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【個】『御蔵神社』弐【場】
54
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/01/15(水) 08:29:55
少年の髪色は朱、前髪が目にかかるほど長く、頬にはそばかすがある。
ひょろ長い不健康そうな出で立ちは、『ニンジン』のようだ。
ボロボロのダウンジャケットに穴のあいたジーンズ、いかにも寒そうな服装。
>>52
「僕に先にやらせてくれよ、いいだろ?」「僕が一番乗りだったんだしサァ」
木槌を受け取ると、薬師丸に振り向いてねだった。
「……アンタ、暖かそうだね。もふもふじゃん」
>>53
「……って、なんだこりゃあ〜〜〜」「ハンマー? 要らないよ」
『名状しがたき何か』を睨めつけ、ぐるんぐるんと肩を回し、受け取った木槌を返却。
ズズ ズズズ
『ゴーレムのような外観』をした人型を、自身に重ねるように侍らせた。
そのまま瓦割の要領で、餅に対して拳を構える。『カラテ=チョップ』を繰り出す気だ!(パス精DAC)
「『紅』か『白』……後ろのおねーさんは甘いの好きそうだし」
「僕は赤色が好き」「だからこっちの『紅』のモチを選ぶねッ!!」
55
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2014/01/15(水) 22:23:25
>>53
「うわっ」
げっ、何あれ……まさか、この巫女のスタンド能力?
しかも、喋ってる? 喋るスタンドって珍しく気がするよ。
……それとも、神社だし、やっぱ神だったりするのかな。
どっちかというと、邪神って感じだけど。
「ま、確かに、すごいインパクト」
「え、持ち帰っていいの? ならタッパー持ってきたらよかった」
「……何か言った?」
>>54
「ん、べつにいいよ。確かにあんたのが先だし」
「剛腕っぷりを期待してるよ」
「まあ、杵くらい持った方がいいだろーけどさ……ん?」
「あン……そういうことね」
……つまり、こいつも、スタンド使いだったわけね。
なるほど、絶対割れるなんて言ったわけだ。
ま、ここはお手並み拝見と行こうじゃないの。
「……しかし、あんたはまた、寒そうね〜ェ」
56
:
『鏡開き』
:2014/01/15(水) 22:59:55
>>54
(ダビデ)
「えっでも…………」
「良いではないか、手並みを拝見と洒落込もうぞ」
『何か』に制され、『巫女』は差し出した木槌を引っ込めた。
そして身構えたダビデを見て、ひそひそと囁きあう。
「……じゃが『巫女』よ、早々に割られてしまっては、盛り上がりに欠けるのではないか…?」
「大丈夫ですよ、一応、お鏡は二つ有るわけですから…」
>>55
(薬師丸)
「…こほん。
お供えして、神様のご利益を得たお餅をですね、持ち帰って食べることで、家そのものに福を呼び込むと。
まあ、その、そういう訳ですっ」
咳払いをしながら、もっともらしく『巫女』が説明する。
頬が赤いのは、寒さのせい……だろうか?
「構いません、ただし、仲良く分けなきゃ、ダメですよ?」
念を押しつつ、大きな木槌を薬師丸に差し出した。
57
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/01/16(木) 00:04:45
>>55
「剛腕ン〜〜」「とは、ちょっと違うかな」
つまり、『そういうこと』である。
「服、これしかないンだよねぇー」「同じダウンジャケットが三枚」
「でも日本の『ヒートテック』は偉大だ」
>>56
「ンじゃあ〜〜……遠慮なく」「『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』」
シュ バア――!
振り下ろした手刀で、鏡餅を殴ると、
ウニュ ゥ ウウ ウ
鏡餅が、二つに『等分』される!
餅が中央から、熱したチーズを引っ張ったかのように引っ張られ、中央で分かれる。
形は殴る前と変わらず、しかしサイズは半分ほどの餅が生まれた。
ポン!
「こンなモンだぜ」「どーぉ? 僕の『カラテ』は」
ドヤ顔で振り返った。
餅は別に割れたわけではないが……ダビデ的には大成功のようだ。
58
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2014/01/16(木) 01:04:42
>>57
「へぇーー……そうなの……」
あんまり突っ込んで聴かれたい話でもないかもね。
少なくとも私なら、あんまり聞かれたくない。
>>56
「ふーん、そうなんだ」
ま、別にそんなのは関係ないね。
お餅を持って帰れば……今日の食費が浮く。
たったそれだけのシンプルな方程式というわけよ。
「……あんたなんか顔赤いけど、熱でもあんの?」
「寒いし、気をつけないとさぁ」
杵を受け取る、けど……これはけっこう重いかも。
「そんな心配しなくたってさ、私がこれをペロりと食べちゃえそうに見える?」
さて……あいつ(ダビデ)はスタンド能力を使って……どうにかしたらしいね。
それを確認するのは後だ。
「じゃあ、私は」
『レディ・リン』を発現。
私とスタンドの二人がかりで、杵を持ち、振り上げ――
この時……杵の頭に最大の鈴を取り付けておき、重さを増してっ!
――力任せに、餅に叩き込むっ!!
59
:
『鏡開き』
:2014/01/16(木) 01:54:00
>>57
(ダビデ)
「お……おおおおおおっ!?」
「これは……」
「確かに、二等分になっていますねっ」
振り返ったそこには……先ほどから居る『巫女』…『ツーサイドアップ』に加え、『サイドポニー』と『ボブカット』の
『三人』の『巫女』がいた(顔立ちもそっくりだ)。
「「「審議で!」」」
食紅で『紅』色になった鏡餅の前で、三人ががやがやと議論をはじめ、そして…。
「二対一で…………『アウト』です!!」
「まあ、結果的に『二等分』ではありますけど…」
「あくまで『割る』からこその『鏡開き』、これは『アウト』とみなします!」
三人がそれぞれ、墨で黒々と書かれた『×』『○』『×』の半紙を見せた。
>>58
(薬師丸)
「いっいえいえ……大丈夫ですよ。
…そうは思いませんけど、お持ち帰りできるとなるといくらでも、っていう人は時々居て…すみません」
恥じ入りながら、槌を振りかざす薬師丸を見守る。
ゴッ……
ガッ!!
『スタンド』と二人掛りで持ち上げ、さらに『鈴』で重量を増したそれを、力強く振り下ろす薬師丸!
腕力こそ並みだが、スピードと、瞬間的に増した重量を的確に操る精密性が白い鏡餅を貫く。
ビキ ビキッ
氷に熱湯をかけるような音と共に、鏡餅にヒビが入って、三段重ねの二段までがひび割れ……。
「お見事ですねっ」
「これは文句なしです!!」
何時の間にか『三人』になっていた『巫女』が『○』『○』『○』の半紙を掲げた。
60
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/01/16(木) 18:45:12
>>58
「あー……『そっちも』か」
最近よく会うなぁ、『スタンド使い』。『レディ・リン』と、どこからともなく杵頭に現れた鈴をじろじろ見る。
「僕の『スタンド』はご覧の通りだぜ」「『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』」
自慢げに、後ろの『ゴーレム』を指す。
新しい玩具を与えられてはしゃいでいる子供のような振舞いだ。
>>59
「エ〜〜〜〜〜ッ!? ……日本ってそーゆートコ、厳しいよなァ」
不満気に唇を尖らせる。
しかし、『跳び箱ほどの鏡餅』を割るパワーは持ち合わせていない。持ち合わせていないので、次の作戦。
Double
「『カラテ』がダメなら、『ニンジツ』!」「『分身の術』だッ!」
ゴッ
グ ニュウ ゥゥ ウウウ
「『キングス○イム』を倒せなくても、『スラ○ム』×4なら、一個一個割るなら楽勝だぜーっ」
『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』に『自分自身』を殴らせ、二体に『分裂』。
その二体が、それぞれ『等分』された鏡餅を殴り、更に『等分』させる。
1/4サイズの鏡餅が4つ生まれるはずだ。一連の動作は、無駄に素早い(スA)。
鏡餅を『分裂』によって小さくし、それを割るという算段。
「……ゴメン、やっぱり杵借りていい?」
「……そっちも『分身の術』?」
『三人』に増えた『巫女』に話しかける。
61
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2014/01/17(金) 00:08:49
>>59-60
「ま、私と『レディ・リン』にかかればざっとこんなもの」
「ありがとね」
「……なんで増えてんの?」
杵を返すよ。もちろん、鈴は解除してから。
しかし……この巫女、いつのまに三人に増えたんだろう。
スタンド使いの類だってのは分かってても、ちょっとびっくりしたよ。
「さて、あんたはどうする」
「この行事は『餅を割る』行事! 餅を増やすのはちょっと違うねぇ」
さあ、どうでる?
