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【ミ】『いともたやすく行われる〇〇〇ない行為』その3
87
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/09(火) 03:42:35
ワー
ワー
「…………」
「……えひ。」
ステージから降りて、それからこっちにきた。
得点が表示されている。 ――26点。
(…………ちょいミスったな……)
(……観客、ファンは喜んでくれたかな……?
そこは……点だけじゃわからんな……一応暫定一位。 えひ。)
(……なんかこの後知り合いばっかりだな……
灰羽に、レオ………………こいつらいい点とりそうだな……)
(……あいつ……ルネっていうんだ……また会うとか……えひ。)
そして――次の演技者は。
「……キラリ。」
(……『生き残った』んだな、お前も…………)
ここからは観客だ。
自分は参加者だから『投票権』はない。
だが……『見る権利』は、あるわけだ。
(……そういや……墨彦のやつ、来てんのかな……?)
辺りの観客を見渡してみる。
知った顔とかいるだろうか?
88
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/06/09(火) 21:35:40
ワー ワー
ワー
涙音は、周囲に響いた完成を横目に舞台裏に降り…
そして水着からいつもの学生服に着替え
観客席に降りてきた。
まだ表情が険しいが、歩くのには問題なさそうである
「…アクシデントが起こった割には…
なかなか稼げましたねこれ…」
涙音自身も、この点数、23点には驚いていた。
(しかし…あの人が10点とは…
やっぱり基準がわからないな…)
アクシデントが起きなければどうなっていたか…
なんて考えつつも、思ったよりもらえたことに軽く微笑んだ。
「…あ、次は嵐ノ宮さんですか…
まぁあの人は社交的ですし、良い点数行くかもしれませんね」
と、次のミスコン参加者を確認してから、辺りを確認する。
「さて…えっと…知ってる人はいるかなっと…
まぁこの際、知らない人でもいいけど…」
ここで一気に親交を増やすチャンス!なんて考えてたりする
89
:
関東 也哉子/ヤーコ『一般人』
:2015/06/09(火) 22:11:47
>>86
>>88
(朱鷺宮結果&朱鷺宮)
「うーん、伸び悩んだなぁ……」
妙なアクシデントが無ければ……とも思うが、あったから10点って言ってる人もいるし、難しい。
ちなみに也哉子も投票はしたのだが、PLが審査員なのでエア投票の域は出ない。無情!
(次は……暁利ちゃんだね。
…………頑張ってね、暁利ちゃん)
と、観客席に降りて来た朱鷺宮を確認した。駆け寄ろう。
「涙音ちゃーん!」
「お疲れ様! お腹大丈夫だった?」
90
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/09(火) 22:15:49
>>87
(恋姫)
あたりを見回す………
と、見知った顔をまず一人発見。墨彦だ。
興奮冷めやらぬ……といった感じで、
落ち着きなさげにステージの余韻を追っていたが
…………目があった。
(゚д゚)
めちゃくちゃびっくりした顔をして固まっている。 (゚д゚)
『え? なぜ観客席に恋姫ちゃんが? (夢の続きかな?)』
って感じの顔だ。 (゚д゚)
91
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/06/09(火) 22:27:35
>>89
「…ハッ、その声はヤーコ!」
ふと、彼女の顔を確認して、こちらも
「どうもどうも」
大きく手を振って自分の位置を知らせる。
「いやー、お腹の方はもう平気なんだけど…
アクシデントが起こって…もうダメかって思ったら、割と良い点数入っちゃったね。」
そう言って改めて自分の点数を確認する。
「…後、意外に水着に反応する人少なかったな…」
ちょっとさみしそうな顔で答える。
92
:
関東 也哉子/ヤーコ『一般人』
:2015/06/09(火) 22:47:51
>>91
(朱鷺宮)
「なんかすごい点入れた人いたね……なんなんだろうねあの人……」
音楽……音楽とはいったい……哲学を感じた。
「水着も、その、セクシーで素敵だったよ?
素敵だったけど、みんな真っ先に『痛そう』って感想が出て来たから……」
明らかに投票が少なかった理由そこだよね。
思わず「うっ」ってなったよねみんな。
「まぁ、うん。ともあれお疲れ様。
今度お腹に優しいヨーグルトとか買ってあげるね」
93
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/06/09(火) 22:55:11
>>92
「…副賞は私のものかなぁ」
ふと、板踏が提示した副賞の内容を思い返す。
…優勝はないだろうが。
「…やっぱり満を持して水着を着たのにそんな感じか…」
軽く頭を下げてから、
「私は!あのボールを華麗にスマッシュして、
華麗な決めポーズをする予定だったんだよ!
なのにどういうわけかあんな勢いのボールがあんな勢いであんなところに…」
一気にテンションを上げたしゃべり方をしてから…また軽く落ち込む。
「あ、ありがとう。
ラッシーとかもあったら飲みたいな。」
軽く微笑んでみせる。ひどく落ち込んでるわけではなさそうだ。
94
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/09(火) 22:56:44
銀杏羽:
『――――さて!』
『No.3の審査員評価は40点中22点。本当に僅差ですわね……。
ちなみに別に僅差になるように審査員同士で示し合せたりはしてませんわよ』
金ピカバニーの銀杏羽が注釈を入れる。
まあ、そんな懸念は誰も持っていないだろうが。
『さてさて、それでは続いていきますわよ』
『次はエントリーNo.4!
嵐ノ宮暁利さん、お願いします!』
95
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/09(火) 22:58:11
金言部部長の合図に合わせて、手を振りながらゆっくりと入場してくる女性。
「こんにちは〜〜!どうも、初めまして。
エントリーナンバー4、『嵐ノ宮 暁利』です」
ステージ上の中心に立ち、優雅に一礼する。
白と黒の調和の取れたドレスを着て、胸も盛って、化粧もきらびやかに施されて。
普段はフレンドリーさでクラスを盛り上げている彼女も、ステージ上では美しさを競い合う女性の一人。
朗らかな笑顔と凛とした仕草は、大勢の注目の前でも動じない気丈さをありありと表現している。
身近にいた意中の相手、離れ離れとなった彼と結ばれるために、これまでの日々を切磋琢磨してきた。
これはそんな人生の『抜き打ちテスト』みたいなものだ。全力で、自らの魅力をアピールする。
「まず、このミスコンに参加させていただいたことに感謝します。
えっと、私普段演劇部で裏方やってるんですけど、こういうことが好きそうな子……『千夜子』ちゃんっていうんですけどね、
その子がすごい風邪引いちゃいまして。もう熱は快復したんですが、まだ咳が長引いちゃってて。もう二週間近く経つんですけどね。
部の中から代打出そうってことでわたしが出ることになったわけなんですが、でも、優勝は狙います。演劇部代表として!」
おー!と片手を挙げて意気込みを示し、いよいよパフォーマンスだ。
ミスコンとはいえ、変人ばっかりの黄金町。ただのアピールじゃ通用しない。
だから彼女はこれを選択した。ミスコンが何をする場所か徹夜で調べて、こういう方向に着地した。
自信はある。度胸もある。勇気もある。チャンスはここにある。
「それでは行きます。
演劇部、今年の新演目。『ロミオとジュリエット』をハッピーエンドにアレンジして、
みんなが幸せになる、笑顔になる舞台を作り上げました。
今日はその中でも、中盤の重要な場面を演じさせていただきます」
「『第二幕第二場・バルコニーにて』
そして世界は暗転する。
審査項目:『可愛さ』
指定したシチュエーション→『オペラ劇場』
96
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/09(火) 22:59:09
真っ暗の壇上に灯った一筋のスポットライトが、ひとりきりの少女を照らす。
その子は黒と白の入り混じったドレスを着て、茶色で真っ直ぐな髪を後ろへ下ろしていた。
彼女の他には誰も見えず、それは観客席にも同じ。
彼女は手を弱く頭上へ伸ばし、訥々と語り始める。
「ロミオ、ロミオ。ねぇ、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?
届くはずの、遠いあなたへ。
近いからこそ届かない、愛しのあなたへ。
あなたのお父様と縁を切り、家名をお捨てになって。
それが嫌でしたら、わたしを愛すると誓って。
そうすれば、わたしは喜んでキャピュレットの名を捨てましょう」
月へと想いを伝え続けるジュリエット。
きっと伝わることはないと思いながらも、想いを口走らずには居られない。
真に迫った演技だ。本当にそう思っているんじゃないかと誤解してしまいそうなほど。
「わたくしにとって敵なのは、あなたの名前だけなの。
モンタギュー……そんなものはどうだっていいわ。
手でもなければ足でもない。腕でも顔でもどんな部分でもないわ。
例えバラという花にどんな名前をつけたって、バラの香りは変わらない。
ロミオだって同じよ、モンタギューでなくたってあなたは凛々しくてカッコいいあなたのままですもの。
ああ、この場にあなたがいてくれたら!
わたしはあなたに抱きつきます。一生離れないほどに抱きつきます。
きっとこの世は思ったほどいいものじゃなくて、
だってこの世は簡単に私達の間を引き裂くの。
夜空に星はたくさんあるけれど、太陽と月はずっと離れ離れ。
あなたが太陽の元で戦っていても、わたしは月の下であなたを待つばかり。
だってそれが運命の定めた非情な道標。きっとこれは叶わぬ夢。
――でもね、それでも」
スポットライトが二つ三つと徐々に増えていき、橙色が演壇を染め上げていく。
それは夜明け。空に太陽と月と星とが相まみえる、僅かな時間。
明るくなって見えてくるものども。彼女の背後で一つのバンドグループがそれぞれの楽器を奏で始めた。
不安定さを持ちながらも一本の芯が通った、ギター主体のイントロメロディ。恋の始まり。感情の自覚。
――この曲自体は彼らのもの。インディーズのピアノ・ロック系バンドで、曲傾向としてはラブソングが多い。
彼らは確かな実力を持ちながらも発表の機会が少なくマイナーのために、残念ながらファンの数は少ない。
演劇部において台本を書く役目の人物がそのバンドに打診して、音源を使用することに正式な許諾を得た。
それだけではない、驚くべきことに今日はそのバンドが駆けつけてきてくれたのだ。そして、音は全て生演奏。
参加メンバーは5人。ギター、ベース、ドラム、ピアノ(楽器は銀杏葉が用意した)。ボーカルは今日はお休みであり、代打は『ジュリエット』。
彼らは暁利の味方だ。きっと無理して来てくれているのだろう。でも、演奏する彼らの表情は一致して笑顔を見せる。
暁利の足元に突然渦巻きが発生し、そこから飛び出てきたマイクスタンドを彼女は掴む。
『スタンド使い』なら、『白と黒の水鳥』が円を描き、渦巻きを発生させたのが見えたはずだ。
数週間前の彼女とは比べ物にならないほどに、今の彼女は活き活きと輝いている。
『一人じゃない』。その確信が、彼女を笑顔にさせた。瞳に光を取り戻させた。
テンポを刻むベースとドラム。感情を暴走させそうなギター。冷静ながらも高揚していくピアノ。
曲はイントロが終わり、Aメロへと移る。恋に悩む少女の、少しだけ辛くとも世界が輝いて見えるような、アップテンポなロックミュージック。
スッと呼吸を挟んで、覚悟を決める。この歌よ、彼に届け。そしてどうか、誰かの励みとなれ。
97
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/09(火) 23:00:06
♪
「 他の誰にも譲りたくない あなたの隣
想えば想うほど この胸張り裂けそう 」
「 すれ違えば息を止めて
手を伸ばせばすり抜けて 」
「 でもねそれでも あなたを想うよ
ここから始めなくちゃ ずっと弱虫のまま
また置き去りにされるから そんなのはいやなの! 」
♪
それはけして上手とは言えないかもしれない。カラオケで平均点が取れるって程度の、人並みの歌唱力。
だからと言って、歌に心が篭もらないわけではない。『心は力』だ。
ひたすらに燃え上がる曲のボルテージはとうとう最高潮に達し、
数瞬の溜めのあと、笑ってしまうほどに真っ直ぐすぎるサビが訪れる。
恋に恋した少女の歌。恋を愛にしたい少女の叫び。
その感情は、女性をもっとも輝かせるもの。ほとんどの人々に宿ってしまう、生まれついての呪い。
彼女の胸の奥に秘め続けていたものを、これ以上ない歌声にして解き放つ。
♪
「 伝われ この想い
あなたが好きです
誇らしく 優しいあなたに
わたしは恋した 」
「 さよなら今までのわたし
あなたを振り向かせる
もしこの恋が実らないとしても
立ち向かわなきゃダメなんだ 」
♪
彼女がそう歌い切り、曲は『アウトロ』へ向かっていく。
少しずつ楽器たちが静かになっていき……残されたのはピアノのみ。
そうして再度、彼女は語り始める。
「夜のろうそくはとうとう燃え尽きて、嬉しげにはしゃぐ暁光がもやのかかった山頂で背筋を伸ばし始めた。
もう、月は見えなくなった。わたしは選択肢を突きつけられる。
『行って死ぬか』? それとも、『留まって生き延びるか』?」
彼女はマイクを一度離し、天を仰ぐ。
柔らかで可愛らしい、少女の微笑み。立ち向かう意志を思い出した、決意の瞳。
それまで儚げな音色だったピアノが、突如として凛々しく力強く音を響かせ始める。
本来の楽曲に存在しない、生演奏だからこその『アドリブ』。
「いいえ、『行って生き延びる』の!
