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【ミ】 【護り屋】『ゲートブリッジ』
342
:
【護り屋】の風景
:2011/11/27(日) 23:48:47
>>339
>>341
(高遠)
自身は10m近く距離を取りながら、
『クレモンティーヌ』に、命令を投げる高遠。
『アレキサンダー・スペック』の『光速移動』が使えれば、
それは確かに、絶大な戦力となるが・・・・
「『フォックス1』……だったかな」
タ タン ! ボッ!
リズムに同調し、『パートナー』の拳が北西へ突き出される。
・ ・ ・ ・
――『失敗』だ。
伊吹も『クレモンティーヌ』も『光』と化すことなく、
ただただその場で、回転を続けている・・・・
>>340
(伊吹)
『7分』という時間は確かに短い。
ボクシングならばたったの『2ラウンド』だ。
ならば、知恵を使い、浜岡を奇襲するしかない――
タ タン ! ボッ!
『リズム』に完全に同調し、自身の体が華麗に舞う感覚は不思議だった。
『リズム』に合わせる限り、手足の挙動は自由が利く。
おそらくは『クレモンティーヌ』が許容しているのだろう。
『踊り』を乱すようなことをすれば、制御権は瞬時に奪われるに違いない。
自らの拳が『リズム』と同時に北西に突き出される。
高遠の意図は理解できた。
『光速移動』が発生しない――その『原因』もまた。
343
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/11/28(月) 00:04:09
>>342
見ている限り、浜岡に動きはある?
344
:
【護り屋】の風景
:2011/11/28(月) 00:13:08
>>343
(高遠)
>見ている限り、浜岡に動きはある?
ない。
こちらを注意深く観察はしている。
345
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/11/28(月) 00:22:56
>>342
「おぉ〜〜不思議な感覚だぜ、ったくよぉ〜」
「おっ?……………アぁ」
発生しなかった『光速移動』。
今の『クレモンティーヌ』と『アレキサンダー・スペンス』の状況から判断するに。
「おぉい『嶺』ぇ」
「打撃じゃねぇ、『光速移動』は『掌』を向けさせるンだ。
それに固定が足りねえ、手ぇ繋いでるだけじゃあ無理だぜぇ──しっかりくっつけろィ」
そう告げると、『リズム』の中で回転を続けつつ周囲へと目を張り巡らせる。
346
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/11/28(月) 00:31:27
>>342
「……げっ」
伊吹のスタンドに対する理解が足りなかったのか
それとも、使用できないという結論か。
>>345
……おそらく前者だな。
ラケット片手に、空いた手で頭を抱えたくなる気持ちを抑え、指示を飛ばす
『クレモンティーヌ』の体全身を、伊吹にしがみつかせる。
伊吹の足だけで立つという変則的なリフトの状態にして、
伊吹の手を開かせ、『掌』で『サイドライン』と『床板』の交点へ伸ばす。
狙いは変わらず。
(……こ、今度こそ……)
347
:
【護り屋】の風景
:2011/11/28(月) 01:04:35
>>345
(伊吹)
自分のスタンドのことだ。誰よりも把握している。
高遠にアドバイスしながら、周囲への警戒を怠らない。
もっとも、回転しながらの警戒は万全とは言えず、
浜岡以外の相手は皆無なのだが・・・・
再び、自身の体が動くのが感じられた。
今度は――どうか?
>>346
(高遠)
伊吹の能力への理解が足りていなかったことを知り、
改めて工夫する高遠。
しかし、『しがみつかせる』という指令を、
『美しくない』という理由で『クレモンティーヌ』は跳ね除けた。
しかし、高遠の意図は察し、別の方法で『リフト』する。
伊吹の掌を掌を合わせ、それを主軸に、軽やかに――『跳躍』。
『踊り手』の二人が、一つのオブジェとなった一瞬を狙い済まして、
伊吹の手が持ち上がり、そして――
シ ュ オ ン !
閃光が体育館を貫いた。
二人の影が、瞬時に狙った場所へ『移動』する。
『成功』――だ。
「・・・・やれたね」
ザッ
浜岡が、体の向きを移動先へと切り替えた。
ドリブルは間断なく、刻み続けている。
348
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/11/30(水) 00:59:11
>>347
(『美しくない』、か……)
『踊り子』としての高い誇りを感じさせる応対だったが、
とっさの状況では出来るか、考えねばならないな。
どうも、あらかじめタイミングを見ないことにはどうにもならなそうだ。
実際のところ、当人(?)の動きを見てつかめると思うが……さて。
しかし、距離が開いているが、どうも完全に『待ち』に入られただろうか。
で、あればことを起こすのはもう少し後……か……
『クレモンティーヌ』は緩やかな回転から少しずつテンポをあげながら、1歩ずつ廻りつつ踏み出させる。
それに足音をあわせながら高遠も、足を踏み出し、浜岡さんの背後に廻っていきたい。
位置的には中央から見て南東側あたりを目指す。距離的には少し近づくだろうか。
こちらを向いてなくても『予想』して攻撃が飛んでくる可能性もあるので、注意は忘れず。
349
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/11/30(水) 01:07:33
>>347
「ンだぁ〜〜〜?
しがみつけば良いだけじゃ…………っとぉ!?」
とにかく移動は出来たが、それまでの『1挙動』。
どれだけ行動が早かろうと『光速』にとっては地球を何周もできる程のロスだ。
「ま、まぁ。したらば行くぜぇおイ!」
言いつつもテンポは『クレモンティーヌ』任せ。
近付いて行くのならば、『浜岡』の動きを見て初動を捉えようとし。
かつ、『浜岡』が視界外に出した『高遠』の挙動を捉えていないか監視する。
350
:
【護り屋】の風景
:2011/11/30(水) 23:53:44
>>348
(高遠)
『クレモンティーヌ』を操る者として、その性質を熟知せねばならない。
『自身を知る』という言葉を、別の意味で高遠は学び始めていた。
シル シルシルッ
『パートナー』と手をつなぎ、緩やかに回転。
女性型の『クレモンティーヌ』は、いつになく艶やかなように思われた。
その足音にあわせ、高遠もゆっくりと、南東の方向へと向かう。
時計の秒針のように慎重に、コート中央の『守護神』に気取られないように。
彼女は動かない・・・・気付いているかさえ読めない。
やがて、高遠は狙いの位置に到達した。
浜岡までの距離は、約『8m』。
>>349
(伊吹)
シル シルシルッ
高遠の指示であろう、緩やかな回転の中で、
次第に浜岡に接近していく二人。
回転スピードはゆっくりと上がっているようだ。
浜岡に背中を向ける瞬間は、なかなかに肝を冷やす。
ダム ダム ダムッ
浜岡に動きはなく、『初動』は見えない。
ただ、じりじりと角度は変わっている。
左手に『踊り手』二人を収めるような位置。
『ウィンター・ブランケット』の左手が、常に護れる角度だ・・・・
浜岡の視線は宙を見ており、高遠を追っているようには見えない。
だが、それは今までも同じことだ。
それでいて、万全の対応をされてきているのだ――
『踊り手』の間合い・・・・浜岡まで『4m』。
351
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/01(木) 01:45:50
>>350
浜岡と『W・ブランケット』の姿勢について
両者ともに、左の半身を北北西のあたりに居る踊り手2人にむけ、
右の半身は南東側に居る高遠に向いている、
という理解でよいだろうか
352
:
【護り屋】の風景
:2011/12/01(木) 01:50:56
>>351
(高遠)
その認識でよい。
353
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/03(土) 01:22:36
>>350
自分の精神の力に嫉妬というか、
目を惹かれかけるというのも稀少な経験ではなかろうか。
しかし、動かぬ浜岡さんの眼が気になる。
周辺視野という奴がある。 人間注視しなくても
目の前を中心に120度ぐらい周りを見ることが出来るやつだ。視界の端で何か動いた、というアレ。
当然焦点は合わないのでボヤけているが、大きな動きをすれば察知されてしまうだろう。
……能力発現自体は注視しなくても良いと見るべきか、
注視が出来るように周辺視野で存在を感知していると見るか。
(……立ち止まっては、居られない……)
単発ではどうにもならない、だとしたらやはり2方向から動くしかないだろうが
高遠の距離が少々、『同時』を狙うには思った以上に、遠い状態だ。
『踊り手』2人は南西に移動しつつ、高遠はラケットを手に提げてそのまま接近する。
354
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/03(土) 01:33:33
>>350
「ダンスは苦手な筈なんだがぁ〜〜〜
どうも、こう、上手く行くと面白いなオイ」
「『こっちの』ゲームも楽しくしてぇよなぁ?」
無駄口。
若干でも『浜岡』の意識をこちらに向けさせ続ける。
身体の動きは『クレモンティーヌ』に任せている………
まずは、直接叩けるようになるまで近付かねばならない。
「(俺の手札は『制限下での自由』、射界制限枠の中でっつー事だが。
体制さえ良ければ『飛ぶ』事も行ける)」
時折『クレモンティーヌ』のテンポに『構える動作』を混ぜる。
目を離したならば本当に襲ってくるであろう、という事を意識に刻ませる。
『高遠』の方へと過剰に視線を向ける事もしない。
視線は語るからだ、意識は『浜岡』へと向けておく。
355
:
【護り屋】の風景
:2011/12/04(日) 23:16:02
>>353
(高遠)
周辺視野を活用することは、武道の世界では常識だという。
視界にさえ入っていれば、その動きを察知し、
より素早く反応、対処できる・・・・その訓練が存在する。
浜岡に武道の経験があるのか、それは判らないが、
【護り屋】の守護神――そう謡われるからには、
多人数、多方向からの攻撃など、日常茶飯事に違いない。
脳裏で思考し、脳内で試行しながら、
高遠は浜岡までの距離を詰めていく。
同時に、『踊り手』側は、弧を描いて『南西』へ。
そして、浜岡までの距離が、『6m』に迫った時だった。
ズギュッ!
