1区内20カ所で街頭演説を行った。年金記録不備問題について「国会の会期が延長されたにもかかわらず、重要法案が徹底審議もなく与党によって強行採決された。これでは批判をかわすための延長と言わざるを得ない」と対決姿勢を強めた。

 民主党衆院議員だった達増知事の後援会と連動させる形で、1区内26地区で後援会を設立。同党の「組織力」を背に活動を進めるが、出馬表明が5月と遅れ「知名度」の浸透が課題となっている。

 同党関係者は「1区を落とせば、知事選や(推薦含め)22人が当選した県議選の努力も水泡に帰す」と必勝を誓う。

 瀬川氏は30日夜に盛岡市内で開かれた共産党の議会報告会で演説し「定率減税廃止で住民税増税となったが、大企業は減税のままだ。このような政策は中止すべき」とし、年金記録不備問題について「国の責任で年金保険料の納付記録をすべての受給者、加入者に知らせるべき」と述べた。

 今選挙戦の課題として瀬川氏は「知名度不足」を挙げる一方、「苦しい住民の視点に立って丁寧に解決を図る姿勢と組織力で全力を挙げる」と強調する。

 同党の衆参両院の議席は各9議席。関係者は「10議席に達すると党首討論に出ることができる」として、衆院補選がある岩手1区と熊本3区に力を入れる方針だ。

 衆院岩手1区補選は今月17日告示される。同補選には盛岡市の経営コンサルタント勝政(本名・馬場)康臣氏(53)も無所属での立候補を表明している。

(2007.7.1)

778片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/02(月) 14:43:59
坂本氏が総決起大会3区補選 讀賣熊本

 松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補欠選挙で、無所属で出馬予定の前衆議院議員・坂本哲志氏(56)の総決起大会が1日、大津町生涯学習センターで開かれた。

 無所属県議や3区内の市町村議らが出席。坂本氏を支援する大西一史県議は「坂本さんは次期衆院選がいつあるかわからない中で、前回落選した翌日からつじ立ちを続けてきた。良識ある政治家を送り出そうではありませんか」と激励した。坂本氏は「補選は今の政治家がどうあるべきか、これからの政治はどうあるべきかが問われる選挙。坂本が勝てば政治は変わる」と訴え、「地方の代弁者、生活者の代弁者として政治にまい進したい」と声を張り上げた。

(2007年7月2日 読売新聞)

779片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/03(火) 10:43:26
衆院3区補選 社民、後藤氏に協力  熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070701000001

  社民党県連合(森川生朗代表)は三十日、熊本市で総支部代表者会議を開き、七月十七日告示の衆院熊本3区補選は民主党新人、後藤英友氏への選挙協力で一致した。

 十八総支部や支援労組の代表ら約三十人が出席、後藤氏が十五日に提出した推薦願の扱いを協議。「他党候補を推薦しても社民党へのメリットはない」として選挙協力にとどめた。

 県連合は七月十二日公示の参院選は比例代表に絞って集票する。参院選の熊本選挙区では民主党新人、松野信夫氏に選挙協力する。(並松昭光)
熊本日日新聞2007年7月1日朝刊

780片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/03(火) 10:44:44
「政策で選ぶ地域に」 菊陽町で後藤氏、事務所開き 熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070701000004

 衆院熊本3区補選に出馬表明している民主党新人の後藤英友氏(40)の後援会事務所開きが三十日、菊池郡菊陽町の事務所であった。

 民主党県連や連合熊本の役員らが出席。松野頼久・衆院議員(熊本1区)、連合熊本の河瀬和典会長らが激励した。

 後藤氏は「3区はこれまで自民党系同士の争いが続き、どちらを選んでも違いがなかった。今回は民主党の政策を訴え、政策で選んでもらう地域に変えていきたい」と強調。「政治とカネの問題で全国的にもシンボリックな選挙区。民主党の候補者として先頭に立ち、この選挙をぜひ勝ち抜きたい」と訴えた。(野田一春)

781片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/03(火) 10:45:48
3区補選 坂本氏が総決起大会 熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070702000001

 参院選と同日の二十九日投開票される衆院熊本3区補選に出馬表明している無所属元職の坂本哲志氏(56)の総決起大会が一日、菊池郡大津町の町生涯学習センター文化ホールで開かれた。

 3区内の無所属県議や市町村議、支持者らが出席した。

 坂本氏は「今回の補選は政治とカネに関するさまざまな疑惑から発している。私は(過去二回の選挙で)これをなくそうと訴えてきた」と指摘。「今回は小泉改革(で生じた格差)を問う選挙でもある。各地で農業や医療、年金、教育など多くの不安の声を聞いた。地方の生活者の代弁者として国会に送ってほしい」と訴えた。

 阿蘇郡区選出の堤泰宏県議が「厳しい選挙戦になると思うが頑張ろう」などと支持を呼び掛けた。(田川里美)
熊本日日新聞2007年7月2日朝刊

782片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/03(火) 11:29:31
強行採決の余熱残し、国会“閉幕” 与野党対決ムード一気 自民・三浦氏が総決起集会 逆風に危機感濃く 参院選 民主「強行採決は数の横暴」 共産「『政治とカネ』深刻だ」 衆院3区補選 野党が事務所開き 熊本
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kumamoto/20070701/20070701_001.shtml

 「野党は無責任」「与党の数の横暴だ」。社会保険庁改革法などの採決をめぐり、与野党が激突した国会の余熱が残る30日。参院選熊本選挙区に立候補を表明している自民現職の三浦一水氏(53)は熊本市で決起集会を開き「信念に基づき法案を通した」と理解を求めた。民主、共産はそれぞれ衆院熊本3区補選の立候補予定者の事務所開きを行い、与党の強行採決を批判。国会は会期を残して事実上閉幕し、選挙ムードが一気に高まった。

 30日夜、熊本市の県立劇場であった三浦一水氏の総決起集会には、自民党の中川昭一政調会長や、県選出の同党の国会議員ら約2000人が出席。中川政調会長は「年金問題は社保庁で50年以上に及んだ体制を一挙に変えなければならない」とした上で、野党について「不安をあおり、具体的な対案を出そうとしない。(労組に支持されている)民主党には社保庁の改革はできない」などと批判した。

 出席者の中には、三浦氏を公認した県農政連の関係者が目立った。県選出国会議員を代表してあいさつした野田毅衆院議員は「民主党の農業政策は無責任。農業県・熊本で万が1、自民が負ければ日本の農業はどうなるのか」と三浦氏への支持を訴えた。

 年金問題、「政治とカネ」問題で苦戦を強いられる自民。会場には「消費税、リクルート疑惑以来の大逆風」(野田氏)への危機感が色濃くにじんだ。

 この2日間で地元と東京を二度往復した三浦氏は国会での与野党攻防について「さらに逆風が吹くかもしれないが、信念で法案を通した」と強調。支持者に対して「年金の時効を撤廃する法案になぜ野党が反対するのか分からない。社保庁を解体すべきか、温存するのか。私は年金を守るため、解体すべきという立場だ」と理解を求めた。

 衆院熊本3区補選に立候補を表明している民主新人の後藤英友氏(40)と、共産新人の松岡徹氏(62)の両野党陣営が30日、事務所開きを行った。

 菊陽町津久礼であった後藤氏の事務所開きには、社会保険庁改革関連法案など未明の国会採決終了後、朝一番の飛行機で熊本に帰ってきた、同補選選対本部長の松野頼久衆院議員が「消えた年金の記録5000万件を整理してから、社保庁の組織改編の議論をすべきだと主張してきたが、与党の数の横暴で強行採決が行われた」と批判。「今の政権でいいのか、この補選と参院選で有権者にはっきり訴えたい」と強調した。

 後藤氏は「3区は以前から、自民党系の候補者同士がコップの中の争いを演じてきた。この選挙区の体質を変えるために、民主党の政策を堂々と訴えていきたい」と意気込んだ。

 参院選熊本選挙区に立候補を表明している松野信夫氏も応援に駆け付け、「補選に公認候補を擁立しなかった自民党は政権政党としてずるい。3区の有権者には反発があるだろう。参院選との相乗効果を狙っていきたい」と述べた。

 菊池市大琳寺で事務所開きを行った松岡氏は「事務所費や緑資源機構など『政治とカネ』の問題は安倍政権になってよりひどくなっている。事務所費については民主議員の名前も挙がっている。自民と民主、どちらが当選しても何も解決しない」と訴え、「メスを入れられるのは、企業献金も政党助成金ももらっていない、共産党だけだ」と支持を呼び掛けた。また、補選の公開討論会を開くよう、各陣営に申し入れる考えも表明した。

=2007/07/01付 西日本新聞朝刊=

783片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/10(火) 09:19:29
衆院岩手1区補選 告示前情勢 岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20070710_3

 前衆院議員の達増知事の転出に伴う衆院岩手1区補選(定数1)は17日の告示まで1週間に迫った。岩手日報社は7、8の両日、直接面談方式による世論調査を実施。同調査と衆院岩手1区補選取材班による告示前情勢は、民主党公認の新人で弁護士の階(しな)猛氏(40)が年金記録不備問題などに対する批判層の受け皿となり、自民党公認の新人で元団体職員の玉沢正徳氏(36)と激しい攻防を展開。共産党公認の新人で党県委員会書記長の瀬川貞清氏(57)は支持拡大に全力を挙げる。盛岡市の経営コンサルタント勝政(本名・馬場)康臣氏(53)も無所属で立候補を表明している。投票する人を決めていない人は、まだ2割以上おり、無党派層の動向と併せて白熱した戦いが予想される。 

 ◇衆院岩手1区補選(定数1)の立候補予定者

玉 沢 正 徳 36 元団体職員 自 新(公推)

 

階     猛 40 弁護士 民 新(国民新推)

 

瀬 川 貞 清 57 党県委員会書記長 共 新

 

勝 政 康 臣 53 経営コンサルタント 無 新

 

 (立候補予定者の順番は衆院の各党勢力順)

 階氏は5月に達増知事の後継として、出馬表明した。年金記録不備問題や閣僚の不適切発言などに対する批判層の受け皿となり、50歳代以上の支持が厚く、男性の支持が高い傾向にある。

 無党派層が多い盛岡市で広く支持を集め、矢巾町でも一定の支持を得ている。民主党支持層の9割近くから支持があり、社民党支持層も取り込んでいる。政党名による支持傾向が強く、知名度の浸透はこれからだ。

 玉沢氏は昨年12月、自民党岩手1区支部の選考で支部長になり、出馬表明した。玉沢徳一郎衆院議員(比例東北)の長男として知名度があり、20―40歳代の年齢層から一定の支持を得ている。女性の支持も高い。

 盛岡市南部や北西部で階氏と互角の戦い、紫波町で支持を広げている。自民党支持層の8割以上、公明党支持層の7割以上から支持を集める。年金問題などの逆風をいかに克服するかが鍵だ。

 瀬川氏は6月に出馬表明した。共産党後援会の集会や同党の盛岡市議、紫波、矢巾両町議の議会報告会に参加しながら年金問題や憲法改悪、住民税増税などを取り上げ、支持拡大に全力を挙げている。

 共産党支持層から強い支持を集めているほか、社民党支持層の一部からも支持を得ている。盛岡市南部で一定の支持があり、いかに「独自色」を強め支持を広げられるかが課題となりそうだ。

 勝政氏は5月に出馬表明。県選管によると、9日現在、立候補に必要な戸籍謄・抄本、供託金の供託証明を届け出ていない。県選管が同日、本人に確認したところ「13日夕には届ける」と説明したという。

 衆院岩手1区補選は参院選と同様、29日に投開票される。全国で衆院補選が行われるのは岩手1区と、松岡利勝前農相の自殺に伴う衆院熊本3区だけ。岩手1区で新人同士の選挙戦となるのは、小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以来、初めてで、各党とも参院選岩手選挙区と連動した戦いを進めている。

(2007/07/10)

784片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/10(火) 09:54:05
衆院岩手1区補選告示まで1週間 ダブル決戦、県都熱く 河北岩手
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/07/20070710t31015.htm

 増拓也氏の岩手県知事転出に伴い、参院選と同日選(29日投開票)で行われる衆院岩手1区補選(定数一)は、17日の告示まで1週間に迫った。自民、民主、共産が新人の公認候補を擁立予定で、県都盛岡市中心の選挙区はダブルの政治決戦。民主が小沢一郎代表の地元で達増知事が4期保持した議席を死守できるか、自民が奪回できるかが焦点となる。

 政党公認で出馬を予定しているのは、自民が元財団職員玉沢正徳(36)、民主が弁護士階(しな)猛(40)、共産が党県書記長瀬川貞清(57)の3氏。

 玉沢氏は玉沢徳一郎衆院議員(比例東北)の長男。街頭演説で教育改革の実現などを訴え、若い世代対象のミニ集会も精力的にこなしてきた。企業や団体の推薦も500を超え、企業の朝礼などで顔を売る戦略を進める。

 党県連は玉沢氏の知名度に期待し、補選を「小沢王国に風穴を開ける一歩」と位置付ける。職域支部もフル動員し、年金記録不備問題など逆風をはね返す構え。選対幹事長の高橋雪文県議は「自民党の県議、市議の個人的支援者にどこまで支持を広げられるか」と党の枠を超えた集票をポイントに挙げる。

 階氏は証券会社勤務の経験を生かし、当初は経済政策を訴えた。最近は年金問題など与党批判に力を注ぐ。選挙区内に張り巡らされた達増知事の後援会の引き継ぎも終え、スーパー前などでの街頭演説を繰り返し、知名度アップを図っている。

 「参院選とのダブル戦を制するのが党の命題」と県連。女性の支持が厚い達増知事の応援にも期待する。選対本部長の佐々木博県議は「補選にも年金問題などの風が吹くとは限らない。どれだけ多くの有権者に接することができるか、告示後の運動が勝敗を分ける」と分析する。
 瀬川氏は盛岡市議らと街頭演説をこなし、共産党票固めに懸命。憲法改正問題や将来の消費税アップに対する懸念など政府批判を強め、浮動票の獲得も狙う。
 補選にはほかに無所属の自営業勝政康臣氏(53)が出馬表明している。

◇衆院岩手1区補選立候補予定者
玉沢 正徳 36 元財団職員 自新(公推)
階   猛 40 弁護士   民新
瀬川 貞清 57 党県書記長 共新
勝政 康臣 53 自営業   無新

2007年07月09日月曜日

785片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/11(水) 10:58:18
衆院熊本3区補選告示まで1週間 「政治とカネ」の問題は?
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070710000006

政見放送を収録する参院選熊本選挙区の立候補予定者(右)=熊本市の熊本放送
  松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選は十七日の告示まで残り一週間となった。保守分裂となった二〇〇三、〇五年の総選挙に続き三たび自民系が激突、激しい前哨戦を展開する。これに対し、民主、共産両党が公認する二人は年金記録不備問題や住民税の定率減税全廃などで現政権を厳しく批判、埋没を食い止めようと躍起だ。

 同補選に立候補表明しているのは、無所属元職の坂本哲志(56)、同新人で県議の荒木義行(48)、民主党新人の後藤英友(40)、共産党同の松岡徹(62)の四氏。

 3区で三回目の出馬となる坂本氏は、地域の農業や商工業の活性化、福祉や医療面での中央との格差是正を挙げ、「皆さんの声を政策や法律に反映させる」と訴える。

 出身地の菊池郡大津町をはじめ、山鹿、菊池、阿蘇市など十三カ所に事務所を設置。合併前の旧市町村単位にある個人後援会を軸に浸透を図る。

 対する荒木氏は、無所属だが自民党籍を残したままの出馬で「政権与党とのパイプ役」を強調。出身地の旧菊池郡市を核とした3区全体の浮揚を訴える。

 合志市など八カ所に事務所を設け、個人後援会と前農相の後援会、公認・推薦を得た商工団体や農政連を中心に支持拡大を目指す。

 しかし、二人とも今補選の発端ともなった「政治とカネ」の問題に対する発言は目立たず、「ひたむきに政治改革」(坂本氏)「3区に新しい風を」(荒木氏)と対立構図からの脱却を強調。前農相の死去で流動化した票の取り込みを狙う。

 一方、民主党の後藤氏は坂本、荒木両氏の争いを「どちらも安倍政権の政策を実現しようとする自民系候補。自民系では3区は変わらない」と主張。参院選との相乗効果を見据え、年金記録不備や「政治とカネ」の問題などで現政権の対応を批判。大津町や菊陽町、鹿本郡植木町などの新興住宅地を中心に街頭演説を重ね支持獲得を目指す。

 共産党の松岡氏は現政権批判に加え、「民主党も政治とカネの問題や、憲法改正などで自民党と大差はない」と存在感をアピール。ミニ集会や街頭演説を重ね、同党の政策の浸透を図っている。(同日選取材班)
熊本日日新聞2007年7月10日朝刊

786片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/16(月) 09:12:10
3区補選あす告示・・・4陣営前哨戦熱く
集会や街頭で知名度アップ 讀賣熊本

支持者と握手する補選の立候補予定者

 17日に告示される衆院熊本3区補欠選挙は、民主党新人の県連副代表・後藤英友氏(40)、共産党新人の県副委員長・松岡徹氏(62)、そして無所属の2人、元自民党県議の前衆院議員・坂本哲志氏(56)と自民党県議の新人・荒木義行氏(48)の計4人が立候補する見通しだ。台風4号が通過した15日、各陣営は集会や街頭で知名度アップに努め、前哨戦で熱く火花を散らした。

 ■後藤氏

 大津、高森町、西原村などを回り、20か所以上で街頭演説。民主党が掲げる農業政策を訴えたほか、年金記録漏れ問題などでの与党の対応を批判した。午後7時前からは阿蘇市内で開かれた参院選熊本選挙区の同党新人・松野信夫候補(56)の決起集会に駆け付け、「安倍政権では『政治とカネ』の問題は解決できない。自民党の金権政治に『ノー』を突きつけたい」と声を強め、訴えた。

 ■松岡氏

 菊池市や合志市などで選挙準備に追われる後援会関係者を回り、激励した。菊池市の事業所では、支持者らを前にあいさつし、「政治とカネ」問題について、「年金問題で一時トーンが落ちたが、赤城農相の事務所費問題が発覚して再燃した。赤城農相の対応は松岡前農相と同じ」などと批判した。松岡氏は「告示日までにやれるだけのことをやり、選挙戦本番へ弾みをつけたい」と力を込めた。

 ■坂本氏

 朝、地元・大津町であった老人会の清掃活動に顔を出してあいさつ。午後1時半からは約1時間かけ、菊陽町の長塚団地(約90戸)を回った。スニーカー姿で、駆け足になりながら「また衆院選に出ます」「全力で頑張ります」と一人一人に握手を求めた。坂本氏は「告示が待ち遠しい。これまで同様、『政治とカネ』問題、農業振興などの地域の活性化について訴えていく」と汗をぬぐった。

 ■荒木氏

 朝から後援会事務所などを回った後、植木町内の3か所でミニ集会を開いた。初めてあいさつに訪れた大津町の後援会事務所では、集まった支持者らに「お世話になっています」と頭を下げ、本番に向けて気持ちを引き締めた。荒木氏は「いよいよ選挙戦が来るという感じ。中九州横断道路の早期実現やバイオ産業育成など、3区の景気浮揚と活性化を訴えたい」と意気込みを語った。

(2007年7月16日 読売新聞)

787片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/17(火) 09:25:15
衆院補選 きょう告示
各陣営 盛岡で第一声 讀賣岩手

 衆院岩手1区補選はきょう17日、告示される。参院選と同時期に行われる補選は、松岡利勝・前農相の死去に伴う衆院熊本3区と合わせて2つだけで、全国的にも注目を集めそうだ。各陣営は盛岡市でそれぞれ第一声をあげ、12日間の舌戦の火ぶたが切られる。

 16日までに立候補を表明しているのは、自民党の元財団法人職員玉沢正徳(36)、民主党の弁護士階猛(40)、共産党の党県書記長瀬川貞清(57)、無所属の経営コンサルタント勝政康臣(53)の新人4氏。投開票は参院選と同じ29日に行われる。

 玉沢氏は出陣式に続き、午前9時ごろから、盛岡市中ノ橋通のデパート「中三」前で第一声を行う。党本部から中川秀直幹事長、町村信孝前外相らが来援し、マイクを握る予定。矢巾町の「アルコ」前と紫波町の東北銀行紫波支店前でも街頭演説会を行う。

 階氏は午前8時から、盛岡市菜園の事務所で出陣式を行い、午前9時からデパート「カワトク」前で第一声。矢巾町の「マックスバリュ」前や紫波町の岩手銀行紫波支店前でも演説する。党本部からは、山岡賢次衆院議員が応援弁士として駆けつける予定。

 瀬川氏は午前9時から、盛岡市本町通の浅沼ビル前で第一声を行う。高橋千鶴子衆院議員らが応援に駆けつける。初日は市内を重点的に回り、街頭演説を繰り返しながら支持を訴える予定だ。

(2007年7月17日 読売新聞)

788片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/18(水) 08:03:32
衆院補選1区告示 3新人立候補 県都から気勢 讀賣岩手

こぶしを振り上げ、気勢を上げる支持者たち(盛岡市内で)

 知事選に出馬した達増拓也・前民主党衆院議員の自動失職に伴う衆院岩手1区補選は17日告示され、民主党の弁護士階猛(40)(国民新党推薦)、自民党の元財団法人職員玉沢正徳(36)(公明党推薦)、共産党の党県書記長瀬川貞清(57)の新人3氏が立候補を届け出た。一足先に始まった参院選の舌戦が熱を帯びる中、3人の候補者は相次いで気勢を上げ、県都・盛岡市を中心に選挙区内を駆け回った。投開票は参院選と同じ29日に行われる。

 民主党は、退路を断って参院選の陣頭指揮を執る小沢代表のおひざ元での「もう一つの決戦」だけに、議席死守に党の威信をかける。13日には、台風の影響で四国訪問をキャンセルした小沢代表が急きょ盛岡入りし、「頑張っているか」と階候補の手を握りしめた。

 “小沢チルドレン”を自認し、階候補を後継指名した達増知事も、並々ならぬ力の入れようだ。17日は、公務の前に自ら陣営事務所へ足を運び、「政権交代に向けた大きな流れを岩手1区から作ってほしい」と激励した。盛岡市菜園のデパート前で第一声をあげた階候補は、「達増知事が実践してきた草の根の政治をしっかり引き継ぎたい」と宣言した。

 一方の自民党の玉沢候補は、玉沢徳一郎・元農相の長男。元農相はかつて岩手1区を地盤にしていたが、達増知事に連敗を喫した苦い経験がある。今回は代替わりしての雪辱戦でもあり、同市中ノ橋通のデパート前での第一声には、元農相と同じ派閥の中川秀直幹事長と町村信孝前外相がそろって駆けつけた。

 中川幹事長は「岩手が民主王国の名のもとに、孤立して失われた暗黒時代に入るか、全国と一緒に成長するかが問われている」とけん制。年金問題などで逆風に悩まされる玉沢候補も、「自民党に悪いところがあれば変えていく」と、拳を振り上げた。同日夕には森元首相、20日は小泉前首相も盛岡入りする異例の支援体制で臨む。

 これに対し、共産党の瀬川候補は二大政党化への流れに警鐘を鳴らし、「確かな野党」の存在価値を訴える。同市本町通で行った第一声では、応援に駆けつけた高橋千鶴子衆院議員が、「自民か民主か、政権交代(するかしないか)だけがマスコミで取りざたされているが、二大政党だけではない」と呼びかけた。

 瀬川候補も、年金記録問題の早期対策や消費税の増税反対などを掲げ、「県民の皆さんのために頑張る決意だ」と力を込めた。無所属での出馬を表明していた勝政康臣氏(53)は立候補を断念した。

     ◇

 県選管は17日、衆院岩手1区補選の選挙人名簿登録者数を発表した。旧玉山村を除く旧盛岡市、紫波町、矢巾町の合計は27万8870人(男13万779人、女14万8091人)で、前回2005年9月の衆院選と比べて4777人増えた。このうち、今回から投票が可能になる在外登録者は計118人だった。

(2007年7月18日 読売新聞)

789片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/18(水) 09:30:21
衆院3区補選 4候補舌戦スタート 政治とカネなど争点 讀賣熊本

 松岡利勝・前農相の死去に伴い17日に告示された衆院熊本3区補欠選挙は、無所属の元衆院議員・坂本哲志氏(56)、共産党新人の県副委員長・松岡徹氏(62)、前自民党県議無所属新人の荒木義行氏(49)、民主党新人の県連副代表・後藤英友氏(40)(国民新党推薦)の4人が立候補を届け出た。

 4候補はそれぞれの地元で第一声を上げ、「政治とカネ」問題や農業振興を始めとした地域活性化を主な争点に12日間の選挙戦の火ぶたを切った。投開票は参院選と同じ29日。

 投票は午前7時〜午後8時(一部で繰り上げ)、計222か所で実施される。期日前投票と不在者投票は18〜28日。有権者数は11日現在、27万1595人。

■■坂本候補■

 大津町室の選挙事務所前で午前10時から出陣式。沿道にあふれんばかりの支持者らが駆け付け、山崎拓衆院議員からの激励のメッセージが披露された。

 坂本候補は「(前回落選して)1年9か月。この場に立っていられるのは皆様方のおかげです」と頭を下げ、「政治とカネ」の問題では「不透明な事務所経費など様々な疑惑に終止符を打つ」と強調。地方の再生と活性化を訴え、「これまで多くの現場を回ってきた。皆さんと力を合わせ、政治のあるべき姿を3区から全国に発信していきましょう」と声を張り上げた。

■■松岡候補■

 菊池市大琳寺の選挙事務所前で出発式。参院選熊本選挙区に立候補した共産党の橋田芳昭候補らが連携を強調。松岡候補は「川辺川ダムや水俣病問題など県民の課題を国政の場で解決する」と決意表明し、「『政治とカネ』などの不正や腐敗にメスを入れることができる共産党が勝ってこそ、3区の良識を全国に示すことができる」と力を込めた。年金問題に関しては「党利党略ではなく一刻も早い解決を」と主張。農業施策にも触れ、「農業県の熊本が日本の食糧基地として発展するために農家の思いを寄せてほしい」と訴えた。

■■荒木候補■

 合志市栄の選挙事務所近くで出陣式を開き、自民党県議3人が来賓として出席した。荒木候補は、「地方は農村が元気にならないといけない。そうしないと商売も成り立たない」と第一声。「政治とカネ」については、「政治家はきれいにやってさえいれば(何を言われても)気にする必要はない。地方の実態を知っているから国会の場で生きた発言が出来る」と国政とのパイプ役を務める考えを強調した。JA菊池の上村幸男組合長も応援に駆けつけ、「松岡さんの墓前に当選の報告に行こう」と呼びかけた。

■■後藤候補■

 午前9時半、菊陽町津久礼の選挙事務所前で出陣式。民主党衆院議員の松野頼久・総合選対本部長が「増税で国民の負担は増え、生活は明らかに苦しくなっている」と安倍政権を批判、菅代表代行が応援に駆け付け、参院選熊本選挙区とともに勝利を目指すことを誓った。

 後藤候補は年金、税金、補助金、政治献金の“四つのカネ”を引き合いに出し、「自民党のでたらめな年金行政や税金の無駄遣い、弱肉強食の農政をやめさせる。クリーンで透明な政治を実現し、今の流れを百八十度変える」と訴えた。

(2007年7月18日 読売新聞)

790片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/19(木) 00:26:24
衆院補選との距離苦心 ダブル選の熊本 自民、民主、共産の候補
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007shuinhoku/20070718/20070718_001.shtml

 松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選が17日告示され、熊本県内は参院選との「ダブル選」に突入した。参院選でも「政治とカネ」が争点となる中、参院選熊本選挙区(改選数1)の自民、民主、共産の各党公認候補はそれぞれの思惑から、補選との距離のとり方を探っている。ダブル選は複雑に絡み合いながら、29日の投開票日を迎えそうだ。

 同補選では、自民系無所属の元職と新人が共に参院選熊本選挙区で自民現職の支持を表明。その自民現職は17日、3区から離れた県南地区を中心に遊説し、農業の振興策などを訴えたものの、「政治とカネ」問題には一切触れなかった。

 3区は自民現職の地盤だが、補選候補を集会に呼ばず、自身も補選候補の集会に出ないなど一線を引く。「どちらも肩入れできない」(陣営幹部)事情に加え、疑惑渦中で命を絶った前農相とイメージが重なるのを避ける狙いも見え隠れする。

 民主は当初、参院選と補選の両候補が連携して票を掘り起こす戦略を描いたが、途中から「切り離す」方向へ軌道修正。自民への逆風が強まり、「補選は自民系無所属、参院選は民主という有権者も多い。補選で民主にこだわれば参院選の票を減らしかねない」(陣営幹部)と踏んだためだ。補選の民主新人陣営からは「党の方針で出馬したのに、今さら…」と不満の声も上がっている。

 一方、比例票獲得重視の共産は両選挙の候補が連携して戦う。17日も新人の出陣式に参院選の新人が駆け付け、「政治とカネ」を追及する党の姿勢をアピールした。

=2007/07/18付 西日本新聞朝刊=

791片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 04:52:58
衆院補選、岩手は民主優位 熊本は保守系元職リード
2007年07月22日 00:58
http://www.kitanippon.co.jp/contents/kyodonews/20070722/142835.html

 民主党衆院議員だった達増拓也氏の知事選出馬(当選)に伴う衆院岩手1区と、松岡利勝前農相の死去を受けた衆院熊本3区の補欠選挙が29日、投開票されるのを前に、共同通信社は電話による世論調査などで情勢を探った。
 岩手1区は、民主党新人で弁護士の階猛氏(40)=国民新推薦=が優位に立ち、自民党新人で元団体職員の玉沢正徳氏(36)=公明推薦=が懸命に追う展開。
 熊本3区は保守系無所属の元衆院議員坂本哲志氏(56)が一歩リード、保守系無所属新人の元熊本県議荒木義行氏(49)が追い上げ、民主党新人の県連副代表後藤英友氏(40)=国民新推薦=が続く。
 ただ岩手でも4割近い人が投票する人を決めておらず、票の行方はまだ流動的だ。

792片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 08:46:12
民主、達増知事を温存 岩手・衆参同日選 河北岩手
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/07/20070720t31026.htm

 小沢一郎民主党代表の地元岩手県で、「小沢チルドレン」を自称する達増拓也知事の動向が注目されている。参院選公示前から「政権交代を切望する」「自由に活動する」と民主候補応援を公言していたが、いまだに選挙戦の表舞台には立っていない。同日選の衆院岩手1区補選で知事応援の有効活用を狙う民主党戦略に沿った動きで、自民党は「知事が慌てて街頭に立つような状況をつくる」とけん制に躍起だ。

 「今度の参院選は総理大臣を選ぶ選挙。わくわく、どきどきしながら選挙に臨んでいる。やはり小沢さんに総理になってほしい」。達増知事は参院選公示後の17日の定例会見でも、従来の発言を繰り返した。

 街頭活動についても「自由にやらせていただきたい」と述べ、党籍を残す民主党の政治家として動くことを強調した。

 しかし、公示後1週間が経過した19日の時点で、民主候補の街頭演説や個人演説会には姿を見せていない。「民主党の応援要請を待っている段階」(側近)といい、じっと出番をうかがう。

 民主党県連は早くから衆院補選に焦点を定めてきた。「知事の政治的影響力を発揮するには、頻繁に街頭に立っては意味がない」と佐々木順一幹事長。温存戦略を示すかのように、知事は17日の衆院補選告示日には、自身が後継指名した民主党新人の出陣式に顔を見せただけで、第一声のマイクは握らなかった。

 「小沢代表は全国行脚に忙しい。岩手の民主党にとっては知事選で圧勝した達増知事は切り札的存在」とある幹部。補選の終盤で集中的に応援を依頼し、一気にムードを盛り上げる作戦が見え隠れしている。

 こうした知事の沈黙に他党は警戒感を強める。補選に候補を擁立している自民党県連は「知事として民主一辺倒は問題」と批判、共産党県委員会も「県政をつかさどる立場をわきまえて動くのが大事」とけん制する。

 特に自民党の対抗意識は強い。衆院補選候補の選対幹事長を務める高橋雪文県議は「達増知事は民主党県連のエース。温存したエースをマウンドに出させなくてはいけない」と力を込める。

 20日には小泉純一郎前首相が盛岡市で講演する。週末から週明けにかけては、菅義偉総務相と麻生太郎外相も相次ぎ、盛岡入りする予定。県連関係者は「民主が知事に頼らざるを得ない状況になる」と強気だ。

 注目の知事登板の時期について、民主党県連の佐々木幹事長は「公務に支障がない日時。それ以上はまだ、手の内を見せられない」と話す。

2007年07月20日金曜日

793片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 09:10:54
坂本氏先行、追う荒木氏 衆院3区補選 熊本日日
http://kumanichi.com/news/local/index.cfm?id=20070722200003&cid=main

 松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選で、熊本日日新聞社は十九日から三日間、参院選熊本選挙区と併せて電話世論調査を実施、取材を加味して終盤情勢を探った。過去二回総選挙に立候補した無所属元職が先行、無所属新人が追い上げる展開。民主新人は善戦、共産新人は伸び悩んでいる。投開票は参院選と同日の二十九日。

 有権者の八割が選挙に関心がある半面、まだ態度を決めていない有権者が四割に上っており、予断を許さない情勢だ。

 無所属元職の坂本哲志氏(56)は個人後援会を軸に無所属の県議や市町村議が支える。自民支持者のほか無党派層を取り込む。民主、公明、社民の支持者にも浸透する。菊池郡市や鹿本郡市を固めながら、阿蘇郡市でも上積みを目指す。年代を問わず支持を広げる。

 無所属新人の荒木義行氏(49)は個人後援会と前農相の後援会に、農業や商工業の団体が支える。自民、公明の支持層に浸透。前農相の主地盤だった阿蘇郡市を取り込み、自らの地盤の菊池郡市で支持拡大を図る。同年代の四十代の支持が中心。

 民主新人の後藤英友氏(40)は労組や党所属の地方議員が運動の中心。民主と、協力を受ける社民から一定の支持を得る。出馬表明が出遅れたこともあり、年金記録不備問題を訴え、無党派層への支持拡大を狙う。

 共産新人の松岡徹氏(62)は同党支持層をほぼ固めた。参院選の党公認候補と連携した戦いで、党勢拡大を目指す。(同日選取材班)

794片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 16:06:32
激戦の構図:07参院選/下 衆院1区地域 /岩手
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/iwate/news/20070722ddlk03010081000c.html

 ◇補選候補票に頼る自民

 20日午後。盛岡市のホテルで開催された自民党の演説会で、小泉純一郎元首相の演説が終わるとすぐに、自民公認の千田勝一郎候補(36)は深々と頭を下げて会場を足早に去った。地元、奥州市胆沢区へ街頭演説に向かうためだ。

 「小沢代表と千田氏自身の地元である県南でどれだけ票が取れるかが重要」(陣営関係者)という事情もあり、千田陣営は選挙戦の主戦場を衆院4区を中心とした県南地域と見定める。選挙戦の鍵を握るはずの衆院1区地域での集票を衆院補選の玉沢正徳候補(36)の票に頼らざるを得ない。

 衆院1区は96年に正徳候補の父、玉沢徳一郎氏が新進党(当時)の新人達増拓也氏(現知事)に敗れて以来、敗北が続く選挙区。

 自民は補選を「新顔同士の戦い。知事選では敗れたが、補選に勝てばそれに匹敵する政治的インパクトがある」(鈴木俊一衆院議員)と反転攻勢の好機と位置づけ、大物議員を続々来県させている。党所属県議13人が1区内の企業を回り、徳一郎氏は紫波、矢巾の従来の支持者固めに精を出す。

 一方の、迎え撃つかたちの民主。小沢一郎代表が参院選敗退の場合の引退を明言し退路を断った以上、そのおひざ元、岩手でのダブル勝利が当然、要求される。

 平野達男候補(53)は現職として、県内各地で1期6年の実績を訴える。現職の知名度に加え、新人が相手だけに「勝つだけでなく、2期目にふさわしい票がほしい」(県連幹部)。大票田の盛岡市を含む1区地域での勝利は欠かせない。

 知名度に不安のある補選の階猛候補(40)のために、民主党籍を持つ達増知事が21日、表舞台で初めてマイクを握った。【岸本桂司】

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 ◇衆院1区地域の得票

 (左から自民=推薦含む=、民主<旧自由>、共産、社民)

01年参院選  玉沢徳一郎   平野達男  菅原則勝   矢吹一枝

       7万1571 6万4826 1万186 1万5712

04年参院選   高橋洋介    主浜了  若山明夫   竹花邦彦

       5万9002 8万3126  9220   9546

毎日新聞 2007年7月22日

795片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 16:10:49
07参院選:知事、民主公認候補の応援演説 /岩手
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/iwate/news/20070722ddlk03010086000c.html

 達増拓也知事は21日、盛岡市内で民主党公認の衆院岩手1区補選の階猛候補(40)と参院選の平野達男候補(53)の応援マイクを握り、「私の後継候補として、私以上に努力と根性、バイタリティーのある階猛候補をよろしく」と支援を呼びかけた。

 演説を終えた達増知事は報道陣に対し、「勝つために何が必要かを私なりに考えながら工夫してやっていきたい」と述べ、今後も選挙運動に積極的に携わる意思を明らかにした。【念佛明奈】

毎日新聞 2007年7月22日

796片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 22:58:00
岩手1区で階氏リード、熊本3区は競り合い…衆院補選分析
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070722ia22.htm

 読売新聞社は22日、参院選と同日の29日に投開票される衆院岩手1区と熊本3区の両補選について、電話による世論調査(20〜22日)と、独自の取材を基に情勢を分析した。

 岩手1区補選では民主党の階猛氏(国民新党推薦)が一歩リードし、自民党の玉沢正徳氏(公明党推薦)が追い上げている。

 熊本3区補選では、無所属の坂本哲志、荒木義行と民主党の後藤英友(国民新党推薦)の3氏が激しく競り合っている。

 両選挙区とも有権者の約3割が態度を決めておらず、情勢は流動的な面もある。

 岩手1区補選は、4月の岩手県知事選に立候補した達増拓也・前民主党衆院議員の自動失職に伴うものだ。階氏は民主支持層の8割を固め、自民支持層の一部も取り込んでいる。玉沢氏は自民支持層の7割、公明支持層の8割をまとめた。

 松岡利勝・前農相の死去に伴う熊本3区補選では、坂本氏と荒木氏が自民支持層を奪い合っている。後藤氏は民主支持層の5割近くを固めるにとどまり、一部は坂本、荒木両氏に流れている。

          ◇

 調査は、20日から22日に岩手1区と熊本3区の有権者を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方法で実施。回答者数と有権者在住世帯の判明数に対する回答率は、岩手1区742人(62%)、熊本3区723人(59%)。

(2007年7月22日22時32分 読売新聞)

797片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 07:53:37
岩手、階氏一歩リード 熊本は坂本氏やや先行 情勢調査
2007年07月23日06時30分
http://www.asahi.com/politics/update/0723/TKY200707220380.html

 衆院岩手1区と熊本3区の補欠選挙について朝日新聞社は21、22日、電話調査を実施し、取材で得た情報も合わせて中盤情勢を探った。投票態度を明らかにした人を分析すると、岩手1区は民主の階猛氏が一歩リードし、熊本3区は無所属の坂本哲志氏がやや先行している。投票先を決めていない人が2〜3割おり、情勢はまだ流動的だ。

 達増拓也前衆院議員の知事転出に伴う岩手1区補選は、一歩リードしている階氏を、自民の玉沢正徳氏が追っている。共産の瀬川貞清氏は伸び悩んでいる。

 達増氏の後継として民主が擁立した階氏は民主支持層の9割を固め、無党派層にも浸透している。女性より男性からの支持が厚く、各年代層で支持を広げている。

 玉沢氏は自民支持層をほぼ固め、無党派層では階氏と支持を分け合う。女性からの支持が厚い。若い世代と70歳以上に浸透している。

 瀬川氏は共産支持層の大半を固めたが、他の支持層に広がりが見られない。

 松岡前農水相の自殺に伴う熊本3区補選は坂本氏がやや先行し、無所属の荒木義行氏と民主の後藤英友氏が追う。共産の松岡徹氏は伸び悩んでいる。

 坂本氏は保守分裂のなか、自民支持層の半数に浸透している。政治とカネの問題を前面に出し、無党派層にも支持を広げる。

 荒木氏は前農水相の後援会などの支援を受けるが、自民支持層への浸透は坂本氏にやや及ばない。農林漁業者層で支持が多く、40代の支持も厚い。

 後藤氏は労働組合を軸に民主支持層の6割をまとめた。しかし無党派層への広がりが弱い。

 松岡氏は共産支持層をまとめきれていない。

     ◇

 〈調査方法〉 21、22の両日、岩手1区と熊本3区の有権者を対象に「朝日RDD」方式で電話調査を実施した。目標数はともに600人。対象者の選び方は無作為3段抽出法。有効回答数と回答率は岩手1区が693人、76%。熊本3区が637人、69%。

798片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 08:19:42
衆院岩手1区補選 中盤情勢
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20070722_2

◇衆院岩手1区補選の立候補者

 (定数1、届け出順)

階   猛   40 弁護士  民主新(国民新推薦) 

玉 沢 正 徳 36 政党役員  自民新(公明推薦) 

瀬 川 貞 清 57 政党役員  共産新

 前衆院議員の達増知事の転出に伴う衆院岩手1区補選(定数1)は29日の投開票日まで1週間となった。岩手日報社とIBC岩手放送の合同電話世論調査(19―21日)と本社衆院岩手1区補選取材班の分析による中盤情勢は、民主党公認で新人の弁護士階猛氏(40)=国民新党推薦=が年金記録不備問題などの「追い風」に乗って急速に浸透。自民党公認で新人の元団体職員玉沢正徳氏(36)=公明党推薦=は自民、公明両党の組織を挙げて攻勢を図っている。共産党公認の新人で党県委員会書記長の瀬川貞清氏(57)は懸命に組織固めを進めている。まだ投票する人を決めていない人は2割近くおり、終盤に向けて各陣営の攻防は激しさを増しそうだ。

 階氏は、達増知事の後継候補を前面に、街頭演説やミニ集会を重ね、知名度の浸透に全力を挙げている。与党批判を強め、政権交代の必要性を訴える。民主党支持層の9割近くを固め、社民党支持層の4割以上、自民党支持層の2割以上を取り込むなど他党支持者にも食い込む。盛岡市での支持は5割を超える。

 玉沢氏は玉沢徳一郎衆院議員の長男。年金記録不備問題など「逆風」の中、与党の責任ある対応を強調、党の内部改革や教育再生を訴える。自民党支持層の7割近くを固め、公明党支持層からも8割近くの支持を集めている。紫波、矢巾両町で4割以上の支持を得ているが、盛岡市で伸び悩んでいる。

 瀬川氏は、街頭演説中心の活動。住民税増税反対、社会保障や憲法9条改悪反対の立場を強調。自公政権と民主党を批判し「たしかな野党」を訴えている。共産党支持層の約7割を固め、護憲の立場から社民党支持層の2割以上の支持を集めている。自民、民主の争いの中でいかに独自色を出すかが鍵だ。

 

 【電話世論調査の方法】7月19―21日の3日間、衆院岩手1区内の有権者を対象にRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。無作為に発生させた番号のうち、実際に有権者がいる世帯にかかったのは651件、うち512人から回答を得た。

(2007/07/22)

799片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 08:24:45
本社世論調査 階候補、着実に浸透
「大いに関心」43%「必ず投票」74% 讀賣岩手

 衆院岩手1区補選に関し、読売新聞社が20日〜22日にかけて実施した世論調査の結果、民主党新人の階猛候補(40)が、戦いを優位に進めていることがわかった。自民党新人の玉沢正徳候補(36)が追い、共産党新人の瀬川貞清候補(57)は水をあけられている。ただ、態度を決めていない有権者が3割おり、情勢が変動する可能性も残っている。

◆終盤情勢 

 階候補は民主党支持層の8割と社民党支持層の6割に加え、自民、共産両党の支持層の1割を切り崩した。無党派層からも2割を超える支持を得ている。大票田の盛岡市で4割を固め、紫波、矢巾両町でも3割以上を取り込んだ。男性の支持が女性に比べて高い。年代別では中高齢者層からの支持が厚い。

 玉沢候補は自民党支持層の7割を固め、公明党支持層の8割にも浸透。若さを前面に打ち出す戦略などが功を奏し、20歳代からの支持は階候補を上回った。一方で40歳代と50歳代の支持は伸び悩み、地域別では盛岡市で階候補に2倍近い差を付けられている。女性の支持が男性を上回る。

 瀬川候補は共産党支持層の7割近くをまとめた。社民党支持層の一部も取り込んでいる。ただ、無党派層などへの浸透は今一つで、広がりに欠けている。

 政策別では、格差問題と「政治とカネ」をめぐる問題を重視して投票すると答えた人は、階候補を支持する割合が高い。年金問題でも同様の傾向がみられたが、玉沢候補らとの差は比較的小さかった。年金に関する政府の対応策に有権者の理解が進みつつあるためとみられる。

◆関心度 

 補選への関心度を見ると「大いにある」が43%で、先に行った参院選の世論調査に比べ10ポイント低くなった。ただ、投票に「必ず行く」は74%、「なるべく行く」は20%と参院選並みの高さで、ダブル選になったことが投票率アップに好影響を与えそうだ。

 男女別では、関心が「大いにある」と答えた男性が52%なのに対し、女性は36%にとどまった。年齢別では60歳代、職業別では自由業で関心が高い人の割合が高い。反対に、関心が「あまりない」「全くない」の合計は25%で、20歳代では過半数に達した。

◆支持率 

 県内の自民党支持率は19・7%で、参院選の調査時より2・7ポイント下がり、2割の大台を割った。民主党は37・2%で2ポイント減らし、共産党は3・9%で1・4ポイント上昇した。そのほかは公明党2・7%、社民党3・5%とほぼ横ばい。

 安倍内閣の支持率は25・9%で2・7ポイント持ち直した。ただ、それを大きく上回る形で「支持しない」は12・7ポイント上昇し、64・3%に達している。

(2007年7月23日 読売新聞)

800片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 08:43:26
「必ず投票」77・3%
4候補 無党派取り込み狙う 讀賣熊本
 松岡利勝前農相の死去に伴い参院選と同日実施される衆院熊本3区補欠選挙。読売新聞社が実施した世論調査では8割近くが「必ず投票に行く」と答え、「大いに関心がある」も4割を超えており、投票率は高くなりそうだ。また争点としては「年金」を挙げる人が最も多かった。取材を加味した情勢分析では、無所属の元衆院議員・坂本哲志(56)、無所属新人・荒木義行(49)、民主党新人・後藤英友(40)(国民新党推薦)の3候補が激しく競り合っており、無党派層を中心にさらに浸透を図るとみられる。共産党新人・松岡徹候補(62)は苦戦している。ただ、有権者の約3割がまだ態度を決めておらず、情勢は流動的だ。

(2007年7月23日 読売新聞)

各候補 舌戦ヒート
住宅街などで支持訴え 讀賣熊本

 参院選、衆院熊本3区補欠選挙の投票まで1週間となった22日、各候補は舌戦をさらにヒートさせ、繁華街や住宅街で有権者に支持を訴えた。

 参院選熊本選挙区の自民党現職・三浦一水候補(53)は熊本市で遊説。辛島公園の集会では「安倍政権の命運をかける戦いだが厳しい情勢だ。何とか勝利したい」と声を張り上げた。三浦候補が所属する派閥の会長・伊吹文科相も熊本入りし、中学校体育館などの集会で演説した。

 民主党新人・松野信夫候補(56)は天草上島から遊説を開始。「地方を切り捨てる政治を転換させよう」と力を込めた。天草市倉岳町から船に乗り込み、離島の御所浦地区も回った。夕方は「ゆかた祭」でにぎわう熊本市の繁華街に転戦。浴衣姿で見物客らに握手を求めていた。

