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【場】砂浜

1ZAKI:2015/01/01(木) 00:41:57

倉庫街の西、H湖の入口にほど近い砂浜地帯。
以前殺人事件が起きた『いわくつきの場所』だが、今は落ち着きを取り戻している。
シーズン中には海の家が栄え、沖では沈没船が静かに時を過ごす。
治安は悪くもなく、ランニングにやってくる一般人も多く見られるが、
『歩くスイカ』や『突然変異クラゲ』、『人を操る影』など不思議な情報も多く、
『黄金町のミステリースポット』と化しているきらいもある。


―┘          ┌┘
―┐ H湖     ┌┘   ┌┐   住  宅  街   
  │      ┌┘   .┌ ..│...      ‖
   ┐     │    ┌ ┌┘       ‖←メインストリート
   │    │   ┌  │         ‖
    ┐   │  ┌  ┌..       黄金原駅
     │  └─┘┌―      ┏ ━■■━ ━ ━
  ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛    ‖←ネオンストリート
       │      └―┐黄金港.. 繁 華 街  
       └┐   ┌――┘       倉庫街
 ─────┘   └◎―――――――――――

2門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 01:50:43

                       『新年』。

今、外出している大抵の者は初詣やら繁華街での年越しイベントなどを楽しんでいるのだろう。
多くの者と楽しい時間を共有し、『交流』を深めるのは確かに素晴らしい事だ。

しかし――― あまりに混み入った場所では、一つ一つの出会いはどうしても『薄くなる』。
だから、あまり人が居ないような場所に行って、同じような感性の人物と出会い、濃密な『交流』を図る。
こういうのが、充実した『人間関係』を創る『秘訣』じゃあないのか? と、この門倉は思うわけだ。

少なくとも、今年、この場所に来たのは俺が『初めて』だ。
初めての『砂浜』。ジョリジョリとした足の感覚。悪くない。

そして、重要な事は、ここからは綺麗な『日の出』が見れるという事だ。
海から昇り上がる『初日の出』。さぞかし美しい事だろう。

そんなわけで門倉は『砂浜』で待つ。
冷え込む海辺の『寒さ』など今の彼にとって瑣末事なのだ。

3ようこそ、名無しの世界へ…:2015/01/01(木) 01:55:26
>>2


デーン  デン

 デーン  デン

   デンデン デンデン デンッ

 ジョーズの曲が聞こえそうな感じで  

君の元に海辺から『サメ』が迫ってきている。結構大型だ

4門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 02:01:21
>>3
「へええ、『サメ』が居るのか。ここの海」

感嘆する門倉。そして、彼の常識が正しければ、
サメが『海辺』から砂浜に上がってくる事などまず無い。
何かのトラブルで打ち上げられるなどすれば別だろうが、
そんな状態のサメが自分に危害を加えられるはずも無い。