餅を増やして……なるほど、小さくすれば割れるってわけか。
しかし、こいつのスタンド能力……けっこう、面白い使い方が出来そうじゃん。
62
:
『鏡開き』
:2014/01/17(金) 22:38:32
>>60
(ダビデ)
「増えましたよ?!」
「ご自身にも使えるとは驚きですねっ」
「……別にお餅を二回叩けばいいだけなんじゃ…」
驚く『巫女』が二人に、突っ込む『巫女』が一人。
ダビデにせがまれ、木槌を渡す。
「はい、どうぞ」
「ふふふ…秘密です!」
「美少女には秘密がつきものなんですよっ」
>>61
(薬師丸)
「そりゃあ一人じゃ審議はできませんから」
「ところで『辛いの』と『甘いの』、どちらにしますかっ?」
「ちなみにうちの神社の場合、『甘いの』はお汁粉じゃなくて、『甘酒』になりますけど…」
薬師丸の隣で、ダビでのお手並み拝見としゃれ込む。
『背後の何か』も凝視(?)しているようだ。
63
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/01/17(金) 23:24:45
>>61-62
「……言うなよ」「僕も分身しといた方が、なんかカッコイイじゃん」
「餅を割るのは、『食べやすいサイズ』にするためじゃねーのかよッ」
ぶつくさ言いつつ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』の分身を解除し、木槌を受け取る。
『分裂』により四等分された餅の『強度』は、同じく1/4となる。これなら少年の力でも、十分割れるだろう。
「よっ」
「ふんっ」
「せいっ」
「うらっ」
というわけで、それぞれの餅に、杵を振り下ろす。
64
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2014/01/18(土) 00:18:02
>>62-63
「美少女って」
……じ、自分で言うもんかなぁ。
そりゃ、確かにあんた、美少女かもしれないけどさァ。
………………ま、いいや。
そういう自信っていうか、そーいうのは羨ましいな。
「まあ、確かに、そう言われると増えるべきかぁ……」
なんというか、うん、その通りだ。
増えるわけとしては正当だね。
「……ん、甘いのがいい」
ふつうに甘いほうが好きだからね。
甘酒も好きだし……
65
:
『鏡開き』
:2014/01/18(土) 03:42:28
>>63
(ダビデ)
「まあ確かに、それもありますけど」
「『開く』という行為自体に、『目出度さ』を見出すんですよ、日本人は」
「ふむっ………そしてこれも、文句なしですねっ」
ビキッ
ビキッ
ビキッ
ビキッ
四つの『鏡餅』に順々に木槌を振り下ろす。
目論見どおり、小さくなった『鏡餅』は音を立ててひび割れた。
『巫女』たちも、『○』『○』『○』の半紙を揃って掲げる…。
「では、『辛いの』と『甘いの』は、どちらがお好みですかっ?」
>>64
(薬師丸)
「ふむっ、では『甘いの』をご用意させてもらいましょう!」
割れた『鏡餅』の欠片は、境内に設えられた金網の上でどんどん焼かれていく。
焦げ目が付き、ぷくぷくと膨らんだ餅は、そのまま大きな寸胴鍋の中に投入され…。
「では、『甘味』の『白』の…………『餅入り甘酒』になります!!」
暫くして……『紅色』に色づけされた餅が浮んだ、『甘酒』が薬師丸に供された。
66
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/01/18(土) 08:23:00
>>64
「だろだろ〜〜〜ッ?」
同意(表面的なものかもしれないが)をしてもらえたことが嬉しいのか、人懐っこそうな笑みを浮かべた。
>>65
「……実は僕、餅食ったこと無いンだよね」「どうやって食うのが正解なの?」
金網の上、ぷくぅーと膨らむ餅を、興味深そうに眺めている。
「まあ、バランス考えて『辛いの』をお願い」
67
:
月宮ホタル『エコー・スクリ−ン』
:2014/01/18(土) 23:53:39
…
シュッ
カサッ シュッ
鳥居の根元に置いたランドセルのそばにしゃがみ、
その上で一心に何かをしている『三日月ポニテ』の幼女。
「…」
やがて微笑み、『作った何か』をランドセルの中に丁寧にしまい、
ランドセルを背負い、ぴかぴかの革靴を鳴らしながら石段を登ってきた。
68
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2014/01/19(日) 04:04:24
>>65
「ありがと」
……餅入り甘酒か。
これって、あんまりメジャーじゃないんだよね。
いや、私は嫌いじゃないけどね。
やっぱ甘いって言われたらお汁粉を想像しちゃってさ……ま、いいや。
「……ん?」
「あれ、紅い餅は辛いんじゃなかったっけ……?」
「甘いのなのに、紅い餅だよ」
聞き間違いか、勘違いかな。
それとも甘い甘酒に辛いものを入れるのがいいのかな?
まあ私にゃ分からんから、聞く。
>>66-67
「?」
(薬師丸的には『増えるべき』は巫女に向けたつもりであり、ダビデがなぜ喜んでるのか分かっていない)
「まいいや」
「餅の食べ方なんてそりゃ色々あるけど……私ゃ餅の専門家じゃないから、わかんない」
「……ん、また誰か来たの」
まあ、神社に人が来るのはめでたいことだけど。
……子ども? ……あの子も、一人なのかな。
なんかボランティアの炊き出しの会場みたいになってきたね。
69
:
『鏡開き』
:2014/01/19(日) 08:07:26
>>66
(ダビデ)
「正解は人それぞれですよ」
「焼いて、醤油をつけて海苔で巻いたりとか…」
「餡子か何かとあわせてもいいですねっ」
三人の『巫女』は手際よく、金網の上の餅をころころと転がす。
「解りました、『辛味』の『紅』ですねっ」
……やがて、ダビデに『紅色』のスープに、白い餅の浮んだ器が差し出された。
「鶏がら、鶏肉から取った合わせ出汁に、味噌と唐辛子…。
隠し味に砂糖とお酒をほんの少しの辛口スープに、お餅を浮かべてみました」
「鳥の皮から出た脂分で中和されてはいますけど、辛いので、無理せず気をつけて食べてくださいねっ」
>>67
(月宮)
石段をあがり、境内を臨む。
人の入りは……それほど、でもない。外国人もいるようだ。
………餅の焼ける匂いと、味噌と唐辛子の匂いがした。
>>68
(薬師丸)
「いいえ、あ」
「……説明のしかたが悪かったんじゃないんですかっ?」
「『甘味』の『白』は『甘酒』の『白』、『辛味』の『紅』は『赤味噌と唐辛子のスープ』の『紅』なんですねっ。
お餅自体には味はつけてありません」
『ツーサイドアップ』の頬を、『サイドポニー』と『ボブカット』が両側からぐりぐりと突く。
「ひゅ、ひゅみまひぇん」
「もうっ、しっかりしてくださいねっ」
「…隠し味に少しのヨーグルトが入ってて、甘酸っぱい飲み口が売りなんですよ、うりうり」
70
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/01/19(日) 21:43:46
>>68
ダビデ的には自分のことだと信じ切っているらしい。ごめんなさい。
>>69
「うンまそぉおお〜〜〜ッ!!」
運ばれてきた料理に、思わずはしゃぐ。
この寒気の中に温かなスープの湯気と、スパイシーな香りがまた、食欲をそそる……のだろう。
Thank you Lord for feeding us. Amen
「『ジンジャ』って、神様のいる場所なんだろ?」「『主よ、美味しい料理に感謝します。アーメン』」
「日本のお祈りは知らないんだけどサァ〜〜〜、感謝の気持ちはきっと伝わるだろうよっ」
食前の祈りを済ませたら、さっそく齧り付く。
>>67
足音に気付いたが、食べるのに夢中のようだ。
「モチうめェ〜〜〜」「伸び〜〜〜〜るッ」
71
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2014/01/19(日) 22:19:36
>>69-70
「あ、そういうこと」
単なる勘違いって事ね。
なら安心だ。よくかんがえたら、餅に味なんか付けないよね。
「いただきます」
ズズッ……
「ん、おいしい」
「あったまるね。ありがたいね」
「……そっちのは辛そうだ」
辛いものは汗かいて寒くなりそうだし、こっちで良かった。
まあ、そっちも美味しそうだけど。
「しかし巫女さん、あんた料理好きなの? 凝ったもの作るんだねぇ」
ふつーに無難な味だろうと思ってたけど、こりゃあ料理だよ。
72
:
月宮ホタル『エコー・スクリ−ン』
:2014/01/19(日) 22:36:00
>>69
コツ コツ …
餅の焼ける匂いと、温かいスープの香りを、大きく深呼吸をしつつ吸い込み、
「ふぅ〜〜〜」
「ふわぁ…」
吐きだした自分の息が、温かさを含んで真っ白にけむるのを見て、目を輝かせる。
天真爛漫という感じだ。
「あの…」
『巫女』たちに近づき、上目づかいで尋ねる。
「『かがみびらき』……もう、おわりました?