空にいる太陽が牙を剥いたって、わたしの恋心は止められない!
ずっとあなたのことが大好きだった。一目見た時からずーっと!
ねぇ、待っていてロミオ!必ずあなたはわたしと結ばれるからねー!」
決心した彼女が力強く言い切ると同時に、バイオリンも美しく曲を結ぶ。
壇上のライトは全て灯っており、彼女の周囲は昼よりも明るい。今この瞬間は、彼女が太陽なのだ。
『嵐ノ宮暁利』のやり切った『笑顔』は、本当に気持ちよさそうだった。
98
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/09(火) 23:00:49
再度の暗転のあと、一瞬で片付けられたセットとバンドグループ。明転。
暁利は観客席に近づき、片手を振って歓声を一身に受ける。
「ありがとー!ありがとうございます!
えと、ヘルプお願いしたら入ってくれたバンド、『オクシモロン』ってグループ名です!曲を作ったのも『オクシモロン』さんです!
『オクシモロン』ですよ!覚えて帰ってください!『オクシモロン』!」
――『ミス・コンテスト』は、アピールタイムまでに自らが持てる能力……『容姿』『技術』『人脈』『性格』、その他諸々を最大限美味にブレンドして発表するもの。
彼女は平均的な顔立ちでありがらも、演技とは思えないほどの屈託のない笑顔を見せた。
彼女はアイドルや歌手ほど歌は上手くないにも関わらず、その音に心を込めて歌い上げた。
彼女は元々出る予定だった女の子の代打であったが、インディーズバンドのメンバーを招いて生演奏にこぎつけることができた。
そうして、彼女は大多数の観客の中であるにも関わらず、ミス一つなく演じ切った。
点数が何点だっていい。優勝できなくてもいい。この日この場所は、きっと彼女の大切な思い出となる。
「追加で宣伝します!
今年の七月後半、夏休み入る直前なんですけど!
中等部演劇部で公演しますので、この続きが気になる人はよかったら是非!
たぶん私また裏方ですけど、優勝したら初めてのメインかもなので!」
「それでは、ありがとうございました!!」
『永遠のように感じられた一瞬』。暁利に設定されたアピールタイムが終了する。
暁利は最後に深々と一礼し、急いで舞台裏へと駆けていった。
99
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/09(火) 23:14:29
銀杏羽:
『はいっ! 嵐ノ宮さんアピールありがとうございました!』
足早に立ち去った嵐ノ宮に、銀杏羽が声をかける。
誰もいなくなったステージ上は、既に跡形もなく片付いていた。
『演技もさることながら、このミスコンを『宣伝の舞台』として使うしたたかさ。
アピールとは関係ないですが、わたくしそういうところが気に入りましたわ』
どこかずれた観点で評価を下す金ピカバニー。
>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』
100
:
火島 辰也(ドラゴン・ガイ)『ドラゴンランド』
:2015/06/09(火) 23:19:24
>>94-99
(嵐ノ宮への投票)
パチパチパチパチ
大きな手で拍手する。
「見事!見事な!ショーパフォーマンス!」
「ちょっとしつこい所はあるけど!ドラゴン感動した!」
(=゚ω゚)ノ ---===≡≡≡ 『1点』
1点投げるよ!
101
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/09(火) 23:24:29
>>90
(久染)
「…………おっ。」
見つけた。
(えひひ、馬鹿みたいな顔しやがって……)
ニヤ…
そちらへ歩いていく。
今日はオフだけれど、ファンとの交流は大切なこと。
「見に来てくれたのか……えひ。」
声をかける。
――そして。
「…………!」
次のアピールが始まった。
恋姫はそちらに視線を向ける。
>>94-99
(中継)
「…………」
「……僕の……」
恋姫は思った。アイドルの名や、楽曲、踊りを使わなかったこと。
……それは『逃げ』だったのでは?
(自分が引き出せる全力……僕は、なんで歌わなかった……?
……歌って踊ればよかったじゃん……恋姫より、こいひめのほうが、ずっと……人気あるに決まってんのに…………)
(………………僕が『こいひめ』だとして、ほんとに……もっと良いアピールができたかはわからない。
……あいつはきっと、僕なんて……眼中にもないんだろう……だが…………)
「…………えひ。」
点数はまだ、出ていない。
いや、あんな採点より――今恋姫が感じた敗北感が重要なのだ。
「……くやしいな…………くそ。」
実際の出来の良さとか、クオリティとかじゃあない……そういう問題じゃない。
ファンにこーいう姿は見せたくないが、今回だけは、許してほしかった。
102
:
霞森 水晶『Q-TIP』
:2015/06/09(火) 23:28:07
>>94-99
(中継・投票)
「へー、演劇もアリなの。
いいんじゃない、力入り具合がさ。」
フィーーン フィィーーーン
「いーんじゃないの。
そもそもあんたに全部任せてんだし。」
「あたしとしても見応えあったわ。」
投票する。
103
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/09(火) 23:32:52
――――板踏は静かに目を瞑り、腕を組んで黙りこくっていた。
一瞬ではない。随分長く。『嵐ノ宮暁利』のアピールが終わってから、数分はそうしていた。
沈黙。
沈黙。
先ほどまで比較的饒舌に審査していた男が、微動だにせず沈黙を守っている。
フゥー…
しばらくしてから、ひとつため息。
長く、長く、腹の底にたまっていた物を全て吐き出すようなため息だ。
目はいまだ瞑られたままで。
腕もずっと組まれたままで。
……やがてその表情は、どんどん苦々しく変わっていく。
ギリギリという歯ぎしりすら聞こえてきそうだ。
怒りと失望を感じさせる表情で――――
ス
ッ
――――マイクを取った。
目を開く。
口を開く。
・. ・. ・ ・ ・. ・
「ふざけるなよ……」
板踏甲賀は――――心の底から憤りを込めて、腹の底から唸るような声で言った。
「『言葉にできない』……
俺はこの『感動』を、言葉にできる技術が無い……ッ!」
「ふざけやがって……クソッ、ダメだ、俺にはこの気持ちを言い表せないッ!」
「『感動』したッ!
言えるのはそれだけだ、畜生ッ! 畜生ッ!!」
「『怒りで溢れた喜び』ッ!」
「『満ち足りたがらんどう』ッ!」
「『心無い恋心』ッ!」
「……俺ができるのは、せめて『オクシモロン』で返すことだけだ。
お前の『音楽』は、響いた。人を感動させる力があった。
…………だが、すまない。この感動に返すべき『音楽』を、俺はまだ表現できない」
「だから今は、ただ点数で返そう。最高だったよ」
『総合評価』 ⇒ 『10点』
104
:
貞菜 綾女『ルーン・レイク』
:2015/06/09(火) 23:34:20
>>94-99
「いい演技だ…まるでサンゴ礁を泳ぐ
エンゼルフィッシュのように惚れ惚れする演技だったゼ★」
投票する
105
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/09(火) 23:43:38
「うっ……ひぐっ……ふぅぅ……」
泣いていた。なぜ涙が流れるのか鈴元には理解できなかった。
ただ流れる涙を拭うことしか出来なかった。
手拭いを濡らし、嗚咽をもらしている。
「エエ。ホンマにエエですぅ…うっ……」
「僕これを審査すんのぉ……?失礼な事言わん…?」
深呼吸して、いつもの笑顔を作り直す。
若干顔が赤らんでおり、目も赤くなっている。
「審査、よな。」
「『ロミオとジュリエット』は歴史もある演目、今まで何十ではきかん数の演出家や演者
その他音響さんやら照明さんなんかが挑んできたモンやね。」
「有名な演目を改変して世に出すっちゅうことも少なくはないわ。」
「悲劇を喜劇に変えるんも、掃いて捨てるほどあるんかもしれん。」
「でも、僕が『泣いてた』っちゅうことは、『そういうこと』なんちゃうかな。」
「なんやろ。『言葉は不要』ただあんさんに、賞賛の意と点を送るわ。」
鈴元 涼 評価『9点』
「限りなく10に近い9やけど…すんません端数切捨てで。あんさんの人生に幸多からん事を…」
106
:
関東 也哉子/ヤーコ『一般人』
:2015/06/09(火) 23:48:20
>>93
(朱鷺宮)
(ああ、やっぱり『素』だったんだ……)
そうだとは思っていたが、やはりというかなんというかで、そっと同情した。
「まぁ、そこまで酷い点数にはならなかったし、ね?
……『ラッシー』って売ってるところあるかなぁ。あんまり心当たりは」
「ない」 「け」
「ど…………………」
……嵐ノ宮のステージが、始まった。
>>94-99
(中継)
「すごい……」
ただただ、圧倒される。
あの時――――也哉子を渦に引きずり込んで殺そうとしてきた『嵐ノ宮暁利』は、もうどこにもいなくて。
目が覚めて――――あの綺麗な瞳の『嵐ノ宮暁利』が、本気を出していた。
「すごいよ、暁利ちゃん……!」
彼女の歌から、『心』を感じた。
正真正銘、『本気の心』をだ。
107
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/06/09(火) 23:56:19
>>106
「…はぁ、もういいわ。
どうせ優勝はもうないわけだし…
後はゆっくり後発の人のアピールを楽しむことにするよ…」
はぁ、と溜息をついて答える。
「ま、それもそうだね。
多分このへんにあるんじゃないかなぁ…
あ、始まった。」
と、涙音の視線も嵐ノ宮のステージへ向けた。
…………
「フヒヒヒ、フヒャハハハ!」
ステージを見終わった涙音は、笑い出した。
「…これは素晴らしいですよ。
もうなんというか…勝てないですね。やっぱり」
彼女の熱の入った演技と、何よりもやりきった満足そうな表情が素晴らしいと思った。
「参加者じゃなかったら、票をいっぱい入れてましたね…」
かなり褒めていた。
108
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/10(水) 00:08:26
>>101
「れ、恋姫ちゃん!
