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【場】『DIONモール』

1ようこそ、『黄金町』へ:2012/01/04(水) 04:58:38
郊外型の『総合ショッピングセンター】。
日用雑貨からファッション、ペットまで、
揃わぬものはない圧倒的な品揃え。
三階のゲームセンター・フードコートは、
近隣の学生たちの溜まり場として人気。
4階の催事場では、しばしば展覧会や画廊が開かれ、
それを楽しみに訪れる住人も多い。

『黄金原駅』からは、バスで『10分』。
立体駐車場も完備している。


―┘          ┌┘   ◎DIONモール
―┐ H湖     ┌┘   ┌┐   住  宅  街   
  │      ┌┘   .┌ ..│...      ‖
   ┐     │    ┌ ┌┘       ‖
   │    │   ┌  │         ‖
    ┐   │  ┌  ┌..       黄金原駅
     │  └─┘┌―      ┏ ━■■━ ━ ━
  ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┛    ‖
       │      └―┐黄金港.. 繁 華 街  
       └┐   ┌――┘       倉庫街
 ─────┘   └――――――――――――

910ようこそ、名無しの世界へ…:2014/02/06(木) 23:07:04
>>909
去っていく姿を見送り――、掲示板に貼られたビラに振り返る。


    「どうやら……『勘違い』されたかな」
     「勤労は美徳だが、時として」

           『 カンッ 』

                 『キイン!』

  スタンドが佩いた二刀を引き抜き、空間に眩く乱舞する。

                『カ!
                    カカカカ! カ!』
        『 
          フ″
            ワ
               サ           「『無為に終わる』。
                  ァ          そんなこともあるだろう」
                    \
                      ツ
                        』


  電瞬の間を以て、貼られたビラが全て斬り裂かれ――『紙吹雪』に変じた。
  舞い散る紙の雪に、周囲の客の注目が集まっている。

            「……どうしたモノかな。勝手な振る舞いは許されないだろう」
              「とりあえずは……あの店に行くとしようか」

            『 ス ・ ・ ・ 』

  『猫眼の女』は周囲の耳目も気にせず……立ち去った。

911『バースディ・マサクゥル』:2014/02/07(金) 08:18:26
DIONモール内を彷徨く女子高校生。ブルーの瞳、背に伸びるほどの長い白髪、浅黒い肌、長身痩躯、若々しい色気を醸すスタイルの良さ。
レース入りのハイソックスにレース入りの手袋を着用する可憐な容姿のお嬢様っぽい美少女。

「……」

通り過ぎる人間の様子、手を繋いで歩く親子、群れて歩く学生達を眼で追う。
人ではない彼女は人間の群れを観察して様々な人々の仕草や表情から人間を学ぶ。
人間の意思伝達方法は、約8割が非言語コミュニケーションによるものだ。

「飽きた」

何を理解しに来たのか?
それを忘れるぐらいに人々を見ていた気がした。

912仇島神人『ドラウニング・プール』:2014/02/07(金) 09:13:12
>>911

「何に飽きたんです?」 ニコニコ

君の後ろから明朗な男の声がした。
君が振り向けば、不気味なほどにこやかに微笑む童顔の好青年が目に入るだろう。

そう、その表情、その雰囲気は好青年だ。
ただし、ローブじみたカットソー+タイパンツ、首には大きな『数珠』。
青光りするほど真黒な長髪がかかる耳には『渦巻』のピアス。
『コーヒー豆の袋』のようなものをカバン代わりに担いでいる。

913『バースディ・マサクゥル』:2014/02/07(金) 17:33:34
>>912

「いえ、ほんの少しの間だけ自分の事について考えていただけですので」

悪い方向で目立つ男性に話しかけられると、大体は『ナンパ』だったりしたのだが。
試しに、この数珠を愛する青年の心情を表情から読み取ってみましょう。

「貴方ってチャップリンに似ていると言われませんか?」

笑いの起源とは威嚇なのだ。
彼は、おそらく……

914仇島神人『ドラウニング・プール』:2014/02/07(金) 20:55:45
>>913

「…なかなか変わった事、聞きますね?」
「チャップリン…初めて言われました」 ニコッ

青年は一瞬わざとらしいぐらい困った顔を見せたが、再び微笑む。
特に『褒められた』とも『貶された』とも感じていないように見える。
いや、どちらかと言えば『褒め言葉』として受け取っているのかもしれないが。

「キミが何か、他の人達とは違う雰囲気を放ってたから」
「『外人さんだから』…ってわけじゃあない」
「ちょっと気になって話しかけたりしたんだけど」

「あ」 「ちなみに『ナンパ』じゃあないんですよ?」 ニコォー

そう言った青年の、その『言葉遣いそのもの』は、所謂『ナンパ』のそれのように聞こえるが。
もし『下心』を可視化すれば、彼は無色透明の物体に成り果てるだろう。
しかし彼が君の目にどう映るのか、そしてどう反応するかは君の自由だ。

915『バースディ・マサクゥル』:2014/02/08(土) 00:06:29
>>914

「人間が、なぜ笑うのか知っていますか?」

私は外人ではなく人外なのです。
人間の真似をして自然な微笑みを作ってみましょう。

「笑いの起源とは威嚇なのです。人間の祖先である猿は脅威の対象に歯を見せて威嚇します」

「人の笑顔には沢山の意味が込められています。失敗した時の苦笑い、恥をかいた時の照れ笑い、秘密を隠す時の当惑した作り笑い」

「そして、明らかに快を原因としない笑いがあるのです。
どうして笑いたくもないのに笑顔を作るのでしょうね」

何か、面白い答えを返してくれると期待します。
彼の量産的な笑顔の起源にも興味がありますので。

916仇島神人『ドラウニング・プール』:2014/02/08(土) 00:32:28
>>915

  ……………ブゥゥゥ―――――ン

「えっ…いや、うーん」
「笑っていた方が『シアワセ』だからじゃあないですか?」 ニィッ
「…『母さん』がそう言っていたような気がします」

青年は微笑む。
君がその表情をよく見るならば、額に僅かに汗をかいているのを見つけるかもしれない。
人間を観察し続けた者ならば、どこか『貼りついた笑み』といった印象を受けるだろう。

