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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>831
「……おまえ、学校行ってないのか」
思わず、驚きの声が漏れた。
日本と言う国は、教育を義務化している。
教育の普及率で言えば世界でもトップクラスだ。
学校にも行けないストリートチルドレン、なんてのは日本じゃまず見ない。不登校なら話は別だが。
だが、この穂風の物言いは、どちらかと言えば前者のそれだ。
学校に通っていないから、どこの学校にも在籍していないから、学校に行きたいと彼女は言っている。
……流石に少し驚く。珍しい。異常と言ってもいいぐらいだ。
だが……それだけに、真摯に対応してやらなきゃいけないな、とイザベルは思った。
「あー……」
「……ま、そうだな。そりゃ偉い人に聞くべきだ。
適当な先公捕まえてもいーけどよ」
ポリ ポリ
頭を掻く。
一介の学生には、ちょっと手に余る案件だ。
「しかしおまえ、今までどうやって暮らしてたんだ? 親とかはいねェのか?」
「ああいや、言いたくなければ話さなくてもいーけどよ。
でもこういうのって多分、保護者の許可とかいると思うんだよなァ……」
親がいるなら、普通は学校に通わせてもらっているだろう。
つまり何かしらの事情があるのは間違いないが、それが込み入った事情なのは間違いない。
さて、踏み込むべきか、踏み込まざるべきか。少し困った顔をした。
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