見てたよ、その、……」
すごかったよ――
という陳腐な感想を飲み込む。
ステージに向けられた彼女の表情を見れば、
彼女の内側で、言葉にしえない特別な何かが
複雑な渦を描いているのが否応なく分かるからだ。
「…………」
そして必要なのは慰めの言葉ではないだろう。
逡巡する――――けど、結局僕が彼女にできることは、
僕が彼女にしてあげたいことはひとつしかない。
「恋姫ちゃん………………『パイン棒』食べない?」
ニヒヒと笑いかける。
マンガみたいなバカっぽい笑顔だ。
「僕もさっき食べたけど、すごく美味しかったんだ。
カットスイカとかメロンジュースもあるみたい」
『かとう青果店』の出店を指さして言う。
「出店がいっぱいでさ、あっちもこっちもお祭りみたいで楽しいよ。
ステージだけで終わらせるのはホントもったいないって感じさ」
『笑顔でいてほしい』。こんな素敵な場所にいるんだからなおさら。
「もしよかったら好きなのおごってあげるよ。
最高のステージを見せてくれたお礼」
どうかな? って感じでもう一度笑いかける。
109
:
火島 辰也(ドラゴン・ガイ)『ドラゴンランド』
:2015/06/10(水) 00:13:39
>>108
(久染)
呼ばれた気がした。
「いらっしゃいませー」
身長201cm135kgの巨漢がご挨拶する。
冷凍果物やすいよー。全商品100円だよー。
品ぞろえ:ttp://fruits-sakano.amsstudio.jp/
110
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/10(水) 00:18:46
「可愛いとは違う…未知との遭遇だ…」
予期していた方面と違う、新たな角度からの恐ろしく力強いアプローチに戸惑っているのだ。
ただ、ただ、圧倒されてしまってどうしょうもない。
「自分の個性を理解しているようですね。誰か、ここに居られない想い人への執着が嵐ノ宮さんの演技から伝わる気がします」
「その先には不幸しか待っていないとして恋を諦めるぐらいなら構うものかって」
手元のフリップボードに迷いなく、審査結果を書き込む。
「僕の審査結果は『6点』です」
がこっ、とフリップボードを立てる。
「これ以上の点数が付けられない。審査基準の『恋人にしたい』に届いてしまいます。あまりに恐れ多くて点数が付けられない」
「いや、しかし、嵐ノ宮さんの演技は7点に匹敵するものでした。綺麗とか、可愛いとは違う。強い想いに反応して恐ろしさが先に出てしまう」
「おっかない。でも綺麗でした」
顔の冷汗を拭きながら演技を褒め称える。
111
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/10(水) 00:42:39
「―――なるほど」
エントリーNO4は『嵐ノ宮 暁利』。
「自己紹介はいいね。簡単にだが人となりがわかる。
『演劇部』だからか、堂々としたものだ。
演目は『ロミオとジュリエット』。
自分の得意分野を用いて精一杯アピールするというのも健気だし、
演目自体がアピールに向いている。
ただ、それだけに演出は、留まらない。
途中から入るのは歌―――
一途な恋心と葛藤、そしてそれを乗り越えて貴方に会いに行くわロミオ、か。
一貫して『一途な恋心』をアピールし、自らの好きなものでそれを表現する。
最後に『バンド』や『演劇』の宣伝をするのもご愛嬌。
正面対決、全身全霊のド直球だけど、だからこそ、それは、『力強い』。
『アピール』としてはこれまでで最高級の出来だったんじゃあないかな」
(………とはいえ、今回の審査基準は『アピール』への評価ではなく、
あくまで『恋人にしたい可愛さかどうか』のみ。
彼女はすばらしい女の娘だとは思うが、今回は彼女の『光』しか見えず、
話していて、掘り下げる深みがあるかどうかは確認出来なかった。
つまるところ、俺には少し、キレイすぎるように感じたな。
もし、もう少し彼女の『闇』のようなものまでしっかり見せてくれるなら、
それへの興味から、点数はもっと上げられるんだが。
さすがにそれは避けたのか、そんなものはないのか、
はたまたすでに、『克服』出来ているのか)
『門倉』が、彼女につけた点数は―――『7』
112
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/10(水) 00:53:34
>>108
(久染)
「……えひ。」
「…………ごめんな。」
(ファンに、気遣われるとか……えひ。ダメだな、僕は……)
恋姫だって――ファンを喜ばせられたら、それでいい、つもりだった。
・ ・ ・そこまで完成された『偶像』ではなかった。
「……ほんとは、貢ぎ物とか、受け取らないんだけどな……」
それでも、これ以上ファンの期待に背いてはならない。
自分を、恋姫を評価してくれる人も、いると分かったんだから……
「今日は、オフだから……
……えひ、いいよ。奢られてやんよ……………………ありがとな、墨彦。」
その、王子様の一人に――感謝しよう。
>>109
(かとう青果店)
「……えぇと……これ。
グレープフルーツジュース、ひとつ。」
注文をする。
113
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/10(水) 01:01:30
銀杏羽:
『嵐ノ宮さんの審査員評価は――――』
と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。
『10』
『9』
『6』
『7』
『これに加え、観客の投票ポイント合計を
独自の計算式にかけて加点した結果!』
『嵐ノ宮さんの総合得点は……』
『…………』
ダラララララララララ・・・
どこからかドラムロールが聞こえて来る。
デ デ ドン!(四回目)
『『35点』です!!』
ワー ワー
ワー
114
:
火島 辰也(ドラゴン・ガイ)『ドラゴンランド』
:2015/06/10(水) 01:03:46
>>112
(恋姫)
「あわっ……あわわわわっ……こいひめちゃんがうちの店に……」
あわわわわ……201cm135kgの巨体を震わせて、ドラゴン感動! ずしーんずしーん!
「『みんなのお姫さま』聞きましたー!」
100%グレープフルーツジュース!を差し出す。
「ひゃ、100円になります!」
それでも商売は商売なので金は取る。
115
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/10(水) 01:26:35
>>112
(恋姫)
「えーッ。それだけでいいの?
もっといっぱい頼んでいいのに」
ちょっと大げさなくらい身振りをつかっておどける。
『完成された15才』なんてこの世にいない。
彼女が求めているのはそういう世界なのかもしれない。
けど僕は、せめて今ぐらいは、
もっと彼女にのびのびと生きていて欲しいと思うのだ。
「でも……どういたしまして。じゃー僕は―――」
>>109
(かとう青果店)
「えーと……パイン棒に、カットスイカ……
あッ、イチゴ棒も下さい」
たくさん注文をする。恋姫ちゃんにもいろいろつまんでもらおう。
>>112
の注文のぶんも合わせて、400円をお支払い。
受け取ったら適当な席にご案内だ。
116
:
火島 辰也(ドラゴン・ガイ)『ドラゴンランド』
:2015/06/10(水) 01:29:00
>>115
(久染)
「まいど まいど まいど まいどー!」
パイン棒とカットスイカとイチゴ棒を差し出し、400円受け取る。
カットスイカとイチゴ棒はちょっとサービスしておこう。(2割増しくらい)
117
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/10(水) 01:49:19
>>114
(かとう青果店)
「…………えひ。
僕だって果物くらい食べるよ……聞いてくれてありがとな。えひひ。」
(……デカいなこいつ……踏まれたら即死しそう……)
「ありがと。
……100円だってよ、墨彦。」
受け取って、久染に払うよう催促した。
>>115
(久染)
チュウ……
ストローからグレープフルーツ果汁を吸いつつ、エスコートされる。
気分はまさに、お姫さまってとこだ。
「……食べ過ぎたらお腹冷えるだろ。
常識的に考えて……えひ。アイドルも人間だかんな……」
などといいつつ、席へ。
……次は、灰羽の番。彼女は……そう、『知り合い』だ。
チュー
「……これ、美味しいぞ……
えひ。分けてはやらないけどな……」
ニマー
100%とというに相応しい。思わず表情も綻ぶ。
別段グレープフルーツ好きではないが……これはいいものだ。
118
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/10(水) 02:28:40
>>116
(かとう青果店)
ズシィ! (二割増しの重み!)
そ……想像以上に内容量ギッシリだ!
これが『全品100円』だって? スゴすぎるぞ『かとう青果店』!
会場のみんなも、『かとう青果店』のフルーツいっぱい食べようねッ!
(感謝の宣伝)
>>117
(恋姫)
「ほんと? 僕もそれ頼めばよかったかな〜〜〜〜」
着席前に座席をぱんぱんと払ってあげる。
そして隣に座るぞ。
「まぁ僕は分けてあげるけどねーっ」
「どれ食べたい? おすすめはパイン棒だけど」
パイン棒、イチゴ棒、カットスイカの容器を見せて選ばせるぞ。
お腹が冷えるなんて言わせないぜッ。
119
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/10(水) 02:48:29
>>118
「えひ。まだまだタイムはあるし……
あとで買いに行ったらいいんじゃね……? 僕は逃げないしな……はぐれメタルじゃないし……」
チュウ
ヂュウゥ…
「……減ってきた。
けっこう回復したかな……」
(……もうちょい欲しいな……食べるのも買えばよかった…………)
一旦、安定したところにグレープフルーツを置く。
……次のアピールタイムまでは時間がありそうだ。買いに行くか――と。
「……そこまでいうなら、もらってやんよ。
……パイン棒か……甘そうだけど……」
ジュク
とりあえず、一口かじる。
……甘い。完熟というだけはある。だが、嫌な甘さじゃあない。
「……えひっ、やっぱ甘いわ……
…………まあ、悪くはないけどな…………」
ジュク ジュク
120
:
王禅寺 宗吉『アズ・ユー・ライク・イット』
:2015/06/10(水) 02:53:20
>>94-99
人混みの中で、賑やかしのつもりで来ていたのだが、想像以上だった。
宗吉も思わず「おおー」と歓声を上げながら舞台上での演技を見ていた。
出演した女の子も可愛いし、演技もすごく上手。大勢の前でも緊張してないのもまたすごい。
こっちは学園だから、高等部でも気軽に中等部の演劇を見に行けるんだなー。
今度『おねえちゃん』を誘うのもいいかもしれない。
本番でもこのクオリティなら見に行く価値はあると思う。
ただ、映画とかでもそうだけど、途中で眠くなる可能性があるのが辛いところ。
『おねえちゃん』を誘うのであれば眠らないように注意しよう……。
>>113
「35点、すごいなあ」
アベレージを大きく上回ってのこの点数だ。
これはもしかすると、優勝が決まりなのかもしれない。
しかしこの後にもまだまだ出演者は残っている。36点以上が出ることだってあるかもしれないのだ。
次の発表者をワクワクしながら待とう。あ、食べ物はいいです。
121
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/10(水) 03:13:12
>>119
「やった。そうこなくっちゃ」
パイン棒を手渡す。
パインを一口かじると……。
┌──────────────────────────────
│甘酸っぱい完熟パインの濃厚な果汁が口いっぱいに広がる!
└──────────────────────────────
ジュク ジュク
「人工的じゃない自然な甘さだから、
甘いものニガテでもけっこう食べられるかなーと思ったんだけど」
カットスイカとイチゴの容器も自分と恋姫ちゃんの間に置こう。
そして適当につまんで食べるのだ。恋姫ちゃんにも、と手のひらで促す。
「お」 モグモグ 「スイカもおいひぃ〜よ」 モグモグ 「ほへふ」
リスみたいに頬に詰め込んでみるぞ。
122
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/10(水) 13:11:50
>>121
「……えひっ!
お、おま……バッカみたいな顔、してやんの……えひひ。」
リスみてーな顔を見て笑う。
……不意を打たれた笑いだ。思わず吹き出しそうな。
「えひ」
「……止めろよな……
もの食ってるんだからさ……」
「ぁー」
ジュク…
……パイン棒をゆっくり咀嚼する。
これだけで今は十分。カットスイカはまた……そう、またあとで食べよう。
(……えひ。お腹冷やすって言ったの、僕だってのに。
…………まあ、いいよな。明日だって、オフなんだし……)
「…………」
それに、恋姫のために買ってくれたんだ。
他ならぬ『稗田恋姫』への、贈りもの。
「…………『ミスコン』さあ。
僕、出て良かったって……思うよ。えひひ……」
……それはとても、嬉しいことで。
思ったよりずっと、恋姫に響いた。笑顔を向ける。
ニマ…
……相変わらず、陰気ではあったが。
123
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/10(水) 19:42:17
>>122
「フェッヘッヘ。ふぉめん。ふぉめん」 シャク シャク
彼女の飾らないことば、飾らない笑顔を受けて、
僕は彼女が――稗田恋姫が『アイドル』だから
好きになったんじゃないんだな、と気づく。
「ん……どうして?」
『ミスコンに出てよかった』。
僕も心からそう思うけど、
彼女の口からその思いを聞いてみたかった。
124
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/10(水) 22:36:42
>>123
「そういうのはお前……
……言わせんなよな、恥ずかしい。」
「えひ。」
冗談っぽく笑った。
(……お前らがいるからだよ。
僕が恋姫でも、見てくれる人がな……)
ジュグ
ゴクン
……そろそろ次のアピールが来るか?
