[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
【場】サナトリウム『アンリトゥン・ペイジス』
1
:
クマリ・ヴィシュナワート『アンリトゥン・ペイジス』
:2015/02/22(日) 23:24:39
あなたが、『あるがままの、あなた』でいることの
お手伝いをさせてください。
・ここは、心の傷や疲れ、怒り、敵意、憎しみなど、
さまざまな『闇』をかかえ、それを癒したいと望む方たちのための『診療所』です。
・『闇』を持つ方ならば、どなたでも無償で入院できます。
衣・食・住とともに、『確実な癒し』をご提供します。
・『患者』さんには、場スレとして自由に利用していただけます。
・『面会人』の方が立ち入れるのは『面会室』のみとなりますので、
患者さんとのやり取りを希望される場合、どの患者さんに面会されるかを提示してください。
14
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/02/27(金) 00:28:56
>>13
「…ありがとうございます。」
軽く頭を下げて、彼女の言葉を聞いていた。
突然、その近くに現れたのは『顔のないメイド』。
普通なら驚くところだが、何故か気にならない。
「あの人達が職員の方ですか…?」
そう言って、いつの間にか目の前に出ていたテーブルに出てきたカクテルを飲む。
(…やっぱりいいなぁ)
味は微妙に違う…ように思えたが、だいたい同じだ。心が少し癒やされた。
「はい…聞いて下さい…」
今彼女は、自分の抱えているわだかまりを好きなだけ吐き出せる。そんな気分に感じた。
ここに来た理由(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1393171061/728-780)を
彼女はゆっくりと語りだした。
「…私は、この街の日常の『裏側』を知ってしまったんです…普通に生きてきた時に知らなかったこと・・・
『ヨハネスブルグ』…『月が落ちる夜』…見ただけで…映像越しで見ただけで『彼ら』は…
どうしようもなく恐ろしい存在にしか見えなかったんです。」
心が昂ぶりそうになるが…不思議と落ち着いて話すことができる。
「私は…彼らを恐れました…『刺青』を彫られた以上私はその『標的』になるのだと…
そして…私は…そこから目を背けた『罪悪感』と、
立ち向かうことに対する『恐怖』と『無力感』に押しつぶされそうに…
なりました。」
思い浮かぶのはウィリアムの優しい声と、励ますような斉藤の声と、
逃げる選択を選んだ涙音に対する愛川の責め立てる声。もう一人…妖しい生き物が居た…という覚えがある
「きっと…私はこのままでは押し潰されてしまう…恐怖に、後悔に…
そう思って…いつの間にかここに来ていました…。
…何故なのかは自分でもわかりません…」
そこまで言った所で…再びカクテルを軽く飲み込んだ。
「…こんな感じで…いいんでしょうか?」
15
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』【院長】
:2015/02/28(土) 00:17:26
>>14
「………」
適度な相槌を打ち、言葉をはさむことなく、耳を傾ける。
朱鷺宮が話を終えると、
ニコッ
「……話してくださって、『ありがとうございます』」
まず、朱鷺宮に、深く一礼した。
「人にとって、どんなに怖くつらい体験をすることよりも、
もっと怖くてつらいこと―――それは、そのことを『誰かに話す』ことです。
ご自分が『恐怖』を心に抱き、『傷つく弱さ』を持っていることを、包み隠さず打ち明ける……
その決意をなさった時、あなたはすでに、『闇を癒す』ための一歩を踏み出しているんです」
チュチュ
チュチュ
窓の外から聞こえる小鳥の囀り。
心の傷口に澱んでいた膿が、言葉とともに流れ出ていったかのように、
恐怖、後悔、痛みが、穏やかに薄らいでいくのを感じる。
「…そうですね」
「その症状でしたら…」
少し考える仕草のあと、
「――『5日』」
「『5日』、入院していただければ、改善します」
断言した。
「ご心配なく」
「お金はかかりません」
「お薬や検査や、痛い治療は、いっさいありません。
『お泊まりいただく』だけです」
「テレビやネットは無いので、外の世界よりも少しだけ退屈かもしれません」
「ですが、『必ず、よくなります』」
一片の迷いもなく、言い切る。
「もちろん、強制ではありませんよ」
「いかがされますか?
ゆっくり考えて決めてくださいね」
16
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/02/28(土) 00:25:26
>>15
「…こちらこそ…ありがとう…ございます。」
彼女の優しい言葉を聞いて、彼女も同時に一礼を返した。
「私は…きっと誰かに『聞いて』欲しかったのかも…
この、辛くて苦しい思いを…」
そう言って白い天井を見上げ、あちこちの小鳥のさえずりを聞いて微笑んだ。
「『5日』…ですか」
それまでの間、どうやら外には出ることが出来ないのだろう。
おそらく退屈な時間なのかもしれない。でも…彼女は少し考えてから、口を開いた
「いえ…大丈夫です。
私は…何とかしたいと思ってます。今の私を…
もう一度『己』と向き合う時間が…ほしいです…」
そういった軽く目をうるませる
「考えるまでも…ありません…入院させて下さい。」
そう言ってゆっくりと頭を下げた。
「あっ…そういえば…せっかく引っ越しをしていたのに…
白亜荘の人たちにはご迷惑をかけてしまいます…
知らせないと…」
はっとした表情でスマホを取り出して画面を確認してみる。
17
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』【院長】
:2015/02/28(土) 22:22:30
>>16
「わかりました」
「『ルネ』さん……そう呼んでも、よろしいですか?」
「あなたが、『あなた』と向き合うために必要なものは、すべてご用意します」
取り出したスマホには、『圏外』の表示が出ている。
「『白亜荘』にお住まいなんですね。
ご心配なく。わたしからお伝えします。
ほかに、入院されることを伝えたい方がいたら、
『職員』にお知らせください」
白い便箋と封筒を取り出し、ペンを走らせる。
