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【場】『湖畔』 その3

1ようこそ、『黄金町』へ:2014/12/14(日) 01:25:29
日本有数の汽水湖、『H湖』に臨むロケーション。
H湖は北側は深く、南は遠浅。
ウナギ、カキ、スッポンの養殖が盛んな他、
マリンスポーツのメッカでもある。
『湖畔』は、『H湖県立自然公園』にも指定されている。


―┘          ┌┘   ◎
―┐ H湖     ┌┘   ┌┐   住  宅  街   
  │      ┌┘   .┌ ..│...      ‖
   ┐     │    ┌ ┌┘       ‖←メインストリート
   │    │   ┌  │         ‖
    ┐   │  ┌  ┌..       黄金原駅
     │  └─┘┌―      ┏ ━■■━ ━ ━
  ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛    ‖←ネオンストリート
       │      └―┐黄金港.. 繁 華 街  
       └┐   ┌――┘       倉庫街
 ─────┘   └――――――――――――

前スレはこちら

【場】『湖畔』 その2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1371219014/

951立花『リンネ・ラジオ』『XTC』:2015/10/15(木) 00:55:34
>>950
「ほっといてください!」


背後からかけられる声に、ダッシュで逃げ出す。
だが所詮子供の足だ。そう早くない。
運動不足の中年オッサンならば引き離せただろうが……


「なっ!? 『スタンド』……!
 ああっ」


さらに破ス精BBBなどというスタンドを出されて対抗できるはずもない。
本を奪い取られた少女は悲痛な声をあげた。


「ひぇぐ!」


ついでにバランスを崩して転んだ。

952鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/10/15(木) 00:59:37
>>951
「えっ!?」
鶫は立花の反応を見てきょとんとした。

「…あー…そうか。」
エロ本の回収には成功したものの、
今はそんなことよりも転んでしまった彼女のほうが心配で、気になる。

「スタンドか…
 その名前はウチもよく知ってるんだけど…」
そう言って少し膝をついて手を伸ばしてみる。

「…すまねぇ、乱暴なことしちまってさ。
 立てる?けがは…してないか?」
どこか親近感を覚えたのだろうか。
先程よりも随分特徴が穏やかである。

953立花『リンネ・ラジオ』『XTC』:2015/10/15(木) 01:04:44
>>952
「……ふぐ
 大丈夫です」


口ではそう言っているが若干涙目だ。
さらに奪われたエロ本を見て唇を噛み締める。
頬が紅潮しているのは、走ったからか、恥ずかしいからなのか。

もはや言い逃れできる状態ではないし、
強そうなスタンドを出されては、抗うことも逃げることもできない。
少女は死刑前の罪人のように項垂れている。

954鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/10/15(木) 01:08:02
>>953
「んー、まぁその…
 しつこく聞いて悪かったよ。
 その、いきなりこんなのを出しちまったりしてさ。」
近くにはいかにもつよそうなスタンドが居る。
パワーは結構あるのだとひと目で分かりそうなコワイ見た目だ。

「…んー、膝を擦りむいてないか心配だな。
 どうなんだ?」
とりあえず立花に擦り傷がついてないかを確認しようとしているようだ。

「あー、その…
 誰にも言わねぇよー。
 女の子が持ってたって、何の意味もねぇしな。こういうのは。」
そう言ってしばらくエロ本を確認する。
投げ捨てるつもりかもしれない。

955立花『リンネ・ラジオ』『XTC』:2015/10/15(木) 01:16:57
>>954
「……」


少女は無言で、大人しく体を確かめられた。
立たせてみると、ちょっと手のひらと膝が赤くなっているが、怪我はしていないようだ。
コンクリートだったら擦り剥いていたのだろうが、湖畔の近くの柔らかい地面だったおかげだろう。


「別に意味ないってことは無いと……
 いえ、なんでもありません……」

(うああああ……さっきからもう、なにを言っているんだ俺は……
 知らないよ女のエロ本事情なんて)


まあ、世の中にはエロ本を必要とする女もいるだろう。
詳しくは知らないが、少女漫画というのは意外とエロいというか、生々しいらしいぞ!
エロ本を確認すると、裸の女性が■■■で、エロい漫画も載っているようだった。

956鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/10/15(木) 01:21:10
>>955
「ほーう、けがはなかったみたいだ。
 まぁ、良かったよかった。」
そう言って軽くぽんぽんとたちばなの頭を撫でる。

「ん?…まぁそうかも知れねぇけど…
 ガキんちょにはまだ早いな、こういうのは。」
と言ってひとまず、一通り読んでみた。

「なるほど」
そして本を閉じる。

「やっぱこういうのは速いなぁ。
 生々しいぜ、いろいろと描写が。」
鶫は落ち着いたものだ。
こういうのは慣れてるのかもしれない。引きこもっていた分だけ。

「…とりあえず元の場所に戻しておこうか。
 この辺の適当なとこに、ウチが戻しとくよ。」
と、周囲の草むらを確認して、軽く移動を始めた。

957立花『リンネ・ラジオ』『XTC』:2015/10/15(木) 01:29:26
>>956
「そうですね……
 そうですね」

(なにこの状況)


頭を撫でる。
少女の髪はよく手入れされており柔らかかった。


「……はい」

(今のうちに逃げようか……
 でも、もしまた追いかけてきて捕まったらさらに気まずいぞ)


少女は小さな身長をさらに縮みこませながら、
重い歩調で鶫の後ろをゆっくりとついてきた。

958鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/10/15(木) 22:03:37
>>957
「ん、まぁ…
 さっきの知り合いとかそういう話については聞かないことにするよ。
 もしいるなら、見つからなかったとでも言っといてくれ。」
そう言って軽く首を動かす。

