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【場】『湖畔』 その2
1
:
ようこそ、『黄金町』へ
:2013/06/14(金) 23:10:14
日本有数の汽水湖、『H湖』に臨むロケーション。
H湖は北側は深く、南は遠浅。
ウナギ、カキ、スッポンの養殖が盛んな他、
マリンスポーツのメッカでもある。
『湖畔』は、『H湖県立自然公園』にも指定されている。
―┘ ┌┘ ◎
―┐ H湖 ┌┘ ┌┐ 住 宅 街
│ ┌┘ .┌ ..│... ‖
┐ │ ┌ ┌┘ ‖←メインストリート
│ │ ┌ │ ‖
┐ │ ┌ ┌.. 黄金原駅
│ └─┘┌― ┏ ━■■━ ━ ━
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛ ‖←ネオンストリート
│ └―┐黄金港.. 繁 華 街
└┐ ┌――┘ 倉庫街
─────┘ └――――――――――――
前スレはこちら
【場】『湖畔』
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1325619978/
949
:
輪車 円子『マスケラ・デル・デモニオ』
:2014/11/17(月) 23:58:00
>>948
「完結しないと長持ちしないのよ……。
欲望は生き物なの。定着させないままじゃあ、
6時間と持たずに『欲望のエネルギー』が飛んでってしまうわ」
『マスケラ』が『アクエリアス』に応えるように手を振る。
「生き物を、ホルマリン漬けとか標本にして保存するようなイメージ?」
950
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/18(火) 00:04:04
>>949
なぜか手の平を『マスケラ』にそっと合わせる『アクエリアス』
「なるほど?
そうすると何回でも作れるってことですか」
叶いそうなら呼んでということは、叶うときにもう一回作ればいいということなのだろう。
まあ、別になんの不利益にもならないのでいいのだが。
「輪車さんは何か戦闘が得意そうなお知り合いの方とかいないンですか〜?」
951
:
輪車 円子『マスケラ・デル・デモニオ』
:2014/11/18(火) 00:13:51
>>950
「戦闘が得意そう……カラテ塾の先生とか?
不思議っぽい能力を使う知り合いはそんなに思い当たらない、かも」
鏡顔:
「ワタシモ ツヨイ」
『マスケラ』がもう片方の手のひらを差し出す。
「……私もけっこう腕に自信が有りましてよ?
まだ他にも『能力』を持って……おっと、これ以上は聞かせられないわねぇ〜」
・・・・・・・・・
「聞きたい? まぁ、願いを叶えるのが『魔法使い』だし。
その試験というの……手伝ってもいいのだけど? けどけど?」
952
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/18(火) 00:23:39
>>951
「いいんですかあ?
そっちがいいなら願ったり叶ったり(?)なんですけど?」
『スタンド使い』の知り合いが思い当たらないと言いつつ、
腕に自信があるというのはなんだかちょっと矛盾というか、怪しいものがあるが……
少女は気にしない!
「ケッコー、血とか出たりしますよ? それでもダイジョウブですか?
治してもらえますけど。
あ、さっきの仮面使えば、自力ですぐ治るか」
953
:
輪車 円子『マスケラ・デル・デモニオ』
:2014/11/18(火) 00:31:12
>>952
「もー、余裕余裕!
なんでちょっと疑問系なの」
(一般人相手への無双経験からくる圧倒的自信)
「戦闘相手! どんな欲望を持ってるのかしら!