  …………………ブゥゥゥ―――――ン
  ―――終……なきSams…ra…中……苦悶………ける―――
  ………………………………ブゥゥゥ―――――ン

      ヂリィッ
              ヂィッ

「『威嚇』…『威嚇』ですか…」
「僕には難しい話はわかりませんが」 ニコ

青年は誰が見てもわかるぐらいに汗をかき始めた。
量産的でありながら自然な均衡を保っていた微笑みも些か歪んで見えるだろう。
そのダブついた、ローブじみたカットソーの袖で額の汗をぬぐう。

917『バースディ・マサクゥル』:2014/02/08(土) 01:04:17
>>916

「ふふっ……汗、凄いですわね」

本当に、本当に心配しているかのような表情を作り、ポケットから女の子らしいハンカチを取り出して拭いてあげましょう。
人間の迷いや恐怖の発露を目にすると、途端に恐怖する人間を愛でたくなる。
私の求める『生きる意味』の答えを、彼は出してくれるでしょうか?

「快を原因としない笑いは、有害な物を吐き出す動作に由来するそうです。貴方の笑顔は、何を原因とした笑顔なのでしょうね」

「自分を安心させるための無意識に作られた笑顔、だったり?」

「不快な物を吐き出す動作を繰り返して安心を得るための癖かもしれません」

人間は可愛いです。
愛でれば反応してくださるもの……

918仇島神人『ドラウニング・プール』:2014/02/08(土) 01:46:04
>>917

「フぅッ…ゲホッ……」
「何が……何が…なんて……」

とめどなく汗が噴き出る。
彼の表情にはもう小さな笑みすらなかった。

      フォン!

   ………………………………ブゥゥゥ―――――ン
     ―――…破し……
   ………………………………………ブゥゥゥ―――――ン
      ――――忿…し給………

   ………………………ブゥゥゥ―――――ン
    ――――害障…破摧……し給え…

「ウ……ゥ…」
「…か……『母さん』」

     ヒィィィ―ン


  ド   ドド ド  ドドドド

君は青年のすぐ右側にゆらりと佇む、『ガマ人間』のようなヴィジョンを目撃するかもしれない。
それは『スタンド』だろう。黒くヌラヌラと光るイボだらけの分厚い皮膚。

あるいは青年の方を見るならば、先ほどまでの汗と不安な様子が消えていったように見える。
妙に落ち着き払った様子で、君にというわけではなく口角を機械的に吊り上げ呟く―――


「………『 O K 』 i s 『 O K 』」  ニヤリ


『ガマ人間』は、君の方に向けて『掌』を差し出す。ス精DD
とてものろく、覚束ない手つきだ。攻撃の意思は見当たらないが?

919『バースディ・マサクゥル』:2014/02/08(土) 02:28:22
>>918

この青年はスタンド使い。
私の求める『生きる意味』を意思に宿す強さはない。
けれども、私は、この人間を愛でるの。

フラフラでスピードが無いと判断すると、続けて喋り続ける。
そこいらのスタンド使いが相手で殺意を抱かれたなら、手当たり次第に『支配』を広めるか青年を『支配下』にしているのですが。

「落ち着きましょうね」

彼は母性とやらでも欲しているのでしょうか。
メンタル面に欠損、重大な欠落が見られます。

「貴方は生きていて辛いのですね。その絶望を埋める手段を教えて差し上げましょうか?」

スタンドは精神。精神を揺さぶって正気に戻ってもらいます。

920仇島神人『ドラウニング・プール』:2014/02/08(土) 16:37:55
>>919
     ギュムゥ

青年のスタンドが差し出した『掌』は、君の衣服に触れ、『ガマ人間』は鞘を納めるかのように消えた。

人間、あるいはそれに類する知的生命(擬似を含む)にとって、現象には生命言語による説明が不可欠だ。
つまり、能力を付与した仇島にはそれを説明する義務があるのだろうが、彼はそうしないだろう。
いや、できないのだ。

母性を求める少年のように純粋な憎悪は、表層を仮面化したように剥離・瓦解、イコール彼自身の世界を解体する。
    ・ ・ ・ ・ ・
彼の『元来の精神』はそもそも内在する悪魔の存在に耐え切れない。
すなわち、彼の『微笑みの量産』は、それ自体が『元来の精神』を蝕むものへと変貌している。
何を求めるわけでもなく、何を守るわけでもない、そういう物質的な『笑い』である。
強いて言うならば「仮面を外すため」のトリガーであるのかもしれないが、それも現象に過ぎない。
頭蓋の中にはだれもいない。

彼の脳内ではすべてが『ない物質』になる。
彼の世界は『質量をもたない肉』で構成されている。
それ以外はすべて『母さん』の言葉となる。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
自分の中身が全てドロドロの腐肉じみた擬似言語に過ぎないのに!
ナジャグネクは言った。宇宙を恐れるな、と。
『生きる意味』…君の眼前の青年の前では、なんと古典主義的な幻想だろう?

    グクゥッ
            メリ  ミギルュ

「……はぁッ…ゲホッ……ぅ」
 「…う…うわぁぁぁぁ――zッ」 「ぅぅぅ……ひっく」

青年は人目を気にせず、君の手を強く握り、迷子のように声をあげて泣き始めるだろう。
起きている事柄自体は、きわめて『母親を求める子供』じみている。
これが青年の『元来の精神=正気』である。

921『バースディ・マサクゥル』:2014/02/08(土) 22:31:53
>>920

「貴方は幸福ですか?」

一応、私はスタンドの身ですが人間の身体を器にしています。
女性には母性が在り、私の性別も女性ですからして母性と呼べるモノを持っております。

「貴方は辛いのですね。人間は男や女を探し求めているわけじゃなくて、自分の内側に潜んでいる『何か』を目覚めさせてくれる運命の人を探しているのです」

「私が貴方のお母さんになってあげましょう。いいですね?」

「私が貴方の欠損を埋めてさしあげるのです」

泣きじゃくる青年を慈しむように胸元に導き、抱きしめてあげましょう。
少し息苦しいかもしれないけど気にしてはなりませんよ?