「ウチは警察でも教師でもねぇからなー。
 このことは内緒にするさ。口が固いからな。ウチは。」
と言って、ひとまずエロ本は近くの茂みに隠しておいた。

「…んー…
 やっぱウチって見た目怖いかなぁ?」
少し警戒してそうかな?と思って何気なく訪ねてみた。

959立花『リンネ・ラジオ』『XTC』:2015/10/15(木) 22:18:25
>>958
「はい……」


少女は消え入りそうな声で返事を返した。
まだ頬が少し赤い。


「見た目……ですか?
 うーん、その『スタンド』はちょっと怖い……と思います」


当人に向かって怖いというのも失礼だと考えたのか、
少女は微妙に矛先をずらして返答した。
まあ、手に焼印ついてるスタンドとか実際怖い。

960鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/10/15(木) 22:37:48
>>959
「んまぁ…元気出せって。」
ちょっと同情したのだろう。
軽く肩に手をかけてほほえみかけた。

「んー…確かにこのスタンドは
 見た目がコワイだろうな。
 すまんすまん。」
そう言ってスタンドは解除する。

「まぁ、心配しないでいいぜ。
 後は何にもなかったってことでさ。
 ここの道は初めてじゃねーなら、このまま別れてもいいけど…」

961立花『リンネ・ラジオ』『XTC』:2015/10/15(木) 22:55:44
>>960
「はい。ありがとうございます」


鶫の気遣いに、少女は努めて明るい声で返事をした。
ちょっと急に声のテンション違いすぎて、
逆に空元気が見え見えだったが。


「そう、ですね。
 ここら辺は散歩でよく来ますし。
 私は大丈夫です」


どうやら送っていく必要はなさそうだ。

962鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/10/15(木) 23:15:13
>>961
「んー?おう、
 元気そうだな。ならば良し。」
そう言ってから軽くうなずいて

「そうかそうか。
 なんなら、きっと問題ないな。
 帰り道には気をつけなよ。」
と、行ったところで、少し自分の胸ポケットを軽く探ってから

「フッフッフ。
 ここも何かの縁ってことでな。
 うちのお店のことでもついでに宣伝しとこうかね。」
そう言って名刺を差し出した。
『代々薙精肉店 バイト 代々薙鶫』と、
パソコンで作られた臭い名刺を出してみせた。

「縁があったらよろしく。
 うまい肉がいつも売られてるからな。」
と、微笑んでみせた。

963立花『リンネ・ラジオ』『XTC』:2015/10/15(木) 23:23:16
>>962
(バイトの名刺って……)


まあ自作ならちょっとしたおちゃめだろう。
両手で丁寧に受け取る少女。


「私は……立花りっかです。
 機会があったら行かせてもらいますね」


このような出会いであるからには他人の関係ままが望ましかったが、
自己紹介されては返さないわけにもいかず。立花は名乗った。

964鶫『ザ・ナンバー・オブ・ザ・ビースト』:2015/10/15(木) 23:45:40
>>963
「おうー、そうしてくれるとうれしいぞー、りっかちゃんとやら。
 うちは誰でも歓迎さ。」
そう言って軽く微笑んでみせると。

「んじゃぁ、いつかまた会おうぜー。
 おみせもよろしくたのむぜー。」
軽く手を振りながら、湖畔からゆっくりと去っていった。

965立花『リンネ・ラジオ』『XTC』:2015/10/15(木) 23:51:09
>>964
「はい、では……」


こちらも軽く手を振り返しながら、去っていく鶫を見送った。


「……」


そして、完全に姿が見えなくなって、数分。


「……『XTC』」


立花は小さなカートのスタンドを発現すると、
いそいそと乗り込んだ。


「うわあああああああああ、恥ずかしいッ……うおわああああああああ」


          ドギャー!

そして叫びながら物凄いスピードで湖畔を去っていったのだった。

966東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/23(金) 21:37:31
湖畔の近くにある、木々の群れ。
その森の中、巨木の枝の上に一人の『スタンド使い』が立っていた。
白色の布地に砂をまぶしたようなスタンドを身に纏っている。

「ふぅー・・・」

『バッ』

ゆっくりと呼吸を整える。そして、跳躍。
近場にある木から木へと、人間を超えたスピードで移動していく。
だが慣れていないのか、所々に危うさが見られるようだ。

967ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/23(金) 23:42:07
>>966

    「なんだテメェは?」


           「『SASUKE』の挑戦者か?」


     タンッ!

             ビュンッ


樹木から飛び降り、『1mブランコ』を発現。
スタンドを纏った『東雲』に並走するように、
『1mブランコ』を連続的に発現し、空中ブランコにて『東雲』を追う。

968東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/23(金) 23:54:51
>>967

「っ!」

突如として現れた新手の『スタンド使い』に、思わず視線を向ける。
虚空に設置されるブランコ、あれは間違いなく『スタンド』だろう。
ひとまずは、声をかけられたならば会話だ。
とある木の枝で足を止めようとして、しかし勢いを殺しきれず、東雲は前につんのめる。

「うお・・・ッ!」

『メリィッ』

だがその前に片手で幹を掴み、めり込むような力で己を支えることに成功する。
枝を軽く蹴り、折れない程度の強度はあることを確認した上で、『ブランコ』のスタンド使いの方を見た。

「『挑戦者』っちゅうんはあっとるが、挑むのは『場』じゃのうて『人』じゃ」
「『4m』の巨人に打ち勝つ術を考えとる」

「あんたはここで何を?」

969ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/24(土) 00:05:21
>>968
「だから『立体機動』を磨くってわけか?