楽しみ〜〜……試験の時はすぐ呼んでね? 飛んでいくから!(文字通り)」
「んじゃ……まったねぃ〜〜〜〜♪
いけないいけない、喫茶店の支払い忘っれてた〜」
『マスケラ』を引っ込めるとホテルの方へと帰っていった。
954
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/18(火) 00:36:19
>>953
「あれっ?」
「あれっ……?」
別に試験に決まった日時があるわけではないのだが……
つまり今からやってもいいのだが……
なんか誤解されただろうか。
「……うん、まあ、いいか!」
『うがー』
「お前はちゃんと穴を埋めろな?」
灰羽はひとまず考えるのをやめた。
『アクエリアス』は穴を埋めた。
そして帰るのだった。
955
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/19(水) 02:26:41
「……ふ、ふふん……ようやく追いつめたぞぉ……」
じり… じり…
鹿打ち帽をかぶった少女。
髪は銀髪、瞳は茶色。
服装はインバネスコートで、そのナリはじつに探偵っぽい。
「逃げちゃあだめだよ、きみ。ほら、こっちに来たまえ。わたしは怖くないぞ、ほら、ほら……」
『ウー…』
彼女は柴犬と向かい合っていた。
5mほどの距離。
……野良ではなさそうだ。首輪がついている。
少女の方は、服があちこち汚れている。疲労しているようにも見える。
『ワンッ!』
タタタタッ
「あっ! こ、こらっ、まてっ、待ちたまえきみっ!」
「……ううーっ」
トタトタ
追いかけっこが始まった。
再開なのかもしれない。
犬の方が少し速そうだ。
956
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/19(水) 23:41:53
>>955
「ギョッ!」
通りすがりの中学生くらいの少女が、今時珍しい一昔前の漫画みたいな声をあげる。
足元を通り抜けていった茶色い物体に一瞬びびったらしい。
「なんだ犬かぁ〜」
視線を犬の方に向けているので、さらにその後方から来る小角には気づいていないようだ。
非常に邪魔くさい。
957
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
958
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/19(水) 23:58:35
>>956
「ま、まてぇっ……」「わ」
少女の方は、灰羽に気づいた。
「わ、わ、わ……」
ズザザーッ!
……ブレーキをかけ、ギリギリで立ち止まる。
『ワンッ! ワンッ!』
タタターッ
その間に犬は走り抜けて行った。
「あ、あ! こらっ、待……」
「……ううう」
「に……逃げられてしまったぞ。」
多少恨みがましい感じの目線。
とはいえ、べつに灰羽に罪がわるわけでもないけども。
959
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/19(水) 23:59:11
>>957
「ウオッ!」
ギリギリで立ち止まったおかげでぶつかりはしなかったが、
驚いて猫みたいにビョッと小さく飛びのいて後ろに下がった。
ところでギョ、ウオという驚きの声は二つとも魚という漢字に変換できる。
ただの偶然なのか? それとも……?
「……?
あ、えーと、大丈夫ですか?」
ぶつかりそうになったので一応気遣っておく。
960
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/20(木) 00:01:14
>>958
「なん……」
「……だと」
意外ッそれは2レス!
「わ、私は悪くない……」
拳銃を突きつけられたかのようにホールドアップしながら言った。
961
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/20(木) 00:17:21
>>959-960
たぶん、ただの偶然だろう。
ともかく。
「だ、大丈夫だよ。」
「ぶつかってもないし……」
「……うううーっ」
……犬はどんどん遠ざかって行く。
少女はなにか諦めた顔になる。
「……う、うむ、きみが悪いわけではないのだけど……」
「でも……」「うう」
「……しかたないよね。」
シュン
うつむく。
962
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/20(木) 00:22:13
>>961
「で、ですよねェ〜?
……でもなんか悪いなぁ」
ションボリしている女の子を見ると、
悪くは無いと思っているが罪悪感が沸いてくるのである。
「あの犬ゥ……あなたのペットかなにかですか?
