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【ミ】『黄金町の夕闇』 その2
163
:
『婚約期間』 ─4日目─
:2015/04/09(木) 23:10:10
>>162
「・・・・『強さ』へのアプローチが異なるだけ、よ」
パ チ
アウレアの瞳が焦点を取り戻した。
椅子に座らされている自身に気が付く。
「交渉相手としての『信用度』は、これで十分?」
164
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/09(木) 23:16:21
>>163
>「交渉相手としての『信用度』は、これで十分?」
「もちろん」「きみの協力に感謝するよ」
アイエルの言葉に快く頷く。
完全に信用しているわけではないが、アウレアは意識を取り戻した。
自分に万が一のことがあっても、彼女が自由に動けるなら保険が効く。
「それでは・・・『キス』でよかったかな?」
165
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/09(木) 23:29:35
>>163-164
、 、 、 、
「ざけんな」 「それが死んでも嫌だから飛び込んだんだっつの」
ウィルにそう言ってから、口元を拭う。念入りにだ。
絶対に絶対に絶対に絶対に、ウィルにキスなどさせるものか。
いくら外面が同性でも内面は異性だ。それは『ダメ』だ。
理性的に考えて『情報』が必要で、その為にキスが必要な場面だったとしても、
『それ』を許容するのはアウレアの『愛』に嘘を吐くこととなる。
ウィルは、アウレアが昏倒したことに責任を感じているのかもしれないが……
アウレアの行動は一から十まで『自分がしたいから』したことだ。
ただちょっと、今は頭が混乱している。
とりあえず今のところはウィルを制止だけして、
自分が倒れていた間どれほど意識を保っていたか、
どこまで話を聞けているか確認したい。
166
:
『婚約期間』 ─4日目─
:2015/04/09(木) 23:38:19
>>164
(ウィル)
「・・・・そうね」
頬に人差し指を当て、思案する少女。
「開き直った貴女の態度は『背徳』に遠いけど、
嫌がる恋人の前で・・・・というのは、『背徳』に十分ね」
「貴女がそれでいいなら・・・・
後、恋人が私に触れないように出来るなら、
その条件で構わないわ。
きっとこれが、貴女には一番安い代価だしね」
『アイエル』は暴れ始めたアウレアを他所に、
ウィルと意思の通った視線を交わしあう。
>>165
(アウレア)
立ち上がるアウレアだが、足元はまだふらつく。
ウィルを言葉で制しつつ、
自分が倒れた後のことを思い出そうとするが・・・・
二人が『何か語り合っていた』程度のことしか記憶にない。
あとは、重油の海に沈められたような『不快感』だけだ。
167
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/09(木) 23:59:45
>>166
「うげえっ」
大袈裟に吐き気を催した素振り。
本当にゲロっとしてしまったらマズイので素振りだけだが……、
「そして落ち着けよ、ウィル」
「たった今わたしがコイツの……うえ、……言いたくないから飛ばすけど、
『目の前で起こったこと』を忘れるんじゃあないぞ」
アウレアはキスしたと同時に倒れた。
そして解除したところから見ても、それは『スタンド能力』だ。
口づけの瞬間に感じた『妙な味覚』……舌を入れられたのか、
何らかの『スタンド薬品』を飲まされたのか分からないが、危険だ。
「コイツ、キスした瞬間にわたしに『何か』口に含ませやがったからな……」
さっきから妙に『背徳』にこだわっているところから見ても……
アウレアが『あの程度』で済んだのは、むしろ『幸運』だったのではないだろうか?
アウレア以上の『背徳』をウィルが犯せば……最悪『死ぬ』のでは?
何より、アウレアはウィルが他の女とキスしているところを見るのは絶対に嫌だ。
168
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/10(金) 00:02:27
>>166
「・・・・・・・・・・『開き直った』だって?」
「なるほどね ミス・アイエル」「どうやらきみも まだぼくに対する理解が足りていないようだ」
笑顔も変わらず、口調の勢いも変わらずに、言葉を紡ぐ。
「先ほどきみはこう言ったね」
「全てを正直に話す必要なんてない。どの国の男女も、互いに秘密を持つものだーーーと」
「しかし状況は変わった」「彼女の目の前でキスを要求するなら・・・・・増えた『背徳』の分に『情報』もレイズしてもらおう」
「『ルンクス』の居場所」「知っているんだろう?」
「知っていないと言うのならぼくは降りるよ」「分が悪いからね」
>>167
懸命に説得をするアウレアの呼びかけにも、答えない。
ウィルは交渉相手であるアイエルを、じっと見つめている。
169
:
ロンパリ? 『落伍人』
:2015/04/10(金) 00:11:41
―カランカラン♪
「『サラトガクーラー』 飲み二きタ」
あの甘イ味が妙に欲しくなっタ。だから入る マンティコアにとっちゃ
朝に酒を飲む事も昼に酒を飲む事も夜に酒を飲む事も関係ねェ
随分中に猿共が陳列してるが俺には無関係だ。何か重苦しい空気が
包んでるような気もするが …関係ねぇな
なんか見た目餓鬼な餓鬼も居るが マンティコアの時代でも普通に煙草やハッパやら
餓鬼でやってる奴らもいるし珍しくも何もねえ だから気にせずカウンターに座って注文する事にする
「おぃ 店主 『サラトガクーラー』 早ク」
微妙にせっかちに告げる。飲みたいもんは早めに飲むのが一番
170
:
『婚約期間』 ─4日目─
:2015/04/10(金) 00:13:49
>>167-168
「・・・・『今、何処にいるのか』という答えなら、
その条件でも構わないわ」
昂ぶるアウレアを無視して、アイエルとウィルは
交渉を進めていく。
171
:
『婚約期間』 ─4日目─
:2015/04/10(金) 00:23:55
>>169
パチンッ
扉を開けた『マンティコア』の前に、屈強な男たちが現れる。
一目でわかる『筋物』の連中だ。
カウンター席に座った、どう見ても年端のいかない少女の指弾一つで、
『筋物』たちはアメフトのラインよろしく整列し、立ち塞がった。
「今日は『貸し切り』だ」 「消えろ」
とても入れる雰囲気ではない・・・・
172
:
ロンパリ? 『落伍人』
:2015/04/10(金) 00:33:48
>>171
(ルンクス関係者のみなのね。婚約期間に関わった人も乱入出来ると勘違いしてた。御免)
― ド 力゛ァァアアッッ!!
「…テぇなぁ、おい」
店先から吹っ飛ばされる…ロンパリと一緒の頃も良くあっタ。いや…今でも良くあノレか。
「……ケッ」
吹っ飛ばされてついた土汚れを両手で払いつつ、立ち去る。
憎悪は常にある だが憎悪とは 妄(みだ)りに振り回し 餓鬼のように喚きながらぶつけるもんじゃネぇ。
もっと考え、ある一定の淀んだ流れを変えるべく時に一挙に放つもンだ。
「…『貸し切り』 ねェ……?」
……あの『(雌)少女』 何者ダ……
「……ぺっ」
唾を地面に吐き棄てつつ立ち去る。 頬の星図が疼かねェ て事は動く機は未だダ …未だ ナ
173
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/10(金) 00:47:19
>>170
>「・・・・『今、何処にいるのか』という答えなら、
> その条件でも構わないわ」
「Good(よし)」
アイエルの回答に、満足気に頷く。
再度カウンターに身を乗り出し、少女の顎にそっと手を添える。
そうして自分以外の人間が見えないほどに、顔を近づけて。
「今の言葉にウソはないと誓えるね?」「そういう『背徳』は御免被るよ」
174
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/10(金) 00:52:39
>>173
「ッ」 「わたしの話をッ、聞けッ!」
ウィルのことを本当に『愛している』なら、此処は堪えろ……という考えも、
アウレアにはある。だが、それをしていないのは――『刺青師』から、
『情報を調べるお墨付き』をもらっているからだ。
こんなものに頼らずとも、ウィルの尊厳を穢さずとも情報を得られるからだ。
後遺症でまだ足がふらつくので、
ウィルのことを止められるかどうかは五分だろうが……
それでも、ウィルの行動を妨害しようとする。
具体的には、肩を掴んで引っ張ってアイエルから離す行動だ。
175
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2015/04/10(金) 00:52:44
ちょっと彼らの仕事の邪魔にならない時間に顔を見ておこうと思った。
何か感覚がおかしい。
あのルンクスが『ああいう類の人間』だから『彼女達』が気遣わしい。
辻褄は合っているが『何か』別の認識が挟まっている筈ではなかったか?
ダイニングバー『ブリング・オン・ザ・ナイト』の扉の前に行く。
>>172
「失礼」
外に出た彼か身をずらして目礼。
見れば焼け出されたという体でもない、ならば『何があったか』くらいは
一目中を覗けばわかるだろう。
ご婦人の着替え中とか?
