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憲法(Constitutional Law)
236
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/12(木) 09:35:15
国民投票法の成立確実に 与党修正案、13日に衆院通過
2007年04月12日06時02分
http://www.asahi.com/politics/update/0411/TKY200704110347.html
自民、公明両党は11日、憲法改正の手続きを定める国民投票法案の与党修正案について、12日の衆院憲法調査特別委員会で採決し、13日に衆院を通過させる方針を決めた。参院での民主党との修正協議は想定しておらず、安倍首相が目標とする5月3日の憲法記念日までの成立をめざす。これにより、同法の今国会での成立が確実になった。
同特別委は11日、中山太郎委員長の職権で12日の日程を決めた。与党修正案は自民、公明両党の賛成多数で可決、民主党修正案は否決され、13日の衆院本会議で与党修正案が採決される。
同法案をめぐって与党は、民主党も賛成しての成立をめざしてきた。自民、民主両党理事が歩み寄りを模索したが、与党執行部は妥協は困難と判断。採決を遅らせれば今国会での成立も危うくなるとみて、12日の採決を指示した。また、参院で混乱しても、国会終盤でなければ参院選への影響が最小限にとどめられるとの計算も働いた。
与党は、参院で連日7時間の審議を重ねて最速27日の成立をめざす。野党は審議入りから反発することは必至だが、遅れても5月下旬までには成立させる方針だ。
与党修正案は(1)国民投票のテーマを憲法改正に限定(2)投票年齢は18歳以上(3)国家公務員法などによる公務員への「政治的行為の制限」を原則適用(4)公務員と教育者の「地位を利用」した運動を禁止――などが柱だ。
法の施行は成立から3年後で、それまでは国会への改憲原案の提出はできず、国会での審議は、それ以降になる。与党はまた、この3年間で選挙権年齢も18歳以上に引き下げる法整備も検討するとしている。
237
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/13(金) 07:48:35
国民投票法案採決、野党が反発 辻元氏「角も牙も出た」
2007年04月13日06時28分
http://www.asahi.com/politics/update/0413/TKY200704130001.html
国民投票法案の衆院委員会可決について安倍首相は12日、首相官邸で記者団に「相当長い議論、深い議論をしてきたと思います。その結果いよいよ採決をするときが来たのだろうと思います」と期待感を示した。
中山太郎・衆院憲法調査特別委員長も「混乱の中で採決をしたことは残念だが、国民の手に主権が確立されるとの観点から、これで正しかったと思う」と強調した。
公明党の赤松正雄・同委理事は「常に選挙もあるし、常に戦時だ。戦後60年間、決められていなかった手続き法を出来るだけ早い時に決めなきゃならない」と述べた。
一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「将来、憲法改正が現実となった時、今回の手続き法で強行採決されたことが何らかの汚点として残るのではないかと心配している。強硬姿勢に転じることで安倍政権の評価が上がると錯覚しているのではないか」と批判した。
共産党の志位委員長は「ほとんど質疑を抜きに大変な悪法が委員会で強行(採決)された。この罪は非常に深い。9条を変え、海外で戦争をする国をつくることが憲法改定の目的だが、真っ当な国民投票では到底勝ち目がないと、こういう仕掛けを作っている。参院で必ず廃案に追い込む」。
同委の委員の社民党の辻元清美氏は「安倍首相のタカのツメだけではなく、角も牙も出てきた。憲法を総理大臣が私物化している」と批判した。
238
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/13(金) 07:59:48
国民投票法案、与党単独で委員会採決 13日に衆院通過
2007年04月13日06時21分
http://www.asahi.com/politics/update/0412/TKY200704120244.html
憲法改正への第一歩は野党の抗議のなか踏み出された。国民投票法案の与党修正案は12日、衆院憲法調査特別委員会で与党の賛成多数で可決された。国会に憲法調査会ができて7年。与党と民主党の実務者は改憲に必要な3分の2以上の合意形成をめざしたが、参院選をにらむ「党の論理」に引き裂かれ、最後の合意案も幻に終わった。13日に衆院を通過、今国会成立は確実だ。だが「3分の2連合」の崩壊で、改憲への道は逆に一歩、遠のいたかもしれない。
「話し合いは終わった。採決したい」
12日夕、野党の理事らに取り囲まれながらマイクを握って宣告する特別委の中山太郎委員長を、民主党の枝野幸男・党憲法調査会長は遠巻きに見つめていた。その直前、枝野氏は「円満に合意形成できなかった責任を取る」と筆頭理事を辞任していた。
枝野氏は改憲・護憲両派を抱える党内の意見集約に奔走し、与党との修正協議を一手に担ってきた。だが、まとまりかけた協議は1月に頓挫した。首相が「憲法改正を私の内閣でめざし、参院選で訴える」と発言。参院選を最優先に政局を運ぶ小沢代表が「憲法を争点にしてもかまわない」と、与党案反対を鮮明にしたためだ。
それでも歩み寄りを期待する枝野氏の議員会館の部屋を11日夕、自民党側の「同志」だった船田元・理事が訪れた。
2人は、00年に設置された衆院憲法調査会の当時のメンバーで、与野党の垣根を越えた論議を重ねてきた。昨春、法案が提出されると、協調路線の主役となった。憲法改正の発議には3分の2以上の賛成が必要で、2大政党の協力があればこそ、憲法改正も視野に入ってくるからだ。
対決路線を進む両党執行部の意向をよそに、2人は「最後の合意案」を練った。最大の相違点である国民投票のテーマについて船田氏は憲法改正に限る与党案を見直し、それ以外にも広げる余地を残した。公務員の政治活動の制限、CMの扱いなど4項目でも民主党に譲歩した内容だ。「ここまでなら何とかなる」。船田氏は力を込めた。
「民主党案の実質的な丸のみ」と枝野氏から説明を受けた鳩山由紀夫幹事長も乗り気になった。「小沢氏を説得するしかない」。鳩山氏は12日朝に小沢氏にかけ合うことを枝野氏と確認した。
その流れに、待ったをかけたのは、対決路線に同調する菅直人代表代行だった。11日夜、菅氏は鳩山氏らにこう伝えた。「与党が民主党案に賛成するなら仕方がないが、与党の似たような案に賛成するのはダメだ」
賛成すれば、首相が参院選で改憲を訴えても「格差問題より憲法改正を急いでいる」と批判できなくなる。社民党との選挙協力もきしむ。何よりも「反対」で突き進んできた小沢体制が崩れてしまう――。菅氏は周辺に解説した。「小沢代表のもとで決めた方針が変われば、小沢体制のガバナビリティー(統治能力)が問われる。参院選は戦えない」
12日朝、鳩山氏から「方針は変わりません」と報告を受けた小沢氏は上機嫌だった。早期成立へのレールを敷いてきた首相も12日、採決を前に「いよいよ採決の時がきた」と高揚感を隠さなかった。
だが、過半数で手続き法案を可決した結果、皮肉にも、改憲の前提となる「3分の2連合」の崩壊は決定的になった。枝野氏は採決後、「安倍氏が総理である限り、与党と憲法論議はしない」と語った。安倍自民党と小沢民主党のもとでは憲法改正に向けた論議がこれ以上進まない、という意味だ。
船田氏も「痛恨の極みだ。政党対政党の対決で、結果としてこのような状況になった」と語り、枝野氏の理事辞任を悔いた。「戦友を失った感じだ」
◇
〈キーワード:国民投票法案〉 憲法96条は、改正要件として、衆参各院で総議員の3分の2以上の賛成で発議し、さらに国民投票で過半数が賛成することと定めている。国民投票の仕組みについては具体的規定がなく、その手続きを定めるための法案だ。
与党修正案では、国民投票のテーマを憲法改正に限定し、国家公務員法などによる公務員への「政治的行為の制限」を原則適用、公務員と教育者の「地位を利用」した運動も禁じている。
239
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/13(金) 10:17:36
国民投票法案採決/自公民協調、あっさり瓦解
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0412.html
野党が反発する中、憲法改正手続きを定める国民投票法案の与党修正案が十二日、衆院憲法調査特別委員会で採決、可決された。将来の改憲に必要な「三分の二」以上の勢力を確保するため特別委の与党側実務者が腐心してきた「自民、公明、民主」三党の協調関係は、参院福島、沖縄両選挙区補選を控えた与野党執行部の対決姿勢の前にあっさり瓦解した。
▽ウルトラC
「こちら(自民)の修正提案をほぼ丸のみするのでなければもたない」。十二日午前九時半前、民主党の枝野幸男党憲法調査会長を衆院議員会館の事務所に訪ねた自民党の船田元特別委理事が回答を求めた。
与党修正案と民主党修正案は国民投票の対象など五項目を除けばほぼ同じ。これまでの協力関係を踏まえ、二人は十日から、土壇場の合意という「ウルトラC」(民主党幹部)を目指し共同修正案づくりを進めていた。しかし、枝野氏の答えは「三年後か五年後にまた議論出来るようにしましょう」。決裂だった。
修正作業が始まったのは十日夕、船田氏が投票権者の年齢など相違の残る五項目について民主党に歩み寄った修正案を枝野氏に示してから。
十一日午後には民主党がこだわる憲法以外を対象とした国民投票の法制化について「統治機構その他、改憲を要する問題」を対象とする予備的国民投票を提案、枝野氏も好反応を示した。
▽ままごと
しかし、最終局面の現場の作業を眺める自民党執行部の目は冷ややかだった。「採決を引き延ばそうとする民主党のペースに巻き込まれている」(幹部)。中川秀直幹事長ら執行部には民主党との協調を重視して譲歩を続ける船田氏らの対応に不満が募っていた。
憲法施行六十周年となる五月三日までの成立を目指す執行部にとって十二日の特別委採決は譲れない一線。さらに賛成も多い民主党の事情を見越し、「採決し、民主党から造反を出させて亀裂を生じさせよう」という戦術論も「十二日採決」を確定的にした。
今月初め、自民党の二階俊博国対委員長は民主党の国対関係者に同党が反対で採決に臨んだ場合、造反する議員のリストを示すという揺さぶりまでかけていた。
「好きなようにやればいい」。十一日、修正協議について説明に来た船田氏を自民党国対幹部が突き放した。その国対幹部は周囲にこう漏らした。「結論は決まっている。何をやっても『ままごと』に過ぎない」。
▽戦略の違い
国民投票法案で反対に回れば造反を生むだけでなく自民党から「古い社会党」というレッテルを張られる。昨年提出済みの民主党案よりハードルを下げた修正案を与党に丸のみさせ賛成でまとめる―。これが土壇場の修正作業を続ける民主党の枝野氏や鳩山由紀夫幹事長の狙いだった。
しかし、最終決定権限を持つ小沢一郎代表は参院統一補選での野党共闘を最優先する姿勢を崩さなかった。
枝野氏「(与党再修正案の)中身は丸のみだ。政治決断してほしい」
鳩山氏「…」
十二日朝、船田氏への回答直前、「小沢説得」を求める枝野氏に鳩山氏は押し黙った。自民党がのめないよう民主党修正案の「完全な」丸のみを条件とした小沢氏を説得するのは無理だったからだ。
思惑通りとなった小沢氏側近は「政策より選挙」とうそぶいた。しかし、野党共闘を軸に戦おうとする小沢氏と、選挙の争点から憲法問題を消し去ろうと奔走した枝野氏と、戦略の違いはあってもともに選挙にらみということでは同じだった。
240
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/14(土) 08:49:29
国民投票法案 党利党略が過ぎる小沢民主党(4月14日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070413ig90.htm
現行憲法制定以来の立法府の不作為が、解消される。
憲法改正の手続きを定めた、与党提出の国民投票法案が、自民、公明両党などの賛成多数で衆院を通過した。今国会中に成立する見通しだ。憲法をめぐる戦後史で画期的なことである。
本来は、超党派で成立させるべき法案である。衆院での採決の直前になって、民主党が独自の法案を提出し、与党と民主党が対立する形になったのは、極めて残念なことだ。
それにしても、民主党の姿勢には、首をかしげざるをえない。
国民投票法案については、昨年暮れ、与党と民主党が、9項目の修正項目で合意した。衆院憲法調査特別委員会の与党と民主党の理事間では、共同提案を目指して協議が進んでいた。
与党案は、投票権年齢を「原則18歳以上」とするなど、民主党が主張する内容を大幅に取り入れて修正したものだ。両案に、ほとんど違いはない。
それが、民主党独自の法案提出となったのは、参院選に向けて、自民党との対決姿勢を示す狙いなのだろう。
安倍首相は、参院選で「憲法改正」を訴えるとし、国民投票法案の早期成立を主張してきた。民主党の小沢代表ら執行部が共同修正の動きを抑えたのには、国民投票法案でも与党に対する対決姿勢を鮮明にした方が、参院選の選挙戦略上、得策という判断がうかがえる。
与党案と民主党案の最大の違いは、国民投票の対象について、与党案が憲法改正だけとしているのに対し、民主党案は「その他の国民投票の対象にふさわしい問題」も対象にするとしている点だ。
だが、憲法前文には「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」する、とある。一般的な政策に関する国民投票は、日本の統治原理である議会制民主主義に反する。
大衆迎合政治の横行を招くことにもなる。例えば、国民に負担を求める消費税率引き上げのような問題だ。一円でも税金は安い方がよい、という一般の心理におもねって、反対政党が国民投票の実施に持ち込むようなことがあれば、大きな政治的混乱に陥るだろう。
民主党は「間接民主制との整合性の確保」の観点から、必要な法制上の措置を講じる旨を付則に定める、としている。だが、小手先の対応で、本質的な問題性が解消されるものではない。
民主党内には、憲法改正に賛成し、国民投票法案の成立を望む議員も少なくないのではないか。これ以上、政争の具にしてはなるまい。
(2007年4月14日1時35分 読売新聞)
241
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/14(土) 09:33:58
国民投票法案通過 県関係国会議員の反応は? 佐賀
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1036&blockId=421283&newsMode=article
与党の賛成多数で衆院を通過した憲法改正の手続きを定める国民投票法案。与党と民主党は合意へ向け議論を積み重ねてきたものの、結局は夏の参院選をにらんだ政局も絡み対立した。県関係の自民衆院議員は「憲法改正の第一歩ではなく、手続き法ができただけ」と強調、民主議員は「今国会でやらなければならない理由はない。政権浮揚のための道具とされている」と批判した。
特別委員会委員の自民保利耕輔議員は「与党はテーマを憲法改正に限定しており、民主案とは大きく違う。(対立は)意見が合わなければ仕方がない」と述べた。「改憲の意図がある」という野党の指摘に対しては、「改正とは切り離して考えている。憲法に規定されており、作らなければ国会の不作為といわれる。これで裏打ちされる」と語った。
今村雅弘議員も「今までなかったのがおかしい。(改正への)準備ができた意味はある」。福岡資麿議員は「間接民主主義の観点から基本は改憲に限ってやるべき」と他の重要問題もテーマに盛り込んだ民主案を批判した。その上で「両案に大きな壁があったとは思えないだけに、中身より党利党略が見え隠れすることは残念」と述べた。
与党と民主との協議は決裂したが、広津素子議員は「施行まで3年間あり、その間にすり合わせればいい」と話す。
これに対し民主の大串博志議員は「お互いにすり寄っていただけに、もう少し議論すれば一致できたでのはないか。解決の仕方はあったはず。憤りを覚える」。
「与党の一方的な日程設定」として統一地方選応援で本会議を欠席した原口一博議員。憲法改正の発議には各議院総議員の3分の2の賛成が必要となるため、「与党と民主党が分断された中で決めるべきではない。将来に禍根を残すのではないか」と懸念した。
242
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/14(土) 23:16:06
国民投票法案:与党案衆院通過、野党との対決強まる
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070414k0000m010101000c.html
国民投票法案の与党修正案が13日、衆院を通過し、自民党内では憲法論議の加速を求める声が相次いだ。野党は、民主党が衆院全体の日程審議に応じないなど、22日の参院福島、沖縄両補選をにらんで与党との対決姿勢を強めている。
自民党の中山太郎衆院憲法調査特別委員長は記者団に「憲法問題は今まで議論が少なすぎた。もっと国会議員が『国のかたち』を話し合える場所を作っていくべきだ」と強調。中川昭一政調会長も「自民党憲法草案をさらにレベルアップしていく必要もある」と積極的な姿勢を示した。中川秀直幹事長は「民主党は参院選を控えて『憲法より選挙』とばかりに反対に転じた」と批判した。
ただ、与党内も「改憲一直線」のムードには遠い。公明党の北側一雄幹事長は「我々は9条1項、2項を堅持する」と改めて明言。戦力の不保持を定めた9条2項を全面改正する自民党草案に反対した。安倍晋三首相に批判的な自民党の加藤紘一元幹事長は「国民の中で改憲機運が高まっていない。参院選の争点にするのは無理だ」と語った。
一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は記者会見で「与党のみの強行採決は憲法論議に禍根を残す。これで簡単に改憲の議論ができなくなった」と与党を批判したが、同党内には法案への賛成論も根強い。同日の衆院本会議は、前原誠司前代表が海外出張、他に7議員が統一地方選や参院補選の応援を理由に欠席・退席した。同党は「造反者なし」と強調している。
共産党の志位和夫委員長は「自公の暴走に強く抗議したい。民主党も改憲手続き法案そのものは推進した」と批判。社民党の又市征治幹事長も「安倍首相の言うがままに与党が多数を頼んで暴走している」と強調した。国民新党の亀井久興幹事長は採決を退席し「憲法改正に反対ではないが、参院選に向けて(首相の)実績づくりに使われている」と説明した。
【高山祐、山田夢留】
毎日新聞 2007年4月13日 21時11分 (最終更新時間 4月13日 21時17分)
243
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/16(月) 15:50:36
国民投票法案 参院で審議入り
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/16/k20070416000085.html
憲法改正の手続きを定める国民投票法案は、16日から参議院で審議が始まりました。法案提出者の自民党の保岡元法務大臣は「参議院では、ゼロから議論するのではなく、衆議院での審議も踏まえて足らざる所を集中的に審議してほしい」と述べ、法案の早期成立を求めました。
自民・公明両党が提出している国民投票法案は、国民投票を行う対象を憲法改正に限定し、原則として18歳以上が投票できるなどとしたもので、先週、衆議院を通過し、16日から参議院で審議が始まりました。参議院本会議では、法案の趣旨説明と、これに対する質疑が行われ、この中で民主党の簗瀬進参議院議員が「参議院での法案審議は白紙状態だ」と慎重な審議を求めたのに対し、法案提出者の自民党の保岡元法務大臣は「参議院では、ゼロから議論するのではなく、衆議院での審議も踏まえて足らざる所を集中的に審議してほしい」と述べ、法案の早期成立を求めました。この保岡氏の発言に対し、このあと質問に立った共産・社民両党は「参議院の存在を無視した暴言で強く抗議する」と反発し、保岡氏に発言の撤回と謝罪を求めました。
244
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/16(月) 18:50:55
首相 憲法改正論議へ影響否定
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/16/k20070416000142.html
安倍総理大臣は、衆議院憲法調査特別委員会の中山太郎委員長と会談し、国民投票法案の衆議院での採決で民主党の賛成が得られなかったことについて、「3年もたてば、政界のもようも変わるだろう」と述べ、憲法改正論議に影響するとは限らないという認識を示しました。
この中で、中山太郎委員長は、自民・公明両党が提出した、憲法改正の手続きを定める国民投票法案が、先週、衆議院特別委員会や本会議での採決を経て、衆議院を通過した経緯などを報告しました。これに対し、安倍総理大臣は「参議院でも十分審議してもらい、法案が成立することに期待している」と述べ、法案の早期成立に期待を示しました。そのうえで、安倍総理大臣は、衆議院での採決で民主党の賛成が得られなかったことについて「政党政治だからしかたがない。3年もたてば、政界のもようも変わるだろう」と述べ、憲法改正原案を提出できるのが、国民投票法の公布から早くても3年後となっていることを踏まえ、憲法改正論議に影響するとは限らないという認識を示しました。
245
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/16(月) 20:00:16
保岡氏発言で特別委開けず
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/16/k20070416000167.html
国民投票法案は、16日から参議院で審議が始まりましたが、法案提出者の自民党の保岡元法務大臣が「衆議院での審議も踏まえて、足らざる所を集中的に審議してほしい」と述べたことに、野党側が反発し、特別委員会を開くことはできませんでした。
自民・公明両党が提出している国民投票法案は、先週、衆議院を通過し、16日の参議院本会議で、法案の趣旨説明と、これに対する質疑が行われました。この中で、民主党の簗瀬進参議院議員が「参議院での法案審議は白紙状態だ」と慎重な審議を求めたのに対し、法案提出者の自民党の保岡元法務大臣は「参議院では、ゼロから議論するのではなく、衆議院での審議も踏まえて、足らざる所を集中的に審議してほしい」と述べました。この保岡氏の発言に対し、野党側は「参議院の存在を無視した暴言だ」として、保岡氏が発言を撤回しないかぎり、このあとの憲法調査特別委員会での審議には応じられないと反発しました。このため、保岡氏は、参議院議院運営委員会の理事会に出席し、「発言の真意は、参議院でも慎重に審議してほしいということにあり、誤解を与えたのはたいへん申し訳ない」と陳謝し、議事録から発言を削除することになりました。また、16日に予定していた特別委員会の趣旨説明は見送られ、17日の行うことになりました。これに関連して、自民・公明両党の衆・参の国会対策委員長らが会談し、両党の参議院側からも「保岡氏の発言は、一院制を念頭において発言しているのではないか。厳重に抗議したい」などと批判する意見が相次ぎました。
246
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/16(月) 20:02:52
国民投票法案:保岡元法相が失言 参院与野党も反発
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070417k0000m010065000c.html
憲法改正手続きを定める国民投票法案が参院で審議入りした16日、自民党の保岡興治元法相(衆院議員)が法案提案者として参院本会議で行った答弁に野党側が反発し、同日に予定されていた参院憲法調査特別委員会での法案趣旨説明は17日にずれこんだ。
「参院ではゼロから議論を始めるのではなく、衆院審議を踏まえ、足らざるところを集中的に審議されるものと思う」との答弁に、「参院の独自性」を主張してきた参院の与野党から「参院軽視だ」と反発の声があがった。保岡氏は04年に自民党憲法調査会長として憲法改正大綱素案をまとめた際、参院議員の間接選挙制など衆院の優越性強化案を盛り込み、参院側の猛反発を買った経緯もある。以来、保岡氏は「1院制論者」とみられており、参院幹部は今回の発言について「1院制を主張している人らしい参院軽視だ」と批判する。