もし、まだ、できるんなら……」
「わたしも、『ちょうせん』したいんですけど…」
―――――――
その場にいた人々は、幼女のものとは別の、かすかな『視線』を感じたかもしれない。
73
:
『鏡開き』
:2014/01/20(月) 03:27:40
>>70
(ダビデ)
「脂分のせいでややカロリーはお高めですけど…寒い冬場はカロリーを取って身体を暖めないとですよ!」
「たっぷりの唐辛子の辛味を丸くするためにも、この脂分はどうしても必要なんです」
「オマケにお餅に含まれる炭水化物は同量のご飯の約30%増し!これも身体を動かすために必須のエネルギーです!」
ダビデのリアクションに、嬉しそうに胸を張る『巫女』。
真っ赤なスープは確かに『辛い』。汗が出てくるが…後を惹く旨さだ。
「悦んでもらえて何よりです」
「汗で身体を冷やさないようにしてくださいねっ」
>>71
(薬師丸)
「んふふ、『甘酒』には炭水化物…糖質を分解する物質がたくさん含まれますから、お餅との相性は抜群です!」
「分解、すなわち代謝を上げることで、これまた身体を暖め、活力を呼び込むんですよっ」
「同じく含まれるオリゴ糖などはお腹の働きを活発にして、美容効果も抜群です!」
効能をアピールすると、薬師丸の言葉に大きく頷いた。
「好きと言うか…いえ当然好きでもありますけど…………」
「うちの神社は少し特殊で、代々の跡取りは神職以外に料理人としても高い技量を要求されるんです」
「ですからこれは、日ごろの成果を神様にお見せする大事な腕試しの場なんですよっ」
>>72
(月宮)
「いいえ、まだ残ってますよっ」
薬師丸が挑戦し、全部は割り切れていない『白』の『鏡餅』を指し示す。
そして大きな木槌を………。
「これ、持てますかっ?」
「よかったらもっと小さいの出しますよ?」
「…………………?……?」
気遣う二人とは別に…『ボブカット』が不思議そうな顔で、周囲を見回しだした。
74
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/01/20(月) 04:55:12
>>73
「これが『モチ』……チーズみてーだけど、もっともっちりしてる」「伸び〜〜〜〜〜るぜ」 ビョーン
初めての不思議な食感を楽しみながら、巫女の話に耳を傾ける。
首元には汗が玉になっているが、気に留める様子はない。
「辛いのは大好きだぜェー。ピッツァに『タバスコ』だろ、ホットドッグにゃ『マスタード』」
「『ワサビ』ってのは嫌いだけどな。鼻にクラッカー突っ込まれてる気分になる」
「しかし、美味いだけじゃなくて理に適ってるンだなぁ。さすが『日本食』」
ハフッ ズズズ…
パクゥ
ハフッ モッチィィ――ッ
「ンまかった。『ジンジャ』すげーな」
>>72
「オイオイオイ、大丈夫かよ」「結構重いんだぜ、あのハンマー」
声がして、ようやく振り返る。口は悪いが、体躯の小さな少女を心配しているようだ。
「君みたいなちっちゃい、……?」
視線に気付いて押し黙る。
75
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
76
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2014/01/21(火) 05:26:47
>>72-74
「なるほど、あんたは巫女であると同時に、料理人」
「どうりで美味しいわけだ」
こりゃお金払ってでも食べたいレベルだね。
そりゃあ……タダなんだったら、それが一番いいけど。
美容にゃあ興味ないけど……客受けは、良くなったりして?
「でさぁ、『日本食』……とは言うけどさ」
「……あんたどっから来たの? やっぱ、アメリカ? 外人さんだよね?」
ホットドッグとか言ってるし、そうなのかな……やっぱり。
アメリカって、どんな国なんだろ。
みんな英語で喋って、ハンバーガー食べてんのかなァ……?
「え、なに、あんた……もう食べ終わったの」
「押し付けるわけじゃないけど、もうちょっと味わってさぁ……」
「……?」
……見られてる? なんだか、急に視線を感じるんだけど。
この女の子(ホタル)……じゃないね。それは分かる、けど。
じゃあ……別の誰かが……『私を見てる』?
いや、『私達』……か。スタンド出しちゃったのがまずかったかな。
「……ねえ、巫女さん」
「見られてる感じしない? 私だけじゃあないでしょ……コレ」
77
:
月宮ホタル『エコー・スクリ−ン』
:2014/01/21(火) 23:48:16
>>73
「あ、ありがとうございます」
「これ、『われたかず』が、おおいほど、『ほうさく』に、なるんですよね?」
「がんばらなくちゃ…!」
ランドセルを前の地面に置いて、大きな木槌を受け取り、
「………っ………と、と………」
足元をふらつかせながらも、木槌の頭を『鏡餅』の上にのせた。
「……あの、そちらのお姉さん」
キョロキョロと周りを見回している『ボブカット』の巫女に呼びかける。
「すみませんけど…ここ、いっしょに、もってもらえませんか?」
「はい…てで、『にぎって』もらうだけで、いいです」
握っている木槌の柄に手を添えてほしいと頼んでいるようだ。
――――――
『視線』が、先ほどより強く感じられる。
幼女のものではない…いや、『人』のものでもない。
とても『優しげ』な…そして、『とても大きな』……
しかし、その生き物は、『人間よりもはるかに大きい』ことは誰もが知っている。
こんな場所にいるはずがない―――いたとしたら、隠れていられるわけがない。
――――――
「あ、わたしが『しゃがんで』っていったら、
きづちを、にぎったまま、しゃがんでください」
78
:
『鏡開き』
:2014/01/22(水) 04:59:18
>>74
(ダビデ)
「喉に詰まらせないように気をつけて下さいねっ、あ、よかったらこれどうぞ」
「あのツンとくる感じが駄目なんですか?」
「外国の方には多いんですよね。ふむっ……これは次の課題ですよ」
『ツーサイドアップ』が、神社の名前と電話番号入りのタオルを差し出す。
もしや汗をかく食べ物を用意したのはこのためだろうか。卒が無い。
「んふふ、好きですか?美味しいもの」
「時々こういうイベントやってますから……なんですか?」
「いえ、ちょっと……」
…きょろきょろしていた『ボブカット』が『サイドポニー』の袖を引いて注意を促している。
『巫女』たちも、この奇妙な気配に気づいているようだ。
>>76
(薬師丸)
「ありがとうございますっ!幸い神社は、お寺と違って肉食不可とか……なんですか?」
「まあ、それはそれで精進料理っていう偉大なスタイルを生み出す原動力になったわけですけど…」
「あれを見ると、悟りを開こうとするお坊さんですら、『食』の魅力には抗えないんだなって思いますよ」
『ツーサイドアップ』の両袖を、『サイドポニー』と『ボブカット』が引く…と、ここで三人の『巫女』も気づいたようだ。
「う〜〜〜ん、確かにそうですねっ」
「誰でしょう、どこからでしょうかっ」
「まあでも目立ちますよね、私たち」
>>77
(月宮)
「その通りです!それにその方が食べやすいですしね……」
「大丈夫ですかっ?重いですよこれ」
「………?私、ですかっ?ええと………まあ、握るだけなら」
周囲を気にしながら、少し逡巡しつつも、柄を握る『ボブカット』。
(腕力無いんですよね……)
(多分、あの子と同じくらいですよね…)
(まあ、まだマシなほうじゃがの…)
「うっやっぱり重いですねっ……解りました、しゃがめばいいんですねっ?」
二人の『巫女』が、小声で会話を交わす…背後でうねる、『名状しがたき何か』と共に。
一方…『ボブカット』は軽く重さを確かめて、腕力の無さを実感していた。
(それにしてもこの気配……これは…)
(……『神様』、新手の『霊憑き』でしょうかっ?)
(恐らくの。まあ、悪しきものではあるまい、慌てることはなかろうて)
言われるままに、合図を待つ『ボブカット』。その、脳裏に浮んだものは…。
79
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/01/22(水) 23:06:06
>>76
the States
「うん、『 米 国 』生まれだぜーっ」「日本に来てからも長いケド」
早食いを咎められると、言い訳がましく返す。
「熱くて辛いモンは、サッサと食った方が美味いと思うんだけどなァ〜〜」
「やっぱり日本は飯に対してルールが厳しぃーぜ」
>>78
「お、サンキューッ」
タオルを受け取り、ガシガシと顔を拭く。
「ところで……『下がってた方がいい』ぜ、アンタ」「モチはいったん放っておいてサ」
>>77
「『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』」
『視線』に対して警戒し、『スタンド』とともに立ち上がる。
辺りを見回し、その『人間よりもはるかに大きい』その生き物の姿を探る。
「なんだぁあ〜〜〜っ」「どこにいやがるっ!」
80
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2014/01/22(水) 23:29:47
>>78
前半
「人間、食べることは生きることだからね。坊さんだって」
ズズ……
「私だって同じよ……それが美味しけりゃ嬉しいのは、当然」
「アメリカ人もね」
>>79
前半
「国とかじゃなくてさ」
「美味しいものはゆっくり食べたいもんじゃない? その方が長いこと食べてられる」
「……私ゃそう考えてる」
>>77
+
>>78
後半+
>>79
後半
「いや、待った、おかしい」
「なに、この視線」
「巫女さん、あんた神社でゾウでも飼ってるの?」
「私は忍者やエージェントじゃないけど……それでも分かるくらい大きい気配だよ」
なんてのは冗談。
これは明らかにおかしい……超常現象の類だ。
だって、こんな大きな気配。
もしほんとにいるなら……みんなとっくに気付いているはず。
「『レディ・リン』」
敵意の有無は知らない。
悪意の有無も、知らない。
優しい視線だ。害意はないのかも。
だけど……
「『迷惑』だよねぇ。こうジロジロと見られちゃ……」
「誰の仕業かしらないけど」
「拝観料でも払ってもらおうかな」
これも冗談よ。
しかし、犯人は……どこだ? どんな能力を? 何をしようとして?
