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【個】学生寮『白亜荘』 その3
1
:
『ウェルカム・トゥ・ブレックファストクラブ』
:2014/08/18(月) 22:05:27
※過去スレッド
【個】学生寮『白亜荘』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1324220488/
【個】学生寮『白亜荘』 その2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1390495687/
※関連スレッド
【供】『Force of “D”Evil』 〜Tres〜
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1408366443/
上記スレッドで供与されたPCは無条件で寮への居住を許可する。
その他のPCは管理人NPCに居住の許可を申請し、許可を得ること。
【ミ】『はくらん!』 〜Hack&Run〜
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1405081238/
【個】『白亜荘』談話室【他】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1405081514/
死んでも蘇れる『仮想空間迷宮』とその攻略のための集いのスレッド。
現在は『あかりの迷宮』が常時募集中。腕に覚えがある者もない者も乞う。
・『管理者NPC』
菱倉瀬斗『フランドリヒェン・ヴィジョン』@管理人
神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@メイド(現在ひきこもり中)
神戸かげり『パラノイド・パーク』@巨女メイド
神戸みどり『ハイランド・パーク』@双子メイド
神戸ことり『サンセット・パーク』@双子メイド
・『施設』
中央棟:玄関ホール、食堂、事務室、談話室等を備える。
しかし、何故か菱倉と神戸以外の職員の姿があった試しがない。
露天風呂付きの温泉大浴場もあり。
男女共有で、入浴可能時間をズラして使用されている。
男子寮:新築になってピカピカ。屋上では山羊が放牧中。
女子寮:新築になってピカピカ。屋上は和風庭園に離れがございます。
庭:刻一刻とかげりの飼っている動物が増えている。
現在は大小の犬の群れと養蜂の蜂の群れ、馬などが確認されている。
雑木林なんかもあるので、夏場はセミがうるさい。
プール:春夏秋冬いつでも入れるプール。
入れるってことと水温が適正かどうかは別。
地下迷宮:マジでありやがった! ただいまメイドがひきこもり中。
助け出したりすると『神様』の覚えがよくなります。
尚、女子寮に男子が踏み入ることは『死』を意味する。
849
:
『白亜荘』
:2015/11/29(日) 00:33:53
>>848
(宝塚)
君は『ヴェルサイユ』と共に、『鷲ノ巣』と対峙した。
『ス ススゥ』
『ゴールディー』が応じるように動き、構える。
右腕の『大輪』を突き出し、左腕は引いた。
『鷲ノ巣』――本体は。
『鷲ノ巣』:
「……………………」
『ポ ヤァ』
顔面が……紅潮している。恥らうように、とでも言えばいいだろうか。
君のほうを直視出来ないようで、視線が重なることはない。
だが――――
『ギュオ ォ ッ』
『シュバウッ』
突き出した右手の『大輪』が素早く突き出された! (破ス精:BBB相当)
850
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/11/29(日) 17:16:49
>>849
「…………来いッ」
(なんだ……顔が『赤い』……?)
少し、鷲ノ巣の表情に『違和感』を覚える。
『楽しむように』戦う少女ではあるが、そんな『顔』は浮かべまい。
(『龍』の野郎の能力――いや、それは後だな)
攻撃は待ってくれない。考えるのは、後回しだ。
「まずは『輪』で『リーチ』を伸ばして一撃かッ」
グイ ィッ
『ヴェルサイユ』の両腕を『クロス』させ、
右手で左手側の、左手で右手側の『チェーン』を、
それぞれ根元から『50cm』ほどの位置で掴む。
ジャッ
そしてクロスした腕を素早く開き、
二本の『チェーン』で『輪』を受け止めたい。
仮に腕を開くのが間に合わなくとも、
『クロス』した腕での『ガード』は間に合うはずだ。
851
:
『白亜荘』
:2015/11/30(月) 23:22:47
>>850
(宝塚)
君は両腕を十字に重ねて、そこから二本のチェーンで受け止めんとする。
『 ドヒュウウ ッ
ガッギィン 』
右腕の『大輪』がクロスされたチェーンに直撃ッ!
強く押し込んだ『大輪』が撓み、反射的にか、スタンドの左腕が跳ね上がる。
そちらの手にも『大輪』が携えられているが、続けての打ち込みはない――
『鷲ノ巣』:
「…………こ、この『感覚』ッ」
「燃え上がるような、この『思い』ッ」
「アキラさんなら――受け止められますよねッ!?」
眼の色が変わっている――――戦いを楽しむという態ではない。
何か、別の意図で『興奮している』ようなのだが……
《キャリャリャゥ キャローォ》
《うわ、なんていうメンドっちい能力ッ!
自分で解除できねーのかよォー》
あちらではスタンド同士の会話が聞こえてきた。
《龍野郎は拘束から逃れたっスよー》
852
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/11/30(月) 23:44:47
>>851
「ッ……『相変わらず』、いいパワーしてやがるッ!」
幾分久しぶりに受ける『ゴールディー』の一撃。
こんな状況だが――
自分はどんな顔をしているだろう、とふと思った。
「ああ、全部受け止めてやる」
「もっとも、受け止めるだけじゃねえけどなッ」
(……? なんか――『雰囲気がおかしい』ような……)
『困惑』を滲ませながら、
打ち込まれた『輪』の『衝撃』をチェーンに伝え、
『ヴェルサイユ』の両腕を内側に閉じるように捻る。
ブ ォ
『シャンデリア』を前腕の動きでハネ上げ、
鎖に伝わる『衝撃』を使って両脇から挟むように
『カウンター』を狙う。
「……おい鳥公!