922仇島神人『ドラウニング・プール』:2014/02/09(日) 07:28:26
>>921

「う……うぅ…ッヒグ」  ボロボロ

青年は君に導かれ、胸元に抱きしめられる。
『ヘンなカッコの男』が『外人らしい女子高生』の胸で泣いているのだ、君たちは奇異の目で見られる。
といっても人間は無関心な生き物であり、『辺りが騒然とする』という程ではないが、
中には指を指したり、スマホなどのカメラをこちらに向ける心無い者の2、3はいるだろう。
青年には何も見えてはいないが。

ひととおり泣き終わると、青年は落ち着きを取り戻すだろう。
――青年は君を見ていない。恐らく君がかけた優しい言葉も断片的にしか聞こえていない。

虚ろな表情で君から離れると、突如笑顔を作り、小声でつぶやく。


「…母さん、俺はあんたを殺したいよ」 ニコォッ

923『バースディ・マサクゥル』:2014/02/09(日) 08:49:48
>>922

「君も、源泉を同じくする者のようだけれど目指す方向が違うらしい」

「死に至る病は不治の病だ。馬鹿は死ななきゃ治らない」

この青年が本当に救われる方法。それは、死ぬしかない。

明るい朝日の世界より追放され、冷たい夜の世界を彷徨い、夜の果てに辿り着く。
 夜のもっとも深くて暗いところ。
 そこに辿り着いてしまえば、上っ面を剥ぎ取られ、自らの欲得のために恥も外聞もなく悪意をバラ撒き、愛を金に蹂躙され、社会の圧に屈し捻り潰されるのである。

夜の果てに辿り着く事は完全な敗北を意味する。
 完全な敗北とは、要するに、忘れ去られること、自分達を夜の果てに追いやった者に忘れ去られることだ、そして人間という糞袋が底無しの意地悪だと最後まで呪いくたばっていくこと。

「とても良い笑顔だ、『自分の鏡像』に言うのもなんだがね」

生前の自分によく似ている。
そのような理由で、青年に好意を持った。

「餞別だよ。さぁ、私と同じ場所まで落ちておいでなさいな」

青年の額に口づけをして走り去る。不吉な言葉を残して。

924仇島神人『ドラウニング・プール』:2014/02/09(日) 09:15:08
>>923

インドネシアの言葉に『アモク』というのがある。

失われた人間の尊厳を回復する(?)方法は、死ぬことだけでもない。
『自らの命』と『人の命』を交換する事、つまり殺すことだ。

それを青年は理解している。
理解しているからこそ苦悩する。
まるで、どこへもたどり着けないメビウスの輪の中を歩み続けるように。


「そう、陰に陽をぶつければいいというわけじゃない」

再びにこやかな笑みを浮かべる青年を、気味悪がる人々の群れ。
しかし、『それすらも現象に過ぎない』。
その認識だけが彼の精神を、幸か不幸か『アモク』から救い続けている。

尊厳は失われていない。存在したことがないものを失う事はないからだ。

さあ、無意味な我が塒に帰ろう。

925太田垣良『ザ・サードマン』:2014/03/07(金) 01:06:12
スキップしてDIONモールから出てくる太田垣少年。

「…いやァァァァァァッ…」

「…まさか…『あの』漫画の原画を拝めるとはッ…!」
「……まさか…こんな片田舎に…『例の漫画』の展覧会の地方巡業が来るとはッ…!」

  「マジで奇跡ッスよ…」

  …しばらく出口付近で喜びの舞を踊っていよう。

926斉藤刑次『ブラック・ダイアモンド』:2014/03/07(金) 02:01:55
>>925
「ヒャァァ〜…ッ」

「いンやァ〜…素晴らしかったんだぜ!
 やっぱ○○先生は『神』だよなァ〜ッ!」


同じくスキップ気味でDIONから出てくるバンドマンっぽい恰好の青年。
そこで『喜びの舞』を踊る少年を発見した。
『感じる』!『同志』の予感!

  (お…俺も踊りてェーよーな気分だぜ!)

小踊りながら近づいていく。
もし、目が合えば『感じる』だろう…『同志』である事を。

      ゴ                ゴ
          ゴ     ゴ   ゴ     ゴ

(アホの子は惹きつけあう)

927太田垣良『ザ・サードマン』:2014/03/07(金) 02:19:09
>>926

目は合わなかったが…同族が近くにいる事は雰囲気で解る…。

…喜びの舞を『コサックダンス』に変更する。

   カッタ! カッタ! カッタ! カッタ! カッタ! カッタ!
革靴を鳴り響かせながら『同族オーラ』の漂う人間に接近。

二人のチャラ目な少年(どちらもアホ)が、モールの出口付近で踊っているという奇妙な図式が完成した…。


「…ナルほど… アンタも… 」
「…『アレ』を見てきた…ッスね…?」

  カッタ! カッタ! カッタ! カッタ! カッタ! カッタ!

928斉藤刑次『ブラック・ダイアモンド』:2014/03/07(金) 02:30:11
>>927
むむっ…コレわ『コサックダンス』!
この少年……出来るッ!

ならばこちらも、と『タップダンス』の真似事のような舞に切り替える!

