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【個】学生寮『白亜荘』 その2

1『ウェルカム・トゥ・ブレックファストクラブ』:2014/01/24(金) 01:48:07
※過去スレッド
【個】学生寮『白亜荘』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1324220488/

※関連スレッド
【供】『Force of “D”Evil』 〜Duo〜
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1369995273/

上記スレッドで供与されたPCは無条件で寮への居住を許可する。
その他のPCは管理人NPCに居住の許可を申請し、許可を得ること。


・『管理者NPC』

菱倉瀬斗『フランドリヒェン・ヴィジョン』@管理人
神戸あかり『ゴスフォード・パーク』@メイド


・『施設』

中央棟:玄関ホール、食堂、事務室、談話室等を備える。
      しかし、何故か菱倉と神戸以外の職員の姿があった試しがない。
      露天風呂付きの温泉大浴場もあり。
      男女共有で、入浴可能時間をズラして使用されている。

男子寮:新築になってピカピカ。
女子寮:新築になってピカピカ。

プール:作ったはいいがクルーザーが鎮座。
クルーザー(白亜88):まだある。邪魔。
地下迷宮:未だ未開拓。ていうか存在するのか。

尚、女子寮に男子が踏み入ることは『死』を意味する。

896瑞慶覧 愛『ビッグ・バッド・ママ』:2014/08/12(火) 22:00:25
>>894(貝橋)
「あ・・・」
「ともえお姉さんのこと、しってるんですか?」

「うん」 「かっこいいし、やさしい人」
「でも、タバコは、体に悪いから、すこし減らしてほしい・・・かな」

「・・・・うん」
「いっしょに、あそびたいです」
「お姉さんたちと」

  「・・・・『ユメ』と『ノゾミ』も・・・『帰ってきたら』、きっと・・・」

ふと、顔を伏せる。
その肩が、かすかに震える。


>>895(ゼンチ)
「・・・『おともだち』・・・・・」

『巴』は、『守ってくれる』人。
『ユメ』や『ノゾミ』は、『守ってあげなきゃいけない』存在。
とても『大切な人』たちだけれど――『友達』というのとは、少し違っていた。
自分を『友達』と呼んでくれる人は・・・初めてな気がする。

「・・・・はい!」

897貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/08/12(火) 22:57:51
>>895(ゼンチ)
(ユメNPCとノゾミNPCは『ゴスフォード・パーク』が復活したので戻ってきているはず。
 詳しくは白亜荘GMに確認をとってみるべきかと思います)

「ええ。寮の談話室で知り合ったの。バイトに行く前だったけど、
 ボーイッシュなのに化粧すると見違えるくらいに綺麗なのよねー」

そういえば、あの格好って『バイト』に行くにはちょっと派手だったわよね。
も、もしかして、水商売とかそっち系のバイトしてるのかしら……?
まあ、だとしてもあたしに止める権利なんてないしなあ。
いざとなれば養ってくれる程度にこの寮は懐深いし、それでも働くってことは
自分の為にお金が欲しいからって事なんだろうし、だとしたら止めるのも野暮だし。


>>896(瑞慶覧)
          、 、 、 、、 、、、
「(あー、まあ、身体に悪いくらいならどうにでもなっちゃうしなあ……)」

『バベット』の『お茶』でも良いし、ボスの能力で肺を取り換えることもできるし。
スタンド能力に触れてると、健康っていうのは『取り返しがつく』ものだって思えちゃうのよね。
まあ気を遣わない理由にはなりえないわけなんだけど、タガが緩まっちゃうのも事実。

「あーそうだ。それじゃ後であたしの連絡先も教えとくわ。
 スタンド使いの知り合いもけっこういるし、いざってときには助けになると思うし!」

898ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』:2014/08/12(火) 23:28:43
>>896-897(愛、貝橋)

         ニコー

愛に微笑む。

が、気になる事もある。

「なるほど」
「巴さんについては分かりました」

「お二人とも」
「ありがとうございます」

ボーイッシュ。
かっこいい。
素敵な人。

……評判のいい女性らしい。

(負けてられませんね)

よく分からない意識も持ちつつ。
だが、それより。

「『ユメ』さんと」
「『ノゾミ』さん、とは……?」

「帰って来ない、とは?」

「差し支えないなら」
「お教えいただければ」

じっと見つめる。
気になるのだ。

(腕のやけどと、関係なければいいのですが)

899瑞慶覧 愛『ビッグ・バッド・ママ』:2014/08/12(火) 23:42:58
>>897(貝橋)>>898(ゼンチ)
(感謝。のちほど確認をとります。)

「・・・私とおんなじ施設でくらしてた、『妹』みたいな子たち」
「施設がなくなったあとも、ずっと私についてきてくれたんです」

「ちょっと前、この寮が火事になったとき、
 あかりお姉さんが、スタンドで安全なところに避難させてくれて、
 それから、しばらく会えなかったんだけど・・・」

「あの子たちも、お姉さんたちと会ったら、
 きっと、とっても喜ぶと思う」

900貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/08/12(火) 23:46:51
>>898-899
「……あの火事ね」

