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【個】『観客席』【ミ】

1ようこそ、名無しの世界へ…:2015/09/16(水) 23:18:12
試合観戦からイベント見物、あらゆるウォッチャーの皆さんへ。

116久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/09/30(水) 21:03:34
>>114

 「挑戦者が選んだのは、
  『追撃』じゃなくて『登場』ォ〜〜〜〜〜っ!?

  この好機に……… 能力の限界時間かァ!?」



      「!  いや、違う―― 挑戦者、立てないッ!
       今ふらついてるのは『太田垣』のほうだッ!
       『逆』だ! また逆転だッ!」



  「『水面下』で何かがあったんだ!
   僕たちには見えない戦いが―――」



 と座席から腰を浮かせたところで、
 耳に入ってくる無粋な文句に眉根を寄せる。


   む……


       「( ムカッ! )」


  この人たち………
  そーいう水を差すようなこと言う?


  足元フラフラになりながらも
  戦いつづける彼らの姿を見て、
  なにも思うところはないんだろーか?



    住職は―――
    動的なヴィジョンのないスタンド使いは、
    自分の『身体ひとつ』で敵の攻撃を避けたり
    防御したりしないといけない。

    だから像あるスタンド相手に真正面から対峙するのは、
    すごく勇気がいることなんだぞ……

    つい最近、僕はそれを身をもって知った。


  治ったばかりの右手にググ…と力が篭もるけど、
  だからって、いちいち野次馬に
  声を上げて言い返したりはしない。

 (それこそ楽しんでいるフツーのお客さんに
  水を差す行為だし)



     「いいぞ――――――――ッ
      慧観―――――――――― ッ!」



  代わりにステージに向かって声を上げるのだ。
  その声が彼らへの反論だ。
  そしてこの試合に対する一つの姿勢、僕なりの『態度』の表明だ。


      「太田垣も!
       このままで終わるなァ―――――――ッ!」

117東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/09/30(水) 21:48:33
>>114

「敵を追い詰めておきながら、わざわざ『スタンド』を自分の方へ動かした…それほど急を要する事態っちゅうことじゃ」
「炎が地下へと回っていたのか、はたまたスモークが流れ込んだのか…」

確かに試合は『太田垣』が優勢だが、この行動で流れは僅かに『慧観』へと向いた。
その流れを断ち切るには、ここで太田垣が上手くヤツの攻撃をいなす必要がある。
真の『どんでん返し』、果たして太田垣は起こせるのか。

「・・・・・あん?」


>      「『慧観』って、実は大したことないんじゃあねェか?」


>   「大物ぶってみりゃあ何事かと思ったけどよ、
>    倒したのは障害者の『反町』と、『尾藤』だろ?」

>         「腑抜けた『太田垣』相手にボロボロじゃあねぇか」


「・・・・・口だけは達者なヤツらがおるのぉ」

『ジロリ』

無責任な囁きを、鋭く睨みつける。今の発言は『慧観』、そしてその対戦者を侮辱している。

「あたかも、自分があのスタンドを使っとったらその『三人』に勝てるかのような物言いじゃ」

もっとも、彼らに実際それだけの気概があるならば構わないが。

118鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/10/01(木) 00:37:56
>>114

「あ、出てきはった。」

「けど、なんや青い顔してはるで。」

流れが太田垣に向いていたように感じたが、再びあの坊主へと流れていこうとしているのか?
太田垣になにがあったのか、鈴元には分からなかった。
しかし今この状況がマズいという危険を感じていた。

「後もうちょっとで王手にいけそうやったのに……」

そう呟くと、周りの観客の言葉に気付いた。
聞くに堪えない言葉だ。
鈴元は太田垣を応援した。しかしそこに、あの坊主をけなす心はなかった。
なかったはずだ。

「……あれもココの特色なんかな。」

119『六道辻』:2015/10/02(金) 23:27:29
>ALL

         「ぬおおおおッッ!!」


           ガ
             コォ.      /
                \_ .・
                              ゴガッ!!


         ≪決まったァァァ――――ッッ!!
           まさしく『鬼手』、攻防を両取った一撃ィィ――――ッッ!!≫

地べたに伏せたままの『太田垣』目掛け、『慧観』が襲い掛かる。
石突の先端が迫る中、『ザ・サードマン』は瓦割りのように、地面へ拳打を加える。

大質量の『冷蔵庫』が倒れ込み、さながら力士の『ぶちかまし』に等しい。
中空でマトモに喰らった『慧観』は『太田垣』と『ザ・サードマン』の頭上を越え、
コンクリートの地面を転がると南西側の冷蔵庫へとぶつかる。


         ざわざわ・・・
                            ざわざわ・・・


     「うおおおおお、『太田垣』ィィ―――!!」


            「早くぶっ潰せェェ――――ッッ」


     「ナメてんじゃねェぞ『慧観』!!」

              「いいぞ――――――――ッ
               慧観―――――――――― ッ!」

      「太田垣も!
       このままで終わるなァ―――――――ッ!」


『太田垣』への声援、『慧観』への罵倒。
ここまでの『慧観』の所業が裏返る。泥を塗られた『期待』は『反感』へ変わる。
『慧観』は『冷蔵庫』を背にして立ち上がろうとするも、剃髪した頭部は濃紫に鬱血している。


>>115(スミシー)
「『慧観』はハードルを上げ過ぎた。
 『ヒール』の挑発は、それだけで観客に『期待』を与える。

 無論、この空気が『慧観』を鈍らせるものにはならんだろうが、
 ――――傾いたぞ。形勢は、『太田垣』のものだ」

        「ここからはもう、『慧観』に逆転の手はない。
         背後に壁。『錫杖』のカウンターはもう通用しない」

『ニコン』の冷徹な言葉が、『慧観』の終焉を語る。

>>116(久染)

       「そうだァ―――ッッ!!」

          「まだ試合は終わっちゃあないぞォォ―――!!」


『久染』の懸命な声援を受け、隣に座る『クァンガン』はニッと笑った。
『久染』に続かんと声を張り上げ、両者にエールを送る。

>>117(東雲)
>>118(鈴元)

  「む、ぐゥ……」

                  ――――ヒュゥ♪

『東雲』のひと睨みによって、ガヤは途端に口を噤んだ。
その様子を両目を細め、口笛を吹き付けては面白そうに眺める男がいた。
上質なスーツを纏ったその襟元には、『向日葵』のバッヂが付けられている。


       「ハッ、口では何とでも言えるものよ。
        ――――だが、『慧観』に隙があったのは事実だ。
        俺ならば『コンタクト』にしていた。その点は間違いなく『失策』よ」

           「……だが、あの男がここまで追い詰められたのは、
            きっとこの闘いが初めてのこと。――――油断するなよ、『太田垣』ィ」


『鈴元』の呟きを受けた『尾藤』は真剣な眼差しを崩さず、
……ギリリ、と奥歯を噛む音が微かに聞こえる。
今の『野次』は痛いところを突かれたのだろう。


>ALL

       「見やがれ『慧観』、
        これがアリーナの底力だっつうの!」

         「いいぞォ、『太田垣』ィィ―――!!
          どんどん攻めろォォ!!  踏み潰せェェ――!!」

『太田垣』が優勢の中、会場の様子は不穏さを孕み始める。
送られる『声援』、『喝采』、そこに『攻撃』の意図が篭もるのは明らかだ。
『良いようにしていた慧観相手に、やり込めた太田垣に褒めちぎる』、
ワイドショーで過度に見られる光景。それが今、『アリーナ』に広がっていく。

120トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2015/10/02(金) 23:53:25
>>119
果たしてそうか? これで終わり。逆転の手は無いーー本当に?
そもそもここのこの連中は、揃いも揃って全員が、『慧観和尚のスタンド能力』、その全容を理解しているのか・・・?