龍のやつ、なんか言ってたな――
『廉』が妙だ、お前何を聞いた?」
853
:
『白亜荘』
:2015/12/01(火) 00:40:28
>>852
(宝塚)
君は鎖を跳ね上げて、両脇から挟むように、『シャンデリアの大鋏』でカウンターを狙う。
『鷲ノ巣』:
「………………!
それ……ッ! 『覚えてるッ』」
『グ クウンッ』
だが――その時、『撓んだ大輪』が跳ね戻るッ!
その反動を活かして後方に飛び退き、『大鋏』の間合いから――
『ヒュ バアン』
『ガギイ ン ッ』
『跳び離れた』! 『シャンデリア』が噛みあい、衝突。互いに砕ける……
双方の間合いは1.5メートル程度にまで開いた。未だ互いの射距離程のうちだ。
《『ヤケボックイ』だってさ! それに再点火するとかなんとか》
《古い気持ちをよみがえらせてそれに必死にさせるんだってよー!》
『ゴールディー』が両腕の『大輪』を構え直し、君の挙動を伺っている――
854
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/01(火) 16:28:56
>>853
「ははッ……やっぱ『覚えてた』か……!」
……この『カウンター』を覚えていてくれたことがどこか『嬉しい』。
あの時は、凄惨なことになったものだが。
「『仕切り直し』と行こうぜ」
シャンデリアが『砕けた』なら、残骸は残るが、
恐らく『チェーン』は解除されているだろう。
背後の大型シャンデリアを解除し、『直径15cm、チェーン5cm』の
シャンデリアを『ヴェルサイユ』の右掌に作成。
「その『輪』と正面から当たるなら……リーチがいるからなッ」
それを『手槍』のように握り込み、
「次はアタシから行くぜ、廉。受けてみせなッ!」
正面から『突き』を敢行するッ!
「……おい」
「ところで――焼け木杭、ってどういうこった」
「古い気持ち……?廉の、アタシへの古い気持ち……ええと」
察しが悪い。
855
:
『白亜荘』
:2015/12/01(火) 23:07:16
>>854
(宝塚)
君は再度『シャンデリア』を発現、『手槍』のようなサイズだ。
構えた『シャンデリア』を真っ向から突き出すッ!
『ドヒュウウ』
「『リーチの差』なら――こっちのが勝ってるッ」
『ギャンッ』
『バッシイ』
『ゴールディー』は飛び込むように、間合いを詰めてくる。
横合いから右手の『大輪』が薙ぎ払われ、『シャンデリア』の切っ先が逸れた。
そして、共に突き込む勢いを活かして……カウンターの一撃ッ!
『バゥ ンッ』
左手の『大輪』が顔面狙いで叩き込まれんとするッ!
《気持ちまでは知らね〜。でも、多分『火』が『引き金』だぜ。
アレがなきゃ、能力は発動しなかったんだからさあ〜〜》
《ブキャラァァ――ッ》
ブロー
《へい、兄弟。俺っちはこっちに着くのよぉ〜ン》
856
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/01(火) 23:32:02
>>855
「だろうな――だがッ」
弾かれるその瞬間、『ヴェルサイユ』は『手槍』を解除する。
槍で伸ばしたリーチの分だけ、『拳』は『後ろ』にあり――
そして、こちらの狙いは最初から『シャンデリア』の『空中設置』にある。
「アタシの左手はまだ『フリー』だからな……完璧とは言わねーが、
『受ける』のは不可能じゃない。そして」
左手で繰り出された『輪』をガードする。
完璧に防ぐ必要はない――クリーンヒットを避け、
『空中設置』したシャンデリアが現れるまでの『一拍』。
それさえ持てば、十分だ。
作成する『シャンデリア』は『直径1m、チェーン50cm』。
デザイン→(ttp://www.idea-housewares.jp/chandelier/6/cdl29-6am.html)
迫る『鷲ノ巣』との間に現れ、それ以上の『接近』を阻み――
「まだ、アタシの攻撃は『続いて』るんだぜ」
ドガァ!
『ヴェルサイユ』が、それを蹴り上げる。
ちょうど蹴りだされた『振り子』のように、『シャンデリア』は
鷲ノ巣と『ゴールディー』へと向かうはずだ。
『カウンター』を狙い、突っ込んできた鷲ノ巣への
更なる『カウンター』を狙う。
「つまりあの『火』を何とかして鎮めればいいのか?
とは言っても水や風で消える代物とも思えないけどよ」
857
:
『白亜荘』
:2015/12/01(火) 23:41:11
>>856
(宝塚)
手槍にした『シャンデリア』は解除、更にフリーの左手で『輪』を受ける。
『バグゥ ゥ ン』
ビリビリと左手に強い衝撃が走った。だが動作支障が出る程ではない。
そして、次の瞬間に――『空中設置』した『シャンデリア』が現れるッ!
『ズギャンッ』
「…………忘れてた。『空中設置』かッ」
『ドガァ!』
蹴り出された『シャンデリア』――に対し、『ゴールディー』。
突っ込む勢いを活かしたままに、思い切り前方に頭を振り抜くッ!
『バッギャァオオ』
『シャンデリア』が半壊、フレームが大きく歪みながら、叩き返された。
だが、相手にもダメージがある。『鷲ノ巣』の眉間から血が滲んでいるのが見える。
「うふ……ふぅ。……面白く、なって……きたッ!」
『パタタタタタ』
《判んねーから、いろいろ試してみたら?