そんなことを思いつつ、パイン棒を食べ終えた。
「……お前、他の知りあいとか出てんの……?
……僕はめっちゃ知り合い多いんだよな……えひ、紹介とかはしないけど。」
久染に話しかける。
125
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/10(水) 23:15:23
>>124
「…………? え、えッ?」
ポショッ
訊ねてみたが予想もしてない角度からの反応だった。
つい口に運ぶ途中のカットスイカを取り落とす。
カァァ〜〜ッ
「あ……え、え、えーっと。
恋姫ちゃんを見に来ただけで、
知ってるひとは他に誰もいないんだよね、実際」
慌ててステージに眼を移す。
さ、さっきの言葉はどういう意味だったんだろうッ!?
「あっ、次の参加者が来たみたい。
エントリーNo.5 『灰羽 あと』さん。
ど、どんなアピールをするんだろーね――――」
126
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/10(水) 23:34:17
銀杏羽:
『――――さて!』
『No.4の審査員評価は40点中32点。一気に群を抜きましたわね……。
これを超える点数を獲得する猛者は現れるのか! 期待に胸が膨らみますわね』
既に豊かな胸をこれでもかというくらいに張りながら言う金ピカバニー。
それはさておき、さらに続けて言う。
『さてさて、それでは続いていきますわよ』
『次はエントリーNo.5!
灰羽あとさん、お願いします!』
127
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/10(水) 23:35:02
舞台は青空。寄せては返す波に、砂浜。
そこに一人の少女がいた。
中学生か、下手をすると小学生かもしれないと思うくらいの女の子である。
彼女は水着であった。
一応はビキニに属するような水着だが、深い青色のそれはなんとなく地味なうえに、
背丈に相応な、あまり女性らしいとはいえない身体つきが水着とミスマッチを起こしていた。
太陽の光を受けて輝く若々しく艶のある黒髪は、どういうセットをしたものか、羽のように広がっている。
他には首につけたチョーカーだけが、その身を飾るものだった。
そこまでは努力の形跡を見て取ることが出来たのだが、問題は足元だ。
黒い靴下とローファーである。
サンダルを用意するのを忘れたのか、それとも家に忘れたのか、持ってきたが履くのを忘れたのか。
なんにせようっかり忘れてしまったのだろう。
だったら裸足の方がマシだろうと思うかもしれないが、彼女にそういった状況判断の応用性はなかった。
うろ
うろ…
そして少女は、接客研修中のアルバイトのような曖昧でぎこちない笑みを浮かべ、砂浜を行ったり来たりしはじめた。
ひたすら無言で砂浜をうろつく少女。
一体何をしているのか?
観客、審査員の中に原作スタンド使い並みの洞察力をお持ちの方がいればわかるかもしれない。
そう、彼女はファッションショーとミスコンを混同していた。
他の参加者の演技を見ていなかったのか? 見ていたが、今更何も思いつかず引き返せなかったのか?
砂浜と水着というあまりにもありきたりな題材を選んだゆえに他の参加者と被り、
ファッションもミスり、演技もシュチュエーションも無く、ただひたすら砂浜を歩く。
それでも豊満な女性であればエロスティックな魅力を見出せたかもしれないが、彼女の胸は平坦であった。
そこには同情票を狙えるかもしれないレベルの哀れさがあった。
出場部門が『クール』だったが、記載ミスではないだろうか。
だが、これでもマシなのだ。
観客が知る由もないことだが、敏腕スカウトマンが説得しなければ、
彼女はボサボサな髪のまま普段着で見事な静止芸を披露していただろう。
128
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/10(水) 23:35:19
そんなんだったらもう出場するなよ、と言いたいところだが、
そもそもエントリーしたのは彼女ではない。
『ルルルルッルルルルルルォォォォォォオオオオォオオァァァァ!!!!!』
ギャ――――――ン!
おお、見える人には見えるであろう!
少女のそばに浮かぶ大柄な人外の女性のヴィジョンが!
『あくえ』 『り』 『あすです』
『アクエリアスデス』……! いや、『アクエリアス』!
この『アクエリアス』こそが、真のミスコン出場者。
そばにいる少女など、射程距離の問題で舞台上に立っているだけのおまけ!
パセリ、ブロッコリー、バラン、格ゲーの背景で一定の動きを繰り返すモブキャラのような添え物的存在に過ぎない!
『ぐおおおぉごごごごごごご!!!!!』
ズギャ ―――z______
ン !!
力ある像である『アクエリアス』は、衣装の変更は出来ない。
また恋人を設定しての演技だとか、シュチュエーションの設定だとか、そういった文化も智恵も無いッ!
ただひたすら叫びながらポージングを決めるのみである!
これはこれでミスコンではなく、ボディビル大会と勘違いしているようであるが、本人(本スタンド)は非常に満足気だ!
興が乗ってきたのか、両手に朱色の『盃』を出現させる『アクエリアス』。
何故かそのまま一つを砂浜に捨てると、もう片方を海へ遠投する!
それを見て慌てた様子の少女は、『盃』を拾い上げて挙動不審な動きでフラフラ右往左往する。
『盃』は実体化しており、一般観客には少女がうろついていたらいきなり空から『盃』が現れたように見えただろう。
その上、少女の動きがおかしくなったのだから、意味不明だ。
そうこうしているうちに制限時間が来る。
一般観客は首を傾げるだろうし、『アクエリアス』が見える者も別の意味で首を傾げるかもしれない。
少女自身もどういうシュチュエーションなのか説明はできないし、『アクエリアス』は行動に理由など無いのだろう。
だがそれでも『アクエリアス』は楽しそうだった。
舞台上でポージングしてるだけの何がそんなに楽しいのか不明だが、
楽しんだもの勝ちというのであれば、勝手に勝利宣言をはじめそうなくらいだった。
『グルァァァァアアア――――!!』
『あ、終わりだって』
『うう゛?』
幕が降りはじめたのを見て、観客に聞こえない声で、『アクエリアス』に話しかける少女。
『アクエリアス』は最後に大きく別れの手を振って、終了した。
129
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/10(水) 23:35:39
銀杏羽:
『はいっ! 灰羽さんアピールありがとうございました!』
銀杏羽の言葉のあとで、灰羽と『アクエリアス』は退場する。
暗幕に隠された砂浜は、ものの数秒で元のステージに戻った。
Cool
『腹の底に響くような『咆哮』。まさしくカッコよさに相応しい演技……、
……あ、観客ポカンとしてますわね。スタンドとか分からないですし……』
思いっきり自身がスタンド使いだとバラしている金ピカバニー。
多分一般人には何が何やらだ。でもネタ時空だし大丈夫でしょ。
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』
130
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/10(水) 23:36:00
鈴元涼氏評:
鈴元は気まずそうな顔をしていた。
なんというか『とんでもないことをしてしまった』そういう顔だ。
「『すんません』……今度ホンマに服屋さん行く?」
(なんや説明不足やったかなぁ……)
思えば彼女をスカウトしていたような気もする。
いや、しているはずだ。
「……」
「……」
(ちゅうか部長、スタンド知ってんのやね。)
なんだか変なところで衝撃の事実を知ってしまった気もする。
しかし、今集中するべきは審査だ。
(どないしよ。)
(……まぁ、かいらしかったけど。)
「審査、や、やんね。」
「……『あんさんらしい』ってそういうことなんやろね。」
「でもホンマ、うん。今度エエ櫛渡しとこかな。」
「まぁ、おもろかったし。かいらしいって感じもした、かなぁ。」
鈴元 涼 評価『5点』
「原石も磨かんかったらただの石。」
「今度ちゃんと磨こね。」
131
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/10(水) 23:36:21
門倉良次氏評:
「次は―――」
顔を上げた『門倉』の言葉が止まる。
彼の視線は、すでに彼女―――『灰羽あと』を見ていなかった。
「………ええと、なんだっけ。そう、そう――審査。審査をするんだったね。
彼女はとてもパワフルだ。プリミティブな魅力を感じる。
『杯(さかずき)』を拾わせるさまは、まるで犬を調教する『名ブリーダー』のようじゃあないか?
シンプルな動作が彼女の魅力を120%表現しているといっても過言ではないだろうね。
エクセレント。すばらしいというほかはない」
『一般人』にはどうにも意味不明な『門倉』の審査。
もしかするとその『栗色のモヒカン』で
何かしらの『電波』を受信してしまったのかもしれない。
(何か……何かわからないが『血』が騒ぐ。
なんだろう、この思いは。
―――ね、『姉ちゃん』? 『お姉ちゃん』なのか?)
『門倉』が、彼女につけた点数は―――『10』
132
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/10(水) 23:41:21
>>125
「……??」
「……なに照れてんの……? えひ。」
恋姫にはそんな『照れさせる』ような意図は無かった。
だから久染の反応は少し、意外だった。
「……スイカもったいな……」
ヒョイ パク シャク
……カップから一かけら取り、食べる。
落ちたのを食べたりはしない。
「えひ。一途なやつだな……
……お、始まるっぽい……?」
ステージに視線を向ける。
「灰羽も知り合い……だけど、いまいちキャラが分からんやつ……」
「どんなことすんだろな……えひ。」
――そして。
>>126-131
(中継)
「なにやってんだあいつ…………?」
うろうろする灰羽。大暴れするスタンド。
……これは……クールなのか……?????
「何気に高評価だし……」
まさか10点まで飛び出すとは。
133
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/10(水) 23:49:31
瀬良野徹氏評:
「どうしょう。言及する点が無い…」
ゴンッ、と目の前に何の変哲もない岩を置かれて感想を求められているに等しい状況だ。
僕は骨董品にまつわる物語を評価するわけだが予想だにしない物体の買い取りを頼まれるときがある。
今が、まさにその時だった。
「骨董屋的に物語性のないものに値段はつけられないのですが、これは本当にどうしましょう。道端の石を渡されても…」
特に迷いなく、さらさらとフリップボードに審査結果を書く。
がこっ、とフリップボードを立てる。
「0点は無理ですからスタンドでアピールした勇気を評価して『1点』です」
134
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/10(水) 23:50:20
板踏甲賀氏評:
「……一周回って『クールさ』を感じた」
「それどころか『クレイジー』ですらある。すごいなお前」
板踏は呆れ顔で、しかしいっそ感心すらしていた。
(『スタンド』については……まぁコメントできないな。当たり前だが。
……随分楽しそうだったし、そういう意味では好感は持てたんだがな……)
「なんというか、『自由』だ。そのくせ『アドリブ』の風情もない。
『アンプリアメンテ』……広々とした大らかさを感じる。俺はそんな嫌いじゃないぞ」
「ただまぁ……うーん……」
「……自由すぎてコメントに困るなこれ」
「強弱とか高低とかバランスとかハーモニーとか……
そういう概念はいっそ無礼ですらあるように思う。これを評するにこれらの要素は必要ないだろう」
「だからまぁ……」
「俺は割と好きだ。うん、それでいこう」
『総合評価』 ⇒ 『6点』
135
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/06/10(水) 23:50:49
>>126-131
「……あの子、ファッションショー…のつもりなのかな?」
灰羽のアピールをじっと見つめて、ちょっとため息を付いた。
そして同時に…
「あ、アクエリアス…あれは彼女のスタンドということで…
あっちはあっちで何か勘違いしてるみたいですし…」
頭がいたい…とでも言いたげに軽く頭を抱えている…
「…で、10点が出る…
相変わらずミスコンの基準はわからないです…自分のも含めまして…」
136
:
火島 辰也(ドラゴン・ガイ)『ドラゴンランド』
:2015/06/10(水) 23:55:23
>>126-131
(灰羽というかアクエリアスへの投票)
ポーズをつけるアクエリアスにポージングで対抗する。
「おおっ!」 ……ムキッ
「おおっ!」 ……ムキッ
--ドラゴン・ガイが無意識にのうちにとっていたのは“ダブルバイセップス・フロント”の姿であった--。
汗は流さなかったが、無言の筋肉の詩(うた)があった--奇妙な友情があった--
(=゚ω゚)ノ ---===≡≡≡ 『1点』
1点投げるよ!