 ―――――うぉっ、とォ!」


視界に飛び込むのは野太い幹。
咄嗟に『クールボーン』の両手で掴むと、
そのまま『逆上がり』のように一回転し、勢いを殺す。


     「『テクニック』を超えた『テクニック』。
      このハイジが目指すのは、そーいうところだ。

      手始めに『ブランコ』の捌き方を馴らしてたってところよ。
      ……そして、なるほど。『纏うタイプ』のスタンドか」


純白のヴィジョンスーツをしげしげと眺め、口角を吊り上げた。

970東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/24(土) 00:17:42
>>969

「まぁそういうことじゃ」
「じゃけぇ、この策は場の状況に左右されやすい。敵が先に足場を破壊しに来たら厄介じゃ」

不安定な足場の移動に慣れることも大事だが、それが通用しなかった場合の事も考えておく必要がある。
そしてその男は眼前に現れた幹を上手く掴み、手慣れた様子で一回転をして勢いを殺した。
顎に手を当て、その様子を眺める。

「見事なモンじゃのぉ。あんた、これな戦い方は得意そうじゃ」
「わしのような『纏うタイプ』の売りは機動力じゃけぇの。だがハイジさんのスタンドも負けちゃあおらんか」

いかにも戦い慣れている。ひょっとしたら、彼も『ランカー』なのかもしれない。

「ところであんた、『闘技場(アリーナ)』のことは知っとるんか?」

971ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/24(土) 00:26:42
>>970
「『ワニ』が獲物を水場に引きずり込むようなモンか。
 そりゃあ、誰だって自分の得意なフィールドで闘いてェよなァ、

 その『巨人』にしてみりゃあ、その『木』だってへし折って、
 足場も崩して、『溺れたシカ』みてェに獲物を食い殺すだろーよォォ〜〜〜ッッ」


幹をよじ登り、左手の大樹で身体を支えながら立ち上がる。
ニッカポッカに付いた木クズを払い、ブーツをそのニッカポッカで擦る。


      「あぁン?

       ――――『アリーナ』ァ?」


      「そーだなァ、知ってるぜ。
       その口振りだと、テメェも『ファイター』ってところか。

       おおっと、そっちが期待してるような立場じゃあないぜ。
       オレはその試合を見たことも、参加したこともねぇのよ」


眉根を寄せた不機嫌そうな表情を見せ、のったりと大儀そうな口振りで話す。

972東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/24(土) 00:48:18
>>971

「『溺れる』前に角を刺せるか、それができりゃあ最上じゃ」
「まぁ水場に落とされた時んことも考えんといけんがのぉ」

『初見』でないのは正直ありがたい。こうして対策を練る時間があるのは、アリーナならではだろう。
そしてその男は、予想とは違い『ファイター』ではなかった。
不機嫌そうな表情の理由は分からないが。ひとまずハイジの言葉には、頷いておく。

「なんじゃ、もったいないのう。あんたの戦いも見てみたかったけぇ」
「むしろハイジさんは、どこでそげぇ腕を磨いて来たんじゃ?」

973ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/24(土) 01:07:09
>>972
「『喧嘩』だよ、オレはいつだって『喧嘩』だ。
 何処で? って言われりゃあ、『そこら辺』ってな具合よォォ〜〜〜ッッ」


     「そして、オレに言わせりゃあ『アリーナ』ってのは『運動会』だろ?
      よーいどん! で凶器も不意打ちもなく、
      安全の保証された『檻〈グラウンド〉』での闘い。

      『総合格闘技』じゃあ実戦に劣る『グレイシー』が強いみてぇに、
      『ルール』があれば『ルール』に適したヤツが強くなるに決まってるだろーが」


         ガン

                     ガン


靴底で樹皮を削るように大樹の胴を蹴り、頭上の木の幹を掴む。
身体を引き寄せ、足裏から発現する『1mブランコ』を蹴り、宙へと昇る。


            「だがよォ、ご希望とあらば見せてやるよ。
             『クールボーン』の闘いってヤツを。

             オレも明日からマンションの解体工事があるからな、
             何も殺し合うってわけじゃあねェ、ちょいとした『組手』ってヤツよ」

『東雲』を見下ろし、ヴィジョンである『骸骨像』を発現する。

974東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/24(土) 01:21:10
>>973

「なるほどのぉ。わしもそっちの畑じゃったが、『スタンド使い』には会わんかった」
「この街は『スタンド使い』が多いけぇ、相手には不足せんようじゃの」

ハイジの発言は確かにその通りだ。『相撲取り』が『レスリング』の舞台で戦えば本来の実力が発揮できないように。
戦闘を『スポーツ』化とまでは行かずとも、ある程度『規則』を設けて戦う『アリーナ』は喧嘩とは舞台が違う。
『アリーナ』だからこそ強いスタンドもあれば、『喧嘩』向きの能力を持つスタンドもいるだろう。
そして、ハイジから告げられたのは───その『喧嘩』の申し出だ。
『ザイオン・トレイン』の下で、にぃ、と口を歪ませる。

「そがいに気ィ遣ぉてくれるんなら、胸を借りさせていただくとするかのう」

願ってもない、久し振りの実戦だ。
自分は、『アリーナ』だけでしか発揮できない強さには興味がない。断る理由などない。

975ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/24(土) 23:03:37
>>974
「いいぜッ、やろうじゃあねェか」


      ダンッ


『ブランコ』を発現し、森林を抜けるように滑空していく。
(※希望のステージ等はありますか?)

976東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/25(日) 00:28:59
>>975

「わしは東雲 忍(しののめ しのぶ)、スタンドは『ザイオン・トレイン』じゃ」

名乗りを上げつつ、自分も木々の群れを縫ってハイジの後を追う。
その間に、『アリーナ』でも使ったロープを袖元から出しておこう。


(※特にありません。ハイジさんにお任せします)

977ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/25(日) 23:18:58
>>976
自身は『ボディバッグ』に入った『財布』と『スマートフォン』、
『タバコ』、『ライター』、『予備バッテリー』、『コード』以外に所持物はない。
ブランコの行き着く先、それはブナの『原生林』だ。

雨上がり後と言うこともあり、地面のぬかるみや水たまりもチラチラと見られる。
木々の間は広く、両手を伸ばしながら走ることも出来るだろう。
(※木の枝振り、太さ等はレス内で触れた方の言い切りで可能と致します。)

【イメージ画像】
ttp://blogs.c.yimg.jp/res/blog-b2-47/ftosi2312/folder/438900/65/9577965/img_9?1341183320