つまり、門倉が慌てる必要はまるでなく、少し『海』から離れ、
遠くからサメの動向を、手持ち無沙汰に眺めるだけだ。

「海水浴なんか来る時は注意しなきゃな。あんまり来ないけど」

5ようこそ、名無しの世界へ…:2015/01/01(木) 02:07:36
>>4

>サメが『海辺』から砂浜に上がってくる事などまず無い。

 チッ  チッ   チッ(人差し指振りつつ) 甘いぞ、その考えは
蜂蜜よりも 甘い

 甘い甘い。

 その『サメ』は、さも当然とばかりに何と『砂浜』のほうへと

 『跳んだ』   軽く、本当に其処が自分の居場所であるかのように

 何かを咥えた様子の一メートル半越えのサメは砂浜に到着する
君の目の鼻の先の元でだ…そして

  『よっしゃー   真珠ゲッドだー!』

 そう、サメが『喋った』 意気揚々と

6門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 02:21:02
>>5

「………………」

眼前で『砂浜』に『跳躍』するサメを確認した『門倉』は、
まるで現実から目を逸らすように、サメから視線を外し、遠い目で『海』を見やる。


  ………
       ………
              ………
                    ………

夜明けまではまだ少しある為、『海』はコールタールみたいに『暗い』。
なるほど、この闇より深い闇を含んだ『海』なら、
 どんな生き物の存在をも許すのかもしれない。

「つまり、世界の不思議を俺が、この『門倉』が、
  初めて『発見』した。そういう事か………」

妙な結論に達した門倉は、改めて『サメ』を見やる。
今度はなんと『サメ』が『サメ』の分際で喋り始めていたが、
全てを悟った門倉に動揺は……無い。

「やあ やあ やあ やあ!
 君、真珠を手に入れたのかい? よかったねェ。
           そんな君の『部屋』は『竜宮城』かな、ハハハ」

動揺は無いが、話しかける内容はどこか支離滅裂だ。

7貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/01/01(木) 02:33:43
>>6


シ  ュ   ゥウウ ンッ!


 『暗い』コールタールのような『海』 なるほど、幻想的であり
未知の空間は無限の空想を醸し出す幻想の世界だ。

 話しかける君のさなか、そのサメが本当に陸でも平気で話し続ける
サメならまだファンタジーで魅力溢れたのだが。

 君の前で、意気揚々とホタテ? らしき貝を咥えるサメ。

 それは『女性』に変貌する。そのグロテスクな体躯は瞬く間に
ピンク色のティーンエイジャーとも言えぬ体つき、『入れ墨』入り
臍出しルックの耳に幾つもピアスを付けた女性はホクホク顔で立っていた。

 「ラッキィ★ ハッピーニュウイアーで真珠ゲットー☆
このサイズならめちゃくちゃでかい真珠入ってるよ〜。こりゃ
かなりの良いものになるねーへへへへ…ん?」

 そう、だらしない笑みでホタテ貝に接吻してる女は
話しかけてきた君に対し今更ながら気づいたとばかりに顔を向ける。

 「…うわっ! やばっ★ 今の全部見てた感じ?!」

 そう、片手で口を抑えて君『門倉』を見るだろう。

 「うわー…結構、今見た事内緒にしてくれると助かる感じなんだけど…あはは」

 冷や汗を垂らして、女『貞菜』は君にお願いする。

8門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 02:47:22
>>7

    シ  ュ   ゥウウ ンッ!

陽気に語りかける『門倉』の眼前で、サメは『女性』へと変貌する。
門倉の常識を更に飛び越えた『変化』。これは―――ー

 「に………『人魚』か? 『人魚』なのかい?」

門倉は自分の知識の中で一番近いものの名を挙げる。
冷静に考えると結構違うのだが、『伝説』というのは往々として捻じ曲がるものだ。
こういった存在が『伝承』という伝言ゲームの中で、
形を変えて人魚として伝わっているのかもしれない。

 そう! 門倉は今まさに! 『伝説の人魚』に出会ったのだッ!


     ……… ………  ………  ………


                          「そんなわけは、ないか――――」

寒さで脳みそが凍り付いていたのだろう。
『門倉』は本来、こういう超常現象の『正体』をよく知っていた。
『人間の精神』から発露する『力』。それは―――

  「もちろん内緒にするよ、君の『スタンド能力』の事はね」

『門倉』は『貞菜』に語りかける。
その口調はすでに冷静そのもの。平常運転の気取った『門倉』だ。

9貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/01/01(木) 02:55:20
>>8

>「に………『人魚』か? 『人魚』なのかい?」

!!!