137
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/11(木) 00:42:51
>>132
(恋姫)
(『言わせんな恥ずかしい』って…………
…………なんか言外の意味があるような気がして
妙な反応をしちゃったじゃないかバカバカ墨彦のバカ!)
ポカポカポカ
恋姫の素の反応を見て我に返る。
落ち着くために僕もスイカを一口つまむ…… シャク シャク
「それはもちろん。
次の人、恋姫ちゃんの知りあいなんだ。どんな人なんだろ……」
ステージを見守る――そして。
>>126-131
>>133-134
(中継)
「………………………………………………
………………………………………………」
「えーっと、今の人が……(え、人なのか?)
恋姫ちゃんの知りあい……?」
「『灰羽あくえりあす』ちゃん……?(え、ハーフなのか?)」
「…………(え、芸能界ってなんでもアリなのか?)」
自律型スタンドの存在さえ知らない墨彦だ。
混乱の極地にいるのがはた目に見てもわかるグルグル目だ。
138
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/11(木) 01:03:29
>>137
……まあ、久染が『何を思ったのか』は恋姫にもなんとなくわかる。
そーいう思いは、今までたくさん、『こいひめ』が浴びてきたから。
・ ・ ・きっと、久染の気持ちも、そうなのだろう。
(悪い気はしないわな……)
(…………にしても。)
「えひひ、けっこう点伸びたな……
あの音楽キャラの奴も……なんか高評価だし。えひ。」
(……瀬良野ってやつは辛口系か。
…………僕の時はいなかったが……どうなってただろ……)
……と、ぐるぐる目の久染。
「えひ、ほんとマンガみたいなやつ……まあ、知り合い。
あの……人間の方が『灰羽あと』……んで」
「……あのでかいのが『アクエリアス』。
灰羽のスタンドだな。
えひ……でかい犬みてーなやつ……」
共闘もしたし、お菓子ももらった程度の仲だ。
見た目はこわそうだが、そんなに嫌いでもない……
「……にしてもやりたい放題だったな……
んで……次のやつは、知らないやつ……」
「レオはもうちょいあとか……」
シャク シャク
スイカを食べる恋姫。
139
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/11(木) 01:49:25
銀杏羽:
『灰羽さんの審査員評価は――――』
と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。
『5』
『10』
『1』
『6』
『これに加え、観客の投票ポイント合計を
独自の計算式にかけて加点した結果!』
『灰羽さんの総合得点は……』
『…………』
ダラララララララララ・・・
どこからかドラムロールが聞こえて来る。
デ デ ドン!(五回目)
『『23点』です!!』
ワー ワー
ワー
140
:
霞森 水晶『Q-TIP』
:2015/06/11(木) 02:03:24
>>139
>>126-131
(中継)
フィィーーン
フィーーーーーーン
「ごめんっての。
まあ、あとから投票してもいいらしいし。」
フィーーーィィン
「わかってるって。
面白かったし――え? クール?」
「……」
フィィィーーン
(遅れたが)投票する。
141
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/11(木) 02:25:13
>>138
恋姫の説明を受け、
ぐるぐるが逆回転でゆっくりほどけていく……
「…………な、なる……ほど?」
後ろで夢遊病ウォークしてた少女が『灰羽あと』、
ポージングきめてたスタンドが『アクエリアス』か……
『でかい犬みてーなやつ』とは、けっこうわかりやすい例えかもしれない。
そういうスタンドもいるってことか。
気のせいか、少し親しみを感じさせるような恋姫ちゃんの口ぶりだ。
ちょっと気になるぞ。
「……どういう知りあい?」 シャク シャク
142
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/11(木) 02:46:43
>>141
「……いっしょにPT組んでぇ……
んで……『ダンジョン』突入した知り合い……パティメン的な……?」
「……まじだからな?
……僕、ゲーム脳とかじゃねーしぃ……えひ。」
恋姫は思い出す。
あの地下ダンジョン――今は積みゲーになっているが。
(いつか絶対クリアする……ゲーマー的に考えて……)
「……」
シャク シャク
「こんななら、すいか……もうちょい買えばよかったな……
えひ、アイテム切れで買いに戻るとか……初歩的ミスおつ……」
「……まあ、僕が食ったからだけど……」
そろそろスイカがなくなりそうだった。
まあ、まだイチゴ棒とかあるが。
143
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/11(木) 20:47:49
>>142
「…………ダンジョン………パティメン?」
それ『GOAオンライン』の話じゃなくて?
などと一瞬茶化しそうになるが、すぐに飲み込む。
何かの決意を秘めたような、
恋姫の眼を見たからだ。
思えば『スタンド使い』として彼女は僕よりずいぶん先輩だ。
『スタンド使い一年生』の僕には想像もしえないような、
さまざまなできごとを経験しているに違いない――
シャク シャク・・・ 「おっ」 カラ〜ン
「……もうなくなっちゃったね。フフフ」
からかい気味な笑みをつくって恋姫ちゃんの顔を見るぞ。
食べ過ぎたらお腹が冷えるとか言ってたのは誰だっけかなァ〜っ。
なんて意地悪はともかく、自分が頼んだものを
こんなに美味しそうに食べてもらえることはとても嬉しいことだ。
顔がほころぶ。
「美味しかったね…………フフ。また注文してくるよ。
ちょっと待ってて」
そう恋姫に告げると、先ほどの出店を探して席を立つ……
(一時離席)
144
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/11(木) 21:46:55
>>143
(久染)
「……うっさいな……笑ってんじゃねえよ……『高橋名人』だってフルーツ食べるんだし、僕だって食べるよ……」
悪態をつく恋姫。
あくまで、ポーズではあるが。
「…………えひ。
なんか……別のも買ってきてくれ。」
「……お前のチョイスに任せるからな……よろ。」
というわけで、久染が戻ってくるまでは、一人で見る。
下手なやつと一緒に見るよりは一人がいい。
(そろそろ次のやつかな……?)
145
:
坂下 佳侑希『レイルウェイ・チルドレン』
:2015/06/11(木) 23:03:24
女の子をずらり並べて『お前は2点』『お前は5点』なあんて格付けするってのは、
なんだかいかにも悪趣味って感じがするけれど、
女子も承知で出場してるワケだし、その辺は私がどうこういうことでもないかなって思うし、
「怖いもの見たさ、だと、ちょっと違うか」
大抵の遊びってちょっと悪趣味なくらいが楽しいって思うから、
私は出場者だとか審査員だとか、そのあたりのお歴々の顔の一つも拝んでみようかと、
この『ミスコン会場』って奴に、ふらりと紛れ込んでみるわけだ。
そろそろ次の『アピール』が始まるんじゃないかと、
柄でもなくわくわくしちゃったりなんかして。
146
:
火島 辰也(ドラゴン・ガイ)『ドラゴンランド』
:2015/06/11(木) 23:15:06
>>143
(久染)
「いらっしゃいませー」 にっこー
少し笑顔が硬いが、にこやかな身長201cm135kgの巨漢。
冷凍果物やすいよー。全商品100円だよー。
品ぞろえ:ttp://fruits-sakano.amsstudio.jp/
147
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/06/11(木) 23:36:49
「…はぁ、
なにげにみんな私と同じかそれ以上の点数なんだなぁ…
いや、別に私は事故ったからいいんだけど…」
ちょっと残念そうな顔をしながら涙音はまだ点数を確認していた。
「…はぁ、緊張が解けたらお腹が空いてきた…」
ラッシーを食べた気もするが、まだお腹が空いてきた。
と、ちょうどいい所で
>>146
を発見!妙にでかい人が果物を売っていた
「あ、カットスイカありませんか?
あれを食べたいんですけど」
早速とばかりに駆け寄っていき、購入を試みる
148
:
火島 辰也(ドラゴン・ガイ)『ドラゴンランド』
:2015/06/11(木) 23:45:40
>>147
(朱鷺宮)
「いらっしゃいませ〜」(野太い声)
「すいかカットあるよ〜全品100円だよ〜」
品ぞろえ:ttp://fruits-sakano.amsstudio.jp/
149
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/11(木) 23:56:02
銀杏羽:
『――――さて!』
『No.5の審査員評価は40点中22点。こちらは僅差になりましたわね。さて、そろそろ後半戦に
差し掛かって来ました。観客による時間差投票もアリなので、まだ勝負は分かりませんわよ!』
金ピカバニーはそう言ってパンパンと手を鳴らす。
観客を煽っているつもりらしい。
『さてさて、それでは続いていきますわよ』
『次はエントリーNo.6!
水溜ココロさん、お願いします!』
150
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/11(木) 23:57:00
――三日月の夜。
巨大な鏡のように、月を映す湖。
そこにぽつりと浮かぶ白いピアノ。
そこに、月明かりのような、スポットライトが当たる。
……現実味を廃した、幻想的な光景。
秘められた、特別な仕掛けは何もない。
ただ幻想の中で、ピアノを弾くためだけの……そんな、セット。
コツ コツ
そして――ココロが、まるで水面を歩くようにして、スポットライトの下に……ピアノの側に、歩み寄る。
(不思議な気分だわ……まあ、と、透明なパネルがあるんだけれど。
ふ、ふ、踏み外したりしたら……い、いいえ、駄目。クールに……振舞わなきゃ。)
アピールのジャンルは、『クール』。
「水溜 ……ココロ、です。
よ よ……よろしく、お願いします。」
ペコ ・・・
(お、おお、おっ……落ち着くのよ……
大丈夫、大丈夫……気をしっかり持つのよ……
こ、ここにいる人たちは、私たちを見に来ただけで、あ、悪人とかじゃあないわ……)
(むしろ、堂々としない方がよっぽど失礼だわ……観客にも、他の参加者のみんなにも。)
観客と、審査員に一礼。美貌を飾るのは、演奏会用の黒いドレス。
茶色の髪は、いつも通り、ハーフアップに。
緑の光を灯す吊り気味の双眸は、震えながらも、真っ直ぐに前を向いて。
「今から……演奏するのは。
……ベートーヴェンの、ピアノソナタ……第14番、『月光』。」
「私の、一番……得意な、曲。」
(私の――とても、大切な曲。)
「……聞いて頂戴。」
あの日、あのお屋敷で、響かせたように。
自分の『これまで』の、きっととびきりの演奏をいまここに、もう一度。
【参考:ttps://www.youtube.com/watch?v=-uVmGm9yiGg】
_,.、.-―-.、., ♪
、-''´ `'-.、,_
―--:‐''^ ´ ♪
♪ _,.、.-―-.、.,
、-''´ `'-.、,_
―--:‐''^ ´
――白く、長い指が鍵盤の上を踊る。
一音一音に、精一杯の技術を込めて、静寂の水面を揺らす。
月光。
その呼び名に相応しい、物哀しくも美しい音を。
ココロは奏でる。楽譜のままに。狂いなく、滑らかに。
151
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/11(木) 23:57:44
そして―― 第一楽章を弾き終えて。
ス……
立ち上がった。再び、観客たちと、審査員に一礼する。
その所作は、とても……滑らかだった。波ひとつ立たない、水面のように。
「すぅ――……」
「はぁ――……」
改めて――呼吸を整える。そうだ、あの日教わったように。
さあ改めて、晴れ舞台だ。審査員席には、鈴元がいた。彼との約束は果たした。
(最後の最後まで……私の。出来ることを……全力で。それが、ミスコン……!)
「わ、私は―― ・ ・ ・私は。
……私は、ピアノを弾くくらいしか、胸を張って出来ることが、ないから……」
「今日、ここでも……それを、やらせていただくことにしたわ。
退屈だったなら、ごめんなさい……けっ、け、けれどっ……聞いてくれて、ありがとう。」
あの日、参加を決めてから。ココロは、この日に向けて考えた。
自分の魅力って、なんだろう?
何度も何度も考えた。人が自分を褒めてくれるのって、どんな時?