白亜荘が全焼しちゃった事件。

「『神様』のお蔭で、寮は再建できたけど……『放火犯』は捕まってない。
 警察は不審火ってだけで片付けちゃったけど、『ゴスフォード・パーク』に
 火の不始末なんてありえないわ。絶対、誰かがこの寮に放火したはずなのよ」

そう言って、拳を握りしめる。
見つけ出してとっちめてやるって気持ちは、あたしの中にもまだ燃えている。
まあ、証拠もないしあれ以来不審な放火事件はないから、どうしようもないんだけど……。

901ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』:2014/08/12(火) 23:55:05
>>899-900(愛、貝橋)

「『火事』」

「噂には、聞いております」
「成る程」

(『ゴスフォード・パーク』)
(あかりさんのスタンドですか)

(詳しくは分かりませんが)
(……それだけの信頼を受けていながら、引きこもりとは)

複雑な感情を覚えるが、知らない個人の領域だ。
下手に踏み込むのはよしておく。

「ともかく」

「放火、ですか」
「……私がその場にいれば」

愛銃、『イースト・ミーツ・ウェスト』を思う。

「……と、悔いてもどうにもならないとはいえ」
「犯人は許せませんね」

「そして」
「ユメさんとノゾミさんが無事だったのは」

「不幸中の幸いです」
「本当に良かった」

「今度、是非お会いしましょう」

約束しておく。
切ってはならない縁に感じた。

902瑞慶覧 愛『ビッグ・バッド・ママ』:2014/08/13(水) 00:10:57
>>900>>901(貝橋・ゼンチ)
・・・ギュッ

腕で目をこすり、顔を上げる。
自分を『友達』と呼んでくれた人たち。
その気持ちに、応えたい。

  コクッ

しっかりと手に握っていた『バベット』のお茶を飲み干し、

「詩織お姉さん」 「『バベット』ちゃん』」

「ゼンチお姉さん」

「これからも、よろしくおねがいします」

二人と一匹の目をしっかり見つめて告げ、

  ザバン

シャチの背中から水面に飛び込み、

   「えい!」

    パシュッ!  パシュ!

両掌を合わせて、的確な狙いの『水鉄砲』を繰り出す。

―――いまは、笑顔。

903貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/08/13(水) 00:19:52
>>901-902
あれであかりさんも、やるときはやる人なのよね……。
と、ゼンチさんの内心なんて露知らず、心の中で溜息を吐くわ。
あれでいつもちゃんとしてくれれば、言うことなしなんだけどなぁ。

「ん」 「同じ寮に住んでる『仲間』だもん」

  「困ったら頼りにしなさいよ――ってわぶぅ!?」

や、やりやがったわねこの子……!
(意外と活発そうで安心したけど!)

びっくりしてシャチ型浮き輪から転げ落ちるけど、
そのまま水に潜って水中から抱き付いてやるわ!

904ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』:2014/08/13(水) 00:33:23
>>902-903(愛、貝橋)


「ははは!」
「こちらこそ」

  ザバン

「?」

    パシュッ!  パシュ!

「わっ」

水鉄砲に驚くゼンチ。

「……やりますね」
「子供は元気が一番」

「さ、せっかくのプールです……遊び尽くしましょう」

和気あいあい。
三人はその後、気が済むまでプール遊びを楽しんだ……


――そして。

「貝橋さん」

「お話を。場所はどうします」

愛がいない所で、ゼンチが貝橋に声を掛ける。

905貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/08/13(水) 00:52:32
>>904
     「ふぅぅ――ッ」

「そうね……。聞かれるのもマズイ(というのは想像だけど)し、
 見晴らしがよくて人のいない場所……一旦プールサイドに上がって、話しましょう」

ゼンチさんの了承を得られたなら、プールから上がるわ。
プールサイドにはさっきあたしが座ってたようなこじゃれた休憩所があるから、そこでね。

906ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』:2014/08/13(水) 01:01:14
>>905

「そうですね」
「そこで」「長い話でもないかと」

           ザバァー

プールから上がる。

「流石にふやけましたね」
「足の指とか」

「タオル持ってきます」

などと言いつつ、鞄と着替えを回収してから休憩所へ。
椅子(あるはず)に腰掛ける。

「いやはや」

「水遊びも楽しいものですね」
「久しぶりでした」

鞄を開け、タオルを出しつつ。

「……」
「誰もいませんね?」

プールの周囲を見回す。
人に聞かれたら不味い、とは違う。

だが、聞かれて愉快ではない。
変な奴でもいれば余計に。

            クルクル

タオルに包まる。

907貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/08/13(水) 01:05:27
>>906
「いないわね」

もともと寮に備え付けのプールだから、一般客は少ないしね。
それに、ちょっと前まで中身が水銀だったから寮の人もまだ来てないし。
(ゼンチさんが来るってことは告知自体は知れ渡ってるんだろうけど、
 まあ寮の人間だからこそそういう告知に無頓着なんでしょうね)