「『ヨーグルト』が、お好きなんですね」
「でしたら、
当院の『ラッシー』が、きっとお気に召すと思います」
「『毎食でも飽きない』と、患者さんたちからとても評判なんですよ」
18
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/02/28(土) 22:34:11
>>17
「はい…構いませんよ。」
先ほどの生気のない眼差しは持ち直され、自然に微笑みを浮かべるくらいになっていた。
「…私自身と向き合うために…
何が必要なのでしょうね…
自分の弱さを…知ること…でしょうかね。」
そう言って少し顔を上に向けた。
真の強さとは…自分の弱さを受け入れること…
なんとなくだが、冷静になった頭のなかではそういうふうに結論付けられるような気がする。
「…ここってつながらないんですね。
電波も通さないんですか…」
スマホの電波状況は完全に0。外へはつながらないということだろう。
なんでなのか、とは思わなかった。ここで穏やかに暮らすのに支障はない…
「ありがとうございます…そうですね。
白亜荘を管理している人と…あ、ここの連絡先の人たちに送りたいですね…」
そう言ってアドレス帳に書かれた名前(高天原、ドナート、荒咬)を見せた。
最近会ったばかりだが、急に来なくなって心配をかけてしまわないように…
「ええ、ヨーグルトは…好き、ですね。
お腹が心配になることが多くありまして…
昔から、物がぶつかりやすいんです。お腹が」
そう言って軽くみぞおちのあたりをさすってみせた。
少なくともこのサナトリウムではそういう場面に出くわすことはなさそうだ。
「私、まだあんまり飲んだことありませんね…
でも楽しみです。ぜひとも、飲ませて下さい!」
そう言って軽く会釈する。
19
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』【院長】
:2015/03/01(日) 21:42:46
>>18
「闇と向き合うことで、はじめて光のあたたかさを知る……
それと似ているかもしれませんね」
朱鷺宮の微笑みに、飾ることのない微笑みを返す。
「わかりました。すぐにお手紙を書きましょう」
示されたアドレス帳の内容を書きとめる。
「こちらのお国では、『飲むタイプ』が主流のようですけど、
当院のラッシーは『食べるタイプ』なんです。
今日の夕食から、さっそくお出ししますね」
― ― ― ― ― ―
起床・消灯の時刻。食事の時刻。
煙草は禁止。
患者用ロビーにある本や雑誌の利用は自由であること。
いくつかの注意事項が、院長から朱鷺宮に伝えられる。
「では、これで入院手続きは完了です。
病室へご案内しますので、どうぞ」
促しつつ、診察室の扉を開く。
20
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/01(日) 21:56:18
>>19
「この街の闇…
きっとそれを知ればこそ、私は本当の光を知ることができるのかもしれません。」
街の裏側を知り、それでも彼女は先へ進もうと考えていた。
「ありがとうございます。ぜひ…
しばらく会えなくなるのはちょっと残念かもですけど…」
少しさみしそうに答える。若干心配そうだ。
「珍しいタイプなんですね。
はい…ぜひとも頂きたいです」
――――――――――――――――
「さすがに明確に区切られてるんですね。
…規則正しい生活が出来そうです。
大丈夫です。私未成年なので酒もタバコも無理ですから。」
一つ一つの注意事項を確認し、軽く頷いた。
「ふう、今日は…
なんだかいい日な気分です…」
院長に促され、診察室から病室へ、涙音は彼女の導く場所へとついていった。
21
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』【院長】
:2015/03/01(日) 22:25:59
>>20
「大丈夫ですよ。
定期的に回診しますし、
それ以外の時でも、なにかお話ししたいことがあれば、職員に伝えていただければ、すぐに伺いますから」
案内された病室は、個室だった。
鉄格子など、束縛を感じさせるものは一つもない。
太陽の匂いを染み込ませたようなシーツと毛布。
朱鷺宮にぴったりのサイズの清潔な寝間着。
ここなら、不安を抱くことなく、心ゆくまで自分と向き合うことができそうだ。
『顔のないメイド』が運んできた夕食は、贅沢とはいえないが食欲を湧かせる献立。
デザートの『ラッシー』は、
コクと爽やかさが同居した、それだけで「ここに来て良かった」と感じさせるほどの味だった。
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】 ⇒ 『全治5日』
22
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/01(日) 22:31:33
>>21
「あ、ありがとうございます!」
とても嬉しそうな顔で彼女の言葉を聞くことが出来た。
個室となっている病室の中身はとてもゆっくりとした時間が流れているように感じた。
「いい場所ですね…
ここ…」
このまま身を委ねたくなるようなところだった。
でもこれは自分と向き合うための場所。決してホテルのような場所ではないのだ。
「うわー!コレすっごくおいしいですよぉ〜!
それと、ラッシーってこんなにさわやかな味なんですね〜!サイコー!」
…食事の時はずいぶんと騒がしくしていた。
【入院開始。】
23
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』【院長】
:2015/03/01(日) 22:40:37
(
>>21
メル欄忘れ失礼。)
ニコッ
「では、よろしくお願いしますね。『ルネ』さん」
24
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/03(火) 21:02:48
【入院二日目】
穏やかに時の流れが過ぎていく…
定期的に回診は受けているが、どうやら経過は順調らしい。
病室の中でゆっくりと背伸びをして、
「はぁっ」
軽く息を吐きだした。随分と気が楽になったが、後は自分の気持に整理を付けなければ。
と、その前に、彼女は壁に頭を向けて
orz←こんな姿勢になったかと思うと
「…フンッ!!」
ドバオッ!
