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【個】幽霊船『フェニックス・ダウン』【場】
1
:
『フェニックス・ダウン』
:2015/01/25(日) 00:02:42
独りでに航行し、何度沈もうとも甦る不死身の帆船。
―――その船の名は『フェニックス・ダウン』。
詳細は
>>2
を参照。
30
:
灰羽『アクエリアス』
:2015/01/31(土) 00:59:39
>>29
【灰羽参上】
【アク エリアスー】
とりあえず名前を書いておいた。
あと、自分のデフォルメ似顔絵も描く。
(少女は下手だったが、『アクエリアス』は結構うまかった)
「うーん、つまらないですう。
……黄金を略奪ってとこじゃなくて、何にも無さそうってことがですよ?
もう帰ります?」
少女はRPGでわざと行き止まりの道を選んで進んだが、特になにもなかったときの顔をした。
31
:
安藤『モルブス・クローン』
:2015/01/31(土) 01:11:16
>>30
「危険性がなさそうなことを確認したので、私はもう帰るが……
せっかくだから、これは『おみやげ』にしよう」
『モルブス・クローン』の膂力によって、椅子をつかむ。
「なかなかいいデザインだ」
「『フェニックス・ダウン』。
本体の目的も、スタンドの存在意義も『不明』だが……」
「世の中とは得てして『不条理』で、理由などなく運命がめぐっているものなのかもしれんな」
特に何もなければ、椅子を持ったまま来た順路を戻り、船から離脱する。
32
:
灰羽『アクエリアス』
:2015/01/31(土) 01:15:14
>>31
「じゃあ私も帰ろうー」
『グウウ〜』
一人で船にいるのは不安らしい。
『アクエリアス』がいるといえばいるが。
半自律とはいえ2人とカウントしていいかは微妙だ。
途中で寄り道して塩漬け肉を持っていく。
33
:
安藤『モルブス・クローン』
:2015/01/31(土) 01:28:28
>>32
来た道を戻る二人。
階段を登って上部甲板に戻り、安藤がタラップを降りきった途端……
持っていた椅子が『解除』された。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1419344985/81)
「……すでに確信していたことの再確認だが、やはり『スタンド』であったか。
『射程距離』の限界はこの程度のようだな」
「君…… 灰羽くん、だったか。
足を踏み出す前に、その食料は『体内』に入れておいた方がいいだろう」
最初に来たときと同様、背後の少女に振り返らず忠告する。
小さな奇妙な体験は終わり、そのまま歩き去っていった。
34
:
灰羽『アクエリアス』
:2015/01/31(土) 01:34:10
>>33
「えー……」
『ガウゥ』
「……いや、わかってましたよ? 私もね? 射程距離ですよね。ハイ。当然」
しょんぼりした。
先を行く安藤からは見えなかったが。
「さよーならー」
『……』
「……食べる?」
『たべ』
少女が船から立ち去ったのはしばらくしてからだった。
35
:
日向ナツ『ニンジャマン』
:2015/02/01(日) 23:23:02
「ひょっほおおおおおおおおおおおおおお」
ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ
どこぞの漫画のザコ系な叫び声をあげつつ、
『大きな魚』に引っぱられ、板無しの水上スキーのように海面を滑走して『船』へと近づく、爆発ツインテ幼女。
『魚』が急に方向転換したら、慣性で船に激突しそうな勢いで突っ込んでくる。
36
:
貞菜 綾女『ルーン・レイク』
:2015/02/02(月) 00:35:45
>>35
ザノ\゛バババババッ!!!!
『ふはははは!! どけどけぇ! どけどけぇ!