実際に熱くねーけど、方法はあるかもしれねー》
《欲しいモノがあるなら探してくるぜ〜。
『籐細工』にしたら軽くして運べるからさ〜》
858
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/02(水) 00:02:52
>>857
「頭突きで、『スチール』の『シャンデリア』をッ――」
「いや、そうだった、そういうヤツだよな、お前は」
確かに両腕を使った以上、それが最善の防御策だ。
……そして、それを躊躇なくとれるのが、『鷲ノ巣 廉』だ。
「――どうしたもんだかな」
「お前のその『火』、止めないとマズいんだろうが」
「『楽しい』……だが」
半壊した『シャンデリア』を挟み、左手で、右の肩を叩く。
生み出すのは、『直径50cm、チェーン5cm』の、『大型シャンデリア』。
(ttp://www.redrock.jp/item/010102_detail.php?id=W00004484)
その重量を『右腕』の怪力で支え、
半壊シャンデリアの上を超えて、『長槍』を放つ。
「やっぱりアタシは、正気の廉と戦りたい」
「あー、鳥公、
そうだな……試す前から諦めるのもナンだ。
水入れた『バケツ』か『ペットボトル』でも持ってきてくれねえか」
859
:
『白亜荘』
:2015/12/02(水) 00:19:29
>>858
(宝塚)
空中設置した『シャンデリア』を挟み、左手で右の肩を叩く。
君は続けて『シャンデリア』を発現しようとする。
『 ド ドン 』
「足……」
だが『発現までの一拍の間』。それ以前に『近距離での動作』。
そこから生じる隙を見逃さない『鷲ノ巣』ではなかった。
『ザ ザァァ――――ッ』
スタンドと共に『スライディング』ッ! 超低高度の蹴りが迫るッ! (ス精:BB相当)
『シャンデリア』発現は間に合ったが……蹴りが突っ込んでくるのと同時ッ!
突き出される長槍の如きそれの真下を抜けて、迫ってくるッ!
《まっかせーてぇー》
《恩義があっからねぇ〜ン》
『パパパパパパ』
『ギュンッ』
瞬く間に『鳥公』は飛んでこの場から離れていった……
860
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/02(水) 17:26:43
>>859
「ッ――やべ、ッ」
油断。いや、気の迷いか。
隙を晒していい相手でないことは、分かっているはずなのに。
幸い、『長槍』の作成は間に合っている――
『半壊シャンデリア』の上を通過する『長槍』の
『軸』に体をあずけ、両足を浮かせる。
軽く、『長槍』に腰掛けるような格好で、
スライディングの回避を試みる。
『シャンデリア』の性質上、根元より先端の方が『重い』。
ちと『土台』が不安定なのが気がかりだが、
短時間の回避であれば、問題はないと思いたい。
またその際、首尾よく『長槍』の上に乗れたなら、
右掌から伸び、大型シャンデリアと繋がる『チェーン』を
『ヴェルサイユ』の手刀で切断しておきたい。
861
:
『白亜荘』
:2015/12/07(月) 23:13:23
>>860
(宝塚)
君は咄嗟に『長槍シャンデリア』の上に乗らんとする。
『ダンッ ジャララッ』
手をかけて軽々と乗る――乗らんとした、その時に。
『ゴールディー』が動いた。その両腕は、『大輪』を掴んだまま『空いている』。
「スライディング――を、選んだ理由、の一つ……は。…………
両手を自由にしたまま……『対処が出来る』ように」
『ゴッ ゴゴッ』
先端のほうが重い『シャンデリア』。だが、真下を抜けていく『鷲ノ巣』。
掴んだ『輪』を『シャンデリア』に叩きつけて、君の『バランスを崩す』。
『グ ラ ァ ア』
『ズン ッ』
床に足が触れ――次の瞬間。滑りこんでくる『ゴールディー』の脚。
その両足は『カニの爪』のように大きく『開いている』。
「二つ目の理由――は。……『蹴り倒す』んじゃ、なく……」
『グ ァ シン ッ』
『開いた脚』が君の足に『絡みついた』。そのまま、半身を『捻る』。
『ギュル ラ ァァ ッ
ドグシャアアッ』
上体が崩れ、身体が右横に大きく傾いていく。このままだと倒れる……!
862
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/07(月) 23:53:38
>>861
「――『カニ挟み』ッ」
即座に『長槍』を解除。体勢を崩した今、
シャンデリアと『繋がった』ままなのは危険だ。
こちらも、両手をフリーにする必要がある。
結果的に、寄りかかっていたものが消える。
『宝塚』の身体は、右側面を下にして、重力に従って床へと落ちるだろう。
「『倒される』のはシャクだからよォー……」
「自分から『倒れる』ことにするぜ、アタシは」
『ドゴォッ』 『コツン』
倒れ際に、『ヴェルサイユ』の右拳を床に叩きつけ、
その『反動』で転倒の衝撃を軽減する。
「勿論――ただで倒れてやるつもりは無いぜッ」
『カニ挟み』されたのがどちらか片方の足なら、
空いた足で『ゴールディー』の足を蹴り、逃れようとする。
両足ならば、『挟まれた』まま、両足を持ち上げ、
『ゴールディー』の足を地面に叩きつけ、ふりほどこうと試みる。
幸い……お互いに倒れた体勢なら、『輪』は
(互いに足を向けている関係上)届かないはず。
怖いのは輪の『発射』だが、倒れているなら、
『的』はかなり小さくなる。『ヴェルサイユ』のスピードを持ってすれば、
反応できない攻撃では無いだろう。
863
:
『白亜荘』
:2015/12/08(火) 00:05:48
>>862
(宝塚)
君は自身に設置した『シャンデリア』を解除し、あえて後ろに倒れ込んだ。
『 ド ン ドッ 』
『 ズ ジャアアッ 』
功を奏した――スタンドで床を叩き、衝撃を殺す。問題はない。
そして、空いた片足で足を蹴り、一旦拘束を逃れる。
共に倒れ込んだ体勢。スタンドも同様――そこで『鷲ノ巣』が動く。
「…………『乗っかろう』。……そう思ってました、が。……」
『ブオ ォ ン』
『ゴールディー』が思い切り、片腕を振るい――天井目掛けて、『輪』を投げるッ!
