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【場】『ZUTAYA 黄金町店』

1ようこそ、名無しの世界へ…:2013/08/02(金) 00:04:53

『ZUTAYA黄金町店』を初めて訪れた者は、
例外なく、その異常な大きさに驚く。
かつてはは映画館だったという、古くいかめしい建物。
面積は無駄に広く、奥に進むほど迷路じみた様相を帯びる棚には、
古今東西の映像作品が、無造作に並べられている。
品揃えで叶う店舗は大都市でもないのではないか。

立地が駅前から遠く、店にも派手さがないため、
客足は決して多いとは言えないが、
近隣の映画マニアや旧作のファンの間では
最後の砦とも言われている――それが『ZUTAYA黄金町店』だ。


―┘          ┌┘   
―┐ H湖     ┌┘   ┌┐   住  宅  街   
  │      ┌┘   .┌ ..│...      ‖
   ┐     │    ┌ ┌┘       ‖←メインストリート
   │    │   ┌  │         ‖   ◎←ZUTAYA
    ┐   │  ┌  ┌..       黄金原駅
     │  └─┘┌―      ┏ ━■■━ ━ ━
  ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛    ‖←ネオンストリート
       │      └―┐黄金港.. 繁 華 街  
       └┐   ┌――┘       倉庫街
 ─────┘   └――――――――――――

227菱屋『キスキス・バンバン』:2015/08/15(土) 00:25:27
「ひどいようひどいよう」

          ゴシゴシ

店長の指示でペイズリーを消してるバイト店員。
この暑い中暇な今年やがってファッキンンンンとか思ってるぜ。

228ようこそ、名無しの世界へ…:2015/09/08(火) 22:33:51
>>227
その後、『菱屋』の努力の甲斐あってなんとか『ペイズリー』は消えた。
『加須』にとっては残念な結果かもしれないが……そんなものだろう。

……今後も、町中の掃除係が苦労することになりそうだ。

229稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/09(金) 04:20:55

季節は秋も秋、気温も下がりつつある。
今日着ている黒いパーカーは秋冬用。


          トコ

      トコ


     キョロ

       キョロ

「・……」

アニメDVDを借りに来た。
しかし――

(……アニメコーナーどこだ?
 前はここだった気がするんだが……)

          (MAP再生成でもされたか……えひ。)

前に来たときとレイアウトが変わっている。
いや、単に記憶違いかもだが。

          ・・・・辺りを見回しつつ、店内を歩く。

230愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/09(金) 17:57:05
>>229
「ん〜……今日はあの人にしましょうかぁ」
と、甘い声……つまりロリ声でつぶやく少女。
彼女は愛子鈴野(あやしすずの)。陰からひっそりとあなたに狙いを定めている。

「『P・B・F』……」
彼女の口から『フナムシ』が這い出し、カサカサとあなたに近づいていく。
当然、足元から近づくので……
あなたはそれに気づいてもいいし、気づかなくてもいい。
あるいは気づいたうえで無視しても構わない。

231稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/09(金) 20:14:27
>>230

      トコ   

    トコ


「……」

   カサカサ

    「…………ん?」

(今なんか――)

眼鏡越しの視界に――妙な、動く物を見つけた、ような。

      ・・・・気のせい?

   「うぉぁっ……!」

……ではない!
明らかに虫だ! 虫が近づいてくる!

(なっ、な……なんだ……!
 G……いや『ふなむし』か……!?)

「きっも……っ! 出るステージ間違えてんだろ常識的に考えて!」

            ダッ

恋姫も虫はカンベンだ。
思わず飛び退きつつ――

      ォォオオオオオ……!!

ヴィジョンを発現。
ペスト面を着けた、有翼黒衣のヴィジョン。

     スタンドだ。
          
   ユラ

     ユラ

各部からは青い炎が噴き出ており――

         シュババ

そして、『ふなむしに両掌を向けた』!
その掌には……『水晶』のような結晶。

         ・・・・明確にフナムシを攻撃しようとしている!

232愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/09(金) 20:32:55
>>231

「あれ……?」
鈴野は『フナムシ』……『プリティ・ボーイ・フロイド』の子供の視覚を通してそちらを見ている。

(気づかれた……見えてる?)
などと、疑問を持つとか言うレベルではないほどのリアクション。

「なんてこと……まさかスタンド使いだったなんて……。いや、そっちはどうでもいいんですけど。
キモいは言い過ぎでしょ……こんなに可愛いのに」
と、小さくつぶやく。
『フナムシ』が狙われていることは『意に介していない』。

(どうしましょ……とにかく、『PBF』をこのお姉さまにくっつけないと、ですねー)

『フナムシ』の動きが止まる。つぶらな瞳で貴女のことを見つめている。(豆粒ほどの大きさなので確認しようがないが)
そして、『フナムシ』はプルプルと震えだした。
何かを伝えようとしているのだろうか……? だが気持ち悪い。
『ぷるぷる、ぼくはわるいふなむしじゃないよ』とでも言いたいのだろうか。 しかし気持ち悪い。
明らかな力の差を前に交渉という無謀な手段に出ようというのか。 やはりそれでも気持ち悪い。
……虫が嫌いな人からすれば『嫌がらせ』にしか思えない動きだが、
鈴野は『このキュートなダンスで甘えればいける』と思っている。

233稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/09(金) 21:17:11
>>232

まさか思うまい……『フナムシ』がスタンドだとは。

      ジドォォォ……

不快害虫を睨みつける恋姫と、『ブルー・サンシャイン』。
西洋人形のような顔立ち、その表情は『嫌悪』の一色だ。

「…………?」

(な、なんだ……えひ、止まった?
 自機狙いかと思ったら――)

         プルプルプルプル


   シャリリリリリリリリリリリリリ

       リリリリリリリリリ

            リリリリリリリリ

――この効果音。
ぷるぷる震える『フナムシ』に共鳴しているのではない。

         シャリリリリリリ

             有無を言わさない乱射される光球!
             その、発射の効果音だ……


「はぁ、はぁ……ありえん………… 
 『精神的ブラクラ』待った無しだろ…………」

         ゾォォ〜〜

全身総毛立つ様子の恋姫。
可愛いダンスどころか魑魅魍魎の乱舞を見たような顔だ……

      ゴオォ

『ブルー・サンシャイン』の蒼い炎も勢いを増している。

234愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/09(金) 21:31:14
>>233

「あ……ありえない……
この可愛らしいダンスを見た反応が『乱射乱撃』ですって……?」
と、ロリ声でつぶやく鈴野だが、同時に『チャンスだ』とも思った。
『ブルー・サンシャイン』の光球は宙に浮いていない物質に触れると炸裂する。
……つまり、『フナムシ』を狙う以上炸裂するはずなのだ。
よしんば外しても、この光球の嵐。
別の『フナムシ』を背後から近寄らせるにはもってこいだ……!
念の為だが、もちろん鈴野は『ブルー・サンシャイン』の能力を全く把握していない。
あくまでも『光球でその場が覆われた』という事実を見てこの行動に出ている。

……そう判断し、口から新たな『子供』を生み出し、別ルートから恋姫にカサカサと近づかせる。
(交渉は決裂、裏口から侵入させていただきます!)

