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【ミ】『日向隠れの里』

1日向ナツ『ニンジャマン』:2013/01/05(土) 23:31:14

  
  「 いざ、 まいれッ! 」



※『日向一族』関連ミッション用スレッド。

324貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/15(日) 18:57:06
>>323

「――!? 此処は…スタンドで作られた異空間かっ!!?」

 行方不明になって子たちをどんなに捜索しても見つからなかった訳だ!
となれば失踪したと噂される子達も此処に…ナッちゃんと叶恵ちゃんは!!?

 「ナっちゃーーーーん!! 叶恵ちゃーーーん!!」

 『ダツ』の入ったバケツは一旦置く。二人を追うとなれば、理科室から再度
脱出する時に目印となる魚がいたほうが良い。まだ学校の出入口は在るだろうか?

 学校と、異空間を繋ぐ出入口の存在の確認。視認してありそうなら戸口を
挟むように『ダツ』の入ったバケツを置いておきたい。
 先に行ってしまった二人を、周囲を見渡して大声で呼びかけて探す。
  まだそう遠くには行ってない筈だ!!

325『理科室のオルガン』:2015/02/15(日) 23:55:05
>>324

とっさに背後を振り向く。
そこにあるのは、チョークで落書きがされたコンクリートの塀。
今くぐってきたはずの、理科室の扉は見当たらない。


 「ナっちゃーーーーん!! 叶恵ちゃーーーん!!」

大声で呼ばわる。

道を歩いていた数人の人々が、驚いたようにこちらを振り向く。
買い物籠からネギをはみ出させた中年女性、
部活帰りと思われる大きなスポーツバッグを担いだ女子高生、
車輪つきの歩行器を押して歩く老女……
その中に見知った顔はない。


  「どうか、されましたか?」

不意に背後から聞こえる、若い男性の声。

326貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/17(火) 20:54:09
>>325

「っくそぉ……」

 応答はない。出入口も消えてる。完全にスタンドの異空間に
呑み込まれたんだ…それにしても、目に見える限りの通行人は
全員女性だな? 偶然か…?

 > 「どうか、されましたか?」

 ビクッ

背後から聞こえる男の声。

 …背後 から?   おい、ちょっと待て。

 私は一度『コンクリートの塀』を振り向いて確認した。その時は『人』は居なかった…

 「誰だ!?」

 すわ スタンドの異空間を作り出し張本人かと、『投網』を発現して
振り向き様に声のする主目がけて投擲する!! 先手必勝!!
 学園の生徒達に何かしようって言う輩は討伐してくれる!

327『理科室のオルガン』:2015/02/17(火) 23:11:31
>>326

ブォッ!!

振り向きざま、声の方向に『投網』を放つ。

   「う、うゎッ!?」

       ガッシャアアアン

                 カカラララ

地面に倒れ、車輪を空回りさせる、白い自転車。

    「なッ」  「なんだ、こ……ッ!?」

その横で、体に絡まった『網』から出ようともがいている、
真新しい制服を着た、初々しささえ感じさせる若い『警官』。

328貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/18(水) 00:36:31
>>327

『警官』―――zノ?  こいつが、こいつが叶恵ちゃんとナッちゃんを
かどわした犯人かぁ――!

 …と、一瞬頭に血が上るも。ステイステイ  一旦 クールになろう私。

 見たところ、こいつ。『投網』が見えてないご様子 って事はこの異空間に居る
誰かって事にある…けど、何者だ?? この人

 『投網』を解除してみる。私が投げたって事がわからなければ行き成り
女性が振り返ったら変な見えないものに絡み取られたって言う反応するはず。それなら白だ
その場合は『あー、警官さんっすか。私に何用でー?』と、かなり淡泊な反応する。
 いまの私は警官だが何だか知らないが二人が心配なんだよ!

 見えていての行動なら…じっくりと、こいつが何者なのかじっくりと聞こう。

329『理科室のオルガン』:2015/02/18(水) 21:53:06
>>328

「……うぁ……あ???」

体を締め付けるものが『不意に無くなった』ことに、戸惑い辺りを見回す警官。

「…し、失礼しました!」

あわてて立ち上がると、帽子を直しつつ綾女に向かって敬礼した。
転んだ原因が綾女にあるとは、まるで認識していない様子だ。

「自分は、『立石 省吾』巡査であります」

「なにかお困りのようだったので、声を…」

聞き覚えのあるような無いような名前――

 「誰かを、探しておられたんですか?」

330貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/18(水) 22:21:13
>>329

>「誰かを、探しておられたんですか?」

 「私の生徒たちが行方不明なんだよ! 行き成り目の前から消え…」

 …『立石 省吾』?

   ……『立石 省吾』??

 「…すみません、ちょっとだけもう一度おまわりさんの名前を伺っていいですか?」

 何だろう、凄く 気になる名前の気がする。

 「…あの、変な事を聞くようですけど。子供の頃って秋英学園に
通ってたりとかしてません?」

  そう、聞いてみる。どうも妙な感覚がする。見たことない人間だと
知ってる筈なのに…いや、待て。この容姿…気の所為か?
 誰かに似てるような気がする、とても、私が信ずる光の誰かに…

331『理科室のオルガン』:2015/02/20(金) 02:49:22
>>330
「そ、それは大変ですね!
 すぐに探さないと…」

>「…すみません、ちょっとだけもう一度おまわりさんの名前を伺っていいですか?」


「……? あ、はい」

 「『タテイシ ショウゴ』です」

 「ええ。 高校まで『秋映学園』でした」


   -------

   『立石 省吾』

    『たていし しょうご』


       《  たていし君ッ!
          先生の話聞きなさいって言ってるでしょッ! 》


ふと、思い出した。
綾女の担任するクラスの隣――『3-C』の教室が、
この2日ほど、やけに静かだった。

『C組』の生徒の中で、飛びぬけて騒々しい男子。
担任が、そのはしゃぐ声に負けまいと声をはりあげて叱る、
その時に呼ぶ名前が、記憶にあった。

    タテイシ ショウゴ
           
C組の担任とは、ここ数日話をする機会があまりなかった。  
この季節、インフルエンザで欠席する生徒は珍しくない。

が――そんなはずはない。
その生徒は、『小学3年生』のはずだ。
目の前の警官は、
警官としてはかなり若いが、どう見ても20歳前後。

    -------

 「……あの」

 「いなくなった子の特徴、教えていただけますか?」

新品同様の警察手帳とペンを取り出し、メモをとろうと構えている。

332貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/20(金) 22:11:44
>>331

  ……馬鹿な   そんな、馬鹿な

 「――ショウちゃん?」

 思わず声がついでる。普段から呼ぶ、子供達に接する時と同じく呼び方を。

 貞菜は、子供達が大好きだ。そして、休み時間でも自分の受け持ちの
担任以外でも、個性豊かな子供達なら率先として絡む事もたびたびある。
 『立石 省吾』
その子も例外でない。貞菜はその子の明るさが、授業中でも自分の体にある
溢れ出るエネルギーが抑えられない彼がちょっぴり正面から付き合うには疲れるものの
それでも大好きで大好きで、かけがえのない光である事は間違いでない。

 (…ッ! いけねぇ!! 囚われるなー私! こりゃスタンドの罠だよ!!
渦潮見たいに呑まれたら出れこれなくなる高度な罠だ! 大人になった
ショウちゃんが居るなんて有る筈ないだろうが!!)