そもそも、本当にスタンドかどうかすら分かんないんだもんなぁ。
こりゃ身構えるしかないね。
81
:
月宮ホタル『エコー・スクリ−ン』
:2014/01/23(木) 00:00:00
>>78-80
「ありがとうございます」
『ボブカットの巫女』が、餅の上に頭がのった木槌の柄を、幼女とともに左右から握る。
「……」
何かを念じるように、目を閉じ、
「 『えこりん』 」
……… シュルッ
幼女の影に重なるようにして表れた、漆黒の小柄な人型が、
足元に置かれたランドセルの蓋のすき間に片手を差し入れる。
「 『ぞうさん』、だよ 」
―――――
次の瞬間。
『ボブカットの巫女』は、自分と幼女のまわりに、
四隅に太い柱のある『四阿(あずまや)』が、突然出現した………かのように思っただろう。
少し離れた所にいた『ダビデ』『薬師丸』や他の巫女たちは、その『姿』を見ただろう。
灰色の皮膚、団扇のような耳、反り返った牙、長い鼻――――
プ ァ アアアアア ア オウ ゥ
『咆哮』とともに、4本の柱のうち2本が、地面から浮き上がった。
『気配』が『かたち』を得た『アフリカゾウ』が、後脚で立ち上がったのだ。
「おねえさんっ!」
幼女の片手が、『ボブカットの巫女』の肩を下に押し、『しゃがむ』よう促す。
それと同時に、
ブ
ォ ッ
気配を感じた『ボブカットの巫女』の持ち物である『木槌』の頭、すなわちその下にある『餅』めがけて、
電柱よりも太い『ゾウ』の足裏が、振り下ろされる。
82
:
『鏡開き』
:2014/01/23(木) 05:17:23
>>79
(ダビデ)
「いえいえ、それには及びませんっ」
「私たちなら大丈夫ですっ」
「えっ…ええっ………ま、まあそりゃ大丈夫ですけど?!」
案ずるダビデに、鷹揚に返す『巫女』(渦中の『ボブカット』は若干何か言いたげではあったが)。
「とにかく、餅は放っておけても、人は放っておけませんしね…」
>>80
(薬師丸)
「流石にちょっと象さんは飼ってませんよ」
「カラスなら一応、飼ってたりしますけど………」
「『神』もいたりするぞよ」
二人(と『何か』)は状況を見守り、『ボブカット』は少女を庇うように被さり、大槌を構えている。
気配はどんどん強く濃くなっていく、ようだが……?
>>81
(月宮)
はわっ……やっぱり象さんでしたかっ」
「ふむっ、すごい『守護霊憑き』さんですね………」
「あっはいっ!!」
月宮に促され、慌ててしゃがみ込む『ボブカット』。
そして『アフリカゾウ』の前足が、木槌を踏みつけ……。
ビシビシビキッ
残っていた段が、粉々に砕け散る…木槌と一緒に。
「あらら…………壊れちゃいましたか」
「まあ、これは仕方ないですよねっ」
「あの結構こっち心臓ドキドキしてるんですけど!?」
象の下から、『ボブカット』が月宮を抱きかかえるようにして這い出てくる。
そして、やがて────三枚の『○』の半紙が翻った。
(壊れた木槌は餅を焼く火にくべられた)
「お見事でしたっ!それじゃあ………『甘いの』と『辛いの』、どちらにしますかっ?」
「……私たちとしては、『甘いの』がオススメですけど……」
83
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/01/23(木) 23:10:42
>>80
「……そーゆーモン?」「あ、ちょっと前に流行った『モッタイナイ』ってやつか?」
分かったようで分かってなさそうだ。
「まーでもサァー、美味いモン食べてる時は幸せだもンな」
「幸せな時間はちょびーっとでも長い方がイイよな、確かに」
>>81-82
「意外! それはエレファントっ!」「……いやいやいや」
勇んで立ち上がったものの、あまりに現実離れした光景に呆然。
「……『ジンジャ』果てしねーな。ナンマンダブ」
このままでは間違った日本感が『少年』にインプットされること請け負い。
84
:
薬師丸幸『レディ・リン』
:2014/01/23(木) 23:40:17
>>81-83
「いや、烏とかじゃない。神様(あんた)でもないよ」
「これはどう考えても、ぞ」
> 「 『ぞうさん』、だよ 」
「……そういうこと」
「つまりあんたもスタンド使い」
この女の子のスタンド能力で……象を出したってわけだっ!
……まあ、どんなスタンドか知らないけど。
『餅』を割るのに『象』とは……なかなかスケールの大きいやつ。
しかし……象なんて、初めて見たよ私は。本当に大きいんだね。
「でも、象が踏んだ餅って、大丈夫なんでしょうね、衛生的にさ」
「……いや、スタンドなら大丈夫か……?」
「とんでもなく豪快なやつだ」
(ちょっと混乱してるので、思考が多少わちゃわちゃしている)
85
:
月宮ホタル『エコー・スクリ−ン』
:2014/01/24(金) 21:16:44
>>82-84
「ご、ごめんなさぁい…おどろかしちゃって……」
ボブカットの巫女に神妙に頭を下げる幼女。
―――
気づくと、『ゾウ』の姿は『気配』とともに跡形もなく消えている。
「ふわぁ……いっぱい、われた……!」
「あ、は、はい。
じゃあ……『あまいの』で、おねがいします!」
86
:
月宮ホタル『エコー・スクリ−ン』
:2014/01/24(金) 21:19:06
>>84
(薬師丸)
「あ、だいじょうぶですよ」
「『まぼろし』の『ぞうさん』だから…あしは、よごれてないです」
87
:
『鏡開き』
:2014/01/25(土) 10:02:05
>>83
(ダビデ)
「飼ってません、飼ってませんから」
アホー
……どこから、カラスの鳴き声が聞えた気がした。
>>84-85
(薬師丸、月宮)
「大丈夫……じゃないですかっ?」
「実体のある存在じゃないみたいですし……あっほら」
「いいえいいえ、面白いもの、見せてくれてありがとうございますっ」
恐縮する月宮の頭を、『ボブカット』がそっと撫でる。
割れた餅は『巫女』たちが拾い、どんどん網の上で焼かれていった。
「はい、どうぞっ!」
「熱いから気をつけて下さいねっ」
焼けた紅色の餅の浮んだ、白い『甘酒』の器が、月宮に手渡される…香ばしい香りと、甘い匂いが、鼻をくすぐった。
88
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/01/25(土) 14:57:18
>>84-87
「『飼ってない』? エ、そうなの?」「つまり……『野良エレファント』か」
なんて呆けた冗談はさておき。
タダ飯も食ったし、どうやら『象使い』も悪意の『スタンド使い』でも無さそうだし、そろそろ帰ろうと女子達に背を向ける。
幾ら『少年』が図太くとも、このストロベリー空間に用もなく留まり続けるのは、些か以上に勇気がいることだ。
「『辛いの』食ったのは僕だけかぁー」「まさに『もったいない』だぜ、美ン味いのに」
「あっ、このタオルは使っちゃったし、ついでにもらってくぜーっ」
89
:
月宮ホタル『エコー・スクリ−ン』
:2014/01/25(土) 22:32:24
>>87
「ほわぁ……」
「いただきます」
きちんと手を合わせて『甘酒餅』の器を受け取り、
「ふぁ、はふっ、はふ……」
「わぁ…おいしいです!」
コクッ… コク
あっという間に餅を平らげ、器の甘酒を一滴残らず飲み干す。
「………ふぇ」
「ひ、はぁぁぁぁ〜〜〜…」 クテッ
耳たぶまで真っ赤っかになり、目を回してひっくり返ってしまった。
その後、どうやって家まで帰り着いたかはついに思い出せなかった。
90
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2014/01/25(土) 23:36:40
>>85-87
>>89
(ホタル、GM)
「うん、なら安心」
「それに、ま、ゾウが踏んだのは縁起がいいかも」
ズ……
> 「ひ、はぁぁぁぁ〜〜〜…」 クテッ
「って」「あん?」
「……酔っぱらったの?」
「ど、どうしよ。巫女さん、この子どうすんの」
「保護者とかいないのかね……」
どうすんのかな……巫女さんがどうにかするよね?
まあ、そこは任せようか。
>>88
(ダビデ)
「あんた……ばかね?」
象が踏んだらうんたら〜なんて言ってた私が言うのもなんだけど。
野良エレファントって何よ……
『野良象』じゃないの? もしくはえーと……『野良』って英語でなんて言うのかね。
「案ずるな、私も食べるからさ」
「食い溜めとくのよ、この、今日のうちに」
「……ん? 帰るの? そういえばあんた名前は」
「私は幸。………『薬師丸 幸』」
91
:
『鏡開き』
:2014/01/26(日) 10:14:37
>>88
(ダビデ)
「んふふ、ありがとうございますっ」
「『ワサビ』については研究しておきましょう!」
「どうぞどうぞ、持ってってください」
…空の器を受け取ると、『ツーサイドアップ』がそっと耳打ちする。
「もし…あなたの傍に立つ『守護霊』のことで悩んだら、何時でも来て下さい。
御蔵神社の不思議な巫女さんは、いつでも悩める『霊憑き』の人たちの味方……ですよっ」
キラッミ☆
その周りで、桜色の『煌き』が輝いた。
>>89
(月宮)
「あわわ……」
「お、おかしいですね、酔うほどのアルコール分は無いはずですけどっ」
「むむ、これも研究の余地ありですか……」
慌てて月宮を抱き上げる、三人の『巫女』。
とりあえず水を飲ませ、休ませた後家の場所をなんとか聞きだし送り届け、家族に平謝りに謝ったが…それはまた、別のお話。
>>90
(薬師丸)
「お水を飲ませて休ませて…」
「きゅ、救急車呼ぶべきでしょうか」
「それより先に連絡先を…………」
慌てながらも、少女を介抱する、三人の『巫女』。
…『甘酒』は酒とついているものの、アルコール分は殆ど無い、が…体質的に弱い人間は存在する。
その少女も、その類だったのだろう。
ザッザッ…
暫くすると………背の高い、同じく巫女装束の女性がやって来た。
顔立ちは三十後半か、四十前半か。しかし真っ白髪の、どこか浮世離れした雰囲気と匂い立つような艶を纏う…掛け値無しの『美女』である。
『巫女』の話を聞くと、少女を抱きかかえて女性は無言で社務所へ去って行った。
「……とりあえず、あの子はこれでよし、と…」
「済みません、お騒がせして……」
「あっお餅!お餅が焦げてます!!」
92
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/01/26(日) 17:28:01
>>90
>「あんた……ばかね?」
「『無知』ではあるけど、『馬鹿』じゃあねー」「……と思う」
じゃあ頭がいいのかと問われれば、それもあり得ないだろうけれど。
「『サチ』、で合ってる? ……見かけによらず、結構食べるんだ」
「僕は『ダビデ』って呼んで。また会えたらよろしくね、『サチ』」
>>91
「楽しみにしとくよ、食べても鼻の奥が痛くない『ワサビ』」「……あとアンタ達ホントどーなってンの?」
三人の『巫女』を見て、首を傾げる。
四人目は、どことなく風貌もそれまでの三人と違うようだが。
「……ホント、日本人はお人好しだよな」「分かった。困ったらまた来る」
それまでのニヒルを気取った笑みではなく、子供らしい痛快な笑みを浮かべる。
要件はともあれ、『何時でも来てください』という歓迎の言葉と無償の『心配り』が、よほど嬉しかったようだ。
そんなわけで、畏れ多い『JINJA』を後にした。
93
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2014/01/28(火) 11:42:01
>>91
「……」
「………………今の人。あんたのお母さん?」
「きれいな人ねぇ」
多分、そうなんじゃないかな。
似てた、かどうかは……わかんないけどさ。
……『お母さん』か。
「ね、辛い方も貰えたりしない?」
>>92
「そっか、ごめん」
「ま、知らない事があるなんて、普通だよ普通」
私がアメリカのことを全然知らないように、ね。
「うん合ってる。『ハッピー』って意味なの」
「いい名前ってわけ。お互いね」
「じゃ、またね、ダビデ」
きっとまた会うだろうね。
この町で、生きてる限りは。
94
:
『鏡開き』
:2014/01/28(火) 23:45:33
>>92
(ダビデ)
「まあ実はツーンとくるのを消すだけなら簡単なんですけどね…」
「でもそれだと風味も消えちゃいますからね……」
「やっぱりお醤油とかに漬け込んで、そのお醤油だけ使うとかが一番じゃないですかっ?」
……ダビデが去った後、早速料理談義に花を咲かせる『巫女』たちであった。
>>93
(薬師丸)
「あっはいそうです…よく解りましたね」
「でも私たちから見ても謎の多い人なんですよね………」
「喋ったとこ、見たことないですしねっ」
頷き、薬師丸に白い餅の浮んだ鳥出汁の味噌スープをよそって差し出す。
「甘酒のあとですから、余計に辛いかも…気をつけてくださいねっ」
95
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2014/01/29(水) 01:00:28
>>94
「なんとなくね」
巫女さんで、年もそんくらいだし。
それになんというか、雰囲気?