逃げられたの?」
ぽりぽりと首のチョーカーを掻きながら、気まずそうにとりあえず話しかけてみる。
963
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/20(木) 00:36:31
>>962
「……おほん。」
「まず、わたしは、見ての通り『探偵』を目指してるんだ。」
「……ふふん」
なるほどそんな服装だ。意味のあるコスプレらしい。
……なぜ自慢げなのかはともかく。
「……つまりだね、あの犬を捕まえるよう依頼されたんだ。」
「隣の家のおばさんからね。」
「……」
犬はかなり離れたところにいる。
「……きみぃ、も、もしよかったらだけど……」
少女は、その方向を見ている。
「……つ、つかまえるのを手伝ってくれないかい?」
「む、無理には言わないさ! けどだね……どうかな? お礼はするぞ。」
縋るような顔だ。
そしてお礼の期待出来るような雰囲気は、ない。
964
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/20(木) 00:45:53
>>963
「なるほどぉ〜。
大変ですねェ、探偵って……
犬探しとかウワキチョーサとかって聞きますもんね。
服装的には推理とかするほうの探偵っぽいですけど」
ぺちっと手を叩き、感心したような声で余計なことまで言う。
あんまり頭を使わずに思ったことをそのまま喋っているような雰囲気があった。
(お隣の犬にしては警戒されてるんだなあ……)
「ん……?」
「え〜? 私ですか?
……うーん、あんまり自信無いんですよねぇー
傷つけずに足を止めるのとか。
怪我とかさせたらまずいですよね? やっぱし」
965
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/20(木) 01:02:18
>>964
「う……い、いいじゃあないか。探偵の服といえばこういうものさ。」
……形から入るタイプらしい。
じつに『らしい』帽子を整える。
「それに、わたしは推理の方が得意なのだ。」
「犬探しも大切だけどね。」
にやりと笑う……が、余裕はあまりなさそうだ。
「き、傷っ!? や、やめたまえ乱暴なことは……よくないぞ。」
「そ、それに、あいつはけっこう怖いんだぞ。わたしも噛まれたことがあるんだ。」
なるほど、おとなしい子犬という雰囲気では無かった。
「……ううむ、そうなると、追いかけるしかないか……」
犬のいる方向に視線を向ける。
966
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/20(木) 01:12:15
>>965
「え〜っと、柴犬って主人には忠誠心が強いけど、
他の人には警戒心が強いんだっけ? なんかテレビかなにかで見た気がする……」
犬を眺める。
犬に人間が普通に走って追いつけるわけが無い。
さっきの犬の速度は人間よりちょっと速い程度だった。
そして見失わず、ああしてこちらから見える位置にいるということは
「あれ、追いかけっこして遊んでるつもりなだけなんじゃあ……
単に馬鹿にしてるだけかもしれないけど。
まー、1人じゃ難しそうですよね。餌とかで釣らなきゃ。
2手に分かれたらなんとかなるかなぁ?
挟み撃ちにするとか」
967
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/20(木) 01:25:16
>>966
「わたしもそんなことを聞いた気もするぞ。」
「嫌われてるのかなぁ……」
『ワンッ』
犬が吠えている。
……こちらを見ているようだ。
「ううう……」
「……お、追いかけっこ? ……そ、そうなのか……?」
(さっきから……離されそうになると止まるのは……そ、そういうことなのか?)
『ワンワンッ』
「ううーっ、いや、あの顔はばかにしてる顔の気がするっ!」
「絶対つかまえてやるぞ、どちらにしても!」
「……はさみうち、きみ、協力してくれるのかい?」
期待を込めた眼差しだ。
968
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/20(木) 01:33:51
>>967
「うーん、何時間も協力っていうのはさすがにちょっとご勘弁ですけど、
とりあえず挟み撃ちしてみるってくらいなら協力しますよお」
バーン!
