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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>844
「……きっと。」
短い言葉だったが、決意はあった。
これからもずっと、この町で。学園の通り道の、この店に――
・・・・そして。
「ヴァン……ピーロ?」
「あ……ええと。
……多分、それで合ってます。吸血鬼…………」
「……です。」
イザベルの、驚いた顔。
ああ、それはそうだと、穂風は思った。
(私だって――)
ス -
息を吸う。
・・・・あの15年!
「……いつからなんでしょう。
50年か……100年か……ええと、ずっと、ずっと。ずぅっと……」
「親の、その親の。
……わからないです。ずっと。」
穂風が生まれるより、もっと前から。
あるいは穂風の親の――
・・・・紡がれてきた。
「……そうしてきた、そうです。
吸血鬼みたいに、おかしな……おかしなしきたりを守って。
そうすれば、一族は……ずっと、栄光の中にいられる、って。」
「……私も、そう言われてきました。
15年間、あの家の中で、ずっと。」
家から出た記憶は――数えるほどしかない。
おぼろげな記憶だ。
・・・・今となってはどうでもよかったこと。
今自分は、ここにいるのだから。
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