 頭を犬が水を振り払うように強く振って意識を切り替える。

 どう言うスタンドなのか分からないが…もし本当に目の前の男性が
愛する生徒の一人である『立石 省吾』であるなら、この空間は子供が
憧れる理想像を反映するとか、そう言ったものなのだろうか?
 そう言う風に純情な子供心を利用して、永遠にこの空間で彷徨わせて
エネルギーを乾涸びるまで吸わせる…そんな代物だったら恐ろしい!

 「えぇっと…探してるのは別所 叶恵ちゃん、日向 ナツちゃんって言う
特徴は…」

 そう、自分が知る限りの教え子達の特徴を述べる。この情報が先ほど
入っていったあの子達を危険に遭わせる要因にはならないように思いつつ。

 「…あと、また一つ本当変な事を聞くけど…子供の頃の夢って
警察官だったりしました?」

 そう、聞く。これで予想通りの反応をしたらスタンドの正体の核心に
触れられるんじゃないかと言う、淡い期待をもってだ。

333『理科室のオルガン』:2015/02/20(金) 23:29:20
>>331

  -------

……憶えている。
「構ってほしくてイタズラをする」のは、3年生という年頃にはよくあることだが、
綾女が知る『省吾』は、自分のエネルギーをいささか持て余し、
ときおり、イタズラやヤンチャで済む一線を越えてしまうことのある子だった。
綾女のクラスにも、スカートめくりの被害を訴える女子が何人かいたほどだ。

その『省吾』の『将来の夢』が……『警官』だというのだろうか?
仮にそうだとして、それが、目の前の警官とどうつながるのだろうか?


「……え?」

 「えっと……」
          「その…」

綾女の問いに、警官は視線を上に上げ、何かを思い出そうとする仕草をしたが、

 「!」
    「そ、そんなことより、早く見つけないと!」
   
   「すぐそこで見失ったんですよね?
    なら、まだ遠くへは行ってないでしょう」
 
    「『アヤメ先生』は、そこで待っててください」

慌ただしく自転車を起こし、
近くを通りかかる主婦らしき女性に駆け寄り、メモを見ながら話しかける。


   ――――

綾女は、自分の名を名乗っていない。
なのに、警官は、綾女の名前と、『先生』であることを、なぜか知っている。


   「……その子たちなら、確か……」

主婦が、道路の伸びる先、
人でにぎわう『商店街』と思しき方向を指差している。

334貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/21(土) 00:23:16
>>333

通行人の主婦達が『商店街』を指で示す。まだ空は夕焼けの 何処か懐かしくて
切ない情景を未だ佇ませているのだろうか?

 彼『立石 省吾』は自分を先生だと名乗ってもいないのに知ってる。やはり 彼なのだ


 「…虎穴に入らずんば虎児を得ずか」

 『住宅街』  ―行こう。

立石君もきっと自分に付いてくる筈。此処が相手のテリトリーだとわかっているけど
自分だって伊達に覚悟を決めずに教師になった訳でない、例え火の中水の中異空間の中でさえ
教え子が危機なら飛び込んでいくんだ。

 『ダツ』の入ったバケツをしっかり持って住宅街へ向かう
 「……」

335貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/21(土) 00:25:36
>>334
 御免…『商店街』だった……許して

336『理科室のオルガン』:2015/02/23(月) 23:04:39
>>334
日の短い季節でありながら、空はいまだ鮮やかな夕焼けの色のままだ。

「あ、ちょっと…」

警官――『ショウゴ』の声を背に、主婦が指差した方向に『道』を歩き出す。

道の両脇に並ぶのは、
コンビニ、中華料理屋、おもちゃ屋、
洋菓子店、本屋……
いたって普通の、『商店街』の光景だ。


歩くにつれ、周囲を行きかう人の数が増えていく。
が、その中に『叶恵』と『ナツ』の姿は見えない。
……だけでなく、『子供』の姿がまったく無いことに気づく。
中高年と思しき人も少なく、
ほとんどが、綾女と同年代、20代前半と思われる年恰好だ。

   〜〜〜〜♪

ショパンの曲は、人々の喧騒の中でも、遠くに聞こえ続けている。

337貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/23(月) 23:19:05
>>336

 見渡す限りの人々が全員二十代、私と同じ。

…あぁ、そっか。何となく、この空間 いや『スタンド』の世界と言って良いのかな?

わかるよ…何て言うか意地が悪いな、この能力は…。

 「…立石君はさ」

 「警察官になってさ、幸せかい?」

 『商店街』に入りながら、もし彼が付いてきてるなら、そう質問する。

行きかう人々…。

 きっと、この中にも。大人になった『叶恵』ちゃんと『ナツ』ちゃんが居る。

そう確信する傍ら、私に影響がないのは子供だけを大人にさせるスタンドに
少々の奇妙さを覚えてもいる。…このスタンドの本質は?

 「…ナツちゃん! 叶恵ちゃん! 居るかーい?」

 行きかう人々の群れの中で、少し大きめに呼びかけてみる。

338『理科室のオルガン』:2015/02/24(火) 00:26:05
>>337

「…えっ?」

 「あ…はあ」
  
  「2日前に配属されたばかりなもので」

  「まだ、慣れない、といいますか、そのー……」

追いついてきた『ショウゴ』の答える口調は、
幸福感というより、戸惑いのほうがまさっているように聞こえる。


――――『C組』から『立石 省吾』の声が聞こえなくなったのは、たしか2日前からだった。

 《がくどうクラブでいつも遊んでる1年生の子が、2人、こなかったの》

もし、『叶恵』のあの言葉が事実だとすれば、
まだ何人もの生徒が『ここ』に『来ている』かもしれない……


> 「…ナツちゃん! 叶恵ちゃん! 居るかーい?」

綾女の大きな声に、周囲を歩いている数人の男女が振り向く。

ニッカボッカに地下足袋、工具箱を肩にかついだ鳶職らしき男。
淡いピンクの白衣にナースキャップの女性。
サッカーのユニフォームを着て、ボールを膝でリフティングしながら歩く男。
ウエディングドレスの長い裾を地面に引きずっている女性。

夕暮れの商店街という状況からは、かなり違和感を覚える身なりの人々。
――が、『ショウゴ』も、彼ら自身も、周囲も、その違和感をまったく気に留めている気配がない。

どの顔にも、『叶恵』と『ナツ』の面影は見て取れない。


     カァン  カァン  カァン

踏切の警報音がかすかに聞こえる――道の先には駅か線路があるらしい。


さらに歩くと、
道の向かって左に、さきほどと別の色のコンビニが、
右に『花屋』が見えてくる。

339貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/24(火) 00:36:21
>>338

「…いいよ」

  ナデナデ

私は、口ごもる『立石』君の頭を撫でる。大人の姿だからって関係ない。

 その表情が、やっぱり、私が愛する『光(教え子)』だと教えてくれるから。

 「…無理して答えなくていいよ。悩んでもわかんない時は
いっぱい悩んでそれで自分なりの答えを見つけなさいって。…綾女先生はいつも言ってるのだーっ☆
…さあってと」

 そう、立石君の頭を撫でるのを止めて両手でパンパン叩き。

『花屋』がある場所へ視線を向ける。…あそこだろうか? 