 貞菜 綾女はその言葉に心がざわついた。

 貞菜にとって、『人魚』とは…子供の頃からの『憧憬』なのだ。

そして、その理想に適う『力(スタンド)』を手に入れた事は天啓そのものであり
そう他者から見られると言う事はまさに『理想』であって・・・

 > 「そんなわけは、ないか――――」

「いや!! そこは思ってよ!! 人魚だと素直に思ってよぉ!!」

 一瞬にして、冷静に否定してくれやがった男子に涙目で近寄り強く言い切る。

 乙女の純情傷つけるって最低だと思わん? え、思わない? あっ、そう・・・

 まぁ、そもそも『サメ』だもんなぁ…やっぱ早く入れ墨の兄さんに頼んで
人魚になれるようにして貰いたいなぁ…って

 「えっ、あんたもそうな訳? …はぁー、この町って何?
刺青兄さんのハーレム町なの?? みんな入れ墨彫ってるハッピーな場所?」

 スタンド使いに出逢うのは、これでナッちゃん合わせて二人目だが。
秋映って場所もスタンド使いらしきの結構居るし……ブームってレベルじゃない
騒ぎで一杯いすぎじゃね?

10門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 03:04:16
>>9
「『刺青』、ああ、君もあそこで『彫って』もらったんだね。
 それで、『目覚めた』、と。まるで俺と一緒だ」

『門倉』はうんうんと頷く。ちなみに『門倉』は20歳前後の男。
栗色のソフトモヒカンでスカーフ、ワインレッドのジャケットを羽織っている。

「じゃあ俺たちには深い『共通点』があるというわけだ。
 それはとても『ハッピー』な事だね。
 俺の名前は『門倉 良次(かどくら りょうじ)』、よろしく」

『門倉』は友好的に右手を差し出す。握手を求めているようだ。

「ところで、君は『人魚』って呼ばれたいの?
     そんなような事を言ってたけど……」

11貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/01/01(木) 21:50:44
>>10

 「ご丁寧にどーもん。私は貞菜 綾女(さだな あやめ)
気軽にあーやんとかさーたんとか呼んでもいいよん? ふふふ」

 と、冗談っぽい笑みを浮かばせながら握手に応じる。ブンブンと擬音
をつけそうな勢いで門倉の手を上下に動かしての激しいハンドシェイクだ。

 >「ところで、君は『人魚』って呼ばれたいの?
     そんなような事を言ってたけど……」

 「え、そー言う事を初対面で聞いちゃう〜? 聞いちゃうタイプ??
結構積極的ね、門倉君ってば」

 そう、微妙にオーバーリアクションを披露しつつも・・・。

 「――『憧れ』  だからかな」

 そう、少し表情を改めて厳かな雰囲気を覗かせて呟く。

 「…長々話すと面倒だから簡潔に言えば人魚って、綺麗じゃん? 
私はまぁ…あんま清潔な人生ってのに縁がないのよね。
 だから『人魚』になりたいってわけ。
 刺青の兄さんが言うには、お金さえあれば成れるって言うらしいからねー」

 だから、絶賛金儲けの思案中なのだ。と付け加えてニヒッと
ピンクのパンクな女は告げた。

12門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 22:08:50
>>11
素直に握手に応じる『貞菜』に笑顔を向ける『門倉』。
どうやらこの『貞菜』という女性、かなりフレンドリーな性格なようだ。

 「『憧れ』。―――いいね、そういうの」

正直、『人魚』がそこまで綺麗かは分からないが、『理想』があるのは素晴らしい事だ。
そしてその『変身願望』。彼女のパンキッシュな格好はその理想の代替なのだろう。
格好に似合わずロマンチスト。『部屋』は意外とメルヘン系かもしれない。