           タンカッ! カンッ!    カン
        カツッ          カカッ!  カン

「まさしく。
 そう、『アレ』を見てきたところだぜ!」

「『君も』見てきたな?」  ニヤリ

奇妙だが、確かな『同志』としての友情があった。
道行く通行人たち、そして『DIONモール』の客達は、そんな友情に気づくべくもない。
みな素知らぬフリをしながら、怪訝な顔で通り過ぎていく。

929太田垣良『ザ・サードマン』:2014/03/07(金) 02:44:00
>>928

「ああ…その通りッス…」
  カッタ! カッタ! カッタ!
「…『あの』シーンの『奴』が『例のアレ』で『ホニャララ』されるシーンとかサイコーだったッス…」

カッタ! カッタ! カッタ!
           ッタァァァァァァァンッ!
警備員が迷惑そうな目でこちらを見ているが、気にしない。

『コサックダンス』をしながら、『タップダンスの同志』にブレる手で握手を求める。

  …いや、さすがに互いに激しく動きながらの握手は無理があるぞ、太田垣少年。

930斉藤刑次『ブラック・ダイアモンド』:2014/03/07(金) 02:58:16
>>929
「ああ、サイコーだったぜ!」

同意しながら、握手を求められる。
お互いの手がブレながらも…

                 ガ  ッ シィー―z__ン!


『友情』にはそんな『ブレ』など通じない。
掌と掌は驚くほど綺麗に重なり合い、それは確かめられた。

テンションが上がった斉藤は『ブラック・ダイアモンド』を発現!
自分のテンションを表現するかのごとく! 演奏する!
激しいギターの『調べ』が、『コサックダンス』と『タップダンス』に合わさる!

                      ギュワァァァーン
       ドギャァァァーン
                  ドリュデ ドリュデ   ドリュデ      ドリュデ
              ドリュデ   ドリュデ  ドリュデ    ドリュデ
                               ドリュデ      ドリュデ

                                           『Oh Yeah!』←ギターの音

斉藤は、太田垣少年が『スタンド使い』である事など知らない。
自分で『演奏』するために発現したが、太田垣少年にはそのギターの『音色』は聴こえるだろう。
(捕捉:『炭化』の曲ではないため、能力の影響はない)

931太田垣良『ザ・サードマン』:2014/03/07(金) 03:14:50
>>930

「ウアアアアアアアアアアッ
            『スタンド使い』だァァァァァァァ!」

…クソッ、「突然タップダンスとか踊っちゃう頭のおかしい奴」だとは思ったが!
 『同志』だと思ったのに! 握手までしたのに! …裏切られた!


 …太田垣はダッシュで逃走を計り出したぞ!斉藤君はどうする!

932斉藤刑次『ブラック・ダイアモンド』:2014/03/07(金) 03:31:10
>>931
              キャバァァーン!

「何ィィィー――z__ッ!!」

この音が聞こえているという事は、
それこそ『スタンド使い同士』ではないか!
なぜ逃げるんだ!?


「うおおおおォォォオ!!
 ちょっと『待て』ェェェェエエ!!
 なぜ『逃げる』ンだァァァーッ!!」

           ダァーッ!

走って後を追うぜ!
折角、『スタンド使い』にあったんだから、挨拶しておかないとまずいぜ!

 (いや待てよ。
  『ヨハネスブルグ』の事もあるし、あの少年は俺の事を『敵』だと思ってたのか?)

 (だったら、尚更とっ捕まえてちゃんと『弁解』しなきゃあよォーッ!)

太田垣少年の後を『猛ダッシュ』で追うバンドマン!
ところで『警備員』はすっかり呆れ顔で持ち場に戻った。

933太田垣良『ザ・サードマン』:2014/03/07(金) 03:46:07
>>932
  ダダダダダダダダッ
「こっち来るなバカアアアアアァァァッ!!」

追いかけてくるならば、間違いない。あの男、『敵』だな。俺は詳しいんだ。
振り返って奴を迎撃しよう!

「すまん『”元”同志』!再起不能になっ…」

あ、振り返ろうとしたら足もつれた。コサックダンスなんてしたからだ。
  ド デェェェェェェン!
転んじまった。太田垣君ったら本当にお馬鹿さん。


「イヤだ…死にたくないッス…俺たち一緒に踊った仲だろ…殺さないでくれ…」

934斉藤刑次『ブラック・ダイアモンド』:2014/03/07(金) 03:58:45
>>933
「な…何おゥ?」

          ド デェェェェェェン!

派手に転んだ少年。
体力の消費量が『コサックダンス』と『タップダンス』では違う。
『コサック』を踊って疲労していた太田垣少年の脚では、
『タップダンス』の男を振り切るコトは出来なかった!
死の恐怖に怯える少年の眼前に、男のトンガリブーツが追いつく。

             ザッ!


「い、いや…殺すなんて一言も言ってないじゃあないか
 何を言ってるんだ少年…!俺たちは………!」

              ググーゥ

「『仲間』じゃあないか!」

               バ ァッ!!

精一杯振り上げた拳!
その拳を開きながら、倒れている太田垣少年の眼の前に差し出す!


「怪我…してないか?
 俺たちは『仲間』だ。転んだ時やズッコケた時はお互い様さ!」

『転ぶ』と『ズッコケる』は同義語であり、青年のオツムのレベルが知れる。
だが、非常に爽やかな『やり切った』表情だ!
こんな表情をする(頭の悪い)男が『敵』なハズはない!…と思うはずだ。

935太田垣良『ザ・サードマン』:2014/03/07(金) 04:26:11
>>935
「あッ…」

手を差し伸べる(ちょっとバカな)少年を見て、自分の愚かしさに気付く。
…『同志』に裏切りは無かったのだと。


 「誤解して悪かったッス…」
        バシィッ!
差し出された手を握り返し、立ち上がる。

「そうッスね!『仲間』ッスよね!」



 …そうして、二人の間には確固たる友情が芽生えたのだった…!
(さっきからの一連の行動で、周囲からの目が痛いが、真より生まれた友情の前にそんなモノは無力だ。)

936斉藤刑次『ブラック・ダイアモンド』:2014/03/07(金) 17:15:56
>>935
「ああ!『仲間』だとも!」

少々語彙力は足らないようだが、『DIONモール』で感じ合った友情は真実だった!