ないないイカした髪形のフランス人ならともかくそういうイベントは
私のキャラじゃない。
176
:
『婚約期間』 ─4日目─
:2015/04/10(金) 01:12:20
>>173
(ウィル)
アウレアが背後から妨害しようとするが、所詮女性の腕力。
スタンドでも使わない限り、
二人の接吻を止めるのは難しいだろう。
アイエルの華奢な頤に片手を添え、囁いてみせる。
今にも唇が触れあいそうな距離。
「貴女が、『背徳』を犯せるならね。
くだらない『言葉遊び』にはつきあわないわ」
体温を感じる近さで、白い唇が半分開く。
熱く、甘い吐息が漏れ出すのがわかる・・・・
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
>>174
(アウレア)
ウィルに声をかけながら、その肩を引っ張るが、
カウンターに乗り出した相手を引き戻す腕力は、
今の、やや弱ったアウレアには望めない──あるならスタンドだけだ。
アイエルの顎を手で支え、顔を寄せていくウィル。
二人の顔が密接する寸前、黒人少女の目が、
明らかにアウレアに移り──愉悦を浮かべた気がした。
このままでは、二人を止められない。
>>175
(エイノー)
扉を開けたエイノーの前に、屈強な男たちが現れる。
一目でわかる『筋物』の連中だ。
その衰期間から見える、カウンター席に座ったロリータドレス。
『筋物』たちはアメフトのラインよろしく整列し、立ち塞がった。
「またか」「今日は『貸し切り』だ」 「消えろ」
とても入れる雰囲気ではない・・・・
177
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2015/04/10(金) 01:23:11
>>175
「ああ一つ教えてくれれば帰るとも、この店の従業員の
『台場ウィリアム嬢』に話したい事があったが『彼女』は元気だろうか」
この状況下で『ごく当たり前の話』をしている筈なのにこの微細な
『違和感』はどういう事なのだろう。
とりあえず面に出している場合でもないので淡々強面達に質問する、
この返答が『ない』もしくは『明快でない』なら今回は彼らの都合を
優先しなくても良いだろうとは思いつつ。
178
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/10(金) 22:31:09
>>176
「・・・『信頼』があればこその『背徳』か」
覚悟を決めたように頷き、深く息を吐く。
ここで唇を触れさせれば、夢にまで見た情報が手に入る。
アウレアの想いを踏みにじるようだが、これは二人の未来の為に必要な犠牲だ。
少なくとも、現時点ではアイエルは信用できる。ウソをついているようには思えない。
ならばこれは、やむを得ないのだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「ペペロンチーノ」
「まいったな・・・そういえば先ほど食べてから歯を磨いていない」
「これでは女性と口づけをするには よろしくないな」
「そういうわけでミス・アイエル」「キスはまたの機会にしようか」
上半身をカウンターの奥に戻し、笑顔で肩をすくめる。
179
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/10(金) 22:46:06
>>176-178
「こッ……の!」
『ラヴ・ランゲージ』を発現。
ウィルを掴んで遠ざけようとし――そしてウィルの言葉を聞く。
が。
グイイッ
それでも一応、ウィルとアイエルの間に
『ラヴ・ランゲージ』の手を差し込み、キスをできなくした上で離す。
アイエルの方からウィルの唇を奪う、といった動きを防ぐ為だ。
切羽詰っている訳ではないので、引き離す行動はやさしめにだが。
(手を差し込む動きは迅速に行うという意味である)
「『背徳』はどのみちわたしが『犯させない』」 「消えろ」
ウィルを庇うように立って、アイエルに言う。
今は体調も悪いから事を荒立てては分が悪いとか、そういうことは考えない。
女には女の、退けない場面というものがあるのだ。
180
:
『婚約期間』 ─4日目─
:2015/04/10(金) 23:23:16
>>177
(エイノー)
「ああ、元気だ元気だ。
それ以上粘ると、オマエさんが元気じゃなくなっちまうぞ?」
強面はつっけんどんにそう返すと、
エイノーの胸ぐらを突き飛ばす。
腕力と数にものを言わせ、
何人であれ通させないとする強固な意思を感じた。
当然だが・・・・ウィルの店のものであろうはずはない。
>>178-179
(ウィル、アウレア)
口臭を理由に、アイエルから身を引くウィル。
すかさずアウレアの『ラヴ・ランゲージ』が割り込み、
二人の間をスタンドで遮断する。
だが──その寸前、ウィルは見た。
ニ タ ァ
至近距離から遠ざかる直前、
アイエルが浮かべた、謎めいた笑みを。
これまで少女が見せた、
上品ぶった、或いは蠱惑的な微笑ではない。
ねっとりと絡みつくような、蛇蝎の『悦び』・・・・・
漆黒のキャンパスに描かれた、満面の笑顔だった。
「そう。残念」
意外にもあっさりと少女は言い、
男の手を階段に、スツールから床へと降りた。
「『三日後』にまた来るわ」
反転パンダのリュックを背負った、小さな背中。
「・・・・『四日後』には貴女、交渉も出来なそうだから」
181
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/10(金) 23:33:22
>>180
これまでのものとは違う、『悪意』を前面に押し出してきたアイエルの笑みに、内心戦慄する。
(やれやれだ…計算通りというわけかい?この状況も)
(あるいはそう容易く心が折れない方が燃えるというサディストのそれか)
「・・・・・また会いに来てくれるのかい?」
「それは嬉しいニュースだ」「是非ともお待ちしているよ」
「今度はきみたちもゆっくりしていってくれ」
背後に控える男の一人へと声をかけ、去りゆくアイエル達を見送る。
同時にカウンターの陰で、アウレアには分かるように声をかけた男の方へと指を向け、その顔立ちを覚えてもらおう。
「・・・・・タイムリミットは後『三日間』か」
ぽつりと呟く。
182
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/10(金) 23:40:53
>>180
「『三日後』には次の標的はテメェになってるがな」
それまでにルンクスは倒す、という意味だ。
……が、これでウィルが『楽に助かる』道は失われた。
いや、アウレアが消し去ったのだ。
である以上、それ以上の成果を出す責任がアウレアにはある。
「……やるしか、ないな……」
183
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2015/04/11(土) 00:16:51
>>180
『F・O・Q』発動、両脇の強面のズボンから
『可塑性』『伸縮性』カートリッジを各2個作成。
胸倉を掴んで突き飛ばされた際本体で抜いて後ろによろめく。
「ずいぶんと乱暴だね、怪しむよ?」
再度ゆっくり近づきつつ中に呼びかける。
「ウィル君にアウレア君、いるかね?」
184
:
『婚約期間』 ─4日目─
:2015/04/11(土) 00:42:40
>>181
(ウィル)
「・・・・カクテルも楽しみにしてるわ」
アイエルの最後の表情に戦慄を覚えながら、
去りゆく少女を見送った。
来訪者に見えぬよう、アウレアに合図し、
『仕込み』をした男を特定・把握させる。
と──その時。
「ウィル君にアウレア君、いるかね?」
男たちが壁を作っている、入り口から、声。
落ち着いた物腰が偲ばれる口調には覚えがある・・・・エイノーだ。
>>182
(アウレア)
アイエル:
「・・・・『無知』ってステキね。
吉報を待っているわ、アウレア。
私、女よりは男の方が好みなの」
振り返らず、片手を振ってみせるアイエル。
その顔にどんな表情が浮かぶか、想像に難くはない。
>>183
(エイノー)
ドンッ
ズギュ! ズギュ!
突き飛ばされ、尻餅をついたエイノーだが、
その間際にスタンドの腕を発現、男のズボンから
『カートリッジ』を二本、抜き出した。
男は・・・・いや、男たちの誰も、
エイノーのスタンドに気付いていないようだ。
一般人なのか、それとも単に気付かなかっただけなのか?
店内にいるだろう二人に呼びかけたその時、
『強面の門』が、内から開け放たれた。
スタ スタ
純白のロリータドレスを着た漆黒の少女。
特徴的な姿には見覚えがある・・・・『ヨハネスブルグ』。
「・・・・・・・・・・・・・・?」
その瞳が、奇妙な生き物でも見るように、
座り込んだエイノーを見下ろした。
「──帰るわ。車を回して」
「はい」「はい!」
185
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2015/04/11(土) 00:55:44
>>184
「少し待ちたまえ、ズボンを『使える』ように戻してあげよう」
強面のズボンに『可塑性』『伸縮性』のカートリッジを挿し直す。
これで歩いても拘束されたり固定されたりはしなくなる。
「失礼お嬢さん」
先程のロンパリへと同じく軽く目礼。
そして
「4日ぶりだね、一度出向いてきたよ」
ウィルとアウレアに片手を掲げて挨拶した。
186
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/11(土) 01:00:25
>>184
「・・・・・ふう」
店の外へと出て行った一行、正確にはアイエルを確認し、ようやく一息をつく。
これからの事についてアウレアと相談しなければ。それ以外にも、彼女に言いたいことはあるが。
>「ウィル君にアウレア君、いるかね?」
「ミスター・ニョルズ?」
「こちらに二人ともおります どうぞお入りください」
店の中へと招き入れ、カウンターへと案内する。
187
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/11(土) 01:26:47
>>184
、、 、、 、
「奇遇だな。そこだけはテメェと同感だ」
中身がウィルなら男でも女でも好きなのに変わりはないが、
『現状』のままで困るのはアウレアも同じである。
片手の合図に挨拶代りに中指を立てて答え、
「ん」 「エイノーサンじゃん」
「久しぶりだね」
素に戻る。
188
:
『婚約期間』 ─4日目─
:2015/04/11(土) 01:30:03
>>185-187
(全員)
ザッ ザッ ザッ
アイエルとその取り巻きが、店から撤退していく。
入れ違いで入店したエイノーは、
修羅場を超えたばかりの二人と、挨拶をかわす──
状況、依然として『変化なし』。
189
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2015/04/11(土) 01:44:29
>>188
「来客中のようだったが大事ないようで何よりだ」
アウレアに返答し語り始める。
「彼女たち――――客人のリーダーはあの少女だろう?――――と
何か話しでもあったかね?それ以外の進展もあれば教えてもらいたい」
スマートフォンを取り出し
「私は何とも動きあぐねていた状態だったがドナート君に心当たりがあるらしい
(【他】『電波塔』ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/390-397)。
ウィル君とアウレア君が構わなければドナート君を手伝って何か手がかりを掴もうと思う」
190
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/11(土) 22:23:29
>>189
「大事に発展せずに済んで何より・・・でしょうか」
「彼女は『ヤング・ダイヤモンド』が一人 アイエルです」
「早くもこの街の黒服連中を支配下にしていたようですね・・・
『ルンクス』についての情報をカードに 交渉に来たようで」
エイノーに説明しつつ、こちらも彼が提示したメールの文面を見る。
「情報系のスタンド使い・・・彼女のことかな」
「何にせよ そろそろこちらも切り札を使わなければマズい状況にありますし
ドナートの提案となれば 間違いはないでしょう」「無論協力します」
191
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/12(日) 00:17:27
>>188-190
(エイノー、ウィル)
「困った時の小角チャン……か?」
この間の一件でも力を貸してもらっていたし、『刺青師』の紹介にも
小角の名前は上がっていた。『イル・ソン・パティ』の万能さを感じさせる一幕だ。
「私の方も……腹案がないわけじゃあない」
「この間、『刺青師』のトコに行ってきてね。
こういうのに使えそうなスタンド使いの連絡先を聞いて来た」
実際にはもっと色々と泥臭いことをしていたわけだが、
そういうのは此処で言うべきことではない。
「……ドナートがいるんなら、二手に分かれるのもありかもしれない。
わたしは『刺青師』センセーに紹介してもらったスタンド使いと接触する。
ウィルたちは、ドナートの提案に乗っかってくれていいよ」
アウレアは必然的に『紹介されたスタンド使い』の方へ向かうことになるが。
192
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2015/04/12(日) 17:24:08
>>190-191
「成程彼女が『アイエル』嬢か、護衛が多いわけだ。
『ルンクス』氏に敵が多いのは有難い――――そうすると
この間の看護師の皆さんとの友好的な雰囲気の理由がわからなくなるが。
交渉の邪魔をしたなら申し訳ない」
ウィルとアウレアに頭を下げ話を続ける。
「二手も良いがウィル君はアウレア君と行動した方が良くはないだろうか、
『どちらがどちらでもあのルンクス氏相手に標的であるウィル君は勿論
女性であるアウレア君もが単独になるのは良くないように思う』
――――失礼、間違ってはいない筈だがこの認識に『何かおかしな事』は
なかったろうか?」
193
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/12(日) 22:19:33
>>191-192
「『刺青師』が・・・なるほど確かに彼ならこの街のスタンド使いには詳しいね」
しかし、いつの間に行動していたのだろう?