「(もちろん僕は理解していない)」
「(そして僕も隠す。『LoG』で、ここで戦う、としても。能力は可能な限り隠す)」

和尚がやったことだ。観察し、対策すること。あるのと無いのとでは天地の差が開く思考。
だから阿南トミーは『錫杖のカウンター』とやらしか見せていないらしい『慧観』の、この現状こそが危険だと思う。
彼は窮鼠だ。
その鼠は、鉄と炎で武装している。しかもその武装の全貌は把握出来ていない。今ので意識を奪えていれば、なるほど確かに和尚の負けだが。

「(どうかな。まだ意識があって体が・・・『スタンド』が使えるのなら・・・)」

「既に知られている手を、慧観和尚は使う人ですか?」

純粋な疑問だ。とはいえそれが分かるほど、和尚自身が他人に見せてはいまい。独り言だ。

「んっふふふふふ」

言うのは『自由』。
野次るのも『自由』。たとえそれが唾棄すべき他力本願であったとしても、それは自分の物差しの話でしかない。
飲まず食わず叫ばず語らず、阿南トミーは観戦する。

121鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/10/03(土) 00:19:28
>>119

「うわぁ……」

痛そうとかいう言葉では現しきれない痛々しさである。
それはあの坊主の頭が証明してくれている。

「?」

向日葵バッヂは何者だろうか。
あのひと睨みにひるまなかったのだから、自分の腕や他のことに自信があるのか。
それとも単にそういう態度であるだけなのか。
少なくとも、その服装からは低俗な感じはあまり感じない。

「なにごとも追い詰められてからが恐いわ。」

「さっきの太田垣さんもそうやしね。」

見守ろう、この一戦を。

122『六道辻』:2015/10/03(土) 00:48:12
>ALL
『慧観』は背後の『冷蔵庫』を支えにヨロヨロと立ち上がり、
『太田垣』は攻めの手を止めて、一連の行動を静観する。


          ツゥゥ――――


転がった時に傷口が開いたか、『慧観』の瞼下から血が滲む。
赤黒い液体は傷口に溜まり、やがて一筋の滴道を描いて、垂れ落ちる。


   ≪――――とォ、ここで互いに見合っているゥゥ!!
     呼吸を整え、確実な『トドメ』を刺す気でしょうかァァ!?≫


          ≪やっちまえェェ、『太田垣』ィィ!!≫


   ≪ファイターをナメた『生臭坊主』に『説法パンチ』だっつうの!≫


会場は大盛り上がりだ。熱狂の渦が産まれ、歓喜の声を上げる。
そこに『不純物』が混じっているのは確かだが、誰もこの勢いを『絶つ』ことは敵わないだろう。

>>121(鈴元)

    「ああ、俺も『追い詰めた』時に手痛い反撃を喰らった。
     『勝利』を確信した時、人は最も脆くなる――――」

『尾藤』は自省の意味も込め、低く呟いた。


>>120(トミー)

    「さて、な。
     だが、隠し玉ってのは『撃って』こそ、真価を発揮する」


        「『死蔵』して湿気った『銃弾』に、意味はねぇ」


久々に口を挟んだ『トミー』の言葉を、『ニコン』はにべもなく切り捨てた。

123スミシー『ザ・ウィズ』:2015/10/03(土) 01:14:47
>>122

「……大人しく決まりゃいいが……
 どうも、こう、『確信』できねえぜ。」

慧観はこのままやられるのか?
敵に同情(敵でもないが)していられるのか――

      「俺にゃァ慧観の能力が未だに読めねーッ。
       錫杖のカウンターは無くても……」

               「いやしかし、あのダメージ……」

慧観は既にノックアウトか?
あの傷はどれほどのものだ?

「……早いトコ、決めたほうがいいってのは事実だろうな。
 今は手は無くても、ホってたら出てくるかもしれねー……」

        「何やら見合っちまってるが――」

スタンドは、心の力。気力があれば逆転の目はあり得る。
観客の罵倒を全肯定はしない。

       ・・・・だが、トドメをさせ!と言うのは納得だ。

124鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/10/03(土) 01:35:04
>>122

(一呼吸。)

お互い万全ではないだろう。
しかし万全であることが全てではない。
窮鼠猫をかむ。窮さなければ強さは見えない。
土壇場の強さは見えない。

「尾藤さんでもそういうことあるんやねぇ。」

尾藤の言葉にそんな言葉を返す。

(揺らすまでもなく脆くなるんやね。)

いや、心が揺らげば脆くなる。
気は強くまっすぐだ。

「さぁ、ひっくり返されるか、念仏か。どっちにるんやろか。」

125久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/10/03(土) 01:37:22
>>119 >>122

 喝采と同時に吹き上がる、
 想像以上の怒声と悪罵。
 期待と悪意まで『表裏一体』か。


 イヤな気分が心の中に広がりかけるが、
 隣のキムが続けて上げた声援を聴いて我に返る。
 そこにあったのは『裏表』のない笑顔だ。


    「……!」


 キムにうなづき、こちらもニカッと笑みを返す。
 僕も僕なりの態度を貫こう。

 どんなに流れが激しくとも、
 その流れに飲み込まれずにいることが大事なんだ。
 たぶん。


 両手のひらをメガホンがわりにして、
 ふたたび舞台上に声援を送る。
 挑戦者と住職、その両方の健闘を祈る声だ。


 とはいえ、今はなにやら
 見合っているみたいだが……


  「――――?
   一体なにを話しているんでしょうか……?」

126東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/03(土) 02:26:09
>>119>>122

「あぁん?」

この向日葵バッジの男、あまり『アリーナ』に似つかわしくない格好だ。
公的権力を持ってそうな雰囲気の、あのバッジは確かテレビで見たような記憶がある。
しかし確かに尾藤の言う通り、この近接戦闘が基本となるアリーナにおいて眼鏡は確実にハンデとなる。

「…しかし『どんでん返し』、見事に決まったのぉ」
「流石じゃな、『太田垣』」

皮肉なものだ。『アリーナ』を恨んでいるはずの住職が、ここまで『アリーナ』を盛り上げることになるとは。

127『六道辻』:2015/10/04(日) 23:27:08
>>294
歩み寄る『太田垣』はその足を止めた。


           ボ

                      ォッ!!