……それは、とても簡単なことで。
「…………今までに、私の演奏で……喜んでくれた人が、いた。
『ピアノを弾く私』――それがきっと、私の中で、一番……綺麗で、すてきな私なんだと、思う。」
「……だから、次は。ここにいる皆さんに。
もっと、もっと聴いて欲しい。喜んで欲しい。だから、水溜ココロの……」
一呼吸。
「――今の、私の全部。そんな演奏を……ここで。
それが私の出来る、みんなに、喜んでもらえる……」
再び息を吸い込み、吐き出す。
「最高の……『アピール』だと、思うから。」
高らかに宣言して、一礼。
再び、ピアノに向かう。
「…………だから。
最後まで、私に付き合ってちょうだい。」
これから弾くのは――名もない音。完全即興演奏。『今』まさに、ここで作り出す自分だけの音。
一音一音、すべてが……『今』。
緊張感。
恐怖心。
高揚感。
自分だけの心を五線譜に。渦巻く感情を音符にして。ココロは奏でる。
ただ、ひたすら、心のままに。狂おしく。
失敗するかもしれない。
どんな曲になるかもわからない。
それでも。
――この心から、指先へ。ピアノへ。音へ。鼓膜へ。
・ ・ ・ そして誰かの心へと、届けたい。
152
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/11(木) 23:58:46
銀杏羽:
『はいっ! 水溜さんアピールありがとうございました!』
ピアノの音色が鳴り終えた後で、銀杏羽が言う。
ココロは退場し、ステージから一切の仕掛けがなくなる。
『わたくし音楽については詳しくないのですが、それでも素晴らしい音色でしたわ。
……でも、十分可愛らしいのですしそこも自信に思って良いと思うんですけれどねえ?』
銀杏羽はそんな風に小首を傾げつつ、審査員の方に向き直る。
>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』
153
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/12(金) 00:00:21
門倉良次氏評:
「6番目の彼女は―――」
『門倉』は水溜ココロの演奏に聞き入る。
「シンプルなアピールだね。『ピアノ』が好きだから『ピアノ』を弾く。
しかしそれが彼女にとって最高のアピールになる、というわけか。
弾いた曲は『月光』。この名は――― ポチポチ
詩人の『ルードヴィヒ・レルシュターブ』がこの曲に寄せた『コメント』から名付けられている。
すなわち『ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう』というフレーズ。
『湖畔に浮かぶ小舟』というのは、儚い雰囲気の彼女、
ココロちゃんを見事に表現しているようにも思えるね。
そして何よりベートーヴェンの恋人である『ジュリエッタ』に捧げられた曲というのが
この『ミスコン』でのアピールに適した曲であると考えられる。
こうした名曲に自分の思いを重ねながらの、最後の『即興』。
これは言葉ではうまく表現出来ないが、
音楽ならば自分を曝け出せるという彼女だからこその『アピール』か。
本来、話が苦手なタイプとは少しだけ相性が悪いんだけど、
彼女の場合、『ピアノ』が実に雄弁なので、それが面白い。
俺の話に『ピアノ』だけで対応してくれる、なんていうのも悪くないのかもしれないな」
こっそりスマホで検索した薀蓄を重ねつつ、
『門倉』が、彼女につけた点数は―――『8』
154
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/06/12(金) 00:02:53
>>148
「随分と太っ腹な価格!
これは素晴らしいですね!」
すぐさま涙音は200円払う
「2セットお願いします。」
嬉しそうに答えた。
「あ…次はココロさん…
あの人ですか。」
彼女の様子を見て思い出す。
湖畔で出会ったあの人だ、と
>>149-153
「……さすがだなぁ…」
思わず素が出てしまうくらい彼女の演奏を感慨深く聞いていた。
「時たま湖畔で聴く音色と似ていたと思っていましたけど…
心がこもっていてじつに…うーん…」
何か返答をしようとしていたようだが…
「…私音楽よくわからない…」
結局どう表現すればいいかわからなくなったようだ。
155
:
霞森 水晶『Q-TIP』
:2015/06/12(金) 00:08:56
>>149-151
(中継)
「音楽はいいわね。
分かりやすいし。」
「ミスコンってよりはコンサート?」
フィィーーン
フィィーーン
「……じゃないの?
まあ、わかんねーけどさ。多分そうよ。」
フィィーーン
「……いいでしょ。
あんたにはわかんないか。」
フィィーーン
「はいはい」
投票する。
156
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/12(金) 00:10:27
板踏甲賀氏評:
パチ パチ
パチ パチ パチ パチ
パチ パチ
パチ パチ
パチ パチ パチ
パチ パチ パチ
パチ パチ パチ
静かに……厳粛に、拍手を送る。
…………その厳粛さとは裏腹に、あまりにも獰猛な笑みを浮かべていたが、拍手自体は、厳粛に。
「――――――――流石だよ、水溜ココロ。最高だ」
マイクを手に持ち、獰猛なサメのような表情を隠そうともしない。
余談だが、板踏は水溜ココロのことを一方的にとはいえ知っている。同学年の優れたピアノ奏者だし。
地元のコンクールや発表会の類はできるだけチェックしているのだ。
ともあれ。
「『月光』は楽譜自体が絵画かなにかのような緻密さを持つ、難しい曲だ。
特に『第一楽章』は、静かで美しい湖面のようなパート……その分、下手な誤魔化しは一切効かない。
単純な技術的には鋭く切り込むような『第三楽章』の方が難しいが、表現力という面ではこの『第一楽章』の方が遥かに困難と言える」
「だが、お前はそれを見事に表現してのけやがった……静かにお前を見つめる『ベートーヴェン』が見えたぜ。
エクセレントだ、ブラボーだ、ファンタスティックだ。
――――いいや、そんな言葉すら失礼だ。ククク、すげぇよ、お前」
「そして続くのは――――あれ、『即興』だな?
聞いたこともない曲で、しかも構成も何もメチャクチャだ。
明らかにプロが作った曲じゃないし、事前に作られた曲じゃない……」
「……ク、ククク……」 「ハァーッハッハッハッハッ!」
「本当に大した奴だよ、お前は!!」
「この! この舞台で! 『即興曲』だと!?」
「クク……どういう神経してんだお前……イカれてるよ。最高だ」
「お前を伝えようって心が、どうしようもないぐらい伝わってきた。
ここまでやられちゃ、俺も白旗を振るしかないな」
「重ねて言おう。最高だよ、水溜ココロ!」
『総合評価』 ⇒ 『10点』
157
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/12(金) 00:11:22
鈴元涼氏評:
「…それでエエ。ちゅうか、それがエエ。」
「指きりして良かったわぁ。」
砂浜での約束は果たされた。
針を千本飲ませる必要は無い。
「演奏会、ここでするとは思わへんかったわぁ。」
どことなく楽しそうである。
「審査、よな。」
「そろそろ折り返しやし気合入れなおさんとねぇ。」
「ピアノソナタ第14番 、『月光』の第一楽章、でエエんよね?」
「人づてに聞いた話やから正しいか分からんねんけど
たしかベートーヴェンさんが弟子で恋人やった女性にあげた曲やったやろか。」
「物悲しさも感じそうな曲調やし、『叶わん恋』やったんやろか。
それをああいう状況、雰囲気しかもこの会場で弾くんは想像を掻き立てられるわぁ。」
「まぁ、でも一番重要なんは『あんさんが弾く』ってことやろか。」
「あんさんが演奏に誇りを持ってるからこその行動って、受け取るわ。」
「エエ演奏聞かしてもろたわぁ。言葉でなく音楽で伝えるっていうんも、今までとは違う路線かなぁって思たりして……」
鈴元 涼 評価『9点』
「かっこエエ『凛々しいあんさん』が見れたね。今度、また聞かしてなぁ?」
158
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/12(金) 00:18:49
瀬良野徹氏評:
「良い演奏をありがとうございました、水溜ココロさん」
あの臆病な彼女が人の集まる場所に来れるとは驚いた。
動揺より演奏への集中力が優っていた感じだ。
「嵐ノ宮さんが『動』だとしたら水溜ココロさんは『静』の分類ですね。彼女は非常に臆病ですが演奏への熱意と集中力がそれに優った。演奏する姿から音楽に対する強い想いが感じ取れましたよ」
「女性ピアニストって大袈裟にピアノを弾く人が多くて好きではなかったのですが、今回の演奏はそれ等と別物でした」
「弾いた曲は月光、平穏を愛する彼女に似合うものですね。自己表現を苦手とする彼女は曲で自分の全てを伝えようとした」
フリップボードを取り出して審査結果を書き込む。
ことっ、とフリップボードを立てる。
「最後の即興演奏が決め手となりました、審査結果は『9点』です。現時点で最高のアピールだと思いますよ」
演奏を終えた水溜さんに拍手を送る。
「あ、そうだ。彼女は繊細な方なので『世界遺産』を扱うように優しくしてあげてください」
159
:
火島 辰也(ドラゴン・ガイ)『ドラゴンランド』
:2015/06/12(金) 00:18:59
>>154
(朱鷺宮)
「コンテストの協賛の協賛もやってるからね。宣伝も兼ねて太っ腹価格なのさ。
かとう青果店をよろしくお願いします〜」
「はい、2セット200円だね〜」
大きな手ですいかカットを2セット差し出す。
160
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/12(金) 00:36:09
>>146
(かとう青果店)
「デヘヘ……すみません、また来ちゃいました。
『カットスイカ』のおかわりください。
あれすごくおいしかったです。いっぱい食べてもらえました」
本日三回目の来店だ。
「せっかくだし、メロンジュースとオレンジジュースも
1つずつください」
これで『かとう青果店ミスコン出張所』
全種コンプリートだ――――ッ
「よしっ……もう他に商品はないですよね?
(裏メニューはないですよね……? の意)」
青果店におまえはいったい何を期待しているのだ……
という感じだが、せっかくコンプしたんだし聞くだけ聞いてみよう。
(意外な掘り出し物があれば恋姫ちゃんが喜ぶかもしれない。)
161
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/06/12(金) 00:38:42
>>159
「ありがとうございますー。はい」
スイカカット2セットを手にとって早速涙音はムシャムシャとスイカを食べ始めた。
「夏が近いわけですし…
やっぱりスイカですね。スイカ」
食べ過ぎたらお腹が冷えそうだが、食欲が湧いているのかドンドンと食べていく。
「む…ココロさん、高得点ですね…」
162
:
嵐ノ宮 暁利『トワイライト・オペラ』
:2015/06/12(金) 00:40:45
――演技が終わって。
舞台裏でも壇上の様子は見れるが、せっかくのお祭りだ。
自分も観衆の中に混ざって、残ってるメンバーのアピールを見ておきたい。
自分の点数をひっくり返す者が出てくるかもしれないし、それはきっとドラマチックな展開だ。
「暁利ちゃん感動したよー!すごいねー!」
「うん、ありがとう。このまま優勝できたらいいな」
「いけるってー!大丈夫でしょ!」
こっそり抜け出てきたつもりなのに、すぐに友人たちに囲まれる暁利。
でも、悪い気持ちじゃない。今までは鬱陶しく思えてたのに、些細な事でここまで心境は変わるのか。
「で、次の人は――――」
>>150-151
「ココロちゃん……じゃん」
「暁利の知ってる人ー?」
「えっと、まあ。友達かな」
壇上の彼女は知り合いだ。
スタンドを手に入れる場所のことを(こちらが一方的に察しただけだが)教えてくれた人。
彼女のアピールは暁利とは異なった『静けさのパワー』に満ちており、
そしてココロ自体が美貌の持ち主。
ココロのアピールが終わってすぐ、暁利の顔には苦笑が生まれた。
「あはは……こりゃ、負けたな」
163
:
火島 辰也(ドラゴン・ガイ)『ドラゴンランド』
:2015/06/12(金) 00:50:10
>>160
(久染)
「すいかカットおかわりだね〜」
リピーターのお客さんにはまたまた2割おまけしちゃおう。
「はい、100%メロンジュースと100%オレンジジュースまいどありー」
「300円になりま……」
>「よしっ……もう他に商品はないですよね? (裏メニューはないですよね……? の意)」
ツウ
「ふっふっふ、さてはお客さん、通だね。」 キュピーン
火島の目が光る。
「ならばうちの店の最終奥義のこのフルーツを出すしかないようだねッ!」 がさごそがさごそ……
「ドラゴンッ!」 ババッ!