そういう感じ。要するに単なる勘ってわけ。
「ありがと。こっちも美味しそうね、やっぱり」
「これ。食べながら帰るから」
「お持ち帰りってやつよ。お餅だけにね……ふふ」
ズゾゾ
「……辛っ」
いや、でも、美味しい……炊き出しとかしてくれないかなこの神社。
「じゃ、また」
お腹が空いたら、また来よう。
96
:
『鏡開き』
:2014/02/01(土) 01:59:59
>>95
(薬師丸)
「んふふ、ちなみに私のブログでレシピの公開もしていますっ」
「気に入っていただけたなら、おうちで作ってみるのも一興ですよ?」
「来月には『節分祭』がありますから、よかったらまた来て下さいねっ」
三人の『巫女』に見送られ、神社を後にする薬師丸…。
次の祭では、一体何が供されるのだろうか?
「…………。
えっいや別に食べ物絡みのイベントしかしないわけじゃないですよ!?」
「そうですよそもそも恵方巻きとかは最近になって生まれたもので伝統食でもないですし…」
「………………あのう、去年思い切り買いに行って……むがぐぐ」
97
:
色摩『ゴッタ・ラヴ・イット』&『ジャックポット』
:2014/03/02(日) 23:52:47
「あー」 ガサゴソ
「あー。ないかー」ゴソゴソ
『京子チャン』「ん」
『何シテルノォカナァァ』「あー…」
ひと気のない境内の周りをうろちょろしてるチビ女とにやけ面を浮かべる人型スタンドが一体。
98
:
『御蔵神社』
:2014/03/03(月) 00:01:17
>>97
アホー……
飛来したカラスに頭をつつかれた。
99
:
色摩『ゴッタ・ラヴ・イット』&『ジャックポット』
:2014/03/03(月) 00:06:49
>>98
ツン
「ッてェェ〜〜ッ!!!!!」
その場に倒れゴロゴロと悶絶します。
そしてなにやってんのとばかりにカラスの方を見ます。
『"頭部"じゃア意味ネーゼ。
ソレニ俺モカラス相手じゃア無力化ダゼ。
オイオイキョーコチャン大丈夫カーイ』
「んもー、すげーアンラッキーだね。
ねぇねぇ『ジャックポット』頭からミソとかでてないよね?」
100
:
『御蔵神社』
:2014/03/03(月) 00:17:24
>>99
バササッ…
カァーカァー
転がる色摩から飛び離れたカラスが、神社の屋根に止まって鳴いた。
…笑われているような気がする。
101
:
色摩『ゴッタ・ラヴ・イット』&『ジャックポット』
:2014/03/03(月) 00:24:08
>>100
「ムカッ」
なんかむかーっときた。
実家の八百屋でも店頭に旬の葉物並べてるとカラスが寄って来たりしたもんだ。
「石投げるのはまずいよねー…」
『大人気ネーゼー!アラサーノオバサンガ畜生相手ニヨー!
ニヘヘヘッ』
ムカッ
余計にムカッときたので『ゴッタ』を発現して
『ジャックポット』の胸元掴んで、
「るっせー!バカ!!」『ウワアワァァ!?』
屋根の上のカラス目掛け『ジャックポット』をぶん投げます。パス精BCA
102
:
『御蔵神社』
:2014/03/03(月) 00:45:08
>>101
クワーァァッ!?
ガシャン
慌てて飛退いたところにめり込む『ジャックポット』。
明らかに警戒心を増した様子で空を旋回するカラス……が、不意に慌てたように降下して行く。
「……もう、いけませんよ。
参拝に来た人を、そんなからかうような真似をして………」
呆れ五分の四怒り五分の一といった顔つきで手を掲げたのは、桜色の白衣の上に若草色の千早を羽織り、緋袴を履いた『巫女装束の少女』。
その指先にとまったカラスは、借りてきた猫のように大人しくなっている…。
「……それはそれとして、何かお困りですかっ?
恋のお悩み職場の人間関係、疲労時の栄養補給に心霊相談、あとこれは個人的な話ですけど緊急時の金策まで扱っていますよっ」
103
:
色摩『ゴッタ・ラヴ・イット』&『ジャックポット』
:2014/03/03(月) 00:53:42
>>102
「あッ、ごめんなさい」 ハニカミ
なんだかスタンド使いっぽいなーって思いながら『ゴッタ』を解除。
『ジャックポット』はノビてるっぽいし吹聴もしないだろうし、
放っておいて後で連れて帰ろう。
「えーっと、
アタシつい最近家出してフラリフラリと旅をしてこの町に来たのね」
此方はそれなりに若く見える身長151cmのチビ女。
服装は大きめのニットのワンピースにタイツにブーツで、
上からレディースのモッズコートを羽織ってる。
「早急にッてわけじゃないんだけども、
ちょっとまとまったお金が必要なんだよねェ。
素寒貧だから返すアテまないし、
そのお金でどうにかなるかも怪しいんだけどさ」
104
:
『御蔵神社』
:2014/03/03(月) 01:19:41
>>103
(色摩)
「なるほど、それは大変ですねっ。
……アルバイトとかじゃ駄目なんですか?」
じゃれ付くカラスを撫でながら、『巫女装束の少女』は問い返してきた。
「流石に担保もなし、保証なしじゃあ私もおいそれと身銭は切れませんよ。
私がお金を貸すのも、あくまでお金儲けの一環なんですから。
…とりあえず座りませんかっ?」
境内の一角、丁度茶店のように赤い布の敷かれた黒い箱型の長椅子を指す。
105
:
色摩『ゴッタ・ラヴ・イット』&『ジャックポット』
:2014/03/03(月) 01:24:36
>>104
「そうなんだよねぇーヨイショと」
促されて座ります。
「正直な話さー。お金なら持ってるんだよ。『1000万円』くらい。
でも、なんつーのかなー!話していいのかなー!これなー!あー!」
ジタバタします
106
:
『御蔵神社』
:2014/03/03(月) 01:45:37
>>105
「いっ……いっせんまんえん!?
そそっ、それはかなりの大金ですね少し待っていて下さい!」
仰天しながら駆けていき…暫くして戻ってくる。
手にしていたお盆には、いい香りと湯気のほんのり立つミルクティーのようなもので満たされた茶碗と、たい焼きが乗っていた。
やや普通のたい焼きと比べると、色が濃いように見えるが……。
「『ほうじ茶のミルクティー』と、『揚げたい焼き』です。
ちなみにこっちのが『餡子のみ』、こっちのが『餡子とチーズ』になってますので、お好きなほうをどうぞ」
107
:
色摩『ゴッタ・ラヴ・イット』&『ジャックポット』
:2014/03/03(月) 01:59:03
>>106
「あッ、えッ、あ、ありがとうございますッ!い、いただきます!」
金の話をした途端露骨にもてなされて戸惑いますが、
とにかく出されたたい焼きを一口パクリ。
「あンまァ〜いッ…。ハフッ
んでそのイッフェンマン モフッなんだけども。
おーい、『ジャックポット』!」
『パチリ。ナァニキョウコチャーン!』
屋根で伸びてたにやけた顔のスタンド使いがおりてきました。
巫女さんがスタンド使いならその姿が見えるはず。
108
:
『御蔵神社』
:2014/03/04(火) 00:21:22
>>107
(色摩)
誤解してはならない、こういったおもてなしはこの神社では普通であり余計な下心は無い(本当に?)。
また、瓦の瓦礫と共に降りて来た『ジャックポット』の姿は認識しているようだ。
「「その、いっせんまんえんが?」」
ムル ムル
露骨に身を乗り出す『巫女装束の少女』。
…………と、その背後に蟠る、『名状しがたき何か』。
109
:
山手二郎『パンツレス・ギャング』
:2014/03/04(火) 00:35:24
ひな祭り待機age
いや、俺の趣味じゃあないがそういう需要はかなり高い。
神社近辺に女児はいるか?>GM
110
:
色摩『ゴッタ・ラヴ・イット』&『ジャックポット』
:2014/03/04(火) 19:56:00
>>108
『オッ』
戻ってきた人型スタンドが『名伏しがたき何か』を無視し、
お巫女さんの眼前にニヤケタ顔を近づけます。
『キョーミアルゥゥ?