直撃したそれは大きく撓み、跳ね返ってくる。仰向けになった君に目がけてッ!
「倒れた……なら、倒れたままやれることを、やれ、ば……いい。……」
『ギュ ィ ィ』
『ゴールディー』が身を起こしながら、空いた片手の拳を固めている。
864
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/08(火) 01:24:10
>>863
「『跳弾』か……!そういや天井は低かったなッ」
しかし『落下』してくるだけの『輪』、
対処自体は十分間に合うはずだ――だが。
(クソ、アレに反応してる間に……)
(廉に『一手』余裕を与えちまう)
(勿論、待ってくれるような相手じゃねぇし――)
「チッ……だがしょうがねぇか、『ヴェルサイユ』ッ!」
先ほど地面を『ヴェルサイユ』で叩いた際、
もう一度軽く地面を『小突き』、『直径5cm、チェーン2m』の
シャンデリアを作成、右掌に握っておいた。
ジャ ッ
両腕でこのシャンデリアのチェーンを引っ張り、
『輪』を受け止める。
余裕があれば、左側にチェーンを長めに『余して』おき、
輪を受け止めた後、身を起こした『ゴールディー』目掛け、
シャンデリアを投擲したい。
865
:
『白亜荘』
:2015/12/08(火) 23:14:01
>>864
(宝塚)
君は隠して発現しておいた『シャンデリア』のチェーンを張る。
それを以て、落ちてくる『大輪』を受け止めるために備えた。
『ビィ ン』
『ビビギッ』
反動を受けて跳ね返ってきた『輪』は相応に重い。
だが、それでも受け止めるだけなら不可能ではない。
そのまま、身を起こした『ゴールディー』に『シャンデリア』を投げつけるッ!
『ドヒュウ ッ』
『ジャララララララ』
鎖の音を立てながら飛んでいく――が、相手もそれは予期している。
身を起こしたのは対処の際、容易く行えるように……
「逸らしなさい、『ゴールディー』」
『ビシ!』
『ゴールディー』が叩いて『シャンデリア』を逸らし、更に間合いを詰めた。
倒れ込んだ君と『ヴェルサイユ』にのしかかる形にならんと……
《うぇいうぇーい! 持ってきたよォー》
『ダパパパパパパ』
忙しい羽音を鳴らしながら、『鳥公』が戻ってくる。
クチバシに『籐細工』になった『瓶』を銜えているのが見えた。
ちょうど君の真上のあたりを旋回するように飛びまわっている。
866
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/09(水) 02:51:24
>>865
「……チッ、かわしてくれれば――良かったんだがな」
手元のチェーンを、弾かれた方向に思い切り『張る』。
その反動で、強引にシャンデリアの『軌道』を修正し、
『ゴールディー』の背後にある、『半壊シャンデリア』に引っかけようと試みる。
半壊しているシャンデリアは、あちこちの『枝』が飛び出している状態。
そこに、小さなシャンデリアの『枝』をフックよろしく引っ掛けたい。
「そんなに『乗っかかり』たいなら――良いぜ、来なよ」
「タダとは言わねえけどなッ」
グイッ
もし引っかけられたなら、チェーンを引き、
『半壊シャンデリア』を引いて、背後から『ゴールディー』にぶつけ、倒そうと試みる。
引っかけられなかった場合は、手元のチェーンを掴んで
体勢を安定させ、接近する『ゴールディー』の足元に
蹴りを放って、倒すことを試みる。
「……戻って来やがったか……だが」
「この状況じゃ、胸に水は掛けられねえな――」
『ちょっと待て』と、『小鳥』に目で合図する。
867
:
『白亜荘』
:2015/12/09(水) 23:22:42
>>866
(宝塚)
君の狙いは正面の『鷲ノ巣』にはなかった。
背後――『半壊シャンデリア』に目がけて投げ込み、『チェーン』を張るッ!
『 ギャリリン 』
『ゴォ――ッ』
釣り上がったそれが、『ゴールディー』の背後に迫る――
「……後ろッ! 叩き逸らしてッ!」
『ギャァ ン』 『バグシャアアッ』
『鷲ノ巣』はスライディングの体勢から変わっておらず、仰向けに近い状態のまま。
その眼には『半壊シャンデリア』の動きは、ハッキリと見えている!
反射的な動作で、『ゴールディー』が半身を捻って『シャンデリア』を叩いたッ!