溜めるような構えの後……
「ドラゴンフルーツッ!」 ドオーーーーンッ!
ドラゴンなポーズをする。
ttp://www.kudamononavi.com/zukan/pitaya.htm
竜のウロコのようにトゲトゲした珍しい果物が出てきた。
>>161
(朱鷺宮)
「まいどありがとうございます〜」
「ものすごい高得点だねぇ……」
竜のウロコのようにトゲトゲした珍しい果物を持ちながら、ただでさ大きな顔の大きな目を丸くする。
164
:
関東 也哉子/ヤーコ『一般人』
:2015/06/12(金) 00:54:15
>>162
(嵐ノ宮)
「お疲れ様、暁利ちゃん」
観客席に降りてきた嵐ノ宮を見つけて、他の同級生と一緒に駆け寄ってきた。
他の友人と一緒に嵐ノ宮を囲んで。
他の友人と一緒に嵐ノ宮に声をかけて。
他の友人と同じように――――
「……どうだった?」
――――他の友人とは少しだけ違う意味を込めて、問いかけた。
165
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/06/12(金) 00:58:27
>>163
「…変な形のフルーツですね(ムシャムシャ
それ(ムシャムシャ」
スイカを食べながらドラゴンフルーツをジーっと見ている。
「むしろ私が最下位だったりするかもしれませんね。
まぁいいですけど。」
ちょっと卑屈っぽい言い方だが、さほど落ち込んだ様子は見えない。
後の二人のパフォーマンスが素晴らしかった。と感じたからかもしれない。
166
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/12(金) 01:01:43
>>163
(かとう青果店)
「あ…………あるのか!」
自分で言い出してビックリだ!
> 「ドラゴンッ!」
> 「ドラゴンフルーツッ!」
> (ドラゴン)ドォ―――――――z_____ンンッ
「ください!」
即決だ!
ドラゴン――その冠詞!
あまねく男子を魅了せずにはいられない響きッ!
それはこの久染墨彦も例外ではなかった!
「あ、でも………こんな珍しいフルーツ。
きっとお高いんでしょう……?」
しかし一瞬我にかえって訊ねる。
>>165
(朱鷺宮)
「女の子にはわからないかァ〜〜っ。この魅力」
横にいた女の子が興味を持っていたみたいなので応じるぞ。
167
:
坂下 佳侑希『レイルウェイ・チルドレン』
:2015/06/12(金) 01:11:04
>>149-151
「たまげたなあ」
なんだかいかにも出来すぎなタイミングにそれとなく声を上げてみるけれど、
ま、私ってば運命とはわりと相性良かったりするし、この手のご都合主義はご愛嬌だと思うんだ。
たとえば私はこの『手のひらサイズの未来予知』を通じて、
何かのきっかけで『ここで』『この時刻に』『誰が』『何をするのか』を知り及んで、
オトモダチの応援にすっ飛んできたのかも、しれない。なあんて。
「そんな便利なシロモンじゃあないんだけ、ど」
私が出会った頃の、つまりひと月っくらい前のあの子は確か、
こういう舞台に立つような、そんな感じでもなかったんじゃないかなという思いもあるんだけどさ。
それはつまりこのひと月で、きっといろんな人と会っていろんな経験をして、
なにっかしらの心境の変化だとか、この舞台に賭ける意気込みみたいのがあって、
だからあのこはあそこに立っていて、多分、だから私は、
「あのこのピアノが、すきなんだよねえ」
人に聞かれたらちょっと恥ずかしいかなと思うけど、会場はお祭りって感じにざわついてるし、
もし聞かれたところで正直な気持ちになにを恥じることがあるものかと、開き直ってやるんだよ。
168
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/12(金) 01:14:07
銀杏羽:
『水溜さんの審査員評価は――――』
と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。
『8』
『10』
『9』
『9』
『これに加え、観客の投票ポイント合計を
独自の計算式にかけて加点した結果!』
『水溜さんの総合得点は……』
『…………』
ダラララララララララ・・・
どこからかドラムロールが聞こえて来る。
デ デ ドン!(6回目)
『『37点』です!!』
ワー ワー ワー
ワー ワー
169
:
嵐ノ宮 暁利『トワイライト・オペラ』
:2015/06/12(金) 01:22:44
>>164
「……ヤヤちゃん」
その声に反応して振り向く。
彼女が言った『どうだった?』の意味は、すぐに理解できた。
彼女のおかげで出ようと思えた。彼女のおかげで一歩踏み出せた。
ガシッ
思わず抱きついて、顔を伏せてしまう。
人生一度もこんな暑苦しいことはしたことがなかったけど、今日はする気になった。
「ありがとう……本当、ありがとう。
楽しかった。やりきって、スッキリした。
うん、楽しかった、けど……」
そして、暁利の背後で総合得点が表示される。
>>168
>『37点』です!!』
「勝ち、たかったなぁ……」
170
:
稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』
:2015/06/12(金) 01:44:47
>>150-151
(中継)
>>168
(中継)
・ ・ ・ 最高得点。37点。
(アイツより、まだ上とか……
……なんか……なんていやいいんだろ……バカみたいだったな僕…………)
「はぁ――……」
「……えひ。」
くやしいけれど、かえって、気楽な気もした。
ピアノの上手い下手は分からないけれど……
――勝てなかったことはよくわかった。
ピ
ス スス
「……」
改めて、祖母にメールを送る。
だめだったってこと。……今日のご飯は、卵粥がいいこと。
「…… えひ…………」
……それから、最後まで見て帰ることも。
さて、次はだれの番だったろうか?
171
:
関東 也哉子/ヤーコ『一般人』
:2015/06/12(金) 02:03:21
>>169
(嵐ノ宮)
そっと、抱き返す。
周りの子たちはどう思うだろう。
明るい嵐ノ宮がこんな風な行動を取って、驚いているだろうか?
それとも、「負けたのが悔しかったんだろうな」って、そう思うのだろうか?
……どちらでも構わない。
ただ、也哉子はそっと抱き返す。それだけだ。
「うん」
「……うん」
嵐ノ宮のアピールは、本当にすごくて。
全力で、本気で、彼女の全てが伝わってきて。
それでも――――それでも、届かなかったのなら。
「……暁利ちゃん。まんだ、なーんも終わっとりゃあせんがね」
「まんだ、『暁利ちゃん』は始みゃあたばっかだもんで」
「まっとまっと、素敵な女の子にならにゃあいかんねぇ……」
まだ……彼女は、一歩を踏み出したばかりだ。
『嵐ノ宮暁利』のストーリーは、きっとここからなのだ。
長い長い『プロローグ』が終わって……やっと、本筋が始まったばかりなのだ。
也哉子は何も知らない。
彼女の『ロミオ』も知らなければ、『ジュリエット』の過去も、詳しくは知らない。
だけど、だけれど――――悔しかったと思うのなら、彼女のストーリーはきっとここからなのだと、也哉子は思うのだ。
172
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/12(金) 23:14:06
銀杏羽:
『――――さて!』
『No.6の審査員評価は40点中36点。今回も高得点が出てきましたわね……。
後続の参加者はどこまで行くのか。逆転はあるのか。最後まで目が離せませんわ』
金ピカバニーの銀杏羽が興味深そうに頷きながら言う。
いよいよ、ミスコンも終盤戦。これからどうなっていくのか。
『さて、それでは続いていきますわよ』
『次はエントリーNo.7!
東郷日向さん、お願いします!』
173
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/12(金) 23:17:38
ジャンル:『クール』
ステージの巨大スクリーンには夜の街が映し出されている。
濃紺の夜空に散りばめられた星と建物の黒い影にちらほら見える人工の明かり。
空はじわじわと明るんでいき、日が昇り始めたところでポップな印象の曲が流れ始める。
『ハロー/THE STARGAZER』♪
作詞:POL-ALICE
作曲:POL-ALICE
編曲:GET-TO
イントロが始まるとともにスクリーンの背景が右から左へと流れ始める。
イントロが盛り上がり始めたところで背景が部屋の中に変わり、
右からベッドや、タンス、テーブルなどのセットが流れて来る。
実はステージの床はベルトコンベアーのようになっており、セットはそれに乗って流れて来たのだ!!
ドラムのフィルインと共に布団を蹴飛ばしネックスプリングでベッドから飛び降りて登場した彼女こそ、
水色の星柄パジャマを着たこの少女こそ、今この瞬間このステージの主役である『東郷 日向』だ!
♪伸びをすれば聞こえるかな♪
天まで響くような透き通った印象の女性ボーカルによるAメロが始まり、日向も動き出す。
♪背中のあたりで ハロー♪
慌ただしい一日の始まりのパントマイム。伸びとあくびをして食パンをトースターに押し込み、洗顔をする。
♪顔を洗えば聞こえるでしょ♪
トースターから飛び出した食パンを口でキャッチしそこねて手でキャッチ。一通り熱がってから咥える。
♪ひんやり冷たいハロー ハロー♪
そして間奏に入る。
174
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/12(金) 23:19:17
背景とセットが流れ始めるが、室内のセットがハケ切るまで少しだけ時間がかかる。
次のセットの一番最初に現れる大道具は『民家の外壁と扉』だ。
セットが流れる間に、テンパった時のドラえもんのごとくタンスから服をやたらめたらに取り出し、
そのうちのいくつか(これが今回の衣装だ)を『民家の外壁と扉』の後ろに投げ込んだ。
最後にベッドのそばに置いてあった肩掛け鞄を投げ込み、テーブルをキングコングヴォルトで飛び越える。
そのまま自分も『民家の外壁と扉』の裏に隠れて、『エイジ・オブ・インパクト』で早着替えだ!
上は薄手のパーカー下はショートパンツ。くるぶしの見えるソックスにくたびれたトレーニングシューズだ。
見せブラと見せスパッツを着用し、パーカーはヘソ下までオープン!Sexy!そしてCool!!
間奏の終わり際のフィルインと同時に『民家の外壁と扉』の扉を開けて軽くポーズをとってキメる。
流れて来たセットはデフォルメされた『ありふれた街並み』。
デフォルメされた民家や信号、コンビニなどが背景とセットに分かれて流れて来る。
♪街を歩けば聞こえるかな♪
小学生や会社員などの流れていくエキストラを元気溌溂追い抜きながら曲に合わせて手を振る。『ハロー』
♪足元で誰かがハロー♪
くるりくるり手を振りながら目の前に現れた柵や手すりなんかを多彩な技で華麗に飛び越えていく。
♪信号待ちのとき聞こえたよ♪
パルクールを趣味でやってはいるがあくまで普通の女子高生。『AoI』を部分発現してサポートしている。
♪向こう側でひらひらハロー ハロー♪
信号が変わり立ち止まる。そして観客席に向けて手を振った。『ハロー ハロー』
175
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/12(金) 23:30:44
曲がBメロに入り、先ほどのと打って変わり大人しい雰囲気になる。
セットの流れもしだいに減速し、花壇が真ん中に来たあたりで止まる。
♪ブロック塀の上であくびした猫も♪
日向の演技も、のんびり歌を口ずさみながら散歩をするという落ち着いた動きに変化。もちろん口パクだ。
♪公園で一人風に揺れてるブランコも♪
花壇に腰かけ、アンニュイな雰囲気を醸し出す。今度は控えめに客席に手を振ったりも。
♪消えかけた道路標示も誰かの忘れてった傘も♪
曲が上がっていくのに合わせて立ち上がりゆっくりと歩き出す。
♪Uh Ahah♪
そしてだんだんと速度をあげて
サビに入ると同時に走り出す。ベルトと背景の動きもスピードアップ!陸上女子はやはり走ってこそだ!
♪ハロー Woo Yeah♪
ステージ右側から手すり、駐輪されたバイク、倒れた自販機、など様々な障害物が流れて来る。
♪両足をダッと踏みしめて♪
明らかに『ありふれた街並み』には無いようなものも流れて来るがノリと勢いで乗り越えていく。
♪ハロー Woo LaLaLa…♪
技もだんだんエスカレート。明らかに効率的ではないがハンドスプリングなんかもしちゃう。Cool!!
