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【場】『自宅』

1ようこそ、『黄金町』へ:2015/10/31(土) 02:20:19

愛するべきは我が家。身体は離れても、心の残る場所。 

           ──オリバー・ウェンデル・ホームズ


・黄金町住人の家を訪問するなら、こちらで。
・招いた側がGMをすること。
・『OOの家に遊びに行こう』シリーズの小ミッションも。
・恋愛関係はsage推奨。

18瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/13(日) 18:22:47
>>17
着いた場所は築35年にしてはしっかりした木造アパート『阿武名荘』。
瀬良野は『203号室』に住んでいるらしい。

「電球が足りない。クリスマスまで間に合うかな?」

金貨と王冠の意匠が散りばめられた筋肉質なスタンドに脚立を掴ませ、樹にイルミネーションをつける男性が見える。
電話で聴いた声と似ている上にスタンド使いだ。

19我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/12/13(日) 18:51:01
>>18
「もしもし」
「あなたが瀬良野さんかしら?」

樹に飾り付けをしている男性に声を掛ける。

「わたしは我堂 蘭」
「さっき電話で注文を受けて『ラスト・クリスマス』を持ってきたわよ」

20瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/13(日) 20:41:08
>>19
「あぁ! フープル社の我道さんですね」

スイスイと素早く脚立を降りて上品な顔立ちの男性が走って来る。
走って来る途中でスタンドは解除された。

「わざわざ、出向いてもらってありがとうございます。
じゃ、お先に『五万』を渡しますね」

財布から『五万』を取り出して差し出す。
折り畳まれていない新札だ。

「これ、隣の隣に引っ越して来た葉鳥ちゃんは欲しがるかな?
スタンド使いは一箇所に集まりやすいですし、彼女もスタンド使いだったら」

ちらっ、と『201号室』を振り返る。
自分の後に入居したみたいだが遠目に見ただけで面識はない。
我道さんの反応次第で誘ってみようか。

21我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/12/13(日) 20:51:10
>>20
「どうもありがとう」

差し出された『5万円』を受け取り、
我堂はキャリーバッグからカラフルな模様の『片靴下』を取り出した。

「これが『ラスト・クリスマス』」
「使い方は知ってるかしら?」
「12月24日の夜に自宅の枕元につるして『欲しいもの』を願えばそれでオッケーよ」
「一回しか使えないから忘れないよう注意してね」

そう言って『ラスト・クリスマス』を一つ瀬良野に渡す。


「あらホント?」
「ちょっとお話してみたいわね」
「その『葉鳥』って人は今いるのかしら?」

我堂も『201号室』の様子をうかがう。

22瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/13(日) 21:09:26
>>21
「スタンド使いになってからミスコン参加者が全員スタンド使いだったり、参加したレースがスタンド使いだらけの過酷極まりないレースだったりするので葉鳥さんも…」

カンカンと安っぽい金属音を鳴らして階段を駆け上がると『201号室』の前に立つ。
コンコンと軽く扉をノックする。

「葉鳥さん、葉鳥さん、隣の隣に住む瀬良野です。
生きてます? 死んでます?」

23我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/12/13(日) 21:11:57
>>22
瀬良野に同行し、『201号室』の反応を待ってみる。

24葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/13(日) 21:45:01

         トボ

     トボ

ちょうど出かけていた。
そして今、ちょうど帰って来たのだ。


    「……?」

(あの人……ええと、瀬良野、さん……?
 隣の子、誰だろう……私の部屋、だよね?)

自分の部屋の前に人が二人。
穂風はやや困惑する。瀬良野だけでもだが、二人で何の用なのか。

(……何かあったのかな。
 どう、しよう……悪い事じゃない、よね?)

   オド

       オド

ややおそるおそる、近づいていく。

>>22-23(瀬良野と我堂)

「ぁ……あ、あう……その……」

       モゴ

        「生きて、ます。
         あの、こんにちは。」  

     ペコ

瀬良野に挨拶する。
穂風は赤い髪、黒いリボンと、いつも通りの奇抜な姿。

        ボロッ

服や肌には、擦ったような跡。

    「それで……あの……」

    チラ

「ええと、こんにちは。
 どちら様、でしょうか……?」  

「瀬良野さん、の、お知り合い……ですか?」

穂風は我堂を見ながら、聞いてみる。
いったいぜんたい、どんな用で訪ねてきた誰なのだろう?

25瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/13(日) 22:01:53
>>24
「こんにちは、葉鳥さんはスタンド使いだったけ?
最近、よくスタンド使いと遭遇するから確認しておきたくて」

手にカラフルな靴下を片っぽだけ握っている。
ざっくざくと話題を切り出していく。

「この人はフープル社の我道さん。色々と売ってくれる便利な人。
フープル社の商品でクリスマスの日に飾っておくと望んだ物が手に入るって靴下を見つけてね。
葉鳥さんもどうかな、この面白い靴下。高くないから試してみるといい」

隣の商人が言いそうな全てを掻っ攫う。

「これでサンタさんが来たら捕まえられるかな?
クリスマスのサンタさん捕獲大作戦って面白そうだよね」

26我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/12/13(日) 22:11:07
>>24(葉鳥)
「あら」
「どうもはじめまして」
「あなたが葉鳥さんかしら?」

瀬良野の隣にいた少女が葉鳥に声を掛けてくる。
年の頃は10歳ほどだろうか。
頭に三角巾を被り、左の頬に大きな絆創膏を貼り付けている。


「わたしは『我堂 蘭』」
「世にも珍しい『スタンドのアイテム』を売り歩く旅の商人よ」
「さっき瀬良野さんにここにもスタンド使いの人が住んでると聞いたので」
「ちょっと訪ねてきたというわけよ」
「よかったら何か買っていかない?」
「安くしておくわよ」


>>25(瀬良野)
「せいかくに言うとわたしはフープル社の人間ではないわよ」
「フープル社は取り引き先として商品を仕入れているだけよ」
「個人事業主よ」

27葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/13(日) 22:28:22
>>25 >>26(瀬良野と我堂)

「えっ」

      「あ」

            「う」

「あ……あのっ、あの……
 す、すみません、す、少しずつで、良いですか……?」

      「その、お話、するの……」

       モゴモゴ

穂風は瀬良野の勢いに押される。
穂風には、今の状況が、ぜんぜんわからないのだ。

          ズギュン

          ≪……お嬢様。曲者やもしれません。≫

          見かねた『従者』が発現する。
          蝙蝠傘を人型にしたようなビジョン。
          そして、老爺のようなしわがれた声色。

    「……失礼だよ。」

「……あの、ええと。
 私……スタンド使い、で、葉鳥 穂風です。」

「よろしく、お願いします。」

       コク

小さく頷く穂風。
隠す理由があったとして、もう遅い。

「……それで、その、ええと
 ……フープル、社……? アイテム??」 

          「……あのっ、すみません。」

††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† †††

それに怪しげな勧誘にも気を付けなさい!
 いくらムシりとられるかわかったもんじゃないんだから!

††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† †††

        ――思い出すのは保護者の言葉。

           ゴクリ

「あゃ……怪しい勧誘は、断れってっ!
 保護者の人に、その、言われているので……」

                  ≪お嬢様、ご立派で御座います。≫

   「……」

(でも気になる……
 アイテム、って、なんだろう……
 望んだ物……本当に、なんでも手に入るのかな……
 サンタさん……サンタクロース、来てくれるのかな……)

    「……う……」

       (……でも、怪しいし。
        それに、お金もないし。)

      ジッ

口では拒絶しつつ、穂風は瀬良野の持つ『謎の靴下』を見ている。

28瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/13(日) 22:53:36
>>27
「意外と半自立のスタンドって多いのかな?
ところで、この子を騙すメリットが無いですよね」

保護者の役割を果たすスタンドは珍しいかもしれない。
過保護すぎて子供を腐らせそうだが孤独であるよりマシだ。

「それに人を騙そうって奴なんか利用してやるって心意気じゃなきゃ駄目だよ。
親の言う通りに良い子のままでも良い。でも、いつかは自分で決断しなきゃいけない。
寧ろ、物事の良し悪しを自分なりの感覚で捉えられない人間ほど騙される」

「両親が消えた僕とか、騙されまくったからね」

煎餅を懐から取り出してボリボリと食べ始める。

29我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/12/13(日) 22:56:18
>>27(葉鳥)
「あら」
「あなたが葉鳥さんのスタンド?」
「しゃべるスタンドなんて珍しいわね」

葉鳥の傍らに出現した蝙蝠傘のスタンドを見て我堂は呟いた。


「まぁまぁおちついてちょうだい」
「べつに押し売りをしようなんてつもりはないわ」
「商品を見て気に入ったものがあれば買ってほしいというだけよ」


そう言いながら我堂はキャリーバッグから3つのアイテムを取り出し、床に並べる。
1つ目はカラフルな模様の『片靴下』。
2つ目は手のひらサイズの『消しゴム』。
3つ目は何の変哲もない『雨傘』だ。


「今売ってるのはこの3つよ」
「とりあえず一番のおすすめはこれね」

と、我堂は『片靴下』を手に取る。
瀬良野が持っているのと同じものだ。


「これは『ラスト・クリスマス』」
「12月24日の夜に枕元につるして『ほしいもの』をお願いすれば」
「じっさいにそれが手に入るというシロモノよ」
「開発元のフープル社によると」
「『愛』とか『名誉』とかみたいな形のないものでも手に入るそうよ」
「ちなみに使えるのは今年の一回だけね」
「値段は『5万円』よ」



>>28(瀬良野)
流暢に営業している。

30葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/13(日) 23:18:55
>>28(瀬良野)

     ≪それは、私めには判断しかねます。
      無害そうに見えて危険な存在など、雨のように多い。≫

        従者は淡々とそう返す。
        従者には、瀬良野の言は胡散臭く思えるらしい。


「……」

   ムッ

    (……別に、自分で判断してるもん。
     私、ブリスさんの言いなりじゃ、ない。)