            「――――『無明』が過ぎるぞ、『太田垣』ィ!」


       ゴ

          ゴ
                   ≪『窮地』と見えました、見えたはずでした……!≫
   ゴ                                                ゴ
                   ≪し、しかし、あ、あれは――――≫       
                                                       ゴ
                                               ゴ


      「最早、微塵の『情け』も無用。
       『熱』、『煙』、そんな『枝葉』で止まらぬようなら」


                 「――――『業火』で貴様を滅ぼしてくれるわッ!」

轟音が響き渡り、『慧観』の『足場』が抉るように破壊される。
陥没によって生まれた『大穴』、『慧観』はそこに『浮遊』している。

『慧観』の身体から現れたのは、三面六腕の『阿修羅像』だ。
左右に『歓喜』と『悲哀』、――――その中央に『憤怒』の激情を宿した姿。           ズ
身の丈は『4m』、天井から下がる『実況席』とは頭が付きそうなほどだ。              ラ
                                                          ァ
                                                          ァ
       「この『怒り』が、『火生三昧』となりてお前達を滅ぼす。                /
        一欠片の慈悲もあらずッ!  積んだ屍と骸の山どもがッ」              ̄|_
                                                              /
                    ヴィジョン
                「この『 奇 形 』は、衆目に晒したくはなかった。
                    己の至らなさの顕現、我が『恥』の象徴、それに過ぎぬからよッ!」


『阿修羅像』は三対の『掌』を合わせ、それらも交わりて一対の『腕』だけを残す。
左右の『貌』は砕け散り、中央に位置する『憤怒』の貌だけが『太田垣』を見下ろす。

その表情は『慧観』と瓜二つだ。血の涙を流す『仏面』に『修羅』が宿る。


>ALL

         「な、なんだあれは――――」


                「おい、ありゃあ――――」


         「おい、まさか――――」


野次を飛ばし、声援を送っていたはずの『観客』達は絶句する。
それは闘いを愉しむように観戦する『クァンガン』も、
冷静な視線でファイターを検分していた『ニコン』も、
『太田垣』の勝利を見届けようと身を乗り出した『尾藤』も同じだ。

128久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/10/05(月) 00:07:41
>>127


  「二人ともがん……」


             「ば」



 両手を拡声器にして、
 舞台上の勇士ふたりに声援を送るためと口を開けた――
 その姿のまま、しばらく固まる。



       「あ、……あ」


 『像』を追って、視線が天井までノロノロと伸びていく。
 その憤怒の相貌、そして住職の咆哮に直面した瞬間、
 急激に現実感が戻ってきた。



   「なっ…………
    なんだこれはアアア―――――――ッ!」



             「で……………『デカすぎる』ッ!」



 しかし単純なサイズ以上に恐ろしいのは、
 これほどの巨躯剛体を生み出す住職の精神性!
 その深部にて内燃する炎!


   「ぼ、僕は…………
    見誤っていました……!

    住職の内側で煮えたぎる『激憤』が、
    まさかこれほどのものとは……!」


     「しかしこんなもの、
      一体どうやって相手にすれば―――!?」

129穂村公康『フー・シュニッケンズ』:2015/10/05(月) 00:30:03
>>127
「あァ?」


陥没によって生まれた大穴、
浮遊する住職から剥離するように現れる阿修羅の像。

「おいおいッ、
 いよいよドラゴンボールじみてきたじゃねえか。
 もしかして『スタンド像』あるのに、
 ずっと隠し持ってたのかよ。やべーよやべーよ。

 こっちの兄ちゃん(久染)も、
 フリーザ見つけた時のクリリンみたいに、
 あわわわ…ってヒいちまってンじゃねえか。なァ?」

          『阿修羅像…
           住職ノ精神ヲ顕在化シタスタンド像…
           凄マジイ熱量ヲ感ジマス…!』

「いや、それは知ったこっちゃねーけど、
 完全にプッツンしてんじゃねーか。
 おー、おー、太田垣頑張れよー」

130鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/10/05(月) 00:34:37
>>127

「え?」

てっきり坊主は像を持たぬスタンド使いだと思っていた。
自分の友人のように人型の像を持たぬスタンド使いだと思っていた。
それは思い違いだった。

「おっきぃ……」

阿修羅象はあまりにも大きく、威圧的だ。
スタンドは精神。しかしこれは……
どうにも規格外に感じる。
鈴元の知識の範疇の外。こんなスタンドが存在するなど思いもしなかった。

「これ、倒せるん?」

スタンドである以上、人間である以上、倒せぬことはないだろう。
しかし、どうやって?

131東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/05(月) 02:03:14
>>127



 >    ゴ

>          ゴ
                   ≪『窮地』と見えました、見えたはずでした……!≫
 >  ゴ                                                ゴ
                   ≪し、しかし、あ、あれは――――≫       
                                                       ゴ
                                               ゴ


「ッ!!」

これには流石に驚いた。『慧観』にこのような隠し玉があったとは。
いや、むしろこの形状が基本で、あるいは今までが武器の顕現に抑えていたのかもしれない。
しかし本当に己の意思だけで、この能力を出し惜しみしていたのだとしたら、やはり『ファイター』としては理解できない。
何らかの制限があったのかもしれないが、だがそんな事を考えていても仕方がないか。
今までの技とは違う、『エンプティ・エステート』の、シンプルで圧倒的な、巨大さという暴力。
さて、『太田垣』はどこに弱点を見つけ、どうやって突くのだろうか。

「・・・・・笑みが止まらんのう」

132スミシー『ザ・ウィズ』:2015/10/05(月) 02:12:33
>>127

「なッ――」

     「なんだありゃあ……」

            「『阿修羅』……!?
             ど、どうなってやがる……」

スタンドは、一人一つ。
複数めいた能力でも、大本は一つ。

          ・・・・つまり!

「あれが――慧観の、坊主野郎の真の力でッ!」

          「今までのは……ナンだ?
           発現した道具を使ってやがっただけなのか……!?」

無茶苦茶なことだ。
だが、何も矛盾していない。

錫杖や弓矢、鐘。
それ自体は普通の道具だった。炎はともかく――

「と、とんでもねー坊主だぜ……」

このスケール――激憤の化身には、驚くばかりだ。

133トミー『ラム・オブ・ゴッド』:2015/10/05(月) 19:31:30
>>127
「『湿気る』どころか」「『鉄火、いや文字通り『修羅場』」

これを『予想』はできない。そんなことをしていたわけがない。
ただ阿南トミーは『錫杖』だの『弓』、『火』や『鐘』ではないだろう――もっともっと大きな何かだ、とは考えていた。

「こう直球だと言葉に詰まるが」
「しかし『お前達』の中に、ぼく『達』が入っていないことを願いたいですね」

なんだかんだで理性はありそうだし、何が起こるか分からないリスクを背負うようにも見えないが
サイズがサイズだ。軽口を叩きつつ観戦は続けるが・・・

134『六道辻』:2015/10/07(水) 22:47:21
>ALL
「……それッスよ」

 「…そうそれだ、それですよ!」
 「怒れ!悲しめ!そして曝け出してくださいよ!」


  「『垣間見たぞ』、慧観ンンゥ―――――ッ!!!」


   ≪遂に、遂にその姿を現しました――――ッッ!!