あたしも持ってきていたタオルに包まって、

 「それで……『話』、だけれど」

908ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』:2014/08/13(水) 01:18:26
>>907

「あまり愉快な話では」
「……ありませんが」

そもそも、自分が踏み込んでいい話なのかも。

だが。
……『友達』になった以上は。


「……愛さんの、腕」
「見ましたか?」

「煙草を押し付けられた、痕」

脳裏に浮かぶ。
あんな小さな子供に、あってはならない。

水への恐怖も、そうだ。


「……」
「今、つい最近というわけでもないのでしょう」

「私達が、どうこう」

「……」
「……ああ、すいません」

額に手を当てる。

「…………」

「何が出来るでしょうか」
「私に……私たちに……」

悩み、唸る。

909貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/08/13(水) 01:42:37
>>908
「……!」

え……何それ? タバコを押し付けられた痕?
あたしてっきり、『あの夜』での何かの話だとばっかり……。
でも、なるほど。そいつは、許せない話よね……。

    「ゼンチさん」 「『やった人』にどうこうって話なら賛同できないけど」
                 、 、、
何が出来るか。……それをやった人間を見つけ出して、懲らしめるとか。
できなくもないわね。あの子がいた『施設』とか、巴さんに聞けば分かるかもだし。
でも、そういういかにも『正義漢』なこと、何の意味もないわよね。

そもそも、これは『終わったこと』なのよ。
実際にこの白亜荘で生活して、巴さんっていう『家族』も出来てる。
あの人の性格なら、愛ちゃんが何かされてるなら黙っちゃいないでしょ。
そう考えると、むしろ今さら蒸し返されたくない記憶かもしれない。

 「あたしたちにできることなんて…………
  あの子達が安心して新しい『思い出』を作れる環境を作ってやることくらいじゃない?」

ボスの能力なら火傷痕を綺麗さっぱり消すことができる。
他に虐待された痕があるんなら、それだってきちんと治せる。何でも。
『精神安定』の効能なら、恐怖にとらわれた感情を『ゼロ』に戻せるから、
単純な『恐怖』が原因の障害なら、綺麗さっぱり取り除くことができる。
でも、本当に必要なのはそういうこと『だけ』じゃあないと思う。

過去を綺麗さっぱり洗い流したからって、あの子達の『今』が豊かになる訳じゃない。
ただの高校生で、何の社会的な力もないあたし達にできることなんて、
今日みたいな『当たり前な交流』の積み重ねしかないんじゃないかしら。

 「…………できることなんて、そのくらいしか思いつかないし」
 「あたし達がやるべきことは、それで充分でしょう?」

『それ以上』をやろうとするのは、流石に傲慢ってヤツよね。

910ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』:2014/08/13(水) 02:02:41
>>909

「……私は」

「子供には」
「笑顔でいてほしい」

「泣くことや怒ることが、あってもいい」
「ですが」

「無理に、笑顔を奪われる事は」
「……あってはならないと」

「そう思っています」

……そう言うと、タオルの端を握り締める。
目線の先はプールへ。

「……だから」
「貝橋さんの、言う通りですね」

「今日のように」
「今を、これからを……豊かにしてあげるために」

「それが、出来る事」

立ち上がる。

「ありがとうございます」
「自信、でしょうか? そういうのがつきました」

「これで良かったのだ」
「というか」「そういう感じの」

今日、ここに来て良かった。
ゼンチはそう感じた。

この縁は、やはり、手放してはいけない縁だ。

「……さて! そろそろ上がります」
「更衣室はどこですかね」

鞄や着替えを持って、そちらに向かうことにする。

流石に、遊び疲れた。

911貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/08/13(水) 02:12:06
>>910
「……ええ、そうね」

ゼンチさんの言葉を聞いて、そうとだけ返す。
……なんか、眩しいなあ、ゼンチさん。

「確か更衣室はあっちに……」 「あ、そうだ」

あたし、ゼンチさんに言っとかなきゃいけないことがあったんだ。

「言い忘れてたんだけど、ゼンチさん」
「あたし、そろそろクラス変わるのよね」
「『留学生クラス』って、分かるかしら?」

「実はそこ、スタンド使いのクラスでね……。
 あたしにスタンドをくれたヤツが実は学園の理事長とかで、
 あたし、そこに常識人代表として編入することになったのよ」

まあ、クラスは離れるけどそのくらいで切れる縁でもないし。
比較的簡単そうに、ゼンチさんに伝えるわよ。

912ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』:2014/08/13(水) 02:27:04
>>911