「『魚になれる』っていうのが君の能力なのかな?
 その能力を突き詰めていけばいずれ『人魚』になれる、というわけか」

あの『刺青屋』では確か『発掘』などという
『才能』の限界を伸ばすようなサービスもやっているときいた。
その為の資金が必要という事なのだろう。

「『お金』ね。少しぐらい工面してあげたいけど、
 きっとそういうイージーな『お金』じゃあ駄目なんだろうな。

 まあ、とりあえずココで会ったのも何かの縁。
  そろそろ『日の出』だから、一緒に見ていこうよ」

13貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/01/01(木) 22:32:46
>>12

 「あぁ、絶対に人魚になって見せる」

 「『お金』は、そんないい〜よ、初対面の男に貢がれても
私ってばちょっとしか相手出来ないよ〜ん? なーんて」

 笑いつつ、門倉の隣に立ちつつ海辺を見る。

 「そうだね、そろそろ『日の出』だ
黄金町の『今年』が、始まるね★」

 幾多もの人間 スタンド それに付属する色々因果

 全部のその流れを泳ぎ切る事が出来た時。私はなれると思う

 「良い一年になると良いね ニヒヒ☆」

14門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 22:43:43
>>13

 「そうだね、良い一年に」

そして、『門倉』は『貞菜』と共に、
黄金町の輝かしい『日の出』を観覧する。


 パァ ァ ァ ァ ァ ア ―z______

,,,   ゙゙;;;;;           ,;;;;;゙゙     ,,.;;;;゙゙
;;;;;;    ゙゙゙、-'''"´ ̄ ̄`"''''-、゙゙゙    ,,.;;;;;;゙゙゙   ,;;;゙゙
 ゙゙゙゙;;;;;,, /           \ ,,;;;;;゙゙゙゙    ,;;;;;゙゙
;;;;;,, ゙゙゙/   ○     ○     ヾ゙゙    ,,;;;;;;゙゙゙
゙゙゙;;;;;;;;,,i     \__/      i,,,,,;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙
   ゙゙゙|      \/       |゙゙゙゙゙
从从 ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄丶 ̄~\ ̄从从从从从从从
 /  //    / |  i, 丶  \  \
   / /   /__|  i,  丶 \
 /    _/    ∧_∧   丶  \


まばゆい陽光の元、『貞菜』は決意を固め、『門倉』の一年も今、始動する。

   ………
         ………
               ………
                     ………

ところで……この場所についてずっと気になっていた事がある。
他の場所と違い、この場所はどうも、『カッコがついていない』ような気がするのだ。
これ以上はもっと上の次元の話で、『門倉』には認識出来ない話ではあるが……。

これが元で今日の活動が『初夢』にならない事を祈りながら、『門倉』はその場を後にした。

15錏葉九郎『ザ・シグマ』:2015/01/08(木) 23:22:17
  プゥ〜

煙がたなびく。

プハー

焚き火の横でタバコを吹かす筋肉が、砂浜で静かに海を眺めている。夜に。

16錏葉九郎『ザ・シグマ』:2015/01/12(月) 23:39:54
誰もいなくなった。

17薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/01/13(火) 01:09:11

海に何か思い入れがあるでもない。

夏は、稼がせてもらった。
依頼、売り子、肝試し。

(うん、悪くなかった。今年もまたやろう。)

砂浜を歩く。
特に目的はない。

(……冬の海は寒いなあ。)

単なる散歩だ。その白い髪と赤い目は、否応なしに目立つが。

18薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/01/14(水) 00:17:49
>>17
しばらく歩いて、帰った。

19鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/25(日) 00:29:57
特にすべきことは見当たらない。
何となく冬の海を見に来ることだってあるだろう。

  「………」

無愛想な長身の男がパイプを片手に海を眺めている。
ロングのトレンチコートにシルクハットの黒ずくめ。
一昔前の漫画に出てくる悪役みたいだ。

20稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/25(日) 02:08:45
>>19

「……」
「……寒ぅ……」

仕事帰りのご当地アイドルである。

海に来たいこともある。
理由はいろいろあるが……

「……ん……」

(なんだあれ……厨二っぽ……シルクハットておま……)

興味のある物を見つけた。
少し遠巻きに目線を向ける。

21鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/25(日) 02:27:33
>>20
冬にしては珍しいほど海は静かだ。
それでもやはり風は冷たく、辺りに人気(ひとけ)は無い。