距離は変わらず、『大輪』を背後から来た『シャンデリア』に向けて叩きつけた状態だ。
《リョーカァイ》
《あと、解除しねーと水出ねーからね。
OKってタイミング教えてねん》
『鳥公』は君の指示を受けて、羽ばたいて待機状態を保っている。
868
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/09(水) 23:48:02
>>867
「よし……『反応』したなッ」
小型シャンデリアのチェーンの『根元』を握ったまま、
『ゴールディー』が『半壊シャンデリア』を
叩いた瞬間を見計らい、半壊シャンデリアを『解除』する。
「ほとんど壊れかけだからな――『消して』おくぜ。
だけど、一回ついた『勢い』は消えねー。つまり」
グン ッ
本来、半壊シャンデリアに叩き込まれた『ゴールディー』の『パワー』は、
それに『引っかかって』いた『小型シャンデリア』に伝わるはずだ。
それによって『軽い』小型シャンデリアは勢いよく吹っ飛び――
部屋をぐるりと一周して、半壊シャンデリアより『手前』にいる
『ゴールディー』に『巻き付く』はずだ。
勿論、そのままでは『回転速度』が落ちてしまうだろう。
そこで『ヴェルサイユ』に手元でチェーンを(『分銅』を回す要領で)ぐるりと回させ、
速度を維持する『アシスト』を行う。
この部屋の横幅は分からないが、少なくとも『直径1.5m』の
シャンデリアを出せる程度の余裕はあったのだから、
今回の行動も十分に可能と考える。
「鳥公――『今だ』ッ」
首尾よく『拘束』に成功したなら、振り解かれる前に、
『小鳥』に呼び掛ける。
『鷲ノ巣』が起き上がる前――このタイミングを逸する訳には行かない。
869
:
『白亜荘』
:2015/12/10(木) 00:00:13
>>868
(宝塚)
君は『半壊シャンデリア』を解除し、張り切った『チェーン』を解放させる。
そして、その勢いに『小型シャンデリア』を引っ張らせた。
『ギャリギャリギャリギャキャキャァァ――z___ッ』
「…………な、んです、って!?」
『ギャルルギャルルルッ
バッシィイーz_ンッ』
『小型シャンデリア』が投げた鎖分銅のように絡み、『ゴールディー』を拘束した。
鎖自体はスタンドのパワーで断ち切れないほどではないが――この瞬間は動けないッ!
《おっけおっけ〜。トスるから、ぶっ飛ばしてチョーダイ》
『ズギュ!』
『ヒュンッ』
『鳥公』が君の眼前に『水入りボトル』を放りだした。
『鷲ノ巣』は鎖が絡んだ状態がフィードバックし、動けていない……!
870
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/10(木) 01:56:29
>>869
「何とか……とっつかまえたぜ」
『ヴェルサイユ』の半身を起こし、『トス』を待ち受け、
「これで本当に『消える』か分からねーが」
胸の『焼け木杭』に うまく水がかかるよう、持ち前の
『精密さ』で『軌道』を調節し、ボトルを放る。
「『頼む』――いつもの『廉』に戻ってくれ」
その間も、もう一方の手で『チェーン』を押さえておく。
『怪力』であれば、千切るのは容易い『束縛』。
この機を逃せば、また『振り出し』だ。
祈るように、ボトルの行き先を見据える。
871
:
『白亜荘』
:2015/12/12(土) 23:12:01
>>870
(宝塚)
君はトスされたボトルを叩き飛ばし、『鷲ノ巣』の胸元にぶっかける。
『チェーン』を抑えることで、拘束も万全の状態だ。
『ブワッシャン』 『シュゥー
シュゥー』
胸元の焼けた『木杭』の火が消えた。
途端に『ゴールディー』が先程までの昂ぶりが嘘のように大人しくなる。
「…………………………ん……? あ、れ……?」
『ズズズズ・・・・・』
『ゴールディー』とともに、本体も大人しくなった。
目を瞬かせて、今の現状が掴めていない様子だ。
『みどり』:
「…………だ、大丈夫でしょうか〜? こちらの二人はもう気絶しそうなんですが」
872
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/12(土) 23:31:15
>>871
「おお、試してみるもんだな――マジでただの『火』だったのか?」
そういえば、『幻』の対抗策も『シンプル』なものだったか。
考え過ぎは良くない、と思いつつ、どうやら正気に帰ったらしい鷲ノ巣に声をかける。
「よ、『廉』。あー、何があったか覚えてるか?
アタシと廉とで、ちょっとした『組み手』みたいなもんが起きてたんだが」
火がついてからはともかく、それ以前の記憶は
恐らく残っているだろう。事の次第を聞いてみたい。
「気絶――?
ああ、そうか、そういや『スタンド』出しっぱなしだな」
「おい『鳥公』、ありがとよ……あと、無事か?」
『DF』があるかは分からないが、『持続力』の
限界という奴だろうか、などと考えながら、
みどりの声がした方に目をやる。
そういえば、『小鳥』は無事だろうか。
873
:
『白亜荘』
:2015/12/14(月) 23:20:25
>>872
(宝塚)
『鷲ノ巣』:
「いえ、私は全然覚えて……でも、身体は痛みます、ね。……
火が点いたところまでは覚えてますから、そのあとは。……
『みどり』:
「いえ、お二人の戦いにびっくりしたというかなんというか。
ああ、大丈夫ですスタンド使いは皆ああじゃありませんからね、皆」
『みどり』はガタガタと震えている少女二人を抑えている。
『パチチチチチ』
《全然平気ィ〜。いやあ、よかったよかったご主人無事で》
『鳥公』は君の頭上を旋回し、様子を伺っている。
《そーいやアンタらここの人なの? お仲間?》
874
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/15(火) 16:22:35
>>873
「む……やっぱりそこまでしか覚えてねえか。
ま、ちょっと『昔』の廉を思い出したぜ、アタシは――っと、立てるか?」
そういえば、鷲ノ巣も自分も倒れたままだ。
起き上がり、手を差し出しながら、体の調子を確認したい。