唐突に、『ウィンター・ブランケット』が動いた。
その右手に現れたのは、もはやおなじみの『マット』。
壁のようなその端を、易々と右手に掴んで真上に振り上げ――
>>354
(伊吹)
挑発する伊吹。
「面白くしたけりゃ、前に出ておいで。
そんなところで『踊って』ると・・・・」
軽口につきあう浜岡だが、視線はよこさない。
浜岡を中心に弧を描いての移動が、
ちょうど、浜岡の真東に差し掛かった時だった。
ズギュッ!
唐突に、『ウィンター・ブランケット』が動いた。
その右手に現れたのは、もはやおなじみの『マット』。
壁のようなその端を、易々と右手に掴んで真上に振り上げる。
「・・・・『本体』が、おいてけぼりだ」
虚空を見たまま、笑い、そして――
356
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/04(日) 23:26:09
>>355
現在、『伊吹』から『高遠』の姿は見えているか?
『マット』や『浜岡』などに隠れてはいないか?
357
:
【護り屋】の風景
:2011/12/04(日) 23:30:04
>>356
特に隠れてはおらず、見えている。
358
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/05(月) 20:37:59
>>355
>>347
で光移動に成功したとき、移動のタイミングは
跳躍中のどの位置だっただろうか。
359
:
【護り屋】の風景
:2011/12/05(月) 23:23:07
>>358
(高遠)
>
>>347
で光移動に成功したとき、移動のタイミングは
>跳躍中のどの位置だっただろうか。
真上の位置。
360
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/05(月) 23:47:04
>>359
感謝。そして追加。
マットのサイズはどれほどのものか。
>>302
のときと同じサイズ?
361
:
【護り屋】の風景
:2011/12/05(月) 23:51:49
>>360
(高遠)
>マットのサイズはどれほどのものか。
>>302
のときと同じサイズ?
その認識でよい。
362
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/06(火) 00:19:37
>>361
重ねて感謝
>>355
武道……荒事も日常茶飯事と考えれば、
そこで発揮される技術も、『マスター』の域に達していてもおかしくはない、か。
もはや見覚えがあるレベルとなった『マット』。
単純ながら、今日だけでも何度煮え湯を飲まされたことやら。
ただ、わかってきた。浜岡さんが使う場合、コイツは質量攻撃と分断が主な用途だ。
この場合は質量攻撃にも使うつもりだろうが
まずは分断するはずだ。分断……『何を』分断するか。決まってる
「カムバックだよ……!」
ふたり
『私』と『踊り手』の『間』だ……!
『跳躍』と移動の準備はあらかじめ整えさせた。(
>>353
)
後は、このラケットの十字に向けて移動させる。
出来れば、跳躍の瞬間に移動させたいところだが……先ほどの跳躍は頂点でのものだった。
だとすれば、南方向に跳躍。頂点で『光移動』発動。ねらい目は高遠のラケット。
マットをそのまま振り下ろしてくるか、でかでかと動かしてくるだろう。
視界をふさがれぬよう、ラケットの位置を左右、或いは下に振って、灯台の明かりのように誘導する。
更に……帰還体勢は、伊吹の足を、降りぬく直前の姿勢。 振り下ろしてくるにしても、
さえぎりに使うにしても、マットを蹴り飛ばし、押し返したい。
363
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
364
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/06(火) 00:58:05
>>357
感謝感謝。
>>355
「ワンパターンがワンパターンとして片付けられねえ。
…………まったくよぉ」
『おなじみ』と言える程に見た。
しかし、『破壊不能』で『剛力繊細が扱う』となれば、やはり恐ろしい相手だ。
「間合いに入れって事だよなぁ。
あ〜あ〜分かってるぜぇオイ」
『高遠』へと目配せする。
その動作を支配させている相手、自分の身体の動きで予備動作は理解できる。
『跳躍』の瞬間、袖に入れていた物を『落とす』。
それは一片の布。
>>337
にて握り(握4)
>>345
にて袖口に入れ(回転動作に紛れて袖にin)
>>354
にて動きに合わせ不安定に(袖口に)
そうして動作の勢いで落とさせる『点数板の4』。
そしてその一片に目を奪われたなら。
『高遠』の操作する『クレモンティーヌ』と『自分』に間に合わぬ。
一瞥もくれないなら、その『4』は暫く気づけない地雷として設置される。
裏か表かは運次第だが…………成功を祈るしか有るまい。
365
:
【護り屋】の風景
:2011/12/07(水) 00:29:45
>>362
(高遠)
浜岡が『マット』を持ち出すのは、これで何度目だろう。
高遠は、その傾向を計算し、浜岡の先を読む。
『質量攻撃』と『分断』――
その両方に対処すべく、『クレモンティーヌ』に命令を飛ばす!
バ ッ !
聖なる剣のように頭上に掲げたラケットを左右に振り、
『クレモンティーヌ』と伊吹に『十字』を向ける。
それとほぼ同時に、
ビュォオオオオオウッ!
風を切り裂いて、『マット』が飛来した。
縦回転のついた『柔壁』の狙いは高遠――
いや、わずかに西に、掠めるよう外しているか?
シュ オン!
しかし――『アレキサンダー・スペンス』!
『光速』の騎士は、『マット』を瞬時に追い抜き、到達した。
移動時の姿勢のまま、空に掲げられた『クレモンティーヌ』の両脚。
溜めていた『音楽』が再開する。
―――― ド ボォォ オ ア!!!
『リズム』に後押しされた、これ以上はないという渾身の蹴撃が、
『マット』を横殴りにへしゃげ、浜岡へと吹っ飛ばした!
「・・・・いいねえ。
機転が利くようになってきたじゃあないか」
バシ イィ
微笑む浜岡。
そして『マット』を両手で受け止める、『ウィンター・ブランケット』。
>>364
(伊吹)
『光速移動』も蹴りも、高遠の指示。
伊吹は今では人形に過ぎない。
だが・・・・この『仕込み』。
これだけは、自分の意思で行ったものだ。
袖口に隠し、そしてさりげなく落とした『点数札』。
床に落ちたそれが、申し分なく『4』の数字を表にするかは『賭け』だが・・・・
少なくとも、『マット』を受け止めた浜岡はこちらを向いている。
背後の異変に気付いた様子はない――!
ド ド ド ド ド ド ド ド
366
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/08(木) 23:15:57
>>365
マットを受け止めた『W・ブランケット』と浜岡の姿勢、(マットをどのように持っているかも)
また、『踊り手』との距離について訊きたい。
367
:
【護り屋】の風景
:2011/12/08(木) 23:52:50
>>366
(高遠)
>マットを受け止めた『W・ブランケット』と浜岡の姿勢、(マットをどのように持っているかも)
>また、『踊り手』との距離について訊きたい。
浜岡&スタンドの位置は同じ。
二人とも高遠&踊り子ペアの位置に正面を向いている。
『マット』を受け止めた様子は、両手を突き出したよう。
『ウィンター・ブランケット』の両手をもって、縦回転して戻った『マット』の縁を掴んでいる。
二人と『一体』と、浜岡達との距離は、『6m』。
368
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/09(金) 23:59:22
>>365
気になった点が有る、質問したい。
今までの戦闘で『照明』などを破壊した結果破片などがバラ撒かれていたが。
現在『浜岡』の周囲に残っているだろうか?