 「…君たちも一緒に来るかい!?」

 そう、周囲にいる『教え子』達にも声を掛ける。反応がない…となれば
少し酷いけど今しばらく此処に居て貰う事になる。
 けど、この空間の事が少し理解してきた手前、この子たちを出す事が
出来るかもしれない『方法』は何となく思いついてきた。

 「さぁ、行こうショウちゃん! 本物のお巡りさんに
なりたいって言うなら! 私の背中で正しい事を覚えて見るのだ!」

 そう言って周囲をちょっと見渡して危ないものがないと判断しながら
『花屋』へ向けて駆ける!

 (待っててよ…っ 叶恵ちゃん、ナツちゃん…っ)

 心の中にあるは光『教え子』の安否のみだ

340『理科室のオルガン』:2015/02/24(火) 23:17:08
>>339

  ナデナデ

   「……ぁ」

    「………」

「何するんですか」などと抵抗することもなく、頭を撫でられるままの『ショウゴ』。
その頬に、かすかに赤みが差したように見える。

 「…君たちも一緒に来るかい!?」

綾女に声をかけられた4人以外の人々は、
何かの客引きとでも思ったのか、足を速め行き過ぎていく。
『鳶職』『看護師』『Jリーガー』『花嫁』は、
その場で立ち止まったまま、怪訝そうに首をかしげている。

「手品の先生」として評判になりつつある綾女も、秋映学園ではまだ新任教師だ。
『3年』以外、とくに下の学年の子供たちなら、顔をはっきり覚えていなくても不思議ではない。

  「…は、はいッ!」

気をつけの姿勢で答える『ショウゴ』とともに、『花屋』に向かって歩き出したその時、


   ウィン

      ダダダッ

向かいのコンビニの自動ドアが開く。
その中から駆け出してくる、黒っぽい服にニット帽をかぶった人影。

      「―――きゃ!」  ズサッ

『花嫁』のドレスの裾を踏みつけて転ばせ、
そのまま、猛スピードで『踏切の音』の方向へ走っていく。

  「お、お巡りさんッ! 万引きですッ!!」
 
コンビニから顔を出し叫ぶ店員は、なぜか片手に野球のグローブをはめている。

341貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/24(火) 23:37:47
>>340

 
>ウィン

      >ダダダッ

向かいのコンビニの自動ドアが開く。
その中から駆け出してくる、黒っぽい服にニット帽をかぶった人影。


 「はいぃ?  なんだか一気に色々起こるなぁ・・・よしショウ君追いかけるぞ!」

 その黒っぽいニット帽を被った人影が『踏切の音』のほうへ
走っていくと言うのなら、行くしかない!
 追いかけていく! それで近い距離ならば『投網』を投げて
すっ転ばせるぐらいの意気込みで追いかけるよ☆

 (―? あの黒いニット帽の人影。何処かで見た気が…)

 そう言う淡い予感も秘めつつ走って追いかける。

342『理科室のオルガン』:2015/02/26(木) 23:43:48
>>341

ここが普通の商店街であれば、
警官――『専門職』である『ショウゴ』に任せるという選択もある。

しかし、自分の生きる海路の灯台たる『教え子』のひとりだと確信した今、
それを見失うわけにはいかない。

 ダッ!

黒い人影を追って走り出す綾女。

「お、おい待てッ! 止まりなさいッ!」

自転車に跨ろうとする『ショウゴ』……
しかし、うまく乗ることができず、
ピョンピョン跳ねながら自転車を押して追ってくる。
警官としては頼りない限りだが――小学3年生ならばさほど珍しいことではない。

  ダダダダ

黒い人影はかなりの俊足だ。
ここからでは後ろ姿しか見えず、ニット帽のため髪形もわからない。
ダツのバケツを持ったままでは、ついて行くのがやっとだ。

店と店の間に、細い路地がいくつか見える。
あそこに逃げ込まれたら、『投網』を使うのも難しくなるだろう…


  ヒ  ュ  ッ

不意に、一陣の鋭い『風』が、背後から綾女を追い抜いた。

343貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/26(木) 23:49:48
>>342


「はぁ…はぁ! やべぇ、最近減量してたからスタミナが…!」

 阿呆なこと呟いても黒いニット帽との距離は縮まらない。いや
縮まるどころか伸びるばかり。ダツのバケツを置いてくのは駄目だ。
 道しるべが見つけた時に、おいて座標にするのにも必要だし
 なにより変化する前の指摘棒の値段、あれ地味に高いんだよ。

 「くっそー、待てぇ・・・」

  >ヒ  ュ  ッ

 「…って、へ??」

 追い抜く一陣の風。誰だ?  


 その追い抜いて行った影を凝視する

344『理科室のオルガン』:2015/02/27(金) 00:29:05
>>343

ヒュバッ

綾女を追い抜いた風の塊は、あっという間に『ニット帽』の隣に達し、

 ――ドムッ

        「ドワァッ」
               ズザァァ

一瞬、宙へ跳ね上がった『ニット帽』は、
体操競技のように綺麗に一回転して地面に転がった。

  「へぇ!? へ!?」

呆気にとられるように周囲を見回す。

    ――  ス

その喉元にかざされる、鈍く光る『手甲』をはめた手刀。
『風』が、淡いオレンジの『忍び装束』を纏った人の形を得た。

その頭巾の左右から、針のようにピンと飛び出た髪の房―――

345貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/27(金) 00:32:19
>>344

     ――  ス

その喉元にかざされる、鈍く光る『手甲』をはめた手刀。
『風』が、淡いオレンジの『忍び装束』を纏った人の形を得た。

>その頭巾の左右から、針のようにピンと飛び出た髪の房―――



    「   ―やめるんだっ! 『ナッちゃん』!!」

 私はそれを視認した瞬間に、そう張り叫ぶ。

 直感で、心で、理解したんだ。いまの風 そして
『ニット帽』を転がしたその子が私のとっても大切な

 
  生徒『日向 ナツ』だと!