アルヨネェーーッ!』
「あ、あの」『オレサマ"ジャックポット"ハ!!』
『トリツイタ人間ノ"スタンド"ニナッテ!
ソノニンゲンヲ"金"ニカエチマウワケ!
ココノ"キョーコチャン"ヲ叩ケバ"1万円"ガデテキテっ
ソノブン"キョーコチャン"ガチヂムっ』
ニヘラァーーッ 「お、おいッ!」
煽る。
『総合計ハ!ナンと!"1000万円"っ!
ソンダケヤッタラキョーコチャンは死ぬケドっ!
関係ナイヨネェェーーッ!
人間って汚エーお金ガダイスキダモンネェーーッ!
良心の呵責ナンテナイヨネェェーーッ!
金サエアレバナンでも手にはいるモンネェーッ!』「ちょっといい加減にッ」ズギュンッ
『サッー!ドーゾ叩イテク「しろーっ!!」
メギャン! 『ムゲッ』
『ゴッタ』の腕を発現して『ジャックポット』を地面に叩きつけて拘束します。
「というわけであたしはこいつをなんとかしたいの。
あと"70万円"くらいあればこいつもろとも体質も治せるみたいなんどけど」
お金の話をしたら明らかに巫女さんの目の色が変わったので、
内心巫女さんのスタンドにびびりつつ。
>>109
多分気づいてないかも。
111
:
『御蔵神社』
:2014/03/04(火) 22:54:32
>>109
(山手)
身長151センチの小柄な女性なら居る。
>>110
(色摩)
「勿論です!」
鼻先が触れ合うくらいの距離で、満面の笑顔。
ふむふむ、と相槌を打って……。
「……成程、事情はだいたい解りました。
苦労しているようですねっ。
とは言え────です。私のお金も、大事な目的のためのもの。やっぱり簡単にはいどうぞ、と言う訳にはいきません」
居住まいを正し、ほうじ茶のミルクティーを『巫女装束の少女』は澄まし顔で飲む。
「金銭の貸し借りに於いて必要なのは『信用』、あるいは先ほども言いましたけど、『保証』か『担保』…。
そのどれかを、示せますかっ?」
112
:
山手二郎『パンツレス・ギャング』
:2014/03/04(火) 23:53:10
>>111
(小柄だな…というかこの神社ほとんど人がいないな、やっていけてんのか?)
その女性を双眼鏡で見る、結構距離は取っておくのだ。色々怖いからな。
113
:
色摩『ゴッタ・ラヴ・イット』&『ジャックポット』
:2014/03/05(水) 00:02:24
>>111
「あーッ、保証かぁーッ!担保かぁー!
どうだかなあァァッ」 ジタバタ
『ア、アノキョーコチャン…痛イ』
『ジャックポット』を押さえつけたままジタバタ。
「80万払えばこのおバカの『ジャックポット』とあたしの『ゴッタ』を
『合体』させる為の試練を受けさせてくれるっていうんだけどさーッ。
そもそも生きて帰ってこれるかわかんないしさー。
『ジャックポット』は嫌いじゃないけれど、
この子のせいで殺されかけたり犯されかけたりしたしさーッ。
あーんもぉー!」
更にジタバタ。
「63万円分の仕事をするとかッ、
片目をくりぬくとか、そーいうのはやろうと思えばできるだろうし、
最悪あたしの身体から『100万円』くらい抜けばその試練を受けるとかはできるんだろうけど、
それも色々とマズイらしいさー!あー!」
>>112
そんな光景
114
:
山手二郎『パンツレス・ギャング』
:2014/03/05(水) 00:36:12
「あっ急用を思い出した」
急用を思い出したので帰った。
115
:
『御蔵神社』
:2014/03/05(水) 03:05:22
>>112-114
(山手)
神社はコンビニではない、全国的にも超有名なものでもない限り、人でごった返す等という事は早々ないのだ。
…収穫なしと見るや、山手の判断は早かった。
双眼鏡をしまうと、速やかに撤収していく……。
>>113
(色摩)
「がっ、がったい………」
「………」
ゴクリ
ジタバタする色摩の言葉に何故か息を飲む、『巫女装束の少女』と、それに白い目(目?)を向ける『何か』。
その視線(視線?)に気づいたのか、慌てて咳払いをしながら問いかけた。
「こほん、ええと、どう『マズイ』んですか?
例えばの話ですよ、貴方の身体から必要な金額に若干上乗せして…それこそ『100万円』ほど抜いて、それを私が預かり、
同額の『100万円』をお渡しする、と言うのではいけないんですか?」
116
:
色摩『ゴッタ・ラヴ・イット』&『ジャックポット』
:2014/03/05(水) 03:23:50
>>115
「えー、あーッ?」『ムギュッ』
「うーん、あたし見ての通りチビじゃん?
身長153cmなのね」
サラリとサバを読みます。
「そこから100万円を抜き取ったら1/10縮んで137cmでしょーッ?
こっちくる前に買ったこのモッズコートもぶかぶかになるしィーッ!
それにこのブーツだって結構値が貼ったし!
今だってモグモグ戸棚の上のものとか取るのすげー苦労するしッ!」
「だから」
出されたたい焼きをモグモグと完食し立ち上がります。勿論『ジャックポット』を持ち上げて。
「考えさせてねッ!ばいばい!!」
そのまま走り去って行きます
117
:
山手二郎『パンツレス・ギャング』
:2014/03/05(水) 03:23:51
>>115
その女性の姿は見れたか?
見れたのなら大まかでもいいが容姿を確認する。
118
:
『御蔵神社』
:2014/03/05(水) 03:52:31
>>116
(色摩)
「でも映画とか子供料金で見れてお得かもですよ?
戸棚の上のものは…その『守護霊』にとってもらうとか…………」
割と無責任に提案する。
「はい、また遊びに来て下さい。
なんなら、お仕事紹介しますよ。やっぱりお金は真っ当に稼ぐのが一番です」
走り去る色摩を見送る。
…この後、『巫女装束の少女』は『神様』にお布施の仕組みを再度レクチャーされたと言うが、それはまた別のお話。
>>117
(山手)
小柄な女性は、どうやら神社の職員らしき『巫女装束の少女』とお茶を飲んでいた。
……山手の趣味ではないが、『巫女装束の少女』は乳も尻も並み以上、格好もあってあざといほどの存在感を放っている。
神社の名前で検索すれば、ブログなんかも見つかるかも知れない。
119
:
山手二郎『パンツレス・ギャング』
:2014/03/05(水) 04:09:59
>>118
ジュルリ
「おっといけねえ、ヨダレが」
思わぬ収穫だ、あんなイイ体をした女があんなコスプレをしてるとあれば、食いつかないはずがない。
「ニヒヒヒヒヒヒヒヒ、こりゃ予想外の収穫だ! この素材だけで何本も作れるぜ!!」
意気揚々と引き上げていった。
120
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2014/04/08(火) 00:47:42
『ザッ ザッザッ』
日のすっかり暮れた境内に一つの影があった。
辺りを見渡し、誰かを探している――
「おおいッ! 『巫女』は居るかッ」
121
:
『御蔵神社』
:2014/04/08(火) 02:01:01
>>120
参拝する客ももういない、黄昏時の神社。
H湖の向うに、日も沈みかけている…………。
「…………んもう、何ですか?」
ジャラッ ジャラッ
施錠中だったのか、大福帳にミニ賽銭箱に加え、腰に鍵束を提げた『巫女装束の少女』がやってきた。
「ええと、今日はもう参拝時間、終っちゃったんですけど………。
私を名指しと言うコトは、そういうのじゃ、ないんですよね?」
122
:
『御蔵神社』
:2014/04/08(火) 11:36:00
>>120
参拝する客ももういない、日暮れ時の神社。
H湖の湖面に、淡く星明かりが揺れていた。
「…………んもう、何ですか?」
ジャラッ ジャラッ
……施錠中だったのか、大福帳にミニ賽銭箱に加え、腰に鍵束を提げた『巫女装束の少女』がやってきた。
その顔には、鼻から上を覆う、白地に赤い隈取りの『狐面』を被っている…。
「今日はもう参拝時間、終っちゃったんですけど………。
私を名指しと言うコトは、そういうのじゃ、ないんですよね…?」
123
:
『アイスクリームの皇帝』
:2014/04/08(火) 21:03:42
>>121
「久しいなァ。先日は世話になった」
立っていたのは艶のない銀髪、磨いた銅貨のような明るい眼の色。
以前はスタジャン姿だったが、今日はスーツ姿だ。
以前、『アルド』と名乗った男だ。
コレの『娘』が以前、大きな迷惑をかけた――
「詫びも入れねェで悪かった。
娘共には落とし前をつけさせてある」
「今日は……アンタを見込ンで頼みがあってきた」
124
:
『御蔵神社』
:2014/04/08(火) 22:53:16
>>123
(…………ふむっ、前の時もワイルドでしたけど…。
スーツ!これはかなりキュンキュンきちゃいますねっ………!!)