凄まじい勢いで逆立ちをした。
これが彼女の日課の厄除祈願の祈りである。朝起きて、この姿勢を10秒続けて、終わり。
(私がやるべきこと…それは…
己の『場所』を守ること…)
逆立ちしている間もなにか色々と考えている。
気持ちの整理をつけるために。
(…占い見てないとちょっと落ち着かないな…)
そんなふうなことも考えていた。携帯が圏外なのでサイトのアクセスも不可能になっているのだ。
25
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』【院長】
:2015/03/03(火) 23:05:24
>>24
――――トンッ
壁紙が、朱鷺宮の踵を柔らかに受け止める。
入院して二日。
これといった『治療』と呼べるようなものは、何も受けていない。
起きて、食事をし、入浴し、眠る…
はたから見る者がいれば、「結構なご身分」と揶揄しそうな、無為にも思える時間。
しかし、日課の『逆立ち』をするたびに、
振り上げる足が、そして心までが、軽くなっていくのが『わかる』。
過去と、そして現在の自分に、身構えることなく、自然に向かい合える。
何かを探そうと、心の引き出しを懸命に整理しているうちに、
ふと、昔よく遊んだ懐かしいおもちゃを見つけ、思い出に浸る―――そんな時にも似た感覚。
けっして、永く続く幸福ではない。
しかし、それゆえにこそ、何にも代えがたい、
『自分が自分である』ことが『良かった』と信じられる、心の片隅に灯る、優しい輝き。
「おはようございます、『ルネ』さん」
開いた瞼の前で、
穏やかな微笑みを投げかける、『院長』の逆さまの姿。
26
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/03(火) 23:13:08
>>25
何事もない日常。とりあえずスマホで占いを見れないことぐらいが心残り。
だが、悠々自適な日々は、彼女の心を確実に軽くしていった。
「ん…あ、ありがとうございます。おはようございます…。」
逆立ちした姿勢のまま彼女はクマリの顔を確認し、軽く微笑みかけた。
昨日に比べて涙音は、微笑む回数も増えたような気がする。とてもいい兆候といえるだろう。
身体もここに来る前に比べて軽くなるようにも思えてくるのだ。
「ふぅ…どうもすみませんでした。
いきなりこんなことして、びっくりしませんでしたか?初日とか…
大きな音建ててしまったと思いますけど。」
そう言って元の姿勢に戻る。近くのベッドに座り込んで、軽く足を伸ばして笑いかけた。
ここでは彼女に何かがぶつかってくるような『災難』も起こっては居ないようだ。
(不安…今は感じないな。
自分と向き合う時間が…増えたからかな…)
27
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』【院長】
:2015/03/04(水) 00:47:33
>>26
「いえいえ、大丈夫ですよ。
体を動かすのは良いことですし、
ここでは、よほど大きな音でない限り、他の患者さんのご迷惑にはなりませんからね」
「きのうよりも、お顔色が良いです。
順調ですね」
―――
そういえば…常に頭の隅を占めていた『ぶつかってくるもの』への恐れを、
自覚することが減っている。
本来、鳩尾に向かってくるものに対して最も無防備な態勢である『逆立ち』を、気楽にこなせるようになっているのも、
『恐れ』が、自然に消えていきつつあることの表れなのかもしれない。
クゥ
朱鷺宮の鳩尾は、今、かわりに『内側からの刺激』を求めはじめている。
カラカラ
院長の後ろから、『顔のないメイド』が、朝食のトレイを載せたワゴンを押して入ってくる。
狐色のトースト、ジャムとマーガリン、
ベーコンエッグ、野菜ジュース、
そして、ほのかに蜂蜜が香る、いつもの『ラッシー』。
「…なにか、ご不便な点はありませんか?」
28
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/04(水) 00:58:01
>>27
「そうですか。…なんだか、本当に気楽な気分です。
そう言われますと」
照れくさそうに頭を掻く。
「ええ、今心のなかにある『重さ』も
心地よい、ような気がします。」
しっかりと己に向き合っているのだろうか。
耐え難い重みだった思いも受け入れられそうな気がする。
(ここに来てからなんにもお腹にぶつかってきてないな…
本当に、こんなに安心したのは初めてかも…)
そう思っていると、不意にお腹が鳴り始める。
クルルル
「あ、はい…
ちょ、ちょうどいい朝ごはん、ありがとうございます。」
軽く手を合わせて、まずはトーストから食べ始めた。
「んー、大丈夫ですよ。
占いを見れないのだけがちょっと気がかりですけど…
ん、まぁ…今は占いの結果を見るよりも、心の問題ですね。」
口をモゴモゴとさせながら気になったことを答える。
「スタンドも、 以前は…心の乱れで出すのが難しかったですけど…
なんだか今は平気な感じがします。」
何気なく彼女は自分のスタンドを出現させるイメージをしてみた。
彼女の背後に確かに凛々しい軍服の女性が現れる。
「…それに、毎日のご飯もとても美味しいですし。
ん、野菜ジュースもなんだか新鮮そのものの味が…」
言ってる暇もない、とばかりにドンドンと食事に手が伸びる。
食欲が湧いてくるのも、心の治療の成果なのだろう。
29
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』
:2015/03/04(水) 01:25:34
>>28
「それは良かったです。
『重さ』を、まったく捨ててしまうのは、また別の不安の原因になってしまうこともありますからね」
ズキュン!
朱鷺宮の背後に現れる『軍服姿のスタンド』に、院長の視線が向く。
「……
そう、でしたか。
ルネさんも……『そう』なんですね」
すべてを包み込む穏やかな微笑みは、
ペンやインクを決して拒まない真っ白な紙のように、わずかな驚きや恐れに曇ることもない。
― サクッ
トーストは焼き立ての歯ざわり。
高級ホテルの朝食には及ばないにせよ、病院の食事とは信じがたいレベルだ。
シュルッ
朱鷺宮の食べる勢いが一段落するタイミングで、『顔のないメイド』が、
数冊の雑誌を、トランプのババ抜きのように両手に扇形に広げる。
いずれも見覚えがある、「今週の運勢」のページがある週刊誌の最新号のようだ。
30
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/04(水) 01:38:13
>>29
「…私、時々思うんです…。
今まであってきた人も…きっとこの『重さ』と一緒に生きてるんだろうな…って。
そしてその重さが、力になっているのかも…」
軽く顔を上げてみせる
「なんとなく…なんです。
あなたも『そう』何じゃないかなって、思えてきたんです。
やっぱり、一緒、ですね。」
軽く笑いながら応えた。
ふつうじゃない場所なのに受け入れてしまえるその思い。それがきっと院長さんの『心の姿』なのだと思った。
しばらく彼女はそのおいしい朝食を堪能して…
ホッと一息ついて近くのメイドさんを見ると
「むっ…これは今週の雑誌!最新号!」
見逃していた占いの内容もびっしりと書かれている。
俄然彼女にやる気が見えてきた。
「今週の獅子座…O型…
『週の始めにとてもつらいことがあるかもしれません。
ですが、新しい出会いで辛い気持ちに区切りをつけることができるでしょう。』…
ふむ、ふむ…ラッキーカラーは…『白』」
書かれてることはまるでここに来ることを予言したかのようにばっちりとあたっている気がする。
「…本当に、大当たりです。」
そう言ってラッシーを美味しそうに飲んでいった。
31
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』
:2015/03/05(木) 20:49:10
>>30
「占いがお好きなんですね
国や土地によって、さまざまな占いがあると聞いています。
わたしはあまり良く知らないので、よろしければ、いろいろ教えてください」
患者を決して高みから見ることをしない謙虚さと、
知的好奇心を隠さない、年相応のあどけなさが同居する。
不思議な人――あらためてそう感じる。
…が、それが食欲を減退させることはない。
気づくと、すべての皿は綺麗に空になっている。
「いつも残さず食べてくださって、嬉しいです」
「今日はお天気が良いし暖かいですから、
少し休憩されたら、中庭に出てみてはいかがですか?
