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【場】『私立秋映学園』 三学期
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>>520
「……………あたしね」
嘲るような嵐ノ宮の言葉に気圧されるでもなく、ぽつぽつと。
「世界って、もう少し『優しい』ものだと思ってた」
「たまに悪い人はいても、なんとなく皆いい人で」
「どうしようもないことなんてあんまりなくて」
「なんとなく、うまく回ってくものなんだろうなって、そう思ってた」
「でも、違うんだね」
世界は意外と、『理不尽』だ。
どうしようもなく残酷で、笑えるぐらいに容赦がない。
それを理解して、也哉子は思った。
「あたしは―――――『考えたい』」
「『剣』を手に取る前に……何かないかって、考えたい。
後戻りができなくなる前に、『無手』だからできることがないかって、探したい。
それで全部考えて、どうしようもなくて、やっぱり『剣』には『剣』じゃなきゃ対抗できないって思ったら……」
「……その時に、改めてどうするかを考えたいの」
「…………甘えてるね、あたし。
なんか、ごめんね、暁利ちゃん。せっかく色々教えてくれたのに、こんなこと言っちゃって」
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