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【ミ】 【護り屋】『ゲートブリッジ』
442
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/30(木) 00:32:04
>>439
(漆戸)
無愛想に返す漆戸に、
癖の強い白髪のメイドは面食らったようだ。
「あ、はい……」
「えっと、間もなく時間となりますので、お待ちくださいね」
「笑顔、とか……お嫌いですか?」
>>440
(瑛徳)
「は〜い。
お茶にします? それともコーヒーに?」
「ん〜、気負ってませんね。
その緊張に強いところはうらやましいかな」
瑛徳へさらに尋ね、
カップの用意をしながら切り出してくる。
>>441
(出羽)
芋を差し出されて、困ったような顔を見せるメイド。
よく見ると、癖の強い白髪に見覚えがあるように、出羽には見える。
「あ、面接来てくれたんですね
……芋は遠慮しておきます。ご自分でどうぞ」
「え〜、お茶とコーヒー、どちらにします?」
443
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/30(木) 00:44:01
>>442
「まあね」
「こう見えても、15年これで食ってるから」
昭和の時代なら『爽やか』と評されただろう笑顔をメイドに返しながら、
さりげなく他の3人に『人生の先輩』アピールをしておく。
スタンド使いとしてどうだろうと、ここは譲れない。
「お茶で」
444
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/30(木) 22:06:32
>>442
「笑顔は嫌いじゃあ無い。
人が嫌いなだけだ」
さらに愛想の無い態度で返す。
チラリと『瑛徳』の方を見た。
(15年だと…?)
445
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/30(木) 23:12:32
>>443
(瑛徳)
「良いですねぇ。
やっぱり、いろいろな経験が活きてますかぁ?」
言われたとおりお茶を用意しながら、
目を細めるメイド。『爽やかさ』を感じ取ったらしい。
「おあついうちにどうぞ〜」
>>444
(漆戸)
「あら、そうなんですか?
ここのお仕事、結構協力とか、対人警護とかもありますよ?」
さらに無愛想にたじろいだ。
が、反動か、結構突っ込んだところまで聞いてくる。
446
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/30(木) 23:16:55
>>442
「ん……?
ああ、高遠女史ではないか。久方ぶりだな」
芋を戻し、そのまま食べ終えた。
「芋が嫌いな女子とは珍しいな…まあいい。
……実はね、今日はきちんとした形で断ろうかな、と思って来たのだ。
だが、その前にいくつか…聞いてみたいこともあるのも事実でね」
447
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/30(木) 23:20:13
>>435
(漆戸征吾『ロス・ロボス』)
「なるほど、な。」
しばしの思案の後に一言、呟いた。
三人のスタンド使い、コイツ等も理由を知らずに集められたのだろう。
コイツ等を協調する必要があるのか。その懸念がどれほどあるかを思索する内、
しばしばボゥーと突っ立ってしまっていた。
>>438
(GM)
「……では、頂きましょう」
折角なので一杯のお茶を要求する。
448
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/30(木) 23:24:07
>>446
追記。
「そうだな、お茶を頂こうか」
449
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/30(木) 23:35:55
>>445
「いい経験ばっかりでもないけどね。
それもそれで、学ぶこと多いから」
他の3人が喋っている間にアンケートを書き終え、紙を伏せる。
茶碗が目の前に出されたら、熱さを測りつつ手に持ち、香りを嗅ぐ。
「普通のお茶」だと確信できたら、メイドに向け軽く茶碗を上げてみせ、一口すすろう。
450
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/30(木) 23:40:07
>>447
(ピエール)
「はい、どうぞ〜」
お茶を差し出す。
「あんまり、威嚇するようなことをおっしゃるのは
やめたほうが良いと思いますよ〜?」
困り顔のメイドが苦言といった様子で言ってきた。
>>446
>>448
(出羽)
「あら、そうなんですか」
「えっと……聞きたいこととかは
この後の面接のときによろしくお願いしますね」
御茶汲みだったのだろうか、メイドは
「断ろうというと、やはり……」
能力の関係ですか? と言外に込めた、含みのある目線を送る。
>>449
(瑛徳)
香りをかぐ瑛徳。
煎れ手の技量はそこそこだが、割と良い茶葉を使っていることが伺える。
「頼もしいです〜」
「先輩の話では、この面接で落ちた人って、
居ないらしいですけど、その調子ならお兄さんも大丈夫そうですね」
451
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/30(木) 23:46:48
>>450
「まあ、そうだな……こう言えば解るだろうか」
お茶のカップを、軽く掲げてみせる。
「例えば君が、これを絶対に壊すな、と言われたとしよう。
だがしかし、君は壊れたカップを瞬時に、僅かな瑕疵もなく直すことができるとしよう。
なら君が、『どうせ直せるから』と、カップを壊すことは是か非か……さあ、どう思う?」
452
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/31(金) 00:00:00
>>450
「失礼。――――だが、これは威嚇じゃあない。
一種の『忠告』ってヤツだ。
レストランのボロネーゼパスタを食べる時、
ソースを巻き散らしながら喰ったりはしないだろう?
そして、味覚だけで愉しむんじゃあない。周囲の景観、盛られた皿も同時に味わう。
人と人とが接する時ってのはそーいうモノさ。
況してや、これから『音無ピエール』という人間が鑑賞される、
そう、『鑑賞』されるのだ! さながらエコール・ド・パリの絵画のセンスに耽溺するように」
話しながらだいぶ熱っぽくなっている。
お茶を立ったまま飲み始めた。
453
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/31(金) 00:09:57
>>449
(しかし…)
この子は随分と無防備なようだ…うっかり面接内容について喋ってしまいそうな危うさがある。
だが、それに付け込もうとするようなセコいまねは自分のやり方ではない。
ズーッ
「……」
大きく息をつき、一つうなずいて、メイドに向け微笑む。
『美味しい』などの言葉より、この方が人に訴えかけることもあるものだ。
454
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/31(金) 00:17:06
>>451
(出羽)
「私なら、壊さないよう注意はしますね」
「というわけで、私なら非と答えましょう」
うん、とうなずくメイド。頭の動きに合わせて白髪がうねったまま動く。
>>452
(ピエール)
「は……はぁ……」
理解されていないようだ。
生返事が帰ってきている。
「ただ……ぇーっと、『ゲートブリッジ』として見るのは、
美術品より実用品的観点だと思いますけどねぇ……」
>>453
(瑛徳)
「……えへ」
微笑みをみて、照れたような、はにかんだような笑みを返すメイド。
無防備である。
455
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/31(金) 00:36:52
>>454
チラッ
壁の時計に目をやろうとして自制する。
どこかに仕込まれたカメラと視線が合ってしまったら、かなり気まずい。
「…これは、キミに提出すればいいのかな?」
中身を飲み干した茶碗を置き、
裏向けたままのアンケート用紙を掲げ、メイドに尋ねる。
456
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/31(金) 00:56:04
>>454
「『実用性』?
……今、君は『実用性』と言ったかね?
さながら『道具』のように言ってくれるじゃあないか、
仕事の後にはアマゾンレビューに★でも付けてくれるのかね?」
嫌に皮肉っぽく返してきた。
「だが、上からの仕事には慣れているものさ。
我が一族は『大義』の為に腕を磨いてきた。
今はそーいう時代ではないが、……私は美しい『大義』に身を捧げよう」
457
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/31(金) 01:39:54
>>454
「同感だ。
だがこの例え話を私に適用したなら、こうなるだろう。
『だったら、私ではなく、別の誰かを雇えばいいのではないか?』」
カップを置き、再びしかめっ面になる。
「別段私は己のこの技術を悪しきことに使おうという気は毛頭無い。無いが…。
仮にとは言え『死なせる事』も含め私の技術なのだ。そこを外してしまったら、私は只の鞭の扱いが上手い女子高生、になってしまうよ。
それならばもっと、相応しい人材は居るだろうし、私にももっと、相応しい場所があるだろう。
……それはそれとしてお手拭は無いか?手が芋を食べていたせいで汚れてしまった」
458
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/31(金) 01:52:46
>>455
(瑛徳)
「あ、はい。お預かりしますね〜」
瑛徳や他の3人からも、アンケート用紙を預かるメイド。
>>456
(ピエール)
「あらやだ。
最初にモノにたとえたのは貴方ですよ?」
白髪のメイドは皮肉に苦笑いを返す。
「それじゃ、その自信が実力に裏打ちされたものか
私に存分にレクチャーしてくださいましね〜」
>>457
(出羽)
「まぁ、聞いた話では不向きかもしれませんけどねぇ」
「とはいえ、せっかくきていただいたわけですし〜
お話ぐらいは、聞いていっても良いんじゃないかと」
カートの下からヒョイとペーパータオルを差し出すメイド……『高遠』
>>ALL
「それでは、失礼させていただきます。
面接の時間まで、もう少々お待ちくださいまし」
カートを押して一礼すると、奥の扉をあけ、
退室際に一礼して、メイドは去った。
459
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/31(金) 21:33:24
>>458
「ありがとう」
指先を拭うと、丸めたペーパータオルを、無造作にカップに押し込んだ。
(………まあ、尤も。
それを理解して尚、私を生かす手段と言うのもあるのだが───さて、そこまで考えると言う労力を支払うほど、私に価値を見出してくれるかどうか。
或いは、それとも………………)
呼ばれるのを待つ。
他の3人のことはまるで眼中に無い。
460
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/31(金) 21:37:52
>>458
「良いだろう、とも。
……成程な、そういう『趣向』か」
『実力』、今のニュアンスでどういう意味かは予想出来た。
恐らくは『戦闘』、またはそれに類似する行為。
(『保険』というのは『障害若しくは生命保険』の類だろう。)
「『武力』を必要以上にひけらかすつもりはないが、
『お膳立て』をちゃぶ台返しというのも気の引ける行為だ、いいとも」
誰に言うでもなく、一人呟いた。
461
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/31(金) 21:38:24
>>458
「どうも」
片手を挙げてメイドを見送り、
シュッ
シュ シュ
壁際の空いたスペースで軽いシャドーボクシングをしつつ待つ。
462
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/31(金) 22:43:30
>>445
>>458
「大丈夫だ……。
『ロス・ロボス』の力があれば問題無い」
「……」
じっとして待つ。
463
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/31(金) 22:58:55
(――お疲れさんだよ、高遠)
(『新入り』の感じ、少しは掴めたかい?)