さて、ところで光球に狙われたフナムシはどうなっただろう。
炸裂した爆風に当たったのなら、十中八九浮かされて削られただろうが……。

235稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/09(金) 22:01:36
>>234

     パパパ

        パパパ!

ビー玉ほどの光球は次々と炸裂を起こす。

炸裂は小さいし、威力も低い。
……が、虫を浮かせるには十分。

   パパパパパパ
      パパパパ……

「はぁ……はお……ピチュった(※消し飛んだの意。)か……」    

つまり、消滅したであろうフナムシ。

      オォォォオオオオ……

眼鏡を直しつつ、安堵する恋姫。
……まさか思うまい、二匹目などと。

(Gならまだしも、フナムシとか……
 どんだけ雑なエンカ配置だよ……嫌がらせかよ……)

「…………」

     ゾワゾワ

実に気持ち悪かった……寒気がする。

     トコ
      トコ

(……はよ見つけて帰ってDVD見よ……)

アニメコーナー探しを再開だ。

         ・・・・恋姫は背後に気づかない。

236愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/09(金) 23:00:51
>>235

「……!!」
何ということだ。一匹目が『消えて』しまった。
焼かれたわけでも、爆裂したわけでもなく、消滅……。
物騒な能力ですわね、お姉さま。

(でも……)
しかし、最初から戦う気のない鈴野には全く関係がないのだ。
むしろ、『脅威は去った』と『確信』してくれているという状況、好都合。

鈴野は背後から第二のフナムシを近づけ……恋姫の靴に付ける。
能力の発動に成功したならそのまま。
そうでないなら、出来るなら靴下か、若しくは服に移動させたい。
素肌に付けてしまえば、『もぞもぞ』で気づかれてしまうかもしれない。

もちろん、指定する血縁は『姉妹』……『恋姫』が『姉』だ。

237稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/09(金) 23:49:34
>>236

削り取る『光球』――

       トコ

          トコ

(マニキュア……初代でも借りるか?
 えひ、劇場版もいいな……それかなんか、別の……)

恋姫の『ブルー・サンシャイン』は、つまりそういうことだ。
戦う気がなかろうが、敵に回すのならば――


        ピト

「…………ん?」

         「うっ……」

と、靴下越しに――妙な『感触』を覚えた。

        (気のせいか……?
          えひ、ま、まさか……)

「……」

      ゾゾ……

フナムシを見たのが、ついさっき。
否応なしに、連想する。

(二匹とか……さすがにありえんだろ……
 モンスターハウスじゃないんだぞ……常識的に考えてありえん……)

「……」

      グル 

         リ


スタンドの視界で、足を確認する。
果たして鬼が出るか、蛇が出るか――?

          ・・・・今なら血縁は騙れている。

238菱屋『キスキス・バンバン』:2015/10/09(金) 23:54:34
>>236-237

「ちっくしょ、マシュボン祭りはウケがわりーなー。
 すなおにスパイ映画総進撃キャンペーンにしておけばよかったぜ」

         ガラガラガラ

ソフトを山ほど積んだカートを押しつつ来たぜ店員。
アニメをまとめ借りされたので、戻しに来たのである。

>鈴野
(お、お子さま独りか?)

保護者居ないか探しておこう。迷子は困るのだ。

239愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/09(金) 23:57:23
>>237

靴下への付着に成功。これで、このお姉さまは私のお姉さまになった。
ならば、あの『スタンド』で引きはがされる前に、先手必勝だ。

「おねーーーさまーーーーーー☆」
物陰から飛び出し、お姉さま……恋姫に抱き着く。
鈴野はものすごく小っちゃく、つまり軽いので、アイドルの恋姫は簡単に抱き寄せることができるはずだ。(アイドルは体力勝負だと聞く)

……いきなり飛びかかってきたからと言って、攻撃する理由にはならない。
警戒など、する必要もない。
なぜなら彼女は、飛び付いてきた幼女は……正真正銘、貴女の実妹なのだから。

240愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/10(土) 00:00:51
>>238
幼女は叫びながら恋姫に抱き着く。
仲のいい姉妹だ。保護者が居たのは安心だが、店内で騒ぐというのはよろしくないかもしれない。
窘めるのもありかもしれない。

241稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/10(土) 00:20:35
>>238 >>239 >>240(菱屋、愛子)

恋姫の意識は完全に『足』。
菱屋の運ぶ『宝の山』には気づかず――


       「……ん?」

   グル!

スタンド、本体とも、『妹の声』に振り向く。

           ・・・・そして。

「……えひっ。
 おま……いきなりすぎるだろ……」


     ギュウッ

        「……ラノベの百合キャラかよ……えひ。」

陰気な笑顔に、言葉。
しかし、抱き着かれるのは……いやじゃあない。

         ・・・・恋姫の身体は細くて、柔い。

「まじ暑苦しいし……
 いくらお前でも僕を独り占めはNG……」
 
        「アイドル的に考えてな……」

    ぐいぐい

抱き返しはしない。やんわり押し退ける。
妹――親のいない恋姫にとって、とても大切な人。

           ・・・・もっとも。
              『抱き合う』のは違う。

「んで、お前も……
 DVD借りに来たの……?」

         「マニキュア借りたら見る……?」

ふたりはマニキュア。
女児向けアニメで、恋姫が好きなアニメ。

>>238(菱屋)

どうやら二人は仲睦まじい姉妹らしい。
疑う余地もあるまい。

     ただ。

      ・・・・菱屋には恋姫のスタンドが見えるだろう。
      あるいは、恋姫の足、靴下に張り付く――『フナムシ』も。

242菱屋『キスキス・バンバン』@店員:2015/10/10(土) 00:32:31
>>239-240(鈴野)

「おうおう可愛らしのう。姉妹愛か。
 おっちゃんは何も見んかった、見んかったで」

この絡みがイイねというから今日は百合記念日。
ちょうど今日は地上波でマーニーやってた日だしな。

「(まあ騒ぎすぎたら注意すんだけどね……)」

>>241(稗田)
「はーい、後ろしつれーしゃーす」

ソフトを積んだカートから何本か掴んで移動する。
後ろを通り抜けて、ケースへと戻していきたい……

        ピクリ


「……な」 「にィ」

…………気づいてしまった。


         ゴ   ゴゴゴ

                  ゴゴゴ


客商売の天敵、虫。その中でも最大の害虫……!

         (……ゴキブリッ!)

注:菱屋はアホの子です。勘違いしました。

(問題が多いッ! このままスルーすればいつ気付かれるか判らないッ!
 気づかれた時点でゴキブリが居るレンタル店確定となり、クレームがッ!
 それ以前にどっから来たんだあの虫! ていうかそれ以前にあれアイドルじゃねえの!
 やべええええ写メりてええええええ! 写メってツイ流して店の宣伝にするんじゃああ!)