     『エンプティ・エステート』、その真骨頂が明らかになりましたッ!!≫


        「RUAAAAAAAAA!!!!!」


    ボ         ステージ中央へ逃げるように、『太田垣』は『東』へと駆ける。
                 それに遅れるように、『エンプティ・エステート』は巨躯を乗り出し、
       ボ      『太田垣』の元居た場所へ、組んだ正拳を振り落とす。

    ボ         元々、亀裂が刻まれていたのも災いした。
               その拳は『太田垣』の影を叩くように『床板』を粉砕し、
      ボ       産まれた衝撃は『冷蔵庫』を横倒しにし、周囲の足場さえ砕く。
       ォ/       まさに『天災』、神仏の怒りとさえ形容出来る一撃だ。
        ・


      「『太田垣』ィィ...

       舞台の裏側は、人の『生き死に』の賭かった『鉄火場』よッ!
       その覆いを捲る『覚悟』と『強さ』を以って、拙僧を倒してみせろッ!」

絞り出すような『怒号』が場を震わせ、その眼力は『太田垣』を真っ直ぐに射抜く。
『憤怒』を擬人化したような『巨人』、大樽ほどもある『側頭部』に深い亀裂が産まれている。
あれは『慧観』の負った傷、『鬱血』のフィードバックだ。

>>128(久染)
>>129(穂村)
「その巨大さ、『雄々しさ』にも驚嘆の一言だ……!

 だ、だがね、君達! これは『太田垣』君には絶体絶命のピンチだ。
 『大きさ』じゃあない。彼は今、『床』を思いっきり破壊されている。

 『力』ならば『技』で対抗し得る。
 ――――だが、その『土俵』が崩されては、最早『勝負』にならないぞッ!」

『クァンガン』も両目を見開き、素っ頓狂な声色で地面を指差す。
クレーターの空いた『会場』、『穂村』は思い出すかも知れない。
これではまるで、かの『月』が落ちてきた時のようだ、と。

>>130(鈴元)
>>131(東雲)
「な、なんだ―――――」

                       . . .
      「――――俺にさえ見える。
       それほどまでに『強大』なスタンドパワーかッ!」

規格外の『エネルギー』に観衆はどよめきを隠せない。
先程までの野次は完全に消し飛んだ。誰も歓声一つ叫ばない。
唯、事態の成り行きを見守っている。


                ニィィ...


ファイターでさえ『恐怖』に表情筋を引き攣らせる中、
――――『東雲』は笑んだ。


>>132(スミシー)
>>133(トミー)
「『錫杖』、『弓矢』、『梵鐘』、『送り火』。
 いずれも『仏教』の儀式で利用される『道具』、か。

 ――――『仏具』。
 いずれも信仰の『顕現』、『具象化』だとするならば、
 その実態が『仏像』だってのも、頷ける話だぜ」


       ドクン
                    ドクン


裸体となった『ニコン』は、肉体の上からでも解るほどに『心臓』を高鳴らせている。
驚愕する『スミシー』、得心する『トミー』、三者三様の反応だ。

135久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/10/08(木) 00:33:32
>>129 (穂村)
>>134 (GM)


  「だ、誰が……うっ!?」


       「うォォォおおお―――――――
        ―――――――――ッ!?」


 穂村の軽口に言い返そうと振り返りかける、
 その瞬間に全身をつらぬく轟音と衝撃!


 前の座席の背もたれをひっつかみ、
 ガバッと懸命に身を乗り出して、
 舞台の状況を必死に見届けんとする。


   「ひ、一振りで……

    ステージの『1/4』ほどを
    抉り抜いていますよッ!
    これじゃあキムさんの言うとおり……!」


   冷や汗がツーっと頬を流れる。


   観客席から罵声が飛んでいた瞬間、
   身ひとつで闘いぬく住職の姿に、
   僕はひととき自分を重ねていたが――


     「――とんでもない思い上がりだった!
      この人の覚悟と怒りの『凄絶さ』、
      僕の身には想像さえ及ぶまいッ!」



   それでもこの状況、希望があるとすれば……
   あの損傷、あの亀裂。

   そして何より、
   挑戦者の闘志が決して『退いてはいない』ということ!

   住職が問いかける『覚悟と強さ』、
   舞台上に立つ彼ならば、ひょっとして……


             「みッ」


       「見せてくれ――――――――ッ!
        太田垣――――――――――――ッ!」

136スミシー『ザ・ウィズ』:2015/10/09(金) 00:28:54
>>134

「り、理屈は……通ってるってわけか。
 それにしたってバカでけえスケールだぜ……!」


       ドクン
                    ドクン

(こ、この野郎……
 見るからに高鳴ってやがる!)

         (今さらだが、マジにファイターそのものだぜ……)

明らかにスミシーとは違う価値観。
そして――

「良のヤロー……!
 アレに、勝つ気満々じゃねえかッ!」

       「オイオイ」

             「半端ねェーーぞッ!
              この展開ってやつは!」

――『太田垣』もまた、ファイターだ!

137『六道辻』:2015/10/09(金) 23:35:18
>ALL


        ギュンッ! 

          ギュンギュンギュンギュン―――――


  ≪こ、ここでッ!! 回転しています、『ザ・サードマン』の大回転ですッ!
    し、しかしッ! 『巨漢』を、否ッ! 『巨人』を前に、あまりにも『微力』ッ!≫


        ーz、l/         『回転』を始める『ザ・サードマン』に対し、
          ノ              『エンプティ・エステート』の無情なる『張り手』が襲う。
             ワ         その一撃は『遠心力』を溜めるよりも早く、
              ァ/     .床板ごと『ザ・サードマン』を叩き潰すッ!
              ・

                   ガッ  ボォォォ―――――ンンンッ!!!


     「己の『無謀』を、『無力』を、『無明』を知れッ!

      お前の能力はあまりにも、『薄っぺら』過ぎるッ!」


『ザ・サードマン』は『太田垣』と共に上空へと放り出される。
――――アクリル板にて作られた『実況席』、その床へと『激突』するッッ!!

>>135(久染)
>穂村

    「ま、マジかよあれ……!」

       「信じらんねぇ……本当にスタンドかよッッ!!」

    「勝てるわけねェ、太田垣だってあのザマじゃねぇか――――」


先程まで『慧観』を腐していた観客達だが、
その規格外の『パワー』を間近にして一変、顔面蒼白となって泡を吐く。

>>136(スミシー)
>トミー

     「ああ、あの側頭部に一撃入れれば、勝ち目は有るぜ……!」

        「だがな、ノックアウトまでの一撃、それが困難だッ
         逆を言えば、あそこ以外にはほとんど打撃が通用しねェ」

     「身体が二倍になれば、体積は『八倍』になる。
      つまり、フィードバックも『八分の一』だ!」

138久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/10/10(土) 00:45:12
>>137



   「――――― !!」



           「あああっ!?」



 声援を絶ち切る破壊音。
 次の瞬間、宙を舞う挑戦者とスタンドの姿に目を見開く。
 が……『鎧袖一触』とはこのことか!



  『回転』 対 『不動』!
  『能力』 対 『暴力』!  

  住職の武器は今のトコ単純なパワーでしかない……
  けど、それがこんなにも手を付けられないなんてッ!