>>459
(出羽)
指先を拭い、『護り屋』の出方を考える出羽。
>>460
(ピエール)
『武力』を試される機会が来る。そう結論するピエール。
>>461
(瑛徳)
壁に向かい、無心でシャドーボクシングを続ける瑛徳。
>>463
(漆戸)
自分のスタンドを信じ、面接を待つ漆戸。
>all
「お待たせしました。
それでは、これより面接に入ります。
参加者の方は、こちらの部屋に移動してください」
扉が開き、四人の注意を引きつけると、
耳障りの良い女性の声が、そう呼びかけた。
464
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/31(金) 23:01:27
>>463
「………信用できるのは『コイツ』だけだ」
…ス
ソファから腰を上げると指示に従い部屋へと移動する。
465
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/31(金) 23:04:56
>>463
シャドーを止める。
顔には汗ひとつ浮かばず、呼吸にはわずかな乱れもない。
「…」
手櫛で軽く髪を整え、次の部屋へ移動する。
466
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2013/05/31(金) 23:29:30
>>463
(一言で言うと、『個性的』でしたね
伊吹もだけど、それ以上、かな)
実際には『個性』で形容して良いのか謎だが。
あの4人とは上手くやっていけるだろうか、私は。
467
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/31(金) 23:41:03
>>463
「ん…?四人全員………一緒に、か?」
てっきり一人ずつ呼ばれるものかと思っていたが…。
言われるままに、次の部屋に入る、
468
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/01(土) 00:30:27
>>466
(高遠)
(・・・・なら、いいんじゃないかね。
スタンドてのは『個性』さ。
個性のない奴が残っていられる世界じゃないからね)
>>464-465
>>467
(全員)
四人は開いた扉を潜り、奥の部屋に入る。
待合室よりやや広い部屋の、正面に大きなデスク。
壁には本棚があり、整頓された本、書類、筆記具が並ぶ。
目を惹いたのは、右手の壁際に置かれたオブジェ。
一抱えもあるそれは、『跳ね橋』の模型だ――
透明のケースに保管され、飾られている。
「ようこそ、『ゲートブリッジ』へ。
私は日本支部長を務める『グレゴリー・ハイランド』」
背広を着た男性が、デスクの向こうから接近し、一人一人に握手を求めてきた。
白い髭を顔半分に蓄えた初老の男だ。
恰幅がよく、身長は『180cm』ばかりか。
左目を縦に裂くような傷があるが、視力がないわけではなく、
灰色の瞳が、歓迎の色を浮かべている。
「どうぞ、かけてくれたまえ」
デスクの正面に四つ並べられた椅子を勧められる。
部屋には『ハイランド』の他に、
先刻のメイドと、もう一人年のいったメイド、
そしてスーツに眼鏡と、秘書を絵に描いたような姿の細身の女性が立っている。
469
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/06/01(土) 21:24:57
>>468
キリィッ!
太い眉が締まり、一瞬にして『営業顔』になる。
「よろしくお願いします」
媚びにならない熱意を込めた笑顔で、『ハイランド』の眼をしっかりと見据え、その手を握ったあとに一礼。
「失礼します」
四つの椅子のひとつに腰をかける。
470
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/06/01(土) 22:35:28
>>468
「(『跳ね橋』、……『ゲートブリッジ』か。
『音無ピエール』です、どうぞ宜しく」
左眼を裂くような裂傷に思わず視線が走るが、
すぐに意識を相手自身へと向ければ握手に応じる。
「有難うございます、では失礼します」
勧められるがままに椅子に座る。
471
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/02(日) 20:11:20
>>470
「海外に支部が在るのか?
ざっと調べたが、ほぼ何も引っかからなかったのだが」
無遠慮に、何も考えずに口にする。
…まあ、言い張れば貸し倉庫でも支店にはなるのだ。おかしな話ではないか。
どういう会社なのか、大きいのか小さいのか計りかねながら、椅子に座った。
472
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/06/02(日) 21:42:46
>>468
『跳ね橋』のオブジェを眺める。
オブジェの次に目が行ったのは本棚だ。
可能ならタイトルを確認したい。その蔵書で相手がどのような人物か知る鍵になるからだ。
「『漆戸』だ……よろしく」
『グレゴリー』と握手を交わした後、着席する。
473
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/02(日) 21:49:13
>>471
書き忘れていたが、当然握手には応じる。
474
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/03(月) 23:29:06
>>469
(瑛徳)
「・・・・いい目をしているね」
がっしりと握手し、視線を交わした後、『ハイランド』はそう言う。
瑛徳は一礼し、席に戻った。
>>470
(ピエール)
「三十年前の『名誉の負傷』です。お気になさらず」
ピエールの視線を気にしたのか、
『ハイランド』は男らしい笑みとともに、そう説明した。
ピエールは礼を述べ、席に戻る。
>>471
>>473
(出羽)
「我々の仕事は、公にアピールする性質のものではない。
ネットで調べる程度でわかることに、
我々の情報を残すようにはしない――可能な限りだが」
『ハイランド』の言葉は力強く、
組織の情報規制能力への自信を伺わせる。
「ちなみに、わが社の本社はイギリスに、
支部はニューヨークとパリ、シンガポールに存在する。
決して怪しい会社ではない・・・・とお答えしておこう」
心中の疑問に応じるような答えを聞きながら、出羽は席に着く。
>>472
(漆戸)
本棚の本は、ほぼ全てが『洋書』だ。
漆戸が英語に堪能ならタイトルがわかるかもしれない。
日本語の背表紙で、唯一読み取れたのは、
『松下幸之助』の著書、『指導者の条件』だった。
握手を済ませ、漆戸は席に戻る。
>all
「――さて、仕事についてだが。
我々は【護り屋】を自称している。
警備業務とはいささか異なる、特殊な仕事だ。
君たちに連絡したことからも判ると思うが、
我々の業務は、対『スタンド使い』――
一般人では歯が立たないスタンド使いの犯罪集団に対して、
依頼された物品や人物を護衛するのがその任務となる。
特に【殺し屋】と呼ばれる集団が、我々の『お得意様』だ」
「報酬は時給『30万』。
拘束時間は『3時間』程度。
ただしこれらは通常業務であり、特殊勤務は例外とする」
「業務携帯は、一度ごとの請負制。
登録してもらえれば、その都度募集がかかる。
こちらとしては頼りにしているが、都合がつかなければ
依頼を断ってもらっても構わない。
副業を持っていてもいいが、勤務は昼夜を問わず不規則だ。
時間の自由が取れない副業はお勧めしない」
475
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/06/04(火) 00:10:13
>>474
時給『30万』。
拘束時間『3時間』程度。
『悪くない』。そう思った。
「『殺し屋』がお得意の仕事とはな。問題ないが」
「……あんたの『指導理念』を訊きたい」
『指導者』というものは一つの指導理念というものを持たなくてはならない。
『指導者の条件』の一節だ。
476
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/04(火) 00:38:38
>>475
(漆戸)
『ハイランド』:
「指導理念――とは多少違うかもしれないが、
我々【護り屋】には、『信念』があります」
「我々が『護る』べきは、対象のみならず。
人としての尊厳と生命も護っていただきたい。
自身のみならず、他者や敵も含めてです。
――それが我ら、『ゲートブリッジ』の信念なのです」
何度も繰り返してきたのだろう。
誇らしく胸を張っての暗誦には、絶対の自負が感じられた。
「この面接は、あなた方を選別するためのものではない。
ですが、この一点においては、
『適性』があるかどうかを問うていただきましょう。
自身にその覚悟が、資格があるかを・・・・
無論、我々の目から見て、その資格なしと考えれば
『不合格』とするもやむを得ませんが、そのようなことはこれまでない。
何故なら、この業務そのものが、メンバーを『ふるい』にかけられる」
面接参加者全員が沈黙する前で、『ハイランド』は厳かに宣言する。
「――『誇り』なき者は、生き残れません」
477
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/06/04(火) 00:41:05
>>474
(……【殺し屋】ァ!?)