 共産党新人・橋田芳昭候補(51)は同市の繁華街で演説し、憲法9条を守り、増税に反対する“たしかな野党”としての存在感をアピール。応援の大学生らが、「郡部の若者が熊本市内に職探しに来ても正規雇用は少ない」と訴え、格差是正を掲げる橋田候補への投票を呼びかけた。

 一方、3区補選では、無所属の元議員・坂本哲志候補(56)は菊池市を遊説し、夜は地元・大津町で個人演説会に臨んだ。共産党新人・松岡徹候補(62)は大津町の住宅街などを回り、スーパー前など約20か所で演説。無所属新人・荒木義行候補(49)は、街頭演説をこなしながら菊陽町や大津町などで支持を求めた。民主党新人・後藤英友候補(40)は熊本市近郊の住宅街を遊説、党の松原仁衆院議員と街頭演説も行った。

(2007年7月23日 読売新聞)

801片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 08:57:10
衆院岩手1区補選 階氏先行、玉沢氏追う 河北岩手
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/07/20070724t31022.htm

 民主党衆院議員だった達増拓也氏の岩手県知事転出に伴う衆院岩手1区補欠選挙は、参院選と同じ29日の投票日まで1週間を切った。民主党新人の弁護士階(しな)猛氏(40)=国民新推薦=が組織力で先行し、自民党新人の元財団職員玉沢正徳氏(36)=公明推薦=が懸命に追い上げる。共産党新人の党県書記長瀬川貞清氏(57)は勢いがない。

 階氏は出馬表明が5月と出遅れたが、小まめに街頭演説を繰り返す戦術で挽回(ばんかい)し、着実に知名度を上げている。達増知事から受け継いだ厚い民主支持層の票を固め、年金問題など与党批判を追い風に無党派層にも浸透している。

 政策では「格差社会を解消させる」と強調。21、22日には達増知事も応援マイクを握り、盛り上げを図った。小沢一郎党代表の地元から「政権交代の風を起こそう」と訴え、参院選とのダブル勝利を目指す。

 玉沢氏は、玉沢徳一郎衆院議員(比例東北)の長男という知名度を生かしながら、36歳の若さをアピール。「自民党を変える」と訴えるが、与党批判の逆風をかわしきれていない。自民と公明支持層の票は固めつつあるが、大票田の盛岡市で後れを取る。

 無党派層への浸透が鍵を握るとみて、党本部から閣僚クラスが応援し終盤の追い込みを図る。党県連も職域支部を中心に支持固めに力を注ぐ方針で「民主王国の打破」に向けて逆転を狙う。

 瀬川氏は参院選候補と連動し、増税や憲法改正反対などを主張。党の比例票獲得につなげることも目標に「確かな野党こそ必要」と訴える。


◇衆院岩手1区補選立候補者
階 猛 40 弁護士 民新(国推)
玉沢 正徳 36 元財団職員 自新(公推)
瀬川 貞清 57 党県書記長 共新

2007年07月23日月曜日

802片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 08:09:24
「松岡前農相票」どこへ? 揺れる支持者、気もむ陣営  熊本
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070723000004

菊陽町に残る松岡利勝前農相の後援会事務所。本人の死去で、約8万の票はどう動くのか…
 松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選で、「前農相票」の行方に注目が集まっている。松岡後援会が推す無所属新人が引き継ぐのか、前農相と保守分裂の選挙を争ってきた無所属元職に転じるか。それとも政権批判を訴える民主党や共産党の新人に流れるのか。過去二回の総選挙で八万票前後を得てきた前農相。支持者の揺れる思いとともに、各陣営は気をもんでいる。

 補選に立候補しているのは▽無所属元職の坂本哲志氏(56)▽共産党新人の松岡徹氏(62)▽無所属新人の荒木義行氏(49)▽民主党新人の後藤英友氏(40)=届け出順。

 前農相は二〇〇三年、〇五年の総選挙で元県議の坂本氏と保守分裂選を争った。

 〇三年は約七万六千四百票を獲得したが競り負け、比例で復活当選した。「郵政解散」となった〇五年は約八万六千六百票を得て選挙区の議席を奪い返した。

■思案顔

 「坂本さんも根っこは同じ自民党。どこが違うのかと、疑問を抱きながらも松岡さんに投じてきた。理由は阿蘇の出身だから。しかし、今回の補選では地元候補はいない」。阿蘇市の農業男性(59)は思案顔で話す。

 今補選で前農相の後援会は、荒木氏が出馬表明する前から強力に後押し。後援会員の山鹿市議(66)は「地域の振興には農業と商業の活性化が不可欠。農家の実態を肌身で感じてくれるのは農家の出身の荒木さんだ」と説明。

 荒木陣営の関係者も「前農相の熱心な支持者はうちに投票してくれるはず」と期待する。

 しかし、前農相の支持者の中には「後援会が推しているかどうかは関係ない。候補者の国政に掛ける熱意で選びたい」(菊池市の自営業者)という人もいる。

 坂本選対の幹部は「過去の対立から新たな取り込みはなかなか難しい」とする一方で、「仕事の関係などで前農相を支持してきた人は少なくない。対立を意識せずに候補者の考えを地道に訴えたい」と話す。

■今回は別

 「前農相票」に併せ、各陣営は前農相に反発してきた有権者の動向にも神経をとがらす。

 坂本陣営は「前農相に対抗することで批判票も集めてきた」と分析、票固めに力を入れる。

 実際、過去二回の総選挙で坂本氏を支持した菊池郡内の農業男性(41)は「『政治とカネ』などで疑惑が絶えなかった松岡さんに反感があっただけ。今回は別だ」と明かす。

 荒木陣営も「候補者本人の人柄をアピールしていく」と、これまで前農相以外に流れていた票の取り込みを狙う。

 野党の二陣営も「農村部でも自民党離れが進む中、前農相に反発してきた票の獲得は期待できる」(後藤陣営)、「政権与党への怒りは強い。党の政策を訴えることで受け皿になれるはず」(松岡陣営)と強い関心を示す。(同日選取材班)

熊本日日新聞2007年7月23日朝刊

803片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 08:58:07
合志から新風を 荒木氏が総決起大会 衆院熊本3区補選
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070726000002

総決起大会で「勝つぞコール」をする荒木義行氏=合志市
 参院選と同日の二十九日に投開票される衆院熊本3区補選で、立候補した無所属新人の荒木義行氏(49)の総決起大会が二十五日、合志市の市総合センターヴィーブル・メーンアリーナであった。荒木氏の総決起大会は告示前を含めて初めて。

 支持者はじめ、県議や市町村議、首長らが訪れた。

 荒木氏は「皆さんの思いや立場、メンツがすべてかかった戦いで、責任の重さを感じている。負けるわけにはいかない。私を信じて勝たせてほしい」と声を張り上げた。

 荒木氏の個人後援会と松岡利勝前農相の後援会などでつくった支援団体「新しい風の会」の福島求仁子代表世話人も壇上に立ち、「合志から起きた風が確実に吹き始めた。みんなで荒木候補を国政へ送ろう」と支援を呼び掛けた。(同日選取材班)

熊本日日新聞2007年7月26日朝刊

804片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 08:59:24
(4)混とんの3区補選 自民系分裂読めぬ票 間げき突く民主  熊日
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/gekitou/gekitou04.cfm

3回目の自民系分裂選挙となり、混とんとした戦いが繰り広げられる衆院3区補選(前農相の事務所を中心に、左上から時計回りに坂本、松岡、荒木、後藤の4候補の写真を合成)
 「きょうが投開票日だったら厳しい結果になっていたかもしれない。しかし、神様は私に一週間の時間をくれた。私の政治生命を変える一週間にする」

 松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選の選挙期間が折り返しを迎えた二十二日。菊池郡大津町役場前でマイクを握った無所属新人の荒木義行はそう切り出した。

 国会の会期延長で参院選とともに一週間延びた3区補選の投開票日。当初見込まれた投開票日のこの日、荒木と激戦を展開する無所属元職の坂本哲志も、大津町の演説会でこの点に触れた。

 「ほかの候補が迫っている。この一週間、最後まで必死で頑張り抜く」

■重なる支持者

 二〇〇三年、〇五年に続き三回目の自民系分裂選挙となった衆院3区。選挙戦は終盤に入り、坂本、荒木の両陣営は二人が地盤とする旧菊池郡市に主戦場を移す。この地域が3区内有権者二十七万二千人のうち、約半数の十三万五千人を抱える大票田でもあるからだ。

 二十五日、荒木は出身地の旧泗水町を皮切りに地元の合志市を選挙カーで回り、夜は同市で「総仕上げ」と位置付ける総決起大会を開催。坂本も旧泗水町、七城町、旭志村を念入りに回り、支持拡大を訴えた。

 ただ、この地域で二人の支持者は複雑に絡み合う。二人は自民党県議時代、菊池郡区選出だっただけでなく、坂本が衆院選に出馬してからは、国政選挙と県議選で支持者は一部で重なり合ってきた。前農相が過去二回の総選挙で得た約八万票の行方もあり、両陣営は「正直言って読み切れない」と不安を口にする。

 両陣営は参院選の比例代表で公明現職への支持を明言するなど公明党に秋波を送ってきた。しかし、二十五日、同党が3区補選の自主投票を決めたことで、不透明さはさらに拍車がかかる。

 一方、自民系分裂選挙の間げきを突くのが民主新人の後藤英友だ。過去二回の総選挙で民主候補は前農相と坂本の争いに埋没気味だったが、今回は「決して勝てない戦いではない」と陣営幹部。

■手ごたえ

 年金問題などで全国的に吹く民主への追い風に陣営幹部は「今度は民主に、と言ってくれる有権者が着実に増えている」と手ごたえを話す。

 ただ衆院3区は県内で民主の支持基盤が最も弱いとされ、選挙運動は街頭演説が中心とならざるを得ないのが実情。「民主イコール後藤」と、いかに結び付けるかが躍進のカギを握る。このため元自民党衆院議員の故松野頼三の長男で、衆院1区現職の松野頼久を応援に駆り出し、保守層への浸透も狙う。

 共産新人の松岡徹は、県内の党所属市町村議員の三割が集中する「最も地方組織がしっかりしている地域」(陣営幹部)での戦いだが、伸び悩み気味だ。「自民でも民主でも政治は変わらない。たしかな野党が必要だということを最後まで有権者に訴えていく」。陣営幹部は表情を引き締める。(文中敬称略)=終わり(同日選取材班)


熊本日日新聞2007年7月26日朝刊

805片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 09:35:36
衆院岩手1区補選 終盤の情勢
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20070727_2

 ◇衆院岩手1区補選の立候補者

 (定数1、届け出順)

階      猛 40 弁護士   民主新(国民新推薦)

玉 沢 正 徳 36 政党役員  自民新(公明推薦)

瀬 川 貞 清 57 政党役員  共産新

 前衆院議員の達増知事の転出に伴う衆院岩手1区補選(定数1)は29日の投開票日まであと2日に迫った。岩手日報社が実施した直接面談方式による世論調査と衆院岩手1区補選取材班による終盤情勢は、民主党公認の新人で弁護士階猛氏(40)=国民新党推薦=が支持に厚みを増し優勢な戦い。自民党公認の新人で元団体職員玉沢正徳氏(36)=公明党推薦=は組織を挙げて懸命の増票を図っている。共産党公認の新人で党県委員会書記長瀬川貞清氏(57)は独自の訴えで支持拡大に努めている。投票態度を明らかにしていない人は1割以上おり、各陣営は最終盤に全力を挙げる。

 階氏は、民主党支持層の9割以上を固め、社民党支持層も8割近くを取り込んでいる。年金記録不備問題の追い風も受けて、無党派層の約5割からも支持を得る。

 地区別では盛岡市をはじめ、紫波、矢巾両町でも急速に支持を伸ばし、リードする。幅広い世代に浸透し、特に男性からの支持が厚い。

 玉沢氏は、自民党支持層の8割以上を固めたほか、公明党支持層の約9割から支持を集めている。しかし、年金記録不備問題などの逆風を受け、無党派層の支持は約3割にとどまる。

 盛岡市のほか、紫波、矢巾両町でも支持に広がりがない。女性の支持は比較的厚いが、各年代とも階氏にリードを許す。

 瀬川氏は、共産党支持層の9割近くを固めたものの、無党派層などへの浸透が思うように進んでいない。住民税増税や憲法九条改悪反対などを主張、「たしかな野党」のアピールに懸命だ。

 直接面談方式による世論調査は、21日から4日間、岩手日報社の記者が衆院岩手1区内(盛岡市、紫波町、矢巾町)の有権者1000人に対して実施。3市町の各地域ごとに有権者数、男女比、年齢構成を調べ、その割合通りに有権者を無作為に抽出。回答拒否を除く、全員から回答を得た。

(2007/07/27)

806片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 12:38:21
【衆院1区補選】自民 議席奪えず
階さん 手堅く初当選 讀賣岩手

早々と当選を決め、笑顔を見せる階さん(左端)

 盛岡市菜園の階猛さんの事務所に午後8時過ぎ、当選確実の一報が伝わると、どっと歓声がわき起こった。間を置いて階さんが事務所入りし、「ありがとうございました。皆様のおかげです」と頭を下げると、支援者は拍手で応え、ムードは最高潮に達した。

 出馬表明は5月。告示まであと2か月というタイミングでのスタートだった。それでも民主党の固い支持基盤に支えられ、終わってみれば相手に大差を付けての圧勝だった。告示後も、組織に頼るだけではなく、こまめに支持者を訪ね歩いた。1か所5分程度の街頭演説を連日数十か所積み重ねる戦術で、確実に支持を広げた。後継指名した達増知事も街頭に立ち、階さんを全面的にバックアップしたのも大きかった。

 選挙戦では、弱者を守るための法制度実現や、地域経済活性化のための資金供給など、証券会社勤務や弁護士などの経歴を生かした政策を訴えた。階さんは「ここまで来るのは本当に大変な道のりだった」と選挙戦を振り返り、勤めていた銀行が破たんしたことなどに触れて、「苦労した人間なら弱者のために頑張ってくれるだろう、というご理解をいただいたのかなと思う」と勝因を語った。


■知名度不足響く 瀬川さん


 盛岡市本町通の瀬川貞清さんの事務所では、落選の一報が伝えられると、支持者は一様に肩を落とした。

 瀬川さんは告示1か月前に出馬表明。参院選の候補者と連動し、増税反対や年金問題など徹底した自公批判を繰り返したが、知名度不足が最後まで響いた。

 瀬川さんが「力を出し切ることはできた」と敗戦の弁を述べると、支持者らは「お疲れさまでした」とねぎらいの言葉をかけていた。


■逆風覆せず 無念の玉沢さん


 「手応えは悪くなかったが……」。玉沢正徳さんの落選が決まると、盛岡市中ノ橋通の事務所に詰めかけた支持者は唇をかみ締め、無念の表情を浮かべた。

 「教育改革に取り組み、子どもたちが誇りを持てる日本をつくりたい」と、党の公募に名乗りを上げ、財団職員から政界に身を転じた。盛岡に戻ってからは中学、高校の同級生らとともに組織を作り、連日街頭に立ってあいさつを重ねた。

 当初はパンフレットの写真にラグビーボールを持った姿を使うなど、「男らしさ」をアピールし、その後は女性層を意識して家族とのスナップ写真に差し替えるなどイメージ戦略も駆使。玉沢徳一郎・元農相の長男であることに対する世襲批判にも気を配ったが、父の悲願でもある議席奪還はならなかった。

 玉沢さんは「逆風が敗因となったかどうかは測りかねる」と言葉少なに語り、「すべては私個人の力不足に尽きる」と頭を下げた。

(2007年7月30日 読売新聞)

807片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:39:17
衆院補選・・・坂本さん、再び笑顔
「ひたむきに改革」 讀賣熊本

当選を決めバンザイする坂本さん(中央)(29日午後11時5分、大津町の事務所で)

 松岡利勝前農相の死去に伴い同日実施された衆院熊本3区補欠選挙は、元自民党県議の無所属元議員・坂本哲志さん(56)が、無所属新人の前自民党県議・荒木義行さん(49)、民主党新人の党県連副代表・後藤英友さん(40)(国民新党推薦)、共産党新人の党県副委員長・松岡徹さん(62)を抑えて返り咲きを決めた。▽当日有権者数 26万9425人▽投票者数 19万961人▽投票率70・88%(2005年の衆院選は76・22%)

 大津町の坂本さんの事務所では、「当選確実」のニュースが流れると、支持者らが肩を抱き合って喜び合った。坂本さんは、歓声と拍手に迎えられて満面の笑みを見せ、「熊本の良識を全国に示せた」と喜びをかみしめ、「『きれいな政治』を行い、疲弊した地方の再生に取り組む」と決意を語った。

 坂本さんは2003年の衆院選に無所属で立候補し、初当選を果たしたが、05年の前回選挙では約8000票差で松岡前農相に苦杯をなめた。直後から辻(つじ)立ちやミニ集会など地道な活動を続け、衆院選に備えてきた。

 今回の選挙戦は「ひたむきに政治改革」をスローガンに掲げて臨んだ。各地で開いた個人演説会では、「政治とカネ」問題を取り上げ、「カネにきれいな政治家のモデルになる」と訴えた。これまでの選挙と同様に各市町村にある個人後援会を活用した「草の根」選挙を展開した。松岡前農相支持者の取り込みにも成功し、国政復帰を決めた。

(2007年7月30日 読売新聞)

808片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 18:08:07
坂本氏競り勝つ 衆院熊本3区補選
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070730000001

当選が確実になり、万歳する坂本哲志さん(右から2人目)=29日午後11時すぎ(内田秀夫)
 松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選は二十九日投票、即日開票の結果、無所属元職の坂本哲志氏(56)が、無所属新人の荒木義行氏(49)、民主新人の後藤英友氏(40)=国民新推薦、共産新人の松岡徹氏(62)を破り、二〇〇三年十一月の前々回総選挙以来、二度目の当選を果たした。

 当日有権者数は二十六万九千四百二十五人。投票率は70・88%。〇五年九月の前回総選挙を5・34ポイント下回った。

 自民党が参院選への悪影響を避けるため、公認候補の擁立を断念。坂本氏と自民党県議だった荒木氏が無所属で立候補し、自民系の分裂選挙となった。

 坂本氏は、過去二回の総選挙で争った前農相が政治資金の扱いで野党側の追及の渦中にあったことから、「政治とカネ」の問題の解消を強調。商工、農林業の活性化による地域振興を訴え、旧市町村単位の個人後援会を軸に集票した。

 主地盤の菊池郡市や前農相の主地盤だった阿蘇郡市など選挙区全域で手堅く支持をまとめ、荒木氏の追撃を振り切った。

 荒木氏は前農相の後援会の要請で出馬。前農相の支援組織だった県農政連などの支援を取り付け、「与党とのパイプの太さ」をアピール。道路整備を核にした地域浮揚を訴えた。

 ただ出馬表明に手間取ったことなどが響き、追い上げたものの届かなかった。

 後藤氏は参院選熊本選挙区の民主党候補と連携した戦い。「政治とカネ」や年金納付の記録漏れなどを取り上げ自公政権を批判、無党派層や農村部の自民党離れ層の取り込みを狙ったが及ばなかった。

 松岡氏は「政治とカネ」や定率減税の廃止で党の施策をアピールしたが、広がりに欠けた。(並松昭光)

809片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 18:09:03
<解説>衆院熊本3区補選 政治の透明性、実現託す
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070730000003

 松岡利勝前農相の死去に伴う衆院熊本3区補選で、無所属元職の坂本哲志氏(56)が二度目の当選を果たした。有権者は過去二回の総選挙に続いて「政治とカネ」の問題解消を訴えた坂本氏に、透明性の高い政治の実現を託したと言えよう。

 衆院熊本3区は二〇〇三年十一月、〇五年九月の総選挙でともに、元自民党県議の坂本氏と同党公認の前農相が争い、〇三年は坂本氏が、〇五年は前農相が競り勝った。

 「政治とカネ」をめぐる疑惑の渦中での前農相の自殺を受けた今回の補選は、全国的な注目を集める中、坂本氏と前農相後援会の支持を受けた荒木氏が戦う、三たびの保守分裂選挙となった。

 坂本氏は、前農相の不在で過去のように明確な対抗軸をつくれないことに苦慮しながらも、街頭演説や集会で「利権構造との決別」を強調。過去二回の選挙戦で築いた個人後援会を軸に戦いを展開し、手堅く票をまとめた。

 これに対し、無所属新人の荒木義行氏(49)は、前農相の後援会への配慮もあり、「政治とカネ」の問題に明確な主張を打ち出せなかった。一方、個人後援会の中に前農相に反発してきた支持者が少なくないことから「前農相の後継」を否定。分かりにくさも目立ち、前農相の支持票を固めることができなかった。

 民主新人の後藤英友氏(40)は、過去二回の総選挙での民主党公認候補の得票を上回った。党の農業政策を訴え、県内最大の農業地帯を抱える「自民党の牙城」を一部切り崩した格好だが、党の支持基盤が弱く追い風を生かせなかった。

 今回の激戦で同選挙区での保守分裂のしこりは残るとみられる。坂本氏は自民党復党を目指すことを明言しており、同党県連は難しい対応を迫られることになる。(並松昭光)

熊本日日新聞2007年7月30日朝刊

810片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 18:14:07
http://kumanichi.com/feature/sanin2007/kiji/index.cfm?id=20070730000010

●「“政治と金”明らかに」 坂本哲志さん(衆院熊本3区補選)

 ―まず勝因と、今補選を振り返っての感想を。

 「二〇〇五年の総選挙で敗れてから、この一年十カ月間、私も支持者も『常在戦場』と支持を広げる活動を続けてきた。やはり継続は力だ。各地域に後援会ができ、特定の団体など組織に頼らない理想的な選挙ができた。今後もこの戦い方を原点としたい」

 ―有権者はあなたに何を託したと思う。

 「一番は『政治とカネ』の問題だ。有権者には『自分たちがこれだけ(生活に)苦しんでいるのに、政治家の金銭感覚はどうなっているのか』という思いがある。これまで通り政治資金は一円単位で明らかにする。有権者から『日本一、政治資金が透明だ』といわれるようにするのが、私の責務だ」

 ―選挙で、最も重視して訴えたことは。

 「政治資金が大前提だが、地域課題として農林業の対策だ。専業農家を中心に後継者が安定して農業に取り組める仕組みをつくるという政府の方向性は間違っていない。ただ、十把ひとからげでなく平たん地や中山間地など地域特徴に合わせて考えるべきだ。高齢農家や兼業農家をどう組み込むのかも難しい。もっとJAなどが経営感覚を持って集落営農に参入しないといけないだろう」

 ―三たびの自民系分裂選挙だった。選挙区内のしこりをどう解消する。

 「地域活性化のため、ともにやろうと融和を図り、保守勢力の大同団結を目指したい。しこりはだんだんなくなっていくと思う。相手(の荒木義行氏)を支持した県農政連などの職域団体とも、それぞれの分野の政策で意思疎通を十分にとれれば理想的だ。合志市区の県議補選で候補者を一本化できるかが、試金石になるかもしれない」

 ―選挙戦では自民への復党も明言してきた。見通しは。

 「第一歩として早速、自民党本部や県選出国会議員らと話し合いたい。自民党には昔から『勝ち上がってきた者が自民党』という暗黙の了解がある。今回は分裂選挙といっても無所属同士の戦い。党公認候補と戦ったわけではない。九月に召集予定の秋の臨時国会までに実現したい」(亀井宏二)


当選が決まり、熊日本社でインタビューに答える坂本哲志さん=30日未明(横井誠) 当選が決まり、熊日本社でインタビューに答える松野信夫さん=30日未明(小野宏明)

熊本日日新聞2007年7月30日夕刊

811片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 09:28:54
自民支持層の45%が坂本さんに投票…衆院補選出口調査 讀賣熊本

 読売新聞社とKKT熊本県民テレビが29日実施した衆院熊本3区補欠選挙の出口調査で、自民党支持層の投票先は、当選した元自民党県議の無所属元議員・坂本哲志さん(56)が無所属新人の前自民党県議・荒木義行さん(49)を5・5ポイント上回った。補選では自民党が公認候補を擁立せず、保守票の行方が注目されていた。

 同補選は、坂本さんと荒木さんのほかに、民主党新人の後藤英友さん(40)と共産党新人の松岡徹さん(62)が争った。

 調査は3区内の48投票所で行った。支持政党別の投票先は、自民党支持層の45%が坂本さんに投票したのに対し、荒木さんは39・5%にとどまった。逆に公明党支持層では51・2%が荒木さんに投票し、坂本さんは28%だった。一方、民主党支持層の5割弱、共産党支持層の6割弱が他候補に流れた。年代、男女別でも坂本さんが幅広い支持を得た。

(2007年7月31日 読売新聞)

812片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 15:56:18
衆院1区補選 階氏、民主議席守る
2007年07月30日 朝日岩手
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000000707300004

初当選を喜ぶ階猛氏(中央)=盛岡市菜園1丁目で

 衆院1区補選(盛岡市=玉山区除く=、紫波町、矢巾町)が29日投開票され、弁護士で民主新顔の階猛氏(40)=国民新推薦=が、元団体職員で自民新顔の玉沢正徳氏(36)=公明推薦=、党県委員会書記長で共産新顔の瀬川貞清氏(57)の2氏を破って初当選した。達増拓也・前民主党衆院議員の知事転出に伴う補選で、民主が全国的な追い風と強力な組織力を生かして議席を守った。当日有権者数は27万6957人で、投票率は61.05%だった。


 階氏は午後8時半ごろ、支持者の拍手に迎えられて事務所に姿を現し、達増知事らと万歳三唱。記者団に「万歳をして初めて当選を実感した。今までは弱者切り捨ての政治だったが、これからは強い者も弱い者も共生できる政治を目指す」と抱負を語った。


 民主は5月、達増知事の後継候補として、階氏を擁立。当初は知名度不足が心配されたが、知事の後援会を中心に支持を広げ、組織力で他候補を圧倒した。階氏は「金融・法律の知識や経験を地域経済の発展や弱者救済の法制度の確立に役立てたい」と訴えた。


 玉沢氏は午後9時15分すぎ、事務所で約60人の支持者らに「私の力不足。自分自身を磨き、もう一度挑戦していきたい」と頭を下げた。


 自民は昨年12月、公募を経て玉沢氏を擁立。前県連会長の徳一郎衆院議員の長男として、世襲批判が根強くあり、それをかわしきれなかった。年金問題などで吹いた与党への逆風も影響した。


 瀬川氏は「最低賃金を全国一律千円以上にする」「憲法改正は絶対に許さない」などと訴えたが、6月半ばの立候補表明で、共産党支持層以外への浸透を図ることができなかった。


    ◇


《解説》


 「絶対に負けられない戦い」。民主県連幹部の言葉は、同補選にかける党としての覚悟を明確に表した。


 4期連続で議席を守った達増拓也氏の知事転出が補選の要因でもあり、小沢代表は「(達増氏は)後継者をきちんと決めて、初めて知事転出への区切りをつけられる」とハッパをかけた。


 達増氏は階氏の擁立会見に同席し、後援会も支援に動いた。選挙戦中盤以降、積極的に街頭に立つ達増氏がいた。


 まるで自らの選挙のように、階氏とともに歩く達増氏の姿に、「達増さんに頼まれれば支援したい」と応じる支援者も目立った。


 一方、自民は「民主党ではなく『達増党』」(自民関係者)ともいわれた1区で議席を確保するチャンスだった。


 玉沢氏は、告示前から街頭に立ち、同級生らの若い世代も積極的に支援に動いた。父・徳一郎衆院議員とのつながりを見せず、「世襲」イメージの打ち消しを図った。


 しかし、組織が弱体化した自民は、徳一郎氏の支持者も頼らざるを得なかった。郡部では、玉沢氏が「徳一郎氏の息子」を強調する場面もあり、「世襲」をめぐる戦術は、隠したり、表に出したり、定まらなかった。


 結局、民主が改めて、選挙の強さを見せつけた。今後は、階氏がどんな政策手腕を発揮するのか。そして、達増氏が「後継者」と連携し、どんな施策を打ち出していくのか。選挙ではない、2氏の「力量」が問われる。

813片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 16:00:59
二人三脚で階氏圧勝 衆院補選を振り返る
2007年08月01日 朝日岩手
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000000708010005

玉沢正徳氏の陣営には、鈴木俊一・衆院議員(左)らも入って支援したが及ばなかった=7月29日午後8時12分、盛岡市内で

 達増拓也・前民主党衆院議員の知事転出に伴う衆院1区補選(盛岡市=玉山区除く=、紫波町、矢巾町)は、民主新顔の階猛氏(40)が、自民新顔の玉沢正徳氏(36)と共産新顔の瀬川貞清氏(57)を大きく引き離して当選した。知事の強力な支援を受けた階氏に対し、自民党県連にとって「最強の候補」だったはずの玉沢氏は、世襲批判や自民への逆風を押し返せないままに終わった。


    ◇


 階氏が獲得した10万票は、96年の小選挙区制導入以来、衆院1区では最高となった。


 4期連続で議席を守ってきた達増知事は7月30日の会見で「本人の努力もあり、(票数に)驚きはない」としつつ、「感動的な数字だ。うれしい」と喜びを表現した。


 今回の補選で、達増知事は、自らの後継候補を当選させるという使命を負っていた。


 達増知事は参院選公示日の第一声には姿を見せなかったが、補選告示日には、多忙な公務の合間をぬって、早朝の出陣式に出席した。


 選挙戦中盤からは「以心伝心で」(達増知事)街頭で応援に立った。雨中でスーツをぬらし、時には赤いTシャツを身にまとう姿に、関係者からは「知事選の時には見られなかった興奮ぶりだ」との声がもれた。


 選挙前、階氏への応援について「政治活動は自由にやりたい」とだけ話していた達増知事。だが、「やりすぎた、との思いもしている」と語るほど、フル回転した。


 階氏は立候補表明が5月と遅れ、ポスターなどのイメージについても評判が芳しくなかった。関係者は「最初はどうなるかと心配だった」と打ち明ける。


 それでも得票が10万票を超えたのは、「現職知事」が先頭に立って支援したのが大きかった。階氏は当選後の会見で、「達増さんの協力がこの成果に結びついた」と認めた。


 知事との二人三脚でつかんだ圧勝。ある関係者は言う。「得票の大部分は達増知事の票であり、追い風を受けた民主票だ。勘違いしてはいけない」。


    ◇


 盛岡市中心部・肴町商店街のデパート近く。玉沢氏は、昨年12月の立候補表明以来、連日のように街頭で政策を訴えた。


 公募で選ばれた新顔として、ゼロから運動をスタートさせた。自民県連関係者は「これまでで最強の候補」と期待した。


 しかし、県連会長だった玉沢徳一郎・衆院議員の長男という出自に、「社長の息子が採用面接に来たようなもの」との批判も当初からあった。


 陣営関係者は「世襲隠し」を徹底した。政策パンフレットでは、経歴で徳一郎氏にほとんど触れなかったほどだ。


 それでも消えない「世襲」批判。ある関係者は「徳一郎氏は、正徳氏が公募に応募する前に県連会長を辞めるか、議員の引退を表明するべきだった」と話す。


 そして戦術は迷走した。6月に入って、民主の階氏が、達増知事の後援会の支援を受けて急速に浸透し始めたため、陣営は、徳一郎氏の旧支持者たちの協力も求めざるを得ない状況になった。紫波、矢巾町では、玉沢氏に徳一郎氏が同行する姿が目立ち始めた。


 だが、衆院の選挙区を1区から4区に移し、なおかつ比例で当選した徳一郎氏に批判的な自民支持者も多く、「玉沢ブランドは諸刃の剣」(陣営幹部)でもあった。選挙戦中盤、「(徳一郎氏が)出れば出るだけ票が減る」と嘆く人もいた。


 当初の清新なイメージは、選挙戦術が変転するなかで次第に薄まり、与党批判の逆風を受けやすくなった。


 「最強の候補」は、階氏の半分ほどしか得票できなかった。


 一方、共産は候補擁立が6月と遅れた。県委員会の菅原則勝委員長は「よく1万票をとれた」と話すが、自民と民主のせめぎ合いの中にあって、「当選」にはほど遠い状況が続いている。

814片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/05(日) 11:30:36
選挙:衆院補選、民主・階氏が初当選 参院選、平野氏も再選(その1) /岩手
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/iwate/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk03010212000c.html

 ◇衆院1区、民主・階氏が初当選/参院岩手、平野氏も再選

 29日投開票された参院選と衆院岩手1区補選は、岩手選挙区(改選数1)で民主公認、前職の平野達男氏(53)=国民新党推薦=が再選を果たし、衆院補選では民主公認で弁護士、階猛氏(40)=同=が初当選した。平野氏は知名度と後援会や党組織のバックアップなどで、自民公認の元商社員、千田勝一郎氏(36)=公明推薦▽社民公認で前県議の伊沢昌弘氏(60)▽共産公認で党県副委員長の若山明夫氏(55)−−の新人3人を破った。階氏は、達増拓也前衆院議員の後援会を引き継ぎ、こまめに開いたミニ集会や街頭演説が功を奏し、自民公認の団体職員、玉沢正徳氏(36)=公明推薦▽共産公認の党県書記長、瀬川貞清氏(57)−−の新人2人を退けた。【選挙取材班】

 ◇千田氏、票伸びず

 盛岡市菜園にある平野氏の選挙事務所に「当選確実」が伝えられると大きな拍手と歓声が起こり、祝福ムードに包まれた。平野氏は支持者らに深々と頭を下げ、固い握手を交わした。

 昨秋から県内行脚を本格的に始め、統一選では知事選に出馬した達増拓也氏らの応援に回った。加えて県内全域にある民主の議員の後援会や県議団のバックアップなど組織がフル稼働した。

 政策的には、歳出の見直しなどによる財政再建、年金制度の一元化、農林水産業の推進などを掲げ、政権交代を訴えた。全国と同様に年金問題など自民に逆風が吹いたことなどから、終始選挙戦を優位に展開。衆院岩手1区補選に立候補した階氏をサポートしながら戦うなど6年前の新人時代とは違う現職の強さを見せた。

 今回は小沢一郎代表が、負ければ政界引退とまで言及していたことなどから「現職にふさわしい勝ち方を」(党県連幹部)と求められていたが、自民の地盤でもある衆院2区でも票を伸ばすなど全県で支持を拡大し、「小沢王国」の面目躍如の結果を出した。

 一方、自民党県連初の公募選考による候補となった千田氏は、黄色のポロシャツ、白色のチノパン姿で選挙戦に臨むなど36歳の若さをアピールしながら、第1次産業の再生や教育環境の整備など掲げた。

 選挙戦中盤から終盤にかけては、小泉純一郎前首相や麻生太郎外相、小池百合子防衛相など閣僚や党の大物国会議員が続々と駆けつけた。千田氏自身も中学時代に暮らしていた奥州市を積極的に回った。しかし、期待していたほど票は伸びなかった。

 社民、共産は民主、自民の2大政党の競争に埋没する形となった。

 伊沢氏は護憲や労働環境の改善などを訴えたが、前盛岡市議の政務調査費騒動を受けて急きょの擁立だったこともあり、出遅れとイメージダウンが響いた。

 若山氏は社会保障の充実、憲法9条の保持などを取り上げ、介護保険法の改正の際に賛成した民主を批判し、野党内での差別化を図ろうとしたが、支持が広がらなかった。

815片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/05(日) 11:30:53
 ◇玉沢氏、逆風に泣く

 証券会社内の弁護士だった階氏の擁立を発表したのは公示2カ月前の5月上旬。出遅れ感は否めなかったが、出馬会見で前衆院議員の達増拓也氏が知事選で使ったネクタイを階氏に贈るパフォーマンスも披露。後継候補であることをアピールした。小沢一郎氏も階氏が当選できなかった場合、達増氏の政治的な責任に言及しており、参院選の平野氏や県議団が精力的に動くなど総力戦で臨み、知名度不足の解消に努めた。

 階氏自身も企業のあいさつ回りやミニ集会を開催。告示後も1日約60回の街頭演説など「草の根」の運動を展開し、支持を広げた。選挙中盤からは達増氏もマイクを握り、商店街などを練り歩くなど支援した。

 盛岡市菜園の事務所に当選確実が伝わると、階氏は「ありがとうございます」と頭を下げ、支援者らと笑顔で万歳した。

 自民の玉沢氏は昨年12月に出馬表明。企業訪問を重ね、5月初旬からはつじ立ち演説をスタート。日によって場所を変え、地道な活動を図ってきた。告示日には中川秀直幹事長がマイクを握るなど新人には異例のテコ入れを図ってきた。

 しかし、年金問題など与党に吹く逆風を止めることはできず、無党派層を期待以上に取り込むことはできなかった。

 共産の瀬川氏は、党支持者の票は固めたが、幅広い支持を集めることができなかった。 ◇選挙違反の警告、大幅増の18件−−投開票前日まで

 県警の参議院議員通常選挙違反取締本部(三枝守本部長)は29日、投開票日前日までの取り締まり状況をまとめた。警告件数は計18件で前回(04年)の6件に比べ大幅に増加した。

 今回の18件のうち▽文書掲示違反14件▽文書頒布2件▽言論1件▽戸別訪問1件−−を公選法違反として警告した。参院選とダブル選挙の衆院岩手1区補選での警告はなかった。【山口圭一】

 ■解説

 ◇「政権交代」訴え奏功

 年金問題などで逆風を受けた「安倍自民党」と政権交代をかけた「小沢民主党」の事実上の一騎打ちは、民主に軍配が上がった。小沢一郎民主党代表が「負ければ政界引退」とまで言及。政権選択の意味合いを帯びさせた作戦が、おひざ元で成功した。

 今回の参院選で前職の平野達男氏は「天下分け目の戦い。小沢代表が総大将なら私は先陣をかける」と宣言した。「政権交代」をキーワードに年金記録漏れ問題など安倍政権のマイナス要因を徹底的に攻撃。自民に代わって政権を担える民主というイメージを、有権者に広げた。

 補選でも、知事に転身した達増拓也前衆院議員の後援会が動き、階猛氏の知名度不足を挽回(ばんかい)。民主層を固めただけでなく、「閣僚の不規則発言」などの敵失で追い風を受け、浮動票のほか従来の自民支持層の受け皿ともなった。

 対する自民は全国的に吹き荒れた逆風を正面から受けた。4月の知事選では歩調が合わなかった公明との選挙協力に力を入れ、「選挙区は自民、比例は公明に」と訴えるバーター作戦を展開。小泉純一郎前首相や中川秀直幹事長など幹部を続々投入したが、巻き返しには至らなかった。【念佛明奈】

816片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 07:27:50
’07衆参ダブル選くまもと:投開票(その2止) 衆院3区補選は坂本さん /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/archive/news/2007/07/30/20070730ddlk43010268000c.html

 ◇清新さ訴え復活

 衆院熊本3区補選は、前回選挙で松岡利勝前農相に敗れた無所属元職の元自民党県議、坂本哲志さん(56)が返り咲きを果たした。

 個人後援会中心に選挙戦を進めてきた坂本さんの大津町の選挙事務所には、多くの支持者が集まった。当選確実の報が伝えられると「やった」と歓声が沸き上がった。午後11時前に、真っ黒に日焼けした坂本さんが「みなさんの思いの強さがつながった。今回の相手と争い、エネルギーを無駄にする暇はない。スクラムを組んで良い3区、日本を作りたい」と晴れ晴れとした表情で話した。

 松岡前農相の政治手法を批判して選挙戦を戦ってきた坂本さんだが、今回は松岡前農相が死去し、「反松岡」で維持してきた求心力の低下も懸念された。しかし、松岡前農相の後援会が無所属新人の前自民党県議、荒木義行さん(49)を支援。荒木陣営との対立軸を打ち出し「3区の政治を変える総仕上げの戦い」と訴え、勢いを保った。

 「政治とカネ」の問題についても「第1の争点」と訴え、自ら政治資金の出入りを全面公開することを公約、清新さをアピールした。農村部や中山間地を抱える3区の課題である農業振興、地域間格差については、中央省庁主導ではなく現場に即した補助金制度の見直しなど、分権推進による解決を訴えて支持を集めた。【山田宏太郎】

 ◇荒木さん、出遅れ響く

 松岡利勝前農相の後援会から“後継”として支援を受けた無所属新人の荒木義行さん(49)は出馬表明からわずかな時間しかなく、組織頼みで選挙戦を展開したが、及ばなかった。

 合志市の荒木さんの選挙事務所には、松岡前農相の後援会や推薦を受けた農政連の関係者らが詰めかけた。相手候補の当選確実が報じられると「もう少し時間があれば」と悔しがった。選挙期間中3キロやせたという荒木さんは「みなさんの支援でいい戦いができた。深く感謝する」と疲れた表情で話した。

 荒木さんは6月11日に出馬表明。自民党に公認申請したが、参院選熊本選挙区で自民系の無所属元職、坂本哲志さん(56)からも支援を得たい党の意向で認められず、必死の追い上げも届かなかった。

 ◇後藤さんに「保守の壁」

 参院選の民主への追い風は衆院熊本3区にも相乗効果をもたらすかと思われたが、民主新人の後藤英友さん(40)に「保守王国」の壁は厚かった。

 菊陽町の後藤さんの選挙事務所には民主県連幹部らが詰めかけた。相手候補の当選の報が入ると、周囲からはため息がもれた。後藤さんは「手応えはあったが票につながらなかった」と悔しさをにじませた。

 民主への追い風は保守色の強い3区でも予想以上だった。年金問題や社会保障負担、住民税などの相次ぐ引き上げへの反発は強く、後藤さんは「次の衆院選は1年以内にあると思う。今日から新たなるスタートを切る」と語った。

 だが、自民系無所属候補同士が激しく票を奪い合う中、保守層に深く浸透するまでには至らなかった。

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坂本哲志(さかもと・てつし) 56 無元(2)

 学校法人青照学舎専務理事▽社会福祉法人双友会理事▽熊本大津リトル・シニアリーグ理事長▽県日本拳法連盟会長▽県養蜂組合会長[歴]熊本日日新聞記者▽自民党県議団政策審議会長▽衆院経済産業委員▽中大

毎日新聞 2007年7月30日

817片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 07:33:27
激震:’07ダブル選くまもと/下 衆院3区補選 「分裂」で残る火種 /熊本
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kumamoto/archive/news/2007/08/02/20070802ddlk43010487000c.html

 「相手候補の背後には、いろんな思惑で選挙をしている人たちがいる。しかし、利権政治はもう終わりにしなければならない」

 自殺した松岡利勝前農相と2回、衆院熊本3区で激戦を展開した無所属元職の坂本哲志氏(56)は補選投票日間近の7月26日、合志市の決起集会で声を振り絞った。松岡後援会が支援する無所属新人、荒木義行氏(49)の追い上げに危機感を感じ「松岡派との最終決戦」と訴えた。

 参院選への影響を恐れてた自民党が分裂した3区補選。坂本氏は「松岡氏がいない今回は政策を訴えなければならない」と選挙前に話したが、結局は政策より対立型選挙になった。小国町の集会では坂本派県議から「坂本氏支援の県議が増えた。国政に坂本氏を送ってもらえれば阿蘇でできないことはない」と勢力争いを助長するような発言も飛び出していた。

 一方の荒木氏。女性支持者らで作る「新しい風の会」を前面に刷新を訴えた。松岡前農相支持者に配慮してか「政治とカネ」への言及を避けた。荒木氏擁立で活発に動いた松岡後援会は表だった動きを控えた。出陣式や決起集会でも後援会長の今村輝昭・南阿蘇村長がマイクを握ることはなかった。

 だが陣営の本音は「松岡票」頼りだった。それが出遅れもあって浸透できなかった。毎日新聞の出口調査によると、前回松岡前農相に投票した人のうち荒木氏に入れたのは半分に満たない。

 「松岡票」が勝敗を分けた選挙は、自民党に暗い影を落とす。坂本氏は当選後「地域の発展のために3区が一体となる必要がある」と話すが、前途は多難だ。荒木氏の転身で実施される合志市の県議補選は候補一本化がかなわず、複数候補が立候補の意向を示す。坂本、荒木派の対立構図となる懸念が出ている。

 こうした中、参院選の追い風に乗って健闘した民主新人、後藤英友氏(40)は、落選の翌朝から街頭に立ち、衆院選に向けた活動を始めた。後藤氏は「政治とカネの問題も追い風だったが、2人が無所属候補で自民対民主の対立構図を作れず支持につなげられなかった」と悔しさをあらわにした。坂本氏は自民に復党する見通しだ。次は自民との争いが鮮明になると見る後藤氏は「個人後援会を整備し雪辱を期す」と、3区での議席獲得を目指す。(この連載は笠井光俊と山田宏太郎が担当しました)

毎日新聞 2007年8月2日

818片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/06(日) 00:08:57
岩国市長選、自民党の福田良彦・衆院議員が出馬表明
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080105i303.htm

 米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)への空母艦載機移駐問題を巡り、移駐に反対する井原勝介・前岩国市長(57)の辞職に伴う市長選(2月10日投開票)に、自民党の福田良彦・衆院議員(37)(山口2区)が5日、無所属で立候補することを正式に表明した。

 市長選は、再選を目指す井原氏と、条件付きで移駐を容認する市議や経済界などが推す福田氏との一騎打ちとなる見通し。

 また、福田氏の出馬に伴う衆院山口2区の補欠選挙は4月27日に行われる。2005年の衆院選で福田氏に敗れ、比例中国ブロックで復活当選した民主党の平岡秀夫衆院議員(53)が5日、同補選への立候補を表明した。

(2008年1月5日19時59分 読売新聞)

819片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/06(日) 00:15:23
衆院補選 平岡氏立候補の意向 N山口

衆議院山口2区の現職の衆議院議員が、来月行われる岩国市の市長選挙への立候補を表明したことを受けて、前回の衆議院選挙で山口2区の小選挙区で敗れ、比例代表で復活当選した民主党の平岡秀夫議員が、選挙区の補欠選挙に立候補する意向を示しました。

衆議院山口2区では、自民党の現職の福田良彦議員が5日、来月行われる岩国市長選挙への立候補を表明したため、ことし4月に、補欠選挙が行われる公算が強まっています。

これを受けて平岡氏は5日夕方、岩国市内で記者会見し、「補欠選挙は、次の衆議院選挙の結果を占う重要な選挙になる。ここで民主党の議席を一つでも増やし政権交代に向けての流れを強めたい」などと述べて、補欠選挙に立候補する意向を示しました。

平岡氏は53歳。
旧大蔵省の職員を経て、平成12年の衆議院選挙で初当選し、前回、平成17年の衆議院選挙では、小選挙区で落選したものの、比例代表で復活当選し、現在3期目を務めています。

岩国市長選挙への立候補に伴って現職の福田氏が議員を辞職した場合、衆議院山口2区の補欠選挙は、ことし4月27日に投票が行われる見通しです。

820片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/06(日) 16:26:48
選挙:衆院補選・山口2区 民主・平岡氏が立候補へ 「政権交代へ役割果たす」
http://mainichi.jp/seibu/seikei/news/20080106ddp041010005000c.html

 山口県岩国市の出直し市長選(2月10日投開票)に5日、地元・山口2区選出の自民党衆院議員、福田良彦氏(37)が出馬表明した。これを受け、前回(05年)衆院選で敗れ復活当選した民主党の平岡秀夫衆院議員(53)=比例中国=は5日夕、岩国市で会見し、2区補選に立候補する意向を表明した。平岡氏は党本部の了承が得られ次第、正式に出馬表明する。

 平岡氏は会見で「次期総選挙を占う非常に大事な選挙。政権交代に向けて大きな役割を果たしたい」と述べた。

 また、岩国市長選の争点となる米空母艦載機部隊移転を「米軍再編の中での必要性と市民の不安に対する説明責任が果たされていない」とし、移転反対派の前市長、井原勝介氏(57)に政策面で同調する姿勢を示した。