軽い運動も、もちろん逆立ちもご自由ですよ」
指し示された窓の外の中庭には、
人工の芝生ではない、柔らかな緑の草が絨毯のように敷き詰められ、陽の光を浴びている。
室内と同じように、余計なもののない、しかし空虚でもない場所。
「中庭の入口のそばに、患者さん用のロビーと本棚があります。
他の雑誌もたくさんありますから、
ロビーのソファで読むのも、部屋に持って行って読むのも構いませんよ」
32
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/05(木) 21:00:47
>>31
「まぁ、そうですね。
色々ありまして…占いの内容が気になってしょうがないんですよね」
呪い、災い、災難…なんて色々と呼んではいるが、要するに痛い思いをしないで住むように
自分の運勢を好転させたいとずっと思っているのだ。
「占いといえば、星占いに血液型占いに四柱推命、風水学…
色々と知識は持ってますけど、なんで聞くのかは全く、わからないんですよねー。
…今日の日みたいに、当たるときはとことん当たるんです。良くも悪くも…フヒヒ…」
冗談交じりに答える。
そういえば彼女のスマホには大量の開運キーホルダーがくっついていた。
そんなこんなの話をしながら、朝食も残らず食べ尽くした。
「ふう〜。こちらこそ、とっても美味しいですよ。
ここのお食事は。」
高級ホテルとまでは言わないものの、彼女にとってこの病院での食事は満足に値するものだ。
食欲も安定していて、気分も軽くなる。
「…そうですね。」
そう言って中庭を軽く覗いてみる。
「しばらく部屋にいて、陽の光をあんまり浴びてませんでしたね。
日光浴しながら、本を読んでみたりなんて…いいですね。」
そう言って中庭の方に足を進めていく。
「すぅー…ふぅー…」
外の空気…かどうかは分からないが、新鮮な空気を深呼吸して取り込む。
(…私の場所…手の届く場所を守りたい…)
心の中で呟きながら、両手を大きく伸ばして中庭の芝を踏みしめて、大きく天を仰ぐ。
そして、入口前に戻って、どんな本があるのかなと探ってみた。
(漫画でも…絵本でも…なんでもありそうです。)
33
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』【院長】
:2015/03/05(木) 21:31:59
>>32
チュチュ
ピチュチュ
爽やかな空気が胸に流れ込み、陽射しのぬくもりが朱鷺宮を包む。
草の上に降り立ち鳴き交わす数羽の小鳥。
朱鷺宮が近づいても逃げず、まったく人間を警戒していない。
【 『あるがままの、あなた』でいられる場所 】
その言葉の意味が、陽の光そのもののように、少しずつ身体に沁み渡ってゆく。
「昼食の時間になったら、職員がお呼びします。
それまで、自由にお過ごしくださいね」
本棚は、絵本、児童書、漫画、小説、雑誌のバックナンバー、
ちょっとした図書館と言ってもよいほど、さまざまなジャンルの出版物であふれている。
どれにも、普通の病院や図書館にあるような、手垢で汚れた様子がまったくない。
選んでいるだけでも、昼食までの時間がすぐに過ぎていきそうだ。
チュチュ チュ
34
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/05(木) 21:37:55
>>33
「…ふー、こんなに近くで鳥に触れるなんて、
どれくらいぶりかなぁー」
そんな風に、指の上に鳥を乗せてみたりしながら軽く笑った。
楽しそうな漫画も雑誌も、あらゆるものが本棚に並んでいる。
「これはいいですね。読み物に退屈しません…!」
軽く漫画を手にとって、読み始めた。バトル系漫画、見てて楽しいものである。
「わかりました。今日の昼食も楽しみにしてますからね〜。」
軽く芝生の上で寝そべりながら、手を振ってクマリを見送っていった。
(自分の場所…それは…きっと…)
そんなゆっくりした時間の中でも、彼女は己と向き合い続ける。
彼女は時間が生まれれば、自分の重さと弱さ、それと向き合っていくようになっていた。
35
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/06(金) 20:18:33
>>34
(朱鷺宮)
ドヒュゥッ!!
ドナート「うおおおおおおおおおおおっ! ルネちゃぁぁぁぁん!!」
やかましい男がサナトリウム前に突っ込んできた。
ドナート「どこだいどこだい、ルネちゃーーん! お見舞いに来たゼー!」
果物カゴを持って、カラフルでポップな骸骨たちが刺繍された学ランを着ている。
病院に骸骨……少々というか、かなり病院に着て来てはいけない格好かもしれないが、本人は素なのであまり突っ込んではいけない。
アダン@幽霊《どこだー♪ どこにいるんだー♪》
ブラス@幽霊《ここかなー♪ あそこかなー♪》
チュス@幽霊《ここがいいんか♪ ここがええのんか♪ うりうりうり♪》
幽霊たちも駆けつけたぞ!