物騒な単語だ。
最近の子供番組の脚本では、大抵その単語を注意深く避ける。ヒーローショーも例外ではない。
「…………」
自分たちが『殺す』側なら問題外だが、護衛=『守る』側なら文句はない。
それに、時給『30万』はかなり魅力だ。
なにより、時間の自由度の高さなら、この中で自分にかなう奴はいないはず。
親子連れが遊園地に繰り出す『土日・祝日の昼間』以外いつでもOKだ。
『ハイランド』の言葉を注意深く聴き、質問を許可された時に聞くべきことを頭の中で整理していく。
即戦力としての求人なら、仕事の内容に則した『実技試験』が間もなくあるだろう。
478
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/04(火) 00:50:35
>>477
(瑛徳)
『ハイランド』:
「私からの説明は以上です。
後は現場で、先輩の指導を受けることになります」
「質問があれば、遠慮なくどうぞ」
どうやら、本当に試験の類はないらしい。
それとも、本気で現場が『ふるい』をかけるというのか。
479
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/06/04(火) 01:02:13
>>476
「!? …もう現場っすか?」
意表を突かれる。
だが、
>人としての尊厳と生命も護っていただきたい。
> 自身のみならず、他者や敵も含めてです。
>「――『誇り』なき者は、生き残れません」
『ハイランド』の言葉を噛み締めるうちに、
「……」
革ジャンの下、腹に彫られた『刺青』の辺りが、かすかに熱を帯びたような感覚をおぼえる。
着ぐるみに隠れ、誰に知られることもなく、語ることもできない……それでも、俺には確かに『誇り』がある。
誰に押し付けられたのでもない、汗にまみれながら培ってきた「子供たちを笑顔にする」ことの『誇り』。
(…もしかしたら……俺の『求めていた仕事』をくれる人……かもしれん)
「大丈夫です」
「怪我を『しない、させない』…俺の専門分野っす」
はっきりと、覚悟を言葉にする。
チームの仲間にも、自分にも、そして観客である子供たちにも。
そして…『本番』で結果を見せることこそ、プロのプロたる証だ。
480
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/06/04(火) 01:11:42
>>476
「他者や敵も含め、
人としての尊厳と生命を、『護る』意志か」
「………」
少しの間沈黙する。
「正直なところ俺は組織的なものに嫌悪感やアレルギーを感じる。
『協力』や『団結』なんて聞いただけで虫唾が走る、だが」
「『帆船』は海の上に置いて向かい風を受けて加速する。俺に取ってこれは向かい風だ。
郷に入る以上それが組織の『信念』ならばそれに従う」
「以上だ」
481
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/04(火) 02:09:15
>>479
(瑛徳)
『スーツアクター』のそれと同種の『誇り』を、
『ハイランド』の言葉に感じ取る瑛徳。
そんな瑛徳の返答に、支部長は鷹揚にうなずき返す。
瑛徳の就職が決まった瞬間だ――
瑛徳『オミクロン』――『合格』
>>480
(漆戸)
『人嫌い』を公言して憚らない漆戸だが、
郷に入れば郷に従え、という言葉に、今は倣うと決める。
向かい風でなお進む『帆船』のように、
逆風に向かう進路を取ることにした――
「いずれあなたも、気付くことでしょう。
人は一人では、決して強くなれないものだと」
『ハイランド』の言葉が、漆戸への予告めいて響いた――
漆戸征吾『ロス・ロボス』――『合格』
482
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/04(火) 04:01:43
>>474
(時給『10万円』か……破格だな)
欲しい。欲しい、が────
>>476
「もしかしたら……高遠女史から聞いているかも知れないが」
ふう、とため息をつく。
「…私の『才能』は、当たれば『必死』だ。つまり『必ず死ぬ』。
だがしかし同時に、そこからの『蘇生』も可能だ。私の意志一つでね。
仮に、私が入るとして、だ………これはあなた方の『誇り』とは、相容れないのではないか?
『グラスを割るな』と『割れても元通りにできるから大丈夫』は、全く別の話だろう」
じっと、ハイランドを見ながら問う。
「だがしかし、『割ったグラスを元に戻せる』才能を使うなと言うのであれば、はなから私でなくても良い、と言う事にもなる。
だからこれは、そう、どちらかというと………もしかしたら、もう、私の、興味本位の質問なのかも知れない。
スティーブン・セガールとチャック・ノリスが戦ったら、どっちが勝つ?程度のな。
『相手を触れれば仮にとは言え必ず死なせる、具現化した無敵の『死の恐怖』に追跡させる』…。
仮にあなたなら、この能力……『殺す』のではなく、どう『生かす』?」
483
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/06/04(火) 20:30:00
>>481
「有難うございます」
『ハイランド』の眼をまっすぐ見て、立ち上がり90度の深さで一礼。
明日から走り込みは12kmに増やす。
バッグ打ちはハードヒット主体に切り替えだ。
受け身も念を入れなければならない。
腰を下ろし、残りの二人の結果が出るのを待つ。
484
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/06/04(火) 22:50:43
>>474-476
「『殺し屋』?
あなた方はその『無法者』への対抗組織というわけですか」
思わず聞き返してしまう。
そして、目に刻まされた傷も『殺し屋』にやられたものならば、
その闘いは苛烈を極め、尚且つ根深いものだとは容易に想像出来る。
「1981年、我が国では『死刑』が廃止された。
必要なことだったと考えるし、この国でも何れはそうなるだろう。
『命』を奪って解決すべき問題は、最早存在しないからだ……時代は思想ッ」
キツキツのスーツとワイシャツ、その胸元に手を掛ければ……
バリ リィ!
思いっきり引き裂き、胸元に刻まれた『刺青』を露にする。
『剣』と『心臓』を対に乗せた天秤、分厚い胸板に乗せられている。
「『誇り』の為、既に『命』は賭しているッ
『ゲートブリッジ』、その跳ね橋を掛け、伝える程の『大義』があるのなら、
一族の末裔、『音無ピエール』は再び剣を振るおうぞ――――」
『誇り』の失われた社会。『ルーツ』を求めぬ人々。
もしも、この組織に自身の求める『義』があるのであれば、
音無ピエールは不殺の刃を以って応えるだろう。
485
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/04(火) 23:18:47
>>482
(出羽)
間違えるのも無理はないが、
時給は『30万』――破格に過ぎる報酬だ。
出羽の長い説明にじっくりと耳を傾けた後、
『ハイランド』は指で顎を擦り、口を開いた。
「貴女のスタンド能力については、すでに調べが済んでいる。
なるほど、確かに危険な能力ではある。
貴女が自身の能力を恐れるのも無理はない」
「ですが――そう考える貴女だからこそ、
我が『ゲートブリッジ』に入る資格がある。
私はそう考えますな」
「『生命』の尊厳の大前提は、『取り戻せない』こと。
貴女のスタンドは、それを超越している。
或いは、それは本当の『死』と呼ぶべきものではない・・・・
真の『死』とは、取り返せないものなのだから」
「日本の武道には、『活殺自在』という精神があるそうですな。
柔道の締めは、相手を気絶させ、
再び気脈を開いてやらなければ、死に至るとか。
貴女の能力もこれと同じこと。
重要なのは、『生死与奪』の際に『死』を選ばないという『覚悟』・。
どれほど敵が強くとも、危機的状況であろうと――」
「その覚悟は、貴女におありですか?」
強い光をお帯びた眼差しとともに、出羽は問い返された。
>>483
(瑛徳)
瑛徳は席に戻り、残る二人のやりとりに耳をそばだてる。
女のスタンド能力は、生死に関わるほど『ヤバい』もののようだ。
一方の二十代後半だろう男は、
背中に棒でも入っているかのような直立不動の姿勢で、
胸元を引き裂き、そこに彫られた『刺青』をさらけ出した。
そう・・・・瑛徳にも覚えのある『刺青』だ。
>>484
(ピエール)
胸元を破り、『刺青』を誇示して己が覚悟を熱く語ってみせる。
『ハイランド』は目を細め、そして頷いた。
「左様・・・・誇りなきところに人の道はない。
しかし、『無法』には『無法』の強みがあり・・・・
戦術的なことを鑑みれば、『法』を重んじる側が不利になる。
それも現実、自明の理だ」
「けれど、それを越えてなお、我らが『誇り』に価値を見出すのは、
精神論ではなく、真の強さが『誇り』の下に存在するから」
「我々が求めるのは、その『誇り』を共有できる者。
そしてあなたには、これ以上問う必要はなさそうですな」
男は再び手をピエールに手を伸ばし、握手を求める――
486
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/06/04(火) 23:49:19
>>485
ガシッ ! !
再びの握手。儀礼とは異なる、『伝える』ものだ。
「今はまだ、互いに『言葉』ばかりの『信念』ではありますが、
真に伝わるように願っていますよ、ムッシュ・グレゴリー」
口の角にピクリとの笑みも見せないが、語る言葉の強みは掌の力に掛ける。
487
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/05(水) 00:45:34
>>486
(ピエール)
ガシッ ! !