 ◇福田氏後継候補、自民県連調整へ

 一方、自民党県連では、2区内の県議が4日、福田氏の後継候補を協議。今後、県連幹部を中心に党本部と調整することになった。既に林芳正(46)、岸信夫(48)両参院議員(いずれも山口選挙区)らの名が浮上しているが、岩国市長選の勝敗を見極める必要もあり、候補選定に時間が掛かる可能性もある。

毎日新聞 2008年1月6日 西部朝刊

821片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/06(日) 22:58:03
再編の是非:出直し岩国市長選 県選出の国会議員「まずは市長選に全力」 /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080105ddlk35010322000c.html

 ◇衆院補選問題で見解

 県選出の国会議員は4日、県庁にあいさつ回りに訪れて記者会見し、岩国市長選に連動する見通しとなった衆院山口2区補選問題に見解を述べた。

 岸信夫参院議員は「ここまで追い詰められる前にご本人に決断いただきたかった。(辞任は)無責任だ」などと井原勝介・前岩国市長を批判。福田良彦衆院議員が市長選に出馬した場合、2区補選への自身の出馬の可能性については「私がどうこう言う立場にも、またタイミングにもない」と答えるにとどまった。

 林芳正参院議員も2区補選への待望論があることについて「昨年、参院議員として県民の負託を受けたばかりで、それに応えていくことが基本だ。その中で、いろいろな声があれば耳を傾けていく姿勢が必要だと思う」と述べた。

 河村建夫衆院議員は「市長選に勝てば(衆院補選の)道は開ける。党としてもそんなに簡単に決められる問題ではなく、まずは市長選に全力をかけて勝たねばならない」と述べた。

 一方、山口2区で前回は福田氏に敗れ、比例で復活当選した民主の平岡秀夫衆院議員は、補選への出馬に意欲的。5日に会見し、態度を表明する見通し。【住田里花】

〔山口東版〕

毎日新聞 2008年1月5日

822片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/07(月) 23:22:31
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20080107ddlk40010234000c.html

 ◇4月に補選実施、自民後継に注目−−山口2区

 前回選を588票差で辛勝した自民の福田良彦氏(37)が、岩国市長選に出馬。衆院の解散がなければ、4月に補選となる。前回選で福田氏に敗れ、比例で復活した民主の平岡秀夫氏(53)も5日、補選に出馬する意向を表明。共産は候補擁立を見送る方針で、自民の後継候補が誰になるかが注目される。

 補選には、これまで河内山哲朗・柳井市長らの名が浮上。一方で2区では、過去に自民の現職参院議員を擁立しようという動きがあり、万一出馬することになれば、10月に参院補選と、“ドミノ選”になる可能性も出ている。【大山典男】

毎日新聞 2008年1月7日

823片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/08(火) 17:51:40
選挙:衆院補選・山口2区 「政権交代へ向け、出馬で貢献」民主・平岡氏会見 /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080108ddlk35010221000c.html

 民主党県連代表の平岡秀夫衆院議員は7日、県庁で記者会見。衆院山口2区補選への出馬について「(自民が大勝した)前回の『郵政民営化選挙』の影響がどの程度残っているか確認したいし政権交代へ向け貢献したい」と語った。

 平岡議員は衆院山口4区にも触れ「最後まで擁立に向け、努力したい」と述べた。候補予定者はいたが党本部との調整がうまく行かなかったという。

 岩国市長選については「(県連としては)自主投票」とした上で「私個人としては『国は地方に約束したことを守るべきだ』と主張する人でなければならないと考えている」と語った。

〔山口版〕

毎日新聞 2008年1月8日

824片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/10(木) 02:19:35
選挙:衆院補選・山口2区 柳井市長「要請あれば慎重に対応」 /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080109ddlk35010650000c.html

 柳井市の河内山哲朗市長は8日、福田良彦・自民党衆院議員の岩国市長選への立候補に伴い4月に実施される衆院山口2区補選について「私の名前が候補者に上っていると承知している。政治的な問題で(立候補が)『絶対ある、絶対ない』と言える立場にない」と述べた。年頭会見で記者の質問に答えた。

 河内山市長は05年夏の前回衆院選で、自民からの山口2区への出馬要請を断った。補選では現在「要請はない」としながらも「あらゆる可能性を否定できない。(要請があれば)慎重に真剣に考える」と語った。【近藤聡司】

〔山口版〕

毎日新聞 2008年1月9日

825片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/03(日) 01:09:30
山口2区補選に「勝てる人」 '08/2/3

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 自民党山口県連は2日、支部長・幹事長会議を山口市内のホテルで開き、4月27日に投開票される衆院山口2区の補欠選で「確実に勝てる候補を擁立する」などの方針を示した。

 県内の104各支部から約160人が出席。河野博行会長が、党所属の前衆院議員福田良彦氏が岩国市長選に立候補することに触れ「全支部を上げて応援していただきたい」と訴えた。長谷川忠男幹事長が福田氏の辞職に伴う衆院山口2区の補欠選について「次期総選挙の前哨戦となる極めて重要な国政選挙。確実に勝てる候補を擁立し、県連をあげて必勝を期したい」と強調した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200802030016.html

826片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/03(日) 15:56:04
再編の是非:出直し岩国市長選 自民県連会長、井原氏支持者を障害者に例え /山口
 自民党県連が2日、山口市内で開いた支部長・幹事長会議で、あいさつに立った河野博行会長(79)は岩国市長選の情勢に触れ、視覚障害者を指す言葉を用いて不適切ともとれる発言をした。

 井原勝介・前岩国市長の市政運営を批判。立候補予定の井原氏の支持者を視覚障害者、福田良彦・前衆院議員の支持者を健常者に例え、現状は視覚障害者が多いという趣旨の内容。その上で福田氏への全面支援を呼びかけた。

 井原市政ついては「国や県の方策とことごとく異にしている。市議会の大多数の意見や良識ある市民の意見を無視しており、失われた10年と言われている」などと批判した。

 河野氏は県議を8期務め、昨年引退した。

 井原氏の後援会の粟屋司事務局長は「発言の趣旨がよく分からない。岩国市民のことを言っているのだとしたら、市民を愚ろうすることになるのではないか」と話した。

   ◇

 自民党県連の支部長・幹事長会議は、岩国市長選で県連を挙げて福田氏を支援するなど今年の活動方針を確認した。福田氏辞職に伴う衆院山口2区補選は「確実に勝てる候補を擁立し、必勝を期する」とし、知事選と次期衆院の県内4選挙区での「完勝」を掲げた。【住田里花】

〔山口東版〕

毎日新聞 2008年2月3日
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080203ddlk35010294000c.html

827片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/04(月) 01:48:41
岩国市長選:衆院山口2区補選にらみ自民、民主ともに思惑
 米軍再編に伴う米空母艦載機移転の是非を問う山口県岩国市の出直し市長選が3日告示されたが、自民、民主両党とも表向きは「地元任せ」の構えだ。しかし一皮めくると、前自民党衆院議員、福田良彦氏の市長選出馬に伴う福田政権発足後初の国政選挙、衆院山口2区補選(4月27日投開票)をにらんだ思惑がのぞく。

 「岩国で負けて衆院2区でもやられると山口は総崩れ。どうかよろしく」。1月下旬、山口県選出の自民党国会議員が東京・永田町の議員会館で、支持団体に片っ端から電話をかけた。

 山口2区は05年の前回こそ福田氏が辛勝したものの、それ以前は自民候補が2回連続で民主党の平岡秀夫氏に敗れた。その平岡氏は既に補選に立候補を表明している。

 自民党は、市長選での幹部らの応援が基地問題の争点化につながり、前市長の井原勝介氏側に有利に働きかねないと見る。悩んだ末、党選対は先の大阪府知事選で圧勝した橋下徹氏のビデオメッセージ応援などで盛り上げを図る。「補選の候補選びは市長選の結果次第」と語る自民党議員の電話作戦は、危機感のあらわれだ。

 一方の民主党は、地元県議が街頭演説などを通して井原氏を「勝手連」的に支援するのに任せている。「市長選より衆院補選が重要。補選では、反対派だけでなく容認派も巻き込まなければいけない」と党幹部は語る。

 井原氏に表立った支援を控えるのは「米軍再編の是非であまり明確なメッセージを出すのはどうか」(党幹部)との配慮から。「基地問題を争点にしたくない」との思惑は自民党と一致している。【上野央絵】

毎日新聞 2008年2月3日 17時57分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080204k0000m010022000c.html

828片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/11(月) 00:51:56
福田氏勝利で米軍再編に弾み 岩国市長選
2008.2.11 00:28
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080211/stt0802110028001-n1.htm

 米空母艦載機移転の是非を問う山口県岩国市長選で、前自民党衆院議員、福田良彦氏が移転反対派の井原勝介前市長の再選を阻んだことにより、3年余り膠着(こうちやく)状態だった米軍再編に弾みがつくことは確実だ。政府・与党には追い風となったが、福田氏辞職に伴う4月の衆院補選(山口2区)は福田康夫首相の半年間の政治手腕を問う中間選挙的な色彩を帯びることになりそうだ。(加納宏幸)

 自民党の伊吹文明幹事長は10日夜、「わが国の安全保障と日米関係の重要性に照らしても選挙結果が持つ意味は大きい」とコメントした。

 福田氏の当選により、艦載機移転問題が動き出すことは確実だ。平成17年秋の米軍再編に関する中間報告では、岩国飛行場に米軍厚木基地の艦載機59機を移し、沖縄・米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の空中給油機(KC130)12機を移す計画となっており、この移転問題が決着すれば、「普天間飛行場移設問題などがドミノ現象で動き出す可能性もある」(防衛省筋)とされる。

 福田氏が福田首相と同じ町村派に所属し、国と市のパイプが太くなることも移転問題には好影響となりそうだ。

 安倍晋三前首相ら山口県選出国会議員は1月中旬、党本部に集まり、艦載機移転問題を争点にしないため、国会議員は表に出ない方針を確認。合わせて水面下で地元財界への強力に働きかけを続け、告示前圧倒的に優勢だった井原陣営の切り崩しに成功したようだ。

 一方、福田首相にとって初の国政選挙となる衆院山口2区補選は、20年度予算案をめぐる与野党攻防の影響を色濃く映す選挙戦となりそうだ。加えて山口県は安倍氏や高村正彦外相ら大物議員がひしめくだけに候補者選考は難航も予想される。

 最有力は林芳正参院議員(47)=山口選挙区=のくら替えだ。ただ、林氏の地盤は安倍氏と同じ山口県西部であり、東部の山口2区とは地縁が薄い。

 一方、岩国周辺は岸信介元首相の地盤。岸氏の孫であり、安倍氏の実弟の岸信夫参院議員(48)=同=の出馬を求める声も地元では根強い。林、岸両氏が公認を争う事態になれば、安倍氏らは板挟みとなり、思わぬ政局に発展しかねない。

 また、3月15日までに林氏か岸氏が議員辞職すると衆参ダブル補選となる。16日以降に辞職すると秋の参院補選となるが、党執行部はどちらが有利か、厳しい判断を迫られることになる。

 一方、民主党は前回衆院選で福田氏に敗れ、比例復活した平岡秀夫衆院議員(54)がすでに補選出馬を表明。平岡氏は過去2回自民候補を破るなど強固な地盤を持ち、艦載機移転問題が補選でも再び争点となる可能性は高い。

829片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/11(月) 02:36:37
米軍再編が進展と期待 与党、衆院補選に全力
2008年2月11日 00時23分

 与党は10日、山口県岩国市長選で米空母艦載機の岩国基地移転に賛成する前自民党衆院議員の福田良彦氏が当選したことについて「与党にも、米軍再編の推進にも弾みがつく」(自民党役員)と評価、福田氏の転出に伴う4月の衆院山口2区補選に全力を挙げる方針だ。

 自民党の伊吹文明幹事長は「激戦を制したことを歓迎したい。国の安全保障と日米関係の重要性に照らしても、選挙結果が持つ意味は大きい。福田新市長のもとで艦載機移転問題がコンセンサスを得て解決することを期待したい」とのコメントを発表。

 古賀誠選対委員長は「勝利できて良かった。衆院解散・総選挙に向かい、1つずつ着実に結果を積み上げていくことが大事だ」と強調、補選候補者を2月中にも擁立する考えを示した。

 一方、公明党の斉藤鉄夫政調会長は「前回市長選などからすればよくここまでという結果だ。与党にとっても追い風になる。ただ、まだ(賛成は)半数であり、移転などは慎重に進めたい」と述べた。

(共同)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008021001000528.html

830片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/13(水) 00:41:17
衆院山口2区が次の焦点 '08/2/13

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 岩国市の出直し市長選の結果を受け、山口県内の各政党は一斉に、4月の衆院山口2区補欠選に向けた動きを加速する構えだ。市長選では各政党とも、「市民党」を掲げた2候補をもっぱら水面下で支援したものの、補選は衆院解散がなければ福田康夫内閣が発足して初の国政選挙。「総選挙の前哨戦」として、与野党が激突する構図が濃厚である。

 党所属の前衆院議員福田良彦氏を水面下で全面支援した自民党県連は、候補者の絞り込みを主導する構え。ただ現段階で人選は白紙の状態で、月内の決定は難しいとの見方も出ている。

 福田氏を支持した公明党県本部は、衆院補選に独自候補を擁立する予定はない。

 一方、市長選では「自主投票」とし前市長の井原勝介氏の間接的な支援にとどめた民主党県連。補選には、前回の衆院選で敗れた平岡秀夫氏(比例中国)が既に立候補を表明し、県連も公認した。

 共産、社民両党は井原氏を勝手連的に支援した。共産党は来週初めをめどに方針を出す。社民党県連合は民主党応援の可能性を示唆する。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200802130040.html

831片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/16(土) 15:57:53
山口2区補選 自民の候補者選考は難航
2008.2.15 21:08
 山口県岩国市長選に当選した福田良彦衆院議員の辞職に伴う衆院山口2区補欠選挙(4月27日投票)をめぐり、安倍晋三前首相ら自民党の山口県選出国会議員と県連幹部が15日、党本部で対応を協議した。

 福田康夫首相にとって初の国政選挙となるが、公認候補として有力視されていた林芳正、岸信夫両参院議員はともに出馬に難色を示しており、選考作業は難航。柳井市の河内山哲朗市長らの出馬も取りざたされたが、結論は出なかった。県連は公募実施も視野に月内にも結論を出す方針だ。

 一方、民主党は前回衆院選で福田氏に敗れ、比例復活した平岡秀夫衆院議員が出馬の意向を表明している。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080215/stt0802152108007-n1.htm

832片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/16(土) 16:51:21
スコープ 参院から転出 自民ジレンマ  知名度魅力もW補選イヤ 連敗なら政権に大打撃
2008年2月16日 紙面から

衆院山口2区補選
 福田政権発足後初の国政選挙となる衆院山口2区補選(四月二十七日投開票)の候補者選びで、自民党が頭を悩ませている。知名度が高い地元選出参院議員の出馬を促す意見がある一方、くら替えには慎重論も根強い。今月中に候補者を選定する方針だが、調整は難航しそうだ。 (本田英寛)

 衆院山口2区補選は、十日の岩国市長選で当選した福田良彦氏の辞職に伴って実施される。

 民主党は二〇〇五年の衆院選で同区に出馬したが落選し、比例代表中国ブロックで復活当選した平岡秀夫氏を擁立する方針だ。

 道路特定財源問題で早期衆院解散に追い込めなかった場合、福田政権に対する信を問う貴重な機会になるだけに、民主党は「大変重要な意義を持つ補選。全力を挙げて応援態勢を敷きたい」(鳩山由紀夫幹事長)と総力戦で臨む構えだ。

 一方、自民党は十五日、党本部で県選出国会議員と県連幹部が協議。同県選出の林芳正、岸信夫両参院議員も含めて、候補者選定を進めることで一致した。

 岸氏は会合後、記者団に「残された任期を大切にする必要がある」、林氏は「特に申し上げることはない」とそれぞれ述べた。

 三月十五日までに両氏のいずれかが辞職した場合、四月二十七日に衆院補選と併せて参院山口選挙区の補選も行われる。

 両氏の出馬には、反対論もある。ガソリン税(揮発油税など)の暫定税率維持を含む租税特別措置法改正案の与野党攻防は、三月末にヤマ場を迎える見通し。自民党は、現在過半数割れしている参院での採決に備えて、民主党の切り崩しを進めているが、その最中に一議席でも減らすのは避けたい。

 さらに、衆参二つの補選で連敗すれば、国会運営だけでなく、政権のダメージは計り知れない。参院自民党幹部は「議席が減る可能性がある冒険はやめるべきだ」と懸念を隠さない。このため、党内では、両氏のどちらかが出馬したとしても辞職を遅らせ、参院補選を秋に先送りさせる案も出ている。

 「(林、岸両氏は)短期決戦に重要な知名度を持っている。しかし、参院から衆院に回ればいいというものでもない」

 県連会長の河村建夫元文科相は苦しい胸中をこう説明した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2008021602087937.html

833片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/19(火) 02:43:33
民主・平岡氏が事務所開き…衆院2区補選「試練」
 衆院山口2区補欠選挙(4月15日告示、27日投開票)に立候補を表明している民主党の平岡秀夫・衆院議員(54)(比例中国ブロック)が17日、岩国市今津町で事務所開きをした。

 支援団体や後援会の幹部、同党国会議員や県議ら約120人が出席。同党の前原誠司副代表も駆けつけ、「補選は福田内閣が発足して最初の国政選挙。補選で勝つことが、日本の政治を変えるきっかけになる」と激励した。

 平岡氏は「補選は私に与えられた試練。日本を変えるために、大きな意義がある」と訴え、最後はガンバロー三唱で気勢を上げた。

 事務所開きの後、民主党は選対会議を開き、この事務所を補選の総合選対本部とするとともに、藤谷光信・参院議員(71)(比例)を選対本部長に選任。近く、柳井と光、下松各市に地区選対本部を置くことなどを決めた。

(2008年2月18日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20080217-OYT8T00657.htm

834片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/02(日) 01:15:53
衆院山口2区補選、山口県出身官僚で調整…自民
 自民党は29日、福田政権下で初めての国政選挙となる衆院山口2区補欠選挙(4月15日告示、27日投開票)で、同区内の山口県柳井市出身で内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)を擁立する方向で調整に入った。古賀誠選挙対策委員長と山口県連幹部が29日、党本部で会談し確認した。近く山本氏に立候補を要請する。

 補選は山口2区選出の自民党衆院議員だった福田良彦氏(37)=現・同県岩国市長=が辞職して岩国市長選に立候補したことに伴うもの。前回衆院選で福田氏に敗れ、比例中国ブロックで復活当選した民主党の平岡秀夫衆院議員(54)がすでに立候補を表明している。

 自民党県連は2月10日の同市長選後、候補者選びを本格化。当初、山口選出の林芳正、岸信夫両参院議員のくら替え立候補を期待する声があったが、擁立に至らなかった。このため、県出身の官僚らを中心に人選を進めていた。

 山本氏は東大法学部卒業後、1972年に旧建設省に入省。国土交通省住宅局長、国土交通審議官などを経て、昨年10月から現職。同県連は、長年の官僚経験や、山本氏の父親が同県議だった点などを踏まえ、絞り込んだとみられる。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_08030105.htm

835片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/02(日) 01:16:59
選挙:衆院補選・山口2区 自民が候補擁立苦慮 官僚絞り込みは先送り /山口
3月1日14時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080301-00000147-mailo-l35

 衆院2区補選(4月15日告示、同27日投開票)で、自民党が候補者の擁立に苦慮している。県連執行部が「2月中に決める」とした期限の29日、県選出国会議員と県連幹部が党本部に集まり、地元出身の官僚を中心に絞り込もうとしたが、結論は先送りになった。民主党は、前回落選し比例で復活当選した平岡秀夫衆院議員(54)が既に出馬の意向を表明。各地に事務所を開いて準備を進めるが、「相手が見えない状況」に困惑気味だ。
 2区補選は、福田良彦岩国市長(37)の衆院議員辞職(1月22日)に伴うもの。自民は2月10日の岩国市長選後、候補選びを本格化させたが、県連側で一本化に時間がかかっている。
 背景には地盤の問題がある。00年と03年は民主の平岡氏が連続当選。前回05年は、郵政解散後の「小泉旋風」もあって、自民の福田氏が平岡氏を588票差で破ったが、出馬表明は公示9日前と擁立までに手間取った。
 加えて、岩国市長選でも、自民が実質支援した福田市長の勝利が1782票という小差だったことも事態を複雑にしている。市長選後、2区の関係者からは知名度がある林芳正(47)、岸信夫(48)両参院議員や河内山哲朗柳井市長(49)の名が浮上。しかし、両参院議員は早い段階で出馬を断り、党本部も衆参のねじれを理由に難色を示したとされる。河内山市長も28日に出馬の意思を否定した。
 県東部のベテラン市議は「民主に逆バネが効く有利な状況ができた。2区は党組織が弱体化し、リスクを冒して手を挙げる人は少ない」と話す。
 一方の民主は2月後半から、岩国市に総合選対本部を設けたのを皮切りに選挙態勢を整えている。県連会長でもある平岡氏は「相手が早く決まって的を絞れるほうが、陣営にも勢いがつけられるのだが……」と自民の候補選びを注視している。【衆院補選取材班】
〔山口版〕

3月1日朝刊

836片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/02(日) 01:17:27
選挙:衆院補選・2区 柳井市長、出馬意思を明確にせず /山口
 衆院山口2区補選(4月27日投開票)への立候補が取りざたされている柳井市の河内山哲朗市長は27日、自民党から立候補の要請があった場合、「真剣に受け止めるが、気持ちを固めているわけではない」と述べ、出馬意思の有無を明確にしなかった。河内山市長が地元紙・柳井日日新聞の取材に対し「要請があれば覚悟がある」と発言したと報じたのを受け、会見した。

 河内山市長は政府の道州制ビジョン懇談会委員を務める分権改革論者。市長によると、18日に支持者らに立候補の意向を問われ「地域格差の是正、地域再生をテーマにして(選挙を通じて)発言できるのなら考えなければいけない。候補者たる覚悟がないわけではない」と答えたという。

 一方、候補者選定を進める自民党県連の情勢を「聞いたところでは難航し、(一本化して)私を擁立する状況にはないようだ」と分析。さらに「3月市議会が近づき、市長本来の職に専念する比重が高まった」と述べた。28日に発表する来年度予算案については「通年予算で、市長辞任を前提とした予算案ではない」と答えた。

 河内山市長は元自民党員で、厚生労働省の社会保障審議会委員も務めている。【近藤聡司】

〔山口東版〕

毎日新聞 2008年2月28日
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080228ddlk35010732000c.html

837片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/02(日) 01:18:01
衆院山口2区補選、自民が候補者選定を先送り
 自民党は29日、4月の衆院山口2区補欠選挙の候補者選びを来週以降に先送りすることを決めた。党選挙対策本部は2月中の決着を目指したが、当初出馬が取りざたされた山口県選出の林芳正、岸信夫両参院議員らを擁立できず、候補者を固めきれなかった。同補選は福田政権初の国政選挙となるため、党選対は来週中にも選定作業を終えたい考えだ。(07:02)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080301AT3S2901Y29022008.html

838片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/02(日) 01:21:00
選挙:衆院補選・山口2区 自民、人選で協議
 自民党の山口県選出国会議員と同県連幹部は29日、党本部で会談し、衆院山口2区補選(4月27日投票)の対応について協議した。

 会談後、長谷川忠男県連幹事長は記者団に、候補者として取りざたされた林芳正、岸信夫両参院議員と河内山哲朗・同県柳井市長の擁立について「ありません」と述べ、3氏以外から人選を進めることを明らかにした。

毎日新聞 2008年3月1日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080301ddm005010045000c.html

839片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/02(日) 01:23:59
自民、内閣官房の山本氏擁立へ 山口2区補選 '08/3/1

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 自民党は一日までに、岩国市長に就任した福田良彦前衆院議員の議員辞職に伴う衆院山口2区補選(四月二十七日投開票)に、山口県出身で内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)を擁立する方針を固めた。近く古賀誠選対委員長が山本氏に会い、出馬を要請する。

 同補選をめぐっては、山口県選出の林芳正、岸信夫両参院議員のくら替え出馬を山口県連が要望したが、両氏が辞退していた。山本氏は旧建設省出身で、国土交通省住宅局長や国土交通審議官を歴任している。

 同補選については、民主党の平岡秀夫衆院議員(比例中国ブロック)が立候補を表明している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200803010200.html

840片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/04(火) 03:14:50
衆院山口2区、臨戦モードに '08/3/4

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 福田政権下で初の国政選挙となる衆院山口2区補選(4月15日告示、27日投開票)は、与野党対決の構図がほぼ固まった。自民党が3日、立候補を要請した柳井市出身で内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)は受諾の意向。すでに立候補を表明している民主党の平岡秀夫衆院議員(54)(比例中国)との真っ向勝負となる。県内でも、両党県連を中心に臨戦態勢に入った。

 自民党県連の長谷川忠男幹事長は、「党県連としても全力で必勝へ向けて努力する」と力を込めた。山本氏は5日までに山口県入りして会見し、正式に立候補を表明する見通しだ。

 一方、1月5日に立候補表明した民主党の平岡氏は「持てる力を最大限に発揮する」と意気込む。10日に小沢一郎代表が岩国市入りし、平岡氏を党公認候補として会見を開く予定だ。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200803040072.html

841片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/04(火) 03:21:21
衆院山口2区補選・自民山本氏擁立へ
来月15日に告示される衆院山口2区の補欠選挙、自民党は県出身の官僚に白羽の矢を立てました。柳井市出身で内閣官房・地域活性化統合事務局長の山本繁太郎さんを擁立することを決めました。自民党はきょう党本部に山本さんを呼んで衆院山口2区の補欠選挙への出馬を要請しました。=出馬要請を受けた内閣官房地域活性化統合事務局長山本繁太郎氏「まことにありがたい、もったいない話としてなんとかして地元のご要請にこたえたいという姿勢できちんと検討したうえでおこたえしたいと思っています」=山本さんは一両日中に判断するとしましたが出馬は確実で、近く県内で正式に表明する予定です。山本さんは、柳井市出身の59歳。東京大学法学部を卒業後当時の建設省に入り、国土交通省の住宅局長などを歴任しました。自民党県連では福田岩国市長とも連携できる人を選んだとし、全力で選挙戦に取り組むことを確認しました。一方、民主党も比例中国の平岡秀夫衆院議員がすでに立候補を表明しています。=民主党・平岡秀夫氏「「選挙に強いお役所出身の方でありますから、どんなことがこれから起こってくるか、非常に私としては警戒心を持ちながら、自分なりの最大限の努力をしていくと」=

http://www.tys.co.jp/news/news.html#0005

842片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/10(月) 01:38:17
選挙:衆院補選・山口2区 共産は自主投票 県委総会で確認 /山口
 共産党県委員会は8日、総会を開き、4月27日投開票の衆院山口2区補選に自主投票で臨むことを確認した。10日の県常任委員会で正式決定する。

 党本部は昨年9月、全小選挙区での候補者擁立方針を転換し各都道府県委員会の判断に委ねることを決めた。関係者によると、県委員会はこれを受け、2区補選に独自候補を立てず次期衆院選の比例代表中国ブロックの議席獲得に傾注する。

〔山口版〕

毎日新聞 2008年3月9日
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080309ddlk35010344000c.html

843片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/10(月) 23:39:49
衆院山口2区補選 自民と民主一騎打ち '08/3/10

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▽共産は自主投票

 衆院山口2区補選で、民主党の平岡秀夫衆院議員(54)=比例中国=が十日、小沢一郎代表とともに山口県岩国市内で記者会見し「総選挙の前哨戦として、山口から日本を変えるという気持ちで戦う」と正式に出馬表明した。

 また共産党山口県委員会は十日の常任委員会で独自候補擁立を断念し、自主投票とすることを決定。平岡氏と、既に自民党公認で出馬表明した前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)の一騎打ちとなる公算が大きくなった。

 平岡氏は米軍岩国基地の艦載機移転問題について「国のやり方は地方自治と相いれない考え方だ。『アメとムチ』の政策をやめさせる」と訴えた。

 補選は岩国市長選に初当選した福田良彦市長(37)の衆院議員辞職に伴い実施。四月二十七日に投開票される。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200803100278.html

844片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/11(火) 01:49:01
衆院2区補選 共産票の行方注目 県委員会が自主投票決定 候補見送り 戦後初
 福田政権下で初めての国政選挙となる衆院山口2区補選(4月15日告示、27日投開票)への対応で、共産党県委員会(山本丈夫委員長)が独自候補の擁立を見送り、自主投票とする方針を10日の県常任委員会で決めたことで、2005年の前回衆院選山口2区で同党公認候補が獲得した1万3499票の行方が注目されている。

 同日、県庁で記者会見した山本委員長は、候補擁立の見送りについて、次期衆院選で山口1区と比例中国の重複候補で戦う方針を決めていることに触れ「(通常選挙で2区は擁立しないのに)補選で擁立するのは不自然」と説明。「山口県の共産党の現状や力量を熟慮し、次期衆院選での議席獲得に力を集中する」と述べた。同党県委員会が県内の国政選挙で候補擁立を見送ったのは戦後初めて。

 同補選には、自民党が擁立した前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)と、衆院議員で民主党県連代表の平岡秀夫氏(54)=比例中国=の2人が立候補を表明。連立政権を組む公明党県本部は山本氏の支援に前向きだ。一方、社民党県連合は平岡氏の支援を決めている。

 共産党県委員会が自主投票としたことで、同補選は「自民対民主」の対決構図が鮮明になった。それだけに同補選が接戦となった場合、2区の同党支持者の投票行動が注目される。

 共産党は自公政権を米国追従・大企業優遇と厳しく批判しているが、山本委員長は「民主党も自民党の対立軸になりえていない」と憲法九条改正や消費税率アップ問題での民主党の対応を批判。民主党県連からの協力要請の可能性について、会談に同席した佐藤文明共産党県委員会書記長は「ないでしょうね」とした上で「自民党も民主党もそう変わりはない」と自主投票の構えを崩さない考えを示した。

=2008/03/11付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/yamaguchi/20080311/20080311_001.shtml

845片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/12(水) 00:24:52
選挙:衆院補選・山口2区 次期衆院選の前哨戦 党勢かけ、自VS民
 ◇共産独自候補見送りで

 熱い選挙は第2ラウンドへ−−。民主党の平岡秀夫衆院議員(54)=比例中国=が10日、山口県岩国市で会見し、衆院山口2区補選(4月15日告示、27日投開票)へのくら替え立候補を正式表明した。この日、共産党が独自候補擁立見送りを決め、自民新人と民主現職の一騎打ちとなることが固まった。米軍再編に伴う空母艦載機部隊の岩国基地移転の是非が問われた岩国市長選を発端とする補選は、福田政権発足後初の国政選挙。今度は次期衆院選の前哨戦として全国の注目が集まる。【内田久光、渡辺創】

 ◇民主・平岡氏が立候補正式表明

 この日の会見で、小沢一郎民主党代表と平岡氏は、終始険しい表情で補選への決意を語った。小沢代表は「参院は第1党の立場を得たが、党の『生活第一』の主張を現実の政治・行政の中で実行するには衆院で多数を占めないといけない」と強調。補選を次期衆院選に大きく影響する政治決戦と位置づけた。

 平岡氏は、05年衆院選で福田良彦氏(自民)に588票差で敗れ、比例復活当選。この日は「国民の生活が第一の思いが実現されるよう努力したい。3月末で出るガソリン税など暫定税率問題の一応の結論に対して、国民が声を上げられる大きな機会だと思う」と気合を込めた。

 一方、自民党は10日、福田首相(党総裁)が、国土交通省出身の前内閣官房地域活性化統合事務局長の新人、山本繁太郎氏(59)に公認証を手渡した。

 自民党は当初、山口県選出の林芳正、岸信夫の両参院議員を軸に調整しただけに出遅れは否めない。古賀誠選対委員長は「すべてを懸ける意気込みで必勝を期す」と危機感を強めており、山本氏が5日、山口県議にあいさつした際も菅義偉選対副委員長が同行。全面支援をアピールしている。山本氏はこれまで「国政上もっとも重要な課題の地方再生にしっかり取り組んでいきたい」などと抱負を述べている。

 同補選は2月10日投開票の岩国市長選に立候補した福田氏の辞職に伴うもの。移転容認派の福田氏は、事実上政権与党の支援を受け当選した。現在、国政補選が確定しているのは山口2区だけ。福田首相と民主党の小沢代表にとって、政局の主導権を握るためには負けられない戦いとなる。

 一方、発端となった艦載機移転問題について、平岡氏はこの日、「まさにアメとムチ。そんな政策をやめさせるよう地域からしっかりと声が上げられるような役割を果たしたい」。山本氏は「国の方針を覆すのは難しいという現実から出発しないと仕事ができない。福田市長と手を携えて住民の安心安全を実現できるようやっていきたい」と述べている。

毎日新聞 2008年3月11日 西部朝刊
http://mainichi.jp/seibu/seikei/news/20080311ddp041010014000c.html

846片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/24(月) 20:32:22
自・民本部が総力 山口補選 '08/3/24

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 自民、民主両党の公認候補が激突する衆院山口2区補選で、両党の本部が職員を派遣したり、党幹部が地元へのあいさつに出向いたりと、てこ入れを強めている。4月15日告示、27日投開票の統一補選は全国で山口2区だけ。福田政権での初の国政選挙としても注目が集まる。両党本部とも「絶対に負けられない」と挙党態勢で臨む構えだ。

 柳井市出身で前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)を擁立した自民党。党本部は職員1人を送り込み、今月中旬からあいさつ回りを進める山本氏に同行させる。25日からは別の複数の職員も応援に入り、選挙区に張り付く。福田康夫首相をはじめ党幹部が応援に入る日程調整など、党本部と地元をつなぐ役割を担う。自民党の衆院小選挙区は通常、地元県連が選んだ候補の公認を党本部に申請する「地元主導」が多い。ところが今回は、山口県連が党選挙対策委員会の古賀誠委員長に対し、山本氏の説得を依頼。最終的には党本部の責任で候補者が決まるという異例の展開だった。

 一方、2005年の衆院選で自民党前職に敗れた民主党の平岡秀夫衆院議員(54)=比例中国=も党本部のバックアップで雪辱を期す。岩国市で立候補を表明した10日の記者会見には、小沢一郎代表が国会日程の合間を縫って同席し「全面的に支援したい」と言明。「総選挙を近いうちに迎えると思うので、前哨戦として何が何でも支持をいただきたい」と訴えた。党本部は既に岩国市内にある2区総支部の事務所に職員3人を派遣。国会情勢が絡むものの、鳩山由紀夫幹事長、年金問題に取り組む長妻昭衆院議員らが地元入りする方向で日程調整を進める。

【写真説明】写真左=自民党県議団の会合で、山本繁太郎氏(左から2人目)への応援を呼び掛ける党本部選挙対策委の菅副委員長(左) 写真右=民主党の記者会見で、平岡秀夫氏(左)の公認決定を発表する小沢一郎代表

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200803240006.html

847片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/31(月) 14:26:43
山口2区 ガソリン決戦 衆院補選 法案の行方左右 
2008年3月31日 朝刊

 福田政権発足後初の国政選挙となる衆院山口2区補選(4月27日投開票)が「ガソリン決戦」の様相を帯びてきた。選挙結果がガソリン税(揮発油税など)の暫定税率を維持する租税特別措置法改正案の行方に影響を与える可能性が高いためだ。 (新開浩)

 民主党がガソリン値下げのため同改正案の採決を引き延ばした場合、与党は参院送付後六十日で否決とみなして、衆院で三分の二以上での再可決が可能になる憲法の規定を適用し、ガソリン価格を元に戻す方針。再可決ができるのは、選挙直後の二十九日以降だ。

 ただ、与党には「民主党は選挙戦を有利に戦うため、四月二十四、二十五日ごろに否決し、投票日直前に再可決させようとするのではないか」との見方もある。

民主 値下げが民意と圧力
 選挙戦は、民主党現職の平岡秀夫氏(比例代表中国ブロック)と自民党新人で元内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏による一騎打ちとなる公算。山本氏が勝てば、与党は再可決の大義名分にできると期待する。しかし、平岡氏が勝てば、野党が「民意はガソリン価格据え置きだ」と圧力を強めることになる。

自民 再可決の大義名分に
 山口選出の自民党中堅は「福田政権の運命を賭けた戦いになる」と必勝を期す。民主党の鳩山由紀夫幹事長は「補選の結果が、再可決の危険性を助長するか、除去するかに影響する。勝って再可決を阻止する」と意気込んでいる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008033102099764.html

848片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/04(金) 00:33:48
暫定税率めぐり自・民総力戦 衆院山口2区補選 '08/4/4

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▽自民勝てば再議決信任 民主直前否決も選択肢

 福田政権発足後、初の国政選挙となる衆院山口2区補選(四月二十七日投開票)の告示に向けて、候補を擁立する自民、民主両党は総力戦に入った。一日で期限切れとなった道路特定財源の揮発油税の暫定税率を、政府・与党が衆院での再議決で元に戻せるかどうかを占うからだ。

 同補選は自民党新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)=公明党推薦=と、民主党現職で比例代表から転出する平岡秀夫氏(54)=社民党推薦=が立候補を表明している。

 暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案は四日、参院本会議でようやく審議入りする。与党が衆院で再議決するためには、その前に参院の否決が必要。否決しない場合は、法案が参院に送られてから六十日が過ぎる二十九日以降に再議決が可能になる。

 補選はその直前に投開票を迎える。「(暫定税率が)争点になるかは地元の人が考えること。結果が国の政策の方向に大きな影響を与えることはない」。町村信孝官房長官は予防線を張るが、現実には与党も強く意識しているのは明らか。

 自民党の古賀誠選対委員長は「政局において大変大事な選挙」と言い切る。勝てば再議決に信任を得た形になるが、負ければ福田康夫首相の求心力は一気に弱まり、政権運営に大きな影響を与えかねない。河村建夫氏(山口3区)は「地方財政に穴が開くのを地元の首長らは心配している。県民も『民主党(が暫定税率廃止を言うのは)は政局のためだけ』と分かっている」と、税率復活に理解を求める構えだ。

 対する民主党は「再議決は増税だ」と補選で最大の争点に据える方針だ。小沢一郎代表は「勝てば総選挙につながる」と強調し、衆参両院の全議員に現地入りを指示するなど全力で勝利を目指す。

 与党との全面対決に突き進み、「ガソリン値下げ」を実現した。「選挙戦は永田町と直結している」と三谷光男氏(比例中国)。勝利して再議決できない状況をつくり、それでも与党が再議決に踏み切れば参院で首相問責決議案を提出・可決し、政権を追い込む戦略を描く。

 柳田稔氏(参院広島)が「補選前に否決するのも一つの選択肢」と語るように、ヤマ場を投票日前に設定する意見もある。さらに、告示日の十五日に年金からの保険料天引きが始まる後期高齢者医療制度、政府が「公約」違反したと非難を強めている年金記録不備問題も争点にする構えだ。逆にここで敗れれば、衆院解散に追い込む民主党の戦略に誤算が生じる。「負けられない戦い」(選対幹部)と力が入っている。(山中和久)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804040105.html

849片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/04(金) 00:34:54
衆院山口2区補選 民主、政局にらみ全力 小沢氏求心力にも影響
4月3日22時26分配信 産経新聞


 民主党は、衆院山口2区の補欠選挙(15日告示、27日投開票)の結果が、道路特定財源の揮発油(ガソリン)税の暫定税率の廃止、復活の是非を争点とする「事実上の国民投票になる」(幹部)とみて全力を挙げる構えだ。同補選に勝利すれば、福田康夫首相を衆院解散総選挙か内閣総辞職に追い込むための攻勢に弾みがつく。だが、敗北すれば小沢一郎代表の党内での求心力を損ないかねない。小沢氏と民主党にとって、これまでの補選以上に「負けられない選挙」となっている。(佐々木美恵)
 衆院山口2区(下松、岩国、柳井市など)補選は、2月に岩国市長に初当選した福田良彦市長(37)の議員辞職に伴うもの。民主党は前回衆院選で、同区で敗れたが比例代表で復活当選した平岡秀夫氏(54)の擁立を決定した。自民党候補は、国土交通省出身の前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)で、一騎打ちとなっている。
 平岡氏は当選3回。しかし、民主党が入手した世論調査では「わずか数ポイントのリード」(幹部)との結果も出ている。
 「情けないなあ。現職なのに、そんなに差が付いてないとは」
 小沢氏は2日夕、党本部で幹部の一人にこぼし、補選に全力を尽くすよう改めて指示した。
 小沢氏はすでに3月10日に岩国市に入り、テコ入れを行っている。また、同月中旬から民主党秘書団が大量に現地に入り、選挙支援を始めた。
 平岡氏も3月27日の代議士会で「ガソリン価格は下がったままなのか、それとも値段が上がるのか。その是非を問われる選挙になる。ぜひ多くの方々に応援に来てほしい」と要請した。今後も鳩山由紀夫幹事長、長妻昭政調会長代理ら幹部が次々に現地入りする。
 民主党は補選に勝利して、与党が4月29日以降、暫定税率復活のための歳入関連法案の衆院再議決に踏み切ることにストップをかけたい考え。選挙戦では、年金記録の問題や、1日にスタートした後期高齢者医療制度への不満をかきたてる戦術をとっていく。
 だが、もし敗北すれば与党の再議決を許し、民主党は首相への問責決議案提出も難しくなる恐れがある。さらに、昨年の大連立騒動では党内に疑心暗鬼をよんだ小沢氏も求心力が低下するかもしれない。
 小沢氏が平成18年4月に代表になって以来、衆参の国政レベル補選は、2勝3敗。「局地戦の補選は総力戦となり、与党が有利になる」(民主党幹部)のが通り相場だ。
 衆院千葉7区補選は、直前の「永田メール事件」で前原誠司氏が代表を引責辞任したのを受け、小沢氏が代表に就任した直後のタイミングだった。しかし、この補選の勝利で「やはり小沢氏は選挙に強い」と、求心力を一気に高めた。それから2年後の今回の補選も、小沢氏にとって手腕が問われる戦いとなる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080403-00000954-san-pol

850片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/10(木) 00:30:54
福田首相カヤの外…就任後初の国政選挙も応援オファーなし

 支持率低下が止まらない福田康夫首相(71)が、衆院山口2区補選(27日投開票)の応援オファーを受けていないことが8日、分かった。15日の告示へ向け自民候補の陣営には、安倍晋三前首相や高村正彦外相ら大物議員が駆けつける予定だが、首相の山口入りは今のところなし。「来てマイナスという側面もなくはない…」と陣営側では、今後も応援を要請するつもりはないという。首相就任後初の国政選挙を福田首相は、リング外から観戦することになりそうだ。

 自民候補・山本繁太郎氏の党決起集会が行われる11日には、安倍前首相や高村外相、増田寛也総務相らがぞくぞくと山口に入る。大物閣僚だけでなく、平沢勝栄衆院議員や山本一太参院議員などメディアでおなじみの議員も駆け付け“総力戦”の様相だ。伊吹文明幹事長の応援もスケジュールに入っている。

 だが、応援の政治家リストに肝心の名前が載っていない。「首相は忙しい方ですから…」と山本陣営は遠慮を強調するが本音は別のところにありそうだ。福田内閣は、ガソリン税などの暫定税率をめぐるドタバタなどで支持率が急降下中。「危険水域」とされる20%台に突入している。同陣営では「今、政界が微妙な状況。(福田首相が応援に)来てマイナスという側面もなくはない」と明かした。

 「国政選挙の応援に首相が呼ばれないのは極めて異例」と話すのは政治評論家の浅川博忠氏。06年4月の衆院千葉7区補選では、当時の小泉首相と民主党の小沢代表が応援に入ったように、特に補選は各党が戦力を集中して投入する。「しかも福田首相にとって初めての国政選挙なのに。応援に呼ばれなかった首相は女性スキャンダルで失脚した宇野宗佑氏、失言を連発した森喜朗氏くらいですね」

 一方で浅川氏は「山口が地元の安倍氏と福田首相の不仲が、地元でも尾を引いているのでは」ともみる。「福田首相が官房長官時代に安倍氏は副長官。北朝鮮拉致問題をめぐり両者は対立したとされ、相互不信が残っている」という。安倍氏も07年の参院選で首相として惨敗した“実績”があるが山本陣営では「それは済んだ話ですから。やっぱり山口は安倍さんの地元です」と気にしない意向だ。

 「補選で山本氏が大差で負けるようだと“福田降ろし”の風が本格的に吹くかもしれない」と指摘する浅川氏。そんな自身にとっての大一番も、福田首相は蚊帳の外から見つめることになるのだろうか。

(2008年4月9日06時01分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080409-OHT1T00100.htm

851片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/10(木) 13:08:09
小沢民主がまた不同意/首相との対決姿勢鮮明に

 民主党の小沢一郎代表は九日、日銀副総裁に渡辺博史前財務官を起用する政府人事案に参院で「ノー」を突き付け、今国会初の党首討論でも福田康夫首相との対決姿勢を鮮明にした。倒閣も辞さない構えで、昨年秋の大連立騒動で生じた疑心暗鬼を完全にぬぐい去り、九月の代表選に向け求心力を高める狙いもあるとみられる。ただ、党内では渡辺氏容認論が大勢だったため、参院議員三人が造反するなど小沢体制にほころびもみえ、“剛腕”への「不満のマグマ」(若手)も熱を帯び始めた。

 ▽原則重視

 「大蔵(現財務)省が必ずポストを占める既得権益になっている」。小沢氏は党首討論で、日銀副総裁人事案への不同意の理由を尋ねる首相に語気を強め、政策協議の呼び掛けにも応じなかった。

 小沢氏は、首相が日銀正副総裁への大蔵、財務省出身者起用をあきらめないことに業を煮やしていた。小沢氏周辺は「渡辺氏容認論は何回も反対したくないという話だろうが、『天下り禁止』原則の筋が通らない」と解説する。

 「ハプニングはいつでも起こり得る」。三日夜、連合千葉幹部との懇親会で小沢氏は福田政権が行き詰まり、衆院解散に追い込まれる可能性に言及。六日のテレビ番組では「政権が行き詰まって(次の)首相が誰になるのであれ、できるだけ早く国民の審判を仰ぐべきだ」と述べた。

 内閣支持率の低迷する福田政権が衆院解散・総選挙に打って出ることもできず倒れたら、次の政権も徹底的に追い込み、早期の衆院選で政権交代へ−。小沢氏には、日銀人事で首相に甘い対応をする選択肢はなかった。

 気掛かりだったのは参院での造反。執行部は票読みに力を入れ、八日夜の役員会前に小沢氏が輿石東参院議員会長に確認し、輿石氏が自信を見せたため渡辺氏不同意を決めた。結果的に参院での造反は三人に抑えた。

 ▽トップダウン

 「ありがとう」。八日夜の役員会後、小沢氏は鳩山由紀夫幹事長を代表室に招き入れ、その手を強く握り締めた。

 鳩山氏は、日銀人事で不同意を続けるのは党のイメージダウンにつながると判断し、渡辺氏同意で党内をまとめようと奔走していた。だが「『天下り禁止』と言ってきたことと整合性が取れない」と譲らない小沢氏の前に最後は折れた。

 八日の財務金融部門会議、同意人事検討小委員会では渡辺氏容認論が大勢だった。反小沢系の中堅議員は「かつて小沢氏が率いた旧自由党と異なり民主党は二百人以上の議員がいる。トップダウンではなく積み上げ方式で決定するのが文化だ」と漏らす。