返答に、微笑むゼンチ。
自分がどう映っているかは、分かっていない。

「ありがとうございます」

「着替えてきますね」
「貝橋さんも、身体を冷やさないうちに」

と、更衣室方面に向かおうと、した時に――

「エッ」

「……今、なんと?」
「クラス替え?」

振り向く。困惑を隠せない顔。
辺りを見回す。動揺している。

「で、では」

「私と、違うクラスに」
「そんな」

「それも」

「『スタンド使いの』」「理事長もスタンドの」
「ああ、そんな」

頭を抱える。流石に理解が追いつかないようだ……

「か、貝橋さん」
「私たち、クラスは違っても、縁は……切れませんよね?」

「私は、貴女の事」

「『友人』だと、思っていて、良いんですよね……?」

不安そうに尋ねる。
そう、強くは無い。

913貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/08/13(水) 02:35:26
>>912
「えっ」

意外と深刻そうな顔をしてるゼンチさんに、軽く驚くわ。
んー……いざとなれば、ゼンチさんも同じクラスに編入とか、
……まあゼンチさんさえ良ければ、不可能じゃあないと思う、けど……。

と思ったら、ゼンチさんってばわりと初歩的なことで悩んでたみたい。
……まったく。そんなの決まってるでしょ。
『あの夜』を一緒に潜り抜けたのよ。命だって助けてもらったんだし……。
そう思って、軽く苦笑する。

   「クラスが変わったくらいで縁が切れる訳ないでしょ?」

    「卒業したって、ずっと連絡とりあえるし」

 「あたしたち、一生『仲間』よ」
  、 、 、、  、 、 、、 、  、、 、 、 、 、、 、 、 、  、、 、  、、 、 、、 、 、 、 、、 、 、 、、 、、、 、 、 、、
『「仲間」だと、思っていて、良いんですよね……?』なんて、ゼンチさんてば意外と気弱なところもあるのね。

そのまま、更衣室へと向かっていくわ。

914ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』:2014/08/13(水) 02:47:26
>>913

「ははは」

「そう、ですよね」
「ええ、そうですとも」

「私達は」

更衣室へと向かう。
微笑みを浮かべながら。


(ああ、そうなのですね)
(貝橋さん)

(貴女にとって、私は…………)
(……いえ、構いません。私は、それでも)


「貝橋さん」「改めて」

「……困った事があれば」
「このゼンチにお任せあれ」

「必ずや。協力しましょう……」

(貴女の――『友人』として)
(振る舞わせていただきます)


ゼンチは、そう決めた。
貝橋にどう思われようと。

ゼンチは、『友人』という『縁』のままでいたかった。
……望まれているのが、『仲間』であっても。

「それと」
「よければ、今度『新しいクラスメイト』を紹介してください」

「とても興味深いので」

小さく笑いながら。

915貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/08/13(水) 03:04:38
>>914
「そうね! あたしもどんな人達なのか気になるところだけど……、
 状況が落ち着いたら、紹介するわ。みんなでカラオケでも行けたら良いわね〜」

そう言って、そのまま歩いて行く。

          ┌―――――――――――――――――――――――┐
          | 貝橋の表情に――翳りらしいものは見られなかった。...|
          | 会話が決定的に『食い違っている』ことに気付いて    |
          | すらいない……そういう自然な表情を浮かべていた ....|
      ┌―┴―――――┬―――――――――――――――――┘
      | とはいえ――....|  ┌――――――――――――――――――┐
      └―――――――┘  | 今のゼンチにそのことに気付けというのも..|
                    | 酷な話かもしれない――。            |
                    └――――――――――――――――――┘

   ド ド  ド ド    ド

916ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』:2014/08/13(水) 03:10:49
>>915

「ははは」

「ええ、是非に」
「楽しそうです」

『善知鳥 雷』は笑う。

『縁』を守るために。
絶対に捨てたくない。一つでも。


「……」

(失うのは、ごめんです)

微笑みながら、貝橋に続く……

917瑞慶覧 愛『ビッグ・バッド・ママ』:2014/08/16(土) 22:38:44

 「あの・・・」
         「すいません」

爪先立ちで背伸びをしつつ、管理室の窓口を覗きこみ声をかける幼女。

  
 「『あかり』お姉さん、いますか?」

918『白亜荘』:2014/08/16(土) 22:46:53
>>917

『みどり&ことり』
「申し訳ございませんが今、」
                   「あかり姉さまはおりません」


「地下迷宮とやらで絶好調、」
                   「引きこもり中でございます故」

「…………もしや、また何か」
                   「姉がご迷惑をかけましたか」

受付で『双子メイド』が応じてきた。

919瑞慶覧 愛『ビッグ・バッド・ママ』:2014/08/16(土) 23:02:44
>>918
「・・・えっ」
「あ、いえ、あの・・・」

戸惑った表情。
『あの人』がそういう状況になっているところを、一瞬想像できなかったため。

「あの・・・私の『妹』たち・・・『ユメ』と『ノゾミ』のことで・・・」

「このあいだの火事のとき・・・あかりお姉さんが、スタンドで避難させてくれたんですけど」
「それから、ずっと会えなくて」
「・・・『新しい寮』ができたら、『帰ってこれる』って、言ってたから」
「いま、どうしてるか、教えてもらえたら・・・って・・・」

920『白亜荘』:2014/08/16(土) 23:12:20
>>919(瑞慶覧)