369
:
【護り屋】の風景
:2011/12/10(土) 00:12:28
>>368
(伊吹)
残っていない。
綺麗に掃除されたようだ。
370
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/10(土) 00:17:29
>>367
感謝
>>365
普段、意識していない『光』の速さを、思い知らされた気分だ。
「お褒めに預かり……いや、それは……『ゲーム』が終わって、
ボールが取れたときに改めて聞きたい……かな」
地面に障害物等はないようだが、シーツなどの妨害がまた来るとも限らない。
そうなれば一環の終わりだ。
しかし、縦方向とはいえ、それなりの分厚さを持つであろうマットが両手で目の前にある以上、
多少なりとも視界に死角が出来る筈だ。
そこへある程度隠れるようにして、『踊り手』を浜岡さんに接近させる。
左手で伊吹の右手をつなぎ、左後ろに配置するようにしながら、
ペアフィギュアの併走と同じ要領で、地面をすべるように行こう。
……足元には注意を払って。
高遠も、人力で少し遅れるとはいえ、続く。 『踊り手』に追従するように。
371
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/10(土) 00:33:02
>>369
回答感謝。
>>365
「俺より上手く使われっとぉ〜〜〜〜
ちょいと自信無くなって来るよなぁぁあ」
やはりの『クレモンティーヌ』の情熱の支配力。
心に浮かぶ熱が自分の物だけで無い事が分かる……
二人分、いや三人分の。
その『意思』。
「さあ、もっと踊らせて貰おうかねぇっ」
そして『情熱』の一方。
路上のスリのように『視線』と『手先』で細工を弄する。
目は『浜岡』の動きを睨み付け。
『認知発動』の『ウィンター・ブランケット』の『寝具』が出ないかを、
『浜岡』自身がどう『スタンド』を振るって来るかを見逃さない。
また、『手先』はだ。
『踊り』の動きに合わせてポケットから『点数板』を一枚握る。
精々一挙動、この程度しか出来ないだろうが……今の自分では十分だろう。
372
:
【護り屋】の風景
:2011/12/11(日) 22:42:46
>>371
(伊吹)
手と手を通じて流れ込む『情熱』のシンパシー。
それこそが、己がスタンドと比してなお圧倒的な、
『クレモンティーヌ』と『踊り子』のパワーの源泉だと悟った。
シュアァアアアア――――ッ
体育館の板間を、氷上のように滑っていくのは
なんとも奇妙であり、また心地よい感覚だ。
同時に、伊吹は自分の仕事も忘れない。
まずはポケットから『点数板』の布を手中へ。
これは滑走開始時に両手を挙げる動作に便乗した。
浜岡にはバレているだろうが、要は『使い方』だ。
浜岡の目線は常に確認し、『認知発動』を警戒する。
視線はこちらを向いており、それ以上の警戒は『無理』だ。
そして、彫像のように動かぬ『ウィンター・ブランケット』にも
目を配り、油断しないよう――
ズ アァアア
動いた、と気付いたのは、直感に近かった。
ウィンター・ブランケット自身は、ほとんど動いていない。
『マット』だけが、突如巨大化した――そんな感じだった。
ビリッ!
伊吹の緊張が『クレモンティーヌ』と高遠に伝わるのがわかった。
ここはもう、浜岡の『間合い』なのだ――!
>>370
(高遠)
『マット』を掲げる様子から、死角を期待する高遠だが、
『マット』を持つのは、浜岡より二周りは大きな
『ウィンターブランケット』。
空中はいざ知らず、地上に『死角』は存在しない。
それでも、『ウィンター・ブランケット』自身の死角を期待して、
『マット』を挟むようにして、接近する『踊り手』二人。
さらに『3m』ばかり離れて、本体の高遠もその後を追おうとする――それより、早く。
ズ アァアア
先に間合いに到達したのは――浜岡の側だ。
『マット』の長さは2m近く。
それは槍ほどの射程を意味する。加えて、その巨体。
『徒手空拳』の『クレモンティーヌ』と伊吹が到達する、
遥か向こうから――
バオォオン!!
『マット』が、縦に振り下ろされた!
狙いは一瞬で分かる。『クレモンティーヌ』の手。
『踊り手』同士を繋ぐ絆を、寸断するつもりなのだ!
(パス精ACA)
373
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/13(火) 23:14:24
>>372
「分断……そういう手もあった……」
流石といおうか、恐るべしといおうか。
こちらのダンスに必要なものを、的確に攻めてくる。
だが、単純に攻めあぐねてのがむしゃらのつもりではない。
ボールを手放させる
【伊吹を『振り回す』ため】の動きも、考えてあった。(
>>370
)
「伊吹……『歯ぁ、食いしばりなさい』……!」
『クレモンティーヌ』が、右に踏み込みつつ、左腕を後ろに回す回転を行う。
そうすると、伊吹は反時計の動きで振り回される。
速度差により、幾分か猶予があれば……。
そして、狙いが体幹ではなく、『手』を寸断させるつもりであれば、コレは回避させられると判断する。
更に、その振り回す動きそのままに、一歩、左に踏みなおしながら、
振り下ろされたマットへ伊吹を突っ込ませ、激突させる。
動きは、伊吹を振り回しながら左右に踏み込みつつ一回転する、単純なものだが
つなぐ手を振りほどかんとする『マットのハンマー』攻撃からは回避でき、更にマットへの反撃を兼ねることが出来る。
『マット』を持つ『ウィンター・ブランケット』の体を揺さぶることを狙う。いわば、小手打ち、叩き落としの類だ。
浜岡さんからボールを取りこぼさせるだけの衝撃は、与えられるはずだ。
374
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/13(火) 23:57:17
>>372
>>373
「おいおいおい、これが『マット』かよ……」
まるで断頭台の『刃』そう感じる程の威圧感。
切断するのは首ではないが、俺達の繋がり!
「っチぃ、了解だぁよぉ!」
そして『高遠』の言葉。
息を飲むと、『クレモンティーヌ』の動きに『乗る』。
引く動きに合わせて体重移動し、動きのサポートを。
これによって『マット』よりも早く離脱をし、仮に命中しても無敵状態の自身に当たるように。
更に、フリ回される事で視界が急転を始めるに合わせて、身体に力を込める。
インパクトの瞬間までに身を固めている事で『マット』に対して衝撃を効率良く伝えたい。
「人間一人のハンマーってのはどうだァ!オイ!」
そもそもガタイの良い伊吹だ、中々強烈ではないだろうか。
375
:
【護り屋】の風景
:2011/12/14(水) 02:59:10
>>373
>>374
(高遠・伊吹)
浜岡の狙いは『分断』――
しかし、高遠もまた、無策で飛び込んだわけではなかった!
すでに、伊吹を振り回す心積もりと、その『リズム』を整えていたのだ――
ギュル
――ル ォン !
『クレモンティーヌ』を軸として、『パートナー』の伊吹を
『逆時計周り』に振り回す!
W浜
││←
││伊伊↑
││ク伊
..伊伊伊↑
→
二人を繋ぐ手は『マット』の間合いを離れ、『分断』を『回避』。
そして、この回避は、『反撃』に直結する――
バオ ォ ン!!
遠心力を効かせた『パートナー』の体当たりが、
横から弾き飛ばすように、『マット』を直撃する!
さしもの浜岡も、この衝撃には動揺――
ニコ リ
――『して、いなかった』。
ギャルルル!!
『マット』をもぎ取るような一撃に抗うことなく、
『ウィンター・ブランケット』が、『時計回り』に回転する。
その左手に突如現れる、新たな『壁』。
同じ色、同じサイズのもう一枚の『マット』。
バオォオウ!
まるで『プロペラ』のように!
右手の『マット』で受けた衝撃と勢いを『加算』して!
左手の『マット』が、飛来する壁の如く、迫る!
狙いは、無防備な『クレモンティーヌ』。
たった今、『パートナー』を振り回したばかりの『踊り手』だ・・・・!
(パスAB)
376
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/16(金) 20:34:47
>>375
『左手のマット』のサイズと、それがこちらに対してどれだけ離れているか分かるか?
377
:
【護り屋】の風景
:2011/12/16(金) 21:28:24
>>376
(伊吹)
>『左手のマット』のサイズと、それがこちらに対してどれだけ離れているか分かるか?
右手のものと全く同じ大きさ。(長さ2m)
現時点では、目前『1m』に迫っている。
378
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/20(火) 21:44:28
>>377
回答感謝だが、もう一つ聞きたいぜ。
>>364-365
の『4』は今、視認可能か?