結局、保岡氏は自民党の参院幹部からも「参院は参院として審議をスタートする」といさめられ、参院議院運営委員会理事会で陳謝、議事録を訂正した。【須藤孝、高山祐】
毎日新聞 2007年4月16日 19時57分
247
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/16(月) 21:54:22
国民投票法案の参院審議 野党は最低投票率などに焦点
2007年04月16日20時57分
http://www.asahi.com/politics/update/0416/TKY200704160301.html
参院は16日の本会議で、憲法改正の手続きを定める国民投票法案の審議に入り、野党側は(1)最低投票率制の有無(2)公務員の政治的行為の制限(3)テレビ広告規制――を中心に与党案を批判した。この日は憲法調査特別委でも審議入りする予定だったが、与党案提出者の保岡興治衆院議員の本会議答弁に野党側が反発。委員会開会は見送った。
最低投票率制は与党案には盛り込まれていないが、共産党の市田忠義氏と社民党の近藤正道氏が「有権者の1、2割の賛成で改憲案が通る」などと指摘した。
このほか野党からは、公務員の政治的行為の制限について「どんな行為が許されないのか不明確で、萎縮(いしゅく)させる恐れがある」(近藤氏)、テレビ広告が投票2週間前までできることには「潤沢な資金力を持つ勢力が広告を買い占め、改憲の大キャンペーンが展開される」(市田氏)といった懸念が示された。
一方、本会議で保岡氏が「参院では衆院での議論を踏まえ、足らざるところが集中的に審議されるものと思慮する」と答弁したことに、野党側が「参院軽視だ」と反発。保岡氏は参院議会運営委員会の理事会で謝罪したが、憲法調査特別委の審議や日程協議は17日以降に先送りされた。
また、この日は衆院憲法調査特別委の中山太郎委員長が、民主党が反対の中で採決に踏み切った経緯を安倍首相に説明した。民主党の反対で改憲は遠のいたとの見方が出ているが、会談後、首相は記者団に「政界はどんどん変わる」と語り、将来の憲法改正案の発議にあたっての民主党との協調に期待を示した。
248
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/17(火) 15:54:01
簗瀬、船田両氏が参院本会議で応酬 栃木下野
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/php/s_news.php?f=k&d=20070417&n=5
参院での国民投票法案の審議が始まった十六日の本会議で、民主党の簗瀬進参院議員は党を代表して登壇し「国民不在の審議強行は憲法改正権者としての国民に対する重大な背信行為」と与党を強く批判、参院での慎重審議を求めた。一方、自民党の船田元衆院議員は法案の発議者として答弁側にまわり「(法整備は)国民主権を確立することにほかならず、その重要性は大きい」として法案の早期成立を求めた。
簗瀬氏は、先週末に衆院で与党が野党の反対を押し切って採決したことを「主権者としての国民の権威を踏みにじる暴挙」と批判し、船田氏ら発議者に国民への謝罪を求めた。
また「国民投票法が議員立法であるにもかかわらず、総理として再三にわたって国会審議に容喙(ようかい)してきた。三権分立の基本を犯すものだ」として、安倍晋三首相にも批判の矛先を向けた。
さらに「最終的に国会が発議しても国民がそれを否決したら、国民が国会の意思を否定したことになる。このようなアナーキーな状況をつくってはならない」として、参院では地方公聴会の回数を増やすなどし、徹底審議するよう求めた。
249
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/18(水) 19:47:39
国民投票法案:小沢代表、成立急ぐ与党姿勢を批判
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070419k0000m010042000c.html
民主党の小沢一郎代表は18日、熊本市で記者会見し、憲法改正手続きを定める国民投票法案の今国会成立を目指す与党の姿勢について「なんで多数で無理やり急ぐのか。憲法改正は両院の3分の2(の賛成)がないとできない」と批判。「安倍(晋三首相)さんは信念を持っているのか、あるいはスローガンを掲げちゃったから何かを残さないといけないということなのか、はかりかねる」と皮肉った。
毎日新聞 2007年4月18日 19時26分
250
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/19(木) 18:39:19
首相の発言巡り議論 船田氏と簗瀬氏 栃木下野
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/php/s_news.php?f=k&d=20070419&n=5
民主党の簗瀬進参院議員は十八日、国民投票法案を審議する参院憲法調査特別委員会で質問に立った。一連の憲法改正論議に対する安倍晋三首相の発言を問題視している簗瀬氏は、発議者として委員会に出席した自民党の船田元衆院議員と直接議論を交わし、船田氏も「遠いところから見守ってほしかった」と安倍首相に対しやや批判的な答弁をした。
251
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/19(木) 23:39:47
自衛軍と海外派遣は別投票で
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/19/k20070419000185.html
国民投票法案を審議している参議院憲法調査特別委員会で、自民・公明両党の法案提出者は、仮に憲法9条を改正して自衛軍の創設と国際協力活動のための自衛軍の海外派遣を明記しようとする場合、この2つをひとくくりにして賛否を問うのではなく、個別に投票を行うべきだという見解を示しました。
自民・公明両党が提出している国民投票法案では、憲法改正原案は内容が関連する項目ごとに提出することになっており、投票はそれぞれの項目ごとに行うとしています。これについて、19日の参議院憲法調査特別委員会で、社民党の近藤正道参議院議員が「どういう基準で関連する項目だと決めるのか明確でない」とただしたのに対し、法案提出者の自民党の船田元経済企画庁長官は「法案の成立後、衆・参両院に設置される憲法審査会で審議して決めることだ」と述べました。そのうえで、船田氏は、仮に、憲法9条を改正して自衛隊を軍隊として明確に位置づけるための自衛軍の創設と、国際協力活動のための自衛軍の海外派遣を9条に明記しようとする場合の対応について、「個別の自衛権の問題と、集団的な自衛権にかかわる問題は内容的に質の異なる問題だと指摘されており、1つにまとめて問いかけるのは疑問だ。別々に投票を行うべきだ」と述べました。また、公明党の法案提出者の赤松正雄衆議院議員も「個別に聞いていくべきだ」と述べ、船田氏と同様の見解を示しました。
252
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/21(土) 19:39:12
成立視野に投票法案で攻防 与党、審議加速へ
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007042101000347_Politics.html
国会は週明けから、参院では憲法改正手続きを定める国民投票法案の成立を視野に入れた与野党攻防が展開されそうだ。24日には、衆院本会議でイラクでの自衛隊の活動を2年延長するイラク復興支援特別措置法改正案も審議入り予定で、与党は5月の連休を控え、重要法案の審議をさらに加速させる構えだ。
与党の国民投票法案を審議する参院憲法調査特別委員会は、既に約14時間半の審議を終了、23日には参考人質疑、24日には仙台、名古屋両市で地方公聴会も開く。
与党は「毎日審議すれば憲法記念日の5月3日までの成立は可能」(国対幹部)として、連休の前にも「採決の目安」(同)としている審議時間30時間前後を確保、特別委や本会議での可決、成立をうかがう。
野党側は民主党が衆院に続き対案を提出することを決定。与党内には「無理に5月3日にこだわる必要はない」(自民党幹部)との意見も出始めている。
253
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/24(火) 20:27:38
防衛相 集団的自衛権の議論を
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/24/k20070424000112.html
久間防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で、集団的自衛権をめぐる研究を進めるために政府が近く設置する有識者会議では、集団的自衛権の行使は許されないとしている今の政府の憲法解釈も含め幅広く議論してもらいたいという考えを示しました。
安倍総理大臣は、23日、集団的自衛権の行使は許されないとしている今の憲法解釈の変更が有識者会議の議論の対象となるかどうかについて「法的な整理において時代が変わっている中でどう解釈すべきか議論してもらいたい」と述べました。これに関連して、久間防衛大臣は、記者会見で「戦後50年、60年がたって、憲法を作った当時から解釈がひとつも変わらないというのは時代の背景として少し違うのではないかという気がしている。会議ではそういうことも含めて幅広く研究したほうがよい」と述べました。そのうえで、久間防衛大臣は「政府は、これまで自衛権を集団的自衛権と個別的自衛権の2つに分けて解釈しているが、分けにくいのではないか。これについても議論してもらったほうがよい」と述べました。
首相“集団的自衛権を議論”
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/24/k20070424000131.html
安倍総理大臣は、衆議院本会議で、集団的自衛権の行使をめぐる研究を深める有識者会議の設置を近く発表するとしたうえで、集団的自衛権と憲法との関係についても「結論を予断することなく、さまざまな観点から議論してもらいたい」と述べました。
この中で、安倍総理大臣は、政府が憲法解釈上許されないとしている集団的自衛権の行使について「時代の状況にあった実効性のある安全保障の法的基盤を再構築することが必要であり、個別具体的な類型に即し、集団的自衛権の問題を含めた憲法との関係の整理について研究を深める具体的な方策の1つとして有識者会議の設置を検討しており、近く発表することにしている」と明らかにしました。そのうえで、安倍総理大臣は、有識者会議の検討内容について「有識者の方々には、集団的自衛権の問題も含め、憲法との関係の整理について、結論を予断することなく、さまざまな観点から検討してもらいたい」と述べました。
254
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/24(火) 22:47:37
首相 在任中の憲法改正に意欲
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/24/k20070424000188.html
安倍総理大臣は、東京都内で開かれた自民党の「新憲法制定推進の集い」であいさつし、「自民党総裁として約束した以上、憲法改正を必ず政治スケジュールにのせる」と述べ、総理大臣在任中の憲法改正の実現に、あらためて意欲を示しました。
自民党は、安倍総理大臣が、政権公約の柱の一つとして憲法改正を掲げていることや、憲法改正の手続きを定める国民投票法案が衆議院を通過し、参議院での審議が行われていることを踏まえ、憲法改正に向けた国民的な機運を高めようと、24日、東京都内で、「新憲法制定推進の集い」を開き、安倍総理大臣や中川幹事長ら党幹部らが出席しました。この中で、安倍総理大臣は、「私たちの手で、新しい憲法を書いていくということこそ、新しい国をつくっていくという精神につながる。自民党総裁として約束した以上、憲法改正を必ず政治スケジュールにのせる」と述べ、総理大臣在任中の憲法改正の実現に、あらためて意欲を示しました。また、中曽根元総理大臣は、「今の憲法は、マッカーサーの占領下で作られたもので、60年もたつうちに、大きな欠陥が出てきた。憲法9条などは、世界の大きな激変に対応できていない」と述べ、憲法改正の必要性を強調しました。
255
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/24(火) 22:57:30
お口が軽いね、軽すぎる。総理大臣か、これ。
首相、在任中の改憲に決意 自民集会「GHQは素人」
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007042401000723_Politics.html
自民党は24日、日本国憲法が施行されてから5月3日で60周年になるのを前に「新憲法制定推進の集い」を都内で開いた。安倍晋三首相(党総裁)は「総裁として憲法改正を約束した以上は必ず政治スケジュールにしていく」と述べ、在任中の改憲実現への決意を表明した。
同時に「占領時代につくられた現行憲法を起草したのは、憲法に素人のGHQ(連合国軍総司令部)の人たちだった。基本法である以上、成立過程にこだわらざるを得ない」と強調。「制定から長い年月がたち、時代に合わないものもある。21世紀にふさわしいものにしていかねばならない」と述べた。
集会は、憲法改正手続きを定める国民投票法案の今国会での成立が確実になったことを踏まえ、改憲実現を掲げる「安倍カラー」を印象付けるのが狙い。首相は7月の参院選で憲法改正を争点化したい意向を表明しており、国民的議論を盛り上げたい思惑もある。
256
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/24(火) 23:09:43
自民、新憲法制定へ集会 首相、改正に強い意欲
2007年04月24日21時57分
http://www.asahi.com/politics/update/0424/TKY200704240368.html
自民党は24日、東京都千代田区の九段会館で「新憲法制定推進の集い」を開いた。安倍首相は、現行憲法が米占領下で制定されたことを強調し「基本法である以上、その成立過程にこだわらざるを得ない。自民党総裁として、憲法改正を必ず政治スケジュールにのせる」と改めて改憲への意欲を表明した。
自民党が05年11月に新憲法草案を発表して以来、「新憲法制定」をうたって集会を開くのは初めて。首相のほか中川秀直幹事長、中川昭一政調会長、中曽根元首相、中山太郎衆院憲法調査特別委員長らが出席した。
首相は、党是である改憲について「いよいよ私たちの時代にこそ、宿題を果たさなければならない」と主張。その理由として(1)現行憲法は占領下でGHQ(連合国軍総司令部)の素人により起草された(2)長い年月がたち、時代にあわないものもある(3)新憲法制定こそ、新しい時代を切り開く精神につながる――を列挙した。
新憲法制定議員同盟の会長も務める中曽根元首相は、国民投票法案の今国会成立が確実になっていることに触れ「これが通れば、いよいよ憲法問題がみなさんのものになる。そういう気持ちで努力したい」と語った。首相は今月5日に中曽根元首相と会談し、「国民的理解を踏まえるために、運動を展開してもらいたい」と要請している。
国民投票法案をめぐっては、中川幹事長も「60年の遅れを取り戻しつつある」と述べ、早期成立に期待感を示した。
257
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 03:14:33
最低投票率規定、自民内で批判相次ぐ
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070424/20070424-00000042-jnn-pol.html
憲法改正の手続きを定める国民投票法案へ、最低投票率の規定を盛り込むべきという意見が国会の内外から出ていることについて、自民党内から批判的な意見が相次ぎました。
国会で審議中の与党修正案には、国民投票成立の条件として、一定の投票率を求める最低投票率の規定が盛り込まれておらず、野党側は「場合によっては有権者の1、2割程度の賛成で成立してしまう」と反発しています。
自民党の関係合同部会では、出席者から「最低投票率の導入はボイコット運動を誘発することにつながる」といった意見や、憲法改正の手続きに触れた「憲法96条にも投票率の要件はなく、憲法違反につながる恐れがある」など、批判的な意見が相次ぎ、賛成意見はありませんでした。
こうした中、参議院の憲法調査特別委員会では、参議院では初めてとなる地方公聴会が開かれました。与党側は当初目標に掲げていた5月3日の成立にはこだわらず、来月中旬の成立を目指していますが、民主党は独自の修正案の提出も視野に抵抗していく構えです。(24日13:49)
258
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 03:15:40
安倍首相、任期中の憲法改正に意欲
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070424/20070424-00000062-jnn-pol.html
安倍総理大臣は、自民党が主催した新憲法制定をめざす集会に出席し、「憲法改正を必ず政治スケジュールに載せていく」と述べて、自らの任期中の憲法改正に改めて意欲を示しました。
「私も自由民主党の総裁として、お約束をいたしました以上、この憲法改正、必ず政治スケジュールに載せていく」(安倍首相)
安倍総理はこのように述べるとともに、「新しい憲法を書いていくということこそ、新しい時代を切り開いていくという精神につながっていく」として、自らの任期中に憲法改正を実現することに意欲を示しました。
また中川幹事長は、「民主党は、『憲法より生活を』というスローガンで問題を先送りしようとしている」と、民主党の対応を批判しました。
国会では憲法改正の手続きを定める国民投票法案の審議が大詰めを迎えており、自民党としてはこのタイミングで集会を開くことで、憲法改正の機運を高める狙いがあるものとみられます。
しかし、その国民投票法案を審議している参議院の特別委員会の関谷委員長は、安倍総理が集団的自衛権について研究する姿勢を示していることに触れ、「憲法改正に向かっている時に安倍総理の発言は少し急ぎすぎている」と述べ、これを牽制しています。(24日20:37)
259
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 07:22:59
首相 在任中の憲法改正に意欲
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/25/k20070425000016.html
安倍総理大臣は、26日からのアメリカ訪問を前に、アメリカの報道機関のインタビューに応じ、「時代を切り開いていくため、任期中に憲法改正を成し遂げたい」と述べ、総理大臣在任中の憲法改正に強い意欲を示しました。
この中で、安倍総理大臣は、憲法改正を目指す理由について、「今の憲法は、連合国の占領下に制定された。制定されて60年が経過し、時代に合わなくなった条項が出てきたり、新しい価値観も生まれてきた。私たち自身で憲法を書いていくことが、時代を切り開いていく精神にもつながっていく」と述べました。そのうえで安倍総理大臣は、「日本の憲法は、改正されていない憲法としては最も古い憲法だ。私の任期中に、憲法改正を成し遂げたい」と述べ、総理大臣在任中の憲法改正に強い意欲を示しました。また、安倍総理大臣は、北朝鮮の核やミサイルの開発について、「北朝鮮が核を保有すれば、運搬手段であるノドンミサイルはすでに保有しているので、明らかに日本にとって脅威だ。それに対応するための自衛隊であり、日米同盟だ」と、述べたうえで、「私は、キム・ジョンイル総書記は、ある意味で合理的な判断ができる人物だと考えているからこそ、対話と圧力の政策が有効だと考えている」と述べました。
260
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 07:52:23
参院地方公聴会 国民投票案4氏が公述
最低投票率に疑問相次ぐ 讀賣静岡
参議院憲法調査特別委員会の地方公聴会が24日、名古屋市のホテルで開かれた。憲法改正手続きにかかわる国民投票法案について、参院での審査の参考とするもので、この日は仙台市との2会場で開催された。
委員会側の出席者は自民党の田中直紀、民主党の芝博一、公明党の荒木清寛、社民党の近藤正道各委員。
公述人は、自民党推薦の鈴沖勝美・県国民健康保険団体連合会専務理事、民主党推薦の日沖靖・三重県いなべ市長、同党推薦の笠松健一・弁護士(大阪弁護士会所属)、公明党推薦の網中政機・名城大法学部教授。
各公述人が15分ずつ意見を述べた後、委員側との質疑応答形式で行われた。日沖、笠松、網中の3氏からは、与党案に国民投票成立に関して最低投票率の定めがないことについて批判や疑問が出た。
これに対し、荒木委員が「今後、委員会で最低投票率を定めるべきか議論する」、芝委員も「直ちに最低投票率を設けるとの結論にはならないが、当然議論すべき論点だ」などとした。
また、笠松氏からは、国民投票無効訴訟の手続き案で、第一審裁判所が東京高裁とされていることについて「地方の人々を軽視している。全国の地裁で行えるようにすべきだ」との意見が出された。
(2007年4月25日 読売新聞)
261
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 13:21:03
集団的自衛権容認 首相「予断なく検討」
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070425/skk070425000.htm
安倍晋三首相は25日午前の参院本会議で、政府の集団的自衛権に関する有識者会議について「時代状況に適合した実効性のある安全保障の法的基盤を再構築することが必要だ。憲法との関係の定義について、予断なくさまざまな観点から検討していただきたい」と述べ、改めて憲法解釈の見直しが必要だとの認識を強く示唆した。
一方、公明党の北側一雄幹事長は同日午前の記者会見で、有識者会議の議論について「従来の政府解釈を見直していくことはあってはならない」と述べ、集団的自衛権の行使容認に向けた議論を強く牽制(けんせい)した。
北側氏は、有識者会議での検討課題とされる米国を狙った弾道ミサイルをミサイル防衛(MD)システムで迎撃するなどの4類型の事例は「相当程度、個別的自衛権の範囲内で解決できる」と指摘。集団的自衛権の行使容認については「憲法解釈の見直しではなく、憲法改正論議の中で堂々とやるべきだ」と語った。
(2007/04/25 12:32)
262
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 13:26:27
2007/04/25-13:23 憲法の在り方、積極議論を=施行60周年記念式で安倍首相
http://www.jiji.com/jc/s?k=2007042500455
衆参両院は25日、憲政記念館で憲法施行60周年記念式を開催した。安倍晋三首相はあいさつで「新しい国造りに向け、国の姿、形を語る憲法の在り方についての議論が、国民とともに積極的に行われることを願っている」と述べ、憲法改正に向けた議論の高まりに期待を示した。
首相は「憲法を頂点とした基本的枠組みを時代の変化に対応させるため、改革が求められている」と指摘。「日本国憲法の基本原則の普遍的価値を改めて深く心に刻み、さらに前進する決意を新たにする」と強調した。
衆参両院議長もあいさつし、河野洋平衆院議長は「現在行われている憲法の議論も、謙虚に歴史に学ぶ心を持ち、国家と国民の将来に責任を持って行われることを切に望む」と表明。扇千景参院議長は「憲法とともに創設60年を迎える参院として、国民の厳粛な信託に応えていくために一層その責務を果たしていく」と述べた。
これに先立ち、首相らは記念館の敷地内に植樹した。
263
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/25(水) 16:42:42
みやげ?