           ゴゴゴゴゴゴゴ   ゴゴゴゴ

湧きたつ欲望! それはそれとしてどうやってあの虫を気づかれないように潰すかッ!

(ゴミ拾う振りでくすねとって手でじかに潰すのがベストか……?
 だが、ローアングラーだと思われると嫌だしなァー。スタンドなら……)

243愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/10(土) 21:48:31
>>241>>242

「ラノベの百合キャラ……うふふ。
ラノベの妹と言えば主人公に対してブラコンってのがよくあるパターンですけどー。
主人公に対してシスコンな妹が居てもいいと思いますー」
と、大好きな『お姉さま』に話を合わせる鈴野。    ―――――初対面だけど。

ひとりじめはNG ,という言葉に、
「むぅ、残念ですー」
と、相変わらずのロリ声で残念がる。

「そうですよー。……もっとも、何を借りるかは決まってなくて。
いわゆるウィンドウレンタリングですねー」
と、今考えたような造語を織り交ぜつつ。

「マニキュア……いいですね! 『ドキドキ』見逃しちゃったので見たいです〜〜〜」
と、『お姉さま』に甘えているところで……

後ろを通り過ぎる『店員さん』。……カートのようなものを運ぶ音がしたな。

「ねぇねぇ、お姉さま―――」

「あそこのお兄さまが運んでいるやつの中に……何か面白いDVDはないかしら?」
と、提案してみる。
『ワゴン販売』には思わぬ掘り出し物があるのが世の常だ。  ……あれはワゴン販売じゃないけど。

「あのお兄さまこっちを見ている気がするんですけど……お姉さまのファンでしょうか?」
お姉さまのすそをギュッと掴みつつ、言う。

244稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/10(土) 22:13:51
>>242-243(菱屋、愛子)

「……えひ、探せばいるんじゃねえの……?
 僕も、言うほどラノベは……読み漁ってないし。」

       「つーかお前も読むんだっけ……」

(……??
 こいつの趣味って……なんだっけ?
 えひ、度忘れ……か? なんも思い出せん……)

        トコ

       トコ

ラノベ談義はそこそこに、歩き出す恋姫。
先述したように、アニメコーナーはここではないからだ。

「んじゃ、借りるのはマニキュアな……
 つっても僕は初代借りようと思ってんだが……」

          「まあドキドキでもいいか……」

――と。

       チラ

「ん……なんだよ妹様……えひ。
 あの店員のワゴンか……? どれどれ……」

と、立ち止まって、菱屋の方を見る。
正確には、ワゴンの方を、だが。

(……アニメばっかじゃん。
 …………それより、めっちゃこっち見てんなあいつ。)

      ……ピク

そして、視線にも気づいた。
その欲望には気づかないが……見られているのは分かる。

「……ファンだろうぜ、僕はみんなのお姫さまだし……
 つっても、今日はオフだかんな……お前もいるし……」

一人の時なら悪い気もしない。
が――掴まれた裾。妹が視線を不快がっている。
ファンならいいが、そうじゃなかったら?

         ・・・・あの店員から離れよう。
         話しかけられでもしたら別だが。

「アニメコーナー探そう。
 行こうぜ。ええと……」

         (……????
          こいつ……なんて名前だっけ?)

妹に呼びかけ、歩き出そうとしたが――
そこで、気づく。

「……!??」

(度忘れにしてもありえんだろ……常識的に考えて……!)

     ピタ ・・・・

妹の名前を……忘れたのだ。
忘れっぽいとかそういう次元じゃあない。思わず硬直する。

245菱屋『キスキス・バンバン』:2015/10/10(土) 22:44:07
>>243(鈴野)
なんという絵に描いたような媚具合ッ。
あれこそラノベじゃねーのかッ!

「(今日日の若いもんは恐ろしかのう)」

それはそれとして虫だ。
動いてないのなら、ザーッと近寄って潰しちまいたいところではある。

が、近寄る口実が……

>「あそこのお兄さまが運んでいるやつの中に……何か面白いDVDはないかしら?」

「何かお探しでしょうか」

既にシステム化されている店員としての対応ッ!
探し回られると機先を制して聞いちまうのだ。

>>244(稗田)
「何かお探しでしょうか」

店員スマイルで聞いてきた。
ちなみにこの男はテンガロンハットにロングコート。
不審者極まりないスタイルであることは認めざるを得ない。

246愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/10(土) 23:08:37
>>244-245
(お姉さま)

「鈴野……ですよ。……無理もありません。だって私たちは、小さいころに離ればなれになってしまっていたのですから」
私は今も小さいですけれど、と付け加えつつ、妹の名前を忘れたお姉さまに自分の名前を教える鈴野。

『プリティ・ボーイ・フロイド』は弱いスタンドだ。
パワーは皆無だし、攻撃をガードする事さえできない。
出来ることと言ったら『血縁を騙る』、ただそれだけ。
……しかし、その一点に関してはおおよそ誰よりも強い。
『肉親の名前を忘れるわけがない』という疑念。
『実際の幼少期』との矛盾。自分の記憶との食い違い。
……それらすべてを、強引にねじ伏せて『家族』だと納得させてしまうのだから。

今回は、『生き別れの姉妹』。名前を忘れるのも、無理はない。
過剰に甘えるのも、ならば納得だろう。……どこにも、おかしなところはない。

(お兄さま)
「えっと……えっと……」
店員さんに話しかけられた。
「ど、どうしましょうお姉さま。『マニキュア』の場所が聞けそうですよ」
アニメコーナーを探そうと提案したお姉さまだが、店員さんが話しかけてきたとなると事情も変わってくる。
……しかし、あくまでも店員さんに頼らず探すという選択をするかもしれない。
お姉さまにくっついたまま、確認を取る。鈴野としてはどちらでも問題ない。

「暖房の効いた店内で帽子にコート……変わったお兄さまですわ。冷え性かしら」

247稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/11(日) 04:13:47
>>245 >>246(菱屋、愛子)

「えひ……そりゃそうだが……
 名前忘れんのはNGだろ。ごめんな、鈴野……ほんと、また会えてよかったよな。」
 
             「……えひっ。
              ラブコメみたいなセリフ言っちゃった。」

(……そういえばそうだった。
  こいつは…… ?? あれ? ええと……)

恋姫は脳内で、『補完』する。あくまでも鈴野が妹であるように。
生き別れの妹、そう、事故で親が死んで、それで―― 

(…………???
 事故の時僕が2歳で……こいつ何歳だっけ……?)