少女は踊ってる途中にコケそうになって踏みとどまったみたいな謎のポーズと取った。
小角に推理力があれば、ドヤッとした表情からカッコイイポーズのつもりなんだろうというのがわかるだろう。
「じゃあ、私はあっちの茂みにスタンバァーイしてますね」
湖の岸辺の背の高い草の方を指さす。
969
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/20(木) 01:51:49
>>968
「わっ」「?」
「……あ、う、うむ。なるほど。」
謎のポーズにちょっと面食らったが意図は察した。
……推理力とはまた違う気もする。
ともかく。
「ありがとう、助かるよ……!」
『ぱぁっ』
明るい笑みだ。
……と、笑ってる場合でもない。少なくとも小角にとっては。
「よし、じゃあ、わたしが追いかけるぞ。きっと捕まえよう!」
気合を入れ直す。
犬は……こちらを伺っている。
追わないなら逃げない腹づもりなのだろう……
970
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/20(木) 01:57:45
>>969
「……ぴー
……ヒョー」
いかにも関係ない風を装って、ぐるっと大回りして茂みの方へ移動する。
時々なにやら空気が漏れたような甲高い音を出しているが、
私は無関係ですという意味を表す口笛(のできそこない)である。
「……」
そして草の中に潜り込んで小角からは見えなくなった。
971
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/20(木) 02:12:25
>>970
(な、なんだかちょっと変わったひとだなぁ……)
だが、大助かりだ。
犬は『小角を』見ている。
『ヴ〜…』
灰羽には気づいていないか、いても無視している。
「よ、よーし……わたしの本気を見せてやるぞ。」
(ひ……人前だからな、本気の本気は出せないけど……)
だっ!
小角なりの全力疾走!
犬をまっすぐ追いかける!
『ワンワンワンワン!!』
犬は逃げる……小角より速い! これでは距離は縮まらない。
だが。
(たのむぞ……!)
……逃げる方向は、灰羽が隠れて待機している方向だ。
972
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/20(木) 02:18:30
>>971
犬が茂みへ近づく……
バッ!
「フハハハ」
バーン!
そこへ立ちあがったのは、謎の大きく赤く、丸いお盆のようなものを両手に持ち、
夢のマウスのように頭上に掲げた少女であった。
『ワンワンッ……
ルルルグググルルゥゥ』
犬は一瞬ビクッとし、足を止めて威嚇した。
973
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/20(木) 22:49:34
>>972
バーン!
「うわっ……!?」
(あれ……なんだろう? ……赤いけど、お、お盆……か? ううむ?)
あんなの、どこに持っていたのか。
いや、そもそもなんなのか。
(いや、今は謎ときよりも……)
タタッ
「でかしたぞきみっ」
『ヴルルル……!』
威嚇する犬。
走り寄る小角。
だんっ
「うわっ」
半ばつまづき気味に犬へと跳び掛かり――
ズザザーッ がしいっ
『ワウッ!?』
犬を捕まえた。
代償として、小角は地面にかなり擦れたが……
「や、やったぞ……もう逃がさないからな……!」
顔は達成感に満ちていた。
『ヴゥ〜ッ……』
柴犬も、観念したような顔をしている……
974
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/20(木) 22:57:45
>>973
「オッ、やりましたね!
一発クリアーです」
両手の丸いものをチアガールのボンボンのように(?)振りながら、
小角の方へ歩き寄る少女。
「観念したようだな、犬。
お前、野良になったらホケンジョとか、餌とか色々大変なんだぞ?
捕まってよかったじゃ――危ねッ!? ウォーびっくりした……」
そして丸いものを地面に置き、犬に語りかけながら撫でようとするが、噛まれそうになって慌てて手を引っ込めた。
975
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/21(金) 00:04:26
>>974
「きみのサポートのおかげだよ。ありがとう。」
顔を上げ、微笑む。
……視線は手の丸いものに、少し吸い寄せられる。
「こ、こら、噛んだらだめだぞ。おとなしくしたまえ……」
「よいしょ」
よろっ…
……犬を抱えて、立ち上がろうとする小角。
「……ちょ、ちょっと重いな。よいしょ……」
. 『ワンッ!』
「わっ」
「っと、と……とにかく、ありがとうね。そ、そうだ、連絡先……聞いておこうかな。」
「お礼はしたいからね。ふふん。」
なんとなく不安定な感じの体勢だ。
976
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/21(金) 00:11:37
>>975
「……あ、はい。それはいいですけど。
抱えていくんですか? その犬?