熱い握手を交わす両者。
『ハイランド』の手から、
先刻とは比べ物のにならない熱が伝わってきた。
これ以上言葉はいらない――
ピエールの言葉を体現するかのような、それは握手だった。
「音無くん。君の熱量、確かに伝わった。
これからよろしく」
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』 ⇒ 『合格』
488
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/05(水) 00:46:08
>>485
(別に恐れてはいないのだがな…まあ、いいか)
ハイランドの返答に、ふう、と小さく吐息を漏らす。
「意外だな。取り返しが付くならば、取り返しの付かないことをしないならばいい……などと、言われるとは思わなかった。
私が思っていたよりも柔軟なのか、それとも、良くも悪くもご都合主義なのか…」
空気を読めないどころか、むしろ一周回って失礼を通り越し、クソ度胸があると言うか、図太いというか……。
ともあれ、全く物怖じも遠慮もせずに、そう言い放つ。
「まあ、私にとっての最大の懸念がクリアできたのだから、言う事は無い。
私とて人並みの感性を持ち合わせて…いる………つもりだ、多分。
つまり、『人殺し』になるのは真っ平ごめんということさ。誰だってそうだろうがね……………。
覚悟するまでも無いよ、そんなのは『当たり前』のことだ。まともな人間ならば」
ハイランドからの問いに、頷いて肯定の意を伝える。
「……『活殺自在』、か。私が自力で到達した『回答』とは違うが、まあ、それも一つの正解だな……………」
489
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/05(水) 01:17:28
>>488
『ハイランド』:
「私は神学者ではない。
我々が問うべきは『信念』。生死の定義にあらず、だ」
「人は『過ち』を犯す生き物だ。
取り返しがつかないことでなければ、許容する寛容さは必要だ。
取り返しのつかない過ちを犯すしかない・・・・
そう思わせる、そんな状況が、現実には存在する」
「それでもなお、我々はそれを『選ばない』。
もう一度お聞きしましょう・・・・その『覚悟』はおありか?」
『ハイランド』の瞳はいたって真面目だ。
この面接は形式的なものだが、
『不殺の覚悟』――その一点においては、本物であることが伝わってくる。
490
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/05(水) 01:49:19
>>489
「成程、つまりはとんだ『頑固者』という訳だ。
………解った、約束しよう。
私の下す審判に────『死刑』の二文字は無いよ」
491
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/05(水) 17:59:23
>>490
(出羽)
『ハイランド』:
「よろしい。
ならば貴女を『ゲートブリッジ』は歓迎する。
その意思の挫かれること、くれぐれも無きように」
試すような眼差しが和らぎ、
ハイランドの手が、握手を求め差し出される。
ともあれこれで、全員の『合格』が決まった。
落ちることがないという【護り屋】の面接・・・・
その試練は、次の段階に待ち受けるということなのか。
出羽千代子『ダンス・マカブル』――『合格』
>all
「それでは最後に、日本支部の実務社員を紹介しよう。
こちらが『浜岡 頼子』くん。
『ゲートブリッジ』の隊長、【護り屋】の守護神的存在だ」
「よろしくお願いしますよ」
紹介を受け、頭を下げたのは、
メイド風の衣装を着た、小太りの中年女性だ。
焼きたてのパンを思わせる笑顔は、守護神というより母親のよう。
『凄み』や『風格』とはおよそ無縁――むしろ対極にすら感じられる。
「こちらは『新妻 小百合』くん。
部隊の『副隊長』を勤めてくれている」
「――よろしくお願いします」
例の秘書風の女性が慇懃に頭を下げる。
長身かつ細身で、尖った鉛筆を思わせるスタイルだ。
視線は険しく、浜岡とは対照的だ。
事務的――或いは歓迎の意思に乏しいのかもしれない。
「最後に、こちらが『高遠 嶺』くん。
昨年入社した、君たちの一つ上の先輩だ。
彼女ら三人に加えて、『菊川』という後方支援が一人。
以上、計四名が、現在の日本支部実務隊の全員です」
「――言うまでもないですが、礼儀と協調を忘れぬよう。
互いの『命綱』を預ける相手であるという認識でいてください。
無論、これはあなた方四人にも言えることですが」
一端言葉を切ると、『ハイランド』は深く息を吐き、
そして四人を見た。
「――面接は以上で終了です。
質問などがあればどうぞ。
なければ、本日のところはお帰りください」
492
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/06/06(木) 22:34:02
>>491
「了解した」
紹介された者達の顔を覚えると淡白に言う。
「質問は……特に無い」
493
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/06/06(木) 22:40:39
>>491
「よろしくお願いします」
先輩、そしてスタッフの面々に、あくまで礼儀正しく挨拶。
礼儀は、人同士の『距離』を適切に保つ手段ゆえに不可欠なもの。
ショーの舞台裏は、最も『濃い』社会の縮図。
『結束』は重要、しかし『慣れ合い』は怪我を招く。
…理想的な『チーム』というわけだ。
494
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2013/06/06(木) 23:28:06
>>491
グレゴリー氏の紹介にあわせて頭を下げる。
印象としては大人しいほうのそれを与えるだろう。
頭を下げ、そして上げるのにあわせて、爆破されたようなうねり方をした白い髪が揺れる。
紹介したグレゴリー氏が続けて物申してしまったため、
言葉を挟む機会を逸したことに苦笑いが混じるが
よろしく、といいたげな笑みを浮かべて4人を順番に見るのである。
495
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/06/06(木) 23:32:21
>>491
「名乗らせて頂こう、『音無ピエール』。
そして、……質問は『無い』。
……『無い』のだが、本当に何も『無い』のだな。
『グループディスカッション』とか、『PV上映』とか、
そーいう催しを予想してたが、――――無いなら無いで良いのだけれど」
胸を逸らして気張った態度にて名乗りを上げるも、
別段、大したイベントが起きなかったので、やや戸惑いの色を浮かべている。
496
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/07(金) 00:28:57
>>491
「ああ──今後とも、宜しく」
欧米人らしいな、と思いながら、握手に応じた。
「ふむ、まあ…なんだ、特に無いな。今のところは。
気がついたらその都度、問い合わせよう」
497
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/07(金) 00:48:36
>>492-493
>>496
(漆戸、瑛徳、高遠、出羽)
それぞれの流儀で挨拶を済ませた。
>>495
(ピエール)
『ハイランド』:
「そういった催しは、いずれ行う予定だ。
互いに手合わせする機会も考えている」
「ああ、もう一つ・・・・
その先の休憩室は、勤務外の時間でも自由に使って構わない。
隊員同士の交流の場として役立ててくれまたえ」
それぞれの顔を確かめながら、付け加える。
――こうして、大きな波乱もなく、【護り屋】の面接は終了した。
『第三期』・・・・四人の新人を迎えた『ゲートブリッゾ』は、
いよいよ【殺し屋】『タイトロープ』と本格的に対峙する・・・・
【護り屋】『第三期 面接試験』
END
ネクストミッション ⇒ 『殺す者、護る者』
498
:
『矛と盾』
:2015/12/20(日) 23:26:11
『小角 宝梦』がルンクスの調査に乗り出す、
その『数日前』──
『高遠 嶺』と『音無ピエール』は、
【護り屋】ゲートブリッジのオフィスに呼び出された。
初めてこの仕事場を訪れて、早数年。
常に変わらぬ職場において、
緊急の『呼び出し』を受けたのは初めてのことだ。
『護衛』の任務でないことは、間違いない。
499
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/20(日) 23:40:53
数年務めてきて初めての『緊急』。
……何か、とてつもなく嫌な感じがする。
高遠が思ったのはそれだった。
――――――――――――――――――――――――――
高遠 嶺
『護り屋』所属スタンド使い。目覚めたきっかけで『踊る事』を覚える。
心配性であり、髪が若くして白髪になるぐらいには心労が絶えない。
他の感性はいたって普通だが、仕事としてスタンドで戦う事には順応したし
普通ということは、暴虐や理不尽に対し思う所もある。
黄金町で一番、怒らせると怖い。
スタンドは『クレモンティーヌ』。踊りのパートナーを『完全に守る』能力。
――――――――――――――――――――――――――
「……用、件……を」
500
:
『矛と盾』
:2015/12/20(日) 23:58:20
>>489
悪寒を覚えながら、事務所の扉を開ける高遠。
「おかえりなさいませ」
出迎えたのは、『浜岡 頼子』だ。
アラフォーのメイド衣装は痛さを超えて、
『家政婦』の風格が漂う。
こう見えて【護り屋】としてのキャリアは随一。
スタンド『ウィンター・ブランケット』は
『破壊不能』の『寝具』を持って、万物を包み込む。
『ゲートブリッジ』の大黒柱たる彼女は、
満面の笑顔を称えながら、紅茶を煎れてくれた。
「焦ることはないさ、高遠。
急ぎの用だが、悪い話じゃない」
「──急遽、『社長』が来られるそうです」
横合いから口を挟んだのは、『新妻 小百合』だ。
元看護婦という経歴を持つ、支部長秘書。
鉛筆のように細いスタイルに切れ長の瞳、
鋭いイメージを、ノンフレームの眼鏡が緩和している。
高遠たちは『月』が落ちた夜、彼女とも共闘した。
スタンドの名は『インスティンクト』。
『体温計』を刺した物体の温度を瞬時に変化させる。
【護り屋】に向かない能力だと、彼女は自嘲していた。
501
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/21(月) 00:10:31
>>498
――――――――――――――――――――――――――
音無ピエール
『護り屋』所属スタンド使い。日仏ハーフ、上品な『ケツアゴ』の持ち主。
『正義』を貫き続けた己の『血統』に誇りを抱く『激情家』。
『ハッピー・オルガン』、『クライムウェイヴ』の戸板部烙という凶悪なスタンドに叩きのめされ、
酒に溺れて『自暴自棄』に陥るも、『黄金町』の危機に集う同志達の下に、
己の誇りを取り戻したピエールは『超大型隕石』を破砕する大金星を上げる。
未だに『殺人鬼』とは知らぬ烙とは和解し、己の『正義』を貫く為に『決闘』の機会を待つ。
スタンドは剣盾一対の『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』。
剣の名を『ジュリエット』、盾の名を『ザ・リックス』とする。
盾で受け止めた『攻撃』を刃に乗せて『反射』する『因果応報』の能力であり、
その力は奇しくも己の『血統』へ密接な関わりを持つ。
――――――――――――――――――――――――――
「ありがとう、浜岡さん。
頂こうじゃあないか、……ところで」
入室も早々に椅子へと腰掛けると、ティーカップを手に取る。
「ハチミツを、入れるのが好きなのだ。
『ハチミツとは、人類の歴史なり』、
かの歴史学者の残した言葉だが、まさにその通りだ」
「その歴史は砂糖やジャムよりもずっと古い。
私は、ハチミツが欲しいのだ。……用意は、あろうか?」
502
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/21(月) 03:57:14
>>500
「お疲れ様です二人共。ありがとです」
緊張してた顔が出迎える声で和らぐ。
よかった、一杯いただく余裕はありそうだ。
とりあえず、もらうことにする。
心地よい紅茶の暖かさと、高遠にとっては馴染みのものとなった
浜岡の声で少し気は楽になるが、となるとその用件はどんなものなのか、それが気になる。
社長が来るような用件であってかつ悪い話ではないとは、一体。
503
:
『矛と盾』
:2015/12/21(月) 23:02:18
>>501
(音無)
「もちろん、ございますですよ」
商業スマイルとともに、
浜岡はピエールに白い小瓶を手渡す。
「・・・・洒落たことを言うじゃないかね。
ピエールってのは、『芸名』かと思ってたよ」
ニヤリ、と浮かべた笑いは、地の顔だ。
>>502
(高遠)
無彩色の紅茶の香りが、渦巻きながら立ち昇っていく。
その香りだけで、わずかに心が満たされた。
部屋には、日本支部長の『グレゴリー・ハイランド』の姿だけがない。
デスクのある、奥の部屋で待機しているのか・・・・それとも。
「二人とも、社長には会ったことがなかったかい?