でも、よく考えてみたら『幽霊』の姿で会うのは初めてかもしれない!(前に会った時は『鬼』の姿だった)
病院に幽霊……少々というか、かなり病院に来てはいけない姿かもしれないが、本人?たちはこれが素なのであまり突っ込んではいけない。
36
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/06(金) 20:30:27
>>35
(ドナート)
ちなみに肝心の涙音はというと、結構のんびりと、開けた芝生の上で寝そべりながら、ジョ◯ョの本を読んでいた。
「おわっ!?」
突然の騒がしい人間の乱入にさっきまでののんびり具合がなくなり、飛び上がって顔を上げる。
(あの手紙…本当に届いてたんだ…)
「えー、あ…こっちですが…」
ちょうど中庭の芝生に彼女が座っていた。
今は以前見た学生服ではなく、患者用の白い衣服をしている。
「…隣にいるのは…以前の鬼のきぐるみさんですか?」
騒がしく駆けつけた三匹の幽霊を呆れ顔で見つめる。
「しかし…病院に幽霊なんて、縁起でもない…」
彼女は軽くそう答える。言っている言葉とは裏腹に、嬉しそうだ。
37
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/06(金) 20:55:40
>>36
(朱鷺宮)
アミーゴ
ドナート「 (=゚ω゚)ノぃょぅ 友達 ! 」
アミーゴ
アダン@幽霊《 (=゚ω゚)ノぃょぅ 友達 ♪》
アミーゴ
ブラス@幽霊《 (=゚ω゚)ノぃょぅ 友達 ♪》
アミーゴ
チュス@幽霊《 (=゚ω゚)ノぃょぅ 友達 ♪》
ラッシュ
元気な挨拶の4連打だ。
アダン@幽霊《 そうさ。鬼の姿は仮の姿 ♪》
ブラス@幽霊《 この姿が俺たちの本当の姿 ♪》
チュス@幽霊《 おれたちゃ陽気な ♪》
アダン&ブラス&チュス《《《 『ザ・スリー・カバレロス』 ♪♪♪ 》》》
陽気にハーモニー。
アダン@幽霊《 縁起でもなくて、ごめんねごめんね ♪》
ブラス@幽霊《 だって おれたちゃ、生まれつき『幽霊』だもん ♪》
チュス@幽霊《 そんな おれたちゃ 元気な ♪》
アダン&ブラス&チュス《《《 『ザ・スリー・カバレロス』 ♪♪♪ 》》》
元気にハーモニー。
38
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/06(金) 21:02:30
>>37
(ドナート)
「あ、はい…あみー…ゴ?」
若干調子悪い挨拶になったが、ちゃんと返すことが出来た。
「フヒヒ…相変わらず、ほんとうに元気な人たちですね…
ちょっと元気になって来ました。えーっと、カバレロスさん。」
彼女も彼らの陽気なハーモニーに微笑みを崩さない。
「幽霊…と言うか守護霊さんですよね?
スタンド、ってことはです。」
楽しそうに答える。見たところ患者、という雰囲気にも見えない。病院着でもなければ。
39
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/06(金) 21:15:15
>>38
(朱鷺宮)
ドナート「よーしよしよしよしよしよし」 ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ
朱鷺宮の頭をなでる。 ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ
ラッシュ
なでなでの連打だ。 ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ
さりげないスキンシップ。さりげなくない。ちなみに身長はドナート175cm 朱鷺宮156cm。
アミーゴ アミーゴ アミーゴ アミーゴ
ドナート「 友達 の挨拶に 友達 で返せるってことは、おれたちゃ 友達 の中の 友達 ってことだ!」
つまりようするにアミーゴらしい。
アダン@幽霊《 おれたちゃ守護霊? ♪》
ブラス@幽霊《 守護霊なのかも? ♪》
チュス@幽霊《 守護霊なんじゃないかな? ♪》
ドナート「しかし、どうしたんだい、どうしたんだい、ルネちゃん。引っ越して早々入院だなんてヨ。」
ドナート「あっ、でも白いその服もイケてるねっ!薄幸の美少女って感じ!」
とりあえず褒めるメキシコ流チャラ男。
40
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/06(金) 21:26:41
>>39
「うわうわうわ…
これはダメ押しのダメ押し…」
さり気なく思えないスキンシップのラッシュ。これは
精神的破壊力Aの必殺技だ!!
「なるほど…わかりませんがわかりました。
なるほど…」
ある程度は理解した。言葉ではなく心で!
「…あの、薄幸だけはちょっとしゃれにならないですおやめ下さい。」
ちょっと嫌そうな表情で答える。美少女は問題ないようだ。
「どうした…ですか。
そうですね…ちょっと話せば長くなることですが…」
と、その顔は真面目なものになる。このサナトリウムにいるからだろうか。
気兼ねなく話せるような気がしてくる。
「この街の裏側のこと…ヨハネスブルグのこと…
ウィリアムさんから聞いて…とてつもなく『恐れ』を感じたんです。
それだけでなく…途方も無い『敵』を前に『逃げる』しか出来ない自分の罪悪感も…」
真面目な顔で等々と語りだした。
>>14
で院長に対して話したことと同じように、
ドナートに対してもウィリアムのバーで聞いた話を詳しく語っていった。
「…本当にあのときは精神が恐れに支配されていました。
心を癒すという、このサナトリウムに入院しているうちに、
ゆっくりと向き合う時間も、落ち着く時間も増えましたけど…」
41
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/06(金) 21:54:57
>>40
(朱鷺宮)
アミーゴ
ドナート「つまり、まとめると美少女の 友達 !」
まとめた。
ドナート「……って、そうか。ウィルから聞いちまったのか。『ヨハネスブルグ』のことをヨー」
朱鷺宮の話を聞いて、急に真面目な顔になる男、ドナート。
アダン@幽霊《 聞いてしまったのですね ♪》
ブラス@幽霊《 入寮の時はあまり話す機会がありませんでしたが ♪》
チュス@幽霊《 そう、この町には『ヨハネスブルグ』という脅威が迫っています ♪》
3体の幽霊も少し静かに話し始める。
ドナート(ウィルがルンクスの能力下にあるって話も気になるが、まずはルネちゃんからだな……心のダメージがデカかったみてーだ)
ドナート「まぁ、ルネちゃんの反応はしょうがねぇヨ。
俺も最初に『刺青師』から『ヨハネスブルグ』の話を聞いた時は信じられなかったしヨ〜。」
とりあえず話を聞く態勢の男、ドナート。
ドナート「あ、果物食べる?」
差し出した果物カゴの中には、バナナ、リンゴ、ミカン、イチゴ、モモが入っていた。食べる?
