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【個】学生寮『白亜荘』 その3

874宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/15(火) 16:22:35
>>873
「む……やっぱりそこまでしか覚えてねえか。
ま、ちょっと『昔』の廉を思い出したぜ、アタシは――っと、立てるか?」

そういえば、鷲ノ巣も自分も倒れたままだ。
起き上がり、手を差し出しながら、体の調子を確認したい。

「あ、ああ――そりゃ悪かった。怖がらせちまったか。
ま、何だ……全然大したことはしてねえって」
「で、ええと。その子たちが、『龍』と『小鳥』の本体なんだな」

頭を掻きながら、『みどり』と、側にいる二人の少女に声をかける。

「ん、いや……今んとこは『部外者』だ。
アタシはこの街に来たばっかで、住むとこを探しててな」
さっきまで戦ってた『廉』は、古い知り合いでさ。
そんで、ここを紹介してもらったんだが……」

875『白亜荘』:2015/12/16(水) 23:02:46
>>874(宝塚)
君は『鷲ノ巣』を助け起こしつつ、体調を確認。
同時に、『みどり』と少女二人に話しかける。

『みどり』:
「そうでございます。新入りの……」

「あらまあ、完全に気を喪って。
 いろいろと慣れぬことが続いたからでしょう」

  少女二人は挨拶する余裕もなく、コトリと首が落ち、気絶したようだ。
  君自身は身体に若干の痛みを覚えるが、後に残るほどの違和感はない。

「なるほど。確かに資格があることを私この目で確かめさせていただきました。
 家賃は元より要りませんので、是非にこの寮に入ってくださいませな」

『みどり』が立ち上がると、ぺこりと頭を下げる。

「手続きはすぐに済みます。こちらに記入を願えますか?」

『ことり』はボードに挟まれた書類を示した。

  記入する欄には名前や生年月日、性別などの欄がある。
  これと言って特に特殊な記述が求められるところはない。

876宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/16(水) 23:17:26
>>875
「ありゃ……まあ、疲れたろうな、色々と」

苦笑いを浮かべながら、書類に目を落とす。

「『資格』? それはその、『スタンド使い』ってことか?」
「ま、入らせてもらうぜ。『家賃』タダってのはありがたいぜ……っと」

サラサラと、存外達筆な字で記入項目を埋めていく。

「そういや、廉はここには入ってねえんだっけか」

877『白亜荘』:2015/12/16(水) 23:29:09
>>876(宝塚)
『みどり』:
「その通りでございます。
 この寮は、スタンド使いに住んでいただくのが目的なのです」

「そちらの方は……資格はございましたが」

『鷲ノ巣』:
「…………あ、……えー、と。
 ちょっと諸事情がありまして、ハイ。住んでいないんです」

『鷲ノ巣』は言葉を濁した。
『みどり』は君の書いた書類を確認している。

「問題ございません。お部屋にご案内させていただきます。
 この二人に関しては、わたくしの妹に任せるといたします」

「それではこちらへどうぞ。
 家具などはすぐに用意させていただきます。
 お望みの者がございますなら、お申し付けくださいませ」

878宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/16(水) 23:36:27
>>877
「そうか……同じ寮に暮らすのも、楽しそうだと思ったんだが、
ま、事情があるんならしょうがねーな」

うん、と鷲ノ巣の言葉にうなずいた。
あまり踏み込む問題でもあるまい。

「ああ、案内頼むぜ。しかし『スタンド使い』限定の寮なんて、
また随分と変わった趣向だな」
「まあ、『スタンド使いの犯罪者』限定の『賞金稼ぎ』なんてのも
あるからな――案外、そういう世界はあちこちにあるもんかね」

喋りながら、『みどり』についていく。

「ええと、デカい『ソファ』があったら良いな。
あとは、あんまこだわらねえよ。タダで住ましてもらうわけだしな。
『照明』は、自前でいじれるし」

879『白亜荘』:2015/12/16(水) 23:44:37
>>878(宝塚)

『鷲ノ巣』:
「また遊びに来ますから。……」

『みどり』:
「この寮のオーナーが多様なスタンド使いの交流を求めているのです。
 元はこの寮は保護したスタンド使いを住まわせていたのですよ。
 ですが、それだけだと偏るということで、門扉を開いたのです」

君の注文に頷きつつ、『みどり』が鮮度する。
気づくとその手にはスマートフォンが握られていた。

「『ことりさん』に伝えております。わたくしの双子でございます。
 ただいま用意している最中ですので、着いた頃には用意が――」

揃って階段を何階分か昇っていった。

  だが……何か違和感がある。窓から見える風景が変わらない。
  そもそもこの寮の高さ……こんなに階数が高かっただろうか?

880宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/16(水) 23:52:27
>>879
「おうよ、そんときはよろしくな、廉」

「ふーん……『保護』ってえと、ここは確か『学生寮』だったよな。
『訳アリ』の連中を匿ってた、って感じか」

昇る。更に、昇る。
そのうち、景色の異変(正確には『変わらなさ』だが)に気付いた。

「…………なあ」
「さっきからあんまり、上がってる感じがしないんだけどよ」
「気のせいなら、良いんだが」

『みどり』に尋ねる。

881『白亜荘』:2015/12/16(水) 23:59:01
>>880(宝塚)

『みどり』:
「スタンドが自身、周囲への害になるタイプですね。
 あるいはその素養があるか。先程の二人は後者でございます。

 なにぶん、人には要領の良し悪しというものがございます。
 上手く隠せるタイプなら、社会でも成功者になれますが――」

「力を誇示する意識が強ければ、核爆弾を持ったチンピラ。
 力を制御出来なければ、自爆するかもしれない幼子のようなものでして……」

『みどり』が説明を続けていたが、君の問いに首を傾げた。

「景色……。ああ、寮の説明が足りませんでした。
 この寮は『神様』と呼ばれるスタンドのような存在が建てたモノなのです。
 なので見た目通りの中身になっておりません。空間も歪んでおります」

「窓は見ないで階数のみを確認してくださいませ。
 尚、わたくしが確認した限りは九十九階までございました」

882宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/17(木) 00:25:25
>>881
「なるほどな。確かに、あの二人はいまいち
能力を制御できてねー感じだったな」
「コントロールの効かないスタンド能力の危なっかしさは、
アタシもいくつか覚えがあるな。本体に害を及ぼしたり、
途方もないような被害をもたらしたり――」

これまでのいきさつを振り返りながら、頷く。

「『神様』!? そりゃまた突飛な話だが、
あー、要は、ここは一種の『異空間』ってわけか」
「ま、『エレベーター』に乗ってると思えばいいか……
ええと、目的は『何階』なんだ?」

883『白亜荘』:2015/12/17(木) 23:11:13
>>882(宝塚)

『みどり』:
「よく判らないカミサマです。うにょうにょしてます。
 次の階ですのでご安心を。『エレベータ』は近々実装予定……」

君は案内されて部屋の前に立つ。

  部屋の前では『みどり』とそっくりなメイドが立っていた。
  おかっぱに近い鏡像のようにアシンメントリーな髪型。
  前髪で片目が隠れており、覗けている目がそれぞれ違う。

『ことり』:
「わたくしはことりと申しまして……ともあれこちらに。
 カタログからある程度選ばせていただきました。

 他に欲しい家具があるのなら今おっしゃってくださいませ……」

           『キィ』

  部屋のドアを開け、中に入るように『ことり』が案内してくる。

884宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/17(木) 23:28:57
>>883
「うにょうにょ……って」
「ん、着いたのか。案内してくれてありがとな」

少々想像しがたい形容に、言葉に詰まりつつ、
部屋の前へとたどり着く。

「おお、サンキューな、ええと……ことり。
ま、とりあえず入ってみてから考えるぜ」

『そっくり』な二人のメイドに、見分け方を覚えておかないと
いけないな、などと考えながら、ドアを開けて部屋に入る。

「さて、どんな具合か……っと」

885『白亜荘』:2015/12/18(金) 22:12:51
>>884(宝塚)
君はドアを開けて、部屋の中に入る。

   『ガチャリ』

  部屋は広めのアパートの一室という雰囲気。
  床はフローリングで、壁際に大きめのソファがドンと置かれている。
  他に小型のカラーボックスやタンスが申し訳程度にあった。

『ことり』:
「具体的な指定がないため、このようにさせていただきました。
 他に欲しいモノがございますならば、わたくしがご用意させていただきます」

                『ズギュン!』

『ことり』の手から、一冊の分厚い本が現れた。
表表紙には大きな眼が備えられ、ギョロギョロと動いている。

886宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/18(金) 22:44:36
>>885
「おお、ちと殺風景だが……悪くないじゃねぇか」

部屋を一通り見回したあと、『本』を発現させた
『ことり』に目を向ける。

「それが、アンタの『スタンド』かッ」
「部屋の『リクエスト』か……そうだな、
部屋の真ん中に『深紅の絨毯』、なんて頼んでも良いか?」

887『白亜荘』:2015/12/18(金) 23:30:17
>>886(宝塚)