 「…………」  チラ

男は恋姫を一瞥するが、特に興味は示さない。
会釈もせずにパイプをふかし続ける。

22稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/25(日) 08:51:27
>>21

恋姫は青い眼鏡を掛けており、その下の瞳は桜色。
そして肌は、病的に白い。

「……」

(黒づくめの男……えひ。……つーかほんと黒! だな……まじ厨二っぽい……)
(……ブーメランだ。えひ。)

それ以外のところ……つまり長い髪とか、コートとかは全部黒だ。

つまり、人の事は言えない。

「…………」
(……スルーかよ……えひ。)

会釈の無いのには……べつに怒りとかはない。
      
(……どうするかな……まじでちょうやばい奴かもだしな……)

だが、迂闊に近づける空気でも、なさそうだ。
やや遠巻きに観察しつつ、出方を伺う……

23鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/25(日) 17:59:18
>>22
言葉はない。
目つきは決して良くないが、睨んでいるフウでもない。
ただ目の端に捉えているだけ、という感じだ。

  「フン………」

男がつまらなそうに息を漏らすと、
パイプから立ちのぼる紫煙が恋姫の顔へと降りかかってきた。

24稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/25(日) 19:08:20
>>23

「…………」

         「!?……げほっ……うわ、うわっ……!」

      イラッ…


「…………」

          ザッザ

顔の前で手を動かしつつ、少し離れる。

「『わざと』……か? おまえ……信じらんねえ……」

            イライライライライライライライライライラ

「……こんなんだから嫌煙厨が増えるんだろうな……イライラする……」

怒気を込めた顔と、声だ。

25鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/26(月) 12:59:19
>>24

 「……」 「…………」

 「失礼………」

別に『わざと』ではないんだけど、
弁解するために口を開くのは面倒だな、という感じ。
妙な間を挟み、ぶっきらぼうに一言詫びた後、
流れる煙の動線を外すように後退する……

                    ススス

それは奇妙な事に『スライド式』だった。
直立不動のまま、足を一切動かさない、
あたかも空港の『オートウォーク』のような移動。(スC)
それにつられるように、煙がチャンバーから逃げ出す光景。

26稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/26(月) 23:33:12
>>25

「……えひ。」
「分かりゃいいんだ分かりゃ……」

「……」

                    ススス

「……は?」

(あ、明らかにおかしいだろ物理的に考えて……!)

思わず二度見……いや、三度見してしまう恋姫。

顔と足元で視線が行き来する。

「……」

      「何だそれ……?」

思わず疑問がそのまま口から出る。

(何のつもりだよ……ふざけた絵面しやがって……ネタかまじか……)

27鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/26(月) 23:47:48
>>26

 「…………」

 「……何だろうな」  プカー

恋姫の疑問に応えたようでいて、かといって独り言のように。
虚ろげな三白眼は声の主を捉えるのやめ、飽きずに煙を眺め続けている。
と、先程の妙な『スライド』でクルリと恋姫の方に向き直り――

 「………『ここ』…禁煙だったのか?」

 「…灰皿は置いてあるんだがな……」
                           スススス

物理的におかしなモーションのまま近づいていく。
恐らくは恋姫の後方にある『灰皿』を目指しているのだろう。

28稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/27(火) 00:06:44
>>27

「……足にホバーでも仕込んでんのかな……? それか東洋の神秘とかそういう……?」

「……」

         イラッ…

少しだけ振り向き、灰皿を確認。
すぐに振り向く。

「……別にぃ……吸うのはおまえの勝手だしぃ……」

「…………僕がイライラしてるのは……『僕の顔に煙がかかった』からだ……」

(……まあ近づいたの僕だし、あんま言うとDQNっぽいな……)

「……でも……」

「……賠償しろとか土下座しろとか言ってるんじゃなくて、僕がイライラしてるだけだから……」

……『足元』に視線を向ける。

ある『可能性』が、恋姫の中に浮かびつつある。

29鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/27(火) 00:20:19
>>28
 「フム……失礼したな」
              ど っ ち も
 「頼まれたトコロで『賠償も土下座も』しないが……」