346『理科室のオルガン』:2015/02/28(土) 00:33:13
>>345

>  「   ―やめるんだっ! 『ナッちゃん』!!」

  ――  ピタ

綾女の叫ぶ声に、手刀の動きを止め、振り向く『忍者』。


 「………」

  「……あやめ、せんせー?」

目から下を覆っていた覆面を、顎に引き下ろす。

『面影』のある顔立ち。
鼻の頭に貼られた絆創膏。
舌っ足らずな、特徴的な喋り方。

 『日向 ナツ』。


 「せんせー……『ちぢんじゃった』?」

綾女よりもやや高い身長と、出るところのしっかり出たスタイルを別にすれば―――だが。

347貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/28(土) 19:44:14
>>346

 ―ガンッ  パシャ

 その余りの衝撃的な姿に 私は持っていたダツ入りバケツを取り落した

水が跳ね驚きでバケツの中を暴れるダツの音が聞こえる。 だが、それよりも

 大人に変わった彼女の姿

 『面影』はある

 だけども…

 その雰囲気 たたずまい   幼い頃にあった暖かな雰囲気は何処へ?

 彼女の その余りに決定的に変わってしまった『大切』な部分に私は
心の大切な部分が崩壊しかけていた。

 「ナ…ナツちゃん」

 震える声で、私は告げる。



           「…私よりスタイルが良くなっている…だとぉ!!?」


 >出るところのしっかり出たスタイル

 「…いやっ! 私だって負けてないしー!? 
BHW89・58・82だしーぃ!!」

 …当人にとっては非常に大事、けど非常に下らない発言を醸し出しつつ
1休止してから真面目に質問する。

 「ナツちゃん、理科室に入ったあとの記憶はある? 叶恵ちゃんの
居所もできれば教えてほしいかにゃーと先生は思うんだが」

 ナツちゃんはスタンド使いだし、他の人間よりスタンドの影響力が
低い可能性もあるかな? と思って質問する。また、近づいて
黒いニット帽の人物の顔も確認して見よう

348『理科室のオルガン』:2015/02/28(土) 23:05:10
>>346

「……あ…あれ?」

「えっ、と……」

「あたし」

「なんで、こんな、かっこ……」

綾女の質問に、キョトンとした表情になり、
自分の服装と――自分の『胸』を見下ろし、

  「ふ…ふぇえぇっ!!??」

  「な、な、なに、これっ!?」

  「どーなってんのぉ!!???」

言動は、間違いなく綾女の知る『日向 ナツ』のものだ。
オロオロするその様子は、ついさきほどの一切の無駄や迷いのない『忍者』としての動きとはまるでそぐわない。

 「ふぁ……え、えっと……」

 「『りかしつ』のまえで、『かな』と、せんせいと、あって……それから……」

何週間も前のことを思い出そうとするかのように、懸命に頭をひねる。


  「ハァ、ハァ……おとなしくしなさいッ!」

自転車を放り出し、息を切らせて追ってきた『ショウゴ』が、『ニット帽の人物』と揉み合う。

    「お、俺、なんにもしてねーよォ!」

     「だったら、なんで逃げたんだッ!」

      「あ、あの店員のヤローがさァ……」

ニット帽が外れて落ち、
五分に刈られた頭が綾女の目に入る。
やはり、20代前半とみられる若い男。
その右こめかみにある『10円禿げ』………それが、記憶にある。

『3―B』の男子―――『宇都宮 晃樹』。
体育が得意で、足の速さを自慢にしていた。
今朝の出席確認のときに居なかった、『彼』にも、『それ』があった。

349貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/02/28(土) 23:22:49
>>348

 てんぱっているナツちゃんを見て安堵のため息と共に私は彼女の
頭を撫でて抱きしめて口を開く。

 「あぁナツちゃん。無理に思い出さなくてもいいよ…良かった、無事で」

 そう大人の姿になったものの、それ以外では怪我や可笑しな様子はない事に
至極わたしは安心する。いやぁ、生徒がナイスバディになった事にはショックだけど
教師冥利でもあるさ(何がだ) いつかナツちゃんが大人になった時は
『この体は…私が育てた!』とか宣言するのも良いかも知れない。ははは、親父か★

 お馬鹿な思考はさておき、ニット帽の男子…。

「あぁ、宇都宮君かぁ…ショウちゃん、いいよいいよそんな押さえつけなくって。
宇都宮君の話もちゃんと聞いてあげよう。ね?
 宇都宮君、それで何であんなに勢いよく走ってたんだい? 何時も見たいに
かけっこ一等賞間違いなしの走法だったのは、お見事だったけど」

一方的に店員役になりきってた教え子の主張で犯人扱いにするのは
可哀想だ。先生としては生徒一人ひとりの主張を聞いてあげないと。

 いやー、それにしてもみんなの将来ってこんな風なのかな?

 あと、今も踏切音や音楽は鳴ってるんだろうか?

350『理科室のオルガン』:2015/03/01(日) 23:08:18
>>349

「……ふぁ」

 「せんせー……せんせーだぁ……」

抱きしめられ、安堵しきったように綾女に身を預ける『ナツ』。
ショパンの曲や踏切の音は、まだ遠くに聞こえている。


  「お、俺ホントに立ち読みしてただけなんだよォ!
   あのコンビニの中で、『へんなジイさん』が、
   ガラス越しに、向かいの『花屋』のほう、ジーッと見てたんだ…
   なんか気になって眺めてたら、
   俺に気づいたとたん、『万引きだ』とかわめきだしてよォ…
   ゴツい店員が追っかけてきたから、ビビっちまって、つい……い、イテテッ」

  「わかった。その人にも話を聞こう。
   だからとりあえず、キミはおとなしくしなさい」

腕をねじ上げられ、抵抗をやめる『10円禿げの男』。

  「ハァ、ハァ…ご協力感謝します」

    「あ、い、いえ、どーも」

『ナツ』に向かい敬礼する『ショウゴ』。
ナツも彼のことは覚えていないらしい。
どうも、記憶の抜け落ち方や残り具合には、かなり個人差があるようだ。

351貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/03/01(日) 23:16:17
>>350

>「お、俺ホントに立ち読みしてただけなんだよォ!
   あのコンビニの中で、『へんなジイさん』が、
   ガラス越しに、向かいの『花屋』のほう、ジーッと見てたんだ…
   なんか気になって眺めてたら、
   俺に気づいたとたん、『万引きだ』とかわめきだしてよォ…
   ゴツい店員が追っかけてきたから、ビビっちまって、つい……い、イテテッ」

 「…『変なじいさん』ねぇ。うん…よし
それじゃあナツちゃん宇津宮君にショウ君も一緒に戻ってみるか。」

 この世界はなんと言うか…『おままごと』を無理やり子供たちで組み込んだみたいだ。
延々となり続ける音楽や踏切の音、何時かは終わるものを無理やり終わらせたくないから
必死になってるような…茜色の空も何処かそんな切なさを主張してるように思える。

 「だいじょーぶ、先生が付いてるんだ。悪いようにはしないぞ☆
 そう生徒達に告げながらコンビニのほうへ戻る。

 その『爺さん』と言うのは気にかかる…子供たちの理想で『お爺さん』
になりたいと言う子は稀だ。もしかすれば、このスタンドの世界の中核を
握ってるかも知れない。そんな考えをしつつ私は来た道を戻る。