            ギュァッ

                     ――――ズザザッ


『東雲』から『5m』の距離を取り、背後を振り向く。


      「じゃあ、始めようじゃあねェか」



『骸骨』を思わせる『人型』のヴィジョン。
スタンドが『接触』した『空中』に『ブランコ』を作る。

『クールボーン・スウィング・トループ』
破壊力:C スピード:B 射程距離:E(1m)
持続力:D 精密動作性:A 成長性:C

【記】能力詳細まとめスレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/72

978東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/26(月) 00:19:34
>>977

同じく持ち物は、『ロープ』の他は学生服のポケットに突っ込んだ『スマホ』と『財布』のみ。

「ここか」

まずは足元を確認。ぬかるみは機動力に影響が出る。
だが、『ザイオン・トレイン』のパワーならば大した問題ではないだろう。転倒には気を付ける必要はあるが。
水たまり、つまり『液体』は鎧を溶かすものになり得ることも頭に止める。


>      「じゃあ、始めようじゃあねェか」


「よろしくお願い─────」

頷きつつ、左手で袖元から『1m』のロープを取り出しつつ抜き放つ。

「申し上げます」

そして言い終わると同時に地面を踏みしめつつ真っ直ぐ走る。同時に『ザイオン・トレイン』を『噴塩化』する。
先ほどのハイジの言葉、『テクニック』を磨くとの辺りからして、恐らくパワーやスピードはそこまでではない。
接近戦に持ち込んだ場合、『ザイオン・トレイン』は有利に運べると予想。
そこで警戒すべきは、ブランコを用いた三次元的な移動だ。
こちらの最初の行動は、まずハイジと『クールボーン』への距離を詰める。
そこで敵はどう出るか。牽制代わりの投擲か、それともやはり移動に出るか。
右腕は、『クールボーン』の攻撃に備えてフリーにさせておく。





全身から『塩』を噴くスタンド。纏うタイプ。
このスタンドの触れたものは『塩』を噴く。
その様は積雪のようで、
最初はうっすらと、次第に厚くなり、
最終的には『岩塩』と化し、対象を閉じ込める。
『塩』は水に弱く、『岩塩』でも瞬時に溶解する。
スタンド自身も『塩』に覆われるが、これは『鎧』として機能する。

『ザイオン・トレイン』
破壊力:B スピード:B 射程距離:E
持続力:B 精密動作性:C 成長性:B

【記】能力詳細まとめスレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/
9003/1311712763/540

979ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/26(月) 22:24:54
>>978
スタンドを纏った『東雲』はまっすぐに突っ込んでくる。
そのスピードは『クールボーン』と同等、接近戦に自信のあるタイプだろう。
袖から取り出したロープに視線をやり、口角を吊り上げた。


     「パンツのゴムなんか何に使う気だ?」


見せた以上は『罠』じゃあない。『武器』だ。
だが、己の能力である『ブランコ』以上に寄る辺となる器物じゃあない。
『東雲』が『2m』以内に到達した瞬間、『クールボーン』は動き出す。


           ギュンッ!


左半身を前に出し、左手をダンクシュートを決めるように天高く構える。
そのまま右脚による『前蹴り』を放ちながら、『左手』と『右足裏』から『1.5mブランコ』を発現する。
『左手』から発現した頭上スレスレの『ブランコA』、『右足裏』から発現した脛の高さの『ブランコB』、
その両方の鎖同士が重なり合い、『噛み合う』ように発現するのだ。
これにより、張り詰めた『鎖』は柔軟性を失って『鉄棒』となる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
             ┯
          ○/ . ○
      ○  ./_.  ー\
      / /┷       < \
     .<\  ↑       ↑
クールボーン─┘       └─東雲
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


      「『遊び』のように人を殴れる、なんて言うけどよォ、
       オレの『クールボーン』も全くそのとーりってヤツよ」

              ブランコ
      「オレの『 遊 具 』は人を殺せる」


そして、『前蹴り』は『ブランコA』の踏み板の上を抜けて、
『東雲』の腹部目掛けて一直線に放たれる。パス精CBA
類稀なる器用さと『ブランコ』の自動作成により、一連の行動は全て『同時』。

980東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/26(月) 23:49:40
>>979

「ブランコを武器にしとるヤツに言われとぉないわッ!」

笑いながら応える。
お互いに、ロープもブランコも武器足り得ることを知っている。『スタンド使い』だからだ。
日常的なものも『スタンド』ならば、武器として使うことができる。
もっとも、能力の産物であるブランコと、能力と組み合わせて使う『ロープ』では、やや脅威は落ちるが。

射程内に入ると同時に、『クールボーン』が動く。
左手と右足裏で板を設置、更にそこから伸びる鎖を『噛み合わせる』。
これにより、ブランコの鎖はたわむことがなくなる。
そして、設置と同時に素早い前蹴り。

(速いのぉ)

そのスピードは『ザイオン・トレイン』と同速。接近戦は得策と思っていたが、さほどではないようだ。
それに向かって、フリーにしていた右手で払いのけようと動く。
『クールボーン』の攻撃を警戒していたこと、そして後ろ足での攻撃であったことが幸いして、足首を横から打つ形で逸らすことに成功する。
しかし、東雲の突進の勢いは止まった。
また『クールボーン』は手応えからして、その『パワー』が自身を上回ることを知覚した。

「ちぃと邪魔じゃ」

そのまま殴りかかるには、空中にある『2つ』のブランコが障害となる。
よって地面を蹴り、ハイジへの距離はそのまま、ハイジから見て右側に移動したい。
そして左手を頭の高さで振るい、『ロープ』を『クールボーン』へと叩きつけるように動く。パス精BBC
この行動は、同時に腕に積もりつつある『塩』をハイジ本体へと放る目的もある。
むしろそちらがメインだ。『クールボーン』、あるいは『ブランコ』は通常物質のロープを透過するかもしれないが。
『ザイオン』のパワーとスピードで振るえば、『塩』といえど少し『痛い』。
もちろん痛い程度で済むだろう。だが目に当たれば、痛みで思わず瞑ってしまうはずだ。

981ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/27(火) 00:28:08
>>980

         バシッ!