 「〜〜〜〜〜〜〜」


 周囲の沈痛な雰囲気が絡みつく……
 今は声援も送り出せない。

 迫る激突の瞬間から目を背けぬよう、
 両手を握りしめ次の一瞬を息を呑んで見守る。

139東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/10(土) 00:49:11
>>137

「敵とて悠長に待っちゃあくれん」
「むしろ、その巨体の『パワー』。なんの準備もなく、最短で相手の小細工を打ち破れるっちゅうことじゃ」

大型の分、鈍重であればまだ救いはあったろう。しかし、そのヴィジョンの速度は遠心力を貯める時間を作らせない。
勢い良く吹き飛ばされた太田垣。まだ立ち上がれるか?
身体だけではない、心の方もだ。

140鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/10/10(土) 01:00:52
>>137

「やっぱりちゅうか、なんちゅうか。」

強い。
大きくその一撃は驚くほどに重たい。
人をまるで紙切れのように扱うその力は圧巻の一言であった。

「一寸法師てあないな気分やったんやろか。」

場にそぐわないような言葉が口から出る。

「腕振り回されるだけでも恐ろしいわ。」

141『六道辻』:2015/10/10(土) 23:14:40
>ALL

                 ド
                       グシャッ!!


         ≪い、今、『太田垣』選手が到着しましたッ!
           もう誰もがこの試合を予想出来ないでいますッ!≫

            ≪おっ、『太田垣』選手!?
              ここまで来たから、ついでに応えて下さい!≫

         ≪――――『勝算』はあるのですか!?
           あの『巨人』は、私が見たどのスタンドよりも『強い』ッッッ!!!≫


空席になっていた『パイプ椅子』の上、『太田垣』はそれを押し潰しながら『着地』する。
『森田』はここぞとばかりに『太田垣』にマイクを向け、冷や汗を掻きながらインタビューを行う。


        「『森田』ァァァ―――――ッッッ!!!

         『十秒』、差し上げましょう。さっさとそこから失せなさいッ!
         もうそこは『安全圏』じゃあない、『戦場』に入ったぞ!」


巨木の如き『豪腕』を振りかざし、『エンプティ・エステート』を背にした『慧観』が吠える。

>>138(久染)
>穂村
「も、もうあれは、『試合』じゃあない。
 我々は『暴力』に対し、最も『礼儀』を尽くす生物だ。

 『食欲』を露わにせぬように『テーブルマナー』を、
 『勝利』に得る為の闘いには『スポーツマンシップ』を、
 人によっては『性欲』を満たす為に『恋愛』を愉しむと豪語するのだろう」


        「――――あれは、『慧観』は違う。
         『心』や『技』ではない、純粋な『暴力』だけで闘っている……!」


>>139(東雲)
>>140(鈴元)

    「あれが、『スタンド』――――」

    「あれで良いのか?
     唯、力に任せて暴れるだけの『獣』が勝つ。

     ――――それでは結局、『力』でしか勝敗は決しないではないか。
     生まれ持った『力』だけで、全てが決まるというのか?」

この場にて唯一の『持たざる者』。
『尾藤』の独白は目の前の趨勢を見守るしかない、『切歯扼腕』の現れであった。

142鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/10/10(土) 23:58:44
>>141

「ちゃう。獣は人間に負ける。」

「力を振り回せば人間は負ける。」

「でも、それを乗り越える為に人間は武器を持ったんはずなんや。」

力があるものが勝つ。
それはそうだろう。
獣の爪で人は切り裂かれる。
しかし、それを倒すのが人類だ。

「知恵のある人間が獣に簡単にやられへんはずやねん。」

獣の力、獣の速さ、獣の精密さ、人では勝てない。
それは人並みの『ギャザリング』も同じだ。

「生まれ持った力で優劣決まるんやったら、僕はココにこんかった。」

人は勝つ。強くなる。
そのはずだ。
だから

「太田垣さん!お気張りやす!」

「おおきぃんをひっくり返したりぃ!」

143東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/11(日) 00:24:27
>>141

「・・・・・・・・・・」

「わしは見ての通り、身体がデカい。『スタンド』を使わんでも、一般人相手ならタイマンで負けたことはねぇ」

尾藤の言葉は、何よりも胸に響く。何故なら、彼はこの『アリーナ』のファイターで、
誰よりも『持たざる』ものであるから。それでいながら、この戦場に立ち続けているから。

「・・・じゃが、『スタンド』での戦闘はそうはいかんはずじゃ。確かに、
 相手よりも膂力や速度が優れとるなら、戦いを有利に運べるのは事実じゃろ」
「じゃけぇそんなモンよりも、上手く使える『能力』ん方がよっぽど怖いのぉ。
 ケンカも同じじゃ。体格で劣るヤツは、そん場で武器を持ったり、策を練ったりする」
「己の『力』だけに胡座かいとるヤツよりも、そういう勝つための努力を怠らんヤツの方が、わしゃあ『強い』と思っちょるけん」

少なくとも自分は、この戦いのどちらかに肩入れをするつもりはなかった。
お互いがベストを尽くして戦えたなら、最高の勝負にできたなら何よりだとだけ思っていた。
だがここに来て、『太田垣』に勝利してほしいと願う気持ちが芽生える。

深く息を吸い込み、腹から大きく声を出す。

「勝てぇ!!太田垣ィッ!!!」
「あんたの『長所』でアイツの『短所』を突くんじゃあッ!!」

144久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/10/11(日) 01:21:36
>>141

 「今の彼の闘いは……間違ってる」


 うわ言のような呟きで隣席の声に応じる。


 「かつての住職の闘いには、
  たぶん『物語』があったはずなんだ」


   「『死別』を背負って孤高に闘うその姿に、
    なにかしらの『想い』を託して、
    彼を応援していた人もいたはずなんだ……(>>15)」



 僕たちが見たかったのはそういう『闘い』だ。
 互いの『信念』をブツけあう『決闘』だ。

 ――相手を屈服させるためだけの、
 『礼儀なき暴力』なんかじゃあ決してないッ!



   「今の住職の姿は、
    彼自身が憎悪していた
    『闘争』の化身そのものだッ!」
 


 首をブンブン振るって、
 周囲の重苦しい空気を跳ね飛ばす。
 そして叫ぶ。
 精一杯の祈りを挑戦者へ伝える。



   「負けるな――――――――ッ!
     太田垣――――――――――――ッ!」



  「アンタの『闘い』を見せてくれ――――――――ッ!」

145スミシー『ザ・ウィズ』:2015/10/12(月) 22:20:56
>>137 >>141

「8分の1の……フィードバック!
 ナルホド、巨体の強みはパワーだけじゃあねえ……」

        ゴクリ

吠える慧観。
スミシーは実況席を見上げる。

       「だが……」

            「さっきまでより……
             慧観の攻めが『シンプル』だぜ!」

シンプルさとは強さだ。
だが……ただ力で押すだけなら対応策はあるはず。

「力だけでぶつかってくるなら……
 良の能力ならッ! イケるんじゃあねえか――」

          「さっきまでよりッ!
           武器で戦う慧観より!」

「イケるんじゃねえェーかって気持ちは強ェッ!
 良ォーーッ、見せてくれ……見せてやれ! 

         ・・・・オメーの、『大どんでん返し』ってやつを!!」

146『六道辻』:2015/10/13(火) 23:06:45
>ALL

  「観客のみんなァ〜〜〜〜ッ!
   白岡住職ゥ〜〜〜〜〜っ!
   