飼い主さんにリードとか預かってないんですか?」
置き場に困ったのか、頭に丸いものを重ねて被る少女。
角度が浅いが、三角形のようになっており、お盆というより大きな盃のようだ。
「あんまり大丈夫そうには見えないですけどォ
私が持ちましょうか〜?」
スマホを取り出し、連絡先を交換しようとしつつ、心配する。
977
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/21(金) 00:31:54
>>976
「う、た……たしかに、抱えて帰るのはちょっと骨だぞ……」
「リードかぁ……」
貰っていないようだ。
「よいしょっ……」
『ワォン』
と、犬を一旦下ろす。徒労だ。
「い、いや……君にそこまでしてもらうのは悪いよ。」
「わたしが受けた依頼だしね。」
と、スマホを取り出して。
「そういえば自己紹介がまだだったかな。」
「わたしは小角。小角 宝梦(おづの ほうむ)……よろしくたのむ。」
連絡先を交換しよう。
『へっへっへっへっ…』
……犬は、特に逃げたりする様子はない。
意味もなく動き回っている。小角と灰羽の回りをだ。
……普通に連れて帰れる気もする。
978
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/21(金) 00:38:14
>>977
「あ、どうもどうもー。灰羽です。
中2です。小角サンは何年生なんです?」
赤外線ッ通信! オン!
『灰羽あと』という名前のデータが送信される。
「また気まぐれで逃げ出さないといいんですけどねえ」
やっぱり追いかけっこは遊んでいるだけのつもりだったのだろうか。
また噛まれそうになるのは嫌なので手は出さないが。
979
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/21(金) 00:46:37
>>978
「え、わたしも中二だよ。」
「もしかしたら廊下とかですれ違ってたかもしれないね。」
笑みを見せる。思わぬ同級生だ。
と、赤外線が届いた。
登録し、こちらのも送る。
「ますますよろしく、灰羽さん。」
「……逃げちゃだめだぞ?」
『ワンッ! ワンッ!』
「ううむ、これは同意と見ていいのだろうか……」
判断しかねるところだ。
ともかく。
「とりあえずわたしは、この子を連れて帰るよ。」
「きみは?」
お礼についてはまた今度、ということらしい。
980
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/21(金) 00:51:14
>>979
「ほえー
そうでしたか」
灰羽は学校だとあんまりうろつかず、自分の席にいることが多いという事もあり、
あまり学友を知らないのだった。
「んー……
私もそろそろ帰りますかねェー」
スマホで時間を確認する。
季節的に日が落ちるのは早い。ぐずぐずしているとすぐ真っ暗になってしまうだろう。
981
:
小角 宝梦『イル・ソン・パティ』
:2014/11/21(金) 00:59:09
>>980
「うむ。それではまた。」
「お礼はなにか考えておくよ。」
「……ほら、行くよ。」
『ワン』
「ばいばい」
灰羽に手を振って――
(それにしても、あのお皿みたいなのはなんだったのだろう?)
湖畔から去った。
982
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/21(金) 01:07:55
>>981
「さよぉ〜なら〜」
ひらひら手を振った。
ズキュン
「お前に犬を抱えてもらえば、私も触れたかもしれないのにね。
まあ、断られてまでやるほどのことじゃあ無い……」
『がう』
頭の盃を傍らに現れた人型のヴィジョンに渡し、一緒に去って行った。
983
:
灰羽『アクエリアス』
:2014/11/21(金) 01:08:36
>>982
お疲れ様でしたといい忘れていた。
984
:
西『セブン・ワールズ・コライド』
:2014/12/06(土) 23:59:13
「……ううー……」
とある事件でストレスを感じていたので、湖畔でマッタリしていた。
ここではあまり悪い『スタンド使い』に会った印象はないので、
心安らぐ場所ではあるのだ。
湖面を見ていると、ささくれだった心が安らぐような気がした。
しばらくボーっとしよう。
985
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/12/07(日) 00:20:22
>>984
ざぶう
「・・・」
湖面から魚をくわえた半裸の筋肉男が上陸してきたが、
気にせず心安らかにくつろいでいてほしい。最近このパターンばっかりだな。