「おおおッ」

                 ドリュゥゥゥーン

    ドリドリ ドリデ      ドリュラ          リレリレ
      リレリレ   ドギュギ    ドリュラ ドリデ
        ドリデデ  ララ  ドリュ  ドリデデ   ドリデデ
                    ドリュ    ドリデ
              ドリュ  ドリデデ        キュゥゥワァァァーン!

                       『ライトハンド奏法』


「表現できたぜ……」
 「俺たちのハートを!真の友情を!」
                              うっとり(ハート)
   「……表現できたぜェ〜〜」

うっとりするバンドマン、手を取り合う2人!
そして呆れた表情を浮かべる周囲の人々!


「いやァ〜、俺も知らない『スタンド使い』は危険だって思ってたケド…
 ○○先生の『アレ』を理解し合う『同志』が『敵』なわきゃあねーよな!」

「君…学生?『ジョシコーセー』とか知り合いにいる?
 連絡先交換する?というか交換しようぜ!」

半ば強引に連絡先を聞き出そうとする。
合コンなど女の子のいる場面では『ケータイ』を忘れがちな斉藤だが、
何故かこういう時はスッとポケットから出てくる不思議。

937太田垣良『ザ・サードマン』:2014/03/07(金) 21:18:55
>>636

「…『ジョシコーセー』の知り合いッスかァ!?…自分にィ!?」

何を言っているのだ友よ。

「…いるワケ無いッスよ!ギャハハ!
                     …ハハ…いる訳…無いッスよ…ハ…」

太田垣少年は非モテ系男子だった。
…取りあえず自分のケータイから自分一人のアドレスを送るッスよ…。

「あ、でも」
「ジョシコーセーの『盗撮写真』なら余るほど…。要るッスか?」


太田垣は、トランクから数枚の『ねこみみかいばしもえもえしゃしん』を取り出した。
コレは名前の通り、猫耳の貝橋詩織が写った盗撮写真だ。
なんでも某所では高値で取引されている物品らしいが…

「…あ、俺は盗撮なんてシュミじゃあ無いッスよ。…人ヅテで貰っただけッス。」

「(とりあえずゴメンね『カイバシ』とか言う人。)」

938斉藤刑次『ブラック・ダイアモンド』:2014/03/07(金) 22:22:42
>>937
「まぁ……その…なんだ…
 ……『ドンマイ』………」

『非モテ系男子』の肩を叩き、慰める。
もちろん、斉藤は『モテない』。何から何まで『同志』だ、友よ。



「いや、気持ちわかるぜ……俺も『モテねー』からよォ〜…
 こないだも『喫茶店』で『こっくりさん』みてェーのやったらよォ……


>「ジョシコーセーの『盗撮写真』なら余るほど…。要るッスか?」

                  !!!!

 …って!おっ、…こ…『コレ』わァァーッ!!」

取り出された『ねこみみかいばしもえもえしゃしん』を見て、驚愕する。
この『ジョシコーセー』……見覚えがあるぞ!



「い、いや…知り合いっつ〜ワケではねーんだがよォー!
 その『こっくりさん』を一緒にやった子だよ!

 えぇ!?何これ?猫耳?何?流行ってんの?
 『ジョシコーセー』怖ェェー!!」

「『くれる』っつ〜んなら喜んで貰っとくがよォー!」

友の施しを断る義理はない。それに…何か『使えそう』だ。
『ねこみみかいばしもえもえしゃしん』は1枚もらっておこう。


「あ、『関係ない話』なんだが、そういや…『ある噂』を思い出したぜ。
 何かこの『黄金町』のどこかに、スゲー『ポルノショップ』があるらしい…
 そこを切り盛りする主人は『己の妄想力』で『顧客のニーズに合った最高のポルノ』を生み出すとか…
 その主人がそもそも『18歳未満』っつ〜『噂』もあるな…」

「まァ、『全然関係ない話』なんだけどな!
 『非モテ』の同志としてこーゆー『噂』は教えておいた方がいいかと思ってよォ!」

ケラケラと笑いながら、財布の中に『ねこみみかいばしry』をしまった。

939貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/03/07(金) 23:11:47
>>937-938
「往来で『ポルノ』とか。やーねぇ男子って」

斉藤にとっては、聞き覚えのある声が背後から聞こえて来るでしょうね。

「ところで、その写真よかったらあたしにもくれない?」

     「『勿論、持っている分全部』」

振り向くなら、きっと二人とも見覚えのある少女がそこにいるでしょうね。
斉藤とは会ったことがあるし……知らないけどそっちのヤツは写真持ってるし。

  「あ、そっちの人は初めましてね」

ダークブラウンの髪。ホワイトブリムを模したカチューシャ。
『メイド』的意匠の森ガールファッション。そして、傍らに立つのはメイド姿の獣人。
       、 、、 、 、 、  、、、 、
     「貝橋詩織です。よろしく」

   ゴ
           ゴ        ゴ
       ゴ
             ゴ

940太田垣良『ザ・サードマン』:2014/03/07(金) 23:32:41
>>938
斉藤に『ブツ』を渡す。斉藤がこれを『ナニ』に使うかは…詮索しない方がいいか。


「…『妄想力』?『ポルノショップ』?興味深い話ッスね…。(今度行こ)」

いい話が聞けた。マブダチも出来た。じゃあそろそろ帰…

>>938

「……」

「………」

「ドゲゲゲゲゲエエェェエェェェッッッ!!!」

ご本人さまのエントリーだ!しかも『スタンド使い』!