「あ、ああ――そりゃ悪かった。怖がらせちまったか。
ま、何だ……全然大したことはしてねえって」
「で、ええと。その子たちが、『龍』と『小鳥』の本体なんだな」
頭を掻きながら、『みどり』と、側にいる二人の少女に声をかける。
「ん、いや……今んとこは『部外者』だ。
アタシはこの街に来たばっかで、住むとこを探しててな」
さっきまで戦ってた『廉』は、古い知り合いでさ。
そんで、ここを紹介してもらったんだが……」
875
:
『白亜荘』
:2015/12/16(水) 23:02:46
>>874
(宝塚)
君は『鷲ノ巣』を助け起こしつつ、体調を確認。
同時に、『みどり』と少女二人に話しかける。
『みどり』:
「そうでございます。新入りの……」
「あらまあ、完全に気を喪って。
いろいろと慣れぬことが続いたからでしょう」
少女二人は挨拶する余裕もなく、コトリと首が落ち、気絶したようだ。
君自身は身体に若干の痛みを覚えるが、後に残るほどの違和感はない。
「なるほど。確かに資格があることを私この目で確かめさせていただきました。
家賃は元より要りませんので、是非にこの寮に入ってくださいませな」
『みどり』が立ち上がると、ぺこりと頭を下げる。
「手続きはすぐに済みます。こちらに記入を願えますか?」
『ことり』はボードに挟まれた書類を示した。
記入する欄には名前や生年月日、性別などの欄がある。
これと言って特に特殊な記述が求められるところはない。
876
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/16(水) 23:17:26
>>875
「ありゃ……まあ、疲れたろうな、色々と」
苦笑いを浮かべながら、書類に目を落とす。
「『資格』? それはその、『スタンド使い』ってことか?」
「ま、入らせてもらうぜ。『家賃』タダってのはありがたいぜ……っと」
サラサラと、存外達筆な字で記入項目を埋めていく。
「そういや、廉はここには入ってねえんだっけか」
877
:
『白亜荘』
:2015/12/16(水) 23:29:09
>>876
(宝塚)
『みどり』:
「その通りでございます。
この寮は、スタンド使いに住んでいただくのが目的なのです」
「そちらの方は……資格はございましたが」
『鷲ノ巣』:
「…………あ、……えー、と。
ちょっと諸事情がありまして、ハイ。住んでいないんです」
『鷲ノ巣』は言葉を濁した。
『みどり』は君の書いた書類を確認している。
「問題ございません。お部屋にご案内させていただきます。
この二人に関しては、わたくしの妹に任せるといたします」
「それではこちらへどうぞ。
家具などはすぐに用意させていただきます。
お望みの者がございますなら、お申し付けくださいませ」
878
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/16(水) 23:36:27
>>877
「そうか……同じ寮に暮らすのも、楽しそうだと思ったんだが、
ま、事情があるんならしょうがねーな」
うん、と鷲ノ巣の言葉にうなずいた。
あまり踏み込む問題でもあるまい。
「ああ、案内頼むぜ。しかし『スタンド使い』限定の寮なんて、
また随分と変わった趣向だな」
「まあ、『スタンド使いの犯罪者』限定の『賞金稼ぎ』なんてのも
あるからな――案外、そういう世界はあちこちにあるもんかね」
喋りながら、『みどり』についていく。
「ええと、デカい『ソファ』があったら良いな。
あとは、あんまこだわらねえよ。タダで住ましてもらうわけだしな。
『照明』は、自前でいじれるし」
879
:
『白亜荘』
:2015/12/16(水) 23:44:37
>>878
(宝塚)
『鷲ノ巣』:
「また遊びに来ますから。……」
『みどり』:
「この寮のオーナーが多様なスタンド使いの交流を求めているのです。
元はこの寮は保護したスタンド使いを住まわせていたのですよ。
ですが、それだけだと偏るということで、門扉を開いたのです」
君の注文に頷きつつ、『みどり』が鮮度する。
気づくとその手にはスマートフォンが握られていた。
「『ことりさん』に伝えております。わたくしの双子でございます。
ただいま用意している最中ですので、着いた頃には用意が――」
揃って階段を何階分か昇っていった。
だが……何か違和感がある。窓から見える風景が変わらない。
そもそもこの寮の高さ……こんなに階数が高かっただろうか?
880
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/16(水) 23:52:27
>>879
「おうよ、そんときはよろしくな、廉」
「ふーん……『保護』ってえと、ここは確か『学生寮』だったよな。
『訳アリ』の連中を匿ってた、って感じか」
昇る。更に、昇る。
そのうち、景色の異変(正確には『変わらなさ』だが)に気付いた。
「…………なあ」
「さっきからあんまり、上がってる感じがしないんだけどよ」
「気のせいなら、良いんだが」
『みどり』に尋ねる。
881
:
『白亜荘』
:2015/12/16(水) 23:59:01
>>880
(宝塚)
『みどり』:
「スタンドが自身、周囲への害になるタイプですね。
あるいはその素養があるか。先程の二人は後者でございます。
なにぶん、人には要領の良し悪しというものがございます。
上手く隠せるタイプなら、社会でも成功者になれますが――」
「力を誇示する意識が強ければ、核爆弾を持ったチンピラ。
力を制御出来なければ、自爆するかもしれない幼子のようなものでして……」
『みどり』が説明を続けていたが、君の問いに首を傾げた。
「景色……。ああ、寮の説明が足りませんでした。
この寮は『神様』と呼ばれるスタンドのような存在が建てたモノなのです。
なので見た目通りの中身になっておりません。空間も歪んでおります」
「窓は見ないで階数のみを確認してくださいませ。
尚、わたくしが確認した限りは九十九階までございました」
882
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/17(木) 00:25:25