穂風は瀬良野の言に、少しむっとする。
穂風と保護者の関係はシンプルだが特殊だ。

加えて穂風は普段、自立を重んじている。

         ・・・・とはいえ。

「……気をつけ、ます。」

(利用する……そんなこと、出来るのかな……)

穂風にも本音は隠せる。
それに、理が無いわけではないな、と思う。

         ・・・・ともかく。

>>29(我堂)

本題は『商人』の方だった。

       ≪如何にも、穂風お嬢様の従者。
        『ヴァンパイア・エヴリウェア』で御座います――≫

             ペコ

        従者がお辞儀する。
        怪しいとは思うが、礼節は欠かさない。

「あ、う……すみません。」

「じゃあ、その……
 ふつうのお店屋さんと、同じ、ですか……?」

          ≪お嬢様、お気をつけを。
           話術で高額商品を売りつけられるやも。≫

穂風は従者の忠言にやや目を細める。

         ・・・・そして。

(……靴下。これがサンタさん。
 …………あれ、この雨傘って。)

          チラ

                 ≪…………?≫

      チラ

「……」

穂風が目にとめたのは寧ろ傘だった。
己のスタンドと見比べて――

     と、そこにおすすめが入った。

「欲しいもの……?」

「えっ、あの、な、何でも……ですか?
 本当に……? ぅ……でも……5まん、えん……」

       モゴモゴ

         (や、安いけど……
           でも、お家賃よりずっと高いし……)

穂風は貯金箱の中身を想起する。
……学校のために貯めていたお金は、ある。
それから、売れば高くなるという旅券もある。

              (偽物だったら大変だし……)

今ひとつ信じるに足りない。
そんな感じの顔をする穂風だった。

           ・・・・どうしよう。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
メタ的な確認を。
・購入はPLマネーでも可?
 あるいは、生活資金でも可だったりするのだろうか。

31瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/13(日) 23:48:24
>>30
「別に、今すぐに買わなきゃいけないってものでもないよ。
クリスマスが期限だとか、何とかって話ですからね」

「……何が欲しいか決めてなかったな。『アメイジング・クラウン』に役立つ物か、彼が欲しいもの。
お金とか書いたらサンタさんと戦いになりそうだ」

ちらっ、と我道氏の並べた商品を観察する。
国民的な青狸が困ったときに出してくれそうな感じがする。

「そんなに気をつける必要は無いと思うよ。
騙されまくった僕が助かるだけの善意が人間にはある。
全てはバランスの問題だからね?」

「あ、この消しゴムの機能は?」

32我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/12/13(日) 23:52:27
>>30(葉鳥)
>>31(瀬良野)

「『ほんとに使えるの?』って」
「いまいち信じられないというところかしら?」

逡巡する様子の葉鳥に対して、我堂がそう声を掛ける。


「まぁ正直なところ」
「この『ラスト・クリスマス』にかんしては」
「『ほんとに使えるのか』を証明することは」
「わたしにもできないのよね」
「なんでまぁ」
「信用できないというならムリにとは言わないわよ」

葉鳥に対しそう言って、我堂は『片靴下』を床に置いた。


「あとこっちの2つも紹介させてもらうわね」

と、我堂は『消しゴム』を右手で取り上げて葉鳥と瀬良野に見せる。

「これは『XL消しゴム』」
「インクで書いた文字とか印刷とか汚れとか」
「ふつうの消しゴムじゃ消せないようなものでも」
「これでこすれば消せるという優れものよ」
「使える回数は1個につき3回までね」
「値段は『3万円』よ」


次に、我堂は左手で『雨傘』を取り上げる。

「これは『アメフリヤ・エブリウェア』」
「これをさすと辺り一面に雨が降るという優れものよ」
「降らせた雨は傘を閉じればすぐ止むわ」
「こっちは使用回数とかなしで何度でも使えるわね」
「値段は『10万円』よ」

「この2つは『ほんとに使えるのか』気になるなら」
「今ここで試しに使ってみて効果を確かめてもいいわよ」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>・購入はPLマネーでも可?
> あるいは、生活資金でも可だったりするのだろうか。

PLマネーでも購入可(生活資金は不可)。

33葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/14(月) 00:28:56
>>31(瀬良野)

「……あ、そう、なんですか。」

穂風はてっきり、今だけと勘違いしていた。
そうじゃあないのなら少し、安心だ。
 
         ・・・・とはいえ。

(後回しにしても……
 いろいろ変わらない、よね。)

    チラ

穂風は何となしに瀬良野を横目で見る。

     (……この人は。
      良い人、なのかな……?)

助言をくれる。
しかしなんだか素直にいい人じゃあないな、と穂風は思う。

>>32(我堂)

「あ……う、あ、当たり、です。
 だって、その、見た感じはただの靴下ですし……」

         じー

見ても見ても靴下だ。
これが『サンタさん』を呼んでくれるのか――?