 「さーて皆で学校に戻るからねー。秋映校歌でも歌いながら歩こうかー」

 そう、のんびりと。この空間にいる事に対して不安を与えないように
しつつ歩いていく。あ、もちろんダツの入ったバケツも忘れないよ

352『理科室のオルガン』:2015/03/01(日) 23:45:08
>>351

意気揚々と歩き出す綾女の後を、
集団下校で教師に引率される生徒のように、従順についてくるナツ、ショウゴ、10円禿げの男。
みな、奇妙なほど『プロっぽい動き』を見せる一方で、
言動の根っこに小学生的な『幼さ』を感じさせる。

 ― ― ―

白い胡蝶蘭の鉢植えが見えてくる。
さきほど前を通った『花屋』が、そこにある。
通りの向かい側に目をやる。

   ――――

コンビニが、『無い』。
誰もいないだけでなく、
建物そのものが、パズルのピースが抜けたようにスッポリと消え、
小規模な『コインパーキング』になってしまっている。


        ド
            ド

353貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/03/01(日) 23:53:57
>>352

 >コンビニが、『無い』。

 「…あぁん??」

 おっと、いけねぇ。思わず教師らしからぬ声が出た。

『花屋』そして向かい側のコンビニ。…可笑しい、絶対にまずコンビニは
あった筈だが…。

 「うーん…コンビニが消えたとは、不思議だね。まぁこう言う事もあるよ!」

 有るはずのものが消える。そう言った事で不安を感じた子達がいるなら
安心させるように告げる。大人の私が不安を感じてしまったら、悟い子はそれが
伝染してしまう。だからこそ、私は大きく頑丈な船として今は成そう。

 「とりあえず、おじーさんがじっと見てた『花屋』に入ろうか?
なにか分かるかもしれないし」

 花屋へ促す。けど全員プロっぽい動き。…これもこのスタンド空間の所為なんだろうな

空間に入ると自分の望んだ長所が伸ばされ、代価として記憶とかが払われる。
 けどどんなに体や技術が上がっても心は子供じゃあ駄目だよ。
そんなのは嘘っぱちで、子供の頃にいっぱい挫折して努力して手に入れなくちゃいけないもんだから

 「さーて、入ろうかー」

 そんな心情は隠しつつ、能天気でいつもの貞菜先生を私は演じ上げる。
一人の『教師』として、私はこの空間(スタンド)に立ち会おう

354『理科室のオルガン』:2015/03/02(月) 23:53:57
>>353

 「……あ、れェ…?」

首をかしげる10円禿げの男。

先ほど綾女の声に振り向いた4人の男女――鳶職、看護師、Jリーガー、花嫁――は、まだ近くに立っているが、
『コンビニだった場所』に特に関心を向けているようすはない。
ドレスを踏まれて転んだ花嫁も、踏んだ10円禿げの男を咎めようとはしない。


   サ ァ ァ ァ

『花屋』の店先に瑞々しく咲いた、色とりどりの花々。
それらに、青い如雨露で優しく水を与える、深緑色のエプロンをつけたセミロングの髪の女性。
彼女もまた、目の前のコンビニに起きた異変に気づいてすらいないように見える。

  「………」

女性の顔を見つめ、固まっている『ナツ』。

355ネイ『ビハインド・ザ・グリーンドア』:2015/03/03(火) 00:08:10
>>354

 (うーん、本当に認識力が子供達にかなり影響あるんだな)

 十円禿、もとい宇津宮君は先ほどまでの記憶が鮮明だから違和感を感じるのは
当然だとして、他の子達はまったく異常を認識できない。大人の私だけって言うのは何だかねぇ。

 「あれ? どっしたのナっちゃん?」
 
 花屋の女性を見て固まってる? セミロングの髪の子 まぁかなり
清楚で大人しめで私が男性だったら思わず唸るような美少女だなーと
見れば思う…け


 「…え゛? あれってもしかしてもしかしなくても……」

 ちょっと思い当った、だから花屋の子にこうやって声かける。

          「…叶恵ちゃん?」

 恐る恐る、けど大きめに

356貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/03/03(火) 00:09:41
>>355

 名前だけミスったー! 御免!!

357『理科室のオルガン』:2015/03/03(火) 23:03:16
>>355

>          「…叶恵ちゃん?」

 「…!」

綾女の声を聞き、顔を上げる『花屋の店員』。

かすかな『怯え』をふくんだ、気弱そうなその瞳の色―――たしかに『面影』がある。
……が、その表情に「知っている者に会った」感概は見て取れない。

   「い、いらっしゃいま…」

      「『かな』!?」
                ガシッ!
                       「ひぅっ!」
       
綾女を追い抜た時のような高速で店員に駆け寄ったナツが、その両肩をつかむ。

  「かな! ねぇ、『かな』でしょ!?
   あたしだよ! 『なつ』!」

   「ひぇ!? ひ…な、なんです? ちょ、ちょっと、放してくださ…」

ナツにグイグイと揺さぶられ、身をすくめる『叶恵』。
が、ナツのことを覚えている様子はない。


     ――――

じっとりとした、ねめつけるような視線。
『花屋』の奥、ガラス張りの格子戸の向こうから感じた―――ように思えた。

358貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/03/05(木) 21:38:49
>>357

 ナツちゃんが成長した叶恵ちゃんに声をかけるも全くもって私の大事な教え子である
叶恵ちゃんは私たちの事を気に掛ける素振りも再会したような素振りも見せない。

 ナツちゃんは私の声で記憶は幾らか取り戻したのに…個人差がある?

 どうにも少し能力がわからないなーと考えた矢先だ。

 >じっとりとした、ねめつけるような視線。

 ―!?

 何やら悪意が籠った視線…ならばっ。

 「必殺…」

  ガシッ

  「  ――ダーツ ダツ アタッ―――zノクッ!!!」

   パシャァァ!!!!!

 いままで片手で持っていたバケツとダツ…今こそ出番だぁ!!

 その粘着質な視線の方向に向かってガラス張りの格子戸に
ぶっかけちゃる!!  ダツも自由操作で思いっきりバケツをかける際に
泳がせてガラスを破らすように飛ばせるぞ!!
 私の指し棒もとい元気なダツ君の鋭い嘴ならガラスも破って正体を
突き止めてくれると信じてるぞ!!

359『理科室のオルガン』:2015/03/05(木) 23:27:33
>>358
『教え子』たちが、大人の姿になっても変わらず自分に投げかけてくる、
未来を夢見る『光』に満ちた眼差し―――それとは明らかに違う視線。

   パシャァァ!!!!!

バケツの水とともに、『ダツ』を、視線の方向へと投げつける。

     バリィィィン!!