>>881
「なるほどな。確かに、あの二人はいまいち
能力を制御できてねー感じだったな」
「コントロールの効かないスタンド能力の危なっかしさは、
アタシもいくつか覚えがあるな。本体に害を及ぼしたり、
途方もないような被害をもたらしたり――」
これまでのいきさつを振り返りながら、頷く。
「『神様』!? そりゃまた突飛な話だが、
あー、要は、ここは一種の『異空間』ってわけか」
「ま、『エレベーター』に乗ってると思えばいいか……
ええと、目的は『何階』なんだ?」
883
:
『白亜荘』
:2015/12/17(木) 23:11:13
>>882
(宝塚)
『みどり』:
「よく判らないカミサマです。うにょうにょしてます。
次の階ですのでご安心を。『エレベータ』は近々実装予定……」
君は案内されて部屋の前に立つ。
部屋の前では『みどり』とそっくりなメイドが立っていた。
おかっぱに近い鏡像のようにアシンメントリーな髪型。
前髪で片目が隠れており、覗けている目がそれぞれ違う。
『ことり』:
「わたくしはことりと申しまして……ともあれこちらに。
カタログからある程度選ばせていただきました。
他に欲しい家具があるのなら今おっしゃってくださいませ……」
『キィ』
部屋のドアを開け、中に入るように『ことり』が案内してくる。
884
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/17(木) 23:28:57
>>883
「うにょうにょ……って」
「ん、着いたのか。案内してくれてありがとな」
少々想像しがたい形容に、言葉に詰まりつつ、
部屋の前へとたどり着く。
「おお、サンキューな、ええと……ことり。
ま、とりあえず入ってみてから考えるぜ」
『そっくり』な二人のメイドに、見分け方を覚えておかないと
いけないな、などと考えながら、ドアを開けて部屋に入る。
「さて、どんな具合か……っと」
885
:
『白亜荘』
:2015/12/18(金) 22:12:51
>>884
(宝塚)
君はドアを開けて、部屋の中に入る。
『ガチャリ』
部屋は広めのアパートの一室という雰囲気。
床はフローリングで、壁際に大きめのソファがドンと置かれている。
他に小型のカラーボックスやタンスが申し訳程度にあった。
『ことり』:
「具体的な指定がないため、このようにさせていただきました。
他に欲しいモノがございますならば、わたくしがご用意させていただきます」
『ズギュン!』
『ことり』の手から、一冊の分厚い本が現れた。
表表紙には大きな眼が備えられ、ギョロギョロと動いている。
886
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/18(金) 22:44:36
>>885
「おお、ちと殺風景だが……悪くないじゃねぇか」
部屋を一通り見回したあと、『本』を発現させた
『ことり』に目を向ける。
「それが、アンタの『スタンド』かッ」
「部屋の『リクエスト』か……そうだな、
部屋の真ん中に『深紅の絨毯』、なんて頼んでも良いか?」
887
:
『白亜荘』
:2015/12/18(金) 23:30:17
>>886
(宝塚)
『ことり』:
「近い能力でございますね。
管理する部屋であれば、それに対応するミニチュアを出せます」
「絨毯がご希望でしたら、どうぞこれを」
『ズ ォ ワ ァ』
『ことり』はスタンドを開くと、中から小さな布を巻いたようなモノを取り出す。
それを部屋の中に放り上げると、広がって……一瞬で絨毯となる。
「すぐに敷かせていただきます。他にご入用なモノは?」
現れたのは『深紅の絨毯』。如何にも高級で、分厚く柔らかく、足が沈みそうなほどだ。
888
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/19(土) 05:27:31
>>887
「おお……すげえな、アッと言う間だ。ありがとな、ことり」
文字通り一瞬で現れた『絨毯』に、驚きの声をあげる。
「めちゃくちゃ手際が良いな……そうと分かると
やりたいことも色々出てくるが」
「しかしそーいうのは際限が無いからな」
「そうだな、部屋の調度品を『深紅』と『黒』をベースに
色調を統一したい。出来るなら、頼むぜ。
今は、それ以外には特に必要ねえかな」
889
:
『白亜荘』
:2015/12/19(土) 23:17:42
>>888
(宝塚)
『ことり』:
「お任せくださいませ。
では少々お待ちを――『サンセット・パーク』」
『バク クン』
スタンドが大きく開かれる――と、開いた箇所から『ドールハウス』が立ち上がった。
『ドールハウス』は一面の壁が外されており、『宝塚』のモノと思しき部屋がある。
『ことり』は面相筆と絵の具を取り出すと、ドールハウスの壁を塗っていく。
『ピタ ピタァ ススゥ――ッ』
『ザザァ ザッ ザアァァ z ッ』
色のなかった壁に、刷毛で塗られたように色がついていく。
真紅と黒に塗り分けられていくが、所々に金で飾るよう縁取りがされていく。
『ことり』:
「……………………」
『みどり』:
「…………あの、ことりさんほどほどに、ほどほどにね」
「(……放っておくと延々やりますよ! シンナーで色を落として最初からとか平気で!)」
890
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/19(土) 23:26:32
>>889
「……本当にすげえな、これ……
この『金』のアクセントがまた、こう――『分かってる』よなあ」
素直に驚きながら、『ことり』の作業風景を見守っていた、が。
「(……そうなのか!? アタシはもう大満足だぜ)」
「あー、ことり。そのくらいで大丈夫……
っつーか、十分過ぎるくらいだぜ。期待した以上に良い感じだ」
『みどり』の耳打ちを受けて、部屋が十分に塗装される
タイミングを見計らい、『ことり』に声をかける。
891
:
『白亜荘』
:2015/12/19(土) 23:35:19
>>890