(……どう、しよう。)

            ≪……お嬢様。
             どう考えても不審で御座います。≫

       「……」

「あの、他の商品も、その……」

    モゴ

                  ≪…………≫

(他のが本物なら……
 これも、も、もしかしたら……)

       ・・・・というわけで。

穂風は取り上げられた消しゴムを見る。
それにはふんふんと、いていたのだが……

(消しゴム一個……3万円は、ちょっと……
     あ……次、あの、雨傘――だよね。)

            ・・・・ここで穂風が気づいた。


「あれっ……」

「あ、あ、あのっ!
 ……そ、その傘、ちょっと待って下さいっ!!」

穂風が声を荒げた。
そして従者に目配せする。

       ――すると。

             ギコ
       バキ
           ボキ
               パタパタ

従者が折りたたまれ、変形し――『雨傘』になった。
それはまるで、『アメフリヤ・エヴリウェア』にそっくりだった。

              「……な、なんで。
               あの、その、おかしくないですか。」

      ムスーッ

・・・・ややむくれた、抗議的な視線を向ける穂風。

34瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/14(月) 00:47:22
>>32
>>33

「変形までしちゃうとか有能じゃないですか、ご老人!
お、おや、傘とご老人が似ている?」

まさか、彼も周囲に雨を降らせるのだろうか。
晴れの日だからと干した洗濯物が…
いや、真偽を確かめられるなら濡れるぐらい許容できる。

「フープル社は怪我も治し、誰かのスタンドを模倣したグッズを売っているとは。
マフィーくんのガチャガチャとかも面白そうだったなぁ」

モットくんの射幸心を煽るヴィジョンを思い出す。
これ以上は金欠だから買わないが見るだけなら無料だろう。

「仕事をこなしてお金を貯めたら買うかな。
あ、同僚のマフィーくんは1000万ぐらい稼いでいるそうですよ」

35我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/12/14(月) 00:51:24
>>33(葉鳥)
「あら」

『アメフリヤ・エブリウェア』そっくりの雨傘に変形した
葉鳥のスタンドを見て少し驚いたように目を見開く。


「これはアレね」
「たぶんフープル社があなたのスタンドを元にして」
「この商品を開発したっぽいわね」

抗義的な視線を向けてくる葉鳥に対し、我堂はそう応える。


「まぁまぁそんな顔しないでちょうだいよ」
「この商品を作ったのはあくまでフープル社で」
「わたしではないのよ」
「あの会社はけっこうそういうこと勝手にするのよ」
「でもこの『アメフリヤ・エブリウェア』の元になってるということは」
「あなたのスタンドも雨を降らせたりできるのかしら?」


>>34(瀬良野)
「さっきも言ったけどわたしはフープル社の社員ではないわよ」
「フープル社の商品を卸売りしてるだけの個人事業主よ」

36葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/14(月) 02:05:55
>>34 >>35(瀬良野、我堂)

    ≪私めの能力――それはお嬢様の雨具と化す事。
       雨傘はあくまで、その一系統に過ぎませんが。≫

       従者はそう説明する。上機嫌な声。
       褒められて嬉しいのかもしれなかった。


「ぅ……そんなの……
 だって、勝手に……
 ふ、フープル社って一体どんな……」

   モゴ  モゴ

雨傘を前にもごもごいう穂風。
とはいえこの商人が悪いわけではない、それは穂風にも分かる。

         ・・・・複雑な気持ち。

     ≪私めは雨を降らせるだけが能の小童とは違います。
       お嬢様、お気になさらず。私めの方が、有能で御座います。≫

「…………うん。
 雨だけじゃ、ないもんね。」

      コク

穂風は小さく頷く。

雨傘への感情は、雲間を見せたようだった。
……そして、穂風は靴下に、また視線を向けている。

   「……」

     (……悪い会社、だけど。
       スタンドの能力を、真似した、なら……)

   ゴクリ

超常の力を備えていて、おかしくはない。
妙な理由だが……にわかに期待感も高まるというやつだ。

        ・・・・ついでに。

             (い、いっせんまん……
               どんな、人、なんだろう。
                どんなガチャガチャ、なんだろう。)

マフィ―と言う人物。
ガチャガチャ屋でお金持ちらしい。いつか会うのだろうか。

37瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/14(月) 03:13:06
>>35
>>36
「どんなスタンドでも劣化模倣できるなら『アメイジング・クラウン』の『時間遡行』だって再現されてそうだ。
ただし、並の富豪では破産しちゃうだろうな」

「なんたって一日で5000万を軽く使い果たす上に本来の使い手である僕以外に使いこなせるはずがない」

さらりとスタンド能力を暴露していく。
葉鳥さんだって暴露したのだから言わないとフェアではない。

「生きているなら神様だって殺せるの反対でお金をくれたら死人だって蘇らせる、そんなキャッチコピーで取り入るべきか」

何とかカンパニーって会社が存在するらしい。
それでも気長に貯めていくのが一番かもしれない。

「ところで、我道さんのスタンドってどんなのです?
商売に関するスタンドならお役に立ちたいな、と。
我道さんの資金が増えれば、どんどん品揃えも良くなりそうじゃないですか!」

他者を潤し、流れを生み出し、恩恵を受けていかないとスタンド使いは生き残れやしない。
戦争広告代理店のように言葉で他人を闘争に駆り立てることはしたくないが。

38我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/12/14(月) 19:05:21
>>36(葉鳥)
「フープル社はねぇ」
「わたしも正直くわしいことは知らないんだけど」
「一言で言えば」
「何でもできて』
「何でもやる」
「そんな集団よ」

