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【場】砂浜

1ZAKI:2015/01/01(木) 00:41:57

倉庫街の西、H湖の入口にほど近い砂浜地帯。
以前殺人事件が起きた『いわくつきの場所』だが、今は落ち着きを取り戻している。
シーズン中には海の家が栄え、沖では沈没船が静かに時を過ごす。
治安は悪くもなく、ランニングにやってくる一般人も多く見られるが、
『歩くスイカ』や『突然変異クラゲ』、『人を操る影』など不思議な情報も多く、
『黄金町のミステリースポット』と化しているきらいもある。


―┘          ┌┘
―┐ H湖     ┌┘   ┌┐   住  宅  街   
  │      ┌┘   .┌ ..│...      ‖
   ┐     │    ┌ ┌┘       ‖←メインストリート
   │    │   ┌  │         ‖
    ┐   │  ┌  ┌..       黄金原駅
     │  └─┘┌―      ┏ ━■■━ ━ ━
  ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛    ‖←ネオンストリート
       │      └―┐黄金港.. 繁 華 街  
       └┐   ┌――┘       倉庫街
 ─────┘   └◎―――――――――――

2門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 01:50:43

                       『新年』。

今、外出している大抵の者は初詣やら繁華街での年越しイベントなどを楽しんでいるのだろう。
多くの者と楽しい時間を共有し、『交流』を深めるのは確かに素晴らしい事だ。

しかし――― あまりに混み入った場所では、一つ一つの出会いはどうしても『薄くなる』。
だから、あまり人が居ないような場所に行って、同じような感性の人物と出会い、濃密な『交流』を図る。
こういうのが、充実した『人間関係』を創る『秘訣』じゃあないのか? と、この門倉は思うわけだ。

少なくとも、今年、この場所に来たのは俺が『初めて』だ。
初めての『砂浜』。ジョリジョリとした足の感覚。悪くない。

そして、重要な事は、ここからは綺麗な『日の出』が見れるという事だ。
海から昇り上がる『初日の出』。さぞかし美しい事だろう。

そんなわけで門倉は『砂浜』で待つ。
冷え込む海辺の『寒さ』など今の彼にとって瑣末事なのだ。

3ようこそ、名無しの世界へ…:2015/01/01(木) 01:55:26
>>2


デーン  デン

 デーン  デン

   デンデン デンデン デンッ

 ジョーズの曲が聞こえそうな感じで  

君の元に海辺から『サメ』が迫ってきている。結構大型だ

4門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 02:01:21
>>3
「へええ、『サメ』が居るのか。ここの海」

感嘆する門倉。そして、彼の常識が正しければ、
サメが『海辺』から砂浜に上がってくる事などまず無い。
何かのトラブルで打ち上げられるなどすれば別だろうが、
そんな状態のサメが自分に危害を加えられるはずも無い。

つまり、門倉が慌てる必要はまるでなく、少し『海』から離れ、
遠くからサメの動向を、手持ち無沙汰に眺めるだけだ。

「海水浴なんか来る時は注意しなきゃな。あんまり来ないけど」

5ようこそ、名無しの世界へ…:2015/01/01(木) 02:07:36
>>4

>サメが『海辺』から砂浜に上がってくる事などまず無い。

 チッ  チッ   チッ(人差し指振りつつ) 甘いぞ、その考えは
蜂蜜よりも 甘い

 甘い甘い。

 その『サメ』は、さも当然とばかりに何と『砂浜』のほうへと

 『跳んだ』   軽く、本当に其処が自分の居場所であるかのように

 何かを咥えた様子の一メートル半越えのサメは砂浜に到着する
君の目の鼻の先の元でだ…そして

  『よっしゃー   真珠ゲッドだー!』

 そう、サメが『喋った』 意気揚々と

6門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 02:21:02
>>5

「………………」

眼前で『砂浜』に『跳躍』するサメを確認した『門倉』は、
まるで現実から目を逸らすように、サメから視線を外し、遠い目で『海』を見やる。


  ………
       ………
              ………
                    ………

夜明けまではまだ少しある為、『海』はコールタールみたいに『暗い』。
なるほど、この闇より深い闇を含んだ『海』なら、
 どんな生き物の存在をも許すのかもしれない。

「つまり、世界の不思議を俺が、この『門倉』が、
  初めて『発見』した。そういう事か………」

妙な結論に達した門倉は、改めて『サメ』を見やる。
今度はなんと『サメ』が『サメ』の分際で喋り始めていたが、
全てを悟った門倉に動揺は……無い。

「やあ やあ やあ やあ!
 君、真珠を手に入れたのかい? よかったねェ。
           そんな君の『部屋』は『竜宮城』かな、ハハハ」

動揺は無いが、話しかける内容はどこか支離滅裂だ。

7貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/01/01(木) 02:33:43
>>6


シ  ュ   ゥウウ ンッ!