まあ、ちょいと変人だが、いい男さね」
ピエールと高遠、二人の顔を見比べながら、
浜岡がソファに腰を下ろした。
504
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/23(水) 02:19:55
>>503
「……えーっと……」
会ったことがあったっけ……?
紅茶をカップを手に持ちつつ思い出す。
……そういえば
「柔らかい……手、してたような」
変人だった記憶はあんまりないんだけど
浜岡さんがいうならそうなんだろう。良い男という評も。
とりあえず一口。紅茶は熱いうちだ。
505
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/23(水) 21:13:33
>>503
「ムッシュ・グレゴリーのことかね?
堅い握手を交わし、随分と時は流れたが、
……いや、彼は『支部長』か。
『社長』、実質的な『トップ』には、お会いしたことはないな。
君もそうなのか? 高遠?」
近くで同じように紅茶を飲んでいる『高遠』に話題を振った。
その間に自身のティーカップに、小瓶の中身をトロリと垂らしていく。
ゆっくりと円を描くように、だ。
506
:
『矛と盾』
:2015/12/24(木) 00:35:18
>>504
(高遠)
「そりゃ『勘違い』だーね。
【護り屋】で社長を知ってるのは、
あたしと支部長、それに『菊川』くらいのもんさ。
あんたが会ってる可能性はまずないし、
もし会ってたにせよ、『社長』とはわからない」
浜岡は、確信めいた口調でそう言う。
壁際で直立不動の『新妻』が、静かに首肯した。
支部長の秘書である彼女までもが、
支部長室の外で待っているのは、珍しい光景だ。
>>505
(音無)
高遠と浜岡のやり取りを聞くに、
高遠の発言は勘違いだったようだ。
浜岡の説明が真実なら、
この部屋では浜岡以外、誰も社長を知らないということになる。
国際的な組織とは言え・・・・多少なり『奇妙』ではある。
ピエールは黄金色の粘液をゆっくりと紅茶に垂らしていく。
輪を描いて沈むそれは、気付くか気付かないかの刹那を経て、
熱い紅茶に混ざり、姿を消してしまう・・・・『甘味』を加えながら。
浜岡:
「ウチの社長は、『国際人』でね。
毎日、世界のあちこちを飛び回ってるんだ。
あたしも、数回しか会ったことがない。
スカウトされた時と、仕事始めの時・・・・あとはプラベートくらいさ」
507
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/24(木) 00:55:12
>>506
「あれ……」
首を傾げる。
そういえば入社した時に会ったグレゴリーさんは、社長じゃないや。
支部長さんだった。
「世界中を飛び回って……かぁ」
……うん?
つい最近同じようなワードを、どっかで聞いたような……
508
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/24(木) 01:08:35
訂正。
>>506
「あれ……」
首を傾げる。
そういえば入社した時に会ったグレゴリーさんは、社長じゃないや。
支部長さんだった。
「世界中を飛び回って……かぁ」
浜岡さん以外は誰も知らないというくらい国際人の社長……。
それが急遽顔を出しに来るのは、それだけ大切なことなんだろうか。
ボケてる場合じゃない。ちょっと気合を入れねば。
509
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/24(木) 22:06:48
>>506
「本社はイギリス、支部はニューヨーク、パリ、
それと、何処か『一国』、……ああ、そうだ」
「ここ、日本だな。
随分と忙しそうだが、
私的な時間は取れているようで、何よりだ」
のんびりとした感想を述べながら、紅茶に口を付ける。
そのまま嚥下し、上品な甘味を口内にて味わう。
「ンンン〜〜〜〜〜〜ッッ 甘ッ!
君もどうかね、高遠。
置いておくから、好きに使いたまえ」
高遠の手に届く位置に小瓶を置き、紅茶を賞味する。
510
:
『矛と盾』
:2015/12/24(木) 23:55:44
>>508
(高遠)
通常業務に於いて、件の『社長』がどの程度関与していたか、
末端のメンバーである高遠(とピエール)には知る由もない。
ともあれ、浜岡たち先輩の口振りからも、
それが極めて珍しい、『緊急事態』であることは伝わる。
常に冷静沈着というイメージの新妻が、
しばしば支部長室の扉に視線を投げる様子からも、それは明らかだ。
>>509
(ピエール)
いかにも多忙そうな『社長』稼業に感想を述べ、
ピエールは紅茶を賞味する。
正しい作法によって淹れられた、本物の香りだ。
高遠にも小瓶を勧めるが──
>ALL
ガチャリ
奥の扉が開き、口ひげを蓄えた人物が顔を覗かせる。
『グレゴリー・ハイランド』。
日本支部を預かる、【護り屋】『ゲートブリッジ』の代表者だ。
「揃っているようだな、諸君。
それでは、入り給え──『社長』がお会いになる」
室内の四人は、期せずして互いに顔を見合わせた。
『社長』の来社を待っているものと思っていたが──
──すでに、支部長室に『いた』らしい。
ド ド ド ド ド ド
511
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/25(金) 00:03:53
>>510
「――――いる、のか?
では、お邪魔します。
……何だ、妙に緊張するな」
『グレゴリー』の両目に視線を送って小さく頷けば、
二度のノックの後、ゆっくりと扉を開ける。
コホンッ
ホンッ
「失礼、お初にお目に掛かります」
扉を開けたら、ゆっくりと室内に足を踏み入れる。
512
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/25(金) 00:19:30
>>510
「や、やめときます……」
ハチミツを入れる趣味は無いので辞退。
最近の嗜好はストレートだ。
お会いになれるようだ。
しかも、既に居た、と……
上がらないようにベレーを抑えて深呼吸。
「……失礼、いたします」
ピエールが先に扉を開けるようなので、とりあえず続こう。
社長とは、どのような方なのか……正直期待もある。
513
:
『矛と盾』
:2015/12/25(金) 01:08:15
>>511-512
(全員)
ピエール、そして高遠が扉の前に並ぶ。
念のため、ノックを二度した後、
ピエールは扉を開け、部屋に足を踏み入れた。
高遠もそれに続く──
ヌ ゥ ウ
二人の前に立ちはだかる、『壁』のような背中。
巨漢だ。縦のみならず、横にも異常に大きい。
重量級の力士を思わせるその体格と、
振り向いた顔に線を引いたような、眇めた目つき。
そこに宿る酷薄な光に、二人は見覚えがある──
「・・・・・・・・・・・・・ニヤリ」
【殺し屋】『タイトロープ』の隊長、通称『ナツメグ』。
片手にスナック菓子を抱えたまま、唇を舐めた。
「久しぶりじゃねーか。
『ピエール』・・・・それに『高遠』・・・・だったよな」
514
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/25(金) 01:38:53
>>513
「高遠、下がれ。
――――驚いたな、タイトロープの主犯格ッ!」
シュッ パァ!
「『六甲おろし』の重み、忘れたとは言わせんぞ!」
過去の因縁を語るには、この一言で足りるだろう。
すかさず『ジュリエット』を抜き放ち、両手持ちに構える。
「貴様、『社長』をどこへやった!?」
吠えるような大声で怒鳴りつけながら、高遠に視線の合図を送る。
反時計回りに弧を描き、『クレモンティーヌ』の踊りやすいスペースを確保させる。
515
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/25(金) 02:46:57
>>513
また予期しない人物に出くわしてしまった。
「……今日の間食はスナック菓子ですか……」
有名店の菓子だけじゃなかったらしい。
そして、ここにナツメグがいる事への驚愕とともに記憶はかなり昔に遡る。
『自分の初仕事の日、この男と浜岡さんが
敵対勢力であるにもかかわらず、並んで歩いて戻ってきていた事』に。
つまり……もし、この男の後ろに誰も存在していないとしたら。
「『殺し』、『護り』の両勢力は、
どっちもアナタが『頭』……とか?」
実際『ナツメグ』と直接戦闘したことが無いから特に悪い視点がないが故の思いつきなんだが。
……あのおぞましい『アイツ』と戦った日は結局他の『殺し屋』たちの相手しかしていなかったし。
516
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/25(金) 02:49:49
尚、こうはいったが違った時のために
スペースを確認したり、構えたりする等踊る準備はしておく。
517
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2015/12/25(金) 03:10:59
高度に発達した精神に、肉体など不要だ。
平伏しろ、クソ肉体ども。
『ハッピー・オルガン』
・筋肉、骨格、血管、内臓、各感覚器が操作できる。
・ありとあらゆる『本体』の『生理現象』を操作できる。
・人間の限界を超えて筋肉を酷使することで、『本体』がパワーアップすることができる。
・『本体』のパワーアップをやり過ぎると『本体』が死ぬ。
・死んだ『本体』は操れない。
・『本体』の精神には干渉できない。
破壊力:A スピード:A 射程距離:A
持続力:A 精密動作性:A 成長性:E
518
:
『矛と盾』
:2015/12/26(土) 23:19:41
>>514
(ピエール)
──『葬儀場』での初交戦の後、【殺し屋】とは数度、刃を交えている。
全てではないが、互いの能力もおよそ確認できた。
その中で、『ナツメグ』の能力は最も謎だ。
肥満体でありながら『超怪力』であること、
物質を生物のように動かし、地震すら起こす──
そして浜岡に伍する『近距離パワー型』であることしかわかっていない。
「高遠、下がれ。
――――驚いたな、タイトロープの主犯格ッ!」
高らかに叫びながら、部屋に飛び込むピエール。
左から右へと弧を描いて、『ナツメグ』の壁を回り込んだ。
「なぁんだ?