新手のホバーかも知れないと踏んだが、
ホバーが砂浜でスムーズに動くのはどことなく違和感がないでもない。

 「イライラしてる時は……人に近づかないコトだな」
 「…特に……僕みたいな無愛想なヤツには…な」

パイプの中身を灰皿に捨てながらボソボソと喋る。

30稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/27(火) 00:36:15
>>29

「……」            
「……おう……」

(……今回は僕から吹っかけたようなもんだしな……)

これは相手の言い分が正しい、と思う恋姫であった。

謝罪もされたのだし。

「……でさ……」

再び足元に視線。

「…………仕組みは……? どっかのエージェントで、秘密の技術があるとか……?」

顔に視線を戻す。

31鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/27(火) 00:48:51
>>30

 「……仕組み………『コレ』か…?」
                          ススス

スライドしながら、困ったような顔(といっても殆ど変わらない)を見せる。
名も知らぬ手合いに『スタンド使い』であることを易々と告白するものではない。
別にこれといった害もないし、人と比べて警戒心が強いというわけでもないが――

 「仕組み……仕組みか………」

  「…………」

 「気合……だな…」  ドーン

少しからかうことにしたのであった。
そ知らぬ顔でウソを吐きながら、自販機の前に移動する。

32稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/27(火) 00:58:15
>>31

   ススス

「……」
「は?」

流石に信じていない顔だ。

(……スタンド能力かと、思ったけど……『ビジョン』が見当たらないしな……無いスタンドか……)


(それか……)
(……まじで気合い……? いやいやありえん……常識的に……)

(……スタンドって常識的か?)

「……」

「…………気合いって……どんな気合いなんだよ。どっかの仙人様に習ったとか……?」

不信半分、疑い半分といったところだろうか。そんな声色だ。

「紹介して欲しいもんだわな……えひひ。」

33鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/27(火) 01:14:53
>>32
                 ガチャコン

 「まァ……『こういうコト』なんだがな」

自販機から缶コーヒーを取り出しながら、
左腕を捲くって日に灼けていない生白い肌に彫られた『刺青』を見せる。
湿地の石をひっくり返した時のように『無数の昆虫』が這っている、そういう図柄だ。
その刺青に重なるように、半透明のナナフシめいた『スタンドの腕』が重なり合っているのが見えるだろう。

 「君が既に聞いた事があるかどうかは
  知らないし…全然興味もないが……」

 「弁天橋の下に…仙人みたいな刺青師がいて……
  その人の『作品』だよ………それだけだ……」

34稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/27(火) 02:13:44
>>33

「うわっ……」

虫は……特別苦手ではないが、好きではない。

(……きも……厨ニ病……グロ好きみたいな……? もしくは虫キングとかか……?)

正直不気味だ。恋姫は眉を顰める。
そして腕……

「……気合い……まあそれも気合いみたいなもんか……えひ。」

「精神の力……だから。」

スタンドの、腕。

「……」

「……そういうのもあんのか。えひ……痛そう……」

流れを読むなら――『刺青でスタンドを発現』した、だろうか。

そして、この『移動』はそのスタンドのたまものということ。
タネは分からないし、教えてくれるはずもなかろう――と恋姫は思う。

「……まあ……詮索は、あんましない……うん。けど……」

              『オォォォォ……』

恋姫の背後に現れる――『ペスト医師』の如き黒衣のビジョン。

「……まあ、おあいこってことでひとつ……」
「僕の仙人様は……洒落た感じだった。えひひ……えひ。」

……笑み。
ビジョンは、すぐに消えた。

35鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/27(火) 22:12:02
>>34

 「フン……『やはり』というカンジだが…」

 「…そのスタンドを…精神の象徴と呼ぶには…
  なかなかオゾマシイ……見た目だな…」

                ズ  ズ ズ ・ ・ ..‥

男の、顎の下辺りから引き剥がされるように発現するその全貌。
上半身は衰えた老人のような痩身、下半身は蜘蛛のような八本足。
異形めいたヴィジョンのせいか、本体である男の身体と癒着しているかのようにも見える。

