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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>527
「……」
「なにそれ」
両手で頭を抱えて、暁利はよろめきながらその場にうずくまる。
今この場で『生殺与奪権』を握っているのは彼女だというのに、丸まった彼女はひどく『小さく』見える。
「意味分かんない……」
声が震える。唇がわななく。肩が縮こまる。
先ほどまで見えていた波紋は、空き缶が落ちてからはまるで見えない。
「何がどうしてそうなるの?なんでそう、『立ち向かう』ことができるの?
頭おかしい、わけわかんない、さっきとぜんぜん違う」
『渦巻き』に怯え、暁利に縋り、足を竦ませていたヤーコ。
それと、今のヤーコ。違う。暁利が求めていたものは、そういうことではない。
暁利はヤーコを直視できない。
先ほどとは立場が逆だ。笑えるくらいに、見事な対比だ。
「なんでそんなこと、言えるの?
そんなの、まるで、」
『立ち向かう者(STAND)』じゃないか。
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