混乱している様子の葉鳥にそう言葉を投げかける。


「まぁ百聞は一見にしかずと言うし」
「じっさいに『商品』の機能を見せてあげるわ」


そう言って我堂は持っている『アメフリヤ・エブリウェア』を
アパートの軒下でバサッと開いた。
すると、



        ───ポツ

                  ───ポツ


ザァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア


突如として『雨』が降った。
さっきまで雲もろくに出ていなかったにも関わらず、
周囲一帯、かなりの広範囲が一瞬にして雨天に切り替わった。


「とまぁこんな感じね」

そう言って我堂は開いた傘をさっと閉じた。
すると今度は一転して雨が止み、先程までと同じ快晴へと戻っていった。


「これでわたしの売ってる商品が」
「『ホンモノ』ということは」
「信じてもらえるかしら?」



>>37(瀬良野)
「わたしのスタンド能力は」
「品物を盗んだり壊したりした相手に」
「『罰金』を課すというものよ」
「あくまで商売のジャマをされないための『保険』みたいな力よ」
「ちょくせつ金もうけに使える力ではないのがムズカシイところね」

瀬良野の質問に回答する。

「ちなみに」
「今はその能力は発動してないわ」
「あなたたち二人とも」
「そういうことするような人ではなさそうだからね」

39葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/14(月) 23:13:00
>>37 >>38(瀬良野と我堂)

「ご……5000……
 えっ、ご……あの、お、お金持ち、なんですね……」

      (な、なんでここに住んでるんだろう。
       お金持ちなら、豪邸とか、住まないのかな……)

呆然と瀬良野を見る穂風。
時間遡行の能力よりも、その規格外の『金払いの良さ』が心に響いた。

(……言われてみれば、お金持ちっぽい雰囲気、かも。)

      ・・・・そして。

「何でも、出来る……
 は、はい。百聞は……です。」

フープル社の善悪よりも。
気になるのは、その効能で――

ポツ

                  ───ポツ


ザァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア


「わっ……」

     「雨――!」

(さっきまで、雨なんて、全然……
 ほ、本物なんだ。本物の、ニセモノなんだ……!)

こうなると、穂風としてがぜん、靴下が欲しくなるのだった。

       オズオズ

「あっ、あの。その。」

穂風はおずおずと、靴下を手に取る。
それを目の高さまで、持ち上げる。

「……こ、これっ、買います。本当に、何でも叶うなら……出来るなら。」

         「……試して、みます。」

            《……お嬢様のご決断ならば、私めは。》

そういうことで、穂風は買うことに決めた。
チャンスがあるなら、色々やってみる方がきっと、楽しいから。

40瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/14(月) 23:46:57
>>38
>>39
「いや、僕のお金じゃなくて刺青師と名乗る黒人男性のお金だよ。
人探しの依頼で彼が使わせてくれたんだ」

我道氏の道具が本物である事が証明されて安心する。
干した洗濯物は必要な犠牲だ。仕方ないと割り切ろう。

「夏に『SKR』ってレースに出場したら、参加者全員がスタンド使いだったから大放出して金欠。
この靴下は、今しかチャンスが無いから買ったわけで」

「いや、お金に困っても泥棒はしないよ!」

41我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/12/14(月) 23:49:46
>>39(葉鳥) >>40(瀬良野)
「あらホント?」
「うれしいわ」
「値段はさっきお伝えした通り『5万円』よ」

『ラスト・クリスマス』を手に取った葉鳥にそう告げる。

42葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/15(火) 00:00:57
>>40 >>41(瀬良野と我堂)

「あ……刺青師の、先生の。」

     (……あ、あの人、お金もちなんだ。
      あんなにぼろぼろのお家に、住んでるのに……)

似たようなことを思う穂風だった。
5000万とははんぱなものではない、とも。

(スタンド使いの、レース……
   そんなのも、あるんだ……)

             ・・・・そして。

      ポン

靴下を一旦置く穂風。

「あ……は、はい。
 あの、今、お金を取ってくるので。」

         トト

            「少しだけ、あの、待っててくださいっ。」

     ガチャ

そして穂風は自分の部屋の鍵を開けて、入る。

         バタン

    ゴソ   ゴソ

             ドタドタドタ

    バタ!