轢き殺されたいのか! 馬鹿野郎、こんにゃろうめっ!!』
随分と古臭いネタを発言する『カジキ』それが少女を引きずれて
『船』へと水泳していく。何とも筆舌しがたい珍妙な図だ。
『しっかし、随分でっかい船だな〜〜!! ナっちゃん!! 昇れなさそうなら
網で足場作るからねっ!!』
そう、少女に声をかけつつ船の甲板に近づくと速度を落とす『カジキ』こと
変身した貞菜であった。
「さぁて、行くか!!」
縄梯子など、便利そうな器具がなければ変身を解除して『設置網』で
足場を作ってゆっくりと船の縁にのぼっていけばいい。海が時化ってたり
不意打ちで攻撃されなければ乗船は楽なものだろう。
一応周囲に警戒しながらも、のんびり冒険しようと楽天的に貞菜はナツとの
冒険をエンジョイしようとしている。
37
:
日向ナツ『ニンジャマン』
:2015/02/02(月) 00:44:32
>>36
「わっ、ぷ」
「……とぉ」
はねた波飛沫を飲みそうになりながら、
逸る心を鎮め、船体を見上げる。
「うわ、まじだよ……すっごぉ〜い」
「りょーかい、せんせー!」
綾女の声に敬礼で答え、よじ登れそうな場所を探す。
とくに、『大砲用窓』――ここから入ってみたいのだ。
38
:
貞菜 綾女『ルーン・レイク』
:2015/02/02(月) 00:49:45
>>37
『フェニックス・タウン』大砲用窓。このように大型船なら大砲の標準を
定めるための窓があっても可笑しくない。そう言うわけで魚の私とナっちゃんで
数分探せば、ナッちゃんや魚の私が通り抜けるぐらいの窓を
見つけられたとして問題ないはずだ。
「よーし、見つけたぞ! さぁ、この船の中に何が待ち受けてるのか…?
ワクワクとドキドキが混ざってるけど。とりあえず乗り込むぞー!」
そう、意気揚々と大砲用窓から乗り込む。 いざ、冒険の始まりだー!!
39
:
日向ナツ『ニンジャマン』
:2015/02/04(水) 00:00:33
>>38
「れっつごぉー!」
開いている『大砲用窓』を見つけたら、『鉤縄』を投げてその縁に引っかけ、
先生にもつかまってもらい、登る準備をする。
40
:
貞菜 綾女『ルーン・レイク』
:2015/02/04(水) 00:05:14
>>39
ふっふっ 何を隠そう 『設置網』は露出してる部分であれば発現出来るのだよ
と、言うわけでナっちゃんが鉤縄を投げて、登り切ったら。私も鉤縄の世話になり
ちょっと高所まで自力で上ったあとに予め脱いだ足で設置網を発現して足場を
作りつつ安定した状態で上らせてもらおう。こうすれば、大砲の窓から誰か
出てきてもナツちゃんがこちらに安全に戻れるようにもなる。完璧な策である
「ナっちゃーん! そっちは安全かにゃ〜〜?」
大砲用窓まで登り切ったであろうナっちゃんに尋ねつつ、すこーしだけ
時間をかけて上る。石橋をたたいて渡る派の教師なのだ
41
:
日向ナツ『ニンジャマン』
:2015/02/04(水) 00:22:46
>>40
窓までたどり着いたら、どこから『バンダナを巻いたガイコツ』が出てきても応戦できるよう心構えしつつ、慎重に乗り込む。
何者かの気配がなければ、
「だいじょぶでーす!」
先生に声をかけ、
すぐに大砲の『弾込め口』に向かい、丹念に調べる。
知りたいのは、『どうやって撃つか』。
近くに『砲弾』や『火薬樽』があるかも見て取りたい。
42
:
貞菜 綾女『ルーン・レイク』
:2015/02/05(木) 00:08:50
>>41
「よっ…と、しかし本当誰も居なさそうだねー。無人船、本当に幽霊船?
行き成りゴーストが現れたりとかしたら、悲鳴あげちゃう かも☆?」
そんな呑気に呟き遅れて乗り込んで周囲を眺める。
一応片手に『投網』を発現して、何が起きればちょっと振り回せて牽制
になるようにはしておく。まぁ、ナっちゃんも居るし平気だとは思うんだけどねー
43
:
日向ナツ『ニンジャマン』
:2015/02/05(木) 01:14:38
>>42
「せんせー、ゆだんきんもつだよ」
映画とかだと、大砲のある部屋は狭いし、
火気厳禁だから、万が一戦闘になると面倒だ。
大砲の操作法を観察できたら、
気配や物音を聞き漏らさないようにしつつ、船の奥へ向かう通路を探す。
44
:
貞菜 綾女『ルーン・レイク』
:2015/02/08(日) 23:13:42
>>42
(ミッションを考慮し〆、長らくスレにいてすみませんでした)
piriririri…〜♪
「おっ、メール? ・・・げっ!?? 学校で臨時会議〜!!!?