    「チィッ、鋭ェ――――」


『東雲』の動きは止めたものの、蹴り足を払われる。
ブランコ板に着地した右足にジンと痺れが走るが、骨肉にダメージはない。
……掠めただけで威力が乗るのなら、直撃を受ければ骨が砕けるだろう。


              ――――バッ
                              バササッ


『東雲』の掴むロープが振り回され、『クールボーン』目掛けて叩き付けられる。
袖に仕込んで不自然のない『太さ』のロープであれば、『質量』も大したことはないだろう。
『クールボーン』は通常物質の『ロープ』を右手で掴み、その顔に塩が振りかけられる。


        「なんだ、こりゃあ!?
         テメェ、何のマネかは知らねェがよ……」

        「ツメやキバを引っこ抜くよーにィィ〜〜〜ッッ

                     まずは『武器』を奪うッ!」


左手で『実体化』したブランコの鎖を掴み、右手でロープを引きつつ、
左足による『上段回し蹴り』を『東雲』の側頭部に放つ。パス精CBA

両の鎖を抜けながら蹴りを放つ、『クールボーン』の技巧なら可能。
右目を瞑った状態だが、敵の位置は手にした『ロープ』の振動によって解るだろう。

982東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/27(火) 00:56:13
>>981

『グッ』

振るわれたロープが掴まれる。やはり『クールボーン』へのダメージはない。
だが、片目への目潰しは成功した。このまま連続攻撃を仕掛けたい所だが、敵もそのまま動かないわけではない。

『グイィッ』

ロープを引っ張る『クールボーン』。単純な力比べなら『ザイオン』の方が上回っているが、
『クールボーン』の目的はそれではない。ロープから伝わる振動で、東雲の凡その位置を把握する。
そして同時に素早い回し蹴り。

「見えとるんかッ?!」

視界を奪ったと思われた状態での反撃。『クールボーン』の一撃は、不意を打つ形になる。
右腕でのガードは間に合わず、東雲は咄嗟に頭を傾けて直撃を避ける。
芯を捉える形にこそならなかったが、その頭部は大きく動いた。
左側に倒れまいとして、左足で東雲は地面を踏みしめる。

「ぐおっ・・・・!」

だが、片目の視界を奪ったのは確かなはず。
そこで左手はロープを手放しつつ、再度ハイジのやや右側、今度は距離を詰め接近する形で移動する。
そして右腕をなぎ払うようにして、本体への攻撃を試みる。手刀の形での『水平チョップ』だ。
どうせ目潰しは長くは続かない、塩が当たる前に反応して閉じられていたら更に短いだろう。
回復される前に『ザイオン・トレイン』の敏捷性を活かし、『クールボーン』を避けてハイジを狙う。
攻撃が当たったなら、本体『スタンド』ともに『噴塩化』を行いたい。

983ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/27(火) 01:32:32
>>982
『東雲』は掴んだロープを引いてくる、そう予測していた。
だからこそ、相手がロープを引く『振動』に合わせて『ブランコA』を解除し、
固定された『ブランコB』を発進させて『東雲』との距離を詰め、
右手を脱力して『ロープ』を離す心算だった。(>>981メル欄)
この二つを忠実に実行した結果、奪えるはずの武器は泥濘んだ地面に落ち、
発進した『ブランコA』に乗った『クールボーン』のDFにより、『ハイジ』は引っ張られる。


               ゆぁぁぁ〜〜〜〜〜〜んん


   「ちッ、読まれたか。
    後一歩、深く踏み込めれば、
    テメェの延髄を刈り取ってたぜェェ〜〜〜〜ッッ」


              ダッ
                       バビュッ!


地面を踏みしめ、揺らぐ意識を保ちながら『東雲』は接近する。
放たれる横薙ぎの手刀、瞑った右目の視界に飛び込んでからの一撃だ。
『ブランコ板』を手中から発現し、『クールボーン』の防御こそ間に合うものの、
ぼやけた視界での攻撃に加え、その野獣じみたパワーは咄嗟に『逸らせない』。


            ガギィッ!


    「グ、ァ!
     手こずらせやがって――――」


『ブランコ板』越しの一撃は骨こそ砕かせないが、右手首を拗じられる。
振り回したり突き出したりは出来るが、握力を奪われ精密な動きには期待出来ない。
『手刀』で突き飛ばされる勢いでそのまま距離を取り、互いの距離を『3m』にまで開かせる。


            スタッ
                      ジャボッ


    「テメェはどうやら、
     マトモに闘ったら手足を抉られるタイプの『敵』だな」


全てのブランコを解除し、『クールボーン』は左手を掲げる。
脛を掠めるほどの『雑草』の生えた湿地帯、着地の際に泥が跳ねる。
左肘を傍に立つ細い『ブナ』に押し付け、身体を寄り掛からせる。
頭上には体重を支えられるほどの『幹』が伸びている。

984東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/27(火) 02:14:34
>>983

ハイジは読みと言ったが、実は東雲は相手の意図を読んではいなかった。
東雲の狙いは、最初から本体のハイジであった。
それが故に『クールボーン』との縄取りに拘泥せず、結果として幸運を拾っただけであった。

「ッ!」「そう来るかッ!」

手刀は新たに発現された『ブランコ板』で防がれた。足場のみならず、『ブランコ板』にはこういう使い方もあるのか。
『噴塩化』がそのまま進めば岩塩となるが、そのまえに解除されるか。
そして上手く間合いを離される。こちらも態勢を整える時間ができる。
背後に下がりつつ、落下したロープをもう一度左手で拾う。
間合いが広がってしまったこの状況、『クールボーン』の機動力を捉えるにはあった方がいい。
水に濡れてしまった以上、『噴塩化』はできないが。