(……13か? 多分そうだな。
 僕だって14よりはロリな見た目だしな……)

適当な自己補完で乗り切る恋姫。
これが『姉妹愛』というものだ……

            ・・・・そして。


(……ここって制服とかないのか……?
 露出狂か、中二病みたいなカッコしやがって……)

    「……僕が聞く。」

               ズイ

さりげなく鈴野の前に出る。

「……あー、ええと……
 二人はマニキュア……のDVD、探してるんですけどぉ……」

そして、聞くのだ。
あくまでも今日ここに来たのは――DVDのため。

248菱屋『キスキス・バンバン』:2015/10/11(日) 20:24:23
>>246-247(鈴野、稗田)
「はッはは、このスタイルは趣味ですよ小さなお嬢さん」

何ら回答になっていない。
アホの子は好きな格好をしているだけなので大目に見てね。

「マニキュアシリーズはあちらになります。こちらにも何本か。
 劇場版の近作は話題作コーナーにございますのでよろしければお持ちします。
 お探しのエピソードがございますか? 具体的な話数が判らない場合はお調べいたします」

            スチャ

スマホ片手に待ち構えている。文明の利器万歳!
同時に……やっぱりなー、どうしようかなー、という気持ちもある。

(言わねーほうがヤバいかな、これは。
 つか、なんであれ動かないんだ? まさかゴミとか?)

>>247(稗田)

        ススー

「(失礼ですがお客様……足にゴミのようなモノが)」

近づいて尋ねてきたのは幸いだ。
伝えておこう。気づかれずに潰すのは無理だし。

「(その……早めにとったほうがよろしいかと)」

直截には伝えないでおこう。
もし悲鳴を上げられたら、その時は別に対応すりゃいいし。

249愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/11(日) 21:02:28
>>247>>248

(お姉さま)
「いえ、いいのですよ。お姉さまにまた出会えただけで幸せです……」
にっこりと。

「えへへ、お姉さまったらお茶目☆」
ラブコメみたいと自嘲するお姉さまを、無邪気にからかう。

……ちなみに、ここで鈴野が13歳だと補完した恋姫だが、
偶然の悪戯か、あるいは……ともかく、正解だった。

「ありがとうございますお姉さま」
と、自分を庇うように動く恋姫の言葉に甘える。

(お兄さま)
「しゅ……趣味? そ、そうですね……人の趣味はそれぞれですからね……」
物わかりのいい幼女だ。……しどろもどろだが。

さて、鈴野は豆粒のようにちびなので、当然店員さんが構えるスマホには当然目が行く。

「あら? お兄さま、そのスマホ……お姉さまのファンです?」

「ねえねえ、お姉さま……お姉さまってオフの時の撮影は……OKでしたかしら?」
と、お姉さまに尋ねる。
鈴野はいつもお姉さまの傍にくっついている―――。

「……!」
突然お兄さまに耳打ちをするお兄さま
「ちょ、ちょっと……! 私のお姉さまを取らないでっ」
……捏造した姉妹関係なのによくもまあ。

※耳打ちじゃなかった場合
(足にゴミ……まさか、私のPBFが見えてる?
冗談じゃあないわ……! 私とお姉さまの絆の証! 引きはがされたりしたら……!)
家族関係は捏造だが、お姉さまへの愛情は本物だ。
……鈴野はどこぞの愛狂いシスターもどきとちがい、博愛主義者ではない。
しかし……いろいろな家族の下をたらい回しにされ、現在では家族のいない鈴野は、
年齢に似合わず甘えん坊なのだ。 ……それこそ、捏造してまで家族を求めるほどに。

250稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/11(日) 23:05:49
>>248-249(菱屋、愛子)

「お茶目とか……お姉様をからかうなっての……」

鈴野のからかいにやや口角を上げつつ――

「写真……? 無断オフ写はNG……つーかやめてほしいけど……
 えひ、そうじゃなくて、ググる用ぉー……ですよねぇ……?」

        ジロ

          「撮影したいなら撮影会でよろ……」

菱屋のスマホを見る。
話の流れ的に、『調べる』用だろう。

      ・・・・まさか盗撮などしまい。

「……あっちか。どーも―……
 劇場版は……昔の借りるし、特にどのエピが見たいとかはぁ……」

        ススー

       「……ん?」

思わず身構える恋姫。
と、それと同時に――

「えひっ……いきなり大声出すなよ、鈴野。
 僕はみんなのお姫さまだぜ……取られるとか無い。あんま気にすんなし。」

        「……」

       (……誰にも。)

今はオフだが、それでも自分には『アイドル』がある。
何もかもをオフにはできない。

         ・・・・そして。

「……?」

(ゴミ……?
 そういやさっき……)

        ゾッ

      バッ

先ほどの『足の感触』を思い出し――素早く足を見る。
ゴミ。まさかとは思うが――

         (もし虫とかなら……
          速攻ピチュらせてやんよ……)

251菱屋『キスキス・バンバン』:2015/10/11(日) 23:11:54
>>249(鈴野)
「いえ、お探しの作品を調べるためです」

自分の知らない話も検索一発で判るからな!
文明の利器万歳である。アニメ系は知識がないのだ。
ちなみに接近して囁きである。お姉さまへのイメージ崩れそうだし。

「はっは、わたくしごときがお姉さまをとれるわけがございません」

    ニカッ

スマイル! あくまで善意です。

>>250(稗田)
「はははは、当たり前じゃないですか」

菱屋はクダらねーことにプロ意識があるので、仕事はきっちりやるのだ。
とりあえず好感度上げないと撮影は無理そうだしね……。

「なるほど承知いたしました。では、こちらからお探しください」

    ガラガラ (カート押す音)

マニキュアのソフトを並べて、カートを示す。

(よろしければこちらを……)

何気なく店の宣伝入ったティッシュもカートに置いておこう。
動かないし、多分、ヨゴレかなんか何だろう。

252愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/11(日) 23:58:44
>>250>>251

「ググる用……ああ!
申し訳ありませんお兄さま。私ったら勘違いを……」
ぺこり、と頭を下げる。

「むぅ、それはそうですけど〜〜〜」
私のお姉さまは確かにみんなのお姫様だ。
でも、だからと言ってオフの時に耳打ちするほど誰かに接近されるのは……。
「それにしたって近づきすぎですよぉ」
と、焼きもちを焼いてみる。

「!」
……と。ここでお姉さまが足を見た。
――――もしかして、気づかれた? まさか、あのお兄さま―――店員さんが!