   スタンドどうしで『対決』って!  ―――どうッスかねェ!」


  ≪おッ……≫


          「おおおおおおおお―――――ッッ!!!」


差し出されたマイク目掛け、『太田垣』は高らかに宣言する。
何処か『軽薄さ』の抜け切れない声色と態度だが、それでも歓声が木霊する。
それほどまでに、観客の誰もが、この『試合』への正当なる『決着』を求めているのだ。


                         「太田垣さん!お気張りやす!」

   「勝てぇ!!太田垣ィッ!!!」

                         「負けるな――――――――ッ!
                             太田垣――――――――――――ッ!」

      「良ォ――ッ、見せてくれ……見せてやれ! 

         ・・・・オメーの、『大どんでん返し』ってやつを!!」


      「太・田・垣!」
                    「太・田・垣ッ!」

『太田垣』は『パイプ椅子』を掴み、『ザ・サードマン』は前傾姿勢となって『鉄骨』を駆ける。
対する『慧観』と『エンプティ・エステート』は共に両掌を合わせる。
――――『合掌』。指同士を挟み合わせ、自然に両掌を膨らませた『蓮華合掌』。

         ≪さぁ、残り五秒。
           四、三、二、一ィ―――――≫

『森田』はワイヤレスマイクを持ち、腹ばいになって鉄骨を渡る。

>>142(鈴元)
>>143(東雲)
「―――― チッ、年下に説教される筋合いはないわ」

『尾藤』は舌打ちと共にビールを煽る。
気分を害したのか、……それとも『衒い』を見せたのか。


      「―――― チィ、負けんじゃあねェぞ『太田垣』ィィ!!

       もう、この試合は『遺恨試合』でも『復讐劇』でもねェ!
       負けたままだったお前の、『復活祭』だろうがァァ!!!」

>>145(スミシー)
>トミー

     「ヤツは、『力』で挑む気だ。
      一撃で潰すからこそ、あの『切り札』を張ってきた」

     「次の一撃で、互いの『最大級(マキシマム)』が決まるッ!
      だがな、ありゃあもう破れかぶれだぜ……何故ならッ」

     「アリーナの闘いは、『技』のぶつかり合いだからだッ!」


>>144(久染)
>穂村

     「そうだとも、アリーナとは『心』の闘いッ!
      剥き出しの『闘志』こそが、何においても尊ばれるッ!」

『クァンガン』も同調し、澄み切った声で叫ぶ。

     「勝てェェ――――!!!」


             「そうだァ――― 勝ってくれェェ!!」

     「『太田垣』ィィ―――、終わらせてくれェェ――――!!」

祈るような、『切望』の声が観客席から響き渡る。

147スミシー『ザ・ウィズ』:2015/10/13(火) 23:19:15
>>146

「『技』の……ぶつかり合い!」

        「そうだってんなら……
         ナルホド、負ける道理はねェーッ!」

                  「慧観が力のカードを切った時点で!」

自分の感情の理由が分かった。
破壊そのもののような『修羅』の慧観より――

武器で立ち回る慧観が恐ろしい理由!
それが……『技』というものなのだろう。
 
「……良ォォーーッ!」

       「良ォォ――――ッ!!」

カウントがゼロになり――決着がつく瞬間を見守る。

148鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/10/14(水) 00:11:46
>>146

「おや、すんません。」

「別にお説教するつもりやなかったんやけどぉ。」

自分の言葉が尾藤の気分を害させたのだと思い、謝ってしまう。
たとえ事実が違っていたとしても。

「うふふ。」

尾藤の声援に少し頬が緩む。

「お気張りやすぅ。」

はてさてどうなるか。
結果を見守ろう。

149久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/10/14(水) 00:26:38
>>146

 「お……
  おおおおおおおおお―――――ッ!」


 太田垣の軽妙な『煽り』を受け、
 他の観客と一緒になって歓声!


   多少軽薄だろーがなんだろーが、さっきまで
   うつむき諦めムードだった周囲のシミッタレ観客たちの
   『心』をふたたび舞台上へと取り戻した――

   まず一つ、『ひっくり返した』ッ!



 「あとはシンプルなたった一つの勝負だッ。
  すなわち『彼は持っているかどうか』――」


  『到達の秘策』、『対抗の妙技』!

  住職の一撃を飛び超える『必殺の一手』!



 周囲の声に埋もれじと、
 挑戦者の名前を叫び呼びながら―――
 その寸毫の時を熱狂の中で待ち構える。

150『六道辻』:2015/10/14(水) 01:18:52
>ALL

   「さぁん」                               「美しい」

    「にぃ〜〜ぃ」                        「故に、」

        「イチ」                     「その華は――――」

                「READYッ (どん)!」


                                ――――グシャッ


             「『握り潰し』、散らしてくれるッ!」


『エンプティ・エステート』は『蓮華合掌』を握り潰し、組んだ両拳を天へ掲げる。
『ザ・サードマン』は背後へ落下し、巨体と痩躯は互い違いに交差する――――


         ヒュォォ―――――


       ≪両者、地からの離脱ゥ!≫

         ≪果たして、打つ手はあるのか『太田垣』ィィ――――!!≫


>>147(スミシー)
>トミー
「――――ああ、『力』のカードを切った。
 だがな、それは単純な『強弱』の話じゃあねェ」


           「『太田垣』ィ!  よりにもよって、『空中戦』を選びやがったッ!
            アイツの能力は『平面』を活かす力だっていうのに、

            こともあろうに『飛び降りた』ッ! 空中じゃあ勝ち目はねェぞッ!!」


            ドガンッ!


悔し紛れか、『ニコン』は前の席の背もたれを思いっきり殴りつける。
背もたれはまるで『お辞儀』をするように前方へ倒れ込む。


>>148(鈴元)

  「アイツ、『落下』したのか!?」


鉄骨から滑り落ちる『ザ・サードマン』に『尾藤』は驚愕の声を上げる。

>>149(久染)

  「彼が一度でも、『策』で上回ればッ!」

      「『巨人』の喉笛を喰らう『猟犬』になりうるッ!」

『クァンガン』は趨勢を見守る構えだ。
何処かで椅子を蹴りつける音が聞こえるも、観客達は二人を見守っている。

151鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/10/15(木) 00:29:41
>>150

「なんちゅう冒険……」

一瞬顔を覆いたくなる。
恐ろしすぎる。
肝が据わっているのか、よっぽどの阿呆か。

「でも策があるっちゅうことやんね?」

さすがに無策という事はあるまい。
これほどまでに危険な行動に出たのだ。
危険と引き換えに成果を得られるような策があるのだろう。

「にしてもこれはぁ……」

見ているこっちが肝を冷やす。

152久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/10/15(木) 00:54:59
>>150

 カウントゼロ、呼吸も忘れて見入る。
 初動の交錯は――


  「!
   避けたッ!
   巨人の両拳、その『打ち上げ』を――」


   しかし次の光景は予想外だ。
   まさかの『跳躍』、あの巨躯までもッ!
 


  「これは……!
   単なる『打ち上げ』―――じゃあないッ!?」


  「この状況!
   この足場の悪さッ!