42
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/06(金) 22:13:52
>>41
「ええ、あそこにいる人達もよく知っていたみたいです…
月の落下騒ぎにも関係しているとも…
…まさかそんな大事だったなんて思いませんでしたよ…」
軽く空を見上げながら答えた。月が落ちてきた夜はまだスタンド使いではなかった。
単なる一般人として彼女は何事も無く一夜を過ごしていたのである。
「スタンド使いの脅威…ですか。
悪い方向に使えば、その力は恐ろしい物になるというのに…」
軽く、自分の手のひらを見てから、彼ら3体に言葉を返した
「白亜荘で荒咬さんが話していたことはとてつもないことだったんですね…
私は、まだその時にはよくわかりませんでしたが…」
ふう、と溜息をついてから、また言葉を返す
「あ、ありがとうございます!
どれも美味しそうですね!」
中に入っている果物、ミカンをまずは手にとった。
どうやら今はそれなりに落ち着いているようだ。
43
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/06(金) 22:31:23
>>42
(朱鷺宮)
ミカンはよく熟していて、甘そうだ。いや、酸っぱいかもしれない。食べてみないと分からない。どちらにせよ、いい冬の味覚である。
ドナート「『月の落下』なぁ〜。町1つを丸々滅ぼす、あんな力が存在するとは俺も思わなかったゼ。」
『月の落下事件』をしみじみと思い返す。
アダン@幽霊《 まぁ我々の活躍で ♪》
ブラス@幽霊《 事なきを ♪》
チュス@幽霊《 得たんですけどね ♪》
ドナート「『悪い方向に使えば、その力は恐ろしい物になる』。その通りだ。その理解は正しい。
俺のコイツらだって、普段は陽気なヤツらだが、使いようによってはヤベーことになる。」
アダン@幽霊《 ある時は極小の『テントウムシ』爆弾 ♪》
ブラス@幽霊《 また、ある時は、『隣人』に化けた人間爆弾 ♪》
チュス@幽霊《 そんなおれたちゃ ♪》
アダン&ブラス&チュス《《《 『ザ・スリー・カバレロス』 ♪♪♪ 》》》
陽気な調子だが、さらっと恐ろしい事を言っている。
ドナート「じゃあ、俺はイチゴもーらい、っと。」
イチゴを1つとってかじる。
ドナート「うーん、すっぱあまーい。」
おいしかったらしい。イチゴはまだまだあるぞ。
44
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/06(金) 22:37:43
>>43
「あの夜はぐっすり寝てました。
…騒ぎを知ったのは朝になってからでしたね…。」
その日のことを軽く思い起こす。よっぽど熟睡してたんだろうか。
「ほんとにすごいですね…
月を止めるだなんて…恐ろしい力にも、対抗できるということですか…」
みかんの皮を向いて、一つ口の中に放り込む。
「あ、おいしい…」
「そんなこともできるんですか…
あの時は豆を飛ばされただけで済んだわけですね…」
白亜荘での彼らの行動を思い返して…
つくづく恐ろしい能力なんだろう、と考えた。
「ほんとうに美味しいですねこのミカン…
どこかで売ってるんですか?」
45
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/06(金) 22:52:47
>>44
(朱鷺宮)
ドナート「そう。そこが重要なポイントだ。」
アダン@幽霊《 『恐ろしい力にも対抗手段はある』 ♪》
ブラス@幽霊《 『スタンドはスタンドでしか倒せない』 ♪》
チュス@幽霊《 そして、『スタンド使いは引かれあう』 ♪》
ドナート「これがどういう意味かわかるかい、ルネちゃん」
ドナート「ん、ああ、どこだったかなこの果物。
たしか『馬なんとか』とかいう農家で買ったんだが、美味いか。よかったゼ。」
46
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/06(金) 23:00:44
>>45
「まぁ…要するに、スタンド使いを止めるのも、
スタンド使い…というわけですね。」
ミカンをどんどん食べながら真剣に答える。
ものを食べながらだとちょっとシュールだが
「凶悪な敵…出くわした時のことはまだ思いつきませんけど…
心の奥に留めておきます。」
「…それだけだとよくわかりませんが…
ここの近くにあるんですか?」
そう言って次の果物に手を伸ばす。りんごを手にとったようだ。
47
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/06(金) 23:11:13
>>46
りんご!病人に優しい食物!りんご!多分おいしい!きっとおいしい!