「わしが手足を抉るタイプなら、あんたは骨を折るタイプじゃのぉ」

『テクニック』を重ねるというのは伊達ではない。技巧でこちらの猛攻を防いでくれる。
『クールボーン』のスピードに対抗するなら、『岩塩鎧』は望ましくないだろう。
右腕で近くのブナの幹を抉り取り、その破片に『噴塩化』を発動しつつ、人間並みの速度で接近する。

985ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/27(火) 23:11:32
>>984
背後に落ちている『ロープ』を拾い、『60cm』のブナ幹を抉った。
大振りの傘にも似た形状、それに『噴塩化』を施していく。


           ジャララッ

                           ガシッ


その間に『クールボーン』は上げた足裏から『1mブランコ』を発現し、
『東雲』が振り向いて『ブナ幹』を抉った時、ブランコを足場にし、
目を付けた樹幹を掴んで利用し、本体と共に樹上へと昇る。


       「昔っから『宙ぶらりん』でなァァ〜〜〜〜〜ッッ

        だから、いつだって『上』を目指すよーにしてるのよ、
        負け犬は這いつくばらせ、見下ろせるよーにしてるわけよォォ〜〜〜ッッ」


               「キハハハッ、オレはいつだって『ハイ』に闘うぜ」


昇ったばかりの中腰姿勢になって、東雲に嘲るような笑い声を飛ばす。

986東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/27(火) 23:19:06
>>985

すみません、確認をさせて下さい。
えぐり取った木片が、『60cm』ほどの長さといった認識で良いでしょうか?

987ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/27(火) 23:25:03
>>986
>右腕で近くのブナの幹を抉り取り、その破片に『噴塩化』を発動しつつ、人間並みの速度で接近する。

この文章を「ブナの幹を刳り、噴塩化を施す」と誤読しておりました。
>>985のブナ幹の破片についての下りは無視し、
東雲PLの次レスにて破片の大きさなどを記して下さい。お手数お掛けします。

988東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/27(火) 23:55:41
>>985

(了解しました、お気になさらず)

えぐった木片は、長辺が『5cm〜10cm』くらいのものが三つほど。他は指の隙間から抜けていった。

一方、ハイジはその間に『クールボーン』と共にブナの幹を登っていく。
『3m』ほどの高さに登ることができた。幹の上から中腰になって東雲を見下ろす。

「えぇ趣味しちょるわ」
「まぁわしもこちらを見下ろすようなヤツを引きずり落とすのは好きじゃけぇ、一向に構わんがのぉ」

先ほどのハイジの言を借りるなら、空中戦は『クールボーン』のフィールドだ。
覚えたての空中機動ではかなり分が悪い。よって自身の『噴塩化』は解除しつつ、
ハイジと『クールボーン』の挙動を見ながら近くのブナに半身を隠そう。
その間も、木片の『噴塩化』は継続。『岩塩』となるまで行おう。

989ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/28(水) 00:11:45
>>988
『3m』の高度を得て、ブナの樹に半身を隠す『東雲』を見下ろす。
足裏から『2mブランコ』を発現し、『北東方向・仰角45度』に主軸を指定。
大振りの軌道でブランコを漕げば、『東雲』が何処に身を隠そうと『一撃』を狙えるのだ。


          ゆぁぁぁ――――z_____ん

                      ゆぁぁぁ――――z_____ん


      「『ブランコ』ってのはよォ、
       何処にも行かねぇから動きがすぐにバレちまう。

       行ったり来たりしてるだけだからよォォ〜〜〜〜ッッ
       おっと、あまりジロジロ見てっと、フラついてゲロ吐いちまうぜ。
       頭ブッつけたばかりなんだからよォォォ〜〜〜〜〜ッッ」




東樹  _
     /|
    /
  ハ樹

990東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/28(水) 01:00:13
>>989

ハイジが幹から移動し、新たに発現したブランコを漕いでいる間に『5cm』の木片は『岩塩』に包まれた。
他の二つはもう少しといったところか。

そしてその指摘は正しい。
ブランコで左右に揺れる軌道を追うような、首を振る動きを繰り返せば、東雲の足元はふらつくだろう。

「じゃけぇ、すぐにその動きを止めちゃるわッ!」

他の木片を左手に渡しつつ、ハイジのブランコが前に来た時点でブナの木の後ろを回り、左側(東側)に出る。
そして右手の『岩塩化した木片(10cm)』を指で挟み、後ろに下がりきったタイミングを狙って投げる。パス精BBC
ブランコで揺れている限りは、一定の軌道を描き、急に加速も減速もしない。故に狙いやすいだろう。

そして『岩塩化』した分、木片の鋭さは落ちているが、それを補って硬度と重量が増している。
重量故に、投擲の軌道も安定しやすい。『クールボーン』のスピードならば
防御は間に合うかもしれないが、パワーはこちらが上のようだ。
果たして逸らし切れるか。それともブランコを解除して別の軌道に移るか。

991ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/28(水) 02:05:09
>>990


               バシュッ!

身を隠す『ブナの木』から反時計回りで回り込み、
『東雲』から見て左右に揺れる『ハイジ』目掛け、『岩塩』を投擲する。
己の左側から飛んで来る『岩塩』、唯の『防御』では残った『左手』を負傷する。


        「させるかよ、ここを何処だと思ってやがるッ!」


頭部への一撃を喰らって間もない、狙いも甘くド真ん中に命中とはいかないだろう。
そして、己の左右に伸びる『鎖』を『岩塩』に向けて引き、『岩塩』の軌道を逸らす。
『鎖』には強度と柔軟性がある。技巧を利用し、己に当たらぬように逸らすは容易い。
そして、投擲後の『東雲』は動きも止まるだろう。地へと揺れ落ちるブランコを解除し、



         バッ!

                 ――――ジャララララッ!!


