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【場】『私立秋映学園』 三学期
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昼休み、校内の中庭。一人の男子学生が弁当を食べ終わったところだ。
周囲には他に生徒の姿は見当たらない。用済みとなった弁当箱を布で包むと、ゆっくりと立ち上がる。
「・・・・・」
何かを思い返すように、空を見上げて。おもむろに、『スタンド』を身に纏った。
『ドゴォッ』
すぐさま近くの大樹へと横蹴りを繰り出し、揺れた大樹は幾つもの枯葉をゆらゆらと地面へ落としていく。
だがその前に、少年が動いた。
一つ、二つ、三つと人間を超えたスピードで放たれる拳が枯葉を射抜く。
そして最後の一枚、少年の視界やや上方にあるそれ。腰をひねり、蹴りを繰り出した。
───ように見せかけて、前に出たその足は地面を踏みしめ、軸足となる。
それを基点として、更に身体を捻らせた少年の後ろ足が高い軌道を描き、落ちる木の葉の端をかすめた。
「・・・・・違うのぉ」
足を下ろして腕を組み、首を振る。
あの男の見せた『絡め手』は、断じてこんなチャチなフェイントではなかった。
それにこういった離れ業を繰り出すには、あの『スタンド』のような精密な動きが必要だろう。
己の戦闘に『絡め手』を組み込むならば、どうすべきか。学校ではあまり使うことのなかった頭を動かして、考える。
(…ちゅうか)
(こんなことばっかりやっとるから、こっちではダチができんのかのぉ…)
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