こういった二人の問題について、彼女が何の言葉もなく動くのは珍しい。
言うほどの事ではなかったと判断すればそれまでだが…まぁいい。
「いえ お気になさらずミスター・ニョルズ」「元より交渉は難航しておりましたので」
>「二手も良いがウィル君はアウレア君と行動した方が良くはないだろうか、
>『どちらがどちらでもあのルンクス氏相手に標的であるウィル君は勿論
> 女性であるアウレア君もが単独になるのは良くないように思う』
> ――――失礼、間違ってはいない筈だがこの認識に『何かおかしな事』は
> なかったろうか?」
「・・・どういったことでしょう?」
質問の意図が分かりかね、首を傾げる。
「確かに単独での行動は避けたいところではあります・・・・・
『刺青師』のお墨付きのスタンド使いとも是非面識を持ちたいところですしね」
「もし『イル・ソン・パティ』ならば 質問をする人間さえいれば事足りるわけですし」
194
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/13(月) 01:15:50
>>192-193
「……何言ってんだ? もうボケた?」
同じく首を傾げる。
(※現時点では記憶改変は『名を知らぬ程度の知人』に
留まっていたはずなので、エイノーさんは認識改変ロールをしなくても良かったかと)
195
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2015/04/13(月) 19:02:30
>>194
ですね。
>>193-194
「そうだね、私にも何がどう引っかかるのかわからないので
聞いてみたが『気のせい』だろう」
言葉を区切って
「ただなるべく組んで行動した方が良いのと『期限』の都合で
別行動を取るなら気心が通じている様子なのでウィル君と
アウレア君が組むのが一番効率が良いのは確かではないだろうか。
直接『ルンクス』氏と対面する可能性も少なそうなので
お互いまた結果を知らせ合うという事でとりあえず『スタンド』使いに
合う件は良くないかね?」
事実のみ整理して提言する。
もっとも後から『探すスタンド使いが同じ』というオチくらいはあるかも知れない。
196
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/13(月) 21:15:34
>>194-195
「ぼくもミスター・ニョルズの意見に賛同します」
「ミス・アイエルが動いた以上 他の『ダイヤモンド』も動かないとは限らない」
「一応無駄足にならないよう それぞれのスタンド使いの名前を把握しておきたいところですね・・・」
自分もドナートにメールを送り、そちら側のスタンド使いの事を訊ねよう。
「アウレア その『刺青師』から聞いた方たちの名前は分かるかい?」
197
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/13(月) 21:39:45
>>195-196
「もちろん」
そう言って、『刺青師』からもらったメモを渡す。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1419344985/333)
見知った名前と、連絡先が記されていることだろう。
「その中でも、『瀬良野』って男に関しては『刺青師』が
協力してくれることが分かってる。わたしはコイツと連絡をとるつもりだ。
ただ、時間がないし、不意の妨害とかで時間を食う可能性もあるから、
それなら二手に分かれて行動した方が良いかと思ったんだけど……」
ウィルと行動を共にしたいのはやまやまなので、
どちらかを完全に協力者に丸投げしてしまうことが許されるなら、
アウレアもそっちの選択を選ぶ。
(※メタ的には瀬良野PLさんに対するスタンド能力解説イベントも兼ねている為、
その旨をアナウンスする意味も込めて私の方は瀬良野さん側のイベントに向かいたいと思っています)
198
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2015/04/15(水) 05:03:18
>>196-197
「同意に感謝するよ、ではそういう形でお互い最善を尽くそう」
扉に向かい最後にウィルとアウレアに一言。
「とりあえず元気で安心したよ、では『また』」
199
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/15(水) 22:00:30
>>197-198
スマホへと、ドナートから返信が来る。
『ティコン』
「・・・・・うん」
「やはりドナート側のスタンド使いはその内の二人だ」「ミス・オヅノとミスター・アオタ」
「となるとぼくたちが会うべきは残りの二人か」
その中でも明確に協力してくれる可能性の高い『瀬良野』は、アウレアの言う通り優先的に会うべきだろう。
「こうも様々な人に助けられていると やはり人との繋がりの暖かさを感じます」
「ありがとうございました ミスター・ニョルズ」「ええ また」
去りゆくエイノーの背中に、頭を下げる。
(※お疲れさまでした。こちらはアウレアPCとの会話を、少しばかり続けたいと思います)
200
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/15(水) 23:13:09
>>198-199
「ばーい」
エイノーに手を振り、
「とりあえず、わたしから瀬良野ってヤツに連絡してみる。
小角チャンと青田は……ドナートに任せてみるか」
腕を組み直して、頷く。話はまとまったと言っていいだろう。
201
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/15(水) 23:26:24
>>200
「そうだね 今後の行動の指針としてはそれでいいだろう」
「幸い 明日は大学も休みだ」「連絡が付けばすぐにでも会いに行きたい」
アイエルの言葉を信じるなら、時間は思っている以上にないようだ。1日を有効に使わなければなるまい。
しかし小角と青田が協力してくれるならば、先ほどの『仕込み』を使う必要はなくなった。
保険として案の一つには入れておくが、とりあえず今は使わずとも良いだろう。
「ーーーところでアウレア」
「先ほどのきみの行動には 一つばかり問題があったと思うのだけれど」
202
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/15(水) 23:37:07
>>201
「ん?」
顔を上げ、ウィルの顔を見る。
アウレアとしては先程の行動には『何の問題もない』。
……いや、理性的に、戦略的に考えればあり得ないことは
いくつもあったが、『アウレアの気持ち的には』何も間違いではない。
強いて言うなら、ウィルの意図を考えずにアイエルとの仲に割って入ったことは、
裏を返せば『ウィルがキスすると思っていた』ということになり、
それは『ウィルの愛を信頼していない』ともとられかねない態度だったが……
アウレアとしては、ウィルの愛を信頼するとかしないとかそういう以前に、
『あの状況でいること』が苦痛だったのだから…………『仕方がない』。
203
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/15(水) 23:49:33
>>202
>「ん?」
「・・・・・・・・・・」
ウィルの言葉に対して、真意を測りかねるアウレア。その反応に、ウィルは僅かに眉根を寄せた。
金髪碧眼の少女へと静かに詰め寄り、彼女の背後にあるテーブルに両手を置いて、先ほどのアイエルとのように顔を近付ける
『ググッ』
「・・・本当に気付いていないのかい?」
204
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/16(木) 00:15:24
>>203
「…………」
少し気まずそうな顔をする。
正直、気付いていないというよりは『思い当る節が多すぎる』。
その上で、先程の行動全てに『どうしても自分が嫌だから仕方がない』と、
だから『ウィルを愛するアウレアという人間』として恥ずべき行動はないと、
納得……ある意味『開き直って』いるのだ。そうなれるだけのことを、『刺青師』との会話で学んだ。
強いて言うなら、後先考えず突っ込んでアイエルにキスしたことだが……、
、 、 、 、 、 、 、、 、 、 、 、 、 、、 、 、、 、、 、 、 、 、 、 、
……女の子同士のキスなんて挨拶みたいなもんだから問題ない。
205
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/16(木) 00:26:56
>>204
>「…………」
「・・・・・」
詰め寄られてなお、沈黙を続ける少女。ウィルとアウレア、二つの碧がじっと互いを見つめ合う。
両者の意思はすれ違うまま、終着点の見えないやり取りを繰り返すにも思えた。
が、先に折れたのは褐色白髪の青年の方だった。深くため息を吐いて、体を彼女から離す。
「・・・もういいよ」
「そろそろお客様がいらっしゃる時間だ・・・開店の準備をしなければ」
「今夜はきみもフロアに出る日だろう?アウレア」「早く着替えておいで」
『プイ』
淡々と言葉を紡ぎ、そしてアウレアに背中を向けてカウンターの方へと行くウィル。
206
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/16(木) 20:43:17
>>205
「…………わかったよ」
そういう風に言われると、アウレアもむっとする。
愛があったって、言ってくれなきゃ気持ちは分からないし、
以心伝心してなきゃホントの愛じゃないなんて日本人だけが抱く幻想なのだ。
そうでなくたって、大体アウレアにも不満はあった。
「わたしだって、色々飲み込んでたんだ」
、、 、 、、 、、
いくら『これは演技で、後で覆すから』と言ったって、たとえ演技でも
自分から進んで自分以外の女とキスをしようとするなんて、デリカシーがない。
結果さえ望ましいならOKなんて理屈を女が承服するわけがないのだ。
それでもウィルに考えがあるようだったから、追及することもしなかったのだ。
「ウィルがそうやって拗ねるなら、わたしだって拗ねるし」
そう言って、アウレアは引っ込んで行く。
そんな時間なんてない。分かってる。
アウレアだってウィルのことが嫌いになった訳でもなければ、自分のやるべきことを忘れた訳でもない。
…………ただ。
そういうこととは無関係に、『制御しきれない感情』というものがある、というお話だった。
207
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/16(木) 22:20:48
>>206
「・・・・・」
お互いに色々と思うことはあるだろう。
両者ともに、自分に至らぬ点があったことは自覚しているが、
それでも『制御しきれない感情』が、納得をさせてくれない。
「・・・・・・・・なぜ」
何故アウレアは、自分とアイエルがキスをするのを嫌がっていたのに、彼女自身がキスをしてしまったのだろう。
女性同士ならーーーあるいは自分なら、嫉妬をしないとでも思っていたのだろうか。
同性同士がいいのなら、自分とルンクスが口付けを交わしても何とも思わないのか?