…コレが欲しいんならッ!
「…くれてやらァァァァッ!」

『今』、『手元にある分』を周囲にばらまく。
…早く拾わないと、辺りの一般人に黒歴史を見られてしまうぞ…『カイバシさん』。

そして自分は…逃走。

「斉藤君…君はいい奴だったッス…。明日の朝、顔を洗う時ぐらいまで君の事は忘れない…」

941斉藤刑次『ブラック・ダイアモンド』:2014/03/07(金) 23:58:05
>>939-940
「そうそう、それだけだ。
 あと、重ねて言っておくが『全然関係ない話』だからな!」

ヘンな勘違いをされると悪いからな、念を押しておこう。
だが、この『ねこみみry』をどう『使うか』は所有者の勝手だろう。

ふと、声がしたので振り向……

                チラッ


「おぅゎばぁあああ!!!」

ご…『ご本人登場』!?何て『最悪』なタイミングなんだ!!

だが、まだ『策』はある!
息が止まるまでとことんやるぜ!


 「フフフフフフ」

               バッ!

        クル ダッ


  「逃げるんだよォォォー――――ッ!!」

ダッシュで逃げる!太田垣少年とは違う方向へ…だ!
少年がバラ撒いてくれた写真が足止めになればいいが!

走りながらついでに『演奏』もしておこう。
彼女が追いかけてくるなら、それも良い。
『3秒』!たった『3秒』逃げ切ればよかろうなのだ!
『綿』で出来てる(かどうかは知らんが)『メイド服』なり彼女の『衣類』が『炭化』を始める!

 「また会おうぜェ!『少年』と『貝橋ちゃん』よォーッ!」


          ドギュゥゥゥゥーン!

        『ヴォ"ィ"ィ"ェ"ェ"ェ"エ"エ"エ"エ"エ"!!』

               ドリドリ  ドリュドリュ   ドリュロ リラリラ  ドリュデ  ドリュデ

942貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/03/08(土) 00:15:39
>>940(太田垣)
『振り向いて』『驚き』『そして行動する』。

三動作よ……此処まで行うのに『三瞬』。
それだけあれば、『バベット』が茶会道具を取り出し振るうのには十二分。

あたしが取り出したのは――『チョコレートファウンテン』。
といっても、別に大型の物って訳じゃあないわ。
小型の、家庭で『チョコフォンデュ』をするときに使うものよ。
これを『バベット』に投擲させ……機材部分のみ『解除』。

粘性を持った『チョコ』は空中にバラ撒かれた写真をまとめて『覆い隠し』、
そして写真を持ってるヤツ(太田垣)の方へと殺到するわ(スC)。
投擲速度は、明らかに写真を持ってるヤツを上回っている。
(あたしは知らないことだけど)コサックダンスして走り回ったんだし、スタミナが切れかけなのは当然よね。
        、 、 、  、、 、、 、 、 、
そして無論、それは『バベット』の動き。
『自我』を持つ『バベット』は、その動きをあたしの指示なしに行ってくれる。
つまり、その間あたしは『同時』に行動を開始することができる、という訳よ!

>>941(斉藤)
   残念ながらメイド服は『バベット』のものを含めて毛織なので『炭化』はしなかった。
   が、斉藤の方を追うつもりはなかったようなので無事に逃げ切ることができた。
   太田垣の方に向けた『チョコ』、そして貝橋と『バベット』もすぐに射程外へと移動する。

   ……とはいえ、『写真を返さずに逃げたこと』が
   斉藤にとって本当に幸せな結末に繋がるかどうかは、大いに疑問ではるが――。

943太田垣良『ザ・サードマン』:2014/03/08(土) 00:41:59
>>941
なんだか知らんがナイスだ同志!またいつか合おうぜ!

>>942
太田垣少年にスCでアツーく溶けた『チョコレート』がかかる!
「アッチイイイイイイイッッッ!」

ペロッ
「これはチョコレートっ…!」
「…ああッ!写真が汚れてもったいないッス!」

    …クソッ!外道が!(少年的には 自分のシャツの汚れ<写真の汚れ のようである)

だが
「…『敵スタンド』は立ち止まっているな…!俺と『距離』を取ったッスね…!」


俺のスタンド『サードマン』を発現!スピードB精密Aで今度は俺の持っているトランク内の写真をばらまく!
…俺が最初にばらまいたのは『手元』の写真だぜ…。トランクにはまだ数枚残っている…!

それに敵が精密Cで投擲した『液体』が全部写真にかかるハズは無い。

そして…DIONモールでは『某漫画』の展覧会があった。つまり周囲はガキだらけ…!
チョコの香りに反応した子供たちがこちらに注目してるぜ…!

944貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/03/08(土) 00:55:21
>>943
スピードは『バベット』以上……チッ、写真がバラ撒かれているわ。
でも背中にチョコレートを被り、足を止めることには成功した。
まあ、熱さでびっくりしたがゆえの速度低下だしそう長くは続かないけど……、

   「あたしが優先順位の計算すらできない『馬鹿』だと思ったの?」

此処で写真にかかずらって相手を逃がすくらいなら一時的な恥は『受け入れる』。
(っていうか、あんなもんを恒久的にバラ撒かれる可能性があったら生活できるわけないでしょ!)