……さて。『PBF』のスピードは人間並み。
恋姫が素早く足を確認する速度―――それよりも早く隠れるなど、まず無理だろう。
ならば動かない。なるべく足を引っ込め、流れに身を任せ、ゴミとかの振りをしよう。

問題はこの後どうするかだ。
フナムシが離れればお姉さまはお姉さまでなくなってしまう。
それは避けたい――――

「くしゅん!」
とりあえず、くしゃみをして自分の手の中に『子供』を3匹ほど出しておこう。
袖口に隠せば外からは見えないはずだ。

「ご、ごめんなさい。お兄さまかお姉さま、ティッシュペーパーを貸して下さらないかしら?」

253稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/12(月) 00:15:20
>>251 >>252(菱屋、愛子)

「えひひ、お前はいつももっと近いじゃん……妹様。」

         「妬いてるの……?
          まあ……嬉しいけどな。えひ。」

からかい返す。
 
耳打ちというほどの距離感ではあるまい。
ともかく足を見る、が――

「……なんだこのゴミ?
 ガム……? よくわからん……けど。」

「レアなゴミでもゴミだからな……」

         ・・・・フナムシだ、とは気づかない。

だが、ごみはごみ。
気分がいいものではない。

「お……店員さん気が利く……えひ。
 プレゼントどーも……っと。」

ティッシュを受け取ってから――

       「……鈴野、先使うか?」

鈴野に差し出す。
それに並行して、『ブルー・サンシャイン』が動く。

      オォ
       ォォ

掌に保持した『小光球』で、ごみを弾こうとする――
これならばほぼ、掃除要らずだ。

254菱屋『キスキス・バンバン』:2015/10/12(月) 00:23:49
>>252(鈴野)

「風邪っすか?」

だんだん地が出てきたのでタメ口調だ。
ポケットティッシュは予備もあるので、もう一個出そう。

          ガサガサ

「どーこ〜、やったっけェ〜」

「気を付けたほうがいいですよ。季節の変わり目だし。
 レジんとこや出入り口に消毒用アルコールもあるんで殺菌手洗いしてってね」

いっそ厚かましいぐらいに気を遣うぞ。
ビデオ屋の店員は可愛い子供とソフトをきちんと正しいケースに戻す子供の味方です。
戻さない子供と店内をダッシュし回る子供は敵です。ああ敵ですともさ。

>>253(稗田)

「お……っと」

おお美しきかな姉妹愛。
おっちゃんの善意は要らんかったんやね……

「…………って、うおう」

気づいて大声出しそうなのを殺した。『スタンド』――久々に見たな。
この安住の地ではそうそう見ないのだ。警戒心はあるが……

(能力でなんとかする気か……?
 まあ、自分だってゴキブリやらゴミやらは直接触りたくねェーし)

騒動になりそうなら警戒はするが、妹連れだ。問題はないだろう。

>鈴野
「あ、ゴミはお預かりするんでェー」

下手に店内に放られるより、預かって店のゴミ箱に捨てたほうがよかろう。
今日はまじめなのであくまで善意です。却ってウザい。

255愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/12(月) 22:32:59
>>253>>254

「ありがとうございますお姉さま……」
お兄さまナイスアシスト! と思いながら、ティッシュ(おそらくポケットティッシュのはず)を受け取る。
……受け取るときに、袖口からフナムシを出し恋姫の袖口に滑り込ませる。
恋姫の服装はパーカー……つまり、その下にもう一枚長袖を着ているはずなのだ。
まさか下着の上に直接パーカーということはあるまい―――つまり、パーカーの下の長袖にフナムシを付ければ。
外からは見つからず、感触でも発見されない。お姉さまはお姉さまのままだ!

「ずるるるるる……」
お姉さまから貰ったティッシュで鼻をかむ。
同時に『BS』でフナムシを攻撃する恋姫。問題なく消滅した。
当然、鈴野には何の影響もない。

(お兄さま)

「あっ、ありがとうございますお兄さま」
使い終わったティッシュを自分のポケットにしまおうとする鈴野だったが、
店員さんがゴミを処理してくれるらしい。ここはお言葉に甘えよう。
使い終わったティッシュをお兄さまに渡す。
……つまり、お兄さまとも接触できる。お姉さまにやったのと同じように、お兄さまを『家族』にすることもできるが――――。

今回はやめておこう。
仕事上がりにお兄さまがお姉さまの家に上がって、その途中で能力が切れたりしたら大変だ。
お姉さまはアイドルだし、そういうスキャンダルは避けたいところだろう――――またの機会にしよう。
(中の人への負担が重くなってしまう)

256稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/12(月) 22:58:01
>>254 >>255(菱屋、愛子)

     スル リ


  パシン!
      ガオン――

袖からフナムシが潜り込んだ。
足のフナムシが消えた。

(この店員……僕の『ブルー・サンシャイン』が見えてるな……
 まあ……それだけで立つフラグもないだろ、常識的に考えて……)

          ・・・・ほぼ同時だ。

そして、今までと同じ。
稗田恋姫は稗田鈴野の姉で、アイドルだ。今さら言うことでもないが。

      ・・・・ともかく。

「それで……マニキュアだったな。
 ドキドキの一巻から借りようぜ、じゃあ……」

       ゴソ

            ゴソ

これでもう懸念はない。
カートの中を探す。

   ゴソ

「……ドキドキみっけ。
 えひ、もう二年前かこれ……時代の流れヤバイな……」

      エヒ

陰気な笑み。

       ゴト

        「鈴野ぉ……
         初代も借りておk?
         つーか借りたら見る……?」

  ゴト

「今度初代から全部見て行くのも……捗りそうだ。えひ。」

目ぼしいソフトを自分のかごへ。
初代こと、無印の『マニキュア』を示す。

257菱屋『キスキス・バンバン』:2015/10/12(月) 23:06:50
>>255(鈴野)

「はいはい、こちらにドーゾ」

ティッシュはカートに磁石でくっつけてある小篭に放り込んでおく。
虫も死んだようだ。問題なし。今日の接客はパーフェクトである。

「ついでにこれも上げましょう」

飴ちゃんも渡しておく。のど飴だ。

>>256(稗田)
ふふふ、大量レンタルは有り難いぜ。
ただでさえ利回りが悪いからな。

「旧作は一本百円セールなんでェー。
 たくさん借りると無料券もプレゼントしますぅー」

この大動画配信サイト時代。
レンタル屋は生き残りに必死なのだ。

258愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/12(月) 23:34:46
>>256>>257

「ドキプリが二年前……時間が流れるのは早いです〜〜
ぴかりんちゃんとじゃんけんしてたのももう昔のことなんですねえ」
と、鈴野も大体同じようなことを思っているらしい。

「初代……見たいです!
まだふたりだったころのやつですねっ」
この場合の二人は、マニキュアの人数の方である。念のため。
「五人になったのってYes!からでしたっけ?」
……尤も、鈴野の能力の持続時間的に、
見られるのは3話がギリギリ限界……ここで借りる時間やらも考慮すると、2話分かもしれない。

(お兄さま)

「わぁ……! ありがとうございますお兄さま!」
嬉しそうに飴を受け取る鈴野。
その姿はとても13歳とは思えないロリっぷりである。
これぞまさしくロリポップ。のど飴だけど。

「無料券ですかぁ。お得ですね〜〜」
ちなみに飴はポケットにしまった。この場で食べるのはあまりお行儀がよくない。

259稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/12(月) 23:55:42
>>257 >>258(菱屋、愛子)

「えひ、100円か……
 んじゃ、山ほど借りますかぁ……えひ。」

(2000円ちょいあるしな……
 20本は借りられる……めっちゃ捗るじゃん……)

         「……えひひ。」

   ニマーー

気分を良くする恋姫。
12本くらいで1シリーズだったか? これは捗る。

           (今週はマニキュアウィークだなこりゃ……)