379
:
【護り屋】の風景
:2011/12/20(火) 21:49:27
>>378
(伊吹)
『可能』。
380
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/20(火) 22:23:25
>>375
機転、経験、技術。それらの全てで凌駕されて
唯一つ違うところといえば、スタンドのもつ『特性』の差ぐらいか。
上空へ逃れるか……いや、勢いが付いているのは『伊吹』だ
たとえ強引に上に飛ぼうとしても、逃れるには時間が足りない。
このまま吹っ飛ばされるとしても、伊吹に害が及ぶのは避けたい。
ゆえに……
「……伊吹、『キャストオフ』」
伊吹との手を自主的に離し、解除する。
自分はおそらく無防備のまま同じ方向に吹っ飛ばされるだろうが
肉を打つ反動というものを盾に、……後は、伊吹に任せるとしよう。
381
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/20(火) 23:00:02
>>379
回答感謝。
>>375
>>380
「お、おいおいおいおい待ておいコラおい!」
支えが情熱諸共引いていく気配。
こいつは非常に恐ろしい。
第一、こっちはマトモな体勢ではないのだ。このままでは羽根突きのようにマットに巻き込まれ──
『ない』
「(Foxtrot、3ってなあ)」
掌と視点の移動。
>>364-365
の置いた『4』、その交点を捕捉し『全身での瞬間移動』。
移動終了時の姿勢はクラウチングスタート、向きは『ボール』へ!
マットを広げている以上、『浜岡』の視界は妨げられている筈だ。
『瞬間移動』の光条が何処に飛ぶかを目で追う事は難しく、
捉えてもマットを自身で操るよりも高速で遠心力も付けてブン回している状態。
『5〜6m』の距離を『アレキサンダー・スペンス』がマットを回避し踏破、ボールに至るか。
『浜岡』が『こちらに気付いて』、『対処を取る』事に成功して防がれるかのどちらかだ。
『攻め』という『浜岡』が見せた小さな隙を、刈り取りに駆け込む!
ボールを奪いに行きたい。
382
:
【護り屋】の風景
:2011/12/21(水) 23:08:33
>>380
(高遠)
圧倒的迫力で肉薄する『マット』を前に、
『クレモンティーヌ』は、自ら『パートナー』を手放す。
何故か――?
ボ ホッォ オ !!
次の瞬間、振り回された『マット』が、『クレモンティーヌ』を撥ねた。
『人身事故』のように軽々と、横殴りに打ち上げられ、
本体の高遠も同じ軌道を描いて宙を舞う。
『マット』の弾力あってか、痛みは『ない』。
だが、足元からすくい上げられたのか、
高遠の描く放物線は、頭を下にして先に床に向かう。
飛ばされる『覚悟』はしていたが、
改めて宙を舞ってみれば、平衡感覚など掻き消える。
自分が何処に向かっているのか、どちらが下かさえ、見失う・・・・!
>>381
(伊吹)
高遠から離された、手。
その意味を伊吹は『理解』していた。
すでに『仕込み』は終えてある。浜岡の南西『5m』に落とした『数字札』。
振り回された際、伸ばした『掌』は、ノータイムでその『十字』を捕らえた。
――シュオ ン!
瞬時に、『数字札』の上に『光速移動』する伊吹。
両手を床につけ、腰を上げた姿は陸上選手のそれだった。
『光速移動』は、体の受けた反動を全て『無効』にする。
静かな水面のごとき心と、火のような興奮が同時に存在する瞬間だ。
伊吹は、一瞬だけ、眼前の状況を把握した。
『5m』先には、『ウィンター・ブランケット』。
伊吹は相手からは『右後ろ』になる。
両手の『マット』を振り回した瞬間のため、体は泳ぎ、大きく前傾している。
そのため、足元にいた浜岡の右半身に隙が見える――
右手でドリブルを続ける、『バスケットボール』にも。
その向こう、
伊吹から『7m』ばかりのところで『クレモンティーヌ』が、
『10m』ばかりのところで高遠が、
奇妙に同じポーズを取り、宙を舞っていた。
放物線は山形で、頂点を越えたばかり。
頭から落下を余儀なくされているが、その手に『ラケット』はない――手放したのか。
浜岡の顔は、完全に高遠を追っている。
『ウィンター・ブランケット』の左手が、『マット』が動き出す。
『刹那』――
383
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/25(日) 22:47:17
>>382
ギッ ギギギギギシッ
軽く、どこまでも軽くどこまでも速い『光子』による移動の直後。
『最初から溜め込まれていた』かの如く沈めきった自身の肉体の『バネ』。
骨格と腱と柔組織が生み出す弾性に、『アレキサンダー・スペンス』で増幅された筋力の動力。
(しィ───…………)
こっそり
(襲う時は『ステルス』で。
気付いた時には終わっている………)
(そぉ教えてくれたよなぁ〜〜〜〜?)
───グオオオオッ
床面へと振り下ろされる脚は柔らかく、
しかし渾身の全力を叩き付けて静かに力強く『伊吹奏龍』を放つ。
(単なる回避と考えている今!
そぉの思考の空隙をぉぉお〜〜〜〜〜!)
─ /
─ / ─ /
/ ┐ /
/ ─┴ / ツ
『マット』達に当たらぬよう『浜岡』の右半身へと肉薄して『ボール』を奪い。
そのまま『浜岡』から斜め右前方向へと駆け抜ける……!
『左手のマット』による刈り取るような攻撃が来るとしても、
減速せずに最も直線距離を取れる方向への退避!
( 取 る ッ !! )
384
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/25(日) 22:53:59
>>382
ボ ホッォ オ !!
「く、 」
「は ! っ……!!」
『スタンド』。 事、『ウィンター・ブランケット』にかかれば
人間の体も枯葉の如く吹っ飛ぶのだな、と人事のように考える。
伊吹は……上手くやってくれるだろうか。
(そういえば、ラケットはどうしたかな)
どちらにしろ、後は自分の心配だ。
視界はわずかでもあるのか。 聴覚は生きているか。
どれもダメなら、おのれの頭部を両腕で包み込み、最低限身を守る。
385
:
【護り屋】の風景
:2011/12/26(月) 02:37:43
>>383
(伊吹)
全身に纏った『アレキサンダー・スペンス』。
その膂力を信じ、伊吹はスタートを切った。
目標は、距離にしてわずか『5m』。
だが、それが遠い――果てしないほどに。
心臓の鼓動が、爪先に至る血の脈動が、
浜岡に伝わるのではないかと思うほどに高まっている。
床を蹴る一歩。前に漕ぎ出す二歩。
あとは――『突進』あるのみ、だった。
─ /
─ / ─ /
/ ┐ /
/ ─┴ / ツ
スタンドの手から、『マット』が放たれるのが見えた。
まっすぐに、回転しながら。
自分の進む先へ――墜落する高遠の方向へと。
同時に、浜岡が見上げたのは、『天井』だった。
そこが『無人』であることに気付き、
振り返ろうとした、その時――
ズシャァアアアアッッッ
>>384
(高遠)
音が回転している。世界が回転している。
ラケットが手にあるかどうか、それさえ判別できない。
把握しているのは、自分が『飛ばされた』という現実。
そして、唯一体感できる、自分の頭部を両腕で抱え込む。
来るべき衝撃を覚悟しながら、その時を待つ高遠だったが、
ボ ン
ボ ォ ウ ン!
衝撃は、『トランポリン』のように軽やかだった。
頭から落ちたにも関わらず、痛みは『皆無』。
まるで極上のベッドに飛び込んだような気分だ。
「しくっちまったねえ」
弾む体が止まり、落ち着いた視界のその先で、
浜岡が腕組みしているのが見えた。
「・・・・いや、あたしが『失敗』したんじゃないか。
あんた達が『失敗』させたんだね。
怪我する覚悟で伊吹を離したのも、
いつのまにか『十字』を用意してたのも・・・・」
高遠は、自分が『マット』の上に座っていることに気がついた。
一人ごちた後、浜岡が笑みを浮かべる。
その手に『バスケットボール』は、ない・・・・!
「『天井』なら間に合うと思ってたら、上手いことやられたよ。
『一本』――この浜岡頼子から、持っておいき」
最後の言葉は、高遠の『足元』に向けて。
高遠の下に敷かれた『マット』の横に突っ込む形で、
伊吹の姿がそこに転がっていた。
およそ無様で、格好のつくものではないが、
唯一、『バスケットボール』だけは、
優勝カップのように燦然(さんぜん)と、その手に握られている――
バァァ―――――z_________ン ン
386
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/26(月) 22:04:46
>>385
「─────ッぅっ」
転がり、そして最終的に仰向けに止まる。
まるで死体置き場に放り投げられた死体のような無様さではあるが。
「ウ〜〜ムぅ」
「へっへっへっへっへっ」
起き上がる。
その面には爽快そうな笑み。
「ヒ〜〜〜〜っハぁ〜〜〜!
