したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1

1『語り部』:2015/06/05(金) 00:13:53
『ヨハネスブルグの虹』専用スレッド。


関連スレ:
【ミ】『黄金町の夕闇』 その1
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1313768626/

【ミ】『黄金町の夕闇』 その2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1421852015/

2『ヨハネスブルグの虹』:2015/08/10(月) 23:06:24
──『黄金町・町会議所』。


黄金町の町会議所は、戦前から残る歴史ある建物だ。
外観的には和洋を折衷した構造になっており、
瓦屋根の下に煉瓦造りのホールが存在するなど、
県内の建築愛好家の間でも評価が高い。

しばしば経年劣化が問題視され、
新築する案も何度か浮上しているが、
付近住民の絶大な支持があるため、
外見を大きく変えぬ改修を繰り返した末、
現在もなお、現役の役場として使用されている。

その一室、『第三会議室』は、
重要な案件が並行する際や、緊急の際に使用される。
三つある会議室の中では、もっとも小規模だが、
由緒ある役場に相応しい高級なデスクセット、
塵一つない徹底した清掃は、他に対しても何ら遜色ない。
磨きこまれた木造の床は飴色に輝き、
年二回、ワックスをかけ続けた継続の美を語りかける。


        ギシッ
              ギシッ

その──美しい床で。
片足を浮かせた椅子を軋ませ、バランスを取っている子供。
他にも『八人』──
うら若い男女の共通点は、『黒人』であること。

それ以外の共通点などなく、協調する気もない。
無言でそれを主張するように、
それぞれの椅子は食い違い、明後日の方向を向いている。
正面の壇上にはうら若い女性が立ち、
名画のような微笑を浮かべ、他八名の反応を待っているが、
それにさえ、相対する者はごくわずかだ。

いや・・・・共通点は、もう一つだけあった。
それぞれの手にする、本。
文庫本サイズのそれは、ある者は片手でページを繰り、
ある者は顔に被せ居眠りしているが、
全て同じ本──同じタイトルだった。


本の名は──『黄金町の終わる夜』。

集いし顔ぶれは、『ヤング・ダイヤモンド』。
南アフリカ『ヨハネスブルグ』で、次世代を担う若者たちである。

3『ヨハネスブルグの虹』:2015/08/10(月) 23:07:47
「──さて、すでにご存じのことと思いますが、
 この町には複数の供与者が存在し、スタンド使いを増やしています。
 ご存じ『刺青師』を筆頭に、『Out Fit』なる供与者集団や
 『暦』と自称する謎の存在も確認しています。
 その勢いは『ヨハネスブルグ』ほどではないにせよ、
 将来的にはけして侮れぬ、現時点においても予期せぬ戦力が
 隠されている可能性を感じております」

「私、『語り部』はあなた方に先んじること一年、
 『黄金町』に潜伏し、調査を続けて参りました」

「今お配りしました本には、『ルナティック・エイジ』を使用し、
 この町の有力なスタンド使いに対処させたケースが描かれています。
 以前にお渡しした『ラフメイカー』とともに、
 『黄金町』攻略の一助にしていただければと願います」

壇上の『語り部』が発言を終えると、しばしの静寂。

「これだけの人数の『ジニ使い』が、
 連携して戦える、という点は賞賛に値するな」

「それは日本人だからだヨ。
 『単一民族』『島国国家』『個より和を重んじる』気質。
 『第二次世界大戦』の頃から、兵隊の質は日本がダントツだった。
 じつに偉大な民族ダヨ。相手にとって不足なしダヨ!」

「情報伝達の質が高いわね。
 情報系の能力者が複数いて、神経網のように
 群れの動きを統率しているわ。
 現場では天野、無明が奮闘していたけど、
 後方支援の青田とドナートなしでは戦いが成立しなかったわ。
 『月』とタワー、両面での作戦は彼らあってのものだった。
 彼らは何らかの組織なのか。それともネットワークが存在するのか。
 そこに興味があるわね」

「天野の『シンフォニティ』、ヤバいねー。
 シュバルツの天敵ぽくない?」

「──知らずにいれば、或いはな。
 他は『雑魚』だな。どうとでもなる」

「そっかなー?『 巨大ロボ』とかでも?」

「愛を謡うことで発現する・・・・
 このルンクスと『同じタイプ』か。
 『愛』のパワーに限界はない・・・・侮れねェ相手だ」

            「キモ」「死んで」「こっち見ンな」

4『ヨハネスブルグの虹』:2015/08/10(月) 23:08:32
「『ラフメイカー』を倒したアウレアの姿がないな。何故だ?」

「まだ入院してたんダヨ!
 他の二人は『再起不能』だ。すぐに戦えるわけがないヨ」

「そうかしら?
 『台場ウィリアム』の店は、変わりなく営業していたそうよ。
 『再起不能』から蘇る手段が、この町にはある」

「──何者だ?」

「『フープル社』ですね。
 そちらは私が手を打ちましょう。少し時間をください」

「あとは『レイルウェイ・チルドレン』がヤバい。
 『暗殺向け』じゃないデスか?
 行き先読まれて、刺客送り込まれそうヨ」

「連携は認めるが、各自の動きそのものは雑だ。
 ミスも目立つ。無駄死にも多い。
 訓練された兵士なら、もっと手際よくやる。
 所詮はスタンドを持った素人ということだ。
 生死を分ける修羅場を潜っていれば、後れを取る相手じゃあない」

「──どうかな、シュバルツ。
 戦い馴れた人間も混じっている。
 彼らが素人を勝利に導けば、それは教育となる。
 『力』を持つ者は、急激に成長する」

「女性が目立つわね。この町でも女性は強いのね」

「美人ばかりだしな」

        「キモ」「聞いてない」「だからこっち見ンな」

「あと、色んな能力があるのは面白いよねー。
 『ヨハネス』じゃレアな連中多くない?
 オレも相当変わってるけどさ。
 『ヨハネス』ってシンプルってーいうか、
 『欲望直結』って感じで、直接暴力系ばっかじゃん。
 『情報系』みたいな知的なヤツ、ほっとんどいないし。
 これって国民性? それとも『刺青師』の作風?
 『搦め手』で来られるかもと思うと、ちょいワクワクするねー」

「『刺青師』が日本に居を据えている理由・・・・かも?」

「そうそう、シュバルツ。
 あんたの送り込んだ『眠り男』を倒した連中は?」

「この中にいるな。
 梁間と高遠・・・・薄金は途中で消えたが。これも謎だ」

「姉の敵──つまりあんたを追ってるコね」

「死んだわけでもないのに、ご苦労なコトだ。
 向うから来るなら、面倒がなくていい。
 ・・・・なんだアーント。オレに何か言いたいのか?」

「やめろアーント。仲間割れは認めない」

「仲間じゃないわ。こいつらはただの下種よ。
 私が仲間と呼べるのはフライス、あなたとチャプチャプだけよ」

「泥まみれのスベタが、偉そうに」 「へぇ?」

                        ガタッ
「やめろ、と言った。
 それともオレまで敵に回すか?二人とも」

               「ご、ごめんなさい」
                            「・・・・ケッ」

「そんなことより──誰も触れないの?
 この本でもっとも危険な登場人物について」

  ゴ 
            ゴ
                ゴ


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板