 「…まァ……人のコトは言えないが…」

『ブルー・サンシャイン』の、毒気のあるヴィジョンに含み笑いながら付け足した。

36稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/27(火) 22:33:55
>>35

「えひ……変な奴は大体……『そうだ』ってな……」

「僕の経験上だけどな……」

そして、発現される『半人半虫』めいたスタンド――

                ズ  ズ ズ ・ ・ ..‥


「うわっ……」
「……虫仙人か……」

(……終盤ダンジョンのクソうざい敵って感じ……)

愉快な見た目ではない。少なくとも恋姫のセンスでは。

「……」
「……ホバーか、気功術のがロマンあったなぁ……えひ。」

恋姫はビジョンから視線を外す。
興味の対象から外れたのだ。

37鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/27(火) 23:47:03
>>36

 「虫仙人……悪くない響きだな…」

ヴィジョンは解除。小さく頷きつつ缶コーヒーをすする。
呼称は思いがけず気に入ったようだ。

 「………『飼い主に似る』というヤツか」

 「『ロマン』は人それぞれだからな……
  僕からして見れば…ひねくれてるのはお互い様という気もするが……」

先程見たヴィジョンと、少女の雰囲気を重ね合わせる。
カラスが嫌いとかではないし、どちらかといえば動物の中では好きな方だが、
そういう『スタンド』使いというのは大概ひねくれているものだったりする。

38稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/28(水) 00:01:58
>>37

(……虫好き……しかも刺青にするレベルの……なら、スタンドも虫になるし虫仙人も褒め言葉……)

自分のスタンドを思い浮かべる。

(……カラスマン? 嫌だな……)

「……」

「…………まあ、お互い……普通じゃあないんだろうな。えひ。」

スタンド使いは『おかしい』。


「普通じゃないからこんなもん持ってるんだろうし……」

それが正であれ負であれ、おかしい奴しかいない。
……恋姫は、そう考えている。

「……」

「……そういえば、さっき何してたんだ……? 物思い……?」

39鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/28(水) 00:18:15
>>38

 「お互い……似てないコトもない…か」

異形という意味で少なからず親近感を覚えないでもない。

 「さっき……?」
 「…別に…何もしてないが……
  そうだな……物思いかもしれない……」

実際何もしていない。
砂浜でタバコ吸ってただけである。

 「たまには遠くに行ってみたいというかな……
  ……こう見えて…海洋ロマンとか冒険譚みたいな物語は好きでね……」

 「君……旅とかは好きか…?
  ……いや…そんなコトはないか……」

少女はどう見てもインドア派だった。
なお、盛大なブーメランでもある。

40稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/28(水) 00:28:41
>>39

「……かもな、『かも』……」

さほど親近感はない。
だが、『同族』――という意識はほんの少し生まれる。

(こいつは……マイナス側……僕も同じ……あのクソ警官とか、オタサーの姫とか……クソ店員とかもこっち……)

(……レオとかは違う……あいつらは、プラス側……)

嬉しいとかそういうのはない。
カラスも蜘蛛も、暗闇の生き物。それだけだ。

「……遠くか……」
「まあお察しの通り、あんま考えた事ないな……うちでゲームしてんのが楽しいし……」

(……全国ツアーとか……無い無い……身の丈に合わない。)

見た目通りの回答だ。

「……そのナリで? えひ。」

そして、そちらの……見た目通りでない嗜好に、やや笑う。

「……えひ……南米で、虫とりに行くとか……?」

41鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/28(水) 00:48:38
>>40
                      そ れ
 「鋭いな……手っ取り早いのは『昆虫採集』だよ……
  だが……『虫取り』は仕事でもあるからな……」