 これに対し小沢氏は九日の記者会見で「組織のプロセスを経て決めるのが当たり前だ」と役員会決定に従うのは当然との認識を示し、不満の声をけん制した。

 ▽大波

 小沢氏にとって次のハードルは二十七日投開票の衆院山口2区補選だ。与党は、揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案の衆院再議決を四月末にも行う構えで、自民、民主両党の公認候補が激突する補選の勝敗は国会攻防に影響を与えかねない。民主党が敗北すれば、小沢氏への不満が一気に噴き出し、九月の代表選にも黄信号がともりかねない。「日銀人事で党内にしばらくさざ波は立つが、補選で勝てば収まる。負ければ大波だ」。小沢氏周辺は危機感をあらわにした。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2008/0409.html

852片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/11(金) 01:49:00
衆院山口2区補選 自民、民主が総力戦
2008年4月10日 21:53 カテゴリー:政治 九州・山口 > 山口
 福田政権下で初の国政選挙として注目される衆院山口2区補選(15日告示、27日投開票)は、自民党新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=と、比例代表(比例中国)から転出する民主党衆院議員の平岡秀夫氏(54)=社民推薦=の一騎打ちとなる見通しだ。選挙結果は揮発油税など道路特定財源の暫定税率復活の行方に影響を与えるのは必至。それだけに両党は告示前から大物や看板議員を投入、総力戦を展開している。

 山本氏は地元出身だが、立候補表明が3月上旬と出遅れ、知名度不足の感も。このため党本部の菅義偉選対副委員長は「絶対に負けられない」と挙党態勢を強調する。

 11日の総決起集会には安倍晋三前首相、増田寛也総務相らが、告示日には伊吹文明幹事長が入る予定。さらに麻生太郎元外相、小池百合子元防衛相、野田聖子元郵政相、古賀誠党選対委員長らが続く予定だ。

 10日、山本氏は米軍岩国基地(山口県岩国市)の民間空港再開を求める県の政府要望に同行して上京。代わりに片山さつき衆院議員が女性約100人を集めた同市内の集会に出席。「山本氏は地域に活力を与える先導役のプロ」と支持を訴えた。

 一方の民主党も同補選を「政権交代を担う総選挙の前哨戦」(小沢一郎代表)と意気込む。

 1日には岡田克也副代表が来援し、小沢代表も11日、3月10日に続いて2回目の2区入りをし、党としての姿勢を示す。さらに鳩山由紀夫幹事長、ミスター年金こと長妻昭衆院議員も告示前に駆けつける予定。告示日には菅直人代表代行が入り、選挙期間中も党幹部を派遣する方針だ。

 平岡氏は10日、同県柳井市の離島・平郡島に渡り、暫定税率問題や年金改革に関連して「山口2区から日本を変えよう」と有権者に訴えた。

 山口2区は、中選挙区時代に岸信介、佐藤栄作両首相を生んだ「保守本流発祥の地」(県議)。中心部の岩国市では、岩国基地への空母艦載機移転の是非を問う市長選が2月にあり、与野党の代理戦争を自民党前衆院議員が小差で制した。今回は「道路国会」の代理戦争の様相を呈している。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/15514

853片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/11(金) 03:33:03
ポスターに首長 波紋
2008年04月10日

  福田政権発足後、初の国政選挙となる衆院山口2区補選(27日投開票)は、15日の告示まで1週間をきった。自民新顔の山本繁太郎氏(59)と、民主現職の平岡秀夫氏(54)=比例中国=が立候補を予定。道路や年金を巡り、自民と民主の攻防が続く中、選挙結果は政権選択をかけた次期総選挙への試金石となる。両氏は選挙区をあわただしく走り回り、党の応援も本格化してきた。

  ■集会・演説、フル回転

  山本氏は今回の補選のために、3月初めに内閣官房地域活性化統合事務局長を辞めた。自民県議や市議が紹介する住民宅や公民館などでのミニ集会を重視。官僚時代の経験を生かし、中山間地域や離島を抱える2区の地方再生を訴える。

  岩国市の事務所には、党の選対スタッフや国会議員の秘書らが常駐、告示に向け準備に忙しい。10日は片山さつき衆院議員、11日は山本一太参院議員らテレビでもおなじみの顔が選挙区入り。県選出の安倍前首相や高村外相も応援に入る予定だ。

  平岡氏は街頭演説やミニ集会で道路特定財源や年金の問題を中心に取り上げ、「日本の制度、政策が行き詰まっている。政権交代をしてこうした状態を打破しないといけない」と訴える。道路問題で福田首相が09年度からの一般財源化を掲げたことにも「今の政権では見直しはできない」と主張する。

  党本部からも若手、中堅議員を中心に続々と選挙区入りする。12日は鳩山由紀夫幹事長の街頭演説、13日は年金問題を追及してきた長妻昭衆院議員による街頭演説も予定している。

  15日告示の衆院山口2区補選を控え、立候補を予定する自民新顔の山本繁太郎氏(59)のポスターが波紋を広げている。2区管内の首長と山本氏の2人、県内選出の自民党参院議員を加えた4人の顔と名前が並んでいるからだ。山本氏の知名度アップのための陣営の戦略だが、政党とは距離を置くことが多い首長の起用はまれだ。国交省出身の山本氏ということもあり、国の露骨な圧力ともとられかねない戦術に、民主現職の平岡秀夫氏(54)の陣営は首をかしげる。

854片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/11(金) 03:33:43
■自民の候補予定者陣営
知名度向上作戦「圧力」と批判も

  岩国市の国道2号沿い。福田良彦市長、林芳正、岸信夫両参院議員に加え、山本氏の顔写真と名前が入ったポスターが目につく。

  3月中旬、岩国市内で開かれた自民党の会合。福田市長は旧知の山本氏を「地方の時代という意味からも最高の候補者」と持ち上げた。ポスターへの登場は「写真を下さいと言われ応じた。岩国市民のためにしっかりと働いてくれる人を選びたい」とさらり。

  山本氏の出身校がある柳井市。河内山哲朗市長(今回の補選に自民候補として取り沙汰)は3月下旬、自民党県連の長谷川忠男幹事長から協力を求められた。「地元ということで頼んできたのだろう。山本氏とは地域再生への考えもほぼ一致しているので引き受けた」

  一方、平生町の山田健一町長は3月下旬、「特定の党のポスターには写れない」と断った。山田町長は、過去に政党公認で国政選挙に出馬したことがある(96年の総選挙に民主党公認で山口2区から)が、現在は「町民党」として無所属の立場。同じ要請が平岡氏陣営からあっても断るという。
  ■  ■
  過去3回、2区で衆院選を戦った平岡氏に対し、山本氏は初の選挙。高卒後上京し、地元での知名度不足は否めない。「ポスター作戦」は住民に身近な首長と並ぶことで知名度アップを狙ったものだ。自民党県議は「首長だって山本さんに世話になっている。恩返しだ」と話す。

  井川成正市長と並んだポスターが国道沿いなどに設置された下松市では、6日告示の市長選前にポスターを張り直す「騒動」が起きた。井川氏の市長選での選挙活動とみなされ、公選法に触れる可能性が出たためだ。5日、山本陣営は約300枚のポスターをいったんはがした。同法で告示日後は候補者の顔写真入りポスターは決まった掲示板にしか張れない。その市長選は同氏の無投票当選が決定。山本陣営は7日に早速、ツーショットポスターを張り直した。
  ■  ■ 
  こうしたなりふり構わないともとれる戦略に平岡氏陣営は穏やかでない。民主党県連の西嶋裕作幹事長は「情けない。首長は知名度はあるが、普通は政党のポスターに引っ張り出さない。首長も自民党に肩入れしたと見られ、尾を引く」とあきれ顔。平岡氏推薦の連合山口幹部も「6市長を除き全自治体の首長から道路特定財源を維持すべきだとの署名を取ったのに似た構造」と政権与党の圧力ととらえて批判する。
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000380804100001

855片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/11(金) 11:16:24
道路財源、代理戦争 衆院山口2区補選
2008年04月11日07時04分

 「補選は大丈夫ですか?」

 福田首相は心配そうに自民党の古賀誠選対委員長に声をかけた。2月末、衆院本会議場でのことだ。

 4月15日告示、27日投開票の衆院山口2区補選は、昨秋誕生した福田政権にとって初の国政選挙。現職だった福田良彦氏が出直し岩国市長選に転出したのに伴う補選で、民主党は「必ず議席を奪還する」(小沢代表)と年明け早々、比例中国ブロックの平岡秀夫衆院議員(54)が走り始めた。05年の衆院選こそ惜敗したものの、00年、03年は2区を制している。

 自民党は出遅れていた。参院議員や地元の柳井市長らの名が浮かんでは消えた。「ねじれ国会」で福田内閣の支持率が低迷する中、政権の浮沈を占う補選にだれを……。

 古賀氏は首相に旧知の官僚の名を告げた。内閣官房の地域活性化統合事務局長、山本繁太郎氏(59)。直ちに首相官邸の二橋正弘官房副長官を訪ね、山本氏擁立に向けて「仁義」を切った。

 3日後、外堀を埋められ官邸に赴いた山本氏に、首相はいつにない真剣な表情で語った。「非常に大事な選挙。しっかり頼む」

■「道路なら山本」

 山本繁太郎氏は1カ月前まで内閣官房に詰めていたが、もともとは旧建設官僚だ。「道路族のドン」となる古賀誠氏と縁が深まったのは80年代後半。ちょうど道路局に籍を置いていたころだった。

 バブル真っ盛りで、族議員と官僚の蜜月時代。東京・赤坂の高級料亭に呼ばれた山本氏は、古賀氏らの前でふざけて座敷の鴨居(かもい)にぶら下がった。ナマケモノのまねだ。すると鴨居がガタッと外れた。山本氏は焦ったが、古賀氏は「面白いなあ」。外れた鴨居に自分もぶら下がり、座敷に落としてしまった。

 山本氏は抜群の陽気さと人なつっこさで相手の懐に飛び込む「破天荒な役人」(旧建設省OB)として永田町に知れ渡った。旧建設省が国土交通省になった後、事務次官に次ぐ国土交通審議官にまで上りつめた。

 補選の投開票日の2日後、ガソリン税の暫定税率を復活させる税制改正関連法案が再議決できるようになる。古賀氏ら政府・与党の幹部は再議決する構えだが、暫定税率の復活には世論の反対が根強いため、選挙の争点となることは避けたい。さすがの山本氏も「地域活性化」は訴えるものの、道路問題への発言は「議員になってから……」などと言葉を濁していた。

 ただ、暫定税率の期限が切れた1日、下松市での集会では珍しく本音を漏らした。

 「一般道路事業だけが借金もせずにやれたのは50年前の(道路特定財源)制度が続いてきたおかげ。2区を2週間走り回って、まだ道路整備を急がなくてはならない所がたくさんあると思った」

 7日の岩国市での集会。選対幹部の県議は「道路なら山本」とばかりに声を張り上げた。

 「地方には車が必要! 道路が必要なんです! 山本さんは国交省一筋。道路局にも長くいらっしゃいました」

856片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/11(金) 11:16:36
■「ここらで見直し」

 3月29日に岩国市であった国道バイパスの開通式。あいさつに立った自民党の岸信夫参院議員や福田良彦・岩国市長らは「道路はつながらなければ意味がない」などと、口々に道路特定財源や暫定税率の維持を訴えた。

 だが、民主党の平岡秀夫氏だけはとうとうと制度の沿革を説明し、反論した。

 「ここらで見直さないといけないのではないか」

 平岡氏も官僚出身だが、その歩みは山本氏とは対照的。旧大蔵省から内閣法制局を経て、40代半ばで国税庁課長を辞め、政界に。憲法や法律に詳しいだけでなく、理屈っぽい性格もあって「民主党の法制局長官」と評される。

 党内「左派」とされる「リベラルの会」の代表世話人も務める。小学校の遠足で広島の原爆資料館を見学して以来、平和問題にはこだわり続けた。一方、昨年6月には、テレビ番組で少年犯罪をめぐり「悪いことをした子どもたちはそれなりの事情があったんだろう」などと語り、ホームページで「おわび」したこともあった。

 その平岡氏が初めて国政に挑んだ00年に選挙応援に入ったのが、山口県宇部市生まれの菅直人代表代行。以来、2人は多くの場面で政治行動をともにしてきた。

 菅氏は党内や地方組織に異論を抱えながらも、道路政局の先頭に立ち、議論をリードしてきた。古賀氏への「口撃」も激しく、古賀氏の地元、福岡県八女市の橋を視察し、「(橋や道路の建設が)道路族がいるところだけ優先されているようにも見える」と追及。名指しこそ避けたものの「道路族は国交省からエサをもらって利益を守る番犬」とののしった。

 補選はさながら「古賀VS.菅」の代理戦争の様相を呈しつつある。菅氏は11日に早速2区に入る。補選は狙い通り「再議決の是非を問う国民投票」となるだろうか。
http://www.asahi.com/politics/update/0411/SEB200804110004.html

857片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/11(金) 11:16:56
民主:衆院山口補選「3人で応援に」…鳩山幹事長
 民主党の小沢一郎代表と鳩山由紀夫幹事長は10日夜、東京都内で会談。失効した揮発油(ガソリン)税の暫定税率を維持するための租税特別措置法改正案の再可決の可能性や、首相問責決議案を提出するかなど、今後の政局運営について意見を交換した。衆院山口2区補選(15日告示、27日投開票)について「情勢は厳しい」との認識で一致。鳩山氏が「小沢代表、菅直人代表代行との3人でそろって選挙応援に入りたい」と要請。日程を調整することで合意した。【野口武則】

毎日新聞 2008年4月11日 2時30分
http://www.mainichi.jp/select/seiji/news/20080411k0000m010154000c.html

858片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/11(金) 17:36:17
ねじれの審判:衆院山口2区補選/上 「道路財源」批判の中
 ◇国交省OBは「救世主」
 それは露骨な推薦の弁だった。「各省庁に知り合いがいて、ドアをたたけばいろいろな予算が出る。JRの新駅も陳情したらすぐ決まるほどだ」。衆院山口2区補選の告示まで1週間となった今月8日。山口県岩国市の山あいであったミニ集会に、自民の有力県議に伴われた山本繁太郎氏(59)の姿があった。

 72年に旧建設省入省。国土交通省住宅局長などを務め、補選に出馬予定だ。集会で県議は「国とのパイプ役として仕事をやってもらう」と最大限持ち上げ、利益への期待を隠さなかった。

  ◇    ◇

 山口県は歴代最多の8人の宰相を生んできた。自民が惨敗し、衆参ねじれをもたらした昨年7月の参院選でも、山口選挙区の自民候補は民主候補に15万票差で圧勝するなど、分厚い保守地盤がある。中でも山口2区は中選挙区時代、岸信介、佐藤栄作という宰相兄弟の地元として「保守王国」として知られたが、小選挙区が導入されると状況は一変した。

 00、03年衆院選は民主の平岡秀夫氏(54)が自民候補を破り連続当選。05年の衆院選は「郵政解散」で、追い風を受けた自民の福田良彦・現岩国市長が平岡氏に競り勝ったが、差はわずか588票。「選挙に強い」と言われる平岡氏が年明け早々に補選への出馬意向を示したのに対し、山本氏の出馬表明は3月上旬にずれ込んだ。

 県連幹部によると、「平岡氏に勝てる候補」として、県選出の林芳正、岸信夫両参院議員、選挙区内にある柳井市出身の山本氏らの名前が挙がった。参院議員らが固辞する中「仕事ができて地元もまとまれる」と山本氏に絞り込んだ。道路族として知られる古賀誠・選対委員長とも旧知の間柄。最後は古賀氏が出馬を働きかけた。

  ◇    ◇

 暫定税率の引き下げでまたもクローズアップされた道路特定財源。市町村道も含めた全道路の舗装率が全国4位(93%)の山口県は、地元国会議員の政治力を背景に、その恩恵を最大限に受けてきた。道路特定財源でマッサージチェアが購入されるなど、無駄遣いの実態が次々に明るみに出る中で、陣営は山本氏を「地方の役に立つ救世主」と強調する戦術に徹する。

 「岩国にはやらにゃあいけん仕事がいっぱい残っちょります。何と言っても高速交通へのアクセスを良くせんといかん」。集会を重ねる山本氏は、親近感を強調するように時に山口弁で語りかける。だが、田布施町での集会に出た農家の男性はため息交じりにつぶやいた。「今は小さい農家はつぶせという政策。1人が地域再生を叫んでも……」

  *    *

 山口2区補選(15日告示、27日投開票)は、自民、民主両党の一騎打ちになる公算だ。ねじれ国会に苦しむ福田政権発足後、初の国政選挙は、焦点の道路特定財源問題が、初めて地方有権者の洗礼を受ける場でもある。政府・与党は暫定税率を元に戻すため衆院で関連法案の再可決を検討しており、補選の結果は今後の政局に大きな影響を与える。すでに前哨戦が始まった春の与野党決戦を追った。

毎日新聞 2008年4月11日 西部朝刊
http://mainichi.jp/seibu/seikei/news/20080411ddp001010002000c.html

859片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/12(土) 02:19:23
小沢氏動く!与野党攻防の天王山、衆院山口2区補選で現地入り
4月11日21時45分配信 産経新聞

 民主党の小沢一郎代表は11日、与野党攻防の天王山となる衆院山口2区補欠選挙(15日告示、27日投開票)の民主党候補支援のため、山口県岩国市などを訪れ、民主党県連や連合山口の幹部と会い、選挙態勢の強化を求めた。小沢氏の山口2区入りは3月10日以来。自民党候補の追い上げに情勢は楽観できないとみて、急遽(きゅうきょ)現地入りに踏み切った。

 「非常に厳しい情勢だが、地方切り捨ての自公政治に終止符を打つため、勝つしかない気持ちで臨んでいる。総選挙を占う前哨戦であり、福田内閣への国民の審判でもある」

 小沢氏は11日、山口県岩国市で記者団にこう強調した。補選の投開票日直後の29日以降、与党は揮発油税の暫定税率復活のため歳入関連法案の衆院再議決をする構え。補選に勝利した側が、衆院再議決や首相問責決議案で国会運営で有利に立つのは明らかだ。

 9日の日銀副総裁人事の採決では、民主党から参院議員3人が造反した。補選で負ければ求心力低下につながりかねず、小沢氏としても一層負けられなくなっている。

 同行記者団が、道路特定財源に関する政府・与党合意について尋ねると小沢氏は「ちょっと待ってください。きょうはそれで来たんじゃない。地元の皆さんの話を…」とさえぎった。

 そして、「ガソリン値下げは地方ほどメリットがある。暫定税率を復活させないことは住民の関心の的だ」と「ガソリン値下げ=暫定税率廃止」が有権者にプラスだと主張し、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)も争点になるとの見方を示した。

 民主党は週末の12、13日には菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長ら幹部を投入。同党国会議員にノルマを課し「4万人電話作戦」を行うなど必死だ。

 補選は2月に岩国市長に当選した福田良彦市長の議員辞職に伴うもの。前回衆院選で同区で落選し比例代表で復活当選した民主党の平岡秀夫氏と、国土交通省出身で前内閣官房地域活性化統合事務局長の自民党の山本繁太郎氏の事実上の一騎打ちとなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080411-00000951-san-pol

860片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/12(土) 04:25:36
山口2区はやヒート 安倍、小沢氏ら大物来援 '08/4/12

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 十五日告示へ向け自民、民主両党の前哨戦が過熱している衆院山口2区補選は十一日、安倍晋三前首相と小沢一郎代表が応援のため相次いで岩国市入りした。福田政権発足後初の国政選挙。道路特定財源の暫定税率問題などで揺れる国政を左右する決戦として全国の注目が集まる中、「負けられない戦い」と火花を散らした。

 安倍前首相は同日夕、自民党公認で立候補を予定する新人の前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)とともに、JR岩国駅前商店街を練り歩いた。夜は、市民会館で約千五百人(主催者発表)を集めた総決起大会へ。高村正彦外相ら山口県選出の衆参両議員、福田良彦岩国市長らとともに壇上に並んだ。

 福田康夫首相の応援ビデオで幕を開けた集会で安倍前首相は「市と県、国が組めば鬼に金棒。皆さんの力の結集を」と強調。高村外相は「(民主党は)生活でなく政局第一だ」と批判。道路特定財源の暫定税率は環境や財政面から復活すべきとの持論を展開した。

 旧建設官僚の山本氏は、米軍岩国基地の民間空港再開や国道整備に意欲を見せ、「何より仕事の確保が大事。全力をかけて地方を再生する」と訴えた。

 民主党の小沢代表は、同党公認で立候補を予定する現職の平岡秀夫氏(54)=比例中国=の支援に、岩国、周南両市を駆け足で回った。選対幹部や連合山口の幹部らに、「絶対に負けられない選挙だ。もう一踏ん張りしてほしい」などと、あらためて協力を要請した。夜には、入れ替わりで菅直人代表代行が岩国入りした。

 取材に対し、小沢代表は「福田内閣に対する国民の審判だ」と強調。「ガソリン値下げは地方ほどメリットがあり減税になる」として後期高齢者医療制度(長寿医療制度)とともに争点に挙げ、「暫定税率の廃止や、高齢者の医療を取りやすいとこから無理やり取る制度に、国民の判断を仰ぎたい」と訴えた。

 平岡氏は、岩国市の離島などで集会を開き、道路特定財源は「一般財源化して地方に配分を」と訴えた。(山口2区補選取材班)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804120068.html

861片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/12(土) 11:23:26
衆院2区補選、立候補予定2氏の前哨戦加速

 福田政権下で初の国政選挙となる衆院山口2区補欠選挙は15日の告示を控え、前哨戦が大詰めを迎えている。

 11日には、安倍前首相が岩国入りし、自民党新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長・山本繁太郎氏(59)の総決起大会に出席。一方、平岡秀夫衆院議員(54)(比例中国ブロック)を擁立する民主党も小沢代表が来県し、労組幹部らと会談した。両氏の一騎打ちの公算が大きい同補選。選挙戦へ向けて加速する告示直前の動きを追った。(立候補予定者の順番は衆院勢力順)

 「山本さんは地域活性化のプロ中のプロ。この選挙で誰を選ぶかは、はっきりしているでしょう」。安倍氏の声が響くと、大きな拍手がわき起こった。

 岩国市民会館で開かれた山本氏の総決起大会。壇上には、安倍氏や高村外相ら自民党の有力国会議員が顔をそろえた。来賓や県議らも合わせると総勢15人に上った。

 選挙戦に初めて挑む山本氏は知名度アップに懸命だ。選挙区内の柳井市出身とはいえ、国土交通省(旧建設省時代を含む)官僚として、地元を離れていた期間は約40年。立候補表明も3月5日と遅れ、山本氏は「何しろ『山本繁太郎とは誰か』という所から始まった選挙」と話す。

 補選ではガソリン税など道路特定財源の暫定税率期限切れ問題が注目されそうだが、岩国市の選対幹部は「2月の市長選で当選した福田良彦市長と連携できる人を選ぶかどうか」と訴える。柳井市の後援会も「地元から初の衆院議員を」と呼びかけ、それぞれ地元の課題とのかかわりを強調する戦略が目立つ。

 総決起大会で山本氏は、壇上の福田市長や国会議員と握手を繰り返し、親密ぶりをアピール。「全身全霊を込めて、(各首長を)お手伝いする。この地域を地方再生のモデルにできるよう頑張る」と力を込めた。

 今後の政局への影響をにらんで危機感を強める与党は、自民党が今後も伊吹幹事長、麻生太郎前幹事長、中川秀直元幹事長ら大物を相次いで選挙区に投入する。推薦を決定している公明党も15日の出陣式に北側幹事長を送り込む予定だ。

     ◇

 「非常に厳しい情勢なので、有権者の期待を引き出せるような選挙を展開してほしいとお願いした」。11日、小沢代表は岩国市のホテルで民主党の有力支持母体である連合山口幹部と会談。その後、報道陣に固い表情のまま、こう答えた。

 平岡氏は市内でミニ集会を重ねていた。「今回の補選に自民党は全力をかけてくる。相手の権力と財力に、どう対抗できるか。石にかじりついてでも頑張りたい」と声を張り上げた。

 2000年の初当選後、ほぼ毎週末、出身地の同市など地元選挙区に戻り、地道な活動を続けてきた平岡氏。高い知名度を誇るものの、陣営に楽観ムードはない。補選は投票率が下がる傾向にあり、組織型選挙を展開する与党に有利とされているからだ。平岡氏も「決して生易しいものではない」と認める。

 陣営は、3月で期限切れとなり、ガソリン価格が下がった道路特定財源の暫定税率問題のほか、15日から保険料の天引きが始まる後期高齢者医療制度、年金問題などへの不満を追い風に、支持を広げる作戦だ。平岡氏も「道路特定財源や、日本の医療、年金制度などは行き詰まっている。政権交代をして初めて、今の状況を打破できる」と話す。

 その言葉を裏打ちするように民主党や推薦を決めた社民党は攻勢をかける。11日夜に菅代表代行も岩国入り。12、13日は鳩山幹事長が同市や柳井市、周防大島町で街頭演説や集会を開く。小沢代表も近く、再び選挙区入りする予定だ。社民党は15日の出陣式に辻元清美・衆院議員を出席させるという。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/035/035_08041201.htm

862片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/12(土) 16:15:43
ねじれの審判:衆院山口2区補選/中 道路財源廃止で攻勢
 ◇「足元の逆風」懸念
 暫定税率の期限切れを3日後に控えた3月29日。山口県岩国市であった国道バイパスの開通式で、出席者のほとんどが思わぬ来賓あいさつに顔をしかめた。「暫定税率と言いながら34年も続いた。(野党は)ここらでもう一度見直す必要があると、問題提起をしているのだ」。あいさつしたのは衆院山口2区補選に出馬予定の民主現職(比例中国)の平岡秀夫氏(54)だった。

 開通したのは岩国市南部の4・9キロ。86年度に着手し、事業費の約480億円は道路特定財源で賄われた。他の来賓が「道路特定財源と暫定税率の維持を」と口をそろえる中でのあいさつだった。「さすが国会議員。上手にお祝いの言葉をおっしゃった」。補選で元国土交通省住宅局長の山本繁太郎氏(59)を推す岸信夫参院議員(自民)が、皮肉たっぷりに応じた。

  ◇    ◇

 記録の照合が年度末の期限に間に合わなかった年金問題。補選告示日の15日から、年金からの保険料天引きが始まる後期高齢者(長寿)医療制度は各地でトラブル続きだ。

 民主は、暫定税率と道路特定財源の今年度からの廃止を訴え、年金、医療問題でも福田政権への攻勢を強める。2区補選には、道路、年金問題の追及でスポットライトを浴びた馬淵澄夫、長妻昭両衆院議員を投入し、衆院解散・総選挙をにらんで「風」を起こそうともくろむ。

  ◇    ◇

 だが、平岡氏の陣営には「風」への期待とは裏腹に、思わぬ「逆風」への不安もある。

 旧大蔵官僚だった平岡氏は99年の岩国市長選に保守系の地元経済人にかつがれて出馬したが落選。00年衆院選で自民現職に勝って国政に転じた経緯がある。05年は福田良彦・現岩国市長に敗れ比例復活に甘んじたが、3期連続でバッジを守った源は保守層からの根強い支持だった。

 だが、市長選時の有力後援者は今回、山本氏の後援会長におさまった。「菅直人党代表代行のグループに接近し、リベラルな立場を鮮明にした。2月の岩国市長選でも、井原勝介前市長寄りの立場をとって旧来の支持者に反発が広がった」と支持者は言う。

 山口2区のうち広島、島根両県境に近い山間地では、深刻な過疎に悩む地区も多い。そこでまず望まれるのは、市街地と集落を結ぶ広い道路だ。選挙区内をくまなく回る民主県連幹部はもどかしさを感じている。「『生活が苦しい。自民党じゃだめだ』という訴えを耳にする。でも『民主党に任せたい』という声は出てこない」

毎日新聞 2008年4月12日 西部朝刊
http://mainichi.jp/seibu/seikei/news/20080412ddp041010030000c.html

863片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/13(日) 22:05:44
読む政治:衆院山口2区補選 27日投開票(その1) 両党首、命運かけ
 福田政権発足後初の国政選挙となる衆院山口2区補選(投開票27日)が15日告示される。選挙直後の29日には、揮発油(ガソリン)税などの暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案の再可決が可能になる。そのため選挙結果はガソリン代値上げをめぐる与野党攻防に大きな影響を与え、福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の命運を握る。

 ◇民、道路・年金・医療を追及/自、国政隠し「地域活性化」
 11日、体調不良をおして急きょ大票田の岩国市に入った小沢氏は「厳しい情勢じゃないか。どんな取り組みをしているんだ」と選対幹部を叱責(しっせき)した。支持団体である連合山口の幹部との意見交換後も笑顔は見せなかった。

 民主党の平岡秀夫氏は05年衆院選の山口2区で敗れたものの比例で復活当選。知名度では自民党新人の山本繁太郎氏より勝る。「負けるはずのない選挙」が、今は「すぐ後ろで足音が聞こえる」(県連幹部)状況で、それが小沢氏をいら立たせるのだ。

 選挙戦は、民主党が「道路、年金、高齢者医療」の3点セットを前面に出し、自民党が地域活性化で対抗する構図だ。それはポスターの図柄に象徴的に表れる。平岡氏が小沢氏と並ぶのに対して、山本氏の相手は管内10市町長のうち9人の首長らだ。自民党は「福田首相=国政」をわきに置く戦術をとった。

   ◇ ◇

 今月6日に田布施町で開かれた「桜祭り」に平岡氏が姿を現した。同町は岸信介、佐藤栄作両首相の出身地で自民党の金城湯池。平岡氏が同党支持層の切り崩しを狙って力を入れる地域の一つだ。

 「道路が重要でないとは言わないが、年金や医療などには金がかかる。貴重な税金をいかに有効に使うかだ」と会場の隅っこで声を張り上げた平岡氏。特設のステージで岸信夫自民党参院議員があいさつするのを遠目に見ながら、会場内をひたすら歩き回って支持を訴える姿もあった。

 一方、自民党は今月上旬に山口2区の有権者を対象に行った独自の意識調査で、関心のある政策を聞いた。その結果、トップは「年金」の22%だったものの、「地域活性化」が15%で、「ガソリン問題」の8%を上回った。自民党にとっては心強い数字だった。

 しかも山本氏は、立候補を表明した3月5日まで内閣官房地域活性化統合事務局長の職にあった。地域活性化を重点的に訴える戦術が一気に固まった。

 山本氏は4月8日夜、岩国市の山あいの小瀬地区でミニ集会を開いた。パイプ椅子に座った約30人に「何といっても地域活性化のポイントは仕事(雇用)だ。これを活性化のど真ん中にして、やらなきゃいかん」。30分に及ぶ熱弁だったが、ガソリン問題には最後まで触れなかった。

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 ◆立候補予定者(政党順)

山本繁太郎 59 [元]国交省局長=自新

平岡秀夫  54    弁護士  =民現

毎日新聞 2008年4月13日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080413ddm001010048000c.html

864片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/13(日) 22:06:55
読む政治:衆院山口2区補選 27日投開票(その2止) 負ければ求心力低下
 <1面からつづく>

 ◇福田首相 「再可決」判断厳しく
 ◇小沢代表 「9月再選」に暗雲も
 山口県岩国市を貫く大動脈の国道2号。車を走らせると、沿道には民主党の平岡秀夫氏と自民党の山本繁太郎氏のポスターが目に入ってくる。

 小沢一郎代表との握手姿を収めた平岡氏のポスター。対する山本氏の脇に写っているのは、県選出の自民党参院議員の林芳正、岸信夫両氏と、2月10日の岩国市長選で初当選した福田良彦市長。最大の「看板」であるはずの福田康夫首相が登場するポスターは見あたらなかった。

 現地で山本陣営を指揮する自民党本部の職員は、05年郵政選挙との落差をこぼす。

 「当時は『自民党です』といえば票になった。今は内閣支持率も下がって『自民党です』『福田首相です』とは言いにくい」

 山本氏の立候補表明に合わせて3月5日に同県入りした菅義偉選対副委員長は、長谷川忠男県連幹事長と会談。菅氏が「首相よりも地元首長とのツーショットのポスターがいいなあ」と伝えると、長谷川氏は「結構です」と答えた。長谷川氏は地元県議を通じて、山本氏と選挙区内の9人の首長が写ったポスターを作製させた。

 告示後、首相は応援に入るか。行かなければ「逃げた」と言われ、行けば国政が話題になる。選挙情勢をにらみながらの苦しい判断になる。

  ◇  ◇

 国政選挙である以上、地元での争点はかみ合わなくても、政治的にはガソリン代値上げの是非など国民投票的な色彩を帯びる。

 自民党が補選で負けた場合、暫定税率を維持するための租税特別措置法改正案の再可決の判断は厳しいものとなる。

 無理して再可決をすれば、反発する民主党から首相問責決議案が提出される可能性が高く、国会は一気に緊迫する。再可決できなければ道路族の反発などで首相の求心力はさらに低下し、「福田おろし」につながるかもしれない。

 一方、民主党が負ければ、国会での同党の攻勢は勢いを失いかねない。小沢氏自身にとっても深刻だ。昨年の大連立構想の頓挫、代表辞任騒動、大阪府知事選の惨敗、日銀副総裁人事でのしこりなどの影響で、ただでさえ同氏の基盤は脆弱(ぜいじゃく)だ。

 民主党幹部は「小沢氏が求心力を維持するには圧勝が必要だ」と強調する。補選は「選挙の小沢」という神話を保つための試金石であり、9月の代表選にも影響を与える。【西田進一郎、渡辺創】

 ◇共産票行方が焦点
 共産党は衆院山口2区補選で候補者擁立を見送った。

 同党は次期衆院選小選挙区について、これまでの「全選挙区候補者擁立」方針を転換し、全国300の半分以下に絞り込むことを決めており、擁立見送りはこうした方針に沿ったものだ。

 前回05年の衆院選では、自民公認の福田良彦氏(現岩国市長)と民主公認の平岡氏が戦い、平岡氏が約600票差で敗れた。この時、共産公認候補は1万3499票を獲得した。

 次期衆院選では候補者の出ない共産票の動向が焦点になっており、山口2区は先行ケースになる。

 共産票について、平岡氏陣営は「自民党に回ることはない。数千票は入るのでは」と期待を寄せるが、山本氏陣営は「基礎票はせいぜい2000〜3000。大したことはない」と冷めた見方だ。

 ◆過去の国政補選

 ◇与野党形勢逆転の契機 87年参院岩手が典型的
 国政補選の結果は政権を揺るがすこともあり、時には与野党の形勢を逆転させるきっかけとなってきた。典型的なのは87年3月の参院岩手補選。売上税の是非が問われ、反対を掲げた社会公認候補が大勝。売上税を廃案に追い込んだ。

 89年2月の参院福岡補選で当時の社会公認が自民公認に大勝したのを契機に消費税、リクルート事件、農政不信の「3点セット」が政府・自民党の逆風となった。

 竹下登首相はリクルート事件で引責辞任、後任の宇野宗佑首相の下で行われた6月の参院新潟補選も社会候補が自民候補を降した。1カ月後の参院選への影響は決定的で、宇野首相は参院選惨敗で引責辞任した。

 後任の海部俊樹首相は10月、参院茨城補選に臨み、連敗にストップをかけた。当時の自民党幹事長は民主党の小沢一郎代表だった。

 補選は00年10月からは年2回の統一方式に。複数の選挙の「星取り」勝負となり、自民勝ちか与野党引き分けが続いた。小沢氏が代表に就任した直後の06年4月の衆院千葉7区補選では民主が勝利し、「偽メール問題」が代表交代に発展した民主党の窮地を救う形となった。

毎日新聞 2008年4月13日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080413ddm002010075000c.html

865片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/13(日) 22:08:12
選挙:甲斐市長選 保坂氏、出馬へ 次期3区自民公認、小野氏で決着 /山梨
 自民党の保坂武衆院議員(63)=山梨3区=は12日、昭和町で3区の県議や支部役員らを集めて会合を開き、衆院議員を辞職し、10月2日に任期満了となる甲斐市長選に立候補する意向を表明した。次期衆院選3区の党公認は、保坂氏と前回比例南関東ブロックで復活当選した小野次郎衆院議員が争っていたが、党公認は小野氏で決着することが確実になった。保坂氏は、党本部が小野氏の公認を決定した後、正式に出馬表明する方針。

 会合には3区の県議8人と各支部役員ら約70人が出席。保坂氏は「同一選挙区に同じ党の衆院議員が2人いると、総選挙時に、党内の分裂を招く危険性がある」と長引く公認調整に懸念を示し、「(現職の)藤巻(義麿)市長が退き、転身に良い時期。混乱を避け、将来の政治風土の安定が図れる」と転身理由を説明した。

 一方、9月15日以前に保坂氏が辞職した場合、補選が10月の衆参統一補選に組み込まれることになる。保坂氏は辞職時期について「6月15日までの通常国会と会期延長を考えると、8月(に辞職すること)が自分の意志」と話したが、県議からは補選を避ける日程を希望する声が上がった。

 保坂氏は3月、甲斐市議などから出馬要請を受け、後援会や藤巻市長からも転身の了承を得た。【小林悠太】

毎日新聞 2008年4月13日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20080413ddlk19010032000c.html

866片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/13(日) 23:11:15
社民県連:運動方針を決定 衆院2区補選「全力で平岡氏支援」−−定期大会 /山口
 社民党県連合(佐々木明美代表)は12日、山口市で定期大会を開き、今年度の運動方針を決めた。

 運動方針では、衆院山口2区補選(27日投開票)で民主・平岡秀夫氏の推薦や、今夏の県知事選での自主投票の方針を確認。このほか、反戦平和・基地撤去▽改憲阻止▽脱原発・上関原発建設反対▽次期総選挙での独自候補擁立−−などを掲げた。

 平岡氏は大会に来賓として出席。佐々木代表が「民主党とは基本理念が違うが、今の政局を打開するには野党の結集が必要。平岡さんとは米軍や憲法9条の問題で一致点が多く、補選は全力を挙げて支援したい」と激励。平岡氏は「補選は、次の総選挙での政権交代ができるかどうかの試金石。民主党だけでできるという甘い考えは持っていない。お力添えをいただきたい」と支援を呼びかけた。【諫山耕】

〔山口版〕

毎日新聞 2008年4月13日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080413ddlk35010301000c.html

867片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/13(日) 23:21:25
攻防:衆院2区補選 大票田の岩国、商店街へ行楽地へ 塩川氏、菅氏が来援 /山口
 15日告示の衆院山口2区補選(27日投開票)で、立候補を予定している自民新人の山本繁太郎氏(59)と、民主現職(比例中国)の平岡秀夫氏(54)の両陣営は12日、告示直前の土曜日とあって、知名度の高い元閣僚らを大票田の岩国市を中心に投入。繁華街や行楽地などに繰り出し、支持を訴えた。【大山典男、内田久光】

 山本陣営は、小泉政権時代に「塩じい」の名で親しまれた塩川正十郎元財務相が岩国市入り。JR岩国駅前の商店街など3カ所で応援演説をした。

 塩川氏は、与野党がねじれた国会の現状について「欧米はねじれがあっても調整機能が働いているが、日本は民主党が何でも反対。これでは何も決まらない」と指摘。民主党を「(9日の)党首討論で小沢代表がニヤニヤしていたのは、自分の良心に恥ずかしいところを隠そうとしたからだ」と批判した。

 平岡陣営は、11日に急きょ岩国入りした菅直人代表代行が「お花見作戦」と称して、桜の名所を回って握手作戦。錦帯橋では、平岡氏とともに「ガソリンの暫定税率廃止は、無駄遣いばかりするわがまま息子から小遣いを取り上げたようなもの。政府は、それを復活させようとしている。補選は、値下がりしたガソリンを値上がりさせるのかどうかという国民投票を、全国の有権者に代わってする選挙だ」と訴えた。

 また、鳩山由紀夫幹事長も岩国入りし、JR岩国駅前の商店街で平岡氏とともに街頭演説。岩国基地近くや、米軍機の飛行コース直下の同市由宇町などでミニ集会を重ねた。

〔山口東版〕

毎日新聞 2008年4月13日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080413ddlk35010330000c.html

868片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/14(月) 00:31:43
議員辞職いつ?
甲斐市長選出馬予定の保坂氏
 甲斐市長選への転出の意向を示している自民党の保坂武衆院議員が、議員辞職の時期についてジレンマに陥っている。本人は市長選への準備などから「国会終了後の8月」としたい考えだが、地盤の衆院3区の県議は補選を避けるよう求める声が上がっているためだ。

 公職選挙法の規定によると、山梨3区の補選は、保坂氏が9月15日までに衆院議員を辞職した場合に行うことになる。

 12日に昭和町内で開かれた保坂氏と3区県議団との会合でも、辞職の時期が話題に上った。衆議院の年内解散も取りざたされており、補選が決まった場合、3区では年内に2回選挙が行われる可能性もある。このため、会合では「何とか補選を避けられないか」と、注文をつける県議もいた。出席者によると、保坂氏は「(辞職については)党の了承が必要」と述べるにとどまったという。

 しかし、保坂氏は会合後、記者団に対し「市長選もある。8月に辞めるのがオレの意志」と発言。理由などを聞かれると「いや、それはない」と慌てて発言を翻した。

 ある3区の県議は「衆院選の時期や公認問題、市長選との絡みで大きなプレッシャーを感じている」と保坂氏の思いを“代弁”している。

 ただ、藤巻義麿・甲斐市長の任期が10月2日で、仮に市長選の告示日が9月15日以前の場合、保坂氏が辞職していなくても公選法の規定上失職することになり、補選は免れない。

(2008年4月13日 読売新聞)山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080413-OYT8T00120.htm

869片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/14(月) 00:39:29
15日告示「組織挙げ臨む」政党県幹部ら力込め
 15日に告示される衆院山口2区補欠選挙は、自民党新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長・山本繁太郎氏(59)と民主党衆院議員・平岡秀夫氏(54)(比例中国ブロック)の一騎打ちとなる見通しだ。結果は今後の政局を占い、次期衆院選の前哨戦としても注目されるだけに、県内の主要政党幹部も「組織を挙げて選挙戦に臨む」と力を込めている。(立候補予定者の順番は衆院勢力順)

 岩国市で11日夜に開かれた山本氏の総決起大会では、自民党の県内選挙区選出の衆参両院議員全5人が弁士を務めた。15日の出陣式には2区以外の多くの同党県議も駆け付ける。

 党県連の河野博行会長は「福田政権下で初の国政選挙で、特に2区は岸信介、佐藤栄作両首相を輩出した保守の地盤。負ける訳にはいかない。県連の総力を結集する」と意気込む。

 自民党と連立与党を組む公明党も3月27日に早々と山本氏の推薦を決めた。党県本部の桝屋敬悟代表は11日の総決起大会に出席し、あいさつで「党にとっても(補選は)大事なヤマ。党員、支持者を挙げて勝利を目指す体制ができた」と強調した。

 民主党県連は12日、岩国入りした菅代表代行、鳩山幹事長に加え、地元選出の同党参院議員と県議も街頭演説などをこなし、平岡氏への支援を求めた。15日の出陣式には同党県議や市議らが出席する。

 党県連の西嶋裕作幹事長は「補選は県民の意思を全国に示す絶好の機会。党を挙げた支援を受けており、県連としても全力を尽くしたい」と話した。

 社民党県連合の12日の定期大会には、推薦を受けた平岡氏が出席。佐々木明美代表は「在日米軍再編や憲法9条に対する平岡さんの姿勢は、私たちと一致する部分がある。全力を挙げて頑張っていく」と、支援の決意を述べた。

 一方、共産党県委員会は「次期衆院選や美祢市議選に全力を挙げる」として候補者を擁立せずに、自主投票で臨む。山本丈夫委員長は「自民も民主も基本的な政策に違いはない。誰に投票するかは支持者が考えることだが、白票を投じる人もいるかもしれない」と話した。

(2008年4月13日 読売新聞)山口
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20080413-OYT8T00029.htm

870片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 10:53:59
自民・民主の2人届け出 衆院山口2区補選が告示 '08/4/15

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 福田政権発足後初の国政選挙となる衆院山口2区補欠選挙が十五日、告示された。自民、民主両党の一騎打ち。揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案の行方を左右するだけでなく、次期衆院選をにらみ、福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の求心力にも影響を及ぼす選挙となる。

 また衆参両院で第一党が異なる「ねじれ国会」の現状に対する有権者の審判が示される機会ともなり、両党とも「総力戦」で臨む方針だ。

 立候補を届けたのは、自民党新人で公明党推薦の元内閣審議官山本繁太郎やまもと・しげたろう氏(59)と、前回衆院選の比例中国ブロックで当選した民主党の前衆院議員で社民党推薦の平岡秀夫ひらおか・ひでお氏(54)。

 税制改正法案の衆院再議決の構えを見せる政府、与党は補選で勝利することで「国民の同意」を取り付け、日銀人事問題などで混迷した国会運営の主導権を取り戻したい考え。

 民主党も小選挙区の議席奪取で暫定税率の復活を阻止するとともに、後半国会に向け、与党への攻勢を強める戦略だ。

 山本氏は「山口県東部を日本の地域再生のモデルにする」と地域活性化を主張。公明党の支持母体の創価学会も全面支援し、徹底した組織選挙を展開する。

 平岡氏は後期高齢者医療制度(長寿医療制度)も取り上げ「制度、政策が行き詰まっている」と批判。保守票を取り崩し「政権交代の流れをつくる」と意気込む。

 また山口2区には岩国市が含まれ、二月の市長選で争点となった米空母艦載機の岩国基地移転の是非も争点で山本氏が容認、平岡氏は反対と主張は正反対だ。

 二十七日投票、即日開票される。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804150172.html

871片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 11:03:23
山口2区補選 自民、民主ともに総力戦 争点はガソリン 
4月14日22時45分配信 産経新聞


 福田康夫首相にとって初の国政選挙となる衆院山口2区補選が15日、告示される。元内閣審議官の自民新人、山本繁太郎候補(59)と、比例ブロックから選挙区復帰を目指す民主現職、平岡秀夫衆院議員(54)の事実上の一騎打ちとなる。投開票日(27日)が歳入関連法案の衆院再議決とほぼ重なるため、「ガソリン国会」の与野党対立の構図をそのまま投影し、補選の勝敗が政権の明暗を分けかねない。自民、民主両党とも有力幹部が続々と現地入りする予定だが、「天王山の戦い」を制するのは首相と民主党の小沢一郎代表のどちらか−。(加納宏幸)

 「ふるさと再生をかけた選挙だ。持てる力をすべて結集し、総力戦で臨むので必ず勝利させてほしい」

 14日午後、岩国市にある錦帯橋(きんたいきょう)に隣接するホテルで開かれた山本氏の総決起大会。自民党の古賀誠選対委員長は、有力支持団体幹部約1000人に深々と頭を下げた。各団体と太いパイプを持つ参院議員20人も集結し、必勝をアピール。同党の尾辻秀久参院議員会長は「何が何でも勝たなければならない。道路財源を死守し、地方財政を守らなければならない」と悲痛の表情で語った。

 同党は15日は伊吹文明幹事長、16日は麻生太郎前幹事長、17日は小池百合子元防衛相−と知名度の高い幹部を続々と現地に投入する予定だ。福田良彦前衆院議員(自民)の岩国市長転身に伴う一補選がこれほどの「総力戦」となったのは理由がある。

 もし自民候補が敗れれば、民主党は「ガソリン税の暫定税率復活に国民は『NO』と意思表明した」として、歳入関連法案の衆院再議決に参院に首相の問責決議案をぶつける公算が大きい。逆に自民候補が勝てば、民主党は気勢を大きくそがれることになる。どちらも「負けられない」選挙なのだ。

 3月5日に出馬表明し、知名度で劣る山本氏は徹底した組織選挙を展開。岩国周辺に地盤を持つ自民党の岸信夫参院議員が山本氏にぴったりと寄り添い、業界団体や首長、地方議員のネットワークをフル回転させ、票の掘り起こしを狙う。公明党も全面支援の構えで、14日には北側一雄幹事長が現地入りした。