写真をバラ撒いてる馬鹿(ってかいつの間にあんなに写真を用意してんのよ……)が
足を止めている間に、前傾姿勢をつくって太田垣の方へと肉薄するわ。(スC)
『バベット』は肩に乗せ、途中に零れたチョコを掬っておく。

                ┌―――――――――――――┐
                |彼我の距離――            |
                |           『五メートル』 .|
                └―――――――――――――┘

945太田垣良『ザ・サードマン』:2014/03/08(土) 01:08:08
>>944
「あ、やべッ」

よし。五メートル”も”離れているのなら。

「『サードマン』。『格納』。(スB)」

太田垣少年の体は地面に引きずりこまれた。トランクも、スタンドもだ。

太田垣は能力の効果が切れるまで(数時間)出てこない。

辺りにはチョコレート、貝橋の写真、一連の謎の現象に困惑する一般人が残される。

「(これなら大丈夫ッスね。)」

『カイバシさん』、数時間も俺を待つくらいなら『斉藤を追いかけた方が良い』と思うよ…

946貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』:2014/03/08(土) 01:25:25
>>945
「……」   「…………」

床の中に『格納』された馬鹿を見て、

  「それで……逃げたつもりなの?」

ぽつりと呟く。
まあ、チョコを浴びた後にわざわざ立ち止まって写真をバラ撒いた時点で
背中にかかったチョコは足元に流れていたから再度逃走しようものなら転倒していたし、
さっきの時点(>>944メール欄)敵スタンドの『接近を警戒』して、
向かって来ようものならチョコレートのコーティングによりスタンドに干渉できるようになった
『拳を振り上げて股間に当てた』(五メートルの距離、メール欄の準備があれば間に合うはず)上で
肩の『バベット』を跳躍させて上からの同時攻撃を仕掛けていたから、どっちにしろ相手は詰んでた訳だけど……。

当然ながら、スタンド能力には持続時間ってモノがあるわ。

「『バベット』」   「写真」            『ニャウ』

両拳に『チョコ』を塗りたくって、相手が出てきた瞬間にブン殴れる準備をしつつ、
『バベット』に残った写真を回収させる。射程距離は『一〇メートル』。不可能な距離じゃあない。
常識的に考えて……『逃がす訳がない』でしょうに。
まして、『いつかは絶対に解除される』スタンド能力で隠れた相手なんか。

    ・ ・      ・

   ――数時間後。
   持続時間が切れた太田垣は、その瞬間敏捷とか視力とかが向上した貝橋に
   一発ブン殴られ、所持していた写真を全て没収されてしまいましたとさ。

                                  チャンチャン

947小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2014/03/20(木) 07:35:07

「こんなものかな」

なにを買ったのかって?
お菓子だよ。われわれの部室に取り置きしておくためのね。
今回はわたしが買い出し当番だ。

言い遅れたがわたしは中等部の『室内遊戯同好会』に名を連ねている。

「あとは」「ええと」

……しかしちょっと買い過ぎたかもしれないな。

……ああ、オセロの駒が足りなくなってたっけ?
それを買いに行こう。売り場は何処だったかな……探そうか。

わたしの見た目だが、鹿撃ち帽にインバネスコート。
髪はシルバーブロンドで目は茶色。
背は低い方だな。それくらいだ。

948四条愛子『ガレージ・インク』:2014/03/20(木) 22:36:57
>>947
「落としたんじゃない?」

背後から、唐突に声が掛かる。
振り返ったなら、ごわごわとした防寒具で身を固めた女が、
どこかで見た覚えのある菓子袋を摘み上げているのが眼に入るだろう。

「これ……君の?」

違うかもしれない。

949小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2014/03/20(木) 22:50:35
>>948

「む」

振り返る。知らない女だな。
……ん? そのお菓子はたしか……

「んー? 言われてみれば」

「わたしのな気もするぞ……さっきそれを買ったような…………ちょっと失礼する」
「よいしょ」

すこし不作法だが、床に買い物袋を置いて、と…………

「これか、これか、これでもない」
「ううん、無いな、ということは」

(『劇場版のドラえもん』ばりに袋の中を漁る……あそこまで飛び散らせはしないが)

「袋に無いな」
「やはりわたしの落し物らしい」

「拾ってくれたのかい? ありがとう。しかしきみ、あったかそうな格好をしてるな」

モールの中はそれなりに暖房が効いてるんだし、暑くないのかね?

とりあえず、頭を下げつつそれを受け取りに行くよ。

950四条愛子『ガレージ・インク』:2014/03/20(木) 23:00:37
>>949
「あっはは、何キミ?
パーティでもするの? 超買い込んでんじゃん」

袋を漁る姿を、
拾った菓子袋をぷらぷらさせながら、おかしそうに眺める。

「やっぱそーでしょ?
えっと何だっけ? 拾ったら3割貰えんの?」

「じゃなくて……
うっそ……何これ、超かっこいーじゃん。
これ地毛? 私のはバッチシ染めてんだけどね」

近づいてきた小角に、おもむろに手を伸ばして、
シルバーブロンドの髪を触ろうとする。
その髪は、ニット帽で半分隠れてはいるが、金髪のようだ。

「そーそー。私ってココロが冷えてっからね。
その分あったかくしてんの」

951小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2014/03/20(木) 23:16:21
>>950

「ああ、これかい? 部室に溜め込んでいるのだ」
「それが切れそうだからね、買いにきたんだ……これは少々買い過ぎたか・も、だが」

だからチョコレートとかは極力買ってないね。
溶けるからな……さすがに冷蔵庫までは持ち込めていないのだ。

「三割とは言わんが、一つくらいなら分けてやってもいいぞ?」
「さっきも言ったが、買いすぎたから……って」

「こらこら、気安く触るな」

手を弱めに払う。

「……地毛だ。かっこいいと言われるのは悪い気がしないね、ふふん」

ま、それでも、気安く触られるのはごめんだね。
探偵の頭は商売道具なのだ。

「しかしきみ、キザなことを言うやつだなぁ。かっこいいじゃないか」

わたしもそういうのは、嫌いじゃあないからね。

(チャットはご存知でしょうか? もし良ければ一度覗いて見て下さい)
(ttp://www52.atpages.jp/koganetown/header.html/menu.php)

952四条愛子『ガレージ・インク』:2014/03/20(木) 23:28:12
>>951
「部室? ああ、学校のね。
駄菓子食べる部でもやってんの?」

喋りながら、興味深そうに顔を覗く。

「君中学生?
……おー、よく見たら眼もスッゲ。
じゃあヨソの国の人なわけね。なんて名前?
なんとかジュリエッタちゃん?みたいな?」

手を払われて、挫けずに帽子を触りにいく。

「これってあれじゃん。
ディア…ディアボロ……じゃなくて…
あのヤク中のおっさんが被ってた帽子?」

「あっはは、カッコいい?
カッコわるいっての。一人でこんなとこウロウロしてんだから」

953小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2014/03/20(木) 23:44:40
>>952

「うむ、学校のだ」
「同好会だけどね。室内遊戯同好会……オセロとか将棋とか、そういうので遊ぶ会だ」

「お菓子が欲しくなりそうだろ?」

みんな気のいいやつらだし、わたしとしても居心地がいいのだ。

……しかし駄菓子食べる部とは中々な発想じゃあないか?