米元高官 憲法解釈変更に期待
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/25/k20070425000113.html
アメリカのアーミテージ元国務副長官は、安倍総理大臣と会談したあと、記者団に対し、日本政府が憲法解釈上許されないとしている集団的自衛権の行使について「日本がより柔軟性を持つのはよいことだ」と述べ、憲法解釈の変更などに期待を示しました。
アーミテージ元国務副長官は、超党派の有識者とともにことし2月、日本が集団的自衛権の行使を可能にすることが望ましいなどとする報告書をまとめており、26日からのアメリカ訪問を控えた安倍総理大臣と会談しました。会談後、アーミテージ氏は記者団に対し、日本政府が集団的自衛権の行使をめぐる研究を深めるため、有識者の懇談会の設置を25日に発表することについて、「あくまで日本の決断だが、日米双方にとって、日本がより柔軟性を持つのはよいことだ」と述べ、日本政府が集団的自衛権を行使できるよう、憲法解釈の変更などを行うことに期待を示しました。また、アーミテージ氏は「アメリカ政府は安倍総理大臣の訪米を楽しみにしている。日本の総理大臣が来ることで、アメリカにとって長期的な国益があるアジアに再び注意を向けるきっかけになるのはたいへんよいことだ」と述べました。
264
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/26(木) 13:01:57
安倍首相、憲法解釈変更の意向示す 集団的自衛権
2007年04月26日11時25分
http://www.asahi.com/politics/update/0426/TKY200704260132.html
安倍首相は26日午前、集団的自衛権の行使を認めるための憲法解釈変更について「私の方針は随時述べている。所掌の部署において、私の方針にのっとって整理研究等をしているのは当然ではないか」と述べた。集団的自衛権の行使はこれまでの憲法解釈では禁じられてきたが、行使の容認に向け内閣法制局などで検討を進めていく意向を示したものだ。
米国・中東訪問への出発前に、首相公邸前で記者団に語った。
首相はこれまで、集団的自衛権の研究を機に解釈変更に踏み込む考えを示唆している。17日の米メディアでも、憲法の解釈変更について「世界に貢献するために政治家として責任ある者として考えるべきだ。その観点から法整備、解釈を研究していきたい」と強調していた。
ただ、複数の内閣法制局幹部は26日朝、首相からの検討指示を否定、憲法解釈の変更も検討していないとしている。今回の発言には、歴代首相が国会答弁で示してきた憲法解釈の変更に消極的な内閣法制局を牽制(けんせい)する狙いがありそうだ。
政府は25日、首相の私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」を設置。ここでは、(1)対米ミサイル撃墜(2)公海上の米艦船への攻撃に応戦――など四つ事例についての研究を求めている。懇談会設置について、首相は「(憲法を)どう解釈すべきか議論をしてもらいたい」と解釈変更に意欲を示した。
265
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/26(木) 21:44:03
集団的自衛権 解釈変更に反対
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/26/k20070426000142.html
自民党の山崎前副総裁と谷垣前財務大臣は、集団的自衛権の行使をめぐって、政府が有識者の懇談会を設置したことに関連して、憲法を改正せずに、解釈の変更によって集団的自衛権の行使を認めることには反対する考えを示しました。
政府は、憲法解釈上、許されないとしている集団的自衛権の行使をめぐる研究を深めるため、有識者の懇談会を設置しましたが、メンバーの中に、集団的自衛権を行使できるよう憲法解釈を変更すべきだという意見も少なくないため、憲法解釈の変更にまで踏み込む議論につながるのかが注目されています。これに関連して、自民党の山崎前副総裁は26日、山崎派の総会であいさつし、「この問題では、憲法の改正を正面から堂々と議論すべきで、解釈改憲で集団的自衛権の行使を認めることには非常に問題がある。政権ごとに憲法解釈が変更されれば、憲法の土台が揺らいでしまう」と述べ、憲法解釈の変更によって、集団的自衛権の行使を認めることには反対する考えを示しました。また、谷垣前財務大臣も、谷垣派の例会で、「憲法の解釈は、条文だけでなく、国会での議論、裁判の判例、国民の考え方といったさまざまなものが積み重なって構成されている。憲法の解釈変更は行うべきではない」と述べました。
266
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/27(金) 09:38:52
国民投票法案の凍結期間 自民「改憲の大綱は作成可能」
2007年04月27日06時10分
http://www.asahi.com/politics/update/0427/TKY200704260361.html
憲法改正の手続きを定める与党の国民投票法案で、改憲原案を国会に提出できない3年間の「凍結期間」内であっても、改憲案の大綱や骨子は作成できる仕組みであることが明らかになった。同法が成立すれば、次の国会から実質的な改憲論議に踏み込むことができることになる。自民党はそれを前提に、改憲の実現時期について「最短で11年秋」とした見通しをまとめているが、「憲法について冷静に考える」という凍結期間の趣旨に反するとの反発は必至だ。
与党案では、同法成立後に衆参両院に新設される憲法審査会には、改憲原案の「審査権」のほか、憲法に関する「調査権」もあると規定している。審査権は3年間凍結されると付則で定めたが、「調査」に関してはどこまで可能なのかあいまいだった。与党案提案者の船田元氏(自民)は凍結期間について「憲法の調査に専念する。経過したらすぐに手のひらを返すように改正原案を発議することにはならない」と説明していた。
26日の参院憲法調査特別委員会で、与党案提案者の保岡興治氏(自民)が凍結期間について「改憲原案そのものを審議することはしない期間として『凍結』という言葉は使われている」と説明。「3年間は原案は審議できないが、骨子案、要綱くらいまでは詰めてもいい」と語った。
複数の自民党関係者によると、同党の法案提案者が3月23日の党総務会で、凍結期間内でも「具体的改憲の骨子案の作成など」は可能とした資料を配布していた。5月に国民投票法が成立すると、最短で11年秋にも改憲が可能との見通しを示している。
具体的には、今年秋の臨時国会で衆参両院に憲法審査会を設置。凍結期間の間に改憲原案の大綱・骨子をまとめて、解禁直後にそれをもとにした改憲原案を提出。凍結期間中の論議も踏まえ、1年余りの審議で採決する――と想定している。
ただ、同法案をめぐる与党と民主党との協調路線が破綻(はたん)していることから、自民党の想定通りに憲法審査会が運営されることは考えにくい。26日の審議では、同じ与党案提案者の赤松正雄氏(公明)が保岡氏の答弁を「論理的には可能性は否定できない」としつつも慎重姿勢を示し、「3年たってすぐに改正原案の審査に入るとは考えられない」との認識を示した。
267
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/27(金) 21:07:51
集団自衛権:自民特命委が初会合
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070428k0000m010089000c.html
自民党の集団的自衛権に関する特命委員会(委員長・中川昭一政調会長)が27日、党本部で初会合を開き、政府の憲法解釈で行使が禁じられている集団的自衛権に関する議論を始めた。この問題では、安倍晋三首相の意向を受け政府が有識者懇談会の設置を決めており、党側も並行して検討を進めることで、憲法解釈の見直しも視野に入れた議論の地ならしを図る狙いがある。
会合で中川氏は「集団的自衛権がわが国の国益にいかに重要か。憲法の範囲内で何ができ、何が必要なのかを改めて議論する必要がある」と述べ、現行憲法下での集団的自衛権行使の可能性を探っていく考えを示した。委員長代理に石破茂元防衛庁長官が就任。今後、週1回の議論を重ね、有識者懇と歩調を合わせ、参院選後の9月にも結論を取りまとめる方針。
ただ、山崎拓前副総裁が26日の山崎派総会で「解釈改憲で時の政権によって変わるということでは憲法の土台が揺らぐ」と訴えるなど、党内にも憲法解釈の見直しには慎重論が根強い。
一方、公明党も5月10日から、外交安保調査会で集団的自衛権をテーマに議論をスタートする。太田昭宏代表は27日の記者会見で、有識者懇での議論について「集団的自衛権の行使に道を開いていくものであってはならないし、(そういうものではないと)安倍首相から聞いている」と強調。政府、自民党の議論をけん制した。【田中成之、高山祐】
毎日新聞 2007年4月27日 20時20分
268
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/28(土) 23:03:31
国民投票法案 「慎重議論を」56%/南日本新聞鹿県民調査
(04/28 07:54) 鹿児島
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=4141
南日本新聞社は4月中旬、鹿児島県内で憲法改正手続きを定める国民投票法案に関する電話世論調査を行った。同法案の審議、制定について「慎重に議論すべきだ」と回答した人は56.7%と過半数を超えた。同法案は与党の賛成で衆院を通過。与党は5月中旬にも参院で可決する方針だが、県民の多くが早期制定を望んでいないことが明らかになった。同法案について「よく知っている」は17.8%にとどまった。調査は県民1010人から回答を得た。
国民投票法の制定に慎重な議論を求める意見は「早く制定すべきだ」の8.7%を大きく上回った。「制定する必要はない」は4.5%と、法制定自体への反対は少ないものの、野党の反発を押し切り一気に成立させようとする与党の姿勢に警戒感があるとみられる。
国民投票法案の認知度は「少し知っている」40.4%、「知らない」23.8%で、内容が十分に知られていないことが浮き彫りになった。「分からない・答えない」も18.0%あった。
今回の調査は、同法案が衆院を通過した直後に実施。国会の動向や残された論点など、報道が多かった時期にもかかわらず、県民の関心が高まっていないことがうかがえる。「手続きを決めるだけの法律」と、重要視しない向きもあるとみられる。
衆院で可決された与党修正案は、(1)国民投票の対象は憲法改正に限定(2)投票権者は18歳以上(当面20歳以上)(3)両院に憲法審査会を置くが、公布から3年は憲法改正案の提出、審査はしない−などが柱。
269
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/28(土) 23:55:00
民主・枝野氏、国民投票法案めぐり小沢氏を批判
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070428i214.htm
28日開かれた読売国際会議・日本国憲法施行60年記念特別フォーラムで、民主党の枝野幸男・憲法調査会長は、憲法改正の手続きを定める国民投票法案で与党と修正合意できなかったことについて、「責任は安倍首相と小沢代表にある」と述べ、小沢氏を痛烈に批判した。
枝野氏は、自民党の船田元・衆院憲法調査特別委員会理事らと進めた修正協議が、最終段階で覆されたことを念頭に、「(自民、民主)両方で現場の議論を聞いていない人が余計なことを言う。それは向こう(自民党)だけと言うつもりはない。2大政党で政権を争う以上、自民党総裁や民主党代表らは次の選挙で勝つことを最優先しなければいけない立場だ。そういう人が憲法にかかわれば、合意形成はできない」と述べた。
さらに、「安倍首相対小沢代表(の構図)が続いている限りは、(憲法改正ができない)状況が続かざるを得ない。早く両党の党首が代わって、船田氏らと一緒に真っ当な憲法議論ができるような状況になることを期待している」とまくし立てた。
また、「閣僚や党首を目指す政治家、生臭い仕事をしている政治家は憲法にはかかわるべきではない。しばらく私は憲法から離れる」とも述べた。
一方、安倍首相が憲法改正を夏の参院選の争点に掲げたことに対し、枝野氏は、「参院選の争点にするという発言は明らかに迷惑な話だ。参院選の争点にすると言われたら、(憲法問題で)違いを強調しないといけない。だから自民党とは一緒に(憲法改正を)できなくなる」と強調した。
公明党の赤松正雄・憲法調査会座長も「発言があるたびに、『言い回しに気を付けてほしい』と太田代表が(首相に)言っているが、あまり聞いて頂けない感じがする。ちょっと迷惑している」と不快感を示した。船田氏も「(首相を)擁護しないといけない立場だが、ちょっと言い過ぎだ」と語った。
(2007年4月28日22時46分 読売新聞)
270
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/28(土) 23:56:48
自・民・公の代表が集団的自衛権など論議…憲法フォーラム
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070428i213.htm
5月3日の憲法記念日を前に、読売国際会議・日本国憲法施行60年記念特別フォーラム「日本の決断―憲法のあり方を考える」(主催=東京会議・読売国際経済懇話会、読売新聞憲法問題研究会)が28日、東京・内幸町の日本プレスセンターホールで開かれ、自民、民主、公明3党の代表者らが憲法問題を語り合った。
安倍首相が有識者会議を発足させて集団的自衛権に関する個別事例の研究に着手したことに関し、自民党の船田元・衆院憲法調査特別委員会理事は「一つひとつ解決するのは大事だが、歯止めをかける議論はしておくべきだ。解釈で何でもできる状況は作るべきではない。憲法を改正して限度のある集団的自衛権とするのが真っ当な方法だ」と指摘した。
これに対し、民主党の枝野幸男・憲法調査会長は、有識者会議が検討課題としている「4類型」について、「すべて決着のついている話だ。現行憲法の条文でも全然問題はない」と述べ、現行憲法下で実行可能との考えを示した。公明党の赤松正雄・憲法調査会座長も、「個人的には今の憲法解釈でも認めていいのではないかと思う」と同調した。
参院で審議中の憲法改正の手続きを定める国民投票法案について、自民党の中山太郎・衆院憲法調査特別委員長は基調講演で、「初めて国民に主権者としての国のかたちを決める権力が発生した」と述べ、意義を強調した。北岡伸一・東大教授も「憲法に書いている国民投票に関する規定がないのは欠点だった。60年間放置されていたのは政治の怠慢と言わざるを得ず、是正されつつあるのは結構なことだ」と評価した。
また、野党から、国民投票の成立に一定の投票率を条件にする「最低投票率制度」の導入を求める声が出ていることについて、中西寛・京大教授は「憲法上の法的な根拠はあまりない。意味がない議論だ」と否定的な見方を示した。北岡氏も「反対派がボイコットをすれば(国民投票を)つぶせる、というのは好ましくない」と述べ、棄権運動を誘発することへの懸念を示した。
憲法改正について、船田氏は「自民党の新憲法草案が最善ということではない。できるだけ多くの勢力の合意を得ながら、新しい憲法作りに全力で取り組む」として早期実現に意欲を示した。
これに対し枝野氏は「憲法の手続き法で(与党と民主党が)合意形成ができなかったのだから、中身についてできるはずがない。近い将来、憲法が変わる可能性は非常に低まった」と語った。
(2007年4月28日22時38分 読売新聞)
271
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/04/29(日) 10:19:49
憲法改正反対46%/本社世論調査
賛成43%を上回る/9条改正反対は5割超 沖縄T
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200704291300_01.html
施行六十年の憲法記念日を前に、沖縄タイムス社が二十一、二十二の両日に実施した電話による県内世論調査で、憲法改正について「必要ない」と答えた人は全体の46%で、「必要ある」の43%をやや上回った。二〇〇四年四月の前回調査で「必要ない」は29%で、「必要ある」は50%だった。憲法改正の焦点になっている九条については「改正するべきではない」が56%(前回40%)、「改正するべきだ」24%(同29%)。国会で足早に進む改憲論議に、慎重な考えを示す人の割合が増えている現状が浮かび上がった。
改憲に反対した人に理由を聞くと「平和理念があるから」が最も多く67%、「国民の義務が重くなりそうだから」15%、「生活に根付いているから」13%だった。前回調査は「平和理念」66%、「生活」7%でそれぞれ微増。年代別に見ると、反対は五十代が最も多い。
改憲に賛成の理由は「新しい権利や制度を加えた方がよいから」は57%(前回26%)、「アメリカの押し付け憲法だから」21%(同38%)、「自衛隊の位置付けを明確にした方がよいから」16%(同28%)。年代別で賛成に最も多かったのは三十代だった。
改憲容認派の51%が改正は「緊急な課題」と考えている。
九条について「改正するべきだ」と答えた人のうち、戦争放棄をうたう一項の改正が「必要」の回答は43%、「必要ない」は49%。戦力の不保持を定めた二項は「必要」が69%、「必要ない」は21%だった。
憲法改正の手続きを定める国民投票法について、「議論が十分でない中で決める必要はない」54%と「憲法改正につながるため、決める必要はない」13%を合わせて、全体の約七割が今国会での同法成立に否定的な意見を持っている。「手続きを定めることは必要」の答えは26%だった。
内閣支持率は40%で、不支持44%をやや下回った。内閣支持者のうち57%が憲法改正に賛成、逆に不支持の64%が反対だった。
安倍晋三首相が憲法解釈の見直しを検討している「集団的自衛権」の行使について、「使えない立場を堅持する」が51%でほぼ半数を占めた。一方で「憲法解釈で使えるようにする」(24%)と「九条を改正して使えるようにする」(15%)で行使容認派は約四割に上った。
調査の方法 県内の有権者を対象に、二十一と二十二の両日、コンピューターで無作為に抽出した番号に電話するRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)により実施し、八百人から回答を得た。回答者の内訳は男性49%、女性51%。
272
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/01(火) 23:49:19
憲法改正 「賛成」は計50%「反対」計33%
5月1日(火)長野信毎
http://www.shinmai.co.jp/news/20070501/KT070426ATI090009000022.htm
信濃毎日新聞社は30日、5月3日で施行60年を迎える日本国憲法について県民千人に尋ねた電話意識調査の結果をまとめた。憲法改正が「必要」(「どちらかといえば必要」を含む)とした人の合計は50・7%で、「必要ない」(「どちらかといえば必要ない」を含む)の33・2%を上回った。16・1%は「なんともいえない・わからない」とした。
2005年7−8月に県世論調査協会が憲法の見直しなどについて千人に郵送で尋ねた県民意識調査(回答率56・2%)に比べ、改憲に肯定的な回答の割合は20・2ポイント低く、否定的な意見の割合は15・9ポイント高い。憲法改正手続きを定める国民投票法案の国会審議が大詰めを迎える中、改正には慎重な県民意識もうかがわせている。
今回の調査で「必要」とした人のうち、14・2%は「これ以上の拡大解釈を防ぐため」としており、自衛隊の海外派遣に象徴される憲法条文の形骸(けいがい)化を懸念する立場。戦争放棄や戦力の不保持を定めた九条の改正について「必要」としたのは35・3%。「必要ない」は28・8%、「なんともいえない・わからない」は35・9%で、改憲に肯定的な立場でも九条改正には慎重、否定的な意見が少なくなかった。
一方、改憲の是非や、どう見直すかを判断できる知識・情報について43・1%が「あまりない」とし、「全く不十分」と合わせて56・1%に上った。「十分ある」(7・1%)、「まあある」(34・7%)とした人も、学校や地域で知識・情報を得た人は1−2割にとどまっており、憲法について学習したり、論議したりする環境の乏しさが浮き彫りになった。
憲法改正について男女別にみると、「必要」は男性53・6%、女性48・0%、「必要ない」は男性37・3%、女性29・5%。「なんともいえない・わからない」は男性9・0%、女性は22・6%だった。
国民投票法案については「法律は必要だが、急ぐ必要はない」が56・4%。「憲法改正につながる法律は必要ない」は13・1%で、「早く成立させるべきだ」は11・0%にとどまった。
273
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 01:30:20
公明党太田代表「乱暴な議論の人が多い」
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070501-192597.html
公明党の太田昭宏代表は1日夜、CS放送朝日ニュースターの番組収録で、政府の集団的自衛権行使に関する有識者会議メンバーについて「いわゆる右寄りの人、乱暴な議論をする人たちが多く入っているということを、多くの人たちが心配している」と述べた。
安倍晋三首相の人選を連立与党トップが批判するのは異例。首相が目指す集団的自衛権行使の一部容認を強くけん制する狙いがあるとみられる。
収録で太田氏は「国民の間に不安がある。(同会議の)識者と言われる人を見ると『核武装すべきだ』と言っている人もいるし、非核3原則ではなく(持ち込みを認めて)非核2原則に1つ落とせと言う人もいる」とも指摘。「人選については(政府から事前の相談は)なかった」と不快感を示した。
[2007年5月1日23時29分]
274
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 01:33:06
「憲法第9条は平和に貢献」78% 朝日新聞世論調査
2007年05月01日22時47分
http://www.asahi.com/politics/update/0501/TKY200705010415.html
3日で施行60年を迎える日本国憲法。朝日新聞社の全国世論調査(電話)で、憲法第9条が日本の平和に「役立ってきた」と評価する人が78%を占めた。憲法改正が「必要」と思う人は58%にのぼるが、改正が必要な理由を聞くと「新しい権利や制度を盛り込む」が8割に達する。自衛隊を「自衛軍に変えるべきだ」は18%にとどまり、自民党がめざしている改憲の方向と民意との開きが目につく。安倍政権のもとでの憲法改正に「賛成」は40%、「反対」は42%で二分された。
調査は4月14、15の両日、内閣支持率などと同時に実施した。
憲法改正を巡っては、自民党が05年に、9条を改正して「自衛軍」を持つことなどを盛り込んだ「新憲法草案」を発表。安倍首相は「自分の政権での改憲」をめざし、7月の参院選で憲法問題を争点とする構えだ。
調査では、憲法改正が「必要」58%に対し、「必要ない」は27%。一方、9条を「変える方がよい」は33%で、「変えない方がよい」の49%を下回る。自衛隊の存在を憲法の中に書く必要が「ある」は56%。しかし、「自衛隊を自衛軍に変える」ことへの支持は18%で、「自衛隊のままでよい」が70%にのぼった。9条を「変える方がよい」人でも、「自衛隊のままでよい」が52%と過半数だった。
調査方法が異なるが、憲法改正について「必要」と思う人は昨年4月調査(面接)で55%、05年4月調査(同)で56%。9条が日本の平和に果たした役割も、昨年4月調査で74%の人が評価している。改憲志向と9条への評価が共存する民意の状況が続いている。
憲法改正が「必要」と答えた人に、その理由を三つの選択肢から選んでもらうと、84%の人が「新しい権利や制度を盛り込む」を挙げた。「自分たちの手で新しい憲法を作りたい」は7%、「9条に問題がある」は6%で、改正の理由としては少ない。占領下で作られたという制定過程を問題にしたり、9条改正を強調したりする自民党の改憲論と、国民の意識の違いが目立つ。
憲法改正が「必要ない」理由では、「9条が変えられる恐れがある」が39%で最も多く、次いで「国民に定着」33%、「自由と権利を保障」25%。改憲が必要と思う人とは対照的に、9条を強く意識する人が多い。
