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【場】『H“E”Il 2 YOU』 その2【ミ】
317
:
流星 越『バングルス』
:2016/01/07(木) 00:55:19
>>316
「…………」
「ふふーん。エッちゃんはコータ君より少し大人のお姉さんですから。
タフでミステリアスなエツおねーちゃんを存分に尊敬するといいでしょう。えへん」
ちょっと誇らしげに胸を張る。
無表情だが、雰囲気は明るい。
「でも、コータ君は見るからにいい子ですから
私のようにわざわざ試すまでもなく、そのままのコータ君でいればいいのではないでしょうか。
むしろ私があなたを尊敬するべきところですとも」
「普通であることは立派なことで、尊いことです。
髪型とか、ちょっと普通から脱却しようとしているところも含めてね。
変な子ぶりに定評のあるこの私が言うのですから間違いありません」
「あ、ここ笑うところですよ」
少女は別に笑っていなかった。
「…………あ」
ところで急に声を漏らす。
視線は前に。路地を抜けた先に、人通りが見えた。
視線を下に。しゅんとする。
「……ああ、そろそろ駅についてしまいますね。
残念です。とても残念です。ぐぎぎ」
318
:
鹿沼 紅太『ドレッドノート』
:2016/01/07(木) 01:17:53
>>317
「……うん」
普通ってのはありふれていて、それでも大切なことだ。
旅行というのも結局そこで、最後に日常に戻って来られる安心があるから、外側の非日常に踏み出せる。
「ま、同じ町に住んでりゃあ、いつでも会えるし」
「ましてや一個上だぜ? 学園で嫌ってほど見かけるだろ」
「この町は広いけど、狭いからなぁ」
尊敬しあえる友人というのは得がたいものだ。
それだけに、望めばきっと会えるだろう。
「ぐぎぎ、て」
「まあ、また、な」
なので、そっけなく別れる。
319
:
流星 越『バングルス』
:2016/01/07(木) 01:32:38
>>318
ぱ ぁ ぁ ぁ あ
「……ふふふ、仕方ありませんね。
寂しがりやなコータ君に免じて、またお会いしましょう」
明るいオーラを振りまいて。
ぺこりとお辞儀して、小さく手を振って、鹿沼と別れる。
鹿沼の言葉はそっけなかったが。
……そっけなかったことが、とても嬉しい。
「『またな』、ですか」
「………………ふふっ」
帰路につく。
今日は本当に、とても素敵な日だった。
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