 しかし、1リットル当たり約25円下がったガソリン価格の再値上げに有権者の理解を得るのは難しい。山本氏は、道路問題の争点化は避けられないと判断し、「山口2区には整備が必要な道路がまだまだある」とあえて国土交通省出身で道路族であることを強調。国と地元の「パイプ役」としての力量をアピールする戦術に切り替えた。

 一方、平岡氏は無党派票の掘り起こしを狙い、街頭演説でこう訴え続ける。

 「ガソリン価格が下がったままか、再値上げされるかを決める選挙といわれるが、それだけではない。政権交代の道筋を付けていく重要な選挙だ」

 道路特定財源の無駄遣い、年金記録問題、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)を徹底批判し、政権交代の必要性を訴える。地元への利益を訴える山本氏とは対照的な戦術といえる。

 11日に地元入りした小沢氏は「次期衆院選を占う前哨戦であり、福田政権に対する国民の審判を仰ぐ選挙だ」と意気込み、選挙終盤にも再び地元入りする構えだ。小沢氏が「不退転の決意」を示したことにより、民主党の支持母体である有力労組も意気上がっている。投開票日ギリギリまで自民、民主両党のデッドヒートは続きそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080414-00000956-san-pol

872片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 11:06:08
衆院山口2区補選が15日告示 暫定税率めぐる福田首相と民主・小沢代表の代理戦争に注目
福田内閣では初の国政選挙となる衆院山口2区の補欠選挙が、15日に告示される。ガソリン税の暫定税率復活をめぐる福田首相と民主党の小沢代表の代理戦争に注目が集まる。
山口・岩国市を民主党の小沢代表、鳩山 由紀夫幹事長、安倍晋三前首相ら大物議員たちが訪れた。
市民は「びっくりしました」、「今まではそんなことないのにね」などと話した。
山口・岩国市で、自民・民主両党の重鎮が熱弁を振るった。
27日に投開票が行われる衆院山口2区の補欠選挙に向けた応援が、ヒートアップしている。
自民党の立候補予定者、山本 繁太郎氏は国土交通省出身で、安倍政権時代、内閣官房で地域活性化対策にも取り組んできた。
山本氏は「今、日本で一番大事な地方の再生、地域の活性化。地域に元気を出してもらう仕事をやってきた」と訴えた。
一方の民主党は、前回の郵政選挙で惜敗するも、比例で復活した現職の平岡秀夫氏が立候補を予定している。
平岡氏は「ガソリンの値段が、この選挙の結果によってしばらく維持されるのか、それとも再値上げされるのか」と訴えた。
なぜ、ここまで山口2区に注目が集まるのか。
暫定税率復活のための再議決が可能となるのが、投票日の2日後の29日なため、選挙の勝敗が、今後の政局に大きな影響を与えるとみられている。
自民、民主の一騎打ちとなり、双方とも総力を挙げて支援を展開している。
民主党の菅 直人代表代行は、お花見客でにぎわう公園を訪れ、支持を呼びかけた。
菅氏は「選挙の結果は、ガソリンがもう1回、税金が上がってですね、無駄遣いがまた始まってしまうのか。本当に、全国の代表としての皆さんの1票の行使ということになると思います」と述べた。
民主党は、後期高齢者医療保険問題や、年金問題などへのアンケートボードなども用意し、国政レベルの問題を前面に打ち出す戦略を取っている。
これに対し、自民党が山口2区の有権者を対象に行った意識調査では、「地域活性化」が「ガソリン問題」を上回った。
この結果を受け、道路特定財源による道路整備が地域活性化につながるとして、自民党は反転攻勢に出た。
自民党の古賀 誠選対委員長は「郷土の発展を誰に託せばいいのか。大事なふるさと再生のかかった選挙」などと話した。
岩国市を中心とする山口2区の道路事情は、決してよくはなく、幹線道路の慢性的な渋滞に悩まされている。
また、暫定税率廃止の影響で、道路工事に遅れが出るところもある。
岩国市民は「現実的には、ガソリンは安い方が助かります」、「必要な道路は、地方の者としては造ってほしいというのがありますからね」などと話した。
山本氏は「もう必死で現場を回って、わたしのことを知ってもらうってことに一生懸命になっています」と話した。
長く国土交通省に勤務していた山本氏は、街頭演説を数多くこなし、地元のイベントにも積極的に参加するなど、知名度アップを図る。
山本氏は、集会で「今、国にとって一番大事なことは、地方の再生。地域の活性化をこの山口で、モデルとして進めていく」と語った。
一方の平岡氏も、各地で開かれるミニ集会で熱弁を振るっている。
平岡氏は「(鳩山幹事長は)非常にダンディーなネクタイをしてましたけども、私は、いつもとは違って、ユニクロを着てまいりますと」などと、冗談を交えつつ、政権交代の必要性を説いた。
平岡氏は「この状況を打開していくためには、政権交代が必要だということを、多くの国民の皆さんが感じていることを示していく選挙だというふうに思ってます」と話した。
選挙へ向けたつばぜり合いが激化する中、自民・公明両党は、福田首相が提唱した、道路特定財源の2009年度からの一般財源化などに関する政策協議を野党側に申し入れたが、協議内容で合意に達せず、話し合いは物別れに終わった。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20080415/20080415-00000952-fnn-pol.html

873片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 11:08:36
衆院3区補選、10月か
保坂氏、8月辞職の意向で


甲斐市長選への転出を正式に表明する保坂衆院議員(14日、甲府市の県連会館で)

 衆院山梨3区の補欠選挙が10月に実施される公算が大きくなっている。甲斐市長選に転出する自民党県連会長の保坂武氏が9月15日より前に辞職すれば公職選挙法の規定で10月26日投開票の日程で補選が行われるが、保坂氏は8月に辞職したい意向で、党県連内もこれを了承する見方が支配的だ。早期の衆院解散がなければ、3区は1年以内に補選と総選挙の2回の衆院選が行われる異例の事態になる。

 いずれも前回総選挙の比例で復活当選した、自民党の小野次郎氏と、民主党の後藤斎氏による一騎打ちとなりそうだ。保坂氏は15日、党本部に正式に市長選出馬を報告する。

 保坂氏は14日に開かれた自民党県連の役員会で甲斐市長選への出馬を改めて表明したが、役員会後の記者会見で辞職時期について「(国会が)混乱しており党本部と協議した上で決める」などと述べるにとどまった。しかし、10月2日の任期満了に伴う市長選で、告示日が9月15日以前の場合、立候補すれば議員職を失い、補選になる。保坂氏は8月に辞職する意向を非公式に示しており、補選は必至の状況だ。

 保坂氏は県関係の同党の衆院議員とともに15日、党本部を訪れ、市長選転出を正式に報告する。今後、補選に向け、自民党公認を確実にした小野氏に保坂氏がどう協力するかなど体制作りが本格化しそうだ。

 ただ、短期間に2回の衆院選が続く可能性もあり、大きな負担になるため一部の県議からは補選回避を主張する声も聞かれる。こうした中、同党県連内で補選に踏み切る空気が支配的になっているのは、様々な思惑が交錯しているためだ。

 一つは、すでに市長選へ出馬表明している保坂氏が衆院議員の身分のまま立候補することに「有権者に説明がつかない」とする「筋論」。もう一つは、党公認問題が決着し、市長選、補選で保坂、小野両氏が互いに選挙協力しやすくなっていること。そして、保坂氏に比べ地元に浸透していない小野氏を2回の選挙で定着させ、3区の議席を死守したい狙いもある。

 保坂氏は「私の後援会が協力する部分もあると思う」と小野氏への支援を約束。小野氏は「公認問題と一対の話なので保坂さんが私にチャンスを与えてくれたからにはチャレンジしないわけにはいかないだろう」と補選への意欲を見せる。

 一方、首相の問責決議案を提出する動きのある民主党の後藤氏は「党の方針として解散総選挙を大前提に準備はしている」と語り、「解散選挙でも補選でも、保坂さんを前回支援した人にも支持してもらえるような、新たな活動をしていかなければいけないと思っている」と話している。

 堀内光雄氏と長崎幸太郎氏との調整が棚上げになっている形の衆院山梨2区の自民党の公認問題で、堀内派の県議らが16日に党本部に古賀誠・選挙対策委員長を訪れ、両氏いずれかに速やかに公認を出すよう求めることがわかった。

 古賀委員長は当初、未調整の選挙区について3月中に調整を進める意向を示していた。3区では小野氏が公認を受ける運びだが、2区では依然として堀内、長崎両氏が激しく火花を散らしている。県議の一人は「早く決着を図らないと、選挙に悪い影響を与えかねない」といらだちを隠せない様子で話した。

(2008年4月15日 読売新聞)山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080414-OYT8T00556.htm

874片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 11:14:45
甲斐市長選 保坂武氏が出馬表明
自民3区 小野次郎氏を公認へ


 自民党の保坂武衆院議員(63)=山梨3区=は14日、10月2日任期満了の甲斐市長選への立候補を正式に表明した。保坂氏の転出を受け同党は、次期衆院選山梨3区の公認候補を小野次郎衆院議員(比例南関東)とする方針を固めた。
 保坂氏は同日、同党県連三役会議と役員会で甲斐市長選に転出する意向を説明。全会一致で了承された。記者会見で、転出理由について自民党の現職衆院議員2人が競合する山梨3区の実情を挙げ、「支持者が混乱する状況は回避しなければならない」と党内融和を優先したことを強調。次期衆院選の対応については「後援会として協力することも出てくるだろう」と、小野氏を支援する考えを示した。
 保坂氏の甲斐市長選転出について、小野氏は「保坂氏の決断に感謝するとともに、敬意をもって受け止めたい」とコメント。一方、保坂氏が9月15日までに議員辞職した場合に行われる補欠選への対応には明言を避けた。これに対し、民主党の山梨3区の候補予定者である後藤斎衆院議員(比例南関東)は「政府与党を解散総選挙に追い込むのが最優先」としながら、「選挙区で勝ち上がりたいとの気持ちもある」と、補選立候補に前向きな意向を示した。
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2008/04/15/5.html

875片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 16:45:51
保坂衆院議員:「市長選」正式に表明 自民県連了承、党本部に伝達へ /山梨
 自民党の保坂武衆院議員(63)=山梨3区=は14日、次期衆院選へ出馬せず、地元の甲斐市長選(10月2日任期満了)への転身を正式表明した。15日に県連の最高委員と党本部に意向を伝える。これを受け、前回衆院選で郵政造反組の保坂氏に対抗して出馬した小野次郎衆院議員(54)=比例南関東=が、次期衆院選の党公認候補として認められる見通し。

 この日、県連会館で開かれた会合には、県連4役と役員を務める県議が出席。県連として保坂氏の市長選転身を了承。会合後の会見で、保坂氏は「地元の支持者から市長選への転身の期待が膨らんできた。3区は民主党の現職議員もおり、極めて厳しい選挙区で、早期の候補者決定が重要視されている」と、転身理由を説明した。

 一方、保坂氏は辞職時期について、通常国会閉会後の8月ごろとする意向を示しているが、9月15日以前に辞職した場合、統一補選の対象となるため、「党本部ときちんと調整しないといけないと思う」と、党本部の意向に沿う考えを示した。

 甲斐市によると、市長選の日程は6月上旬の選挙管理委員会定例会で決まる。【中村有花】

毎日新聞 2008年4月15日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20080415ddlk19010062000c.html

876片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 17:25:03
衆院山口2区補欠選挙、近い総選挙への弾みに=民主党代表
2008年 04月 15日 16:38 JST

 [東京 15日 ロイター] 民主党の小沢一郎代表は15日の定例会見で、きょう告示された衆院山口2区補欠選挙(27日投開票)について、「いずれ近いうちに総選挙があると思われる。その選挙戦に弾みをつけるためにも、またその他国会運営もろもろ、勝利によって良い方向に作用するように頑張りたい」と述べ、総力戦で臨む姿勢をあらためて表明した。

 同補選は福田政権にとって初の国政選挙で、選挙結果がガソリン税にかかる暫定税率を元に戻す租税特別措置法改正案の再可決の是非を占うとみられ、自民・民主の厳しい戦いが予想されている。

 民主党が負ければ、暫定税率復活に向け、衆院での再議決の環境が整うともみられている。しかし、小沢代表は「それとこれとはイコールではない」と強調。「300の選挙区のうちの1選挙区(の結果)で、どうのこうのというのは乱暴な話だ」と述べた。

 政府・与党が再議決した場合の福田康夫首相の問責決議案提出についても「1選挙区の勝敗と国政全般の問題はイコールではない。それによって国政全般の結論が下ったということではない。従って、それによって、国政全般に対するわれわれの考え方が拘束されるわけではない」と繰り返した。

 4月から導入された後期高齢者医療制度に関しては「行政のずさんな実態を放っておきながら、負担だけを確実に負わせるやり方は国民の理解を得られないと思う。われわれとしても、そのようなやり方に賛成出来ない」と述べ、あらためて批判した。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-31334120080415

877片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 17:48:48
小沢“内閣破壊”シナリオ…与野党全面対決へ
負けても問責決議案提出へ


「選挙の神様」と言われる小沢氏だが、保守王国・山口で勝利し、福田首相をさらなる窮地に追い込むことができるか
 福田政権発足後、初の国政選挙となる衆院山口2区の補欠選挙が15日、告示された。一度下がったガソリン価格を再び上げる「暫定税率復活の是非」が最大の争点で、27日の投開票に向け、自民Vs民主が全面戦争に突入した。今回の補選で、民主党の“壊し屋”小沢一郎代表は勝利→首相の問責決議可決という内閣破壊へのシナリオを描く。

 「天下分け目の戦い。総力戦で臨むので必ず勝利させてほしい」。自民党の古賀誠選対委員長は14日、岩国市内のホテルで悲痛な表情で訴えた。

 岩国市や光市などを選挙区とする補選は、自民公認で「暫定税率の継続」を訴える国土交通省OBの山本繁太郎氏(59)と、民主公認で「暫定税率の廃止」「政権交代」を掲げる前衆院議員の平岡秀夫氏(54)による事実上の一騎打ち。暫定税率維持を含む租税特別措置法改正案の衆院での再可決が可能となる29日直前の開票だけに、結果は国政にも重大な影響を与えるのは必至だ。

 当然、与野党による「総力戦」が展開されるわけだが、福田康夫首相は応援に訪れる予定はないという。山本陣営は表向き「党本部が決めることで…」と言葉を濁すが、「首相が来ると、ガソリン税や後期高齢者医療制度などマイナスになりかねない。正直来ていただかないほうがいい」と本音を吐露する。

 対照的に小沢氏は告示前の11日、現地入りし、支援団体などに「絶対負けられない」と訴えた。

 「与党は強引にやる気になれば再議決できるが、(山口補選などで)国民が『ガソリン代を上げるな』『再議決するな』と訴えれば、与党はできない。国民が動けば政治は変わる」。小沢氏は今月初め、夕刊フジの取材に語った。

878片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 17:49:11
 当初は、当選3回の平岡氏が知名度で上回るうえ、山本氏が道路特定財源のムダ遣いで評判の悪い国交省出身のため、「平岡優位」が伝えられた。

 だが、ここにきて山本氏が猛追している。長州・山口は伊藤博文以来、8人もの宰相を輩出した保守王国。ある世論調査では、先月下司こそ平岡氏が37対27で大幅にリードしていたが、今月に入って38対30、39対34と山本氏に徐々に差を縮められている。国民の7、8割は「ガソリン値下げ」を歓迎しているが、与党による「2兆6000億円税収不足になる」「道路が造れなくなる」という“恫喝”が効き始めているようなのだ。

 このため、9日の党首討論(9日)で、「2、3日、お粥しか食べていない」と体調不良を訴えていた小沢氏も11日に急きょ、山口入りしたわけだ。この際、小沢氏は選対幹部に対し、「どうなっているんだ。相手は新人だろう。もっと細かく有権者に訴えなければダメだ」と喝を入れた。支持団体である連合山口との意見交換でも、小沢氏は「最後まで足を止めずに頑張ってほしい」と要請したという。

 告示直前の選挙区入りは、小沢氏が福田政権倒閣に向け、補選を重要視している証拠でもある。

 平岡氏が勝利すれば、国民が「ガソリン増税NO!」という審判を下したことになり、小沢氏の主張が力を持ち、福田首相は再議決が難しくなる。仮に再議決断念となれば、民主党の「ガソリン値下げ」の公約が実現する。

 政府・与党が再議決に踏み切った場合でも、民主党は多数を握る参院で福田首相の問責決議案を提出し、可決。審議拒否を武器に、首相に「解散総選挙か総辞職か」を迫る構えだ。仮に総辞職↓新首相誕生となっても総選挙は近いうえ、小沢氏には9月の民主党代表選への追い風になる。

 一方、山本氏が勝てば、福田首相は「再議決への国民の理解が得られた」として、ガソリン増税に踏み切ることは確実。小沢氏の求心力低下は避けられないが、民主党としては「あれは保守王国の特異な結果。世論調査を見ても、国民の多くは暫定税率廃止を望んでいる」と、やはり問責決議案提出に踏み切るとみられる。

 民主党は告示前、小沢氏のほか、菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長、岡田克也副代表らを投入してきたが、告示後も著名議員を次々に送り込む。所属議員にはノルマを課し、「4万人電話作戦」を行うなど、異例の力の入れようだ。

 自民党も負けてはいない。11日の山本氏の総決起集会には、山口4区選出の安倍晋三前首相、同1区の高村正彦外相、平沢勝栄衆院議員、山本一太参院議員らを送り込んだ。今後、「ポスト福田」の有力候補で国民的人気が高い麻生太郎前幹事長を複数回投入するほか、小池百合子元防衛相、さらに「影の宰相」と呼ばれた野中広務元幹事長まで山口入りさせる。

 補選の結果が、政局に大きな影響を与えた例としては1987年の参院岩手補選が知られる。当時の中曽根康弘首相が目指した「売上税導入」が争点となり、導入反対を訴えた社会党候補が勝利し、最終的に売上税は廃案に追い込まれた。

 今回の補選は、文字通り「天下分け目の戦い」だ。
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008041526_all.html

879片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/15(火) 23:39:03
衆院山口2区補選:自、民とも「予防線」 民意測りかね
 衆院山口2区補選が15日告示され、自民・民主一騎打ちの選挙戦が幕を開けた。揮発油(ガソリン)税の暫定税率問題を前面に戦う民主党と、争点から隠す自民党。双方とも深刻な影響を避けるため早くも予防線を張る中、民意を測りかねている面もみられる。

 自民党にとって補選敗北は、29日以降可能になるガソリン税の暫定税率復活に向けた租税特別措置法改正案再可決のハードルを一層高くする。民主党が「民意が再可決にノーを突きつけた」と攻勢を強めるのは必至だからだ。ガソリン再値上げにつながる再可決は内閣支持率の一層の低下を招くとみられ、「ポスト福田」をにらんだ党内政局のきっかけになりかねない。町村信孝官房長官は15日の記者会見で「全国民の判断を山口2区の方々に委ねたつもりはない」と、あえて言及してみせた。

 一方で、自民公認の山本繁太郎氏がガソリン税問題を避け地域活性化に絞って訴えているだけに、補選に勝っても租特法改正案再可決に支持を受けたと主張しにくい悩ましさも伴う。

 補選は福田政権で初めての国政選挙。もし敗れれば、首相の求心力が一層低下する中で租特法改正案再可決に臨まざるを得ず、低落傾向の内閣支持率について「10%台に落ち込む」(自民党中堅議員)との厳しい声もある。

 一方、民主党にとって補選の敗北は、その後の国会戦術に直接影響しかねない。「ガソリン値下げの実績」を前面に補選を戦う背景に、租特法改正案再可決阻止に向けた世論喚起の狙いがあるためだ。負ければ世論が再可決を容認したと受け取られ、「再可決が強行されても世論の支持を追い風に首相の問責決議案を提出し、解散総選挙に追い込む」とのシナリオは練り直しを迫られる。

 民主公認の平岡秀夫氏応援のため既に現地入りした小沢一郎代表は、15日の会見で「補選に負けたら『再可決やむなし』の審判と考えるか」と問われ、「個々の選挙戦イコール政策うんぬんではない。480のうちの1議席でどうのこうのということは乱暴だ」と予防線を張った。党内でも「勝敗は五分五分」(中堅議員)と厳しい見方が広まり、問責決議案提出についても「世論の支持を得られない」と慎重論が拡大しつつある。【西田進一郎、野口武則】

毎日新聞 2008年4月15日 22時31分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080416k0000m010127000c.html

880片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/16(水) 02:21:18
自・民が激戦、「ガソリン税」巡り国会攻防にも影響必至
衆院補選
 15日告示された福田政権初の国政選挙となる衆院山口2区補欠選挙は、自民、民主両党の公認候補による一騎打ちとなった。

 ガソリン税の暫定税率を巡る国会攻防にも影響を与えると見られ、両党とも総力戦を展開している。(川嶋三恵子、岩国支局 小園雅寛)

          ◇

 15日午前、岩国市郊外での山本繁太郎氏の出陣式には、自民党の伊吹、公明党の北側両幹事長らが駆けつけた。伊吹氏は、激しい口調で民主党を批判した。

 「票を取ることを考える人を政治屋といい、将来のことを考える人を政治家という。1リットル25円が安くなると言ってガソリン税で票を買い、将来にツケを回しているのが民主党だ」

 与党は補選後の4月末に税制関連法案を衆院で再可決し、暫定税率を復活させる方針だ。内閣支持率が低迷する中、補選勝利で再可決に弾みを付けたい考えだ。

 ただ、地元の陣営では、「ガソリン代の維持か、再値上げか」と“ガソリン一色”となることは不利になると見ている。

 国土交通省出身の山本氏は第一声で暫定税率問題に触れず、地域活性化を訴えた。公約の目玉は、米海兵隊岩国基地の民間航空路線の再開だ。岩国は交通の便が悪く、東京まで約5時間かかる。山本氏にとって、政府とのパイプが強みだ。

 陣営は徹底的な組織固めを進めている。14日に岩国市で開いた自民党支持団体の総決起大会には、建設、農業など関係者約1200人が集まった。

 古賀選挙対策委員長はすでに、選挙区内に工場がある複数の企業を訪問し、支援を要請した。民主党筋は「自民党が手を回し、東京の本社から選挙区内の工場に対し、『山本支持』ですでに指示が下りている。平岡支持の労組より動きが速い」と警戒する。

 しかし、告示前に選挙区内に張られたのは、山本氏と地元首長が写っているポスターばかりで、福田首相のポスターはあまり見あたらない。15日、首相は20日に現地入りすることで調整に入ったが、陣営内には「内閣支持率の低迷で、首相の応援効果は期待できない」との冷めた声がある。

 民主党はガソリンの暫定税率に加えて、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)、年金記録漏れ問題の3点セットで福田政権の「失政」を追及する方針だ。

 菅代表代行は15日、平岡秀夫氏の出陣式で、暫定税率復活に反対し、医療制度を批判した。

 「75歳以上の年金から医療費を天引きする。払うべき年金を払わないで、取る方は取るというのは納得できるか。この選挙は、一言で言えばインチキのない日本にできるかどうかだ」

 ただ、平岡氏は、ガソリン税など道路特定財源制度について慎重に言葉を選んでいる。平岡氏は、保守票を取り込むことを狙っており、陣営幹部は「地方に道路はいらないと受け取られるとまずい」と打ち明ける。

 民主党は、在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)に関する特別協定に反対した。民主党を支援してきた全駐留軍労働組合山口支部(組合員969人)は、同党の判断に反発しており、平岡支援を呼びかける組合のビラから「民主党」の文字を削った。

 平岡氏は今回、任期の残る衆院議員の職を辞して、比例から小選挙区へのくら替えに踏み切った。

 衆院補選での比例選出議員の小選挙区へのくら替え出馬は、1996年の小選挙区比例代表並立制が導入されて以来、平岡氏が3人目。過去の2人はいずれも落選している。

 公認候補擁立を見送り、自主投票を決めた共産党支持票の行方も注目される。

 ◆衆院山口2区補欠選挙立候補者

 山本繁太郎 59 元内閣審議官  自新〈公〉

 平岡秀夫  54 党県代表    民前〈社〉

 (届け出順、カッコ内は推薦政党)

(2008年4月16日00時35分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080415-OYT1T00537.htm

881片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/16(水) 12:01:33
衆院山口2区補選告示 自民・民主両党、「直近の民意」をめぐり総力戦の様相
福田政権発足以降、初の国政選挙となる衆議院山口2区補欠選挙が15日、告示された。
与野党一騎打ちによる民意の争奪戦は、今後、激しさを増すものとみられる。
衆議院山口2区の補欠選挙が15日、告示された。
自民党からは、元内閣審議官・山本 繁太郎氏(59)が立候補した。
山本氏は「地域の活性化なくして、日本の再生はないのであります。ふるさとの活性化のために、全身全霊を込めて働いてまいります」と述べた。
民主党からは、比例中国ブロックの前職・平岡秀夫氏(54)が立候補した。
平岡氏は「権力側に立っている政治家や官僚が、自分たちの利益のためにその税金を使っている」と語った。
両党の重鎮たちも、声を大にしてバックアップした。
自民党の伊吹幹事長は「将来の税金を担保に取って、将来の人につけを回して、今、票を買おうとしているのが民主党じゃないんですか」と述べた。
民主党の管代表代行は「払うものをちゃんと払っておかないで、取る方だけは取りますというのが。こんなことが皆さん、納得できる方おられますか」と語った。
自民党、民主党ともに総力戦の構えを見せ、血眼になって獲得を目指すのは、「直近の民意」。
この言葉をあやつり、過去、選挙に勝利した政党は、政局の主導権を支配しようとしてきた。
1月、民主党の鳩山幹事長は「本来、直近の民意で、国民の民意に基づいて、参議院で否決された法案は、廃案とされるべきで」と述べた。
一方、1月の大阪府知事選の結果を受けて、自民党の中川秀直元幹事長は「まさに、ここに直近の民意があるのだろうと」と語った。
投開票2日後の29日、ガソリン暫定税率を引き上げるための衆院再可決が可能となる。
鍵を握るのは、有権者およそ30万人の票の行方。
これまでも、1つの補選が国政の行方を大きく左右してきた。
1989年の参議院茨城補選では、竹下内閣でのリクルート問題、宇野内閣での参院選惨敗で、逆風にさらされていた政府・自民党は、連敗をストップさせた。
これにより、消費税の存続・見直しに国民の理解が得られたと自信を深め、その後の国会論戦に弾みをつけた。
一方、2006年4月の衆議院千葉7区の補選では、格差社会からの脱却を声高に訴えた民主党候補が勝利した。
これにより、「偽メール問題」が発端の代表交代にまで発展した党の危機を救った。
今回の補選で、どのような直近の民意をくみ取れるのか注目される。
福田政権にとっては、初となる国政選挙の投票日は、4月27日。
まさに総力戦の様相だが、自民党は今後、16日の麻生前幹事長を筆頭に、小池元防衛相、古賀選対委員長が応援に入る。
対する民主党は、小沢代表のほか、田中 真紀子元外相の応援を調整中で、さらに田中康夫前長野県知事が参戦する予定となっている。
どちらが直近の民意を手にし、ガソリン暫定税率をめぐる政局の主導権をどう握っていくのかが注目される。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20080416/20080416-00000020-fnn-pol.html

882片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/16(水) 12:31:14
知事選への夢封印、くら替え批判覚悟…自・民擁立劇の舞台裏

 自民党新人の山本繁太郎氏は政府の要職をなげうち、民主党前衆院議員・平岡秀夫氏は現職を辞しての「くら替え」出馬。両党の対立が激化する中、今回の補選で負けた方が大きな打撃を受けることは必至の情勢だけに、両氏は重い決断を迫られた。
 「もう逃げられない」
 3月3日、東京の自民党本部。山本氏は古賀選挙対策委員長から正式に出馬要請を受けた後、待ち構えていた大勢の報道陣を見て“観念”した。

 実は1月、古賀氏から「補選に出る気はないか」とひそかに打診を受けていた。地域活性化策の責任者だったことに加え、「いずれは県知事選に」との思いがあり、断っていた。
 しかし、党山口県連は2月29日、最終的に擁立方針を固め、古賀氏はすぐさま山本氏に電話をかけ「覚悟を決めてほしい」と強く促した。3月3日には福田首相自ら「今回の選挙は内閣にとって非常に大事な選挙。しっかりやってくれ」と背中を押した。
 とはいえ、山本氏は「知名度ゼロ」からのスタート。今月11日の記者会見では「できるだけ多くの方に会って知ってもらうしかない」と危機感を隠さなかった。

 平岡氏は昨年12月末、「民主党は衆院議員が少ないから、補選で私が勝てば1議席増える」と、迷わず党本部に立候補の伺いを立てた。
 菅代表代行や鳩山幹事長は懸念を示した。補選では投票率が下がって政党の組織力が勝敗を左右することが多く、民主党が勝ったケースは少ない上、衆院比例からのくら替えには「議員バッジを外してなぜ同じバッジを付けるのか」との批判があるためだ。
 「私以外の人が立ったら、おかしなことになる」
 平岡氏の決意は固かった。山口2区で2回当選した知名度の高さもあり、立候補は決まった。
 鳩山氏は12日、岩国市内での街頭演説で「バッジを外して挑戦するのは私利私欲ではない。国民の皆さんのため」と訴え、平岡氏は同じ日、山口市内で「大変厳しい状況。政治生命をかけて挑戦する」と声を張り上げた。
(2008年4月15日 読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20080415-OYS1T00482.htm

883片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/16(水) 13:03:08
衆院山口2区補選が告示/〝争点隠し〟に自民躍起

 衆院山口2区補選が十五日告示され、自民、民主両党候補が激突。福田政権下で初めてとなる国政選挙の「審判」はガソリン、医療、年金をめぐる国会攻防に大きな影響を与え、内閣支持率の低迷が続く政権の前途も左右する。両陣営は総力戦に突入、自民党は“争点隠し”に躍起となり、民主党は政権批判を一層強める構えだ。

 ▽だんまり

 四月上旬。自民党独自の世論調査で、新人の元内閣審議官山本繁太郎氏(59)への無党派層の支持の弱さが分かると、山口県連幹部は小泉純一郎元首相に応援を要請。

 「駄目駄目。中央の人間が行ったら。今度の補選は地元の人でやらないと」。小泉氏がやんわり断ると、県連幹部は「ガソリン再値上げに触れざるをえない国会議員の支援はマイナスという意味」と受け止めた。山本氏と地元市町長が並んだポスターを張り巡らし、訴えを“地域活性化”に絞った。山本氏は国土交通省で住宅局長を務め、内閣官房で地域振興策を担当した経歴と「国とのパイプ」をアピールした。

 十五日の出陣式。伊吹文明幹事長は「ガソリンが安くなった結果、山口県や市町村にお金が入ってこない」と、揮発油税の暫定税率を期限切れに追い込んだ民主党を批判。だが、伊吹氏は、税制改正法案を衆院で再議決し、暫定税率を復活させガソリンを再値上げする与党方針には言及しなかった。山本氏を推薦する公明党の北側一雄幹事長も、ガソリン問題には一切触れなかった。

 ▽攻勢

 三年前の衆院選で復活当選(比例中国ブロック)して得たバッジを外して臨む民主党の平岡秀夫氏(?)。出陣式に参加した菅直人代表代行は記者団にこう強調した。「平岡さんが勝てばガソリン税は上がらない。相手候補が勝てばガソリンは値上がりし、無駄遣いが続く。争点は明確だ」

 民主党は「国交省が組織をあげて(OB山本氏の)選挙を進め、地元の市長らを締め付けている」(菅氏)と猛反発。補選に勝利して「国民は暫定税率廃止を支持した」と主張し、与党が衆院再議決に踏み切れば「民意に反する」と首相に対する問責決議案を参院に提出する―との青写真を描く。

 昨年から取り上げている年金記録不備問題に加え、七十五歳以上のお年寄りを対象とする後期高齢者医療制度の保険料の年金天引きも十五日に始まり、民主党議員は「攻め口が増えた」と“失政”追及に力を入れる。

 ▽混戦模様

 山本氏が負けたら、衆院再議決に“黄信号”がともるのではないか―。与党内でも飛び交う憶測を町村信孝官房長官は十五日の記者会見で「全国民の判断を山口2区の方々に委ねたつもりはない」と否定した。公明党幹部は「負けても粛々と再議決をする」と早くも予防線を張った。

 だが、選挙情勢は「与党が露骨な締め付けと組織をフル稼働させた」(鳩山由紀夫民主党幹事長)ことで混戦模様に。平岡氏の山口2区への出馬は四回目で知名度も抜群。福田政権の内閣支持率も低迷し「勝って当然」(民主党幹部)のはずだが、選挙区内の公共工事が暫定税率切れ以来凍結され「ガソリン問題が逆風になりかねない」(選対幹部)のが実情だ。

 二月の岩国市長選で落選した米空母艦載機移転反対派の前市長への支援を、平岡氏が見送ったことへの反発も残る。

 山本氏が勝って「民主党内がごたごたする」(与党幹部)のか、それとも平岡氏が勝利し「早期の衆院解散・総選挙に追い込む」(小沢一郎民主党代表周辺)のか―。つばぜり合いが続く。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2008/0415.html

884片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/16(水) 19:44:56
 ■解説

 ◇“農山無党派”の動向注目
 共に元官僚の山本、平岡両氏による一騎打ちとなった衆院山口2区補選。告示前から党幹部を挙げ激しい選挙戦を展開している。

 中選挙区時代の旧2区は長らく佐藤派、岸派がつばぜり合いを演じてきた。山本氏の父親は県議を4期務めた岸派の真太郎氏(86)。出馬表明は先月5日と出遅れたが、自民県連幹部は「国交省の現職やOB、国会議員らから人格、能力で高い評価を受けた」と選考理由を説明する。

 山本氏は知名度の低さの克服に躍起だが、佐藤派、岸派の結束が強く、ここに来て盛り返しを見せる。

 一方、平岡氏は00、03年の衆院選山口2区で連勝したが、05年の郵政選挙で惜敗し比例中国ブロックで復活当選。週末には地元入りして有権者を回り、国政報告に精を出す。「平岡党」と呼ばれるなど根強い支援者も少なくない。

 「今は両者ほぼ横並び。今後、“農山無党派”の動向は無視できない」と語るのは政治アナリスト、伊藤惇夫さん。保守基盤を支えてきた農村部に「自民離反」の動きがあり、「勝敗のカギを握るとみられる」という。

 また気になるのが大票田の岩国市の票の行方だ。2月10日の同市長選では空母艦載機移転の是非が最大の争点の中、容認派の自民の前衆院議員、福田良彦氏(37)が2区からくら替え出馬し当選した。福田氏に消極的な1票を投じた有権者が今回、どのような投票行動を示すのかも注目される。【長谷川隆】

毎日新聞 2008年4月16日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080416ddlk35010683000c.html

885片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/18(金) 00:10:41
攻防:衆院2区補選 「投票日に用事あれば事前に」 期日前投票始まる /山口
 衆院2区補選の期日前投票が16日、2区内の5市5町の市役所・町役場などで始まった。26日まで。県選管は「貴重な1票。27日の投票日に用事のある有権者は事前に投じてほしい」と呼びかけている。

 県選管によると、連日(午前8時半〜午後8時)開いているのは、下松、岩国、光、柳井の各市役所と熊毛総合支所(周南市)、周防大島、和木、上関、田布施、平生の各町役場の計10カ所。そのほか、各市町選管が計56カ所を期日・時間まちまちに増設する。

 衆院選の期日前投票は05年9月の前回から開始。山口2区の期日前投票率は9・27%だった。

 県選管は期間中、2区で広報車を巡回させるほか、着ぐるみの選挙啓発キャラクター「山口アクティブめいすいくん」(3人)をJR和木駅やサンリブ下松、やまぐちフラワーランド、岩国駅前などに派遣。地元の明るい選挙推進協議会のメンバーらとチラシを配ったり、投票を呼びかける。【長谷川隆】

〔山口東版〕

毎日新聞 2008年4月17日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080417ddlk35010668000c.html

886片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/18(金) 12:31:12
大物応援続々と 両陣営、追い風期待
2008年04月18日 山口

  自民新顔の山本繁太郎氏(59)=前内閣官房地域活性化統合事務局長=と、民主前職の平岡秀夫氏(54)の党公認候補同士ががっぷり四つで戦う衆院山口2区補選。勝敗が政局の行方を左右しかねないとあって15日の告示後も自民、民主両党の有力議員が続々と県内入りしている。自民は20日に福田首相が選挙区入りする方向で、民主も19日に菅直人代表代行や社民党など野党幹部が勢ぞろいする予定だ。「知名度アップ」「無党派層取り込み」。応援議員の顔も追い風にしたい両陣営の思惑もからみ、選挙戦がますますヒートアップしてきた。


  安倍前首相は17日、告示後初の岩国市入り。山本氏の応援に熱弁をふるった。


  今後も知名度の高い応援組登場が目白押し。18日夜には岩国市錦町地区である個人演説会で野田聖子衆院議員や元F1ドライバーの中嶋悟氏が駆けつけるという。19日夜の下松市での個人演説会にはテレビ番組でおなじみの弁護士の丸山和也参院議員が弁士を務めるという。山本氏を推薦する公明党も本腰を入れている。20、22日には太田昭宏代表が来県予定だ。


  有力議員らが顔をそろえるのは山本氏の知名度向上の狙いもある。新顔の同氏にとって、「集客力」のある議員や著名人の力を借りてでも大勢の聴衆の前で名前を知ってもらうことが重要。そのため自民県連は福田首相の応援を要請、20日に有権者が最も多い岩国市に入る方向だ。首相には山本氏とツーショットで演説してもらうという。


  一方の平岡氏陣営。17日、光市内での街頭演説に松本剛明衆院議員が駆けつけた。18日には岡田克也副代表が再度選挙区入りし、周南市の熊毛中央公民館での個人演説会に出席する。19日は野党首脳のそろい踏み。柳井市のサンビームやないでの集会には菅直人代表代行をはじめ、推薦を受ける社民党の福島瑞穂党首、国民新党の亀井久興幹事長、新党日本の田中康夫代表が出席する予定だ。


  前職の平岡氏にとっては、自民の組織選挙に対抗するためにも有権者に補選への関心を呼び起こし、多くの無党派層にも投票所に足を運んでもらうことが大事になる。


  そのため、21日にはテレビ番組出演が多い河村たかし衆院議員らも下松市入り。小沢代表の再度の選挙区入りにも期待をかけるなど、よく知られた応援団を投入する。

http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000380804180001

887片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/18(金) 16:27:47
第45回衆議院総選挙総合スレ197
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1208428918/
44 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 16:06:24 ID:/YN+6vLA
衆院補選。2日前のデータでは5、6ポイント差で平岡という情勢(ソースは事情で書けねえ、すまん)。
真央氏のいっていたように、その数ポイントを埋めるのに四苦八苦している模様。

これについては2つの読みができる。
1.10ポイント差から追いついた。投票日までには追い越せる
2.組織目いっぱい締め付けてこれかよ。浮動票期待できないので厳しい
私は後者の読み。そもそも、失政続きの今の自民に浮動票は期待できないのだから。

保守色の強い地域は、投票率が上がることは必ずしも野党有利ということにはならない。
掘り起こした票が自民支持である可能性が高いからだ。
逆にいえば投票率が下がる=自民支持層が寝るという読みもできる。

あと、最後の決め手として層化爆弾というのもあるが、
山口は立正佼成会が強いため、それで失う票も多い。
山本不利の流れは大きく変わっていないとみる。

888片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/20(日) 19:19:57
民主やや先行、自民猛追 衆院山口2区補選 '08/4/20

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 福田政権発足後、初の国政選挙となる衆院山口2区補欠選挙で共同通信社は十九、二十両日、電話による世論調査を実施、取材も加味して情勢を探った。自民、民主両党の一騎打ちは、民主党前職で社民党推薦の平岡秀夫ひらおか・ひでお氏(54)がやや先行、自民党新人で公明党推薦の元内閣審議官山本繁太郎やまもと・しげたろう氏(59)が激しく追い上げる展開となっている。

 ただ有権者の20%以上がまだ誰に投票するか決めておらず、二十七日の投票日に向け、この層の動向が勝敗に大きく影響しそうだ。

 主な争点をめぐる有権者の反応を見ると、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)には78・0%が「見直す必要がある」と回答。「見直す必要はない」は16・6%にとどまった。

 政府、与党が目指している揮発油税の暫定税率復活については「反対」が56・9%で「賛成」の26・6%を大きく上回った。

 選挙区に含まれる岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転は「反対」51・1%、「賛成」25・2%。いずれの争点に関しても、与党に対する有権者の厳しい見方が示された。

 支持政党別では平岡氏は民主党、山本氏は自民党の支持層をそれぞれほぼ固めた。だが無党派層では平岡氏が山本氏を引き離している。

 年代別では三十代で平岡氏、七十歳以上で山本氏の支持が目立った。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804200250.html

889片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/20(日) 19:42:18
「人気とり」×「ビジョンない」…首相と菅氏、山口2区補選で激突
4月20日18時49分配信 産経新聞


 27日投開票の衆院山口2区補選は20日、告示後初の週末を迎え、各党党首らが舌戦を繰り広げた。福田康夫首相(自民党総裁)は20日、公明党の太田昭宏代表と、民主党は菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長が選挙区入りした。自民、民主両党の一騎打ちは、民主前職の平岡秀夫氏(54)=社民推薦=が知名度を生かしてややリードし、自民新人の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=が猛追する展開となっている。

 福田首相にとって今回の補選は就任後初の国政選挙となる。今後の政局を左右するだけに、補選に勝利して逆風続きの政権運営を好転させたい考え。一方の民主党は補選に勝って衆院解散、総選挙に向け福田政権を追い込む構えだ。

 首相は岩国市内で、道路特定財源を来年度から一般財源化するとの政府・与党決定に関し、「道路も必要だが、余った金を社会保障や高齢者社会のためにも使っていけるよう急速に前進させたい」と決意を改めて表明した。

 下松市内では、民主党が攻勢を強める後期高齢者医療制度(長寿医療制度)について「半分は税金、4割は若い人が支えている。1割を負担いただくのが今度の医療制度だ」と理解を求めた。一方で民主党などの野党に対し、「単に選挙の人気取りというだけでガソリン税を下げると言っている人を本当に信じていいかどうか」と批判した。

 自民党は当初、内閣支持率が低迷する中での首相の遊説に消極的な意見があった。だが、「勝敗に関係なく、国政選挙に党の総裁が行くのは当然で、自らの言葉で有権者に支持を訴えるべきだ」(首相周辺)との積極論に傾いた。

 一方、民主党は菅、鳩山両氏が選挙区入りし、街頭演説やミニ集会などをこなした。

 菅氏は、下松市内での街頭演説で、「福田首相からはこの国をどうしようという、はっきりしたビジョンが半年たっても出てきてない。首相にはないのではないか」と皮肉った。

 また、首相が街頭演説した下松市内の同じ商店街で演説し、「今度の選挙はガソリン税が25円上がる下がる問題だけではない。国のかたち、政治の構造を変えることができるかできないかが大きな争点だ」と強調した。また、鳩山氏も同市内で後期高齢者医療制度を取り上げ、「なぜお年寄りをいじめなければいけないのか。制度そのものが間違っている。後期高齢者医療制度を廃止させるにはたった一つの手段しかない」と強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080420-00000934-san-pol

890片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/20(日) 23:30:26
再議決にらみ舌戦過熱 首相遊説「もろ刃の剣」 '08/4/20

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 福田康夫首相は二十日、与野党が激突する衆院山口2区補選の応援で初めて現地入りし、公明党の太田昭宏代表と街頭演説に奔走した。民主党は菅直人代表代行と鳩山由紀夫幹事長を投入。揮発油税の暫定税率維持を定めた税制改正法案の衆院再議決をめぐる節目の戦いで舌戦は熱を帯びたが、首相の応援は政権の浮沈に直結する「もろ刃の剣」になりそうだ。

 「人気取りでガソリン税を下げることばかり言う人を本当に信用していいのか。将来を考えるのが政治だ」。首相が街頭演説で訴えたのは、揮発油税を再び引き上げる必要性だった。補選で勝てば、再議決の大義が立つとの思惑がある。

 岩国市のホテルでは県幹部や市長らとの懇談の場を設定。首相は、道路財源確保の要望を受け「みなさんが混乱しないよう方針は明確に申し上げている。もう少し猶予をいただきたい」と与野党協議が決裂した場合の再議決を強く示唆した。

 内閣支持率の下落に歯止めがかからず「演説も下手」(周辺)とされる首相の現地入りには賛否が割れた。それが実現した背景には「『応援に行けない首相』のレッテルを張られる」(政府高官)との懸念もあった。

 しかし、首相の「てこ入れ」効果は見通せない。自民党候補が敗れれば再議決に逆風となり、首相の求心力低下は避けられない。後期高齢者医療制度(長寿医療制度)も争点となり、与党側は防戦を余儀なくされている。首相は、数千人が集まった演説会場で「若い人も負担してくれる。高齢者も少しぐらい負担してもいいんじゃないかとの制度だ」と理解を求めたものの、聴衆の反応は冷ややかだった。

 「一億二千万人の将来を左右する選挙だ。三百ある小選挙区の一つだが、三百倍の値打ちがある一票だ」。対する民主党の鳩山氏は下松市の演説で力説した。補選の結果が政権の命運を左右するとのメッセージだ。

 菅、鳩山両氏は、選挙区内でミニ集会をそれぞれ十数カ所でこなす小まめな戦術を展開。首相が演説した場所で一時間後に菅氏がマイクを握り「首相がこの国をどう変えたいと思っているのか伝わってこない」と、反撃に躍起となった。

 ただ民主党も政党支持率が伸び悩み、税制改正法案の再議決後の対応が定まっていない。福井県越前市で記者会見した小沢一郎代表は、道路財源をめぐる首相の対応を「国民の信頼は得られない」と厳しく批判したが、再議決された場合に参院で首相問責決議案を出すかどうかは「国民の意識を十分考えた上で結論を出す」と明言を避けた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804200284.html

891片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 00:20:30
衆院山口2区補選・民主先行、自民が猛追
 日本経済新聞社は27日投開票の衆院山口2区補欠選挙について、世論調査を通じて終盤情勢を探った。民主党前職の平岡秀夫氏が先行、自民党新人の山本繁太郎氏が激しく追い上げている。有権者の2割弱が態度を決めておらず、情勢はなお流動的だ。

 平岡氏は民主支持層の9割以上を固めた。山本氏は公明支持層をほぼ固めたが、自民支持層では7割にとどまっており、2割弱が平岡氏に流れている。候補者擁立を見送った共産党支持層は5割が平岡氏を支持し、山本氏の支持は2割。無党派層では平岡氏を3割、山本氏を2割が支持するが、態度未定が半数近くに達している。

 投票の際に最も重視する政策は「医療・年金・福祉政策」が51%で最も多く「ガソリン税など道路特定財源の扱い」は15%にとどまった。「景気・雇用対策」が13%、「子育て・教育問題」8%で「在日米軍の再編問題」は7%だった。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080420AT3S2000N20042008.html

892片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 00:21:16
山口2区補選情勢調査 民主やや先行、自民が猛追
2008年04月20日22時16分

 27日に投開票され、道路特定財源をめぐる4月末の政局に影響を与える衆院山口2区補選について、朝日新聞社は19、20の両日、選挙区内の有権者を対象に電話調査をし、取材で得た情報も合わせて中盤の情勢を探った。民主前職の平岡秀夫氏(54)=社民推薦=がややリードし、自民新顔の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=が激しく追い上げている。投票態度を明らかにしていない人が3割程度おり、選挙戦終盤に向けた情勢は流動的だ。

