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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>960
「そ、アミーガだよ、『アミーガ』」「『アミーゴ』だったら通じるか? それだと男性名詞になっちまうけどな」
スペイン語を含む一部の言語は単語に性別があり、対象の性別により末尾がaになったりoになったりするのである。
つまり『アミーガ』は、『女性の友人』を指す単語ということになる。
まぁ、閑話休題。
「入ってくるなら中等部か、高等部か、まァどっちかだろーが」
「早く入ってこねェかな、ホフリ」
ここのところ、それが一番の楽しみだ。
登校してきた友人に、「よぉ、入学おめでとう」って言ってやるのだ。
そんな期待に胸を膨らませながら、チラリと視線を時計へ。
そろそろ、次の抗議が始まる時間だ。
「カッ! 何考えてんのかよくわかんねェしな、センセーはよ!」
「そういうことやるかどうかは知らねェが、やらねェとも言い切れねェように見えるぜッ!」
悪戯っぽく、からかうように笑いながら、椅子からひょいと飛び降りる。
缶コーヒーを手の中でもてあそび、その暖かさを堪能しながら出入り口まで歩いて。
「まっ、暇ァ潰させてもらったぜ。アタシはそろそろ講義だからよ」
「邪魔したな、センセ!」
足で乱雑に扉を開けて、紺色の髪の少女は去っていくのであった。
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