『東雲』とすれ違うように前方へと飛び込む中、左手からの『1mブランコ』を後方へ伸ばす。
『ブランコ』の鎖に引かれて『直進』の軌道は『反時計回り』に変化し、
樹木の傍にいる『東雲』の肩口、腹部を鎖で巻き込むように接近する。


          「逃がすと思うなよォォ〜〜〜〜ッッ!!」


               「お前は『上』を取られたんだよッ!」


拳足による単純なカウンターであれば迫る『鎖』にて妨害し、
射程距離の『1m』にまで接近次第、『クールボーン』の手刀によって側頭部のキズを穿つ。パス精CBA
落下速度による高速移動中であっても、『クールボーン』は重力を無視して浮遊するヴィジョンを持ち、
何よりもその精密な『身体制御力』によって、回るブランコの鎖の上でも格闘戦を行える。


     |l;l!
   ./.|;li|  ̄ ̄\
  ./   !l ! _   \
 ↓  ..|i.○| |\┬z、●
     |;l:| 。゚。゚   \/
     i。!。    /\  ̄
    c cl!;.|    /   \
     l;;:i  w.. ̄|  | ̄
   w          .|  |

992東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/28(水) 22:17:00
>>991

精密かつ迅速に、ブランコ板を支える『鎖』で、岩塩弾を無傷で逸らす『クールボーン』。
しかし鎖を引っ張ったが故に、そのブランコの軌道は僅かに変わる。
『東雲』とすれ違うように飛び込んだその位置が、やや樹木から離れた位置となる。


>   ――――ジャララララッ!!

『ハイジ』が後方に鎖を伸ばし、空中での軌道を変える。予想よりは、少し大回りな形となった。
その間に、『東雲』も動く。

「もはや逃げも隠れもせんわ!」

『ザイオン・トレイン』の敏捷性なら、このスキに迫り来る二本の鎖を飛び越えるのも、下を潜るのも容易いだろう。
だがそういった大きな挙動は、連続しての三半規管へのダメージになる。
よって迫り来る二本の鎖、その下の一本の軌道に右足裏を構え、鎖が触れた瞬間、『ザイオン』のパワーで踏みおろす。


                 「ふんっ!!」


下の鎖が引っ張られれば、『ブランコ板』も、そして上の鎖も引っ張られる。上の鎖は、右脛の辺りに引っかかった。
それでもなお、『クールボーン』の精密性ならば格闘戦は行えるだろうが。


                                     「おぉりゃぁっ!」


そして迫り来る『クールボーン』に対し、右腕で被弾した頭部をガードしながら、上半身をひねり左手でアッパーを腹部に放つ。パス精BBC
当然攻撃が当たれば、先ほどのように『噴塩化』を行う。

993ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/28(水) 23:36:45
>>992


             ガシッ!


『東雲』は迫り来る『鎖』を踏み付け、
強制的に『ハイジ』と『クールボーン』を引きずり下ろす。
『ハイジ』はすぐさまにブランコAを解除し、樹木を挟んで『東雲』と対峙する。
一方、『クールボーン』は変化する高度差に対応し、そのまま手刀を振り抜くも、


             ガキィッ!


右腕によってガードされ、対の拳は腹部目掛けてアッパーを打ち上げる。
『クールボーン』は咄嗟に『左手』から『ブランコA』を発現するも、そこは負傷した部位だ。


             ボッ

                       「おおおおおお!!!!」


                          ―――――ゴォォッ!!


逸らす余裕もない。『ブランコ板』越しの一撃、腹部へ衝撃を突き抜けさせる。
フィードバックにより、苦悶の嗚咽ごと唾液を吐くハイジごと空を舞う『クールボーン』。
後方へ『俯角45°』の主軸を設置し、ブランコによって吹っ飛ぶ距離と軌道を調整する。


      「今の、は、」


                ――――ドギュゥンッ!

                                「効いたぜチクショウ!」

『ブランコ』は吹っ飛びをカバーするだけではない。
ブランコを投擲によって手放し、『東雲』目掛けてお返しする。パス精CBA
アッパーの距離で発現したブランコだ。必ず、『東雲』の至近にやってくる。


               ズザザザザザァァァ――――


               「来いやァ、『東雲忍』ゥ!」



     樹東
  ハ

       樹

994東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/28(水) 23:55:46
>>993

「捉え切れんか・・・っ!」

突き出した拳の感触で、それが防がれたことを知る。
もっとも、防がれた上から吹き飛ばすのが『ザイオン・トレイン』のパワーだ。
しかし、やはり打撃により能力下に置かれることを『ハイジ』は意識して避けている。
これが戦い慣れた『スタンド使い』の立ち回り。これが『ハイジ』と『クールボーン』。

吹き飛ばされた両者、しかし手元に作り出した『ブランコ』がその軌道を制御する。
そして作り出した『ブランコ』をそのまま投擲。だがこれだけならば、鎖で固定されたその軌道は読みやすい。

「邪魔じゃあっ!」

右手で『ブランコ』を下から頭の上までかちあげる。パス精BBC
それが成功したなら、右手にロープを持たせつつ
、人間並みの速度で『ハイジ』へと向かおう。
ルートとしては、やや迂回する形で、戻ってきた『ブランコ』が後頭部を殴打しないように。
恐らく、今はもうこれ以上の速度は出せないだろう。その際、自分に再度『噴塩化』は施しておく。

               「応ッ!!!」

『ハイジ』の声に呼応して、前進だ。

995ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/29(木) 00:30:32
>>994
弾き飛ばされた『ブランコ』は即座に解除する。
『ボディーブロー』、その一撃を喰らえば運動能力の低下は必至だ。
『東雲』のダッシュに呼応し、『ハイジ』は一歩下がって距離を取るが、
その足元に覚束なさを覚える。胃から競り上がる不快感、脂汗が滲み浮かぶ。


    「そりゃあ防がれちまうよなァ、
     オレの『ブランコ』は読みやすいからよォォ〜〜〜〜ッッ」


         「レールを見りゃあトロッコの行き先が解るよーに、
          主軸と鎖さえ見りゃあ、何処を狙ってるか丸解りだからよォォ〜〜〜ッッ」


側頭部を強打し、意識のフラつく『東雲』を『ハイジ』は機動力で翻弄した。
樹によじ登り、ブランコを漕いで視線を追わせ、ブランコから飛び降りて強襲し、
そして、破れかぶれにブランコを投擲する。攻め手を打ち続け、『ハイジ』に注目させ続けた。
そして今、『東雲』は頭のフラつく己が出せる最大の速度で『ハイジ』へと接近している。


         グィィ!