敵と対峙している状況だからこそ、本心は常に悟られないようにしていた。
が、その後に至っても看過できるほど自分の器は大きくない。
「・・・・・我ながら醜いと思うよ」「でもアウレア ぼくはそんなにできた人間ではないんだ」
「特に きみのことに関してはね」
ゆっくりと目を閉じ、気分を切り替える。
自分の今の感情はどうあれど、ご来店されるお客様には関係がない。
不愉快な思いをさせないように、いつも通りに振舞わねば。
今夜は少しばかりぎこちないかもしれないが、明日は謝ろう。
1日経てば自分が飲み込める、それで終わる話だ。
明日はそんな事よりも重要な出来事があるだろうから。
208
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/04/16(木) 23:43:12
『四日目』終了しました。
209
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/04/26(日) 22:40:36
電波塔より。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/401-410
瀬良野PCの協力を取り付けました。
アイエルとの邂逅の翌日に、『刺青師』のもとへ赴いて調査を始めるつもりです。
210
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/04/26(日) 23:11:08
>>208-209
了解。確認した。
──『5日目』、朝。
目覚めたウィルは、もはや自身の変化を『認知しない』。
・言葉遣いが『女性的』に変化した。
そのことに自覚を持たず、前の口調も思い出せない。
・ごく身近な者(かつスタンド使い)のみ、
口調の変化に気付くが、前の口調はやはり思い出せない。
(変わった、という認識だけが残る)
『行動』があれば申し出ること。
なお、調査に関しては『ミッション化』する可能性が高い為、
参加者が決まり次第、改めて告知する予定。
211
:
ドナート『ザ・スリー・カバレロス』
:2015/05/08(金) 00:28:46
>GM
・『イル・ソン・パティ』組の調査はどんな感じで進めればよいでしょうか?別スレで進行でしょうか?
・ウィルと既知の仲であり、ルンクスと対面した事のあるドナートはウィルの変化にどの程度気付いていてよいのでしょうか?
・最近ウィルのお尻が気になってきたのですが、僕はホモなんでしょうか?
212
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/05/08(金) 00:35:44
>>211
>・『イル・ソン・パティ』組の調査はどんな感じで進めればよいでしょうか?別スレで進行でしょうか?
メンバーが確定し次第、別スレに誘導する。
>・ウィルと既知の仲であり、ルンクスと対面した事のあるドナートは
ウィルの変化にどの程度気付いていてよいのでしょうか?
全ての変化に異常を感じる。
ただし口調に関しては、『なぜか以前の口調を思い出せない』。
>・最近ウィルのお尻が気になってきたのですが、僕はホモなんでしょうか?
『ホモサピエンス』という意味ならば、その認識でよい。
213
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/08(金) 23:59:38
『松前総合病院』、その『中庭』にて。
二人の少女が、木製のテーブルを挟んで向かい合うように座っていた。
かたや金髪碧眼、かたや褐色白髪。しかも片方は目を見張るような美少女だ。
幸い周囲に人気はさほどなかったが、それなりに目立っていることは確かだろう。
「・・・あの時は ここの『食堂』であなたと出会ったのだったかしら」
ぽつり、と褐色の少女が呟く。
「昨日はごめんなさいね アウレア」「変にいらだってしまって・・・情けないところを見せたわ」
「やはり敵の能力下に置かれているとなると 少し冷静さを欠いてしまうみたい」
「でももうすぐ来るはずのミスター・セラノ・・・彼からの協力が得られれば『ルンクス』の手がかりに繋がるかもしれない」
「そうなれば この状態を脱出するまでもう一歩よ」
そうして、金髪の少女に語りかけた。
「でもアウレア 一ついいニュースがあるわ」「ミス・アイエルはあと『三日』と仰っていたけれど・・・わたしを見てみて?」
にっこりと微笑み、両手を広げて。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「わたしは 昨夜から『何も変わっていない』」
「これは彼らが思ったより症状が進行していないのかしら?だとしたら 嬉しい誤算ね」「ねぇアウレア」
214
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/09(土) 00:52:52
>>213
対面に座る美少女は、既に機嫌を直していた。
彼女も子供ではない、いつまでも不機嫌を引きずったりはしない。
「じゃ、わたしからは悪いニュース」
アウレアは、微笑むウィルの方を見てにっこりと笑みを浮かべて言う。
世間話をするような調子で。
気負う様子なんか、全くない様子で。
、、 、、 、 、 、 、
「――それ、スゴイ違和感」
ウィルにとっては絶望的であろう事実を、オブラートに包まず突きつける。
「『元』がどうだったかは知らないけど、
今のウィルの喋り方、わたしにとっては違和感の塊みたいに感じる。
多分、『違和感』にすら気付けないほど、事態が進行しているのかもね」
それを言うのは、ウィルを信頼しているからだ。
台場ウィリアムは、このくらいのバッドニュースなんかでは折れないと知っているから。
だから、あっさりと突きつけるのだ。
「これからは、事態の悪化は認識できなくなるって考えた方が良いかもね。
最悪、わたしや家族以外の誰も――いや、世界のすべての人間が、
ウィルが男だったっていう事実を忘れてしまうかもしれないな…………」
そして、こうも無遠慮にそう言えるのは、『それが絶対にあり得ない』と知っているからだ。
そうなる前に、ルンクスは見つける。能力を解除させる。
進捗がどうとか、根拠がどうとか、そういう話ではない。
大事なことは『意志』だ。結果は、後からついてくる。
215
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/09(土) 01:32:45
>>213-214
合流場所である『松前総合病院』を彷徨う人影。
和装の純朴そうな童顔の男性が母を探す迷子のような素振りをしている。
地毛らしき支子色のショートヘアと琥珀色の瞳が目立つ。
「ど、何処で合流するか聞いてなかった。迷ったよぅ…」
金貨時計を首から下げてアウレアさんを探す瀬良野。
気弱に「あ、アウレアさん…」と独り言を呟く。
イッカは逸香さんに預かっていただいた。
スタンドを発現でもしようか。
216
:
ロンパリ? 『落伍人』
:2015/05/09(土) 08:46:54
>>210
チョイ 良ぃ力?