「(メタい・・・)」
986
:
西『セブン・ワールズ・コライド』
:2014/12/07(日) 00:28:01
>>985
…………
…………
…………
…………
「………ああ、今日も何事もなく一日が過ぎるのかもしれない。
………でも私、思うの! なんともない退屈な一日こそが
………かけがえのない大切な宝物なんだって!」
眼前の現実から逃げたいあまりに柄にもないポエムを口走ってしまった。
なんというか、花びら占いをするまでもなく、この男は『ヤバい』方の分類だ。
気づかないフリをすれば、きっと相手も退屈に思ってそのままフェードアウトするだろう。
それが二人にとって一番いい結末だ。きっとね。
987
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/12/07(日) 00:51:19
>>986
良いことを言うなあ、と思った。
人間いつ死ぬかわからないから、一日を大切に生きていこうという深い教訓だ。
深く頷く。
「ひひへ」
魚をくわえていたままだったので、持つ。
「生キテりャ切らレタリ撃たレタリ手足千切っタリスルもンナ」「日常ッテ大切ダヨナ」
酔っているわけではない。他人の独り言に突っ込むことに抵抗が無いだけだ。
声も錆び鉄を擦り合わせたようなちょっと普通ではない感じだが、別に敵対的とか、凶悪な調子ではない。ごく普通の口調だ。
988
:
西『セブン・ワールズ・コライド』
:2014/12/07(日) 01:02:20
>>987
………
………
………
………
なんだろう、この控えめに言っても『クレイジー』な発言は。
声もなんだかおかしいし、湖から出てきた事もおかしいし、何もかもが間違っている。
ここのところの『スタンド使い遭遇率』から考えるにこの男も………。
「………あ! そろそろディナーの時間じゃあないかしら?
………そうだそうに違いない! 帰らなくっちゃそうしなくっちゃ!」
西の左腕にはくるくると回る『紙人形の輪』が出現していた。 ヴィジョン
極度の緊張時に、無意識に出してしまう事がある……西の『能力』の象徴。
その表情は全て『焦り』を表現していた。
西はそろォりと立ち上がり、その場から去ろうとする。
刺激しないように、という事か、『達磨さんが転んだ』をやっているかのような、
チラチラと、錏葉の様子を確認しつつのゆっくりとした挙動だ。
989
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/12/07(日) 01:23:58
>>988
「お?」
「『スタンド使イ』。イヤぁヒキ合ッテンなァ」「イキナリ攻撃トカ止せヨ?」
あんまり空気とかを読まないタイプだ。
「あっ」
「歩くノハイイケドそノヘン、昨日火ヲ使っタ辺リダカラ嵌マンなヨ」
どうでも良い知識だがちょっと土を掘り、石をつんで簡単なカマドを作ると煮炊きに便利なのだ。
昨日からこの辺で野宿なのだ。足下に注意しないと嵌まってこけるとか、足をくじいたらいけないので注意を促す。
990
:
西『セブン・ワールズ・コライド』
:2014/12/07(日) 01:29:04
>>989
「………攻撃、攻撃って」
いきなりそういう発想をするという事は、
やはり眼前の男にとって『スタンド』を使う時は『攻撃』する時なのだろう。
そんな男から目を離すわけにはいかない。
男の忠告など無視し、彼を見据えながらそのまま歩く西。
当然――――
ステーンッ
「………うギャ!?」
まるで漫画のように見事に野火の跡に足をとられ、すっ転ぶ。
991
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/12/07(日) 01:48:55
>>990
「アー」
まあ、たまには
ビ ュ
「ダかラ言ッタロ」 オ 「『嵌マんナ』ッテ」
人助けもしないと。
ッ
『近付いて、手首とか腕を掴んで、引っぱり起こす』(スB)。
『西』が『倒れ込む前に』。『ザ・シグマ』の機動力なら可能だ。
コケないので怪我を気遣う必要も無い。まあ、掴んだところが多少痣になるかもしれないが寝たら消えるくらいのもんだろう。
なのでさっさと浜辺に戻り、今日はそこで火を焚いて水辺でメシを食うのだ。つまり火の準備にかかるわけだな・・・
「・・・」「食ウ?」
一応、聞いてみとこう。帰ってるかもしれないが。
992
:
西『セブン・ワールズ・コライド』
:2014/12/07(日) 01:57:57
>>991
ビ ュ オ ッ
すっ転ぶ寸前、『助けて』くれたのは眼前の男、錏葉だった。
唐突な救助に戸惑ったが………
(………ま、まさか、
………い、意外にも……『いい人』!?)
