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【場】『私立秋映学園』 三学期

776アラベル『ダウンタウン・フィクション』【中二】:2015/09/07(月) 02:14:54
>>775(鈴元)

「おっほっほっほっほ」

笑って誤魔化した。
眼はマジだが、この手の善良な手合いは気づかないんだろうな……と思っている。

「……真面目な話。何か困ったことがあったらおっしゃって?
 アタクシはこれでも『悪党』ですが……『恩義』を軽んじはしませんわ」

「真正面から挑むようなことは苦手なのだけれど……
 『アタクシの能力』は『搦め手』が大得意なのですの。

 『汚れ仕事』を押し付けるには適任ですわ。忘れないでくださいませ?」

         バチ

ウィンク! 奇妙なポージングでキメ顔だッ!
内心で超決まったアタクシってばカッコいーと思っている!


  《――と思っているんだアレは》

『ヘッドフォン』がわざわざ説明もしてくれた!

「ええいなんという親不孝者。はいはい!
 戻りますわよ! ではアタクシはこれにて!」

             ドギャーン!

皿をまとめて抱えて移動だ! なあにこれぐらい軽い軽い!
そして風のように去った!


                 《じゃあね! アデュー!》







       《………………! (ハッ》

                     トテ
                            トン!

            ペコペコ
                       スッタカター


鈴元の首に置き忘れられた『眼鏡の子鬼』も慌てて離れて帰った。
ちゃんとお辞儀を忘れないのだ。礼儀は正しいのだ。




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