「はて、それはわたくし共の認識と、」
                   「若干異なるようでございますが」

「確か寮の再建が完了した時点で」
                   「妹さま方の帰還も完了しているはず」

「申し訳ございませんが、こればかりは」
                   「瑞慶覧様の勘違いではないかと申さざるを」

921瑞慶覧 愛『ビッグ・バッド・ママ』:2014/08/16(土) 23:29:31
>>920
「・・・・・・!」

一瞬目を大きく見開き、

  「・・・・・」  フルフル

目を閉じて、頭に掌を押し当て、何度も首を振る。

  ―――――

「・・・・・・そう、でした」

「私、かんちがい、してました」

「ごめん、なさい」

            ・ ・ ・

       
            「お姉ちゃーん!」

               「ごはんだってー!」

                 「はやくいこーよー!」

食堂のほうから聞こえる快活な声に、

「!」

再び目を開く。
瞼の奥から光る滴があふれる。

「うんっ!」 「いま行く!」

返答をかえしてから向き直り」


「・・・・・ほんとに、『ありがとうございました』」

「『愛』が、そう言ってたって」
「あかりお姉さんに、つたえてください」

双子に深く一礼した。

922『白亜荘』:2014/08/16(土) 23:48:18
>>921

「畏まりました。我々姉妹が、」
                   「必ずや姉さまに伝えておきます」

             『『ペコォ――ッ』』



見送る『双子メイド』。


「ことりさん。つくづく、ホントに」
                   「厭ンなるわよね、みどりさん」

「やっぱり認めざるを得ないのかも」
                   「そうなのかも、お姉さまのことは」

        「「アレはアレで魅力なんだって、ね」」

               『『ハアアアアア〜〜〜〜ッ』』

923瑞慶覧 愛『ビッグ・バッド・ママ』:2014/08/16(土) 23:52:52
>>922
「・・・おねがいします!」

一礼した顔を上げる間さえ惜しむかのように、

「ユメ!」
   「ノゾミ!」

『妹たち』の声の方へ一目散に駆けていった。

924『白亜荘』:2014/08/16(土) 23:59:35
>>923

『みどり&ことり』
「「ええ、お任せくださいませ」」

対応を終えてから、二人揃って管理人室から出る『双子メイド』。
今日は『かげり』の手伝いと、仕事のチェックに来ていた。

「では、ことりさん」
                   「ええ、みどりさん」

         「「見回りに参りましょう」」

二人ならんで静々と歩き、寮の中を見て回る。

925八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2014/08/17(日) 05:00:00
>>924

       ペタペタ   ペタペタ

 『秋映学園壁新聞 号外

  寮の管理形態に疑問の声、多数!? 寮生を放ってネトゲ三昧のメイド…』


 玄関ホール、掲示板…なければ扉でも柱でもなんでもいいです。
 そんな大見出しの壁新聞を張っている、外道な女子高生がいますよ。
 チューブトップにシャツを羽織ってます。うーん、イッツサマー。覗く白い肌、こいつぁ健康的です。

 それにしても普段さんざ寮の世話を受けておいて、なんて恩知らずな。まあ、私なんですが。

926『白亜荘』:2014/08/17(日) 05:05:11
>>925(八夜)

        『 『 ズッザアァ――z___ッ 』 』

二人揃って前方へ飛び込み式コケだ。
まるで新喜劇のような美しいユニゾン。

『みどり&ことり』
「ことりさんこれはさすがに」
                   「ええ、みどりさん。看過できません」

チラシを剥ぎに走る。

927八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2014/08/17(日) 05:17:36
>>926

   「ああっ、なんてことをするんですか!」
     「私が寝る間も惜しんで、一生懸命書いた新聞を!」

 わたわたと、壁新聞を剥ぎにかかる二人に、焦りつつ走り寄ります。

 新聞はコピーされたものですが、記事はよく見ると手書き。
 何度も書いては消し、書いては消しを繰り返した筆跡がうっすら見えるでしょう。
 ですが、そりゃあもう簡単に千切り剥がせます。


  「やっ、やめてください! やめて!」

 ちなみに内容には、お二人も言及されていますよ。
 『奔放すぎる姉の後始末を任された不憫な姉妹』的な云々。

928『白亜荘』:2014/08/17(日) 05:23:41
>>927(八夜)
『みどり&ことり』
「…………ことりさん」
                   「……そうですね、みどりさん」

一面の真実あり、と認めたようだ。
とりあえず放置しておこうと判断した『双子メイド』。

『みどり&ことり』
「ほどほどにしておいてくださいませね」
                   「あまりひどいと看過できません」

「ところでプールはご利用いただけましたか」
                   「時間の制限はないのでいつでもご利用ください」

「なにぶん、姉の管理している地所」
                   「わたくしどもも行き届かないことがございます」

929八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2014/08/17(日) 05:39:34
>>928