「ああ、中学生だよ。きみは?」
「それと、わたしは日本人だ。お婆ちゃんだかが異国人なんで、その血がここで出て来たらしいね」

「そして名前は小角 宝梦(おづの ほうむ)」
「探偵になる女さ」

「ここまで教えた以上、きみの事も教えてほしいものだね」

「……ってこら、また触ろうとする」
「帽子もだめだ。よしたまえ。
 ……ヤク中のおっさん? まさかシャーロック・ホームズのことを言ってるのか?」

彼もキメていたらしいからな……しかし随分な言い様じゃあないか?

シャーロキアンではないが、彼のような名探偵の事はリスペクトしているのだ。
……まあ、フィクションの探偵だからね、崇拝とまではいかんよ。

「一人? わたしだって一人だよ」
「ゾロゾロ群れて行動すれば良いという物でもあるまい?」

ヤンキーのような奴らはよくゾロゾロと群れて行動する。
あれはかっこよくないからね。

……もっと重い話かもしれんが。

954四条愛子『ガレージ・インク』:2014/03/21(金) 00:15:25
>>953
「へぇ〜、何それ。ザ・文化部!って感じ?
ま、私もそーゆーの好きだけどね。今度遊びいっていい?
カタンとかやりてーじゃん」

高校生だけど。と続けながら。
『探偵』というワードに、可笑しそうに笑う。

「あっはは、『探偵』? カタチからってこと?
イヤイヤ、似合ってるけどね」

「そうそう。ヤク中ってのは言葉のアヤだけど、
ホームズ好きなのが私だからねー。
『君を破滅させることが出来るならば、僕は喜んで死を受け入れよう』ってね。
リアルに再現すりゃいいじゃん。
滝からおっこちるトコまで?」

身振り手振りを交えて、大真面目に台詞を諳んじて、
その後、ニヤニヤ笑いながら。

「ああ、じゃないや。名前だっけ?
名前は四条愛子だよ。
アイリーン何とか、のがよかった?」

955小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2014/03/21(金) 00:31:42
>>954

「ま、そんなかんじかな。是非遊びに来てくれ……歓迎出来るかは分からないが」
「カタン。ああ、そういえばやりたがってるやつがいたな……あれも買って帰ろう」

いろんなゲームがあったほうが面白いからね。
……どうせわたしの金じゃないし。

「うむ、カタチからだ。笑うんじゃないぞ? コスプレじゃない」
「本気で言ってるのさ」

無論、猫探しや浮気調査だってこなして見せるさ。
わたしが目指してるのは、フィクションの探偵じゃあないんでね。

「わたしはホームズはそんなに詳しくないんだけどね。かるく触ったくらいで」
「あまり茶化さないでくれよ。もう一回言うが、わたしは本気なんだ」

なんか調子の狂う女だな……苦手なタイプかもしれん。

「四条愛子……覚えておくよ」
「いや、べつに? 特段ホームズを意識してるつもりもないんでね」

「……さて、どうする? わたしはおもちゃ売り場に行くのだが」
「きみは? そういえばなんでここに来たんだい」

956四条愛子『ガレージ・インク』:2014/03/21(金) 00:49:22
>>955
「ええー、何ソレ。社交辞令的なアレ?
しっかりしてんじゃん。中学生。
心配しなくても行かないって。超浮きそう」

相変わらず、軽薄そうな口調で答える。

「あー、いやいや。ゴメンねー。
別にバカにしてるわけじゃないんだけどね。
何で探偵?ってギモンはあるよね。フツーに」

そう言って、一歩下がって再び小角の全身を眺める。

「名刺とかあんの?
探偵ってのならさ。私も依頼したいじゃん」

「んー、目的って目的はないよね。
フラフラっと、来ただけだし」

957小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2014/03/21(金) 01:04:28
>>956

「最近の中学生は大人の思ってるより進んでるものさ」
「ま、ほんとに来たら邪険にはしないよ。そんなに社交的なメンツでも無いけどね」

一応お菓子くらいは出してあげようじゃないか。

「ああいや、謝られる事でもないさ。そんなに気にしていないよ」
「何で……かい? ま、そんな深い理由でもないよ。話してもそんなに楽しくないしね」

別に細かく説明してやる必要もないだろうね。
感動のドラマなんてのは無いし。

「いや、べつに今のところ名刺なんてないね。作ろうかなあ」
「頼んでくれるなら猫探しくらいなら手伝うがね」

「……ま、とりあえずわたしは一応用事があるのだ」
「失礼するよ。買い物を続けないといけないのでね……では」

さて、おもちゃ売り場に向かおう。

958四条愛子『ガレージ・インク』:2014/03/21(金) 01:33:28
>>957
「作ったらいいじゃん。
マジの地味ーな探偵なら、営業しなきゃ。
『ワタクシ、こういう者です』ってね」

うんうん、と頷きながら。

「そいじゃーね、君。
君の事、覚えとくから」

ひらひらっと手を振って、その背中を見送った。

959ようこそ、名無しの世界へ…:2014/03/23(日) 21:41:51
お客様、新スレはこちらになります。

【場】『DIONモール』 その2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1395578249/


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