           ・・・・

             ・・・・ トトト

      ガチャ

実際少しだけして、穂風はお金を握って出てきた。
5万円ちょうど。貯金を切り崩せば、払える額だった。

            「……お、お待たせ、しました。」

                 ハァ   ハァ

―――――――――――――――――――――――――――
PLマネーから5万円支払い、『ラスト・クリスマス』を購入します。

43瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/15(火) 00:18:06
>>41>>42
「葉鳥さん、布団とか濡れ…何でもない」

晴れの日が少ない今日は丁度よかったと油断した。
黄金町では天気すら敵となるのか。

「葉鳥さん、葉鳥さん、買わせちゃったお詫びに学校まで送ってあげようか?
バス通学? 自転車通学? 学生で『五万』はキツかったんじゃないかな?」

(※PLマネーで支払った事にできますか? 手遅れでしょうか)

44我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/12/15(火) 00:22:36
>>42(葉鳥)
「どうもありがとう」
「たしかに受け取ったわ」

葉鳥から『5万円』を受け取り、
引き換えに『ラスト・クリスマス』を1つ、改めて葉鳥に渡す。

「さっきも言ったけど」
「『ラスト・クリスマス』を使えるのは今年の12月24日だけだから」
「忘れないよう気をつけてね」

葉鳥と瀬良野にそう伝えながら、
我堂はキャリーバッグに『消しゴム』と『雨傘』を仕舞った。


「じゃあわたしはこれで」
「ふだんはメインストリートの外れの公園で露店をやってるから」
「いつでも訪ねてきてちょうだい」
「それじゃあね」

二人にそう告げて、
我堂はその場を後にした。






>>43(瀬良野)
>※PLマネーで支払った事にできますか?

どちらでも構いません。

45葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/15(火) 00:37:50
>>43 >>44(瀬良野と我堂)

「あっ、ありがとう、ございます。
 12月、24日……楽しみに、します。」

        ペコ

穂風は靴下を受け取った。
5万円もする靴下……しかも片方だけ……

      (あと、10日くらい……
        どう、しよう、何をお願いしよう……)

    ワク

        ワク

「あ……は、はいっ、お元気で。」

ニセモノだったら――いや、よそうと穂風は思った。
そして去っていく我堂の背中を見送り……

「あ……今日は、外に干してなかった、ので……」

穂風はあまり乾かす物を持っていないのだ。
そして。

「あ……う……」

瀬良野の誘い。

  「あ、あの……」

    「すみません、大丈夫、です。
     自転車通学が、したいので。」

  フリ フリ

首を横に振って、断った。

(車で通学、するなら……
 通学路、すぐ終わっちゃう、し……)

穂風は、何でも楽しみたい。少しでも多くのことを体験したい。

「あ……私、部屋に戻りますね。
 瀬良野さん、あの、さようなら。」

そもそも帰宅したところだったのだ。
何もなければこのまま、自室に入ることにする。

46瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/15(火) 00:55:55
>>44
>>45
「ありがとうございました、お元気で」

片靴下を手にサンタ捕獲作戦を考える。
捕まえて売れないだろうか?

「友達付き合いとか色々あるだろうから頑張ってね。
さて、僕はイルミネーションをつけないと」

再び、外の樹やら階段にイルミネーションをつけに戻る。

(※では、PLマネーで支払ったということでお願いします。
お疲れ様でした)

47葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/15(火) 01:02:40
>>46

「は……はいっ、がんばります。ではっ……」

       ギィー

           バタン

部屋に入った。

      ・・・・
  
         ・・・・

「お願いごと……どうしよう。」

           ≪お嬢様の欲しい物にすればよいのです……≫

「……うん。」

「でも、たくさん、あるから。
 靴下に、入り切るくらいにしなきゃ……」

願いが叶うまで、あと9日。
学校の資料は、もう来る頃。

         ・・・・穂風の願いは、何になるやら。

48ブリジット『チープ・セックス』:2015/12/23(水) 22:56:39
【他】『電波塔』より
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/488-500

「んもう
 大げさねェ。」

「あー、もう。
 言っておくけどブリスはアンタに投資してるだけなんだからね!
 っと、味付け大丈夫かしらね。
 ブリス女子高生の好きな味付けなんてわからないわよ」

             ガタッ

「あ、そだ。
 ちょっとそのままごはん食べてなさいな」

食事の最中ですがおもむろに立ち上がり、
自室へと引っ込んでいきます。

49葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/23(水) 23:27:46
>>48

「は、はいっ、絶対、お返しします。
 ……こういう味つけ、好きです。美味しい、です。」

        モグ  

          モグ

団らんと言っていいのかは、分からないけれど……穂風には嬉しい時間。
穂風にも女子高生の味覚とやらはわからないけど、穂風箱の味が好きだ。

         「……?」

               ゴクン

                   「は、はい。」

                    (なん、だろう……?)

穂風は怪訝な顔でブリジットを目で追ったが――

           シャキ

     シャキ

(美味しい……
 これも、美味しい。)

      (お惣菜より、ずっと。)

          ・・・・言われたように、食事に没頭する。

50ブリジット『チープ・セックス』:2015/12/23(水) 23:39:40
>>49
怪訝な顔でブリジットを追う穂風。
けれどもとりあえず目の前に出された、
色彩豊かな夕食に舌鼓を打ちます。


