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賎のおだまき・武家の時代の男色

95名無しさん:2010/09/18(土) 13:05:18
でも、それがよかったのだ。その後三五郎と大蔵さんは、互いに想い焦がれ夜も寝付けなくなったのだ。三五郎を想い焦がれ恋い焦がれた10歳年上の大蔵さんは三五郎の自宅を訪ねることに。
自宅に訪ねてきた大蔵さんに春雨の音だけが聞こえる寝静まった夜中、生童のすべてを捧げ、硬く抱きしめられ、刀を抜いて守ろうとした帯に手がかかるのを大蔵さんならと受け容れる・・、

この薫りも高き凛々しい美堂のすべすべした軟膚に顔を埋め、秘笛を思う存分味わい尽くし吹くこと(一節切・ひとよぎり)できだろう。そして義兄弟の契りをでただろう。

そうした恋い焦がれた、三五と今日この夜晴れて報われ義兄弟となれるのだ。
・・花嫁のように愛撫に身を任せ、すべてを捧げ肉体を一つにして、硬い「男色の契り・義兄弟の契り」を交わした。

念者と念友の「義兄弟の契」を結ぶのは、春の宵、三五郎の部屋の寝所(小座)で、「花に潤う春雨や、軒の玉 水音繁く。色こそ見えね春の雨、裏打ちのみ音ぞして人の寝静まる宵ならば大三今は堪えかね、闇はあやなし梅の花、袖に匂いの薫りきて、風に柳のようなる風情に似たる三五郎を、、、静まり返る小座の内、花のようなる三五郎をば、深くい抱きしめ思いもかけぬ 恋の名を、かけてぞ解くる雪の肌、触れて契を結びける。」

花が咲き、春雨の降り激しい軒の玉水の音のみで、寝静まった春の宵、二人だけの寝書の小座の内、いよいよ「義兄弟の契り」がはじまる。柳のような細いしなやかな腰(尻つき)、柳腰の薫り高き三五郎を深く抱きしめる。「かけてぞ解くる雪の肌」とは、恋の名を、かけて帯を解放すこと、帯を解放すと白い雪の肌が露わにあるということ。

13歳の美童三五郎は、暴漢の手から刀に手をかけてまもろうとした帯に二人だけの寝書で、大蔵さんの手がかかっても、下帯の結び目に手がかかっても、それを許し総てを捧げる・・。

そこに現れたる下帯もを付けない雪の肌、暴漢も自由にできなかった、三五郎が守った総てが露わにされただろう。

そして、じっと我慢して許し許され。まだ誰の指も触れたことも無い生童の美童の総てを綺麗なからだの総てを初めて思う存分、味わい尽くし、愛撫尽くし、嗅ぎ尽くし、結び尽くし存分自由にできたのだ。


その後の藩の二才たちは競ってまわし読みし、その後明治になってからも、薩摩出身の塾の書生たちも元旦には必ず読むことが日課と成っていたとある。400年前のどこかこのあたりの広大な一部で実際起こったと思えばいいだろう。「賎のおだまき」を読みながら、財部郷土館に展示されている三五郎の掛け軸を見て、そう思いながら一度見ておくのもいいだろう。


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