   牙を届かせる『一手』は――」


    間に合うか?
    ――――間に合ってくれッ!

153スミシー『ザ・ウィズ』:2015/10/15(木) 01:04:04
>>150

「いや――10秒ッ!
 あの10秒が無意味とは思えねー……」

      「良が考えなしのバカだとも思えねー!」

つまり、つまり何か――
空中戦での『手立て』があるから、出たのでは?

              ・・・・でなければ。

(慧観が力押しなのは事実!
 だが、依然ヤベーのも、事実だぜ。)

        (技がねえと……)

            ドガンッ!

「うォっ……!?」

(こ、この野郎、どーいうパワーしてやがんだ……)

倒れた椅子に気を取られそうになる。
が……今は、最後まで見届けよう。

太田垣の、おそらく――どちらにせよ、最後の一撃を!

154『六道辻』:2015/10/16(金) 00:44:40
>ALL
               グゥンッ!

『ザ・サードマン』は両腕で身体を起こし、鉄骨の上へと復帰する。
『エンプティ・エステート』の両腕が天井に触れ、


        ガ             『
                       激
              ボ         
                       突
         ボ
                        ッ/ 
            ォ           ・
                         』


破壊された天井の『瓦礫』が『太田垣』に降り注ぐ。
そして、今の一撃で『電気系統』、『音響配線』は完全に破壊された。
ポッカリと大口を開けた天井から『月明かり』が降り注ぐも、焼け石に水だ。
二人の勝敗を見届けられる者は、誰もいないのだ――――

155スミシー『ザ・ウィズ』:2015/10/16(金) 16:58:08
>>154

「こっ……ここまで来てッ!
 ここまで来て……最後は祈るだけかッ!」

        「見えねえ以上ッ……」

天井の崩落。
決着はもう着いたのか? まだか? すぐに?

          ・・・・見届けることは叶わない。

「祈るしか……」

             「クソッ、どうなった……!?」

祈るしかないが……
やはり我慢できない。

「どうなりやがった……ッ!」

だが、祈るしか、待つしか……ない。

156『六道辻』:2015/10/16(金) 23:26:59
>ALL

              ーz l /
              _/
                  オ 
                        ォ ___
                              /
                               ̄ ̄ ̄ ̄


さながら『落雷』にも似た強烈な『爆音』がアリーナに木霊する。
何か大きな『影』が色濃くも暗闇に現れるも――――


         バ       「な、なんだおい、どうなってやがる!?」
                 
            ガ          「何をしている、非常灯を付けろォォ――――」

         ガ       「クッソォ、おい、やられちまったのか!?」
                 
            ガ          「なんなんだよこれェ、運営なんとかしろよッ!」

         ア       「おい、押すんじゃねェ畜生!」
                 
            ァ           「クッソ、勝ってくれよ!」
         /       
        ・          .


          ボ ォ ォ...


観客席がざわめく中、壁面に設置された『LED』が青い光を灯していく。
主電源に代わり、演出用に設置された第二電源が作動したのだ。
青白い幻想的な光に灯され、戦場の光景が少しずつ明らかになっていく。


        「――――良い、闘いでした」


              「要らぬ重荷を背負い、無責任な喝采に押され、
                  よく、ここまで……立派に闘われた、だから、だから……」


        「もう、ヤメて下さい。……ヤメなさい、『太田垣良』。
         無為な苦しみを捨てなさい。楽になりなさい。
         ――――もう、闘わなくて良いのです。本当に、貴方はガンバった……」


アリーナの中央、粉砕された『アクリル粉』が光を反射し、蛍のように宙を舞う。
その最中に位置取るのはダルマのような巨躯を屈折させ、崩れ落ちる『太田垣』を抱き締める『慧観』。
手足があらぬ方向に折り曲げ、血の気を失った『太田垣』は誰が見ても『戦闘不能』だ。
討つべき敵を厭わずに抱きしめるその姿は、息子の亡骸を抱えるようだった。

157鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/10/17(土) 00:10:48
>>156

そうか。
そうなってしまったのか。残るのは結果のみだ。

「太田垣さん……」

人は獣に勝つのだ。
知恵で暴力に勝つのだ。
考えて考えて策を練って講じて
殴って蹴っての敵に勝つのだ。
勝つはずなのだ。

「嘘やないんやね。」

「そう……」

終わったのだ。
なにもかも。もう幕は引かれるのだろう。
一度は脱した窮地。しかし窮鼠は窮鼠のままに。
窮鼠は猫に噛み付く。だが猫と鼠の関係性が変わるわけではない。

「お疲れさん。」

今はただ、それだけだ。

158久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/10/17(土) 00:23:27
>>156

    闘技場につかの間差しこんだ無音の時間。
    そして静寂を裂く雷音。


  「え…………
   ……………」


    ふたたび静まりかえるアリーナ。


   『何が起こったんだ?』

    いや……


       「『届かなかった』………
        終わった…………、のか。

        けど、それにしても、あの姿は……」


   間違いなく『直撃』したのだろう。
   衝撃的な光景に、ヘナヘナと力なく座席にへたりこむ。

   闘いの終わり………夢の終わり。
   だが現実にはすぐに戻れそうにない。


   舞台中央の景色は幽遠で、
   生と死の淡い境界を描いたような、
   この世ならざる画にも見える。


     「―――――」


   ある種の神聖さを受け取れば、
   動くことも声を送ることもできない。
   去来する想いを呑みこみ、静かにその画を見つめる。

159『六道辻』:2015/10/17(土) 00:55:23
>ALL
『ゴング』は鳴らなかった。
鉄骨にしがみつき、『マイク』も『打鐘』も失くした『森田』には、
戦闘の終了を告げる手段は存在しなかった。

……だが、その勝敗は誰の目にも明らかだった。
朧気に照らされた『慧観』は立ち上がり、深々と一礼をした。
そのまま破れた袈裟を引きずりながら退場し、――――やがてアリーナは幕を下ろす。

>>157(鈴元)
>東雲

     「俺は、『慧観』との試合に『太田垣』を推薦した。
      『慧観』のスタンスを見過ごせなかったのもある、

      だが、一度負けたまま『アリーナ』を離れたファイターに、
      もう一度、闘って欲しかった。……今となっては、俺のワガママ、だったがな」


LEDの青冷めた光は観客席にまでは届かない。
その暗闇の中、『尾藤』は自失の独白を漏らし、席を立つ。
この男は、いつだって『裏目』に出るのだ。

>>158(久染)
>穂村

     「『白岡慧観』、苦悩を抱えて闘うファイター。
      これでまた、彼の人気は高まることだろう」

          「そして、このアリーナは再び静まることになる。
           ――――彼の闘いの相手は、アリーナの『原罪』。

           『闘争』という行為、そしてそれを『傍観』することへの『引け目』
           多かれ少なかれ、彼を観る者はそれを『直視』することになる」

眼前の光景に心を打たれた『久染』同様、観客達は声を失っている。
ボロボロに崩れ去った『太田垣』、彼を労る心からの涙を流す『慧観』、
その聖別された『幻想』は刹那的な『暴力』に浸る『快楽』に水を注す行為だ。