……などと、考えている事はおくびにも出さず。
「いえいえ、こちらこそ。ご健勝そうで何よりですねっ。
もう少し早く来ていただけたら、お茶をご馳走できたんですけど…」
まあまあ立ち話もなんですし、と、手近な漆塗りの長椅子を指した。
「あっはっは、いいんですよ、私は別に大して迷惑してませんでしたから。
……お、落とし前!?穏やかじゃないですね……。あれはそもそも、お二人を操っていた人がいけないんであって……。
…ふむっ?何でしょう?私を、と言う事は……………『霊水』か『符』が、ご入用ですか?」
125
:
『アイスクリームの皇帝』
:2014/04/08(火) 23:14:32
>>124
「いや、今日はアンタの『人脈』頼りだ」
辺りを見渡し、『アルド』は言葉を続ける。
示された椅子にそのまま掛けた。
「一つ頼まれて欲しいンだが……
『スタンド使い』の知り合い、比較的『穏当なタイプ』」
「集められるか? 何人かでいいンだが」
126
:
『御蔵神社』
:2014/04/08(火) 23:26:12
>>125
ちょこん、と。
『アルド』の直隣に、同じく腰掛けた。
「ふむっ。集めれるかどうかは、皆の都合次第ですねっ。
声を掛けるだけは掛けてみますけど…………タダですし。でも」
小首をかしげる。
「その前に何のために集めるか、を教えてもらわないと。
内容如何ではお断りするかも知れませんから、ね」
127
:
『アイスクリームの皇帝』
:2014/04/08(火) 23:53:05
>>126
「ちょっとした『社交会』を開きてェ。
『理由』は二つ。『試験』と『タダの社交』のためだ」
『アルド』は胸ポケットに手をやると、四つ折りの紙を取り出した。
『写真』だ。複数名の男女――みな若い――が写っている。
制服を見れば『秋映学園』の生徒のようだ。
「ちと頼まれてなァ。オレは直接に関わっちゃいねェンだが、あそこで抱えてる『学生』。
一部に『スタンド使い』が居る。コイツらに他のスタンド使いを引き合わせたい」
「『親交を深めてほしい』ンだそうだ……
内向きに偏っていて、見識が狭いらしいからなァ」
128
:
『御蔵神社』
:2014/04/09(水) 00:27:41
>>127
「これは………うちの学校の?
…成程つまり、『お茶会』を開きたい、と………そういうことですねっ?」
得心がいったのか、ふむふむと頷く。
「そう言う事でしたら、協力は惜しみませんよ。
なるべく幅広く集めたい所ですね………で、『試験』って言うのは、何なんですか?」
129
:
『アイスクリームの皇帝』
:2014/04/09(水) 00:33:59
>>128
「…………『試験』はオレのガキ共の方だ。
どうにもアレは『血気』が強い。オレに似たンだか知らねェが。
しばらくは『閉まっておく』のも考えたンだがな。『鴫野』は知ってるよなァ?」
「アレが『人と触れ合わせろ』、とよ。
スタンド使いと見ればすぐに食いつくが……抑えられるなら。
単なるパーティで真っ当に通せるなら、もう少し様子見だ」
『 グッ ググッ 』
自らの眉間に指を当て、強く押し付ける『アルド』。
「――――こういうのは『ニガテ』でいけねェ。
ゴロ
『喧嘩』でどうにかなるなら全部全部ラクなンだがよォ」
「引き受けてくれるか? タダとは言わねェ」
130
:
『御蔵神社』
:2014/04/09(水) 00:54:38
>>129
「知ってますよ、直接お話したことはほんの少ししかありませんけど。
むむ………………言われて見れば、あの時も妙に怒りっぽかったというか…カルシウムをちゃんと摂らせてますかっ?
まあ、『強い力』を持ってる人は往々にしてそれを周囲に振りかざしたくなりますよね」
私もですけど………と、少し自嘲気味に呟きながら。
両手を腿の間に挟み、頬を赤く染めて、もじもじする。
「……………あっは、困りましたね。
いやー……………ホントにもう、あんまりキュンキュンさせないでくださいよ………♪」
凄い『強さ』を持つ男の人の、普通な悩み。家族への愛情。
それを信頼して、明かしてくれたことへの歓喜────
「ふぅ……解りました。とりあえず何人か、心当たりのある人に声を掛けてみますねっ。
………『アルド』さんの、娘さんたちのためにも。
場所のセッティングとかはどうしましょうか。それも私がご用意したほうがいいですかっ?」
131
:
『アイスクリームの皇帝』
:2014/04/09(水) 01:11:47
>>130
「…………キュン……キュン?」
『アルド』は首を傾げている。
「よく解らねェが、引き受けてくれるなら有難てェ。
この衣裳のご威光もいくらかあったッつゥ感じだな」
いかにも締め付けを嫌がるように、タイを緩める。
「場所は用意するつもりだ。
この手のが得意な知り合いが居るからよ」
「それと……改めて」
『 ス 』
胸ポケットから白い封筒を取り出す。
「アンタ自身も、招待する。
是非に来てくれ。『綺麗どころ』が居りゃ、心和むッてェモンだ」
132
:
『御蔵神社』
:2014/04/09(水) 01:44:17
>>131
(ホントにもう、可愛いですね…………!!)
その仕草の一つ一つに、目を細める。
「解りましたっ。ではその辺りは、追って連絡していただくという事で……え?」
封筒を差し出されるや否や…………一瞬硬直し。
クラッ
一瞬ふらつき、『アルド』から身をよじるようにして顔をそらし、俯いて鼻を押さえる。
(っは…………………鼻血が………!!
でも駄目です『アルド』さん、私には神に仕える巫女という責務が……………!!
………でもそう言えば今までの話の流れだと、『アルド』さんはバツイチか何かの可能性が……ワンチャンが…いえいえいえ!駄目です駄目駄目!!)
─────47秒後。
「…ふぅ、ふぅ……済みません、ちょっとその、唐突に生命の起源について考えたくなって………。
あ、ありがとうございます。不束者ですが、じゃなくて、謹んで御受けさせていただきますっ」
何故か『霊水』の詰まった瓶を数本手にしながら、身を起こすと、封筒を受け取った。
133
:
『アイスクリームの皇帝』
:2014/04/09(水) 01:52:35
>>132
「体調でも崩したか?」
『アルド』はあくまで冷静な面持ちを崩さない。
触れもしないが、立ち上がり社務所の方を見遣った。
「……無事ならイイが。運ぶかとも思ったけどよ……
受けてくれるのなら有難てェ。やはり頼りになンな」
無事な様子を確認し、ニヤリと笑う。
「頼みはしたが重く考えねェでくれ。
来てくれたンならアンタも招待客。普通に楽しンでくれりゃイイ」
『アルド』は最後に目礼すると、離れていき――
「ソレじゃあな。オレも楽しみにしてらァ」
振り返り、ひと声かけてから境内から立ち去った。
134
:
『御蔵神社』
:2014/04/09(水) 02:30:28
>>133
「大丈夫です、大丈夫ですから……!」
頼りにされて、さらに追加で『霊水』が一本。
「今運ばれたら大変な事になっちゃいますよ……。
…いえ、私も最近、あまり人とコミュニケーション取っていませんでしたから、丁度いい機会かなって。
ありがとうございます。私も…楽しみにさせてもらいますねっ」
封筒を懐に差し入れると、小さくなっていくスーツの後姿を見送った。
135
:
『御蔵神社』
:2014/05/31(土) 23:27:09
「ふう………まるで真夏ですねっ」
境内の一角に設えられている、傘で陰をつくった長椅子に腰掛けて、氷水を張った盥に素足をつけて涼む『巫女装束の少女』。
「何かこう…納涼的な催しをしましょうか。怖い話大会とか……」
ひとりごちながら、胸元を緩めて、風をぱたぱたと扇で送り込む。
136
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2014/05/31(土) 23:31:37
>>135
コツ
コツ
タンクトップに七分袖のサマージャケット。
ハーフパンツにサンダル。頭には鳥打帽。
夏向きの格好で現れた。
「や。久しいな」
137
:
『御蔵神社』
:2014/05/31(土) 23:49:03
>>136
「あわわ……これは恥ずかしい所を見られてしまいましたねっ」
若干照れながら、覗いていた膝を袴で隠す。
「こうなっては仕方ありません……。
…………ご一緒にどうですかっ?」
二人でも楽々足を浸せそうな盥を指し示した。
138
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2014/05/31(土) 23:57:32
>>137
「ご相伴に預かろう」
「手土産」
片手に下げていたビニル袋を示す。
中には『串団子』が入っている。
本数はかなり多いようだ。
「椅子は――」
ヒョイヒョイ
サンダルを脱ぎ、借りれそうな椅子を探す。
139
:
『御蔵神社』
:2014/06/01(日) 00:08:33
>>138
「これはこれは、ありがとうございます。
折角ですから、お茶を淹れて来ますねっ」
脚を手ぬぐいで拭いて団子を受け取ると、草履を履いて立ち上がる。
「あ、お好きなところにどうぞ」
勧められた。
見たところ、丁度角のあたりがいいかも知れない。
(ttp://t.pimg.jp/002/862/169/1/2862169.jpg)
140
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2014/06/01(日) 00:18:14
>>139
角に座り、盥に足をつけた。
チャポン
「すまない」
「暑くて敵わないな」
帽子もとり、扇代わりに扇ぐ。
「景気はどう?」
141
:
『御蔵神社』
:2014/06/01(日) 07:09:31
>>140
「この辺りはまだ、建物も車も少ないからいい方ですけどねっ。
緑茶とお抹茶と……麦茶もありますけど、どれにしましょうか?