ドナート「そう。スタンド使いを止められるのはスタンド使いしかいない。」
ドナート「 『核戦争』…… 」
ぽつりと呟く。
ドナート「それを止められるのは俺らしかいない、って言ったら信じる?信じる?」
少し冗談めいて話してみる。
ドナート「んんん、この近くではあるんだが、どこだったかな。フラッと入ったからなぁ……」
【馬肥 隼『ベジタリアン・ミート』の農家だったりするのだが、そんなことは知らない彼らであった】
48
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/06(金) 23:16:14
>>47
「…他の人には見えないみたいですし…
対抗できるのはそういう人たちだけですね。」
見えているのはスタンド使いの証、ということは今までのことでわかっていた。
干渉できるのもスタンドのみ…
「…フヒヒ…冗談言わないで下さい」
そう言って軽く答えるが
「でも、もしできたら最高に、かっこいいですね。」
と、笑いながら応えた。
「うーん、じゃあ退院してから探してみますよ。」
情報が少なすぎるが、農家をかたっぱしから当たるのだろうか…
ムシャムシャ
「こんなおいしいりんごがあるんですからねー。
得意先にしておくと、色々便利かもです。」
りんごを豪快に丸齧りしているようだ。
49
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/07(土) 01:13:28
>>48
(朱鷺宮)
ドナート「……マジらしいんだわ。『核戦争』。」
アダン@幽霊《 『ヨハネスブルグ』で、悩んでるルネちゃんに、コレ言っちゃうのは可哀想だけど ♪》
ブラス@幽霊《 『刺青師』からの情報なのよね、コレ ♪》
チュス@幽霊《 『刺青師』が『ヨハネスブルグ』の手に落ちると『核戦争』が起きる ♪》
ドナート「……信じられるか? 正直、俺もちょっとどうかと思ってるんだが」
ドナート「バナナ貰うゼ」 モッシャモッシャ
一息ついて、バナナをパクつく。
50
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/07(土) 01:18:50
>>49
「ゴフッ」
食べていたりんごを凄まじい勢いで吹き出して、目を丸くする。
「……なんですかそれ、わけわからないです…」
あまりに非現実的な話に、涙音は信じられないという顔をした。
「あーもう…なんでそんなことになるんですか…
あの人のことはよく知らないですけど…なんだってそんな世紀末のような話が…」
よくわからない、と言いながら林檎をまたかじっていく。
51
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/07(土) 01:50:47
>>50
(朱鷺宮)
ドナート「でも、よ。
『ヨハネスブルグ』なら、そういうことをやりかねない。
そう思ったゼ。『月』の事件の時にヨー」
しみじみと空を見上げる。今日はいい天気だ。まだ『月』は出てない。
52
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/07(土) 01:56:30
>>51
「でしょう…ね。
月を落とすなんてことを平気でやれるような人たちなら…
それをやるのも簡単なんでしょうね…」
りんごを芯になるまで食べ進め、軽く地面に落とす。
「でも…己の場所を守る力…
私はそれを成し遂げられるだけの『経験』をする必要があるんです。
きっと、これから先…」
穏やかな顔で涙音は答えた。
「いえ…今はとりあえず、自分を見つめなおします。
きっと、私はまだすべてを知るには早過ぎるんです。」
そう言ってもう一個ミカンをとって食べ始めた。
「…今日はどんな月になるんでしょうね。」
53
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/07(土) 02:39:21
>>52
(朱鷺宮)
ドナート「そう、だな。今は自分を見つめ直して、回復することに専念してくれヨ」
穏やかな顔をした朱鷺宮を見て少し安心する。
ドナート「変な話して悪かったな」
アダン@幽霊《 そうそう、まずは変な話は置いといて ♪》
ブラス@幽霊《 元気を取り戻す♪ 元気が一番 ♪》
チュス@幽霊《 だって おれたちゃ ♪》
アダン&ブラス&チュス《《《 『ザ・スリー・カバレロス』 ♪♪♪ 》》》
また陽気に歌い始めた。
54
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/07(土) 02:44:33
>>53
「まあ、いいですよ。
自分を見つめて、自分を守れないと。
まずはそこから始まるんです。」
ミカンを残らず口の中に放り込んで、軽く微笑みかけた。
「いえ、あなた達の賑やかなところを見せられると…
回復も早まりそうで、嬉しい限りですよ。」
いつもの様に陽気に歌い出した三人組を見て、楽しそうに答えた。
「ここは、こんなふうに心に闇を抱えたらいつでも、治療して頂ける場所なんです。
多分大丈夫だと思いますけど…もしものときはここに来るといいですよ。」
そう言ってからまた軽く寝転んだ。
「すいません…しばらく、ここでゆっくりしておいて、いいですか?」
55
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/07(土) 02:55:02
>>54
(朱鷺宮)
アダン@幽霊《 元気になった? ♪》
ブラス@幽霊《 元気になーれ ♪》
チュス@幽霊《 おれたちゃ元気元気ー ♪》
アダン&ブラス&チュス《《《 『ザ・スリー・カバレロス』 ♪♪♪ 》》》
陽気に歌っている。
ドナート「この病院、覚えておくゼ。できれば、使う機会が訪れないといいけどヨー」
アダン@幽霊《 病気は苦手 ♪》
ブラス@幽霊《 そういえばドナートって風邪ひいたことあった? ♪》
チュス@幽霊《 ないかも? バカの証拠かも? ♪》
アダン&ブラス&チュス《《《 『ザ・スリー・カバレロス』 ♪♪♪ 》》》
主人をバカにしている。
ドナート「まぁ、しばらくはゆっくりするといいさ。それもまた自由だ。」
56
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/07(土) 03:02:27
>>55
「ええ、元気な人を見てると、それだけで元気になった気分ですよ。」
寝転んだまま、軽く手を振ってみせる。
「あなたは、無縁に見えてきますね…なんだか。」
…多分普通に評価しているんだろう。
「フヒヒ、でも嫌いじゃないです。
そういう風に、元気に行ける人が…」
「…そうします。
自分の心に整理をつけておきます。
白亜荘に本格的に住むのもその時だと思います。
多分…」
ふう、と溜息をついた。…が、同時にうとうとし始めたようだ。
「あー…すいません。
ここにいると本当に眠いですね…
その、また今度会いましょう…」
そう言っているうちにまぶたが重くなっていった。
知り合いとはいえ、仮にも男女が鉢合わせてるところで眠りそうになるなんて結構不用心である。
「では、お元気…で…」
そのまんま…寝始めた。
57
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/03/07(土) 03:14:41
>>56
(朱鷺宮)
アダン@幽霊《 え、ちょっとちょっと ♪》
ブラス@幽霊《 寝ちゃうの? 寝ちゃうの? 無防備なの? ノーガード戦法なの? ♪》
チュス@幽霊《 ドナート! 据え膳! イタズラ! セッセッセのヨイヨイヨイ! ♪》
ドナート「え、俺ロリコンじゃないし?」
アダン@幽霊《 んもう、バカ! ♪》
ブラス@幽霊《 バカなの?バカなの? たった4歳差よ? ♪》
チュス@幽霊《 この男、変な所でマジメだなー ♪》
ドナート「しらねーし。射程圏外だし。女の子だから優しくはするけどな。」
特に何もしない。
ドナート「お大事に、な。」
>>サナトリウム
ドナート「っつーわけで、看護士さーん。回収頼むわ」
一声かけてから帰る。
とりあえず、モモとイチゴの残った果物かごをおいていく。
⇒ドナート『帰宅』
58
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【患者】
:2015/03/07(土) 12:18:03
【5日経過…】
穏やかな日々は確かに続いていた。
3日目には心を落ち着かせ
4日目には向き合うことをずっと続け、一つの答えを出した。
(…いつもどおりに生きる。それが私の決めた道…)
己の場所を守るための力、それを育むのは物怖じせずに、
このウラとオモテが混ざり合う奇妙な街で生きていく。
それが自分にできることなのだと、答えを出した。
(…自分の手の届く場所、せめて私の手で護れる範囲だけは…
命をかけてでも…守る。)
そう心に誓い、多くの人に助けを求めることも考えて。
「ありがとうございました。
ここに居たおかげで、色々と整理を付けられました。」
そう言って玄関で頭を下げる。
「あの…もしよろしければ…
ここにバイトに来たりして…いいですか?