「んじゃ、ドキドキを全部ぅ……と劇場版。
 んで、初代を真ん中くらいまでにするか……」
 
          ゴト
           ゴト

「……飴貰ったのか?
 えひ、事案発生みたいな絵面だな……」

        「……店員さん、どーも。」

ケースを3つほどまとめて持つ。
中身をまとめてかごに入れるのだ。

「5人はYesから……っと。
 えひ、宝の山だなこりゃ。
 んじゃ、そろそろお会計行こうぜ……」
 

     ガタ

目ぼしい物は借り終えた。
重くなったかごを持ち、レジの方へ。

「あ―……無料券って……
 使えんの次回からぁ……でしたっけ?」

店員に尋ねつつ。

260菱屋『キスキス・バンバン』:2015/10/13(火) 00:55:53
>>258(鈴野)
「喉は労わるんやで……
 この時期傷めると、そらもうえっらいことに」

(PLの)実感ある発言が思わずこぼれ出た。

「妹さんあれッすね、文芸系の映画出てそう。
 えーと、『○コール』とか『○ベールの○曜日』とか」

ロリっぷりに連想したことを上げました。
具体的なタイトルを挙げないのは諸事情故です。検索しないでね。

>>259(稗田)
「あー、それならレンタル処理一括じゃなく区切るんでー。
 その度に出た無料券使うと、何本かタダで貸せますー」

  カコ タン カコ タン カココッ

レジのほうに共に移動し、一本ずつタグを外していく。

「最後無料券出ねーすけど、それでもいんならそう処理します〜」

261愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/14(水) 21:51:55
>>259>>260

(お姉さま)
「えへへ、お姉さまとっても嬉しそう!
お姉さまは本当にマニキュアが大好きなんですね〜〜〜〜!」
お姉さまが嬉しいと私も嬉しい。
思わず笑みがこぼれる。

「……でも」
でも……お姉さまと楽しいを、嬉しいを共有できるのも1時間とちょっとだけなんですよね。
寂しいなぁ、悲しいなぁ、名残惜しいなぁ……。

「でも、DVDのレンタル期間って1〜2週間くらいですよね?
そんなに一気に借りちゃって、観切れるものなんですか?」
けど、そんな心中はおくびにも出さない、出しちゃいけない。
でもから繋がる別の言葉を紡いでうまくごまかそう。

(お兄さま)
「乾燥してきましたからねぇ……。
唇や肌の乾燥もきつい季節みたいですものね」
笑ったら唇から出血。そんな悲劇が起こる季節になってきたのだ。

「あ、でもそういうことならお姉さまが舐めた方がいいのでは?」
トークにボーカル。アイドルにとって喉は命みたいなものだろう。

「文芸系……。ごめんなさい、私その映画はよく知らないです……」
鈴野は見た目通り、クレパスしんちゃんのようなアニメ映画が好きだ。
逆に、芸術系の映画はあまり見ないかもしれない。

262稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/14(水) 22:20:45
>>260 >>261(菱屋、愛子)

「なる……把握でぇす……
 じゃあ、えー……今回は無料券は使わない感じで……」

     「多分また来ますんでぇ……
      なんか、利用期限とか……あります?」

(抱え落ちはしたくないからな……
 まあ……常識的に考えて、返しに来た時には使えるか。)

   ガサ

     ガサ

「えひひ、言わせんなよな……一番好きだよ、全部のアニメで。」

20本ほど借りることになる。
借りる期間は一週間だ。

「まあ、1日に4本も見たら……5日もあれば見終わるだろ。
 作業用BGM代わりにもなるしな……えひ、作業ってもゲームだけど……」

十分間に合うわけだ。
姉妹には、特に恋姫には……時間がある。

        ・・・・ともかく。

「……えひ。飴は自分で持ってるよ。ありがとな鈴野……
 んじゃ、お会計、お願いしまぁす……」

喉飴は自前でキツいやつを常備している。
ともかく、財布を出そう。支払いだ。

      スス

二千円は用意してある。
あと、会員カードも。

263菱屋『キスキス・バンバン』@店員:2015/10/14(水) 23:13:27
>>261(鈴野)
「なあに、あと十年すれば理解できます。
 あ、レンタル期間は最長で二週間すね〜」

>>262(稗田)
「期限はないスね。
 正確には一定枚数貯めると、交換出来る仕様なんで〜」

「交換した日の日付から半年ぐらいスわ」

>>ALL
ガサガサ

袋に突っ込み、会員カードをリーダーでチェック。
期限はOKなのでそのまま現金で支払いだ。

   カタカタ  ガ コシャッ

「毎度あり〜、またのご来店をお待ちしておりま〜す

264愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/16(金) 06:49:11
>>262>>263

(お姉さま)
「あっ、そっか。一本30分アニメが4話分入ってるとして二時間。
8時間もあれば4本見られるのですね」
なるほどー、と頷く鈴野。
……一緒に見られるのはそのうちの一本にも満たないが……。

「アニメを見ながらゲーム……」
良いシーンを見逃しちゃったり、
アニメに見入ってゲームオーバーになったりしないのだろうか? と鈴野は思った。
なので聞いてみることにした。
「一緒にできるものなんですか?」

(お兄さま)
「十年……ですか。十年も経ったら私はもう大人の女性ですね〜〜」
鈴野の10年後は23歳。お酒も飲める歳だ――――全くそうは見えないが。

「2週間なら一日2本でも間に合いますねぇ」

265稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/16(金) 22:56:21
>>263 >>264(菱屋、愛子)

「数学的に考えてそんな感じ……流石にぶっ続けはきつい……」

計算を肯定して。

「そりゃアクションゲーとかはだめぽだよ……
 RPGのレベル上げとか……稼ぎとか……厳選とか……
 ああいうの……えひ、作業じゃん。異論は認めるけど……」

単純作業の繰り返し。
必要だが、いかんせん『飽きる』こと。

「僕はアニメ見ながらやるな……そういうのは。」

      「……一回見たやつだしな。
       名シーンはアニメの方に集中全振りぃ……」

上手く集中のリソースを割り振る。
一度で二度楽しめるのは、お得だ。

ともかく。

   カタカタ  ガ コシャッ

「どーも……また来まぁす……」

世話になったし、礼は言っとこう。
さて、DVDも手に入った。

     「クエスト終了、だな……えひ。
      んじゃ……帰ろうぜ、鈴野。」

   ガシ

       ズシリ

「おっも……肩抜けるわ……えひ。」

袋を持つ。
妹に声をかける。

           ・・・・家族の家に帰るのだ。

266菱屋『キスキス・バンバン』:2015/10/16(金) 23:31:19
>>264(鈴野)

「まあゆっくりみてください。
 時間切ってガーッと観るか好きなのだけ見るか」

延滞だけは勘弁な!