聴いてないっつうの★ ナっちゃーん、大変だぁ! 今すぐ
学校へ行かないと、どやされちゃう!! 大冒険はまた繰り越して
も構わないかにゃあ☆?」
そう、めんごと合掌しつつナツに首を傾げて頼み込む。
大冒険も大事だが、職務を疎かにしたらどやされる。秋映の教師の先輩方達は
結構怖いのだ。 その未来予想図を考えて若干青い縦線まじりである。
「急いで戻ろう、レッズ・リターン!!」
漁網で身を包み、急ぎ帰宅するのだ。
45
:
日向ナツ『ニンジャマン』
:2015/02/08(日) 23:18:51
>>44
「え〜、まじで〜!?」
「しょーがないな〜」
ここで先生についていかないと、真冬の海を泳いで帰らねばならない。
明日があるさ!
「はーい」
「ぜったい、りべんじするかんね!」
再挑戦を誓い、先生について船を後にする。
46
:
『フェニックス・ダウン』
:2015/02/11(水) 01:48:40
『フェニックス・ダウン』 ⇒ 『航行中』
47
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/11(水) 01:59:19
ザ ザ ァ …
ザ ザ ァ …
静かな午後の砂浜。
周囲には散歩中の人が数人いる程度で、聞こえるのは優しい波の音ぐらいだ。
48
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/11(水) 02:02:27
┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
| スタンド名―『ヴァシュティ・バニアン』 |
| 本体名―巴 美弥 |
├――――――――――――┬――――――――――――┬――――――――――――┤
|. 破壊力─C │ スピード─B .| .射程距離─E |
├――――――――――――┼――――――――――――┼――――――――――――┤
| 持続力─D | 精密動作性─D | 成長性─C |
├――――――――――――┴――――――――――――┴――――――――――――┤
| 能力─ケンタウロス(半人半馬の神話上の生き物)のスタンド。 │
| 右手に弓をもっていて、尾に触れた形がない物質を矢に変えて放つ。 .│
| 弓矢の腕前はバツグンだが、スタンドから『10メートル』離れないと │
│ 矢は殺傷力がなくて、触れただけで元の形のない物質に戻るようだ。 │
| │
└──────────────────────────────────────┘
A-超スゴイ B-スゴイ C-人間と同じ D-ニガテ E-超ニガテ
【能力詳細】:ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/26
外見:ミリタリーのショートコートにロングTシャツ、ロングマフラー。
ショートパンツにレザーのタイツ、ハイサイブーツ。
頭には革の鳥打帽、首にはゴーグルを引っ掛けている。
持ち物:ワンショルダーパック。
中にはウォッカ入りのフラスク二つ(金属製×1 ガラス製×1)
デスソース入りの小瓶二つ。丸めた週刊青年漫画誌。
コートのポケットにはスマホ、タバコ、オイルライター。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
海辺に来た理由:流木を海に放り込んで、波で不規則な動きをするのを射る為。射撃練習。
49
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/11(水) 02:10:24
>>48
射撃練習をするためには今日の波は少々穏やかだったかもしれない。
巴が砂浜へ来て視界へ入り込んだのは海辺に浮かぶ華やかな外装の一隻の船だった。
時代に不釣合いな木造の帆船は海面だけではなく、周囲からも明らかに浮いていた存在だった。
しかし、付近にいる散歩中の人間は見向きもしない。
まるで『帆船』がその場に無いかのように皆、無反応で素通りしていく。
他の人間にはそれが『見えていない』のだ。
少なくともこの場で船が見えているのは巴だけのようだ。
50
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/11(水) 02:14:00
>>49
――――そこには目に見えた『異常』が在った。
「――――」
煙草への衝動を抑える。
これは――『スタンド』だろうか。
近づいてみる。
『ヴァシュティ・バニアン』も発現。
ズギュン!