 投票態度を明らかにした人を分析すると、「政権交代」の必要性を訴える平岡氏は民主支持層をほぼ固め、無党派層からも7割近くの支持を得ている。年代別にみると、30代から7割の支持を得て、40〜60代にも6割前後の支持を広げている。職業別では、事務・技術職層や製造・サービス従事者層の6割以上に浸透している。

 「地域の活性化」を訴える山本氏は、自民支持層と公明支持層の8割以上をまとめた。無党派層からは3割強の支持を得ている。年代別では、70歳以上の半数以上を取り込み、60代の4割強にも浸透している。男女別では女性からの支持が厚い。

 補選への関心の程度を聞いたところ、「大いに関心がある」がほぼ半数だった。

 情勢調査にあわせて、どの問題に一番注目して投票する人を選ぶか選択肢で聞いたところ、「年金や医療」が40%で、「ガソリン税や道路財源」27%を上回り、「地域経済」15%、「米軍岩国基地」12%の順だった。

 平岡氏は「ガソリン税や道路財源」に注目する人の、山本氏は「地域経済」に注目する人の、ともに7割以上から支持を得ている。

 ガソリン税上乗せの復活のため法案を再議決することについては賛成24%、反対55%で、反対が強い。投票の際に再議決問題を「重視する」53%が、「重視しない」32%を上回った。

    ◇

 〈調査方法〉 19、20の両日、衆院山口2区の有権者を対象にコンピューターで無作為に電話番号を作る「朝日RDD」方式で調査した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。有効回答は686人、回答率は69%。

http://www.asahi.com/politics/update/0420/TKY200804200180.html

893片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 01:40:08
岩国・首相が民空早期再開を約束
県や岩国市などは山口県入りした福田総理に要望を行いました。岩国基地の民間空港早期再開について、総理から「約束した」と、前向きな回答を得ました。福田総理への要望活動は、衆議院山口2区補欠選挙の応援で総理が山口県入りしたのを受け、実現したものです。岩国基地の民間空港再開や、道路特定財源関連法案の早期成立など4項目について、福田総理に要望書を手渡しました。岩国基地の民間空港早期再開について、福田総理は協力を明言しました。=福田康夫首相「私どももですね、この地区の発展のためにはどうしても必要だというように思っていますので、私ども、これはお約束をいたします(おーパチパチ)」=民間空港は、3年後の2011年度の再開を目指し、大きく動き出す可能性が高まりました。=福田良彦・岩国市長「うれしい意味で、非常にびっくりをいたしました。長年の悲願である民間空港再開について、夢が実現になるというですね、実感をしております」=
http://www.tys.co.jp/news/news.html

894片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 02:50:40
衆院山口2区補選:民主・平岡氏リード 自民・山本氏追う
 福田政権発足後、初めての国政選挙となる衆院山口2区補選(27日投開票)で、毎日新聞とtysテレビ山口は19、20日、世論調査を実施し、取材結果を加味して中盤情勢を分析した。民主前職=比例中国=の平岡秀夫氏(54)が優位な戦いを進め、自民新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)が追う展開。ただ、投票する候補を決めていない人が約3割おり、情勢はなお流動的だ。

 補選は、福田良彦・前自民党衆院議員の山口県岩国市長選出馬に伴う選挙で、政府・与党による揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活の是非や、15日に天引きが始まった「後期高齢者(長寿)医療制度」の賛否、地域の活性化などが争点になっている。平岡氏の優位の背景には、後期高齢者医療制度への根強い反発などがあるとみられる。

 05年の衆院選小選挙区で敗れた平岡氏は民主支持層の約9割を固めたほか、無党派層の約5割から支持を集め、公明支持層の一部でも支持を受けている。一方、山本氏は自民支持層の7割強、公明支持層の6割弱を固めたが、無党派層の支持は約2割にとどまった。今回の補選で共産党は候補擁立を見送ったが、支持層のうち約7割が平岡氏を支持した。

 政府・与党は補選後に税制関連法案を衆院で再議決し、暫定税率を復活させる方針だが、この方針に「反対」が過半数を占め、「賛成」を大きく上回った。反対した人の7割が平岡氏を支持し、山本氏は2割弱にとどまった。賛成した人のうち6割強が山本氏に投票するとする一方、平岡氏に投票するとした人も3割弱いた。【長谷川隆】

 ◇調査の方法
 tysテレビ山口と協力し、19、20両日、コンピューターで無作為に選んだ電話番号を使うRDS法で調査し、衆院山口2区の有権者515人から回答を得た。

毎日新聞 2008年4月21日 2時30分(最終更新 4月21日 2時30分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080421k0000m010111000c.html

895片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 02:54:38
衆院山口2区補選:「後期高齢者」影響か
 自民、民主両党の一騎打ちとなった衆院山口2区補選は、民主前職の平岡秀夫氏が自民新人の山本繁太郎氏をリードする展開だ。揮発油(ガソリン)税の暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案の再可決など今後の政局を占う選挙。与党に危機感が広がる一方、民主党は手応えを感じているが、共通しているのは後期高齢者(長寿)医療制度の導入が選挙戦に影響を与えているとの見方だ。

 15日の告示後、与党からは「山本氏は出遅れていたが、今はわずかにリードしたのではないか」との声が相次ぎ、楽観的な見通しさえ存在した。しかし、20日には「保険料の年金天引きのスタートが告示に重なった後期高齢者医療制度が影を落としている」との見方が広がった。

 自民党は「補選と国政は別」との観点から地域活性化を重点的に訴える「国政隠し」の選挙戦を展開してきたが、27日の投開票に向けて戦術立て直しを迫られる可能性がある。

 「後期高齢者医療制度が国民に安心を与える仕組みだという点が有権者に正確に伝わっていない」。菅義偉選対副委員長は20日、毎日新聞の取材に語り、終盤戦では国政問題の説明にも力を入れていく考えを示した。

 これに対し、ガソリン問題、後期高齢者医療制度、年金問題という「国政3点セット」を主要争点に据える民主党からは「山口という地域の戦いから、ようやく国政選挙らしくなってきた」(鳩山由紀夫幹事長)などの声が上がった。

 自民党の情勢認識と同様に「組織選挙で追い上げられ、厳しくなってきた」との評価が定着しつつあった中、後期高齢者医療制度への反発が予想以上に強いとみられるのは「うれしい誤算」。3点セットを並列で扱うこれまでのスタイルから、後期高齢者医療制度に重点を置く戦術に微修正し、勢いを持続させたい考えだ。

 「民主党が放った矢のうち1発がとうとう命中した」。自民党選対幹部は20日、危機感をあらわにした。【西田進一郎、野口武則】

毎日新聞 2008年4月21日 2時30分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080421k0000m010112000c.html

896片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 02:57:09
衆院山口2区補選:医療・福祉重視が22% 本社調査
 補選の情勢に後期高齢者医療制度が影響を与えていることは、毎日新聞は19、20日に実施した世論調査データからもうかがえる。

 「当選者に最も取り組んでほしい課題」を八つの選択肢を用意して訪ねたところ、(1)医療・福祉政策22%(2)年金問題20%(3)国の行財政改革14%(4)景気対策、地域経済の活性化各12%(6)教育政策8%(7)格差の解消6%(8)農業政策2%−−の順。

 選択した政策課題別の支持候補を見ると、「医療・福祉」「年金問題」では平岡氏がそれぞれ54%、53%に達し、山本氏を大きくリード。民主党の争点づくりが奏功していることが数字的にも裏付けられた形だ。山本氏が重点的に訴える「地域経済の活性化」を選んだ層では、逆に山本氏が52%の支持を得た。

 年代別では、本来は自民党の支持基盤である高齢層の「山本離れ」が目立つ。60代、70代以上ともに平岡氏4割台、山本氏3割台という結果になった。【田中成之】

 ◇共産票の6割民主、2割自民へ
 世論調査では05年の前回衆院選山口2区の投票先も質問した。平岡氏は前回も民主公認で立候補、自民公認だった福田良彦・岩国市長に惜敗している。

 前回、福田氏に投票したという層が「誰に投票する」と答えているかを見ると、山本氏61%、平岡氏28%。平岡氏に投票した層は、平岡氏84%、山本氏7%だった。

 前回は「郵政選挙」で、浮動票が福田氏に流れがちだった事情はある。しかし、平岡氏が自らの足元を固めつつある一方、山本氏の知名度不足をうかがわせる数字となった。

 また、候補擁立を見送った共産票の動向が注目されているが、共産候補に投票した層は約6割が平岡氏、約2割が山本氏と回答。前回の共産票の一部が山本氏に流れそうなことを示した。【犬飼直幸】

毎日新聞 2008年4月21日 2時30分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080421k0000m010113000c.html

897片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 02:58:44
衆院山口2区補選:幹部次々投入の総力戦
 自民、民主両党ともに総力戦を展開している「山口決戦」。20日には福田康夫首相が公明党の太田昭宏代表とともに岩国など3市を回る一方、民主党も菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長がそろい踏みで支持を訴えた。

 補選結果が国政に直結するのを避けるため、首相は山口入りを慎重に検討。その中で「追い風が吹き始めた」との情勢分析を得て遊説敢行を決断し、民主党批判などを展開した。公明党の浜四津敏子代表代行も19日に応援に入った。

 今後は太田氏が22日に再び選挙区入りするほか、自民党の古賀誠選対委員長も同日、組織引き締めをはかる。しかし、楽観ムードは一掃され、終盤の応援態勢の練り直しも検討されそうだ。

 一方の民主党は23日に小沢一郎代表が選挙区入りし、菅、鳩山両氏とともに街頭演説を行うほか、衆参両院議員を大量動員して終盤を乗り切る構えだ。【石川貴教】

毎日新聞 2008年4月21日 2時30分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080421k0000m010114000c.html

898片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 03:13:08
「民主ややリード」山口補選 首相「民主を信じられるか」 菅氏「首相はビジョンがない」
2008.4.21 01:33
 27日投開票の衆院山口2区補選は20日、告示後初の週末を迎え、各党党首らが舌戦を繰り広げた。福田康夫首相(自民党総裁)はこの日、公明党の太田昭宏代表と、民主党は菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長が選挙区入りした。投票一週間前の情勢は、民主前職の平岡秀夫氏(54)=社民推薦=が知名度を生かしてややリードし、自民新人の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=が猛追する展開となっている。

 共同通信社が19、20の両日、電話による世論調査を実施した結果、主な争点の揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活は「反対」が56・9%で「賛成」の26・6%を大きく上回った。後期高齢者医療制度(長寿医療制度)には78・0%が「見直す必要がある」と回答、「見直す必要はない」は16・6%にとどまった。

 支持政党別では平岡氏は民主党、山本氏は自民党の支持層をそれぞれほぼ固めたが、無党派層では平岡氏が山本氏を引き離している。ただ、有権者の20%以上が誰に投票するか決めておらず、この層の動向が勝敗に大きく影響しそうだ。

 首相は20日、岩国市内で道路特定財源を来年度から一般財源化するとの政府・与党決定に関し、「道路も必要だが、余った金を社会保障や高齢者社会のためにも使っていけるよう急速に前進させたい」と決意を改めて表明した。

 下松市内では民主党など野党に対し、「単に選挙の人気取りというだけでガソリン税を下げると言っている人を本当に信じていいかどうか」と批判した。後期高齢者医療制度(長寿医療制度)については「半分は税金、4割は若い人が支えている。1割を負担いただくのが今度の医療制度だ」と理解を求めた。

 自民党には、内閣支持率が低迷する中での首相の遊説に消極的な意見があったが、「国政選挙に党の総裁が行くのは当然で、自らの言葉で有権者に支持を訴えるべきだ」(首相周辺)との判断に傾いた。

 一方、民主党は菅、鳩山両氏が選挙区入りし、街頭演説などをこなした。

 菅氏は、下松市内での街頭演説で、「福田首相からはこの国をどうしようという、はっきりしたビジョンが半年たっても出てきてない。首相にはないのではないか」と皮肉った。

 また、首相が街頭演説した下松市内の同じ商店街で演説し、「今度の選挙はガソリン税が25円上がる下がる問題だけではない。国のかたち、政治の構造を変えることができるかできないかが大きな争点だ」と強調した。鳩山氏も後期高齢者医療制度に関し、「なぜお年寄りをいじめなければいけないのか。制度そのものが間違っている」と政府・与党を批判した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080421/plc0804210134010-n1.htm

899片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 03:15:45
民主・平岡氏が先行、自民・山本氏猛追…衆院山口2区補選
世論調査・支持率
 読売新聞社は27日投開票の衆院山口2区補欠選挙について、世論調査と取材を基に情勢を分析した。

 民主党の平岡秀夫氏が先行し、自民党の山本繁太郎氏が激しく追い上げている。ただ、有権者の3割は態度を決めておらず、情勢は流動的な面もある。

 同補選は福田政権初の国政選挙で、山口県岩国市長選に立候補、当選した前自民党議員の議員辞職に伴うものだ。自民、民主両党公認候補の一騎打ちとなり、結果はガソリン税の暫定税率を巡る国会攻防にも影響すると見られている。

 平岡氏は民主支持層の8割強を固め、支持政党のない無党派層の3割強に浸透している。30歳代の支持が5割強と高く、男性の支持が厚い。

 山本氏は自民支持層の7割に加え、公明支持層からも同程度の支持を得た。20歳代で平岡氏を上回る支持を集め、70歳以上で拮抗(きっこう)している。

 調査でガソリン税の暫定税率を政府・与党が復活させる方針を示していることへの賛否を聞いたところ、賛成29%、反対50%だった。賛成と答えた人では山本氏、反対では平岡氏を支持する傾向が強かった。

 調査は18〜20日、衆院山口2区の有権者を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方法で行った。有権者在住判明の1594世帯から1044人の回答を得た(回答率65%)。

(2008年4月21日03時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080421-OYT1T00012.htm?from=top

900片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 03:22:30
【共同】平岡やや先行、繁太郎猛追(激しく追い上げ)
【時事】
【朝日】平岡やや先行(ややリード)、繁太郎猛追(激しく追い上げ)
【讀賣】平岡先行、繁太郎猛追(激しく追い上げ)
【毎日】平岡リード(優位な戦い)、繁太郎追う
【日経】平岡先行、繁太郎猛追(激しく追い上げ)

901片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 11:03:18
福田首相、KY応援…山口2区補選、タブー連発に陣営困惑

 支持率低下にあえぐ福田康夫首相(71)が20日、衆院山口2区補選(27日投開票)の応援に駆け付けた。観衆の前で福田首相は「(後期高齢者)医療制度が」「ガソリン税が」などと、地元陣営がタブーとしてきた話題に次々と言及。場の空気を凍らせた。地元からのオファーなしに官邸主導で山口に乗り込んだ首相。選挙はまだ1週間あるが、地元関係者は「来ない方がよかった」と落胆していた。

 その瞬間、時が止まった。

 下松市で医療問題について話していた福田首相が「お年寄りの医療はお金がかかる。若い人が支えてくれています。だけど(お年寄りも)少しくらい負担してくれてもいいじゃないの」と各地で混乱を招いている後期高齢者医療制度に触れると、それまで拍手していた観衆の動きも笑顔もピタリと止まり、完全に空気が凍った。隣にいた候補者の山本繁太郎氏の顔も硬直していた。

 そんな状況も知らず、福田首相は、暫定税率の期限切れで下がったガソリン税についても「いつまで下げてるんですか?」と聴衆に問いかけたが、返答はなくシーンと静まりかえったまま。「税金の不足分はどこでまかなうんですか? (野党は)答えがないんです」とぼやく始末。KY(空気の読めない)スピーチに横で、山本氏がフリーズしたままだった。

 各世論調査でも「ガソリン税再値上げ」「後期高齢者医療」に批判が高まり、内閣支持率低下の要因にもなっている。そんな空気を読んだ自民党陣営では「今回の選挙では『ガソリン税』と『後期高齢者医療』はタブー」との戦術を徹底。候補者の山本氏の口からは一度もその言葉は出なかった。

 首相はこの日、岩国市、光市、下松市の3か所で応援演説。同行した公明党の太田昭宏代表(62)が「公明党の支援者の皆さんが来てくれた」と“動員”をにおわせたように、それぞれ5000人、2000人、3500人(陣営発表)が集まった。最初の2回は無難に演説していた首相だが、聴衆の多さに気をよくしたのか、最後にKY発言が出てしまった。

 もともと、首相が山口入りする予定はなかった。政府関係者によると「人気がないから呼ばれない」と報じられて焦った官邸が「世論調査で自民が追い上げていることを知って総理投入を敢行した」という。

 山本陣営も首相の発言について「意向が分からない。地元では争点にしてないのに…」と困惑気味。「今回もオファーしてないが、今後もないと思う」とぶ然。「これでは失敗。来ない方がよかった」との声も出た。

 民主党関係者によると、同党の調査では山本氏がわずかに逆転したという。だがこの日、時を止めた首相が、自民党に向いていた風をも止めてしまったのかもしれない。

 ◆民主は菅&蓮舫氏 首相と“ニアミス”

 民主党の菅直人代表代行(61)と蓮舫参院議員(40)もこの日、下松市などを訪れ福田首相と“ニアミス”した。

 首相が演説して約1時間後に到着した菅氏と蓮舫氏。「税金は皆さんのために使われたんですか? 子供が10万円の小遣いを無駄遣いしてて、それを知ってもまだ10万円与えるようなバカなオヤジがどこにいる」。観衆は100人程度だったが、菅氏が例え話を交えてガソリン税の値下げの必要を説くと、蓮舫氏が横で笑顔を振りまいていた。

(2008年4月21日06時02分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080421-OHT1T00029.htm

902片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 13:28:47
衆院補選 政権浮揚へ必死の賭け 福田首相が山口で応援(04/21 08:12)
 福田康夫首相は二十日、就任後初の国政選挙となった衆院山口2区補欠選挙の応援で地元入りした。劣勢とされた補選に勝利すれば政権浮揚につながるとの期待感がある一方で、敗北すれば一層の求心力低下は避けられない。政権にとっても現地入りは賭けとなった。

 「ガソリン税を未来永劫(えいごう)下げている間の税金が不足する部分はどこで賄うのか。選挙の時だけいいことを言ってすむものではない」

 首相は遊説先の山口県下松(くだまつ)市内で、揮発油税(ガソリン税)の暫定税率撤廃を主張する民主党を批判。岩国市内での地元首長との懇談でも「皆さんが混乱しないように方針は明確に申し上げている。もう少し猶予をいただきたい」と述べ、暫定税率を復活させる租税特別措置(租特)法改正案の衆院再議決を強く示唆した。

 政府・与党は当初、支持率が低迷する首相の応援に「負けたら打撃が大きい」と慎重だったが、自民党候補が民主党候補を猛追する展開に方針転換。「選挙応援にも行けない首相」とのレッテルを避けるほか、補選勝利で民主党の小沢一郎代表の「選挙に強い」との神話を崩壊させれば、衆院再議決でも「民主党から造反者が出る」との期待もある。

 しかし逆風も吹きつける。下松市内の演説では保険料天引きが始まった後期高齢者医療制度(長寿医療制度)について「少しぐらい負担してくれてもいいじゃないか」と発言。それまで拍手を繰り返していた聴衆は静まり返った。野党側が「失言」として追及する可能性もあり、敗北すれば与党内で「福田離れ」が加速する恐れもある。政府高官も「首相の現地入りはギャンブルだ」と背水の陣であることを認める。

 民主党にとっても補選は、再議決に対して首相への問責決議案を提出できるかどうかの試金石。十九、二十の両日に菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長が現地入りしたほか、二十三日には小沢、菅、鳩山三氏がそろい踏みする予定で必勝態勢を敷いている。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/88367.html

903片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/21(月) 13:34:53
衆院山口2区補選/再議決にらみ舌戦過熱

 福田康夫首相は二十日、与野党が激突する衆院山口2区補選の応援で初めて現地入りし、公明党の太田昭宏代表と街頭演説に奔走した。民主党は菅直人代表代行と鳩山由紀夫幹事長を投入。揮発油税の暫定税率維持を定めた税制改正法案の衆院再議決をめぐる節目の戦いで舌戦は熱を帯びたが、首相の応援は政権の浮沈に直結する「もろ刃の剣」になりそうだ。

 「人気取りでガソリン税を下げることばかり言う人を本当に信用していいのか。将来を考えるのが政治だ」。首相が街頭演説で訴えたのは、揮発油税を再び引き上げる必要性だった。補選で勝てば、再議決の大義が立つとの思惑がある。

 岩国市のホテルでは県幹部や市長らとの懇談の場を設定。首相は、道路財源確保の要望を受け「みなさんが混乱しないよう方針は明確に申し上げている。もう少し猶予をいただきたい」と与野党協議が決裂した場合の再議決を強く示唆した。

 内閣支持率の下落に歯止めがかからず「演説も下手」(周辺)とされる首相の現地入りには賛否が割れた。それが実現した背景には「『応援に行けない首相』のレッテルを張られる」(政府高官)との懸念もあった。

 しかし、首相の「てこ入れ」効果は見通せない。自民党候補が敗れれば再議決に逆風となり、首相の求心力低下は避けられない。後期高齢者医療制度(長寿医療制度)も争点となり、与党側は防戦を余儀なくされている。首相は、数千人が集まった演説会場で「若い人も負担してくれる。高齢者も少しぐらい負担してもいいんじゃないかとの制度だ」と理解を求めたものの、聴衆の反応は冷ややかだった。

 「一億二千万人の将来を左右する選挙だ。三百ある小選挙区の一つだが、三百倍の値打ちがある一票だ」。対する民主党の鳩山氏は下松市の演説で力説した。補選の結果が政権の命運を左右するとのメッセージだ。

 菅、鳩山両氏は、選挙区内でミニ集会をそれぞれ十数カ所でこなす小まめな戦術を展開。首相が演説した場所で一時間後に菅氏がマイクを握り「首相がこの国をどう変えたいと思っているのか伝わってこない」と、反撃に躍起となった。

 ただ民主党も政党支持率が伸び悩み、税制改正法案の再議決後の対応が定まっていない。福井県越前市で記者会見した小沢一郎代表は、道路財源をめぐる首相の対応を「国民の信頼は得られない」と厳しく批判したが、再議決された場合に参院で首相問責決議案を出すかどうかは「国民の意識を十分考えた上で結論を出す」と明言を避けた。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080420.html

904片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/22(火) 00:58:51
2008/04/21-19:38 民主先行、追う自民=高齢者医療が影響−山口2区補選
 福田政権初の国政選挙となった衆院山口2区補欠選挙は、民主党前職の平岡秀夫氏がリードし、自民党新人の山本繁太郎氏が追い上げる展開だ。選挙結果は揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活の是非が焦点となっている国会攻防に影響するのは必至で、両党とも総力戦で臨んでいる。後期高齢者(長寿)医療制度の導入も投票行動に影響を与えそうだ。
 同補選は山口県岩国市長選に当選した福田良彦前自民党衆院議員の辞職に伴うもので、自民、民主両党が激突する構図となっている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008042100768

905片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/22(火) 11:06:51
福田山口補選200億円ニンジン作戦…露骨な利益誘導
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008042139_all.html

 今後の政局を左右する衆院山口2区補選(27日投開票)は、自民・民主両党が大激戦を展開している。民主党は道路、年金、後期高齢者医療制度の3本柱で先行するが、自民党は大票田・岩国市の新市長と候補者の“200億円コンビ”で地域活性化をアピールし、猛追する。20日は福田康夫首相が選挙区入りしたが、医療制度について開き直り、場を凍りつかせる一幕もあった。福田政権は200億円ニンジン作戦で、「天下分け目」の戦いを制することができるのか。

 「お年寄りも少しくらい負担してくれたっていいじゃないの、という制度だ」

 20日午後、山口県下松市の街頭演説で福田首相から、医療制度に対して飛び出した一言に聴衆は耳を疑った。さらに、首相は新しい保険料がわかりにくいなどの批判に「迷惑かけたかもしれんけれども」と居直ったことで、聴衆からはため息が漏れた。

 この日、福田首相は岩国、光、下松の各市で演説。それぞれ5000人、2000人、3500人(自民陣営集計)の前でガソリン税問題で民主批判も繰り広げたが、拍手はまばらだった。

 自民党の山口県連関係者も「選挙に不利なので、道路も医療制度も地元では極力触れないようにしてきたのだが…。物価上昇『しょうがない』発言もそうだが、首相は庶民の気持ちが分からない。すずめの涙の年金から保険料を天引きされるお年寄りもいるのに『少しくらい』とはなんだ。選挙にマイナスだ。来ていただかないほうがよかった」とうなだれた。

 福田政権にとって初の国政選挙となった補選は、自民新人で国土交通省OBの山本繁太郎氏(59)=公明党推薦=と民主前職の平岡秀夫氏(54)=社民党推薦=との一騎打ち。29日以降に想定されるガソリン税を復活させる租税特別措置法改正案の衆院での再議決をにらみ、今後の政局への影響は確実だ。

 民主陣営が道路、医療、年金の3点セットで攻めれば、自民陣営は「地域活性化」策として、地元が熱望する岩国飛行場の軍民共用化を訴えている。

 管轄する国交省OBの山本氏が立候補したことで、急に動き出したものだ。約170億円とされる総工費は国からの補助金や交付金をあてにしている。この手法は、衆院議員を辞職して2月の岩国市長に当選した福田良彦市長が取った手法と同じ。福田市長は約35億円の新市庁舎事業の凍結を解除した。

 福田首相も演説で、「福田市長と山本さんの2人で一生懸命やっています。来年にも民間空港が実現するかもしれません。中小企業も助かるんじゃないか」と“200億円タッグ”誕生の効用を強調した。

 露骨なニンジン作戦も効果が出始めたのか、岩国市の大動脈・国道2号を走っていると、山本氏のポスターを張り、自民党ののぼりを立てた建築会社が目立つ。ある経営者は「ガソリン代が安いのはうれしいが、それ以前に仕事がなくてメシが食えない。地元がどんどんさびれているなか、民間空港は夢のある話だ」と話す。

 一方、平岡氏の応援に入った民主党参院議員は「計200億円のニンジンで有権者をつっている。完全な利益誘導で、汚すぎる。ただ、有権者もこの旧態依然のやり方には嫌気がさしているはず」と批判する。

906片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/22(火) 11:07:17
 今回の補選は今後の政局を占うだけに、両党とも総力戦で臨んでいる。

 自民党が勝てば、政府・与党はガソリン税などの暫定税率を復活させる租税特別措置法案を「民意を得た」とばかりに再議決に踏み切れる。選挙に強いことが求心力となっている民主党の小沢一郎代表に打撃を与え、同党を揺さぶれる。

 民主党が勝てば、再議決への世論の批判は爆発し、内閣支持率はさらに低下、内閣総辞職か衆院解散に向けて福田内閣がさらに苦境に追い込まれる。

 そこで、自民陣営は「国民の関心事はガソリン税だが、不利なので道路を争点化せず、不人気の福田首相をなるべく隠して地元の実利を訴えている。古い自民党の戦い方そのもの」(地元事情通)と、200億円のニンジン作戦を取っているわけだ。

 選挙区を歩いていても、福田首相と山本氏のツーショット写真が載ったポスターは見あたらない。当初、山本陣営は首相の選挙区入りに「百害あって一利なしだ」と難色を示し、党本部側も「首相が入って負けたら傷がつく」と及び腰だったが、接戦が伝えられたため、“賭け”に出た。

 序盤は、衆院を3期務めた知名度と、道路特定財源のムダ遣いなどから、平岡氏が国交省OBの山本氏に対して世論調査で10ポイント以上引き離していた。だが、ここへきて10−21ポイント差で平岡氏リードとする調査結果もある一方、「1ポイント差もしくは小差で山本氏が逆転した」との結果も出ており、結果は予断を許さない。

 民主陣営は23日、小沢氏、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長のトロイカがそろい踏みし、差を広げたい考えだ。

 対する自民陣営は200億円作戦で「福田逆境」を跳ね返せるのか。

ZAKZAK 2008/04/21

907片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/22(火) 11:13:06
『高齢者反乱』与党に危機感 衆院山口2区補選 医療制度で苦戦対策へ
2008年4月22日 朝刊

 与党は二十一日、衆院山口2区補選の苦戦と福田内閣の支持率低下は、後期高齢者(長寿)医療制度への反発が主因と見て、対策を検討し始めた。政府・与党では「高齢者の反乱」への危機感がにわかに強まっている。

 報道各社がこの週末に調査した山口2区の情勢はいずれも、民主党公認候補の平岡秀夫氏が、自民党公認の山本繁太郎氏をリードしている。

 与党は告示前の独自調査で、出遅れていた山本氏が激しく追い上げ、平岡氏とほぼ並んだ、との結果を得ていた。山本氏の逆転も間近いと見立てていただけに、「平岡氏先行」と一斉に報じられたことに衝撃は大きい。

 内閣支持率も、過去最低を更新する調査結果が大半だった。

 自民党幹部は「この時期、政府・与党に厳しい数字が出たのは、年金から保険料を天引きする後期高齢者医療制度の特別徴収が十五日に始まった影響としか考えられない」と指摘。公明党幹部も「制度の直撃を受けた」と語った。

 町村信孝官房長官は二十一日、自民党の古賀誠選対委員長や谷垣禎一政調会長、公明党の太田昭宏代表らと相次いで会い、対応策を協議した。

 町村氏は会談後の記者会見で制度の見直しを否定し、「制度の本来の趣旨を理解してもらう努力が不足していた。理解を得る努力を最大限していく」と述べた。

 自民党役員会でも、制度の説明に全力を挙げることを確認した。席上、古賀氏は補選について「必ずしも明るい展望は開けていないが、最後まで頑張り抜きたい。逃げることなく、堂々と説明してほしい」と指示した。だが、二十七日の投票日に向けて展望を開くのは並大抵のことではない。

  (新開浩)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008042202005583.html

908片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/22(火) 11:34:07
衆院補選、与党の危機感強く
 衆院山口2区補欠選挙が27日の投開票まで1週間を切った。自民党公認候補が民主党公認を追い上げる展開となり、与党内には後期高齢者医療制度などが逆風となっている現状への危機感が強い。支持団体などの底上げで挽回(ばんかい)を図るが、敗れれば福田康夫首相の一層の求心力低下は避けられない。
 「必ずしも明るい展望の開けていない厳しい状況だ」。自民党の古賀誠選挙対策委員長は21日夕の党役員会で、補選の情勢をこう分析した。戦略の練り直しなど具体策の議論はほとんどなく、首相は「熱い戦いが続いている。あと1週間よろしくお願いしたい」と頭を下げた。
 自民党の尾辻秀久参院議員会長は21日の記者会見で、民主党候補の先行に関して「(後期高齢者医療制度が)大きく影響している」と指摘。もっとも制度の意義を説明する文書の配布など「理解を得る最大限の努力をする」(町村信孝官房長官)というほかに妙案が無いのが実情だ。
 補選は組織力の強さで与党が優勢なケースが多い。首相が20日に現地入りするなど総力戦で臨んでいるだけに、敗れれば「福田首相では選挙に勝てない」との空気が強まりかねない。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080422AT3S2101621042008.html

909片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/22(火) 11:39:23
衆院山口2区補選:「道路と医療が追い風」…民主選対委長
 民主党の赤松広隆選対委員長は21日夜、衛星放送「BS11デジタル」の報道番組「インサイドアウト」に出演し、27日投開票の衆院山口2区補選について「今までの補選とは比べものにならない意味がある」と強調。世論調査で民主公認候補がリードしている理由について「(国民が)道路(特定財源)問題で怒っているところに、後期高齢者医療問題が追い風になっている」と分析した。

 また赤松氏は、衆院解散総選挙の時期について「早ければ早い方がいい。国会の展開では5、6月もあり得る。遅くとも今秋」と述べ、早期解散を求める姿勢を示した。【渡辺創】

毎日新聞 2008年4月22日 0時29分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080422k0000m010151000c.html

910片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/22(火) 13:54:32
選挙:衆院選・山口2区補選 自民、戦略見直し 新医療制度重点化へ
 ◇世論調査、旗色悪く
 福田政権発足後の初の国政選挙となる衆院山口2区補選(27日投開票)で、自民党は21日、選挙終盤の戦略を見直し、4月から始まった後期高齢者(長寿)医療制度について重点的に有権者に説明する方針を決めた。週末の報道各社の世論調査で、保険料の年金からの天引きなど新制度への反発が予想以上に強く、民主前職の平岡秀夫氏が自民新人の山本繁太郎氏を引き離しつつある状況が判明したためで、新たな政策ビラの全戸配布などをする。

 「山本氏には『正面から新制度の内容を訴えていけ』と伝えた。厳しい状況だが、最後まで頑張りたい」。自民党の古賀誠選対委員長は21日の党役員会で危機感をあらわにした。古賀氏は21日、町村信孝官房長官と党本部で会談後、公明党の太田昭宏代表とも東京都内で会談し、選挙戦略を練り直した。これまで山本氏は地域活性化を重点的に主張してきたが、新医療制度の説明も強化するよう確認した。

 選対幹部は「民主党は『年寄りいじめ』とのイメージを植え付けようとしており、誤解を解かないといけない」と話す。新たな政策ビラでは「多くの高齢者の負担が軽減され、安心して医療を受けることが可能になる制度だ」と強調。大きな字とイラストを使うなど、分かりやすさにも気を配った。

 自民党内には、高齢者の反発をおそれ、制度の見直しを主張する勢力も現れている。しかし、福田康夫首相は21日夜、首相官邸で記者団に対し「説明不足など不満はあると思うが、高齢者医療への対応は大事なので粛々と進めるしかない」と述べ、制度の見直しはせずに説明を徹底する考えを示した。【西田進一郎、渡辺創】

毎日新聞 2008年4月22日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080422ddm005010056000c.html

911片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/23(水) 00:35:37
攻防:衆院2区補選 中盤情勢分析 混戦予想も /山口
 ◇山本陣営、反転攻勢の構え/平岡陣営、引き締めに躍起
 毎日新聞社とtysテレビ山口が19、20日に実施した衆院2区補選の世論調査と取材結果を加味した中盤情勢分析では、民主前職=比例中国=の平岡秀夫氏(54)が一歩リードし、自民新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59)が追う展開だった。ただ、組織力では山本氏陣営が勝っており、今後、混戦も予想される。【長谷川隆】

 今回の調査結果について、山本氏の陣営幹部は「いいムードで来たが、後期高齢者(長寿)医療制度の導入が響いたのではないか」と分析し、反転攻勢を図る構え。これに対し、平岡氏の陣営は「それほど優位に立っているとは思っていない」と引き締めに躍起だ。

 ■6割強が必ず投票

 世論調査では「投票に行くかどうか」を質問した。その結果、「必ず行く」は6割強、「たぶん行く」は3割弱に上るなど関心の高さをうかがわせた。

 補選の投票率は一般的に低い傾向にある。05年の前回衆院選で2区は72・45%と、全県4区の中で唯一70%を上回った。今回は両党の総力戦の上、揮発油(ガソリン)税の暫定税率の是非や、後期高齢者医療制度の賛否など争点も少なくないため、投票率に大きく影響しそうだ。

 ■経営者層で互角

 一方、支持層の職業別では、平岡氏が自営業や事務職、製造・販売・サービスの6割前後に浸透。山本氏は農林漁業を中心に食い込みをみせる。経営者、管理職では全くの互角だった。

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 ■今日のことば

 ◇衆院2区の投票率
 小選挙区制移行後、選挙は4回実施され、県内(全4区)では2区が毎回トップ。96年=68.55%▽00年=71.86%▽03年=69.36%▽05年=72.45%−−だった。中選挙区時代(現1、2区)は岸信介、佐藤栄作の兄弟宰相を輩出した。

〔山口版〕

毎日新聞 2008年4月22日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080422ddlk35010557000c.html

912片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/23(水) 00:37:46
大物来援 訴え競う
2008年04月21日 山口

  衆院山口2区補選の自民候補の応援で20日に選挙区入りした福田首相が、米軍岩国基地の軍民共用化実現に協力的な姿勢を示した。西村亘副知事や福田良彦岩国市長らの陳情に「お約束します」などと答えた。補選の真っただ中であえて踏み込んだ発言をした形で、波紋を広げそうだ。民主候補の陣営も党幹部を迎えて街頭で支持を訴えた。


  福田市長は陳情後、「夢が実現するところまできた。県、市、民間が一体となって確実に再開できるよう取り組んでいきたい」と喜んだ。一方で西村副知事は「発言のどこに真意があるのか。大変重い言葉だったと受け止めているが、具体的にはこれから」と話した。


  地元自治体からの要望とはいえ、選挙戦のまっただ中。岩国市内のホテルで行われた陳情は報道陣に公開された。軍民共用化は自民新顔の山本繁太郎氏の主要公約の一つだが、西村副知事は「行政要望として時間をちょうだいした。政治情勢とは別だ」と述べた。しかし、民主前職の平岡秀夫氏の陣営からは「選挙向けのパフォーマンスだ」という批判も出ている。


  福田首相は20日、公明党の太田代表らとともに午前10時半から約3時間の間に岩国、光、下松の3市を回り、矢継ぎ早に街頭演説して山本氏への支持を訴えた。また、太田代表は山本氏が選挙公約に掲げるドクターヘリの問題を取り上げ、「離島などが多いこの地域にこそ緊急医療体制を整備し、お年寄りを安心させる体制づくりが必要だ」などと声を張りあげた。


  一方の民主前職の平岡氏陣営はこの日、菅直人代表代行と鳩山由紀夫幹事長らが下松市の大型店舗前で街頭演説、短時間のミニ集会をはしごするなどして集まった有権者に支持を訴えた。


  政権交代の必要性を訴えている平岡氏自身も地元の岩国市内で「地べた作戦」と称し、街頭演説を重ねた。同日夜は同市玖珂町で菅、鳩山の両氏と合流、集会を開いた。


  下松市内で両陣営の演説を聴いた公務員男性(57)は「自民は年金問題をきちんと説明してほしかった。民主にもガソリン税廃止で財源が不足しないのかという疑問を、分かりやすく説明してほしい」と話していた。

http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000380804210002

913片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/23(水) 00:38:22
衆院2区補選 世論調査
2008年04月22日 山口

  自民、民主の公認候補が一騎打ちを展開する衆院山口2区補選(27日投開票)で19、20の両日、朝日新聞社が選挙区の有権者を対象に行った世論調査では、年金・医療やガソリン税の問題に対する関心の高さが浮き彫りになった。ガソリン税上乗せを復活させるための法案を衆院で再議決することについては「反対」が55%、「賛成」が24%で、反対が賛成の倍以上だった。


  ■「補選に関心」85%  


  調査では、投票の際にどの問題に一番注目するかについて(1)ガソリン税や道路財源(2)年金や医療(3)地域経済(4)米軍岩国基地の四つから選んでもらった。最も多かったのは年金・医療で40%、次いでガソリン税・道路財源27%、地域経済15%と続いた。


  支持政党別に見ると、自民支持層は46%が年金・医療、24%が地域経済と答えたのに対し、ガソリン税・道路財源は17%だった。民主支持層ではガソリン税・道路財源が42%、年金・医療が41%で、この二つへの注目度が高い。


  ガソリン税上乗せの復活に対する賛否を支持政党別にみると、自民支持層では賛成44%、反対30%で賛成が多い。これに対し、民主支持層では賛成はわずか5%で、反対は80%の高率だった。「支持政党なし」と「答えない・分からない」を合わせた無党派層でも反対60%、賛成20%で、反対が賛成の3倍だ。


  ガソリン税などの暫定税率を復活させる税制関連法案の再議決問題を投票の際に重視するかどうかでは、自民支持層は43%が「重視する」、39%が「しない」と答え、相半ばしている。これに対し、民主支持層では「重視する」が72%で、「しない」の20%を大きく上回った。


  補選への関心は「大いにある」49%、「少しはある」36%で、合計85%にのぼった。投票に行くかどうかについては、「必ず行く」78%、「できれば行きたい」15%で、逆に「行かない」は6%だった。ただ、一般に「投票に行く」という回答が多くなる傾向にあり、実際の投票率を示すものではない。


  政党支持率は、自民29%、民主22%、公明1%、共産1%。選挙の動向を左右するといわれる無党派層は47%で最も多かった。


  ◇


  電話調査と取材で得た情報を合わせて探った選挙戦中盤の情勢では、民主前職の平岡秀夫氏(54)=社民推薦=がややリードし、自民新顔の山本繁太郎氏(59)=公明推薦=が激しく追い上げていることが分かった。ただし、投票態度を明らかにしていない人が3割程度おり、終盤に向けた情勢は流動的だ。


  投票態度を明らかにした人を分析すると、平岡氏は民主支持層をほぼ固め、無党派層の7割近くに浸透。年代別では30、40代、男女別にみると男性によく浸透している。山本氏は自民、公明支持層の8割以上をまとめた。無党派層からは3割強の支持を得ている。70代の過半数の支持を得ており、女性の支持が厚い。


  投票の際に注目する問題別にみると、「年金や医療」と答えた人の過半数、「ガソリン税や道路財源」と答えた人の7割以上が平岡氏を支持している。一方で「地域経済」に注目する人の7割以上は山本氏を支持している。


  ガソリン税上乗せ復活の賛否では、「反対」の7割以上が平岡氏、「賛成」の7割以上が山本氏を支持している。


  ★調査方法 


  19、20の両日、山口2区の有権者に対し「朝日RDD」による600人目標の電話調査を実施した。対象者の選び方は、無作為3段抽出法。コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭用番号に電話がかかったのは1000件で、そのうち686人から有効回答を得た。回答率は69%。

http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000380804220001

914片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/23(水) 00:42:24
特集ワイド:衆院補選・山口2区を歩いた 揺れる保守王国 与党の意地VS道路と医療
 ◇解散含みの自・民一騎打ち
 福田康夫政権が発足して初めての国政選挙となる衆院山口2区補選。自民、民主両党の一騎打ちとなったが、その戦況やいかに? 告示後初の週末、山口2区を歩いた。【文・遠藤拓、写真・野田武】

 政権与党の意地がかかっているのだろう。自民党新人、山本繁太郎さん(59)陣営は19日、著名人や大物が次々と投入された。目指すはひなびた感じが漂う山口東部の一角。公民館やスーパーマーケットは、自民党支持者らでごった返した。

 山本さんは前内閣官房地域活性化統合事務局長で国土交通省OB、地元柳井市出身だが知名度は低い。増田寛也総務相とタレント弁護士の丸山和也参院議員に「とにかく人柄がいい」などと持ち上げられ、マイクを握る。「今回の選挙は、山口を元気にすることができるか、できるのは誰かを選ぶ選挙」。自分のキャリアを地域のために生かしてほしい、と切々と説く。

 同郷でプロ野球巨人の元投手、宮本和知さん(44)も登場。「政治のことは分かりませんが……『ズームイン!!』でお願いします」。出演番組(日本テレビ系「ズームイン!!サタデー」)に引っかけたようだが、唐突だ。

 訪れた人々に感想を聞いたが、みな言葉を濁すばかり。ある主婦(38)がやっと口を開いた。「地方活性化の話や客寄せよりも、ガソリンや年金など、自民に不利な話をきっちり説明してほしかった」

 一方の民主党候補は比例中国からくら替えした平岡秀夫さん(54)。過去2回、選挙区で徹底したドブ板選挙で自民候補を破ったが、今回は苦戦気味だ。19日夜、野党4党の総決起集会を柳井市のホールで開いた。

 開始前、満席のホールに「若い方はお年寄りの方に席を譲って」とのアナウンス。さりげなく高齢者重視をにじませる。ステージを彩るのぼりには「チェンジ日本!」の文字。まさか、米大統領選民主党指名争いで、バラク・オバマ上院議員が連呼する「チェンジ」をまねたのか。

 まずは冒頭、平岡さんと菅直人・民主党代表代行、福島瑞穂・社民党党首、亀井久興・国民新党幹事長、田中康夫・新党日本代表ががっちりと握手。揮発油(ガソリン)税や後期高齢者(長寿)医療制度、年金と、ホットな話題が続く。

 平岡さんは大蔵官僚時代、道路特定財源の問題に気付かなかった、と反省しつつ「政権交代の道を開くために、挑戦しなくてはならない」「山口2区から日本を変える」と訴える。

 確かに、国政補選はしばしば政局を左右する。87年には、売上税反対を掲げた社会党公認候補が大勝し、法案が廃案に追い込まれた。今回も、福田首相はガソリン税の暫定税率を復活させる法改正案について、衆院で再可決する方針を示したが、大敗すれば考え直すかもしれない。一方、民主党が検討する福田首相への問責決議案提出も、結果次第では凍結することもあるだろう。

 解散含みとも言われるこうした政局の動向は気になる。でも、それだけ影響のある選挙の結果を、果たして山口2区の有権者だけに委ねていいのだろうか。何となく割り切れない思いが残るのは、私だけではないだろう。

915片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/23(水) 00:43:03
 最初で最後の選挙サンデーを迎えた20日。JR岩国駅前のロータリーは、福田首相と公明党の太田昭宏代表見たさに、朝からごった返した。

 太田代表と選挙カーに上がった福田首相。「福田(良彦・岩国)市長は山本さんと一緒ならとても大きな仕事ができる。でも、他の人になったらどうします。市長は力を半分しか出せないですよ」。応援のようだが、ねじれ国会に苦しむ自分自身を重ね合わせたようにも聞こえる。

 そして、道路特定財源のことも。「道路も大事ですが、優先的に社会保障や教育に使う。それが一般財源化。でも、野党の方々はあんまり賛成していない。残念なんですけど、少しずつ前進すると思っています」。無難な言い回しだが、歯切れは良くない。

 とはいえさすがは一国の宰相、計3カ所の演説は、どこも押すな押すなの大盛況。何でも、現職の総理が選挙応援で山口入りするのは59年ぶりとのことで、保守層の盛り上がりようはすごい。

 「福田さん、誠実だし、かわいい」(65歳女性)、「ソフトで温かみがある」(72歳男性)。支持率の低迷など、どこ吹く風、といった様子だ。

 一方、福田首相の最後の演説から約1時間後、同じ下松(くだまつ)市で、菅民主党代表代行らが演説をした。福田首相ほどの動員力はないが、演説は絶好調だ。「族議員は役所の番犬をやっているんじゃないか。役所がパーティー券を売ってくれるのがエサ代代わり。そして、エサ代はガソリン税から出ている」

 平岡さんから主役を奪いかねないと思ったら、実は別行動だった。民主党の鳩山由紀夫幹事長らも支持者とのミニ集会を買って出るなど、総力戦だ。週末は姿を現さなかった小沢一郎代表は、23日に菅代表代行、鳩山幹事長とそろって山口入りする。

 ところで福田首相は、演説の合間に周辺自治体の首長から各種要望を受けた。その際、つい本音をポロリ。「山本さんが当選すれば、いの一番にやってくれる。ご協力お願いします」。これは、国会の党首討論で福田さんが使ったように「権力の乱用」にあたるのではないか。

 米軍再編に伴う岩国基地への空母艦載機移駐問題で国と対峙(たいじ)し、2月の出直し市長選に敗れた井原勝介・前岩国市長(57)を市内の事務所に訪ねると、「旧態依然の利益誘導選挙で市長選と同じ。首長たちにはもっと節度を持ってほしい」。

 ただ、こうした声は保守王国では少数派のようだ。むしろ、麻生太郎・自民党前幹事長がぶちまけた本音トークの方が、喝采(かっさい)を浴びる。「山口だって、岸(信介元首相)先生だ、佐藤(栄作元首相)先生だ、その時代はいい思いしたろうが。お隣の福岡でうらやましく思ってみていたよ」

 利権批判は確かに正論だが、一方でいい思いをしたい、との偽らざる本音も、確実に存在する。より有権者の心をつかむのは、自民か、民主か。そして政局への影響は……答えはもうすぐ示される。

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毎日新聞 2008年4月22日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080422dde012010002000c.html

916片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/24(木) 02:06:02
山口補選、後期高齢者医療が争点に
 自民、民主の一騎打ちとなった衆議院山口2区の補欠選挙。与野党の大物が次々と現地入りする中、勝敗の行方に大きな影響を与えそうな争点が急浮上しました。