 『暗い』コールタールのような『海』 なるほど、幻想的であり
未知の空間は無限の空想を醸し出す幻想の世界だ。

 話しかける君のさなか、そのサメが本当に陸でも平気で話し続ける
サメならまだファンタジーで魅力溢れたのだが。

 君の前で、意気揚々とホタテ? らしき貝を咥えるサメ。

 それは『女性』に変貌する。そのグロテスクな体躯は瞬く間に
ピンク色のティーンエイジャーとも言えぬ体つき、『入れ墨』入り
臍出しルックの耳に幾つもピアスを付けた女性はホクホク顔で立っていた。

 「ラッキィ★ ハッピーニュウイアーで真珠ゲットー☆
このサイズならめちゃくちゃでかい真珠入ってるよ〜。こりゃ
かなりの良いものになるねーへへへへ…ん?」

 そう、だらしない笑みでホタテ貝に接吻してる女は
話しかけてきた君に対し今更ながら気づいたとばかりに顔を向ける。

 「…うわっ! やばっ★ 今の全部見てた感じ?!」

 そう、片手で口を抑えて君『門倉』を見るだろう。

 「うわー…結構、今見た事内緒にしてくれると助かる感じなんだけど…あはは」

 冷や汗を垂らして、女『貞菜』は君にお願いする。

8門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 02:47:22
>>7

    シ  ュ   ゥウウ ンッ!

陽気に語りかける『門倉』の眼前で、サメは『女性』へと変貌する。
門倉の常識を更に飛び越えた『変化』。これは―――ー

 「に………『人魚』か? 『人魚』なのかい?」

門倉は自分の知識の中で一番近いものの名を挙げる。
冷静に考えると結構違うのだが、『伝説』というのは往々として捻じ曲がるものだ。
こういった存在が『伝承』という伝言ゲームの中で、
形を変えて人魚として伝わっているのかもしれない。

 そう! 門倉は今まさに! 『伝説の人魚』に出会ったのだッ!


     ……… ………  ………  ………


                          「そんなわけは、ないか――――」

寒さで脳みそが凍り付いていたのだろう。
『門倉』は本来、こういう超常現象の『正体』をよく知っていた。
『人間の精神』から発露する『力』。それは―――

  「もちろん内緒にするよ、君の『スタンド能力』の事はね」

『門倉』は『貞菜』に語りかける。
その口調はすでに冷静そのもの。平常運転の気取った『門倉』だ。

9貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/01/01(木) 02:55:20
>>8

>「に………『人魚』か? 『人魚』なのかい?」

!!!

 貞菜 綾女はその言葉に心がざわついた。

 貞菜にとって、『人魚』とは…子供の頃からの『憧憬』なのだ。

そして、その理想に適う『力(スタンド)』を手に入れた事は天啓そのものであり
そう他者から見られると言う事はまさに『理想』であって・・・

 > 「そんなわけは、ないか――――」

「いや!! そこは思ってよ!! 人魚だと素直に思ってよぉ!!」

 一瞬にして、冷静に否定してくれやがった男子に涙目で近寄り強く言い切る。

 乙女の純情傷つけるって最低だと思わん? え、思わない? あっ、そう・・・

 まぁ、そもそも『サメ』だもんなぁ…やっぱ早く入れ墨の兄さんに頼んで
人魚になれるようにして貰いたいなぁ…って

 「えっ、あんたもそうな訳? …はぁー、この町って何?
刺青兄さんのハーレム町なの?? みんな入れ墨彫ってるハッピーな場所?」

 スタンド使いに出逢うのは、これでナッちゃん合わせて二人目だが。
秋映って場所もスタンド使いらしきの結構居るし……ブームってレベルじゃない
騒ぎで一杯いすぎじゃね?

10門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 03:04:16
>>9
「『刺青』、ああ、君もあそこで『彫って』もらったんだね。
 それで、『目覚めた』、と。まるで俺と一緒だ」