安倍政権のもとでの改憲について、「賛成」はすべての年代で3割台から4割台だった。憲法改正が「必要」という人では59%が安倍政権の改憲に「賛成」だが、「反対」も29%あった。
憲法改正が「重要な問題」と思う人は57%。一方で、家庭や職場などで憲法の話をする人は、「よくある」「ときどきある」を合わせて34%。3人に2人は「ほとんどない」か「全くない」と答えた。憲法を巡る国民論議が盛り上がっていない現実も浮かび上がる。
275
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 09:05:32
共産・社民 改憲反対強化へ
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/02/k20070502000010.html
共産・社民両党は、国民投票法案が、衆議院を通過したことを受けて、憲法改悪に向けた動きが早まるとして危機感を強めており、法案に反対する集会に両党の党首がそろって参加するなど、今の国会での法案の成立阻止に向けた取り組みを強化する方針です。
憲法改正の手続きを定める国民投票法案は、4月に自民・公明両党の賛成多数で衆議院を通過し、与党側は、5月中に参議院での審議を終え、成立させることを目指しています。共産・社民両党はこれに危機感を強めており、憲法記念日の3日、市民団体の集会に、志位委員長と福島党首がそろって参加し、法案の成立を許せば、憲法改悪に向けた動きが早まるなどと訴えることにしています。共産・社民両党は、今後、全国で開かれる国民投票法案に反対する集会に幹部を派遣し、今の国会での法案の成立阻止に向けた取り組みを強化する方針です。共産・社民両党は、夏の参議院選挙の争点に、憲法改悪阻止を掲げる考えで、こうした取り組みを通じて、市民運動などとの連携を強め、党勢の拡大を目指すねらいもあるものとみられます。
276
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 09:06:16
国民投票法案 与野党が綱引き
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/02/k20070502000009.html
国民投票法案をめぐって、与党側は、参議院の特別委員会での審議時間が目標の40時間に近づき、採決に向けた環境が整ってきたとして、来週にも、採決に踏み切りたいとしており、成立時期をにらんだ与野党の綱引きが活発化する見通しです。
憲法改正の手続きを定める国民投票法案を審議する参議院憲法調査特別委員会は、これまで、ほぼ連日審議を行ったほか、2か所の地方公聴会や、2回の参考人質疑を行いました。この結果、特別委員会での審議時間はおよそ30時間と、衆議院での審議時間を踏まえた、目標の40時間に近づき、加えて、5月7日には、札幌市と福岡市で地方公聴会を、また8日には参考人質疑を行うことがすでに決まっています。このため、与党側は、採決に向けた環境が整ってきたとして、中央公聴会を開いたうえで、来週にも、採決に踏み切りたいとしています。これに対し、野党側は、民主党が対案を提出する方針を固め、徹底した審議を求めることにしているほか、一定以上の投票率を成立の条件とする「最低投票率」の制度が盛り込まれていないのは不十分な法案だと、けん制する意見も出ており、国民投票法案の成立時期をにらんだ与野党の綱引きが活発化する見通しです。
277
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 09:06:49
“集団的自衛権 行使容認を”
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/02/k20070502000024.html
自民党の額賀前防衛庁長官と民主党の前原前代表は、ワシントンでそろって講演し、政府が憲法解釈上許されないとしている集団的自衛権の行使が可能となるよう、今の解釈を変更すべきだという考えを示しました。
この中で、自民党の額賀前防衛庁長官は、「安倍総理大臣が、有識者懇談会を設置して、集団的自衛権の行使について研究を始めるのは、時宜を得た適切な判断だと思っている。アメリカに向かうかもしれない弾道ミサイルを、『日本は何もできない』と言って、そのまま放置することが許されるのか。憲法改正が望ましいが、それまでの間は、今の憲法解釈を変更して、集団的自衛権を行使できるようにすべきだ」と述べました。また、民主党の前原前代表も、「世界の各国が集団的自衛権の行使を認めているのに、日本だけできないというのは非現実的だ。憲法解釈を変更して、集団的自衛権を行使できるようにするのが、日米同盟を有効に機能させるうえでも必要だ」と述べました。また、額賀氏と前原氏は、政府が武器の輸出を制限している、いわゆる武器輸出3原則について、幅広い分野で行えるようにするとともに、アメリカ以外の国とも、共同開発や共同生産という形で、武器の開発や生産ができるよう見直すべきだという考えを示しました。
278
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 23:08:19
憲法改正:「賛成」初の過半数 毎日世論調査
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070503k0000m010106000c.html
毎日新聞が4月28、29の両日実施した電話による全国世論調査で、憲法を改める方がいいかどうかを尋ねたところ、「改める方がよい」は51%になった。「改めない方がよい」は19%、「分からない」は22%だった。改正賛成の理由は、60年の歳月を経たことを挙げる人が8割近くと圧倒的に多く、「米国の押し付けだから」「自衛隊と9条のかい離」を挙げた人は共に1割に満たない。一方、改正反対の理由は「9条改正につながる」「議論が尽くされていない」が7割に達した。賛否どちらの立場も9条の重みを感じている様子がうかがえる。【須藤孝】
毎日新聞が「分からない」を含めた選択肢三つの聞き方で行った調査で、改憲賛成が半数を超えたのは初めて。電話と面接という方法の違いで単純に比較はできないが、前回04年9月の調査では、改正賛成が46%だった。
改正賛成の理由は▽「時代に合っていない」49%▽「一度も改正されていないから」28%−−の順に多い。別の質問と照らし合わせると、改正賛成の人の8割以上は、戦後の日本にとって憲法が「かなり役立った」「ある程度役立った」と評価している。具体的に不都合があるというよりは「時代に合わせて新しくしたらよい」という意識が働いているようだ。
改憲を政権の目標に掲げる安倍晋三首相は「時代にそぐわない条文で典型的なものは9条だ」とし、また自民党の新憲法草案などは「押し付け論」を改正理由の一つに挙げている。しかし、いずれも改正賛成の人の考え方の大勢とはずれているといえる。
一方、改正反対の理由は▽「9条改正につながるから」46%▽「議論が尽くされていないから」24%▽「積極的理由がない」16%▽「権利制限や義務規定の恐れがある」10%−−などの順。消極的に現状を肯定する意見も目立つ。「時代に合っているから」と積極的に擁護する人は2%にとどまり、憲法60年の年輪は改正反対の人にも共通している。改正の賛否を「分からない」と答えた人(22%)は、同一選択肢の過去の調査と比べると、80年代以降では最も少なかったが、改正反対はそれも下回った。
毎日新聞 2007年5月2日 21時20分 (最終更新時間 5月2日 21時33分)
279
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 23:10:27
憲法改正:9条見直し「柔軟に」 毎日世論調査
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070503k0000m010115000c.html
憲法施行60年の節目を、私たちは戦後初めて改憲を現実の目標に掲げる安倍政権と共に迎えた。安倍晋三首相は「持っているが行使できない」とされてきた集団的自衛権の9条解釈見直しにも前向きだ。憲法改正に賛成する世論は、必ずしも9条改正を主な理由とはしていない。しかし、現実の改憲問題は、結局「9条をどうするか」が焦点となる。毎日新聞は世論調査で、国民の抑制的な9条意識を掘り下げようと試みた。その結果、「何らかの9条改正」を容認する人は59%で、そのうち最も多かったのは「新たな条項を付け加えるべきだ」の47%だった。調査結果を分析する。【須藤孝、高山祐、小山由宇】
◇「何らかの改正を」59% 「新条項付加」が多数
世論調査に表れた国民の憲法意識は近年「憲法改正は賛成が多く、9条改正には反対が多い」傾向が続いている。最近のマスコミ各社の調査も、9条改正についての回答を賛否に大きく二分すると、▽朝日新聞(4月14、15日)賛成33%、反対49%▽NHK(4月6、7、8日)賛成25%、反対44%▽読売新聞(3月17、18日)賛成35.7%、反対55.8%−−などとなっている。世論は9条に触ることにはなお慎重だ。
そこで、毎日新聞は憲法そのものや国民投票法案の賛否を聞いた後、9条改正について回答の選択肢から「分からない」を外した2択方式で聞いた。質問の仕方も「一切改めるべきでない」「何らかの改正が必要だ」と、どちらかに振り分けることを意識して尋ねた。すると、反対派は28%で、容認派が59%という結果が出た。
05年9月にも「9条を変えるべきか」を2択方式で聞いた時は、▽「変えるべきだ」30%▽「変えるべきでない」62%だった。この間、北朝鮮のミサイル連射や核実験といった安全保障上の大きな脅威が目の前に突きつけられたことが変化に影響したのかもしれない。
そのうえで「何らかの9条改正が必要」と答えた人たちに、具体的にどのような改正が望ましいかを聞いたところ、半数近くは「新条項の付加」を選んだ。「9条1項(戦争放棄)だけ改める」5%▽「9条2項(戦力の不保持)だけ改める」22%▽「1項、2項とも改める」23%。2項改正を求める人を合わせると45%に達するとはいえ、1項、2項に新条項を加えるとする人には及ばない。
現在の憲法論議では、自衛隊の国際平和協力活動について15年の実績を踏まえ、9条に別の条項を追加して明記し、今後も積極的な役割を務める代わりに、戦後1項、2項が果たしてきた「歯止め」の役割は堅持するという考え方がある。公明党の「加憲」が代表例だ。「新条項付加」の世論にはこうした議論も影響しているとみられ、国際情勢の変化に何らかの対応が必要と感じながらも、現在の条項を変えることへのためらいもうかがえる。
この見方を裏付けるように、「9条改正が必要」と答えた人でも、自衛隊の海外での活動については「停戦後のPKO(国連平和維持活動)まで」とした人の割合が45%と最も多かった。現在の政府解釈で憲法改正は必要ないとされる活動だ。9条改正論はあくまで「必要最小限」の控えめな現実対応を求めている。
◇改憲派が首相支持 不支持の2倍、構図はっきり
憲法改正に賛成と答えた人のうち、安倍内閣を支持していると回答した人の割合(52%)は支持しない人の割合(27%)の2倍近い。逆に改正反対の人のうち、安倍内閣を支持する人の割合(29%)は支持しない人の割合(59%)の約半数にとどまった。改憲派が安倍内閣を支持している構図がはっきり出た。
4月の調査では安倍内閣の支持率が上昇し、支持する理由は3月の調査より指導力や政策への期待が増えた。安倍晋三首相が「憲法改正を目指す」と繰り返したり、集団的自衛権の行使検討を始めたことも、支持率増に結びついている可能性がある。
憲法は政治の争点になると、対決の構図がとりわけ険しくなるようだ。改憲手続きを定める国民投票法案の与党と民主党の共同修正が、壊れたのもそのためだった。
280
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 23:11:41
◇参院選の材料「する」は69%
7月の参院選で、各党や候補者の憲法についての考え方を投票の判断材料にするか尋ねたところ、「する」と答えた人が69%で「しない」の17%を大幅に上回った。
安倍首相が参院選の公約に改憲を掲げる意向を示していることが影響しているとみられる。憲法を選挙の争点にすることには、野党だけでなく自民党内からも批判があるが、世論は安倍首相の意欲を受け止めているとも読み取れる。
「判断材料にする」と答えた人は、支持政党別でも▽自民=71%▽民主=81%▽公明=58%▽共産=79%▽社民=77%▽国民新=64%▽無党派層=68%−−と満遍なく広がっており、改憲派・護憲派の別なく関心は高い。
◇集団的自衛権 「可能」34%、「不可」51%
集団的自衛権を「行使できるようにすべきだ」と答えた人は34%、「行使できないままでよい」とした人は51%だった。同じ質問をした小泉純一郎前政権時の世論調査(01年9月、面接)では、行使容認派が25%、行使否定派は66%だった。
直後に起きた「9.11テロ」で実施した緊急世論調査(同、平日・電話)で、行使容認派が41%へ一時的に跳ね上がったことがあるが、平時で比べれば、5年半の間に容認と否定の差は41ポイントから17ポイントへ大きく縮まった。北朝鮮の核・ミサイルの脅威や首相の集団的自衛権見直し提起などで関心が高まっているためとみられる。
支持政党別でみると、自民支持層は「行使すべきだ」と「行使しない」は共に44%。公明支持層は「行使しない」が59%で、「行使すべきだ」の28%を大きく上回った。与党内でも見直しには反対が多いことになり、首相主導の見直し論議は慎重さが求められる。
憲法9条について「何らかの改正が必要だ」と答えた人のうち、行使容認は49%で、反対の46%とほぼ同数。9条改正派でも、必ずしも集団的自衛権の行使容認にはこだわっていないようだ。
今後の自衛隊の活動については、▽「停戦後の国連平和維持活動(PKO)まで認める」47%▽「紛争中の国での復興支援も認める」22%▽「武力行使も認める」11%▽「すべきでない」7%−−の順。政府は今国会にイラク復興特別措置法を2年間延長する改正案を提出しているが、「紛争中の国」への自衛隊派遣に世論は依然慎重だ。
毎日新聞 2007年5月2日 21時51分 (最終更新時間 5月2日 23時00分)
281
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/02(水) 23:53:10
集団的自衛権の解釈 見直しを
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/02/k20070502000064.html
久間防衛大臣は、訪問先のワシントンで記者団に対し、政府が憲法上許されないとしている集団的自衛権の行使について、内閣法制局の解釈は時代に合わなくなっているとして、見直すべきだという考えを示しました。
集団的自衛権の行使について、政府は、憲法9条の下で許されている、日本を防衛するための必要最小限度の武器の使用の範囲を超えるものであって、憲法上許されないとしています。これについて久間防衛大臣は、記者団に対し、「海上でいっしょに行動している他国の艦船が攻撃を受けたときに、自衛隊がすぐさま反撃するのはあたりまえのことだ。自衛権を個別的とか、集団的とかに分けて、行使できないと考えていること自体がおかしく、内閣法制局の解釈は時代に合わなくなっている」と述べました。そのうえで久間防衛大臣は「ただ、自衛権といっても、イラクに駐留するアメリカ軍が攻撃されたからといって、日本が反撃することが許されるものでない。アメリカにとっては自衛権にあたるが、日本にとっての自衛権ではない」と述べました。
集団的自衛権容認議論 けん制
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/02/k20070502000070.html
公明党の太田代表は、東京都内で街頭演説し、政府が新たに設置した集団的自衛権の行使をめぐる有識者懇談会について、「なし崩し的に行使を認めるという指向性をもって議論してはならない」と述べ、集団的自衛権の行使の容認に向けて議論が進むことを、強くけん制しました。
この中で、太田代表は、政府が有識者懇談会を設置したことについて、「国民の中には『集団的自衛権の行使は許されない』という憲法解釈がぶれてしまうのではないかという危ぐがあるように思う」と述べました。そのうえで太田氏は「わたしは安倍総理大臣との間で、今回の研究は憲法解釈を変えるものではないということを確認している。具体的な事例をあげて、集団的自衛権の行使に当たるか当たらないかの研究をする中で、なし崩し的に行使を認めるという指向性をもって議論してはならない」と述べ、集団的自衛権の行使の容認に向けて、有識者懇談会の議論が進むことを強くけん制しました。
282
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/03(木) 00:32:06
防衛軍に国益条項… 超党派議員が「新憲法大綱案」
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070502/ssk070502003.htm
超党派の保守系国会議員有志でつくる「新憲法制定促進委員会準備会」(座長・古屋圭司自民党衆院議員)は2日、現憲法を全面改正するための「新憲法大綱案」をまとめた。準備会は「党派を超えて団結し、新憲法の制定に向けて具体的な行動を開始する」(提案趣意書)方針で、大綱案を改正論議のたたき台と位置づけている。
大綱案は、平和主義を堅持し、「防衛軍」の保持と集団的自衛権の行使を容認した。武力攻撃やテロ、大規模災害時への備えとして首相に一時的に非常措置権を与える「国家非常事態条項」の新設を盛り込んだ。
また、「国家の主権、独立および名誉を護持し、国民の生命・自由・財産を保全することが国家の最重要の役割」として、国の領域の保全や資源、環境の保護を促す国益条項を創設することを打ち出した。
天皇については、象徴天皇制を維持しつつ元首と明記する。また、昨年の皇室典範改正問題の混乱を踏まえ、現憲法で「世襲」(第2条)と定める皇位継承について、世襲に加え「皇統に属する男系男子」の要件を新憲法に明記することにした。
前文は、歴史や伝統的価値観など国の特性、国柄を継承発展させていくことを宣言するものと位置づけ、国民主権の議会制民主主義▽基本的人権の尊重と、国民が権利や自由を公共に役立てる▽国の主権・独立・名誉の擁護と世界平和の希求−などを国の基本原理とした。
「準備会」は自民党の萩生田光一、今津寛、民主党の松原仁、笠浩史、
国民新党の亀井郁夫、無所属の平沼赳夫−の各氏ら国会議員25人で構成。3日午後1時から東京都千代田区平河町の砂防会館別館で開かれる民間憲法臨調主催の公開憲法フォーラムで正式発表する。
(2007/05/02 16:35)
283
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/03(木) 22:57:40
憲法記念日:「安倍改憲」に賛否両論 施行60周年
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070504k0000m010079000c.html
日本国憲法施行から60周年を迎えた3日、与野党の幹部は各地で開かれた憲法問題をめぐる集会などに出席した。特に憲法改正を政権の重要課題に掲げる安倍晋三首相の姿勢に対し、賛否両論の立場から発言が相次いだ。
超党派の保守系国会議員らでつくる改憲派の「新憲法制定議員同盟」(会長・中曽根康弘元首相)は東京都内のホテルで民間団体と「新しい憲法をつくる国民大会」を開催。中曽根氏は講演で「首相が公然と述べている憲法改正に向かい、国民のみなさんと手をつなぎ前進したい。国会議員は情勢によって大連立、政界再編も必要だ」と改憲の実現に向けた政治勢力の結集を訴えた。
大会で議員同盟は、憲法前文の改正案も発表した。05年に自民党新憲法草案を取りまとめる過程で全面的に修正された中曽根氏の素案をほぼ踏襲、「和を尊び」「独自の伝統と文化を作り伝え」などの表現を採用したほか、素案になかった「家族を尊重し、礼節を重んじ」などの文言も盛り込み、保守色を強くにじませた。
公明党の太田昭宏代表は同日の街頭演説で「戦後レジームを変えていくと首相が言うと、戦前に戻るんじゃないかと(心配する人がいる)」と述べ、「戦後レジームからの脱却」を理由に掲げる首相の改憲論議をけん制。「(議論を)国民に分かりやすくしていかないとならない」と指摘した。
一方、民主党の菅直人代表代行は都内で市民団体が主催したシンポジウム「憲法を国民の手に」に参加。首相の改憲姿勢を「陰には60年前の戦争そのものが実は間違っていなかったという、首相が一番言いたいことがある」と批判した。
共産党の志位和夫委員長と社民党の福島瑞穂党首は都内で護憲を求める市民団体が開いた「5・3憲法集会」にそろって出席。志位氏は「まず憲法解釈を変え、次に憲法を変えて、米国と肩を並べて武力行使できる国を造ろうというシナリオだ」、福島氏は「現憲法で行使できない集団的自衛権をなぜ研究するのか。大きく抗議しよう」と訴えた。【大場伸也、葛西大博】
毎日新聞 2007年5月3日 20時28分 (最終更新時間 5月3日 22時38分)
284
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/03(木) 22:58:25
公明党:加憲案取りまとめ10年めどに…太田代表考え示す
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070504k0000m010082000c.html
公明党の太田昭宏代表は3日、さいたま市で街頭演説し、同党の憲法改正案である「加憲案」について「(国民投票法の成立後)3年後をめどに取りまとめてはどうか」と述べ、10年をめどに取りまとめる考えを初めて示した。国民投票法案では、衆参両院に設置される憲法審査会は同法公布後、3年間は憲法改正案の審査や提出ができない。この凍結期間中の具体案提示を避けることで、自民党を中心とした改憲論議の過熱をけん制する狙いがあるとみられる。
同党は02年10月、従来の「論憲」から「加憲」に方針を転換。現行憲法に「プライバシー権」や「環境権」などを加え、9条も1項、2項を堅持したうえで、自衛隊や国際貢献のあり方を明文化して加えるかどうか検討している。
当初は太田代表の就任に合わせ、昨年9月の党大会で加憲の具体案を取りまとめる方針だったが、支持者らに慎重論も根強く、取りまとめを先送りしていた。
太田氏は「9条1項、2項を守り抜き、集団的自衛権も行使はならないということを堅持する。現憲法は優れている」と述べ、現行憲法の条文は基本的に変えるべきではないとの考えを改めて強調した。【高山祐】
毎日新聞 2007年5月3日 20時31分 (最終更新時間 5月3日 21時11分)
285
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/03(木) 23:00:01
与野党幹部、首相の改憲姿勢に注文
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070503ia21.htm
安倍首相が在任中の憲法改正に意欲を示していることについて、3日のNHKの憲法討論番組で与野党の幹部から注文が相次いだ。
自民党の舛添要一参院政審会長は「首相の方針だから、党として、そういう方向を目指す」と述べた。一方で、「首相が憲法を前面に出したことのマイナス面が出ている。(民主党との協調態勢が崩れ)政治のやり方として上手なやり方ではない」と指摘した。
公明党の赤松正雄憲法調査会座長は「首相は発言に気をつけてほしい。連立(政権)を組んでいても、はらはらする。自民党と民主党が憲法の全面改正で一致するのを恐れていたが、今の状況はほっとしている」と皮肉を込めて語った。
野党側は、民主党の枝野幸男憲法調査会長が「安倍内閣でとか、安倍色でと言うこと自体、憲法が分かっていない。そういう人たちと憲法改正の議論はできない」と厳しく批判した。
共産、社民、国民新の3党も「行政の長である首相が憲法改正をやると言うものではない」(国民新党の亀井久興幹事長)などと同調した。
(2007年5月3日22時36分 読売新聞)
286
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/03(木) 23:03:18
憲法、ざわめく還暦 改憲派に熱、首相批判強める民主
2007年05月03日22時01分
http://www.asahi.com/politics/update/0503/TKY200705030162.html
