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【場】メインストリート その4
989
:
小鍛治 明『ショットガン・レボルーション』
:2015/12/29(火) 02:12:50
>>988
「うふふ。そう重くなくていいのよ。」
「あなたのゲーム屋に行きたいというのが、嘘じゃなければの話だけど。」
……
……
「サンタ。そう。いいわね。私のトコにはもう来ないのよ。」
「私は悪い子なのかしら?」
口元に手を当ててくすくすと笑っている。
冗談だろう。小鍛治自身、葉鳥が心からサンタを信じているとは思っていない。
「……随分とおかしなサンタさんね。」
「いえ、プレゼントをくれた相手を悪く言うつもりは無いのよ。ええ。
でも……いえ、やめましょう。受け取り方、考え方は人それぞれですもの。」
おしゃれがしたいと言われたらどうするだろうか、と小鍛治は考える。
(服を贈るわね。)
随分と現代的なサンタさんだ。宅配便でプレゼントを配送してきそうなほど。
「それのハードはここよ。」
小鍛治は特に質問をせずハードが並べられたコーナーまで案内する。
黒いロングスカートが揺れる。
小鍛治は白いシャツの上に黒いカーディガンを羽織っていた。アクセサリーの類は見つからない。
「ところであなた、お金は持ってきているわよね?」
「いえ、あなたを疑っているわけじゃないのよ。でも、そういうのあるでしょう?」
「なにさせるついでになあなあで別の欲求を飲ませる人。」
葉鳥の服装からそういう連想をしたわけでは決して無い。
しかし、少し怪しんでいる。
990
:
葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』
:2015/12/29(火) 02:21:02
>>989
「い、行きたいです。本当に。」
コク
・・・・
・・・・
「あの、ええと……
私も、そんなに、良い子じゃない、ですし。」
モゴ モゴ
(……どうだろう?
私、良い子なのかな……?)
胸は張れない。
けれど、自分が悪い事は、穂風は思わない。
「お金、高かった、から……
良い子じゃなくても、くれるんだと思います。」
コク
金で買ったサンタクロース。夢が無ければ、こんなものか。
ト ト ト
(良いな、お洋服……)
ハードの前へ。
「高っ……」
思ったより、高かった。
件の靴下で、穂風のお金はそんなにない。
「……あの、諦め、ます。
お金、足りないみたい、だから。」
お金が足りないのだ。
そこまでしてほしいものでもないし、諦めは早い。
借りる――そんなことはしない。
††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† †††
あッ!でも他人にお金を貸すとかはダメよ!
††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† ††† †††
・・・・借りるのもダメだろう。
従僕ではない、だが、助言は聞き入れる。
991
:
小鍛治 明『ショットガン・レボルーション』
:2015/12/29(火) 02:34:22
>>990
「お金?変な事を言うのね。」
「まぁ、いいわ。そういうこともあるわよね。」
噛みあっているのかいないのか分からないが、少なくとも小鍛治の中では会話になっているらしい。
「ええ高いわよ。今時のゲームなんてね。」
「私、あまりこういうのはしないけれど。」
ちらりと横目でハードたちを見るが、小鍛治はそこに価値を感じられない。
興味をあまり持てないでいた。
「そう。残念ね。」
「あれだけ楽しみにしていたのに可愛そう……だから私が―――なんて思わないわ。」
「私とあなたはついさっき会ったばかりだし。」
「いえ、たとえあなたが私の妹だったっとしても、お金で甘やかしたくは無いの。」
小鍛治は淡々と告げる。
もとより金を貸そうなどと言う思考は無い。
それは小鍛治にとって堕落の証明であるからだ。
「お金を貸すときはお金をあげると思って貸しなさい、そう言われたわ。」
「あげられないわ。あなたにも誰にも。」
少なくともそこまで信用できる相手が今の小鍛治にはいない。
「お金を稼ぐか親御さんにねだるかしなさい。」
「厳しいかもしれないけど、私が言えるのはそれだけよ。」
992
:
葉鳥 穂風『ヴァンパイア・エヴリウェア』
:2015/12/29(火) 02:44:13
>>991
穂風は元より、借りる気などない。
自立を是とする穂風には、そもそも金借りは気に合わない。
キョトン
「……え、あ、は、はい。
そう、ですよね。お金を貸すのは良くない、って。」
淡々とした釘刺しに、少しきょとんとして。
「教えて、もらいました。
だから、厳しくないと思います。
……あの。案内、ありがとうございました。」
ペコリ
それから、小さく頭を下げる穂風。
そして――
「では、また。」
「……」
(素直に、お洋服ってお願いしてればなぁ……)
トボ
トボ
一つ穂風は失敗した。
けれど、これからまだ、時間はいくらでもある。
・・・・背中をやや丸めて、店を去る。
993
:
小鍛治 明『ショットガン・レボルーション』
:2015/12/29(火) 02:52:13
>>992
「ふうん。教えてもらったの。」
「いいじゃない。教えてくれた人を大切にするのよ。」
葉鳥を見送る小鍛治。
帰るのは小鍛治も同じだが、一緒に店を出ようとは思わなかった。
(……あの子、なんでスクールバッグだったのかしら。)
(聞きそびれたわ。)
別に何を買うわけでもない。
何の用も自分はこの店に無いのだ。
ぐるりと一周して見て回り、やはりここが自分の興味を引かない場所だと感じ、小鍛治は店を出る。
(……いたずらじゃなかったのよね。)
(少し、悪いことしたかしら。)
(今度会ったら謝ろうかしら。いえ……どんな言葉をかけるというの?)
(……)
心にもやがかかったような気分だ。
不思議な心持で小鍛治は帰っていった。
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