『門倉』はうんうんと頷く。ちなみに『門倉』は20歳前後の男。
栗色のソフトモヒカンでスカーフ、ワインレッドのジャケットを羽織っている。

「じゃあ俺たちには深い『共通点』があるというわけだ。
 それはとても『ハッピー』な事だね。
 俺の名前は『門倉 良次(かどくら りょうじ)』、よろしく」

『門倉』は友好的に右手を差し出す。握手を求めているようだ。

「ところで、君は『人魚』って呼ばれたいの?
     そんなような事を言ってたけど……」

11貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/01/01(木) 21:50:44
>>10

 「ご丁寧にどーもん。私は貞菜 綾女(さだな あやめ)
気軽にあーやんとかさーたんとか呼んでもいいよん? ふふふ」

 と、冗談っぽい笑みを浮かばせながら握手に応じる。ブンブンと擬音
をつけそうな勢いで門倉の手を上下に動かしての激しいハンドシェイクだ。

 >「ところで、君は『人魚』って呼ばれたいの?
     そんなような事を言ってたけど……」

 「え、そー言う事を初対面で聞いちゃう〜? 聞いちゃうタイプ??
結構積極的ね、門倉君ってば」

 そう、微妙にオーバーリアクションを披露しつつも・・・。

 「――『憧れ』  だからかな」

 そう、少し表情を改めて厳かな雰囲気を覗かせて呟く。

 「…長々話すと面倒だから簡潔に言えば人魚って、綺麗じゃん? 
私はまぁ…あんま清潔な人生ってのに縁がないのよね。
 だから『人魚』になりたいってわけ。
 刺青の兄さんが言うには、お金さえあれば成れるって言うらしいからねー」

 だから、絶賛金儲けの思案中なのだ。と付け加えてニヒッと
ピンクのパンクな女は告げた。

12門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 22:08:50
>>11
素直に握手に応じる『貞菜』に笑顔を向ける『門倉』。
どうやらこの『貞菜』という女性、かなりフレンドリーな性格なようだ。

 「『憧れ』。―――いいね、そういうの」

正直、『人魚』がそこまで綺麗かは分からないが、『理想』があるのは素晴らしい事だ。
そしてその『変身願望』。彼女のパンキッシュな格好はその理想の代替なのだろう。
格好に似合わずロマンチスト。『部屋』は意外とメルヘン系かもしれない。

「『魚になれる』っていうのが君の能力なのかな?
 その能力を突き詰めていけばいずれ『人魚』になれる、というわけか」

あの『刺青屋』では確か『発掘』などという
『才能』の限界を伸ばすようなサービスもやっているときいた。
その為の資金が必要という事なのだろう。

「『お金』ね。少しぐらい工面してあげたいけど、
 きっとそういうイージーな『お金』じゃあ駄目なんだろうな。

 まあ、とりあえずココで会ったのも何かの縁。
  そろそろ『日の出』だから、一緒に見ていこうよ」

13貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/01/01(木) 22:32:46
>>12

 「あぁ、絶対に人魚になって見せる」

 「『お金』は、そんないい〜よ、初対面の男に貢がれても
私ってばちょっとしか相手出来ないよ〜ん? なーんて」

 笑いつつ、門倉の隣に立ちつつ海辺を見る。

 「そうだね、そろそろ『日の出』だ
黄金町の『今年』が、始まるね★」

 幾多もの人間 スタンド それに付属する色々因果

 全部のその流れを泳ぎ切る事が出来た時。私はなれると思う

 「良い一年になると良いね ニヒヒ☆」

14門倉『ソウル・ダンジョン』:2015/01/01(木) 22:43:43
>>13

 「そうだね、良い一年に」

そして、『門倉』は『貞菜』と共に、
黄金町の輝かしい『日の出』を観覧する。


 パァ ァ ァ ァ ァ ア ―z______

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从从 ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄丶 ̄~\ ̄从从从从从从从
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まばゆい陽光の元、『貞菜』は決意を固め、『門倉』の一年も今、始動する。

   ………
         ………
               ………
                     ………

ところで……この場所についてずっと気になっていた事がある。
他の場所と違い、この場所はどうも、『カッコがついていない』ような気がするのだ。
これ以上はもっと上の次元の話で、『門倉』には認識出来ない話ではあるが……。

これが元で今日の活動が『初夢』にならない事を祈りながら、『門倉』はその場を後にした。

15錏葉九郎『ザ・シグマ』:2015/01/08(木) 23:22:17
  プゥ〜

煙がたなびく。

プハー

焚き火の横でタバコを吹かす筋肉が、砂浜で静かに海を眺めている。夜に。

16錏葉九郎『ザ・シグマ』:2015/01/12(月) 23:39:54
誰もいなくなった。

17薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/01/13(火) 01:09:11

海に何か思い入れがあるでもない。

夏は、稼がせてもらった。
依頼、売り子、肝試し。

(うん、悪くなかった。今年もまたやろう。)

砂浜を歩く。
特に目的はない。

(……冬の海は寒いなあ。)

単なる散歩だ。その白い髪と赤い目は、否応なしに目立つが。

18薬師丸 幸『レディ・リン』:2015/01/14(水) 00:17:49
>>17
しばらく歩いて、帰った。


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