まーた、『道頓堀』に叩き込まれてぇか?」
だが、そこに広がる光景は、
ピエールの想像を上回るものだった。
車椅子の女──『セージ』。
【殺し屋】のNo.2であり、手足を機械に『付け替え』ての
高速機動を武器とする『モーター・サイコ』の使い手。
『ハッピー・オルガン』と、その本体。
後に知ったことだが、それはスタンドが本体を操作する、
悪魔のような能力者──
圧倒的な戦闘力と、悪魔の如き『本体使役』の凶悪さは、
ピエールの骨に刻まれ、いまだ拭いきれない。
その他、数名の【殺し屋】『タイトロープ』のメンバーが、
一堂に会しているではないか。
これでは、高遠が踊る空間など、ありはしない。
ジャッ
部屋の奥、支部長のデスクを一瞥する。
その椅子の主、ハイランド支部局長は、
デスク前で【殺し屋】の一群と対峙し、不動の構えだ。。
だが・・・・デスクは空席ではない。
背を向けた椅子に腰を降ろした人物。
イタリア製のオーダースーツの優美な襟元のライン。
表情は伺えないが、後頭部の髪は『金髪』だ──
>>515
(高遠)
「ダハハッ、いーい線の予想だ」
過去の記憶を頼りに、高遠が口にした推理に、
『ナツメグ』は大笑しながら、スナック菓子を口に放り込む。
「だが、そんな面倒な立場はゴメンだぜ。
オレは最強の【殺し屋】・・・・それ以上でもそれ以下でもねぇ」
『ナツメグ』が左に体を引き、
先行したピエールともども、室内の様相を見せつける。
『セージ』、『ハッピー・オルガン』、そして──
「『社長』なら、ここにきちっといるぜ」
背を向けた椅子の向うに見える、金髪の男性像。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ
>>517
(『ハッピー・オルガン』)
──その一切合切が、『唐突』だ。
『タイトロープ』の事務所に呼び出され、
『社長』が来ると聞かされたのが、つい先刻だった。
久々に全員が勢ぞろいした矢先、
気が付けば──この狭苦しい部屋に『来た』のだ。
奇妙な『作動音』をきっかけにして──
>ALL
クルゥリ
部屋に全員が揃った時、おもむろに椅子が反転した。
現れたのは、金髪碧眼の白人だ。
端正と言ってよい顔立ちに、奇妙な『口髭』を蓄えている。
左の髭が『V』、右の髭が『S』の文字だ・・・・
そして、その手には、古びた一丁の『ライフル』。
愛猫を抱えるように、膝の上に置かれている。
「──『初めまして』だな、諸君。
オレの名は『エルガマル』。相棒の名は」
『ライフル』を一撫ぜし、
「──『アナル・キティ』」
「『タイトロープ』と『ゲートブリッジ』は、
どちらも、オレの作った会社だ」
519
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/26(土) 23:41:30
>>518
誰か一人が両方を立てたというのはあたったが
『ナツメグ』がその『誰か一人』というわけでもなかったらしい。
踊るスペースは無いが、どうも
事を構えるような状況でもなさそうだ
とりあえず……警戒はしつつも、聞く
「はじめまして、社長。
……疑問が多数浮かびましたが、伺っても?」
何故二社を立てたのかとか、
呼び出し、それもこうして『全員』を集めたのかとか、
このあとどうなるのかとか
スタンドの名前って誰が名づけてるんだろうとかとかとか。
520
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/26(土) 23:55:30
>>518
> ゴ ゴ ゴ
> ゴ ゴ ゴ ゴ
「コ、イツら……!
『ナツメグ』だけじゃあない」
「改造人間の『セージ』、
そして、人間改造の『ハッピー・オルガン』ッ!」
「き、さまら、なぜっ!?
なぜっ、我らが『護り屋』の本拠地に――――」
殺戮マシーンの面々が揃い踏みとなれば、刃の一本では事足りない。
冷や汗を掻きながら『剣』を解除し、柔道の構えのように両の開掌を持ち上げる。
何時でも『盾』を発現出来るように、少なくとも『初撃』だけは防げるようにだ。
>「『社長』なら、ここにきちっといるぜ」
「なにッ!?」
「バカな、一体どういう……?」
面妖なヒゲを蓄えた金髪の男。手にしたライフルを愛しげに撫で擦る手つき。
その仕草や貌よりも驚かせる一言、思わず掲げた両手をダラリと垂れ下げた。
>「『タイトロープ』と『ゲートブリッジ』は、
> どちらも、オレの作った会社だ」
「そうかッ! 『殺し屋』、『護り屋』。
――――その二社はほぼ『対立状況』にあり、
一つの依頼を巡って、闘いになるのも珍しくない。
――――『君主論(マキャベリズム)』には、こういう謹言がある。
『“傭兵を重用するなかれ、彼等は裏切るだけでなく、あまつさえ手を組む”』、と。
傭兵稼業を生業とする国民同士が、別々の勢力に雇われ、戦場で顔を合わせた時、
己の利益と同胞の生存の為に『戦争』が長引くのを狙った『傭兵』達は、
互いにわざと手を抜いて『戦況』を膠着させたッ!
し、信じられんが、歴史を紐解けば類似した『事例』はある。
だ、だが、まだ納得が出来んッ 説明を、説明を要求するッ!」
「貴方が『社長』であるなら、この事態をご説明願いたい!」
手近な壁を平手で叩き、『エルガマル』と名乗る男に向き直って、会見を求めたい。
521
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2015/12/27(日) 04:51:51
>>518
「家に帰してくれ…」
井上は力なく崩れ落ちた。
『ハッピー・オルガン』はその上に座る。
『〜♪』
楽しそうなことが起きるのは間違いなさそうだ、機嫌がいい。
522
:
『矛と盾』
:2015/12/28(月) 00:49:03
>>519-520
(高遠、ピエール)
初めて相見える『社長』を名乗る男──『エルガマル』。
「『伺う』なんて『無駄』は、いらねェな」
男が『ライフル』を持ち上げ、銃身を掴むと──
『シャコッ』
スライド操作によって、薬莢が排出される。
瞬間──高遠とピエールは、自身の疑問への回答を『知った』。
──何故二社を立てたのかとか。
呼び出し、それもこうして『全員』を集めたのかとか、
このあとどうなるのか
『ヨハネスブルグ』と呼ばれる
『スタンド国家』を目指す組織に対抗する為。
戦いには『攻め』と『護り』の局面があり、
異なる性質の戦闘部隊は『矛と盾』となる。
エキスパートを生み出すにはそれぞれに訓練を要するが、
両者を戦わせ、実戦経験を積ませることは育成の理にも叶う。
圧倒的な『強者』との実戦も、危険を最小限に演習できる。
必要以上の損耗を防ぐため、
両組織の隊長にのみ、この事実は教えられ、『潰し合い』は避ける。
【殺し屋】には【護り屋】以外の仕事も与え、
損耗することなく『殺し』の経験を積ませ、敵愾心も最低限に抑える。
また、両者は戦うことで互いの能力を把握し、研究する。
最大の敵は、最大の理解者でもある。
『傭兵』の例とは目的が異なるが、
これも一つの『予定調和内の闘争』だということ。
チィン カラ カララ……
「ここまで言えば、後はわかるヨな?
時が来た、ッてーことさ。
『ヨハネスブルグ』とおッぱじめる時がな」
エルガマルは転がる薬莢を拾うと、剽軽な笑いを浮かべた。
>>521
(『ハッピー・オルガン』)
これらの『知識』は、井上と『ハッピー・オルガン』にも伝わった。
細かい話を抜きにすれば、これから『戦争』だと──そういうことだ。
>ALL
「とはいえ、オレの予定は大幅に狂ッた。
本国南アフリカの本拠地に攻め入る為の組織だったが、
連中、若手の『ヤング・ダイヤモンド』を送り込んできた。
その前には『眠り男』だとか『月』も、連中の仕業だ。
この中にャ、偶然関わったり、仕事で相手した奴もいるよナ?」
「ありャ完全にしてやられた。かといッて放置すりャ町が終わる。
【護り屋】だけ使ッて凌ぐつもりだッたが、
【殺し屋】で勝手に動く奴がいたりで、もう無茶苦茶だ。
この町のスタンド使いの結束もあッて、被害は最小限で済ンだが」
コホン、と咳払いし、周囲を見渡す。
「当初の計画は変更する。
当社の最初の標的は、『ヤング・ダイヤモンド』だ」
523
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/28(月) 00:59:39
>>522
「『無駄を、省く』?」
いや、今はエルガマル社長の能力は置いとこう。
大分得心いった。
そういえば、『殺し屋』のことを『お得意様』と教えられたような気がするが
それもうなずける。お得意様にして、絶好の訓練相手、そういうことか。
(あ、薬莢は回収するんだなぁ……)
「あいつらを……『やる』んですね」
勝手に動く奴……『梁間』か。
ナツメグ、セージ、その他殺し屋と、
ピエール、他護り屋それぞれの面子に視線をやる。
524
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2015/12/28(月) 01:59:46
>>522
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ ゴキッ
四つん這いのまま震える井上は、『ハッピー・オルガン』にたしなめられた。
【なァんでもいィ〜んだけどよォ〜……………早く殺させろ】
525
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/29(火) 22:40:39
>>522
「『スタンド国家』とはいうが、結局の目的は『侵略』かッ!