日本国憲法が3日、施行60年を迎えた。改正手続きを定めた国民投票法案の成立が確実になり、改憲が現実味を帯びる中で開かれた各地の集会で、改憲派は期待感をふくらませた。しかし、改憲への決意を示す安倍首相にしても、改正案の発議に必要な衆参両院での3分の2の勢力を確保する道筋は描けていない。夏の参院選を控えて民主党は「反安倍色」をますます強めており、還暦を迎えた憲法の先行きは見通せない。
「自民党総裁として約束した以上、憲法改正を政治スケジュールに必ずのせていく決意だ」
3日夕、米国・中東訪問から帰国した安倍首相は、超党派の保守系国会議員らによる「新しい憲法をつくる国民大会」にこんな祝辞を寄せた。
こうした首相を全面的にバックアップするのが、中曽根元首相だ。この集会で共催者の新憲法制定議員同盟会長としてあいさつした中曽根氏は「安倍君は自民党本来の姿、本流の政治に戻した。これを支援して憲法改正へ、国民と手をつないで前進していこう」と力を込めた。
中曽根氏はただ、「憲法改正は、国会で3分の2(の賛成)がなければ成立しない。自民党と民主党が提携しなければできない」と指摘。改憲のための政界再編を視野に入れるべきだとの考えを示した。
同大会は、「日本国民は天皇を国民統合の象徴として戴(いただ)き、多くの試練を乗り越えて発展してきた」との新憲法第3次案の前文案を発表。これとは別に、首相と近い古屋圭司衆院議員らによる「新憲法制定促進委員会準備会」も、東京都内の集会で「新憲法大綱案」を発表した。大綱案は、防衛軍創設や男系男子による皇位継承などを盛り込んだ保守色の濃い内容。今後、独自に条文化の作業に入る。
また、公明党の太田代表はJR大宮駅前の演説で、「3年後に我が党の『加憲案』をまとめてはどうかと思っている」と語り、党の案をまとめる時期を初めて表明。国民投票法案の成立後、速やかに事実上の改憲案の議論に入ろうとしている自民党内の一部の意見にクギを刺した。
改憲に前のめりの安倍首相を激しく攻撃したのは、民主党の菅直人代表代行だ。「首相は戦後レジーム(体制)の脱却というが、民主主義(の下で)の総理大臣がレジームを変えるのは、極めて論理矛盾だ」と東京都内のシンポジウムで語り、首相への対抗心をむき出しにした。
枝野幸男・党憲法調査会長もNHK番組で「首相の権力をどうコントロールするかが憲法の本質。安倍色や自民党色での憲法改正と言うこと自体、憲法が分かっていない」と歩調を合わせた。
民主党が首相批判を強めるのは、夏の参院選をにらみ、憲法を争点に据えようという首相の「おかしさ」を浮き彫りにしたいからだ。ただ、民主党自身が改憲とどう向き合うか、議論が進んでいるわけではない。小沢代表の意向を受け昨年末まとめた政権政策の基本方針でも、憲法改正への姿勢は明確ではない。
一方、護憲を鮮明にしている共産党の志位委員長と社民党の福島党首は3日、都内でそろって演説。志位氏は「私たちの宝の9条を売り渡すのは最悪の売国政治だ」、福島氏は「9条があるため戦後60年、日本人が戦争で誰一人殺さず、殺されなかった」と訴えた。
287
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/03(木) 23:07:36
憲法改正めぐり各党が議論
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/03/k20070503000056.html
3日放送されたNHKの憲法記念日特集の番組で、安倍総理大臣が在任中の憲法改正に意欲を示していることについて、自民党は安倍総理大臣の方針に基づいて憲法改正を目指す考えを強調したのに対し、公明党や野党側からは注文や反発が出されました。
このうち、自民党の舛添憲法審議会会長代理は「安倍総理大臣が1人の政治家としてビジョンや理想を示す中で憲法改正を掲げるのは、日本のトップリーダーとして結構なことだ。憲法改正には衆議院と参議院の3分の2の賛成が要件となっており、そう容易に政治日程にのるものではないが、安倍総理大臣の方針であり、そういう方向を目指す」と述べました。民主党の枝野憲法調査会会長は「安倍総理大臣はみずからの国家像や社会像を憲法で体現し表現しようとしている。政権が変わってもこういう枠の中でやりましょうというのが憲法であり、『安倍内閣で』とか『安倍色で』と言及すること自体、憲法がわかっていない。そういう人たちと憲法改正の議論はできない」と述べました。公明党の赤松憲法調査会座長は「安倍総理大臣はリスクを背負いながら政治家としての意志を話したのだろうと思うが、もう少し発言に気をつけてもらいたい。また、『加憲』の立場をとる公明党にとって、自民党と民主党が憲法の全面改正で一致することをいちばん恐れていたが、今の状況はほっとしている」と述べました。共産党の笠井憲法部会長は「憲法9条がいよいよ必要な時期に来ている。時代が変わったから憲法を変えるというものではなく、21世紀の国づくりに今の憲法の精神を生かすべきだ。戦争を反省しない人たちが戦争できる国にするための動きを推進しており、危険を感じる」と述べました。社民党の近藤憲法部会長は「安倍総理大臣は憲法を尊重する義務があるのに、変えると発言しているのは立場がわかってないからだ。与党は生存権が保障されている憲法の下で最低生活以下の人たちがいる問題を取り上げない。憲法の理念と現実の溝を埋めるべきだ」と述べました。国民新党の亀井久興幹事長は「安倍総理大臣の発言は憲法の三権分立の基本原則に反する。行政の長である内閣総理大臣は憲法改正をやるんだと言うべき性格のものではない。そこはまったく誤りだ」と述べました。
288
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/03(木) 23:08:59
改憲賛成48% 憲法施行60年・本社県民アンケート
2007年05月03日 富山北日本
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20070503/4531.html
日本国憲法は三日、施行六十年を迎えた。これに合わせて北日本新聞社が実施した県民二百人を対象にしたアンケート調査で、憲法改正に賛成の割合が半数近い計48パーセントを占め、反対の27パーセントを上回った。一方で、戦争放棄と戦力不保持を規定した九条については改正を「不要」とする回答が「必要」をわずかに上回った。改憲手続きを定める国民投票法案の今月中の成立が確実になるなど改憲論議が高まる中、憲法改正には賛成だが、九条改正には慎重な県民が多いことが分かった。
憲法改正に賛成の理由は「時代に合わない規定があるから」が47パーセントと最も多く、次いで「九条の理念と国際情勢などの現実にずれがあるから」が18パーセントだった。環境権やプライバシー権など「新しい権利を盛り込むべき」は12パーセント。「米国に押し付けられた憲法だから」という自主憲法制定論につながる回答は10パーセントにとどまった。改正に反対の理由は「世界に誇れる平和憲法だから」が48パーセント、「改正すると戦争に巻き込まれる恐れがある」が29パーセントだった。
九条に限った改正への賛否は「改正は必要」が35パーセント、「不要」は38パーセント。改正を要する理由は「自衛隊の位置付けを明確にする必要がある」が41パーセントで最も多かった。「核保有などで北朝鮮の脅威が増している」が23パーセント、「テロの脅威が増している」が10パーセントあり、国際情勢の変化が九条に対する意識に影響していることもうかがえる。「九条の拡大解釈を防ぐため」は16パーセントだった。
国民投票法案が成立見通しだが、憲法改正を問うスケジュールについては「じっくり論議すべき」が60パーセントに上り、「急ぐべき」と「やや急ぐべき」を合わせた24パーセントを大きく上回った。
289
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片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/04(金) 00:46:07
特集:日本国憲法施行60年 座談会・憲法60年と9条(その1)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/archive/news/2007/05/03/20070503ddm010040146000c.html
◇国際安保への参画課題
施行60年の日本国憲法は絶えず時代の波に洗われてきた。今年は、国民投票法案の衆院通過や政府による集団的自衛権の研究開始など、新たな動きの中で迎える「還暦」となる。過去も、現在も、最大の論点であり続ける9条改憲について、防衛大学校長の五百旗頭真さん、元国連事務次長の明石康さん、経済同友会終身幹事の品川正治さんに語り合ってもらった。(文中は敬称略)【司会は東京本社編集局総務・山田孝男、写真・竹内幹、構成・岸俊光、鈴木英生】
◇復員後の生きる支えに−−品川氏
◇理想と現実の折衷作−−五百旗頭氏
−−まず60年前、憲法の施行をどう受け止められたか、品川さんからお願いします。
品川 私は1924(大正13)年生まれで、兵隊にとられ、中国の戦地で負傷もしました。憲法草案が出たときは、まだ内地に帰っておりません。復員船で上陸の1日前、全部隊に新聞が配られましてね、それに憲法草案が載っていた。1946年の5月1日、メーデーの日でした。
復員直前は俘虜(ふりょ)収容所にいました。そこでは、陸軍士官学校出の将校を中心に「政府に弾劾書を出す」と言い出した。政府は終戦と言うが、なぜ敗戦ではないのか。今後はこの恥をそそぐために生きていくのが日本人ではないのか、と。それに対して私たち前線で戦った部隊は全く反対で、二度と戦争をしないという意味で、終戦と言うなら、それで結構だ、と。戦友を殺し、中国人数千万人に被害を与え、一体これからどのツラ下げて生きるのか、と。
ですから、復員船で憲法草案を見て、みんな泣きましたよ。よもや憲法がそこまで規定するとは思わなかった。我々が生きる構えとしてなら分かるが、憲法に、特に9条2項の陸海空軍は持たない、国の交戦権は認めないという規定が入るとは思わなかった。「これなら生きていける」。そういう感慨を持ちました。
明石 私は旧制秋田中学の5年でした。16歳だったかな。我々の世代も新憲法の施行を干天の慈雨のように歓迎しましたね。今でも、憲法に盛り込まれている平和主義、国際協調主義はすばらしいと思う。戦争という悲惨な経験を繰り返さず、他国を日本の軍国主義の犠牲にしないためにも、そういう路線を堅持することは大事です。
五百旗頭 私は1943(昭和18)年末の生まれですから、憲法施行時は3歳で何も覚えてない(笑い)。最初の記憶は朝鮮戦争やサンフランシスコ平和条約。平和条約は新聞で吉田茂の写真を見た覚えがあります。
品川 空襲は?
五百旗頭 受けましたが、記憶はありません。自宅は兵庫県西宮市の郊外で、庭に防空壕(ごう)がありました。私は当時赤ん坊でしょ。空襲警報で家族で防空壕へ逃げたときに「あ、赤ちゃんいないやないか。お前が連れてくる当番だろう」と兄や姉が言い合ったりとか、後で聞きました。
その後、研究者としてこの時期に関心を持ったわけですが、憲法制定時から理想と現実のジレンマは重要な課題でした。マッカーサー3原則(注<1>)は、「自国の安全の手段としての戦争」も放棄する徹底した理想主義を方針とし、これを部下に示した。ところがGHQ(連合国軍総司令部)のケーディス民政局次長が「現実性を欠いた理想主義を強制すると、米軍が占領を終えた瞬間に日本は憲法を全面改定するだろう」と考えた。で、自衛のための軍備禁止は削除し、あいまいにした。さらに芦田均が「前項の目的を達するため」という修正を求めてきた(注<2>)。つまり「侵略戦争のための戦力・交戦権は持たない」と限定的に読めるように改め、総司令部も了承したんですね。
彼らは9条を一見、理想主義に徹しているようにつくった。あれほどの侵略戦争をやった日本が国際的信用を回復するためにはそれが望ましい。一方で「通」が読めば、自衛のための戦争をできるようにした。まさに理想と現実のジレンマの中で、両面に理由を認めたわけです。
それを日本が受け止めるとき、吉田茂が話をおかしくした。国会で「自衛戦争も否定されている」と答弁して喝采(かっさい)を浴びる(注<3>)。さすがにそれは無理があり、「自衛権は否定されていない」と吉田自身が50年の正月に言い換えた。その後も鳩山内閣以降、村山内閣を含むすべての政権がそういう解釈です。しかし憲法学者の多数が自衛をも否定しているという解釈をとってきました。
290
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/04(金) 00:47:10
−−古くて新しい論点ですが、戦後60年の平和をもたらしたものは憲法か、日米安保条約か。どう判断されますか。
品川 日本はこの憲法下で60年間、国権の発動として外国人を一人も殺していない。また、軍産複合体を持たずに、世界2位の経済大国に成長した。この2点は日米安保ではなく、憲法が実現させたものです。
理想と現実の問題でいえば、憲法は修正文言が入ったおかげで、自衛について現実的な対応ができている。私も、世界から紛争がなくなるとは思っていません。そのうえで紛争を戦争にしないという決意、日本から見て敵はいないのだという意味を込めた条項が9条なのだと、私は受け取っています。
◇改憲し、国際協力拡充を−−明石氏
明石 憲法によって、我が国は軽武装国家としてやってこられた。他の国とできるだけ紛争を起こさないという態度も平和の維持に役立ってきたと言えます。しかし、憲法と日米安保はワンセットです。憲法の背後に国際政治の現実を見据えた安保条約が存在しなかったら、9条の精神が今まで持ちこたえられたかどうか、疑問です。
と同時に、我が国でも他国でも、近代の戦争は自衛の名において行われてきた。だから、自衛権の拡大解釈を戒めることはとても大事であり、歯止めが必要だと思う。9条は1項と2項が微妙なバランスをとることで、結果的に自衛権が独走しない効果を生んだのかもしれません。
しかしながら、憲法前文に流れるのは平和主義とともに理想主義なんですね。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」「政治道徳の法則は、普遍的なものであり」といった表現。そうであればうれしいけれど、現実は必ずしもそうではない。前文の一部の文言と9条は、一部の人が現実離れした安全保障論に走る結果をもたらした。
五百旗頭 重要なのは憲法施行の3年後、50年6月に起きた朝鮮戦争です。そのころ吉田首相とジョン・フォスター・ダレス特使(注<4>)が独立後の日本について交渉し、51年1月末にヤマ場が来ます。ダレスは吉田に「直ちに再軍備せよ」と言う。この時、首相が吉田以外のどの保守政治家であっても、喜んで再軍備したと思う。ところが、吉田は変わった人で、時間をかけてシビリアンコントロールのしっかりした軽軍備のみをつくるにとどめ、経済中心主義を打ち出した。ここが大事。
310万人の犠牲を出した戦争を経て、平和主義は国民にとても深く浸透していた。しかし政治指導者に大事なのは、この国民的願望にただ応えるのではなく、それを国際環境の中で成り立つ政策パッケージにすることです。吉田はその点で非常に敏感でした。
当時、世界全体の総生産の45%をアメリカ一国が占めていた。この豊かさが日本の復興には大事でした。加えてブレトンウッズ体制(注<5>)です。日本のような資源のない国は、自由貿易体制を基盤にするほかない、と。吉田にとって日米安保とは、安全とともに繁栄を生むしくみだった。これで「戦後日本」は平和的発展主義に成功した。しかも、格差の少ない豊かさを築いた。この点で非常にユニークであり、立派なブランドだと思います。
しかも日本は、経済中心主義を東アジア全体に広げ、ASEAN(東南アジア諸国連合)や文化大革命後の中国の経済発展を支えた。開発権威主義の国を含めて軍事より経済発展に懸けようという意識を共有した。それが中東と違うところです。
−−明石さんは、以前は現行憲法のままでも自衛隊の国際協力は可能と考えておられたけれども、最近に至って9条改憲論に変わられた、とうかがいましたが。
明石 ええ。ここ2、3年くらいでしょうかね。国連のPKO(平和維持活動)は、実は国連憲章の中にも規定がありません。国際紛争の解決には至らずとも、紛争の拡大を食い止めるのに役に立つだろうということで、48年に始まった。これが第1世代の伝統的PKO。中東地域からカシミールなどに広がり、有用性が認められています。
ポスト冷戦期の90年代に入って、今までのPKOより複雑で立体的な、軍人のみならず、シビリアン、警察官など多くの人権擁護や民主選挙を実施する要員など、いろんな人たちを含んだものに変わってきた。これが第2世代のPKOです。
ポスト冷戦期になると当事国の軍隊以外に犯罪分子や非正規軍とか、いろんな分子が現れるようになり、戦車や武装ヘリなど、今までより重武装が必要になってきた。
こうしたPKOが一方にあり、国連が対処できない激しい紛争や戦争は、国連の承認する多国籍軍で対応するという区分けができています。
我が国はこの、変化し、発展してきたPKOに追いついていない。カンボジアと東ティモールで自衛隊は高く評価されたが、その他は小規模派遣です。もっと行動的、積極的な平和主義に踏み切るべきなのに、そこまで至っていない。残念です。
291
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/04(金) 00:47:34
五百旗頭 「名誉ある地位」というにはささやかすぎる。
明石 だから、多国籍軍的な行動に参加するためには、9条2項が禁じる軍事力を持たねばならないというのが私の結論なんです。
<左面につづく>
==============
◇憲法前文(抜粋)
(略)日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。(略)政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。(略)
==============
◇脚注
<1>マッカーサー3原則
連合国軍総司令部(GHQ)のダグラス・マッカーサー最高司令官は1946年2月、毎日新聞が報じた日本側の新憲法案を批判し、憲法に盛り込むべき必須3項目を民政局に示した。その一つに自衛戦争をも放棄することを明記した。ほか2項目は天皇の権限規制、華族制廃止。
<2>芦田修正
芦田均(1887〜1959年)は当時、衆院の憲法改正特別委員会委員長。後に首相も務めた。芦田は50年代、この修正を自衛戦争容認の論拠とするために入れたと振り返った。
<3>政府の9条解釈
9条と軍備をめぐる解釈は、おおむね以下の3段階に分けられる。
<自衛戦争否定論>
1946年6月28日 衆院本会議で、野坂参三(共産)の「憲法草案のように戦争一般放棄ではなく、侵略戦争の放棄とすべきでないか」との質問に、吉田茂首相が「近年の戦争の多くは国家防衛権の名において行われたことは顕著なる事実である。故に正当防衛権を認めることが、戦争を誘発する由縁であると思う」「(9条)2項で、一切の軍備と国の交戦権を認めない結果、自衛権の発動としての戦争も、交戦権も放棄した」と答弁。
<近代戦争遂行能力論>
自衛隊発足前、53年11月3日の衆院予算委で松村謙三(改進党)が「総理の言われることを要約しますと、(保安隊を改称して発足する自衛隊は)軍隊と称してもよろしい。しかしながら近代戦の能力を持たないがゆえに、これは戦力ではない」と述べ、吉田首相は「その通りであります」と答えた。
<必要最小限度論>
54年12月21日の衆院予算委で林修三内閣法制局長官が「国土が外部から侵害される場合に国の安全を守るための実力を国家が持つことは当然。憲法が今の自衛隊のごとき、国土保全を任務とし、しかもそのために必要な限度において持つ自衛力を禁止しているということは当然考えられない」と答弁。
以後、歴代政権はほぼ同じ解釈をとってきた。
<4>ジョン・フォスター・ダレス
1888〜1959年。当時は対日平和条約交渉担当の米国政府特別代表や大統領特別顧問。米国代表として国連憲章起草に参画し、後に国務長官も務めた。来日時に使ったのと同型のかばんを「ダレスバッグ」という。
<5>ブレトンウッズ体制
国際通貨基金(IMF)と世界銀行が支えた国際通貨体制。1ドル=360円などドルを基軸通貨にした固定相場制で、戦後西側世界の高度成長を支えた。
==============
■人物略歴
◇五百旗頭真(いおきべ・まこと)氏
防衛大学校長(日本政治外交史)1943年兵庫県生まれ。京都大大学院修士課程修了。神戸大教授などを経て現職。著書に「戦後日本外交史」(編著)「米国の日本占領政策−戦後日本の設計図」など。
毎日新聞 2007年5月3日 東京朝刊
292
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/04(金) 09:56:53
改憲争点発言はマイナス 舛添氏が首相を批判(05/04 07:55)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/24052.html?_nva=12
自民党の舛添要一参院政審会長は三日のNHK番組で、安倍晋三首相が憲法改正を七月の参院選の争点に掲げたことについて「憲法、憲法と言うとむしろ憲法改正が難しくなる。憲法を前面に出すことで(野党の反発など)マイナス面が出るのは、上手な政治のやり方ではない」などと批判した。
舛添氏はさらに「参院選の結果次第では、わが党も民主党もリーダーが責任を問われることになりかねない」と、敗北した場合の首相の進退問題に言及した。
首相の改憲への積極姿勢については、公明党の赤松正雄憲法調査会座長も同番組で「もう少し発言に気を付けてもらいたい。連立を組んでいてもハラハラする」と指摘。首相が掲げる「戦後レジーム(体制)からの脱却」についても「言い方に気を付けた方がいい。『戦前レジームへの回帰』を想起する」と注文を付けた。
293
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/06(日) 04:43:14
13人中12人が見直し論 集団的自衛権の有識者会議
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070505/20070505_006.shtml
集団的自衛権行使に関する憲法解釈見直しを検討する政府の有識者会議のメンバー13人のうち12人が、過去に国会に参考人として呼ばれた際の発言や論文などで、政府の違憲解釈を批判したり、解釈変更を求めていたことが5日、共同通信の調べで分かった。
安倍晋三首相は会議設置を発表した4月25日、人選に関して「高い見識を持った有識者に各界からお集まりいただいた」と記者団に強調したが、初めから“結論ありき”との見方が一層強まった。
メンバーには首相のブレーンと指摘される人物も多く、行使の一部容認を望む首相の意向に沿った結論を出す可能性が高い。
座長を務める柳井俊二前駐米大使は、日本周辺海域で米艦船が攻撃を受けた場合を念頭に「自衛隊がこれを助けたら憲法違反だと言われかねない。不合理なことだ」(「世界週報」2004年7月13日号)と現行の政府解釈を批判している。
2007年05月05日17時41分
294
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/09(水) 19:56:39
与党案は議論反映せず 参院憲法特別委で民主批判
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007050901000539_Politics.html
参院憲法調査特別委員会は9日、憲法改正手続きを定める国民投票法案の対案となる民主党案などについて審議し、同党の千葉景子氏は「与党案は衆参両院での議論を積み重ねたものとは言い難く、独自案を提出した」と提案理由を説明した。
千葉氏は18歳以上としている投票権年齢に関し「与党案では公選法などを改正しない限り、実施をいくらでも先送りできる」と指摘。憲法改正以外の重要政治課題を対象にした一般的国民投票についても「与党案は『検討を加える』としているだけで、検討の結果、何もしない余地を残す」と批判した。
一定の投票率に達しない場合は無効とする「最低投票率」の規定を民主党案に盛り込まなかった理由について法案提出者の小川敏夫氏は「あまりに少数の意思での決定は好ましくなく最低投票率は必要だが、どれだけの投票率にすればいいかは今後の検討課題とした」と説明した。
295
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/12(土) 00:02:04
スコープ 国民投票法案採決へ 民主、名より実と判断
2007年5月11日 紙面から
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2007051102015162.html
