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【場】メインストリート その4

991小鍛治 明『ショットガン・レボルーション』:2015/12/29(火) 02:34:22
>>990

「お金?変な事を言うのね。」

「まぁ、いいわ。そういうこともあるわよね。」

噛みあっているのかいないのか分からないが、少なくとも小鍛治の中では会話になっているらしい。

「ええ高いわよ。今時のゲームなんてね。」

「私、あまりこういうのはしないけれど。」

ちらりと横目でハードたちを見るが、小鍛治はそこに価値を感じられない。
興味をあまり持てないでいた。

「そう。残念ね。」

「あれだけ楽しみにしていたのに可愛そう……だから私が―――なんて思わないわ。」

「私とあなたはついさっき会ったばかりだし。」

「いえ、たとえあなたが私の妹だったっとしても、お金で甘やかしたくは無いの。」

小鍛治は淡々と告げる。
もとより金を貸そうなどと言う思考は無い。
それは小鍛治にとって堕落の証明であるからだ。

「お金を貸すときはお金をあげると思って貸しなさい、そう言われたわ。」

「あげられないわ。あなたにも誰にも。」

少なくともそこまで信用できる相手が今の小鍛治にはいない。

「お金を稼ぐか親御さんにねだるかしなさい。」

「厳しいかもしれないけど、私が言えるのはそれだけよ。」

992葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』:2015/12/29(火) 02:44:13
>>991

穂風は元より、借りる気などない。
自立を是とする穂風には、そもそも金借りは気に合わない。

           キョトン


「……え、あ、は、はい。
 そう、ですよね。お金を貸すのは良くない、って。」

淡々とした釘刺しに、少しきょとんとして。

   「教えて、もらいました。
    だから、厳しくないと思います。
     ……あの。案内、ありがとうございました。」

       ペコリ

それから、小さく頭を下げる穂風。
そして――

 「では、また。」

       「……」

(素直に、お洋服ってお願いしてればなぁ……)

       トボ

            トボ

一つ穂風は失敗した。
けれど、これからまだ、時間はいくらでもある。 

           ・・・・背中をやや丸めて、店を去る。

993小鍛治 明『ショットガン・レボルーション』:2015/12/29(火) 02:52:13
>>992

「ふうん。教えてもらったの。」

「いいじゃない。教えてくれた人を大切にするのよ。」

葉鳥を見送る小鍛治。
帰るのは小鍛治も同じだが、一緒に店を出ようとは思わなかった。

(……あの子、なんでスクールバッグだったのかしら。)

(聞きそびれたわ。)

別に何を買うわけでもない。
何の用も自分はこの店に無いのだ。

ぐるりと一周して見て回り、やはりここが自分の興味を引かない場所だと感じ、小鍛治は店を出る。

(……いたずらじゃなかったのよね。)

(少し、悪いことしたかしら。)

(今度会ったら謝ろうかしら。いえ……どんな言葉をかけるというの?)

(……)

心にもやがかかったような気分だ。
不思議な心持で小鍛治は帰っていった。


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