一応、マンティコアも『松前総合病院』で
紫 斜六『アームチェア・トラベラーズ』と交流して
『ルンクス』の詳しい情報さえ入手出来れば紫さんに頼んで
能力でヒント貰えるまでの手筈には行き着いたんだが
合流してその事伝えて参加させて貰えるのって可能か? 丁度近くに居るシな
217
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/09(土) 22:52:41
>>214-215
「・・・」
昨日の小さな諍いも、アウレアは全てを飲み込んでいる。
笑顔を浮かべているウィルも同じくそうだろうーーー99%は。
本人も意識しない1%のところで、どこかで彼女の口付けのシーンは脳裏をよぎる。
それが女性化している影響なのか、それともウィル本来の隠された性根なのかは分からない。
そして、そんな小さな痼りを更に上書きする言葉が、アウレアから告げられた。
「・・・・・・・・・・」
「まいったわね」
深く深く、ため息をつくウィル。
これが他の友人なら、その人物の記憶違いなのだと納得することもできよう。
しかし、アウレアの言葉となればそうはいかない。認めざるを得ない、確実に能力が侵食していることを。
「やはり わたし自身の記憶まで改竄されてしまうのね」「それも全く違和感を覚えないほどに」
「・・・・・あなたのことも わたしはいつまで覚えていられるのかしら」
そこで、迷い人らしき男性の姿に気付く。
そちらを振り向き、そして何事もなかったかのように正面を向いた。
「『ヴェノム』」
蜂型のスタンド、『ヴェノム』を発現。ハチ特有の羽音を立てながら、青年へと近づかせる。
『どなたかをお探しかしら?』
『スタンド会話』で問いかける。彼が一般人だったなら、何も起きずにそれで終わりだ。
218
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/05/09(土) 23:03:54
>>216
『5日目』には不可能。
翌日以降に調整すること。
219
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/09(土) 23:21:34
>>217
病院内部に居る可能性は低いと見て中庭を彷徨く。
親切そうな綺麗系の黒人女性が声をかけてくださった。
「あ、また女性のスタンド使いさんだ。病院で待ち合わせをしてまして」
「人探しを頼まれたんです。外人っぽい名前で女性のスタンド使いみたいですが…」
電話中に聞いた名前と声だけを頼りに探し回っている。
一応、他人の名前なので簡単に教えられないのだ。
しかし、本当に女性のスタンド使いとの遭遇率が高いな。
「蜂のスタンドで探せませんか?」
弱々しく黒人女性に頼む。
220
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/09(土) 23:50:35
>>215
>>217
(ウィル、瀬良野)
「どうだろうね……奴は二週間と言った。
なら、二週間後には世界のすべてが書き換わってるって考えるべきかな」
本当に『これだけ』の能力なら、『ヨハネスブルグ』の『ヤングダイヤモンド』になれるはずがない。
インパクトによって誤魔化されているが、『これ』は能力の一端でしかない。その事実を自覚せざるを得ない。
「そうならない為の行動を、これからとるわけだが」
実際に自分の記憶が書き換わっている途上にいるウィルにとって、そう簡単には割り切れないはずだ。
だから、安易な慰めは口にしない。代わりに、アウレアは揺るがない。
どんな状況にいても、この少女なら『自分』を忘れないでいてくれる。そう思わせられるようになる。
こうした楽天的・無遠慮ともとれる言動も、その為の布石だ。
その結果生じるであろうあらゆる不和も、アウレアは飲み込む。
不機嫌になったり怒ったりもするが、それらは決定的な軋轢にはならない。そういう心構えが、既にできている。
「アンタが瀬良野? わたしが電話したアウレア。で、こっちがウィル」
221
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/10(日) 00:12:30
>>219-220
「世界中の人間の認識を書き換えるだけでも大したエネルギーを使うでしょうに・・・
底が見えないわね 『ルンクス』のスタンド」「『エンジェルズ・ラバー』は」
一個人が使える能力は限られている。
近距離パワー型のスタンドが遠くまでは行けないように、遠距離型のスタンドが
大したパワーを持てないように、スタンドとは一定値の限界の中にある、というのがウィルの認識だ。
しかし中には、それを覆すかのように圧倒的なスペックと、広大な能力を持つスタンドがある。
ルンクスだけではない、他の人間もそれに相当する力を持つと見るべきか。『ヤング・ダイヤモンド』。
「・・・・・そうね マイナス方向にばかり物事を考えていても仕方ないわ」
「待ち人来たれり のようだしね」
『お待ちしていたわ ミスター・セラノ』『どうぞおかけになって』
スタンド使いで、外国人女性と待ち合わせをしている。
ここまでの条件が揃えば間違いないだろう。そう声をかけ、男性を招く。
222
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/10(日) 00:31:54
>>220-221
おそらく男口調の金髪少女がアウレアさんだろう。
紹介された方を見ても黒人女性しか見当たらない。
ここまでルンクスの能力が進行しているとは。
「アウレアさんとお付き合いしてる方ですね? ロンパリって名前のよく唸る男性に聞きました。話の殆どは知っています」
促された位置に座って二人の話を聞かねばならない。
自分はルンクスとやらの詳細を知らないのだ。
223
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/10(日) 01:28:40
>>221-222
「――ロンパリ? 誰それ……?」
ウィルから協力者がいるということを聞いていたとしても、
ロンパリという個人名まで聞いてはいないだろう。首を傾げる。
「……まあいいか」
ただ、事情を知っているということは協力者だろうと見当をつける。
「ルンクスのことを話す前に――
ちょっと前にやっていた『中継』は見たか?
『ヨハネスブルグ』から来た留学生っていう」
224
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2015/05/10(日) 12:10:33
>>211-212
「ボスゥ……連絡……待ってます……」
※環境の激変があれば改めて謝罪とお知らせいたしますが
現状1日1〜2レス進行は出来ると思います
225
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/10(日) 21:24:41
>>222-223
「あの『肝試し』の夜に あなたが倒れた後に馳せ参じてくれた人よ」
「『一般人』で少々変わったファッションだけれど 行動力があって頼りになるわ」
「ロンパリともマンティコアとも名乗っているようね」
とある男性のことをアウレアに説明する。そして、アウレアの問いに瀬良野が答えるのを待とう。
226
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/10(日) 22:56:39
>>223
ウィルさんはルンクス狩りのために相当な規模の人脈を築いているようだ。
初見の人が逃げそうなロンパリさんと、どうやって友達になったのやら。
「『中継』って何ですか?」
「僕はスタンド使い歴5ヶ月程度なんです、恥ずかしながら戦闘経験がありません。『ヨハネスブルグ』だってルンクスが所属する組織って情報しか知らないんです」
>>225
例の唸る人ロンパリの話だと女性化の呪いを受けたらしいウィルさん。
先程から女性の口調だが中身は男性だし、わざわざ女性らしくしなくても…。
「あの、ルンクスの能力は口調まで作用するんでしょうか。確か、男性でしたよね?」
女性らしさみたいなものまで植えつけられたのだろうか。
227
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/11(月) 00:20:14
>>225-226
「ああ、そこからか。
まあかいつまんで説明させてもらうけど――」
そう言って、下記URLを説明する。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/343-352)
簡単に言うと、『ヤバい奴らが黄金町を侵略しに来た』ということ。
そしてルンクスはその一員で、ウィルを女性にして花嫁にしようとしていることも言う。
女性化しているのは、そのためだ。
228
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/11(月) 00:38:38
>>226-227
「そうらしいわ」「・・・当然わたしにその自覚はないけれど」
「それだけでなく世界中の認識も 少しずつわたしが女性であったかのように書き換えられているみたい」
「今はまだ 例えば学校で少し会ったぐらいの間柄の人間とかだけみたいだけど」
瀬良野に説明する。にわかには信じがたいかもしれないが。
「『スタンド使い』は皆狙う気よ 『ヨハネスブルグ』は」
「あなたにとっても他人事ではないということね」
229
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/11(月) 01:05:26
>>227-228
久しぶりに故郷に帰還したら黒人集団が侵略宣言していた。
『刺青師』の作品とは刺青を刻まれてスタンドに目覚めた者達、自分も『駄作』の認定を受けてしまう可能性がある。
「こんな集団が来日していたとは。『刺青師』を目の敵にしているようですね。黒人ばっかりですし―――まさか、『刺青師』って『ヨハネスブルグ』の関係者なんですか?」
遠い日本の地に来たのには理由があるはず。
『刺青師』のスタンドを目覚めさせる技術を狙っているのだろうか。
「おっと、質問ばかりで申し訳ないです。こちらが僕の友達、『アメイジング・クラウン』の詳細です」
二人に『アメイジング・クラウン』の詳細を記した用紙を差し出す。
自分ばかりが情報を求めるのは失礼だからだ。
「簡単に説明しますね。スタンド能力は『過去』にスタンドを『遡行』させる能力です。『1分』につき『1万円』のようです」
230
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/11(月) 01:09:09
>>227-228
(貼り忘れてました)
『スタンド詳細』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/588-590
231
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/11(月) 01:43:24
>>228-229
「『過去』にスタンドを『遡行』させる能力……だと?」
つまり、この病院に行って能力を使えば、『あの日』のことが分かる――ということか。
『一分』につき『一万』ということだが、『刺青師』が噛んでいるのだからその問題は解決しているだろう。
「…………なるほど、『刺青師』センセーの言う通りに動いて良かったな」
『イル・ソン・パティ』は勿論有能すぎるほどに有能だが、
推理するよりも『目で見て耳で聞いて分かる』ことが可能な能力の方が、
やはり情報としての信頼度は高い、とアウレアは思う。
232
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/11(月) 20:59:05
>>229-231
「そうだとしても『元』が付くわね」
「少なくともお互いに知り合いであることは間違いないわ」
「関係者の話では 『刺青師』が『ヨハネスブルグ』についてしまったなら・・・
『核戦争』クラスの災禍が撒き散らされることになると」
「だからこそ それは絶対に防がなくてはいけないの」
瀬良野の示した能力詳細を見る。几帳面な性格だ。
「・・・・・スゴいわね」
「過去を確認するだけでなく 過去を『改変』する力すら持つ・・・
『時空間干渉系』とでも呼ぶべきなのかしら?あなたの『スタンド』は」
「わたしも特に数多くのスタンドを知っているわけではないけれど・・・相当レアな力みたい」
頷き、瀬良野に訊ねる。
「一応確認すると 『過去』を視認できるのは本体であるあなただけという認識でいいのかしら?」
233
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/11(月) 23:02:15
>>231-232
今は世捨て人のような『刺青師』だが暗い過去を背負って黄金町に流れ着いたのだろうか。
彼は自分の過ぎた力に嫌気が差したのかもしれない。
「何だか、『刺青師』が可哀想ですね。彼は破滅を無闇に振り撒くことを望んではいないはず。助けてあげたいものです」
「意外と『時間』に干渉するスタンドは少ないようですね。ちなみにですが、『過去』の光景を『眼鏡』で見れても音は聞こえません。『金貨』を投入する『眼鏡』が割れてしまえば、当分の間はスタンドの発現が出来なくなります」
現状、自分が知っている欠点を二人に説明する。
「派手な『過去改変』は『並行世界』に分岐して、現在に影響を与えることが出来なくなります。そして、強制的に現在まで帰還することになります」
「その『基準』が分からなくて苦労しているのです。連発する財力もないですから…」
二人を失望させることになると思うのだが、この際に欠点は伝えておくべきだ。
「『過去』を見れるのは本体である僕だけだけだと思います。スタンドと『視聴覚』が繋がっていません。『眼鏡』を通して『過去』を見ているのですが―――外れると全解除です」
「『眼鏡』を覗き見した他の人に『過去』が見えるのか、それは知りません」
携帯で『刺青師』に聞いてみようか。
あの人が携帯を持っているとは思えないけど…。
234
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/11(月) 23:10:50
>>222-223
ウィルの見解に頷く。
『時の流れ』に干渉する能力。
高天原は『音』を介して『時』を止める能力だったが……
時間を隔てた『過去』に直接干渉できる能力というのは、脅威だ。
瀬良野が説明した『能力の欠点』を聞いて尚、そう思う。
「刺青師の言っていた『可能性』って言葉にも、頷けるな……」
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1419344985/336)
実はこのアウレア、瀬良野の能力の扱いづらさは予想できていた。
でなければ、基本的に『放任』が旨の『刺青師』がお膳立てをしたりはすまい。
「まあ、アンタが見聞きしたことをわたし達に言えば済む話じゃない?
