会場となるMoscone Center Westには、おなじみとなった大きな白いリンゴマークが張り出され、大きく「WWDC 09」と書かれている。しかし2009年の今年、いつもと少し違うのは、この巨大なガラス張りの建物の1階の窓を埋め尽くしているのがアップル製品のアイコンではなく、他社製品のアイコンであること。そう、これは世界中の開発者が作ったiPhone用アプリケーションのアイコンなのだ。開発者が主役であるWWDCには、まさにうってつけのディスプレイである。
WWDC会場に飾られた横断幕には「One year later. Light-years ahead.」(1年後。数光年先)と書かれている。そう、iPhoneが日本を含む世界81カ国で発売されたのも、iPhone向けのアプリケーションをアップル以外の開発者が提供できるようになったのも、実はまだ1年弱しか過ぎていない。しかし、この1年で、iPhoneのアプリケーション開発は、とても1年とは思えないような革新を世の中にもたらしてきた。
●新iPhone? MacBook Air? 発表されるのは何?
WWDC会場内、本日は1階の登録受付しか開放されていなかったが、他社のiPhoneアプリのアイコン以外では、「iPhone 3.0」と「Mac OS X “Snow Leopard”」の横断幕が飾られていた。つまりアップルは今年、iPhoneのOSとMacのOSを同時にメジャーアップグレードすることになる。どちらもすでにある程度の概要は明かされているOSであり、今回のWWDCのメインテーマであることは明白なので、あえて隠すまでもなかった、ということだろう。
となると、やはり期待が高まるのが、これらのOSがいよいよリリースされるのか、という点だ。これについてiPhone 3.0は、すぐにでもリリースされる可能性が高いが、一方でMac OS X “Snow Leopard”については、リリースまでもうしばらくかかりそうという予測が多い。
基調講演ではiPhone 3GSに搭載する新OS「iPhone OS 3.0」の概要も紹介。従来のiPhone OSではできなかった「コピー&ペースト」ができるようになったほか、本体を振ることで「アンドゥ(操作のやりなおし)」に対応している。また、「Find my iPhone」機能も搭載した。利用できるのは同社の有料モバイルサービス「MobileMe」ユーザーに限られるが、万一iPhoneをなくしてもPCから端末の位置を確認したり、ディスプレイにメッセージを表示したり、情報を削除したりできるようになった。「iPhone OS 3.0」は6月17日にリリース。現行のiPhoneユーザーには無料で、「iPod touch」ユーザーには9ドル95セントで提供する。
基調講演ではiPhone 3GSに搭載する新OS「iPhone OS 3.0」の概要も紹介。従来のiPhone OSではできなかった「コピー&ペースト」ができるようになったほか、本体を振ることで「アンドゥ(操作のやりなおし)」に対応している。また、「Find my iPhone」機能も搭載した。利用できるのは同社の有料モバイルサービス「MobileMe」ユーザーに限られるが、万一iPhoneをなくしてもPCから端末の位置を確認したり、ディスプレイにメッセージを表示したり、情報を削除したりできるようになった。「iPhone OS 3.0」は6月17日にリリース。現行のiPhoneユーザーには無料で、「iPod touch」ユーザーには9ドル95セントで提供する。
iPhone for everybodyキャンペーンを適用すれば、
16GBモデルが一括で5万7600円、24回払いで月々2400円。「月月割」を引いた実質負担額は、一括で1万1520円、24回払いで月々480円。
キャンペーン非適用価格では、一括で6万9120円、24回払いで月々2800円。「月月割」を引いた実質負担額は、一括で2万3040円、24回払いで月々960円。
噂の Apple 製タブレットの詳細をアナリストが公開
8月10日9時1分配信 japan.internet.com
噂になっている Apple のタブレット型デバイスについて、これまでさまざまな情報を提供してきた投資会社 Piper Jaffray のアナリストが、アジアの情報筋からの話として、さらに詳しい情報を掲載したレポートを発表した。秘密厳守の Apple にとっては最悪と言えるほどのリーク情報になるかもしれない。
6月10日13時23分配信 japan.internet.com
Apple の「WWDC 2009」が6月8日に開催され、噂に広まっていた新型 iPhone「iPhone 3G S」が公開されたばかりであるが、台湾大和総研のアナリスト黄文尭氏によると、Apple は年内にも ARM プロセッサを使用した「Smartbook」を発売する見通しだと指摘した。
黄文尭氏は、「Apple が発売する Smartbook は ARM 系 CPU を使った10インチの Netbook のような製品で、年内の登場が予想される」との見通しを述べている。Smartbook とは、フォームファクタ的には Netbook と同様であるが、常時接続を想定したアプリケーション向けの製品である。6月2日から5日に台北で開催された「COMPUTEX Taipei 2009」では、Qualcomm が SnapDragon+Android を出展し、また、複数の台湾系 ODM 企業がすでに開発を進めている。
仮に、Apple を始めとする各社が ARM プロセッサベースの Smartbook を投入すれば、Android OS との相乗効果で Windows 陣営に大きな打撃を与えるだけでなく、将来的には優位性が逆転することにも繋がる可能性がある。Android はスマートフォンに止まらず、正に本丸とも言うべきノート PC 市場への浸透を急速に拡大する可能性があるだろう。
Apple のノート PC 生産の大部分は、クアンタ(Quanta Computer=広達電脳)が担っている。同社では「秘密兵器」と呼ぶマルチタッチパネル技術を完成済みで、こうした技術が Smartbook に使用されてくる可能性も大いにあり得るだろう。クアンタのマルチタッチパネルは、iPhone のような小型ディスプレイのみならず、10インチ以上のディスプレイに対応した製品となる見通しだ。