やぁってやったぜぇ〜〜〜〜!」
『バスケットボール』を抱えて宣言する。
たった一つの小さな『勝ち』だが。
何度も失敗してようやくの『一つ』だが。
それでも『やった』という事だ。
387
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/26(月) 22:19:08
>>385
今しがた自分を殴り飛ばした『マット』だろうか、
ばっふばっふとバウンドしそうな勢いで落下。
冗談のように吹っ飛ばされたとは思えないふかふかぶりにやれやれと吐息一つ。
「……流石といいますか。
激突させるところまでタイミングバッチリね」
身を起こし、戻ってくるであろう『クレモンティーヌ』に、
伊吹に浜岡に、眼をやる。
無い頭を搾って考えた未来に対して
現実は思わぬ方向に飛んでいってしまったが
「どうにかこうにか……頂きました」
試行錯誤の末、『一本』だけ。
388
:
【護り屋】の風景
:2011/12/26(月) 22:37:01
>>386
(伊吹)
「ヒ〜〜〜〜っハぁ〜〜〜!
やぁってやったぜぇ〜〜〜〜!」
『バスケットボール』を抱え、宣言する伊吹。
「どうにかこうにか……頂きました」
自分の落下地点を完全に捕らえた『マット』に、
浜岡の配慮を見た高遠。
『ピリリリリ――ッ!』
同時に、浜岡の携帯がホイッスルのように鳴り響く。
「ここで『終了』・・・・だね。
二人とも、少しは考えて戦えるようになったようだね」
389
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/26(月) 22:44:12
>>388
『ピリリリリ――ッ!』
戦場を引き裂く鐘の音。
これで終わりだ。
「あーもー無っ茶苦っ茶だぁぜぇ〜〜」
──スッ
ドワァォッ
気が抜けた、とばかりに『アレキサンダー・スペンス』の解除。
同時に今まで忘れていたかのように一気の汗が噴き出す。
そういえば倉庫でのやり取りも含めれば『発現限界』の30分に接近だ。
「つーか、アレだ」
「お疲れ様だぜ『隊長』。
それに、共同作戦に感謝すんぜ『嶺』ぇ〜〜」
座ったまま二人へと言葉を。
390
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/26(月) 22:48:06
>>388
嵐のような『15分』である。
「一番の『課題』と言われると、
改善しないわけには行かないから……」
疲労した肢体を投げ出す。
そういえば伊吹の筋肉痛はどうなってるだろか
「……頑張りました」
実際、収穫はあったと思う。
『スタンド使い』をパートナーに仕立てたときの動きの技法とか。
391
:
【護り屋】の風景
:2011/12/26(月) 23:31:01
>>389
(伊吹)
声を吐き出すようにしながら、
『アレキサンダー・スペンス』を解除する。
グラ ラ
足取りがおぼつかない・・・・
まるで『レスリング』でもしたかのような『筋肉痛』だ。
たまらず、そのまま『マット』に身を投げた。
体育館の広々とした天井が、心地よい。
二人に礼を言うと、浜岡が笑い飛ばした。
「『隊長』だから、構わないさね。
今、鍛えておかないと、後で困るのはあたしだしさ」
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』 ⇒ 『7万』ゲット!
借金『35万』⇒『28万』
>>390
(高遠)
疲労した体を投げ出す。
伊吹も同じように倒れていた。
ともに疲労は限界だったのかもしれない。
短いが、それほどに濃密な時間だった。
「ああ、よくがんばった。
あとは実践だけど、あんたたちなら、きっと大丈夫さ」
静寂を取り戻した空気の中、浜岡の労いが耳に優しい。
だが・・・・次の浜岡の言葉は、
その安らぎを吹き飛ばす威力を秘めていた。
「・・・・ところで、伊吹。
あんたのスタンドが、今すぐ『強くなるかも』って言ったら、
試してみる気はあるかい?」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
392
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/26(月) 23:37:35
>>391
「ンなんで5回とか取れるわきゃー無かったぁなぁ」
ドサリと。
明日にはもっと強烈な筋肉通に襲われるであろうという確信を持って。
とりあえず、帰ったら熱い風呂に入ってシップ貼ってだな……と。
意外にせせこましいというか庶民的な事を考えつつ。
「ぁぁん?」
『浜岡』の言葉を聞いて耳を疑った。
「おいおいおいおい。
『スタンド』っつーのは出てハイ終わり、っつー物じゃねぇのかぁ?
『強くなれる』ってどぉいう事だよぉ〜〜〜〜?」
目を丸くしながら。
兎にも角にも『話を聞く』、その姿勢だ。
393
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/26(月) 23:40:02
>>391
練習から反省を得て、実践での失敗を減らしたいところだ。
と思いつつ深呼吸
「ふぅぅぅぅ〜……」
> あんたのスタンドが、今すぐ『強くなるかも』って言ったら、
> 試してみる気はあるかい?
「……ぅえ!?」
唐突な問いかけに目を剥く。どういう意味かにも寄る。
「……とりあえず話は聞きたい、かな」
394
:
【護り屋】の風景
:2011/12/26(月) 23:58:07
>>392
>>393
(伊吹・高遠)
「あんたの能力、『アレキサンダー・スペンス』は、
『十字』へ向かう・・・・その一点が武器だ。
だけど前回、それに今日の前半も、
『十字』がないことに、あんたは悩まされた・・・・違うかい?」
「あたしが今から言うことは、『バクチ』だよ。
痛い目は確実に見るが、成果は保障しない。
あんたの『覚悟』と、精神が本物なら、
可能性が少しだけある・・・・そういう『バクチ』さ。
もちろん、命までかけろってわけじゃない」
「説明は簡単だけど、あえて、言わずに聞くよ」
浜岡の声が、体育館の床に重く沈んだ。
「伊吹・・・・あんた、『強くなりたいかい』?」
395
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 00:03:46
>>394
「……。」
呼吸を整えながら、何も言わず眼を閉じる。
高遠 嶺の個人的な意見としては、
伊吹はその博打を受けた方が良い、と思っている。
だが同時に痛い目は確実に見るという。
本人でもない、同僚に過ぎない自分の口から、やれと切り出すのは躊躇われた。
ゆえに、伊吹の決断を待つ。
396
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 00:11:14
>>394
「そりゃァなあ………」
「『十字』。それも『完璧な十字』が必要と来てらぁ〜〜。
床板の目、枠線から文字に至るまで『鷹の目』ってぇ程に見開いて探してたよぉ」
『バスケットボール』の線をなぞる。
塗りつぶされて見えないながら形状としては残っている。
そこにも『十字』は有る。
「んでハイリスクハイリターン『かも』しれねーと来てると。
っても俺は博徒って訳じゃーねぇ」
『賭け』は好きじゃあないという意味を込めて。
「けどな」
「挑む事もしねーで愚痴ってたってぇ前には進めねぇ。
そこにチケットが有るなら、最終電車には乗り遅れられねぇよぉ〜〜〜」
「『強くなりたい』」
ただ素直に、思った事を言うだけだ。
397
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 00:17:36
>>395
(高遠)
押し黙り、伊吹の返事を待つ高遠。
>>396
(伊吹)
「――『Good 』!」
唇の端を上げた浜岡は倉庫に消え、
ほどなく、ワゴンを押して戻ってきた。
「あんた、『十字架』を首にかけてるよね・・・・
ちょっと貸してごらん」
398
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 00:20:29
>>397
伊吹の決断を聞き、目を開ける。
ついでにそろそろ起き上がって
……これから何が起こるか、全力で観察させてもらおう。
399
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 00:22:00
>>397
「へっ」
ニヤリと笑い返し。
そして、押されてきたワゴンに怪訝そうな顔をする。
「コイツかぁ?」
チャリ… ヒュパッ
「一体何だってんだよぉ〜〜〜?」
全く何が何だか分からないようだが、首から外すと『浜岡』へとパスをする。
400
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 00:46:24
>>398
(高遠)
パチ スタンッ
身を起こし、二人の様子を見る。
>>399
(伊吹)
パシィ
十字架を受け取る浜岡。
そして、ワゴンから取り出されたのは、
意外な一品・・・・『バーナー』だった。
シュボッ!ボボボボ……
ズギュンッ
青い炎が虚空に吐き出される中、浜岡はスタンドを発現する。
「・・・・スタンドが『精神の力』ってことは知ってるね。
あたしは、若い頃からこの手の仕事をやってて、
結構たくさんのスタンド使いを見てきたのさ。
ヤバい連中と戦ったり、バケモンみたいな連中に狙われたりね」
「ある時、スタンド使いの一人が大怪我を負った。
そいつの怪我は治ったけど、胸に大きな傷跡が残った。
するとね・・・・そいつのスタンドにも変化が起きた。
胸に傷みたいな、『エンブレム』が刻まれたのさ。
スタンドは『精神』だから、体に傷を受けたってことが、
心にも響いて、スタンドにも影響を及ぼしたってところかね」
「そいつは、傷を負ったことを、ずっと後悔していた。
強くなりたい、って願っていたんだ。
そのせいかどうか知らないが・・・・その『エンブレム』は『硬かった』。
鋼鉄みたいな・・・・ってわけじゃなかったけど、
そのわずかな違いで命を拾ったこともあった」
ボッ!