わたしはアンタの証言を信じる。こっちのウィルだって同じだと思うよ」
というか、そこから疑っていたら話にならないだろう。
『刺青師』の仲介なのだ。人間性を疑うようなことはしない。
235
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/11(月) 23:52:39
>>233-234
「十分よ」
瀬良野の口にする欠点に、笑顔で首を振る。
目で見られるだけでも得られる情報は大きいし、ここが戦場になる可能性は低い。
眼鏡が壊されることもないだろう。
「『過去』を視られるのは一人だけ ということね・・・」
「もちろんわたしもあなたのことは信頼しているわ」「よろしくお願いするわね」
「ちなみにことの起こりは『五日前』の『午前二時過ぎ』だったわ」
236
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/12(火) 18:15:52
>>234-235
電話での質問を考えたが『刺青師』の電話番号を知らなかった。
『午前二時過ぎ』の襲撃時に『遡行』させれば、立ち去るルンクスの姿を追いかけられるだろう。
「見知った瞬間になら正確にスタンドを送り込めるのですが、正確な時間を知らない場合は当てずっぽうに送り込むしかありませんね」
「『刺青師』がどれだけの額を用意してくれるか、少し不安です。『一分』につき『一秒』のインターバルが生じます」
「代わりに『遡行先』でのスタンドは『無敵』のようです。その間、僕は完全に無防備な状態になるので、お二方が警戒して下さると助かりますよ」
ルンクスの影響が末期まで進行した者に自分達が監視されている可能性がある。
「ルンクスの能力、『強制花嫁化』とでも呼びましょうか。末期症症状のスタンド使いに襲撃される可能性があります。お二方のスタンドは戦闘が得意でしょうか?」
今まで勿体無いと『金貨』を出し渋ってきたが、その気になれば弾いて攻撃に使うつもりだ。
237
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/13(水) 00:41:10
>>235-236
「正直より長くルンクスの観察もしたい。
『午後二時』から開始して、ルンクスがあの日わたしたちと遭遇する前に
何をしていたか、ってことから調べてみるのも、悪くはないと思うね」
二人に向けて。
「それと、戦闘力のことなら心配要らない」
瞬間、アウレアの右手に、『真紅の輝き』が灯る。
それが閃いたかと思うと――――
ー┐!/
/´ォ
才
オ //
ン ・・
『旋風』。
まるで鼻先を巨大な鉄球が通過したかのような、
そんな『圧力』を伴った風が、瀬良野の肌を撫でる。
「――ご覧のとおり、殴り合いなら大得意なんでね。
正面切ってはともかくとして、逃げながらなら相手を削りつつ、なんてこともできる」
238
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/13(水) 01:05:07
>>236-237
「今から『五日前』のことを調べるとなると・・・・・相当な額になるわね」
「『刺青師』の協力なしではとてもできなかったわ」
自分も当然金銭を出すつもりではあるが、はたしてそれがどれだけの助けになるか。
「確かにそうね では『午前二時』辺りからこの付近を調べてみましょうか」
「『ファイア』」
掲げた右手から『拳銃』を発現し、既に現れていたハチのヴィジョンと重ね合わせる。
カチリ、とハチの腹部がシリンダーのように回り、針弾が薬室へと送られた。
「わたしの『スタンド』は『毒』とそれを用いた『探知』ができるわ」
「ここに近づく『スタンド使い』がいないか調べておくわね」
両者から距離を置きながら、自身を『スタンド使い』アレルギーに。
襲撃者がいないか警戒しておこう。
239
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/13(水) 01:53:00
>>237-238
迫撃砲の砲撃に迫る威力が凝縮された拳が鼻先を掠める。
確実に人間の動体視力が追いきれない速度の動きだ。
「ぴいっ!。高校生時代の自分だったら失禁してましたよ!」
「そ、それで、お二方はルンクスに遭遇する前に異変や気配などを感じました?」
雛を彷彿させる奇妙な鳴き声が口から漏れ出てしまう。
片方の『ファイア』の名前で呼ばれる蜂の方は遠距離攻撃、探知を得意とするようだ。
「対照的ですね。お二方のスタンドは。しかし、お二方でもルンクスは仕留められなかったのでしょうか?」
「アウレアさんの話ではルンクスの力は強力なものだとか。それでも、遠距離攻撃が得意なウィルさんに接近すること自体は困難なはず」
「まさか、眼と眼が合っただけで『強制花嫁化』されたとか?」
「あの、もし、性別関係なしに『強制花嫁化』が可能だとしたらですよ。知性の低い動物、一般人を手当たり次第に『花嫁化』している可能性がありますよね…」
スタンド使いのウィルさんでさえ、今の状態にまで『花嫁化』が進行している。
住み慣れた黄金町の隣人が知らぬ間に『花嫁』と成り果て、我々に襲いかかるとしたら…。
240
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/13(水) 23:13:55
>>238-239
「……その可能性は高いだろうな」
瀬良野の懸念に、苦い表情を浮かべて頷く。
というか、あのナースたちにしたところで、おそらく『花嫁』化済みの人員だろう。
『花嫁』に特殊な能力(『花嫁』化伝染とか)があるとか、怪力があるとか、
そういう戦力的な厄介さを持っている可能性もあるが、『花嫁』になっただけの『被害者』を
害するのは、アウレア達としては不可能だ。そういう意味でも厄介ではある。
「……まあ、そうならないように有利な盤面を作っているわけだけど」
それに、ウィルの『ヴェノム&ファイア』ならば相手を殺さず無力化できる。
そういう意味では、お誂え向きの敵だと言えるだろう。
241
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/05/13(水) 23:50:47
>>238-240
シャコッ
中庭で会話する三人の前に、見知った『髭の白人』が現れた。
周囲には患者や来院者も多く、突然出現した男に驚――
シャコッ
「集まッてるようだナ」
――何事もなく、話しかけてきた。
「オマエさんが『瀬良野』だな。
スタンドは『アメイジング・クラウン』。
『金食い虫』だが、とンでもねえ可能性を秘めた『力』だッけ。
とりあえず、今日は金の心配はいらねェ」
その手が、ポケットからカードを取り出す。
何の変哲もないクレジットカードのようだが、
「いる分は、こッから好きなだけ引き出せるッてよ。
ファーレンハイト――『刺青師』の『奢り』ダ」
ニヤリと笑った長い髭の先には、
片方に『ハート』、片方に『星型』が揺れていた。
242
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/13(水) 23:59:24
>>239-241
「そうかもしれないし そうでないかもしれない」
「警戒はしておくわ わたしたちが貴方を信じるように・・・貴方もわたしたちを信じて」
瀬良野を安心させるように、瞳を合わせて頷く。
そこで、視界の端に見知った影が映り、あら、と少し目を見開いた。
「ーーーーー相変わらず貴方は人を驚かせるのが好きね ミスター・エルガマル」
「今日もお髭のセットは決まっていて何よりよ」
やれやれと肩をすくめながらも、慣れた調子で話しかける。
流石に三度目ともなれば、落ち着いてくるものだ。
「その言葉からして ミスター・セラノは彼とは初対面なのかしら」
「彼の呼び名はエルガマル」「『刺青師』の友人よ」
一応説明しておこう、彼が無駄な警戒心を抱かないように。
「それにしても『刺青師』にはお世話になりっぱなしね・・・今度お歳暮でも送っておこうかしら」
243
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/14(木) 00:11:31
>241-242
「……よお、相変わらず心臓に悪い登場だ」
そういうリアクションは全部『省略』されたようだが。
なので、アウレアもさらっと反応する。
『省略』されていなければ一瞬ではあるがぎょっとしていたはずだ。
(直前の話が話なだけに、仕方ない)
「相変わらず底知れないな……、『刺青師』センセー』
出て来たクレジットカードに、肩を竦める。
世捨て人みたいな暮らし方をしているくせに、ちゃっかり資産はあるのか。
……いや、普通に考えてカネがなければあんなに超然とした生き方はできまい。
『ああなる』前は、それなりに人と繋がって生活していたのかもしれない。
まあ、ともかく。
「ありがとうよ。で、レクチャーはあるのか?