 ど、どうやら許してもらえたみたいですね…
 ふぅ、と、ひとまず胸を撫で下ろします。大事そうに残りの新聞も抱えますよ。

  「……私は記事の面白さのために、嘘も書きますが」
  「今回の件には、少なからず関わってますから。その真実を誰かに伝えたいって気持ちがあるんです」

 まあ、諸々の複雑な感情の捌け口にしていないか、と問われると、口を閉ざしたくなりますが。
 …談話室で見た下着のくだりまで記事にしておかなくて良かった。心底そう思いますよ。


 「プール、ですか。一度、寝苦しい夜にザパッと入りましたが」
 「その涼味を存分に味わってはいませんね。あとで入りに行こうかしら…」

930『白亜荘』:2014/08/17(日) 05:49:00
>>929(八夜)

『みどり&ことり』:
「それは結構でございます」
                   「真実は不滅ですもの」

穏やかに微笑む『双子メイド』。

下着の下りまで記事になっていたとしたら――
君は○されて、○○されてから、○○に○られただろう。
(※一部の文章に検閲が入っております。悪しからずご了承ください)

「楽しんでいただければわたくしも」
                   「みどりさんも甲斐があります」

「ところで……いくつか聞きたいのですが」
                   「あの学園。最近何か『奇妙なこと』はございますか?」

931八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2014/08/17(日) 22:23:44
>>930

 …なにやら九死に一生を得たような気がします。
 いえ、深く考えては負けですね。

  「はて。奇妙なこと、ですか」

 情報の価値は、広く知れ渡らないからこそあるというもの。
 本来ならネタを軽々しく他人に教えたりしないのですが…お二人には色々見逃していただいていますし。


  「これは、友達の友達から聞いた話なのですが」

  「秋映学園の七不思議…って有名ですよね。
   『思春期自販機』『悪魔堂』『おしりの妖精』『校歌暗唱』…
    まあ、どの学校にもおそらくは付き物の噂話のことなんですが」


                       、、、、、、、、、、、、
  「……いくら七不思議とはいえ、『ぴったし七つ揃った』なんてあまりにも出来すぎてるとは思いませんか?」

  「猫が十二支に外れたという逸話があるように、へびつかい座が黄道十二星座に含まれていないように」



                  「七不思議には、『ランク外』が存在する」


  「私が知っている噂は、・【混ぜるな危険】 ・【完璧な胸像】 ・【忘れもの売店】の三つです」
  「どれも最近聞いたばかり、取れたてぴちぴちの『奇妙なこと』だと思いますが、……」

   と、ここで話を切りますよ。
   独りで勝手に話を進めてしまうのは私の悪癖です。
   お二人が求められているのは、こういうことじゃないかもしれませんからね。

  「どれか……聞きたい噂はございましたか?」

   全てのルートをクリアすると、裏シナリオ 『真・おしりの妖精 ―マニアックス―』が解禁されます。

932『白亜荘』:2014/08/17(日) 23:46:54
>>931(八夜)

『みどり&ことり』:
「あらあら、いずれも」
                   「興味深いお話にございます」

「学園に関しては」
                   「妹に任せています」

「ですが、至らぬ点もあります」
                   「紛れ込んでるモノも多くて」

「見落としていることも」
                   「きっと多いでしょう」

「よろしければ情報を」
                   「教えていただければ幸いです」

微笑む『双子メイド』。
尚、『おしりの妖精』の正体は『サラダの日』で半ば解明されつつある。

933八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2014/08/18(月) 02:49:47
>>932

 【混ぜるな危険】(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/314)
 【完璧な胸像】(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/315)
 【忘れもの売店】(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1331990770/316)

 以上の内容を、怪談語り調に伝えます。


「…ま、どれもこの季節にありがちな、眉唾ものの怪談紛いな噂ばかりですが」

 元より、七不思議ってそういうものですしね。
 それに私は、そういう奇怪な現象を『ただの噂だ』と片付けられません。
 私が発現する『ザ・ファントム』こそ、そんな超常現象の代表格みたいなもんですから。

「普段なら、情報を渡した相手からはお代を貰うんですが」
「今日は出血大サービス、全部タダですよ。それより、学園に妹さんが? 生徒さんですか?」

934『白亜荘』:2014/08/18(月) 23:12:09
>>933(八夜)

『双子メイド』は揃ってメモ帳に君から聞き取った話を書き留めている。
一通り書いてから二人で互いのそれを確認し、相談している。

『みどり&ことり』:
「どれもこれも実に実に」
                   「興味深うございます」

「全て参考にさせて」
                   「『検証』させましょう」

二人はメモ帳をエプロンのポケットに落とした。
君の『妹』に関する問いに、揃って深々と頷く。

「わたくしどもと同じく」
                   「仕える者の力を持つ」

      「「風紀委員の『はやり』と申します」」

「中等部に在籍しておりまして」
                   「まだまだ若輩者でございます」

935八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2014/08/18(月) 23:57:38
>>934