                 「だからオレは、『動かさねェ』ことにした」


>>985で樹上へ昇る瞬間、足裏から『10mブランコ』を発現していた。(>>985メル欄)
樹木に固定されてピンと張られた二本の『鎖』が地上を這い、ハイジから『十時』の方向へと伸びている。
この場は『湿地帯』、そして脛を掠めるほどに『雑草』が伸びており、ブランコ板を隠せる。(>>983
そして、地面の『鎖』を意識させない為に、絶えず『上方』からの攻めを与え続けてきた。


                 「テメェとオレが暴れてる間に、『忍び寄らせて』いたんだよ」


『ザイオン・トレイン』、猛禽の膂力と俊敏さを有する『纏うタイプ』。
ヴィジョンと異なり、『地』に足を付けて走り、その『パワー』は常に振るわれる。
その駆ける『足』を鎖にて転ばせ、体勢のグラついたところを―――――


                   バオッ!


『クールボーン』の右手から発現する『1mブランコ』のブランコ板にて、
そのパワーにて倒れ込む瞬間を狙った『カウンター』を放ち、顎下を穿つ。パス精CBA



  .  樹
 ハ .東
    .
     .樹

996東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/29(木) 00:58:24
>>995

確かに身体はぐらついている。だが全力ではないが、走れはする。
手元には投擲用の『岩塩弾』、そして捕縛用の『ロープ』。そして『ハイジ』は腹部に一発食らっている。
状況はこちらに流れている。戦意は高揚する。

そしてその強敵たる『ハイジ』が、来いと自らを呼んでいた。思わず笑みが浮かぶ。
次の自分の一手にあの強敵はどう対応するのか?そして自分がそれをどう打ち破るのか?
そんな、戦闘の興奮の最高潮にあった自分の意識は、突然の重心の移動によって一気にかき消される。

「──────────」

何が起きたのか。足を引っ掛けた、そう理解した時には、顎を衝撃が駆け抜けた。
一体足元に何が仕掛けられていたのすらも分からぬまま、己が体重の加算されたカウンターを食らった身体は、仰向けに倒れる。

『ドサァッ』



「・・・あっ・・・がっ!」

『ズルッ』

とっさに身体を起こそうとするも、手が地面を掴めない。巨躯が、生まれたての子鹿のように震えていた。
それを何度か繰り返したところで、意識が靄がかかったように重くなり、ぼんやりとして来る。

「・・・っ!?・・・・・!!」

もう東雲は、立ち上がることができなかった。

997ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/29(木) 21:33:58
>>996
ブランコを押し込んだ先に確かな手応えを覚えた。
顎骨をズラし、歯列を押し乱し、首筋をネジる感覚。


    「これが『テクニック』だ。
     オレはさっき、『人を殺せるブランコ』と言ったが、
     どうやら言い直した方が、テメェーに通じたみてェだ」


    「――――『オレはブランコで人を殺せる』、
     アゴを砕ける、って意味じゃあねぇのは、
     まぁ、今から尺を割いて説明する必要はなさそうだな」


地べたに倒れ伏した『東雲』に背を向け、全てのブランコを解除する。
地に付した『東雲』には見えるだろう。地面に引かれた一線、鈍色に光る『鎖』が。


    「
     着古した作業着を脱いで、下ろしたてのスーツに袖を通したみてェに、
     オレの全身が伸び切った。――――良い、感覚を取り戻せたぜェ
                                             」


泥の跳ねたニッカポッカを揺らしながら、山道を下っていく。

998東雲 忍『ザイオン・トレイン』:2015/10/29(木) 22:42:30
>>997

「・・・・・・・・・・」

薄れゆく意識の中で、足元に仕掛けられた『鎖』を見る。草の中に『ブランコ』を隠していたのか。
いつの間に仕掛けたのか分からない。ただ理解できるのは、『ハイジ』の口にする『テクニック』とは
『クールボーン』の精密動作性だけではないということ。
そしてその言葉通り、『ブランコ』を殺人の道具たらしめるのはその使い手であるということだ。

先ほどから何度も立ち上がろうとするも、もはや指一本動かすことすらままならない。
思えば、今までに『ケンカ』で地面に倒れたことなど一度もなかった。
ましてや確実に勝利に近付いている実感を得ている中で、こうまで一気に逆転されることも。
これが『スタンド』。これが『スタンドバトル』。───これが、『敗北』。


「・・・・・完、敗・・・じゃ」


去りゆく背中に聞こえるかは分からないが、それでも持てる力を振り絞って呟く。
勝者への賛辞として。そして、同時に自分へと敗北の悔しさを刻みつけるために。
あの強敵の『立ち回り』も『搦め手』も学んで、次はより強くなってやる。
そして、いずれは─────。

そこで、東雲の意識は途切れた。

999ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』:2015/10/29(木) 22:54:22
>>998
「(フィジカルは強かった、攻守ともにスピーディー。
  『錏葉』の『ザ・シグマ』、あれに良く似ている。

  ヤツと闘った経験が活きた。そーいう形になったな)」


振り向かず、立ち去る。
その行き先は――――

1000ようこそ、名無しの世界へ…:2015/10/29(木) 22:54:57
【場】『湖畔』 その4
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1446122576/




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