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【ノベール】REDSTONE 小説upスレッド【SS】

28匿名希望:2009/12/20(日) 16:22:16 ID:uh8NtSZ20
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「悪いんだけど奥まで案内してくれないかしら、アライブコープス」
緋色の瞳、緋色の髪、緋色の唇そして蠱惑的な眼差し。
にっこり微笑み彼らを見る美しい悪魔
なんだかボクも嬉しくなって、ニコニコしながら彼らを見る。

「ォ・・・ク・・・?」
「コ・・・コジ・・ャ・・・ナイ」
「え?」
彼らがいっせいに喋りだす。
「何を言っているのネクロ?」
彼女は相変わらず上手く聞き取れないようだ。

彼らの語りには続きがあったのだ。

身動きをした天使、それは我等の恐怖の対象である生者に違いない。
生者から逃げても最奥にやはり生者、
そして今度の生者は目もくらむほどの強い光を持っている。
我等は途方にくれ、困惑したが巣を旅立つ事にした。
巣立ちは今から100年ほど前、闇の夜に生者の目を盗んで行われた。

ここを見つけられたのは僥倖だった。
『ネクロに会えたから・・・』

彼らは嬉しそうにボクの事をネクロと呼んだ。
名前を忘れていたのだと、悪魔が思い出させてくれたのだと。
ボクは軽い混乱を覚えたが悪魔に彼らの話を伝えた。

「ここじゃない・・・ですって?」
「うん、ここから南東の方だった筈だって」
「南東・・・」
「彼らの足でふた月かかったって言ってるけど、普通ならひと月くらいじゃないかな」

なぜだか彼女の眦がキリキリと持ち上がっていく。
「ひと月ですってぇ!?騙したわねあの人間共!!(ピシャーン」
彼女はいつの間にか鞭を取り戻していた。


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