周囲に船員を探す。
乗員は目に見えているだろうか。
51
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/11(水) 02:26:41
>>50
ふなべりに『Phoenix Down』と刻まれているその船は確かな存在感があった。
同時に『ヴァシュティ・バニアン』と同種の『何か』も感じとれる。
『スタンド』を発現して警戒する巴だったが、
『船員』らしき姿も『乗員』の姿も見えない。
ギ ギ ギ … ズサ !
そのとき、人の姿が見えないにもかかわらず船から独りでに甲板への『階段』が降りてきた。
まるで『船』が意思を持って巴を『誘っている』ようだ……!
52
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/11(水) 23:24:11
>>51
不可解な存在。
それが目の前にある。
やはりスタンドの産物か――
> ギ ギ ギ … ズサ !
「ッ!?」
コレは。乗員も居ないのに。
関心はある。乗ってみるべきか。
「――――これから乗り込むッ」
「スタンドは警戒のために発現している」
「『敵意』はない」
念の為呼びかけ、『乗船』。
何か異常を覚えたら、すぐに足を止める。
53
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/11(水) 23:37:19
>>52
スタンドを発現し敵意が無いこと呼びかけて警戒しつつも、
好奇心のままに船へと乗り込む巴。船の『甲板』へと来た。
シ ィ ィ ン ……
物音はせず人の気配は全く感じられない。
54
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/11(水) 23:43:48
>>53
人はなし。誰が動かしてる?
「『自動的なスタンド』?」
意思を持つタイプは知っている。
似たようなタイプなのか?
甲板を歩き回る。
人の気配がないなら、船室に入りたい。
55
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/11(水) 23:57:58
>>54
ある程度甲板を歩きまわっても人の気配は感じられない。
まるで『幽霊船』だ。
巴はさらに船室へと踏み入る。
近くにあった部屋は『海図室』だ。
ギ ギ ギ
その部屋は壁中に『海図』が貼られていた。
部屋の中央には机が設置されいる。
56
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/12(木) 00:43:00
>>55
『海図室』に入った。
中を見渡し確認、内装をチェック。
机や書き物――航海日誌はあるか?
『海図』も確認したい。
「まるでゲーム」
探索系のホラーゲームのようだ。
こちらに攻撃の手段があるのが幸いか。
シボッ
煙草に火を点けておく。
57
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/12(木) 01:16:16
>>56
『海図室』の壁に貼られている『海図』を調べるが、
そのどれもデタラメに描かれているのか、眺めても見覚えが無い図ばかりだ。
しかし、部屋の中央の机に広げてあった地図はどこのものかすぐに分かった。『黄金町』の地図だ。
机上にはペンや消しゴムなどの筆記用具がある。
他には『Ship's log』と表紙に書かれている『航海日誌』らしき本も置いてある。
58
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/12(木) 02:07:49
>>57
『航海日誌』を手に取る。
船内の照明はどうなっている?
『黄金町の地図』も――
ヒラリ
「ふむ」
この二つを見れば、目指すところが解るかもしれない。
ルートなどが書き込まれていないかチェックする。
59
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/12(木) 02:52:46
>>58
船内の壁には『ランプ』が取り付けられているが火は灯っていない。
窓から陽光が入ってくるためそう暗くは無い。
『黄金町の地図』は太平洋に面した砂浜の地帯にピンがさしてある。船の現在位置を示しているのだろう。
それ以外は駅前に設置されているような黄金町の全体図とほとんど変わらない。
『航海日誌』を手に取る。
パラパラとページをめくるがほとんどが白紙のページばかりである。
しかしその中に以下の書き込みを見つけた。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1422111762/29-30
巴と同じような来訪者が以前にも来ていたようだ。
「――」
「――」
……船室内を探索している巴の耳に微かな人の声が入ってきた。
60