民主党は十日、これまで参院憲法調査特別委員会で強く求めてきた、国民投票法案に対する中央公聴会が開催されない中で同法案採決に応じた。背景には、安倍晋三首相が十一日の委員会に出席し、直接対決が実現することや、同法案の問題点を整理した付帯決議という「実」を得たとの判断がある。その一方で「中央公聴会をやっても結局は成立する」とのあきらめ感もあるようだ。 (篠ケ瀬祐司)
十日夕、横浜市内で行われた地方公聴会後の記者会見。与党との折衝を担当した民主党の簗瀬進議員は、与党提案に応じた理由について「大変悩んだが、切迫した(与野党対決色が強まった)審議状況をつくった首相から話を聞くのは意味がある」と述べ、首相を追及する機会を得たことを評価したと説明した。
民主党はこれまで、首相が改憲を参院選の争点とする姿勢を示したため、自民、公明両党との法案修正協議に応じられなくなったと主張してきた。その“張本人”とテレビ中継される国会での論戦は、夏の参院選を前に願ってもない見せ場となるとみている。
首相に対する質疑は与党側が十日昼の段階で正式に示したが、ある民主党議員は「こちらが要求した話だ」と舞台裏を明かす。ここからも民主党が首相カードをいかに重視していたかが分かる。
もともと民主党内には「中央公聴会をやっても、成立を一週間程度遅らせるだけ」「十日までに衆参合わせて八カ所で地方公聴会を開き、参考人質疑も重ねてきた」と、もはや潮時だとのムードがあった。連休明けからは中央公聴会抜きでも、採決に応じる大義名分を探っていた。
こうした中、首相出席に加え、自民党側が付帯決議ものんだことで、民主党は「付帯決議で法案の不備を埋め、未来へ禍根を残さないようにする」(簗瀬氏)役割を果たしたと国民にアピールができると判断。「反対を際立たせるパフォーマンス」(同)をせず、十一日の特別委員会での採決だけでなく、十四日の参院本会議での採決にも粛々と応じることで決着した。
296
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/13(日) 08:35:10
国民投票法案成立、確実に/変わる立場、交錯した思惑
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0511.html
改憲を目指す自民党中心の超党派議員連盟設立から十年を経て国民投票法案(憲法改正手続き法案)の成立が確実になった。当初、同調した野党第一党・新進党の消滅、公明党の政権入りと姿勢の変化、台頭する民主党との修正協議と頓挫…。法案は常に、変化し続けた各党の立場、思惑が交錯する中にあった。
▽機運
「憲法施行から五十年、冷戦構造の崩壊で国際情勢は変化した。国際貢献の問題などで憲法が現実と乖離(かいり)し、齟齬(そご)が生じている」。一九九七年五月、都内で開かれた憲法調査推進議連の設立総会。会長に選ばれた中山太郎・現衆院憲法調査特別委員長は、改憲への思いを訴えた。
小沢一郎民主党代表が当時、党首を務めていた新進党からは百人近い議員が参加していた。「保守二大政党」を目指した同党の誕生で与野党を超え改憲機運が高まっていた。中山氏らの基本方針は「国会に憲法調査会を設置。次に国民投票法を整備する。最後に三分の二を確保する」だった。
新進党は同年末、解党したが、代わって野党第一党となった民主党も保守化を目指し、憲法論議には同調。二〇〇〇年一月、両院に憲法調査会が設置された。
ブレーキ役となったのは九九年から連立政権を組んだ公明党だった。〇二年十一月、新たな条文を加える「加憲」を打ち出したが、法案への態度は「改憲が現実課題になってから」。あくまで「お付き合い」(幹部)色が濃厚だった。
▽疑念
公明党の転機は〇三年十一月総選挙だった。保守層取り込みを目指していた民主党は総選挙前、新進党解党以後、自民党との連立を経て野党となっていた小沢氏率いる自由党と合併。マニフェスト(政権公約)で「創憲」を掲げ躍進した。
「自民、民主連立政権での憲法改正が現実的課題になってきたな」。〇四年一月、都内で開かれたパーティーで小泉純一郎首相(当時)は菅直人民主党代表(同)に“秋波”を送ってみせた。
民主党の分断も狙ったくせ球だったが、公明党に「大連立があるのでは」との疑念を抱かせるに十分だった。小泉氏は、中山氏に国民投票法案の早期成立を指示。〇五年十一月の立党五十年に党改憲草案を作成することも打ち出した。
自民党の「攻勢」に公明党も折れ、〇四年、与党案作成のための協議会が実質的にスタート。改憲に必要な「三分の二」勢力確保のため、与党と民主党による成立を模索する方針も固まった。
▽連携
衆院憲法調査会スタート時から会長を務める中山氏は、運営で枝野幸男民主党憲法調査会長と“連携”。〇五年四月にまとめた最終報告書には、国民投票法について「早急に整備すべきだとの意見が多数」との内容を盛り込むことに成功した。法案審議などを行う憲法調査特別委員会も同年九月に設置した。
しかし、〇六年四月、小沢氏が民主党代表に就任してから「協調」が崩れ始めた。与党との対決姿勢を鮮明にしたい小沢氏は、同法案の共同提出を拒否。同年五月、与党案と民主党案が別々に衆院に提出された。
今年に入っても自民党の船田元・同特別委理事と枝野氏らは修正協議を続け、共同案作成を模索した。しかし、社民党などと共闘する参院補選や夏の参院選を控え、小沢氏は頑として首を縦に振らなかった。
四月十二日の特別委。中山氏が、小沢氏の意向で採決に反対する民主党理事らにもみくちゃにされる中、法案は可決された。
「これではまるでかたくなな護憲政党。今まで何をやってきたのか」。この光景に民主党の中堅議員は吐き捨てた。超党派議連から約十年、中山、小沢両氏の立場も大きく変わっていた。
297
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/13(日) 21:16:15
見直し必要なしが62% 集団的自衛権の憲法解釈
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007051301000421_Politics.html
共同通信社が12、13両日に実施した全国電話世論調査で、集団的自衛権行使は憲法で禁じられているとの政府解釈に関し「今のままでよい」が62・0%と、4月の前回調査より7・4ポイント上回った。解釈見直しを検討する政府の有識者会議の初会合が18日に開かれるが、変更の必要はないとの声が強まる結果となった。
安倍内閣の支持率は47・6%と3・4ポイントの増。初めて40%を割り込んだ3月を底に4月に反転し、今回、回復基調に乗っていることが確認された形。安倍晋三首相が4月下旬の靖国神社の春季例大祭で供物を奉納したことに関し、事実を明確に認めていないことについては「適切だと思わない」(62・1%)が「適切だと思う」(32・2%)に大きく差をつけた。
集団的自衛権行使禁止の解釈で「今のままでよい」が増える一方、「憲法解釈を変更し、行使できるようにすべきだ」との回答は5・0ポイント減の13・3%。「憲法改正し、行使できるようにすべきだ」はほぼ横ばいの19・1%だった。
298
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/14(月) 21:47:30
秋にも論点整理を開始 自民、憲法審査会で
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007051401000682_Main.html
自民党は14日、憲法改正手続きを定める国民投票法(改憲手続き法)の成立を受け、次の国会で両院に設置される憲法審査会で、事実上の改憲論議を進める準備に入った。早ければ今秋から論点整理などの具体的作業を始めることを目指す。
安倍晋三首相は夏の参院選で改憲を訴える意向で、参院選では憲法改正が焦点の1つとなりそうだ。
国民投票法は今週中にも公布の予定で、施行は公布の3年後。憲法審査会では、改憲原案の審査や提出は同法の施行まで凍結されるが、自民党は「骨子案や要綱案作成は法的に可能」と判断している。民主党にも配慮し、2005年に両院の憲法調査会がまとめた最終報告書を基に、安全保障問題など現行憲法の問題点の議論から始めていくことで調整する。
国民意識を探るための「予備的国民投票制度」の整備とその活用などについても検討を進める方針だ。
一方、民主党では公選法などの見直し、予備的国民投票制度の整備など、国民投票法の整備、充実を優先すべきだとの声が強い。
299
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/15(火) 01:34:03
2007/05/14-23:46 安倍首相が法制局見解を否定=「必要最小限」は量的概念−集団的自衛権
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007051401091
安倍晋三首相は14日の衆院テロ防止・イラク支援特別委員会で、内閣法制局が集団的自衛権の行使が憲法上許されない理由として「自衛のための必要最小限度の範囲を超える」と説明していることについて、「必要最小限、これは量的な概念だと認識している」と述べた。従来の内閣法制局見解を否定して「量的概念」とすることで、集団的自衛権を行使しても、自衛のための必要最小限度の範囲にとどまるケースが論理的にあり得るとの認識を示したものだ。行使容認へ憲法解釈の変更に意欲を示したものとみられる。原口一博氏(民主)への答弁。
300
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/16(水) 08:14:50
集団的自衛権行使容認迫る ミサイル防衛で米長官
2007年05月16日 02:06
http://www.kitanippon.co.jp/contents/kyodonews/20070516/110891.html
ゲーツ米国防長官が先月末にワシントンで開かれた久間章生防衛相との日米防衛相会談で、米国を狙った北朝鮮などの弾道ミサイルを日本のミサイル防衛(MD)システムで迎撃できるよう、政府が憲法解釈で禁じている集団的自衛権行使の容認を迫っていたことが分かった。複数の日米外交筋が15日、明らかにした。同席したシーファー駐日米大使も集団的自衛権の問題に触れ「米国への弾道ミサイルを迎撃できなければ、日米同盟が変質しかねない」と日本側をけん制した。
海上自衛隊の2等海曹がイージス艦中枢情報の資料を隠し持っていた事件に関連し、ゲーツ氏が中国を名指しして軍事機密の漏えいに強い警戒感を表明していたことも判明した。日米両政府はいずれの発言とも公表していない。
集団的自衛権に関する米側の要求は、軍事的に台頭する中国への抑止力強化を目指す国防戦略を反映すると同時に、憲法解釈の変更で集団的自衛権行使の一部容認を視野に入れる安倍晋三首相への期待感を示している。ただ、公明党が行使容認に反対しているほか、政府内にも慎重論が根強く、実現しなければ米側の不満が高まりそうだ。
301
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/16(水) 18:00:57
集団的自衛権 解釈変更に反対
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/16/k20070516000109.html
公明党の北側幹事長は記者会見で、集団的自衛権の行使は許されないとする憲法解釈は変更すべきでないという考えをあらためて示しました。
集団的自衛権の行使について、政府は、憲法9条で許されている自衛のための必要最小限度の武器使用の範囲を超えるものだとして、憲法上、許されないと解釈していますが、安倍総理大臣は、政府解釈でいう「必要最小限度」は「量的な概念だと認識している」と述べ、集団的自衛権の行使が必要最小限度の武器の使用の範囲内に入る場合もありうるという認識を示しています。これに関連して、北側幹事長は、記者会見で「自衛隊の国際貢献など具体的なケースに応じて論議し、積み重ねてきた見解を大切にすべきだ。今、解釈を変更する必要性はまったくないと思っている」と述べ、集団的自衛権の行使は許されないとする、政府の憲法解釈は変更すべきではないという考えをあらためて示しました。また、北側氏は、参議院選挙のマニフェスト・政権公約について、11月に大型連休を作る構想を盛り込みたいという考えを示しました。
302
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/17(木) 01:34:03
集団的自衛権:「解釈変更の必要ない」公明党幹事長
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070517k0000m010159000c.html
公明党の北側一雄幹事長が16日の記者会見で、集団的自衛権の行使は認められないとする立場を強調したことは、政府の憲法解釈をめぐる有識者懇談会の発足を直前に控え、議論を強くけん制したものだ。懇談会が憲法9条の解釈変更の方向性を打ち出すことが予想される中、7月の参院選を前にあえて反対姿勢を鮮明にしたことで、政府・与党内の不協和音が高まっている。
北側氏は記者会見で「今あえて政府解釈の変更をしていく必要はまったくない」と明言。「長年にわたる憲法9条に関する政府見解が定着している。政府解釈を変えるのではなく、個別的自衛権の範囲なのか、集団的自衛権なのか個別に判断していくべきだ」と述べ、有識者懇談会の議論が解釈変更に向かうことに異を唱えた。
この発言の背景には、政府が「集団的自衛権の容認」を強調すれば創価学会を中心とする同党支持層からの不満が強まり、参院選で自民党との選挙協力にも影響を及ぼしかねない、との懸念がある。元来、護憲色が強い公明党は改憲志向の強い自民党と連立を組んだことから、02年10月に従来の「論憲」から、9条1項2項は堅持したうえで必要条文を加える「加憲」の方針に転換、自民党と「ギリギリの線」で歩調を合わせてきた経緯がある。しかし、さらに9条を根拠とする集団的自衛権の解釈変更まで踏み込めば「支持者に説明できなくなる」(幹部)との警戒が強まっている。有識者会議の報告は、参院選後の今秋に行われる見通しとはいえ、解釈変更をちらつかせる政府側の姿勢に「公明党支持層の中の『安倍離れ』はいっそう加速しかねない」(幹部)との思いは強く、執行部はいら立ちを強めている。【高山祐】
毎日新聞 2007年5月17日 0時13分
303
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/18(金) 15:33:18
首相、4類型の検討を要請 集団的自衛権で初会合 '07/5/18
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200705180228.html
政府が集団的自衛権の行使を禁じてきた従来の憲法解釈を見直す方向で検討する有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の初会合が十八日午前、首相官邸で開かれた。安倍晋三首相は、米国へ向かう弾道ミサイルを日本のミサイルで撃ち落とせるかなど四類型を提示し、具体的に検討するよう要請した。
首相は今秋に予定する同会議の結論を受け、憲法解釈の一部変更に踏み切り、日米同盟の強化や国際平和協力で海外派遣する自衛隊の活動拡大につなげたい考え。ただ、これらは憲法の平和主義の形骸(けいがい)化につながりかねず与党の公明党からも懸念の声が上がっている。
首相は会議の冒頭、「北朝鮮の核開発や弾道ミサイルの問題などで、わが国をとりまく安全保障環境は格段に厳しさを増した」と指摘。その上で「日米同盟がより効果的に機能することが重要だ」と述べ、集団的自衛権行使の検討の必要性を強調した。
有識者会議メンバーは計十三人で、この日の初会合で、柳井俊二前駐米大使を座長に選出。
首相が提示したのは(1)公海上で自衛隊艦船と並走する米艦船が攻撃された場合の反撃(2)米国を狙った弾道ミサイルの、日本のミサイル防衛(MD)システムを活用した迎撃(3)国連平和維持活動(PKO)などでともに活動する他国軍への攻撃に反撃するための武器使用(4)共通の目的で活動する多国籍軍への後方支援―の四類型。
会議は今後「日本が集団的自衛権を全面的に行使できるようにする」「四類型についてのみ限定的に集団的自衛権を行使できるようにする」「これまで通り集団的自衛権は行使できないが、四類型は個別的自衛権や警察権などと説明し行使する」などの選択肢を軸に集団的自衛権行使の在り方などを検討する方向だ。
会議では「新しい状況に対応するにあたって憲法解釈が制約になってはいけない」などの意見が出る一方、集団的自衛権を行使すべきではないとの意見はなかった。次回は六月十一日に、自衛艦と米艦船との並走時についての問題を議論する。
304
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/19(土) 19:39:58
憲法改正案の一般公募検討も
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/05/19/k20070519000091.html
衆議院憲法調査特別委員会の中山太郎委員長は東京都内で講演し、次の国会から衆・参両院に設けられる憲法審査会で今の憲法の問題点を議論する際には、憲法改正案を一般から公募することも検討したいという考えを示しました。
この中で中山委員長は、憲法改正の手続きを定める国民投票法が成立したことについて、「国民の手によって、国の形を決めることができるようになった」と述べました。そのうえで中山氏は、次の国会から衆・参両院に設けられる憲法審査会で今の憲法の問題点を議論することについて、「政党のほか、いろいろな団体から、新しい国の形を決めるため、憲法改正案が出てくるだろう。さらに、一般の国民から案を公募することも考えている。みんなで国をつくるという方針で進めたい」と述べ、憲法改正案を一般から公募することも検討したいという考えを示しました。
305
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/19(土) 21:38:20
集団的自衛権有識者会議/恒久法制定へ布石狙う
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0518.html
集団的自衛権行使を禁じた憲法解釈を見直す政府の有識者会議がスタートした。集団的自衛権を行使できるようにすることを“悲願”とする安倍晋三首相の陰で、会議設置を主導したのは日米同盟強化を最優先する外務省だった。そこに反対論は考慮されず、自衛隊海外派遣のための恒久法制定に布石を打とうとする狙いが透けて見える。
▽シナリオ
「事あるごとに特別措置法をつくるのでは駄目だ。いつでも自衛隊を海外派遣できるようにし、米国とも協力しなければならない」。政府が会議設置に向け最終調整を行っていた四月上旬、首相の信頼の極めて厚い谷内正太郎外務事務次官は、周囲に会議の意義をこう語っていた。
まず会議で集団的自衛権行使のお墨付きを得た上で、行使を禁じた憲法解釈を一部変更。さらに日米同盟強化のため、自衛隊海外派遣の恒久法制定へつなげるというシナリオだ。
会議発足前から結論を見通せるのは、メンバーの人選に鍵がある。政府関係者は「外務省出身の官房副長官補が主導し、意向に沿う人ばかりを集めた」と指摘。防衛省出身の官房副長官補らには異論もあったが「安倍―谷内ラインの強い結束の前に、一切口出しできなかった」と関係者は明かす。
▽極秘協議
とはいえ、首相が目指す解釈変更には「一番典型的なこれまでの考え方にのっとっている」(塩崎恭久官房長官)とされる内閣法制局の存在を無視することはできない。
首相周辺は、首相が法制局長官と極秘協議を重ねたことを明らかにした上で「法制局は納得したわけでないが、既に大枠で受け入れている」と指摘。会議設置を受けて法制局長官が辞意表明しなかったことが証左だと強調する。
「新しい状況に対応するに当たって、憲法解釈が制約になってはいけない」「これまでの考え方は天動説だ。地動説に転換しなければいけない」。首相周辺の指摘を裏付けるように、初会合でメンバーは口々に現在の憲法解釈に疑問を呈した。一方で、集団的自衛権を行使できるようにすべきではないとの否定的な発言は一切なかった。
塩崎氏は会議後の記者会見で、人選の在り方への疑問に「メンバーはもう決まっていることだから、今さら(行使反対派も)入れた方がいい、悪いと言っても仕方ない」と開き直って見せた。
▽当たり前
こうした日本政府の動きに日米関係に詳しいクラウス・カリフォルニア大大学院教授は「時の首相や内閣が憲法解釈を恣意(しい)的に運用するべきではない。憲法で何ができて何ができないかを具体的に規定すべきだ」と述べ、米国内でも解釈変更によって自衛隊の海外派遣が際限なく広がることへの懸念があることを示唆する。
しかしクラウス氏の懸念や首相の意気込みとは裏腹に“集団的自衛権の行使”が日米間の安全保障政策の喫緊課題となっているわけではない。
四月二十七日の日米首脳会談。首相は「有識者会議を立ち上げた」と述べ、胸を張ったが、ブッシュ大統領は「支持する」と素っ気ない返答。会議で検討することになる米国へ向かうミサイル迎撃の可否について、米国内では“やって当たり前”という空気が支配的だからだ。
ローレス国防副次官は「撃ち落とさないのはクレージーだ」とさえ言い切る。米政府の当然視が冷ややかなものであっても首相の背中を押すことは間違いない。
306
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/20(日) 21:49:13
gdgd
憲法改正:参院選争点の是非、官邸と自民の認識にずれ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070521k0000m010065000c.html
自民党の船田元・前憲法審議会長は20日、テレビ朝日の番組で、安倍晋三首相が参院選で憲法改正を争点にするとしていることについて「中身を議論しようと意見を言うのはいいが、争点にするというのは言い過ぎだ」と異論を唱えた。これに対し、塩崎恭久官房長官は松山市内で開かれた自民党愛媛県連大会であいさつし、「参院選でも憲法を正面に据えて、新しい国づくりにふさわしい憲法を作るのかどうかと(他党に)問いかけていくのは当然だ」と述べた。首相官邸と党側の認識にずれがあることが浮き彫りになった。
船田氏は、安倍首相が憲法9条の解釈変更を検討していることについても「有識者会議が4、5回の短い議論で決めるのは問題だ」と批判。
その後、東京都内の講演では、安倍首相が「参院選で訴えていく」としている自民党新憲法草案について「国を愛する責務を掲げたとたん、うさんくさい状況になる。党の草案は言い過ぎだと思う」と述べ、見直すべきだとの考えを示した。
同草案の起草委員長だった森喜朗元首相も同日、さいたま市で講演し「(改憲を)やる以上は両院で3分の2の意見が集まらないとできない。公明党や民主党とも最終的に一致でき得る案を自民党として用意すべきだ」と語り、場合によっては新たな憲法草案を検討する可能性も想定して十分な与野党協議を尽くすべきだと強調した。
また、中川秀直幹事長は同日、松山市で講演し「(党や国会の機関が)新憲法草案を全国から(一般)公募しながら新しい憲法をみんなで制定していこう」と述べた。【まとめ・野口武則】
毎日新聞 2007年5月20日 19時56分 (最終更新時間 5月20日 20時06分)
307
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/20(日) 22:47:32
集団的自衛権見直しに反対 自民船田氏と民主枝野氏
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20070520/20070520-00000011-ann-pol.html
自民党の船田議員と民主党の枝野幸男議員はテレビ朝日の番組で、安倍総理大臣が集団的自衛権の行使を、憲法解釈の変更でできるようにしようとしていることについて、そろって反対する考えを示しました。
自民党・衆院憲法特委、船田元理事:「解釈の積み上げがそれまであった。これは極めて大事なこと。それを一晩で変えるのは、政府としてやるべきことではない」
民主党・衆院憲法特委、枝野幸男理事:「政府を憲法が縛るのだから、解釈を勝手に政府が変えるのだったら、憲法が要らない。意味がない」
そのうえで、枝野氏は「解釈で変えにくい条文を作るのがむしろ大事」と改憲論を主張しました。
一方、船田氏は、「従軍慰安婦や靖国神社参拝問題などをみると、戦争に対する反省が軽くなっている」として、安倍総理らが進める憲法改正論議のあり方に懸念を示しました。また、社民党の土井元衆議院議長も、「定まった政府の憲法解釈を変えると立憲政治が成り立たない」と述べて、集団的自衛権の行使に道を開く解釈改憲の動きを強く批判しました。
[20日21時46分更新]
308