「そう言ってもらえるなら光栄なこと」

 頬笑みますよ、珍しく。

「『検証』ですか。私も記事にしたいので自分で探ってはいきますが…
 もしお二人が先に真相を判明させた場合は、ぜひに教えて頂きたいものです」


 それにしても、『仕える者の力』… 些か物言いが大仰な気がしますね。
 同じくメイドさんなのか、それとも『似たような能力』を持っているのか… 後者の方の意味、でしょうか。


「へえ、中等部で風紀委員ですか。お若いのに、さぞやしっかりしているのでしょうね」

 あまり感情の籠っていない声。見え透いたお世辞ってやつですね。
 というのも実のところ、風紀委員の存在は知っていても、具体的な活動などは知らないのです。
 学園祭でなにやら揉め事があった、ということはほんのり耳にしていますが。


「それにしても… 大家族ですね。あかりさん…でしたか? あの方が長女…
 で、双子のお二人が次女&三女、かげりさんが四女。末女がその方、五人姉妹…で、あってます?」

936『白亜荘』:2014/08/19(火) 00:55:43
>>935(八夜)

『みどり&ことり』:
「よろしければ今度紹介を」
                   「若輩者ですので助けて頂ければ」

『風紀委員』に関してはこんな歌がある――

 奴らが来たなら戸を締めろ
 爆音したなら身を伏せろ
 風紀委員に逆らうな
 悪と見なせば追ってくる

ファシスト政権における秘密なんちゃらに近い組織……らしい。


「ええ、あれが長女で」

                   「わたくしたちは三女と四女」

「はやりが五女」
                   「かげりが六女」

「末と次女は別に居ります」
                   「末はまだまだ幼いのですが」

『七人姉妹』らしい。

937八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2014/08/19(火) 01:29:12
>>936

 ……三年部員に教わった『風紀委員』の歌を思い出しました。
 私にしてみれば、天敵もいいところでしたね、そういえば。

 ……えっ、爆音? えっ?


「ほ、ホントに大所帯ですね… 残りのお二人も、やはり学園関係のお仕事に?」

 …ちょっと興味がわいてきました。
 ただでさえ謎が多い学園です。やたら多い留学生や、家庭環境に問題のある生徒…

「ご家庭の事情でもあるんですか? よろしければ、お聞かせ願いたいところですが」

938『白亜荘』:2014/08/19(火) 23:06:06
>>937(八夜)
伝説によれば校内をバイクで駆けまわり、悪い生徒を追い詰めたとかなんとか。
しかしあくまで伝説である。ファンタジーやメルヘンですよ、ハハハ。

『みどり&ことり』
「上の姉さまはゆずりと」
                   「末の妹はちこりと申します」

「事情というほどでは……」
                   「わたくしどものの一族は代々」

「欧州の貴族に仕えていたのです」
                   「正式に申せばご先祖様がですが」

「我々は日本に渡ってきたその末裔で」
                   「独特の『仕える技術』を持っていました」

「なんでも人間の未知の部分を」          ワ ザ
                   「引き出すような『技術』だそうで」

「『座敷童』をご存知でしょうか?」
                   「あれもわたくしどもの一族だとか」

『双子メイド』は平然と、突拍子もないことを言いだした。
これこそオカルトめいている。だが当人らは真面目そのものだ。

939八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2014/08/19(火) 23:47:01
>>938

 なんで風紀委員の方が世紀末なんですか…?


「―――、……メモを取っても?」

 確認を取ります。ダメといわれたら取りませんし、当然記事にもしません。
 …面白いものなら何でもかんでも記事にする、マナー知らずの報道部。
 その一員にしては、あるまじき行為でしょうが…

 『家族の事情』は、別問題です。少なくとも私にとっては。



 「…『座敷童』の血縁? 何を言い出すかと思えば」


                  ――― フォンッ


 「めちゃめちゃ面白いじゃないですか… イイですよ、そういうの」
 「『仕える技術』…ですか。 『スタンド』とは異なるものでしょうか?」

  発現した『ザ・ファントム』を指差します。
  記事のネタとして大切なのは、『真実味』よりも『話題性』。
  眉唾物であればあるほど、私にとっては好むべきお話なのです。

  ま、記事とは関係なく、ぜひとも聞かせていただきたいお話ではあるのですが。

940『白亜荘』:2014/08/20(水) 00:10:42
>>939(八夜)
あの学園が既に世紀末ではないと?