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/12(木) 23:25:56
>>59
モノがある調理室。
ということは。
「乗ることを想定?」
『乗員』を前提としているのかも。
とはいえわかるのはそれだけ――
「ん――」
バッ
声を聴いて、反射的に身構えた。
大まかな方向や距離は判るだろうか。
周囲を警戒しつつ、動き回りながら確認。
61
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/12(木) 23:38:01
>>60
『日誌』からは大した情報は得られなかった。
『声』は性格な距離は不明だが離れたところから聞こえてくる。
部屋の外から聞こえることは確かだ。
「……ォ〜」
「……ォ〜」
まだはっきりとは聞き取れない。
62
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/12(木) 23:44:01
>>61
「――危険か?」
マズい気がしてきた。
まずは部屋の外に出よう。
声の方向を探って確認する。
そして、そちらへと警戒を解かないまま移動。
つがえた『矢』を正面に構え、進む。
63
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/13(金) 00:45:50
>>62
声の方向を探りながら進む巴。
すぐに声のする方向が判明した。声は『フェニック・ダウン』の外からだった。
ゴ
ゴ
ゴ
ゴ
先程は存在しなかった『船』が『フェニックス・ダウン』の横に並んで浮かんでいるのだ。
それも『フェニックス・ダウン』よりもひとまわりもふたまわりも『デカイ』船だ。
その船べりには『フェニックス・ダウン』とは比べ物にならない数の砲門が顔をのぞかせている。
「ヨォ〜〜〜ホォ〜〜〜ッ!!」
「ヨォ〜〜〜〜〜〜ホォ〜〜〜〜ッ!!」
「ヨォ〜〜〜〜〜〜ホォ〜〜〜〜ッ!!」
人の姿は見えないが、
今度はハッキリと、『デカイ船』から怒鳴るように歌う複数人の男の声が聞こえる。
同時に巴は気づいた……徐々に『砂浜』と『船』との距離が離れている。
『船』が『動き始めている』のだ……。
重しを取った気球のように陸地との距離はみるみるうちに離れていく……!
同じく横の『デカイ船』も『フェニックス・ダウン』と並走するように動き出している。
64
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/13(金) 00:50:49
>>63
「――――――嘘」
さすがに。これは。
『想像していなかった』。
「『罠のスタンド』?」
「いや、それは――」
何か違う気がする。
この『フェニックス・ダウン』は囮――ではない。
『大型船』ならそれ自体で攻撃したほうが早い。
「『謎』がある」
「だが、今はいい」
『フェニックス・ダウン』が動くなら任せる。
この船の最も高い位置はどこだろうか。
そこに移動し、そこから大型船の様子を把握したい。
65
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/13(金) 01:22:44
>>64
この船で最も高い場所はマストの頂を除けば『海図室』脇の階段を上ったところにある『羅針盤室』だ。
巴は『羅針盤室』へ行き、そこから大型船の様子をうかがう。
「ヨォ〜〜〜ホォ〜〜〜ッ!!」
「ヨォ〜〜〜ホォ〜〜〜〜ゥッ!!」
「海賊の暮らしィ!!
略奪!! 強盗!! くまなく奪う!!」
怒鳴り声のような歌声が響く。
よくみると大型船の船の帆には槍を持った悪魔が描かれた『海賊旗』が掲げられている。
そして大型船の甲板や窓からは汚らしいボロ雑巾のような服装をした男たちが忙しなく動いている姿が確認できる。
「ン!?いつの間にかすぐに傍に怪しい『船』がありますゼ!!」
あちらの船員の一人が『フェニックス・ダウン』の存在に気づいたようだ。
66
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/13(金) 23:55:51
>>65
気づかれた――!
この状況では降りることは難しい。
「『ヴァシュティ』」
ズギュ!
『ヴァシュティ・バニアン』の眼で船の様子を見る。
『海賊と思しき男たち』を注視させておく。
『海賊船』との距離はどの程度だろうか?
「さて――」
舵をとれるのはどこになるだろうか。
そもそもこの船はなんで推進している?
帆があるなら、風を膨らんでいるかも確認。
67
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/14(土) 00:34:52
>>66
「ハデな装飾だゼ!!」
「商船か!?」
海賊たちはみな興奮して騒いでいる。
『海賊船』は並走しながら『フェニックス・ダウン』との距離を縮める……。
接近し……。
ド ゴ ォ … !
ギシギシッ!