 「ちなみに害虫専門だ……
  シロアリからスズメバチまで……」

おもむろに名刺を取り出す。
書いてあるのは『害虫研究家』というひどく曖昧な肩書き。

 「冬場は儲からないから……
  ……駆除の依頼でもあったら電話してくれ…」

缶コーヒーを飲み終え、くずかごに放り投げる。

 「ごく単純に…普段は篭りっきりだから……
  ……遠出したいってだけの話だよ…」

 「……初対面の人間に言うようなコトじゃあないが…」

自嘲気味に笑う。

42稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/28(水) 01:09:03
>>41

「まじかよ……虫のプロか……えひ、いいな……趣味が仕事って憧れるよ……」

名刺を受け取る。

「まあ……贔屓にするわ……」

「シロアリとかは、ないと思うけどな……多分な……」

そして、しまい込んだ。
恋姫は名刺など持ち歩いていない。

「……僕、恋姫……稗田 恋姫(ひえだ れんひめ)……」
「まあ、名前くらいは名刺のお返しったことでひとつ……」

小さく頷く。

「……で、僕もまあ、国内なら……トカイの方のデカいゲーセンとかいきたいな……」

「……普段篭ってるから……」

あくまでインドア派の笑みだ。
自嘲の意図は、鶴山よりは薄い。

「……でもって……」
「…………そろそろ、帰ろうと思うんだけど……」

別に報告することでもないのだが、なんとなく……だ。

43鶴山マズル『マイクロブラインド・ハーヴェストメン』:2015/01/28(水) 01:38:51
>>42

 「害虫対策は早めにしておくものだ……
  名前は……電話が来たときのために覚えておく…」

終始ローテンションで無表情で無愛想ではあるが、
割と本当に儲かっていないらしく、荒ぶる営業のポーズ。

 「まァ……ゲームとかは詳しくないが……
  …普段行かないトコロに足を伸ばしてみるだけでも……な」

 「おっと……僕もそろそろ失礼する……」

引き止める理由もないし、自分も帰ろうと思っていたところだ。
喫煙具を懐にしまい入れる。

 「じゃあ…また…」
                スススス

 「それと……冬はキャンペーン価格だ……」

                    ススス――――ッ
営業もしつこかった。
ともあれスライド移動しながら帰宅するのである。帰る足は早い。(スB)

44稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/01/28(水) 02:20:24
>>43

「えひ……まあ、考えとく……」

(ちょっ……なんだそのポーズ……笑える……やめろや真顔で……)

「えひひ……」
「……まあ、あんまり時間とかもないし……な。いろいろな……」

何かしら思うところはあるのか、数度ほど頷く。
そして。
                スススス

「……お、おう……」

ススス――――ッ

「…………ま、またな……えひ。」
「……」

(……なんだあの速さ……)

やや呆然とするところもあるが、とりあえず帰った。

45日向ナツ『ニンジャマン』:2015/01/30(金) 00:02:11

 「………」

防波堤の突端に立ち、
小型の双眼鏡で沖を見つめている幼女。

吹きすさぶ海風にも微動だにしない『爆発ツインテ』。

46ようこそ、名無しの世界へ…:2015/01/30(金) 00:06:37
>>45


…   !☆

  ソロ〜リ    ソロ〜リ


       パッ!

突如 日向 ナツの小型の双眼鏡を遮る影が出現する! 
   ナツの視界は真っ暗に なった!

 「二ヒヒ☆   さてさ〜て★  私が誰かわかるかニャー☆?」

  そんな声が頭上が降ってくる。どう考えても隠す気がない

47日向ナツ『ニンジャマン』:2015/01/30(金) 00:14:47
>>46

 「……」

  ギュインッ

双眼鏡の位置はそのままに、
ツインテの先で背後の相手を撫ぜるように、首を大きくそらせて声の主を見上げる。

 「『しのび』の、うしろにたつのは、きけんだよ〜」

  「『せんせー』」


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