       「お待たせーッ」

食事が粗方片付いた頃に登場するブリジット。
その手には包装紙で包まれた薄い長方形の箱状のものがあります。

       「ちょっと早いけど、
        入学祝い?てかクリスマスプレゼントっていうの?
        全っ然、気の利いたものじゃないけど」

51葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/23(水) 23:51:48
>>50

     ガブ

犬歯でピーマンの肉詰めを噛み切る穂風。
と、そこにブリジットが戻ってきて。

      「あぐ……」

           モグ
                 モグ

    モグ  
            モグ

しっかりと噛んでから。
しかし、ブリジットの言葉は聞こえていて。

                ゴクン

「えっ、あ……そ、そんな……
 わ、私、まだブリスさんに、何も……」

       ギュ

          「返す物……
           たくさん……何も……」

箱に視線を向ける。
嬉しいのだけれど、けれど、穂風は、なんだか、わからなかった。

            ギュ  ゥ 

     決して愛は無かったのではないのだろう。 
       だが、ここまでしてもらえるのは。
         それが穂風の心に、ここまで届くのは、初めてだった。

                      
                          「……開けても、いいですか?」

52ブリジット『チープ・セックス』:2015/12/24(木) 00:03:00
>>51

「はいはい、開けなさいな」

      ビリビリッ

包装紙を剥がすと、
中には薄っぺらい箱が。
更に箱の蓋を開けると、真新しい黒のスクールバッグが入っていた。

「知り合いの洋服店のオジサンところで買っちゃったわ。
 あのガッコーって制服やらは比較的自由だけど、
 転校生だからって舐められるわけにはいかないでしょ」

「とりあえず上っ面だけでも
 それっぽいの用意して着飾らないと、
 って思って買ってきたんだけども邪魔だったかしら?」

53葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/24(木) 00:12:45
>>52

       ビリビリ

              パカ


「……!!」

         「これって……」

   ガサ   


穂風は、それを手に取った。
まっさらな黒いスクールバッグ。

           ガタ

思わず立ち上がって、手に持ってみて。

         「うわ……ぁ……!」

学生ってものが穂風に染み込んでくる気がして。何だか、いい気分で。
邪魔なんかじゃあ、ない。

      ブン  ブン  ブン!

          「嬉しいですっ!
            ほんとにほんとにっ! 嬉しいですっ!!」

                    穂風はそう言って、首を何度も横に振った。

54ブリジット『チープ・セックス』:2015/12/24(木) 00:23:15
>>53
「ふふんっ、
 予想イジョーに喜んでくれて、
 お金かけた甲斐があったってものね」

ふふんと胸を張り自慢げにします。
そして目の前の穂風の頭を撫でます。

「せっかくのガッコー生活だものね。
 楽しまなきゃ損ってものよね」
   
         「それじゃあ」

「デザート食べましょうか。
 冷蔵庫にプリンがあるのよ」

55葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/24(木) 00:34:33
>>54

「あ……」

    「え、えへへ……」

やや身をかがめ気味に、撫でられる穂風。
そして、スクールバッグを、大事そうに抱え込んで――

「……はいっ、めいっぱい楽しみますっ!」

          ニコ

大きく笑んで、頷いた。
それは、穂風の新しいはじまりだった。

       「あ……プリン!
        は、はい、いただきます!」

  ストン

冷蔵庫の方へ歩いていく。
外の空は、夕焼けに染まり、晴れた空。

                ・・・・これからも穂風の日々は、続く。

葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』→新学期から『高校一年生』

56瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/24(木) 21:25:31
電飾に照らされる築35年の木造アパート阿武名荘。
近所で幽霊屋敷などと言われる阿武名荘も、今日ばかりは電飾の光で陰鬱な雰囲気が消えていた。

   ニャース 
            ゴロニャーゴ? 

『ラスト・クリスマス』をつるした小型クリスマスツリーの前で彷徨くデブ猫のイッカ。
炬燵の中に潜ってサンタを待ち受ける飼い主を小馬鹿にするような目で見ている。

「あ、こらっ! バレちゃう! 見ないで!」

ガタガタと炬燵の中から『アメイジング』を発現させてデブ猫を引き摺り込む。

フーッ! ニャーゴ!?
                  「静かに!」

       ガジガジ

               「やめっ! 痛いから!」

『ラスト・クリスマス』の中には『アメイジング・クラウンにプレゼントをください』と書かれたメモを入れておいた。
自分は良い子ではないのでサンタさんからプレゼントは貰えない。
代わりに『アメイジング・クラウン』にプレゼントを受け取らせるのだ。

「お金とか書くとサンタさんに殴られそうだったからやめたけど、『アメイジング』の欲しい物って何だろう?」 ニャーゴ?

57葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/24(木) 23:04:20

     スー

         スー


阿武名荘の一室。
布団に包まり、スクールバッグを抱いて、寝息を立てる穂風。

      ユラ

枕元に吊られた、片靴下――

        ・・・・それと、一枚の手紙。

―――――――――――――――――――――――

サンタクロースさんへ

おしゃれ を いっぱい してみたいです。
 
                          穂風

―――――――――――――――――――――――

58朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2015/12/24(木) 23:21:42
「こうすればいいのかな…」
涙音は病院のベッドのそばに靴下を括りつける。