人の頭蓋骨さえ貫通するともいわれる『ダツ』の口吻が、
花屋の扉のガラスを容易に突き破り、その奥に飛び込む。


      《   ギ ヒ ェ ェ エ エ ア ア ア ア ア ア ア  ッ  》

ガラスに開いた穴から響く、しわがれた叫び声。
そちらを振り向くナツと叶恵。

  
    ビ シ
         ピシ

            ガラララァ

穴の周囲にヒビが広がり、扉が崩れ落ちる。
その向こうに見えるのは、真っ黒な闇。

      
    《   帰 さ ん  》

       《  帰 さ ん …… ぞ  》 

         《  ワ シ と  、 こ の 子 ら の …… 場 所  》

            《  大 切 な   場 所   》 
 

  〜〜〜〜〜♪  〜〜〜〜     〜〜〜〜♪
ttps://www.youtube.com/watch?v=YcBB7zs6pSA


ショパンの『曲』の聞こえる音量が、次第に大きくなる。


  ――ドンッ

背後から綾女を押しのける『ショウゴ』。
無言で、トロンとした表情で、ゆっくりと扉の方へ向かっていく。
鳶職も、看護師も、Jリーガーも、花嫁も、

  「………」

そして、『叶恵』も、
夢遊病者のような足取りで、扉の奥の闇に歩み寄る。

   ―――グッ

叶恵の腕をつかむナツの手。

   「だ」 
    「だめ」  「『かな』」

     「こんなの…ちがうよ…」
                   「なんか…ちがう……」

360貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/03/05(木) 23:53:12
>>359

「―させねぇ…」

『帰さない』    何を言ってんだこの『闇』は?

 「あんたがどう言う嗜好でこの空間を作って、そんでもってどう言うスタンドで
本来は子供達と一緒にいたいって言うふうな微笑ましい欲求で起こしたのかも
知れないとか、そういったもろもろの事情があったとしてもよぉ」

  手を水平に虚空に掲げ、念じる。生徒達を守れる、あの『闇』から阻められる『壁』を

 『大型定置網』を!↓
ttp://www.nanaonet.jp/~kadoshimateichi/teichiami.html

生徒達が闇の中へ行かないように大型定置網を設置させる!
 大人になって筋力があがったとしても、野生の獣並にパワーがない限り
集団であってもあの闇の中に入るのは一先ず防げる筈だ!!

 「あんたのやってる事は、ただのエゴだ!!
そりゃ子供達は最初は自分の憧れた姿になれて嬉しかっただろうさ!!
 だがなぁ!! この子達は懸命にまだ『現在(いま)』をエンジョイして!
時には目を覆いたくなる挫折や諍いもあるかも知れないし悲しい事もあるだろうけど
それを乗り越えて殻を脱げて、そう言う経験があるから『未来』が一層輝けるんだ!!
 あんたのやってる事は! いまのあの子達に外見だけ綺麗な夢を見せてるだけじゃねえか!!
 ―私は!! この子達(光)を!!!
 

           ――守り抜いて見せる!!

 …ナツちゃんっ   やるぞっ!」

 『闇』に対し宣戦布告すると共に、網越しに戦闘準備。

持ってきたバケツ、もしくは花屋であるならある程度束があると思うので
その花束のいくつかを別々の『投網』に入れておきたい。

 「ナッちゃん!! 私の合図で一斉にアレに攻撃しよう!」

 『闇』は音楽で子供達を誘おうとしてる。つまり『これ以外』での攻撃方法は
操ってる子供達で私に攻撃してくる以外では無いと考える。
 なら定置網で子供達の動きを停滞してる間、一気に投網による魚化
そしてナツちゃんと(スタンドを正常に使えるなら)一斉に闇へ物理攻撃を
仕掛けてみる! ナツちゃんのニンジャマンなら定置網を破って攻撃出来る。
 刃物投擲攻撃のあとに、私の投網魚化飛来攻撃も続いて行えば
ある程度のダメージが期待出来ると思いたい!!

361『理科室のオルガン』:2015/03/08(日) 00:31:31
>>360

何者であろうと、
『光』たる教え子たちの心を、これ以上好き勝手にはさせない―――

  ズキュン!!

      ブ  ワ  ァ  ッ 

確固たる『思い』が形を成した『大型定置網』が、『闇』と人々の間に立ちはだかる。

   ズズッ

『宇都宮』も、他の人々も、
茫然と体で網を押しながら前へ進もうとするが、網を破ることはできない。

    「……う……」

頭を振る『ナツ』の外見は大人のままだ。
能力の支配からまだ解き放たれてはいないらしい。

空のバケツを『投網』に入れ、いつでも『魚化』して飛ばせるよう、投石器のように肩に構える。


  《  な ぜ  … じ ゃ  》

   《  お 前 は … 『 子 供 』  で は な い  》

    《  な の に  》


         ズ


   《 な ぜ 、 そ れ ほ ど 『 光 っ て 』  お る  》

    《  こ の 場 所 に 『 入 れ る 』 ほ ど に  》


          ズ  ズ  ズ

『花屋』の壁が、まるでコントのセットのように、内側に向け崩れ始める。
店先の花々が、黒ずみ、枯れしおれてゆく。

   「……あ」 
           「あ……」

脱力し、両膝をつく『叶恵』。


   メギ     メギィ

地面から植物のように生え出る『車止めフラップ』や『精算機』。
コンビニと同じように、花屋が『コインパーキング』へ変化しようとしている。

 
   「……かな……」

     「う」
        「うああああああっ!!!」


        ズ キ ュ ン

何かを振り切るように叫んだ『ナツ』の体から、忍者装束の『人型スタンド』が飛び出す。
そのヴィジョンは、綾女にとって見覚えのある、幼いままの背丈。

  ジャリィン!

背負った刀に手をかける忍者。


   《 『 別 れ 』  さ せ ん  》

  《  誰 も  》   《  こ れ 以 上  》
 
      《  ワ シ か ら ……  》

 
   〜〜〜〜♪  〜〜〜〜〜 ♪

強まる音楽。


   チャッ

『ショウゴ』の手に握られている、
いつの間にか腰のホルスターから抜いた『38口径リボルバー』。

  ―――

それを、ゆっくりと、自分自身のこめかみに向け持ち上げる『ショウゴ』。


   ドドド

362『理科室のオルガン』:2015/03/09(月) 23:13:07
age

363貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/03/11(水) 14:57:23
(レス遅れ失礼!)
>>361の状況だが『ショウゴ』君も定置網に接触してる状態で
リボルバーを構えてる状況と考えて良いのかしらん?

364『理科室のオルガン』:2015/03/11(水) 18:18:01
>>363回答
『ショウゴ』は綾女から見て定置網の手前、
網につま先が触れる位置で立ち止まって銃を構えている。

365貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/03/11(水) 19:44:39
>>364(回答感謝)

>>361

>チャッ

 (ッ…ショウちゃんっ)

 構えられたリボルバー。あれはいけない、スタンドで形成された異空間だからといって
そこで起きた生死が現実の空間に戻ったとして傷害が治るかどうかなんて
保障はされてない。 どうする…どうするっ!?