『ウィンター・ブランケット』の指が十字架を摘み、
バーナーの火に近づけた。
数千度の炎に炙られた十字架が、次第に色を変えていく・・・・
原型を崩さない、絶妙な手つきだ。
「さて・・・・もうわかったかい?」
401
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 00:54:12
>>400
『痛い目』……なるほど『痛い目』。
『覚悟』と精神の強さ、か。ならば
「伊吹……セージのことは、忘れちゃ居ないよね」
その意志の炎に、燃料をくべようか。
402
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 01:04:37
>>400
「おいおいおいおいおい」
ブワッ
加熱される『十字』。
よく使い込まれたマフラーのような焼けの青さを見せ、
徐々に赤く煌々と光を放ち始める・・・・・
ソレを見て汗が噴き出た。
熱さではない、『冷や汗』でだ。
「『刻め』っつー事だな・・・・」
ゴクリと。
乾いた喉を潤そうとか、喉が鳴る。
>>401
「…………!!」
「忘れちゃぁ…………いねぇよぉ〜」
飛ばされた脚が疼く。
外された四肢が騒ぐ。
そうだ、その屈辱は。この心身深くに根付いてる。
ババッ
手っ取り早く上半身の服を脱ぎ。
「『刺青』は左の顔面だぁ〜〜〜〜」
「バランス取りてえからな。
『右半身』、どこでも来いやぁ……!」
安全な所で気を張れないヤツが生死の境で張れる訳がない。
覚悟だ。
403
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 01:12:04
>>401
>>402
(高遠・伊吹)
伊吹の心に薪を足すべく、高遠はあえて、
かつて戦い敗れた、業火の如き敵の名を持ち出す。
「忘れちゃぁ…………いねぇよぉ〜」
伊吹の脳裏に、屈辱の記憶が甦った。
「『刻め』っつー事だな・・・・」
無言で頷く浜岡に、
乱暴に上着を脱ぎ捨てた伊吹が吼える。
『右半身』――伊吹の希望に、
浜岡は一言で、応えた。
「じゃあ、右手だ――手の甲を上にしな」
灼熱の十字架がバーナーを離れ、
陽炎を昇らせながら、近づいてくる――
404
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 01:19:47
>>403
「すぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜」
深く深く息を吸う。
覚悟を決めたからといって、恐ろしい物は恐ろしい。
肉を焼き骨を焦がす、灼熱の塊……
「来いッッよぉ!」
バッ
示すように差し出すように。
右腕を突き出し、『浜岡』の前で動きを止める。
405
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 01:19:57
>>403
そう。敗れた初陣の話。
屈辱は、伊吹だけのものではないけれど、
今は奮起する伊吹を支える。
……体の毛が一部逆立ってはいるが、目線は逸らさず。
406
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 01:29:01
>>404
>>405
(伊吹、高遠)
・ ・ ・ ・
浜岡は、声をかけなかった。
ドジュゥウウ〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ
焼き石を水に落とすような爆音。そして『激痛』。
己の右手が『焼肉屋』のような臭気を放っている。
頭のどこかで『美味そう』と、他人事のように思う自分がいる。
その自分も、貫くような痛みに、消し飛ぶ――
ジュウウウウ――――――ッ!!
「――伊吹、スタンドを出しな!!」
突然、浜岡が一喝した。
407
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 01:33:55
>>406
眼前に広がる光景。これだけならまだ震えも弱かっただろう
だが……爆音と臭気、どちらも頭の中で想像できなかった代物に
しかめっ面にならざるを得ない。
続く一喝に飛び上がりかけつつも、成り行きを見守る。
408
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 01:36:06
>>406
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」
『熱』
『焼』
『焦』
「ぐ ぐ」
「ぎ、……が、ぐ」
『熱』 『熱』 『熱』 『熱』
『熱』 『熱』 『熱』
「ぐ……ああ『アレキサンダーぁぁああスペェェエンス』!!」
────ドキャンッ!
殆ど反射的に。
白目を剥き意識を飛ばしてしまいそうになりながらも『纏う』。
自身の魂を……『外装』を。
409
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 01:42:43
>>407
(高遠)
想像した以上の『試練』に、顔をしかめる。
だが、伊吹は耐えている・・・・成り行きを見守るしかない。
>>408
「ぐ……ああ『アレキサンダーぁぁああスペェェエンス』!!」
声と同時に、
『ウィンター・ブランケット』は十字架を手放した。
────ドキャンッ!
伊吹の全身を覆う、純白のスタンド。
十字架は、手の甲に張り付いたままだった。
当然、痛みも熱も消えない――
「『イメージ』しな!
スタンドは、『イメージ』なんだ!
その『十字架』を、手の甲に刻み込むんだよ!
『覚悟』するんだ・・・・伊吹!!」
ジュオ オオオオオ
410
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 01:52:56
>>409
乗り越えられるかどうかは伊吹次第だ。
今出来ることは、見守ること……そして、成功を祈ること。
その一心で、眼を離さない
余計な声を出して邪魔にならぬよう、口をつぐんで。
411
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 01:54:36
>>409
混濁する意識、右腕だけに全ての感覚が集まっているかのような苦痛。
その他が感じる事が出来ない程の強烈な刺激。
「い、意識っつったって……よぉぉっ」
だが、この苦痛さえも掴まなければ。
掌握せねば。
「ギッ・・・・」
何度となく見た自分の視界からの自分の腕。
伸ばされ、『拳』を。『掌』を放った『アレキサンダー・スペンス』のヴィジョンに。今焼け付く肌の熱を重ね見る。
自らの身体に、自らが肌身離さず着けていた物を見るだけの事だ。
熱、十字………ならば『アレキサンダー・スペンス』が、『伊吹奏龍』が取り込めない訳がない。
サザンクロス
『南十字星』は、星は北天だろうと寒空だろうと燃えて『光』を放つ。
『パイロット』も摩擦で焼ける『戦闘機』を駆り、高空の陽射しに焼かれる。
その両面から『見る』。
412
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 02:06:32
>>410
(高遠)
獣のような声をあげる伊吹。
必死で『痛み』お押さえつけているのが感じ取れる。
その姿に声をかけず、けれど目を逸らさず――ただ、見守る。
>>411
(伊吹)
脳裏に浮かぶは、北天に浮かぶ『南十字星』。
『灼熱』の記憶は、『極寒』の幻想にすり替わった。
かつて、天空を駆けていった戦闘機達。
熱気を噴射し、自らを加速させる姿に、己を重ね――
『覚悟』をもって、『観た』。
ド ド ド ド ド ド
ド ド ド ド ド ド
白い手甲に浮かび上がる、新たなるヴィジョン。
それは――『十字』の『浮き彫り(レリーフ)』。
「よし・・・・よくやった・・・・」
浜岡のスタンドが、素早く包帯を取り出し、
保冷材とともに捲き始めた。
「『十字架』は、しばらくつけたままにしな。
しばらくは痛むだろうが、それも『試練』のうちだ。
精神に刻み込むまで・・・・『覚悟』が肝心なのさ」
心持ち、痛みはマシになる・・・・
今になって、脂汗が全身に吹き出ていることを知った。
413
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 02:13:44
>>412
「が……あ……くっ……」
痙攣を起こし、口から泡を吹きながらも。
巻き付けられて冷やされた右拳を握りしめる。
「……へっ、へへっ」
「ンのまま手にメリ込んで埋め込まれたよーになるっつーのは勘弁だぜぇ……
消毒はぁ、まあ焼いた時点で済んでんだろーがよぉ〜〜」
ズキリ
と、痛みが走る。
これは迂闊に軽口言っても居られないかもしれないな……
「だがよぉ〜〜〜〜
『セージ』に足首吹っ飛ばされて手足取られて道具にされた記憶に比べりゃぁ。
心の痛みに比べりゃぁ……ンな物は……ンな……」
「いや、痛ぇわ、やっぱ」
最後に若干素に戻る。
カッコつけはともかく、思ってもない事を言うのは無理だったようだ。
414
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 02:14:03
>>412
「……」
【守護神】の弁から察するに、おそらく成功したんだろう。
小さく吐息を漏らし、ハンカチを取り出して伊吹の顔に当てる。
精神は、心は変えられる。あるいは、変わらなければならない。
本人が、状況がソレを望むのであれば。
―――自分も、いつまでもこのままではいられない。
伊吹の姿に、そう感じながら、汗をふき取ろう。
415
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 02:20:04
>>413
(伊吹)
『浜岡』:
「ああ、あんたの『覚悟』、見せてもらったよ。
無駄にはならないだろうさ・・・・その『十字』は」
手当てを捲き終え、伊吹を誉める浜岡だったが、
最後に素に戻った姿に、思わず吹き出した。
「ふっふふ・・・・ま、人間そんなもんさね。
しばらくは右手は使わずに生活しな。風呂もダメだ。
その傷が癒える頃には・・・・
次の『仕事』だって、来ているはずだからね」
「今日の訓練は、これで終了だよ。
高遠、しばらく伊吹の面倒みてやんな」
伊吹の汗を拭う高遠に、にっこり笑って付け加えると、
浜岡はワゴンから、カップを取り出す――
「それじゃ、最後にお茶にしましょうか」
【護り屋】の風景 Fin
416
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 02:30:03
――『アレキサンダー・スペンス』は、わずかに『変化』した。
その右手の甲に、『十字』の『レリーフ』が刻まれた。
『裏拳』を浴びせることで、
完全なる『十字』を刻むことが『可能』になった。
『アレキサンダー・スペンス』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E