それとも『金はいくらでも出すから試行錯誤しろ』って感じかにゃ?」
首を傾げる。
カードを渡してくれるなら、手に取って瀬良野に渡しておこう。
瀬良野の能力なのだから、彼がこれを持っていないと始まらないという判断だ。
渡してくれる感じでないのであればさわりにはいかない。
244
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/14(木) 00:29:26
>>241-243
「いえ、お二方の役に立てるように――」
少しばかり話を長くしてしまったので、ルンクスとの遭遇地点への案内を頼もうとした途端、見知らぬ白人が現れる。
白人は『ヨハネスブルグ』の構成員ではないはず。
ああいった人達は挨拶なんかしないと思う。
「あわわっ! ルンクスの手先かと思いましたよ。僕の『友達』を『金食い虫』だなんて呼ばないでください。確かに『お金』は必要ですが…」
妙にムキになって突っかかってしまった。
これでは来てくれた『刺青師』の友達に失礼だ。
「すいません、頭に血が上ってしまいました」
アウレアさんからクレジットカードを受け取り、白人男性に謝る。
「『刺青師』の友達ですよね?」
『ファーレンハイト』―――学者みたいな名前だ。
実名を知っているなら長い付き合いのはず。
245
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/05/15(金) 00:40:09
>>242
(ウィル)
「よーう、『台場ウィリアム』。
こりャあまた、『衝撃美人』になッちまッてンな。
そんな声で髭を誉められると、倍は嬉しくなッちまうゼ。
その見かけはともかく、『中身』はどうなッて・・・・イヤ、冗談だ」
興味津々、という顔で尋ねてくるエルガマルだが、
アウレアの表情に気付き、質問を自主的に切り上げた。
ウィルの紹介を受け、改めて瀬良野に向き直る。
>>243
(アウレア)
不思議なほど驚きを感じないのは、『省かれた』からだろう。
「ん? あ――まあ、『アリ』だ。
オレは面倒だと言ッたンだが、そうでもしねェと
金が幾らあッても足りなくなるらしい。
ま、これは『刺青師』の都合だ。気にすンな」
カードはエルガマルの手から、瀬良野に渡った。
「・・・・ん?
『青田』は呼ばれてねーのか? まあいいが」
>>244
(瀬良野)
「おッと悪かった。侮辱のつもりはネェんだ。
『金』が必要なスタンドを、オレがそう呼んでるッてだけでな」
陽気に笑いながら、『エルガマル』が握手を求めてくる。
洋画の主役を張っていてもおかしくない風貌。
自然に差し出された手は、まるで映画の名シーンのようだ――
主にその髭のせいで『コメディ映画』ではあるが。
クレジットカードを受け取る瀬良野。
「奴とオレが友人かどうかは、
『アインシュタイン』でもすぐにャ解けない命題だが、
ありていに言えば『友好的関係』、だな」
妙に遠まわしな言い方で認めると、
肩に負った『ライフル銃』を撫でながら、男は顎に手を当てる。
「――改めて自己紹介だ。
オレの名は『エルガマル』。
この世に存在する一切の『無駄』を許さない男だ。
スタンドの名は――『アナル・キティ』」
うっとりとした目で、『ライフル銃』に口付けした。
『それ』がスタンドであることに、瀬良野は気付く。
「『アメイジング・クラウン』については、
『ファーレンハイト』からよッく聞いてきたゼ。
今日一日は、オレが『先生役』だ。
『無駄』なくビシバシ教えるから、そのつもりでついてきな」
246
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/15(金) 21:25:14
>>245
「こちらこそお褒め頂き光栄だわ」
『衝撃美人』との褒め言葉に、にこりと笑って頷く。
ちなみに『中身』に関しては、確認したので間違いなく女性のそれであるはず。公序良俗に反するので口にはしないが。
「これは頼もしいわね ミスター・セラノ」「彼もまた実力者よ」
「ルンクスの能力に迫るだけでなく 自身の能力も理解するにあたって絶好のチャンスと言えるわ」
能力を使用するのに安からぬ金銭がかかる彼の能力は、そうそう普段は試したりはできまい。
お互いにWin-Winとなるのであれば願ってもない。
247
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/15(金) 22:04:54
>>245
『世界遺産』でも扱っているかのように『アナル・キティ』を優しく撫でるエルガマル氏。
『無駄』を嫌う本体の性質を反映したスタンド能力なのだろうか。
「初対面なのに失礼しました。今日はどうぞよろしくお願いします」
ハリウッド映画にでも出演していそうな風貌ではあるが、そのままでは終わらない個性的なセンスから陽気な人柄が窺い知れる。
エルガマル氏と握手を交わすとポケットの中にクレジットカードを納める。
「『親友』と呼び合うほどの仲ではない、姿が見えないと心配するぐらいの『友達』みたいな感じでしょうか」
「今のところ、男性のスタンド使いを二人しか知らない身としては羨ましい。いいなぁ、男友達…」
単に強いスタンド使いで収まらず、長い年月を生き抜いた古強者寄りの雰囲気がする。
ウィルさんの保証付きだ。
「あ、そうだ。『換金』はクレジットカードを握っていなくても出来ますか?」
色々と聞いても問題は無さそうだと判断して質問する。
248
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/16(土) 23:32:29
>>245
「………………」
アウレアの表情に気付くエルガマル。
機嫌はすこぶる良さそうだ。
嬉しさの余り拳の一つでも飛んでくるかもしれない。
「まあ、一分一万? 一秒一万?
だか知らないけど、それで五日前の過去を見るんだしね……」
アウレアは頷く。
「青田……?」
聞いたことのある名前ではある。おそらく会ったことは――あるか。
そういえば合コンの席で一度会った。能力も聞いた気がする。
確かに、『アメイジング・クラウン』とは相性がいいかもしれない。
249
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/05/17(日) 00:52:00
>>247
(ウィル)
「なァ〜に、使えるスタンドを『無駄』にされるのは、
オレの信条的にも許せるモンじャねーからな。
今回は『刺青師』の都合が重なッただけだ。
恩に着る必要は何もねェ――『エゴ』の延長だからヨ」
「さーて、と。時間を『無駄』にするのはよくネェな。
さッさと始めるとするか。
何処から始めるつもりだ?
案内がてら、『アメイジング・クラウン』について教えるとしよう」
>>247
(瀬良野)
「さーて、どうだかねえ」
心配するか、と言われた男の顔に浮かぶは、
あまり類を見ない種類の笑み。
「カードはおまえさんが持ッてりゃ、それでOKだ。
幾らでも『コイン』に出来るはずだぜ」
>>248
(アウレア)
「ああ、青田だ。
面識なかッたか?こんな奴だが」
シャコッ
三人の脳裏に、青田という若者の外見と
そのスタンド『トライブ・コールド・クエスト』の概要が差し込まれる。
「奴の能力があれば、おまえら二人とも『過去』にいけるようなモンだ。
便利だからリストにあげてたはずだが・・・・ま、別にいいがヨ」
250
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/17(日) 01:19:31
>>249
「なに?」
リストは、『この中のメンバーは一人ずつでも目的に使える能力を持つ』と
いう話だと思っていたが…………まさか一堂に集めた方がよかったのか?
「……ちょっと勘違いしてたね。
多分この青田は、別件で動いてるんじゃないかな?」
そんな話を聞いていたような気がする。
まあ、それは後回しにしよう。
言葉による伝達でもそう問題は起こるまい。
「さて、『アメイジング・クラウン』の説明が始まるなら、聞かせてもらおうかな」
251
:
瀬良野『アメイジング・クラウン』
:2015/05/17(日) 02:20:27
>>249
脳に見ず知らずの『アンテナ』を設置するスタンド使いの情報が挿入される。
情報を武器とする知性的な人物のようだ。
「敵にしたくないお方ですね。心細いので居てくれれば…」
ルンクスを捜索するにも何処から見ようものか迷っている。
病院の看護婦は―――『花嫁化』が深刻そうだ。連絡されてしまいそうだ。
252
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/17(日) 20:33:14
>>249
「・・・確かにミスター・アオタと彼の能力の相性は素晴らしいわね」
「前もってミスター・セラノのスタンド能力を訊ねておくべきだったかしら」
頬に手を当て、ため息をつく。今更後悔した所で意味はないかもしれないが。
「『五日前』の午前二時ーーーあなたによって集められた時間ね」
「一応その時間から見てみようかと思ったのだけれど・・・」
253
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/05/19(火) 00:04:10
>>250
(アウレア)
『エルガマル』:
「そりャあ説明しなかッた『ファーレンハイト』が悪ィな。
ま、いりャあ便利ッてだけだ。いないならそれでいいさ。
さて――何から説明すッかな」
『エルガマル』が首を鳴らし、瀬良野に向き直る。
>>251-252
(瀬良野、ウィル)
スタンド使いの情報を入手出来たのは幸運だ。
来るのは無理なようだが、何とかなるらしい。
「んじャ、とりあえずその時間からだ。
『アメイジング』は、『過去遡行』中からでも、
さらに『過去』を前後に移動できる。
『過去』から現在に近づくには
『1分』ごとに『1秒』と『1万』がかかるが、
さらに『過去』へと戻る分には、時間はかからない。
つまり、どンどン戻る分には『無駄』がないッてこッた」
「ああ、ちなみにオレに『戦力外』だからよ?
