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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>837
「……おう、頼む」
無理はするな……とは、言えまい。
こちらからせがんだことだ。
それに、彼女が決意したことだ。
だったらそれは、無理して話す必要はない、なんて言うことは、穂風への侮辱になる。
トッ
トッ
トッ
雨粒がジャンパーを叩く。
……このジャンパーにフードはついてない。傘も、持ち合わせは無い。
半ば反射的に空を見上げた。雨粒が目元を叩き、しかめっ面になる。
「……だな。どっか入るか。
『シケ』ってわけでもなさそーだが、わざわざ降られることもねェ」
そう言って場所を移そうという穂風の言葉に同意を示し、ジャンパーの前を閉めた。
学校に入る……というわけにも行かないだろう。
行くならどこか適当なところ。
「すぐ近くに、カフェがあってよ」「とりあえずそこに行くとしようや」
微笑―――イザベルにしては珍しいそれ。普段はもっと快活に笑う――――を浮かべ、足を最寄りの喫茶店に向ける。
右腕を頭の上にやって雨を避けながら、穂風を先導するように先を歩いた。
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