 「政治行政に対する不信不満、選挙で変える以外ないんです。長期権力を、長期政権を倒して、本当に国民の皆さんのサイドに立った政権を作ろう」(民主党・小沢一郎代表)

 民主党は23日、党の看板である3人がそろって選挙区入りしました。今回与野党の大物が次々と応援に入っているのは、この選挙の行方がガソリン税の暫定税率など“道路”を巡る後半国会の攻防に大きな影響を与える、と見られているからです。

 しかしここに来て、ガソリン税以外の問題が選挙戦の焦点に浮上してきました。

Q.後期高齢者医療制度について
 「あれは年寄りに死ねと言ってるのと同じ。悪いね、福田さんが悪い」(街の人)

Q.後期高齢者医療制度と選挙の関係は
 「(自分たちに)味方してくれるような人に入れるようになりますね」(街の人)

 告示日と同じ15日に年金からの天引きが始まった後期高齢者医療制度が、自民党候補への逆風となったのです。

 「新しい高齢者の医療制度がスタートした。そこの説明不足とかですね、そういうものがあって、非常に混乱していることは、それは事実だと思いますけど」(自民党・菅義偉選対副委員長)

 後半国会の展開に大きな影響を与える選挙結果は、27日に出ることになっています。(23日17:08)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20080423/20080423-00000057-jnn-pol.html

917片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/24(木) 02:07:40
補選後の再議決へ攻防/与党、道路決戦へ態勢固め

 与党は二十二日、衆院山口2区補選の行方をにらみながら、今月末の「道路決戦」へ態勢固めに入った。福田康夫首相と自民党執行部は「選挙結果は最後まで分からない」としながら揮発油税の暫定税率維持を図る税制改正法案を衆院で再議決する方針を確認。民主党は「やや先行」との選挙情勢を踏まえ、参院への首相問責決議案提出について党内の意見集約を始めたが、主戦論、慎重論に分かれ難航の気配だ。

 二十二日の民主党役員懇談会。鳩山由紀夫幹事長が問責決議案提出に関し意見を聞くと、赤松広隆選挙対策委員長は「補選に勝てば出さない理由はない」と主張。鳩山氏が「勝った場合に出さず、負けた場合に出すという方法もある」と指摘しても「それはない。勝敗にかかわらず提出すべきだ」と反論した。

 ただ出席者によると、強気一辺倒なのは赤松氏だけだったという。なぜなら提出にはいろいろなリスクが付きまとうからだ。まず本当に参院で問責決議を可決できるのか。共産党や国民新党が慎重姿勢を見せているほか、民主党内部からの「造反」の可能性も残る。

 参院で可決しても、与党が衆院で内閣信任決議案を可決した場合、審議拒否を続けられるのかとの不安も消えない。「会期末まで持たない」と漏らす役員もいる。さらに「補選に勝ち、その勢いで後期高齢者医療問題などに関し国会審議で首相を追及する方がいい」とする提出回避論もある。

 小沢一郎代表は福島市での記者会見で「勝敗によって、福田内閣に対するスタンス、自公政治の政策に対する主張が揺らぐことはあり得ない」と強気で臨む姿勢を示したが、問責決議案の結論は幹部で協議する考えだ。

 「残り一週間だ」。自民党の伊吹文明幹事長は二十二日の党役員連絡会で、最後まで全力で取り組むよう要請。選挙結果が今後の福田政権に大きな影響を与えるのは確実なだけに「総力戦」(選対筋)で臨む。

 この日、首相らが再議決の方針を確認したのは、補選で劣勢が伝えられたこともあり「選挙結果にかかわらず踏み切る」との姿勢を党内に周知徹底する狙いもある。同時に野党の問責決議案提出に対しては、伊吹氏らが「問責には憲法上根拠がない」などと予防線を張って、けん制に懸命だ。

 町村信孝官房長官も二十一日から自民党の派閥領袖や小泉純一郎元首相、青木幹雄前参院議員会長ら実力者を訪れ党内調整を始めた。官邸幹部は「問責が出ても泰然としていればいい。政策や首相の立場に影響はない」と強がった。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080422.html

918片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/24(木) 14:00:53
スコープ 衆院山口2区 小沢代表らそろい踏み 軸足 『後期高齢者』に
2008年4月24日 紙面から

 衆院山口2区補選(27日投開票)で、民主党が政府・与党批判の軸足を、道路特定財源問題から後期高齢者(長寿)医療制度問題に移している。23日には小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長が山口県光市でそろい踏みし、同制度廃止論や福田政権批判を展開したが、戦術転換は奏功するか−。 (大杉はるか)

 「年齢の区別によって、診療の中身の差別が起こることが心配。白紙に戻して考え直すべきだ」

 光市内の大型駐車場で行われた民主党候補の応援演説。菅氏が、後期高齢者医療制度の問題点を、道路特定財源問題に匹敵する時間を割いて指摘すると、会場を埋めるお年寄りから拍手がわいた。

 鳩山氏も、演説時間の半分以上を同制度の問題に割き「福田康夫首相は(高齢者の)心がまるで分かってない。一日も早く辞めていただかなければならない」。小沢氏が「今回の選挙は、今年行われる総選挙のスタート。何としても国民サイドに立った政権をつくる決意に燃えている」と締めくくった。

 民主党は当初、同補選の争点に、三十日に衆院で租税特別措置法改正案が再可決されれば暫定税率が復活する、ガソリン値上げ問題を掲げる戦略だった。

 それを転換した契機は、告示日の十五日に始まった後期高齢者医療制度の保険料天引き。

 告示日前の情勢調査では、自民党候補の激しい追い上げが伝えられていたが、告示日以降は民主党候補の優位が次第に伝えられるようになったためだ。

 同党執行部は、高齢者層の支持が自民党から離れたためとみており、勝利を確実にするためには、「非常に分かりやすい」(党幹部)同制度の問題点を指摘し、政府・与党に追い打ちをかけるのが得策と判断した。

 民主党内では「補選で民主党が勝てば、政府は何らかの見直しをせざるを得ない。そのままいけば政権交代までいく」(中堅)との期待感も高まっている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2008042402006130.html

919片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/25(金) 00:40:01
衆院山口2区補選:選挙戦終盤に 投票率が勝敗のカギ
 27日に投開票される衆院山口2区補選は選挙戦終盤に入った。一騎打ちの自民、民主両党は「投票率が勝敗のカギを握る」との見方で一致。自民党が組織票を重視して低投票率を期待するのに対し、民主党は投票率アップを狙って無党派層の掘り起こしに躍起となる構図で、「『60%の攻防』になる」といった声が上がっている。

 05年の前回衆院選での投票率は72.45%だが、補選は大幅にダウンするのが通例。自民党は「60%を超すと難しい。50%台なら何とかなる」と見ており、24日もそれに沿った選挙戦を展開した。

 「同じ年金をもらい、扶養家族の人は保険料を払わなくていい、独居の人は払わなければならない。不公平だ」。自民党の伊吹文明幹事長は24日、岩国市内6カ所で街頭演説し、大半を費やして後期高齢者(長寿)医療制度の「公平性」を強調した。「説明不足が支持の中核を担う高齢者の自民離れを招いた」との危機感を背景に、組織票を固める狙いからだった。

 一方、民主党の無党派戦略は、23日の小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長の演説会に表れた。会場は光市郊外の交通量の多い道路沿いの駐車場。補選の主戦場である両陣営の地元をあえて避け、「草刈り場」の光市で多くの無党派層に訴えかけようとの戦術だ。【渡辺創、仙石恭】

毎日新聞 2008年4月24日 22時08分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080425k0000m010127000c.html

920片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/25(金) 00:43:52
高齢者医療見直し提言、山崎派に与党内反発…補選へ影響懸念

 自民党山崎派が後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の見直しを明記した政策提言をまとめたことに、与党内で24日、衆院山口2区補選への影響を懸念し、反発の声が上がった。

 公明党の高木陽介選挙対策委員長は代議士会で、「議論はやぶさかではないが、時期の問題がある。公明党が頑張って(制度の利点を説明して)いるのに、逆に足を引っ張るなら、次の選挙で応援できない」と厳しく批判した。新制度については、公明党内でも見直し論がある。だが、新制度廃止を求める民主党はこの問題を補選の争点に位置づけており、公明党は補選期間中の問題提起は封印してきた。同党側は山崎派の動きを「後ろから鉄砲を撃つもの」(幹部)と非難する。

 自民党古賀派の24日の総会でも「見直しを派閥の意見として出すのはいかがか」との意見が出た。

 一方、山崎派会長の山崎拓・前副総裁は24日の総会で「むしろ自民党内に弾力的対応を考える動きがあることは選挙(補選)にプラスになる」と釈明した。

(2008年4月24日23時41分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080424-OYT1T00832.htm

921片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/25(金) 14:36:59
シッチャカメッチャカ山口2区補選 (ゲンダイネット)
 天下分け目の衆院山口2区補選。福田自民党はなりふり構わぬ土建屋選挙を続けているが、その裏では疑惑、憶測に加えて怪文書まで飛び交い、シッチャカメッチャカになっている。


 山本陣営の業者頼みはロコツだ。選対本部は岩国市内の土建会社のビル6階にあり、1階には公明党も事務所を構えている。選対本部には石油会社や建設業者からの檄文がズラリ。岩国市を通る国道2号沿いのあちこちの業者前に、山本氏のポスターや自民党ののぼりが掲げられている。

「地域活性化」と称する自民陣営の利益誘導選挙の“目玉”は、山本候補が訴える「岩国基地の民間空港再開」。福田首相も20日の街頭演説で「岩国に空港ができる可能性がある」と言っていたが、ここにきて、とんでもない疑惑が浮上した。

「民間空港の再開は総工費130億円ともいわれ、確かに地元には莫大な利益が転がり込む。自民陣営は『山本氏が国交省の航空局長と面談し、話が動き出した』と自慢していました。ところが、当の航空局長が『山本氏と岩国基地の民間空港について話はしていない』と否定したのです。ありもしない民間空港の話をブチあげたとしたら、選挙違反の可能性がある。民主党はこの問題を追及する構えです」(野党関係者)


●あのタレント知事らに応援要請の噂も

 なんでもアリの福田自民党は、ついには「大阪の橋下知事、宮崎の東国原知事への応援要請まで検討し始めた」(与党関係者)ともっぱらだ。もう、マンガである。

 民主党候補の平岡秀夫氏(54)には怪文書までバラまかれ始めた。

「誰の仕業か分からないが、平岡氏を中傷するビラが多くの人に郵送されているのです。全部で3種類あり、今回の選挙区でもある光市の母子殺害事件について、平岡氏がテレビで『悪いことをした子供たちにはそれなりの事情があったと思う』と発言したことを批判したものもある。22日の最高裁判決を前に、選挙区内はもちろん、隣県の広島や東京にも出回っています」(政界事情通)

 なんとも薄汚れた選挙になってきた。

【2008年4月22日掲載記事】
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_ele_yamaguchi__20080425_8/story/25gendainet02036655/

922片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/25(金) 15:47:32
共産票へ自・民アプローチ '08/4/25

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 衆院山口2区補選で激突する自民、民主両党が、候補者擁立を見送った共産党へのアプローチを続けている。前回衆院選で共産党は1万3000票を集めた。その票の行方が、今補選をはじめ次期衆院選をにらむ各党からも注目されている。共産党が次期衆院選で全国的に候補を絞り込む方針を打ち出したからだ。前哨戦が始まった3月以降、2区内の共産党県議には、自民、民主双方から電話や訪問が相次ぐ。民主党関係者が「支援してほしい」と求めたのに対し、自民党関係者は「白票投票を呼び掛けて」と相手側に票が流れないよう要請した。

 「今までにはなかったこと。だが、党の方針に従って静観する」。この県議は両党との距離を保つ。共産党は昨年、全国の小選挙区すべてに候補者を擁立する従来の方針を次期衆院選から改めると決定。今補選でも、県内の国政選挙では戦後初めて候補擁立を見送り、「自主投票」と決めた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200804250051.html

923片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/25(金) 17:32:04
攻防:衆院2区補選 カギ握る投票率 「前回並み」到達が焦点 /山口
 ◇両陣営とも65%超予想
 自民、民主が一騎打ちの総力戦を繰り広げる衆院2区補選は27日の投開票まであと2日。党幹部を連日応援に投入し、市部を中心に訴える両陣営にとって気になるのは投票率だ。組織戦で優位の自民が低下を望む一方、無党派層の支持を頼りにする民主は上昇を期待。だが、通常選挙より低いとされる補選が今回は全国注視の選挙となったため、両陣営とも上下動の幅を計りかねているようだ。

 衆院選2区の投票率は過去4回、70%前後で推移。前回05年は小泉政権下の「郵政解散」で有権者の関心が高まり、最も高い72・45%となった。

 自民新人の山本繁太郎候補(59)▽民主前職の平岡秀夫候補(54)両陣営は当初、今回の投票率をともに「60%を超すかどうか」と低めに予想。しかし、トラブルが相次ぐ後期高齢者(長寿)医療制度などで有権者の関心が高まったとみて「65%を超す」と軌道修正している。無党派層が動いたとされる前回並みに近づくかどうかが焦点になりそうだ。【内田久光】

〔山口版〕

毎日新聞 2008年4月25日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20080425ddlk35010423000c.html

924片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/27(日) 21:46:32
年金・暫定税率など「3点セット」奏功 平岡氏勝利 '08/4/27

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 自民、民主両党の総力戦となった衆院山口2区補選で、民主前職の平岡秀夫氏(54)が自民新人の山本繁太郎氏(59)を破った要因は何か。中国新聞防長本社が二十七日実施した出口調査(六百三十八人回答)によると、年金、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)、ガソリン税の暫定税率の「三点セット」を争点にする一貫した戦術が、民意をつかんだことがうかがえる。

 勝敗を象徴したのが、投票者の23%を占める無党派層の動向だった。平岡氏は67%の支持を集めて山本氏の32%を35ポイント上回り、「風」を味方につけたとみられる。

 支持政党別では、与野党対決の構図がくっきり。平岡氏は民主支持層の97%を固め、推薦した社民支持層も取り込んだ。候補擁立を見送り「自主投票」とした共産支持層からも支持を得た。

 一方、山本氏は自民支持層の九割を固めたものの、一割が平岡氏に流れた。公明支持層は九割の支持を集めた。

■争点

 投票先を決める上で重視した政策・課題を八項目から選んでもらったところ、最多は「年金・後期高齢者医療制度問題」で29%だった。「ガソリン税の暫定税率の是非」の22%、「景気・経済対策」の12%が続いた。

 暮らしに直結する国政課題に関心が集まり、民主陣営の「争点三点セット」が上位と付合。「年金・新医療制度」を挙げた70%、「ガソリン税」の74%が平岡氏に投票したと回答した。「景気・経済対策」では、75%が山本氏に投票した。

 選挙終盤戦で最大の争点に浮上した新医療制度では、48%が「廃止」。注目されるガソリン税の暫定税率では「元に戻さない」が36%、「元に戻して一般財源化」「元に戻して道路財源に充当」を合わせて43%ときっこうした。

■年代・世代別

 米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転問題へも依然として関心が高かった。「反対」は45%で平岡氏への投票が八割弱、「賛成」は20%で山本氏に七割。ただ「どちらともいえない」が34%で両氏に投票が分かれ、問題の複雑さを浮き彫りにした。

 投票先を決める上で最も重視したものは、半分以上が「政策」と答え、うち七割が平岡氏へ投票。山本氏へ投票した人は「政策」の次に「国とのパイプ」を挙げた。

 年代別では、平岡氏が30歳代以外のすべての世代で支持を集め、四十代、五十代で厚かった。性別では女性の支持は両氏が五分。男性は平岡氏に六割が集まった。(山口2区補選取材班)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804270354.html

925片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/27(日) 22:50:13
暫定税率「反対」が65% 衆院山口2区補選の出口調査
2008年4月27日 21時12分

 27日の衆院山口2区補選で共同通信社が実施した出口調査によると、争点となったガソリン税の暫定税率復活に「反対」が65・8%だったのに対し、「賛成」は34・2%にとどまった。ダブルスコアに近い結果は、政府、与党が30日に予定する税制改正法案の衆院再可決に有権者の多くが「ノー」を突きつけた格好だ。

 暫定税率廃止を訴える民主党の支持層のうち「反対」は84・3%に上り、「賛成」の15・7%を大きく上回った。共産党支持層の83・3%、社民党の62・5%も「反対」だった。

 暫定税率復活を主張する与党側でも、自民党支持層の「賛成」は53・0%で、「反対」の47・0%をやや上回った程度。公明党支持層に至っては「反対」が61・0%に上った。

 「支持政党なし」と回答した無党派では「反対」が76・1%、「賛成」は23・9%だった。

(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008042701000535.html?ref=rank

926片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/27(日) 22:50:39
高齢者の支持固められず 自民、新医療制度響く
2008年4月27日 22時00分

 衆院山口2区補選では75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の是非が大きな争点となった。共同通信社が27日実施した出口調査で70歳以上の投票行動を分析すると、自民党の山本繁太郎氏が足元の自民党支持層を固めきれていなかった。

 一方、民主党の平岡秀夫氏は同年齢層では山本氏に及ばなかったものの、野党各党の支持層に加え、無党派層からも幅広く支持を獲得。新制度への不満が「自民離れ」を促していることをうかがわせた。

 70歳以上の高齢者層はもともと保守支持の傾向が強いとされ、山本氏も全年齢層の中で唯一、半数を超える53・2%の支持を得た。しかしこの年齢層で「自民党支持」と回答した55・4%には及ばず、「公明党支持」が3・7%あったことからすると、本来の与党支持層から取りこぼしたといえそうだ。

 これに対し、平岡氏は70歳以上の46・8%から支持を獲得。

(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008042701000582.html

927片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/27(日) 22:51:25
「政権の終わりの始まり」 野党、対決姿勢強める
2008年4月27日 22時16分

 野党は27日、衆院山口2区補選での民主党候補勝利を受け、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)廃止などの主張に理解が得られたと自信を深めた。「自民党政権の終わりの始まりだ」(民主党の山岡賢次国対委員長)として、終盤国会で福田政権への対決姿勢を一層強める構えだ。

 与党は、揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案を衆院で再議決する方針だが、民主党の鳩山由紀夫幹事長は記者会見で「国民は暫定税率廃止を支持した」と撤回を要求。高齢者医療制度などに触れ「福田康夫首相は大いに反省すべきだ。反省しないのであれば、一日も早く衆院解散・総選挙か退陣すべきだ」と強調した。

 共産党の市田忠義書記局長は共同通信の取材に「自公政治の悪政に対する国民の審判で、政治不信の表れだ」と与党を批判。社民党の福島瑞穂党首も「高齢者を痛めつけ、道路利権を死守しようとしている与党に厳しい審判が下った。再議決は暴挙であり、もっと厳しい批判を受ける」と指摘した。

 国民新党の亀井久興幹事長も「双方の総力戦でこれだけの差がついたのは、自公政権の行き詰まりということだ」と述べた。

(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008042701000598.html

福田内閣支えると与党 次期衆院選に懸念も
2008年4月27日 22時17分

 与党は27日、福田政権発足後初の国政選挙となった衆院山口2区補選で敗れたことについて「残念だ。敗因の一つには後期高齢者医療制度がある。結束して福田内閣を支えることが大切だ」(谷垣禎一自民党政調会長)などと、表向きは冷静に受け止めた。

 ただ「勝てば政局の流れが変わる選挙」(古賀誠自民党選対委員長)と位置付け総力を挙げて取り組んだだけに、関係者からは「やはり福田康夫首相では総選挙は戦えない。解散、総選挙は遠のいた」「若手議員が浮足立つかもしれない」などと懸念の声も漏れた。

 敗因に関しては「これまで自民党を支持してくれていた60代も民主党に投票している。高齢者医療制度が大きかった」(自民党選対幹部)と分析。一方で公明党幹部は「医療制度やガソリンに対する国民の不安に応える展望が政府、与党で出せなかった。今後は改革姿勢をより打ち出すしかない」と述べた。

(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008042701000593.html

928片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 00:52:05
高齢者の反乱、首相を直撃 ガソリン響き政権揺らぐ '08/4/28

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 自民、民主両党の一騎打ちとなった衆院山口2区補選は二十七日、民主党の平岡秀夫氏(54)が大差で制した。後期高齢者医療制度の保険料年金天引きが始まった告示日の「4・15ショック」が固い自民党支持層だったお年寄りを“反乱”に走らせ、政府、与党のガソリン再値上げ方針は無党派層にそっぽを向かせた。福田康夫首相は政権発足後初めての国政選挙で厳しい洗礼を受け、次期衆院選に臨む「顔」としての資質すら問われた。秋に代表選を控えた民主党の小沢一郎代表が対決姿勢を強めることは必至で、政権は一層揺らぎ始めた。

 ▽崩壊

 告示後、有権者の半数近くを六十五歳以上が占める周防大島町を訪れた民主党衆院議員は驚いた。自民党の牙城のはずなのに、つじ立ちをすればお年寄りが数人、十数人と集まる。「今回は自民党に入れない」「民主党頑張れ」。そんな声があちこちから聞こえた。

 民主党は4・15ショック以降、照準を高齢者に絞った。党本部に百台以上の電話を設置、国会議員一人当たり四百軒のノルマを課し議員秘書らが電話をかけ続けた。

 二十年以上選挙にかかわる民主党職員が「これほど一気に潮目が変わるのは覚えがない」と言えば、自民党の閣僚経験者は「あの日以来、高齢者が離れるのが分かった。まさに反乱」とうなだれた。共同通信の出口調査でも六十歳以上では平岡氏への投票が多かった。

 民主党の赤松広隆選対委員長は、候補を立てなかった共産党支持票も狙い同党幹部と内々に接触した。

 ▽ひとごと

 国土交通省出身の山本繁太郎氏(59)を担いだ自民党は地域振興を掲げ、旧来型の徹底した組織戦で臨んだ。連日、党幹部が入り企業や職域団体に動員を掛け集会を開き、大企業の現地工場などを古賀誠選対委員長らが訪問。組合員が平岡氏支援で動いた工場にはクレームをつけた。

 この間、首相は蚊帳の外。遊説日程も告示後に決まった。「それで勝つのなら」と二十日に三カ所で街頭演説したが「私もいい年なんだけどね、元気にやってますから。頑張りますから」といつもの調子で淡々と訴えるだけだった。

 地元県議はあきれた。「生活実感ゼロ。マイペースでまるでひとごと」。小泉純一郎元首相が仕掛けた二○○五年の郵政選挙で初当選した自民党議員は「小泉さんは選挙を劇場化して成功したが、福田さんでは無理。新首相で臨まないと勝てない」とまくしたてた。

 首相は二十七日夜、自民党の伊吹文明幹事長に電話し「なかなかうまくいかないようですね」とぽつり。伊吹氏が「福田さんのせいではありませんから。気にされないでいいです」と気遣うと、首相は「皆さんに大変ご迷惑を掛けました」と互いに慰め合った。

 ▽前面

 「今回の選挙戦は、今年行われるであろう衆院選のスタートだ」。二十三日に現地入りした小沢氏は、国政の課題と次期衆院選への意気込みを街頭でとうとうと語った。

 小沢氏は計三度、山口入り。三月に連合山口の幹部が「知名度のある平岡氏は大丈夫」と楽観的な見通しを示すと「甘く見ている」と周辺にてこ入れを指示。民主党議員の選挙区入りを求めた。

 日銀正副総裁人事で政府提案の否決を重ねた小沢氏には、若手を中心に「強引な政治手法」への不満がくすぶる。中堅衆院議員は「波風が収まったのは確か。だが、次期衆院選も小沢で行こうとただちにはならない」と冷ややかだ。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804280060.html

929片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 00:52:34
税制法案30日再議決変えず 首相「解散権」封印も '08/4/28

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 福田康夫首相は衆院山口2区補選で自民党候補が敗北したものの、道路整備にかかわる国や地方財政への影響は回避する必要があるとして、三十日に揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案を衆院で再議決する方針は変えず、中央突破を図る。

 ただ再可決に伴うガソリン価格の引き上げや後期高齢者医療制度(長寿医療制度)への対応が内閣支持率の低下に拍車を掛ける可能性は否めない。民主党は首相問責決議案の参院提出について、与党が道路整備費財源特例法改正案を再議決する五月十二日以降に先送りする方針を固め、首相が五月の「道路政局」を乗り越えられるかが最大の焦点になる。

 首相は衆院解散・総選挙について、社会保障国民会議が最終報告をまとめる今秋以降に実施時期を探る意向。しかし、支持率低迷が続けば、解散権の「封印」を余儀なくされ、今の衆院議員が任期満了を迎える来秋に「限りなく近づく」(与党幹部)との見方も強い。

 民主党は問責決議案提出をちらつかせて早期解散に追い込む戦略。道路特定財源問題のほか、新医療制度への反対姿勢が勝因と分析し、国会での対決姿勢を強める。小沢一郎代表は「遅くとも今年中に総選挙がある」と選挙準備を急ぐ。

 首相は政権浮揚に向けては、五月に来日する中国の胡錦濤国家主席との会談や、七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)など一連の首脳外交で成果を挙げるとともに、「消費者庁」の創設準備を進めて指導力をアピールしたい考え。サミット後には、「福田カラー」を鮮明にする内閣改造も視野に置く。

 ただ道路特定財源を今後十年間維持する特例法改正案をめぐっては、二○○九年度からの一般財源化方針と矛盾するとの批判も強い。首相は一般財源化方針を「担保」するための閣議決定について検討するが、自民党道路族の反発は必至だ。

 また、補選で初陣を飾れなかったことは「選挙の顔」としての役割に疑問を投げかけ、次期衆院選をにらんだ「ポスト福田」の動きを誘発する可能性もはらむ。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804280061.html

930片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 01:45:47
「生活不安」与党にノー 衆院山口2区補選 医療前面 民主笑う
2008年4月28日 00:08 カテゴリー:九州・山口 > 山口 政治
 自民、民主両党が延べ350人以上の国会議員を投入、「総力戦」を展開した衆院山口2区補選で、民主前職の平岡秀夫氏(54)が、自民新人の山本繁太郎氏(59)を破った。自民は米軍岩国基地の民間空港再開など地域活性化という「アメ」で、高齢者医療や道路問題をめぐる政府与党批判をかわそうとしたが、有権者の怒りは収まらなかった。選挙結果を受け、揮発油税などの暫定税率復活を目指す福田政権に対し、世論の圧力が強まるのは必至だ。

 「政権与党が総力をかけた選挙戦に勝利できたのは、皆さんのおかげです」

 支援者や報道陣でごった返す山口県岩国市の平岡氏の事務所。平岡氏が勝利宣言すると、100人を超える支援者の喜びは最高潮に達した。

 報道各社の出口調査が優勢を伝えていた。平岡氏は落ち着いた表情で事務所入り。投票終了直後の午後8時すぎ、テレビで早々と「当確」が流れると、会場に「うわあ」という地鳴りのような歓声が響いた。鳩山由紀夫幹事長から携帯電話で祝福され、岩国市長選で敗れた井原勝介前市長もお祝いに駆けつけた。

 後期高齢者医療制度(長寿医療制度)と年金、道路の3点セットで攻め立てた。一時、自民に追い上げられたが、告示日に始まった医療制度の「年金天引き」が、高齢者の怒りに火を付けた。

 前回衆院選で敗れて比例復活。自民前職が岩国市長に転身した補選にバッジを外して挑んだ。「この民意に福田政権がどう対応するのかを見極めて、私どももしっかりした方針を示したい」。選挙結果にかかわらず暫定税率を復活させる方針の与党をけん制した。

 ■

 「私の選挙区では論点にならないと思い込んでいた。高齢化の進んだ地域のための制度改革だと認識していた」

 後期高齢者医療制度で高まる政権批判のうねりにのまれた山本氏は、疲労の色を浮かべて敗戦の弁を述べた。

 集まったのは支援者や地元国会議員らわずか30人ほど。当初、顔を出す予定だった菅義偉選対副委員長も現れなかった。岩国市の事務所駐車場に止めたトレーラー荷台をステージにした特設会場。山本氏は荷台に上らず、ステージ下でうなだれた。

 地元入りした福田康夫首相が岩国基地への民間機乗り入れの約束手形を切るなど、地域活性化を前面に訴えた。しかし、高齢者医療制度への不満が高まり、終盤は制度の説明をせざるを得ない状況に追い込まれた。

 「さらに支援をいただき、すべてを懸けてこの仕事を追求していきたい」

 山本氏は声を振り絞るようにして、次期衆院選への再挑戦を誓った。


=2008/04/28付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/19123

931片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 02:43:52
2008/04/28-00:08 公明、「なぜ負け戦をするのか」=自民への不満噴出−衆院山口2区補選
 衆院山口2区補選で推薦した自民党候補の敗北を受け、同党への不満が公明党から噴出した。敗因として候補の知名度不足と後期高齢者医療(長寿医療)制度の説明不足を挙げ、自民党の選挙態勢の不備を指摘した。
 「言えば切りがないわけで、過去の選挙に比べて、自民党はよくやったのではないか」。公明党の北側一雄幹事長は27日夜、党本部で記者団に、自民党の取り組みについてこう語った。しかし、公明党幹部は「うちの票には限りがある」とため息を漏らした。
 また、支持母体の創価学会幹部は「なぜ負け戦をしないといけないんだ。しょせんは自民党に頑張ってもらわないといけない。いくら小亀(公明党)が頑張っても、親亀(自民党)が転んでしまっては」と不満をあらわにした。
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2008042800003

932片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 02:44:45
ガソリン税率、7割が復活に反対 衆院補選出口調査
2008年04月28日02時08分

 衆院山口2区補選で朝日新聞社が実施した出口調査で、争点となった道路・ガソリン税問題で暫定税率復活の賛否を尋ねたところ、全体の7割が復活に反対し、賛成の4分の1を大きく上回った。自民、公明の支持層も5割強が反対と答えた。民主支持層は約9割が反対だった。

 投票先を年齢層別にみると、30代から50代までは6割強、20代と60代では5割強が平岡氏に投票した。ただし、70歳以上は山本氏に投票した人が多かった。

 候補者擁立を見送り、動向が注目された共産支持層は9割以上が平岡氏に投票した。

http://www.asahi.com/politics/update/0428/SEB200804270024.html

933片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 02:45:17
投票率69%、衆院補選では異例の高さ 山口2区
2008年04月27日23時26分

 自民、民主が総力戦を展開した衆院山口2区補選の投票率は69.00%となった。統一補選が始まった00年10月以降の衆院補選では、松岡利勝元農水相の死去に伴い参院選とのダブル選挙となった07年7月の熊本3区補選の70.88%に次ぐ高さだ。

 小選挙区比例代表並立制に変わってから、山口2区の投票率は96年は68.55%、00年は71.86%、03年は69.36%と推移し、小泉ブームが吹き荒れた05年は72.45%だった。

 補選は総選挙に比べて投票率が低くなりがちだが、総選挙と変わらない投票率を記録した。道路・ガソリン、後期高齢者医療制度などが問われた選挙戦に対する関心の高さを示していると言えそうだ。

http://www.asahi.com/politics/update/0427/SEB200804270007.html

934片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 09:39:09
「年金・医療を重視」平岡氏に、共産支持層も上積み
衆院補選
 読売新聞社が27日に実施した衆院山口2区補選の出口調査によると、選挙の争点として重視したことに「年金・医療」を挙げた有権者は38%に上り、最も多かった。

 このうち67%は民主党の平岡秀夫氏に投票し、自民党の山本繁太郎氏への投票は29%にとどまった。後期高齢者医療制度(長寿医療制度)に対する不満が、平岡氏への支持に結び付いたようだ。

 政府・与党がガソリン税の暫定税率を復活させる方針を示していることについて、賛成は31%で反対の62%が上回った。反対と答えた有権者の投票先を見ると、平岡氏が79%に達した。暫定税率復活に対する有権者の理解は進まず、平岡氏の得票を押し上げる結果となった。

 投票行動を支持政党別に見ると、自民支持層は72%が山本氏に投票したが、平岡氏への投票も25%となった。公明支持層は8割弱は山本氏と答えたが、2割は平岡氏に流れた。

 民主支持層では平岡氏への投票が95%を占めた。

 支持政党のない無党派層は平岡氏の73%が山本氏の21%を引き離した。

 今回の選挙で公認候補を立てなかった共産党の支持層は9割超が平岡氏に投票した。自民、民主、共産の3党公認候補が争った前回選挙(2005年9月)では、共産支持層は6割弱が共産党候補に投票し、自民、民主両党候補への投票がそれぞれ約2割だった。自民、民主両党候補の一騎打ちとなった今回は、共産支持層も平岡氏の得票を伸ばしたことになる。調査は衆院山口2区の投票所48か所で行い、投票を終えた有権者1607人から回答を得た。

(2008年4月28日03時08分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080427-OYT1T00719.htm?from=main1

935片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 09:43:34
補選敗北で難しい政権運営
政府・与党は、衆議院山口2区の補欠選挙で敗れたものの、ガソリン税の暫定税率を復活させるため、税制関連法案を30日に衆議院で再可決する方針に変わりはないとしています。ただ、与党内から、福田政権の求心力の低下を懸念する声が出ているほか、民主党は、道路特定財源や後期高齢者医療制度をめぐって攻勢を強める見通しで、福田総理大臣はいっそう難しい政権運営を強いられることになります。

福田政権発足後、初めての国政選挙となった衆議院山口2区の補欠選挙で、民主党の前の衆議院議員が、自民党の新人を破って当選したことについて、与党側は「厳しい結果だが、政治の停滞は許されない」としています。そして、福田総理大臣は27日夜、自民党の伊吹幹事長と会談し、税制関連法案を30日に衆議院で再可決して成立させる方針を確認しました。しかし、2万票を超える差での敗北に、与党内からは「後期高齢者医療制度の見直しや道路特定財源の一般財源化などで、もっと大胆な案を打ち出すべきだった」など、執行部に対する批判も出ており、今後、対応の練り直しを求める声が強まってくることが予想されます。さらに、内閣支持率の低下に歯止めがかからない状況を踏まえ、与党内からは「このままでは『福田総理大臣では選挙は戦えない』という声が出てくるのではないか」などと、福田政権の求心力の低下を懸念する声も出ています。一方、民主党は、今回の選挙結果について、道路特定財源や後期高齢者医療制度、それに年金などをめぐる政府・与党に対する批判が民主党側に集まったと受け止めています。このため、今後もこうした問題でさらに攻勢を強め、早期の衆議院解散・総選挙に追い込みたいとしており、福田総理大臣はいっそう難しい政権運営を強いられることになります。ただ、福田総理大臣に対する問責決議案の参議院への提出については、政府・与党側が来月、道路財源特例法案を衆議院で再可決するとしていることから、「福田総理大臣の方針との矛盾が浮き彫りになる」として、これを見極めたあとに判断すべきだという意見が強く、小沢代表ら幹部が28日に対応を協議することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014265101000.html

936片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 09:44:24
補選で民主勝利、政局への影響は 記者解説
 福田政権下で初めての国政選挙となる衆議院山口2区の補欠選挙は27日、投開票が行われ、民主党前職・平岡秀夫氏(54)が自民党新人・山本繁太郎氏(59)に大差をつけて当選を果たした。この選挙結果が今後の政局にどのような影響をもたらすのか、政治部・岩隈政信記者が報告。

 民主党の勝因は、ガソリン税の暫定税率復活への批判に加え、後期高齢者医療制度への有権者の怒りや不満が政府・与党に向かったことにある。与党側は業界団体などの引き締めを図ったが、出口調査によると自民党支持層の2割以上が民主党候補に流れたほか、無党派層の7割近くが民主党候補を支持した。自民党・伊吹幹事長は27日夜、「長寿者医療制度の発足に伴って、もう少し我が方がよく説明しておけば良かったが、これが大きな敗因」と述べた。

 福田首相の元に27日夜、自民党参議院の実力者・青木前参議院議員会長が急きょ駆けつけるなど、動揺が走っている。福田首相の求心力はさらに低下する見通しだが、執行部は予定通り今月30日にガソリン税の暫定税率を復活させる方針。福田首相は解散・総選挙はできるだけ避け、これまで通り衆議院での多数を武器に押し切る方針だが、政権への批判がさらに高まることは確実となっている。

 一方、民主党はこの勝利をバネに、対決姿勢を強める方針。鳩山幹事長は27日夜、「福田政権が反省の意を示さないなら、一日も早く(衆議院の)解散・総選挙を行って、信を問うてほしい。(福田内閣を追い詰める)選択肢の幅が広がったと理解している」と述べた。

 民主党は、暫定税率が復活する今月末にも福田首相への問責決議案提出を検討していたが、この勝利を受けても先送りする方針。まずは、国会審議の場で「後期高齢者医療制度」「年金問題」「道路問題」の3点セットで政権を追い詰める構え。その上で、問責決議案提出の最も効果的な時期を探るなど、揺さぶりをかけることにしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20080428/20080428-00000000-nnn-pol.html

937片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 09:44:59
補選結果、福田政権への影響は
 衆議院山口2区補欠選挙の選挙結果を受け、民主党は衆議院の解散総選挙に向けて攻勢を強める構えです。一方、与党側は、後期高齢者医療制度のスタートが大きく影響したと分析しています。

 「この勢いをさらに強化していくことで、解散総選挙の後の民主党政権の樹立に向けて大きく一歩近づいたと考えたい」(民主党 鳩山由紀夫 幹事長)

 民主党は、参議院での福田総理に対する問責決議案をちらつかせながら、国会での攻勢を強める構えです。

 「期待に応えることができなくて、大変残念な結果だったと思います」(自民党 古賀誠 選対委員長)
 「福田総理が(現地に)入ったのに負けたという、だから福田総理がどうこうというふうな印象は、まったくもっておりません」(公明党 北側一雄 幹事長)

 一方、与党側は、後期高齢者医療制度が理解されなかったことが敗因の第一と分析していますが、制度の見直しなどは行わない方針です。また、ガソリン税の暫定税率復活の為の衆議院での再議決についても、予定通り30日に行う方針です。

 与党側は、今回の結果は「政局に影響を与えない」と強気の構えですが、福田総理らを投入した総力戦で敗北を喫したことは、福田政権の求心力の低下につながることは避けられない情勢です。(28日01:20)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20080428/20080428-00000018-jnn-pol.html

938片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 09:48:45
クローズアップ2008:衆院補選・自民敗北 「総選挙、戦えない」
 ◇「福田後」模索も 崩れたガソリン税信任
 民主前職の平岡秀夫氏(54)が自民新人の山本繁太郎氏(59)に勝利した27日の衆院山口2区補選は、福田康夫首相の政権運営に民意が「ノー」を突きつけたことになり、政府・与党内には危機感が広がった。「政権交代に現実味が出た」と勢いづく民主党に対し、窮地に追い込まれた自民党内では「ポスト福田」をめぐる動きの封が解かれる可能性さえ出てきた。【川上克己、上野央絵】

 27日午後9時半の自民党本部。伊吹文明幹事長は記者団に「追いついたと思ったが、後期高齢者(長寿)医療制度の説明も不十分で不適切だった。『ぬかったな』と思う」と語った。

 「なかなかうまくいかないようですね」。これに先立ち、訪露から帰国したばかりの首相は伊吹氏に電話で漏らし、悔しさをにじませた。

 政府・与党は30日、いったん下がったガソリン価格の値上げにつながる租税特別措置法改正案の再可決に踏み切る。「補選勝利で信任」というシナリオが崩壊した今、与党内には「強行がさらに世論を敵に回す」との見方が出ている。

 道路特定財源の10年延長を前提にする道路整備財源特例法改正案も5月12日にも再可決する。しかし、中堅・若手の一部にある「09年度からの一般財源化方針に反する」という異論が、補選敗北で広がりを持つ可能性が出てきた。敗北の主因の後期高齢者医療制度には党内にも廃止論がくすぶり、首相の政権運営はまさに「いばらの道」だ。

 「民主党が首相問責決議案を出しても、福田さんは総辞職も衆院解散もしない。国会さえ終われば、雰囲気はがらりと変わる」

 参院自民党幹部は強気の読みを展開。首相周辺も「7月の北海道洞爺湖サミットが政権浮揚のきっかけになる」と語るが、いずれも確たる根拠はない。

 首相はもともと「選挙の顔」は期待されていなかった。ただ、敗北を受けて自民党内では「福田さんでは次期衆院選は戦えないことが分かった」(中堅)との評価が出ている。派閥領袖の一人も麻生太郎前幹事長の名前を挙げたうえで、こう言及した。「次期衆院選を考えるなら、『ポスト福田』に無難な人選ではないか」

 「敗色濃厚」となった27日午後7時、首相公邸に2台の車が滑り込んだ。自民党の森喜朗元首相と青木幹雄前参院議員会長で、出たのは約2時間半後。重鎮2人が駆けつける光景は政権の動揺を物語るかのようだった。

 ◇民主、「風」受け高揚感
 「民主党政権の樹立に大きく近づいた」。福田政権発足後初の国政選挙を白星で飾り、鳩山由紀夫幹事長は27日夜、党本部での記者会見で語った。党内には「リクルート、消費税並みの風が吹いた」(中堅)と高揚感が満ちた。

 選挙戦では与党が地域活性化に重点を置いたのに対し、後期高齢者医療制度、道路特定財源、「消えた年金」という「国政3点セット」を前面に掲げて戦った。「国政直結」を強調した中での勝利により、政権交代論が支持されたものと自信を深めている。

 首相問責決議案の参院への提出は、租税特別措置法改正案の再可決直後は見送る。「勝利できたことで選択の幅が広がった」(鳩山氏)との判断だ。

 今後は道路整備財源特例法改正案の再可決をめぐる攻防や、後期高齢者医療制度廃止法案を参院に提出し、効果的な提出時期を探る。

 山岡賢次国対委員長は27日夜、記者団に「政府・与党はまずは後期高齢者医療制度を直ちにやめるべきだ」と語り、後期高齢者医療制度で攻勢を強める意向を強くにじませた。

 1月の大阪府知事選に敗れ、党内には選挙に強いという「小沢神話」への不信感も芽生えつつあったが、今回の勝利で復権。「大連立」騒動、日銀正副総裁人事などを受けてくすぶる小沢氏への不満も当面解消されそうだが、逆にジレンマを抱えたとの見方も。

 「今秋の代表選で小沢氏が3選される可能性は高まったが、かえって衆院解散は遠のいた」。国対幹部は指摘した。

939片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 09:49:10
 ◇共産支持層9割が民主に−−出口調査
 毎日新聞はJNNと協力して出口調査を実施した。租税特別措置法改正案の再可決への賛否も聞いたところ、「反対」が「賛成」を上回った。

 「反対」と答えた人の投票先は平岡氏が73%で、山本氏の22%を大きく上回った。「賛成」と答えた層は山本氏が77%で、平岡氏が20%と、全く逆の傾向を示した。

 支持政党別の賛否では、自民支持層は賛成49%、反対44%。公明支持層は反対が6割前後に達し、与党支持層にもいったん下がったガソリンの値上げにつながる再可決に抵抗が強いことを示した。

 一方、独自候補の擁立を見送り、票の流れ先が注目された共産党の支持層は92%が「平岡氏に投票」と答えた。【坂口裕彦】

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 ◇出口調査の方法◇
 衆院山口2区の投票所30カ所を無作為に選び、投票直後の有権者に投票した候補者名などを選択式で答えてもらった。回答者数は985人。

毎日新聞 2008年4月28日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080428ddm003010138000c.html

940片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 10:19:00
衆院山口補選 自民衝撃、党内混迷も 歳入法案、再議決方針崩さず
4月28日8時1分配信 産経新聞


 衆院山口2区補選で自民党候補が完敗したことに、与党は大きなショックを受けたが、30日の歳入関連法案の衆院再議決を行う方針は崩していない。ただ、自民党内の結束は今後ますます緩んでいく公算が大きく、党執行部は難しいかじ取りを迫られそうだ。

 報道各社の世論調査などで敗北の色が濃くなる中、古賀誠選挙対策委員長らは27日午後7時半すぎに続々と党本部入り。伊吹文明幹事長が姿を現したのは午後8時すぎで、NHKの「当確」速報に間に合わなかった。

 伊吹氏は厳しい表情で「古賀さんだけの責任じゃない」とつぶやき、古賀氏らと幹事長室にこもった。再び記者団の前に姿をみせたのは約2時間後の午後10時前。「後期高齢者医療制度の説明が不十分、不適切だった」と敗因を分析した。

 自民、公明両党の幹部らはまるで口裏を合わせたかのように後期高齢者医療制度を敗因に掲げた。福田政権の失策ではなく、この制度の導入に踏み切った小泉純一郎元首相に責任をなすりつけたいとの思いがにじみ出たといえる。

 マスコミへの責任転嫁の声も相次いだ。伊吹氏は「(マスコミが)本来の制度とは違うキャンペーンを張ったことが敗因だった」と強弁。町村信孝官房長官は「偏った報道も敗因の一つだ」とコメントした。古賀氏は「票差は予想の範囲内。国政への影響はないのではないか」と語った。

 それでも歳入関連法案の衆院再議決の先送りはもはや困難だ。「こうなったら出たとこ勝負だ」(中堅)と自嘲(じちょう)気味の声も上がる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080428-00000046-san-pol

941片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 10:19:31
山口2区衆院補選 自民敗れる できるか早期改造
4月28日8時1分配信 産経新聞


 衆院山口2区補選の自民党候補の敗北は、揮発油(ガソリン)税暫定税率を復活させる歳入関連法案の衆院再議決を30日に予定する与党にとって大きな打撃となった。与党内では福田政権の求心力回復に向け、7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)前の内閣改造を求める声が強まっているが、福田康夫首相はむしろ、自民党内で不協和音が続いている平成21年度からの道路特定財源の一般財源化をさらに前面に出し、改革姿勢を強めることで難局をしのぐ構えだ。

 福田首相「なかなかうまくいかないもんですね…」

 伊吹文明自民党幹事長「首相の責任ではないので気になさらないように…」

 補選敗北がほぼ確定した27日夜、首相は伊吹氏に電話でこうぼやいた。

 とはいえ、窮地に立たされたことが逆に首相のプライドを奮い立たせたようだ。モスクワ訪問中に自民党の二階俊博総務会長に電話し、28日の臨時総務会招集を指示。帰国直後には、首相公邸に町村信孝官房長官を呼び、道路特定財源を21年度に一般財源化する方針を閣議決定する意向を伝えた。

 自民党内には政権浮揚のため、サミット前改造を求める声は少なくないが、首相は消極的だ。26日には外遊先で記者団に、サミット前改造を「『こうなったらこうなる』という話はしない。頭の片隅にもない」と強く否定した。

 サミット前改造では、外相や財務相、経済産業相、環境相らの交代が難しく制約が多い。加えて「首相は行政の長として『行政の継続性』に強いこだわりを持っている」(首相周辺)だけに、政局的な思惑だけの改造には抵抗感がある。

 一方、サミット前改造論が自民党内で根強い理由は、「ポスト福田」をうかがう麻生太郎前幹事長らの動きを封じ込めることができるからだ。

 現に、党内には「民主党に追い込まれて衆院解散するよりは『選挙の顔』になる首相を担ぎ、攻めの解散を打った方がよい」(自民中堅)との声も上がっている。

 サミット前改造論者の森喜朗元首相は産経新聞の取材にも「首相は早く手作りの内閣を作り、福田イズムを出すべきだ」と強調した。参院重鎮も同調しており、この圧力は今後も強まる公算が大きい。

 それでも首相はあくまで正攻法で臨む腹づもりのようだ。自民党道路族などが反旗を翻すリスクもあるが、改革姿勢を打ち出すことで党執行部に批判的な若手・中堅の心をつかむことができる。