もし襲撃とか受けても、オレは手を出さねェ。
降りかかる火の粉は払うが、瀬良野を守るのは、
おまえさンら二人の役目ッてこッた。先に言ッておくゼ?」
254
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/19(火) 01:06:48
>>253
『過去遡行』中でも続けて前後の『過去』に移動でき、お金を使用費せずに済むとは驚いた。
『過去』から『現在』に移動させる際はお金が必要だが手当り次第に遡行を繰り返し、時間を浪費するより有意義だろう。
「大幅な時間短縮が可能になりそうですね!」
「ルンクスと遭遇した場所を教えてもらえますか。『花嫁化』の詳細が明らかになるかもしれません」
未だにどのような攻撃を仕掛けてくるか分からない敵のスタンドである。
無謀とも見える侵略宣言をする時点で相当な力量のスタンド使いであることは当然だとして、おそらくは『花嫁化』には女性化と別の作用がありそうだ。
「『花嫁化』が単純な洗脳の領域を超えて肉体にまで作用しているようですし、スタンドを目覚めさせたり動物の女性化まで可能なら嫌ですね」
「戦闘はアウレアさん単体でこなせそうですね。エルガマル氏に戦闘能力が無いようですし、ライフル銃で人を撃ったら死人が出そうです…」
少しばかり周辺を見る。特に看護婦に注意しよう。
255
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/19(火) 12:54:08
>>253
「つまり、『一分』ずつ刻んで『過去』に遡行し続けるのと、
目的の時刻まで一気に『過去』へ遡行するのとだと、現実でかかる時間は変わらないってこと??」
しかも、かかる『金』の金額も変わらない。
いまいち難解な能力だが、『過去』へ戻る分には時間がかからないということはそういうことだと解釈した。
『能力運用のコツ』としては、瀬良野の為になる話だろう。
アウレア達の目的とは関係ないが、そもそも『刺青師』が今回のセッティングを行った理由の大半は
『瀬良野に「アメイジング・クラウン」の使い方をレクチャーする』ことだと理解しているので、特に口出しはしない。
「護衛に関しては任せてくれていいよ。
わたし達の都合で巻き込んだんだ。最後までわたし達が面倒を見る」
実際には巻き込んだのはアウレアの独断だが、自分一人で責任を背負い込むような真似はしない。
ウィルはそれを望まないし、アウレアの立場でも同じことを考えるからだ。
……呟きながら、周囲の窓を確認したい。
一応索敵に関してはウィルの『ヴェノム』があれば十分だが、此処は病院。
二階や三階など、ウィルの索敵範囲外から攻撃されるリスクも当然ながらある。
『花嫁』のスペックも分からないのだ……警戒するに越したことはない。
256
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/19(火) 21:40:43
>>253
>「ああ、ちなみにオレに『戦力外』だからよ?
> もし襲撃とか受けても、オレは手を出さねェ。
> 降りかかる火の粉は払うが、瀬良野を守るのは、
> おまえさンら二人の役目ッてこッた。先に言ッておくゼ?」
「It's obvious(もちろんよ)」
エルガマルの言葉に深く頷く。
巻き込んだのは自分たちなのだから、命を懸けても彼は守り抜く。
「なるほど・・・いきなり遠くの過去へとは遡行しない方が良さそうね」
「わたしだけでなく あの看護婦たちも能力下に置かれているとしたら・・・
彼女たちに能力が使われたシーンも見えるかもしれないわ」
「検証できるケースは多いに越したことはないもの」
「・・・・・わたしが今『探知』できるのは『スタンド使い』『スタンド物質』『スタンド』だけ」
「怪しい動きをする一般人にも注意をしなければならないわね」
周囲を警戒しつつ、瀬良野の質問に答える。
「ここよ・・・正確にはその辺りからかしら」「ミスター・エルガマルが彼のスタンドで呼び出したのよ・・・・・そういえば」
「ねぇ ミスター・エルガマル あなたはご自身で省いた『無駄』の内容は分かるのかしら?」
「ルンクスはここに呼び出される前はどこに居たのか ご存知?」
257
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/05/19(火) 23:49:28
>>254
「何か勘違いしてるようだが、 遡るにも『金』はいるゼ?
ただ『下流』に移動するより、時間がかからねェってこった。
『遡りすぎる』と面倒ッてコトだな」
両手を川の上下に見立てて、説明する『エルガマル』。
>エルガマル氏に戦闘能力が無いようですし
ピク!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
男の『髭』が、瀬良野の一言に反応するが、
特に突っ込む様子はない・・・・
腕組みした手が、かすかに震えている気はするが。
>>255
(アウレア)
瀬良野がルンクスと出合った場所を尋ねてくる。
周囲を見回す――ここは病院の中庭だ。
建物との間に仕切りや壁はなく、従って窓もない。
天井は吹き抜けで、屋根は存在せず、
陽光の差す空間に、ちょっとした公園程度の植え込みと散歩道、
屋根のついたベンチ、女神像が水がめを構えた噴水などがある。
アウレアの想像通り、
上階には当然壁があり、そちらはぐるりと窓がある――
『狙撃』するとすれば持って来いの場所だ。
ざっと見回すが、患者や看護婦の姿は窓のそこかしこにあり、
誰が敵かわからない段階では、警戒が追いつかない。
>>256
(ウィル)
「いンや。
オレが『省いた:』のは奴と出会うまでの『時間の無駄』だ」
ポケットから取り出された『弾丸』を見つめる。
「・・・・さして省けなかッたから、近くにはいたんだろうゼ」
258
:
瀬良野 徹『アメイジング・クラウン』
:2015/05/20(水) 02:10:17
>>257
「危ない、危ない。勘違いしたまま…」
僅かに髭が動いたことに気がつく。
エルガマル氏の陽気な性格からして不機嫌なら皮肉を言いそうなものだが、この反応を見ると戦闘に関わる苦い思い出があるのかもしれない。
「スタンドについて教えてくださるだけでもありがたいのです。戦闘に苦手意識があるなら代わり戦うので安心してください」
看護婦の仕事は激務なのだから襲撃する暇は無さそうな気もする。
しかし、『花嫁化』が末期にまで進行した者は人生を捧げるつもりで襲撃をしてきそうだ。
結婚とは人生を捧げるものなのだと、母が言っていた気がするから。
「では、『遡行』を行います。行き先は『五日前の午前二時』。ルンクスの能力と病院から立ち去った先を探ります」
スタンドと眼鏡を発現して『アメイジング』に『コイン』60枚を換金してもらう。
襲撃前のルンクスの行動を探る分と何か起きたとき用の保険。
ルンクス襲撃時刻に『アメイジング』を『遡行』させよう。
259
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2015/05/20(水) 21:19:00
>>257
「なるほどね・・・ミスター・セラノ?」「周辺を探せば見つかるらしいわ」
一応は伝えておくが、まずはここを重点的に調べるべきだろう。
アウレアの見ている方向と反対側へと目を向け、なるべく視覚をなくすように警戒を続ける。
しばらくは、探索は瀬良野に任せるしかない。彼から質問があれば受け付ける形になるか。
260
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/20(水) 23:45:27
>>257
「ああ、場所は――」
瀬良野に場所を伝え、それから周囲の様子を確認して、
「……埒が明かねェな」
ぽつりと、呟く。
ここでは監視しなくてはならない範囲が広すぎる。
瀬良野から情報を聞かなくてはならない都合上、少しくらい瀬良野に向ける余力がないといけない。
女神像の高さはどれくらいだろうか。
死角を庇えるような感じであれば、三人にそちらに移動するよう提案したいが。
(過去に遡行した『アメイジング・クラウン』がすぐにルンクスにバレないようにするという意味合いもある)
261
:
『婚約期間』 ─5日目─
:2015/05/21(木) 01:36:34
>>258
(瀬良野)
「お、おう。任せた・・・・ゼ」
心なしか声を震わせながら、『エルガマル』が応じた。
ズギュ
メ ギャン!
瀬良野はスタンドを発現する。
奇妙な『片眼鏡』が目元に現れ、『過去遡行』の準備が整った。
チャリリリ――ン
『コイン』60枚を『換金』し、いざ『遡行』・・・・と思ったときだ。
「『60枚』で戻れるのは、『60分』だけだゼ?
『60万』なんだからヨ」
『エルガマル』が髭を撫で、瀬良野の手元を見つめている。
「ま、『クラウン』が遡行した後でも、
おまえさんの手元に『換金』はできるから、
ひとまず『遡行』させてもいいンだがよ・・・・念の為、な」
>>259
(ウィル)
瀬良野に呼びかけながら、周囲の警戒に入る。
アウレアと逆の方向を見回すが、
一階はもちろん、上階の窓にもあちこちに人影がある。
敵の正体、攻撃手段がわからない段階では、
『警戒しようがない』というのが正直なところだが・・・・
>>260
(アウレア)
瀬良野にルンクスと邂逅した場所を伝えた。
ウィルが協力してくれてはいるが、
ここではどうしても、護衛は困難だ。
女神像を見遣る。
石像は2m近い台座の上にあり、ほぼ人間と同サイズ。
大きな水がめからは水が溢れ、真下の噴水に注がれていく。
噴水があるため、真下にはは入れないが、
その影に入れば、一方を塞ぐ壁には使えそうだ。
かなり頑丈そうなのも具合がいい。
ルンクスと邂逅したベンチまで『8m』ばかりで、比較的近いのも利点だ。
三人の目的など知らぬかのように、
うららかな日差しが、中庭を包んでいる・・・・穏やかな午後だ。
262
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2015/05/21(木) 01:47:51
>>261
『噴飯もの』ってことなんだろうな、とエルガマルを見つつ。
あらゆる『無駄』を省くこの男が、ファーレンハイト――『刺青師』と
互角に付き合っているこの男が、ルンクス『ごとき』に後れを取るとは思えない。
いや、確実に勝っているとも言い切れないが、少なくとも互角ではあるだろう。
それはともかく。
「此処だと流石にわたしの『ラヴ・ランゲージ』でも警戒しきれない。
そこの女神像の陰に移動しよう。背中を預けられるものがあれば、
警戒も大分楽になるとは思うし」
了承が得られれば、全員を女神像の陰に誘導する。
ルンクスがいた場所からは陰になる配置だ。
『黄金糸』の結界で投擲物などを察知する策もあるが、
目立ちすぎる上に準備が面倒だ。いくら四方を壁で覆われているとはいえ、
『黄金糸』を壁から壁へ這わせるのはかなり時間がかかる。
その間に襲われてしまっては何の意味もない。
一応、両拳を使って地面を『黄金化』して『黄金の拳』を作り、
それを自分の拳に設置し直すことで『黄金の義手』を作っておきたい。
『接触発動』の能力を『花嫁』が持っていた場合、攻撃に触れることすら危険だ。
だから、『黄金』を間に噛ませることで防御時の能力発動を防ぐ考えである。
攻撃力は若干落ちるが、スピードは腕の動きに依存するから問題ない。
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