したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

【場】『私立秋映学園』 三学期

836イザベル『アーキペラゴ』【大三】:2015/10/07(水) 02:03:16
>>835

              アミーガ
   「気にすんなよ、『お友達』。
    だいたい、礼ならおまえが学校に通えるようになってからだろ?」

ニヤリと笑って、ウィンクをひとつ。
俯く穂風の視線を、見上げて真っ直ぐ見つめ返す。

     「勉強はしてた、と……学力調査とかは、まァ後回しでいいな」

まずは、親の問題をどうするか、だ。

        「家の方の動向はわかんねェかァ。
         まァそうだよなァ。するってェと大分不気味だが……」

閉じ込められていた、という。
……時代遅れの、座敷牢のようなものだろうか。
しかし、彼女が『忌み子』であるようにも思えないが。
目と髪の色か? 赤い瞳が珍しかったか? ……推測の域は出ない。

     「…………」 「なぁ」

少し悩んでから、切り出す。
穂風の顔は曇っていた。それが少し、心苦しい。

       「思い出したくもねェかもしれねェけどよ……
        おまえが家でどんな暮らしをしてたのか、教えてくれねェか。
        おまえの家はどんな家で、どんな奴が住んでいて、どんな風に暮らしていたのか」

     「――――聞かせちゃくれねェかな」




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板