あ、私がお茶を淹れてる間、巴さんのお話し相手はお願いしますねっ」
『巫女装束の少女』が振り返ると、ひょこっとその後ろからもう一人、側頭部で栗毛を縛った『巫女装束の少女』が現れる。
「…それはいいですけど、三人で浸るには流石に小さいんじゃ…」
「大丈夫、私が戻ってきたら下っていいですから」
「ひ、ひどい………後で私にもお団子くださいよっ」
142
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2014/06/01(日) 22:44:10
>>141
「やあ」
「――すまないが、確認」
「名前はなに?」
『巫女』が何人かいるのは覚えている――
が、誰が誰だか名前が一致していない。
ピッ
ペンとメモを取りだした。
「全員分教えて?」
143
:
『御蔵神社』
:2014/06/01(日) 23:59:34
>>142
「私ですか?ええと、私は………」
きょとんとした顔で自身を指すと、側頭部で髪を縛った少女は何故か少し首を傾げて。
「……そう、仮組!仮組です!!
んふふ………まあ、私たちにとって名前は割と無意味なんですけどねっ」
「髪型揃えちゃえば、一緒ですもんねっ」
キャッキャウフフ
髪を縛る組紐を解き、互いの髪型を入れ替えてみせる少女たち。相変らず仲がいいようだ。
「さて、それはそれとして。
とりあえずお茶は全種類もって来ちゃいましょうか。少々お待ち下さいねっ」
「あ、御代は取らないから安心してください。景気は可もなく不可もなくですけど、知人にお茶をご馳走するくらいは全然余裕ですからっ」
144
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2014/06/02(月) 00:18:10
>>143
「ふむ」
いまいち理解できない点があるが。
さて置き、お茶を待つとしよう。
「仲がよくていい」
「妹たちも似た感じ」
髪型――は、そういえば。
自分の髪を摘まんでいじる。
「だいぶ伸びたな」
ショートカットが肩にかかる程度になっている。
145
:
『御蔵神社』
:2014/06/02(月) 00:44:20
>>144
「魂を分けてる仲ですもんねっ」
「私たちは常に一緒なんですよっ」
向かい合わせて掌を重ねあい、指を絡めて握り合い、頬をくっつけて仲良しアピール(やや行き過ぎなくらい)すると、片方は社務所へ。
もう片方は長椅子に座り、いそいそと足を出して氷水に浸けた。
「夏ですからねっ。
ばっさり切っちゃうのもいいですけど、髪って切りすぎると風邪引いたりしますし……。
私としては今日の巴さんも好きですよ?コーデもあってよりニュートラルでマニッシュな感じがして…ドキドキです☆」
146
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2014/06/02(月) 20:49:37
>>137
仲がよさそうな二人に目を細めている。
特にやりすぎとは感じてない――ようだ。
「切るか、伸ばすか――迷う」
髪を摘まみつつ、呟く。
忙しさにかまけて美容院に行かないままだった。
「そうか?」
ファッションを褒められ、首を傾げた。
「あまりに暑くて。ラフ過ぎない?」
今日は過ごしやすさを優先してのファッション。
友人に会う程度なら――という格好だった。
147
:
『御蔵神社』
:2014/06/02(月) 23:41:01
>>146
「ふふふふふふふ……。
ラフな姿を見せてもらえるのはそれだけ親密な証拠!むしろ私は大歓迎ですよ!!
もっとどんどん隙を見せて下さい!!
髪は、そうですね……ふむっ、私はどちらかと言うと、短いめの巴さんのほうが好きかもですね」
矯めつ眇めつ、巴を見遣り、少し考えてから答えた。
「ところでご家族はご健勝ですか?今日は来ていないみたいですけど…まあ、遠いですしね」
148
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2014/06/03(火) 00:22:04
>>147
「――うむ」
巫女の視線に寒気を覚えた。
応じはするが、少し離れる。
「ショートか。いつものだな」
ショートカットは慣れている。
極端に短いベリーショートが夏向きだろうか。
それともマニッシュにしてみるか。
「どれぐらい短いのが似合う?」
――こういう話が出来る相手は久々だ。
妹たちに関する質問に対しては。
「元気にしてる」
「昼は出歩かせたくない」
「日が落ちる時間帯じゃないと」
過保護かもしれないが。
149
:
『御蔵神社』
:2014/06/03(火) 01:22:38
>>148
ゴツン
「…何してるんですか、巴さんが引いてますよ?」
「痛っ!でもラフな巴さんいいと思いません?」
茶碗と皿に盛った団子の乗ったお盆が、『巫女装束の少女』の頭にごつんと落ちてくる。
落としたのは先ほど、社務所に向かった方の『巫女装束の少女』だ。
「お待たせしました。
麦茶と緑茶と、冷やし抹茶です。どれでも好きなのをどうぞっ」
お盆を置くと、袴をたくしあげ、二人の『巫女装束の少女』が、並んで盥に脚を浸ける。
ふう、と息をついて………。
「……勿論いいですよ!!後で思い出してニヤニヤしちゃうくらいいいです!!」
「ですよねですよね!!」
……鏡に写したようなだけあって、早速意気投合していた。
「じゃあ所謂シャギーショートはどうですかっ?」
「いえ…あえて逆にもう少し伸ばしてウルフカットにしてみるのもいいかも…」
そして早速、意見が真っ二つに分かれていた。
「ふむっ、でも子供は明るいうちはお外で遊ぶほうがいいですよ?
子供の内にどれだけ太陽の下で身体を動かしたかが、成長期の成長に繋がるんですから」
「いえ、巴さんだってそれくらいは解ってるはずです。
それで尚していないということはきっとそれなりの事情があるんですよ」
「私は一般的なお話をしてるんですっ」
「一般論の押し付けは傲慢ですっ」
「「むむむむ……………」」
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………』
150
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2014/06/03(火) 21:10:44
>>149
冷やし抹茶を受け取った。
『ラフな格好』は好きなので、頷く。
『髪型』についても思案していると――
「おいおい」
言い争いが始まっている。
「――ありがとう、ね」
「心配してくれてうれしい」
苦笑いしつつも、感謝を述べた。
「アタシはがさつだから」
「逆に過保護になる」
どれぐらい自由にさせたものか。
そこは迷いどころだった。
「そっちはどんな風?」
人がどう育ったか聞いた方が参考になりそうだ。
151
:
『御蔵神社』
:2014/06/04(水) 01:00:36
>>150
「「えへへ、ありがとうございますっ」」
照れ笑いと言葉を、完全にハモらせる二人。
返す巴の問いに、最初の『巫女装束の少女』が首を傾げて、やや考え込む…。
「割と……放任主義だった、と思います。
お父様と、お母様を見て育って、お父様と、お母様に見守られて」
「お父様は私が何になるか、何になりたいかは自分の意志で選んでいい、神社を継ぐと言うのも無数の選択肢の一つでしかないと。
お母様は………何時でも、黙って、頷いてくれました」
「私が…基本、『こうしなさい』と…いえ、『こうでありなさい』と、お父様に教えられたのは『二つだけ』です。
『思いやりなさい』、それから『許しなさい』………たったの、『これだけ』です」
「…あと、私が問うて、お父様が答えてくれなかったことは『一つだけ』えです。
『お母様とお父様の馴れ初め』…………『これだけ』です」
152
:
巴 美弥『ヴァシュティ・バニアン』
:2014/06/05(木) 21:28:58
>>151
「――いい両親」
『放任主義』だが、筋は通っている。
脳裏に穏やかそうな姿が自然と浮かぶ。
神社で育てるならもっと厳格かと思っていた。
「何か事情が?」
『馴れ初め』というのは気になるモノだ。
特に両親のそれは。何故答えないのか。
「いや、解らないか」
「教えてもらってないなら」
153
:
『御蔵神社』
:2014/06/05(木) 23:59:16
>>152
「まあ、こと『信仰』に関わる事ですからね。
『継ぐのは歴史ではなく敬意』……これもお父様の言葉です。
やる気が無いのに無理に継いでも、『神様』に失礼…そういう事でしょうね」
お団子をつまみつつ、茶を口に運ぶ。
「う〜〜〜〜〜ん、何故か毎回笑って誤魔化されちゃうんですよね。
…………お母様の方に至っては私、喋ってるところ、見たことありませんし」
「謎が多すぎるんですよね………歳も不明ですし。
まあ高校生の娘が居るんですから、少なくとも三十は越えて四十近い筈ですけど」
モグモグモグ…
…一人でもよく食べるのに、二人になるとそれも更に倍だ。みるみる団子が減っていく…。
「だいたい、うちのお父様みたいな、お髭の生えたトノサマガエルの擬人化ゆるキャラみたいな人が、どうしてあんな美人のお母様と…。
そりゃあまあ、男は顔じゃないですよ?でもそれにしても……」
「若い頃は超美形とかそういうオチかと思ってアルバム見せてもらいましたけど、お髭がなくて身長が2割増しなくらいですしねっ。
逆にお母様は20年くらい前から全っっっ然、見た目変ってないみたいですし……」
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