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【ノベール】REDSTONE 小説upスレッド【SS】

31匿名希望:2009/12/20(日) 16:27:50 ID:uh8NtSZ20
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デビルメイルを着れた。
両手や頭さえすっぽり覆う服なのに窮屈な気はしない、むしろ呼吸さえ楽になったようだ。
両手を広げくるくると回って彼らに見せる。
「どうかな?w」
幾人かはやんやと拍手をし、幾人かは嬉しそうにうなずき、幾人かはボクと同じようにくるくると回った。
彼らは我が事のように喜んでくれている。
そして、色んな話をした。
ボクが最初にここを訪れた時の驚き、彼らにはすぐにボクが仲間だと分かったという。
2ヶ月にも及ぶ冒険譚、元居た巣での話。

「片翼の天使」
「え?」
光に包まれた天使の背には片翼しかなかったと彼らはいう。
まるで罪がその背の翼をもぎ取ったようだったと。
「悪魔は知っているのかな・・・?」
『美しい純白の翼・・・まるであのひとの心のよう』
そう言ってうっとりとしていた緋色の悪魔の姿が頭をよぎる。
彼女が去ってから随分時間も経っている、もう夜明けだろう。
今から追いかけても伝える事はできまい。

ボクはそれが彼女の周知の事実である事を祈り、彼らに別れを告げた。
“人”の元に行かねばならない・・・


巧妙に隠された通路を抜け青空の広がる表に出た。
とっくに陽は登っていたようだ。
たいして心配もしていないだろうが、一応両親の元に戻らなくては・・・


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