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/20(日) 22:52:48
船田氏、憲法めぐる首相方針を批判
2007年05月20日19時22分
http://www.asahi.com/politics/update/0520/TKY200705200141.html
衆院憲法調査特別委員会の自民党理事で、改憲手続きを定めた国民投票法のとりまとめ役だった船田元衆院議員は20日、憲法改正に取り組む安倍首相の手法や戦術を真っ向から批判した。
船田氏は同日のテレビ朝日番組で、首相が参院選で改憲を争点にすると明言していることについて「憲法改正は3分の2以上の国会の勢力が必要。首相の考えだと、与党が参院選で3分の2以上とらないと論理がおかしくなる。参院選の争点にするというのは言い過ぎだ」と指摘した。
船田氏はその後、東京都内での同特別委理事らによる討論会に出席。首相が集団的自衛権の解釈改憲も視野に入れた有識者会議を立ち上げたことについて「本当なら憲法を改正して、集団的自衛権をどこまで認めるべきか議論すべきだ。(従来の)解釈をさらに再解釈して(集団的自衛権を)認めるのは本末転倒。それが通るなら憲法改正はいらない」と皮肉った。
309
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/22(火) 20:01:17
国民投票法成立「評価する」57%…読売調査
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070522it11.htm
読売新聞社が19、20の両日に実施した全国世論調査(面接方式)で、憲法改正の手続きを定めた国民投票法が今国会で成立したことを「評価する」は、「大いに」「多少は」の合計で57%に上った。
「評価しない」は計34%だった。
憲法施行から60年にわたり続いていた法的不備が是正されたことを、多くの国民が肯定的に受けとめているようだ。
「評価する」は自民支持層では75%にのぼり、公明支持層でも6割を超えた。一方、与党と法案の修正協議を続けていた民主党の支持層でも、「評価する」50%が「評価しない」45%を上回った。共産、社民両党の支持層では「評価しない」がそれぞれ8、7割に達した。
今後、各政党が憲法論議をさらに活発化させるべきかを聞くと、「そう思う」が「どちらかといえば」を合わせて79%に達した。「そうは思わない」は計14%だった。
国民投票法では投票できるのは18歳以上の国民となっているが、選挙権年齢、成人年齢が18歳に引き下げられるまでは、通常の選挙と同様、20歳以上となる。
国民投票で投票できる年齢については、「20歳以上」がよいとする人が53%を占め、「18歳以上」の30%を上回った。「どちらともいえない」は15%だった。
年代別に見ると、「20歳以上」はすべての年代で多数派だった。70歳以上では「20歳以上」が59%、「18歳以上」が20%とその差が最も大きかったが、20歳代では「20歳以上」48%、「18歳以上」35%でその差が最も小さかった。
(2007年5月22日19時45分 読売新聞)
310
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/23(水) 08:44:30
自民党憲法審議会長に中山太郎氏 事務局長に石破氏
2007年05月22日22時45分
http://www.asahi.com/politics/update/0522/TKY200705220406.html
自民党は22日、憲法改正を論議する党憲法審議会長に中山太郎元外相をあてることを決めた。衆院憲法調査特別委員長を務めた中山氏の起用で、党派を超えた改憲の動きに弾みをつける狙いがある。事務局長には石破茂元防衛庁長官が就く。石破氏は、検討課題となる集団的自衛権の行使については容認する立場をとっている。
審議会は昨年10月に設置され、前身の憲法調査会長だった船田元氏がいったん会長に就いた。中川昭一政調会長が「首相経験者の起用」を主張して空席になったが、国民投票法の成立を受け、会長を選び直して活動を再開させることにした。
311
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/23(水) 10:19:55
自民の新憲法草案見直しで綱引き/「保守派」対「協調派」
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20070522.html
安倍晋三首相(自民党総裁)が指示した同党の「新憲法草案」見直しをめぐり、党内で綱引きが表面化してきた。
「自民党らしさ」を前面に打ち出した保守色の強い二次案策定を目指す動きがある一方、国会発議には衆参両院の三分の二以上の賛成が必要なことをにらみ、民主、公明両党の賛同を得られる内容にあらためるべきだとの意見も根強い。二十二日には空席だった党憲法審議会会長に中山太郎衆院憲法調査特別委員長の就任が決まり、今後の同審議会を舞台にした議論の行方も注目されそうだ。
「国会の三分の二以上の賛成が集まらなければ改憲発議ができない以上、公明党も民主党も最終的に一致できる草案を用意するべきだ」。二〇〇五年十一月に起草委員長として草案をまとめた森喜朗元首相は二十日の講演で民主、公明両党との「協調路線」の必要性を指摘した。
安倍首相が十四日に中川昭一政調会長に対し草案見直しを指示したことが念頭にあったとみられる。
これに対して、保守色を強めようとする動きも活発化している。中曽根康弘元首相は三日、日本の歴史、伝統などを盛り込んだ独自の前文案を発表。自民党の古屋圭司衆院議員らのグループは、集団的自衛権を行使できることを明確化した独自の「新憲法大綱案」をまとめた。
首相も「保守色」志向とみられているが、ベテラン議員の一人は「首相は党内論議だけで二次案をつくることは考えていない」と解説する。
首相が七月の参院選で憲法改正を争点化する意向を表明したのは、国民的な改憲論議を喚起することに狙いがあるとの見方だ。首相に近い中川秀直幹事長も二十日「全国から草案を公募しながら、新しい憲法を制定していこう」と強調した。
ただ改憲の争点化に関しては「どこまで票につながるのか」(閣僚経験者)との異論が根強い。船田元・前党憲法調査会長が二十日のテレビ番組で「参院選の争点にするというのは言い過ぎだ」と指摘したほか、公明党の太田昭宏代表も同日、宮崎市内で記者団に「憲法改正の是か非かということは争点にならない」と重ねて強調した。
312
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/23(水) 23:35:05
公明幹事長、有識者懇の議論けん制
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070523/20070523-00000056-jnn-pol.html
公明党の北側幹事長は、記者会見で、集団的自衛権の行使に関する有識者懇談会での議論について、「判断するのは国会」として、強く牽制しました。
「有識者懇は有識者懇。ご議論されていいと思うが、国会は国会。また、非常にこれは政治家がしっかりと判断しなければならないことだと思っています」
北側氏はこのように述べ、「集団的自衛権の行使をするかしないか、最終的に国会が判断すべき」として、有識者懇談会が今年秋に出す予定の結論は、あくまでも政治家が判断する材料に過ぎないという認識を示しました。
これは今月21日に懇談会の柳井座長が、講演で現行の憲法解釈を見直すべきという趣旨の発言をしたことを受けてのものですが、安倍総理の諮問機関の懇談会が結論を決めるかのような発言に強い不快感を示したものです。
集団的自衛権の行使についての議論は、有識者懇談会が先週、初会合を開き、研究・議論を始めましたが、メンバーの選定については「集団的自衛権の行使を認める結論ありきの人選だ」と批判する声も出ています。
公明党は、集団的自衛権の行使には一貫して反対しており、北側氏は「これまで国会で積み上げてきた議論があるので、現行の政府解釈の中で何が出来るのか出来ないのかを冷静に議論すべき」として、今後の懇談会での議論を牽制しました。(23日14:24)
313
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/26(土) 00:36:16
太田公明代表:憲法改正盛るべきでない 参院選の共通公約
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070526k0000m010042000c.html
公明党の太田昭宏代表は25日の記者会見で、参院選に向けた与党の共通公約に、憲法改正を盛り込むべきではないとの考えを示した。太田氏は「『加憲』をテーマに議論している段階であり、中身が分からない段階では意味がない問いかけになる」と述べた。安倍晋三首相が掲げる改憲問題の争点化をけん制する狙いがあるとみられる。
自民、公明両党は自公保連立時代の00年衆院選から共通公約を作成。今回の参院選では「格差」問題への対策として、医師確保策や中小企業支援を重点政策として打ち出す方針で、6月上旬に決定する。
太田氏は「(公明党の憲法改正)案がない段階で共通公約にはならない」と指摘し、参院選前に自民との間で改憲問題について踏み込んだ調整を行う考えがないことを強調。同日の党憲法調査会でも、独自の「加憲案」を3年後をめどに取りまとめることを決定した。【野口武則】
毎日新聞 2007年5月25日 18時59分
314
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/05/27(日) 11:22:16
県議6割、禁止維持求める 集団的自衛権 琉球沖縄
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-24068-storytopic-3.html
同盟国などへの攻撃を自国への攻撃と見なし実力で阻止する権利「集団的自衛権」の行使に関し、県議の6割近くが「権利を保持しているが憲法解釈上、行使できない」との現在の政府解釈を維持すべきだと考えていることが、琉球新報社が実施したアンケート調査で明らかになった。 県議への調査票を21日に配布。全48議員のうち病気療養中の1人を除く47人から23日までに回答を得た。
政府が有識者会議で解釈変更を目指している中で、57%に当たる27人が「(行使を禁じる)現行のままでよい」と回答した。
これに対し、「憲法を改正し行使できるようにすべきだ」は10人、「憲法解釈を変更し行使できるようにすべきだ」は4人で、合わせて14人(30%)が行使できるようにすべきだとの見解を示した。6人は「その他」と回答した。
「現行のまま」と答えたのは、与党のうち自民党5人、公明県民会議6人、無所属1人。野党は護憲ネットワーク9人、社大・結連合5人、無所属1人。「憲法を改正し行使できるようにすべきだ」と答えたのは自民8人、維新の会2人。「解釈を変更し行使できるようにすべきだ」は自民の4人が回答した。
「その他」は自民2人、維新の会1人、共産党3人。共産は全員が「憲法9条違反で認められない」と、現行の政府解釈を含め集団的自衛権の存在を否定した。
(瀬底正志郎)
(5/26 9:53)
315
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/04(月) 23:00:29
「18歳成年」3年以内に 国民投票法受け超党派議員
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007060401000670_Politics.html
超党派の国会議員と有識者でつくる「国民主役の新しい公職選挙法を考える会」は4日、都内でシンポジウムを開き、18歳から国政選挙で投票できるよう、2010年の通常国会までに成年年齢を18歳に引き下げる公選法、民法などの改正を求める提言を行った。
憲法改正手続きを定めた国民投票法が投票権者を18歳以上としたのを踏まえたもので、ほかに(1)政府は今国会中に「工程表」を策定する(2)若者に主権者としての自覚を促す「主権者教育」に取り組むこと−なども盛り込んだ。
シンポジウムでは、枝野幸男・民主党憲法調査会長が「3年での整備はかなり大変。すべてを横並びで議論しては間に合わない」と指摘し、「来年の通常国会で幹となる公選法と民法、少年法の3つで成人年齢を決めないといけない」と強調した。
316
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/10(日) 14:14:21
自民 改憲発議までには曲折も
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/06/10/k20070610000015.html
自民党は、憲法審議会での議論を開始しましたが、憲法改正論議の進め方については党内にさまざまな意見があることなどから、参議院選挙の公約に盛り込んだ3年後の憲法改正案の発議までには曲折も予想されます。
自民党は、参議院選挙の公約に、3年後の平成22年の国会で憲法改正案の発議を目指すと明記しており、選挙を通じて、憲法改正に向けた国民的な運動を進めていきたいとしています。そして、8日、憲法審議会の初会合を開き、まずは所属する国会議員らに対し、おととしまとめた党独自の憲法草案に対する理解を深めていくことになりました。具体的な改正論議については、連立を組む公明党が、参議院選挙で憲法改正問題を扱うことに慎重な姿勢を示していることなども踏まえ、選挙後に行うことにしています。ただ改正論議の進め方をめぐっては、自民党内に、憲法改正に必要な衆・参両院で3分の2以上の賛成を確保するため、党の憲法草案を軸に、民主党や公明党と協調しながら議論を進めるべきだという意見がある一方、前文などで保守色を強めた新たな案を打ち出すべきだといった意見もあり、憲法改正の発議までには曲折も予想されます。
317
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/11(月) 09:53:32
“並走米艦攻撃”対応 議論へ
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/06/11/k20070611000011.html
集団的自衛権の行使をめぐる政府の有識者懇談会は、11日から、安倍総理大臣が示した4つの具体的な類型ごとに研究を始めることにしており、11日は、まず、並走するアメリカの艦船が攻撃された場合の自衛隊の艦船の対応をめぐって議論を交わします。
有識者懇談会は、先月、初会合を開き、安倍総理大臣は、アメリカに向かうかもしれない弾道ミサイルを日本のミサイル防衛システムを使って撃ち落とすことが認められるかどうかなど4つの具体的な類型を示し、議論を行うよう求めました。これを受けて、懇談会は、2回目となる11日の会合で、4類型のうち、まず、公海上の共同訓練などで近くで行動しているアメリカの艦船が攻撃された場合の自衛隊の艦船の対応をめぐって議論を交わします。これまでの政府の憲法解釈では、日本が武力攻撃を受ける有事のときに限って、日本を防衛するために活動しているアメリカの艦船への攻撃に対して自衛隊の艦船が反撃することは個別的自衛権の範囲として可能だとしています。しかし、懇談会の中には、平時の共同訓練などの場合でも自衛隊の艦船が反撃することを認めるべきだという持論をもつ委員が多く、どのような解釈や根拠でこうした行動を認めるかなどをめぐって突っ込んだ意見交換が行われるものとみられます。
318
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/12(火) 06:02:34
米艦船防護の場合、集団的自衛権の解釈見直しが意見の大勢
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070611i415.htm
政府は11日、集団的自衛権に関する個別事例を研究する有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の第2回会合を首相官邸で開き、公海上での米艦船への攻撃に対する自衛隊の応戦の可否について集中的に議論した。
その結果、応戦を可能にするため、集団的自衛権の行使を認めていない政府の憲法解釈を見直すべきだとする意見が大勢を占めた。
会合では、「平時」「周辺事態や武力攻撃予測事態などの情勢緊迫時」「日本への武力攻撃発生時」の三つの事態で、自衛艦と米艦との距離が近い場合と遠い場合の計6ケースに分けて議論した。
このうち、<1>武力攻撃発生時は距離にかかわらず、個別的自衛権の行使として応戦できる<2>「平時で近距離」の具体例となる洋上補給の場合は、武器を防護するための必要最小限の武器使用を認める自衛隊法の規定に基づいて応戦できる――という従来の政府見解を確認した。
残る「情勢緊迫時」と洋上で広く展開する共同訓練など「平時で遠距離」のケースは、「応戦すれば集団的自衛権の行使と見なさざるを得ない」とした。この点について、「日米同盟に最も重要なのは、情勢緊迫時の対応だ。きちんと対応できなければ、国の根幹にかかわる」などとして、憲法解釈を見直すべきだという声が多く出た。
柳井俊二座長は会合後の記者会見で、「『個別的自衛権の拡大や自衛隊法での説明には限界がある』という意見が多数だった」と述べた。
(2007年6月12日1時33分 読売新聞)
319
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/26(火) 14:46:59
砂川市有地・神社訴訟 二審も違憲判決 札幌高裁「政教分離に違反」(06/26 14:27)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/34435.html
砂川市が市有地を神社に無償で使用させているのは憲法の「政教分離の原則」に反するとして、市民二人が「菊谷勝利市長が、神社を所有する地元町内会に撤去を求めないのは違法」との確認を求めた住民訴訟の控訴審判決が二十六日午後、札幌高裁であった。伊藤紘基裁判長は、政教分離違反を認めた一審札幌地裁判決を支持、市長側の控訴を棄却した。
判決理由で伊藤裁判長は「市有地内の施設は明らかに宗教施設。ほこらや鳥居などの撤去を求めない市長の行為は、政教分離原則に違反する」などと述べた。
訴えていたのは砂川市の無職谷内栄さん(76)と同高橋政義さん(84)。
判決によると、神社は砂川市の空知太神社。神社の建物は、地元町内会が一九七○年に市の補助金を受け、町内会館を併設する形で市有地に建設。内部に天照大神を祭ったほこらがあるほか、屋外には鳥居も設置されている。
この土地の一部が住民から市に寄付されていたため、市は町内会に対し土地の無償使用を認めていた。
昨年三月の札幌地裁判決は「建物の『神社』の表示を外し、鳥居などを撤去すれば、違憲状態は解消される」と指摘したが、一審判決後も市側は町内会に鳥居の撤去などを要請していない。
320
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/06/28(木) 00:39:51
松田・津市長:「お木曳、宗教色ない文化事業」、共産党市議団への説明に /三重
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/mie/news/20070627ddlk24010194000c.html
伊勢神宮のお木(き)曳(ひき)への参加児童を募集した津市の松田直久市長に共産党市議団が「宗教的行事であることは明らか」として説明を求めたことについて、松田市長は26日の定例会見で「伊勢市では全市的な事業で、昔からの文化事業になっている」との見方を示した。松田市長は「参加者たちも宗教的色合いを考えていないのではないか」と述べた。【高木香奈】
〔三重版〕
毎日新聞 2007年6月27日
321
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/12(木) 09:14:24
参院選争点、首相が「憲法改正」トーンダウン
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070711ia25.htm
安倍首相は11日の日本記者クラブ主催の公開討論会で、憲法改正について、「自民党案が全部通るとは全く思っていない。まずはしっかり国民と議論していくことが大切だ」などと述べ、参院選の争点として前面に掲げるとしていた姿勢をトーンダウンさせた。
首相はこれまで、「憲法改正は自民党の綱領にも入っている。選挙で訴えるのは当然だ」「私たちの(憲法改正の)草案はこうで、スケジュールに乗せるべきだ、と国民に訴えるのは、誠意ある姿勢だ」などと強調してきた。しかし、この日の討論では、「国民投票法では全文を一度に変える形にはなっていない。(憲法の中の)どれを優先していくかは、政治的合意形成を重視していかなければならない」などと慎重な発言に終始した。
憲法改正を参院選の争点とすることについては、連立のパートナーである公明党が否定的な姿勢を示している。年金記録漏れ問題などで、自民党に逆風が吹き、公明党との選挙協力が重要性を増す中、同党に配慮し、優先順位を下げた、との見方も出ている。
(2007年7月11日22時8分 読売新聞)
322
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/07/23(月) 15:05:45
憲法、「軽くないのに」 /参院選争点
2007年07月22日 朝日栃木
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000707220001
7月4日、宇都宮大学の1121号教室。憲法専門の杉原弘修教授(62)は、共通教養の講義「法学入門」の冒頭で、この朝の新聞各紙1面を飾った「久間防衛相辞任」を取り上げた。
「新聞によれば、彼は『原爆投下はしょうがない』と発言したそうです。辞めるべきだと思う人は手を上げて下さい」
約250人の学生の反応は鈍い。それでもぱらぱらと手が上がった。
杉原教授は学生の1人に頼み、新聞の「発言要旨」全文を朗読させた。
「原爆が落とされて長崎は本当に無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだ、という頭の整理で今、しょうがないな、という風に思っている……」
教授は熟考を呼びかけた。「要旨を読むと、原爆が落とされたのがしょうがないのか、戦争が終わったのがしょうがないのか、よく分からないのではないでしょうか」
杉原教授は9条護憲論者だ。久間発言にも「戦争の実体験がない者の軽さがある」と手厳しい。それでも講義を「久間氏擁護」とも取れる形で入ったのは、関心を呼び起こす狙いからだ。
学生運動が盛んだった頃は、学生を挑発しないよう気を使った。今は身近なニュースを題材に挑発する。反論を期待するが、手応えは余りない。
安倍政権は5月、改憲への足がかりとして、国民投票法を成立させた。集団的自衛権を巡る本格的な議論も開始。自民党の選挙公約には「平成22(2010)年の国会において憲法改正案の発議をめざす」とある。
憲法改正発議は衆参両院の総議員の3分の2以上の賛成が必要とされ、出席議員の過半数で成立する一般法案よりハードルが高い。「硬性憲法」と言われるゆえんだ。
杉原教授は、政府が9条改正をあらかじめ見据えて国民投票法を作り、最低投票率の規定もないことを問題視する。「このままでは他の法律と同じノリで憲法が変わりかねない」。学生と向き合い感じる「空気」が、懸念をさらに深める。
作新学院大の宮原均教授(49)は「時代環境に応じた改正は必要だが、通常の法律で対応できないかの厳密な議論が必要」との立場だ。
憲法講義はバランスを心がける。少人数のゼミで議論を持ちかけることもあるが、「気付くと1人で話している」と苦笑い。「国家の方向性と価値観を定める」憲法を身近に感じてもらう難しさをやはり感じている。
自民党は改正の是非を参院選で問うと意気込んだが、年金問題の対応に追われ、尻すぼみになった。民主党は選挙公約で「国民の自由闊達(かっ・たつ)な憲法論議を」と触れた程度で踏み込まず、護憲勢力の共産、社民両党も年金問題の追及に力が入る。
だが、最終決定権者である国民が、態度の表明を迫られる時が近づきつつあるのは間違いない。
323
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/06(月) 00:18:27
GHQ:「評価」の書簡 憲法草案提言の鈴木安蔵氏の言論
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20070805k0000m030112000c.html