グラグラ
衝突し、『フェニックス・ダウン』が一時的に激しく揺れる。
そして、どちらの船も停止した。
『砂浜』とは数百メートルも離れてしまった。
舵は下の階にある操舵室に存在する。
帆は風を受けて膨らんでいる。
「『抵抗』はッ!!即『皆殺し』だッ!!」
「船員は隠れてねェーで、表へ集まれッ!!」
男の強圧的な声が響く。
「『乗り込めッ!!』」
合図とともに剣や銃を手にした海賊達が一斉にマストをつたい、『フェニックス・ダウン』へと乗り込んでくる。
その数は50人はくだらない。
68
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/14(土) 00:48:41
>>67
気づくタイミングが遅れすぎた。
この状況。どうすべきか。
「止める手立て」
――――思いつかない。
巻き込まれてしまったとしか言いようがない。
相手からはこちらが見えている?
そういった反応はない?
ないのなら、隠れられる場所がないか探す。
煙草は消し、吸い殻をポケットにねじ込む。
探す当てにされる可能性があるからだ。
あるのなら――堂々と姿を見せる。
69
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/14(土) 01:33:26
>>68
巴は『羅針盤室』の窓から、次々と海賊たちが甲板へと降り立つの見ている。
まだあちらは気づいた様子は無かったが、押し寄せる海賊の波に対して限られた船内のスペースではもはや見つかるのは時間の問題だった。
「そこの部屋に人影が見えたぞ!!」
一人の海賊が叫び、存在が気づかれたのをきっかけに巴は堂々と表へと姿を表した。
「そうだ、大人しく出りゃあいいんだ……」
表へ出ると船の中央に海賊たちの中でも一際存在感のある男が立っていた。
顔中を覆うほどの漆黒の『髭』。服の上からも筋骨隆々とした肉体が見て取れる、『大男』。
頭の『三角帽子』は『船長』である証だろう。
「オレはエドワード・ティーチ……『黒髭』だ。
今からこの船はオレと、オレの船『クイーン・アンズ・リベンジ』の支配下となった……。
貴様らの服従を確認し、奪うべきものを奪った後貴様らを解放してやる」
『船長』は誰でも一度は聞いたことがあるであろう名を名乗った
。中世の海で掠奪を繰り返した海賊の代名詞とも言える男の名だ。
『黒髭』は静かに、そして威圧的に巴へ話しかける。
『貴様ら』と複数形なのは、まさかこの船の船員が巴一人だけだとは考えていないせいだろう。
70
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/14(土) 01:40:36
>>69
自分から口は開かない。
聞かれてから答えればいい。
『ヴァシュティ・バニアン』は――見えているのか?
『空気の矢』は一時解除し、出て周囲を見渡す。
どれぐらいの人数が居るだろう。
71
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/14(土) 01:44:11
>>70
(若干追加)
『黒髭』。
冗談のつもりか?
「いや、まさか」
『時を超えた』とでもいうつもりか?
スタンドが見えているのか。
やはり確認しておこう。
72
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/14(土) 02:14:23
>>70-71
『海賊たち』は皆、『ヴァシュティ・バニアン』に対しては無関心のようだ。
『見えていない』というよりはごく自然な存在として受け入れているように見受けられる。
『黒髭』の周囲には10人ほどの部下が武器を持って立っている。
先ほど見た限りでは船へ乗り込んだ海賊は50程度だ。
残りの40人は船内を調べまわっているのだろう。
そのとき、船内を調べていた海賊の一人が『黒髭』の元へ駆けつけて来て言った。
「お頭ッ!!
この船にはその女以外には『船員』がどこにも見つからねェですゼ!!」
「……船ン中はまるで『幽霊船』みてェに人の気配がねェ!!」
その男の報告に周囲に居た部下たちはざわつきはじめた。
「『クイーン・アンズ・リベンジ』より小さいとはいえこのサイズの船をたった一人で動かせるワケがねェ……」
「気味が悪ィ……」 「海へ逃げたか?」
「馬鹿な」
ザワザワ
ザワザワ
『黒髭』が巴に対して問う。
「お前がこの船の『船長』か」
73
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/14(土) 02:29:28
>>72
「――――――」
『どう答えるべきか』。
試案は――『しない』。
「船長ではない」
「アタシはこの船の――」
「『守護者』だ」
――――『芝居を打つ』。
『船乗りは迷信深い』のが常。
ならば、活路はきっとある。
それと、思い出す。船首に像はあったか?