『みどり&ことり』:
「ええ、構いませんが」
                   「他言無用に願います」

「わたくしどもの一族については」
                   「他の話ならば構いません」

『ザ・ファントム』を見、少し考え込む顔を見せる『みどり』。
『ことり』は頷くと『トランクのスタンド』を発現してみせた。

                『ズギュン!』

「スタンドとは超能力でございますが」
                   「その存在には仮説が多くございます」

「たとえば『守護霊』や『悪霊』」
                   「わたくしの主はこの説を好んでおります」

「ですが別の説として」
                   「『技術の発展』というモノも」

「つまり『人間を超越せんとする意思』が――」
                   「技術を突き詰めさせ、『実在ある力』となる」

「おそらくはその両方なのかもしれません」
                   「わたくし共の先祖が持っていた技術が」

「我々を守る『守護霊』として完成した」
                   「そうであれば嬉しくありますね」

941八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2014/08/20(水) 01:00:59
>>940

 そういえば色々世紀末でした…私ったら、何を考えていたんでしょうか。


「ふむ、分かりました」

 他言無用、記事にはしません。取り出しかけていたメモとペンを、再びポケットにしまいます。
 トランクの『スタンド』をじっと見ていますよ。

「…脈々と受け継がれる意志や血統が、技術を介して『スタンド』に昇華される。そういう話ですか?」

 …もしそれが事実だとして。
 私は一つ、仮説を考えてしまいます。

「…もしその通りだとしたら。
 あなたの言うように『先祖の技術が守護霊として完成された』のだとしたら。
 『スタンド』が血縁を通じて受け継がれる、という可能性を示唆していますね」

「しかも代を重ねるごとに、より色濃く…」


 もしソレが、『人為的・計画的に行われている試み』だとしたら。
 その可能性を考えずにはいられません。いえ、杞憂だとは思うのですが。


「…その、『主』とはどなたの事ですか?」

 名を尋ねます。

942『白亜荘』:2014/08/20(水) 01:26:12
>>941(八夜)

『みどり&ことり』
「英国貴族は既に引退した使用人を」
                   「自らの地所に住まわせていました」

「そして代々貴族の一族に仕えて」
                   「運命を共にしたという話です」

「おそらく、そこで血統が磨かれた」
                   「と、わたくし共は推測しています」

『双子メイド』は自慢げに胸を張ってみせた。
君の推測に対しては、大きく頷く。

          「「主さまはココさまでございます」」

「八夜さま。既にあなたはご存知かと」
                   「なにせ『ご友人様』でいらっしゃいます」

943八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2014/08/20(水) 01:46:31
>>942

「……ココ、さん?」

 目を見開きます。
 少しおっとりしたような話し方の女性。私に『ザ・ファントム』を与えた人物。
 いえ、素性の知れない方では、確かにありましたが。

(…私に、いや、あそこを訪れる人間に『スタンド』を渡している)
(それも、『氷山の一角』なのかしら…?)

「まあ、でも… そういう血筋なら『主のために心血を注ぐ』関係っていうのも頷けますが」


「…友達? 友達って、そんな大仰な… そりゃあ、お世話にはなりましたが。
 私が噂を聞いて、手土産を持っていって、紅茶を一口頂いた。その程度の関係です…」

 肩を竦めます。

 だいたい、私と好き好んで友達になる人間なんて滅多にいません。
 『クラス全員ともだちだよ〜』と言い放つ脳天お花畑か…
 もしくは私同様、親子供恋人親友問わず自己の利益のために踏み台に出来る屑。

 私を『友達』だと言い放てるのは、そういう人種くらいですから。

944『白亜荘』:2014/08/20(水) 02:14:53
>>943(八夜)

『みどり&ことり』:
「ココさまはわたくし共を助けてくださった方」
                   「海より深い恩がございます」

「そして……『ご友人様』であるというのは」
                   「大変に名誉なことなのでございますよ」

「ココさまから『救われた』ということです」
                   「おそらく、今すぐには判らないでしょうが」

「いずれこの町があるべきところに収まる時」
                   「ココさまがこの町を――」


            『  キンコォーン  』

『双子メイド』が振り返り、受付の方向を見やった。
何やら作業服を着た男がやってきている。

「おや、荷物が届いたようです」
                   「それでは八夜さま。またあとで」

「どうか先程の話は内密に」
                   「お願いいたしますね」

二人は揃ってお辞儀をすると、静かな足取りで作業服の男に近づいていく。
話は中途だ。核心までは聞けなかったが――何か『不穏』だ。
君は何か重大な話を聞いた……いや、それ以前に。
               . . ..
君は――『誰と取引してしまった』のだろう。

945八夜 菖蒲『ザ・ファントム』:2014/08/20(水) 23:22:26
>>944

      ゾク  ゾクゾク…


 怖気。震えそうになる腕を、庇うように押さえます。

(まるで『宗教』のよう… いや、そんなモンじゃあない)
(この人たちが受け継いでいるのは、意志とか、血筋とか、技術とか…そんなチャチなもんじゃあない)

 一度会っただけの相手を友と呼び、数世代も昔の主の血族に身命を賭す。
 技術が『スタンド』として昇華されるほどに費やした、長い年月、世代、執着。
 何のために、何がそこまで、そうさせるんでしょうか。

(……、……)


 もし私が考えている通りだとしたら、それは―――それは紛れもない、狂気の血脈です。



「記事にしたくても出来ませんよ、こんな……」

 肩を竦めるフリをして、踵を返します。

 震えがバレないうちに、足早にその場を去って、自分の部屋へ戻りましょう。
 何か、何かは分かりませんが… 恐ろしくて、その場にいるのがたまらなくなったのです。


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