もしかしたら『疑心暗鬼』になっていただけなのだろうか。
そして、彼からは『ディナー』の誘い。
西は慢性的な金欠病なので、その誘いは嬉しいが……。
そうだ、この『湖畔』で会う人は『いい人』が多いというジンクスがある。
『スタンド』をコピーして励ましてくれた『吹野』、
『ピアノ』を出す能力で癒してくれた『ココロ』(と、あと一人)。
何事も疑いすぎず、そのジンクスを信じてみよう。
「………あ、ありがとうございます。
………あと魚も頂きます」
993
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/12/07(日) 02:07:55
>>992
聞いたのは単に、家の無い人特有の相互扶助精神っぽいものからくるクセなだけだが、(意外にも)ノってきた。
一分でカマドをこしらえ、二分で火を熾して魚を焼きかけ、そして一分で身体を拭き上着を着て酒の用意をした(スB)。
そして古ぼけた中華鍋を火にかけ、何やら次々とよくわからない肉や菜っ葉や液体等を放り込んで煮込み始める・・・
ぐびっ
「飲むなら飲めよ」
一升瓶と欠けたぐい呑みを置く。
得体が知れないし『戦闘』とか言うし明らかに真っ当ではないが・・・見境無く凶悪な性格でも、ないようだ。
994
:
西『セブン・ワールズ・コライド』
:2014/12/07(日) 02:19:41
>>993
落ち着いて錏葉の食事の準備を眺めると、
その動きが常人では出せないような『スピード』である事に気づく。
おそらくは彼の『能力』で出しているのだろう。
いざとなれば、先日のように目晦ましの『群衆』を放ち
逃げる事も考えていたが、この『速度』では逃げ切れるかどうか……。
ただ、錏葉が無邪気に食事の準備をしているのを見ると、
少なくとも食事に妙なものを盛ったりするような性格ではないように思えた。
怪しい食材ではあるが……大丈夫だろう、たぶん。
「………頂きます」
とりあえず薦められた酒を飲んでみる。
そういえば成人しているものの酒を飲むのはこれが初めてな気がする。
飲み会とかそういうものに参加した事がないし、飲む機会が一切なかったのだ。
995
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/12/07(日) 02:27:30
>>994
チビ
ぐびっ
特に何か言うこともなく、なんとなくてきとーに酒を舐めたり空けたりする二人。
独特ではあるがそれなりにウマそうな鍋のにおいと、魚の脂のにおいが漂いはじめ・・・
何ごとも無く、夜は静かにすぎてゆくのだ。
ちなみに『西』が腹を壊したとか、二日酔いで立てなくなったとかそういうことは一切ない。そんな変なものは食わないし妙な酒も飲まないからだ・・・
996
:
西『セブン・ワールズ・コライド』
:2014/12/07(日) 10:21:21
>>995
酒の力を借りて獣のような男と一晩を共にする。
たまにはこういう経験もいいものだ。
………ただひとつ問題があったとすれば、
………気づいたら西は自宅にいて、
………途中の記憶が一切なかった事くらいだろう。
997
:
立花『リンネ・ラジオ』『XTC』
:2015/02/22(日) 23:38:14
女の子が湖を見ながら堤防に座って湖を見ていた。
小学校高学年くらいだろうか。
マフラーと肉球を模した手袋が合体したようなものを身に着け、よく手入れされた黒髪が天使の輪を作っている。
「……」
なにやら黄昏ているようだ。
998
:
立花『リンネ・ラジオ』『XTC』
:2015/02/22(日) 23:43:36
>>997
!!
その3があるのに間違ってその2にレスをしてしまっていた……
いなかったことにしてください。
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