 首相にとって衆院補選の敗北は大きな痛手ではあるが、小泉純一郎元首相流に「ピンチをチャンスに変える」転機となるか。サミットまで高いハードルが続きそうだ。(今堀守通)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080428-00000044-san-pol

942片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 13:42:29
自民“戦犯”探しに躍起…伊吹「古賀氏の責任」言及

 衆院山口2区補選で自民党候補が大敗を喫した27日夜、党執行部は後期高齢者医療制度を最大の敗因として挙げた。しかし、党内では“戦犯”として福田首相はもちろん、選挙の指揮を執った古賀選対委員長らの名前がささやかれるなど、福田丸の結束は一気に緩みかねない状況になっている。

 「古賀さんだけの責任じゃない」

 自民党の伊吹文明幹事長は27日夜、幹事長室に入る前にこうつぶやき、「古賀氏の責任」に言及した。

 候補者として国土交通省OBの山本氏を選んだのは古賀氏だったからだ。

 古賀氏と山本氏は20年来の知己で、古賀氏は「勝てば政局の流れが変わる選挙」「当選後は古賀派に入れる」と明言、党の総責任者として選挙区に入り陣頭指揮をとっていた。

 その結果、山本陣営は総工費約170億円ともいわれる岩国市の民間空港再開や、道路建設を訴え、地元県議や建設業者などの組織を締め付ける選挙戦を展開た。

 それだけに自民党若手は「道路で世論の厳しい声にさらされているのに、国交省の役人を連れてくるセンスは信じられない。結局、利益誘導と組織固めという古い自民党の手法しかない古賀氏の限界であり失敗だ」と厳しく批判する。

 山口を地元とする有力議員にも矛先が向く。安倍前首相には「思ったほど人気がなかった。本人は復権したいと思っているだろうがムリだ」(地元関係者)、高村正彦外相には「いつものことだが、動きが悪い」(政府関係者)との不満がくすぶっている。

 一方、医療制度に派閥として異論を唱えた山崎派の山崎拓元副総裁にも不満の声は渦巻いている。

 自民党ベテラン秘書は憤った表情でこう話す。

 「野党は反対するのが仕事だが、自民党からも反対が出ては、有権者も『おかしい制度なのでは』と疑心暗鬼になる。執行部内では『山拓は何を考えているんだ』との声が出ていたと聞く」

 伊吹氏は27日夜、「(医療制度で)本来の制度とは違うキャンペーンを張った」とマスコミに責任転嫁する発言まで行ったが、自民党中堅議員は「結局、福田首相を誕生させたのは、自らの権威を守りたいだけの守旧派の面々。これでは自民党はもたない」と嘆いた。
ZAKZAK 2008/04/28
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008042812_all.html

943片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 13:43:08
山口2区補選勝利、小沢神話復活…首相問責先送り
民意受け戦略に余裕

 衆院山口2区補選での勝利を受け、民主党は福田康夫首相に対する問責決議案を5月中旬以降に先送りする方針を固めた。まずは国会論戦を通じて政府・与党を痛めつけ、その後に提出する方が得策と判断したとみられる。選挙に強いという“小沢神話”復活を印象付けた小沢一郎代表が描く、福田潰しのシナリオとは。

 民主党はこれまで、問責案の提出時期について(1)与党が30日にガソリン税の暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案を再可決した後(2)道路特定財源の今後10年間維持を定めた道路整備費財源特例法改正案を再可決できる5月12日以降−の2案を検討してきた。

 鳩山由紀夫幹事長は27日夜の記者会見で「首相を追い詰めるやり方は選択の幅が広がった。最も必要なタイミングの問責を視野に行動していく」と表明すれば、山岡賢次国対委員長も記者団に「5月12日に再議決するかを見極めて考える」と述べた。

 小沢氏は当初、補選に敗れれば、政府・与党との対決色を薄めないためにも、30日の再可決後の問責案提出で調整する考えだった。しかし、補選勝利で国会論戦で優位に立てる状況となったため、提出を急ぐ必要はないと判断したわけだ。

 小沢氏の“倒閣作戦”を民主党国対関係者はこう解説する。

 「問責案提出の先送りには審議拒否の期間を短くでき、国会空転に対する国民の批判を軽減できるメリットがある。小沢氏としてはまずは国会論戦で政府・与党を徹底的に痛めつける腹だ。ただ、小沢氏がそれとは別に手を打ち始めているのが、実は自民党の切り崩しだ」

 実際、民主党議員は今月に入り、来月中旬にも行われる道路整備費財源特例法改正案の再可決に造反しそうな自民党議員との“接触”を頻繁に行っている。

 また、新党結成がうわさされる無所属の平沼赳夫元経産相とも連携を前提に会談を重ねているという。

 2万票もの差をつけた補選勝利で、小沢氏の求心力は急速に強まり、国会戦術や自民党内の切り崩しにも“剛腕”が使える状況となっているのだ。
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008042811_all.html

944片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 16:03:24
自民“秒殺”で福田首相降ろしに拍車?
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/04/28/01.html

 福田政権発足後初の国政選挙となった衆院山口2区補選は27日、投開票が行われ、民主党の前衆院議員平岡秀夫氏(54)が、約2万票の大差で自民党新人の元内閣審議官山本繁太郎氏(59)を破り4回目の当選を果たした。「ねじれ国会」の主導権を確保しようと、与野党とも総力戦で臨んだ選挙で、福田康夫首相の求心力低下は必至の情勢。与党内からも政権運営への批判が噴出しかねず、今後難しいかじ取りを迫られそうだ。

 官邸周辺からも「焦点は自民党の負け方だ」との声も出ていた今補選。いざフタを開けてみれば、投票終了直後の午後8時にテレビ各局が「平岡氏当選確実」を打った“秒殺”。自民党の落胆は大きく、町村信孝官房長官は都内で「後期高齢者医療制度をめぐる偏った報道も(敗因の)1つの要素だったことは間違いない」とマスコミに責任転嫁した。

 政府・与党は選挙中から、自民党候補が敗北しても「民意が向こう(民主党)に行ったことにはならない」(伊吹文明幹事長)と予防線を張っており、争点の1つになった揮発油(ガソリン)税の暫定税率復活を盛り込んだ税制改正法案を30日に衆院で再議決する予定。さらに、5月12日以降に、道路特定財源を今後10年間維持する道路整備費財源特例法改正案を衆院で再議決する方針だ。

 すでに危険水域の20%台となっている福田内閣の支持率は再議決などによりさらに低下、安倍政権末期(25・3%)を下回り、5月は10%台にまで落ち込むのは避けられないとみられている。

 民主党が検討している再議決後の首相問責決議案が可決されれば参院審議は空転。福田政権にとってはさらにダメージとなる。与党関係者は「7月の北海道洞爺湖サミット前の内閣改造もあり得る。審議拒否の民主党を起こすきっかけにするためで、いまさら人心一新で求心力は上がらない」と指摘。「政府・与党がこれだけやっても審議拒否するのか」と世論に訴え、世論の矛先を民主党に向かわせようとの作戦で、会期の小幅延長の検討も始まった。

 しかし、敗戦濃厚となってきた選挙戦中盤からささやかれていた「補選敗北でサミット花道論」が与党内で大きな声になる可能性もありそうだ。国会運営のほか日中首脳会談など外交面でも失点を重ねれば「7月には支持率1ケタも現実味」(官邸関係者)。党内から“福田降ろし”の声が公然と出てきそうだ。「後期高齢者医療制度をめぐる国民の批判は当分収まりそうにない。ねじれ国会とはいえ衆院では3分の2の議席を得ており、、いっそのこと、今後出てくる他の懸案を全部福田さんにお任せし、来年のしかるべく時期に別の選挙の顔を担いだほうが得策」(政府関係者)との声も出始めた。

[ 2008年04月28日 ]

945片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 17:30:08
補選惨敗、福田「死に体」加速…世論無視暴走で自滅

 27日の衆院山口2区補選の惨敗で、福田康夫首相の「死に体」化が加速してきた。総力戦で臨んだ補選は、自民新人の山本繁太郎氏(59)が民主前職の平岡秀夫氏(54)に約2万2000票差で大敗したが、それでも首相は選挙結果で示された「民意」を無視して、ガソリン税などの暫定税率復活や後期高齢者医療制度の継続に突き進む。内閣支持率のさらなる低下は必至で、7月のサミット後に退陣というサミット花道論が現実味を帯びてきた。

 「あれだけやって勝てないのだから、福田さんでは次期総選挙は絶対に戦えない」。27日夜、補選の結果を受け、自民党中堅は沈痛な表情だった。

 今回、自民党は空前の総力戦で臨んだ。地元選出の安倍晋三前首相が密着したほか、国民的人気のある麻生太郎前幹事長や小池百合子元防衛相らが何度も駆け付けた。地元入りした秘書団は連日100人。大企業の現地工場には古賀誠選対委員長が出向いた。

 米軍岩国基地には選挙期間中の戦闘機などの離着陸に自粛を申し入れたうえ、平岡氏が支援を求めた工場には、日本経団連から東京の本社を通じてクレームをつけた。最後は、山口県光市の母子殺害事件の遺族である本村洋さんまで応援に引っ張り出したほどだ。

 死力を尽くしての大敗を受け、福田首相から発せられたのは「なかなかうまくいかないようですな」。お得意の「他人事」発言に、ベテラン秘書は「国民の目線ではない。暫定税率や医療制度への怒りを理解していない。早く辞めてほしい」と言い放った。

 先の中堅は今回の選挙結果から、(1)自民党が圧倒的に強かった補選での敗北(2)首相8人を輩出した保守王国での大敗(3)自民支持だった高齢者の離反−を取り上げ、「自民党の基盤が完全に崩れている。この路線を続ければ福田内閣どころか、自民党が崩壊する」と危機感を募らせる。

 だが、福田首相は平気の平左だ。28日午後、公明党の太田昭宏代表と党首会談を行い、暫定税率復活のための租税特別措置法改正案を30日に衆院で再可決することを確認。27日、フジテレビ系「報道2001」の世論調査では、再議決に対して「賛成」だったのは32.6%で、「反対」は2倍近い58.2%だった。

 民意無視の「福田大増税」が実行されれば、原油価格の高騰による調達コストの上昇分などを合わせて1リットルあたり30円前後も値上がりし、160円を超える史上最高の価格になる。容量60リットルの乗用車の場合、満タンにすると約1800円も余計にかかる。

 「平成の姥捨て山」と悪評の高い後期高齢者医療制度も、福田首相は民意を無視する構えだ。26日、外遊中のモスクワ市内で「考え方は悪くない」と、改めて見直しに慎重姿勢を示した。

 現在、福田内閣の支持率は「危険水域」の20%台だが、このまま「他人事」「民意無視」が続けば、10%台に突入するのは確実だろう。

 閣僚経験者は「7月の北海道洞爺湖サミット後はどうなるか分からない」と語るが、別の中堅は「サミットまで持つのか。支持団体の突き上げで公明党が厳しくなっている」と語る。

 自民党内には、サミットを花道に福田首相に退陣を迫り、自民党総裁選を行って局面打開を期待する声が浮上している。その際、福田首相に「暫定税率問題」「後期高齢者医療制度問題」「消えた年金問題」の責任も背負わせるという。現時点で、福田首相に「死に体」状態を打開する手は見当たらない。
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008042830_all.html

946片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 17:49:07
選挙:衆院選・山口2区補選 九州・自民、ショック 「総選挙、戦えぬ」
 ◇「官僚の代弁」首相批判、サミット花道論
 自民、民主が総力戦を展開した衆院山口2区補選で、民主党の平岡秀夫氏(54)が勝利した結果に、九州でも山口と並ぶ保守王国とされる自民県連にはショックが走り、次期衆院選の戦いに不安を募らせる幹部もいた。また、県連幹部らからは、批判が強い後期高齢者(長寿)医療制度について「有権者への説明を十分行うべきだ」などと、政府や党本部への注文の声が相次いだ。

 補選おひざ元の山口県連の長谷川忠男幹事長は「3点セット(ガソリン税、後期高齢者医療制度、年金)に対する反発が強かった」と強調した。宮崎県連の坂元裕一会長は「一連の問題で福田政権は官僚の代弁者だった。そのうえ今回の候補は、よりによって国土交通省出身。これでは官僚におんぶにだっこの状態」と批判した。

 佐賀県連の石井秀夫幹事長は「政治も行政も制度について説明してこなかった怠慢が結果に結びついた。現状ではとても次期衆院選は戦えない」と不安を隠さなかった。

 沖縄県連の新垣哲司幹事長は「このままでは求心力が低下する」と福田政権の弱体化と総選挙への影響を懸念。福岡県連の新宮松比古会長は「7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)での花道論も出てくるだろう」との見通しを示した。一方、長崎県連の末吉光徳幹事長は「山口2区の有権者の選択で国政全体を見るのはおかしい」と述べ、一つの補選結果が政権運営に影響を与えることを疑問視する。

 また、熊本県連の山本秀久会長は「熊本では3月の知事選でうちの支援候補が当選しており、うちはうちのやり方で戦う」と話した。

 与党が30日に予定するガソリン税などの暫定税率復活法案の衆院再可決に関し、長崎県連の末吉幹事長は「地方は暫定税率を踏まえた予算を組んでおり、早急に再可決しなければ大混乱に陥る」としたうえで「選挙結果にびびって再可決しないのであれば、首相は辞めるべきだとか、解散すべきだという声が強まるのではないか」と語った。

 ◇当選・平岡氏「全国の民意だ」
 衆院山口2区補選で当選した民主の平岡秀夫氏は28日朝、岩国市の事務所で会見し「補選で示されたのは日本全国を代表する民意。結果は福田政権に大きな打撃を与え、民主が解散総選挙を訴える弾みとなった」と表情を引き締めた。

 また、ガソリン税の暫定税率復活について「世論は明確に反対している。政府・与党を追及していく」と述べ、30日の再可決を目指す与党方針に異議を唱えた。12日間の選挙戦について「厳しい選挙だったが(2万1944票差での勝利は)最高の結果」と顔をほころばせた。

 その後、JR岩国駅前で街頭演説し「国民が直感的に感じた後期高齢者医療制度への不安は正しい。白紙撤回して安心できる医療サービスが提供できるようにしたい」と訴えた。【鈴木美穂】

 ◇与党、再可決へ結束確認
 自民党は28日午前、臨時の役員会、総務会を相次いで開き、揮発油(ガソリン)税の暫定税率を復活するため租税特別措置法改正案を30日に衆院で再可決する方針を再確認した。27日の衆院山口2区補選敗北による与党内の動揺を抑えるため、福田康夫首相は28日午後3時から公明党の太田昭宏代表との党首会談で、再可決の方針などを確認する。

 総務会で、伊吹文明幹事長は自公党首会談について(1)30日の租特法改正案の再可決(2)09年度からの道路特定財源の一般財源化に向けて与党協議会を近く発足させ、年内に結論を得て国会に提出する−−ことで政策協定を結ぶと説明した。

 伊吹氏は28日午前、TBS番組に出演し、補選敗北でも租特法改正案の再議決は「揺るがない」と強調。民主党が参院に首相問責決議案提出を検討していることについては「首相の指名権は最終的に衆院にある。(衆院で)首相の信任決議でも行って乗り切っていくべきだ」と述べた。

 これに対し民主党の鳩山由紀夫幹事長は28日午前、東京都内で記者団に「民意に背いて(再可決を)使うべきかどうか、(補選で)負けた状況を考えるべきだ」と述べ、与党をけん制した。同日午後、小沢一郎代表ら党幹部が首相問責決議案の提出時期などについて協議する。【川上克己】

毎日新聞 2008年4月28日 西部夕刊
http://mainichi.jp/seibu/seikei/archive/news/2008/04/28/20080428ddg001010002000c.html

947片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 19:09:04
衆院山口2区補選:勝敗の行方に「ラジオCM」影響?
 民主が自民との一騎打ちを制した27日投開票の衆院山口2区補選で、選挙戦最終盤に流れたラジオCMが、勝敗の行方に影響したとの見方が出ている。

 民主は小沢一郎代表が定時の時報に合わせて登場。「年金、医療、道路。大事な問題が山積です」と呼び掛けた後「5時です」のアナウンスが流れる短く印象に残るスタイル。

 「年金、医療に関心が高い高齢者、ガソリンが気になるドライバーを対象に狙った」(広報担当)という。時報CMは昨夏の参院選から本格導入したが、補選では初めて。

 対する自民は、福田康夫首相は登場せず、男性の声で「医療費の自己負担は変わらない」などと後期高齢者(長寿)医療制度のポイントを説明し、「自民党」と締めくくる。

 何とか理解を求めようと守りに回った作りで、選挙戦の様相そのままで、広報担当者は「説明不足を補おうとしたのだが」と悔しそうだ。【渡辺創】

毎日新聞 2008年4月28日 18時16分(最終更新 4月28日 18時17分)
http://mainichi.jp/select/today/news/20080429k0000m010019000c.html

948片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 21:19:41
読む政治:衆院補選・自民敗北 背を向けた支持層
 ◇「後期高齢者医療」首相の説明空振り/「現場知らない厚労省」与党に不満も
 ◇「福祉・医療を重視」25%/60代以上も平岡氏が多数
 毎日新聞とJNNの出口調査では、後期高齢者(長寿)医療制度への不満が、民主党勝利の大きな要因になったことを示している。

 「投票で何を最も重視したか」の問いには、「福祉、医療」がトップで25%。まさに新制度が有権者の最大関心事で、こう答えた人の65%が民主の平岡秀夫氏に投票し、自民の山本繁太郎氏は30%という低率だった。また、もともとは自民党の支持基盤ながら、新制度に切実な関心を持つ60代、70代以上で、それぞれ58%、46%が平岡氏に投票と回答し、山本氏を上回った。

 新制度を読み解けば、1人当たりの医療費が現役世代の約5倍もかかる75歳以上のお年寄りを別枠でくくり、医療費がかさめば、それだけ保険料も負担してもらう。お年寄りに節約意識を求め、現役世代の負担軽減に力点を置いたシステムだ。

 制度の土台というべき根本理念が、国民に認められていないことが補選を通じてあぶり出された。

    ◆

 「また、謝らせるのか」。福田康夫首相は声を荒らげた。15日の新制度開始を控え、官邸に呼ばれた厚生労働省幹部が首相に「説明不足を謝った方がいいのではないか」と助言した際のことだ。

 「国民に説明する視点が全くない。役所のレベルは落ちた」(政府筋)。官邸内には宙に浮いた年金記録の照合問題に続き、厚労省の不手際で、陳謝に追い込まれるという被害者意識が生まれた。

 「お年寄りの医療はお金がかかる。だけど若い人たちもせっせと支えよう。お年寄りの方々は幸せですよ、それは。だけど少しぐらい負担してくれてもいいじゃないのっていうのが、今度の医療制度なんだけどね」

 20日、山口県入りした首相が演説で新制度に触れると、会場は静まりかえった。首相特有の軽い口調は、聴衆に第三者的な印象を与え、胸に響くことはなかった。

    ◆

 新制度の理念は、小泉純一郎首相時代の03年3月28日に閣議決定された「医療制度抜本改革の基本方針」に盛り込まれている。

 当初、厚労省は健保組合など若年層の多い医療保険が、多くのお年寄りを抱える国保などを財政支援する案を推した。一方、丹羽雄哉元厚相ら厚生族は、お年寄りにも応分の保険料を求め現役の負担を軽くするよう、75歳以上の独立型を主張した。

 坂口力厚労相(当時)は折衷案を示し、これが原案となり、06年6月医療制度改革関連法として成立した。「改革は痛みを伴う」を基調とした小泉構造改革が推進力となった。

 参院選で自民党は惨敗し、小泉改革の負の側面が敗因の一つと分析された。就任した福田首相は、会社員や公務員の扶養家族で保険料を払っていなかったお年寄りも徴収対象になったため、保険料軽減措置をとった。

 17日、自民党有志議員による「後期高齢者医療制度を考える会」の初会合には42人が詰め掛けた。同会メンバーの平沢勝栄衆院議員は「地元で、お年寄りから批判を受けない日はない。自民党の大切な支持層を敵に回している」と語る。

 86歳の塩川正十郎元財務相は、産経新聞(17日1面)の自身のコラムで、新制度の通知についてこう記した。 「その紙切れは私の人生を否定するものでしかなかった」

 小泉政権の番頭格だった長老の言葉に、党内の動揺が広がった。

949片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 21:20:03
    ◆

 厚労省は与党議員に「多くの市町村は保険料が下がり、天引きが始まったら『たいしたことない』と沈静化する」と説明し続けた。ところが運営が都道府県に移行するため市区町村独自の補助がなくなり、保険料が上昇するケースがあることも分かった。

 「保険料が下がる」の説明は崩れ、江利川毅事務次官も「周知の方法に工夫の余地はあった」と認めざるを得なくなった。

 ある厚労族議員は「官僚が地方の補助制度を知らなかったのは不思議だろうが、保険局のエリートたちは驚くほど現場を知らない。制度の仕組みしか関心がない」と話す。

 「努力なしに保険料が下がるなら、制度の意義が失われる」

 今、厚労省幹部は焦りを隠さない。同省は新制度を、老人医療費の引き下げを実現した都道府県は保険料を減額できる半面、医療費抑制に失敗したら保険料を上げざるを得ないという、競争理念の導入ととらえていた。

 ところが批判の高まりで、9都道府県以上の自治体が独自に税を投入し、保険料の引き下げにつながった。同省には「人気取りのルール違反」と映るが、すでに現場では制度の理念が揺れているのだ。

    ◆

 腰が定まらない政府・与党が有権者を説得できるわけがない。

 古賀誠選対委員長は3月、「制度のスタート時期を補選後に延期できないか」と谷垣禎一政調会長に打診したが、すでに手遅れだった。選挙戦後半には「安心・納得の長寿医療制度」と、新制度の利点を大書した機関紙の全戸配布に乗り出したが、効果はなかった。

 ガソリンから後期高齢者へ。「ねじれ国会」は高齢者医療でも、福田政権をテストしようとしている。

毎日新聞 2008年4月28日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080428ddm002010097000c.html

950片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/28(月) 22:18:09
「保守票1万票逃げた」 '08/4/29

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 衆院山口2区補選の投開票から一夜明けた28日、自民、民主両党の山口県連幹事長が県庁で記者会見した。

 自民党県連の長谷川忠男幹事長は、民主党が批判を強めた後期高齢者医療制度(長寿医療制度)を敗因と認め、「(政府の)説明が足りない故に内容が分からないから『年寄りをいじめる』などとの受け止め方をされた」と述べた。

 保守票の一部が民主党に流れたことを認める一方、農村部の自民離れについては「分からない」とした。民主党の選挙戦には「(財源の)裏付けのある話をしてほしい。耳障りのいいことを言い、勝ったから『政権交代だ』と言うのは問題」と批判した。

 民主党県連の西嶋裕作幹事長は、周防大島町や岩国市の旧郡部で得票を伸ばしたことに「地域の人の不満と私たちが入ったタイミングが合った」と強調した。政策に財源の裏打ちがない、との批判には「中途半端になっているのは事実」との見方も示した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200804290056.html

951片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/29(火) 12:46:49
政権「死に体になる」山口補選・東北の自民反応
 「道路決戦」の行方を占う衆院山口2区補選(27日投開票)で敗れた自民党。それでも福田政権は、ガソリン税の暫定税率復活をかけ、税制改正法案の衆院再議決に踏み切る構えだ。東北の自民党関係者には28日、「福田康夫首相は死に体になってしまう」と危機感が広がった。

 「自民党政治に国民が反乱を起こした」。自民党古川支部の佐藤勝支部長(大崎市議)は、補選の結果をこう切り捨てた。

 昨年9月にも、安倍晋三首相(当時)の退陣を求める申し入れ書を党宮城県連に突き付けた佐藤支部長。首相が交代しても、道路財源や後期高齢者医療制度で迷走を続ける党を嘆き「二大政党が時々交代するくらいじゃないと、いい政治にならない。それが自民党を変える一番の薬」と苦言を呈する。

 「再議決は反対だ。再議決するなら、内閣総辞職するくらいの覚悟でやってほしい」。自民党系の丹治智幸福島市議(無所属)が語気を強める。

 経済格差が埋まらぬ地方の不満を代弁する丹治氏は「景気浮揚には減税が一番。道路整備の必要性が薄らぐ中で、そもそもガソリン税に反対だ」と疑問をぶつける。

 各県連の幹部は「再議決は必要」としながらも、政権の先行きに不安をぬぐえない。

 平弘造山形県連幹事長は「福田内閣は死に体になりかねない」と危ぶむ。「野党や一時的な世論の批判に流されず、しっかり政策を訴える姿勢が大事」と注文をつけた。

 補選とは言え、全国注視の国政選挙で敗れたショックは計り知れない。

 柏佑整宮城県連幹事長は「再議決の意義を十分に訴えていかなければ、次期衆院選の態勢が整わない」と懸念する。津谷永光秋田県連会長も「財源を確保してもらわないと困るが、次期衆院選への影響を考えると、再議決は避けたい」と、思わず本音が漏れた。

 「これまで無駄が多すぎた。国民が怒っている。政府が反省し、無駄をなくすことが重要」。山内和夫青森県連幹事長は、不透明な支出が明らかになっている道路特定財源の改革を訴える。

 千葉伝岩手県連幹事長は「補選の結果と再議決は別のものだ。財源確保のため必要なことをやるだけだ」と話す。
2008年04月28日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/04/20080429t71029.htm

952片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/29(火) 12:47:41
衆院山口2区補選 自民田布施でも敗北
「基盤崩れたとは思わない」
 27日に投開票された衆院山口2区補欠選挙は、民主党前衆院議員・平岡秀夫さん(54)が自民党新人・山本繁太郎さん(59)に2万票以上の差をつけて一騎打ちを制した。次期衆院選の前哨戦とも位置づけられた同補選の結果や今後の影響などについて、県内の主要政党幹部に聞いた。

 前回2005年9月の衆院選で奪い返した山口2区の議席を再び失った自民党。岸信介、佐藤栄作の兄弟宰相を輩出した田布施町で約700票差をつけられるなど、自民党が強いとされる郡部でも苦戦した。

 同党県連の長谷川忠男幹事長は、後期高齢者医療制度への説明不足を敗因に挙げ、「(自民党の支持)基盤が崩れたとは思わない」と語気を強める。一方で、「各地域ごとに票を減らした事情があるはず。ただ単に風だけではなかったかもしれない」とも述べた。

 山本さんを推薦し、「公認候補と同等」という支援態勢で補選に臨んだ公明党県本部の先城憲尚幹事長は、「立候補表明が遅れ、与党への逆風が吹き荒れたことを考えると、健闘したと言えるのでは」と語った。

 一方、民主党県連の西嶋裕作幹事長は「有権者の『生活を何とかしてほしい』という強い思いが補選の勝利につながった。将来、大きな転機を作った意義のある選挙だったと思えるのではないか」と強調する。

 ただ、安倍前首相の選挙区(山口4区)の候補者は未定。党県連の組織力は自民党と比べて弱く、党員や地方議員の拡充など課題は多い。「地方の組織作りが大事だと思う」とした上で「全国的に注目された選挙を勝ち抜いた。(次期衆院選に)弾みがつくのではと期待している」と話した。

 平岡さんを推薦した社民党県連合の佐々木明美代表は「構造改革路線で国民は痛みを感じており、その象徴が後期高齢者医療制度。有権者一人ひとりの政権与党に対する怒りが勝利を呼び込んだ」と指摘した。

 自主投票とした共産党県委員会の佐藤文明書記長は「今の自公政権はめちゃくちゃ。党員や支持者はわらにもすがる思いで、民主党候補に入れたかもしれない」と推測した。

(2008年4月29日 読売新聞)山口

953片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/29(火) 12:56:22
クローズアップ2008:山口ショック、自民グラグラ 暫定税率法案、あす再可決
 ◇暫定税率法案、それでもあす再可決
 何としてもガソリン税の暫定税率は復活させる−−。衆院山口2区補欠選挙での手痛い敗北から一夜明けた28日、政府・与党は30日の衆院本会議で造反者が出ないよう、与党の結束維持に躍起となった。自公党首会談では、道路特定財源の一般財源化に向けた与党協議会の設置を確認。一般財源化の担保を求めてきた中堅・若手は、とりあえず30日の再可決に応じる構えだが、「選挙の弱さ」を見せた福田康夫首相が民主党の攻勢をしのぎながら与党をまとめる道のりは険しい。【西田進一郎、田所柳子、近藤大介】

 ◇「造反」鎮圧に幹部躍起−−「郵政同様、除名だ」
 28日午前の自民党副幹事長会議。伊吹文明幹事長が「造反をなくしてほしい。(30日の)再可決で造反すれば郵政選挙の時と同じように除名だ」と厳しい表情でクギを刺すと、室内はしんと静まり返った。だれもが05年衆院選での党分裂を思い起こした。

 「道路の一般財源化は、小泉(純一郎)さんでもできなかった。それを福田さんはやろうとしているんだ!」

 「福田さんを総理に出している町村派から反対の声を上げてどうするんだ!」

 28日昼、国会近くのホテルで開かれた自民党町村派の総会。森喜朗元首相は15分にわたって熱弁をふるった。「山口2区ショック」に伴って再可決の決意が揺らぐことへの危機感がありありだった。

 党道路族の有力者でもある古賀誠選対委員長も自派の懇談会で造反防止の必要性を訴えた。「念には念をいれなきゃいけない。結束して党の方針に従って、粛々と堂々と再可決に協力をいただく」

 自民党の各派閥はこの日、所属議員にたがをはめて回った。30日再可決がもたらす逆風を意識してのことだ。

 「完敗した。原因はいろいろあるだろうが、長寿医療制度も大きかった」。福田首相は28日夕、記者団に後期高齢者医療制度への反発が敗北を招いたとの見方を示した。しかし首相は補選で問われたもう一つの争点、ガソリン税の暫定税率については、迷うことなく復活への与党内手続きに突き進んだ。

 午前10時に臨時党役員会、同11時半に臨時総務会、午後は1時に政府与党連絡協議会、3時に自公党首会談、5時に定例役員会。自民、公明両党は暫定税率を復活させるための租税特別措置法改正案を衆院で再可決するための「儀式」を終日続けた。衆院本会議で造反者を出さないための布石でもあった。

 自民党執行部は、道路特定財源の10年間維持を定める道路整備財源特例法改正案を5月12日以降に再可決することにも神経質になっていた。党内の中堅・若手が「09年度一般財源化」という首相方針と矛盾しているとして、造反の可能性をちらつかせているからだ。

 自公の若手議員らで作る「福田提案を支持し道路特定財源の一般財源化を実現する会」は28日午後、総会を開いた。その直前、自民党の大島理森国対委員長は会の中心メンバーである棚橋泰文元科学技術担当相や水野賢一衆院議員らを呼んでこう説得した。「再可決する前の段階で(一般財源化を)閣議にきちんとはかると首相も決断している」

 造反も辞さない構えだった水野氏は、その直後の総会で「前進を図ることができた」と述べ、特例法改正案の再可決を受け入れる考えを示唆。党内「最強硬派」を自称する河野太郎衆院議員も「首相も前向きに対応してくれている」と同調した。

954片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/29(火) 12:56:40
 ◇議員しばる「選挙怖い」−−「庶民軽視、負ける」
 衆院山口2区補選での敗北を受け、与党内では、次期衆院選での「選挙の顔」として福田首相への失望感が広がりつつある。

 自民党内では、若手を中心に内閣支持率が低迷する首相の下で次期衆院選を戦うことへの疑問が強い。補選敗北後、若手の一人は「政権発足後の初めての国政選挙だが、敗北によって疑問が実証され、確信に変わった」と話す。

 ただ、党内に衆目が一致する「ポスト福田」候補がいないだけに「首相に辞められても展望がない。当面は我慢するしかない」(別の若手)とのジレンマも抱え、首相に対し、表立った責任論は上がっていない。

 一方、公明党やその支持母体の創価学会にとっても、補選の敗北は深刻なダメージとなった。後期高齢者医療制度の導入が支持層の反発を浴びる中、公明党は太田昭宏代表、浜四津敏子代表代行ら党幹部が相次いで選挙区入りしただけに、敗北はショックを一層大きくしている。

 「補選では、公明党さんにお世話になった。お礼を申し上げる」。28日午後、国会内で開かれた政府・与党協議会。自民党の伊吹文明幹事長と町村信孝官房長官は、公明党の北側一雄幹事長に低姿勢で謝意を伝えた。ただ、同席した公明党の白浜一良参院議員会長は「後期高齢者医療制度の説明が十分でなかった」と不満をぶつけた。

 創価学会幹部は「庶民の気持ちが分からない政権とのイメージが定着してきた。このままでは衆院選で与党は敗北する」と危機感を募らせている。

毎日新聞 2008年4月29日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080429ddm003010057000c.html

955片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/29(火) 23:40:58
選挙:衆院選・山口2区補選 敗退で政府批判が噴出−−自民党県連 /岐阜
 福田政権発足後初の国政選挙となった27日の衆院山口2区補選で民主の平岡秀夫氏が勝利したことで、県内の自民党関係者から政府批判が噴出し始めた。特に後期高齢者医療制度を問題視する声が強く、「いま選挙になれば、大変なことになる」と強い危機感を抱いている。

 自民党県連の猫田孝会長代理は「後期高齢者医療制度、年金問題、道路政策のいわゆる『3点セット』が敗因だ。特に後期高齢者医療制度は説明不足の感があった」と指摘。「誰が出ても、勝ち目はなかった」と話した。

 自民党岐阜市支部(岐阜市連)の玉田和浩会長は「岐阜でいま選挙になれば、大変なことになる」と危機感を表した。「後期高齢者医療制度は国民に浸透させずに、いきなりだったから、こういう結果になった。国民に分かりやすく説明し、理解を得なければいけなかった」と政府の不手際を批判。揮発油(ガソリン)税の暫定税率問題についても「やらざるを得ないのは分かるが、国民は『苦しいときにまた上げるのか』と思う。国会議員は、もう少し手法を考えてやってほしい」と注文を付けた。

 一方、民主党県連の園田康博代表は「結果は山口2区だけの問題ではない。『3点セット』に関する与党への国民の不満や不信の表れだ。与党はこれまで何度も国民の真意を問うべき時期があったが、逃げてきた。早期の解散総選挙を求めていく」と語気を強めた。【稲垣衆史、宮田正和】

毎日新聞 2008年4月29日 地方版
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20080429ddlk21010056000c.html

956片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/04/29(火) 23:42:48
選挙:衆院選・山口2区補選 民主「与党への不満結実」−−県内関係者 /大分
 ◇自民「総選挙、予算成立後」
 民主が自民に完勝した27日の衆院山口2区補選。年金、ガソリン税、後期高齢者医療制度の「自民3逆風」が吹く中での結果に、県内両党関係者とも「総選挙は先」と見通した。

 自民県連の衛藤征士郎会長は、2万票差の9万4000票を「ハンディの割には頑張った方」と“善戦”を強調。「低所得層の負担が減る長寿(後期高齢者)医療制度は、20ぐらいの負担例を示せば理解は得られる。総選挙はそのプロセス後」とし、具体的には「来年度予算案成立後」と観測。5月の「ハプニング解散」は否定した。

 民主県連の梶原九州男幹事長は「今の政治への不満が結実した。どの選挙区でも同じ状況が起きたはず」。総選挙は「野党側の失策でもない限り解散できないだろう」と述べた。与党政治をおかしいと思う有権者のパワー維持が課題といい、「長寿(後期高齢者)医療制度を単純に元に戻すのは現実的には難しく、責任野党として、有効な対案を明示する」と力を込めた。【梅山崇】

毎日新聞 2008年4月29日 地方版
http://mainichi.jp/area/oita/news/20080429ddlk44010363000c.html

選挙:衆院選・山口2区補選 民主当選で「社会保障に不満」−−麻生知事 /福岡
 ◇暫定税率の復活強調
 民主党の平岡秀夫氏(54)が当選した山口2区補選について、全国知事会会長の麻生渡県知事は28日、「接戦と聞いていたが大きな差がついたと感じる。社会保障制度に有権者が不安と不満を抱えているのだろう」と県庁内で記者団に感想を述べた。

 争点の一つにもなった暫定税率について、与党は30日にも衆院で改正案を再可決する方針を示しているが、麻生知事は「今回の選挙は当初は『ガソリン選挙』という位置づけだったが、だんだん後期高齢者医療制度、年金制度が主たる争点になった。争点の優先順位として暫定税率は3番目ぐらい。ぜひ復活すべきだ」と強調した。【川名壮志】

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2008年4月29日 地方版
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20080429ddlk40010420000c.html

957片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/24(土) 20:36:14
衆院3区補選回避狙う自民県連
山口での敗北に危機感
 衆院山口2区補選で自民党候補者が大敗したことを受け、秋の衆院山梨3区の補選回避に向けた党県連関係者の動きが水面下で大詰めを迎えている。(矢牧久明、新美舞、小谷毅彦)

■負け戦? 山梨3区は2005年の郵政選挙で「造反組」の保坂武氏が当選、「刺客」の小野次郎氏、民主党の後藤斎氏が比例で復活当選し、3人が並び立つ。自民党の公認争いは、保坂氏が甲斐市長選に転出し、小野氏に譲る形で決着。保坂氏転出に伴い、10月26日投開票の日程で行われる補選の有無は、市長選の日程と、保坂氏の議員辞職の時期で決まる。

 公職選挙法の規定で保坂氏が9月15日までに辞職すれば市長選の日程に関係なく補選は行われる。一方、甲斐市長の任期満了は10月2日。市長選の告示が9月15日以前だと保坂氏は自動的に失職するため補選が行われるが、21日告示、同28日投開票の日程だと、保坂氏が議員辞職を引き延ばせば補選は行われない。

 市長選の日程は6月初旬に甲斐市選管が決める。しかし、水面下では日程を巡る駆け引きが盛んだ。3区選出の同党県議らは同市関係者に「あえて今、補選をやらなくてもいいのでは」と21日告示の日程を働き掛けている。別の県連幹部は、現時点で唯一、秋の国政選補選の可能性のある山梨3区補選について党本部が見送りたい意向であることを指摘した上で、「色々な方面と調整を図っている」と打ち明ける。

■山口ショック 小野氏と後藤氏の一騎打ちが予想される補選について当初、党県連では容認する声が支配的だった。党県連会長の保坂氏は市長選転出を党本部に報告した4月15日以降も「補選は避けられない」と周囲に漏らしていた。

 しかし、その後、後期高齢者医療制度などが逆風となり、民主党候補に惨敗した山口2区補選の結果は、党本部、県連ともに大きなショックだった。選挙区で3度当選している保坂氏に比べて小野氏は地元に浸透していない。無党派層もいる保坂氏の支持者は両氏の急接近に抵抗感があるという。民主の後藤氏に票が流れることも予想され、県連内では「負け戦にエネルギーを使えない」と補選回避を訴える声が高まった。

 保坂氏も「やるやらないは早急に結論を出さなくてはならないが、当事者でもある自分が色々言うべきではない」と慎重な姿勢を崩さない。ただ、回避した場合には市長選の準備が十分にできず、ギリギリまで衆院議員の身分であることについて有権者への説明も難しい。保坂氏の支持者からは「早めに辞職して市長選に専念すべき。補選はやむを得ない」との声も聞こえる。

 一方、民主党の後藤氏は小沢代表が衆院解散・総選挙について「9月から12月までの間に必ずある」と述べていることを踏まえ、「補選の有無よりも、とにかく解散・総選挙をして国民の信を問い、直近の民意を確認するのが重要だ」としている。

(2008年5月24日 読売新聞)山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080524-OYT8T00481.htm

958片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/04(水) 01:08:47
山梨3区補選不実施の公算 甲斐市長選告示は9月21日


 自民党の保坂武衆院議員(山梨3区)が立候補を表明している山梨県甲斐市長選の日程について、市選管は3日、9月21日告示、28日投開票と決めた。

 福田康夫首相の支持率が低迷する中、自民党は「補選は避けたい」(選対幹部)意向。このため保坂氏は市長選立候補による自動失職を選ぶとみられ、大きな状況の変化がない限り山梨3区補選は実施されない公算となった。

 公選法の規定により保坂氏が9月15日以前に辞職すると、山梨3区補選は10月26日の投開票となる。辞職が9月16日以降の場合、通常なら来年4月の補選となるが、今回は任期満了が来年9月10日に迫っているため、補選は実施されない。


2008/06/03 20:21 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008060301000672.html

959片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/04(水) 12:10:29
衆院補選回避、自民に安堵
甲斐市長選日程決まる 民主「不自然」
 自民党の保坂武衆院議員が転出する甲斐市長選の日程が3日決まり、衆院山梨3区補選が行われない見通しになった。回避を望んでいた自民党県連関係者が安堵(あんど)の表情を見せれば、民主党県連関係者などからは市長選日程の不自然さを指摘する声が聞かれた。

 保坂氏は3日、読売新聞の取材に対し「私が辞職する時期で補選の有無が決まる日程となったが、自動失職を視野に入れ判断したい」と言葉を選びながら慎重に語った。支援者と相談し、出来るだけ早く正式に決めるという。保坂氏は当初、辞職時期について「8月」と発言し、周囲にも「早めに市長選の準備に入りたい」と漏らしていた。しかし、4月下旬の衆院山口2区補選で自民党が民主党に敗北して状況が一変した。

 自民党本部や県連では、補選が行われれば「山口の二の舞いになる」として補選回避論が支配的になった。ある党関係者は、保坂氏を後継者指名した藤巻義麿市長に補選を回避できる唯一の日程である9月21日告示、28日投開票とするように「顔を合わせるたびにさりげなくお願いしていた」と打ち明ける。

 一方、民主党県連の樋口雄一幹事長は新市長の任期が投開票日からわずか5日後の10月3日からであることを指摘し、「極めて異例の日程。自民党の思惑がこもっていると考えざるをえない」と批判した。

 補選となった場合、出馬の意向を示していた民主党の後藤斎衆院議員(比例南関東ブロック)は「秋には総選挙に追い込む前提でやっている。総選挙でも補選でも勝つ用意を進めるだけ」としている。

 3日開かれた甲斐市選挙管理委員会では、市長選の投開票日の候補として10月2日の任期満了から30日以内の4日曜日(9月7日、14日、21日、28日)を挙げた。このうち、14、21の両日は9月定例市議会の会期中となる公算が大きい、7日は告示日が8月31日となり、市防災訓練の日と重なる−−などを理由に4人の委員が全会一致で28日投開票とするのが妥当であるとの結論に達したという。

 小宮山恒三(つねぞう)委員長は自民党関係者から働き掛けがあったかどうかについて、「そんな話は一切ない」と否定した。

 市選管事務局職員は「10月26日の衆院補選が行われることを前提に事務作業を進めていく」と話し、今後は投票所の立会人の確保などに追われる。6月1日現在の有権者数は5万7671人。

(2008年6月4日 読売新聞)山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080603-OYT8T00770.htm

960片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/04(水) 12:33:55
選挙:甲斐市長選 9月21日告示、28日投開票 衆院補選は回避へ /山梨
 ◇保坂氏が自動失職示唆
 甲斐市の選挙管理委員会が3日開かれ、任期満了(10月2日)に伴う市長選の日程を9月21日告示、28日投開票と決めた。現職の藤巻義麿市長(72)は引退を表明し、自民党の保坂武衆院議員(63)=山梨3区=が市長選出馬を明らかにしている。保坂氏が9月15日以前に辞職した場合、統一補選の対象になるが、保坂氏は辞職せずに自動失職を選択する可能性を示唆し、補選は回避される見込み。

 公選法は、3月16日から9月15日に衆議院小選挙区で欠員が出た場合、10月の第4日曜日投票で補欠選挙を行うと規定している。今回の市長選日程は、保坂氏の辞職時期によっては衆院山梨3区の補選を回避できる唯一の日程だった。

 甲斐市選管は日程の決定理由を「定例市議会の会期が3週間ほど必要で、議会を中断するのは困難。また9月7日投票だと、告示日が市の防災訓練にあたる」などと説明した。

 一方、辞職時期を巡り、市長選への出馬意向を示した今年4月、保坂氏は「会期延長を考えると、8月(に辞職すること)が自分の意思」と明言。しかし、衆院山口2区補選で自民党候補が惨敗したことや、福田政権の支持率低下などを受け、補選回避を求める声が党内から噴出。このため、保坂氏は「党本部の意向に添う」と慎重姿勢を貫いてきた。

 保坂氏は取材に対し「補欠選挙をしない方法も考えられる日程になった。後援会と早急に相談を行い、自然失職(自動失職)も視野に入れて判断する」と答えた。

 ただ、保坂氏が9月15日までに辞職すれば、10月14日告示、26日投開票の日程で補選が実施される。この場合、自民党の小野次郎衆院議員(54)=比例南関東=と民主党の後藤斎衆院議員(50)=同=が出馬に前向きな姿勢を示している。

 6月1日現在の甲斐市の有権者数は5万7671人(男2万8442人、女2万9229人)。【沢田勇、中村有花】

毎日新聞 2008年6月4日 地方版
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20080604ddlk19010206000c.html

961片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/04(水) 20:11:37
2008年06月04日(水)
甲斐市長選9月21日告示 「失職も視野」
保坂氏意向 3区補選行われない見通し

 自民党の保坂武衆院議員(山梨3区)が立候補を表明している甲斐市長選の日程について、同市選挙管理委員会は3日、9月21日告示、同28日投開票とすることを決めた。保坂氏が立候補と同時に自動失職、または9月16日以降に辞職する場合は、衆院山梨3区の補欠選挙が行われない日程。保坂氏は「自動失職も視野に入れ、どのような対応を取るか検討したい」と話しており、解散総選挙の前哨戦として注目された衆院山梨3区補選は実施されない公算が大きくなった。
 この日開かれた市選管委員会では、任期満了(10月2日)に伴う市長選の日程について、事務局が投開票日として9月7、14、21、28日の日程を示した上で、「9月定例市議会途中に市長選があるのは非現実的。7日の場合、告示日の8月31日には防災訓練がある」として28日投開票を提案。全会一致で了承した。
 公職選挙法では衆参両院の補選は4月と10月に行うが、任期満了から半年を切る場合は実施しないと規定。このため、保坂氏が9月15日までに辞職した場合、衆院山梨3区補選は10月26日に行われるが、9月16日以降の辞職では補選は実施されない。
 保坂氏は山梨日日新聞の取材に、補選が行われた場合、甲斐市内では1年間に3つの選挙が行われる可能性が出てくることを挙げ、「公費負担が大きい」と指摘。また、3区を地盤とする比例代表選出の小野次郎(自民)、後藤斎(民主)の両衆院議員が補選にくら替え立候補する見通しを示し、「衆院議員が1人に減ってしまう」と強調。補選が行われない自動失職も視野に入れて対応を検討する考えを示した。後援会幹部と相談し、近く対応を決める。
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2008/06/04/5.html

962片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/07/01(火) 11:38:44
保坂氏、議員辞職せず
甲斐市長選立候補で失職へ
 甲斐市長選への出馬を予定している自民党の保坂武衆院議員は28日、昭和町内で開かれた後援会と衆院山梨3区の党関係者らによる代表者会議に出席し、事前に議員辞職はしないで市長選の告示日(9月21日)に立候補する考えを明言した。立候補と同時に自動失職することになり、3区の補選は実施されないことが確定した。

 保坂氏は9月15日以前に議員を辞職すると衆院山梨3区で補選が実施されることになる公選法の規定を説明した上で、「今年は南アルプス市や北杜市など3区内で選挙が多く控えている状況で、これ以上支持者の負担を増やしたくない」などと補選回避の意義を強調した。市長選に向けた対策としては、7月中旬をめどに選挙対策事務所を開くという。

 一方、次期衆院選について「選挙区では小野次郎氏、比例では自民党への支援をお願いします」と述べ、3区の候補者調整で一時は公認を争った小野氏への支援を自らの後援会メンバーらに直接訴えた。

(2008年6月29日 読売新聞)山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080628-OYT8T00799.htm


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