          「己の『罪』を自覚させる。
           僕が言えば『皮肉』になってしまうけれど、
           ――――随分と強烈な一撃だよ。『鬼手仏心〈アチャラ・ナータ〉』は」


>トミー
>スミシー


     「『白岡慧観』、三人の『C級ファイター』を倒した男。
      アリーナ全てを敵に回しても決して引かぬ『心』、攻防を自在取る『技』、
      そして、誰もが認める圧倒的な『力』、――――『太田垣』も相手が悪かった」


           「ありゃあ、『俺達』が相手取るべき『大物』だった。
            仏面を見せながら、鬼みてぇに無慈悲な暴力を振るう。

            『鬼手仏心〈アチャラ・ナータ〉』、これから呼ばれる『二つ名』になる」


『アチャラ・ナータ』、日本語に訳せば『不動明王』。
『火生三昧』と呼ばれる憤怒の炎はあらゆる『煩悩』を焼き尽くし、
時には目を背ける手段を用いてまで衆愚を『仏道』へと引き戻す。

160鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2015/10/17(土) 01:09:56
>>159

「尾藤さん。」

「や、エエわ。もうエエよ。」

尾藤の言葉を打ち消す力は残っていない。
疲労感が体を包む。
見ているだけなのに不思議な話だ。

「……」

ただ静かに上を見つめる。
世の中には様々な闘いがある。
様々な人間がいる。
……自分は闘えるだろうか。自分は勝てるだろうか。
なにか学べただろうか。

「人生ままならんねぇ。」

一言漏れた。
心の整理が出来たら帰ろう。
なに、すぐに済むだろう。
なにせ自分は無責任な傍観者なのだから。

161東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/17(土) 01:13:32
>>156

届かなかった、か。だが、戦いとはそういうものだ。
番狂わせは簡単に起きるものではない。
様々なものを含めて、太田垣よりも慧観の方が強かった。それだけのことだ。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

結果を見届け、頷く。後は坊主の行動次第だ。
本当に言葉通りに連戦を望むのであれば受諾しよう。
どちらにせよ、近い内には戦うことになるだろうが。

162久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2015/10/17(土) 02:22:53
>>159

    「『鬼手仏心』…………」


 うわ言のように反復する。
 視線はまだ舞台上に囚われ、最後の光景の残像を見ている。


  それまで自分が抱いていた、
  『舞台上で公正に闘うこと』への少年じみた『憧憬』や『夢』。
  その無邪気な憧憬の裏側にある『業』を突きつけられた感覚だ。


  「『高潔な闘争』と『凄惨な暴力』は、『夢と現実』のように『表裏一体』。
   ………………
   僕も、『直視してしまった』のかもしれません……」


        「『闘争』とは、『闘う』とはどういうことなのか。
         その答えを持たない人間には……」


  住職は倒せない、そんな気さえしてくる。


  首を振り、自分の感傷を追い出す。

  住職の選んだ道は、自分とは違う道だ……
  僕は僕なりの答えを見つけるしかない。


      「今日は……ありがとうございましたッ」


                    ペコォ―――ッ


 隣席の『二人と一体』に頭を下げ、席を立つ。

163スミシー『ザ・ウィズ』:2015/10/18(日) 00:02:42
>>159

「……良。オメー、よくやったぜ……」

「あんなとんでもねー坊主……
 いや、ファイター相手によォ〜ッ。」

太田垣は負けた。
慧観は強かった。

残ったものは何だろうか。
正負とも、何もないことは、ないだろう。

「負けてもよォ〜……最後まで……
 ……クソ、こんな慰め、欲しくもねーだろうな。」

……なんにせよ勝負は終わった。
他の観客が帰るタイミングで、帰ろう。

         (これが……アリーナか。)

164『六道辻』:2015/10/19(月) 23:27:36
>ALL

――――こうして、今宵の試合は幕を下ろす。
一礼の後に退場した『慧観』が再びアリーナに立つことはなかった。
複数人の黒服が残された『太田垣』を『担架』に乗せて場外へ運び出し、
やがて、非常照明が点灯すると、一人、また一人と席を立っていく。


     「やっぱヤベーよ、あの住職」


            「つーかさ、あんなの出されたら『太田垣』勝てねぇだろ」


     「でもよ、……なんかシラケちまったな」


            「まぁなー、つーかあんなマジレスされたら、
             俺らも恥ずかしい、つうか冷める、つうか――――」


            「まあ、そりゃあ和尚はああ言うって。
             『被害者』だしよ、……俺らが無邪気だっただけだろ」


試合への『感動』や『興奮』、それを打ち消す程の『現実味』が観客席を支配する。
『暴力』を目撃したからだ。全てを『奪い』、全てを『壊す』、心技を打ち砕く『嵐』を見た。
臭みを取った『ステーキ』を味わっていた美食家気取りの観客達は、
肉牛の首を切り落とされ、何も知らぬ子牛が屍の乳を吸う様を見せつけられたのだ。


            「『松前総合病院』、か。
             緊急搬送ならば、あの病院が一番近い」


ふと、席を立つそれぞれの耳に届く声。
それが誰のものか、声の主を認める前にアリーナの照明が落ちる。



『観客達』→土産品の『どんでん返しシューマイ』を貰う。
        八個入りの『豚シューマイ』を食べ終わっても、
        中敷きをひっくり返すと『海鮮シューマイ』が出て来るぞ!
        空き箱は『お弁当箱』にしよう。具材の配置には注意!

165『六道辻』:2021/04/30(金) 20:36:25
 >   「それでは、しばしのお別れ…でもってShowtime!」

            バタムッ!

     ≪な、な、何を考えているんだァァァ〜〜〜〜〜!?
       『太田垣』選手、引きこもったァァァァ!!!!!!≫

     ≪い、今ほど『解説』が欲しいと思ったことはありません!
       誰か説明してください!? 一体、意味あっての行動なのかぁぁ!!!≫

     ≪これには『慧観』選手も思わず苦笑いィィ―――≫

『太田垣』は冷蔵庫に入ると『サードマン』を重ね合わせ、扉を閉める。

                      「摩訶般若波羅蜜多心経」

                      「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五」

                      「蘊皆空度一切苦厄舎利子色不異空空不」

『慧観』は念仏を唱え、悠然と歩み寄る。

>>39(スミシー)
>>41(トミー)
「どうやら、『棺桶』は自前で用意したみたいだな。
 ――――四つの箱、あれが能力に関連しているのか?」


      「いずれにせよ、杖や矢じゃあ『破壊』出来ねぇ。
       つまり、あれを『打破』する手段が『慧観』に求められるわけだ」

真剣な表情で試合を観戦する『ニコン』。
面白みには欠けるが、ファイターらしい姿勢なのだろう。

>>40(久染)
>>42(穂村)
無言の笑顔で『クァンガン』はトッポギを『シュニッケンズ』に差し出した。

       「『オモニ』にせよ『アボジ』にせよ、
        『格闘戦』とは全く別のアプローチが必要になる。

        ヴィジョンを封じる、使えなくする方法、『慧観』に問われるのはそこだ。
        先の二戦は『ミツバチ』と『刀』、ヴィジョンの格闘はなかったからね」


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