♪両手をギュッと握りしめて♪
明らかに高難度な技も『AoI』のサポートとこれまで詰んできた練習で内心ビビりながらもクリアしていく。
♪ハロー Woo Yeah♪
そして、最後の謎の鉄屑の山をアンダーバーヴォルトで潜り抜けると、
♪身体の中心から ハローハローハロー♪
『民家の外壁と扉と窓』のセットが流れて来る。
♪Lu Lulu Lu Lulu Ah Woo Yeah Ah♪
曲が後奏に移り、日向もゆっくりと自然な動きに戻って『扉』の中に入る。
そして『窓』をあけ、客席に手を振りながら曲がフェイドアウトするのを待った。
曲が完全に止まったのを確認すると息を大きく吸い込み、
「エントリー#6番 東郷日向でした!ありがとうございました!」
一礼して窓を閉め、それを合図に舞台は暗転する。
アピール終了!
176
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/12(金) 23:35:35
銀杏羽:
『はいっ! 東郷さんアピールありがとうございました!』
銀杏羽がそう言った後で、東郷が退場していく。
暗転した舞台が元の明かりを取り戻した頃には、全てがなくなっていた。
『とてもアクロバティックな演技でしたわね。運動部でもやっているのかしら?
非常に軽快で、実に『クール』な場面も多々あったと思いますわ。』
銀杏羽は頷きつつ、審査員の方に向き直る。
>審査陣
『では、審査員の皆さん、審査お願いしますわ!』
177
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/06/12(金) 23:50:40
>>173-175
(東郷への投票)
フルーツを注文する途中、
背後に流れる音楽に思わず振り返り、
しばらくステージを見入る………
「……………スゴかったなぁ…………。
一つの完成されたMVを見てたみたいだ。
キャラクターが主役のミスコンで、
『映像的な練度』をここまで追究するなんて、
相当なコダワリと勇気を感じたぞ。」
思わずため息。
やっぱり『画的なアピール』をされると自分は弱いなァ。
エントリーNo.8 『東郷 日向』に『一票』。
『ミスコン』で『クールさ』を表現するとはどういうことなのか?
その一つの答えに拍手の『一票』だ。
178
:
霞森 水晶『Q-TIP』
:2015/06/13(土) 00:00:23
>>173-175
(中継)
「アイドル?
そういうわけではない?」
「でも、いい動きすんのね。
確かに、クールって感じだわ。」
フィィーーン
フィィーーン
「アタシはああいうの好きだからさ。
……あんたに投票は任せるけどね。」
フィーン
「あっそ。」
投票する。
179
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/13(土) 00:04:34
「むう。」
「や、こう審査員やってて思うんやけどぉ……」
「ミスコンってなんなんやろぉ…」
腕組みをして首をかしげる。
珍しく困ったような笑い顔だ。
「…んー。うふふ、すんません。なんや『おもろかった』からちょっとね。」
「うん。審査しよね。」
「なんや意外…や、ある種『あんさんらしい』かな?」
「音楽は、さっき嵐ノ宮さんや水溜さんがやってはったね。
まぁ、そのお二人さんとの住み分けも出来てはって、被るんは避けれたね。」
「なんちゅうか、ぴーぶい?とかそういうん思い出すねぇ。」
どちらかと言えばMVのような気もするが、本人は気付いていない。
「おもろい発想やね、爽やかやったし東郷さんらしい思いますぅ。」
オ
「まぁ、一回しか会うたことないけど。」
「曲の雰囲気にも合ってた思うし、画ぇにもなる。
エエ見せ方やったね。」
「得点得点…」
鈴元 涼 評価『6点』
「大体言いたいことは言うたかなぁ?」
180
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/13(土) 00:10:05
「いいんじゃないか。
というか、かなりいい感じだ」
上機嫌に、まずは一言。
この男、東郷のアピール中に鼻歌とか歌っていた。ノリノリだ。
今回は特に獰猛な笑みというわけでもなく、ごく普通に上機嫌そうに笑っている。
「『ヴィヴィッシモ』……軽快で生き生きとしたアピールだった。
Bメロの『デクレッシェンド』もキッチリやれてるし……
いかにも楽しそうで、見ているこっちまで楽しくなってくる」
「だた、『クール』かというと、少し微妙なラインだったが。
ま、確かに最後の方はクールだったがね。どっちかというと『ポップ』な印象だ」
「体育会系の部活にでも入ってるのか? いい肺活量してそうだな。
できれば口パクじゃなく、お前自身の声を聞いてみたかったところだ」
「とはいえ、テンポ良し、演技良し、強弱良しの構成良し。
生き生きと音楽の世界を駆け抜けた表現力は、十二分に評価したい」
「機会があれば、是非『サックス』あたりに挑戦してもらいたいね。
作音楽器に向いてると思うぞ、お前。体もしっかりできてるしな」
『総合評価』 ⇒ 『7点』
181
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/13(土) 00:21:28
「さてと―――」
『門倉』は7番目の少女、『東郷 日向』を見やる。
「次の少女はいかにも元気そうなタイプだね。
音楽に合わせて『起きてからの日常』を表現しているのかな。
慌てて準備するさま、急ぐ様子、彼女の魅力がよく表れている。
そして外出してからの楽しげな『散歩』からの『疾走』。
障害物レースのように数々の障害を潜り抜け、それでも軽やかに駆け抜ける彼女。
軽快な音楽がそれを見事に補強している。そこはとても素晴らしいね。
ただ―――残念なところは『最後』かな。
ここまで走って、ただ『自宅』に戻って終わり、というのは実に味気ない。
君の魅力は、朝起きて歩いて走っただけで伝わるものなのか?
何のためにあれだけの障害を乗り越えてまで『走る』のか。
君は何の為なら、あそこまで走れるのか、
その肝心なところが表現されていないというのは非常に残念だ。
また、『ミュージックビデオ』のような造りではあるが、
MVの目的は『音楽』を際立たせる為に『映像』を付随させるものだろう。
今回、際出せたかったのは『音楽』だったのか―――
そこのところをもう少し考えて魅せてくれると、
もっと、もっと、君の魅力がアピール出来たように思うよ」
『門倉』が、彼女につけた点数は―――『5』
182
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/13(土) 00:38:50
「これは演技系なのかな。パルクールって名前の遊びみたいで楽しそうです」
事前に練習などをして怪我の対策はされているのかもしれない。
「東郷さんは運動が得意なようですね。爽やかな感じがしました。学生さん特有の若くて元気な明るい輝きがある」
「アピールは東郷さんの楽しい日常を表しているようで彼女の性質が伝わってきました」
フリップボードに審査結果を書き込んで、がこっ、と立てる。
「僕の審査結果は『4点』です。全体的に自己表現がよく出来ていました。ただ、陽気な感じで走っているだけなので味気が無い」
「何処を目指すのか、それを掘り下げて欲しかったかな。例えば、誰かに会いに行くとかね」
「東郷さんはクールというよりはフレッシュな雰囲気だ。搾りたてのオレンジジュース。悪い点は無いです。動きで楽しませようって気持ちが伝わってきたのが一番良かった点かな」
ところで、これはミスコンなのだろうか。
この企画は何処を目指しているのか分からなくなってきたような…
183
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/13(土) 21:40:50
銀杏羽:
『東郷さんの審査員評価は――――』
と、銀杏羽がそう言いかけた瞬間、
彼女の背後にある巨大パネルに数字が出る。
『6』
『7』
『5』
『4』
『これに加え、観客の投票ポイント合計を
独自の計算式にかけて加点した結果!』
『東郷さんの総合得点は……』
『…………』
ダラララララララララ・・・
どこからかドラムロールが聞こえて来る。
デ デ ドン!(七回目)
『『24点』です!!』
ワー ワー
ワー
184
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/13(土) 22:57:25
銀杏羽:
『――――さて!』
『No.7の審査員評価は40点中22点。オーソドックスな点数になりましたわね。
……ところでわたくしどうして審査員評価なんていちいち出しているんでしょう……?』
金ピカバニーの銀杏羽は自分の事の癖に不思議そうに首を傾げる。
『さて、それでは続いていきますわよ』
『次はエントリーNo.8!
石動玲緒さん、お願いします!』
185
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2015/06/13(土) 23:32:56
>>166
「え、えーっと・・・まぁ魅力があるかと言われると・・・
まだ見ただけじゃあわからないというか・・・」
急に声をかけられてちょっと驚いているらしい。
「…見た感じアナタも女の子みたいですが…
ん、どなたでしょうか?」
そう言ってスイカをむしゃむしゃと食べ始める。
186
:
『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両
:2015/06/14(日) 00:02:56
☆テーマ:『クールさ』(カッコよさ)
☆シチュエーション:炎天下の砂浜
☆外観:くせっ毛ショートの白銀髪に黒目の145cm。
『Leo』と名前の書かれた白いカンフー道着。裸足。
☆一言アピール:あなたと共にあるために『私』らしく。
〜舞台裏〜
玲緒(みんなすごいなぁ……。でもおかげで分かった事がある。)
玲緒(みんな、みんななりの『ミスコン』があるんだ。
……それなら、私は私なりの『ミスコン』を目指そう。)
玲緒(『可愛さが足りない』とか、『女らしさが足りない』とか、そんなのは私の甘えだ。
精一杯、私らしくあろう。 それが私の『ミスコン』だ。)
パァン……! 自らに気合を入れる。
玲緒「石動 玲緒!行きますッ!」
玲緒は舞台へと足を踏み出す。
〜舞台〜
スタスタスタスタッ……落ち着いた足取りで、舞台の中央に立つ。
玲緒「石動 玲緒です! よろしくお願いします!」 ペコォーッ
観客や審査員たちに、大きな声で元気よく、挨拶する。
玲緒「 テーマは……あなたと共にあるために『私』らしく。 」
玲緒「ありのままの『私』を知ってください!」
玲緒「 行きます! 」
玲緒「 は あ ッ !!! 」
そして、気合の声を発し、構える。
玲緒「『チア・アクシデント』×10!」
『C・A』《 ガンバレ☆ ガンバレ☆ レオ〜☆
『アピールがんばれ』〜☆ 》 ピッピッピッピッ
『チア・アクシデント』×10体を発現。玲緒本体の破壊力・スピードを一段階向上させる。
┌─────────────────────────
│☆応援成功時のステータス
│ 『石動 玲緒』(応援成功時)
│ 破壊力:B スピード:B 射程距離:-
│ 持続力:C 精密動作性:C 成長性:-
└─────────────────────────
┌────────────────────────────────────────────
│そして、このミスコンに際して、玲緒が選んだのは武と曲の融合……
│ 『ミュージック空手』だった。
└────────────────────────────────────────────
動きのイメージ:ミュージック空手とは(ミュージック空手というジャンルについての説明動画および関連動画)
ttps://www.youtube.com/watch?v=EXnLuM09pq8
そして、BGMが流れ始める。少し前に話題になった例の曲だ。
BGM:『レット・イット・ゴー 〜ありのままで〜』(著作権の関係上、歌詞は省く)
ttps://www.youtube.com/watch?v=cvj3-MZO9Tw
まずは序盤のBGMの静かな曲調に合わせ、舞うようにゆったりとした演武を始める……
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ・・・
( (-( -( - ( -д( -д)
(つ(つ/つ// 二つ
ハァ─) .| /( ヽノ ノヽっ ─・・・
∪∪とノ(/ ̄ ∪
静かな演武……
∧
(( (\_ ∧ ∧ ∧ ∧ Д)っ
⊂`ヽ( -д-) _)д-) ) ノノ
ヽ ⊂\ ⊂ ) _つ
スゥ──(/( /∪∪ヽ)ヽ) ノ ──
∪ ̄(/ ̄\)
そしてBGMの曲調が上がっていく……!
(\ ∧ ∧ 玲緒「レオ行きますッ!」
< `( ・Д・)
\ y⊂ )
/ \
∪ ̄ ̄ ̄\)
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