 「ちょっ…まっ、待ってよ!? あ、あんたは口振りからして
子供たちが好きだから此処に来させたんでしょ!? なのに
その子供たちを傷つけるつもりかい!?」

 バケツを入れた漁網を構えるのを一旦止めて、焦りながら
その『闇』に声をかける。
 
 「か、考え直しなよ。だ、大体なんで子供たちなんだよ!?
 私じゃだめなのかよ!? 子供たちには何の罪もないじゃないか!
どうして生徒達を此処にいさせようとするんだよ!」

 操ってる首謀者は、間違いなく漁網を隔てた『闇』 少なくとも意志が
あるならば…。

 言葉をかけて説得を試みる。漁網をショウちゃんに投擲しても、リボルバーに
引き金を引くよりきっと早い…。

 「わ、私で出来る事なら何でもする! だから生徒達を解放してよ!!」

 そう必死に闇へ嘆願する。ショウちゃんが助かるなら土下座だって
体だって捧げる覚悟だぞ・・・っ!

366『理科室のオルガン』:2015/03/12(木) 00:03:27
>>365

  〜〜〜〜♪  
       〜〜〜〜〜〜♪


   《  そ う じ ゃ  》

    《  こ の 子 ら の、 心 が、 『 光 』 が、 ワ シ は、 好 き だ っ た  》

     《  ワ シ の 『 生 き た 場 所 』 に は、 『 光 』 な ど 、 な か っ た  》

       《  せ め て、 『 光 』 の そ ば に、 居 た か っ た  》

        
       《  こ の 暖 か さ を、 失 う ぐ ら い な ら ……… 》 


  〜〜〜〜〜〜♪

銃口を頭に向けた『ショウゴ』の指に、力がこもる。

  ―――――

銃声は響かず、拳銃は地面に落ちた。
『定置網』に爪先が触れる距離で立っていた『ショウゴ』の腕が、細い『鰭』に変化したのだ。

『ルーン・レイク』の能力―――『網』の中に入ったものは、『魚』になる。

         ピチッ
   ビチッ
       ビチビチ

『ショウゴ』が、
網の目をつかんで押し広げようとしていた『宇都宮』や他の人々が、
次々と『魚』に姿を変え、地面を勢いよく跳ねる。
視界を遮るものがなくなり、網の向こう、花屋の奥の『闇』がはっきりと綾女の目に捉えられる。

 「…させないよ」

  「あやめせんせーも……みんなも」

   「どこへも、いかせない…っ!!」

     ギャリンッ

『ナツ』の『忍者のスタンド』が、抜き放った刀を、網に向かい上段に振りかぶる。

367貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/03/12(木) 00:33:16
>>366

   >《  こ の 暖 か さ を、 失 う ぐ ら い な ら ……… 》 

 「     ―その『光』と共にずっと誰の目にもつかぬ場所で永遠に
あんたの居場所に置かせたかった…ってか?
          ――舐めんじゃねぇよ」

 『闇』を見据えながら、低い口調で激怒を一語一句に詰め合わせる。
本当に人間が切れると、口調が荒げずに静かになるって本当だな。
 私は   こいつが    許せないッ!

 「誰も『生まれ』や『境遇』を捻じ曲げる事なんで出来やしない。
そりゃあさ、母親の股から生まれて、その場所が筆舌できないような酷い
場所で、生き続けてもまったく希望なんてなかったって言うなら同情は一つはするさ。
 …けどなぁ、『光』は誰にも縛られないからこそ『輝ける』んだ! 息をすって 誰かと
出会って喧嘩したり友達作ったり恋をしたり色んな自然な出来事がその輝きの源になるんだよ!
 てめぇのエゴでっ!!!    子供達を危険な目に逢わせてんじゃねええええ!!!」」
 
 言いながら私は漁網を包んだバケツ。それを振り回し遠心力が
ついたと同時に十秒経過を見計らいナッちゃんのニンジャマンが切り裂いた
網の裂け目へと飛来させる。
 そして飛来させながら魚化させる魚は『ボールカッター』詳細↓
       ttp://matome.naver.jp/odai/2137631466010677901
 男性の睾丸すら噛み切ると言うえげつない咬筋をもつ魚、ピラニアの
仲間であり大型のものはバケツサイズにもなる! その歯の鋭利と危険性は
・・・まっ、味わえば直ぐにわかるだろうさ。
 何度も言うが、私は私の教え子達を操作して、拳銃でたとえ狂言でも
自殺させようとした『闇』を……許す気は微塵もない!!

 「その腐った性根 噛み切ってヤルぜ!!」

 飛来させた後に、ショウちゃんが拳銃を零れ落としたな? その拳銃を
拾い上げた後に拳銃で止めの射撃をするぞ!!

 「   ―これで終わりだぁ!!」

368『理科室のオルガン』:2015/03/14(土) 21:52:17
>>367

ヴンッ   ヴンッ

     ドヒュゥ

硬い木の実を噛み砕くために、凄まじい強度を誇る『凶器』へと進化した歯を持つ魚――『ボールカッター』は、

      ドシュババッ

狙いすましたかのようなタイミングで、
ナツの『ニンジャマン』が十文字に切り裂いた『網』の穴を通り抜け、『闇』へと到達した。


   ボリッ
         ガボリッ  ボボリボリ

煎餅を砕くようなくぐもった音。

  
   《  グ  》
    《  エ エ エ  エ  エ エ エ エ エ  エ  ッ  》

絶叫が、やがて弱々しく小さくなっていく。

      ドギュゥゥゥゥン!!!

『ショウゴ』の落とした拳銃を拾い、
『闇』の中央めがけ、止めの一撃を放つ綾女。

    バ リ ィ ィ ィ ィ ィ ン

鏡にヒビが入るように、『闇』が大きく砕け、崩れ、


   《  何  故  ……  じ ゃ  》

  《  大 人 に な っ て さ え、 『 光 』 を 失 わ ん 者 も、 い る と い う の に  》

      《  ワ シ だ け が  》

          《  何 故  》    《  こ ん な  》

               《 ……………  》


      カ  ッ 


割れ散った『闇』の間から、
解き放たれ、あふれ出る 暖かい『光』。

   ――――

体が宙に浮くような感覚、
母親の腕の中に居るかのように、
白い輝きと温もりが、すべてを包んでいく。


    ――――


         「…… っかりし ……」

          「…んせー……」


           「おー」

            「きー」

             「てーーーーー!」

耳元で、不意に鮮明に聞こえる、『ナツ』の叫ぶ声。

369貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/03/14(土) 22:14:23
>>368

 >  《  何  故  ……  じ ゃ  》

  《  大 人 に な っ て さ え、 『 光 』 を 失 わ ん 者 も、 い る と い う の に  》

      《  ワ シ だ け が  》

          《  何 故  》    《  こ ん な  》

               《 ……………  》


 「……あんたにだって 『光』はあった筈だよ。きっと、すぐ、近くに」

「けど、あんたは気づけなかった。私は気づく事ができた……たった、それだけの
違いだよきっと」

 闇が砕ける音。『終わる』 まだ油断できない筈だけど何故かそう実感できた


>  カ  ッ 

 「っう!!?」

 眩い光。一瞬目を閉じるも、まるで母親に抱かれてるかのような
温水プールに仰向けに浮かんでるような。そんな暖かな輝き 光。

 刹那 私の大事な思い出が過った気がした。そう、私が教師になろうと決めた
輝かしい記憶が。そうだ…私  は


>
           「おー」

            「きー」

             「てーーーーー!」


 「……ふぉおっ!!?」

 素っ頓狂な声をあげる私。 此処は何処? 私は美女…
この声は『ナツ』ちゃん…はっ!??