「…わたしの願い事…それは…」
涙音はゆっくりと祈った。

手紙を軽く認める



――明日のクリスマスは
  災難のない、とても楽しい一日になりますように…

  朱鷺宮涙音

「…結構謙虚な願い事かなぁ…
 どうせならもっと…できる限り長く…なんてね。」
と、軽くつぶやきながら
ベッドの中に潜り込んだ。

59我堂 蘭『マーチャンダイス』:2015/12/24(木) 23:58:29



「さて」


『フープル・マーケッツ』で仕入れた『ラスト・クリスマス』は5つ。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1316795608/667)

1つは『瀬良野 徹』に。
1つは『葉鳥 穂風』に。
1つは『久々宮 縁組』に。
1つは『朱鷺宮 涙音』に。


そして、残った1つを、
我堂は自分の寝床の枕元につるした。


「はたして」
「どうなることかしらね」

つぶやきながら我堂は寝床に横になり、目を閉じ、願望を念ずる。

望むものは『商才』。
より優れた『商売の才能』を手に入れたいと、『ラスト・クリスマス』に願う。

60久々宮 縁組『ザ・プレイヤー』:2015/12/24(木) 23:59:20
「……………」

「………………」

「…………ま…迷いますねっ………」

……人間いざとなると、中々決まらないものだ。

「『ボブ・クレイマーのハンドメイド三徳包丁』…『玄海正国の本焼き水焼き包丁』……。
『バーミキュラ鍋』……『山田工業の一枚打ち出し中華鍋』……『松作の鰹箱』………う…うう〜〜ん……」

散々迷った末…。

「『東北で有名なイタリアンのレストランの予約』がほしいです、と…これでいいですかねっ」

61『ラスト・クリスマス』:2015/12/25(金) 20:11:58
>>56
翌朝、目覚めた瀬良野は、
『ラスト・クリスマス』の靴下に入った『プレゼント』に気が付く。

『プレゼント』の中身は──
生まれたての『子猫』だった。

『アメイジング・クラウン』が『見えて』いるようだが、
そのスタンド能力は・・・・『不明』。

62『ラスト・クリスマス』:2015/12/25(金) 20:12:14
>>57
翌朝、目覚めた葉鳥は、
『ラスト・クリスマス』の靴下に入った『プレゼント』に気が付く。

『プレゼント』の中身は──
『わがものガールズおしゃれロード』。
携帯ゲーム機の『ゲームソフト』だ。
・・・・様々な『おしゃれ』を楽しめるゲームらしい。

63『ラスト・クリスマス』:2015/12/25(金) 20:14:39
>>58
翌朝、目覚めた朱鷺宮は、
『ラスト・クリスマス』の靴下に入った『プレゼント』に気が付く。

『プレゼント』の中身は──
一枚のCDアルバム。
タイトルは『イマジン』。世界平和を願う一枚だ。

64『ラスト・クリスマス』:2015/12/25(金) 20:17:38
>>59
翌朝、目覚めた我堂は、
『ラスト・クリスマス』の靴下に入った『プレゼント』に気が付く。

『プレゼント』の中身は──
一冊の本の本だった。
タイトルは、
『もし黄金町の女子スタンド使いがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』。
本屋で流通していない『非売品』だ。
漫画的な表紙だが、一応『ビジネス書』らしい。

65『ラスト・クリスマス』:2015/12/25(金) 20:18:12
>>60
翌朝、目覚めた久々宮は、
『ラスト・クリスマス』の靴下に入った『プレゼント』に気が付く。

『プレゼント』の中身は── 一枚の優待チケット。
『東北の有名レストラン』で、予約なしにディナーが食べられる。

66葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/25(金) 22:28:34
>>62

  チチチ

「……ん……」

   「う……」

      ガバッ

「………………プレゼントっ!」

      ガサ

「……あれ……?」

「お洋服、じゃ、ない……
 ……? なんだろう、これ……」

   「…………ゲーム?」

      ボーゼン

窓の外を眺める穂風。

どうにも、いまいちサンタクロースに想いは通じなかったようで。

「……どう、しよう。」

         《ハードを買わねばプレイ出来ませんが……》

「わかってるけど……」

      「……」

布団を畳みつつ、プレゼントを微妙な顔で見つめる。本当にどうしよう。

67瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』:2015/12/26(土) 07:46:13
>>61
呆気なく炬燵の中でサンタ到来を寝過ごしてしまった。
早朝4時からイッカの鳴き声で起こされて魔性の炬燵を這い出る。

     ナァーゴ?  ミィ!

              グルァオン?   ミィ!

(イッカが出産した、という事はあり得ない。奴は雄だ
不細工な鳴き声に比べて随分と可愛らしいような?)

『アメイジング』に『ラスト・クリスマス』を持ってきてもらい、可愛らしい鳴き声の持ち主の姿を恐る恐ると確認する。
急いで冷蔵庫から牛乳、卵、砂糖を取り出して混ぜる。

(『アメイジング』へのご褒美は子宝? サンタさん、何処から拾って来たのかな?)

温めの自作猫用ミルクを作りながら駆虫しに連れて行く動物病院を記憶から探し始める。

(よく分からないけど親がいない子供ほど不幸なものはない。
立派な猫に育ててあげなければ…)

名前をどうするか悩みながら謎の子猫の育成計画を練る。
子猫が『アメイジング』を知覚しているとも知らずに。


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