『ことり』:
「近い能力でございますね。
 管理する部屋であれば、それに対応するミニチュアを出せます」

「絨毯がご希望でしたら、どうぞこれを」

              『ズ ォ ワ ァ』

『ことり』はスタンドを開くと、中から小さな布を巻いたようなモノを取り出す。
それを部屋の中に放り上げると、広がって……一瞬で絨毯となる。

「すぐに敷かせていただきます。他にご入用なモノは?」

現れたのは『深紅の絨毯』。如何にも高級で、分厚く柔らかく、足が沈みそうなほどだ。

888宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/19(土) 05:27:31
>>887
「おお……すげえな、アッと言う間だ。ありがとな、ことり」

文字通り一瞬で現れた『絨毯』に、驚きの声をあげる。

「めちゃくちゃ手際が良いな……そうと分かると
やりたいことも色々出てくるが」
「しかしそーいうのは際限が無いからな」

「そうだな、部屋の調度品を『深紅』と『黒』をベースに
色調を統一したい。出来るなら、頼むぜ。
今は、それ以外には特に必要ねえかな」

889『白亜荘』:2015/12/19(土) 23:17:42
>>888(宝塚)

『ことり』:
「お任せくださいませ。
 では少々お待ちを――『サンセット・パーク』」


        『バク クン』

スタンドが大きく開かれる――と、開いた箇所から『ドールハウス』が立ち上がった。

  『ドールハウス』は一面の壁が外されており、『宝塚』のモノと思しき部屋がある。
  『ことり』は面相筆と絵の具を取り出すと、ドールハウスの壁を塗っていく。


           『ピタ  ピタァ  ススゥ――ッ』

        『ザザァ  ザッ ザアァァ z ッ』

  色のなかった壁に、刷毛で塗られたように色がついていく。
  真紅と黒に塗り分けられていくが、所々に金で飾るよう縁取りがされていく。

『ことり』:
「……………………」

『みどり』:
「…………あの、ことりさんほどほどに、ほどほどにね」

「(……放っておくと延々やりますよ! シンナーで色を落として最初からとか平気で!)」

890宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/19(土) 23:26:32
>>889
「……本当にすげえな、これ……
この『金』のアクセントがまた、こう――『分かってる』よなあ」

素直に驚きながら、『ことり』の作業風景を見守っていた、が。

「(……そうなのか!? アタシはもう大満足だぜ)」
「あー、ことり。そのくらいで大丈夫……
っつーか、十分過ぎるくらいだぜ。期待した以上に良い感じだ」

『みどり』の耳打ちを受けて、部屋が十分に塗装される
タイミングを見計らい、『ことり』に声をかける。

891『白亜荘』:2015/12/19(土) 23:35:19
>>890(宝塚)
『ことり』は黙々と金で飾りを入れていく。
先端の細い筆を使い、丁寧に丁寧に丁寧に……偏執狂気味だ。瞬きしてない。

『みどり』:
「そうですそうです、もういいです」

『ことり』:
「いえでもまだ天井画……」

『みどり』:
「ことりさん!? いいから、もういいからね。
 あとで自室でやりましょうね。自分の部屋なら誰も文句は」

『ことり』:
「スゴク試したい画法が」

『みどり』:
「いいの! もういいの!」

              『ガシッ  ズルズル』

『ことり』は無理やり自身のスタンドから引き剥がされた。
『サンセット・パーク』が閉じ、ミニチュアも中へと引っ込む。

『鷲ノ巣』:
「画法……って。…………」

『みどり』:
「これを始めさせると止まらないので。
 またご希望の品がございましたら、お申し付けくださいませ。
 わたくしは管理室に居りますし、ご用命とあらば内線でお呼びください」

             『ペコォ――ッ』

これで一通り部屋の支度は終わった形になる。
他の家具も順次追加していけばいいだろう。

892宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/20(日) 00:16:48
>>891
「か、完璧主義っつーのか……すげえ『凝り性』だな」

呆れ半分、感心半分の声を漏らし、
改めて塗装を施された我が部屋を見回す。

「おう、分かったぜ。色々とありがとな」
「…………ふう」

『みどり』と『ことり』を見送り、一息入れる。

「いや、しかし『入寮』以前に一騒動巻き込まれるとはな」
「ツイてるのか、ツイてないのか」

893『白亜荘』:2015/12/20(日) 00:23:24
>>892(宝塚)
部屋の装飾はロココ調とでも言えばいいのか。
過剰なまでに飾り付けられ、家具もそれに沿っている。