船の船首には女性の船首像があるのが常。
ないのなら――『逆に都合がいい』。
74
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/14(土) 02:46:40
>>73
『フェニックス・ダウン』の船首には船の名に相応しく『不死鳥』の船首像がとりつけられていた。
「『守護者』……」
「俺達ヤバイ船に乗っちまったんじゃあねェか?」
巴の『守護者』という返答に思惑通り海賊たちは一層ざわめく。
海の無法者と言えど恐れるものはあるようだ……。
皆、心なしか先ほどのまであった覇気がなくなったように感じる。
――――ただ一人、船長『黒髭』を除いては。
「『守護者』ァ?」
不服そうに聞き返す。
「…………」
『黒髭』は訝しげに巴の体を睨む。
75
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/14(土) 02:54:23
>>74
「この船は独り海原を往く」
「それを遮る者は許さない」
フラスク――ガラス製を取り出したい。
取り上げようとするか?
その際は『ヴァシュティ』が蹴る。
ポケットからはライターも取り出す。
(『三文芝居』)
(覚悟を決めるしかない)
要は手を出し難い相手と思わせればいい。
罰が当たる『かもしれない』なら放っておく。
『迷信深い者』にはその方が合理的だ。
76
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/14(土) 03:04:48
>>75
巴はガラス製のフラスク、そしてライターを取り出した。
「言っておくが『守護者』だろうが『聖人』だろうが『抵抗』には『死』だ」
『黒髭』が忠告する。
77
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/14(土) 03:20:18
>>76
「『抵抗』はしない」
「食糧なら持っていけ」
「疾く早く去ればいい」
最低限の体面は保てる提案。
食糧は自分には必要ない。
「去らないなら」
ドボ ドボドボ
フラスクから酒を零し、甲板に垂らす。
自分の周囲に輪を描くように。
この動作を止められないなら――更に。
シボッ
ライターで零した酒に点火する。
78
:
『今にも沈みそうな船の上で』 その1
:2015/02/14(土) 04:18:47
>>77
> ドボ ドボドボ
酒を零し、
> シボッ
点火した!
すぐさまメラメラと円形に火が広がる。
「おいッ!!何やっているんだあの女ッ!!」
「なんで自分で船に火をつけやがったんだ!!」
巴の行動に海賊たちは動揺して慌てふためいている……!
バ ァ ン ッ /
・
突如として銃声が鳴り響いた!
直後に騒いでいた海賊の一人がドスンと床に頭を打って仰向けに倒れた。
倒れた海賊の体からは赤い液体が溢れだしている。
『黒髭』が騒いでいた部下の一人に向けて銃をブッ放したのだ!
ゴ
ゴ
ゴ
『黒髭』は血管のを浮き上がらせ憤怒の表情を浮かべる。
「……『幽霊船』?」
「……『守護者』?」
「なんだか知らねェが、
オレは『悪魔の落とし子』と呼ばれる男だ……。
オレこそが恐怖の頂点でなくちゃあならないんだ。
オレはオレ以外のものに誰かが怯えているのを見るのが『不快』でたまらねェ!」
「今から目的を『掠奪』から『撃沈』へと変更する!!」
「だが」 「人も居ねぇのに航行しているこの船が奇妙なことは確かだ」
『黒髭』は続ける。
「おい、女……仮にお前が本当に『守護者』ならこの『船』を守りきれるはずだ。
お前が『守護者』かどうか試すため、オレと『ゲーム』をしろ」
「この船を『沈めるため』のゲームだ」
ニカァッ
『黒髭』は不敵に笑みを浮かべる。
79
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2015/02/15(日) 00:32:25
>>78
ピクリ
人を撃ち殺した。
声は出ない。しかし、『怒りを覚える』。
『撃沈』か。それも上等だ。
ただし――沈むのは。
「『オマエの威信』だ」
ズギュンッ!
『ヴァシュティ・バニアン』が『足元の炎』から矢を作り出す。
空中には『矢が急に浮かび上がったように見える』。
「ゲームには付き合ってやる」
「ただし『人を撃つな』」
「撃つなら」
相手の船の帆に向けて矢を構える。
帆を燃やしてしまえば航行出来まい。
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