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ジーンズ半ズボンの少年

65名無しさん:2020/07/21(火) 21:40:59
「風呂に入るか、」
と聞いた。振り向いた<坊ちゃん>は一瞬冷たくオレを睨むような表情を見せたが、やがて、やや厚ぼったい可愛らしい口元に含み笑いのような微笑を見せていった。
「Tさんも、一緒に入るなら、いいよ」
あの初めての夜下の弟と入った<坊ちゃん>の家の広々とした豪華な風呂場からは余りにも狭い、洗面とトイレと一体となっている狭いオレの安アパートの風呂であった。湯が満タンになり先に入っていたオレは、
「いいよ、」
生唾をのみながら、情け無くもかすれた声でいった。やがて、ドアのガラス越しに<坊ちゃん>の裸体の影が見えた。
 思春期の最中の両親の離婚で、それでなくても繊細で無口な<坊ちゃん>であっても一度心を許したオレの前では、まるでその鬱憤を晴らすように接してきた。しかし、不純な考えなれど、降りかかるその不幸によって恋焦がれた<坊ちゃん>と同じ辛酸な思いを受けることは、オレにとって心の中からの喜びの思いであった。


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