持続力:E 精密動作性:C 成長性:C
417
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/28(火) 22:59:07
――特別な情報を得てここに来たわけではない。
『新聞広告』・・・・
それも若干安っぽいスポーツ新聞。
三行広告に踊る条件は『高額報酬』『保険つき』『求むスタンド使い』。
電話番号に連絡すると、このテナントビルを教えてくれた。
電話によれば、
簡単な面接試験の後、採用を決めるらしい。
案内された部屋には、ソファとテーブル。
どちらも来賓用のものだ。
その上に裏向けにされた資料と、筆記用具が並んでいる。
明るい雰囲気の部屋だが、人は誰もいない・・・・
418
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/28(火) 23:06:59
>>417
「………」
静かに部屋に入るドレッドヘアーの男。
身につけている黒いウィンドブレーカーのポケットに両手を入れて警戒するように部屋を見渡す。
419
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/28(火) 23:12:02
>>417
一対の『剣』と『盾』のヴィジョン。
『盾』は受け止めた攻撃を『紋章』に変え、
『剣』に宿すことで攻撃を『反射』する。
『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
破壊力:B スピード:C 射程距離:C
持続力:B 精密動作性:C 成長性:B
【能力詳細】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/102
==============================================================================
ソファの傍らにて突っ立っている。
何故なら、『座って良い』と言われていないからだ。
安っぽいビジネスバッグに忍ばせた一冊の本、
『意識の高い貴方に送る面接必勝法』とやらの記述に従ったまでだ。
「この服装が……本当に『日本』の面接に必要なのか?
なんというか、ヒドく、ダサい、センスの欠片もないぞ。
中国人が路端で売ってるスーツの方が、まだ着られたものだが」
『スーツのテルマ』で購入したリクルートスーツに身を包み、
癖の有る黒髪を7:3に流し、黒縁眼鏡を掛けた姿。
数ヶ月前ならば駅前で良く見掛けた『就活スタイル』ってヤツだ。
長身のハーフ男性がカッチリ着込むと、露骨に浮いて見える。
420
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/28(火) 23:12:53
>>418
「しつれしゃーす!」
ザッ
ドアから入ってくる革ジャン、白ジーンズの男。
「フッ!」 バッ
「フッ!」 ビッ
「ハッ!」 ババッ
空手なのかなんなのかよく判らない、異様にキレのある『構え』を取りながら、右→左→中央の順で室内を見回す。
421
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/28(火) 23:27:14
>>417
黒に灰色のストライプのスーツにスカート。
黒いストッキングに膝丈のブーツ。
シルバーフレームの眼鏡。
適当に結い上げた髪。
手に芋(昼飯)。
「………………」
深い懊悩を湛えた表情で、ソファーに腰を降ろし、芋を食べていた。
プロフィール:
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311711936/73
能力詳細:
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/181-182
422
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/28(火) 23:33:28
>>418
(漆戸)
両手に手を突っ込み、部屋を見回す漆戸。
自分以外に二人の男と一人の女性がいる。
部屋のテーブルには四人分の資料が置かれている。
よく見ればテーブルには
『面接までにアンケートにお答えください』
と書かれた紙が添えられている。
>>419
(ピエール)
部屋に案内されるが、
『面接必勝法』に従い、着席はしない。
部屋のテーブルには四人分の資料が置かれている。
よく見ればテーブルには
『面接までにアンケートにお答えください』
と書かれた紙が添えられている。
>>420
(瑛徳)
威勢良く声を張り上げ、待合室に入った。
『構え』を取りながら部屋を確認。
ドレッドヘアとリクルートスーツ、それにスーツの女性の三人を発見する。
部屋のテーブルには四人分の資料が置かれている。
『面接までにアンケートにお答えください』
と書かれた紙も添えられている。
>>421
(出羽)
ソファに腰を下ろし、物憂げに芋を食している。
部屋のテーブルには四人分の資料が置かれている。
『面接までにアンケートにお答えください』
と書かれた紙も添えられている。
423
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/28(火) 23:42:25
>>422
室内の三人を見回す。
面接必勝法によれば、『グループディスカッション』の時には、
挙動不審なヤツに付き合ったばかりに実力を発揮出来ず、
結果としてグループ全員の脱落する『メガンテ』と呼ばれる現象が存在するらしい。
「(広告の真意を確かめるべくこの面接に参加した以上、
依頼を受けるかどうかはともかく、最後まで残らねばなるまいッ
こんなダサいスーツまで着た以上、
交通費を渡されて解散というのだけは承服しかねるぞ)」
芋を喰ってる女は論外だ。謎の動きを始める男も危険だ。
周囲に目を光らせている内に、テーブルのアンケートに気が付く。
「(座るべきか、……いや、試されているな。
この資料には一言も『座って由』とは書かれていない。
こんな奸計に引っかかる程、このピエールはバカじゃあないぞ)」
資料を手に取り、立ったままの姿勢でアンケートへの回答を始める。
まずは一枚捲り、中身を確りと確認しておこう。
424
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/28(火) 23:43:05
>>422
「フッ!」
ズザァッ!
誰の目を意識してか、華麗に『前転』を決めてソファーに到達。
いちばん手近にあった資料を取り、目を通す。
425
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/28(火) 23:43:56
>>422
テーブルの紙に気づき、
ソファの空いている位置へ腰掛ける。
指示通りアンケートに答えるとしよう。
「…………」
芋を食ってる女へ一瞥をくれた。
426
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/28(火) 23:54:22
>>422
「……………」
無言でアンケートをめくる。
>>425
厚めの唇、目じりにほくろ。
全体的に肉付きが良く、スーツの胸元の盛り上がりといい、太股といい色気が匂いたつようだ。
惜しむらくは些か、年がいっていることか……。
「……………」
手の芋さえなければ、それでもまだ見所はあろうがとにかく色々台無しである。
そもそも面接会場でものを食うこと自体、いい年して常識ハズレも甚だしいと言えるだろう。
427
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/29(水) 00:09:27
>>423
(ピエール)
『面接必勝法』に従い、椅子に座ることなくアンケートを取り上げる。
他の三人は普通に椅子に座り、回答を始めた。
アンケート用紙は一枚。
ざっと目を通す――
>>424
(瑛徳)
華麗に『前転』を決めて着席。
手前の資料を取り、目を通す。
資料は数枚の会社紹介で、【護り屋】の正式名称が、
『ゲートブリッジ』であることがわかる。
外資系らしく、ここは日本支部。
支部長は『グレゴリー・ハイランド』というらしい。
続いて、アンケート用紙を見る・・・・
>>425
(漆戸)
個性的なメンツに囲まれるが、特に芋の女が気になった。
アンケートを表返し、筆記用具を手に取る。
>>426
(出羽)
無言でアンケート用紙をめくった。
>all
アンケートにお答えください。
1.あなたの名前と年齢。スタンド名。
2.能力について簡潔に答えてください。
3.どういった仕事に自分が向いているか。
4.客観的に見た自分の性格。
5.ちょっと譲れないこだわり。
6.絶対に出来ないこと、やれないこと。
7.どういうタイプの人間が好きか。また嫌いか。
ド ド ド ド ド ド ド ド
428
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/29(水) 00:26:52
>>427
アンケートの内容を一瞥する。
「(成程、私を測ろうと言うことか。
面接必勝テクニックとやらは一応は頭に叩き込んだが、
敢えて『セオリー』は捨てるッ ここは飾らずに答えるぞッ)」
突っ立ったまま用紙にボールペンを走らせる。
=========================
1.あなたの名前と年齢。スタンド名。
→音無ピエール。二十七歳。
スタンド名は『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』。
2.能力について簡潔に答えてください。
→決闘者の『剣』と『盾』。
3.どういった仕事に自分が向いているか。
→『大義』の有る仕事。
4.客観的に見た自分の性格。
→頭が硬く、プライドが高い。
5.ちょっと譲れないこだわり。
→下着はレース&フリル
6.絶対に出来ないこと、やれないこと。
→『義』を曲げること。
7.どういうタイプの人間が好きか。また嫌いか。
→やるべきことをやる人間が好き。
主義や主張を持たない人間が嫌い。
429
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/29(水) 00:37:51
>>427
1.あなたの名前と年齢。スタンド名。
2.能力について簡潔に答えてください。
3.どういった仕事に自分が向いているか。
4.客観的に見た自分の性格。
5.ちょっと譲れないこだわり。
6.絶対に出来ないこと、やれないこと。
7.どういうタイプの人間が好きか。また嫌いか。
「むう…」
1.出羽千代子/17歳/『ダンス・マカブル』
2.地獄のように黒い鞭。相手は死ぬ。
3.解らない。
4.細かい事を気にしない。
5.アジフライにはソース
6.