メキシコの麻薬組織や『ISIS』と、なんら大差はない!」
『エルガマル』から与えられた回答を覚え、
最初に芽生えた感情は『怒り』、続いて『決意』、最後に『決心』だった。
「『テロ』には断固として対抗しなければならない!
テ ル ー ル
我々は『恐怖政治』に屈さず、怯えず、
正しい『心』と共に生きる権利を有するからだ」
ダンッ!と思いっきり近くの壁を平手で叩き、
黒曜石のように鋭い双眸で、その場にいる一同を見回した。
「連中は、一度は『壊滅』に王手を掛けたのだろう。
それは、ここにいる『高遠』なら解るはずだ。
此方から打って出る、是が否とも賛成だねッ!」
526
:
『矛と盾』
:2015/12/30(水) 02:38:36
>>523
(高遠)
エルガマル:
「おまえさんの仕事は『護る』方だが、
ま、戦場に立てば、区別にさして意味はねェ。
殴る拳、突き立てる牙、撃ち込む弾丸が残ッてる奴だけが、
戦いを終わらせることが出来る。
目的が違うッてだけで、最終的には『それだけ』だ」
『社長』の言葉を聞く、
【殺し屋】、【護り屋】の面々を、高遠は一瞥する。
普段と変わる様子がないのは、
話を知っていた浜岡と『ナツメグ』の二人。
「これで『テストバトル』も終わったことだし、
ようやっと本気で、このババァをブチ殺せるってコトだな」
殺意を剥き出しにした『ハッピー・オルガン』も、
別の意味で『平常運転』だ。
激昂するピエールを除けば、
もっとも衝撃を受けているのは、『セージ』のようだ。
車椅子に座る彼女は、ありったけの憎しみを
護り屋の顔ぶれに向けている──
『共同戦線』などまっぴらだと、歪んだ口元が語っている。
声こそ上げずとも、その視線の先にあるのは、
『護り屋』の中心である浜岡の丸い輪郭だ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
口に手を当て、驚きを押し込めた様子の新妻が、
『セージ』の視線に気づき、黙考している。
衝撃の事実より、その視線の方が、彼女にとって大事らしい。
>>524
(『ハッピー・オルガン』)
エルガマル:
「焦る必要はねェさ、『ハピオル』。
事態はすでに動いてる。出番はそう遠くねェ」
「それより本体にきちんと食わせときな。
戦いの前に『餓死』しちまうぜ? 酷い痩せ方だ」
エルガマルも、井上には随分な扱いだ。
>>525
(ピエール)
「ああ。『ISIS』なんぞと大差はない。
連中にも大義があり、武器がある。
互いの『正義』を比べても、正答なンざないが、
仕掛けられた側が大人しくする道理はない・・・・
『暴力』に対抗するのは、正当な権利ッて奴だ」
昂るピエールを乗せる『社長』。
「さて、『ヤング・ダイアモンド』は9人いる。
日本に来てるのは8人だが、その中から誰を選ぶか、だ。
これは状況次第で変わるが、
『危険性』と『情報量』から目星はつけてある。
【性豪】こと『ルンクス』。【闇狩人】『スヴァルト』。
追ッて情報は伝えるが、どッちもヤバい相手だ。
このメンバーで突ッ込んでも勝算は読めねェ。
『アフリカ最強』のスタンド使い・・・・その一角ぐらいに考えていい」
527
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2015/12/30(水) 04:21:02
>>526
【…】
『ハッピー・オルガン』は特に会話をしない、これ以上は必要ないと判断したからだ。
人間と、その精神、離れがたく結びついているものは、一旦離れてしまえばそれはもう別個の生命体だ。
今の『ハッピー・オルガン』にとって人間は、意思疎通のできる動物、程度の認識しかない。
飼い犬か、自分のでない犬か、そういう区別だ。
飼う以上はちゃんと餌も与えている、まったく失礼な話だ。12時間前に草と水と小動物を与えた。
こいつは動物を飼うのが好きなようなので、わりと楽しめた。
528
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/30(水) 09:36:54
>>526
衝撃は有る。
しかし、『セージ』と『新妻』の動きに目をやる位には余裕もある。
『殺し屋=攻め手』であるからして、前に立っている間はいいだろうが
ナツメグが止めないと止まらないタイプだったはずだ、セージは。
少し考えておく必要はありそうだ。新妻には気づくかは置いといて、目線を送っておく。
529
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/30(水) 21:03:34
>>526
「――――ああ、全くだとも!
そうか。もう、『敵』は決まっているんだな。
【闇狩人】『スヴァルト』、せ、……せいごう?」
場にそぐわぬ『せいごう』という単語に『整合』が取れず、
それに『性豪』の漢字を当てはめるのに『10秒』を費やした。
情報は後から伝えられる、とのことだったが、奇怪な話だ。
「ま、まあ、『出生率』も『侵略』にとって重要だからな。
100年、200年と立てば、『多産文化』が人口において、
『少子化』した社会を駆逐するのは、火を見るより明らかだ」
「……しかし、『護り屋』と『殺し屋』、
社長が磨きを掛けた『育成枠』で勝てないとなると、
それこそ我々も『傭兵』を依頼することになるのでは」
今のままでは『勝算』が読めない、と士気を下げる言葉を述べるということは、
きっと、『勝算』を高める何らかの方法を、用意しているに違いない。
そう得心し、『エルガマル』の表情を伺うように、じっと視線を向けた。
530
:
『矛と盾』
:2016/01/02(土) 01:10:35
>>527
(『ハッピー・オルガン』)
エルガマルを無視し、
新たな『標的』の登場を楽しみに待つ。
>>528
(高遠)
新妻に視線を送ると、一瞥される。
だが、一瞥だけだ──
大勢の前では口にしづらいことなのかもしれない。
>>529
(ピエール)
エルガマル:
「ルンクスの能力は、『嫁』を作ることだ。
フザけたスタンドだが、『嫁』が絶対服従なら、
人類の半分の『天敵』ッてトコだな。
こッちも調査中なんで、能力の全貌はわかッてねェが、
『女社員』を行かせるのは『危険』だと考えてる」
「つまり『ナツメグ』に『音無ピエール』。
おまえらの出番ッてわけだ」
ピエール、そして『ナツメグ』を見て、言う。
「それにおまえさんも──まさか『女』じゃねェだろ?」
そして『ハッピーオルガン』を指名──
見るからに凶悪なメンバーだ。
「傭兵?
それで勝てるなら、オレは会社なんぞ作らねェさ。
とはいえ、社員の集まりが悪かったのは事実。
何かの形で埋め合わせるか、
女も一人か二人、追加するしかねェな。
関係者がどれだけ乗ってくるかにも寄るがよ。
ま、腹案はある。『無駄死に』はさせネェから、安心しな」
気軽に笑い飛ばす金髪碧眼の奇人からは、
およそ安心の二文字は感じ取れない・・・・
「他に質問がなけりゃ、話は以上だ。
戦地に赴く前に、後悔しないよう準備するンだな」
531
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/01/02(土) 01:19:15
>>530
「闇狩人? の『スヴァルト』って奴は、どういうのなんです?」
おそらく自分はそっちに行くことになるだろう。
こちらについても聞くだけ聞いておく。
それに相対するのは自分、浜岡さん、新妻、そして『セージ』になるだろうから……
セージ、浜岡、新妻の因縁らしきもの……その行方についても、聞いておかねばならないだろうが
532
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/01/02(土) 10:40:45
>>530
ス…
『ハッピー・オルガン』は消えた。
「ぶはぁッ! ゼー ゼー ゼー ゼー…
た…頼む…食い物をくれ…も、もうあきらめた。どうせ逃げられないし、覚悟する。
あと、ナイフをくれないか、いざという事もあるだろ?」
解放された井上はエルガマルに要求する。
533
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2016/01/03(日) 22:26:45
>>530
「『嫁』を作る?
……なるほど、理解を越えた能力だ。
おぞましい、そう言い換えてもいいが、
それを利用して『支配』を目論むという点が、最もゲレツ極まりないッ!」
憤然としたまま会話を続ける。
「『エルガマル』、貴方はそう仰られたな。
この『一大事』に『成長』を促すというだけで、
危険な『賭け』や『試練』を与えようとは、
流石に思っちゃあいないと考えている――――」
「今、貴方に出来る『最善』がこれだと、信じるよりない。
よって、『質問』も不要だ。『情報』は追って入るのだろう?
