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5
:
まっちゃん
:2005/12/10(土) 23:34:03
「敵に塩を送る」という言葉がありますが、この言葉の由来をご存知でしょうか。
一説に過ぎないかもしれませんが、こういう説があります。
今川氏真は北条氏康と相談して、武田信玄の領国に塩を売ることを禁じたことから、甲斐、信濃、上野の領民たちが苦境を迎えることになった。
上杉謙信はこれを耳にして、信玄に書を送った。
「近国の諸将 貴方へ塩を入るゝを留め候由(よし)、承はり候、近比(ちかごろ)卑怯の挙動と存(ぞんじ)候。弓箭(ゆみや、きゅうせん)を執て(とりて) 争ふこと能はざる故と存ずるなり。
某(それがし)に於て(おいて)は、只(ただ)幾度も運を天に任せ、勝敗を一 戦の上に決せんとこそ存じ候へ、塩の儀は何程にても某が領国より相送り申べし。
其御国より手形を以て入用(いりよう)次第に取らせらるべし、若し(もし) 高直(高値:たかね)に致すに於ては、重ねて仰せ聞けらるべし、急度(きっと)申付(もうしつけ)候はん。(もし高値をつけてくるようであれば知らせていただきたい、こちらで厳しく申しつけるようにします)
この言葉を聞いて武田信玄をはじめとする武田の老臣たちは、謙信の武士道に感じ是非とも味方にすべき武将であると言ったそうです。
謙信の領地である越後から莫大な量の塩が運ばれたことは言うまでもありません。
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