終戦後、新憲法制定を検討する立場にあった連合国軍総司令部(GHQ)の担当者が、民間の「憲法研究会」で憲法草案要綱をまとめた憲法学者、鈴木安蔵氏の言論活動に注目する内容の書簡をダグラス・マッカーサー最高司令官に送っていたことが米公文書で明らかになった。書簡の日付は1945年10月23日で、日本政府の憲法調査が始まったばかりの時期。同研究会の草案はGHQの憲法草案に影響を与えたとされるが、さらにその関与を裏付ける資料として注目されそうだ。
書簡を送ったのは、米国務省から派遣されたGHQ政治顧問事務所のエマーソン所員。文書は憲法学者、原秀成氏が米国立公文書館で入手した。
「憲法改正についての日本人の意見」と題する書簡では、新聞紙上で活発になっていた憲法学者らの意見を紹介。
鈴木氏を「憲法改正の必要性を明確に指摘している」と評価。「政党内閣が発展しなかったのは、大日本帝国憲法に原因がある」との鈴木氏の主張に同調した。
また、エマーソン所員は「広い討論や議会での修正の機会を与え、新憲法が受容されることが重要だ」と訴えた。マッカーサー氏はこの提案を取り入れ、日本政府がGHQ草案を受け入れ、修正の上、46年3月6日、政府案として公表された。
鈴木氏は、高野岩三郎元東大教授らと7人で45年11月に憲法研究会を発足させた。12月26日「憲法草案要綱」をまとめ、首相官邸とGHQに提出した。毎日新聞は1面で報道したが、当時はあまり注目されず、政府の旧憲法調査会が64年にまとめた報告書で「GHQ草案の起草者によって相当に重要視され参照された」と一定の評価を受けた。
原氏は、日米公文書を調査し「日本国憲法制定の系譜」(日本評論社)の著書がある。公文書の意味を「新憲法制定が緒に就いた段階で、国務省から派遣された担当者が鈴木氏に注目し、広い議論を求めていたことは重要だ。憲法草案要綱は、戦前から平和や自由を求めた言論の結晶だった。GHQも日本人の自発的な意見を尊重し、憲法起草への関与を最小限にしようとしていた」と話している。【上野央絵】
◇自主的な憲法ができた可能性も
古関彰一・独協大教授の話 鈴木氏に対するGHQの早くからの注目が、憲法研究会の草案のGHQ草案への影響につながった。日本国憲法は、一方的に押しつけられたのではない。問題は当時の世論が研究会草案を評価しなかったことだ。国民や政党が、この案を評価し世論を動かしていれば、自主的な憲法ができた可能性はあった。
毎日新聞 2007年8月5日 3時00分
324
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/07(火) 23:28:27
衆参「憲法審査会」の立ち上げ先送り 民主が反対
2007年08月07日20時03分
http://www.asahi.com/politics/update/0807/TKY200708070395.html
国民投票法に基づいて7日に衆参両院に新設された「憲法審査会」の実質的な立ち上げが、次期国会以降に先送りされることになった。定数や議決要件を定める「審査会規程」の制定に、野党側が応じないため。自民党の参院選公約に「平成22(2010)年の国会において憲法改正案の発議をめざす」と記し、改憲に道筋をつけたい安倍首相にとって、スタートからつまずく形となった。
国民投票法では、調査に限定されていた「憲法調査会」に代わり、今国会から改憲案を提出・審議できる審査会の設置を規定。与党はこれまで(1)定数50人(2)出席委員の過半数で議決(3)公聴会の開催義務化――などを盛り込んだ規程案を作成し、野党側に提示している。
これに対し民主党は、国民投票法が成立した先の通常国会で与党が強引な国会運営をしたことなどを理由に、今国会では規程の制定に応じない方針を与党側に伝達。社民党の福島党首も1日の会見で「安倍首相がやりたがっていた憲法改悪など国民は望んでいない」と反対を表明している。
自民党幹部は「波乱が予想される国会を控え、憲法でごり押しするのは得策ではない」としており、今国会での立ち上げは断念する方針だ。
325
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 07:10:26
野党3党、憲法審査会の定数・会長人選で協議に応じず
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070808ia22.htm
民主、社民、国民新の野党3党は8日、国会内で国会対策委員長会談を開き、国民投票法に基づく憲法審査会について、審査会定数や会長の人選などに関する与党との協議に応じないことで一致した。
民主党の高木義明国会対策委員長は記者会見で「国民投票法は成立したが、混乱の中で強行採決された。(審査会の定数などを定める)運営規程といえども議論する環境にない」と述べた。今後の対応については「与党にも『憲法より生活だ』という意見が出ている。十分時間をかけるべきだ」と語った。憲法審査会は国民投票法に今国会からの設置が規定されているが、委員も決まらないまま宙に浮いた状態が続いている。
(2007年8月9日1時27分 読売新聞)
326
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/09(木) 07:11:53
集団的自衛権の憲法解釈変更が困難に 公明側、反対明言
2007年08月09日06時09分
http://www.asahi.com/politics/update/0808/TKY200708080389.html
安倍首相が意欲を見せる集団的自衛権の行使容認のための憲法解釈の変更が当面、困難な見通しとなった。首相が設置した集団的自衛権を研究する有識者懇談会は、今秋にも行使容認を提言する方向だが、公明党の北側一雄幹事長が8日、憲法解釈の変更に反対する考えを明言したのに加え、参院の与野党逆転により自衛隊法改正など必要な法整備も難しいためだ。
公明党の北側幹事長はこの日の記者会見で、憲法解釈の変更について「私どもは元々反対だし、参院で与野党が逆転しているので、そういうことができる状況ではない」として反対する意向を表明、法整備も難しいとの認識を示した。
首相は懇談会に、公海上の米艦防護や米国向けミサイル迎撃など4類型に絞って集団的自衛権の行使が可能かどうか検討を指示。5月の国会答弁で「(新たな憲法)解釈にのっとって自衛隊が行動する場合は、根拠となる法律も当然必要だ」と述べ、法整備を前提とする考えも示している。
自民党内の議論や内閣法制局によると、集団的自衛権の行使を容認する場合、行使の要件や手続きを定める新規立法のほか、個別的自衛権の行使を前提にしていた自衛隊法に米国向けのミサイル迎撃などを加える法改正が必要になる。
だが、公明党が反対している上に、民主党が国会で集団的自衛権の行使のための法整備に協力する可能性はない。小沢代表も7日の会見で、懇談会を設置した首相の手法について「他人の出した結論を公正であるかのごとくやろうという手法そのものが、あまりよろしくない」と批判した。
こうした中、懇談会内には4類型の中で法改正が不要なものについて、行使容認を先行させるべきだとの意見もある。政府内には憲法の解釈変更は「首相の国会答弁で足りる」との見方もあったが、首相がこの手法をとれば与党内からも拙速との反発が出るのは必至だ。
327
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/10(金) 19:31:57
2007/08/10-19:25 PKOでの他国救援を議論=集団的自衛権「困難だが進める」−安倍首相
http://www.jiji.co.jp/jc/s?k=2007081000976
集団的自衛権行使の個別事例について検討する政府の「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(座長・柳井俊二前駐米大使)は10日夕、首相官邸で第4回会合を開いた。国連平和維持活動(PKO)の最中に攻撃を受けた他国部隊の救援が議題となる。
安倍晋三首相はあいさつで、「他国要員と共通の基準で緊密に助け合わなければ、各国の信頼を得ることも、効果的な活動を行うこともできない」と述べ、他国部隊の救援を認める方向で議論するよう求めた。
会合に先立ち、首相は記者団に、集団的自衛権の行使容認について「(参院選惨敗で)政策を進める上では困難な状況になったと覚悟している。しかし、続投はあくまで前に進めるためだ。その決意で努力していく」と表明。公明党がそのための法整備に反対していることに関しては「当然いろいろな議論があるだろう。国際貢献を果たすため何をしなければいけないかとの観点から議論していく。責任を果たしていくことが必要だ」と語った。
328
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/11(土) 08:02:02
駆けつけ警護に容認論 集団的自衛権、有識者懇で体勢
2007年08月11日07時17分
http://www.asahi.com/politics/update/0811/TKY200708110004.html
政府が憲法解釈で禁じる集団的自衛権の行使について議論する有識者の「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(座長・柳井俊二前駐米大使)が10日、首相官邸で開かれた。海外に派遣された自衛隊が、共に活動する外国軍が襲われた際に援護に向かう「駆けつけ警護」について、国際的常識で容認すべきとの意見が大勢を占めた。
駆けつけ警護は、安倍首相が同懇談会に「憲法との関係の整理」を諮問した4類型の一つ。首相はあいさつで「国際的な平和活動に一層積極的に関与することが必要だ。他国と共通の基準をふまえないと効果的な活動を行えない」と述べ、必要性を強調した。
政府は国連平和維持活動(PKO)協力法やテロ特措法、イラク特措法で、武器使用を自身や同じ場所の隊員、宿営地を訪れた他国部隊や国連関係者などの防護に限定。離れた所への「駆けつけ警護」は集団的自衛権の行使と関係はないが、憲法が禁じた海外での武力行使につながりかねないとして認めていない。
これに対し委員からは「憲法解釈と国際社会の現状の整合性をとるべきだ」「国際平和活動では他国軍との信頼関係が不可欠。自衛隊に自己防衛しか認めないのは非常識だ」などの発言が出た。
政府は自衛隊の海外活動に関する一般法(恒久法)を検討中で、自民党からは「駆けつけ警護」を盛り込むべきだとの提言も昨年に出ている。
329
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/08/18(土) 06:21:14
憲法審査会始動に反対 民主党方針、秋の臨時国会で
2007年8月16日 18時18分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007081601000666.html
民主党は16日、憲法改正論議の舞台となる衆参両院の「憲法審査会」について、秋の臨時国会からの始動に反対する方針を固めた。党内には、審査会の実質的な始動を1年程度先送りすべきだとの意見もあり、憲法改正に向けた日程に影響が出そうだ。
民主党は参院選で改憲を掲げた安倍晋三首相に勝利したことを踏まえ「論議の先送りが民意」(幹部)と判断。首相が強い意欲を持つ憲法改正を政治日程から外すことで、政権基盤の弱体化した首相をさらに追い込む狙いがある。
憲法審査会は8月の臨時国会で設置されたが、野党は与党側が提示した運営指針などを定めた規程案の議決に反対。実質的なスタートは9月召集予定の次期臨時国会以降に先送りされた。
民主党は、憲法改正の手続きを定める国民投票法が先の通常国会で強行採決されたことに加え、首相が参院選の争点に改憲を掲げたことに対し「与党と民主党の協調路線を破たんさせた」と反発していた。
(共同)
330
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2007/12/23(日) 13:21:48
憲法改正県民高い関心
松大生調査 30代60%「すべき」 讀賣愛媛
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20071222-OYT8T00572.htm
松山大(松山市文京町)法学部の学生が22日、夏に行った憲法改正に対する意識調査の結果などを発表した。学生や住民ら約200人が参加した。
3年生の梅木綾香さん(21)ら約10人は、7〜8月に県内9市で18〜70歳の2772人に行ったアンケート結果をスクリーンで発表。「30代の60%以上は憲法自体が古く、新しい権利を盛り込んで改正すべきと考えている」「国民投票には、60代、70代の約6割が『必ず行く』と答え、意識の高さをうかがわせた」と発表した。
また、県内の戦争遺跡20か所を調査した約20人は、愛南町の由良岬にある兵舎跡などを紹介。「身近な場所にも戦争の跡があることを県民に伝えるため、保存を進めていくべきだ」と提言した。
発表を聞いた人文学部英語英米文学科1年の山西綾香さん(19)は「県内にこれほど戦争遺跡があるとは初めて知った。実際に見て歩きたい」と語った。
(2007年12月23日 読売新聞)
331
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/01/04(金) 17:28:33
『年齢引き下げ』異論続出 『成年18歳化』影響 検討法律191本
2008年1月4日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008010402076878.html
投票年齢を十八歳以上とする国民投票法(憲法改正手続き法)の成立に伴う見直し検討が必要な各省庁所管法律(計百九十一本)の全容が、分かった。政府の「年齢条項の見直しに関する検討委員会」(委員長・二橋正弘官房副長官)は二〇〇九年秋の臨時国会への見直し法案提出に向け、検討作業を加速させるが、年齢引き下げに反対論が根強い法律も多く、作業は長期化しそうだ。 (岩田仲弘)
見直しの検討が必要な法律を最も多く所管しているのは法務省で、三十六本。以下、厚生労働省(三十四本)、国土交通省(二十八本)と続く。防衛省などは検討対象の法律が一本もない。
政府は国民投票法の成立に伴い、選挙権年齢を二十歳と定めた公職選挙法、「成年」を二十歳からと定めた民法の年齢規定をそれぞれ、「十八歳から」に改正する方針を固めている。この二つの法改正により、かなり多くの法律が改正の必要に迫られる。
例えば、公選法を改正した場合、同様に選挙権規定のある地方自治法や、最高裁判所裁判官国民審査法なども改正しなければ整合性がとれない。
民法で成年を「十八歳」と改正する際の最大の論点は少年法の扱いだ。「二十歳未満」を少年と定めた少年法を「十八歳未満」に引き下げた場合、十八−十九歳の犯罪は現行の少年審判から刑事裁判に移され、実質的に厳罰化となることから異論も多い。
二十歳未満の飲酒、喫煙を禁じた未成年者飲酒禁止法、未成年者喫煙禁止法は、非行防止や健康上の観点から「むしろ年齢を引き上げた方がいいという意見があるくらい」(政府関係者)だ。
参院の与野党逆転の影響で憲法論議は下火となっており、国民投票が実際に行われる見通しはたっていない。しかし、投票年齢引き下げを受けた関係法律の見直し作業は、政府にとって難題であり続けることになる。
332
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/08(火) 01:20:12
憲法改正「反対」43%、「賛成」を上回る…読売世論調査
世論調査・支持率
読売新聞社が実施した憲法に関する全国世論調査(面接方式)によると、今の憲法を改正する方がよいと思う人は42・5%、改正しない方がよいと思う人は43・1%で、わずかながら非改正派が改正派を上回った。
ただ、各政党が憲法議論をさらに活発化させるべきだと思う人は71%に上り、改めたり加えたりした方が良いと思う条文を挙げた人も7割を超えた。施行61年を迎える憲法に、時代にそぐわない部分が増えているとの認識は根強いようだ。
調査は3月15、16日に年間連続調査「日本人」の一環として行った。
1981年から実施している「憲法」世論調査では93年以降、一貫して改正派が非改正派を上回っていた。しかし、今回は改正派が昨年より3・7ポイント減る一方、非改正派が4・0ポイント増え、これが逆転した。憲法改正に強い意欲を示した安倍前首相の突然の退陣や、ねじれ国会での政治の停滞へのいらだちなどが影響したと見られる。
改正派にその理由を複数回答で聞いたところ、「国際貢献など今の憲法では対応できない新たな問題が生じているから」の45%が最も多かった。非改正派では「世界に誇る平和憲法だから」が53%で最多だった。
憲法で関心のある点(複数回答)では「戦争放棄、自衛隊の問題」が47%で7年連続で最多となった。昨年との比較では「裁判の問題」が20%(昨年15%)に増え、裁判員制度への関心の高まりをうかがわせた。
改めたり加えたりした方がよいと思う憲法の条文(複数回答)としては、〈1〉自衛のための軍隊保持27%〈2〉良好な環境で生活する権利25%〈3〉国と地方の役割22%――を挙げた人が多く、「特にない」は24%だった。
自衛隊の海外派遣全般に関する原則を定める恒久法を必要と思う人は46%で、「そうは思わない」42%を上回った。9条を今後どうするかについては「これまで通り、解釈や運用で対応する」36%、「解釈や運用で対応するのは限界なので、改正する」31%、「厳密に守り、解釈や運用では対応しない」24%となった。
(2008年4月8日01時08分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080408-OYT1T00041.htm
333
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/08(火) 02:26:22
憲法世論調査 改正論を冷やす政治の混迷(4月8日付・読売社説)
日本政治の混迷が、憲法改正の世論を冷やしているのだろう。
読売新聞の世論調査で、憲法を「改正する方がよい」と思う改正派が42・5%へ減少した。「改正しない方がよい」という非改正派は、43・1%になった。
1993年調査以来、改正派が非改正派を常に上回ってきた。わずかな差だが、今回逆転した。改正派は、4年連続の減少だ。
最大の要因は、国会や各政党の憲法論議の沈滞にあるだろう。
昨年5月、憲法改正手続きを定めた国民投票法が成立した。だが、それに基づき設置された憲法審査会が、いまだ始動していない。
憲法改正に積極姿勢をみせていた安倍前首相が、昨夏の参院選での自民党惨敗のあと、突然辞任した。後継の福田首相は、打って変わって、憲法改正問題には、ほとんど触れなくなった。
今回、自民党支持層のうち改正派は47%と、98年以降では初めて、5割を切った。衆参ねじれ国会の下、憲法改正論議の進展は困難、という判断と、憲法改正への首相のメッセージの乏しさが、影響しているのではないか。
民主党は、参院選を前に、与党との対決色を出す思惑から、国民投票法に反対した。党内にある憲法改正慎重論や、「護憲」を掲げる社民党との選挙協力などへの配慮もあった。
民主党支持層の改正派は、2005年には67%に達し、自民党支持層の64%を上回っていた。それが今回は41%に減った。
憲法改正問題に正面から取り組もうとしない民主党の姿勢が、支持層の改正派減少をもたらす一因になっていないか。
先の臨時国会では、インド洋での海上自衛隊の給油活動再開や、自衛隊の国際貢献のあり方が焦点になった。だが、前防衛次官の汚職事件や、海自の燃料の対イラク作戦転用問題などが重なり、憲法論議は深まらなかった。
今回、こうした自衛隊の海外派遣についてのルールを定める「恒久法」についての質問では、「必要だと思う」が46%で、「思わない」42%を上回っている。
「国際貢献など今の憲法では対応できない新たな問題が生じているから」――。改正派があげた改正理由のトップは、これまでと変わっていない。これから憲法論議を「活発化させるべきだ」と思う人も、7割にのぼる。
安全保障や環境問題など、さまざまな観点から憲法を議論しあうことが求められている。
(2008年4月8日01時30分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080407-OYT1T00791.htm
334
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/04/18(金) 00:23:38
外国人母の婚外子国籍訴訟、最高裁大法廷で弁論
2008年04月16日19時22分
フィリピン人女性と日本人男性の間に生まれ、出生後に認知された子どもが、両親が結婚していないために日本国籍の取得を拒まれたのは、憲法14条の「法の下の平等」に反しないか。国籍法の規定の合憲性が争点となった訴訟で、最高裁大法廷(裁判長・島田仁郎長官)は16日、子どもと国双方の意見を聞く弁論を開いて結審した。
判決日は後日指定される。二審・東京高裁判決は日本国籍を求める子どもたちの請求を退けたが、15人の裁判官がそろう大法廷は、国籍法の規定について憲法に照らして判断を示す可能性がある。
子どもは、首都圏に住む8歳から14歳までの計10人。日本で生まれ育ち、在留資格を得て学校に通っているが、国籍がないため出入国などが制限され、将来の参政権もない。
この日の弁論で、代理人は「偶然の事情により国籍がないだけで、子どもたちが受ける就学、就職、結婚など社会生活での差別は明らか」と訴えた。大法廷の当事者席に弁護士とともに特別に座ることが認められた女児(14)は、泣きながら弁論を聞いた。
国側は「国籍の要件は国会が定めること。違憲とすれば新たな立法をすることになり、裁判所の審査権の範囲を逸脱する」と反論した。
問題となったのは、国籍法3条1項の規定。外国人女性と日本人男性の間に生まれ、生後に男性の認知を受けた子どもが日本国籍を得るには「父母の婚姻」が必要とされる。出生前に認知を受けていたり、父母が婚姻したりすれば、国籍は認められる。
この規定によって国籍を阻まれた男児(10)と、9人の子どもが、日本国籍を求めてそれぞれ訴訟を起こした。2件とも一審・東京地裁は国籍法の規定を違憲と判断したが、二審・東京高裁は違憲か合憲かの判断に踏み込まずに子側の敗訴とした。2件とも子側が上告した。
http://www.asahi.com/national/update/0416/TKY200804160295.html
335
:
片言丸
◆MACDJ2.EXE
:2008/05/03(土) 02:09:40
9条改正反対66%に増、賛成23%に減 本社調査
2008年05月02日21時33分
3日の憲法記念日に合わせて、朝日新聞社が実施した全国世論調査(電話)によると、憲法9条を「変えない方がよい」との回答が66%にのぼり、「変える方がよい」の23%を大きく上回った。憲法改正が「必要」とする人は56%いるが、その中で9条改正を支持する人の割合は37%にとどまり、54%が「9条は変えない方がよい」と答えた。
調査は4月19、20の両日に実施した。
前の安倍内閣時代の07年4月に実施した調査でも、9条は「変えない方がよい」が49%で「変える方がよい」の33%を上回っていたが、今回は大きく差が広がった。
この1年間は、安倍内閣が改憲への準備や集団的自衛権の議論を進めたほか、福田内閣のもとでもインド洋への海上自衛隊派遣をめぐる国会論戦が続くなど、9条や自衛隊の対米協力にかかわる論議が具体性を帯びた時期だった。
一方、憲法全体について聞くと、憲法改正が「必要」とする人は56%なのに対し、「必要ない」は31%。07年調査で「必要」58%、「必要ない」27%だったのと大きな変化はなかった。
憲法改正が「必要」と答えた人に理由を聞くと、74%が「新しい権利や制度を盛り込むべきだから」と答えた。「9条に問題があるから」は13%、「自分たちの手で新しい憲法を作りたいから」は9%にとどまった。
また、憲法改正が「現実的な問題」と思う人は52%、「まだ先の問題」とする人は35%。07年調査ではそれぞれ59%、31%だった。「先の問題」とする人に理由を聞くと、71%が「国民の間で機運が高まっていない」を選んだ。国会で与野党の対立が深まっていることを挙げたのは19%、安倍首相が退陣したことを挙げた人は5%だった。
衆参両院で多数派が異なるねじれ国会への評価を聞いたところ、「好ましくない」が62%を占めた。ただ、憲法を改正して衆議院の権限をさらに強めることについては、反対が58%だったのに対し、賛成は23%だった。
http://www.asahi.com/national/update/0502/TKY200805020272.html
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