 「そうだ、ナツちゃん叶恵ちゃんショウ君 宇津宮君!!??」

 目を開いて大声でそう言いながら辺りを見渡そうとする。無事かい皆!?

370『理科室のオルガン』:2015/03/15(日) 23:07:12
>>369

  ―――

  「せんせー!」

安堵に瞳を輝かせ見下ろす『ナツ』の顔。
綾女がよく知る、『小学生』の姿のナツ。

  「よかったぁ〜!
   なにがどうなったのか、さっぱり、わかんないから、
   せんせーに、きこうとおもったら、ねてるんだもーん……」

体を起こす。
窓から差し込む、西に傾いた陽の光。
普段と変わらない、『理科室』。

   ―― ギュッ

綾女の腕にひしと抱きつく『叶恵』の腕。
その手の大きさも、温もりも、元のままの『3年B組』の叶恵。

  「かな! だいじょぶ!?」

   「おねえちゃん……先生……」

  
      「あれ〜」
             「ここ、どこ〜?」

     「ブヘッ…なんかお前、『サカナ』くせーぞ!」
   
          「お前こそ〜!」

床のあちらこちらで、横たわっていた子供たちが起き上がる。
『立石 省吾』、『宇都宮 晃樹』、
下の学年と思われる数人の子……いずれも怪我などはしていない。

 
   ------

窓のそばに佇む、『人体骨格標本』。
あまりにリアルなため、
「本物の人の骨じゃないか」などといった噂が、生徒たちの間で語られていたのを、綾女も耳にしたことがある。


『骨格標本』の右腕と、右側の肋骨が跡形もなくなり、
足元にバケツが転がっている。
そして……頭蓋骨の『左眼窩』に、
見覚えのある『指示棒』が、突き刺さるように固定されている。

371貞菜 綾女『ルーン・レイク』:2015/03/17(火) 19:30:35
>>370

 西に傾いた陽射し、『理科室』…そして『3-B』の生徒達に下の学年…。

 「あ…」

 「あぁ…」

  パッ!!

 「うわあああああああああああ――――zノんんッ!!!
無事だったんだねぇみんなぁ!! 怪我とか何もしてないんだよねぇ!?
 みんな何処も痛かったりしないよねぇ!!? うおおおおぉぉぉ!!!
御免よおおおおお皆ああああ!! 危ない目に遭わせちゃってえええええ!!!」

 号泣しながら手当たり次第に生徒達へハグ ハグ ハグの嵐だぁ!!
こんちくしょお! 大人になってた皆も頼もしい感じが素敵だったけど、
私はやっぱり子供のみんなが大好きだ!! 大 大ッ 大ッッ 好きだあ―――ッ!!!


   ------

 「…人体骨格標本」

 そーいえば、噂で確か本物を使ってんじゃないか? って冗談半分で高学年の
生徒や教師の先輩の誰かが言ってたな。
 私も居合わせた時は話に合わせて笑い飛ばしてたと思うけど…こりゃ、どうやら。

 「…あんたはいったい、何を思ってたんだろうね」

 標本の頭蓋骨部分を触れつつ思う。この骨の元の主が一体生前に何を思い
そして、あの空間を形成するまでの妄執に至る経緯があったのか。
 ―考えても尽きぬ事、きっとこう言うことは振り返らないほうが良いんだろう。

 …そう    私にとって今一番直面すべき肝心な……    問題。



   「……修理費      ……うぅ(汗) 赴任早々に減給だよぉ〜ちきしょう…★」


 『骨格標本』の破損部分を修復するのに、どれ位の費用が掛かるんだろうと。
その場で崩れ落ちるようにして頭を悩ますのだった。
 ……絶対一万かそこらじゃ無理だよなぁ……どないしよぉ。

372『理科室のオルガン』:2015/03/18(水) 22:51:06
>>371

 ムギュッ!
        「んげッ」

    ガシィッ!
          「いでェッ」

       メギッ!
            「あがッ」

ナツと叶恵以外の何人かは、抱きしめられるパワーに悲鳴を上げた―――が、綾女を責めようとはしなかった。
ほとんどの子供たちは、自分に何が起きていたのか覚えていないようだ。

綾女の、子供たちへの愛―――
それが彼らに伝わったかどうかは、これから子供たちとともに過ごす年月の中で、少しずつ知ってゆくことになる。
そのこともまた、教師として、人として、綾女を導く『光』となるだろう。

 
標本の頭蓋骨に軽く触れると、

   ボ  フ  ッ

『骨格標本』は、指示棒だけを残し、一瞬にして崩れ落ち、
火葬炉の中でよく焼かれた『遺灰』のように、原形をとどめない、白い粉の山と化した。

      「…」

一人だけそれを見ていたナツが、
綾女の目を見て、人差し指を唇にあてる仕草をした。

  -----

なぜか、綾女は校長に呼び出されることもなく、
弁償の請求をされることもなかった。
数日後の理科室には、一目でプラスチックとわかる新品の『骨格標本』が置かれていたという。

そしてその後、叶恵からも、他の子供たちからも、
『理科室』で音楽が聞こえたという噂を聞くことはなかった。


  ☆貞菜 綾女『ルーン・レイク』 … 『無事帰還』

   ☆謎の空間に誘い込まれた子供たち … 『全員無事帰還』

   ☆謎の空間を生み出した『名も無き老人』の幽霊 … 『絶望』『再起不能』


    ミッション『理科室のオルガン』 … 『終了!』

373『理科室のオルガン』:2015/03/18(水) 22:52:43

本体は、遥か昔に小学校で用務員として働いていたが、
酒と博打で身を崩し、浮浪の果て誰からも顧みられることなく孤独に死んだ老人。
遺体のポケットにあったメモに遺された、「自分の骨を標本として寄贈して欲しい」という願いを、
何者かが『聞き届け』、巡り巡って『秋映学園』の理科室に飾られることになった。

夕暮れの商店街を思わせる異空間=『夢叶いし街』を生み出す能力。
『夢叶いし街』に入り込んだ『子供』は、それぞれの持つ『未来の夢』に描いた通りの姿になるが、
その代償として『夢』の源泉である『心の光』を奪われ、『未来の訪れない現在』を生き続ける。
『心の光』を大切に持ち続けている『大人』のみが、能力を破ることができる。

『ウザリング・ハイツ』
破壊力:- スピード:-   射程距離:『秋映学園』第2理科室内
持続力:A 精密動作性:-  成長性:-


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