>>265(稗田)

「ありがとうござぁしたァー」

見送るぜ。今んところパーフェクトだ。
退店するまでアルカイックスマイルで見守るんだ。

267ようこそ、名無しの世界へ…:2015/10/18(日) 14:38:46
>>265>>266

「ああ、ポケモンとかですね。確かに……」
そういう単純作業なら作業用BGMは有用だし、ゲームに集中せずとも問題あるまい。
努力値稼ぎの場合ゲームに集中しないといけないだろうが、お金やレベルならばその必要もない。

「作業用BGMって動画サイトとかで音楽を聞きながら〜ってやつだと思ってましたよ」
えへへ、と。

「飴ありがとうございました、お兄さま☆」
と、子供好きやその手の性癖を持つ人にはこうかばつぐんな笑顔でお礼を言う。
……この店員さんはその手の性癖ではなさそうだが(鈴野の個人的見解)。
「うふふ、そうですね。延滞には気を付けないと」

「ここまでの冒険を記録しますか? ……なんてね」
クエスト終了、という言葉に冗談っぽく冗談を返す鈴野。

「あ、お姉さま。私、半分持ちますよ!」
重いものをお姉さま一人に持たせるわけにもいかない。
……もちろん、力はないが、手伝うことくらいならできるんだから。
鈴野はとても家族想い。家族のお手伝いは率先してやる良い子なのだ。
……たとえそれが能力によるものであっても。

……それはそれとして、半分も持てるのだろうか?

268愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/18(日) 14:39:28
>>267

269稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/18(日) 19:51:17
>>266 >>267-268(菱屋、愛子)

「まあ……BGM集とか聞きながらでもいいんだけど……
 つーか捗る分にはそっちのが捗るんだけど……効率厨でもないしな。」

(見送りまでしてる件……
 お姫様待遇だなこりゃ……)

     「えひ。」

    ニコー        

           ウィーーン

笑みを浮かべて退店。
そして、鈴野に向き直る。

「……持ってくれんのか……? 
 優しさに嫉妬だわ……えひ。ありがとな、鈴野。」

重いのは本当。
感謝の意も、本当。

      ・・・・とはいえ。

「まあ、お姫さまでもかたつむりでも……荷物くらいは持てる。」

       「僕が持って帰るよ。
        ……僕が借りたんだし。」

(こいつに荷物持ちは、させられないだろ……常識的に。)

恋姫にとって家族は――
たった一人の妹は、荷物なんかよりとてもとても重い。

「……ちょい借り過ぎたかな。てへぺろぉ……」

       ペロ

舌先を少しだけ出す恋姫。

(マジで重いなこれ……
 がんばれがんばれ僕……えひ。)

            ・・・・家路を進む。
               どこまでかかるのだろうか? 

      トコ

          トコ

――――――――――――――――――――――――――――――

・・・・さて。
『愛子鈴野』には今……二つの道がある。

つまり、ここで理由をつけて別れるか?
それとも――『稗田鈴野の家に帰る』か。

物事には引き際がある。スタンドの世界にも、もちろんある。
――哀れなイカロスになりたくないなら、それはつまり、今だ。

                ・・・・それでも、家に帰るか?

270愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/18(日) 23:33:58
>>269

「そうですか。お姉さまがそう言うなら……」
自分で借りた物は自分で持つ。
それならば、これ以上の出過ぎた真似はやめておこう。

「あの、やっぱり……」
持ちましょうか、と言いかけて、飲み込む。
あんなに頑張っているお姉さまを、きっと、私の為に一人で持ってくれているお姉さまの厚意を、無為にはできない。
だから―――――というわけではないが、代わりに。
愛子鈴野はゆっくりと口を開いた。

「あの……お姉さま」

「……実は」

   「実は私……お姉さまに隠していたことがあったんです」
ゆっくりと、告白する。

「お姉さまは……『スタンド使い』ですよね? ……私も、そうなんです」

「名前は『プリティ・ボーイ・フロイド』。能力は――――」

「『縁結び』。触れている間、対象同士を『家族』にする――――フナムシのスタンドです」
口から、例の『フナムシ』―――恋姫にまとわりついていたあいつを出しながら、言う。
……正確には、『暦』曰く『血縁を騙る』能力だ。
だが、彼女は……愛子鈴野は嘘を吐いているわけではない。
そもそも、能力のことを知られようが家族化は解除されない能力。嘘を吐く意味など全くない。
そう。本当のところは血縁関係を騙る能力であっても、実際は偽物の血縁関係でも。
愛子鈴野にとっては、かけがえの『ある』……本物の家族なのだ。

さて、ここで鈴野が自分の能力を明かした理由。
……正直に言えば許してくれるだろうという甘い考えから―――ではない。
真実を教えても能力の影響下からは逃れられないゆえの余裕―――でもない。
単純に、ただ単純に、言わなければならないと思ったから。
お姉さまに、この優しいお姉さまの愛情を受けるのに、このことを隠したままではいけないと思ったから。

要するに――――お姉さまが、大好きだから。

「隠していてごめんなさい、お姉さま……」

「私の能力は、『家族化』は……最高で90分しかもちません。だけど、だから……」

「あと70分だけは、私のお姉さまでいてください、貴女の妹でいさせてください」
「お願いします……私の大好きなお姉さま」
と、鈴野は正直に自分の胸の内を打ち明ける。

……でも、だからと言ってこの能力が解けることはない。
恋姫の中で、鈴野が家族―――妹であるという事実が揺らぐことはない。
何を言っているんだ、中二病か、この妹は―――くらいにしか思わないかもしれない。
だけど、それでも――――――。

271稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/19(月) 01:45:28
>>270

「……?? 馬鹿なの? しぬの……?
 えひひ。お前は僕の……妹じゃん。ずっと。」

    ああ!

       「これまでも」

           「……これからも。だろ?
            常識的に考えてな……えひ。
            僕らに安いバッドエンドはないない……」

    ニマー

案の定、だった。
呪わしきは『プリティ・ボーイ・フロイド』――

        罪の告解をすら!
        ・・・・捻じ曲げる。

「70分なんかじゃ足りないよ……冗談でもな。
 僕の大好きな…………妹様なんだから、お前は。」

       「……えひっ。
        言わせんなよな、恥ずかしい。」

もし、愛子鈴野が罪をも感じない心ならば。
この能力はもっと、気楽で……おぞましいものだったろう。

(ありえないんだ……そんなこと。
 僕の家族は……お婆ちゃんとこいつだけ……)
  
       (……これ以上…………僕から何を奪うんだよ。
        初めからなかったなんて……出来の悪い鬱展開はごめんだ。)

「鬱い二次創作はそのへんにしてさ……
 早く帰って……もっと出来のいいもの見ようぜ。」

         グイ

恋姫は鈴野に――妹に。身を寄せて、歩く。
家族だけだ。恋姫から、こんなに、近くにいられるのは。

          (こいつだけなんだ……! 僕の妹は……!)

272愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/22(木) 23:29:14
>>271
「…………」

さて。どうしよう。一瞬だけ『対象外』にして、真実を伝えるべきか?
……いや、どうせもう一回対象内にすれば『なかったこと』になる。意味はありませんね。

「そう、ですね……お姉さま。私たちはほのぼの日常系、バッドエンドは似合いませんね」
笑顔で、答える。

「えへへ――――私も大好きです、お姉さま」
ああ、これが姉妹愛、家族愛……。
なんて心地よい―――――。

「心配なさらずとも、私たちに鬱などありませんわ。ええ、楽しくアニメを見ましょう」

「たとえ一時的に家族じゃなくなる瞬間があるとしても……やっぱり私たちは本当の姉妹で、家族なんだから」
「鬱なんかない。あるのはドタバタコメディだけですわ」

だから、そう。私は悪くない。ここまで深い家族愛は初めてなんだもの。寄りかかりたくなるのは当たり前。
……けれど、まぁ。少しずつ休憩を入れて。
お姉さまが寝るまではもたせよう。それが、この愛情への恩返し。家族への報いとなりましょう

273稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/23(金) 00:33:59
>>272

「いいよな、オチなんかなくっても……
 これは……僕が生きてんのは、リアルなんだもんな。」

恋姫は思う。
この時間はきっと、永遠じゃあなくても――

         ずっと。

            ……ずっと。

「晩ごはん、卵焼きだって。えひ、もう聞いてた……?」

(鈴野がいれば……
 えひ。人生って、ちょっとは良ゲーかもな……)

あせない輝きで、あってほしい。

     トコ

        トコ


           ・・・・そして。

恋姫と鈴野は、家に帰った。郊外にある、大きな洋宅。
祖母と、小さなメイドが、姉妹を出迎えた。
とびきりたくさんアニメを見て、ゲームもした。
夜ごはんは、卵焼きと、焼いた鮭も出た。
それからまた部屋に戻って、アニメを見て、それから。それから……

     それから。

          コチ

             コチ

     ・・・・

          ・・・・

             時計の針が巡る。

                    ・・・・

   コチ   コチ


       「んん……」


恋姫は……眠っていた。
服を着替えもせずに、机に突っ伏して。

         ピコピコ

               ピコ   ピコ♪

机の上には電源の着いたままのゲーム機。
部屋の鍵は、開けたままになっていた。

       コチ

          コチ


「んふ…………」


        ・・・・幸せな夢でも、見ているのだろうか。

274愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/25(日) 21:36:37
>>273

「まぁ! 卵焼き!
えへへ、すずのたまごやきだいすきー!」
と、喜びを表現する。

「……こほん。今のはちょっとあれですね。あざとすぎました……忘れてください」
と、言った後で恥ずかしそうに咳払い。

家に帰る。洋館!? すっごいおっきぃ……。
そして、お婆ちゃんと……メイドさんが出迎える。メイドさん!? アキバ以外にもいるの!?
……と、実質ホームレスの鈴野にとって、心の中では驚くことばかり。
それでも驚きを外には出さず、仲良し姉妹を演じ続ける。
トイレに行ったり、ちょっと部屋に籠ったり、ゲームに夢中になっている隙を突いたり……。
色々な方法で誤魔化し、隙を見て、『プリティ・ボーイ・フロイド』の制限時間を回復しつつ、
稗田恋姫の妹を――――稗田鈴野を演じ続ける。

そして―――――。

「あっ、恋姫お姉さま……。寝ちゃったんだ」
幸せそうに眠る、お姉さま。
「もう……ゲームを付けたまま寝るなんてお行儀悪いですよー?
それに、そんなところで寝たら風邪引いちゃいますよぉ。
……うふふ、これじゃあどっちがお姉さまか分かりませんね」
聞こえているのか、いないのか。小さな声で言う鈴野。

時計は進む。時間は巡る。言葉とともに、寝息と共に、別れの時間は近づいて。

「ああ、お姉さま……寂しいけど、私達はそろそろお別れです。
あなたの大切な妹だった鈴野は、家族のいない鈴野に戻ります――――」
家族をたらい回しにされ、最終的にひとりになった鈴野。
父を母を、大切な家族を失った恋姫。
二人はどこかに通っていて、ちょっぴり違っていて。
まるで姉妹、まさに姉妹、仲良し姉妹。だけどそれももうすぐ終わる。

「……ばいばい、大好きなお姉さま。また遊びましょう」
そう言いつつ、つけっぱなしのゲームを手に取り。きちんとセーブした後、新しくゲームを始める。
……空いていたスロットに、こんな名前のファイルが記録される。

『またね』

……夢は終わる。次に恋姫が目を開ければ、恋姫の家族はお婆ちゃんだけ。甘えん坊で大切な妹はもういない。
鈴野の家族もいなくなる。ひとりで生きる、家なき子供に逆戻り。優しい姉も、豪華な家も、もうない。

だけど、この楽しい夢は思い出になる。この素晴らしい夢は、また見られる。
また会いましょう、お姉さま。今度は私がお姉ちゃんになってあげる。

……小さくそんなことを呟き、鍵の空いた扉から出ていく。
『子フナムシ』で周囲を見回し、誰にも見つからないように、家を出る。

「ばいばい、お婆ちゃん。さようなら、メイドさん。……また会いましょう、お姉さま」

きっとまた会えるだろう。たとえばそう……学校なんかで。

275稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2015/10/25(日) 23:14:03
>>274

誰にも見つかることなく、鈴野は、家を出た。太陽が昇る前。

こうして……――家族は何も変わらない。
鈴野は一人だし、恋姫も……変わらない。

そして翌朝。

          チチチ

            チュン  チュン

    ガバッ

「……ん……寝落ち、てた……」

     「朝チュン……」

  キョロ
       キョロ

          「えひ、すず――」

     ゾク

「……の? …………? っ!!?」

           「……!??
            なんっ……」


            ガタン

    『またね』


         「……」

感情が回る。
怒り、恐怖、怒り、困惑、それに――


「…………あいつ。
 あいつ、あいつ……」

        「……あいつ……」

              「ぁぁあああなんだよこのクソ展開ッ!!!」

      ダッ

          バタン!

家族じゃあなくても――感情は逆流しない。
煮えたぎる中には、確かに――寂しさが、あった。

           ピコ ピコピコ

恋姫が去った部屋には、ゲーム機の音だけ。


           『またね』

               ・・・・その三文字が、焼き付く。

276愛子鈴野『プリティ・ボーイ・フロイド』:2015/10/26(月) 20:18:47
>>275

「あっ……。そーいえば、ケータイ番号かメールアドレスを書置きしておいた方がよかったかもですね……」

「……まぁ」

「次に会った時にでもやりましょう」

恋姫の屋敷を出た後で、次の日に、いつものように外を出歩きながら、そんなことを呟く鈴野。
鈴野は思い出を噛みしめる。目を瞑って、楽しい記憶を想起する。
家族との別れは慣れたものだ。今までの人生もそうだし、この能力もそう。
だけど……。

「……お姉さまは、どうなのかな……こういうの」
ちょっぴり、罪悪感を感じて。
「今度は『プリボイ』なしで近づいてみようかな……」

「いや……でも……」

「そーいうのは……こわいなぁ……」


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