(宝塚)
『ことり』は黙々と金で飾りを入れていく。
先端の細い筆を使い、丁寧に丁寧に丁寧に……偏執狂気味だ。瞬きしてない。
『みどり』:
「そうですそうです、もういいです」
『ことり』:
「いえでもまだ天井画……」
『みどり』:
「ことりさん!? いいから、もういいからね。
あとで自室でやりましょうね。自分の部屋なら誰も文句は」
『ことり』:
「スゴク試したい画法が」
『みどり』:
「いいの! もういいの!」
『ガシッ ズルズル』
『ことり』は無理やり自身のスタンドから引き剥がされた。
『サンセット・パーク』が閉じ、ミニチュアも中へと引っ込む。
『鷲ノ巣』:
「画法……って。…………」
『みどり』:
「これを始めさせると止まらないので。
またご希望の品がございましたら、お申し付けくださいませ。
わたくしは管理室に居りますし、ご用命とあらば内線でお呼びください」
『ペコォ――ッ』
これで一通り部屋の支度は終わった形になる。
他の家具も順次追加していけばいいだろう。
892
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/20(日) 00:16:48
>>891
「か、完璧主義っつーのか……すげえ『凝り性』だな」
呆れ半分、感心半分の声を漏らし、
改めて塗装を施された我が部屋を見回す。
「おう、分かったぜ。色々とありがとな」
「…………ふう」
『みどり』と『ことり』を見送り、一息入れる。
「いや、しかし『入寮』以前に一騒動巻き込まれるとはな」
「ツイてるのか、ツイてないのか」
893
:
『白亜荘』
:2015/12/20(日) 00:23:24
>>892
(宝塚)
部屋の装飾はロココ調とでも言えばいいのか。
過剰なまでに飾り付けられ、家具もそれに沿っている。
二人はそのまま去っていった。
『鷲ノ巣』:
「…………はは。……いや、ごめんなさい。
騒動って私自身がそうでしたね。……ごめんなさい」
「前もこの寮に誘われたんですけど、人が多いそうなので断って。……
この町に来たのも、ここの人たちに誘われたから、なんです。……」
「他のスタンド使いも居るそうですから、アキラさんの知り合い増えるといいかなー、って」
894
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/20(日) 14:08:41
>>893
「……誰かにアタシの好みでも聞いたんだろうか」
趣味に合った、内装だ。
思わず何度か頷いてしまった。
「いや、気にすんなよ。久々だったからいい運動になった。
それにあの『龍のスタンド』の影響だしな。廉が謝ることじゃない」
「そうだな……少なくとも退屈はしねーみたいだし、
気の合う奴も見つかると思うぜ」
「ま……その前に仕事だな。昔の貯えがあるにはあるが」
895
:
『白亜荘』
:2015/12/22(火) 23:33:56
>>894
(宝塚)
『鷲ノ巣』:
「え、ええ。……紹介して、よかった、です。
あ、でも……他にもスタンド使いがいるので、その。……」
「『気を付けて』、ください、ね?
この町にも結構……多い、見たい、ですか……ら。……」
『鷲ノ巣』は二人きりになって、気恥ずかしそうだ。
……ふと気づくと、窓から差す陽が弱い。日が暮れてきたようだ。
「あ。……それじゃ、そろそろ。……
連絡先、変わってないので、また連絡してください、ね」
『鷲ノ巣』は立ち去ろうとしている。
特に呼び止めなければ、このまま去るだろう。
896
:
宝塚『ヴェルサイユ』
:2015/12/22(火) 23:44:46
>>895
「――ああ、気ィ付けるぜ」
そう言いながら、口元にはうっすら笑みが浮かぶ。
……『楽しみ』なのだ。
「おお、すっかり夕方だな。冬は日が短いからな……
それじゃあな……いや、送ってくぜ。そこまで遠くは無いんだろ?」
立ち去ろうとする鷲ノ巣に声をかけ、そう申し出る。
もっとも、『一人で帰る』と言い出すかも知れないが。
「廉も疲れただろうしな――変に気ィ使う必要は無いぜ。
ここ紹介してくれた『お礼』だと思ってくれよ」
返事を待たずに、外套を羽織る。外は、寒いだろう。
長旅の荷を解くのは、その後で十分だ。
897
:
『白亜荘』
:2015/12/23(水) 00:26:19
>>896
(宝塚)
「…………え、え?」
「そ、それなら是非にッ。
最近は早く陽も落ちて夜道は物騒ですしッ」
君は『鷲ノ巣』を送って帰ることにした。
家自体はさほど遠くなく、十分も懸らずに送り終えた。
どうやら家族とではなく、祖父母と暮らしているようだ。
それから君は寮に戻ると――
『ドーゾ受け取ってねん かわいいことりさんより』
如何にもな箱――の中には、『銀貨』が一枚入っていた。
『宝塚』⇒『無傷』『再起可能』『銀貨(10万円相当)』ゲット!
『白亜荘へようこそ』
898
:
朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』
:2016/02/01(月) 21:15:02
【白亜荘の涙音の部屋にある荷物が届いた】
「 涙音へ
もうすぐ節分ね。
ようやく退院出来たことは嬉しく思うけど
とにかく前方不注意と体調にだけは気をつけてね。
あなたの歳の数と、豆まき用の分だけ、お豆を送ります。
息災で居てくださいね。
母と父より 」
…という内容の手紙とともに、幾つもの豆が同封されていた。
「…やっぱりゲン担ぎなんだなぁ、お母さんたちも…」
そう言ってため息を付きながら豆を確認した。
「…とは言いつつ、私も
ちょっと心配だったんだけどね。
ちょうどいい…かなぁ」
そう言ってひとまず豆をまこうかなーと、辺りを確認した。
「えーっと…
縁の下に投げるんだったかな…」
そう言ってガラリと窓を開け、同時にエントランスの方にも目を向ける。
「ちょっと早いけど…
…鬼はァァァァ外ぉォォォォ!!!」
随分と気合の入った声で、周囲に豆を投げ始めたのであった。
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