その『最善』に、『全力』を以って応えるのみだ」
周囲を見回し、『ナツメグ』、『ハッピー・オルガン』、そして『井上』の元へ向かう。
「『六甲おろし』の因縁もあるが、今は果たす時じゃあない。
『思想』も『目的』も異なり、互いの『正義』を割って刃を向けた同士、
――――今、この度は『力』になってほしい。
どんな形であれ、『協力』こそが新たな『力』を生む、
……私自身が『痛感』していることだ」
右手を『ナツメグ』に、左手を『ハッピー・オルガン』に差し出す。
534
:
『矛と盾』
:2016/01/05(火) 00:43:05
>>531
(高遠)
「『マンハンター』だッた過去は有名だが、
スタンド能力含めて、それ以外は『ほとんど不明』。
あやふやな情報は、かえッて危険だから教えられねェ。
とは言えその時が来たら、出たとこ勝負を頼むコトになるが」
高遠を見つめ、意味深に目を細める。
「──案外、おまえさんの方が、
先に連中と接触するかもしれねェ」
>>532
(『ハッピー・オルガン』)
フシュ!
自ら解除される『ハッピーオルガン』。
井上はエルガマルに食事とナイフを要求するが──
「おいおい。
ここに食い物があると・・・・いや、マ、これでよけりゃ」
ポケットを探ると、『チュッパチャップス』を一本取り出し、
厳かに差し出した(チョコミント味)。
「ナイフの持ち合わせはないねェ。
オレァ剣だの刀だのを持ち合わせる悪趣味はないンでネ」
そして、井上の前に、ピエールが手を差し出す。
協力を申し出、握手を求めているようだが・・・・
>>533
(ピエール)
『エルガマル』:
「ああ。オレがおまえさんらにしてやれるのは『最善』だけさ。
仮にそうでなかったにせよ、
それがオレの望む世界の『最善』で、『最適解』だ」
「情報も可能なだけ教えるさ。
それを調べようとしてるスタンド使いたちもいる。
その内、結果が出るだろうゼ」
ピエールは改めて『ナツメグ』と『ハッピーオルガン』に向き直り、
悪手を求める。
差し出された手を前に、
『ナツメグ』はスナック菓子の油で汚れた手を服の裾で拭き、
おもむろに
ガサッ! ボリッボリッ
ゴクンッ
「・・・・『正義屋』と慣れあう趣味はねえ」
指の油を舐め取りながら、付け加えた。
「『同僚』のよしみで、背中は狙わねぇよ。
だがお手て繋いで『共闘』はおまえらでやれ」
「オレは『殺し屋』だ。
殺すも殺されるも、人間一人。
『タイトロープ』は群れてはいるが、それぞれ独立した『個人』だ。
『チームプレイ』なんぞ、殺しの世界じゃクソの役にも立たん」
その言葉に、『セージ』が力強く首肯するのが見えた。
もう一方の『ハッピーオルガン』は言葉もなく消え、
その後にはひどい格好の井上だけが取り残され、
ぼんやりとピエールの手のひらを見つめるが・・・・
535
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/01/05(火) 14:09:01
>>534
「!」
バリバリムシャムシャゴクン
「ハムスターだぞ…その前は文鳥、その前はアメリカンショートヘア―…猫の品種だよ。
そういうのが俺の最近の食事だ、狂いたくても狂えねえ」
>>533
(ピエール)
「助けて…」
井上は力なくピエールの手を握った。
536
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/01/05(火) 19:25:46
>>534
「いやいやそんな……とは思いますけど
無いとは言い切れませんね……」
「『人狩り』かぁ」
ルンクスとは肩書?二つ名?の違いから
完全に戦闘、それも殺す事をメインとした能力なのだろう…と当たりをつけてみる。
要注意だ。浜岡に言われた、『クレモンティーヌでもなんとかならない敵』
と見て考えておくしかない。
「今は主義主張のすり合わせを行う余裕も無いし、
……背中を狙ったりバッティングしなければそれで十分だわよ」
ナツメグの言葉を首肯しつつ返す。
セージにも掛かればいいけど……まぁ聞いたところで聞き入れはしないだろうなぁ。
537
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2016/01/05(火) 23:48:45
>>534
『エルガマル』の言葉に力強く頷いた。
今は唯、『情報』を待つしかないだろう。
「『慣れ合う』気はない、か。
だが、『慣れて』いく必要は、ありそうだな」
少なくとも、彼らの『間合い』というやつには、だ。
向けた右掌を緩やかに引っ込め、静かに息を吐いた。
>「助けて…」
「――――なんとか、考えてみる」
本体の思い通りにならない『スタンド』がいることは、
『月』の一件で痛烈に『理解』している。
――――『ハッピー・オルガン』の性質を探るためにも、
『協力』を申し出たのだが、この分では難しそうだ。
今のピエールに出来ることは、『井上』の手を力強く握ることだけだ。
難しそうに眉根を寄せて、急な『合併』で生まれた『同僚』の気質に思いを馳せる。
「私にも『打算』があってのことだ。
――――無理は、言うまいて」
一人、己を納得させるように呟いた。
538
:
『矛と盾』
:2016/01/06(水) 23:30:38
>>535
(高遠)
『ナツメグ』:
「あぁ・・・・そういうこった。
オレは『殺す』、おまえらは『護る』。
アテにはしねぇが、お互い仕事をこなせば面倒が減る」
「──ババァがいねえんじゃ、期待は薄いがな」
「・・・・おやおや。うちの新人の実力は、
『大阪』で嫌ってほど教えたはずだけど、もう忘れたかい?
物忘れが進んでるなら、菓子より小魚でも食べたらどうだい」
「ばばぁ・・・・!」
メイド服のまま腕組みする浜岡に、『ナツメグ』が毒づく。
「それより、『セージ』の方があたしは心配だね。
あんたの指示なしで『仕事』が出来るのかい?
たいてい、『してやられて』た気がするがねぇ〜」
人を食った物言いに、『セージ』の視線が刃物の鋭さを帯びた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
仲がいいとも悪いとも思える両団長の会話の中、
無言の『セージ』の様子を、やはり新妻は意識しているようだ。
>>535
>>537
(井上、ピエール)
「・・・・そういうこった。
とりあえず、オレらの邪魔だけはすんな。
『仕事』の邪魔になるなら、容赦なく『排除』する。
敵でも味方でも、無関係でもそれは変わりねえ・・・・
『殺し』はシンプルかつスマートに・・・・だ」
体格に見合わぬ信条を残し、ナツメグは浜岡らと向き合う。
──ピエールは残された井上の手を握りしめる。
この男が、自身のスタンドの虐待を受けているのは明らかだ。
だが果たして、彼を苦境から救う手はあるのか?
ましてや、それが仕事上とはいえ──『仲間』だとすれば。
>ALL
エルガマル:
「オレからは以上だ。
【殺し屋】【護り屋】には遠からず連絡がいく。
いつでも動けるよう、準備しといてくれ。
それじゃあ解散──『無駄』のないようにな」
『シャコッ』
髭男の手元から、『薬莢』が飛び出したその瞬間──
エルガマルと『タイトロープ』の一群は、部屋から消え去った。
出現した時も、おそらくそうであろうと思われる、
鮮やかな手並みだった。
「・・・・それでは、我々も解散だ。
今日はごくろうさま」
ハイランドが手を打ち、改めて解散を告げる。
ぞろぞろと局長室を出ていく【護り屋】たちは、
互いの胸に秘めたものを言葉に出来ぬまま、次々に退社していく。
高遠が、携帯に着信したメールに気付いたのは、
その少し後のことだった。
539
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/01/06(水) 23:39:31
>>538
……実際の所、それは大分気になった。
手綱の取れる騎手のいないじゃじゃ馬のようなものだ。
まぁ戦力を分断せざるを得ない状況だ、
残った面子でどうにか『する』しか無い。
帰路。
ベレーごしに頭をポリポリかきながら
ミッションブリーフィングのことを考えていたところで
「……っと」
メールが来ていた事に気づく。誰のだろう。ちゃんと見るよ
540
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/01/08(金) 10:33:49
>>538
「へ、へへ…あんた…いい人だな』」
解散した後も、ピエールについていく。
「頼むよ…不安なんだ、いつあいつが出てくるかわからないし…」
541
:
『矛と盾』
:2016/01/08(金) 18:24:35
>>539
(高遠)
──メールの送信者は『新妻』だった。
────────────────────────────────
本日はお疲れ様でした。
先刻、お気づきになられたようなので、
私の知るところをお伝えします。
浜岡さんと【殺し屋】の関係についてです。
私が入社して間もない頃、
【護り屋】と【殺し屋】の馴れ合いじみた関係を
浜岡さんに問い正したことがあります。
ご存知の通り、私は曖昧な状態を嫌う性分です。
今日の社長の説明で疑問が氷解しましたが、
不満を隠さない私に対して、
浜岡さんはご自身の秘密を一つ、教えてくれました。
浜岡さんは、かつてはフリーの『殺し屋』だったそうです。
出産を機に引退したとのことですが、
その際のお子さんが、今の『タイトロープ』に在籍しています。
『夏恵』という名前で、おそらくは『セージ』のことでしょう。
『タイトロープ』に他の女性はいませんし、
浜岡さんは何気につけ、彼女を気にかけていましたから。
また、『ナツメグ』についても、
『殺し屋』だった時代からの関わりだと思われます。
数年前から『行方不明』になった彼の母親の話題が、
二人の間で定期的にやりとりされています。
おそらくは、共通の関係者なのでしょう。
なぜ、実の娘と争う組織に所属し、戦い続けたのか。
二人の間の亀裂はなぜ生まれ、実際はどう思っているのか。
プライベートな内容ですし、
浜岡さんに確かめる機会を、私は持ち得ませんでしたが、
ともに戦うであろう高遠さんには、
知っておいてもらいたく、不躾なメールを致しました。
私が知ることは、これが全てです。
また、憶測や想像も含まれるので、事実と異なるかもしれません。
心して、戦いに臨んでくださいますよう。
それでは。
新妻 小百合
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