…ここにもっと色んな人が来たら、
私、その人の心にも触れてみたいって…思うんです。」
己の心と向き合ったことで、彼女は他の人の心も知ってみたくなったのだろうか。
「できれば、でいいです。
もしよろしければご連絡いただければ、幸いです。」
そう言ってまだ圏外になっているスマホを見せて、自分の連絡先を近くにおいてあったメモ帳に書き記した。
「じゃあ、さようなら。
次に合うときは…普通に語り合いたいです。」
彼女はそう答えると…また元の街へと進んでいった。
朱鷺宮涙音⇒『退院』
59
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』【院長】
:2015/03/09(月) 23:12:05
>>58
「お役に立てて、なによりです」
出口のそばに立ち、いつもと変わらぬ穏やかな微笑みで朱鷺宮を見送る院長。
>「あの…もしよろしければ…
> ここにバイトに来たりして…いいですか?
> …ここにもっと色んな人が来たら、
> 私、その人の心にも触れてみたいって…思うんです。」
「ええ」
「当院の『入口』は、
この『森』のどこにでも、いつでも、あなたが望んだ場所にあります」
「お待ちしていますね」
>「できれば、でいいです。
> もしよろしければご連絡いただければ、幸いです。」
「わかりました」
「メールや電話がありませんので、『お手紙』でよろしければ」
ピチュチュ
朱鷺宮が連絡先を書きこんだページの上に舞い降りてくる、
淡い緑色の羽をした小鳥。 ――中庭で見たことがある一羽。
「『その子』が、お手紙をお届けします」
「お返事も、その子に預けてください」
「では」
「お気をつけて」
―――森は、もう若葉が芽吹き始めている。
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』… 『サナトリウム』との『連絡手段』入手
60
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』【院長】
:2015/04/12(日) 02:36:32
シュッ
シャッ
白い吐息を煙らせ、門の周囲を掃き清める『院長』。
ふと、かたわらの桜の巨木を見上げる。
「『雪に桜』……なんと美しい……
この国に来なければ、見られなかった風景……」
61
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【ボランティア】
:2015/04/13(月) 20:56:53
「すいませ〜ん。他の患者さんの様子見てきましたぁ〜。」
サナトリウムの中から、手を振りながらクマリに向けて声をかける。
時折ここで仕事…というよりもボランティアのようなことをしているのである。
「あ…今日は季節外れの雪でしたね…
日本でもこういうのはなかなか見られないんです。」
軽く微笑みながら桜の木を見上げる。
「患者さんたちも言ってましたよ。
とてもきれいな風景だって。」
この町で引き起こされるスタンド使いが引き起こす事件…
このサナトリウムにはその事で心を深く傷つけられた一般人が多くいるようだ。
62
:
クマリ『アンリトゥン・ペイジス』【院長】
:2015/04/15(水) 21:30:46
>>61
「ありがとうございます、ルネさん」
窓越しに朱鷺宮の方を振り返り、会釈する院長。
ボランティアとして勤めはじめてから、何人もの患者たちと接しているが、
いまのところ、これと言ったトラブルには出くわしていない。
医療行為とみられることが行われている様子は一切なく、
患者たちはみな、自由に病室を出入りし、
入院していた時の朱鷺宮と同じように、本を読んだり、中庭で運動したりと、穏やかに時を過ごしている。
一人の患者が「ラッシーのお代わりもらえないかな」と言った以外、
暮らしに不満を訴える声も聞かない。
ピチュチュ
パササッ
中庭で朱鷺宮の掌にとまった緑色の小鳥が、窓のそばに設けられた『水浴び台』の上に降り立ち、
陶製の鉢の縁で羽を休めている。
63
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』【ボランティア】
:2015/04/15(水) 21:43:14
>>62
「大丈夫ですよ。
患者さんたちはみんなここで癒やされてるみたいです。
笑顔の人も何人か見えてきましたし。」
とりあえず涙音は先ほど、その患者さんの要望に答え、ラッシーのおかわりを持っていったところだ。
「ここにいる鳥さんたちも、見てるだけでいい気分になりますし…
お話し相手にもちょうどいいって、お庭にいた患者さんが言ってました。」
そう言ってから、ちょいちょいと指を動かして、また手のひらの上に止まるかどうかを確かめてみる。
「ちょうど2月頃でしょうか…
立て続けにいろんなことがありましたからね…。
朱雀院邸の突然の爆発に銃乱射事件に駅で起こった脱線事故…
時々その時のことを話す人もいますね。」
止まっていた患者さんたちから同時期に起こった様々な事件の内容が断片的に語られたようだ。
「スタンド使いではない普通の人には、
恐ろしいことが起こり過ぎなのかもしれませんね。」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板