7.好きになったタイプの人間が好きであり、嫌いも同様。
少し考え込んでから、再びペンを執る。
6.スカトロプレイ。
430
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/29(水) 00:40:29
>>427
アンケートに記入していく。
1.あなたの名前と年齢。スタンド名。
漆戸征吾(うるしど せいご)。 21歳。 『ロス・ロボス』。
2.能力について簡潔に答えてください。
『悪意』を嗅ぎ分け、想定した『未来のヴィジョン』を吸込む。。
3.どういった仕事に自分が向いているか。
『護衛』。
4.客観的に見た自分の性格。
猜疑心が強く、慎重。
5.ちょっと譲れないこだわり。
髪型。コーヒーはブラック。
6.絶対に出来ないこと、やれないこと。
仕事上必要ならなんだってするが、粘着性のある下らない馴れ合いは御免だ。
7.どういうタイプの人間が好きか。また嫌いか。
人間全般が『嫌い』だが強いて言うならば次に何をするか予測出来ない無軌道な人間が苦手。
アンケートの2を見たときに、周りの人間もやはり『スタンド使い』だと認識した。
431
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/29(水) 00:46:07
>>427
「外資系のイベント屋って珍しいな……
でかい仕事ならきっちり取らないと」
ペンを取り、紙の上を走らせ始めて数十秒後、
「!」
カチカチ
ペン先が出ていないのに気づき、あらためて記入。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1.あなたの名前と年齢。スタンド名。
→喜納 瑛徳 36歳。
スタンド名『オミクロン』。
2.能力について簡潔に答えてください。
→『戦闘員』を出す。腕は超一流。
3.どういった仕事に自分が向いているか。
→体を張って人を楽しませる仕事。
4.客観的に見た自分の性格。
→『熱っ苦しい』。
5.ちょっと譲れないこだわり。
→納豆に醤油以外を入れてはならない。
6.絶対に出来ないこと、やれないこと。
→子供を傷つけること。
7.どういうタイプの人間が好きか。また嫌いか。
→好き:仕事とプライベートのけじめをつけられる。
嫌い:子供をすぐに怒鳴る(身内であれ他人であれ)。
432
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/29(水) 00:59:09
>>428-431
(全員)
各自、黙々と項目を埋めていく。
ペンを走らせる音だけが、小さな部屋に響く・・・・
何人かは、このアンケートから、
『スタンド使い』に対する扱い慣れを感じ取る。
募集を見た時点で気付いていたかもだが、
スタンド使いを雇う会社――当然、関係者も『そう』なのだろう。
そして、ほぼ間違いなく、ここに集まった四人全てが。
それぞれのペンが止まり、顔を上げる。
我知らず、互いに顔を合わせる形となる・・・・
433
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/29(水) 01:07:07
>>432
スゥゥ――――
丁度アンケートを書き終わったところだ。
リクルートスーツの閊えた両肩を持ち上げるように伸びをすれば、
他の三人を見下ろすように視線の合う形となるか。
「ここで出会ったのも何かの縁だ。
今後、君達の行いが悪くて天国でさえ会わないとしてもだ、
この場で自己紹介くらいはしておこうか――――」
卓上に書き終えたアンケートを伏せて置けば、
三人にそれぞれ視線を送り、フッと口角を吊り上げる。
「音無、ピエールだ。
察しの良い者は解っているだろうが、スタンド使いをやっている。
そして、もう一つ。……私は沸点が低いのだ。
自己アピールと称して、余り下らないことをしてくれるなよ?」
何処か剣呑な雰囲気を醸し出し、黒縁眼鏡越しに周囲を睨めつける。
434
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/29(水) 01:11:47
>>432
根っからの『スーアク』なので、ベシャリは専門外な上、
特に、『書きながら喋る』という器用な真似はできないタイプだ。
「……お疲れっす」
最短の挨拶をして、他の3人の会話を聞き、
『タメ口でいい相手』と『敬語が必要な相手』を判別する。(仕事上その癖がついている)
435
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/29(水) 01:46:53
>>432-433
アンケートを伏せる。再びポケットに両手を突っ込みソファに深く座り直す。
喋りだしたピエールを見つめる。
「………漆戸だ」
全員へ名前を呟く。
「俺は沸点が低い人間と同じ場で働くのは気乗りがしないが、
かといって仕事が無いせいで金に困るのもうんざりだ」
「つまりあんたがこの面接落ちる事を願う形になるな」
無表情でピエールへ言う。
436
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/29(水) 22:36:57
>>432
「……………」
3人のやり取りに興味を示すでもなく、芋の残りを齧る。
その表情は渋い。
「ちッ……………」
微かに、舌打ちが漏れた。
437
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/29(水) 22:54:06
>>433
>>435
>>436
(また、スーツ着る前からずいぶん役に入ってんな……
この全員『悪役』ってことは…ないよな?)
『女』は微妙だが、とりあえず男二人は歳は自分より下のようだ。
この業界に変人が多いことは百も承知だし、スタンド使いばかりならなお更だ。
「喜納 瑛徳。
『エートク』でいいんで。よろしく」
ヒーローショーの大前提はチームの結束だ。
必要以上に愛想は振りまかず、穏やかに簡潔に自己紹介する。
438
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/29(水) 23:36:21
>>433-437
自己紹介の後、剣呑に睨めつけるピエール。
相手を探って、挨拶を交わす瑛徳。
名をつぶやき、ピエールの睨めつけに無表情を返す漆戸。
そして淡々と渋面で芋をかじり続ける出羽。
四人がいる部屋の奥には、入ったものとは別の扉がある。
おそらく、この先で面接が行われるのだろう。
ガチャリ
と――突然、その扉が向こうから開いた。
姿を現したのは、20代前半ほどの女性だ。
裾の長いエプロンドレスは、メイドを思わせる。
手にした銀の盆には、ティーセットが揃っていた。
「えっと……お茶、いりますか?」
新人なのか、ぎこちない笑みで、四人に茶を勧めてきた。
439
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/29(水) 23:46:08
>>438
入って来たエプロンドレスの女性に目を向ける。
「遠慮する」
無愛想に返す。特に喉が乾いているわけではないし、
呑気にお茶をしに来たわけでは無いのだ。
「面接はまだか?」
440
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/30(木) 00:01:31
>>438
『オーディション』の経験なら豊富だ。
『もう始まっている』だろうことは察しがつく。
ここでビビった態度を見せたり、相手が雇い主側だからとヘコヘコして、
年下の連中にナメられるのは厳禁だ。
「頂きます」
太い眉を上げ、白い歯を一瞬だけ見せて頷く。
441
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/30(木) 00:10:02
>>438
ダンッ!
机を両手で叩いて立ち上がる。
わなわなと肩を震わせ、入ってきた女性に顔を向けると…………。
「助かる。先ほどから喉が渇いていたが、どのタイミングで抜け出して飲み物を買いに行くか、ずっと考えていた」
……艶やかに微笑んだ。
「半分ほどになってしまったが、お礼にこれをあげよう」
食べかけの芋(四分の一)を差し出す…本当に、純粋な好意で。
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