二人はそのまま去っていった。

『鷲ノ巣』:
「…………はは。……いや、ごめんなさい。
 騒動って私自身がそうでしたね。……ごめんなさい」

「前もこの寮に誘われたんですけど、人が多いそうなので断って。……
 この町に来たのも、ここの人たちに誘われたから、なんです。……」

「他のスタンド使いも居るそうですから、アキラさんの知り合い増えるといいかなー、って」

894宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/20(日) 14:08:41
>>893
「……誰かにアタシの好みでも聞いたんだろうか」

趣味に合った、内装だ。
思わず何度か頷いてしまった。

「いや、気にすんなよ。久々だったからいい運動になった。
それにあの『龍のスタンド』の影響だしな。廉が謝ることじゃない」

「そうだな……少なくとも退屈はしねーみたいだし、
気の合う奴も見つかると思うぜ」
「ま……その前に仕事だな。昔の貯えがあるにはあるが」

895『白亜荘』:2015/12/22(火) 23:33:56
>>894(宝塚)
『鷲ノ巣』:
「え、ええ。……紹介して、よかった、です。
 あ、でも……他にもスタンド使いがいるので、その。……」

「『気を付けて』、ください、ね?
 この町にも結構……多い、見たい、ですか……ら。……」

『鷲ノ巣』は二人きりになって、気恥ずかしそうだ。
……ふと気づくと、窓から差す陽が弱い。日が暮れてきたようだ。

「あ。……それじゃ、そろそろ。……
 連絡先、変わってないので、また連絡してください、ね」

『鷲ノ巣』は立ち去ろうとしている。
特に呼び止めなければ、このまま去るだろう。

896宝塚『ヴェルサイユ』:2015/12/22(火) 23:44:46
>>895
「――ああ、気ィ付けるぜ」

そう言いながら、口元にはうっすら笑みが浮かぶ。
……『楽しみ』なのだ。

「おお、すっかり夕方だな。冬は日が短いからな……
それじゃあな……いや、送ってくぜ。そこまで遠くは無いんだろ?」

立ち去ろうとする鷲ノ巣に声をかけ、そう申し出る。
もっとも、『一人で帰る』と言い出すかも知れないが。

「廉も疲れただろうしな――変に気ィ使う必要は無いぜ。
ここ紹介してくれた『お礼』だと思ってくれよ」

返事を待たずに、外套を羽織る。外は、寒いだろう。
長旅の荷を解くのは、その後で十分だ。

897『白亜荘』:2015/12/23(水) 00:26:19
>>896(宝塚)
「…………え、え?」

「そ、それなら是非にッ。
 最近は早く陽も落ちて夜道は物騒ですしッ」

君は『鷲ノ巣』を送って帰ることにした。

  家自体はさほど遠くなく、十分も懸らずに送り終えた。
  どうやら家族とではなく、祖父母と暮らしているようだ。

それから君は寮に戻ると――

    『ドーゾ受け取ってねん かわいいことりさんより』

如何にもな箱――の中には、『銀貨』が一枚入っていた。

『宝塚』⇒『無傷』『再起可能』『銀貨(10万円相当)』ゲット!
      『白亜荘へようこそ』

898朱鷺宮 涙音『フォートレス・アンダー・シージ』:2016/02/01(月) 21:15:02
【白亜荘の涙音の部屋にある荷物が届いた】

「 涙音へ
  もうすぐ節分ね。
  ようやく退院出来たことは嬉しく思うけど
  とにかく前方不注意と体調にだけは気をつけてね。
  あなたの歳の数と、豆まき用の分だけ、お豆を送ります。
  息災で居てくださいね。
                  母と父より           」

…という内容の手紙とともに、幾つもの豆が同封されていた。
「…やっぱりゲン担ぎなんだなぁ、お母さんたちも…」
そう言ってため息を付きながら豆を確認した。

「…とは言いつつ、私も
 ちょっと心配だったんだけどね。
 ちょうどいい…かなぁ」
そう言ってひとまず豆をまこうかなーと、辺りを確認した。

「えーっと…
 縁の下に投げるんだったかな…」
そう言ってガラリと窓を開け、同時にエントランスの方にも目を向ける。

「ちょっと早いけど…
 …鬼はァァァァ外ぉォォォォ!!!」
随分と気合の入った声で、周囲に豆を投げ始めたのであった。


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